JP2001060233A - 受注生産方法 - Google Patents

受注生産方法

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JP2001060233A
JP2001060233A JP2000187508A JP2000187508A JP2001060233A JP 2001060233 A JP2001060233 A JP 2001060233A JP 2000187508 A JP2000187508 A JP 2000187508A JP 2000187508 A JP2000187508 A JP 2000187508A JP 2001060233 A JP2001060233 A JP 2001060233A
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JP2000187508A
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Yoshie Matsuzaki
吉衛 松崎
Kaoru Imai
薫 今井
Hideaki Suzuki
英明 鈴木
Hideaki Matoba
秀彰 的場
Masahiro Watanabe
正浩 渡辺
Hidetoshi Inaba
英敏 因幡
Takashi Onari
尚 大成
Masato Uno
正人 宇野
Toru Mita
徹 三田
Ichiro Taniguchi
一郎 谷口
Koichi Sugimoto
浩一 杉本
Yoshio Matsumoto
義雄 松本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客の購入希望する製品やシステムについての
要求仕様は多種多様であり、そのニーズに迅速に対応可
能な受注生産の仕組みの構築が求められている。特に部
品点数の多い場合には、商品に関しての包括的な要求仕
様に対し、部品設計のデータベースを活用し、またネッ
トワークを用いた利便性の観点からも即応性の高いに受
注生産の仕組みが求められている。 【解決手段】顧客からの商品又は商品を構成する部品に
関する要求仕様情報の入力を受け、商品を構成する部品
の設計情報を保持するデータベースより、前記要求仕様
を満たす部品を抽出し、前記抽出された部品によって構
成される商品案を顧客側に表示出力し、顧客からの発注
確認信号を受けた場合に前記商品の生産の指示を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顧客から商品を受注
し、それを製造する生産システムに係わり、特に顧客の
要求と生産システムの効率を両立させる仕様決定と、そ
れに基づく生産を行なう受注生産システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フレキシブルな生産を行なうシス
テムとしては、特開昭56−102455に記載のよう
に、モジュラー化された複合製造システム、生産工程や
生産日程を管理する情報処理システム、この情報処理シ
ステムの情報に基づき複合製造システムの各装置を制御
する統制システムを備え、商品に応じた生産を行なうシ
ステムが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の生産システムで
は、生産すべき商品の仕様は予め決定されていることが
前提となっており、決定された仕様の商品に対する効率
良い生産を目的とするものであった。しかし、最近は顧
客の商品に対するニーズが多様化しており、顧客が自分
の好みに合わった商品仕様を決定し、その仕様の商品を
効率良く生産することが重要となっている。ここで商品
仕様を決定する際、単に顧客の要求だけから仕様決定を
行なうと、製造が難しかったり、設備の使用効率が悪か
ったりして極めて商品価格が高くなることがある。ま
た、商品の設計仕様が顧客要求を満たせない時は、商品
の生産ができなくなる。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点を解決するために、先ず、製造部門と受注部門の情
報を交換し、機能、価格、納期のバランスがとれた商品
仕様の決定と、その商品の速やかな製造を実現すること
である。また、受注部門と設計部門の情報を交換し、顧
客の要求仕様を満たす商品設計を行い、それを生産でき
る受注生産システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本受注生産システムは、
上記目的を達成するために、受注部門において、顧客の
要求仕様を入力する手段と、商品の設計情報を保持する
手段と、商品の生産実績を保持する手段と、製造部門の
状態データを保持する手段と、これらの情報を用いて商
品案を作成提示する手段と、購入する商品の選択指示を
入力する手段を備え、商品の受注を決定できるようにし
たものである。ここで、設計情報は設計部門で生成され
伝送手段で送られてきたものであり、製造部門の状態デ
ータは製造部門から伝送手段で送られてきたものであ
る。
【0006】受注した商品仕様に基づいた製造を行なう
ためには、商品仕様を製造部門に伝送する手段と、商品
仕様から製造情報を生成する製造計画手段と、この製造
情報を用いて商品の組立加工を行なう手段が用いられ
る。
【0007】また、受注部門において、はじめに顧客の
要求仕様を満たす商品案が作成提示出来ない時は、その
要求仕様を設計部門に伝送する手段と、この要求仕様を
満たせる商品を設計し、その設計情報を受注部門に伝送
する手段により顧客の要求仕様にあった商品を受注生産
できる。また、できるだけ商品案を設計部門を通さずに
作成提示出来るようにするため受注部門が得た顧客の要
求仕様の傾向を設計部門に伝送する手段と、この要求仕
様の傾向を参考にして設計する手段により、要求の多い
商品を予め設計して受注部門に格納しておく。
【0008】さらに、受注した商品は必ず製造できるよ
うにするため、設計部門において商品の製造方法を含む
設計が行なえるよう、製造部門が有する製造部門の特性
を示す情報を設計部門に伝送する手段と、これを用いて
設計した設計情報を製造部門に伝送する手段を設けてい
る。
【0009】ここで、商品仕様を決定する時に、商品の
設計情報と、商品の生産実績と、製造部門の状態データ
を用いているので、はじめて生産する商品に対しても、
機能、価格、納期を推定し、バランスのとれた仕様を決
定することができる。すなわち、顧客の満足度は商品の
機能だけでなく、コストパフォーマンスやすぐに入手で
きるか否かにも依存するが、これらを製造部門の状態や
過去に生産した類似商品の実績を用いて、色々の仕様に
ついて、かなり正確に推定できるので、顧客は各種の仕
様を比較して最適な仕様を決定できる。
【0010】受注した商品の仕様は多種多様であるが、
商品を構成する部品の特徴データ、製品構造データおよ
び、生産設備の機能性能に基づいた組立性知識を格納す
るデータベースを備えた製造計画システムを備えている
ので、商品仕様に対して最適な加工組立順序、使用機
械、設備レイアウト等を決定することができる。そし
て、生産設備は複数の平面搬送機構を備えた位置決めユ
ニットと姿勢決めユニットを自由に組み合わせて構成で
きるので、製造計画システムの決定に基づき、商品仕様
に対して最適な設備構成を実現し効率良く製造すること
ができる。
【0011】また、受注部門から設計部門に顧客の要求
仕様を伝送したり、設計部門から受注部門に設計情報を
伝送することができるので、顧客の要求仕様が既存の設
計情報では満足できない場合は、その要求に合わせた特
別の設計を行なうことができる。また、受注部門が集め
た顧客の要求仕様を設計部門に伝送することにより、顧
客の傾向を設計部門が把握することができ、顧客の要求
に合わせた商品コンポーネントを設計しておくことがで
きる。
【0012】さらに、製造部門が有する製造部門の特性
を示す情報を設計部門に伝送することにより、設計部門
が生産性が良くなるように配慮した設計を行なうことが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1か
ら図52により説明する。
【0014】図1は本発明の構成の一例を表す図であ
る。受注部門には、各受注窓口に置かれた商品仕様決定
システム1がある。製造部門は、製造計画システム3
と、組立加工システム4、検査システム15、購買シス
テム16から構成される。設計部門は、構想設計CAD
システム5と詳細設計CADシステム17を備えてい
る。受注部門で決定した商品仕様は、受注−製造間ネッ
トワーク6で製造部門に伝送される。また、受注−製造
間ネットワーク6は、製造部門で収集した生産設備の状
態データを受注部門に伝送するためにも使用される。受
注部門が入力した顧客の要求仕様は、受注−設計間ネッ
トワーク7で設計部門に伝送される。また、受注−設計
間ネットワーク7は、設計部門が生成した商品の設計情
報を受注部門に伝送するためにも使用される。製造部門
が有する生産設備の特性を示す情報は、製造−設計間ネ
ットワーク8で設計部門に伝送される。また、製造−設
計間ネットワーク8は、設計部門で生成した商品の設計
情報を製造部門に伝送するためにも使用される。
【0015】図2は商品仕様決定システム1の実現形態
の一例を表す図である。顧客指示入力部1−1は、顧客
の各種指示、すなわち要求仕様入力手段の選択、要求仕
様の入力、表示された商品案からの購入商品選択、商品
の詳細な仕様や外観提示の要求、表示された商品案に対
する変更仕様の指示、等の操作を受付けるものである。
アクションモニタ1−2は、顧客指示入力部1で受け付
けた顧客の指示を解釈して、指示に応じたモジュールを
起動すると共に、その指示が要求仕様入力手段の選択、
もしくは変更仕様項目の選択の場合は、選択されたもの
を画面上に表示するものである。また、商品の詳細な仕
様や外観提示の要求に対しては、要求された情報を画面
上に表示し、購入商品が選択された場合は顧客管理デー
タ格納部1−14にそのことを格納する。視覚1−3
は、外観仕様の入力用に提示されたサンプルの3次元形
状および色彩をセンサ1−4から入力し、商品の外観モ
デルを生成するものである。形状変形部1−5は、視覚
1−3で生成した外観モデル、あるいは、標準商品モデ
ル生成部1−7が備えている標準商品の外観モデルに対
する形状変形指示を受け付けて外観モデルを変更するも
のである。ソリッドモデラ1−6は、視覚1−3がセン
サ1−4から入力した3次元形状データを数学関数で表
現する時、および形状変形部1−5が数学関数で表現さ
れた形状モデルを修正する時に用いられる。標準商品モ
デル生成部1−7は、明確な要求仕様を持たない顧客に
対し、標準的な商品モデルを示すものである。顧客相談
処理部1−8は、数値やタイプで示される顧客要求仕様
を受け付けて要求仕様格納部1−11に入力したり、設
計した商品案の納期に関する相談を受付けて納期検討部
1−9を起動したりする。納期検討部1−9は、顧客か
ら商品案の納期に関する相談を受けたら、生産実績保持
手段12、製造部門状態データ保持手段13のデータを
用いて、その商品モデルについての見積りを行い、結果
を顧客に提示する。以上述べた、視覚1−3、形状変形
部1−5、標準商品モデル生成部1−7、顧客相談処理
部1−8は要求仕様入力手段9を構成するものである。
顧客指示入力部1−1とアクションモニタ1−2は選択
指示入力手段11を構成するものである。入力された要
求仕様は要求仕様格納部1−11に格納される。組合せ
設計部1−10は、要求仕様格納部1−11にある顧客
の要求仕様を用いて、商品の設計を行い、結果を商品モ
デル格納部1−12に格納する。この設計は要求仕様に
対する完全な新規設計ではなく、使用可能な部品および
加工範囲が決められた状態での組合せ設計である。この
要求仕様格納部1−11と組合せ設計部1−10と商品
モデル格納部1−12、顧客管理データ格納部1−1
4、納期検討部1−9は商品案作成手段10を構成す
る。この組合せ設計には、部品データ格納部1−13に
格納されている設計部門で生成した商品の設計情報が使
用される。この部品データ格納部1−13は設計情報保
持手段14の具体的実現形態である。
【0016】以上は単一の商品仕様決定システム1の構
成を示すものであるが、一般に商品仕様決定システム1
は各営業部門に複数設置されるので、それらを統括する
システムが用いられる。図3はこの受注統括システム2
の構成の詳細を表す図である。受注統括システム2を設
けた場合は、商品モデルについての見積りを行う機能
は、商品仕様決定システム1ではなくここで行なう。す
なわち、商品仕様決定システム1の納期検討部1−9
は、顧客から商品案の納期に関する相談を受けたら、そ
の商品モデルを受注統括システム2に送り見積りを依頼
する。そして見積り結果を受け取り結果を顧客に提示す
る。ここにおいて、商品仕様格納部2−1は、商品仕様
決定システム1が作成し商品モデル格納部1−12に格
納されている商品仕様を受け取り、製造部門に伝送する
ためのバッファである。生産実績格納部2−2は過去に
受注した商品の仕様と、製造に要した費用、期間と、そ
の時の生産設備の状態データの実績を格納しておくもの
であり、生産実績保持手段12の一つの実現形態であ
る。稼動情報格納部2−3は製造部門から伝送されてく
る現在の生産設備の状態データを格納しておくものであ
り、製造部門状態データ保持手段13の一つの実現形態
である。特別要求仕様格納部2−4は、商品仕様決定シ
ステム1が、部品データ格納部1−13に格納されてい
る商品の設計情報では顧客の要求を満足する商品仕様を
作成提示できない場合に伝送してきた、その顧客の要求
仕様を設計部門に伝送するためのバッファである。要求
仕様実績格納部2−5は、商品仕様決定システム1が入
力した多くの顧客の要求仕様をまとめて保持するための
ものである。受注情報処理部2−6は、上に示したデー
タを処理するもので、主要な機能はつぎの通りである。
【0017】・商品仕様決定システム1が作成した商品
仕様を受け取り、製造部門に伝達する。
【0018】・過去に受注した商品の仕様と製造実績に
関するデータと、現在の生産設備の状態データから、商
品仕様決定システム1が作成した仕様の商品を製造する
場合の費用、期間の予測をする。
【0019】・商品仕様決定システム1が、顧客の要求
を満足する商品仕様を作成提示できない場合に、その顧
客の要求仕様を設計部門に伝送する。
【0020】・多くの顧客の要求仕様をまとめて顧客要
求の傾向を抽出し設計部門に送る。
【0021】・設計部門が生成した商品の設計情報を、
各商品仕様決定システム1に送る。
【0022】図4は製造計画システム3の構成の詳細を
表す図である。データベース3−1は、受注部門から伝
送されてくる商品仕様、商品を構成する部品の特徴デー
タ、製品構造データおよび、生産設備の機能性能に基づ
いた組立性知識等、図に示す各種の情報を格納するもの
である。データ入力装置3−2は、対話型で工程設計を
行なう場合にオペレータの指示を受け付けるものであ
る。推論機構3−3は、最適な組立順序、使用機械、設
備レイアウトを決定するプログラムである。演算装置3
−4は、データ入力装置3−2からの入力を受け付た
り、推論機構3−3を実行するものである。表示装置3
−5は、工程設計結果や対話型工程設計に使用する情報
を表示するものである。
【0023】図5は組立加工システム4の構成の詳細を
表す図である。これは3台の位置決めユニットと2台の
姿勢決めユニットの組合せで構成した場合の加工または
組立装置の全体制御構成を示すブロック図である。受注
部門で商品が受注されると、製造計画システム3が商品
仕様から製造情報rを生成し、これが組立加工システム
4に送られてくる。
【0024】組立加工システム4は、この製造情報rに
基づいて部品の加工または組立を行う。上記した製造情
報rに基づいて、位置決めユニット4−Aと姿勢決めユ
ニット4−Bの配置を決定すると、カメラ4−Jを使っ
て上記ユニット間の相対位置計測を計測処理部4−Uが
行う。次にこの計測処理部4−Uの情報に基づいて上記
ユニット間の相対位置補正を座標変換部4−Sが行う。
その結果から、所定の作業順序、組立順序に従い駆動制
御部4−Tが位置決めユニット4−Aと姿勢決めユニッ
ト4−Bの動作制御を行うと同時に周辺制御部4−Vが
エンドエフェクタ4−Hの動作制御を行う。ここで、座
標変換部4−S、駆動制御部4−T、計測処理部4−
U、周辺制御部4−Vの相互間は共通バスにて通信する
構成よりなる。
【0025】以下、本受注生産システムの動作手順、お
よび処理方法を示す。まず、商品仕様決定システム1に
ついて示す。
【0026】図6は商品仕様決定システム1のハードウ
ェア構成の一例を表す図である。顧客指示入力部1−1
は、8方向スイッチ1−101、アップダウンスイッチ
1−102、マウス1−103、キーボード1−104
から構成される。ここで、8方向スイッチ1−101と
アップダウンスイッチ1−102は、要求仕様入力手段
の選択、および表示された商品案に対する変更仕様の指
示に使用される。マウス1−103は、表示された商品
案からの購入商品選択、および商品の詳細な仕様や外観
提示の要求に使用される。キーボード1−104は、要
求仕様の数値やタイプ入力、および顧客の名称やコード
の入力に使用される。サンプルステージ1−20は、サ
ンプルを置く台であり、センサ1−4が取り付けられて
いる。画像プロセッサ1−21は、センサ1−4が入力
したカラー画像、濃淡画像、距離画像を処理する視覚1
−3の一部のモジュールを格納している。なお、視覚1
−3はグラフィック計算機1−22に格納されているモ
ジュールもある。グラフィック計算機1−22は、グラ
フィック処理機能を有する計算機であり、プログラムと
して構成されるアクションモニタ1−2、視覚1−3の
一部、形状変形部1−5、標準商品モデル生成部1−
7、ソリッドモデラ1−6、顧客相談処理部1−8、納
期検討部1−9、組合せ設計部1−10、およびメモリ
として要求仕様格納部1−11、商品モデル格納部1−
12、部品データ格納部1−13、顧客管理データ格納
部1−14を含んでいる。
【0027】図7は商品仕様決定システムの操作を開始
する時の画面である。画面上部は、商品受注システムの
名称や背景図が表示され、画面下部には、要求仕様入力
手段の種類、および表示された商品案に対する変更仕様
項目の種類がショッピングセンタのマップを摸倣した形
で表示されている。
【0028】この初期状態から商品受注が完了するまで
の顧客の操作フローの一例を模型飛行機を商品例として
図8に示す。まず始めに、本商品受注システムの使用を
開始することを示すため、8方向スイッチ1−101を
前に倒す。これにより、顧客を示すマーカが”入口”を
通り、”スペシャリティフロア”と呼ぶ場所に入る。こ
こは、顧客が要求仕様入力手段を選択する場所である。
すなわち、マップには、左に”推奨品コーナ”、左上
に”写真コーナ”、上に”クラフトコーナ”、右上に”
相談窓口”と呼ぶ各コーナが表示されている。ここで、
8方向スイッチ1−101をこの表示にあわせて、左、
左上、上、右上のいずれかに倒すと、その情報を顧客指
示入力部1−1から取り込んだアクションモニタ1−2
は、8方向スイッチ1−101を倒した方向に応じて、
それぞれ、標準商品モデル生成部1−7、視覚1−3、
形状変形部1−5、顧客相談処理部1−8を起動する。
【0029】ここで、顧客が商品の外観仕様を入力した
い時は、”写真コーナ”を選択する。これによりアクシ
ョンモニタ1−2は、顧客を示すマーカを”写真コー
ナ”の場所に表示すると共に、視覚1−3に実行を移
す。視覚1−3は後述する方法で顧客の提示したサンプ
ルの3次元形状および色彩を入力する。視覚1−3の処
理が終了すると、顧客を示すマーカは再び”スペシャリ
ティフロア”に戻る。つぎに、顧客がこのサンプルから
入力した外観仕様を変更する場合は、”クラフトコー
ナ”を選択する。これによりアクションモニタ1−2
は、顧客を示すマーカを”クラフトコーナ”の場所に表
示すると共に、形状変形部1−5に実行を移す。形状変
形部1−5は後述する方法で元の外観仕様を顧客の意図
するように変更する。形状変形部1−5の処理が終了す
ると、顧客を示すマーカは再び”スペシャリティフロ
ア”に戻る。つぎに、顧客が商品の性能仕様を入力した
い時は、”相談窓口”を選択する。これによりアクショ
ンモニタ1−2は、顧客を示すマーカを”相談窓口”の
場所に表示すると共に、顧客相談処理部1−8に実行を
移す。顧客相談処理部1−8は後述する方法で顧客の指
定する性能等の仕様を入力する。顧客相談処理部1−8
の処理が終了すると、顧客を示すマーカは再び”スペシ
ャリティフロア”に戻る。
【0030】以上で、顧客の要求仕様の入力が終了する
と、顧客は、8方向スイッチ1−101を右に倒し
て、”プラザゲート”と呼ぶ場所への移動を指定する。
アクションモニタ1−2は、これを指定されたら顧客を
示すマーカを”プラザゲート”の場所に表示すると共
に、組合せ設計部1−10に実行を移す。組合せ設計部
1−10は、後述する方法で要求仕様格納部1−11格
納されている顧客の要求仕様に対し、部品データ格納部
1−13に格納されるデータを参照しながら商品の設計
を行い、商品モデル格納部1−12に設計結果を格納す
る。
【0031】この状態で、顧客が設計された商品を知る
ためには、”プラザゲート”から注目する仕様項目に対
応するストリートに移動する。ストリートは複数あり、
プラザと呼ぶ場所に交わっている。図7の例では、”性
能プラザ”、”操縦性プラザ”、”経済性プラザ”の3
つがあり、それらに、”上昇速度ストリート”、”スピ
ードストリート”、”失速速度ストリート”、”安定性
ストリート”、”航続距離ストリート”、”旋回半径ス
トリート”、”スペースストリート”、”価格ストリー
ト”、が接続されている。ここで、商品である飛行機の
スピードに着目する場合は、8方向スイッチ1−101
を用いて、まず”プラザゲート”から”性能プラザ”に
入り、続いて”スピードストリート”に入る。この顧客
の操作に対しアクションモニタ1−2は、スピードを着
目仕様と指定して、組合せ設計部1−10を起動する。
組合せ設計部1−10は要求仕様格納部1−11格納さ
れているスピードの要求仕様値を中心に一定量だけ増加
させた値、および減少させた値を用いて再度設計を行
い、結果を商品モデル格納部1−12に格納する。そし
て、これらの複数の設計結果を図9に示すような画面で
表示する。すなわち、始めに要求仕様格納部1−11に
格納されていた70Km/時を中心に60Km/時、8
0Km/時とならんでいる。ここで顧客がよりスピード
の速い飛行機を検討したい時は、8方向スイッチ1−1
01をもう一度上に倒せば、アクションモニタ1−2
は、スピードを着目仕様とし増加方向と指定して、組合
せ設計部1−10を起動する。組合せ設計部1−10
は、スピードを先の80Km/時よりさらに一定量増加
させた値を用いて再度設計を行い、結果を商品モデル格
納部1−12に格納する。そして、先の設計結果である
70Km/時、80Km/時のつぎに、新たな設計結果
である90Km/時の飛行機を並べて図9と同様の形式
で表示する。なお、顧客が逆にスピードの遅い飛行機を
検討したい時は、8方向スイッチ1−101をもう逆に
下に倒せば、アクションモニタ1−2は、スピードを着
目仕様とし減少方向と指定して、組合せ設計部1−10
を起動する。これにより組合せ設計部1−10は、スピ
ードを一定量減少させた値を用いて同様に設計を行い、
結果を商品モデル格納部1−12に格納する。以上は仕
様項目としてスピードに着目した場合であるが、他の仕
様項目に着目する場合も、8方向スイッチ1−101を
用いてその仕様に対応するストリートに入れば以上述べ
たのと同様に仕様を連続的に変えた商品を見比べること
ができる。ここで、ストリートを変更した時の要求仕様
は、そのストリートに入る前の仕様が使われる。したが
って、まずスピードに着目し適切なスピードの商品が画
面中央に表示された状態で”航続距離ストリート”に入
ると、先に選択したスピードを保持した上で航続距離を
変更した場合の設計結果を評価できる。
【0032】概ね気にいった商品が見つかって、その商
品の詳細な仕様を検討したい場合は、図9のような商品
の表示されている画面で、検討したい商品のプレートを
マウス1−103でピックする。なお、このプレートに
は、そのストリートに対応する仕様項目の値と、価格が
表示されている。これを検出したアクションモニタ1−
2はその商品の情報を画面上に表示する。この例を図1
0に示す。図10に示すように、画面左側には商品であ
る飛行機の詳細な外観が表示される。この外観画像は、
設計結果の3次元モデルから生成されているので、視点
を変えて見ることが出来る。具体的には8方向スイッチ
1−101を用いることによって、上下左右斜めに回転
させることで行なえる。画面右側には、この飛行機の詳
細な仕様が示される。なお、ここに表示されている仕様
項目についてさらに詳しい内容を知りたい時は、その項
目をマウス1−103でピックすれば、その項目の詳細
が表示される。この詳細仕様の検討の結果、その商品が
気にいったら画面右下の”商品キープ”のメニューをマ
ウス1−103でピックする。気にいらない場合は”検
討終了”のメニューをマウス1−103でピックする。
これを検出したアクションモニタ1−2は、”商品キー
プ”をピックされた場合は、商品モデル格納部1−12
に格納されているその商品の情報を顧客管理データ格納
部1−14に格納する。そして、いずれのメニューをピ
ックした場合も、この商品の詳細な仕様検討画面に入る
前の図9の画面に戻る。ここで、商品の購入を決断した
ら、8方向スイッチ1−101を用いて”出口”に移動
し、ついで”出口”を通るとその商品の受注が成立す
る。ここで、その商品仕様を受注統括システム2を介し
て、製造部門に送り商品の製造を開始する。
【0033】なお、ここで用いた、入口、スペシャリテ
ィフロア、推奨品コーナ、写真コーナ、クラフトコー
ナ、相談窓口、プラザゲート、性能プラザ、操縦性プラ
ザ、経済性プラザ、上昇速度ストリート、スピードスト
リート、失速速度ストリート、安定性ストリート、航続
距離ストリート、旋回半径ストリート、スペースストリ
ート、価格ストリート、出口等の名称は、本商品受注シ
ステムを顧客に理解容易にするためのものであり、名称
は対象とする商品に応じて適当に付ければ良い。要する
に、商品の要求仕様を入力する手段や商品案に対する変
更仕様項目に対応していればよい。
【0034】図11は以上示した顧客の操作フローを実
現するためのアクションモニタ1−2の処理の流れをま
とめたものである。
【0035】図12は視覚1−3の構成を示す図面であ
る。図12において、カラー画像認識部1−301は1
枚のカラー画像から物体を構成する面の形状色彩を認識
する部分である。画像入力部1−302はセンサ1−4
で撮った対象物のカラー画像データを出力する部分であ
り、一般には色の3原色、赤(R)、緑(G)、青
(B)のデータを出力する。このデータはカラー領域分
割部1−303で色相、彩度データに変換され、これら
のデータをもとに画像の領域分割が行われる。一方、画
像入力部1−302で出力されるデータは濃淡画像微分
処理部1−304にも入力され、ここで明度データに変
換された後、微分処理を施されエッジ候補点抽出が行わ
れる。カラー領域分割部1−303、濃淡画像微分処理
部1−304の処理結果である線データを線画編集部1
−305で編集、修正し、線画モデリング部1−306
で直線、円弧、楕円弧、2次曲線に近似しパラメータ表
現する。この線画を閉面抽出部1−307で対象物の面
として切り出す。画像上での位置と実際の3次元空間上
での位置との対応関係は視覚座標校正部1−308で求
められる。カラー画像認識部1−301で生成された線
画データは2次元データ記憶部1−309に記憶され
る。カラー画像認識部1−301の処理が複数枚の画像
において行われた場合、面対応決定部1−310で画像
間での面の対応付けが行われる。面の対応関係がわかっ
た線画から平面処理部1−311では、対象物の平面部
分の3次元座標が検出される。2次元データが複数枚の
画像から得られた場合には複視面3次元データ検出部1
−313で3次元座標値が検出される。2次元データが
1つの部分は単視面処理部1−314において、まず面
法線決定部1−315で面の法線を決定した後、単視面
3次元データ検出部1−316で3次元座標値を検出す
る。さらに、曲面の3次元データは自由曲面処理部1−
312において、レンジファインダ入力部1−317が
入力したレンジデータを曲面形状入力部1−318で処
理することによって得る。これらのデータは3次元デー
タ統合部1−319で統合される。このようにして3次
元データが算出され、入力された物体モデルの構造が構
造定義部1−320で定義される。この結果は認識結果
出力部1−321が要求仕様格納部1−11に格納する
と共に、指定した部位ごとに視点を変えた任意の方向か
ら表示される。これらの操作はすべてディスプレイ1−
322に表示され、コマンド入力部1−323からのオ
ペレータとの対話形式で行われる。
【0036】図13は形状変形部1−5の構成を示す図
面である。形状変形部1−5は、入力層1−501、中
間層1−502、形状パラメタ層1−503の3つに階
層化されたユニットと、コマンド解析部1−504およ
び学習機構1−505から構成されている。形状パラメ
タ層は要求仕様格納部1−11に接続され形状パラメタ
層の出力を制御することにより商品の外観仕様を変更で
きる。ここで、変形指示の種類としては、例えば、模型
飛行機に対して、”主翼を長く”といったような個別構
成要素の具体的形状に対する指示、”細長く”といった
ような全体の具体的形状に対する指示、”スマートに”
といったような感覚的に指示がある。変形指示コマンド
の一例を図14に示す。
【0037】入力層1−501は図14に示すように、
感覚的に指示コマンド、および現在の形状を表す特徴量
に対応して存在する。形状パラメタ層1−503は、商
品の構成要素に対応して存在し、出力値は構成要素の形
状パラメタ、例えば現形状を基準とするX、Y、Z方向
の拡大縮小率、形状を定義する数学関数である。これは
要求仕様格納部1−11の形状データと対応している。
またコマンド解析部1−504も要求仕様格納部1−1
1に接続されている。
【0038】ここで、個別形状指示コマンドに属する、
例えば”主翼を長く”という変形指示が入力されると、
コマンド解析部1−504がこの指示を解釈して、要求
仕様格納部1−11に格納されている主翼形状パラメタ
を、主翼の長手方向に一定量拡大する。なお、”主翼を
長く”というあいまいな表現でなく、長さ倍率が定量的
に指定されれば、その指定倍率で主翼形状パラメタを変
更する。つぎに、全体形状指示コマンドに属する、例え
ば”長く”という変形指示が入力されると、コマンド解
析部1−504がこの指示を解釈して、要求仕様格納部
1−11に格納されている全ての構成要素の形状パラメ
タを、長手方向に一定量拡大する。これにより、胴体、
主翼、尾翼等が全て長くなり、飛行機全体が長く変形さ
れる。
【0039】以上は、コマンド解析部1−504が直接
要求仕様格納部1−11に格納されている形状パラメタ
を変更する場合であるが、つぎに感覚的な指示コマンド
に対する処理を説明する。たとえば、”スマートに”と
いう感覚的指示コマンドが入力されると、コマンド解析
部1−504は、”スマート”に対応する入力ユニット
1−5011に一定の値を与える。入力ユニット1−5
011は、入力値に対応する関数値を出力し、この出力
値は中間層重み係数をかけられて中間層1−502の各
ユニットに入力される。また、現在の形状特徴量を表す
入力ユニットには要求仕様格納部1−11の形状データ
から各種特微量が入力される。これにより同じ”スマー
トに”という感覚的な指示コマンドを受けた場合でも、
その時の形状に応じて適切な変形を行なうことができ
る。この数値を入力した中間層1−502の各ユニット
は、図13に示す関数値を出力する。この出力値は形状
パラメタ層重み係数をかけられて形状パラメタ層1−5
03の各ユニットに入力される。形状パラメタ層1−5
03の各ユニットは、図13に示す関数値を出力し、要
求仕様格納部1−11内のデータを変更する。この処理
により、感覚的指示コマンドを受け付けて、形状パラメ
タを変換することができる。
【0040】以上示した、感覚的指示コマンドを適切に
形状パラメタへ変換するためには、中間層重み係数と形
状パラメタ層重み係数を適切に決定する必要がある。こ
の重み係数の決定方法を図15に示す。まず、重み係数
を適当に設定して置く(1501)。この方法として
は、適当な重み係数が予測できればそれを用いてもよい
し、予測できなければ乱数を用いてもよい。つぎに、い
ずれかの感覚的指示コマンドを入力する(1502)。
この感覚的指示に対して、設定されている重み係数によ
る変換を行い、形状パラメタ層1−503から要求仕様
格納部1−11内のデータに対する修正を出力し(15
03)修正結果を表示する(1504)。この結果が意
図した変形指示に合致したものならばそれでよいが(1
505)、当初の重み係数は適切に決められているわけ
ではないので、意図した変形指示に合わないことがあ
る。この場合、意図した変形結果を入力する(150
6)。これは、変換結果の画像に対して、個別形状指示
コマンドと全体形状指示コマンドを用いて、意図に合致
するように形状を修正し、この意図した結果と、当初の
重み係数を用いて変換した結果の差を求め、この差が減
少するように重み係数を修正する(1507)。すなわ
ち、感覚的変形指示に対する処理結果と感覚的変換指示
を出した者の意図を入力し、その差を減少させるように
重み係数を修正することにより、感覚的変形指示の意図
する内容を自動的に学習することになる。
【0041】図16は、顧客相談処理部1−8の処理の
流れを示す図である。顧客相談の内容には、特定の要求
仕様を指定してそれに合致する商品を探す場合と、納期
の短縮に関するものがある。まず、この判別を行い(1
601)、要求仕様の入力を受け付ける場合は要求仕様
のメユーを表示して(1602)、仕様項目を顧客に指
定させその数値やタイプを入力してもらい、その内容を
要求仕様格納部1−11に格納する(1603)。納期
の短縮に関する場合は、後述する納期検討部1−9に実
行を移す(1604)。複数の相談がある場合は、この
処理を繰り返す。
【0042】図17は、組合せ設計部1−10の構成を
示す図である。要求仕様格納部1−11には、顧客が必
要とする商品に対する要求仕様が設定されている。製品
タイプ決定部1−1002は、格納されている要求仕様
の中にタイプの指定がある場合は、要求仕様の中に指定
されたタイプを採用し、製品モデルデータ部1−100
5に格納する。しかし、要求仕様の中にタイプが指定さ
れていない場合は、他の要求仕様の項目の中からファジ
イルールベースを用いて製品のタイプを決定し、製品モ
デルデータ部1−1005に格納する。
【0043】製品のタイプが決定すると製品パラメータ
計算部1−1003が、製品モデルデータ部1−100
5に格納されているタイプを用いてこまかな飛行機の寸
法、パラメータを決定する。パラメータの計算は、計算
ルーチンとファジイルールベースで実行される。要求仕
様格納部1−11のデータをすべて用いて計算された飛
行機の寸法、パラメータは、次にルールベースを用いて
それぞれのパラメータ間の関係を調べ、矛盾点が生じて
いないかのチェックを行う。もし、矛盾点が生じた場合
には、そこで計算されたデータをデフォルト値に修正
し、製品モデルデータ部1−1005に格納する。
【0044】顧客の要求仕様は、一つの商品に対してす
べての項目が指定されないことがある。未定義仕様計算
部1−1004では、顧客が直接指定していない仕様に
ついて、あらかじめ設定されている仕様の項目に対し
て、ルールーベースによる処理を行い、デフォルト値を
製品モデルデータ部1−1005に格納して、未定義の
仕様を補い製品モデルを完成する。
【0045】顧客の要求仕様を満たす製品のモデルが完
成した後で、部品データとのマッチング部1−1006
では、まずこの製品の製造のために必要とされる部品に
近い部品を部品データ格納部1−13から選択する。製
品モデルデータ部1−1005からすべての部品の仕様
を決定し、この部品の組合せによって実際に製造する製
品の寸法、パラメータを求め、商品モデル格納部1−1
2に格納する。つぎに、価格納期推定部1−1007で
は、部品データ格納部1−13に格納されている各部品
のコストからコストを見積り、商品モデル格納部1−1
2に格納する。また、部品データ格納部1−13に格納
されている各部品の供給状態から平均的な納期を求め、
商品モデル格納部1−12に格納する。ここで、コスト
の見積りは各部品コストを加算したものに定数を掛け一
定値を加える方法で行ない、納期の見積りは各部品の供
給状態で最長のものを探しそれに一定の余裕を加える方
法で行なう。3次元表示部1−1008では、商品モデ
ル格納部1−12にある商品の外観をコンピュータグラ
フィックスを用いて3次元表示する。
【0046】図18は、要求仕様格納部1−11に格納
されるデータ構造の一例を示す図面である。データは、
図に示すように仕様項目とその内容により構成される。
仕様項目には、上昇速度、スピード、失速速度、安定
性、航続距離、旋回半径、スペース、価格のように機能
性能を表すものと、外観を表すものがある。機能性能を
表す仕様の内容は、数値あるいはタイプを表すコードま
たは単語である。なお、数値で表すものにも明確な値を
指定する場合と、〜程度とか、〜以上のような範囲を指
定する場合がある。外観仕様は、構成要素毎に平面、あ
るいは曲面の集合として表すと共に、形状から導かれる
形状パラメタとして表される。
【0047】図19は、商品モデル格納部1−12に格
納されるデータ構造の一例を示す図面である。これは模
型飛行機の商品モデルである。商品モデルはその商品を
構成する《構成要素》の関係を階層的に表現している。
各《構成要素》を示すデータは、図19に示すように、
その構成要素を使用しているか否かを示すフラグ、構成
要素として使用する部品データ格納部1−13に格納さ
れている部品の番号、その部品において許容されている
可変要因に対するパラメタ、平面および曲面の集合で表
される形状定義データ、その構成要素と他の構成要素の
位置関係を示す座標データ、その構成要素がさらに複数
の構成要素から構成される場合は、その下位の構成要素
を示すインデックス等がある。
【0048】図20は、部品データ格納部1−13に格
納されるデータ構造の一例を示す図面である。これは模
型飛行機の部品データである。部品データは、その商品
を構成する部品を示すデータを階層的に保持している。
各部品を示すデータは、図20に示すように、部品管理
データと個別の部品データがある。部品管理データは部
品のクラス、例えば飛行機については《主翼》、《機
首》といった単位で存在し、そのクラスに属する具体的
なタイプ数と、そのタイプの個別部品データの番号を保
持している。個別の部品データは、そのタイプの部品の
各種属性、各種制約条件、供給状態、コスト、下位構成
部品インデックスを含んでいる。ここで、属性として
は、各種機能、材質、強度等があり、制約条件として
は、寸法の上下限、加工精度等がある。供給状態やコス
トは、価格納期推定部1−1007が、納期やコストを
見積もるために使用される。なお、供給状態のデータは
製造部門の状態によって変動するので、受注統括システ
ム2が更新し、各商品仕様決定システム1に伝送する。
【0049】図21は、本発明の商品受注システムを用
いて顧客が商品の購入を決定する手順の他の操作フロー
を示す図面である。始めは、図8と同様、”入口”を通
り、”スペシャリティフロア”に入る。ここで、顧客に
明確な要求仕様がない場合、8方向スイッチ1−101
を左に倒して、複数の推奨商品を提示している”推奨品
コーナ”に行く。この情報を顧客指示入力部1−1から
取り込んだアクションモニタ1−2は、顧客を示すマー
カを”推奨品コーナ”の場所に表示すると共に、標準商
品モデル生成部1−7を起動する。標準商品モデル生成
部1−7は後述する方法で顧客に推奨品を提示し、顧客
からの選択指示を入力する。この推奨品の中に顧客が完
全に満足できるものがあれば、そのまま”プラザゲー
ト”を通り”出口”を抜ければ、その商品の受注が成立
する。一方、推奨品の中に、かなり気にいったものがあ
るが、もう少し仕様の違うものが欲しい場合は、推奨品
の中から最も要求に近い商品を選択しておいて、”プラ
ザゲート”に行く。こうすると、図8で示した場合と同
様に、”推奨品コーナ”で選択された商品の仕様を用い
て、組合せ設計部1−10が設計を行い、ストリートに
表示する。これから後は、図8で示した場合と同様に、
各ストリートを移動して仕様を変更しながら商品を評価
することができる。ここで、気にいった商品を見つけた
が、その商品の詳細仕様を表示させたところ、納期が希
望より遅いとする。この場合は、”商品キープ”のメニ
ューをマウス1−103でピックした後、”プラザゲー
ト”を通り”スペシャリティフロア”の”相談窓口”に
行く。そして納期短縮を相談すると、顧客相談処理部1
−8が後述する納期検討部1−9を起動し、納期検討部
1−9が受注統括システム2と通信しながら、納期短縮
のための仕様変更を顧客に提示する。この仕様変更を顧
客が許容できると回答したら、その仕様を要求仕様格納
部1−11に格納して、納期相談の処理を終了する。こ
の後、顧客が”プラザゲート”を通ると、変更された仕
様に対して組合せ設計部1−10が商品の設計を行う。
これにより、納期が顧客の希望に合致した商品を提示す
ることができ、受注することができる。
【0050】図22は、標準商品モデル生成部1−7の
処理を示す図面である。標準商品モデル生成部1−7
は、まず、受注統括システム2から最近受注の多い仕様
を受け取る。これを要求仕様格納部1−11に格納し
て、組合せ設計部1−10を起動し、その設計結果を”
推奨品コーナ”の画面に表示する。この処理により、最
近要求の多い商品を複数表示することができる。この状
態で、その商品の詳細な仕様を検討したい顧客から、商
品のプレートをマウス1−103でピックされたら、前
述したストリートに提示された商品と同様に商品の詳細
な外観と詳細な仕様を示し、”商品キープ””検討終
了”の操作を受け付ける。
【0051】図23は、納期検討部1−9の処理を示す
図面である。納期検討部1−9は、まず、受注統括シス
テム2との通信を確立する。続いて、相談を受けた商品
の仕様を受注統括システム2に送り、納期の詳細な見積
りを依頼する。この見積り回答を得たらそれを顧客に提
示する。顧客がもっと納期を早めることを要求したら、
受注統括システム2に納期短縮のネックとなっている仕
様項目と納期短縮のための仕様変更方法を尋ねる。ネッ
ク仕様項目の回答を得たら、顧客にその仕様変更が許容
できるか尋ねる。顧客が許容できると回答したら、その
仕様を要求仕様格納部1−11に格納して、納期相談の
処理を終了する。
【0052】つぎに、受注統括システム2の処理につい
て示す。
【0053】受注統括システム2の機能のうち、商品仕
様決定システム1から製造部門へ商品仕様を伝送する機
能、商品仕様決定システム1から設計部門へ顧客の要求
仕様を伝送する機能、および設計部門から商品仕様決定
システム1へ設計情報を伝送する機能は、通常のデータ
伝送手段で実現できる。受注統括システム2の特徴とな
るのは、商品仕様決定システム1が作成した仕様の商品
を製造する場合の費用、期間の予測と、多くの顧客の要
求仕様をまとめて顧客要求の傾向を抽出であり、以下こ
の実現方法について示す。
【0054】まず、商品の製造費用、期間の予測につい
て示す。商品の製造に要する費用、期間は、同一の商品
ならほぼ一定になるが、本受注生産システムで受注する
商品は顧客の要求に応じて一品対応に仕様が決まるの
で、製造に要する費用、期間も一品対応に異なる。この
見積りは2つのレベルで行なわれる。
【0055】第1のレベルは、前にのべたように、商品
仕様決定システム1の価格納期推定部1−1007が部
品データ格納部1−13に格納されている各部品のコス
トと供給状態のデータから見積るものである。ここで、
部品のコストデータは設計部門が製造部門から伝送され
てきた生産設備の特性を示す情報から推定し、設計情報
として設定したものである。部品の供給状態データは、
製造部門で作成したものを受注統括システム2が受け取
り、各商品仕様決定システム1に伝送するものである。
なお、部品の供給状態データは日々変動するので、定期
的に更新される。このレベルの見積りは大まかなもので
あり、より詳細な見積りはつぎのレベルで行なわれる。
【0056】第2のレベルの見積りは、商品仕様決定シ
ステム1の納期検討部1−9の要求を受け受注統括シス
テム2によって以下のように行なわれる。この見積りを
行なうモジュールの構造を図24に示す。ここで受注情
報処理部2−6には、パターン学習機能をもつ費用・納
期見積り部2−61と、見積りモデル用パラメータ記憶
部2−26があり、稼動情報格納部2−3に格納されて
いる、製造部門から伝送されてくる現在の生産設備の状
態データと、生産実績格納部2−2に格納されている、
過去に受注した商品の仕様と、製造に要した費用、期
間、その時の生産設備の状態データの実績を用いて、商
品仕様格納部2−1に格納されている、商品仕様決定シ
ステム1から送られてきた今回の商品仕様に対して納期
を見積る。この見積り結果は商品仕様決定システム1に
返される。
【0057】ここでパターン変換を行うモデルのパラメ
ータは見積りモデル用パラメータ記憶部2−62に記憶
されており、このパラメータは過去の見積りデータが実
際に製造に要した費用・期間のデータに近づくように学
習が行われ、常に最適な値に更新されている。これによ
り入力された商品仕様に対する費用を生産ラインの状況
等を考慮して直ちに見積ることが可能となる。
【0058】つぎにパターン変換を利用した費用・納期
見積り部2−61の構成について説明する。
【0059】図25は図24のパターン変換を利用した
費用・納期見積り部2−61の見積り方法の概念図であ
る。図25において、商品仕様やライン状況等と費用・
納期との間の関係を、オペレーションとその結果との間
のパターン変換の関係として捉らえ、過去の両者の間の
関係を学習データとしてパターン変換モデルのパラメー
タを決定する。新たな商品仕様やライン状況等のもとで
の費用・納期の予測には、この学習されたパターン変換
モデルを用いる。
【0060】ついでこの概念に基いた費目・納期見積部
2−61の詳細な構成例を図26に示す。図26におい
て、見積りモデル用パラメータ記憶部2−62には商品
系列に対応した見積りモデルパラメータファイルが記憶
されている。これを費用・納期見積り部2−61でパタ
ーン変換モデル2−601のパラメータとして利用す
る。商品仕様格納部2−1および稼動情報格納部2−3
のデータはパターン化装置2−603によりパターン変
換モデル2−601の入力に適した形に加工され、パタ
ーン変換モデル2−601に入力されて見積り費用・納
期として出力される。さらにこの見積り値は実際の費用
・納期の実績値と比較され、これを基にパラメータ変換
機構(パターン学習機構)2−602によりパターン変
換モデル2−601が修正されて、より実際の値に近い
費用・納期が出力されるようになる。本構成によりパタ
ーン学習方式によるライン状況等を考慮した柔軟な費用
・納期見積り部2−61が実現されている。
【0061】ついでこの費用・納期見積り部2−61に
おいて必要と考えられる入力パターンの項目について図
27に挙げておく。図27は図24(図26)の費用・
納期見積り部2−61の入力パターン項目例の説明図で
ある。図27において、入力パターン項目の例として、
製品仕様に関連する項目(自動車の例)と、部品在庫状
況に関係する項目と、ライン状況に関係する項目と、販
売戦略に関係する項目と、設計に関係する項目等を挙げ
ている。これらの項目を例えば連続量の項目は0〜1の
アナログ値、有無を表すような離散的な項目は0または
1の2値、時間にともなって変化する項目は数回の時点
でサンプリングした値を0〜1の値に直した値の組とい
うように変換して入力パターンとする。入力をこのよう
にパターンとして捉えて、費用・納期の見積りを出力へ
のパターン変換としてモデル化することにより、複雑な
製品設計や生産シュミレーションを行った結果よりも正
確な費用・納期の見積りをマクロな視点から簡潔に行え
るという効果が期待できる。
【0062】図28は図24(図26)の費用・納期見
積り部2−61を神経回路網モデルを利用して構成した
一実施例の構成図である。図28において、神経回路網
理論については、(Rumelhart D.E.、 McClelland J.L.
and The PDP Research group、 1986、 Parallel Dest
ributer Prcessing: MITPress)に詳しいが、この費用
・納期見積り部2−61では、入力パターンを入力する
セルからなる入力層2−611と、入力情報を圧縮する
セルからなる特徴抽出層2−612と、中間層2−61
3と、最終的な見積り費用・納期を出力する出力層2−
614との4階層から構成する。さらにこの出力は生産
実行後に実際の費用・納期がわかるとそれと比較され、
これを基にパラメータ変更機構2−602によって各層
間の重みパラメータが変更されて、より正確な見積り費
用・納期が得られるように変換モデルの学習が行われ
る。本構成によりパターン変換とその学習が実現され
る。
【0063】つぎに、顧客要求の傾向抽出について示
す。顧客要求の傾向データは商品仕様決定システム1と
設計部門で使用される。商品仕様決定システム1では標
準商品モデル生成部1−7が顧客要求の多い推奨商品モ
デルを作成するために使用する。また、設計部門は顧客
要求の多い仕様について商品バリエーションや仕様の自
由度を増やせるような商品設計を行なう。例えば、全体
で10種類のバリエーションのある商品において、受注
した商品がNo2とNo3に集中していることがわかっ
たら、No2とNo3の仕様の周辺を細分化してバリエ
ーションを増加することにより、より顧客に適合する商
品を用意することができる。ここで、設計部門に対する
顧客要求の傾向データは、構想設計CADシステム5に
送られ、このデータを参考にして設計者が設計する。
【0064】顧客要求の傾向データの例は図29に示す
ように、要求仕様格納部1−11に格納されるデータの
項目毎に要求仕様値の頻度分布をとったもの、要求仕様
値の時系列傾向をとったもの等がある。これらのデータ
は商品仕様決定システム1から伝送されてくる、個々の
受注商品の顧客要求仕様データを通常の統計処理によっ
て集約することによって作成することができる。
【0065】つぎに、製造計画システム3の処理につい
て図30〜図44を用いて示す。
【0066】組立作業の例として、例えば図31に示す
ような模型飛行機の組立を考える。この飛行機の組立方
法としては、図32の(a)、(b)に示す以外にも各
々を横向きに組立てる等何通りもの方法が考えられる。
これら何通りもある組立方法の中から、実作業に適した
解を選択するために、部品の特徴データ、部品間の位置
関係データおよび組立性知識を用いる。
【0067】今、組立方向決定方法を示すために、図3
0に示す部品A、Bを考える。部品Aには3ヶ所の穴、
部品Bには4ヶ所の穴と1本のロットがある。このよう
な部品の組立方向を決定するために、組立性知識を用い
る。組立性知識の一例として、一般に組立性評価法(NI
KKEI MECHANICAL 1989.3.21 PP.38〜59参照)等の名称
で知られる手法においては、組立においては、上から下
へ部品を組立てる作業が最も容易であるとしている。本
実施例においては、この”上から下へ部品を組立てるの
が最も容易である。”という知識に基づいて製品の組立
方向を自動決定する方法を示す。
【0068】図30において、部品A単独の場合、組立
方向(↓:上から下、←:横向き)の数を合計した場
合、組立方法1の方が↓方向での組立作業が多くなる。
従って、本発明においては、この場合組立方法1を採用
することになる。しかしながら、ここで製品が部品Aと
部品Bから成り立っている場合、この組立方法1で示し
た部品Aの組立方法とは最適とは言えなくなる。すなわ
ち、組立方法3、4に示すように、製品全体としては組
立方法4が最適であり、この際の部品Aの組立方向は、
部品A単独で考慮した際に採用されなかった方向となっ
ている。このように、製品全体として最適な組立方向を
決定するためには、各々の部品の穴やロット等の特徴的
な点の組立方向の組立てられた状態での合計を求める必
要がある。
【0069】本発明では、このような操作を自動的に行
なうために部品の特徴データとして、図33に示すよう
なデータを用いる。図33(a)において、A−Hole1
〜A−Hole3は部品Aの基準座標系でA−Baseに対する
穴の位置・姿勢を表わす座標である。また、同様にA−
Baseはワールド座標系に対する部品Aの基準位置・姿勢
を表わしている。これらのデータは、例えばA−Baseに
対するA−Baseに対するA−Hole1の原点位置ベクトル
をP、X、Z軸方向の単位ベクトルをl、m、nとする
と、
【0070】
【数1】
【0071】となる。ここで
【0072】
【数2】
【0073】とする。
【0074】部品Bに対しても同様である。これらのデ
ータの結合関係は図33(b)のように表現できる。ま
た、部品A、Bより構成される製品を図34(a)に示
す。この製品の部品間の位置関係データは、図33
(b)の表現を用いて、図34(b)のように表現でき
る。
【0075】ここで、組立方向を示すデータとして、各
特徴点座標系のZ軸方向を用いるものとする。このよう
にすることにより、製品の任意の組立方向に対して、各
部品の特徴点座標系のZ軸の方向が上から下、すなわ
ち、ワールド座標系のZ軸方向と逆向きのものの個数を
合計することが可能となる。すなわち、 (i)各部品の特徴点の座標系は各々の部品の基準座標
からの相対座標として表現されている。従って各部品を
移動/回転しても(すなわち、各部品の基準座標系を移
動/回転しても)、各々の特徴点のワールド座標に対す
る位置・姿勢は、基準座標に各特徴点の相対座標変更行
列をかけ合わせることにより求められる。
【0076】(ii)製品を構成する各部品間の位置関係
は、図34(b)に示すように、各部品の基準点および
特徴点の相対座標系をトリー構造で結ぶことによって与
えられる。従って図34において、部品Aを移動/回転
させると、トリー構造で部品Aの基準座標系A−Baseに
結合されている部品Aの特徴点座標(A−Hole1〜B−
Hole3)、部品Bの基準座標および、部品Bの特徴点座
標(B−Rod、B−Hole1〜B−Hole4)に関して
(i)の操作を行なう必要があることがわかる。
【0077】(iii)製品としての種々の組立方向を検
討するためには、例えば、部品Aの基準座標系のX軸回
りに製品を90°ずつ回転させた場合(すなわち、X軸
回りで4通りの方向が検討される)について各々(ii)
の操作を行ない、その結果求められた各特徴点のZ軸の
うち、その方向がワールド座標系のZ軸と方向が逆向き
のものの個数を合計する。また、部品Aの基準座標系
Y、Z軸回りに関しても同様の操作を行なう。
【0078】(vi)(iii)の操作の結果求められた各
組立方向のうち特徴点のZ軸方向がワールド座標系のZ
軸方向と逆のものの個数が最大の場合を、製品の組立方
向として採用する。という手順で、製品の組立方向を決
定することが可能となる。
【0079】ここで(iii)の操作において特徴点のZ
軸方向をカウントする際に、現在対象となっている座標
系基準点のものか特徴点のものかを区別する必要が生じ
る。この問題は、例えば図35に示すようなデータを部
品特徴データに付加することにより解決される。図35
に示すデータは、座標の名称と、その座標が基準座標が
特徴座標がを示すフラグ(0:基準座標、1:特徴座
標)より構成される。そして、上記(iii)の操作にお
いて、トリー構造をたどって各座標のZ軸方向をチェッ
クして行く際に、図35のデータより、現在操作の対象
となっている座標が基準座標が特徴座標かを判定し、特
徴座標のときのみ、Z軸方向チェックの対象とするよう
にする。
【0080】以上の手順を図36に示す。以上、組立性
知識として、”上から下へ部品を組立てるのが最も容易
である”という唯一の判定基準を用いた組立方向決定方
法を示したが、組立性知識とは、図37に示すようなデ
ータを用いることも可能である。図37のデータは、各
種の組立方向に対して難易度を付けたものであり、数値
が小さいほど組立が容易であることを表わしている。図
36より明らかなように、本実施例では、製品の種々な
組立方向に関して、製品を構成する各部品の特徴点の組
立方向を求めることが可能である。(例えば、上述の例
では穴を示す座標系のZ軸方向)従って、このようにし
て求めた特徴点の組立方向が、図37のデータの組立方
向のどのタイプと一致するかを判定し、その難易度を加
算すれば、製品の種々な組立方向に関して、そのトータ
ルの組立難易度を求めることができる。そしてその難易
度の最も低い組立方向を選択することにより、製品の組
立方向を決定することが可能となる。
【0081】つぎにユーザとの対話形処理について説明
する。すなわち、上記のような操作で製品の組立方向を
決定した場合。 (1)同一の”上から下への組立回数”や難易度を有す
る解が複数個存在する。
【0082】(2)組立方向以外の他の要因、例えば、
任意の作業を行なえる機械がない等の理由で、次善の解
を採用する。ということが考えられる。本発明において
は、上記(1)、(2)に対応するために、図38
(a)〜(b)に示す対話形システムを用いる。図38
は表示装置画面の各種表示例を示したものであり、
(a)〜(c)の各画面は、組立方向の候補の表示エリ
ア、候補No.入力エリア、候補切替メニューより構成
されている。特に候補の表示においては、 (i)三次元立体形状を用いた候補の表示。 (ii)難易度等、ユーザの意志決定を支援するデータの
同時表示。 (iii)難易度の小さい順等の優先順位をつけた表示。 を可能にしている。また候補切替メニューは、 次:1つ次の候補表示 前:1つ前の候補表示 先項:第1番目の候補表示 前候補:前候補表示 という意味を持つ。そして、これらのメニューをマウス
でピックする等の操作を行なうことにより候補の表示を
切替える。また、候補No.入力エリアは、上記のよう
にしてチェックした候補の中から1つを選択するための
エリアで、例えば、キーボード入力等により、候補のN
o.を入力する。以上のような表示1入力手段を設ける
ことにより、上記(1)、(2)のような場合に、複数
の候補の中から、ユーザの望む候補を選択することが可
能になる。図38の各画面は以下の状態を示している。
【0083】(a):初期状態表示。システムが最適と
考える候補が1つだけ表示される。 (b):”次”メニューを選択して、優先順位が2番目
の候補を表示した場合。 (c):全項表示を行なった場合。 (d):全候補表示を、その優先順位(No.)と理由
(難易度)の表で行なった場合。この表上で選択する
と、三次元立体形状が表示される。
【0084】以上、製品の組立方向の決定方法について
示したが、このようにして決定された結果は部品の最適
配置決定にも用いることができる。すなわち、組立作業
を考える場合、部品を組立てる前に各々の部品をその設
置位置から持ってくる作業が含まれる。そして、その部
品の設置方向は、部品自身の組立方向と同一である場合
に、組立てのための部品姿勢の変更や、つかみ直し等の
動作が最小となり、組立てに要する工数が少なくなる。
この理由により、部品の配置方向(姿勢)として、製品
の組立て方向から求められる、製品組立時の部品の方向
を採用する。
【0085】先の実施例においては、製品および部品の
組立方向を組立性知識を用いて決定する方法を示した。
組立順序を決定する場合、この組立方向に従って、下に
ある部品から順に上へと組立てるという方法を採用する
ことも可能である。しかしながら実際の組立を考えた場
合、一方向の挿入や接着だけで組立てられる製品以外
に、挿入後回転したりスライドさせたりする必要のある
部品や、組立時に保持する必要のある部品がある。例え
ば、図39に示すような組立を考えた場合(a)の方向
で組立を行なう場合には、badyの上にCapを置いた後bol
t締めすればよいが、(b)の場合にはbolt締めを行な
う際にbodyとCapを一体として保持しておく必要があ
る。
【0086】以上述べたような場合を含めた組立順序を
決定するためには、位置関係データに組立作業の詳細属
性(挿入後回転、組立時に保持必要etc.)を含めた製品
構造データが必要となる。この製品構造データの一例を
図40に示す。図40において、各々の部品は部品名で
示されるひとまわりのデータ(図40左側)を有する。
また、ある部品の特徴データは部品クラス名で示される
ひとまとまりのデータ(図40右側)を参照することに
より得られる。上記データのうち難易度は、例えば前記
実施例で示した難易度を表わし、組立方向が変化する毎
に難易度計算方法を用いて自動的に更新される。
【0087】これら各部品のデータを、図33or図3
4(b)に示す様なトリー構造で結ぶことにより、製品
構造を表現できる。
【0088】上記のデータを利用して組立順序を決定す
る方法を以下に示す。結合方法属性の利用方法として
は、例えば、挿入後回転したりスライドさせたりする必
要のある場合、難易度計算において、高い難易度を付加
するようにする。ここで難易度計算とは、例えば先の実
施例で示した。
【0089】i)上から下という組立方向の数の合計計
算。 ii)組立方向のタイプ別に設定された難易度の加算。 という計算と同等であるが、結合方法属性を考慮するこ
とにより、より詳細な判定が可能となっている。
【0090】上記実施例においては、組立作業の詳細属
性を考慮して組立順序を決定する方法を示したが、部品
の干渉や機械の可動範囲を考える場合、実現可能な組立
順序を求めるために、さらに詳細な検討が必要となる。
【0091】例えば、図41(a)に示すようなロボッ
トで、(b)に示すような組立作業を行なう場合を考え
る。この例において、(c)に示すようにロボット自身
の可動範囲としては、その手先は作業台中心までとどく
が、実際の組立を行なう場合には、手先がとどくという
だけでは十分でない。すなわち、(b)に示す様に部品
Aに部品Bを挿入しようとする場合、手先は矢印で示し
た範囲を直線運動する必要があり、このためには、ロボ
ットの可動範囲から考えて、(b)で示す位置にロボッ
トを設置しなければならない。このように組立の可能性
をチェックするためには、 i)ロボットが直線動作ができるか等の使用機械、ツー
ル、周辺環境の機能データ ii)干渉をチェックするための、部品、使用機械、ツー
ル、周辺環境の形状データが必要となる。
【0092】これらi)〜ii)のデータを用いて、前記
実施例で求められる組立順序の実現可能性をチェックす
る手順と、各々のデータの関係を図42に示す。以下、
図42の各Stepの説明を行なう。
【0093】<Step1>前記実施例で決定される組
立順序に従い、組立作業を1つ取りだす。
【0094】<Step2>組立作業の移動区間を算出
する。ここで移動区間とは、図41(b)の矢印で示す
ような区間を言い、例えば以下に示すような方法で求め
られる。今、図41(b)のような部品挿入作業の詳細
を図43に示す。図中、 X、Y、Z、H:部品Aの各部の形状寸法 S:部品Aと部品Bを組立てる直前の余裕距離 A−Base、B−ase:部品A、Bの基準座標 A−Botton:部品Aの穴部品の特徴座標 B−Grasp :部品Bの把時点 を表わす。
【0095】以上のような場合に、部品Aに部品Bを挿
入するためには、 i)World座標系において、A−BottonとB−Baseで示
されるような位置、姿勢関係から ii)World座標系のZ軸のマイナス方向に iii)距離(S+H)だけ移動すればよいことがわかる。
ここで、i)は製品構造データより、ii)は組立方向よ
りiii)は形状データより求めることができる。
【0096】<Step3>例えば、図4に示す機械/
ツールデータのうちの機能データを用いて、<Step
2>で求めた様な作業が可能な機械/ツールを選択す
る。
【0097】<Step4>選択された機械/ツールの
可動範囲データを用いて、<Step2>で求めた作業
が実行可能な位置へ機械を設置する。
【0098】<Step5><Step4>で決定した
設置位置において、他の機械や周辺環境等と干渉がない
かを、形状データを用いてチェックする。
【0099】以上の操作を各々の組立作業にたいして繰
り返すことにより、組立順序、使用機械/ツールレイア
ウトが決定される。
【0100】ここに示した実施例の<Step3>の機
械/ツール選択や<Step4>のレイアウト決定にお
いては、複数通りの解が存在する場合がある。
【0101】これら複数通りの解の中から一つの解を選
択する方法としては、図38に示すように、候補解とユ
ーザの意志決定を支援する情報を表示装置上に表示し、
対話処理により決定するという方法が考えられる。例え
ば機械1ツール選択においては、候補解と同時に使用頻
度や稼動率等を表示し、ユーザの意志決定を支援するこ
とが考えられる。
【0102】また、レイアウトの決定において図44に
示すように、表示装置画面を見ながら対話処理を行なう
ことも可能である。
【0103】図44はロボットを用いた組立作業を示し
ているが、ロボット、テーブル、部品等の三次元表示の
他に、ロボットの可動範囲と移動区間の三次元表示を行
なっている。ユーザは、この画面を見ながらロボットの
設置位置をマウス等の入力装置を用いて変更可能であ
る。
【0104】ロボットの設置位置が変更されると、それ
に伴ない可動範囲も移動する。今、可動範囲と移動区間
の包含関係を計算し、可動区間のうち、可動範囲内にあ
る部分と可動範囲外にある部分の表示方法を変えれば
(例えば、色の変化や輝度の変化で示す)、任意のロボ
ット設置装置で任意の組立作業ができるかどうかがチェ
ック可能となる。
【0105】上記の方法は、個々の組立作業毎に行なう
ことも可能であるし、製品全体の組立作業に関する組立
区間を同時に表示してチェックすることも可能である。
【0106】また、図44右下のメニューは、視点変更
や、表示図形の回転/並行移動を支持するためのもので
あり、マウスによるピック操作等により使用できる。
【0107】上記の機械/ツール選択やレイアウト決定
を自動的に行なうために、機械/ツール選択知識、機械
配置知識を用いる方法を以下に示す。
【0108】まずシステム構成としては、図4に示すよ
うに、データベース中に機械選択知識、ツール選択知
識、機械配置知識を格納する。また、これらの知識を用
いて推論を行なうための推論機構を設ける。
【0109】処理手順は図42に示した手順と同様であ
るが、図の<Step3>、<Step4>において上
記各知識および推論機構を用いる。<Step3>にお
いては、<Step2>で求められた移動区間や機能デ
ータ等を入力とし、機械の使用回数、稼働率、段取り替
え回数等に関する知識を用いて使用機械/ツールを自動
決定する。<Step4>においては、<Step2>
で求められた移動区間や<Step3>で決定された使
用機械/ツールの可動範囲データを入力とし、可動範囲
の配分、移動距離/時間等に関する知識を用いてレイア
ウトを自動決定する。
【0110】以上のように作成された製造計画の結果
は、製造情報rとして組立加工システム4に送られる。
【0111】つぎに、組立加工システム4の処理につい
て図45から図51を用いて示す。
【0112】図45は本発明の一実施例である位置決め
ユニット1台と姿勢決めユニット1台の組合せで構成し
た場合の加工または組立装置を示す斜視図、図46は位
置決めユニット3台と姿勢決めユニット2台の組合せで
構成した場合の加工または組立装置を示す斜視図、図4
7は、図45、46の位置決めユニットを示す斜視図、
図48は図45,46の姿勢決めユニットを示す斜視
図、図49は図47の位置決めユニットと図48の姿勢
決めユニットを組合わせた機構を示す斜視図、図50は
位置決めユニットに設けた工具交換機構と当該工具交換
機構に取り付くエンドエフェクタの姿勢保持手段および
位置計測手段を示す斜視図、図51は、図45,46の
場合の作業内容の流れ図を示す。
【0113】図47に示すように位置決めユニット4−
Aは旋回部4−AA、上下部4−AB、アーム部4−A
C、手先部4−ADからなる3自由度並進運動機構と台
車部4−AEの平面搬送機構とから構成されている。上
記旋回部4−AAは、その内部のダイレクトドライブモ
ータ4−A1の出力軸が旋回ポスト4−A2に直結され
ており、中心軸4−AA。を中心にして回動するように
形成されている。上記上下部4−ABは、ダイレクトド
ライブモータ4−A3が駆動したとき、その出力軸の回
転角が互いに平行になるように配置された1対のリンク
4−A4、4−A5を介して上下部材4−A6にリンク
4−A4、4−A5の端部が係合するアーム部4−AC
を上下動かさせるように形成されている。上記上下部4
−ABのダイレクトドライブモータ4−A3の重力負荷
バランス手段を構成する電磁ブレーキ4−A7が設けら
れている。上記アーム部4−AC、上下部材4−A6内
に固定されたダイレクトドライブモータ4−A8の出力
軸がアーム4−A9に直結されており、中心軸4−AC
oを中心にして回転するように形成されている。上記手
先部4−ADは、図50に示す形状をした工具交換機構
4−Fと、この工具交換機構4−Fの先端に取り付くエ
ンドエフェクタ4−Hの姿勢保持手段4−G、および位
置決めユニット4−Aと姿勢決めユニット4−Bとの相
対位置関係を計測する位置計測手段としてカメラ4−J
が取り付けられている。すなわち、エンドエフェクタ4
−Hの位置決めは、旋回部4−AAのダイレクトドライ
ブモータ4−A1およびアーム部4−ACのダイレクト
ドライブモータ4−A8の回転角を制御することにより
平面的な位置決めができ、上下部4−ABのダイレクト
ドライブモータ4−A5の回転角を制御することにより
空間内での位置決めを行なうことができる。なお、上下
部材4−A6を上下動かせると、上下部上下部4−AB
のダイレクトドライブモータ4−A5の中心線4−AB
oを中心にしてそのまわりに1対のリンク4−A4、4
−A5の端部が上下方向に振動されるため、上下部材4
−A6およびエンドエフェクタ4−Hの平面上の位置
は、旋回部4−AAのダイレクトドライブモータ4−A
1およびアーム部4−ACのダイレクトドライブモータ
4−A8の回転角を制御することによって所望の位置に
位置決めすることができる。一方、台車部4−AEは、
上記3自由度並進運動機構全体を移動させる移動手段と
移動後に固定する固定手段を備えたものであり、いわゆ
る平面搬送車である。この台車部4−AEより位置決め
ユニット4−Aが移動した場合、姿勢決めユニット4−
Bとの相対位置関係が変化するが、この際手先部4−A
Dに設けられているカメラ4−Jを使って相対位置計測
をすることにより、互いの位置関係を決定することがで
きる。さらに、位置決めユニットAは、作業内容に適し
たエンドエフェクタ4−Hを手先部4−ADに設けられ
た工具交換機構4−Fにより設けることができ、かつエ
ンドエフェクタ4−Hの姿勢は、姿勢保持手段4−Gに
より旋回部4−AAのダイレクトドライブモータ4−A
1およびアーム部4−ACのダイレクトドライブモータ
4−A8の回転角を加えた角度だけ逆方向に中心軸4−
ADoを中心にして回転させる制御をすることにより姿
勢保持を行うことができる。
【0114】上記姿勢決めユニット4−Bは、図48に
示すように、回転X部4−BK、回転Y部4−BL、回
転Z部4−BMからなる3自由度回転運動機構と台車部
4−BNの平面搬送機構とから構成されている。
【0115】上記回転X部4−BKはその内部のダイレ
クトドライブモータ4−B11の出力軸が回転Y部4−
BLの回転Yベース4−B12に直結されており、中心
軸4−BKoを中心にして回転するように形成されてい
る。上記回転Y部4−BLはダイレクトドライブモータ
4−B13の出力軸が回転Z部4−BMの回転ベース4
−B14に直結されており、中心軸4−BLoを中心に
して回転するように形成されている。ここで、回転Yベ
ース4−B12には回転Zベース4−B14をはさんで
ダイレクトドライブモータ4−B13と重力負荷バラン
ス手段を構成する電磁ブレーキ4−B15が設けられて
いる。上記回転Z部4−BMはダイレクトドライブモー
タ4−B16の出力軸がテーブルフレーム4−B17に
直結されており、そのテーブルフレーム4−B17の上
にテーブル4−B18が取り付けられている。ここで、
回転Zベース4−B14にはダイレクトドライブモータ
4−B16と重力負荷バランス手段を構成する電磁ブレ
ーキ4−B19が設けられており、回転Z部4−BMは
中心軸4−BMoを中心にして回転するように構成され
ている。ここで、中心軸4−BKo、4−BLo、4−
BMoは一点で交わる構成で相互の中心軸は直交関係に
ある。よってテーブル4−B18の姿勢決めは、回転X
部4−BKのダイレクトドライブモータ4−B11と回
転Y部4−BLのダイレクトドライブモータ4−B13
および回転Z部4−BMのダイレクトドライブモータ4
−B16の回転角を制御することにより空間内での姿勢
決めを行うことができる。一方、台車部4−BNは上記
3自由度回転運動機構全体を移動させる移動手段と移動
後に固定する固定手段を備えたものであり、いわゆる平
面搬送車である。この台数部4−BNにより姿勢決めユ
ニット4−Bが移動した場合、位置決めユニット4−A
の手先部4−ADに設けられているカメラ4−Jを使っ
て相対位置計測をすることにより、互いの位置関係を決
定することができる。
【0116】したがって、図49に示す様に位置決めユ
ニット4−Aによりエンドエフェクタ4−Hでハンドリ
ングされた物体の位置決めを行うことができ、姿勢決め
ユニット4−Bによりテーブル4−B18上の物体の姿
勢決めを行うことができる。さらに、位置決めユニット
4−Aの台車部4−AEあるいは姿勢決めユニット4−
Bの台車部4−BNによって各々が移動して配置が変化
した時でも、位置計測手段であるカメラ4−Jを使い相
対位置計測をすることにより、座標軸のキャリブレーシ
ョンができる。よって、上記2つのユニットを組み合わ
せることにより、物体に対して任意の位置および姿勢を
与えることができる。かつ、2つのユニットを複数組み
合わせて、互いの配置を変更することができる。すなわ
ち、加工あるいは組立作業の内容に対応した設備の構成
がフレキシブルに実現することができる。
【0117】前記位置決めユニット4−Aの手先部4−
ADに設けられている工具交換機構4−Fと、この工具
交換機構4−Fの先端に取り付くエンドエフェクタ4−
Hの姿勢保持手段4−G、および位置計測手段のカメラ
4−Jを図50に示す。上記工具交換機構4−Fは、ア
ーム4−A9の先端にシリンダ4−A101を設け加圧
空気によりピストン4−A102を下降させると、ピス
トン4−A102の先端テーパ部によりシリンダA−A
101の下部に設けたロックボール4−A103がラジ
アル方向に押しだされてエンドエフェクタ4−Hのハウ
ジング4−A104の上端に設けたテーパ板4−A10
5と直結する。この際、電気的接続はプローブピン4−
A106とコンタクトピン4−A107にて行われ、空
圧接続はエア通路4−A108間の結合にて行われる。
【0118】一方、エンドエフェクタ4−Hの姿勢保持
手段4−Gはアーム4−A9の先端にモータ4−A10
9を設け、この出力軸4−A110がピストン4−A1
02を貫通してオルダムカップリング4−A111を介
してエンドエフェクタ4−AHのベース4−A112と
結合連結しており、ハウジング4−A104に設けた軸
受け4−A113を介して回転する。ここでオルダムカ
ップリング4−A111は出力軸4−A110と直結さ
れたオルダム上4−A111−1にオルダム中4−A1
11−2を介してエンドエフェクタ4−Hのベース4−
A112と直結されたオルダム下4−A111−3と係
合する構成よりなり、これらオルダムカップリング4−
A111の結合連結は工具交換機構4−Fによるエンド
エフェクタ4−Hの交換と同時に行われる。
【0119】よって、作業内容に対応したエンドエフェ
クタ4−Hの工具あるいはハンド類をエンドエフェクタ
4−Hのベース4−A112に取り付けて、工具交換機
構4−Fにより工具あるいはハンド類の交換が可能とな
り、かつ当該エンドエフェクタ4−Hの工具あるいはハ
ンド類は姿勢保持手段4−Gにより姿勢の保持が可能と
なる。つまり、加工あるいは組立の作業内容に対応した
多くの機能を得ることができる。
【0120】いま、図45の設備構成から図46の設備
構成で加工、または組立作業を実施する場合の作業フロ
ーを図51に示す。
【0121】図45は、位置決めユニット4−2Aと姿
勢決めユニット4−1Bの組合せで加工、または組立作
業を終了した状態を示す。そして、位置決めユニット4
−1A、4−3Aおよび姿勢決めユニット4−2Bはホ
ームポジションにて待機状態を示す。ここで上記位置決
めユニット4−1A、4−2A、4−3Aと姿勢決めユ
ニット4−1B、4−2Bは共通のステージ4−W上に
設置されている。なお、ここでは図5に示した制御装
置、および上記ユニットと制御装置間を結ぶ動力線、信
号線のケーブルは図示していない。
【0122】図45の設備構成及び機能による部品の加
工、または組立作業が終了した後、今図46の設備構成
及び機能による部品の加工、または組立作業をする過程
は図51に示すように、Step1で新たな注文を受け
て、Step2で注文の製品仕様を決定すると、Ste
p3で製品仕様をモデル化したデータを製造部門に伝送
し、Step4で製品の製造計画を行う。ここで、得た
製品を製造する作業計画と動作計画に基づいて、Ste
p5で生産設備再構成を行い、最適な設備のレイアウト
を構築する。つまり、位置決めユニット4−1Bの組合
せ配置まで各ユニットの台車部4−1AE、4−2A
E、4−1BNによりステージ4−W上を平面移動させ
固定させる。同様にして台車部4−3AE、4−2BN
により位置決めユニット4−3Aと姿勢決めユニット4
−2Bの組合わせ配置までステージ4−W上を平面移動
させ固定させる。Step6で各位置決めユニット4−
1A、4−2A、4−3Aの手先部4−1AD、4−2
AD、4−3ADに設けたカメラ4−1J、4−2J、
4−3J(図示せず)にて姿勢決めユニット4−1B、
4−2B、のテーブル4−1B18、4−2B18上に
設けてターゲットマーク等(図示せず)の位置を認識す
ることにより、上記ユニット間の相対位置計測をする。
そして、Step7では、相対位置計測データに基づい
て、上記ユニット間のキャリブレーションを行ない相対
位置補正を行う。Step8では製品を加工、または組
立に必要な部品4−Ii、4−Ijとエンドエフェクタ
4−1H、4−2H’、4−3H、4−3H’をテーブ
ル4−1B18、4−2B18上にセットする。Ste
p9で加工または組立で使用するエンドエフェクタ4−
1H、4−2H、4−3Hをそれぞれ位置決めユニット
4−1A、4−2A、4−3Aの工具交換機構4−1
F、4−2F、4−3Fに連結させてエンドエフェクタ
4−1H、4−2H、4−3Hをセットする。Step
10で部品の加工または組付動作をStep4で計画し
た作業順序、組立順序に従い行う。このStep10の
途中、作業計画、動作計画に基づいてエンドエフェクタ
4−1H、4−2H、4−3Hの交換を行う。また、部
品の加工または組立動作において方向があり姿勢保持を
要する場合には、位置決めユニット4−1A、4−2
A、4−3Aの手先部4−1AD、4−2AD、4−3
ADに設けた工具交換機構4−1F、4−2F、4−3
Fの先端に取り付くエンドエフェクタ4−1H、4−2
H、4−3Hの姿勢保持手段4−1G、4−2G、4−
3Gが動作する。Step9またはStep10の繰り
返し作業により部品の加工または組立が完了すると、S
tep11でエンドエフェクタ4−1H、4−2H、4
−3Hを取りはずす。最後にStep12で出来上がっ
た製品とエンドエフェクタ4−Hをテーブル18から取
り出して作業を完了する。
【0123】図52は詳細設計CADシステム17にお
いて、製造部門から伝送されてきた生産設備の特性を示
す情報を用いて製造費用を推定する方法を示す構成図で
ある。図52において、詳細設計CADシステム17の
製造費用推定に関する部分としては、出入力部(表示装
置)17−22と、詳細設計処理部17−23と、設計
データ記憶部17−24と、パターン学習機能をもつ製
造費用見積り部17−25と、見積りモデル用パラメー
タ記憶部17−26と、過去の製造費用実績データベー
ス17−27がある。決定した設計データを受注部門や
製造部門に送り、その製造のために実際にかかった製造
費用のデータを後で製造部門から受けとるものである。
【0124】この構成で、設計者は出入力部17−22
を通じて詳細設計を行うと、それに対する製造費用の見
積り結果を受けとることができる。ここで、詳細設計処
理部17−23によって処理された設計データは設計デ
ータ記憶部17−24に記憶され、製造費用見積り部1
7−25によって利用される。この製造費用見積り部1
7−25では製造部門から得た製造費用データを蓄積し
た過去の製造費用実績データベース17−27を参照し
てパターン交換を行うことにより、新たに設計データが
入力されたり変更されたりする毎にそれに対する製造費
用の見積り値を出入力部17−22に対して出力する。
ここでパターン交換を行うモデルのパラメータは見積り
モデル用パラメータ記憶部17−26に記憶されてお
り、このパラメータは過去の見積りデータと実際に要し
た製造費用の値が近づくように学習が行われる結果で常
に最適な値に更新される。本構成により設計者の入力し
た設計データに対する正しい製造費用を設計仕様の製造
費用に及ぼす影響が不明確な場合にも直ちに設計者に示
して製造費用を考慮した設計を誘導することができる。
このようにして得られた製造費用は、受注統括システム
2を介して、あるいは直接、各商品仕様決定システム1
に送られ価格決定に使用される。
【0125】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載されるような効果を奏する。
【0126】1.受注部門と製造部門の情報交換によ
り、機能、価格、納期のバランスがとれた商品仕様の決
定ができる。
【0127】2.最適な工程計画と設備構成を計画し、
それに基づいてフレキシブルな設備構成が実現できるの
で、多種多様な仕様の商品を効率良く製造できる。
【0128】3.受注部門と設計部門の情報交換によ
り、用意されている部品では実現できない要求仕様の商
品を速やかに設計し製造することができる。また、受注
部門から顧客要求の傾向を設計部門が受け取り、要求に
適合した商品設計を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成の一例を表す図
【図2】商品仕様決定システム1の構成の詳細を表す図
【図3】受注統括システム2の構成の詳細を表す図
【図4】製造計画システム3の構成の詳細を表す図
【図5】組立加工システム4の構成の詳細を表す図
【図6】商品仕様決定システム1のハードウェア構成の
一例を表す図
【図7】商品仕様決定システム1の操作を開始する時の
画面を表す図
【図8】顧客の操作フローの一例を示す図
【図9】複数の商品を提示する画面の一例を示す図
【図10】商品の詳細仕様を示す図
【図11】アクションモニタ1−2の処理の流れをまと
めた図
【図12】視覚1−3の構成を示す図
【図13】形状変形部1−5の構成を示す図
【図14】変形指示コマンドと入力層ユニットの種類を
示す図
【図15】重み係数の決定方法を示す図
【図16】顧客相談処理部1−8の処理の流れを示す図
【図17】組合せ設計部1−10の構成を示す図
【図18】要求仕様格納部1−11に格納されるデータ
構造の一例を示す図
【図19】商品モデル格納部1−12に格納されるデー
タ構造の一例を示す図
【図20】部品データ格納部1−13に格納されるデー
タ構造の一例を示す図
【図21】顧客の操作フローの他の例を示す図
【図22】標準商品モデル生成部1−7の処理を示す図
【図23】納期検討部1−9の処理を示す図
【図24】見積りモジュールの構造を示す図
【図25】見積り方法の概念を示す図
【図26】費用・納期見積部2−61の詳細な構成例を
示す図
【図27】見積りに使用する入力パターンの項目例を示
す図
【図28】費用・納期見積り部2−61を神経回路網モ
デルで構成した実施例を示す図
【図29】顧客要求の傾向データの例を示す図
【図30】組立方法と組立方向の関係図
【図31】模型飛行機の構造を示す図
【図32】組立方法のバリエーションを示す図
【図33】部品のデータ構造を示す図
【図34】製品のデータ構造を示す図
【図35】座標系識別データを示す図
【図36】組立方向決定手順を示す図
【図37】組立性知識の一例を示す図
【図38】工程設計画面表示例を示す図
【図39】組立作業例を示す図
【図40】製品構造データを示す図
【図41】組立作業と可動範囲の関係を示す図
【図42】組立順序、使用機械/ツール、レイアウト決
定手順を示す図
【図43】挿入作業の説明図
【図44】対話形レイアウト決定画面を示す図
【図45】本発明の一実施例である位置決めユニット1
台の組合せで構成した場合の加工または組立装置を示す
斜視図
【図46】位置決めユニット3台と姿勢決めユニット2
台の組合せで構成した場合の加工または組立装置を示す
斜視図
【図47】図45、46の位置決めユニットを示す斜視
【図48】図45、46の姿勢決めユニットを示す斜視
【図49】図47の位置決めユニットと、図48の姿勢
決めユニットを組合せた機構を示す斜視図
【図50】位置決めユニットに設けた工具交換機構と、
当該工具交換機構に取り付くエンドエフェクタの姿勢保
持手段、および位置計測手段を示す斜視図
【図51】図45、46の場合の作業内容の流れ図
【図52】詳細CADシステム17において製造費用を
推定する方法を示す図
【符号の説明】
1…商品仕様決定システム、2…受注統括システム、3
…製造計画システム、4…組立加工システム、5…構想
設計CADシステム、6…受注−製造間ネットワーク、
7…受注−設計間ネットワーク、8…製造−設計間ネッ
トワーク、9…要求仕様入力手段、10…商品案作成手
段、11…選択指示入力手段、12…生産実績保持手
段、13…製造部門状態データ保持手段、14…設計情
報保持手段、15…検査システム、16…購買システ
ム、17…詳細設計CADシステム、1−1…顧客指示
入力部、1−2…アクションモニタ、1−3…視覚、1
−4…センサ、1−5…形状変形部、1−6…ソリッド
モデラ、1−7…標準商品モデル生成部、1−8…顧客
相談処理部、1−9…納期検討部、1−10…組合せ設
計部、1−11…要求仕様格納部、1−12…商品モデ
ル格納部、1−13…部品データ格納部、1−14…顧
客管理データ格納部、1−20…サンプルステージ、1
−21…画像プロセッサ、1−22…グラフィック計算
機、1−101…8方向スイッチ、1−102…アップ
ダウンスイッチ、1−103…マウス、1−104…キ
ーボード、1−301…カラー画像認識部、1−302
…画像入力部、1−303…カラー領域分割部、1−3
04…濃淡画像微分処理部、1−305…線画編集部、
1−306…線画モデリング部、1−307…閉面抽出
部、1−308…視覚座標校正部、1−309…2次元
データ記憶部、1−310…面対応決定部、1−311
…平面処理部、1−312…自由曲面処理部、1−31
3…複視面3次元データ検出部、1−314…単視面処
理部、1−315…面法線決定部、1−316…単視面
3次元データ検出部、1−317…レンジファインダ入
力部、1−318…曲面形状入力部、1−319…3次
元データ統合部、1−320…構造定義部、1−321
…認識結果出力部、1−322…ディスプレイ、1−3
23…コマンド入力部、1−501…入力層、1−50
2…中間層、1−503…形状パラメタ層、1−504
…コマンド解析部、1−505…学習機構、1−501
1…”スマート”に対応する入力ユニット、1−100
2…製品タイプ決定部、1−1003…製品パラメータ
計算部、1−1004…未定義仕様計算部、1−100
5…製品モデルデータ部、1−1006…部品データと
のマッチング部、1−1007…価格納期推定部、1−
1008…3次元表示部。2−1…商品仕様格納部、2
−2…生産実績格納部、2−3…稼動情報格納部、2−
4…特別要求仕様格納部、2−5…要求仕様実績格納
部、2−6…受注情報処理部、3−1…データベース、
3−2…データ入力装置、3−3…推論機構、3−4…
演算装置、3−5…表示装置、4−A…位置決めユニッ
ト、4−B…姿勢決めユニット、4−F…工具交換機
構、4−G…姿勢保持手段、4−H…エンドエフェク
タ、4−J…カメラ、4−S…座標変換部、4−T…駆
動制御部、4−U…計測処理部、4−V…周辺制御部、
4−AA…旋回部、4−AB…上下部、4−AC…アー
ム部、4−AD…手先部、4−AE…位置決めユニット
の台車部、4−BK…回転X部、4−BL…回転Y部、
4−BM…回転Z部、4−BN…姿勢決めユニットの台
車部、r…製造情報、17−22…出入力部、17−2
3…詳細設計処理部、17−24…設計データ記憶部、
17−25…製造費用見積り部、17−26…見積りモ
デル用パラメータ記憶部、17−27…過去の製造費用
実績データベース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/50 632 G06F 17/50 632 (72)発明者 鈴木 英明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 的場 秀彰 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 渡辺 正浩 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 因幡 英敏 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 大成 尚 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 宇野 正人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 三田 徹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 谷口 一郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 杉本 浩一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 松本 義雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顧客からの商品又は商品を構成する部品に
    関する要求仕様情報の入力を受け、 商品を構成する部品の設計情報を保持するデータベース
    より、前記要求仕様を満たす部品を抽出し、 前記抽出された部品によって構成される商品案を顧客側
    に表示出力し、 顧客からの発注確認信号を受けた場合に前記商品の生産
    の指示を行なうことを特徴とする受注生産方法。
  2. 【請求項2】顧客からの商品の少なくとも外観形状に関
    する要求仕様情報の入力を受け、 商品を構成する部品の外観形状に関する設計情報を保持
    するデータベースより、前記要求仕様を満たす部品を抽
    出し、 前記抽出された部品によって構成される商品案を顧客側
    に表示出力し、 顧客からの発注確認信号を受けた場合に前記商品の生産
    の指示を行なうことを特徴とする受注生産方法。
  3. 【請求項3】顧客からの商品又は商品を構成する部品の
    少なくとも機能・性能に関する要求仕様情報の入力を受
    け、 商品を構成する部品の機能・性能に関する設計情報を保
    持するデータベースより、前記要求仕様を満たす部品を
    抽出し、 前記抽出された部品によって構成される商品案を顧客側
    に表示出力し、 顧客からの発注確認信号を受けた場合に前記商品の生産
    の指示を行なうことを特徴とする受注生産方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の受注生
    産方法において、 前記要求仕様情報には、更に商品の限度価格又は希望価
    格の価格要求情報が含まれ、前記価格要求を満たす商品
    案の表示出力を行なうことを特徴とする受注生産方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3のいずれかに記載の受注生
    産方法において、 前記要求仕様を満たす部品が前記データベースに存在し
    ない場合には、少なくとも前記部品に関する要求仕様情
    報を、設計部門の設計システムに送信することを特徴と
    する受注生産方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の受注生産方法において、 前記設計システムが受信した前記部品に関する要求仕様
    が前記部品を製造する製造部門の製造設備の制約条件を
    満たす場合には、前記設計部門で設計された前記部品に
    関する設計情報の受信後に、当該設計情報を用いて顧客
    側に商品案の表示出力を行なうことを特徴とする受注生
    産方法。
  7. 【請求項7】製品またはシステムの受注生産方法であっ
    て、 顧客が購入希望する製品又はシステムを構成する部品や
    機能に関し、前記顧客からの前記部品や機能の総括名称
    又は総括種別を特定する情報を受け、 前記部品や機能の総括名称又は総括種別を特定する情報
    に基づいて、部品や機能に関する仕様情報が保持されて
    いるデータベースより、特定された部品又は機能につい
    て選択可能なリスト情報を抽出し、前記リスト情報を顧
    客側に送信し、 前記リスト情報の中から顧客が選択した部品または機能
    を示す選択情報を受けて、前記選択された部品または機
    能を含む製品またはシステムの価格を顧客側に提示する
    ことを特徴とする受注生産方法。
  8. 【請求項8】製品またはシステムの受注生産方法であっ
    て、 顧客が購入希望する製品又はシステムを構成する部品や
    機能に関し、前記顧客からの前記部品や機能の総括名称
    又は総括種別を特定する情報を受け、 前記部品や機能の総括名称又は総括種別を特定する情報
    に基づいて、部品や機能に関する仕様情報が保持されて
    いるデータベースより、特定された部品又は機能につい
    て選択可能なリスト情報を抽出し、前記リスト情報を顧
    客側に送信し、前記リスト情報の中から顧客が選択した
    部品または機能を示す選択情報を受けた際に、前記選択
    された部品または機能を含む製品またはシステムの商品
    案表示、及び価格の提示を顧客側にすることを特徴とす
    る受注生産方法。
  9. 【請求項9】製品またはシステムの受注生産方法であっ
    て、 顧客が購入希望する製品又はシステムを構成する部品や
    機能に関し、複数の部品や機能の総括名称又は総括種別
    を顧客側に出力表示し、 前記複数の部品や機能の総括名称又は総括種別のうち、
    少なくとも1つを特定する情報の入力を受け、部品や機
    能に関する仕様情報が保持されているデータベースよ
    り、前記特定された部品又は機能について選択可能なリ
    スト情報を抽出して、前記リスト情報を顧客側に出力表
    示し、 前記リスト情報の中から顧客が選択した部品または機能
    を示す選択情報を受けて、前記選択された部品または機
    能を含む製品またはシステムの価格を顧客側に提示する
    ことを特徴とする受注生産方法。
  10. 【請求項10】製品またはシステムの受注生産方法であ
    って、 顧客が購入希望する製品又はシステムを構成する部品や
    機能に関し、複数の部品や機能の総括名称又は総括種別
    を顧客側に出力表示し、 前記複数の部品や機能の総括名称又は総括種別のうち、
    少なくとも1つを特定する情報の入力を受け、部品や機
    能に関する仕様情報が保持されているデータベースよ
    り、前記特定された部品又は機能について選択可能なリ
    スト情報を抽出して、前記リスト情報を顧客側に出力表
    示し、 前記リスト情報の中から顧客が選択した部品または機能
    を示す選択情報を受けた際に、前記選択された部品また
    は機能を含む製品またはシステムの商品案表示、及び価
    格の提示を顧客側にすることを特徴とする受注生産方
    法。
  11. 【請求項11】請求項7乃至10のいずれかに記載の受
    注生産方法において、 前記顧客が購入希望する製品やシステムを生産する製造
    部門が有する生産設備の状態データ又は生産実績データ
    に基づいて、当該製品又はシステムの受注完了前に、当
    該製品又はシステムの納期情報を顧客側に送信すること
    を特徴とする受注生産方法。
  12. 【請求項12】請求項7乃至10のいずれかに記載の受
    注生産方法において、 前記選択された1つの部品や機能が、他の種別の中から
    選択された部品や機能と、製品又はシステムの物理的構
    成に関し、互いに干渉する場合には、その旨を顧客側に
    提示することを特徴とする受注生産方法。
  13. 【請求項13】請求項7乃至10のいずれかに記載の受
    注生産方法において、 前記選択された1つの部品や機能が、他の種別の中から
    選択された部品や機能と、製品又はシステムの性能面で
    の整合性に関し、互いに干渉する場合には、その旨を顧
    客側に提示することを特徴とする受注生産方法。
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