JP2001051895A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2001051895A
JP2001051895A JP11228242A JP22824299A JP2001051895A JP 2001051895 A JP2001051895 A JP 2001051895A JP 11228242 A JP11228242 A JP 11228242A JP 22824299 A JP22824299 A JP 22824299A JP 2001051895 A JP2001051895 A JP 2001051895A
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address
instruction
general
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signal line
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JP11228242A
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Naoki Kubota
直樹 久保田
Nobuyuki Shimura
伸之 志村
Yasuharu Obara
康晴 小原
Takahiko Shoyama
貴彦 庄山
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Hitachi Ltd
Hitachi Information Technology Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Information Technology Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物理アドレスを拡張するとLRA命令のように
物理アドレスを結果として得る命令の結果を格納する領
域が不足する。格納領域を拡張すると従来プログラムと
の互換性が失われる。格納領域を拡張しないと物理アド
レス情報が失われることがある。その誤った情報を元に
主記憶を更新すると、他プログラムやOSの領域を更新
してしまう可能性がある。 【解決手段】LRA命令において変換結果の物理アドレ
スが拡張していた場合、OSから受け渡される特定アド
レスを変換結果として命令発行元プログラムに渡す。O
Sはその特定アドレスの領域を未使用領域とすることに
より、従来プログラムが誤ってその特定アドレス領域に
アクセスしても、他のプログラムへの影響を最小限にす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUのアドレス
変換方式に係り、特に仮想アドレスを物理アドレスに変
換した結果をプログラムに返す命令の処理方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置に於いて、プログラムが指
定するアドレスで主記憶装置をアクセスする際、いった
ん物理アドレスに変換した後主記憶装置をアクセスする
ことは広く行われている。この変換のことを一般にアド
レス変換と呼び、アドレス変換前のアドレスを仮想アド
レス、変換後のアドレスを物理アドレスと呼ぶ。
【0003】例えば、株式会社日立製作所が製造販売す
る大型電子計算機である「Mシリーズ処理装置」に実装
されているアドレス変換は出版物「HITAC Mシリ
ーズ処理装置(M/ASAモード)」の「4.アドレス
変換」(P.49〜)に詳しく記述されている。
【0004】この様なアドレス変換は、プログラム実行
時に情報処理装置が具備するアドレス変換機構により自
動的に行われるため、多くの場合プログラムは、プログ
ラムで指定している仮想アドレスがいかなる物理アドレ
スに変換されているかを知る必要はない。
【0005】しかしながら、物理アドレスを意識するプ
ログラムも存在する。例えば、外部記憶装置との入出力
で用いられる入出力バッファ領域を割り当て管理するプ
ログラムが該当する。あるいはまた、物理アドレスを意
識はしないが、プログラムで指定する仮想アドレスに対
して物理アドレスが割り当てられており、すぐに使用す
ることができるか否かを確認するプログラムも存在す
る。そして、そのようなプログラムのために、仮想アド
レスを物理アドレスに変換することを主目的とする命令
が情報処理装置に用意されているのが普通である。一例
として、LRA(Load Real Addres
s)命令が知られており、前記出版物「HITAC M
シリーズ処理装置(M/ASAモード)」の261ペー
ジにその動作仕様が詳しく述べられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、情報処理装置の
利用がより高度なものとなって処理する情報量が飛躍的
に増えた結果、主記憶装置の記憶容量が不足する事態に
なりつつある。そのため、従来より情報処理装置が具備
していたアドレス変換機構を一部手直しし、より多くの
主記憶装置を使用できるようにしている。
【0007】この様にアドレス変換機構を一部手直しし
ても、既に説明したとおり多くのプログラムは自ら指定
するアドレスが仮想アドレスであり、従って、それが変
換された結果の物理アドレスがいかなるアドレスである
のかを意識する必要はないため、従来からのプログラム
は何ら手直しすることなく動作する。
【0008】しかしながら、物理アドレスを意識する必
要のあるプログラムはこの限りではなく、当然ではある
が拡張された物理アドレスを正しく扱うように書き直さ
れなければならない。
【0009】この場合、前出のLRA命令に不都合が生
じる。しいては、LRA命令を使用するプログラムに不
都合が生じる。
【0010】LRA命令は、命令のオペランドアドレス
として指定される仮想アドレスをアドレス変換し、その
結果を処理装置が具備する汎用レジスタに格納するもの
である。Mシリーズ処理装置では、32ビットの汎用レ
ジスタを16本具備しており、LRA命令の結果はその
うちの1つの汎用レジスタにアドレス変換した結果の物
理アドレスを格納する。Mシリーズ処理装置の場合、物
理アドレスは最大でも2Gバイト(2の31乗−1)で
あり、LRA命令が変換結果の物理アドレスを命令で指
定された汎用レジスタに格納することに何ら問題はなか
った。なぜならば、2Gバイトのアドレスは31ビット
桁で表現可能であり、これは汎用レジスタの桁数である
32ビットより小さいからである。
【0011】しかしながら、より多くの主記憶装置を使
用できるようにするために、物理アドレスの最大値を増
やす必要が出てきた。例えば、主記憶装置の記憶容量を
8Gバイト(2の33乗−1)に増やした場合、物理ア
ドレスの最大値を表現するのに必要な桁数は33ビット
桁となり、処理装置が具備する32ビットの汎用レジス
タに格納することができない。
【0012】この問題を解決するには、いくつかのアプ
ローチが存在する。
【0013】たとえば、LRA命令でアドレス変換した
結果の物理アドレスを格納するのに使用する汎用レジス
タを、1本から2本に増やすことが考えられる。元来汎
用レジスタは32ビット桁であり、2本使用すれば64
ビット桁確保できるので、物理アドレスを少しばかり拡
張しても当面は事足りる。この考え方は非常に素直では
あるが、しかし、これを実施するとLRA命令を使用し
ているプログラム全てを書き換える必要が生じる。なぜ
ならば、LRA命令で新たに使用される汎用レジスタを
従来プログラムが使用していたとすると(そして、おそ
らく使用しているだろう)、その汎用レジスタが保持し
ているデータを失わないように何らかの手を打たなけれ
ばならないからである。
【0014】現実問題として、LRA命令を発行して得
られる物理アドレスを実際に使用する従来プログラムで
あるならば、プログラムを書き換えるのは致し方ないで
あろう。書き換えることにより、より拡張された物理ア
ドレスを扱えるようになるのであるから、従来プログラ
ムを書き換えるだけの効能はありそうである。しかし一
方、LRA命令を発行はするが変換結果である物理アド
レスは使わないプログラムにとっては、たんに余計な仕
事となる。プログラムに手を入れると言うことは、換言
するに、プログラムに不良を作り込む可能性が生じるの
であり、そのデバッグに膨大な努力が必要であることは
業界では常識である。
【0015】かかる事情であるので、LRA命令におい
て物理アドレスを格納する汎用レジスタの本数を増やす
ことは断念せざるをえない。
【0016】LRA命令においてアドレス変換結果を格
納する汎用レジスタは1本のみ使用するという従来仕様
のままでありながら、物理アドレスが拡張された情報処
理装置に於いてもLRA命令を使用している従来プログ
ラムが問題なく動作することを保証しなければならな
い。
【0017】そこで、新たにLRA命令相当の新規命令
を用意する。この新規命令を新LRA命令を呼ぶ。物理
アドレスを意識するプログラムは全て変更し、LRA命
令を新LRA命令に書き換えることとする。
【0018】問題は、LRA命令を引き続き使用するプ
ログラムをどうするかである。アドレス変換結果が31
ビット桁に収まるのであるならば、汎用レジスタに格納
される物理アドレスは正しいことを保証できる。しか
し、アドレス変換結果が31ビット桁に収まらないので
あれば、汎用レジスタに格納される物理アドレスは正し
くない。LRA命令で汎用レジスタに格納された物理ア
ドレスを使用するプログラムは、全て新LRA命令を使
用するように書き換えることとするとは言っても、それ
はあくまでも机上の方針であり、実践するのは所詮は人
間である。
【0019】そして、そのような「見逃された」LRA
命令を発行し続けている従来プログラムが、誤ったアド
レス変換結果を使って主記憶をアクセスすれば誤動作す
るのは明らかである。その場合は、そこでデバッグし新
LRA命令を使用するように修正すればすむ話である。
しかし問題は、誤ったアドレス変換結果が示す物理アド
レスが、自プログラム領域であるという保証は何処にも
ないことである。極端な場合、「見逃された」LRA命
令で得た「誤った」物理アドレスの主記憶領域を書き換
えてしまうことすらあり得るのである。これは、重大な
問題であり、それこそ見逃すわけにはいかない問題であ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、LRA命令において、アドレス変換結果を何の情報
の欠落もなく汎用レジスタに格納することが可能か否か
を判断する第1の手段と、前記第1の手段によりアドレ
ス変換結果を何らかの情報の欠落なしには汎用レジスタ
に格納することができないと判断したとき、既定のアド
レスを汎用レジスタに格納する第2の手段を設ける。
【0021】望ましくは、前記第2の手段によって汎用
レジスタに格納される既定のアドレスを、主記憶装置の
決められた領域より得る第3の手段を設ける。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
より説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例を説明するため
の情報処理装置の構成図である。
【0024】主記憶装置101はアドレス0番地から最
大(2の33乗−1)番地までアドレス付けされた物理
的な記憶装置である。主記憶装置101は処理装置11
0で処理される命令やデータを保持するが、本実施例に
おいては回避アドレス106、LRA命令105および
アドレス変換テーブル108を保持し、また、未使用領
域107が割り当てられている。本実施例においては、
回避アドレス106は物理アドレス20番地に固定され
ているものとしている。
【0025】処理装置110は、命令実行制御装置11
1、汎用レジスタ112およびアドレス変換装置113
を具備する。
【0026】命令実行制御装置111は、信号線150
を介して主記憶装置101とつながっており、主記憶装
置の保持する命令を読み出したり、その命令の動作とし
て主記憶装置の保持する様々なデータを操作したりする
ことができる。本実施例においては、回避アドレス10
6、LRA命令105、未使用領域107が信号線15
0を介して参照される。
【0027】汎用レジスタ112は、各々32ビット幅
のレジスタであり、本実施例においては16本具備され
る。それぞれのレジスタを汎用レジスタ0、汎用レジス
タ1、汎用レジスタ2、...、汎用レジスタ15と呼
ぶ。各汎用レジスタの内容は信号線152を介して命令
実行制御装置によって読み書きされる。
【0028】アドレス変換装置113は、主記憶装置1
01が保持するアドレス変換テーブル108を信号線1
53を介して参照し、アドレス変換を行う。信号線15
1を介して、命令実行制御装置から送られてくる仮想ア
ドレスを変換し、変換結果の物理アドレスを命令実行制
御装置111へ送出する。
【0029】図2は、図1で説明した処理装置に於ける
LRA命令の動作を説明するための機能ブロック図であ
る。
【0030】主記憶装置101に保持されているLRA
命令105は、本説明においては汎用レジスタ1(11
2−1)が保持する仮想アドレスを変換し、汎用レジス
タ2(112−2)に格納する様に指定されているもの
とする。さらに、汎用レジスタ1(112−1)にはL
RA命令105でアドレス変換されるべき仮想アドレス
A(201)が保持されているものとし、その仮想アド
レスはX‘7FD00000’であるとする。ここに、
X‘7FD00000’という表記は、16進数である
ことを意味し、以下同様である。
【0031】最初に、従来技術による動作を説明する。
そのため、アドレス変換テーブル108は、仮想アドレ
スA(201)であるX‘7FD00000’が物理ア
ドレスB(202)であるX‘000123000’に
変換されるべくテーブルが作られているものとする。
【0032】命令実行制御装置111はLRA命令10
5を主記憶装置101から信号線150−1を介して読
み出す。そして、命令を解読した結果、汎用レジスタ1
(112−1)の保持する仮想アドレスをアドレス変換
して汎用レジスタ2(112−2)に格納すべく動作を
開始する。
【0033】この時の動作を、図3の動作フローチャー
トに従って説明する。
【0034】ステップ301:命令実行制御装置111
は汎用レジスタ1(112−1)の保持する仮想アドレ
スA(201)を信号線152−1を介して読み出す。
【0035】ステップ302:命令実行制御装置111
は仮想アドレスA(201)を信号線153−1を介し
てアドレス変換装置113へ送出し、アドレス変換動作
を起動する。
【0036】ステップ303:アドレス変換装置113
は、信号線153−1を介して受け取った仮想アドレス
A(201)を、アドレス変換テーブル108を信号線
153−3を介して参照しアドレス変換する。いま、仮
想アドレスA(201)はX‘7FD00000’であ
り、また、アドレス変換テーブルは仮想アドレスA(2
01)であるX‘7FD00000’が実アドレスB
(202)であるX‘000123000’に変換され
るべくテーブルが作られているので、アドレス変換装置
113は変換結果として物理アドレスB(202)であ
るX‘000123000’なる値を信号線153−2
を介して命令実行制御装置111へ送出する。
【0037】ステップ304:命令実行制御装置111
は信号線153−2を介してアドレス変換装置113か
ら送出されてきた物理アドレスB(202)をチェック
する。このチェックは、物理アドレスB(202)の下
位31ビット以外のビットがゼロかどうかを調べるもの
である。今回の場合、物理アドレスB(202)はX
‘000123000’であり下位31ビット以外のビ
ットは全てゼロであるので、次いでステップ305へ進
む。
【0038】ステップ305:命令実行制御装置111
は、物理アドレスB(202)を信号線152−2Bを
介して汎用レジスタ2(112−2)へ書込み、命令を
完了する。
【0039】以上説明したステップ301〜305の一
連の動作により、汎用レジスタ1(112−1)が保持
する仮想アドレスA(201)であるX‘7FD000
00’がアドレス変換され、結果の物理アドレスB(2
02)であるX‘00123000’が汎用レジスタ2
(112−2)に格納された。
【0040】それでは次に、本実施例に固有の効果を再
度図2を用いて説明する。
【0041】主記憶装置101に保持されているLRA
命令105は、先の説明と同様に汎用レジスタ1(11
2−1)が保持する仮想アドレスを変換し、汎用レジス
タ2(112−2)に格納する様指定されているものと
する。さらに、汎用レジスタ1(112−1)にはLR
A命令105でアドレス変換されるべき仮想アドレスA
(201)が保持されているものとし、その仮想アドレ
スがX‘7FD00000’である点も同じである。
【0042】しかしながら今回は、アドレス変換テーブ
ル108は仮想アドレスA(201)であるX‘7FD
00000’を物理アドレスC(203)であるX‘1
00123000’に変換すべくテーブルが設定されて
いるものとする。
【0043】命令実行制御装置111はLRA命令10
5を主記憶装置101から信号線150−1を介して読
み出す。そして、命令を解読した結果、汎用レジスタ1
(112−1)の保持する仮想アドレスをアドレス変換
して汎用レジスタ2(112−2)に格納すべく動作を
開始する。
【0044】この時の動作を、再び図3の動作フローチ
ャートに従って説明する。
【0045】ステップ301:命令実行制御装置111
は汎用レジスタ1(112−1)の保持する仮想アドレ
スA(201)を信号線152−1を介して読み出す。
【0046】ステップ302:命令実行制御装置111
は仮想アドレスA(201)を信号線153−1を介し
てアドレス変換装置113へ送出し、アドレス変換動作
を起動する。
【0047】ステップ303:アドレス変換装置113
は、信号線153−1を介して受け取った仮想アドレス
A(201)を、アドレス変換テーブル108を信号線
153−3を介して参照しアドレス変換する。今回は、
仮想アドレスA(201)はX‘7FD00000’で
あり、また、アドレス変換テーブルは仮想アドレスA
(201)であるX‘7FD00000’が物理アドレ
スC(203)であるX‘100123000’に変換
されるべくテーブルが作られているので、アドレス変換
装置113は変換結果として物理アドレスC(203)
であるX‘100123000’なる値を信号線153
−2を介して命令実行制御装置111へ送出する。
【0048】ステップ304:命令実行制御装置111
は信号線153−2を介してアドレス変換装置113か
ら送出されてきた物理アドレスC(203)をチェック
する。このチェックは、物理アドレスC(203)の下
位31ビット以外のビットがゼロかどうかを調べるもの
である。今回の場合、物理アドレスC(203)はX
‘100123000’であり下位31ビット以外のビ
ットが全てゼロではないので、次いでステップ306へ
進む。
【0049】ステップ306:命令実行制御装置111
は、物理アドレス20番地に格納されている回避アドレ
ス106を信号線150−2を介して読み出し、それを
信号線152−2Cを介して汎用レジスタ2(112−
2)へ書込み、命令を完了する。
【0050】以上説明したステップ301〜304およ
び306の一連の動作により、主記憶装置20番地にあ
らかじめ格納されていた回避アドレス106が汎用レジ
スタ2(112−2)に格納された。
【0051】例えばシステムコントロールプログラム
は、例えば4096番地からの一定長の領域を未使用領
域にしておくことができる。そしてこの4096番地な
るアドレスを、予め決められている物理アドレス20番
地に存在する回避アドレス106へ設定しておくことも
できる。
【0052】システムコントロールプログラムがこの様
に設定しておけば、たとえLRA命令105を発行した
プログラムがアドレス変換した結果が不正であることを
確かめないまま、汎用レジスタ2(112−2)に格納
された物理アドレスを使って主記憶を更新したとして
も、他のユーザープログラムやシステムコントロールプ
ログラム自身への悪影響は皆無である。なぜならば、こ
のケースは本発明に固有の効果により、汎用レジスタ3
番には主記憶装置内の物理アドレス20番地より読み出
された4096番地なるアドレスが格納されるのであ
り、そして、4096番地からの一定長の領域はシステ
ムコントロールプログラムによって予め未使用領域とさ
れているからである。
【0053】もし、必要であれば、未使用領域とされて
いる4096番地に対する不当な参照や更新を、プログ
ラムのデバッグ用として情報処理装置が具備しているア
ドレスコンペア機能を駆使して調べることもできよう。
【0054】本実施例に於いては、回避アドレス106
は主記憶装置の物理アドレス20番地に固定であるとし
てあるが、これはなにも20番地でなくても構わない。
更に付け加えれば、固定番地でなくても構わない。
【0055】本実施例に於いては、回避アドレス106
は、システムコントロールプログラムにより、主記憶装
置の固定番地を介してLRA命令105に伝達されると
しているが、これは、別な手段によって伝達されても構
わない。例えば、情報処理装置が具備する制御レジスタ
の中にかかる情報を定義しても良い。
【0056】本実施例に於いては、回避アドレス106
は、システムコントロールプログラムにより、何らかの
手段を介してLRA命令105に伝達されるものとして
いるが、これはもちろん、情報処理装置の具備する仕様
の一部として回避アドレス106に設定されるアドレス
そのものを予め決めておいても構わない。例えば、LR
A命令105はアドレス変換の結果が汎用レジスタに格
納できないと判断したとき、常にゼロを汎用レジスタに
格納するようにする。
【0057】
【発明の効果】本発明によって得られる代表的な効果
を、簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0058】(1)LRA命令を発行する従来プログラ
ムの変更量を最小限に押さえることができる。すなわ
ち、変換結果として得られる物理アドレスを実際に使用
するプログラムのみ変更すればよい。変換結果として得
られる物理アドレスは使用しないプログラムを変更する
必要はない。
【0059】(2)LRA命令を発行するプログラム
で、変換結果として得られる物理アドレスを実際に使用
するプログラムがあり、そして、物理アドレス拡張に対
応して行わなければならないプログラム修正が行われて
いない場合、そのプログラムの誤動作による他プログラ
ムやシステムコントロールプログラムへの悪影響を最小
限にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した情報処理装置の一例を示す構
成図である。
【図2】図1に於けるLRA命令の動作を説明するため
の機能ブロック図である。
【図3】図2に於けるLRA命令の動作を説明するため
の処理フローチャートである。
【符号の説明】
101…主記憶装置、105…LRA命令、106…回
避アドレス、107…未使用領域、108…アドレス変
換テーブル、110…処理装置、111…命令実行制御
装置、112…汎用レジスタ、113…アドレス変換装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志村 伸之 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立インフォメーションテクノロジー内 (72)発明者 小原 康晴 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立インフォメーションテクノロジー内 (72)発明者 庄山 貴彦 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所エンタープライズサーバ事業部内 Fターム(参考) 5B033 AA04 DA06 5B060 AB25 BA17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの処理装置と、この処理装
    置で解読され実行されるプログラムを保持する主記憶装
    置を有する情報処理装置であって、該主記憶装置はアド
    レス変換テーブルを保持し、該処理装置がこのアドレス
    変換テーブルを参照し、プログラムが指定する仮想アド
    レスを物理アドレスに変換するアドレス変換手段を具備
    する情報処理装置に於いて、変換結果の特定の条件を検
    出する第1の手段と、前記第1の手段によって特定の条
    件が検出されたとき、変換結果に拘わらず既定のアドレ
    スを変換結果とする第2の手段を具備することを特徴と
    する情報処理装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1の特徴を有する情報処理装置
    に於いて、前記第2の手段によりもたらされる既定のア
    ドレスを、主記憶装置上の定められた領域より得ること
    を特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1の特徴を有する情報処理装置
    に於いて、前記第2の手段によりもたらされる既定のア
    ドレスを、予め定められたアドレスとすることを特徴と
    する情報処理装置。
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