JP2001055562A - 防霜法及び防霜剤及び解雪剤 - Google Patents

防霜法及び防霜剤及び解雪剤

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JP2001055562A
JP2001055562A JP11269155A JP26915599A JP2001055562A JP 2001055562 A JP2001055562 A JP 2001055562A JP 11269155 A JP11269155 A JP 11269155A JP 26915599 A JP26915599 A JP 26915599A JP 2001055562 A JP2001055562 A JP 2001055562A
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water
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友爾 田中
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】冷凍設備の霜着しやすい面に予めヒマシ
油、弗化樹脂、シリコン樹脂を混合したペースト液を塗
着し、その上面に塩化カルシウムを水に溶解した10〜
40%濃度液にセラシン蛋白質を溶解せしめて増粘せし
めた液を塗布せしめると共にチタン酸アルコールキレー
ト化合物のアルコール液を多孔質容器に入れて冷却室内
のアルコール分圧を高めて霜着を防ぐ様にせしめる事を
特徴とする冷蔵庫、冷凍ストッカー、冷凍ウィンドー、
冷凍車、冷凍船用の防霜法及び道路車両等の積雪解雪
剤。 【効果】混合液をストッカー内面に塗布し、更にその上
面に塩化カルウムセラシン蛋白液で塗着して膜を作る
と、空気中の水分を吸収して霜着を予防し、解雪作用を
行うので電気効率を8%上昇し、衛生面で起こるバクテ
リアの発生巣霜の発生を防ぐことができる。道路、屋根
に使用すれば雪害を防ぐと共に除雪の手間を省略するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は防霜剤として開発され
たもので、油性の防霜剤が空気中の水分が過剰に存在す
る時冷凍室内には油性の防霜剤の表面に真綿状の霜着が
発生する。従って、この表面に空気中の水分を吸収し氷
結しない塩類を吸収剤として塗布すると霜着性が一定期
間防除され、吸収水分が一定量を越える時には氷結され
易くなるからその時点で更に吸着剤を吹き付ける時は、
空気中の水分が接触しても空気中の水分を吸収しつづけ
飽和になる前に更に吸着剤を吹き付けると、霜着性が更
に抑制されて防霜効果が長時間継続される。従って、冷
凍庫及び大型冷凍庫に於ける冷凍室とその開閉扉との開
閉に於いて発生する霜着は、この吸収剤の吹付によって
霜着は消失し霜着時に吹付て解霜すればいつでも解霜状
態を保持する。次ぎに、この塩化カルシウムセラシン蛋
白質液に砂、イルミナイト、石灰類と添加して分散せし
めた液で道路や家屋の入口扉等に塗布するが、散水車で
散水する時は零点以下で固形すると道路の氷結は解消さ
れる一つは、この厚層が出来ると氷結する時には滑り易
くなると車の運転が容易でないが、砂、スラグ等が入っ
たものは硬化しても滑り止めとなる。そして、積雪した
雪が本液の硬化物と接触すると解雪するので積雪は自動
的に消失する。 積雪が起これば散水車で本液を散水す
れば積雪はなく、液体として自動的に流れて除去され
る。 そして、セラシン蛋白質があるとコンクリートク
ラックが防がれる利点がある。この塩化カルシウムセラ
シン蛋白質混合液は、氷結せしめると平板となり5〜1
00ミリの厚板を作り、道路に張付けると1ケ月の降雪
があっても積雪がない。そして、トユの外面に氷結せし
めた本液の硬化物はツララの発生が無い。屋根に下塗り
のヒマシ油混合物を塗布し、その上面に上塗りとして塩
化カルシウムセラシン蛋白質水液に固形の塩化カルシウ
ムを混合して硬化成型した成型物は、長期の積雪物の溶
解に充分対応できるのでその効果は広い用途に利用さ
れ、例えば列車の解雪用として利用される。
【従来の技術】アイスクリームや氷菓子を入れる冷凍ス
トッカーは夏場空気中の水分によって急冷されてストッ
カーの内壁に接すると霜着現象が生ずるが、一般にはこ
れを予防する対策が無かった。そこで、開聯特許申請と
してヒマシ油の不凍作用を利用して、これにセバチン酸
を加えて粘度を調整し弗化樹脂やシリコン樹脂を添加し
たペーストを防霜剤として利用してきたが、夏場の空気
中の湿度が70%を越えるとこのペーストを塗着した冷
凍ストッカー内には3〜7日で霜着が生ずる欠点があっ
た。そこで、この防霜剤と併用して空気中の水分を即座
に吸収して、一定濃度に達するまで氷結しない塩分とし
て塩化カルシウムセラシン蛋白質を溶解した塩類を使用
した。
【本発明が解決しようとする課題】塩化カルシウムを溶
解して40%液とすると−40℃まで氷結が行われない
が、流動性が高くストッカー表面に塗着した薄膜では空
気中の水分を吸収しても一日くらいで霜着性が起こる。
従って、塩化カルシウムの粘度を高めて厚みのある被
膜をストッカー内壁に塗布する必要があったが、弗化樹
脂やシリコン樹脂を入れると3日くらいで霜着が生じる
のでこの対策を考える必要があった。
【課題を解決するための手段】この塩化カルシウムの3
0〜40%の溶液に塩化カルシウムの粉末を分散させた
水液を作り、空気中の水分を余分に吸着出来る様にす
る。今一つは、塩化カルシウムの30%水液に蛋白質の
セラシンを溶解せしめて増粘性を高める事。一般に塩化
カルシウムの30%以上の水液中では増粘剤の多くは塩
析して溶解性が無い欠点があり、この為には30%以上
の塩化カルシウム液中でも増粘性があり、且つ、溶解さ
れる状態を作る増粘剤の添加が必要であった。塩化カル
シウムの30%水液にセラシン蛋白質を溶解する時は、
塩化カルシウム濃度が加工中に濃度が上昇して40%に
達する時は、結晶化するからその対策を考える必要があ
った。
【作用】ヒマシ油に弗化樹脂とシリコン樹脂を添加して
撹拌機で撹拌してペーストを作ると−40℃では氷結し
ないから常に流動性を保持し、撥水系の弗化樹脂やシリ
コン樹脂によって空気中の水分が接する時に冷凍ストッ
カーの内室は常に−20℃以上の急冷状態にあるから2
〜3日くらいの間は空気中の水分を凝縮して霜着する事
が少ないが、空気中の水分が夏期のように70%以上の
湿度を保つ様になると3日後には徐々霜着が始まる。
従って、このストッカーの油脂塗料を塗布した表面に
塩化カルシウムの粉末を分散せしめる時は、油脂の撥水
作用によって空気中の水分を即座に吸収する力はないか
ら、この油脂の表面に塩化カルシウム30%の水液を吹
き付けるとその液の延びが少なく霜着が部分的に生ずる
これは、吹付た塩化カルシウム膜が薄くなる程その傾向
がある。従ってこの塩化カルシウム液膜を厚くする為に
は増粘性を付与する必要がある。この為、高粘剤として
セラシン蛋白質が高濃度の塩化カルシウム液に溶解する
特徴を利用して、これを加熱しながら溶解すると塩化カ
ルシウム液は高粘性となり、持続的に空気中水分を吸収
する様になる。一般の塩化カルシウムは無水塩では空気
中の水分は比較的緩和された状態で水分を吸収するの
で、空気中の水分は1時間で5%以下であるから冷凍ス
トッカーの容器内では瞬間空気中の水分を吸収する必要
があり、この為には30〜40%のセラシン蛋白質の溶
解した塩化カルシウム液を使用する必要があり、この塩
化カルシウム液に無水の塩化カルシウム粉を混合したペ
ーストを使用する必要がある。 しかし後者は、無水の
塩化カルシウム粉を混合すると比熱が高くなるので、前
者のように霜着を完璧に防ぐには自らこの粉の添加量を
制限する必要がある。この吸収作用のある他の溶媒とし
ては、グライコール類に界面活性剤を混合した溶媒が使
用される。 この場合多少の毒性の問題があるが、塩化
カルシウムの溶液にグライコールと界面活性剤を組合せ
たものも使用されるが、グライコール類には塩化カルシ
ウムの高濃度のものは難溶性であるが、空気に曝す時に
空気中の水分は次第にグリコールに吸収されてそれに比
例にして塩化カルシウムの溶解度が増大して吸収作用を
持続する事になる。このグリコールエチレンオキサイド
を添加したポリグリコールでは高粘性となり、便利であ
るがポリ化が多くなると結晶が進み霜着性が増大する。
下地にヒマシ油やセバチン酸混合油と弗化樹脂、シリコ
ン樹脂を混合してペースト液では高粘性の油液となる
が、冷凍ストッカー内では冷却によってこの油液は硬化
する性質があり、湿度が70%を越えると3日くらいか
ら薄い霜着があり、その霜結晶の先端に霜着が次第に発
生する。 従って、この油液の表面に予め水分の吸収剤
液をコーティングすると80%越える湿度に於いても7
日間は霜着は生じない。 一般の家庭用の冷凍庫のフリ
ーザー室では−25℃前後の室温を保持するが、この室
内では1ケ月経過しても氷結する事はないし霜着性はな
い。漁船、特にマグロの冷凍庫では急速冷凍を行うので
霜着の予防がないが、本発明の塩化カルシウムセラシン
液の上塗りし下塗りとしてヒマシ油液と組合せたもの
は、10日間では霜着性はほとんどないが、霜着があっ
てもこのセラシン蛋白質の入った塩化カルシウムを吹付
るか塗布する時は、霜着は消失するので霜着になった時
に塩化カルシウム混合液を吹き付け、又は塗布する時は
霜害を生じない。そして、この塩化カルシウム混合液は
無害であるから衛生的に問題は無い。しかし、これをマ
グロ魚に直接吹付ると霜着性は少ないが、味覚が苦みを
帯びるので水洗する必要がある。グライコール界面活性
剤の入った溶媒では−30℃の温度でも氷結しないが、
塩化カルシウムセラシン蛋白質液より毒性は高いが水洗
すれば毒性は少ないばかりでなく、下塗りのヒマシ油、
弗化樹脂、シリコン樹脂液膜に付着しやすい特徴があ
る。この様に本発明の防霜剤としては、ヒマシ油、弗化
樹脂、シリコン樹脂混合液に上塗りとして塩化カルシウ
ムセラシン蛋白質溶解液やグライコール界面活性剤の混
合液を塗着せしめる事によって霜着性を防ぐにある。
又、セラシン蛋白質の添加は塩化カルシウムの水溶性を
加減して且つ、硬化に際しては圧縮強度を高め厚い塗膜
を形成でき、塩化カルシウム粉粒の結着がよい特徴があ
り、屋根の防雪積や道路の氷結防止に役立つ。
【本発明の実施例】以下図面に示す如く、実施例により
本発明を詳細に説明すると次ぎの如くである。
【図1】は拡大部分的冷凍アルミ板又は冷凍プラスチッ
クス板の側面図を示し、冷凍アルミ板又は冷凍プラスチ
ックス板(1)よりなる冷凍板上部表面に混合ヒマシ油
膜(2)を塗布四、冷凍スパイラル管(5)で冷却する
時、冷凍板(1)は冷却すると予め冷凍板(1)の表面
は空気中の水分と接触して水分を凝縮して、冷凍板
(1)は白色の霜着(4)が行われて2時間後には厚み
が1ミリ近くに霜着する。
【図2】は霜着(4)を示す冷凍板(1)の側面図を示
し、混合ヒマシ油をこの冷凍板(1)に塗布し、油性被
膜(2)を作る時は−30℃でも油性被膜は氷結せず難
質膜を形成するが、空気中に水分があり80%以上に湿
度が上昇すると油油膜(2)の表面に空気中の水分が接
触すると油膜(2)の表面に針状の霜着(4)が3日後
に生ずる。
【図3】は多重に霜着した冷凍板(1)の表面を示す側
面図である。この冷凍板(1)が冷凍スパイラル管
(5)によって冷却される時に、1週間後の冷凍板
(1)の上面の油性膜(2)の上面は水分の霜着層
(4)の上に更に霜着が行われて次第に厚くなる。
【図4】は塩化カルシウム水の上塗りとヒマシ油混合液
を下塗りした冷凍板(1)の側面図を示し、冷凍スパイ
ラル管(5)で冷却された冷却板(1)の表面に混合ヒ
マシ油被膜(2)を塗布し、更にその表面に塩化カルシ
ウム液(3)を塗着して被膜を作る時は、塩化カルシウ
ム液膜(3)に空気中の水分は吸収されて塩化カルシウ
ムの液膜(3)は次第に流動性となるが、霜着性は1週
間経過しても無いが、吸収水分が飽和になると水の氷結
が惹起する。
【図5】は塩化カルシウム水の上塗り面に更に塩化カル
シウム液を吹き付けた冷凍板の側面図を示し、空気中の
水分を吸収して飽和に達すると流動性となるが、スプレ
ー(6)で塩化カルシウム液の濃厚水をこの塩化カルシ
ウム液被膜(3)の表面に吹き付け又は塗布する時は、
塩化カルシウム液の流動性は停止して水分が飽和するま
で空気中の水分を吸収し続けると霜着性は無く、常に表
面が塗れた状態で存在すると友に濡れた流動性を増した
時に布切れで拭きとり、新しい濃縮塩化カルシウム液を
吹き付けると一定期間は霜着は生じない。
【図6】は塩化カルシウム水の上塗りを吹き付けた冷凍
板の側面図を示し、塩化カルシウムの濃厚液を流動性と
ならない様に高粘度として塗着して被膜(4)を作る時
は1週間でも霜着は無く、2週間は霜着性は無い。この
高粘性は10ポイズ以上になり、冷却温度が低下する
ほど粘度は高くなるから、粘度が極端になると空気中の
水分を吸収せず、被膜表面に霜着を行う様になるので1
ポイズが平均粘度とするのがよい。又、この塩化カ
ルシウムを無水の状態で保持して置くと、比熱が高くな
り冷凍が早く行われるので空気中の水分は吸収出来なく
なる。従って、塩化カルシウム水は30〜40%の濃度
のものがよい。塩化カルシウムの入ったグライコール液
では粘度は更に増大し、水飴の状態になるが霜着性は生
じ無い。又、グライコールに界面活性剤を添加したもの
も−40℃で氷結しないので防霜剤として利用される
が、食品保冷の場合は毒性の高いものは使用できないの
で、一般には塩化カルシウムセラシン蛋白質液ものもが
毒性がより少なくなり、塩化カルシウム水にグライコー
ル類を添加したものも同様に防霜剤として利用される。
塩化カルシウム水に塩化カルシウム粉を分散させたも
のも使用出来るが、霜着性は固形物が速やかになる。
又、界面活性剤をグライコールに混合したものはヒマシ
油被膜に付着しやすく、展延性があるから界面活性剤は
無害のものを使用すると便利である。
【図7】は冷凍ストッカーボックスの斜正面図を示し、
ストッカー箱(1a)の内面壁(A)(B)の表面に予
めヒマシ油被膜(2a)(2’a)を塗布してその表面
に塩化カルシウム液(3a)(3’a)を塗布し、この
液を別にスプレー(6a)で時々表面に吹き付ける霜着
は生じない。この防霜剤の配合例を示すと次ぎの如くで
ある。
【例1】 塩化カルシウム 30% セラシン蛋白質 2% 水 68%
【例2】 塩化カルシウム 15% エチレングライコール又は グリセリン 70% 界面活性剤 15%
【例3】 エチレングライコール又は グリセリン 90% 界面活性剤 10%
【例4】 プロプレングライコール又 又はグリセリン 80% 界面活性剤 10% 塩化カルシウム 10%
【例5】 プロピレングライコール 70% 水 20%〜30% 界面活性剤 3%〜10%
【例6】 流動パラピン 2% 界面活性剤 3% エチレングライコール 95%
【例7】 塩化カルシウム 30% 水 70%
【例8】 ヒマシ油 85% 弗素樹脂粉 10% シリコン樹脂粉 5% この配合例に於いて、オートクレーブに撹拌機を取り付
けて配合例に従って混合例に従って混合溶解した液を使
用する道路用防積雪剤の配合例は次ぎの如くである。
【例9】 塩化カルシウム 100% (又は40%塩化カルシウムプロック) 先ず、道路の両端にタールピッチ混合物で床揚げして無
水塩化カルシウム又は40%塩化カルシウム水ブロック
【例9】の(B)を敷詰めて5ミリ厚にする。その上面
【例9】の(A)の塩化カルシウムセラシン蛋白質液を
流し込み固化せしめる。 家屋入口の道路にも同様に加
工する。降雪中に作業する場合は、道路に散水車で
【例9】のA液を散布する。通路の場合は、ジョウゴで
散水する。 しかる時は、積雪と
【例9】(A)液と接触面から溶解して多孔質となり収
縮して溶出して来る。この時に無水塩化カルシウム粉を
単独又はカーボン灰と共に添加すると迅速に解雪が行わ
れる。 −40℃以上の時は、その表面に湯水を散布す
れば解雪する。
【図8】は道路上の解雪板の斜正面図を示し、表面を砂
や石塊を塩化カルシウムと混合して水で湿潤して硬化せ
しめた平板(1c)とし、中芯を塩化カルシウムセラシ
ン蛋白質混合板(2c)として底面を塩化カルシウム粒
子に水を少量入れて硬化せしめた塩化カルシウム板(3
c)の積合板を示し、表面は滑り止めとしたものであ
る。この積合板を道路や通路表面に張付けるにアスファ
ル板(4c)を底面として張付ける。 積雪がこの積合
板の上面に降りそそぐ時は、積雪するが表面(1c)に
接すると塩化カルシウム板に接触すると解雪が行われ
る。この表面に溝(5c)を予め彫りつけているので次
第に解雪する。
【図9】は家屋の屋根の斜側面図を示し、塩化カルシウ
ム板(1E)を屋根(A)の上部表面に多数個張付け
る。 そして、塩化カルシウム板(1E)の下部に弗素
樹脂やシリコン樹脂フィルム(2E)を張れ付け、その
下部に瓦又はトタン板としてある。 降雪すると屋根上
面の塩化カルシウム板(1E)は雪と接触して流れ落
ち、下部の積雪も自動的に滑る落ちる仕組みとなってい
る。この方法では、雪落しの手間はいらない。塩化カル
シウム板(1E)が消失すれば新しい塩化カルシウム板
を積層すれば自動的に雪落しが行われる。
【図10】は塩化カルシウム砕石を混合したタールピッ
チ板(1F)の斜正面図を示し、道路用に利用できる。
雪が道路上に降雪する時、塩化カルシウムが接触して溶
解し(1F)板は多孔質となるが、砕石が入っているの
で圧縮強度は30%強化される。塩化カルシウムと雪に
よって出来た塩化カルシウム液は次第に(1F)板の内
部下部に浸入して積雪を防ぎながら流れて10%塩化カ
ルシウムになっても溶解を続ける。 塩化カルシウムが
完全に消失すれば取換えればよい。屋根の上部にこの塩
化カルシウム板を積載してある時は、予め瓦やトタンや
プラスチック板の表面にシリコンや弗化樹脂塗料を塗布
しておけば屋根の上部のブロっ九から溶けた塩化カルシ
ウム液は、下部に流れながら屋根瓦との間に空間を流
れ、予め塗着した弗化樹脂等の入った塗料面で滑り落ち
る。ヒマシ油を予め先に塗布して塩化カルシウムセラシ
ン液をかけても同様の結果を得るが、一冬を越える積雪
を防ぐには塩化カルシウムのブロック化が必要となる。
又、高速道路や国道に於けるコンクリートブロックよ
り成る道路面では、塩化カルシウムとコンクリートが接
する時は塩害となり、酸性の塩化カルシウムによる鉄筋
類の腐食が甚だしくなる。 これを防ぐには、道路の表
面に薄いタール塗料で塗布し、道路の両端を突起せしめ
る関を設けて塩化カルシウム液の接触を防ぐと共に、も
し塩化カルシウム液が流れる時にはプラスチックパイプ
により、その液を回収して散水に再利用する。又、コン
クリートの表面処理として過チタン酸ソーダーと硅酸ソ
ーダー液を予め塗布すると安定化する。又、塩化カルシ
ウム固形層が冬場滑りやすい時には、砂や鉱滓粉カーボ
ンを表面に付着すればよく、混合しても差支えない。列
車車輪カバーに使用する時に、この塩化カルシウムセラ
シン液とヒマシ油塗料を併用すると脱線はない。そし
て、船舶や冷凍庫、冷凍車等にも応用される事は言うま
でもない。特に自動車の窓ガラスにこの30%塩化カル
シウムセラシン蛋白質やグライコール液を塗布すると氷
結を防ぎ布切れで拭けば容易に落ちる。この塩化カルシ
ウム板は、−20℃では氷結しないが、10%以下とな
ると次第に氷結に向かいながら塩化カルシウムセラシン
蛋白質液を散布すれば氷結は生じない。 従って、道路
に敷設する塩化カルシウムセラシン蛋白質硬化物の敷設
後に降雪がある時に、塩化カルシウム液の10〜30%
水液を散布すると解雪が迅速に行われ、その後の降雪に
よる積雪は一定期間内では解雪効率が発揮される。この
様にこの発明に於ける防霜剤は、
【例8】のヒマシ油性防霜剤を塗布する。そして、その
表面の油膜上に塩化カルシウム水液を吹き付ける時は、
ストッカー内壁面はヒマシ油性膜が湿度90%で1週間
で厚み2ミリとなる霜着が、この塩化カルシウム水の表
面コーティングによって空気中の水分を吸収して霜着は
消失し、2週間まで霜着性はないからこの霜着剤に更に
塩化カルシウム水液を吹き付けると塩化カルシウムの濃
度を増大し、これを繰り返しする事により霜着性がほと
んどない。 濃度か90%〜100%の塩化カルシウム
粉では、塩化カルシウムが固体の状態にあるから比熱が
高く、霜着が固体表面に出来るから空気中の水分は塩化
カルシウムの表面に霜着し、内部への浸透が抑制され結
果はよくない。そして、この塩化カルシウム水の中に増
粘剤のセラシン蛋白質を溶解する時、このセラシン蛋白
が多くなると塩化カルシウム水の流動性が少なくない。
濃度の高いものは固化するから空気中の水分もそれだけ
少なく吸収して、霜着の度合いが多くなる。 エチレン
グライコールに於いても塩化カルシウムの濃度を多くす
ると流動性はなく、結晶化する様になるため空気中の水
分の吸収は悪くなる。 塩化カルシウム水の濃度が10
〜30%の塩化カルシウム濃度水が一番空気中の水分を
吸収しやすい。又、この塩化カルシウムセラシン蛋白質
液の20〜35%液をストッカーに塗布する時に、塩化
カルシウム膜は3〜6日で霜着が起きるのでエチレング
ライコールやチタン酸アルコールキレート化合物のアル
コール液を塗布すると霜着性は殆どない。 40%の塩
化カルシウム水を塗布すると、塩化カルシウムの白い結
晶片が出来てくるが、その表面にエチレングライコール
を塗布すると霜着性はない。 チタン酸アルコールキレ
ート化合物の場合でも同様の結果を得る。このストッカ
ー中にプラスチックボトルにグライコールやチタン酸キ
レートのアルコール液を20cc入れると氷結は生じな
いし霜着も起こらない。そして、ストッカー内の空気中
の水分を吸収するので液体の吸収剤をストッカー内にい
れるのも一つの方法である。この事は、塩化カルシウム
液やグライコールの液状が長い時間防霜を続けるには厚
みに関係し、厚みが大きいほど防霜性となる。流動パラ
ピンの場合は、空気中の水分を吸収しないからヒマシ油
性と同様の作用を行い温度が低下すると流動性が止ま
り、表面に霜着性が起こる。従って、常に表面が一定濃
度の塩化カルシウム濃度で推移する必要がある。吸収性
の高い塩化マグネシウムの場合は、平均5〜6℃で結晶
化が起こり結晶が−5℃以下となるとその結晶が霜着の
種となるから、使用温度は−5℃以上では吸収性が起こ
る。 塩化カルシウム水にエチレングライコールを混合
したものでは、エチレングライコールへの塩化カルシウ
ムの溶解性が悪いので塩析を生じやすく、空気中の水分
の吸収は悪くなる。この理由から毒性が少なく安価であ
る為には、塩化カルシウム水が最も合理性である。
又、マグロの様な急速冷凍を必要とする魚の冷凍庫では
−30〜−40℃の温度で保冷するから、冷風の吹き出
しスクリーンは常に氷結により通気面が縮小するため効
率が悪くなるが、ヒマシ油性膜にこの塩化カルシウム水
を塗布すると空気中の水分は3〜5日間、湿度80%に
於いて霜着は無いから、その後はその表面に20%塩化
カルシウムセラシン蛋白質液をスポンヂやブラシや噴霧
器で塗着すると霜着が防がれるから、大型急速冷凍の吹
き出し口のロストの氷結にもこの方法が採用されると氷
結が起こり難いが、−50℃では塩化カルシウム濃度も
35〜40%まで引き上げるとよいが、エチレングライ
コールの様なグライコールの塗布も効果がある。まぐろ
の冷凍では、グライコールをスポンヂに含浸したもので
塗着すると霜着が少なく、洗滌で容易にグライコールは
除去される。又、チタン酸アルコールキレート化合物の
アルコール液をグライコールと混合した液は、ストッカ
ー内の容器に入れて放置するとストッカー内のアルコー
ル分圧は上昇し、ストッカー内の密封容疑内では分圧の
上昇によって空気のストッカー内の浸入は減少し霜着性
は少なくなり、空気中の水分の浸入も少なくなるので霜
着性は少ない。 又、グライコールにエチレンオキサイ
ドを添加したポリグライコールはグライコールより結晶
性が高いが、粘性が高いので塗着層を厚くする効果があ
る。 又、チタン酸アルコールキレート化合物のアルコ
ール液を多孔皿に入れて冷凍庫やストッカーに予め入れ
ると霜着がない。
【本発明の効果】この様に、ヒマシ油に弗化樹脂、シリ
コン樹脂を混合した油性液を塗布する時、空気中の湿度
が70%を越える時は油性液面に薄い霜着が起こるか
ら、これを予防するには空気中の水分を零度以下でも充
分吸収する塩類が必要となる。そして、吸収した塩類が
氷結しないで持続する必要がある。この為本発明は、こ
のヒマシ油混合ペースト液を塗布した冷凍面に10〜4
0%の塩化カルシウム水液にセラシン蛋白質を溶解増粘
液を上塗りして冷却する時は防霜効果が一段と高められ
霜着がなくなるが、更に時間を一定期間過ぎても再度こ
の上塗り液を上面に塗布する時は引続き霜着性が予防さ
れ、長期の防霜作用が保持させられる。又、その上にグ
ライコール液を塗布したものは霜着はない。冷凍パイプ
の架設された寿司ネタケースの冷凍に於いては、直接塩
化カルシウム又、塩化カルシウムの20%液を界面活性
剤を加えてヒマシ油と共に分散した乳液を塗布すると霜
着性は少ないが、塩化カルシウム水のみのものよりやや
劣る。塩化カルシウム水に弗化樹脂やシリコン樹脂を入
れて分散せしめた液は、霜着性はヒマシ油や塩化カルシ
ウムセラシン蛋白質併用のものより劣る。チタン酸エチ
ルアルコールキレート化合物のアルコール液とグライコ
ールの混合物を混合して容器に入れて、1部を開放する
とストッカー内の水分はアルコールガスの分圧によって
駆除され減少するので霜着性は少ない。これをヒマシ油
塗料と塩化カルシウムセラシン蛋白質液をチタン酸アル
コールキレート化合物のアルコールグライコール液の併
用は霜着を防ぎ、積雪の被害を軽減する効果がある。
又、アルコールがストッカー内で気化する時、チタン酸
アルコールキレート化合物のアルコールグライコール液
はストッカー内のアルコール分圧を高め、空気中の水分
を追いやり霜着を防ぐ効果がある。特に、アルコールよ
り揮発性の高い有機溶媒をチタン酸アルコールキレート
化合物に添加するとより効果的となるが、作業を行うに
は排気後の作用に注意する必要がある。 そして、この
チタン酸アルコールキレート化合物のアルコール液は単
独でストッカーの底部に入れて多孔蓋からアルコールを
を発散させる時は、ストッカー内のアルコールの分圧が
あがり霜着性は少なく、他の車両、冷凍車、船舶にも利
用される。アルコール以外のアセトン、酢酸エステル、
香料、ヘキサンエーテル等もストッカー内の内部圧を高
めて空気中の水分の浸入を防ぐ腰によって霜着を防ぐ事
ができ、塩化カルシウムの水液と前者の併設によって分
圧を高め、一方では水分の吸収を行うと冷蔵庫内の霜着
は生じないから電気の節減ともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 拡大部分的冷凍アルミ板又は冷凍プラスチ
ックス板の側面図
【図2】 霜着を示す冷凍板の側面図
【図3】 多重に霜着した冷凍板の側面図
【図4】 塩化カルシウム水の上塗りとヒマシ油混合
液を下塗りした冷凍板の側面図
【図5】 塩化カルシウム水の上塗り面に更に塩化カ
ルシウム液を吹き付けた冷凍板の側面図
【図6】 塩化カルシウム水の上塗りを吹き付けた冷
凍板の側面図
【図7】 冷凍ストッカーボックスの斜正面図
【図8】 道路上の解雪板の斜正面図
【図9】 家屋の斜側面図
【図10】 塩化カルシウム砕石を混合したタールピッ
チ板の斜正面図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 冷凍設備の霜着しやすい面に予めヒマシ油、弗化樹脂、
    シリコン樹脂を混合したペースト液を塗着し、その上面
    に塩化カルシウムを水に溶解した10〜40%濃度液に
    セラシン蛋白質を溶解せしめて増粘せしめた液を塗布せ
    しめると共にチタン酸アルコールキレート化合物のアル
    コール液を多孔質容器に入れて冷却室内のアルコール分
    圧を高めて霜着を防ぐ様にせしめる事を特徴とする冷蔵
    庫、冷凍ストッカー、冷凍ウィンドー、冷凍車、冷凍船
    用の防霜法及び道路車両等の積雪解雪剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006106663A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Nof Corporation 防霜剤組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006106663A1 (ja) * 2005-03-31 2006-10-12 Nof Corporation 防霜剤組成物
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