JP2001064577A - 上塗り塗料およびその硬化方法 - Google Patents

上塗り塗料およびその硬化方法

Info

Publication number
JP2001064577A
JP2001064577A JP24066099A JP24066099A JP2001064577A JP 2001064577 A JP2001064577 A JP 2001064577A JP 24066099 A JP24066099 A JP 24066099A JP 24066099 A JP24066099 A JP 24066099A JP 2001064577 A JP2001064577 A JP 2001064577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
polyol
ultraviolet
polyurethane resin
paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24066099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Maekawa
裕之 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANYU PAINT KK
Original Assignee
SANYU PAINT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANYU PAINT KK filed Critical SANYU PAINT KK
Priority to JP24066099A priority Critical patent/JP2001064577A/ja
Publication of JP2001064577A publication Critical patent/JP2001064577A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリウレタン系塗料は塗装作業が容易で特殊な
塗装機器も要らず、簡便に塗装することができ、且つ仕
上がり感もよく、上塗り塗料として広く使用されてき
た。しかし、縮合反応型塗料のため塗装面が乾燥するの
に時間がかかり、次工程に移すための時間を長く取らな
ければならないので、短い時間で硬化し、乾燥すること
ができ、しかも美しい仕上がりのできる上塗り塗料およ
びその硬化方法の開発が求められていた。 【解決手段】ポリウレタン系樹脂、紫外線硬化樹脂およ
び光重合開始剤を含有してなる上塗り塗料並びにポリウ
レタン系樹脂、紫外線硬化樹脂および光重合開始剤を含
有してなる上塗り塗料を塗装し、室温において予備乾燥
した後、紫外線を照射する上塗り塗料の硬化方法を提供
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン系樹
脂、紫外線硬化樹脂および光重合開始剤を含有してなる
上塗り塗料およびその硬化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン系塗料は塗装作業が容易で
特殊な塗装機器も要らず、簡便に塗装することができ、
且つ仕上がり感もよく、上塗り塗料として広く使用され
てきた。しかし、縮合反応型塗料のため塗装面が乾燥す
るのに時間がかかり、次工程に移すための時間を長く取
らなければならない。例えば、2液型ポリウレタン上塗
り塗料の場合、常温(25℃)で自然乾燥すると、次工
程に移すためには20時間以上の放置時間が必要であっ
た。また、完全硬化させるためには1週間以上の放置時
間が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような状況であ
ったので、短い時間で硬化し、乾燥することができ、し
かも美しい仕上がりのできる上塗り塗料が要求されてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの課
題を解決するために、ポリウレタン系樹脂と紫外線硬化
樹脂とを含有した上塗り塗料およびその硬化方法を発明
するにいたった。すなわち、ポリウレタン系樹脂、紫外
線硬化樹脂および光重合開始剤を含有してなることを特
徴とする上塗り塗料であって、紫外線硬化樹脂がアミン
変性ポリエーテルアクリレートであることが好ましく、
ポリウレタン系樹脂が2液型ポリウレタン系樹脂である
ことが好ましく、ポリウレタン系樹脂のウレタン樹脂ポ
リオールがアクリル樹脂系ポリオールであり、ウレタン
樹脂イソシアネートがトリレンジイソシアネート系のポ
リマーであることが好ましく、アミン変性ポリエーテル
アクリレートの配合比が、ウレタン樹脂ポリオールの樹
脂固形分100重量部に対して30乃至80重量部であ
ることが好ましく、40乃至60重量部であることが特
に好ましい。
【0005】本発明の第二は、ポリウレタン系樹脂、紫
外線硬化樹脂および光重合開始剤を含有してなる上塗り
塗料を塗装し、室温において予備乾燥した後、紫外線を
照射する上塗り塗料の硬化方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明でいう上塗り塗料とは、ポリウレタ
ン系樹脂と紫外線硬化樹脂併用型塗料をいう。ポリウレ
タン系樹脂とは、一般に使用されるポリウレタン系樹脂
全般をいい、1液型または2液型のどちらも使用できる
が、2液型ポリウレタン系樹脂が表面硬度が高く実用上
好ましい。
【0008】2液型ポリウレタン系樹脂のポリオール側
は、一般にポリエステルポリオール、アクリルポリオー
ル、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオールな
ど、いずれも使用できるが、変色硬度の点よりアクリル
ポリオールが好ましい。イソシアネート側は、トリレン
ジイソシアネート(TDI)、4−4ジフェニルメタン
ジイソシアネート(XDI)、キシリレンジイソシアネ
ート(HDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
DI)、イソホロンジイソシアネートIPDI)、水溶
XDI(H6XDI)、水溶性MDI(H12MDI)
のポリオールアダクト体、水またはアミン類による部分
ビューレット体、イソシアネレート体(三量化)がある
が、いずれも使用できる。しかし、トリレンジイソシア
ネート(TDI)のトリメロールプロパン(TMP)ア
ダクト体が反応性および塗膜硬度の点より好ましい。
【0009】本発明で用いられる紫外線硬化樹脂は、エ
ポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、不飽和ポ
リエステル、ポリエステルアクリレート、ポリエーテル
アクリレート、シリコンアクリレート、ポリブタジエン
アクリレート、ポリスチリルエチルメタクリレートなど
が使用できるが、ウレタン樹脂の反応を阻害せず紫外線
硬化反応を考慮すると、樹脂としてポリエーテルアクリ
レートが好ましく、特にアミン変性ポリエーテルアクリ
レートが好ましい。
【0010】光重合開始剤としては、光の作用によりラ
ジカルを発生するものであれば特に限定されないが、ヒ
ドロキシ基含有フェニルケトン系化合物の使用が好まし
い。具体的には、4−フェノキシジクロロアセトフェノ
ン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエト
キシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1
−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピ
レンフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン
−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−
プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−ヒドロキシプロピルフェニルケトン、
2−ヒドロキシプロピル−4−イソブチルフェニルケト
ン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕
−2−モルホリノプロパン−1−ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエー
テル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベ
ンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フ
ェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4
−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、
3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、チ
オキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチル
チオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イ
ソプロピルチオキサンソン、カンファーキノン、ジベン
ゾスベロン、2−エチルアンスラキノン、4’,4”−
ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テ
トラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノ
ン、α−アシロキシムエステル、アシルホスフィンオキ
サイド、メチルフェニルグリオキシレート、9,10−
フェナンスレンキノン、4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケト
ン等が挙げられる。これらの光重合開始剤の中では、ベ
ンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、ベンゾイルイソプロピルエーテル、
4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒド
ロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オンが好適に用い
られ、特に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ンが好ましい。
【0011】光重合開始剤の助剤としては、トリエタノ
ールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4’−
ジメチルアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、
4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチ
ルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸
エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)
エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−
ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2,4−
ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオ
キサンソン等を併用することも可能である。
【0012】本発明の上塗り塗料における樹脂の配合比
については特に限定されないが、本発明の効果を効率よ
く得るためには、アミン変性ポリエーテルアクリレート
の配合比は、ウレタン樹脂ポリオールの樹脂固形分10
0重量部に対して30乃至80重量部が好ましく、特に
40乃至60重量部が好ましい。30重量部未満である
と紫外線を照射した場合の硬化性が悪く、耐シンナー
性、耐溶剤性をもたせることができず、80重量部を超
えると紫外線硬化樹脂がウレタン樹脂の反応を阻害し、
ウレタン反応が起こり難くなり、耐シンナー性、耐溶剤
性が劣るようになる。
【0013】かかる配合で得られた上塗り塗料は、通常
基材に2液型ポリウレタン下塗り塗料を塗布した後、常
温で5時間乾燥し、不飽和ポリエステル中塗り塗料を塗
布した後、常温で18時間乾燥し、#400サンドペー
パーにより研磨した上に塗布する。該上塗り塗料を塗布
した後、常温で2時間乾燥した後、紫外線を2秒照射す
ることが必要である。ここに、紫外線とは150〜45
0nm波長域の光を主体としたもので、高圧水銀ラン
プ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカル
ランプ等を用いて照射する方法を例示することができ
る。
【0014】本発明の上塗り塗料は、その用途により、
本発明の効果を阻害しない範囲において、消泡剤、難燃
剤、帯電防止剤、可塑剤、充填剤(微粉シリカなど)、
レベリング剤(シリコーン、セルロースアセテートブチ
レート、界面活性剤など)、安定剤、垂れ止め剤(水添
ヒマシ油、微粒子無水硅酸など)、艶消し剤(微粉シリ
カ、ポリエチレンワックスなど)等を配合することも可
能である。
【0015】又、希釈剤として、酢酸エチル、トルエ
ン、キシレン、ブタノール、アセトン、メチルイソブチ
ルケトン、メチルエチルケトン、セロソルブ類、ジアセ
トンアルコール、アクリル酸エステル、アルキルビニル
ケトン等を使用することができる。
【0016】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明の趣旨はこれに限定されるものではな
い。
【0017】(実施例1)ポリオールとしてヒタロイド
D−1004Z−1(日立化成工業株式会社製)20
0gと、CAB−381−05(イーストマンケミカル
ジャパン株式会社製)44g、メチルイソブチルケトン
156gを、それぞれ秤取し、容器に移し、よく溶解し
た。さらに、紫外線硬化樹脂としてラロマーPO−83
F(ビーエーエスエフジャパン株式会社製)70gを秤
取し、ポリオールの入っている容器に移した。その後、
酢酸ブチル288gを秤量し、該容器に入れ、よく攪拌
した。艶消し剤として、X−5025(株式会社岐阜セ
ラック製造所製)210gとMATTING AGEN
T OK−412(デグサジャパン株式会社製)14g
とを該容器に入れ、30分間攪拌した。その後、レベリ
ング剤としてBYK−300(ビッグケミー・ジャパン
株式会社製)3gと光開始剤としてイルガキュアー18
4(日本チバガイギー株式会社製)15gとを該容器に
入れ、15分間攪拌し、溶解して、主剤1kgを調製し
た。次に、イソシアネートプレポリマーとしてコロネー
トL−75(日本ポリウレタン工業株式会社製)500
gを秤取し、容器に移した。その後、酢酸ブチル500
gを秤量し、イソシアネートプレポリマーの入った容器
に入れ、よく攪拌し、硬化剤1kgを調製した。主剤と
硬化剤とは、塗装直前に、その重量比が4:1になるよ
うに混合し、塗料として使用した。上記塗料を上カップ
ガンにてスプレー塗装し、60g/m2 の塗布量を得
た。常温(25℃)にて、2時間放置後、高圧水銀灯
(80W/cm)1灯を点灯下3.0m/分のベルトコ
ンベアー上に乗せて、通過させ、乾燥させた。
【0018】(比較例1)ポリオールとしてヒタロイド
D−1004Z−1(日立化成工業株式会社製)20
0gと、CAB−381−05(イーストマンケミカル
ジャパン株式会社製)44gと、メチルイソブチルケト
ン156gとを、それぞれ秤取し、容器に移し、よく溶
解した。その後、酢酸ブチル373gを秤量し、ポリオ
ールの入っている容器に入れ、よく攪拌した。艶消し剤
として、X−5025(株式会社岐阜セラック製造所
製)210gとMATTING AGENT OK−4
12(デグサジャパン株式会社製)14gとを該容器に
入れ、30分間攪拌した。その後、レベリング剤として
BYK−300(ビッグケミー・ジャパン株式会社製)
3gを該容器に入れ、15分間攪拌し、溶解して、主剤
1kgを調製した。硬化剤は実施例1で調製したものを
使用した。主剤と硬化剤とは、塗装直前に、その重量比
が4:1になるように混合し、塗料として使用した。上
記塗料を上カップガンにてスプレー塗装し、60g/m
2 の塗布量を得た。常温(25℃)にて、2時間乾燥さ
せた。
【0019】(比較例2)ポリオールとしてヒタロイド
D−1004Z−1(日立化成工業株式会社製)20
0gと、CAB−381−05(イーストマンケミカル
ジャパン株式会社製)44gと、メチルイソブチルケト
ン156gとを、それぞれ秤取し、容器に移し、よく溶
解した。さらに、紫外線硬化樹脂としてラロマーPO−
83F(ビーエーエスエフジャパン株式会社製)30g
を秤取し、ポリオールの入っている容器に移した。その
後、酢酸ブチル336gを秤量し、該容器に入れ、よく
攪拌した。艶消し剤として、X−5025(株式会社岐
阜セラック製造所製)210gとMATTING AG
ENT OK−412(デグサジャパン株式会社製)1
4gとを該容器に入れ、30分間攪拌した。その後、レ
ベリング剤としてBYK−300(ビッグケミー・ジャ
パン株式会社製)3gと光開始剤としてイルガキュアー
184(日本チバガイギー株式会社製)7gとを該容器
に入れ、15分間攪拌し、溶解して、主剤1kgを調製
した。次に、イソシアネートプレポリマーとしてコロネ
ートL−75(日本ポリウレタン工業株式会社製)50
0gを秤取し、容器に移した。その後、酢酸ブチル50
0gを秤量し、イソシアネートプレポリマーの入った容
器に入れ、よく攪拌し、硬化剤1kgを調製した。主剤
と硬化剤とは、塗装直前に、その重量比が4:1になる
ように混合し、塗料として使用した。上記塗料を上カッ
プガンにてスプレー塗装し、60g/m2 の塗布量を得
た。常温(25℃)にて、2時間放置後、高圧水銀灯
(80W/cm)1灯を点灯下3.0m/分のベルトコ
ンベアー上に乗せて、通過させ、乾燥させた。
【0020】(比較例3)ポリオールとしてヒタロイド
D−1004Z−1(日立化成工業株式会社製)20
0gと、CAB−381−05(イーストマンケミカル
ジャパン株式会社製)44gと、メチルイソブチルケト
ン156gとを、それぞれ秤取し、容器に移し、よく溶
解した。さらに、紫外線硬化樹脂としてラロマーPO−
83F(ビーエーエスエフジャパン株式会社製)150
gを秤取し、ポリオールの入っている容器に移した。そ
の後、酢酸ブチル193gを秤量し、該容器に入れ、よ
く攪拌した。艶消し剤として、X−5025(株式会社
岐阜セラック製造所製)210gとMATTING A
GENT OK−412(デグサジャパン株式会社製)
14gとを該容器に入れ、30分間攪拌した。その後、
レベリング剤としてBYK−300(ビッグケミー・ジ
ャパン株式会社製)3gと光開始剤としてイルガキュア
ー184(日本チバガイギー株式会社製)30gとを該
容器に入れ、15分間攪拌し、溶解して、主剤1kgを
調製した。次に、イソシアネートプレポリマーとしてコ
ロネートL−75(日本ポリウレタン工業株式会社製)
500gを秤取し、容器に移した。その後、酢酸ブチル
500gを秤量し、イソシアネートプレポリマーの入っ
た容器に入れ、よく攪拌し、硬化剤1kgを調製した。
主剤と硬化剤とは、塗装直前に、その重量比が4:1に
なるように混合し、塗料として使用した。上記塗料を上
カップガンにてスプレー塗装し、60g/m2 の塗布量
を得た。常温(25℃)にて、2時間放置後、高圧水銀
灯(80W/cm)1灯を点灯下3.0m/分のベルト
コンベアー上に乗せて、通過させ、乾燥させた。
【0021】(試験例1)実施例1、比較例1、比較例
2および比較例3により製造した上塗り塗料を表1に示
した工程により塗装した。すなわち、先ずナラ天然化粧
合板の表面に2液型ポリウレタン下塗り塗料(サンユー
ペイント株式会社製、ベストシーラー)を塗り、その上
に不飽和ポリエステル中塗り塗料(サンユーペイント株
式会社製、NS−777)を塗り、#400サンドペー
パーにより研磨した後、実施例1、比較例1、比較例2
および比較例3により製造した上塗り塗料をそれぞれ塗
装し、それぞれの乾燥条件で乾燥した後、その塗装面を
評価した。その結果は、表2に示したように、実施例1
において製造した上塗り塗料の塗装面は、表面硬度、耐
シンナー性および耐ブロッキング性において優れていた
が、比較例1、比較例2および比較例3により製造した
上塗り塗料の塗装面は、いずれの項目においても実施例
1の場合に比べて劣っていた。なお、表面硬度、耐シン
ナー性および耐ブロッキング性についての評価基準は、
次のとおりである。
【0022】(表面硬度)JIS K−5400 8.
4.2 手かき法により測定し、その評価は塗膜の擦り
傷で行う鉛筆引っかき値とした。
【0023】(耐シンナー性)JAS特殊合板の日本農
林規格の耐シンナー性試験に準じて行う。すなわち、試
験片を水平に置いた後、試験片の表面にラッカーシンナ
ー(JIS5538)を滴下し、時計皿で6時間被膜し
た後、室温にて24時間放置し、次の基準で評価した。 10:全く異常なし。 8:ほとんど異常なし。 5:やや膨れ、剥がれ、軟化あり。 3:膨れ、剥がれ、軟化あり。 1:大いに膨れ、剥がれ、軟化あり。
【0024】(耐ブロッキング性)乾燥塗膜上にガーゼ
を置き、その上から1kgf/cm2 の荷重をかけ、2
4時間放置し、ガーゼの跡のついたものを不合格とし
た。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明の上塗り塗料は、従来の2液型ウ
レタン樹脂上塗り塗料に比べて、短時間で表面硬度、耐
ブロッキング性、耐シンナー性に優れた塗装面が得ら
れ、且つ、従来の紫外線硬化型上塗り塗料に比べて、仕
上がり感がウレタンに似て美麗であった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン系樹脂、紫外線硬化樹脂およ
    び光重合開始剤を含有してなることを特徴とする上塗り
    塗料。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の紫外線硬化樹脂がアミン
    変性ポリエーテルアクリレートであることを特徴とする
    上塗り塗料。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のポリウレタン系
    樹脂が2液型ポリウレタン系樹脂であることを特徴とす
    る上塗り塗料。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか1項に記載のポ
    リウレタン系樹脂の、ウレタン樹脂ポリオールがアクリ
    ル樹脂系ポリオールであり、ウレタン樹脂イソシアネー
    トがトリレンジイソシアネート系のプレポリマーである
    ことを特徴とする上塗り塗料。
  5. 【請求項5】請求項2または3に記載のアミン変性ポリ
    エーテルアクリレートの配合比が、ウレタン樹脂ポリオ
    ールの樹脂固形分100重量部に対して30乃至80重
    量部であることを特徴とする上塗り塗料。
  6. 【請求項6】ポリウレタン系樹脂、紫外線硬化樹脂およ
    び光重合開始剤を含有してなる上塗り塗料を塗装し、室
    温において予備乾燥した後、紫外線を照射する上塗り塗
    料の硬化方法。
JP24066099A 1999-08-27 1999-08-27 上塗り塗料およびその硬化方法 Pending JP2001064577A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24066099A JP2001064577A (ja) 1999-08-27 1999-08-27 上塗り塗料およびその硬化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24066099A JP2001064577A (ja) 1999-08-27 1999-08-27 上塗り塗料およびその硬化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001064577A true JP2001064577A (ja) 2001-03-13

Family

ID=17062812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24066099A Pending JP2001064577A (ja) 1999-08-27 1999-08-27 上塗り塗料およびその硬化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001064577A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004099639A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP2004098303A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP2004115599A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及び防眩フィルム
JP2013199568A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Riken Technos Corp 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
CN104789103A (zh) * 2015-04-30 2015-07-22 常州浩阳水性新材料有限公司 一种3c电子行业用水性光固化涂料及其制备方法
CN105086730A (zh) * 2015-09-16 2015-11-25 广州申威新材料科技有限公司 一种双组分固化uv减粘胶
JP2017122222A (ja) * 2017-01-11 2017-07-13 リケンテクノス株式会社 粘着剤組成物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004099639A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP2004098303A (ja) * 2002-09-04 2004-04-02 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP4501333B2 (ja) * 2002-09-04 2010-07-14 日本製紙株式会社 塗料組成物及びハードコートフィルム
JP2004115599A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 塗料組成物及び防眩フィルム
JP4490622B2 (ja) * 2002-09-25 2010-06-30 日本製紙株式会社 防眩フィルム
JP2013199568A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Riken Technos Corp 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
CN104789103A (zh) * 2015-04-30 2015-07-22 常州浩阳水性新材料有限公司 一种3c电子行业用水性光固化涂料及其制备方法
CN105086730A (zh) * 2015-09-16 2015-11-25 广州申威新材料科技有限公司 一种双组分固化uv减粘胶
JP2017122222A (ja) * 2017-01-11 2017-07-13 リケンテクノス株式会社 粘着剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4173682A (en) Process for coating a substrate with a radiation and moisture curable coating composition
EP0247563B1 (en) Ultraviolet-curable coating composition and process for preparing the same
JP5133481B2 (ja) 補修塗装方法
EP1306399B1 (en) Photocurable primer composition and coating method by use of the same
JP2010536541A (ja) 航空宇宙用途に好適な多層コーティング
CZ290073B6 (cs) Ultrafialovým zářením vytvrzovatelná čirá potahovací kompozice a způsob výroby ochranného a/nebo dekorativního povlaku
US20070021553A1 (en) Coating material which is thermally curable and curable by means of actinic radiation and method for coating microporous surfaces
US20030083397A1 (en) Dual cure coating composition and process for using the same
JP4948850B2 (ja) 多層塗膜、該多層塗膜を備える基材、およびこれらの製造方法
MXPA04001811A (es) Composicion de revestimiento de curado dual y proceso para usar la misma.
EP3933002B1 (en) Actinic-ray-curable coating composition, cured coating film, coated article, and method for forming coating film
JP2001064577A (ja) 上塗り塗料およびその硬化方法
EP3519493B1 (en) Radiation curable compositions with anti-stain properties
JP2008535952A (ja) Uv−a線で硬化可能な溶剤含有塗料をベースとする一体化した塗料システム、その製造方法及びその使用
JP3210871B2 (ja) 紫外線硬化性木質基材用塗料組成物及び木質基材の塗装方法
JPH04226516A (ja) 紫外線硬化性組成物
JP2002293853A (ja) 光硬化性樹脂組成物
US7473444B2 (en) Method of forming coating film
JP4184650B2 (ja) 光硬化型プライマー組成物及びこれを用いた塗装方法
KR102365398B1 (ko) 선도장강판용 광경화형 도료 조성물 및 이를 이용한 선도장강판 제조 방법
JP4201945B2 (ja) 光硬化性組成物、光硬化性塗料組成物、それから形成された被膜および木質基材の塗装方法
JPH0351753B2 (ja)
JP3828398B2 (ja) 塗装方法
JP2002293851A (ja) 光硬化性樹脂組成物
CN112126330A (zh) 一种水性白漆