JP2001056212A - 位置検出装置およびこれを用いた頭部位置追従型立体表示装置 - Google Patents

位置検出装置およびこれを用いた頭部位置追従型立体表示装置

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JP2001056212A
JP2001056212A JP11230705A JP23070599A JP2001056212A JP 2001056212 A JP2001056212 A JP 2001056212A JP 11230705 A JP11230705 A JP 11230705A JP 23070599 A JP23070599 A JP 23070599A JP 2001056212 A JP2001056212 A JP 2001056212A
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right eye
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JP11230705A
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English (en)
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Takeshi Masutani
健 増谷
Masutaka Inoue
益孝 井上
Goro Hamagishi
五郎 濱岸
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/30Image reproducers
    • H04N13/302Image reproducers for viewing without the aid of special glasses, i.e. using autostereoscopic displays
    • H04N13/32Image reproducers for viewing without the aid of special glasses, i.e. using autostereoscopic displays using arrays of controllable light sources; using moving apertures or moving light sources

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡潔な構成および処理で、精度良く観察者の
位置を検出することができる位置検出装置およびこれを
備えた頭部位置追従型立体表示装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 観察者10を撮像するCCDカメラ52
と、そのCCDカメラ52の近傍に配置された赤外光L
ED51と、観察者10の頭部に装着される反射シート
54と、CCDカメラ52にて撮像された画像に基づい
て反射シート54が正視領域と逆視領域と第1のクロス
トーク領域と第2のクロストーク領域のどちらに位置し
ているかを判断する判断手段55とを備えた位置検出装
置であって、反射シート54が再帰反射部材から構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊な眼鏡を必要
とせずに観察者に立体視させる場合に観察者の頭部位置
を検出して立体視可能範囲を拡大させることができる位
置検出装置およびこれを備えた頭部位置追従型立体表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特殊な眼鏡を必要とせずに観察者に立体
視させる立体表示装置としては、パララックスバリアを
用いる方式やレンチキュラーレンズを用いる方式などが
知られている。これら方式の立体表示装置では、いずれ
も右眼画像と左眼画像がそれぞれ観察者の右眼と左眼に
よって観察される正視領域の他に、右眼画像が左眼に左
眼画像が右眼に導かれてしまう逆視領域、或いは両画像
が一つの眼に観察されてしまうクロストーク領域が存在
する。そこで、観察者の頭部位置を検出し、左右眼の表
示画像の切り換え制御等を行うことによって立体視可能
範囲を拡大させることが考えられる。
【0003】従来の位置検出装置としては、撮像装置に
て撮像した撮像画像を画像処理して観察者を抽出し、そ
の位置を検出するようにしたものが知られている。
【0004】しかしながら、撮像画像から観察者を抽出
し、更にはその頭部の位置を特定する場合、処理が複雑
になるだけでなく、処理に要する時間が長くなるという
問題がある。
【0005】これに対し、観察者の頭部にアルミ箔等の
反射率の高い部材(反射部材)を装着して、その反射部
材の位置から観察者の位置を検出する位置検出装置が提
案されている。この装置においては、反射部材が明るく
撮像されるため、撮像画像における輝度値を閾値処理す
ることにより頭部位置を検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記反
射部材を用いて観察者の位置を検出する場合、観察者の
位置によらず撮像装置にて反射部材が明るく撮像される
ためには、反射部材表面を乱反射面とする必要がある。
このため反射部材における反射光の利用効率が低く、観
察者が装着しているメガネのレンズや背景にある曲面形
状の金属等を誤って反射部材として検出してしまう虞が
ある。
【0007】そこで、本発明はこのような問題点に鑑み
てなされたものでり、簡潔な構成および処理で、精度良
く観察者の位置を検出することができる位置検出装置お
よびこれを備えた頭部位置追従型立体表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出装置
は、対象物を撮像する撮像手段と、その撮像手段の近傍
に配置された発光手段と、対象物に取り付けられる反射
手段と、撮像手段にて撮像された画像に基づいて反射手
段の位置を判断する判断手段とを備えた位置検出装置で
あって、反射手段が再帰反射部材からなることを特徴と
する。
【0009】また、本発明の位置検出装置は、観察者を
撮像する撮像手段と、その撮像手段の近傍に配置された
発光手段と、観察者の頭部に装着される反射手段と、撮
像手段にて撮像された画像に基づいて反射手段が正視領
域と逆視領域のどちらに位置しているかを判断する判断
手段とを備えた位置検出装置であって反射手段が再帰反
射部材からなることを特徴とする。
【0010】この再帰反射部材は、入射してくる光束
を、その光束の入射方向に反射する特性を有するもので
ある。このため、発光手段から出射された光束のうち反
射手段に照射された光束は、その殆どが発光手段に向け
て反射され、これによりその近傍に位置する撮像手段に
て反射手段が明るく撮像される。このとき、観察者が装
着しているメガネのレンズや、背景にある曲面形状の金
属等に発光手段からの光が照射されても、その反射光が
撮像手段に向かう可能性は低く、例え撮像手段に向かう
反射光があったとしても、その光量は反射手段による反
射光の光量よりも少なく、誤認識することがない。そし
て、撮像手段にて撮像された撮像画像における反射手段
の位置が求められ、その位置に基づいて、正視領域と逆
視領域が判断される。
【0011】また、判断手段は、撮像手段にて撮像され
た画像に基づいて反射手段が正視領域と逆視領域と第1
のクロストーク領域と第2のクロストーク領域のどちら
に位置しているのかを判断することを特徴とする。
【0012】例えば、nを整数、Eを観察者の眼間距
離、Aを画面真正面の正視位置中央からの横方向距離と
するとき、画面真正面の正視位置中央を基準に、(2n
−1/2)×E≦A≦(2n+1/2)×Eで示される
領域を正視領域とし、観察者が{(2n+1)−1/
2}×E<A<{(2n+1)+1/2}×Eで示され
る領域を逆視領域とすると、正視領域→逆視領域→正視
領域→…のごとくなり、その一サイクル(便宜上、これ
を一つの対象領域と称する)は、眼間距離の2倍ごとに
繰り返される。更に、この場合において、特に{(1+
2n)/2−1/4}×E<A<{(1+2n)/2+
1/4}×Eで示される領域をクロストーク領域とする
と、正視領域→第1のクロストーク領域→逆視領域→第
2のクロストーク領域→正視領域→…のごとく成り、そ
の一サイクル(便宜上、これを一つの対象領域と称す
る)も眼間距離の2倍ごとにやってくる。
【0013】また、発光手段から出射される光が非可視
光を含み、撮像手段が可視光を遮断するフィルタを備え
ていることを特徴とする。
【0014】このような構成とすることにより、撮像手
段にて撮像される撮像画像から外光の大半を占める可視
光がカットされるため、外光が観察者の装着しているメ
ガネのレンズや背景にある曲面形状の金属等に反射され
ても、誤認識することがない。
【0015】具体的には、発光手段が赤外光を出射する
発光ダイオードからなることを特徴とする。
【0016】また、本発明の頭部位置追従型立体表示装
置は、前述のの位置検出装置を備え、この位置検出装置
にて観察者が正視領域に位置するとの信号を得たときに
は、正視領域に位置する観察者の右眼には右眼映像を、
左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構成され、観
察者が逆視領域に位置するとの信号を得たときには、逆
視領域に位置する観察者の右眼には右眼映像を、左眼に
は左眼映像を、それぞれ導くように構成されていること
を特徴とする。
【0017】また、前述のの位置検出装置を備え、この
位置検出装置にて観察者が正視領域に位置するとの信号
を得たときには、正視領域に位置する観察者の右眼には
右眼映像を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように
構成され、観察者が逆視領域に位置するとの信号を得た
ときには、逆視領域に位置する観察者の右眼には右眼映
像を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構成さ
れ、観察者が第1のクロストーク領域に位置するとの信
号を得たときには、第1のクロストーク領域に位置する
観察者の右眼には右眼映像を、左眼には左眼映像を、そ
れぞれ導くように構成され、観察者が第2のクロストー
ク領域に位置するとの信号を得たときには、第2のクロ
ストーク領域に位置する観察者の右眼には右眼映像を、
左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構成されてい
ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0019】まず、図1乃至図4を用いて観察者の頭部
が正視領域と逆視領域と第1のクロストーク領域と第2
のクロストーク領域に移動した場合にそれに追従して観
察者に立体視を適正に行わせることができる頭部位置追
従型立体表示装置の一例を説明する。
【0020】頭部位置追従型立体表示装置は、平面状の
バックライト1と、前記バックライト1の光出射側に配
置され、縦ストライプ状の所定幅の透光部と遮光部とを
交互に形成し、これら透光部と遮光部とをその幅の1/
2ピッチずつ移動させることのできる液晶シャッタ2
と、この液晶シャッタ2の光出射側に配置され、前記透
光部と遮光部との各組に対応した蒲鉾レンズ部を有して
成るレンチキュラーレンズ3と、このレンチキュラーレ
ンズ3の光出射側に配置された光透過型の例えば液晶か
らなる画像表示パネル4と、観察者の頭部位置を検出す
る位置検出装置5と、制御部6と、観察者10の顔を照
らすための照明手段(図示せず)を備えている。
【0021】液晶シャッタ2は、図2(a)(b)に示
すような構成を有している。この図2において、2a,
2bは、液晶層2cを挟むように配置された透明基板で
あり、透明基板2aの内面側には、縦ストライプ状の透
明導電膜2d…が、透光部の幅(遮光部幅も同じであ
る)をAとするとき、A/2の幅で形成されており、透
明基板2bの内面側には、ベタパターンの透明導電膜2
eが形成されている。なお、偏光板は図においては省略
している。また、図2では、通電OFF状態の導電膜2
dは黒塗りで示し、通電ON状態の導電膜2dは白抜き
で示している。そして、かかる通電ON/OFFによる
液晶の透光状態を非ハッチングとハッチングで示してい
る。
【0022】制御部6は、表示制御回路部6aとシャッ
タ制御回路部6bとを備える。表示制御回路部6aは、
位置検出装置5からの頭部位置情報に基づき、光透過型
の画像表示パネル4における左眼用の画像と右眼用の画
像との表示切換タイミングの制御を行う。また、シャッ
タ制御回路部6bは、表示切り換えタイミングに同期し
た前記液晶シャッタ2における透光部と遮光部との交互
切換及び所定ピッチ移動を制御する。以下、これらの制
御の具体的態様について説明する。 (観察者10が逆視領域に位置した場合)この場合に
は、表示制御回路部6aにより、正視位置における左眼
用の画像と右眼用の画像との切り換えを逆タイミングで
行う。即ち、逆視位置とは、左眼に右眼用映像が入射
し、右眼に左眼用映像が入射する状態であるから、左眼
用画像と右眼用画像との交互表示タイミングを正視のと
きとは逆タイミングで行えばよいことになる。 (観察者10がクロストーク領域に位置した場合)シャ
ッタ制御回路部6bは、隣り合う一対の縦ストライプ状
の透明電極2d,2dがペアとなってON/OFF(透
光状態/遮光状態)するように液晶シャッタ2に対して
通電制御を行う。このような制御により、液晶シャッタ
2においては、図2(a)(b)に示しているように、
液晶シャッタ2における透光部と遮光部をA/2ピッチ
単位で移動させることができる。そして、シャッタ制御
回路部6bは、前記の位置検出装置5から、観察者10
がクロストーク領域(クロストーク領域については図
3,図4参照)に位置したとの判断情報を得たとき、上
述のごとく、透光部と遮光部を正視位置状態からA/2
ピッチ移動させ、観察者10がさらにクロストーク領域
に過ぎて逆視領域に位置したとの情報を得たときには、
透光部と遮光部を更にA/2ピッチ移動させる。
【0023】表示制御回路部6aは、観察者10がクロ
ストーク領域に位置している段階では、左眼用の画像と
右眼用の画像との切り換えを逆タイミングで行うことは
しない。逆タイミング化は、観察者10がクロストーク
領域を過ぎて逆視領域に来たときに行うようになってい
る。
【0024】かかる制御により、例えば、観察者10の
頭部が、図3に示すように、正視領域(図において点線
で表された位置)から右方向にE/2の距離移動して第
1のクロストーク領域に位置するとき、それに対応させ
て、遮光部と透光部は正視位置状態から左側へA/2ピ
ッチ移動され(左右眼映像の切り換えは正視位置状態時
と同じ)、これによって観察者10の右眼に右眼用の画
像に入射し且つ左眼に左眼用の画像が入射する状態が維
持され、良好に立体視が行えることになる。
【0025】一方、観察者10が正視領域から左方向に
E/2の距離移動して第2のクロストーク領域に位置す
るとき、それに対応させて、遮光部と透光部は正視位置
状態から右側へA/2ピッチ移動させればよい。この場
合も、左右眼映像の切り換えは正視位置状態時と同じで
ある。なお、このような制御以外に、観察者が正視領域
から左方向にE/2の距離移動してクロストーク領域に
位置するとき、それに対応させて、図4に示しているよ
うに、遮光部と透光部を正視位置状態から左側へA/2
ピッチ移動させる(前述の観察者右移動時と同じ)こと
とし、左右眼映像の切換を逆視位置状態のタイミングと
することとしてもよいものである。
【0026】図5は、観察者10が正視領域と逆視領域
と第1のクロストーク領域と第2のクロストーク領域の
どちらに位置しているのかを検出する位置検出装置5の
概略構成を示した説明図である。この位置検出装置5
は、赤外光LED51と、CCDカメラ52と、可視光
カットフィルタ53と、反射シート54と、判断手段5
5とから成る。
【0027】CCDカメラ52は、表示装置(図示省
略)の上部に、観察者10側に向けて配置される。この
とき、CCDカメラ52の撮像画像について、以下に示
す正視領域、逆視領域、クロストーク領域それぞれに対
応する領域が設定されており、その設定は判断手段55
に格納されている。
【0028】すなわち、nを整数、Eを観察者の眼間距
離、Aを画面真正面の正視位置中央からの横方向距離と
するとき、画面真正面の正視位置中央を基準に、(2n
−1/2)×E≦A≦(2n+1/2)×Eで示される
領域を正視領域とし、観察者が{(2n+1)−1/
2}×E<A<{(2n+1)+1/2}×Eで示され
る領域を逆視領域とすると、正視領域→逆視領域→正視
領域→…のごとく成り、その一サイクルは眼間距離の2
倍毎に繰り返される。更に、この場合において、特に
{(1+2n)/2−1/4}×E<A<{(1+2
n)/2+1/4}×Eで示される領域をクロストーク
領域とすると、正視領域→第1のクロストーク領域→逆
視領域→第2のクロストーク領域→正視領域→…のごと
く成り、その一サイクル(便宜上、これを一つの対象領
域と称し、図では各対象領域に56a、56b、56
c、56dの符号を付記している)は眼間距離の2倍毎
にやってくる。
【0029】赤外光LED51は、CCDカメラ52の
近傍に配置され、そこから観察者10側に向けて、所定
の範囲に赤外光を照射するものである。
【0030】可視光カットフィルタ53は、CCDカメ
ラ52の撮像レンズに装着され、CCDカメラ52にて
撮像する画像について、可視光成分をカットするもので
ある。
【0031】反射シート54は、図6に示すように、反
射層54aと、その反射層54aの表面において一層に
敷き詰められた球状のガラスビーズ54bと、反射層5
4aの裏面に設けられた粘着層54cとから構成されて
おり、このガラスビーズ54bは、反射層54aに略半
球部分が埋め込まれている。そして、ガラスビーズ54
bに外部から入射した光束は、図中実線矢印で示すよう
に、ガラスビーズ54bの表面で屈折した後、反射層5
4aにて反射される。この反射光は、図中破線矢印で示
すように、再度ガラスビーズ54bの表面で屈折され
て、入射光と略平行な方向に出射される。
【0032】また、この反射シート54は、反射層54
aの裏面に設けられた粘着層54cにて観察者10の頭
部、より詳細には額の中央部に装着される。
【0033】このような構成の位置検出装置5におい
て、赤外光LED51から出射された赤外光のうち、反
射シート54に照射された光束は、上述した再帰反射の
作用により、その殆どが赤外光LED51に向けて反射
される。そして、この反射光は、赤外光LED51の近
傍に位置するCCDカメラ52に、可視光カットフィル
タ53を介して照射される。
【0034】このとき、CCDカメラ52の撮像画像に
おいては、可視光カットフィルタ53により外光の大半
を占める可視光がカットされて撮像されているため、背
景の輝度値が極めて低く、赤外光LED51から出射さ
れる赤外光が強調されている。
【0035】一方、赤外光LED51から出射された赤
外光のうち、反射シート54に照射されなかった光束の
殆どは、CCDカメラ52の方向には反射されず、ま
た、例え観察者10のメガネのレンズや観察者10の背
景にある金属等に反射した光がCCDカメラ52の方向
に向かったとしても、その輝度レベルは反射シート54
の反射光と比較して著しく低いものである。
【0036】判断手段は、CCDカメラ52の撮像画像
について、赤外光LED51の出射光の輝度レベルに基
づいて定めた所定の閾値で2値化処理を行うことによ
り、撮像画像上における反射シート54の位置を特定す
る。そして、その位置が上述した正視領域、逆視領域、
第1のクロストーク領域、第2のクロストーク領域のう
ちいずれの領域に位置しているか判断する。
【0037】上述したように、本実施の形態において
は、CCDカメラ52の近傍に配置した赤外光LED5
1から出射された光束を、観察者10の頭部に装着した
再帰反射部材からなる反射シート54にて反射させるこ
とにより、観察者の頭部位置を検出するように構成した
ため、反射シート54にて反射される赤外光の利用効率
を向上させることができ、観察者が装着しているメガネ
のレンズや背景にある曲面形状の金属等による誤検出が
低減される。これにより、観察者10を精度良く検出す
ることができ、装置の信頼性を向上させることが可能と
なる。更に、赤外光LED51は、CCDカメラ52の
近傍にのみ配置されるため、コンパクトな構成とするこ
とが可能となる。
【0038】また、CCDカメラ52に可視光を遮断す
る可視光カットフィルタ53を装着しているため、撮像
画像における可視光の影響がなくなり、赤外光LED5
1から反射シート54に照射される赤外光の反射光が強
調される。このため、赤外光LED51の出力を低く抑
えることができ、省電力化を図ることが可能となる。
【0039】なお、本実施の形態においては、観察者1
0が正視領域と逆視領域と第1のクロストーク領域と第
2のクロストーク領域のどちらに位置しているのかを検
出する場合について説明したが、図8に示すように、観
察者10が正視領域と逆視領域のどちらに位置している
のかのみを検出してもよい。この場合、図1の構成の頭
部位置追従型立体表示装置において、液晶シャッタ2は
透光部及び遮光部の幅単位で透光部及び遮光部を切り換
えるように構成されていればよい。
【0040】また、以上の説明では、反射手段として、
反射層54aとそこに略半分が埋設されたガラスビーズ
54bとからなる反射シート54を示したが、それに限
定されることはない。例えば、図7に示すように、断面
直角二等辺三角形の円錐形状状または角錐形状の凹部を
一面に設けた反射シート154にて構成してもよい。ま
た、ガラスビーズ54bは、硬化プラスチック(FR
P)等の樹脂を用いて構成してもよい。
【0041】また、以上の説明では、反射シート54を
直接額に貼り付ける構成としたが、それに限定されるこ
とはない。例えば、観察者10が帽子やヘアバンド等を
装着する場合には、予めそれら帽子やヘアバンド等に反
射シート54を取り付けておけばよい。
【0042】また、以上の説明では、発光手段として1
個の赤外光LED54にて構成されるものを示したが、
複数個の赤外光LEDにて構成してもよいし、また、赤
外光LED以外の発光素子を用いてもよい。
【0043】また、以上の説明では、撮像手段として1
台のCCDカメラ52を使用して、表示画面に対する観
察者10の横方向の位置を検出するものを示したが、2
台もしくはそれ以上のCCDカメラを用いて、観察者1
0の前後方向の位置を検出してもよい。その際、観察者
10の位置は、いわゆるステレオ計測方法を用いて求め
られる。
【0044】また、以上の説明では、頭部位置追従型立
体表示装置として、画像表示パネルに左右眼画像の全体
が時間的に交互に表示される構成のものを示したが、画
像表示パネルに左右眼画像を縦ストライプ状に位置的に
交互に表示するとともに、その映像の分離をパララック
スバリアやレンチキュラーレンズにて行う構成のもので
あってもよいことは勿論であり、偏光メガネやシャッタ
メガネを用いる立体表示装置であって観察者の位置に応
じて映像を変化させる構成のものに使用してもよい。ま
た、光源がバックライトと液晶シャッタとから成るもの
を示したが、これに限るものではなく、例えば、ライン
状光源からの光をレンチキュラーレンズにて拡散板上に
明部と暗部とを交互に所定ピッチで形成し、かかる明部
と暗部を図1の構成における透光部および遮光部のごと
く扱うようにした構成であって、前記ライン状光源とし
て、正視領域(または逆視領域)における左右眼に対応
する一組と、クロストーク領域における左右眼に対応す
る他の一組の合計4つのライン状光源から成るものを用
いた構成等でもよいものである。
【0045】また、画像表示パネルを1つとしてこれに
左右眼映像を所定タイミングで交互に表示させるように
したが、二つの画像表示パネルに左眼映像または右眼映
像をそれぞれ表示し、例えばハーフミラーで合成して観
察者に導くようにした構造の頭部位置追従型立体表示装
置であってもよいものである。
【0046】また、位置検出装置と頭部位置追従型立体
表示装置とが別個の筐体で構成されており、位置検出装
置が頭部位置追従型立体表示装置とは別個に提供される
構成であってよいし、或いは、位置検出装置が頭部位置
追従型立体表示装置内に組み込まれている構成であって
もよいものである。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、撮像手段の近傍に配置
した発光手段から出射された光束を、観察者の頭部に装
着した再帰反射部材からなる反射手段にて反射させるこ
とにより、観察者の頭部位置を検出するように構成した
ため、反射手段にて反射される光束の利用効率が向上し
て、観察者の頭部位置を精度良く検出することができ
る。これにより、位置検出装置およびこれを用いた頭部
位置追従型立体表示装置の信頼性を向上させることが可
能となる。更に、発光手段が撮像手段の近傍に配置され
るため、コンパクトな構成とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の頭部位置追従型立体表示装置の概略
構成を示す構成図である。
【図2】 図1の頭部位置追従型立体表示装置における
液晶シャッタの動作を説明する説明図である。
【図3】 図1の頭部位置追従型立体表示装置における
動作説明図である。
【図4】 図1の頭部位置追従型立体表示装置における
動作説明図である。
【図5】 本発明の位置検出装置の概略構成を示す構成
図である。
【図6】 図5の位置検出装置における反射シートの概
略構成を示す一部拡大断面図である。
【図7】 図6の反射シートの別の構成を示す一部拡大
断面図である。
【図8】 本発明の位置検出装置の別の構成を示す構成
図である。
【符号の説明】
1 バックライト 2 液晶シャッタ 3 レンチキュラーレンズ 4 液晶表示パネル 5 位置検出装置 51 赤外光LED 52 CCDカメラ 53 可視光カットフィルタ 54 反射シート 54a 反射層 54b ガラスビーズ 6 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 366 G09G 5/36 510V G09G 5/00 550 G06F 15/62 350V 5/36 510 380 (72)発明者 濱岸 五郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA19 BB05 BB29 CC16 DD02 FF28 FF42 GG07 GG21 HH12 JJ03 JJ08 JJ26 LL04 LL16 LL26 NN20 PP01 PP22 QQ05 QQ28 5B050 FA06 5B057 BA08 BA15 CA13 CB13 CH18 DA07 DB02 DC22 5C082 AA21 BA41 BA47 CA81 CB01 MM10 5G435 AA14 AA18 BB12 CC11 EE25 EE30 EE33 FF03 FF15 GG06 GG25 HH12 KK05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を撮像する撮像手段と、該撮像手
    段の近傍に配置された発光手段と、前記対象物に取り付
    けられる反射手段と、前記撮像手段にて撮像された画像
    に基づいて前記反射手段の位置を判断する判断手段とを
    備えた位置検出装置であって、前記反射手段が再帰反射
    部材からなることを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 観察者を撮像する撮像手段と、該撮像手
    段の近傍に配置された発光手段と、前記観察者の頭部に
    装着される反射手段と、前記撮像手段にて撮像された画
    像に基づいて前記反射手段が正視領域と逆視領域のどち
    らに位置しているかを判断する判断手段とを備えた位置
    検出装置であって、前記反射手段が再帰反射部材からな
    ることを特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記判断手段は、前記撮像手段にて撮像
    された画像に基づいて前記反射手段が正視領域と逆視領
    域と第1のクロストーク領域と第2のクロストーク領域
    のどちらに位置しているのかを判断することを特徴とす
    る請求項2記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記発光手段から出射される光が非可視
    光を含み、前記撮像手段が可視光を遮断するフィルタを
    備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記発光手段が赤外光を出射する発光ダ
    イオードからなることを特徴とする請求項4記載の位置
    検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項2の位置検出装置を備え、この位
    置検出装置にて観察者が正視領域に位置するとの信号を
    得たときには、正視領域に位置する観察者の右眼には右
    眼映像を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構
    成され、観察者が逆視領域に位置するとの信号を得たと
    きには、逆視領域に位置する観察者の右眼には右眼映像
    を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構成され
    ていることを特徴とする頭部位置追従型立体表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項3の位置検出装置を備え、この位
    置検出装置にて観察者が正視領域に位置するとの信号を
    得たときには、正視領域に位置する観察者の右眼には右
    眼映像を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構
    成され、観察者が逆視領域に位置するとの信号を得たと
    きには、逆視領域に位置する観察者の右眼には右眼映像
    を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構成さ
    れ、観察者が第1のクロストーク領域に位置するとの信
    号を得たときには、第1のクロストーク領域に位置する
    観察者の右眼には右眼映像を、左眼には左眼映像を、そ
    れぞれ導くように構成され、観察者が第2のクロストー
    ク領域に位置するとの信号を得たときには、第2のクロ
    ストーク領域に位置する観察者の右眼には右眼映像を、
    左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構成されてい
    ることを特徴とする頭部位置追従型立体表示装置。
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