JP2001051727A - 減圧弁 - Google Patents

減圧弁

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JP2001051727A
JP2001051727A JP11224885A JP22488599A JP2001051727A JP 2001051727 A JP2001051727 A JP 2001051727A JP 11224885 A JP11224885 A JP 11224885A JP 22488599 A JP22488599 A JP 22488599A JP 2001051727 A JP2001051727 A JP 2001051727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート弁型の減圧弁において2次圧の極度の
低下の際に閉弁力が増大し機能停止する虞があり、開弁
付勢力を発生させる付勢機構を大型化したり、可動弁体
や弁座を小型化したりする対策が必要がある。 【解決手段】 弁ケース2、1次ポート4、2次ポート
5、弁室10、可動弁体11、ロッド挿通孔12、弁座
14、操作ロッド6、付勢機構7、受圧部材8などの構
成に加えて、弁体収容室20、可動子弁体21、小径ロ
ッド挿通孔22、小径弁座23、小径ロッド部6a、段
付き部6bなどを設けた。可動弁体11の閉弁後に可動
子弁体21が閉弁可能であり、可動弁体11が閉弁状態
のまま可動子弁体21が開閉可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、リーク量を僅少
にし得るシート弁型の減圧弁に関し、特に流体通路を大
きくしつつも小型化を図り得るようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、スプール弁式の減圧弁は種々実
用化されているが、その減圧弁ではスプールの外周側に
微小な隙間があるため、圧力流体のリーク量が多くなり
やすく、流体圧が高くなるとリーク量も増大する。そこ
で、最近、シート弁型の減圧弁も実用化されつつある。
この種の減圧弁は、弁ケース、弁ケース内の弁室、この
弁室の奥端に連通し且つ弁室より小径のロッド挿通孔、
弁室に連通した1次ポート、ロッド挿通孔に連通した2
次ポート、弁室内に可動に収容された可動弁体、弁室の
奥端壁に弁室側へ突出状に形成された環状の弁座、ロッ
ド挿通孔に流体通路をあけて挿入され可動弁体に当接し
た操作ロッド、2次圧を受圧して操作ロッドを閉弁側へ
付勢する受圧部材、操作ロッドに予め設定された弾性力
を開弁方向に付加する付勢機構などを備え、1次ポート
に導入された1次圧を減圧し2次圧として2次ポートに
出力する。
【0003】この減圧弁では、弁室内の1次圧が可動弁
体に作用して可動弁体が弁座に押圧される。2次圧が設
定圧未満のときには可動弁体が開弁し、1次圧が2次側
へ充填される。2次圧が設定圧に達すると、付勢機構の
付勢力から受圧部材に作用する流体力を差し引いた開弁
力が、1次圧と2次圧の差力により可動弁体に作用する
閉弁力よりも小さくなって可動弁体が閉弁状態になる。
その後2次圧が低下すると、受圧部材に作用する流体力
の減少により開弁力が増加するため、可動弁体を僅かに
開弁し、1次圧が充填されて2次圧が上昇し、再び設定
圧に達する。
【0004】ところで、2次圧を立ち上げる場合に、2
次圧がオーバーシュートしてハンチングが発生するの
で、それを防止する技術として、特許第2583986
号公報に記載の減圧弁においては、可動弁体が開弁状態
から閉弁状態に移行する終期に、可動弁体の外周側の流
体通路を絞り通路に切換えることで、前記のハンチング
を抑制する技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 2次圧が設定圧に等
しく、可動弁体が閉弁している状態において、何らの原
因により2次圧が大気圧近くまで急低下した場合には、
1次圧により可動弁体を閉じる閉弁力は非常に大きくな
る。この閉弁力よりも大きな付勢力を付勢機構により発
生させない限り、可動弁体を開弁できず、2次圧を立ち
上げることができず、減圧弁の機能を回復することがで
きなくなる。そこで、これを解決する為に、付勢機構を
大型化すると、減圧弁が大型化し、減圧弁の製作費も高
価になる。
【0006】他方、小型の付勢機構を設け、可動弁体、
ロッド挿通孔、操作ロッド等を細く形成する場合には、
減圧弁を介して流体圧をアクチュエータに充填する際の
充填速度が低くなってしまう。本発明の目的は、2次圧
の著しい低下の際にも確実に機能回復可能な減圧弁を提
供すること、付勢機構を小型化して小型化可能な減圧弁
を提供すること、2次側へ充填する充填速度を大きく確
保できる減圧弁を提供すること等である。
【0007】
【発明が解決するための手段】 請求項1の減圧弁は、
弁ケースと、弁ケース内の弁室と、この弁室の奥端に連
通し且つ弁室より小径のロッド挿通孔と、弁室に連通し
た1次ポートと、ロッド挿通孔に連通した2次ポート
と、弁室内に可動に収容された可動弁体と、弁室の奥端
壁に弁室側へ突出状に形成された環状の弁座と、ロッド
挿通孔に流体通路をあけて挿入され可動弁体に当接した
操作ロッドと、2次圧を受圧して操作ロッドを閉弁側へ
付勢する受圧部材と、操作ロッドに予め設定された弾性
力を開弁方向に付加する付勢機構とを備え、1次ポート
に導入された1次圧を減圧し2次圧として2次ポートに
出力する減圧弁において、前記可動弁体に操作ロッド側
端壁を残して形成された弁体収容穴と、前記弁体収容穴
に可動に装着され外周側に絞り通路を形成する可動子弁
体と、前記操作ロッド側端壁に形成された小径ロッド挿
通孔およびそのロッド側端壁に弁体収容穴側へ突出状に
形成された環状の小径弁座と、前記操作ロッドの先端部
分に形成され小径ロッド挿通孔に隙間をもって挿入され
た小径ロッド部および小径ロッド部の始端位置に形成さ
れ可動弁体に当接可能な段付き部とを備えたものであ
る。
【0008】「・・・減圧弁において、」までの前提構
成の作用については、従来技術の欄で説明したとおりで
あるので、ここに重複して説明するのを省略し、特徴構
成に関連する作用について説明する。
【0009】1次ポートと2次ポートに流体圧を供給し
2次圧を立ち上げる際には、付勢機構の付勢力により可
動弁体が開弁し、1次圧がロッド挿通孔から充填される
ため、流体の流量も多く、充填速度も高くなる。その後
2次圧が設定圧に近づくのに応じて、操作ロッドで可動
弁体を開く開弁力が小さくなり、2次圧立ち上げの終期
の時点では可動弁体が閉弁状態となる。しかし、可動子
弁体が開弁したまま、可動子弁体の外周側の絞り通路を
介して流れる1次圧が小径ロッド挿通孔から2次側へ充
填され、2次圧が設定圧になると可動子弁体も閉弁状態
となる。このように、可動子弁体の外周側の絞り通路を
介して1次圧が2次側へ充填されるため、2次圧立ち上
げの際の2次圧のハンチングを抑制できる。
【0010】次に、可動弁体と可動子弁体の両方が閉弁
した状態で2次圧が設定圧から僅かに低下した場合、操
作ロッドの開弁力が増大して操作ロッドが開弁側へ移動
する。このとき、操作ロッドの段付き部が可動弁体に当
接する前に、小径ロッド部が可動子弁体を開弁させ、1
次圧を2次側に充填するため、2次圧が直ちに設定圧に
達し、可動子弁体が閉弁状態に復帰する。このように、
2次圧に圧力調節する圧力制御の応答性が格段に向上す
る。
【0011】他方、弁座、操作ロッド、ロッド挿通孔に
比較して、小径弁座、小径ロッド部、小径ロッド挿通孔
は格段に小さいため、可動子弁体を小さな力で開弁可能
である。それ故、可動弁体と可動子弁体の両方が閉弁し
た状態で2次圧が大気圧近くまで低下した場合でも、1
次圧により可動子弁体に作用する閉弁力は比較的小さい
から、付勢機構の小さな付勢力で可動子弁体を開弁させ
て1次圧を2次側へ充填し、その後大きな可動弁体を開
弁させて、2次圧を急速に立ち上げることができる。こ
うして、付勢機構を大型化することなく、2次圧の著し
い低下による減圧弁の機能停止を防止できる。
【0012】請求項2の減圧弁は、請求項1の発明にお
いて、前記可動子弁体と可動弁体を閉弁方向へ弾性付勢
する共通のバネ部材を設けたことを特徴とするものであ
る。1次圧の有無にかかわらず、可動弁体が弁座から離
脱したり、可動子弁体が小径弁座から離脱するのを防止
できる。
【0013】請求項3の減圧弁は、請求項1または2の
発明において、前記小径ロッド部の長さは、可動子弁体
の操作ロッド側端壁と弁座の合計厚さよりも大きく設定
されていることを特徴とするものである。それ故、可動
弁体を閉弁させてから可動子弁体を閉弁させたり、或い
は、可動弁体を閉弁状態にしたまま、可動子弁体を開弁
させたりすることができる。
【0014】請求項4の減圧弁は、請求項1〜3の何れ
かの発明において、前記弁座に対向する可動弁体の弁面
部を合成樹脂部材で構成し、前記小径弁座に対向する可
動子弁体の弁面部を合成樹脂部材で構成したことを特徴
とするものである。可動弁体の閉弁状態のとき、合成樹
脂部材からなる弁面部が弁座に圧接するため、流体圧の
リークが生じない。同様に、可動子弁体の閉弁状態のと
き、合成樹脂部材からなる弁面部が小径弁座に圧接する
ため、流体圧のリークが生じない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施の形態は、油圧を減
圧する減圧弁に本発明を適用した場合の例である。図
1、図2に示すように、このシート弁型の減圧弁1は、
弁ケース2と、弁ケース2内に装備された減圧弁機構3
と、減圧弁機構3に1次圧を導入する1次ポート4と、
減圧された2次圧を吐出する2次ポート5と、減圧弁機
構3を開弁させる操作ロッド6と、予め設定された開弁
方向(図1の右方向)の弾性付勢力を操作ロッド6に付
加する付勢機構7と、2次ポート5の2次圧を受圧して
操作ロッド6を閉弁方向(図1の左方向)へ付勢する受
圧部材8などを備えている。
【0016】そして、この減圧弁1は、1次ポート4に
供給される1次圧を予め設定された圧力の2次圧に減圧
して2次ポート5に出力するようになっている。弁ケー
ス2は、ケース本体2aと、減圧弁機構3の弁座14と
弁室10を形成するケース補助体2bとを有し、ケース
補助体2bはケース本体2aに固定され、ケース補助体
2bの外周部にはシール部材7が装着されている。
【0017】減圧弁機構3について説明する。減圧弁機
構3は、主減圧機構と副減圧機構とを同心的に配列した
構造である。主減圧機構は、1次ポート4に連通した弁
室10、弁室10内に軸心方向(左右方向)へ可動に収
容された可動弁体11、弁室10の奥端に同心状に連通
し且つ弁室10よりも小径のロッド挿通孔12、このロ
ッド挿通孔12に環状の油通路13を空けて左方より挿
入された操作ロッド6、弁室10の奥端壁のうちロッド
挿通孔12の端部の縁部に弁室10側へ突出状に形成さ
れた環状の弁座14などを備えている。
【0018】前記可動弁体11は弁室10に軸心方向へ
可動に装着されている。弁座14に対向する可動弁体1
1の弁面部は合成樹脂材料(例えば、ナイロン)製の封
止部材11aで構成されている。それ故、閉弁状態にお
いては、この封止部材11aが突出状の弁座14に圧接
するため、油圧リークが生じない。可動弁体11の外周
部には十分な流量の油が通過可能な複数の通路溝が軸心
方向向きに形成されている。ロッド挿通孔12はシリン
ダ孔15を介して2次ポート5に連通している。操作ロ
ッド6はロッド挿通孔12に比較的大きな断面積の環状
の油通路13をもって挿入されている。操作ロッド6に
は小径ロッド部6aの始端位置に位置し且つ可動弁体1
1に左方から当接可能な段付き部6bが形成され、その
段付き部6bが可動弁体11に左側から当接している。
【0019】副減圧機構は、可動弁体11に操作ロッド
側端壁11bを残して形成された弁体収容穴20、この
弁体収容穴20に軸心方向へ可動に装着された可動子弁
体21、操作ロッド側端壁11bに形成され且つロッド
挿通孔12よりも格段に小径の小径ロッド挿通孔22、
この小径ロッド挿通孔22に挿入された小径ロッド部6
a、操作ロッド側端壁11bのうち小径ロッド挿通孔2
2の端部の縁部に弁体収容穴20側へ突出状に形成され
た環状の小径弁座23、可動子弁体21と可動弁体11
とを共通に閉弁方向(左方)へ付勢する小型のコイルバ
ネ24などを備えている。コイルバネ24の左端部は、
可動子弁体21の凹部に嵌められ、コイルバネ24の右
端はケース補助体2bの右端部内のバネ受け具25とス
トップリング26とで受け止められている。
【0020】前記可動子弁体21は、その外周側に筒状
の絞り通路20aをもって弁体収容穴20に軸心方向へ
可動に装着されている。小径弁座23に対向する可動子
弁体21の弁面部は合成樹脂材料(例えば、ナイロン)
製の封止部材21aで構成されている。それ故、閉弁状
態においては、その封止部材21aが突出状の小径弁座
23に圧接するため、油圧リークが生じない。
【0021】操作ロッド6の先端部分に形成された小径
ロッド部6aは小径ロッド挿通孔22に環状隙間をもっ
て挿入されている。小径ロッド部6aの長さは、操作ロ
ッド側端壁11bと弁座14の合計厚さよりも大きく設
定されている。それ故、可動弁体11を閉弁させたま
ま、可動子弁体21を開弁させることができる。即ち、
2次圧立ち上げの終期には、主減圧機構が先に閉弁し、
その後副減圧機構が閉弁する。そして、2次圧がほぼ充
填されている状態では、主減圧機構を閉弁状態に維持し
たまま、副減圧機構が開閉して2次圧を設定圧に維持す
る為の圧力調整がなされる。
【0022】1次ポート4には金網製のフィルタ30が
設けられ、このフィルタ30はケース本体2aに螺合さ
れた金具31で固定されている。この金具31の押え部
31aにも複数の通路が補助的に形成され、1次ポート
4に供給された1次圧は、フィルタ30を通って弁室1
0内へ導入される。2次ポート5には金網製のフィルタ
32が設けられ、このフィルタ32はケース本体2aに
螺合された金具33で固定されている。
【0023】ケース本体2aの左半部には、ロッド挿通
孔12に直列的に連通し且つロッド挿通孔12よりも大
径のシリンダ孔15が形成され、このシリンダ孔15を
介してロッド挿通孔12が2次ポート5に連通してい
る。このシリンダ孔15の左半部には操作ロッド6と一
体の受圧部材8(ピストン)が油密摺動自在に装着さ
れ、この受圧部材8は付勢機構7の出力板41に固定さ
れている。
【0024】付勢機構7について説明する。付勢機構7
は、ケース部材40、軸心方向へ可動の出力板41、軸
心方向へ可動の調節板42、これらの間に装着された強
力な圧縮コイルバネ43、調節板42の位置を調節する
為の調節ボルト44及びナット45などで構成されてい
る。前記ケース部材40は、筒部材40aと、これに4
本のボルト46で固定された端板40bとからなる。図
1の状態は、主減圧機構と副減圧機構とが最大限開弁し
た状態を示し、この状態では出力板41がケース本体2
aに当接しているが、出力板41は操作ロッド6と一体
的に軸心方向へ移動する。
【0025】前記調節ボルト44とナット45を介して
調節板42の位置を調節し、圧縮コイルバネ43の弾性
付勢力を調節することで、2次圧を調節することができ
る。例えば、圧縮コイルバネ43の弾性付勢力を強化す
れば2次圧が高まる。1次圧と2次圧の値、弁座14の
直径、小径弁座23の直径、受圧部材8の受圧面積など
に応じて、圧縮コイルバネ43の弾性付勢力を調節し、
予め設定された2次圧を発生させるように構成してあ
る。
【0026】次に、以上説明した減圧弁1の作用につい
て説明する。1次ポート4と2次ポート5に油圧を供給
して2次圧を立ち上げる際には、図1に示すように、可
動弁体11と可動子弁体21の両方とも開弁し、1次圧
がロッド挿通孔12から充填されるため、油の流量も多
く充填速度も高くなる。その後、2次圧が設定圧に近づ
くのに応じて、操作ロッド6で可動弁体11を開く開弁
力が小さくなり、2次圧立ち上げの終期の時点では、図
3に示すように可動弁体11が閉弁状態となる。
【0027】そして、可動子弁体21が開弁したまま、
可動子弁体21の外周側の絞り通路20aを介して流れ
る1次圧が小径ロッド挿通孔22から2次側へ充填され
(図3参照)、2次圧が設定圧になると可動子弁体21
も閉弁状態となる(図4参照)。こうして、可動子弁体
21の外周側の絞り通路20aを介して2次側へ充填さ
れるため、2次圧立ち上げの際に2次圧のハンチングを
効果的に抑制することができる。
【0028】次に、図4に示すように、可動弁体11と
可動子弁体21の両方が閉弁した状態で2次圧が設定圧
から僅かに低下した場合、操作ロッド6の開弁力が増大
して操作ロッド6が開弁側へ移動する。このとき、操作
ロッド6の段付き部6bが可動弁体11に当接する前
に、図3に示すように、小径ロッド部6aが可動子弁体
21を開弁させ、1次圧を2次ポートに充填するため、
2次圧が直ちに設定圧に達し、その後可動子弁体21が
閉弁状態に復帰する(図1参照)。こうして、2次圧を
発生させ維持する圧力制御の応答性が格段に向上する。
【0029】他方、弁座14、操作ロッド6、ロッド挿
通孔12に比較して、小径弁座23、小径ロッド部6
a、小径ロッド挿通孔22は格段に小さいため、可動子
弁体21を小さな力で開弁可能である。それ故、可動弁
体11と可動子弁体21の両方が閉弁した状態で2次圧
が大気圧近くまで低下した場合でも、1次圧により可動
子弁体21に作用する閉弁力は小さいから、付勢機構7
の小さな付勢力で可動子弁体21を開弁させて1次側の
油圧を2次側へ充填することができる。その2次圧の増
大により可動弁体11に働く閉弁力が減少するため、可
動弁体11が開弁し、減圧弁1が正常に機能し始めるか
ら、減圧弁1の機能停止が生じない。また、可動子弁体
と可動弁体を閉弁方向へ弾性付勢する共通のバネ部材を
設けたため、可動弁体が弁座から離脱したり、可動子弁
体が小径弁座から離脱するのを防止できる。
【0030】次に、前記の減圧弁1を部分的に変更する
変更例について説明する。まず、可動弁体11を付勢す
るバネ部材をコイルバネ24とは独立に設けることも可
能である。また、ケース補助体2bは必須のものでな
く、ケース補助体2bの部分をケース本体2aでもって
構成してもよい。
【0031】また、1次ポート4、2次ポート5の位
置、向き、サイズ等は適宜変更しても何ら問題はない。
しかも、金具31,33はフィルタ30,32を固定す
る為に設けたので、これら金具31,33はフィルタ3
0,32とともに省略可能である。また、付勢機構7
は、圧縮コイルバネ43で付勢力を発生させるものに限
らず、油圧、空気圧、又は、油圧とバネ部材で付勢力を
発生させる構成でもよい。前記の減圧弁1は油圧を減圧
する減圧弁を例にして説明したが、油圧以外の種々の液
圧、あるいは、空気圧やその他のガス圧を減圧する減圧
弁にも、本発明の減圧弁を同様に適用することができ
る。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記減
圧弁1に種々の変更を付加した形態で実施可能である。
【0032】
【発明の効果】 請求項1の減圧弁によれば、可動弁体
と可動子弁体とが閉弁した状態において2次圧が極端に
低下した場合にも、比較的小型の付勢機構により可動子
弁体を開弁させ、1次圧を2次側へ充填することができ
る。そして、2次圧をある程度まで増大すると可動弁体
が開弁し、1次圧を2次側へ急速に充填できる。つま
り、2次圧の極端な低下による減圧弁の機能停止を防止
できるうえ、その機能停止を防止する為に付勢機構を大
型化する必要がないため、付勢機構を小型化でき、減圧
弁を小型化することができる。また、前記の減圧弁の機
能停止を防止する為に、可動弁体や弁座を小型化する必
要がないため、2次圧を充填する際の充填速度を高く確
保できる。
【0033】2次圧を立ち上げる際の終期には、可動子
弁体の外周側の絞り通路を介して1次圧が2次側へ充填
されるため、2次圧立ち上げの際のハンチングを抑制で
きる。 また、2次圧を維持する際には、可動弁体を閉
弁させたまま、2次圧の低下に敏感に反応する可動子弁
体を開閉させて2次圧を調節できるため、2次圧制御の
応答性に優れる。
【0034】請求項2の減圧弁によれば、可動子弁体と
可動弁体を閉弁方向へ弾性付勢する共通のバネ部材を設
けたため、1次圧の有無にかかわらず、可動弁体が弁座
から離脱したり、可動子弁体が小径弁座から離脱するの
を防止できる。
【0035】請求項3の減圧弁によれば、小径ロッド部
の長さは、可動子弁体の操作ロッド側端壁と弁座の合計
厚さよりも大きく設定されているため、可動弁体を閉弁
させまま、可動子弁体を確実に開弁させることができ
る。
【0036】請求項4の減圧弁によれば、弁座に対向す
る可動弁体の弁面部を合成樹脂部材で構成し、前記小径
弁座に対向する可動子弁体の弁面部を合成樹脂部材で構
成したため、可動弁体と弁座間から流体圧がリークする
ことがなく、同様に、可動子弁体と小径弁座間から流体
圧がリークすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る減圧弁の断面図であ
る。
【図2】図1の減圧弁の平面図である。
【図3】主減圧機構が閉弁し副減圧機構が開弁している
作動状態における減圧弁の要部断面図である。
【図4】主減圧機構と副減圧機構の両方とも閉弁してい
る作動状態における減圧弁の要部断面図である。
【符号の説明】
1 減圧弁 2 弁ケース 4 1次ポート 5 2次ポート 6 操作ロッド 6a 小径ロッド部 6b 段付き部 7 付勢機構 8 受圧部材 10 弁室 11 可動弁体 11a 封止部材 11b ロッド側端壁部 12 ロッド挿通孔 13 油通路 14 弁座 20 弁体収容穴 20a 絞り通路 21 可動子弁体 21a 封止部材 22 小径ロッド挿通孔 23 小径弁座 24 コイルバネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ケースと、弁ケース内の弁室と、この
    弁室の奥端に連通し且つ弁室より小径のロッド挿通孔
    と、弁室に連通した1次ポートと、ロッド挿通孔に連通
    した2次ポートと、弁室内に可動に収容された可動弁体
    と、弁室の奥端壁に弁室側へ突出状に形成された環状の
    弁座と、ロッド挿通孔に流体通路をあけて挿入され可動
    弁体に当接した操作ロッドと、2次圧を受圧して操作ロ
    ッドを閉弁側へ付勢する受圧部材と、操作ロッドに予め
    設定された弾性力を開弁方向に付加する付勢機構とを備
    え、1次ポートに導入された1次圧を減圧し2次圧とし
    て2次ポートに出力する減圧弁において、 前記可動弁体に操作ロッド側端壁を残して形成された弁
    体収容穴と、 前記弁体収容穴に可動に装着され外周側に絞り通路を形
    成する可動子弁体と、 前記操作ロッド側端壁に形成された小径ロッド挿通孔お
    よびそのロッド側端壁に弁体収容穴側へ突出状に形成さ
    れた環状の小径弁座と、 前記操作ロッドの先端部分に形成され小径ロッド挿通孔
    に隙間をもって挿入された小径ロッド部および小径ロッ
    ド部の始端位置に形成され可動弁体に当接可能な段付き
    部と、 を備えたことを特徴とする減圧弁。
  2. 【請求項2】 前記可動子弁体と可動弁体を閉弁方向へ
    弾性付勢する共通のバネ部材を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の減圧弁。
  3. 【請求項3】 前記小径ロッド部の長さは、可動子弁体
    の操作ロッド側端壁と弁座の合計厚さよりも大きく設定
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    減圧弁。
  4. 【請求項4】 前記弁座に対向する可動弁体の弁面部を
    合成樹脂部材で構成し、前記小径弁座に対向する可動子
    弁体の弁面部を合成樹脂部材で構成したことを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載の減圧弁。
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