JP2001052436A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2001052436A
JP2001052436A JP11225374A JP22537499A JP2001052436A JP 2001052436 A JP2001052436 A JP 2001052436A JP 11225374 A JP11225374 A JP 11225374A JP 22537499 A JP22537499 A JP 22537499A JP 2001052436 A JP2001052436 A JP 2001052436A
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Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク1上に点在する空き領域の中から、
転送レートに応じた容量を有する空き領域を選択して記
録信号の記録を行うことで、一連の記録信号の連続的な
記録再生を可能とする。 【解決手段】 システムコントローラ3が、ディスク1
に記録されているコントロールデータに基づいて、デー
タ領域間の全ての空き領域の位置と容量をそれぞれ検出
し、その空き領域に所定の転送レートで記録信号の記録
を行う場合に、データ領域のシークに要する時間、第1
のトラックバッファ10の容量等に基づいて、一連の記
録信号の連続的な記録再生が可能であるか否かを判別す
る。そして、一連の記録信号の連続的な記録再生が可能
であると判断された空き領域を選択して記録信号の記録
を行う。これにより、一連の記録信号の連続的な記録再
生を可能とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばDVD記録
再生装置(DVD:デジタルビデオディスク或いはデジ
タルバーサタイルディスク)やHDD装置(HDD:ハ
ードディスクドライブ)等に設けて好適な記録装置に関
し、特に複数の転送レートでの記録が可能である場合
に、記録媒体上に点在する空き領域の中から、各転送レ
ート毎に連続記録再生が可能となる空き領域を検出して
記録信号の記録を行うことにより、映画等の連続的な情
報の連続的な記録再生を可能とした記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MPEG技術を用いて画像情報や
音声情報等の所定の情報に圧縮伸長処理を施して例えば
DVD(デジタルビデオディスク或いはデジタルバーサ
タイルディスク)に記録再生を行う記録再生装置が知ら
れている。
【0003】この記録再生装置には、数種類のアングル
中から希望した1つのアングルを選択した際に、ディス
ク上に間欠的に記録されている前記選択されたアングル
に対応する情報を、ジャンプしながら間欠的に再生する
マルチアングル機能が設けられている。
【0004】また、この記録再生装置には、例えば高画
質記録モード、中間画質記録モード及び普通画質記録モ
ードが設けられており、この各記録モードを選択して情
報の記録が可能となっている。具体的には、高画質記録
モードでは、例えば8Mbpsの転送レートの情報を2
時間分記録可能となっており、中間画質記録モードで
は、例えば4Mbpsの転送レートの情報を4時間分記
録可能となっている。また、普通画質記録モードでは、
2Mbpsの転送レートの情報を8時間分記録可能とな
っている。
【0005】従来の記録再生装置には、所定ビットのメ
モリ(以下トラックバッファ(TB)という。)が設け
られており、このトラックバッファを介して情報の記録
再生を行うことで、転送レートの異なる情報の転送レー
トの差を吸収して前記マルチアングル機能や各記録モー
ドでの記録等を実現するようになっている。
【0006】具体的には、前記トラックバッファとして
は、例えば4MバイトのDRAMが設けられており、可
変転送レートで8Mbpsの転送速度の情報を0.5秒
程度記憶することができるようになっている。ただ、今
日においては、この4Mバイトのトラックバッファが使
用されることは少なく、この容量以上の、例えば16M
バイト或いは64Mバイトのトラックバッファを使用す
るのが一般的となっている。16Mバイトのトラックバ
ッファは、可変転送レートで8Mbpsの転送速度の情
報を2秒程度記憶することができ、64Mバイトのトラ
ックバッファは、可変転送レートで8Mbpsの転送速
度の情報を8秒程度記憶することができるようになって
いる。
【0007】特開平10−92158号の特許公開公報
には、この間欠的に再生する信号の連続性を維持するた
めに、装置として必要なシーク時間とトラックバッファ
の容量との関係が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディスクが記
録可能なディスクである場合、一度記録したものを一部
消去する等の編集を行うと、空き領域と記録済み領域と
がそれぞれ不規則に点在することとなるため、記録再生
を行う情報の連続性をトラックバッファの容量で確保す
ることが困難となる問題を生ずる。
【0009】すなわち、前記4Mbitのトラックバッ
ファの場合、前述のように転送レートが8Mbpsの情
報を0.5sec分の記憶可能なのであるが、複数回に
わたり記録や消去を行うことで、ディスク上のある空き
領域から次の空き領域までの間が0.5sec以上離れ
てしまった場合には、情報を連続的に記録再生すること
ができない。
【0010】また、ある空き領域から次の空き領域まで
の間が0.5sec以上離れてしまった場合において、
前記8Mbpsの転送レートの情報を8秒分記憶可能な
64MBのトラックバッファを設けたとしても、入力さ
れる情報の転送レートが8Mbpsで、ディスクに記録
する際の転送レートが10Mbpsであった場合には、
記録待ち時間の比率は(10−8)/10=0.2とな
る。すなわち、記録中に20%に相当する時間をシーク
に要してしまうと、トラックバッファの容量を増やした
としても、やはり入力された情報を連続的に記録再生す
ることはできない。
【0011】このように情報を連続的に記録再生するた
めには、入力される情報の転送レートと、トラックバッ
ファの容量と、媒体に記録する際に情報の転送レート
と、媒体の空き領域と、媒体の空き領域或いは記録済み
領域をシークするシーク時間とが大きく影響する。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、編集等により媒体上に空き領域が点在する状
態となった場合でも、所定の情報を連続的に記録再生可
能とすることができるような記録装置の提供を目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る記録装置は、上述の課題を解決するための手段と
して、少なくとも記録時における記録情報の転送レート
の差を吸収する一時記憶手段と、記録媒体上の記録情報
の少なくとも記録位置を示す位置情報が記録されている
管理領域から該位置情報の再生を行う位置情報再生手段
と、前記位置情報再生手段により再生された位置情報に
基づいて、記録媒体上の記録情報が記録されている記録
領域に対する空き領域を検出する空き領域検出手段とを
有する。
【0014】また、これら各手段に加え、前記空き領域
検出手段で検出された各空き領域の前後に位置する記録
領域から前記空き領域までシークするのに要する時間を
検出するシーク時間検出手段と、記録情報の転送レート
を「B」、前記一時記憶手段の容量を「C」、前記シー
クに要する時間を「T」として、「C/B>T」を満足
する場合に、その空き領域を連続的な記録情報の記録再
生が可能な空き領域として検出する記録可能空き領域検
出手段と、前記記録可能空き領域検出手段により検出さ
れた空き領域に対して、前記一時記憶手段を介して記録
情報の記録を行う記録手段とを有する。
【0015】請求項2に記載の本発明に係る記録装置
は、上述の課題を解決するための手段として、少なくと
も記録時における記録情報の転送レートの差を吸収する
一時記憶手段と、記録媒体上の記録情報の少なくとも記
録位置を示す位置情報が記録されている管理領域から該
位置情報の再生を行う位置情報再生手段と、前記位置情
報再生手段により再生された位置情報に基づいて、記録
媒体上の記録情報が記録されている記録領域に対する空
き領域を検出する空き領域検出手段と、前記空き領域検
出手段で検出された各空き領域の前後に位置する記録領
域から前記空き領域までシークするのに要する時間を検
出するシーク時間検出手段とを有する。
【0016】また、これら各手段に加え、記録時におけ
る記録媒体に対する記録情報の転送レートを「A」、記
録情報の転送レートを「B」、前記空き領域検出手段で
検出された空き領域の容量を「m」、前記シークに要す
る時間を「T」として、「m>(A×B×T)/(A−
B)」を満足する場合に、その空き領域を、連続的な記
録情報の記録再生が可能な空き領域として検出する記録
可能空き領域検出手段と、前記記録可能空き領域検出手
段により検出された空き領域に対して、前記一時記憶手
段を介して記録情報の記録を行う記録手段とを有する。
【0017】請求項3に記載の本発明に係る記録装置
は、上述の課題を解決するための手段として、少なくと
も記録時における記録情報の転送レートの差を吸収する
一時記憶手段と、記録媒体上の記録情報の少なくとも記
録位置を示す位置情報が記録されている管理領域から該
位置情報の再生を行う位置情報再生手段と、前記位置情
報再生手段により再生された位置情報に基づいて、記録
媒体上の記録情報が記録されている記録領域に対する空
き領域を検出する空き領域検出手段と、前記空き領域検
出手段で検出された各空き領域の前後に位置する記録領
域から前記空き領域までシークするのに要する時間を検
出するシーク時間検出手段とを有する。
【0018】また、これら各手段に加え、記録時におけ
る記録媒体に対する記録情報の転送レートを「A」、記
録情報の転送レートを「B」、前記一時記憶手段の容量
を「C」、前記空き領域検出手段で検出された空き領域
の容量を「m」、前記シークに要する時間を「T」とし
て、「C/B>T」及び「m>(A×B×T)/(A−
B)」を満足する場合に、その空き領域を、連続的な記
録情報の記録再生が可能な空き領域として検出する記録
可能空き領域検出手段と、前記記録可能空き領域検出手
段により検出された空き領域に対して、前記一時記憶手
段を介して記録情報の記録を行う記録手段とを有する。
【0019】請求項4に記載の本発明に係る記録装置
は、上述の課題を解決するために、前記記録可能空き領
域検出手段として、記録信号の転送レートに対応する容
量以上の容量を有する空き領域に対してのみ、連続的な
記録情報の記録再生が可能であるか否かの判断を行うも
のを設ける。
【0020】請求項5に記載の本発明に係る記録装置
は、上述の課題を解決するための手段として、少なくと
も記録時における記録情報の転送レートの差を吸収する
一時記憶手段と、記録媒体上の記録情報の少なくとも記
録位置を示す位置情報が記録されている管理領域から該
位置情報の再生を行う位置情報再生手段と、前記位置情
報再生手段により再生された位置情報に基づいて、記録
媒体上の記録情報が記録されている記録領域に対する空
き領域を検出する空き領域検出手段と、前記記録媒体に
記録する記録情報の情報量を検出する情報量検出手段と
を有する。
【0021】また、これら各手段に加え、前記情報量検
出手段で検出された記録情報の情報量が所定の転送レー
トに対応する情報量以下であった場合、該記録情報の情
報量を所定の転送レートに対応する情報量とするための
ダミー情報を形成するダミー情報形成手段と、前記ダミ
ー情報形成手段で形成されたダミー情報を記録情報に付
加することにより、該記録情報の情報量を所定の転送レ
ートに対応する情報量として前記空き領域検出手段によ
り検出された空き領域に記録する記録手段とを有する。
【0022】請求項6に記載の本発明に係る記録装置
は、上述の課題を解決するための手段として、記録情報
の転送レートに対応する前記空き領域の容量、及び/又
は、記録情報の転送レートに対応する実質的な記録可能
時間を少なくとも表示する表示手段を有する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る記録装置は、図1に
示すようなDVD記録再生装置に適用することができ
る。この本発明の第1の実施の形態となるDVD記録再
生装置は、相変化材料で形成された記録型のDVD−R
Wディスク1(DVDリライタブルディスク:以下、単
にディスク1という。)に対して映像情報及び音声情報
等の所定の情報を、線速度一定(CLV)で記録再生す
るようになっている。
【0024】このディスク1の1周分のデータ量は、デ
ィスク内周で2ECCブロック程度(1ECCブロック
は、エラー訂正の処理単位で16セクタからなる。)、
ディスク外周で4ECCブロック程度となっている。ま
た、このディスク1の回転周期は、ディスク内周で40
msec、ディスク外周で80msec程度となっている。
【0025】このようなDVD記録再生装置は、例えば
操作パネルやリモートコントローラ(リモコン)等であ
る操作部2から記録再生の指定がなされると、システム
コントローラ3がこれを検出し、ドライバ5及びスピン
ドルモータ9をディスク1を線速度一定に回転駆動する
と共に、サーボ制御回路4及びドライバ5を介して光学
ピックアップ6のアクチュエータを駆動して、指定され
た記録トラックに光学ピックアップ6を移動制御する。
【0026】光学ピックアップ6はディスク1にレーザ
ビームを照射して得られた反射光に基づいて、再生信号
(RF信号)、トラッキングエラー信号、フォーカスエ
ラー信号及びコントロールデータを形成する。プリアン
プ7は、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信
号及びコントロールデータをサーボ制御回路4にそれぞ
れ帰還する。サーボ制御回路4は、この帰還されたコン
トロールデータに基づいて、目的のトラックのセクタを
再生するようにアクチュエータを駆動してピックアップ
を移動制御する。また、サーボ制御回路4は、トラッキ
ングエラー信号及びフォーカスエラー信号に基づいて、
トラッキングエラー及びフォーカスエラーがそれぞれ零
となるようにドライバ5を介して光学ピックアップ6を
制御する(フィードバック制御)。
【0027】また、プリアンプ7は、再生信号に対して
所定のイコライジング処理を施すことで周波数特性を最
適化すると共に、PLL回路で位相制御を施して信号処
理回路8に供給する。また、プリアンプ7は、ジッタ生
成回路により、PLL回路のビットクロックと再生信号
の時間軸とを比較することでジッタ値を形成し、これを
システムコントローラ3に供給する。システムコントロ
ーラ3は、このジッタ値を検出し、この検出したジッタ
値に基づいて、記録時における波形補正制御を行う。
【0028】信号処理回路8は、再生信号がMPEGの
可変転送レートで圧縮符号化されたデータである場合、
この再生信号を例えば64Mバイトの第1のトラックバ
ッファ10(例えばDRAM)に一時的に記憶して読み
出すことで、再生信号の可変転送レートの時間変動分を
吸収する。そして、この第1のトラックバッファ10か
ら読み出された再生信号をデジタル化して同期検出を行
い、EFM+信号(8−16変調信号)となっている再
生信号をNRZデータ(NRZ:Non Return to Zero)
の形態にデコードすると共にNRZデータにエラー訂正
処理を施し、これをAV符号化復号化部11に供給す
る。
【0029】AV符号化復号化部11は、信号処理回路
8から供給された再生信号を、例えば64Mバイトの第
2のトラックバッファ12に書き込み制御及び読み出し
制御しながら、MPEG技術に基づいて圧縮符号化され
且つオーディオデータとビデオデータが多重化されてい
る前記再生信号を、圧縮オーディオデータと圧縮ビデオ
データに分離すると共に、それぞれをMPEG技術に基
づいて伸長復号化処理する。
【0030】そして、伸長復号化処理したオーディオデ
ータをアナログ化して、例えばテレビジョン受像機のス
ピーカ部13に供給する。これにより、ディスク1に記
録されているオーディオデータに対応する音響出力を得
ることができる。また、AV符号化復号化部11は、伸
長復号化処理したビデオデータを表示制御部14に供給
する。表示制御部14は、このビデオデータを例えばN
TSC方式のテレビジョン信号に変換し、これをテレビ
ジョン受像機の表示部15に供給する。これにより、デ
ィスク1に記録されているビデオデータに対応する映像
出力を得ることができる。
【0031】以上、簡単ではあるが当該実施の形態のD
VD記録再生装置の全体的な動作を説明したが、以下、
「記録時の動作」及び「再生時の動作」に分けてそれぞ
れ説明する。
【0032】まず、「記録時の動作」であるが、当該実
施の形態のDVD記録再生装置は、例えば画像を記録す
る場合に、8Mbpsの転送レートで2時間分の画像の
記録が可能な高画質記録モード、4Mbpsの転送レー
トで4時間の画像の記録が可能な中間画質記録モード、
及び2Mbpsの転送レートで8時間の画像の記録が可
能な普通画質記録モードの3つの記録モードが設けられ
ており、ユーザは、この3つの記録モードの中から所望
の記録モードを選択し、これを操作部2を操作して入力
する。
【0033】システムコントローラ3は、このユーザに
より入力された記録モードを検出すると、該記録モード
に対応する転送レートをAV符号化復号化部11に設定
すると共に、サーボ制御回路3及びドライバ5を介して
スピンドルモータ9を線速度一定に回転制御し、光学ピ
ックアップ6を駆動制御してレーザースポットをディス
ク1上に照射する。そして、これにより再生された、信
号トラックに予め記録されているアドレス信号に基づい
て、光学ピックアップ6を目的のセクタに移動制御す
る。
【0034】なお、この例では、ディスク1を線速度一
定(CLV)に制御することとしたが、これは、角速度
一定(CAV)、ゾーンCAV等で制御してもよい。ゾ
ーンCAVとした場合、内周と外周の線速度が30ゾー
ン程度に変更になるような場合でも、トラックのアドレ
ス位置をシステムコントローラ3が管理しながら、それ
ぞれの位置にて角速度を設定する。
【0035】AV符号化復号化部11は、入力端子16
を介して供給される記録信号(映像情報及び音声情報
等)を、第2のトラックバッファ12に対して書き込み
及び読み出し制御しながら、MPEG技術を用いて所定
の記録単位に圧縮符号化処理し、これを信号処理回路8
に供給する。
【0036】システムコントローラ3は、コントロール
データに基づいて記録信号の圧縮レートを検出する。信
号処理回路8は、システムコントローラ3により検出さ
れた圧縮レートに基づいて、第1のトラックバッファ1
0に「FULL」と「EMPTY」の値をそれぞれ設定
し、AV符号化復号化部11により圧縮符号化処理され
た記録信号を第1のトラックバッファ10に一時的に記
憶して読み出すことで、再生信号の可変転送レートの時
間変動分を吸収する。
【0037】具体的には、図2(a)は普通画質記録モ
ード(転送レートが2Mbpsの記録モード)におけ
る、第1のトラックバッファ10の記憶領域のデータの
占有量の遷移を示す図なのであるが、この図からわかる
ように、時間t1及び時間t3の間は、2Mbpsの転
送レートで第1のトラックバッファ10へ記録情報の書
き込みが行われる。前述のように、この第1のトラック
バッファ10へ記録情報の書き込みを行っている間(時
間t1及び時間t3の間)は、光学ピックアップ6は、
待機状態に制御される。
【0038】なお、DVD−RW(RW:リライタブ
ル)の場合、1倍速でのディスクへの書き込み速度は1
1.08Mbps又は10.08Mbpsであるが、こ
の例においては説明を簡素化するために、1倍速でのデ
ィスクへの書き込み速度を例えば10Mbpsとして説
明する。
【0039】第1のトラックバッファ10に書き込まれ
た記録情報は、この場合、ディスク1への書き込み速度
が10Mbpsであるため、「10Mbps−2Mbp
s=8Mbps」の速度で、時間t2及び時間t4の間
に読み出される。光学ピックアップ6は、この第1のト
ラックバッファ10から記録情報が読み出されたタイミ
ングで駆動状態に制御される。これにより、前記記録情
報がディスク1に記録されることとなる。
【0040】同様に、図2(b)は中間画質記録モード
(転送レートが4Mbpsの記録モード)における、第
1のトラックバッファ10の記憶領域のデータの占有量
の遷移を示す図なのであるが、この図からわかるよう
に、時間t1及び時間t3の間は、4Mbpsの転送レ
ートで第1のトラックバッファ10へ記録情報の書き込
みが行われる。そして、この第1のトラックバッファ1
0に書き込まれた記録情報は、「10Mbps−4Mb
ps=6Mbps」の速度で、時間t2及び時間t4の
間に読み出されディスク1に記録される。
【0041】同様に、図2(c)は高画質記録モード
(転送レートが8Mbpsの記録モード)における、第
1のトラックバッファ10の記憶領域のデータの占有量
の遷移を示す図なのであるが、この図からわかるよう
に、時間t1及び時間t3の間は、8Mbpsの転送レ
ートで第1のトラックバッファ10へ記録情報の書き込
みが行われる。そして、この第1のトラックバッファ1
0に書き込まれた記録情報は、「10Mbps−8Mb
ps=2Mbps」の速度で、時間t2及び時間t4の
間に読み出されディスク1に記録される。
【0042】このように、当該実施の形態のDVD記録
再生装置においては、ディスクの記録再生時の転送レー
トである10Mbpsに対して、記録時の転送レートを
2Mbps、4Mbps及び8Mbpsと低く設定して
あるため、図2(a)〜(c)に示す時間t1或いは時
間t3で示す光学ピックアップ6を待機状態に制御して
いる間に、各転送レートの差を吸収することができ、連
続的に記録情報の記録を行うことができる。
【0043】次に、「再生時の動作」であるが、当該実
施の形態のDVD記録再生装置は、再生時となると、シ
ステムコントローラ3が再生指定されたトラックの位置
に光学ピックアップ6を移動制御すると共に、ディスク
1に記録されている前記コントロールデータに基づいて
記録時の圧縮レートを検出する。信号処理回路8は、シ
ステムコントローラ3により検出された圧縮レートに基
づいて、第1のトラックバッファ10に「FULL」と
「EMPTY」の値をそれぞれ設定し、光学ピックアッ
プ6により再生された再生信号を第1のトラックバッフ
ァ10に書き込み制御する。
【0044】信号処理回路8は、第1のトラックバッフ
ァ10の記憶領域の残量を監視しており、この第1のト
ラックバッファ10への再生信号の書き込みにより、第
1のトラックバッファ10の残量が「EMPTY」を越
えたタイミングで、第1のトラックバッファ10に書き
込まれた再生信号の読み出しを開始し、これをAV符号
化復号化部11に供給する。
【0045】AV符号化復号化部11は、前述のように
第2のトラックバッファ12に再生信号を書き込み及び
読み出し制御しながらMPEG技術を用いて該再生信号
を伸長復号化処理し、音声信号と映像信号とを分離して
それぞれスピーカ部13及び表示部15に供給する。
【0046】この再生信号の読み出しが行われていると
きでも、第1のトラックバッファ10への再生信号の書
き込みは継続されているのであるが、以下に説明するよ
うに第1のトラックバッファ10への再生信号の読み出
し速度よりも書き込み速度の方が速いため、再生信号は
読み出し以上に第1のトラックバッファ10に書き込ま
れる。従って、第1のトラックバッファ10から再生信
号が読み出されているときでも、該第1のトラックバッ
ファ10の前記残量は徐々に減少する(書き込まれた再
生信号が徐々に蓄積される。)。
【0047】システムコントローラ3は、第1のトラッ
クバッファ10の記憶領域の残量が「FULL」となっ
たタイミングで再生を一時停止するように光学ピックア
ップ6を制御する。これと共に信号処理回路8は、第1
のトラックバッファ10への再生信号の書き込みを一時
停止する。これにより、第1のトラックバッファ10に
書き込まれた再生信号が信号処理回路8により読み出さ
れるだけとなるため、第1のトラックバッファ10の記
憶領域の残量は徐々に増加する。
【0048】システムコントローラ3は、このように増
加する第1のトラックバッファ10の記憶領域の残量が
「EMPTY」となったタイミングで再生を再開するよ
うに光学ピックアップ6を制御する。これと共に信号処
理回路8は、第1のトラックバッファ10への再生信号
の書き込みを再開する。
【0049】そして、信号処理回路8は、前述のように
第1のトラックバッファ10の記憶領域の残量が「FU
LL」となるまで該第1のトラックバッファ10に再生
信号を書き込み制御する。
【0050】具体的には、図3(a)は普通画質記録モ
ード(転送レートが2Mbpsの記録モード)で記録さ
れた記録信号の再生時における第1のトラックバッファ
10の記憶領域のデータの占有量の遷移を示す図なので
あるが、この図からわかるように、この場合、ディスク
への記録信号の書き込み速度は10Mbpsであるた
め、再生が開始されてから第1のトラックバッファ10
の記憶領域の残量が「EMPTY」となるまでの時間t
1の間は、第1のトラックバッファ10へは10Mbp
sの転送レートで再生信号の書き込みが行われ、該残量
が「EMPTY」から「FULL」となるまでの時間t
2,時間t4,時間t6の間は、「10Mbps−2M
bps=8Mbps」の転送レートで第1のトラックバ
ッファ10に再生信号の書き込みが行われる。
【0051】また、光学ピックアップ6の再生動作、及
び第1のトラックバッファ10への書き込み動作がそれ
ぞれ一時停止制御される間である、該第1のトラックバ
ッファ10の残量が「FULL」から「EMPTY」と
なるまでの時間t3,時間t5の間は、2Mbpsの転
送レートで第1のトラックバッファ10から再生信号の
読み出しが行われる。
【0052】同様に、図3(b)は中間画質記録モード
(転送レートが4Mbpsの記録モード)で記録された
記録信号の再生時における第1のトラックバッファ10
の記憶領域のデータの占有量の遷移を示す図なのである
が、この図からわかるように再生が開始されてから第1
のトラックバッファ10の記憶領域の残量が「EMPT
Y」となるまでの時間t1の間は、第1のトラックバッ
ファ10へは10Mbpsの転送レートで再生信号の書
き込みが行われ、該残量が「EMPTY」から「FUL
L」となるまでの時間t2,時間t4,時間t6の間
は、「10Mbps−4Mbps=6Mbps」の転送
レートで第1のトラックバッファ10に再生信号の書き
込みが行われる。
【0053】また、光学ピックアップ6の再生動作、及
び第1のトラックバッファ10への書き込み動作がそれ
ぞれ一時停止制御される間である、該第1のトラックバ
ッファ10の残量が「FULL」から「EMPTY」と
なるまでの時間t3,時間t5の間は、4Mbpsの転
送レートで第1のトラックバッファ10から再生信号の
読み出しが行われる。
【0054】同様に、図3(c)は高画質記録モード
(転送レートが8Mbpsの記録モード)で記録された
記録信号の再生時における第1のトラックバッファ10
の記憶領域のデータの占有量の遷移を示す図なのである
が、この図からわかるように再生が開始されてから第1
のトラックバッファ10の記憶領域の残量が「EMPT
Y」となるまでの時間t1の間は、第1のトラックバッ
ファ10へは10Mbpsの転送レートで再生信号の書
き込みが行われ、該残量が「EMPTY」から「FUL
L」となるまでの時間t2,時間t4,時間t6の間
は、「10Mbps−8Mbps=2Mbps」の転送
レートで第1のトラックバッファ10に再生信号の書き
込みが行われる。
【0055】また、光学ピックアップ6の再生動作、及
び第1のトラックバッファ10への書き込み動作がそれ
ぞれ一時停止制御される間である、該第1のトラックバ
ッファ10の残量が「FULL」から「EMPTY」と
なるまでの時間t3,時間t5の間は、8Mbpsの転
送レートで第1のトラックバッファ10から再生信号の
読み出しが行われる。
【0056】このように、当該実施の形態のDVD記録
再生装置においては、ディスクの記録再生時の転送レー
トである10Mbpsに対して、再生時の転送レートを
2Mbps、4Mbps及び8Mbpsと低く設定して
あるため、図3(a)〜(c)に示す時間t3或いは時
間t5で示す光学ピックアップ6を待機状態に制御して
いる間に、各転送レートの差を吸収することができ、連
続的に記録情報の再生を行うことができる。
【0057】すなわち、記録時或いは再生時において
も、各転送レートの差の時間は、ディスク上に記録信号
の記録を行わない時間、或いは再生を行わない時間であ
るため、この分時間的な余裕を持つことができる。従っ
て、ディスク上の記録を行う領域或いは再生を行う領域
が一旦途切れたとしても、前記記録を行わない時間或い
は再生を行わない時間内に、次に記録を行う領域或いは
再生を行う領域に光学ピックアップ6を移動制御するこ
とができ、動画等を連続的に記録或いは再生することが
できる。
【0058】次に、当該実施の形態のDVD記録再生装
置の実際の記録動作の説明をする。図4(a)は、上述
の記録動作で記録されたディスク上の記録信号(音声情
報及び映像情報等)を模式的に示す図であり、この例に
おいては、コントロールデータに続いて記録信号のファ
イル1(File1)〜ファイル8(File8)がそ
れぞれディスク1上に記録されている。なお、コントロ
ールデータが記録されている側がディスク内周側、記録
信号の一つであるファイル8(File8)が記録され
ている側がディスク外周側となっている。
【0059】ここで、ユーザが、前記操作部2を操作す
ることでディスク1上に記録されている全ファイル(フ
ァイル1〜ファイル8)の中からファイル2,ファイル
4,ファイル6,ファイル8を削除したとすると、図4
(b)に示すようにディスク1上に4つの分割された空
き領域が形成される。
【0060】システムコントローラ3は、以下に説明す
る演算を行い、この演算結果に基づいて新たな記録信号
を各空き領域に分割して記録することにより、一連の記
録信号を連続して各空き領域に記録可能とし、また、各
空き領域に分割して記録された各記録信号を連続して再
生可能としている。
【0061】図5に、システムコントローラ3が実行す
る記録制御のフローチャートを示す。このフローチャー
トは、当該DVD記録再生装置のメイン電源が投入され
ることでスタートとなり、システムコントローラ3がス
テップS1からステップS7の各ルーチンの実行を開始
する。
【0062】まず、ステップS1では、システムコント
ローラ3が、光学ピックアップ6を制御してディスク内
周に記録されている前記コントロールデータ(図4
(a)参照)を再生し、これを第1のトラックバッファ
10に一旦記憶してステップS2に進む。
【0063】ステップS2では、システムコントローラ
3が、この第1のトラックバッファ10に記憶されたコ
ントロールデータ中に記録されている、データ領域中に
記録されているビデオファイル等のデータの開始アドレ
スと終了アドレスの位置から、ディスク1上の一部又は
全ての空き領域の開始アドレス及び終了アドレスを検出
すると共に、該各空き領域の容量を計算してステップS
3に進む。
【0064】ステップS3では、システムコントローラ
3が、空き領域と次の空き領域との間に存在する各デー
タ領域の大きさを計算すると共に、各データ領域のシー
クに要する時間であるシーク時間を検出してステップS
4に進む。
【0065】このシーク時間は、ディスク1がCLV制
御であるため、空き領域の終了アドレスから次の空き領
域の開始アドレスまでの間のアドレス差を計算し、シス
テムコントローラ3内のROMに記憶されているシーク
テーブルを参照することでトラック移動本数を求め、こ
のトラック移動本数に基づいて、後に説明する所定の係
数演算を行うことで算出される。
【0066】次にステップS4では、システムコントロ
ーラ3が、2Mbps,4Mbps,8Mbpsの各転
送レートの中から予め標準として定められた例えば8M
bpsの転送レートに基づいて、各データ領域のシーク
時間中に、前記第1のトラックバッファ10が「Ful
l」になるか否か(連続記録再生を可能とする空き領域
か否か)を各空き領域毎に判別してステップS5に進
む。
【0067】なお、この例では、8Mbpsの転送レー
トに基づいて、その空き領域が連続記録に適しているか
否かの演算を行うこととしたが、これは、操作部3を用
いてユーザが任意に変更可能となっており、例えば転送
レートとして2Mbpsの転送レートが選択された場合
はこの2Mbpsの転送レートに基づいて、4Mbps
の転送レートが選択された場合はこの4Mbpsの転送
レートに基づいてシステムコントローラ3が前記演算を
行うこととなる。
【0068】次に、ステップS5では、システムコント
ローラ3が、連続再生に適していない空き領域を除いた
各空き領域(連続再生を可能とする空き領域)に基づい
て、記録順序を決定すると共に、この決定した全空き領
域の容量に対して転送レートを乗算して記録可能時間を
計算して図1に示す表示部15に表示してステップS6
に進む。
【0069】すなわち、 ディスク1への記録再生の転送レートをA(Mbps)、 入力信号の圧縮後の転送レート をB(Mbps)、 第1のトラックバッファ10の容量 をC(Mb)、 所定のシーク時間 をT(msec)、 所定の領域の記録時間 をTw(msec)、 所定の領域の記録容量 をm(Mb) としてステップS2〜ステップS5における演算動作を
さらに詳しく説明すると、まず、図6に示す第1の空き
領域の記録容量をmとした場合、この第1の空き領域に
記録信号を記録する際に要する時間(記録時間Tw)
は、「Tw=m/A」となる。
【0070】ここで、記録済み領域をシーク中に第1の
トラックバッファ10を「Full」にしないために
は、第1のトラックバッファ10の容量Cを入力信号の
転送レートBで記録している時間よりも、シーク時間T
を短くする必要がある(C/B>T)。なお、このシー
ク時間Tは、トラックを移動する時間及び回転待ち時間
を含む時間である。
【0071】次に、図6に示す第1の空き領域に記録し
た記録信号に連続する記録信号を第2の空き領域に記録
するには、該第2の空き領域の容量m1として、この空
き領域を記録中に第1のトラックバッファ10が「EM
PTY」近辺になるような所定以上の容量が必要とな
る。これは、第2の空き領域の容量が所定以上ないと、
第1のトラックバッファ10の記憶容量の残量が少なく
ならずに、次のシーク中に第1のトラックバッファ10
がオーバーフローしてしまうためである。
【0072】この場合、第2の空き領域が有すべき容量
は、「(A−B)/A> T/(m/A+T)」であ
り、「m>(A×B×T)/(A−B)」である。
【0073】すなわち、転送レートの差に相当する第1
のトラックバッファ10の容量を、シーク時間Tでの転
送レートBの容量が越えないようにしなければならな
い。前述のように、シーク時間Tは、入力信号の転送レ
ートに応じて変化するため、実際に記録するときの転送
レートBによって、記録に必要な空き領域の容量が変動
することになる。
【0074】具体的には、例えば外周から内周までの最
大のシーク時間Tを3sec、入力信号の圧縮後の転送
レートBを2Mbps、ディスク1への記録再生の転送
レートAを10Mbpsとすると、空き領域mの容量と
しては7.5MB以上の容量が必要であり、シーク時間
Tを3sec、入力信号の圧縮後の転送レートBを8M
bps、ディスク1への記録再生の転送レートAを10
Mbpsとすると、空き領域mの容量としては120M
B以上必要となる。
【0075】また、「Full」の値を第1のトラック
バッファ10の容量の上限値に設定してしまうと、シー
ク時にオーバーフローを生じた場合には連続的なデータ
に欠損を生ずる虞がある。このため、図6に示すように
第1のトラックバッファ10には、該第1のトラックバ
ッファ10の容量の例えば略2/3の値として「Ful
l2」が設定され、この「Full2」の値よりも低い
略1/3の値に「Full1」が設定されている。この
「Full1」の値が第1のトラックバッファ10の通
常のワーク領域であり、「Full1」から「Full
2」までの間の容量が、シーク時にオーバーフローを生
じないように確保している上述の第1のトラックバッフ
ァ10の容量Cであり、余裕分の記憶容量である。
【0076】具体的には、例えば標準的な最大シーク時
間Tを3sec、再生時の標準的な転送レートBを8M
bpsとした場合、この最大シーク時間Tの間、第1の
トラックバッファ10に書き込まれるべきデータのデー
タ量は24Mbとなる。このため、前記「Full1」
までの容量を24Mbとした場合、第1のトラックバッ
ファ10の容量は「Full2」までの容量として48
Mb必要となる。そして、誤り訂正処理やシステムのワ
ーク領域等に18Mbを用いるとすると、第1のトラッ
クバッファ10全体で64Mbの容量が必要となる。こ
の容量が64MbのDRAMは、現在、安価に入手可能
であり、一時記憶用メモリとして最適である。従って、
この64MbのDRAMを用いることにより、当該DV
D記録再生装置を安価に製作することができ、ユーザに
対して安価に提供可能とすることができる。
【0077】なお、前述のシーク時間の演算や空き領域
の容量の演算等は、適宜簡略化してもよい。また、例え
ばROMの中に予め演算した計算結果をテーブル化して
記憶しておき、記録再生時にこれを参照してシーク時間
や空き領域の容量等を得るようにしてもよい。
【0078】システムコントローラ3は、このような演
算により全空き領域の容量を検出すると、該各空き領域
の容量に対して転送レート(この場合、8Mbps)を
乗算して記録可能時間を計算し、ディスク1上の全空き
領域の容量、及び8Mbpsの転送レートの場合の記録
可能時間及び実効空き容量を前記表示部15に表示制御
する。なお、この場合、前記演算の基準となる転送レー
トを8Mbpsとしたため、8Mbpsの転送レートの
場合の記録可能時間及び実効空き容量を表示部15に表
示制御することとしたが、これは、ユーザにより4Mb
psの転送レート、或いは2Mbpsの転送レートが選
択された場合は、4Mbps或いは2Mbpsの転送レ
ートの場合の記録可能時間及び実効空き容量が表示部1
5に表示制御されることとなる。
【0079】次に、図5に示すステップS6では、シス
テムコントローラ3が、ユーザからの記録開始指示の有
無を検出する。そして、ユーザから記録開始指示がなさ
れるまで当該ステップS6を繰り返すことで記録待機状
態となり、記録開始指示がなされたタイミングでステッ
プS7に進む。
【0080】ステップS7では、システムコントローラ
3が、前記ステップS5において決定した記録順序に従
って図1に示す入力端子16を介して供給される記録信
号を記録制御する。そして、ユーザから記録停止が指定
されたタイミングで当該図5のフローチャートに示す全
ルーチンの実行が終了となる。
【0081】なお、システムコントローラ3は、記録信
号の記録が終了すると、この記録した記録信号と記録位
置に関する情報をコントロール信号としてディスク1の
前記コントロール領域(図4(a)参照)に書き込み制
御する。
【0082】記録信号の具体的な記録形態は、図4
(c)〜(e)に示すようになっている。図4(c)は
転送レートが2Mbpsの場合の記録形態、図4(d)
は転送レートが4Mbpsの場合の記録形態、図4
(e)は転送レートが8Mbpsの場合の記録形態を示
している。
【0083】まず、転送レートが2Mbpsの場合にお
ける図4(c)に示す例では、ファイル2、ファイル
4、ファイル6、ファイル8の記録信号を消去すること
で形成された各空き領域の容量が順に大きく(容量:フ
ァイル2<ファイル4<ファイル6<ファイル8)、フ
ァイル3よりファイル5のトータル距離が短く、また、
ファイル5よりファイル7のトータル距離が短くなって
いる。ファイル3よりファイル5のトータル距離が短い
ということは、ファイル3のシーク時間よりもファイル
5のシーク時間の方が短くなっている(シーク時間:フ
ァイル3>ファイル5)。また、ファイル5よりファイ
ル7のトータル距離が短いということは、ファイル5の
シーク時間よりもファイル7のシーク時間の方が短くな
っている(シーク時間:ファイル5>ファイル7)。
【0084】このような空き領域の状況において、その
空き領域の前段に位置するデータファイルをシークして
いる間に第1のトラックバッファ10がFullとなら
なければその空き領域に記録信号の記録をしても連続再
生が可能となる。このため、転送レートが2Mbpsで
ある場合には、図4(c)に示すように、まず、ファイ
ル1のデータ領域をシークによりジャンプし、ファイル
2を消去することで形成された空き領域にファイル11
の記録信号を記録し、ファイル3のデータ領域をシーク
によりジャンプし、ファイル4を消去することで形成さ
れた空き領域にファイル12の記録信号を記録する。ま
た、ファイル5のデータ領域をシークしてファイル6を
消去することで形成された空き領域にファイル13の記
録信号を記録し、ファイル7のデータ領域をシークして
ファイル8を消去することで形成された空き領域にファ
イル14の記録信号を記録する。
【0085】次に、空き領域の状況が図4(c)に示す
状況と同じ場合において、転送レートが4Mbpsであ
る場合、転送レートが2Mbpsの場合よりも第1のト
ラックバッファ10に記憶できる時間が短くなること
で、例えばファイル1のデータ領域をシークによりジャ
ンプしている間に第1のトラックバッファ10がFul
lとなってしまうとすると、図4(d)に示すように、
ファイル2を消去することで形成された空き領域は不適
当と判断して記録信号の記録には用いない。
【0086】そして、ファイル3のデータ領域をシーク
によりジャンプしてファイル4を消去することで形成さ
れた空き領域にファイル21の記録信号の記録を行い、
同様にファイル5、ファイル7のデータ領域をシークに
よりジャンプしてファイル6、ファイル8を消去するこ
とで形成された各空き領域にファイル22、ファイル2
3の各記録信号をそれぞれ記録する。
【0087】次に、空き領域の状況が図4(c)に示す
状況と同じ場合において、転送レートが8Mbpsであ
る場合、転送レートが4Mbpsの場合よりも第1のト
ラックバッファ10に記憶できる時間がさらに短くなる
ことで、例えばファイル1及びファイル3のデータ領域
をシークによりジャンプしている間に第1のトラックバ
ッファ10がFullとなってしまうとすると、図4
(e)に示すように、ファイル2を消去することで形成
された空き領域及びファイル4を消去することで形成さ
れた空き領域は不適当と判断して記録信号の記録には用
いない。
【0088】そして、ファイル5のデータ領域をシーク
によりジャンプしてファイル6を消去することで形成さ
れた空き領域にファイル31の記録信号の記録を行い、
ファイル7のデータ領域をシークによりジャンプしてフ
ァイル8を消去することで形成された空き領域にファイ
ル32の記録信号を記録する。
【0089】以上の説明から明らかなように、当該第1
の実施の形態のDVD記録再生装置は、 入力信号の圧縮後の転送レートを B(Mbps)、 第1のトラックバッファ10の容量を C(Mb)、 所定のシーク時間を T(msec) として「C/B>T」となる場合に、その空き領域を連
続的な信号の記録再生が可能な空き領域と判断して記録
信号の記録を行う。
【0090】また、 ディスク1への記録再生の転送レートを A(Mbps)、 入力信号の圧縮後の転送レート を B(Mbps)、 所定の領域の記録容量 を m(Mb) 所定のシーク時間 を T(msec)、 として「m>(A×B×T)/(A−B)」となる場合
に、その空き領域を連続的な信号の記録再生が可能な空
き領域と判断して記録信号の記録を行う。
【0091】これにより、編集等によりディスク1上に
空き領域が点在する状態となった場合でも、動画等の連
続した信号を切れ目無く記録再生可能とすることができ
る。
【0092】また、全空き領域の容量や、所定の転送レ
ート(この場合、8Mbps)での記録可能時間(及び
実効空き容量)を表示することにより、ユーザに対して
ディスク1の空き領域の有効利用の判断材料を提供する
ことができる。このため、記録により無駄となるディス
ク1の空き領域を削減可能とすることができる。
【0093】なお、この第1の実施の形態の説明では、
「C/B>T」及び「m>(A×B×T)/(A−
B)」の両方を満足する場合に、その空き領域を連続的
な信号の記録再生が可能な空き領域と判断することとし
たが、これは、「C/B>T」或いは「m>(A×B×
T)/(A−B)」のいずれか一方で判断するようにし
てもよい。
【0094】次に、本発明の第2の実施の形態のDVD
記録再生装置の説明をする。上述の第1の実施の形態で
は、所定の転送レート(例えば8Mbps)に基づいて
連続記録再生を可能とする空き領域を検索し、及び記録
可能時間等を表示部15に表示することとしたが、この
第2の実施の形態は、2Mbps、4Mbps及び8M
bpsの各転送レートに基づいて連続記録再生を可能と
する空き領域を検索すると共に、各転送レート毎の記録
可能時間等を表示部15に表示するようにしたものであ
る。
【0095】この第2の実施の形態のDVD記録再生装
置のシステムコントローラ3が実行する記録制御のフロ
ーチャートを図7に示す。なお、この図7に示すフロー
チャートの説明においては、上述の第1の実施の形態と
同じ動作を示すルーチンには、図5に示したフローチャ
ートのルーチンと同じステップ番号を付し、重複した説
明を省略する。
【0096】すなわち、この図7のフローチャートにお
いて、第2の実施の形態のDVD記録再生装置のシステ
ムコントローラ3は、ステップS1〜ステップS3のル
ーチンを実行することでディスク1上の全空き領域と、
各空き領域間のデータ領域のシーク時間を上述のように
演算するとステップS11に進む。
【0097】ステップS11では、システムコントロー
ラ3が、2Mbps,4Mbps,8Mbpsでの各転
送レート(各記録モード)毎に、連続記録再生可能な空
き領域を検出して、該各転送レート毎の記録順序を決定
すると共に、この結果に基づいて、各転送レート毎の記
録可能時間及び実効空き容量を算出してステップS12
に進む。
【0098】ステップS12では、システムコントロー
ラ3が、図8に示すようにディスク1上の全空き領域の
容量、及び各転送レート毎の記録可能時間(及び実効空
き容量)を表示部15に表示制御してステップS13に
進む。このように、各転送レート毎の記録可能時間(及
び実効空き容量)等を表示部15に表示することで、ユ
ーザは、所望の転送レートの選択が可能となる。この転
送レートの選択は、図1に示す操作部2を介して行われ
る。
【0099】なお、図8において、全空き領域の容量が
2GBであるのに対して、実行空き領域が1.0GB、
1.5GB等のように少なくなっているが、これは、後
に説明するように記録に不適当と判断された空き領域
(容量不足の空き領域)は使用せずに、記録に適当と判
断された空き領域のみ使用して記録情報の記録を行うた
めである。
【0100】ステップS13では、システムコントロー
ラ3が、ユーザにより所望の転送レートの選択がなされ
たか否かを判別する。そして、所望の転送レートの選択
がなされていない場合は(Noの場合は)転送レートの
入力待ち状態となり、当該ステップS13を繰り返し実
行し、所望の転送レートの選択がなされた場合は(Ye
sの場合は)ステップS14に進む。
【0101】ステップS14では、システムコントロー
ラ3が、ユーザにより選択された転送レートに対応する
連続記録再生可能な空き領域を検出すると共に、この記
録順序を決定してステップS15に進む。ステップS1
5では、システムコントローラ3が、図1に示す入力端
子16を介して記録すべき記録信号の入力がなされたか
否かを判別し、記録信号の入力がなされない場合は(N
oの場合は)、記録信号の入力がなされるまで当該ステ
ップS15のルーチンを繰り返し実行し、記録信号の入
力がなされた場合は、ステップS7に進む。そして、こ
のステップS7において、上述のように連続記録再生可
能な空き領域に記録信号を順次記録し、この図7に示す
フローチャートの全ルーチンを終了する。
【0102】以上の説明から明らかなように、当該第2
の実施の形態のDVD記録再生装置は、各転送レート毎
に連続記録再生が可能な空き領域を検索すると共に、各
転送レート毎の記録可能時間等を表示部15に表示する
ことにより、ユーザに対して転送レート(記録モード)
を選択するうえでの判断材料を提供することができ、無
駄な空き領域の発生を削減することができる他、上述の
第1の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0103】次に、本発明の第3の実施の形態のDVD
記録再生装置の説明をする。上述の第2の実施の形態で
は、各転送レート毎の連続記録再生可能な空き領域を検
索することとしたが、この第3の実施の形態は、連続記
録再生可能な空き領域の最低限の容量を各転送レート毎
に予め決定し、この最低限の容量以下の容量の空き領域
は該容量検出の演算を省略することで、各転送レート毎
の連続記録再生可能な空き領域の検索時間の短縮化を図
ったものである。
【0104】この第3の実施の形態のDVD記録再生装
置のシステムコントローラ3が実行する記録制御のフロ
ーチャートを図9に示す。なお、この図9に示すフロー
チャートの説明においては、上述の第2の実施の形態と
同じ動作を示すルーチンには、図7に示したフローチャ
ートのルーチンと同じステップ番号を付し、重複した説
明を省略する。
【0105】すなわち、この図9のフローチャートにお
いて、第3の実施の形態のDVD記録再生装置は、ステ
ップS1及びステップS2においてシステムコントロー
ラ3が上述のようにディスク上の各空き領域の位置と容
量を検出するとステップS21に進む。
【0106】ステップS21では、システムコントロー
ラ3が各空き領域の容量を算出すると共に、各空き領域
のうち、容量が所定の容量以下の空き領域は記録不可と
判断してステップS22に進む。
【0107】具体的には、システムコントローラ3は、
転送レートが8Mbpsの場合は8MB以下の容量の空
き領域は記録不可と判断し、転送レートが4Mbpsの
場合は4MB以下の容量の空き領域は記録不可と判断
し、転送レートが2Mbpsの場合は2MB以下の容量
の空き領域は記録不可と判断する。或いは、転送レート
に関係なく、8MB以下の容量の空き領域は記録不可と
判断するようにしてもよい。
【0108】次にステップS22では、システムコント
ローラ3が、前記ステップS21で記録可能と判断した
空き領域間のシーク時間を計算すると共に、各記録モー
ドでの転送レートと、第1のトラックバッファ10の容
量と前記計算したシーク時間とに基づいて、各転送レー
ト毎の連続記録再生可能な空き領域を検出する。そし
て、連続記録再生可能な空き領域に対する記録順序を決
定すると共に、各転送レート毎の記録可能時間を計算し
てステップS12に進む。
【0109】ステップS12では、システムコントロー
ラ3が、図8を用いて説明したようにディスク上の全空
き領域の容量と共に、各転送レート毎の記録可能時間等
を表示部15に表示制御する。そして、ステップS13
〜ステップS15及びステップS7において、ユーザに
より選択された転送レートで記録信号の記録を行い当該
図9のフローチャートに示す全ルーチンを終了する。
【0110】以上の説明から明らかなように、当該第3
の実施の形態のDVD記録再生装置は、連続記録再生可
能な空き領域の最低限の容量を各転送レート毎に予め決
定し、この最低限の容量以下の容量の空き領域は該容量
検出の演算を省略することで、各転送レート毎の連続記
録再生可能な空き領域の検索時間の短縮化を図ることが
できる他、上述の第2の実施の形態と同じ効果を得るこ
とができる。
【0111】次に、本発明の第4の実施の形態のDVD
記録再生装置の説明をする。上述の各実施の形態では、
記録される記録信号のデータ量に制限は無く、記録時に
記録可能な容量を有しているか否かを各空き領域毎に判
断することとしたが、この第4の実施の形態は、記録す
る記録信号のデータ量を所定のデータ量以上とすること
で、データが削除された場合に形成される空き領域の容
量も所定の容量以上として、空き領域の容量の計算をす
ることなく、そのまま記録信号の記録を可能としたもの
である。
【0112】この第4の実施の形態のDVD記録再生装
置のシステムコントローラ3が実行する記録制御のフロ
ーチャートを図10に示す。この図10のフローチャー
トにおいて、第4の実施の形態のDVD記録再生装置
は、ステップS30において、ディスク1に記録されて
いるコントロールデータを取り込み、ステップS31に
進む。ステップS31では、システムコントローラ3
が、この取り込んだコントロールデータに基づいて、各
データ領域の間の容量を検出することで各空き領域の位
置及び容量を検出しステップS32に進む。
【0113】以下に説明するが、当該第4の実施の形態
では、ステップS32で検出される空き領域の容量が、
どの転送レートで記録信号に記録を行っても連続記録再
生が可能な容量となっている。
【0114】ステップS32では、システムコントロー
ラ3が、ユーザから記録の指定がなされたか否かを判別
し、記録の指定がなされない場合は(Noの場合は)該
記録の指定がなされるまで当該ステップS32のルーチ
ンを繰り返し実行する待機状態となり、記録の指定がな
されたタイミングでステップS33に進む。
【0115】ステップS33では、システムコントロー
ラ3が、図4(a)〜(e)を用いて説明したように各
空き領域に対して記録信号の記録を行いステップS34
に進む。但し、この場合、システムコントローラ3は、
記録信号が例えば最低8MBとなるようにして記録を行
う。もし、記録する記録信号が8Mbに満たない場合
は、以下に説明するステップS36で形成されたダミー
データを記録信号に付加することで全データ量を8MB
として記録を行う。
【0116】ステップS34では、システムコントロー
ラ3が、全ての記録信号の記録が終了したか否かを判別
し、Noの場合はステップS33に戻って記録信号の記
録を継続し、Yesの場合はステップS35に進む。
【0117】ステップS35では、システムコントロー
ラ3が、その空き領域に対して該空き領域が有する容量
分の記録信号の記録を行ったか否か、言い換えれば記録
信号を記録することでその空き領域が全て記録信号で埋
まったか否かを判別し、Yesの場合はそのまま当該図
10に示すフローチャートの全ルーチンを終了し、No
の場合はステップS36に進む。
【0118】ステップS36では、その空き領域が全て
記録信号で埋まっていないため、その空き領域の記録信
号が記録された領域以外の領域を埋めるためのダミーデ
ータ(例えばヌルデータ)を、信号処理回路8が形成し
てステップS33に戻る。ステップS33では、上述の
ようにシステムコントローラ3が、記録信号にダミーデ
ータを付加することにより、該記録信号のデータ容量を
8Mbとして記録を行う。
【0119】なお、システムコントローラ3は、記録終
了後に、該記録した記録信号に対応するコントロールデ
ータとして、前記ダミーデータを含めた終了位置を記録
する。
【0120】以上の説明から明らかなように、当該第4
の実施の形態のDVD記録再生装置は、記録する記録信
号の最低限の容量が定められている(この例では8M
B)。このため、編集等により記録信号が削除された場
合でも、空き領域の容量は最低8MB以上となる。従っ
て、2Mbps、4Mbps、8Mbpsのいずれの転
送レートにおいても記録信号の記録を可能とすることが
できる。従って、空き領域の容量の検出を省略すること
ができ、記録信号の記録までに要する時間を大幅に短縮
化することができる他、上述の各実施の形態と同じ効果
を得ることができる。
【0121】最後に、上述した各実施の形態の説明は本
発明の一例である。このため、本発明は上述の実施の形
態に限定されることはない。例えば、上述の各実施の形
態は、本発明をDVDに対して記録再生を行うDVD記
録再生装置に適用した例であったが、本発明は、いわゆ
るハードディスク(HDD)等の他の記録媒体に対して
記録再生を行う装置に適用してもよい。また、一時記憶
手段として、64MバイトのDRAMの第1のトラック
バッファ10を用いることとしたが、これは、例えばH
DD等の記録装置を用いてもよい。そして、上述した各
実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を
逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が
可能であることはもちろんである。
【0122】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係る記録装置
は、記録可能空き領域検出手段が、記録情報の転送レー
トを「B」、前記一時記憶手段の容量を「C」、前記記
録領域のシークに要する時間を「T」として、「C/B
>T」の容量以上の容量を有する空き領域を、連続的な
記録情報の記録再生が可能な空き領域として検出するた
め、記録情報の転送レートに応じた空き領域を検出する
ことができる。このため、この空き領域に対して選択的
に記録情報の記録再生を行うことで、記録情報の転送レ
ートに応じた連続的な記録再生を可能とすることができ
る。
【0123】請求項2に記載の本発明に係る記録装置
は、記録可能空き領域検出手段が、記録時における記録
媒体に対する記録情報の転送レートを「A」、記録情報
の転送レートを「B」、前記空き領域検出手段で検出さ
れた空き領域の容量を「m」、前記記録領域のシークに
要する時間を「T」として、「m>(A×B×T)/
(A−B)」の容量以上の容量を有する空き領域を、連
続的な記録情報の記録再生が可能な空き領域として検出
するため、記録情報の転送レートに応じた空き領域を検
出することができる。このため、この空き領域に対して
選択的に記録情報の記録再生を行うことで、記録情報の
転送レートに応じた連続的な記録再生を可能とすること
ができる。
【0124】請求項3に記載の本発明に係る記録装置
は、記録可能空き領域検出手段が、記録時及び再生時に
おける記録媒体に対する記録情報の転送レートを
「A」、記録情報の転送レートを「B」、前記一時記憶
手段の容量を「C」、前記空き領域検出手段で検出され
た空き領域の容量を「m」、前記記録領域のシークに要
する時間を「T」として、「C/B>T」及び「m>
(A×B×T)/(A−B)」の容量以上の容量を有す
る空き領域を、連続的な記録情報の記録再生が可能な空
き領域として検出するため、記録情報の転送レートに応
じた空き領域をさらに正確に検出することができる。こ
のため、この空き領域に対して選択的に記録情報の記録
再生を行うことで、記録情報の転送レートに応じた連続
的な記録再生を確実に可能とすることができる。
【0125】請求項4に記載の本発明に係る記録装置
は、記録可能空き領域検出手段が、記録信号の転送レー
トに対応する容量以上の容量を有する空き領域に対して
のみ、連続的な記録情報の記録再生が可能であるか否か
の判断を行うため、全ての空き領域に対してこの判断を
行う場合よりも、対応する空き領域を高速で検索するこ
とができ、記録情報の記録に要する時間の短縮化を図る
ことができる。
【0126】請求項5に記載の本発明に係る記録装置
は、記録情報の情報量が所定の転送レートに対応する情
報量以下であった場合に、ダミー情報形成手段で形成さ
れたダミー情報を記録情報に付加することで、該記録情
報の情報量を所定の転送レートに対応する情報量とした
うえで記録媒体に記録するようにしている。このため、
記録情報の削除を行った際には、この所定の転送レート
に対応する情報量の容量の空き領域が形成されることと
なる。従って、空き領域の容量の検出を行うことなく記
録情報の記録を可能とすることができ、記録情報の記録
に要する時間の短縮化を図ることができる。
【0127】請求項6に記載の本発明に係る記録装置
は、表示手段が、記録情報の転送レートに対応する前記
空き領域の容量、及び(又は)、記録情報の転送レート
に対応する実質的な記録可能時間を少なくとも表示する
ことにより、ユーザに対して記録情報の記録に対する判
断材料を提供することができる。このため、ユーザは、
記録情報の転送レートを適宜選択することで、記録媒体
上の空き領域を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置を適用した第1の実施の
形態となるDVD記録再生装置の概略的なブロック図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態のDVD記録再生装
置の記録時における、各転送レート毎の第1のトラック
バッファの記憶領域の占有量の遷移を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のDVD記録再生装
置の再生時における、各転送レート毎の第1のトラック
バッファの記憶領域の占有量の遷移を示す図である。
【図4】ディスク上に点在する空き領域、及び各転送レ
ートに応じて各空き領域に記録される記録信号の記録位
置を説明するためのディスクの模式図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のDVD記録再生装
置の記録動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】前記第1のトラックバッファの記憶領域の占有
量の遷移、及び記録信号の記録タイミングを説明するた
めの図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のDVD記録再生装
置の記録動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】各転送レート毎に算出され表示される記録可能
時間等の表示例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態のDVD記録再生装
置の記録動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施の形態のDVD記録再生
装置の記録動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…ディスク、2…操作部、3…システムコントロー
ラ、4…サーボ制御回路、5…ドライバ、6…光学ピッ
クアップ、7…プリアンプ、8…信号処理回路、9…ス
ピンドルモータ、10…第1のトラックバッファ、11
…AV符号化復号化部、12…第2のトラックバッフ
ァ、13…スピーカ部、14…表示制御部、15…表示
部、16…記録信号の入力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも記録時における記録情報の転
    送レートの差を吸収する一時記憶手段と、 記録媒体上の記録情報の少なくとも記録位置を示す位置
    情報が記録されている管理領域から該位置情報の再生を
    行う位置情報再生手段と、 前記位置情報再生手段により再生された位置情報に基づ
    いて、記録媒体上の記録情報が記録されている記録領域
    に対する空き領域を検出する空き領域検出手段と、 前記空き領域検出手段で検出された各空き領域の前後に
    位置する記録領域から前記空き領域までシークするのに
    要する時間を検出するシーク時間検出手段と、 記録情報の転送レートを「B」、前記一時記憶手段の容
    量を「C」、前記シークに要する時間を「T」として、
    「C/B>T」を満足する場合に、その空き領域を連続
    的な記録情報の記録再生が可能な空き領域として検出す
    る記録可能空き領域検出手段と、 前記記録可能空き領域検出手段により検出された空き領
    域に対して、前記一時記憶手段を介して記録情報の記録
    を行う記録手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも記録時における記録情報の転
    送レートの差を吸収する一時記憶手段と、 記録媒体上の記録情報の少なくとも記録位置を示す位置
    情報が記録されている管理領域から該位置情報の再生を
    行う位置情報再生手段と、 前記位置情報再生手段により再生された位置情報に基づ
    いて、記録媒体上の記録情報が記録されている記録領域
    に対する空き領域を検出する空き領域検出手段と、 前記空き領域検出手段で検出された各空き領域の前後に
    位置する記録領域から前記空き領域までシークするのに
    要する時間を検出するシーク時間検出手段と、 記録時における記録媒体に対する記録情報の転送レート
    を「A」、記録情報の転送レートを「B」、前記空き領
    域検出手段で検出された空き領域の容量を「m」、前記
    シークに要する時間を「T」として、「m>(A×B×
    T)/(A−B)」を満足する場合に、その空き領域
    を、連続的な記録情報の記録再生が可能な空き領域とし
    て検出する記録可能空き領域検出手段と、 前記記録可能空き領域検出手段により検出された空き領
    域に対して、前記一時記憶手段を介して記録情報の記録
    を行う記録手段とを有することを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも記録時における記録情報の転
    送レートの差を吸収する一時記憶手段と、 記録媒体上の記録情報の少なくとも記録位置を示す位置
    情報が記録されている管理領域から該位置情報の再生を
    行う位置情報再生手段と、 前記位置情報再生手段により再生された位置情報に基づ
    いて、記録媒体上の記録情報が記録されている記録領域
    に対する空き領域を検出する空き領域検出手段と、 前記空き領域検出手段で検出された各空き領域の前後に
    位置する記録領域から前記空き領域までシークするのに
    要する時間を検出するシーク時間検出手段と、 記録時における記録媒体に対する記録情報の転送レート
    を「A」、記録情報の転送レートを「B」、前記一時記
    憶手段の容量を「C」、前記空き領域検出手段で検出さ
    れた空き領域の容量を「m」、前記シークに要する時間
    を「T」として、 「C/B>T」及び 「m>(A×B×T)/(A−B)」 を満足する場合に、その空き領域を、連続的な記録情報
    の記録再生が可能な空き領域として検出する記録可能空
    き領域検出手段と、 前記記録可能空き領域検出手段により検出された空き領
    域に対して、前記一時記憶手段を介して記録情報の記録
    を行う記録手段とを有することを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録可能空き領域検出手段は、記録
    信号の転送レートに対応する容量以上の容量を有する空
    き領域に対してのみ、連続的な記録情報の記録再生が可
    能であるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のうちいずれか1項記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも記録時における記録情報の転
    送レートの差を吸収する一時記憶手段と、 記録媒体上の記録情報の少なくとも記録位置を示す位置
    情報が記録されている管理領域から該位置情報の再生を
    行う位置情報再生手段と、 前記位置情報再生手段により再生された位置情報に基づ
    いて、記録媒体上の記録情報が記録されている記録領域
    に対する空き領域を検出する空き領域検出手段と、 前記記録媒体に記録する記録情報の情報量を検出する情
    報量検出手段と、 前記情報量検出手段で検出された記録情報の情報量が所
    定の転送レートに対応する情報量以下であった場合、該
    記録情報の情報量を所定の転送レートに対応する情報量
    とするためのダミー情報を形成するダミー情報形成手段
    と、 前記ダミー情報形成手段で形成されたダミー情報を記録
    情報に付加することにより、該記録情報の情報量を所定
    の転送レートに対応する情報量として前記空き領域検出
    手段により検出された空き領域に記録する記録手段とを
    有することを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 記録情報の転送レートに対応する前記空
    き領域の容量、及び/又は、記録情報の転送レートに対
    応する実質的な記録可能時間を少なくとも表示する表示
    手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    うちいずれか1項記載の記録装置。
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