JP2001054260A - 成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置 - Google Patents
成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置Info
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Abstract
もかかわらず良好な品質を確保できる成形ロ−ラ対式螺
旋輪板製造方法を提供すること。 【解決手段】塑性変形用の楔状隙間gを挟んで対面配置
された一対の成形ロ−ラ3、4の回転により帯状体2を
一側面側に湾曲させた後、成形ロ−ラ3、4から出た湾
曲済みの帯状体2を巻き取りドラム9に巻き取る。特
に、巻き取りドラム9の巻き取り部の周速を駆動ローラ
である成形ロ−ラ3の周速よりも所定量だけ遅らせる。
これにより安定した形状の螺旋輪板を製造することがで
きる。
Description
板製造方法及び螺旋輪板製造装置に関する。本発明はた
とえば電磁鋼帯をその主面を重ねて螺旋状に巻き取るこ
とにより回転電機のステ−タコアやロ−タコアを形成す
る場合に適用できる。
面が所定の楔状隙間を有して対面する姿勢で一対の切頭
円錐ロ−ラ(以下、単にテーパローラともいう)を設
け、電磁鋼帯を上記楔状隙間に挿通して塑性加工するこ
とにより、電磁鋼帯の一側面側に湾曲する螺旋輪板を作
成し、この螺旋輪板を主面が重なるように積み重ねてス
テ−タコアを作製することを提案している。以下、この
ように楔状隙間を挟んで配置された成形ロ−ラ対を用い
た帯状金属板の塑性加工により螺旋輪板を作製する製造
方法を、以下、成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法という
ものとする。
た公報の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法では、成形ロ
−ラ対で塑性変形された電磁鋼帯は、その自重に任せて
自在に積み重ねられるだけであるので、成形ロ−ラ対に
よる塑性変形加工後、螺旋輪板の各タ−ンの位置合わせ
を行い、厚さ方向に一体化して円筒コアとする作業が容
易でなかった。
らでた螺旋輪板を成形ロ−ラ対と同期回転する巻き取り
ドラムで巻き取ることにより、成形ロ−ラ対による塑性
変形加工完了とほぼ同時に、円筒コア形成を完了するこ
とを考えた。
輪板巻き取りを行う成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法で
は、生産性向上などのために成形ロ−ラ対の回転数を変
更したり、または電磁鋼帯の断面形状を変更すると、電
磁鋼帯の塑性変形精度が低下したり、装置の運転が不安
定となるなどの問題があった。
であり、成形ロ−ラの回転数変更や帯状体の種類変更に
もかかわらず良好な品質を確保できる成形ロ−ラ対式螺
旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置を提供すること
を、その解決すべき課題としている。
に、請求項1記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法で
は、塑性変形用の楔状隙間を挟んで対面配置された一対
の成形ロ−ラの回転により帯状体を一側面側に湾曲させ
た後、成形ロ−ラ対から出た湾曲済みの帯状体を巻き取
りドラムに巻き取る製造工程を採用する。
り部の周速を、成形ロ−ラ対の周速よりも所定量だけ遅
らせることを特徴としている。
をモ−タ駆動してもよく、その両方をモ−タ駆動しても
よい。以下、モ−タ駆動される成形ロ−ラを駆動ロ−ラ
と呼び、モ−タ駆動されない成形ロ−ラを従動ロ−ラと
呼ぶこともある。本明細書でいう成形ロ−ラ対の周速と
は駆動ロ−ラの周速をいう。
り帯状体を塑性変形加工する場合、駆動ロ−ラの外周面
と帯状体との間に滑りが生じ、このため、単純に巻き取
りドラムの周速を駆動ロ−ラの周速に一致させて加工を
行うと、上記滑り(上記遅延速度)が許されない分だけ
巻き取りドラムをモ−タで極めて強く駆動しなければな
らないことを見いだした。この場合、成形ロ−ラ対間の
楔状隙間にて塑性変形加工中の帯状体に巻き取りドラム
の引っ張り力が強く作用することになるので、巻き取り
ドラムの回転むらなどが成形ロ−ラ対間で塑性変形加工
中の帯状体に影響して、塑性曲率にむらが生じてしまう
という問題が発生する。
引っ張り力は、成形ロ−ラ対間の楔状隙間の帯状体にそ
の軸方向に作用する分力成分をもち、その結果、巻き取
りドラムの引っ張り力の変動は帯状体の軸方向(成形ロ
−ラ対の)位置を変動させ、これにより帯状体の塑性変
形後の厚さに相当する帯状***置における楔状隙間の幅
が変動してしまう。巻き取りドラムが成形ロ−ラ対の軸
心と直角方向へ帯状体を引っ張れば上記分力は解消する
が、楔状隙間から出る帯状体は帯状体の一側寄りに所定
曲率で湾曲しているためにどうしてもその略接線方向へ
引っ張らざるを得ない。
け巻き取りドラムの周速を落として、成形ロ−ラ対間で
塑性変形加工中の帯状体に作用する巻き取りドラムの引
っ張り力の分力の影響を緩和することが考えられるが、
この方法では、成形ロ−ラ対の周速も同期して落とす必
要があり、生産性が低下するという不具合が発生する。
き取り部の周速を、成形ロ−ラ対の周速に対して上記滑
り量を見込んで小さく設定しているので、巻き取りドラ
ムが帯状体を強く引っ張ることがなく、その結果として
帯状体の塑性変形に対する巻き取り部の引っ張り力の影
響を減らすことができる。
の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において更に、成形
ロ−ラ対の周速を変更する場合に、上記所定量(成形ロ
−ラ対の周速−巻き取り部の周速)を、成形ロ−ラ対の
周速に正の相関を有する関係に基づいて変更する。
ればなるほど所定量(成形ロ−ラ対の周速−巻き取り部
の周速)も大きくし、成形ロ−ラ対の周速が小さくなれ
ばなるほど所定量(成形ロ−ラ対の周速−巻き取り部の
周速)も小さくする。
ロ−ラ対の周速に略比例して増大するので、上述のよう
にすれば、成形ロ−ラ対の周速変化にともなう上記滑り
の変化に応じて巻き取り部の周速が連動するので、巻き
取り部による上記楔状隙間の帯状体に与える引っ張り力
の変動を押さえて、帯状体を安定した形状へ塑性変形加
工することができる。
の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において更に、帯状
体の種類を変更する場合に、それに応じて所定量(成形
ロ−ラ対の周速−巻き取り部の周速)を所定量を変更す
るので、帯状体の種類変更(形状又は素材の変更)によ
る成形ロ−ラ対に対する帯状体の滑りの変化が生じて
も、上述のごとくそれに応じてあらかじめ巻き取り部の
周速を変更するので、巻き取りドラムが帯状体に与える
引っ張り力が変動してそれにより帯状体の塑性変形形状
が変動するのを抑止することができる。
し3のいずれか記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法
において更に、成形ロ−ラ対は、帯状体に接する外周面
が円錐面であるテ−パロ−ラと、テ−パロ−ラに対して
楔状隙間を挟んで対面配置されてモ−タにより駆動され
る円柱ロ−ラとからなり、巻き取りドラムの周速及び円
柱ロ−ラの周速を増大するほど、巻き取りドラムの周速
を円柱ロ−ラの周速に対してより大きく減少させる。本
構成によれば、円柱ロ−ラを駆動することで、帯状体の
送り速度と円柱ロ−ラの周速の差のばらつきを減らすこ
とができ、制御上算出した上記両速度の差のばらつきを
低減でき、制御を良好化できるという利点がある。
の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において更に、巻き
取りドラムの周速又は円柱ロ−ラの周速の変化に正比例
して巻き取りドラムの周速と前記円柱ロ−ラの周速との
比率を変化させるので、請求項2と同様の作用効果を奏
することができる。
の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において更に、成形
ロ−ラを所定回転数で駆動し、巻き取りドラムを定トル
ク(回転数可変)で駆動する構成を採用するので、巻き
取りドラムの周速変更、周速変化、帯状体の種類変更な
どにかかわらず、成形ロ−ラ対間の楔状隙間における帯
状体に常に一定の引っ張り力を与えることがができ、こ
の引っ張り力の上記軸方向分力の変動が帯状体の塑性変
形に与える影響を低減でき、上記種々の変更及び変動に
かかわらず一定形状の螺旋輪板を作製することができ
る。
の螺旋輪板製造装置では、成形ロ−ラ対の駆動ロ−ラ
(モータ駆動される成形ロ−ラ)と、巻き取りドラムと
を別個に回転数制御(トルク制御を含む)可能に配置
し、これら駆動ロ−ラを駆動するロ−ラ駆動モ−タと、
巻き取りドラムを駆動するドラム駆動モ−タとを、巻き
取りドラムの周速が駆動ロ−ラの周速に対して所定量遅
れた関係となるように制御する。なお、本明細書でいう
成形ロ−ラ対の周速とは駆動ロ−ラの周速をいう。
更や帯状体の種類変更にもかかわらず帯状体の塑性変形
加工精度を高精度に保つことが可能な螺旋輪板製造装置
を実現することができる。
を塑性変形加工する場合、通常、駆動ロ−ラの外周面と
帯状体との間に滑りが生じ、このため、単純に巻き取り
ドラムの周速を駆動ロ−ラの周速に一致させて加工を行
うと、上記滑り(上記遅延速度)が許されない分だけ巻
き取りドラムをモ−タで極めて強く駆動しなければなら
ないことを見いだした。この場合、成形ロ−ラ対間の楔
状隙間にて塑性変形加工中の帯状体に巻き取りドラムの
引っ張り力が強く作用することになるので、巻き取りド
ラムの回転むらなどが成形ロ−ラ対間で塑性変形加工中
の帯状体に影響して、塑性曲率にむらが生じてしまうと
いう問題が発生する。
引っ張り力は、成形ロ−ラ対間の楔状隙間の帯状体にそ
の軸方向に作用する分力成分をもち、その結果、巻き取
りドラムの引っ張り力の変動は帯状体の軸方向(成形ロ
−ラ対の)位置を変動させ、これにより帯状体の塑性変
形後の厚さに相当する帯状***置における楔状隙間の幅
が変動してしまう。巻き取りドラムが成形ロ−ラ対の軸
心と直角方向へ帯状体を引っ張れば上記分力は解消する
が、楔状隙間から出る帯状体は帯状体の一側寄りに所定
曲率で湾曲しているためにどうしてもその略接線方向へ
引っ張らざるを得ない。
け巻き取りドラムの周速を落として、成形ロ−ラ対間で
塑性変形加工中の帯状体に作用する巻き取りドラムの引
っ張り力の分力の影響を緩和することが考えられるが、
この方法では、成形ロ−ラ対の周速も同期して落とす必
要があり、生産性が低下するという不具合が発生する。
巻き取りドラムの巻き取り部の周速が成形ロ−ラ対の周
速に対して上記滑り量を見込んで常に一定量ないし一定
割合だけ小さくなるように、ドラム駆動モ−タおよびロ
−ラ駆動モ−タの回転数又はトルクを制御する構成を採
用しているので、帯状体の塑性変形に対する巻き取り部
の引っ張り力の影響を減らすことができる。
の螺旋輪板製造装置において更に、両モ−タの回転数値
間の最適な関係を記憶し、両モ−タの一方の回転数値を
変更する場合に、他方の回転数値を上記関係に基づいて
自動変更するので、加工品質の低下を招くことなく簡単
に成形ロ−ラの回転数値を変更したり、加工する帯状体
の種類を変更することができる。
の螺旋輪板製造装置において更に、上記関係は、巻き取
りドラムの周速が成形ロ−ラ対の周速に対して正の相関
を有する関係、又は、成形ロ−ラの周速に対する巻き取
りドラムの周速の遅延量(すなわち周速差)が成形ロ−
ラ対の周速に正の相関を有する関係であることを特徴と
している。
ロ−ラ対の周速に正の相関を有して上述のようにすれ
ば、成形ロ−ラ対の周速変化にともなう上記滑りの変化
に応じて巻き取り部の周速が連動するので、巻き取り部
による上記楔状隙間の帯状体に与える引っ張り力の変動
を押さえて、帯状体を安定した形状へ塑性変形加工する
ことができる。
載の螺旋輪板製造装置において更に、関係は、成形ロ−
ラの周速に対する巻き取りドラムの周速の遅延量又は比
率が成形ロ−ラ対の周速に略正比例する関係であること
を特徴としている。
遅延量)又は遅延比率(周速比)は成形ロ−ラ対の周速
に略正比例するので、巻き取り部による上記楔状隙間の
帯状体に与える引っ張り力の変動を押さえて、帯状体を
安定した形状へ塑性変形加工することができる。
載の螺旋輪板製造装置において更に、ロ−ラ駆動モ−タ
を定速駆動し、ドラム駆動モ−タを定トルク駆動する。
もちろん、ロ−ラ駆動モ−タの回転数値及びドラム駆動
モ−タのトルク値は変更ないし切り替え可能である。
速変更、周速変化、帯状体の種類変更などにかかわら
ず、成形ロ−ラ対間の楔状隙間における帯状体に常に一
定の引っ張り力を与えることがができ、この引っ張り力
の上記軸方向分力の変動が帯状体の塑性変形に与える影
響を低減でき、上記種々の変更及び変動にかかわらず一
定形状の螺旋輪板を作製することができる。
記載の螺旋輪板製造装置において更に、制御装置は、ロ
−ラ駆動モ−タの回転数値とドラム駆動モ−タの好適な
トルク値との関係を記憶し、ロ−ラ駆動モ−タの回転数
値を変更する場合にドラム駆動モ−タのトルク値を記憶
に基づいて自動変更するので、簡単な制御により、成形
ロ−ラの回転数変更や帯状体の種類変更にもかかわらず
帯状体の塑性変形加工精度をより一層、高精度に保つこ
とが可能な螺旋輪板製造装置を実現することができる。
製造方法及び螺旋輪板製造装置を用いた回転電機のステ
−タコアの製造例を図面を参照して以下に説明する。
の模式斜視図であり、図2はその動作を示す模式正面図
であり、図3は帯状体2の部分平面図である。 (構造)図1において、1は成形ロ−ラ対、2は帯状体
であり、成形ロ−ラ対1は円柱ロ−ラ3およびテ−パロ
−ラ4からなる。帯状体2は、図3に示すように、一側
端部に長尺方向へ一定間隔で設けられた切り欠き部2a
をもち、他側端部に一定ピッチでスロット2bを有し、
電磁鋼帯をパンチングして形成されている。
下に配置され、両ロ−ラ3、4の軸心は垂直方向同位置
にてそれぞれ水平に設定されている。円柱ロ−ラ3は後
述のベ−ス17に立設された支持架構17aに回転自在
に支承され、テ−パロ−ラ4は軸受けを通じて後述のス
ライドユニット7の駆動端に固定されている。テ−パロ
−ラ4の先端部の外周面には切頭円錐面41が設けら
れ、この切頭円錐面41は円柱ロ−ラ3の外周面に楔状
隙間gを挟んで対面しており、帯状体2はこの楔状隙間
gに挟まれている。
上に固定されて円柱ロ−ラ3にトルク伝達減速機構6を
通じて結合されるロ−ラ駆動モ−タであり、7は、テ−
パロ−ラ4の軸受け部(図示せず)を上下方向(円柱ロ
−ラ3に向けて)進退可能に案内するスライドユニット
(上下案内機構)である。
ロ−ラ4をスライドユニット7を介して円柱ロ−ラ3に
対して進退させるとともに、テ−パロ−ラ4に帯状体2
に対する押し付け力(塑性変形力)を付与するリニアア
クチュエータである。
に位置して軸心が垂直に配置された巻き取りドラムであ
り、支持架構17aのテ−ブル部17bから回転自在に
垂下されている。巻き取りドラム9は、テ−ブル部17
b上に固定されたドラム駆動モ−タ18により駆動され
ている。巻き取りドラム9には湾曲成形された帯状体す
なわち螺旋輪板2が巻きつけられている。巻き取りドラ
ム9の外周面には互いに周方向所定角度離れてガイドプ
レ−ト10が軸方向へ突設されており、ガイドプレ−ト
10は帯状体すなわち螺旋輪板2の内周面にあらかじめ
形成されたスロット2bに嵌合して、螺旋輪板2の各タ
−ンのスロット2bの周方向位置合わせを行うととも
に、螺旋輪板2を所定トルクで巻き取ることにより、こ
のトルクを成形ロ−ラ対1の部位の帯状体2に与えてい
る。
される以前の帯状体2を成形ロ−ラ対1の楔状隙間gの
所定位置に送入するためのガイドである。
に設けられた排出スライダ16上に回転自在かつ上下方
向移動自在に立設された鍔付きドラムであり、鍔付きド
ラム13は図1において、巻き取りドラム9の直下に同
軸配置され、かつ、鍔付きドラム13の上端面は巻き取
りドラム9の下端面に相対回転不能にして、ドラム駆動
モ−タ18により巻き取りドラム9とともに回転されて
いる。すなわち、両ドラム9、13の対向端面には互い
に嵌合する嵌合部(たとえばピン結合又はキ−結合)を
有している。巻き取りドラム9に巻き取られた螺旋輪板
2はそれらの自重により鍔付きドラム13の鍔上に落下
し、円筒状に積層される。鍔付きドラム13の外周面に
も、互いに周方向所定角度離れてガイドプレ−ト14が
軸方向へ突設されており、ガイドプレ−ト14は帯状体
すなわち螺旋輪板2のスロット2bに嵌合して、螺旋輪
板2の各タ−ンのスロット2bの最終的な周方向位置合
わせを行う。
自在に垂下された切断機構であり、切断機構15は巻き
取りドラム9の巻き取り完了後に、巻き取りドラム9に
向けて接近し、巻き取りドラム9に巻着された帯状体す
なわち螺旋輪板2を所定位置で切断する。 (動作)次に、上述した製造装置の動作を説明する。
に巻き取りドラム9に一体回転可能に嵌合しているもの
とする。
ぞれ所定回転数で回転され、テ−パロ−ラ4は楔状隙間
gの帯状体2を介して円柱ロ−ラ3に所定の押し付け力
で押し付けられ、これにより楔状隙間gの帯状体2は巻
き取りドラム9側へ湾曲変形されて螺旋輪板2となる。
この螺旋輪板2は、巻き取りドラム9に巻き取られ、自
重により落下して鍔付きドラム13の周囲に積層され
る。所定長の塑性変形加工及びその同時巻き取りが完了
した後、切断機構15で螺旋輪板2を切断する。
取りドラム9との嵌合を解除し、その後、排出スライダ
16を左動させて、鍔付きドラム13から積層螺旋輪板
からなる円筒コアを取り出す。 (回転制御)次に、円柱ロ−ラ3を駆動するロ−ラ駆動
モ−タ5と、巻き取りドラム9を駆動するドラム駆動モ
−タ18の回転制御について説明する。
(以下、帯状体送り速度ともいう)は、巻き取りドラム
9の巻き取り部の周速vdに等しく、2π・巻き取り部
の半径rd・巻き取り部の回転数ndとなる。円柱ロ−
ラ3の周速vrは、2π・円柱ロ−ラ3の半径rr・円
柱ロ−ラ3の回転数nrとなる。
ラ3に対して滑りS(=(vr−vd)/vr)を生じ
ており、滑りSは、この円柱ロ−ラ3の周速vrが大き
くなるほど大きくなる。
に比例すると仮定すれば、S=k・vrとなる。kは比
例定数である。
柱ロ−ラ3の回転数nrを変更した場合における好適な
巻き取りドラム9の回転数を算出することができる。す
なわち、巻き取りドラム9の最適周速vdは、S=(v
r−vd)/vr=k・vrから、vd=−k・vr・
vr+vrの解となる。
には、巻き取りドラム9の最適周速vdは、S=(vr
−vd)/vr=kから、vd=−k・vr+vr=
(1−k)vrの解となる。
の回転数変更に際し、巻き取りドラム9の回転数を上記
式にしたがって制御すれば、巻き取りドラム9に過大な
負荷が掛かったり、あるいは巻き取りドラム9と成形ロ
−ラ対1との間で帯状体2が弛んだりすることがなく、
かつ、巻き取りドラム9が帯状体2を通じて楔状隙間g
にて帯状体2に与える引っ張り力の変動を低減して塑性
変形加工形状の変動を抑止することができる。
ではなく、帯状体2の種類の変更においても、それに応
じて生じる上記滑りSの変化に応じて巻き取りドラム9
の回転数を変更することができる。帯状体2の種類の変
更としては、その断面形状の変更や組成の変更などがあ
る。
る場合にそれに応じて上記式に基づいて円柱ロ−ラ3の
回転数を変更してもよい。
m、幅14.3mmの電磁鋼帯において、その送り速度
0〜32.4cm/secの範囲において、滑りSはだ
いたい0.02であった。
されるブラシレスDCモ−タであり、上記インバ−タの
出力周波数制御により回転数値を変更可能となってい
る。
N1の変更が外部から入力されたかどうかを調べ(S1
00)、入力されていなければ従来の回転数値指令値N
1,N2で両モ−タ5、18を駆動する(S106)。
なお、この駆動状態にて、巻き取りドラム9の巻き取り
部の周速は円柱ロ−ラ3の周速よりも所定量小さく設定
されている。
変更が外部から入力された場合には、両モ−タの回転数
値の好適な関係を記憶する内蔵のマップにこの回転数指
令値N1を代入してドラム駆動モ−タ18の回転数指令
値N2を読み出し(S102)、これら回転数指令値N
1,N2をレジスタに記憶し(S104)、両モ−タ
5、18をこれら回転数指令値N1,N2で駆動制御す
る。
好な成形を行うことができる。
をモ−タ駆動したがテ−パロ−ラ4をモ−タ駆動しても
よい。
わりに一対のテ−パロ−ラ4を用いて成形ロ−ラ対1を
構成してもよい。また、図1に示すマイコン100にあ
らかじめ実施などで求めた円柱ローラ3の回転数と巻き
取りドラム9の回転数との関係を記憶させておき、その
一方を変更する為に、その他方を上記関係に基づいて求
めてモータの回転数制御を行ってもよい。
ぞれあらかじめ決定したが、この実施例ではその代わり
に、円柱ロ−ラ3の回転数を一定回転数値に維持し、巻
き取りドラム9を定トルクで運転する。なお、両モ−タ
5、18はインバ−タ駆動されるブラシレスDCモ−タ
であり、ロ−ラ駆動モ−タ5はインバ−タの出力周波数
制御により回転数値を変更可能となっており、ドラム駆
動モ−タ18は、ベクトル制御などによりトルク制御可
能なモ−タ制御装置となっている。
N1の変更が外部から入力されたかどうかを調べ(S2
00)、入力されていなければ、ロ−ラ駆動モ−タ5を
従来の回転数値指令値N1で駆動制御し、ドラム駆動モ
−タ18を従来のトルク指令値T2で駆動制御する(S
206)。なお、この駆動状態にて、巻き取りドラム9
の巻き取り部の周速は円柱ロ−ラ3の周速よりも所定量
小さく設定されている。
変更が外部から入力された場合には、ロ−ラ駆動モ−タ
5の回転数指令値N1とドラム駆動モ−タ18のトルク
指令値T2との好適な関係を記憶する内蔵のマップにこ
の回転数指令値N1を代入してドラム駆動モ−タ18の
トルク指令値T2を読み出し(S202)、これら回転
数指令値N1及びトルク指令値T2をレジスタに記憶し
(S204)、両モ−タ5、18をこれら回転数指令値
N1、トルク指令値T2で駆動制御する。
変化にかかわらず、成形ロ−ラ対1の楔状隙間gにおけ
る帯状体2に巻き取りドラム9から作用する引っ張り力
は常に一定であるので、この引っ張り力の楔状隙間gに
おける帯状体2の軸方向への分力は常に一定となり、塑
性変形により形成される湾曲確率を高精度に一定化する
ことができる。
旋輪板製造装置を示す模式斜視図である。
である。
−トである。
−トである。
ロ−ラ対の一部)1、4はテ−パロ−ラ(成形ロ−ラ対
の残部)、5はロ−ラ駆動モ−タ、9は巻き取りドラ
ム、18はドラム駆動モ−タ
Claims (12)
- 【請求項1】 一対の成形ロ−ラの外周面間に形成され
て軸方向一方側へ次第に増大する塑性変形用の楔状隙間
に前記楔状隙間よりも厚い帯状体を連続的に挿通するこ
とにより、前記帯状体を前記帯状体の一側面側に湾曲さ
せる帯状体湾曲工程と、 前記成形ロ−ラ対の軸心と略直角に伸びる軸心を有する
巻き取りドラムを前記成形ロ−ラ対の側方にて回転する
ことにより、前記成形ロ−ラ対から出た湾曲済みの前記
帯状体を前記巻き取りドラムに巻き取る帯状体巻き取り
工程と、 を備える成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法において、 前記巻き取りドラムの巻き取り部の周速を、前記成形ロ
−ラ対の周速よりも所定量だけ小さい値に設定すること
を特徴とする成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法。 - 【請求項2】請求項1記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製
造方法において、 前記成形ロ−ラ対の周速を変更する場合に、前記所定量
を前記成形ロ−ラ対の周速に正の相関を有する関係に基
づいて変更することを特徴とする成形ロ−ラ対式螺旋輪
板製造方法。 - 【請求項3】請求項1記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製
造方法において、 前記帯状体の種類を変更する場合に、前記所定量を変更
することを特徴とする成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方
法。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか記載の成形ロ
−ラ対式螺旋輪板製造方法において、 前記成形ロ−ラ対は、前記帯状体に接する外周面が円錐
面であるテ−パロ−ラと、前記テ−パロ−ラに対して前
記楔状隙間を挟んで対面配置されてモ−タにより駆動さ
れる円柱ロ−ラとからなり、 前記巻き取りドラムの周速及び前記円柱ロ−ラの周速を
増大するほど、前記巻き取りドラムの周速を前記円柱ロ
−ラの周速に対してより大きく減少させることを特徴と
する成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法。 - 【請求項5】請求項4記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製
造方法において、 前記巻き取りドラムの周速又は前記円柱ロ−ラの周速の
変化に正比例して前記巻き取りドラムの周速と前記円柱
ロ−ラの周速との比率を変化させることを特徴とする成
形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法。 - 【請求項6】請求項1記載の成形ロ−ラ対式螺旋輪板製
造方法において、 前記成形ロ−ラを定速駆動し、前記巻き取りドラムを定
トルク駆動することを特徴とする成形ロ−ラ対式螺旋輪
板製造方法。 - 【請求項7】軸方向一方側へ次第に増大する塑性変形用
の楔状隙間を挟んで対面配置される一対の成形ロ−ラ
と、 前記成形ロ−ラ対の少なくとも一方を駆動して前記成形
ロ−ラ対により前記楔状隙間の帯状体を湾曲変形させる
ロ−ラ駆動モ−タと、 前記成形ロ−ラ対の帯状体排出側に配設されて変形済み
の前記帯状体を巻き取る巻き取りドラムと、 前記巻き取りドラムを駆動するドラム駆動モ−タと、 前記巻き取りドラムの周速が前記成形ロ−ラの周速に対
して前記所定量遅れた関係となるように、前記成形ロ−
ラ又は前記巻き取りドラムの回転数値又は前記巻き取り
ドラムのトルク値を制御する制御部とを備えることを特
徴とする螺旋輪板製造装置。 - 【請求項8】請求項7記載の螺旋輪板製造装置におい
て、 前記制御装置は、前記両モ−タの回転数値間の最適な関
係を記憶し、前記両モ−タの一方の回転数値を変更する
場合に、他方の回転数値を前記記憶に基づいて自動変更
することを特徴とする螺旋輪板製造装置。 - 【請求項9】請求項8記載の螺旋輪板製造装置におい
て、 前記関係は、前記巻き取りドラムの周速が前記成形ロ−
ラ対の周速に対して正の相関を有する関係、又は、前記
成形ロ−ラの周速に対する前記巻き取りドラムの周速の
遅延量が前記成形ロ−ラ対の周速に正の相関を有する関
係であることを特徴とする螺旋輪板製造装置。 - 【請求項10】請求項8記載の螺旋輪板製造装置におい
て、 前記関係は、前記成形ロ−ラの周速に対する前記巻き取
りドラムの周速の遅延量又は比率が前記成形ロ−ラ対の
周速に略正比例する関係であることを特徴とする螺旋輪
板製造装置。 - 【請求項11】請求項7記載の螺旋輪板製造装置におい
て、 前記制御装置は、前記ロ−ラ駆動モ−タを所定の回転数
値で駆動制御し、前記ドラム駆動モ−タを前記ロ−ラ駆
動モ−タの前記回転数値に対応する所定トルク値で駆動
制御する制御装置を有し、前記回転数値及びトルク値は
変更可能であることを特徴とする螺旋輪板製造装置。 - 【請求項12】請求項11記載の螺旋輪板製造装置にお
いて、 前記制御装置は、前記ロ−ラ駆動モ−タの回転数値と前
記ドラム駆動モ−タの好適なトルク値との関係を記憶
し、前記ロ−ラ駆動モ−タの回転数値を変更する場合に
前記ドラム駆動モ−タの前記トルク値を前記記憶に基づ
いて自動変更することを特徴とする螺旋輪板製造装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22353299A JP3257543B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22353299A JP3257543B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001054260A true JP2001054260A (ja) | 2001-02-23 |
JP3257543B2 JP3257543B2 (ja) | 2002-02-18 |
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Family Applications (1)
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JP22353299A Expired - Lifetime JP3257543B2 (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | 成形ロ−ラ対式螺旋輪板製造方法及び螺旋輪板製造装置 |
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JP (1) | JP3257543B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008035598A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Denso Corp | 積層コアの製造装置およびその積層コアの製造方法 |
JP2016214059A (ja) * | 2015-04-29 | 2016-12-15 | 株式会社デンソー | ステータコア成形装置およびステータコア成形方法 |
-
1999
- 1999-08-06 JP JP22353299A patent/JP3257543B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008035598A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | Denso Corp | 積層コアの製造装置およびその積層コアの製造方法 |
JP2016214059A (ja) * | 2015-04-29 | 2016-12-15 | 株式会社デンソー | ステータコア成形装置およびステータコア成形方法 |
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