JP2001066445A - 光導波路およびその形成方法 - Google Patents
光導波路およびその形成方法Info
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Abstract
れたコアを有する光導波路と、より簡単な構造の光導波
路と、光導波路を容易に形成する方法。 【解決手段】 クラッド12,16とコア14を具えて
おり、コアが下記(1)式で表される繰り返し単位を含
むPMGIで構成されている。 【化9】
Description
光導波路の形成方法に関する。
するため、光導波路の開発が大きな課題となっている。
品を構成する材料には、ガラスや無機結晶材料が用いら
れていた。しかしながら、これらの材料は高価で、しか
も加工が困難であった。
りも、価格が安く加工の容易な例えばPMMA(ポリメ
チルメタクリレート)などの高分子材料(ポリマーとも
称する。)が用いられてきている。このような材料を用
いれば、これまでよりも面積が広くて可撓性に優れたフ
ィルム状の光導波路を形成することができる。また、機
能性化合物や官能基をこの高分子材料中に導入すること
によって機能性導波路を形成することができる。
成する材料は、光信号として用いられる使用波長帯にお
いて吸収および散乱のない材料でなければならない。
チルメタクリレート)やポリスチレン(PS)等が挙げ
られる。
も面積が広くて可撓性に優れたフィルム状の光導波路を
形成することができる。また、機能性化合物や官能基を
この高分子材料中に導入することによって機能性導波路
を形成することができる。
高分子材料を所望のパターン形状に加工する方法が不可
欠である。そのような方法として、酸素プラズマを用い
た反応性エッチング(RIE)法が主として用いられて
いた。
するためには、例えば図3に概略的に示すような工程を
経る必要がある。なお、図3は、RIE法を用いて高分
子の光導波路を形成するための主要な工程を順に示して
いる概略的な断面図である。
としての高分子膜103aと、コア形成用の高分子膜1
03bと、エッチングマスク形成のためのフォトレジス
ト膜105とを、この順に形成する(図3(A))。
して所望のパターン形状に対応するエッチングマスクを
得るために、該パターン形状に対応するフォトマスク1
07を介してフォトレジスト膜105を選択的に露光す
る(図3(B))。これによりフォトレジスト膜105
内にパターン潜像109が形成される。露光済みのフォ
トレジスト膜を現像してレジストパターン105xを得
る(図3(C)。ここではネガ型レジストを用いた例を
示している。)。
ッチングマスク105xとして用いて、酸素をエッチン
グガスとするRIEを行って、エッチングマスク105
xから露出している高分子膜103bの部分を取り除
く。次いで、エッチングマスク105xを除去する。こ
れにより、アンダークラッド103a上に高分子膜10
3bの残存部分からなるコア103xが得られる(図3
(D))。
に、オーバークラッドとなる高分子膜111を形成する
ことで、光導波路113が得られる(図3(E))。オ
ーバークラッド111は、例えば、試料上に、オーバー
クラッドの材料の塗布液を塗布してそれを乾燥させるこ
とで得られる。
路のコアを構成する高分子材料としての上記PMMAや
PSは、ガラス転移点が低い。例えば、PMMAのガラ
ス転移点は107℃であり、このPMMAを材料として
用いて、コンピュータ等の電子部品を構成する場合、は
んだ処理等の熱処理によって、この材料は簡単に軟化し
てしまうおそれがある。
ばPMMAは2.0%という高い値である。光通信用部
品を構成する材料が水分を吸収してしまうと、材料の屈
折率が変化してしまう。これにより、光通信において伝
送ミスが起きる原因となるおそれがある。
るという問題がある。
は、図3を用いて説明した工程から明らかなように、R
IE法を用いる場合、パターンを形成する工程数が多
く、時間もかかる。そして、このRIE法に用いる装置
は高価であり、しかも高度な操作技術が要求されるとい
う問題点がある。
のない高分子材料であって、従来よりも耐熱性および低
吸水性に優れ、かつ複屈折の生じない材料で形成された
コアを有する光導波路の出現が望まれていた。また、よ
り簡単な構造の光導波路と、光導波路をRIE法を用い
ずに容易に形成する方法の出現が望まれていた。
かる発明者らは、鋭意研究および実験の結果、イミド化
された高分子材料は、イミド化する前の材料よりも、高
いガラス転移点を有し、かつ吸水性が低下している点に
着目して、この発明をするに至った。
ラッドとコアとを具えており、このコアは、下記(1)
式で表される繰り返し単位を含むポリジメチルグルター
ルイミド(PMGI)で構成されている。
PMMAにメチルアミンを反応させて生成されるが、P
MMAのエステル結合部分にメチルアミンが反応し、分
子内でイミド化が起こっている。また、このイミドは環
状である。イミド化されたPMMA、すなわちPMGI
は、PMMAよりもガラス転移点が高く、かつ吸水性が
低い。しかもPMMAと同様に、使用波長帯の光の吸収
および散乱はない。また、複屈折を生じるおそれもな
い。このため、コアを構成する材料として用いて好適で
ある。
応じた任意の値にできる。PMGIをスピンコートによ
り膜化する場合であれば、PMGIの分子量が、12,
500〜540,000になるように重合度を調整する
のがよい。より好ましくは、150,000〜540,
000の分子量の範囲に調整するのがよい。スピンコー
トする塗布液の粘度は、PMGIを溶解する溶媒の蒸発
速度による。そして、粘度の調整は、PMGIの分子量
と溶媒に溶解させる量とで行う。具体的には塗布液の粘
度を100cP〜10,000cPにするのがよい。P
MGIの分子量が上記150,000〜540,000
の範囲内にあれば、塗布液の粘度の調整が容易となり、
表面が平坦なPMGIの膜が得られる。
光導波路は、耐熱性に優れ、かつ吸水性が低い。このた
め、この光導波路を用いれば、周囲の環境に対する耐久
性に優れた光通信用素子を提供することができる。
れば、無機物からなる基板と、この基板上に形成された
コアと、このコアを覆うように基板上に設けられた、ポ
リマーからなるオーバークラッドとを含み、基板および
オーバークラッドの屈折率を略同一とし、この基板およ
びオーバークラッドの屈折率(n2 )とコアの屈折率
(n1 )との屈折率差((n1 −n2 )/n1 )が0.
3〜3.0%の範囲内にあることを特徴とする。
ド(下層クラッド)として用いることができる。よっ
て、構造の簡単な光導波路が得られる。また、クラッド
とコアとの屈折率差が0.3〜3.0%の範囲内にある
ことにより、この光導波路を使って通信する光を全反射
によって好ましく伝送することができる。
物として、例えば基板として通常よく用いられているガ
ラスを用いるのがよい。また、オーバークラッドを構成
するポリマーは、基板との屈折率の整合性がとれるポリ
マーであればよく、紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂等を用
いることができる。
折率が略同一となるようにそれぞれ選ばれる。例えば無
機物としてバリウム硼珪酸ガラスを用いた場合には、こ
れと略同一の屈折率(1.528)が得られるポリマー
として、例えばNTT−AT社製、型番8101のUV
紫外線硬化樹脂を用いるのがよい。
(1)式で示される繰り返し単位を含むPMGIで以て
構成してもよい。
板と、この基板上に設けられたPMGIからなるコア
と、このコアを覆うように基板上に設けられた上記UV
紫外線硬化樹脂からなるオーバークラッドとで光導波路
を構成すれば、基板およびオーバークラッドの屈折率と
コアの屈折率との屈折率差を0.3〜3.0%の間にす
ることができる。
れば、下地上にコアを具える光導波路を形成するに当た
り、コアは、ポジ型レジスト特性を有するコア形成材料
層を下地上に形成する工程と、コア形成材料層のコア形
成予定領域が被覆するフォトマスクを介して、このコア
形成材料層を露光する工程と、露光が終了したコア形成
材料層を現像液に浸漬することにより現像してコア形成
予定領域のコア形成材料層の部分を残存させる工程とを
含むことを特徴とする。
上に塗布した後、ホトリソグラフィによってレジストパ
ターンを形成して、このレジストパターンをエッチング
マスクにしてRIE法を用いてコア形成材料層をエッチ
ングすることにより下地上にコアを形成していたのに対
し、この発明では、下地上にコア形成材料層を形成した
後、このコア形成材料層に対して露光および現像処理を
行う工程だけでコアを形成することができる。従って、
RIE法を用いることなく、少ない工程数で非常に容易
に光導波路を形成することができる。
成材料として、好ましくは上記(1)式で示される繰り
返し単位を含むPMGIを用いるのがよい。この材料は
300nm以下のエネルギー線(例えばDeep−UV
光)の照射によって、1つの繰り返し単位中で3箇所の
結合が切れることが知られている。以下の(2)式に簡
単な反応式を示す。
記(2)式で示すように結合が切れて現像液に可溶とな
る。
に溶解して除去され、コア形成予定領域の部分が残存す
る。これにより、従来より非常に容易にコアを形成する
ことができる。
は、任意の基材上に形成したアンダークラッド(下層ク
ラッド)や、アンダークラッドとして使用できる基板
(フィルム状のものも含む)である。
前述の任意の基材とは、光導波路の設計に応じて任意に
選択される基材であり、無機材料からなる基材、有機材
料からなる基材のいずれでも良い。具体的には、シリコ
ン基板や化合物半導体等の半導体基板、ガラス基板、セ
ラミックス基板、または、アンダークラッドとして用い
る高分子材料以外の任意の高分子材料の基材を挙げるこ
とができる。もちろんこれら任意の基材は、他の電子部
品や光部品などが既に形成されているような中間体であ
っても良い。
基板とは、例えば、オーバークラッドと屈折率が略同一
な材料で構成された基板である。具体的にはガラス等の
無機物からなる基板も適用可能である。
12,500〜540,000の範囲内の分子量のもの
を用いるのがよい。
に、スピンコート法を用いる場合、下地への塗布する塗
布液の粘度が100cP〜10,000cPの範囲内で
あるのが好ましい。この範囲内の粘度の塗布液を用いる
ことによって、所望の厚さの層が得られる。また、スピ
ンコートによって形成される層の表面を平坦にすること
ができる。塗布液の粘度の調整は、PMGIの分子量お
よび溶媒に溶解させるPMGIの量で行う。よって、塗
布液の粘度を上記粘度範囲に容易に調整するためには、
PMGIの分子量が12,500〜540,000の範
囲内にするのが好ましい。そして、より好ましくは15
0,000〜540,000の分子量範囲にするのがよ
い。
光導波路の形成方法の実施の形態について、説明する。
なお、以下の説明で用いる使用材料、使用装置、また使
用材料の使用量、形成工程中の温度等の数値的条件は、
この発明の範囲内の好適な一例に過ぎない。従って、こ
の光導波路がこれらの条件を備えて形成されると限定さ
れるものではない。
れる繰り返し単位を含むPMGIを、例えば以下のよう
にして形成する。
チルメタクリレート(PMMA、創和科学社製:分子量
540,000:品番037D)10gを、溶剤として
のテトラヒドロキシフラン(THF)90gに加える。
そしてこれを、常温で24時間攪拌溶解する。これを第
1溶液とする。
50重量%の濃度になるようにメタノールに溶解させた
第2溶液を調整しておく。なお、メチルアミンを溶解す
るための溶媒は、メタノールに限らず、PMMAとメチ
ルアミンとの反応を阻害しないような溶媒であればよ
い。
合して、オートクレーブを用いて260℃の温度で2時
間反応させる。
るようなイミド化反応が起こっていると考えられる。
とする。
温まで冷却する。その後、反応液中に純水500ccを
加える。これにより、上記(1)式で表される繰り返し
単位を含むPMGIと思われる生成物が析出する。具体
的には、上記(3)式中の右辺の構造式(3a)で表さ
れるPMGIを合成することができる。この生成物を水
洗いした後、乾燥させる。
には(3a))のPMGIであることを確かめるため
に、得られた生成物の赤外吸収スペクトルを測定する。
そこで、生成物を260℃の温度で融解してペレット状
に成形して赤外吸収スペクトルを測定した。
3cm-1および750cm-1のところにメタクリルイミ
ドに特有の吸収が見られた。これにより、生成物がPM
GIであることが確認された。
を測定したところ、195℃であった。従来のPMMA
のガラス転移温度は107℃であるため、ガラス転移温
度を大幅に上げることが出来た。これにより、PMGI
は耐熱性に優れた材料であることが分かる。
0%の湿度でかつ90℃の温度であるような高温多湿の
環境に100時間放置させた後、吸水率を測定した。こ
のペレットの吸水率は0.9%であった。PMMAの吸
水率は2.0%であるため、従来よりも吸水率を低くす
ることができた。
たところ、1.53であり、PMMAよりも若干高い値
を示した。また、偏光モードを示すTE(Transverse E
lectric Wave)モードおよびTM(Transverse Magneti
c Wave)モードにおける屈折率は等しかった。このた
め、複屈折を生じることのない材料であることが分かっ
た。
1)で生成した上記(1)式のPMGIをコアの材料と
して用いて光導波路を形成する例につき、説明する。
明を理解できる程度に各構成成分の形状、大きさおよび
配置関係を概略的に示してあるに過ぎない。また、各図
において同様な構成成分については、同一の番号を付し
て示し、その重複する説明を省略することがある。
概略的な斜視図である。また、図2は、この発明の光導
波路の形成工程を説明する工程図である。図2のいずれ
の図も、工程中の主な工程での試料の様子を断面の切り
口で以て示した図である。
造は、無機物からなる基板12と、この基板12上に直
線状に形成されたコア14と、このコア14を覆うよう
に基板12上に形成されたポリマーからなるオーバーク
ラッド16とを含んでいる。そして、基板12およびオ
ーバークラッド16の屈折率が略同一となるように各構
成材料が選択される。よって、この実施の形態では、基
板12をガラス基板、特に屈折率が1.528であるバ
リウム硼珪酸ガラスからなる基板とする。また、オーバ
ークラッド16を構成するポリマーとして紫外線硬化樹
脂、特に屈折率1.528のUV硬化樹脂(NTT−A
T社製,型番8101)を用いる。
ークラッド16の屈折率(n2 :1.528)とコア1
4の屈折率(n1 )との屈折率差((n1 −n2 )/n
1 )が0.3〜3.0%の範囲内の値になるような材料
で構成する。よって、ここでは、コア14を構成する材
料として上記1)で形成されたPMGIを用いる。
によって、光導波路10を形成する。
を形成する。
ラス(屈折率1.528、コーニング社製:型番705
9)を用意する。
とテトラヒドロフルフリルアルコール(関東化学社製)
とを5:1の割合で混合した溶液を溶剤として用いて、
この溶剤8.0g中に、上記1)で形成したPMGI
2.0gを加える。この後、この溶液を60℃の温度で
12時間攪拌溶解する。なお、PMGIの溶剤は、上記
溶液に限らず、THF、DMAC(ジメチルアセトアミ
ド)、酢酸メチルまたは酢酸エチル等を用いてもよい。
m細孔径PTFE膜:東洋濾紙社製)を用いて濾過す
る。これにより、溶けきれないPMGIがろ別される。
また、ろ液をPMGIの約20重量%の濃度の塗布液と
する。
を、上記バリウム硼珪酸ガラスの基板12上にスピンコ
ート法により塗布する。まず、ここでは、例えば3イン
チの角形(正方形状)の基板(ただし、1インチは約
2.54cmとする)12上にPMGI溶液約5gを載
せた後、前回転として1000回転/分の回転速度で1
0秒間基板12を回転させる。次に、20秒間かけて回
転速度を3000回転/分まで上昇させた後、本回転と
して3000回転/分の回転速度で30秒間回転させ
る。この後10秒間かけて徐々に基板12の回転を止め
る。
2を、250℃の温度かつ大気雰囲気内のホットプレー
ト上で5分間加熱することによって、この塗布膜を乾燥
させる。この結果、バリウム硼珪酸ガラス基板12上
に、約5μmの厚さのコア形成材料層18としてのPM
GI層が得られた。また、このPMGI層18の屈折率
を測定したところ、1.540であった(図2
(A))。
定領域18aを被覆するフォトマスク20を介して、こ
のコア形成材料層18を露光する。
線のパターン形状を有するフォトマスク20を設ける。
ここでは、このパターン形状を、例えば10μmの幅の
ラインアンドスペースのパターン形状とする。そして、
このフォトマスク20を介して、マスクアライナーとい
う露光装置を用いて波長300nm以下のエネルギー線
であるDeepUV光を2時間照射することにより露光
を行う。この露光を図2(B)の矢印で示している(図
2(B))。これにより、露光された領域18bのPM
GIは分子内の結合が切れて現像液に可溶な状態にな
る。
8を現像液に浸漬することにより現像して、コア形成予
定領域18aのコア形成材料層の部分を残存させる。
液として、約3重量%の濃度のテトラエチルハイドロオ
キサイド水溶液を用いる。この現像液中に露光後の基板
12およびPMGI層18を23℃の温度で10分間浸
漬する。これにより、DeepUV光が照射されたPM
GI層の部分18bは溶解して除去される。そして、残
存するPMGI層18aは、直線のコアパターン14
(単にコアとも称する。)となる。その後、コア14が
形成された基板12を純水で洗浄した後乾燥させる(図
2(C))。
したところ、約5μmの幅の線状のコア14が基板12
上に形成されていた。フォトマスク20のラインアンド
スペースの幅は10μmであったのに対して、形成され
たコア14の幅が約5μmと細りが生じている。この細
りは、厚さ5μmという通常のフォトレジストよりも厚
いPMGI層18の露光を、長時間のDeepUV光を
照射することにより行うため、露光しない領域18aに
光の回り込みが生じたことに起因する。
が生じることを予想してフォトマスク20を設定する必
要がある。
リウム硼珪酸ガラス基板12上に形成される。
ークラッド16を形成する。
材料としてのポリマーを、基板12と同じ屈折率1.5
28を有するUV硬化樹脂(NTT−AT社製、型番8
101)とする。このUV硬化樹脂を、コア14を覆う
ように基板12上に塗布する。ここでは、スピンコート
法を用いて、3000回転/分の回転速度で、かつ30
秒間回転させて塗布する。そして、この塗布膜に対して
高圧水銀灯から紫外光を5〜10分間照射して硬化させ
る。その後、塗布膜が形成された基板12ごと80℃か
つ大気雰囲気の炉中で2時間アニール処理を行うことに
よって、塗布膜の重合反応を完了させる。この結果、コ
ア14の上側に、約30μmの厚さのオーバークラッド
16が形成される(図2(D))。
ラッド(基板12およびオーバークラッド16)との屈
折率差△nは0.78%となる。よってコア14とクラ
ッド12,16との屈折率差が0.3〜3.0の範囲内
にあるので、光を全反射によって好ましく伝送させるこ
とができる。
む、積層体の両面を研磨して、長さ2cmの光導波路1
0が得られる(図1参照)。
と、ガラス基板12上に設けられたコア14と、コア1
4を覆うように基板12上に設けられたポリマーからな
るオーバークラッド16とを含む新規な構造の光導波路
10であって、さらにコア14がPMGIで構成された
光導波路10が得られる。
用いられる波長である633nmの光を入射して、透過
減衰量を測定したところ、場所によらず、ほぼ一定の値
(約2.0dB/cm)を示すことが分かった。
された基板12とコア14とポリマーからなるオーバー
クラッド16とを具えた光導波路10のコア14を、P
MGIで構成したが、これに限らず、クラッド(基板1
2およびオーバークラッド16)とコア14との屈折率
差が0.3〜3.0の範囲内になるようなコア14の材
料であれば他の材料を用いてもよい。
ークラッド16を構成するポリマーに関しては、双方の
屈折率が略同一となる材料であればよい。
形成する場合、光導波路のその他の構成は、基板とコア
とオーバークラッドとを含む構成に限らず、基板とコア
との間にアンダークラッドが形成されているような構成
でもよい。この場合、基板は特に無機物で形成されてい
る必要はなく任意の基板を用いて構わない。
なるコアを、コア形成材料層に対して露光およびこれに
続く現像処理によって形成している。このようにして形
成されるコアの材料は、ポジ型レジスト特性を有し、か
つクラッドとの屈折率差が0.3〜3.0の範囲内の値
となるような屈折率が得られる材料であればよく、特に
PMGIに限られるものではない。
の発明の光導波路によれば、コアが下記(1)式で表さ
れる繰り返し単位を含むPMGIで構成されている。
り、PMMAよりもガラス転移点が高く、かつ吸水性が
低い。しかも使用波長帯の光の吸収および散乱はPMM
Aと同様にない。このため、コアを構成する材料として
用いて好適な材料である。従って、PMGIで構成され
たコアを具えた光導波路は、耐熱性に優れ、かつ吸水性
が低い。よって、この光導波路を用いれば、周囲の環境
に対する耐久性に優れた光通信用素子を提供することが
できる。
れば、無機物からなる基板と、この基板上に形成された
コアと、このコアを覆うように基板上に設けられた、ポ
リマーからなるオーバークラッドとを含んでいる。そし
て、基板およびオーバークラッドの屈折率を略同一と
し、この基板およびオーバークラッドの屈折率(n2 )
とコアの屈折率(n1 )との屈折率差((n1 −n2 )
/n1 )が0.3〜3.0%の範囲内にあることを特徴
とする。これにより、基板を従来のアンダークラッド
(下層クラッド)として用いることができる。よって、
構造の簡単な光導波路が得られる。
れば、下地上にコアを具える光導波路を形成するに当た
り、コアは、ポジ型レジスト特性を有するコア形成材料
層を下地上に形成する工程と、コア形成材料層のコア形
成予定領域が被覆するフォトマスクを介して、このコア
形成材料層を露光する工程と、露光が終了したコア形成
材料層を現像液に浸漬することにより現像してコア形成
予定領域のコア形成材料層の部分を残存させる工程とを
含むことを特徴とする。
上に塗布した後、ホトリソグラフィによってレジストパ
ターンを形成して、このレジストパターンをエッチング
マスクにしてRIE法によりコア形成材料層をエッチン
グすることにより下地上にコアを形成していたのに対
し、この発明では、下地上にコア形成材料層を形成した
後、このコア形成材料層に対して露光および現像処理を
行う工程だけでコアを形成することができる。従って、
RIE法を用いることなく非常に容易に光導波路を形成
することができる。
図である。
明に供する概略的な工程図である。
を示す概略的な工程図である。
PMGI層の部分) 20,107:フォトマスク 101:下地 103a:アンダークラッド(高分子膜) 103b:コア形成用の高分子膜 105:フォトレジスト膜 105x:レジストパターン(エッチングマスク) 109:パターン潜像 111:オーバークラッド(高分子膜)
Claims (6)
- 【請求項1】 クラッドとコアとを具えた光導波路にお
いて、 前記コアが、下記(1)式で表される繰り返し単位を含
むポリジメチルグルタールイミドで構成されていること
を特徴とする光導波路。 【化1】 - 【請求項2】 無機物からなる基板と、 該基板上に形成されたコアと、 該コアを覆うように前記基板上に設けられた、ポリマー
からなるオーバークラッドとを含み、 前記基板および前記オーバークラッドの屈折率(n2 )
を略同一とし、 前記基板および前記オーバークラッドの屈折率(n2 )
と前記コアの屈折率(n1 )との屈折率差((n1 −n
2 )/n1 )が0.3〜3.0%の範囲内にあることを
特徴とする光導波路。 - 【請求項3】 請求項2に記載の光導波路において、 前記無機物をガラスとすることを特徴とする光導波路。
- 【請求項4】 請求項2または3のいずれか一項に記載
の光導波路において、 前記コアが下記(1)式で表される繰り返し単位を含む
ポリジメチルグルタールイミドで構成されていることを
特徴とする光導波路。 【化2】 - 【請求項5】 下地上にコアを具える光導波路を形成す
るに当たり、 前記コアは、ポジ型レジスト特性を有するコア形成材料
層を下地上に形成する工程と、 前記コア形成材料層のコア形成予定領域を被覆するフォ
トマスクを介して、該コア形成材料層を露光する工程
と、 露光が終了した前記コア形成材料層を現像液に浸漬する
ことにより現像して、前記コア形成予定領域のコア形成
材料層の部分を残存させる工程とを含むことを特徴とす
る光導波路の形成方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の光導波路の形成方法に
おいて、 前記コア形成材料層は、下記(1)式で表される繰り返
し単位を含むポリジメチルグルタールイミドで構成され
ていることを特徴とする光導波路の形成方法。 【化3】
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