JP2001048804A - TNF−α産生抑制剤 - Google Patents

TNF−α産生抑制剤

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JP2001048804A
JP2001048804A JP2000055360A JP2000055360A JP2001048804A JP 2001048804 A JP2001048804 A JP 2001048804A JP 2000055360 A JP2000055360 A JP 2000055360A JP 2000055360 A JP2000055360 A JP 2000055360A JP 2001048804 A JP2001048804 A JP 2001048804A
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Motoi Matsuura
基 松浦
Yoshitaka Nakamura
吉孝 中村
Eiji Negishi
栄志 根岸
Makoto Yamaguchi
真 山口
Kiyoshi Kobayashi
清志 小林
Katsuyuki Uchida
勝幸 内田
Hajime Sasaki
一 佐々木
Takaji Yajima
高二 矢島
Tamotsu Kuwata
有 桑田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常なTNF-α産生と相関する様々な病態
の、改善、予防、または治療に有効な、経口医薬品、食
品組成物、および経腸栄養剤を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 ラクトフェリンを予め経口投与すること
により、その後のグラム陰性菌などの侵入によるTNF
-αの異常産生が抑制されることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、TNF-α産生抑
制剤に関する。また、本発明は、TNF-αの産生に起
因する病態の予防、改善、治療、または再発予防のため
の医薬製剤に関する。さらにまた、本発明は、TNF-
αの産生に起因する病態の予防、改善、または再発予防
に有用な食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】腫瘍壊死因子α(TNF-α)は、活性
化マクロファージなどが産生する代表的なサイトカイン
の一種で、マクロファージを細菌(特にリポ多糖:LP
Sあるいはエンドトキシン)やウイルス、寄生虫などで
刺激したときに産生される。
【0003】TNF-αは、さまざまな免疫・炎症反応
に関与し、種々の炎症性疾患の病態にも深く関わってい
ることが知られている。すなわち、TNF-αの異常産
生は、敗血症ショック、全身性エリテマトーデス、慢性
関節リュウマチ、などの膠原病、アレルギー疾患、動脈
硬化、インスリン抵抗性、糖尿病などの代謝性疾患や、
多発性硬化症、移植片対宿主、ウイルス肝炎、HIV感染
などの各種感染症、など多くの病態の重症度と相関して
いる。TNF-αとエンドトキシンの相乗作用による敗
血症性ショックは特に重要であり、敗血症性ショック
後、しばしば多臓器不全症に陥る。敗血症(sepsis)と
いう病態は、血中へ細菌が侵入し、それが原因で臓器不
全などを併発し、全身状態が悪化している状態である。
最近、全身性炎症反応症候群(SIRS)という病態が
注目されているが、敗血症はこの概念に包括される。S
IRSは、各種の侵襲(手術、重症膵炎、外傷、熱傷、
ショック、敗血症)により、免疫担当細胞、あるいは炎
症細胞が刺激を受け、サイトカインを産生し、それが血
中へ吸収され、全身を循環し、全身的な炎症反応を引き
起こしている状態である。
【0004】そこで、TNF-αの作用を抑制あるいは
阻害する物質は、上記病態の予防、改善、または治療剤
として有用であるとの考えから、TNF産生レベルを抑
制する物質、TNF受容体に対するアンタゴニスト、あ
るいはTNFに対する抗体など、数多くの特許出願がな
されている このうち抗TNFヒト化抗体はすでに実用
化されている。しかしながら、これらの多くは化学物質
であり大なり小なり副作用をもち、また抗TNF抗体は
依然として抗原性の問題が残されている。そこで、上述
の作用を有し、かつ、これまでの長い食経験で安全性の
保証された経口摂取可能なTNF-α産生抑制作用を有
する物質の登場が求められている。
【0005】哺乳動物の、主として乳汁中に含まれる鉄
結合性の糖タンパク質であるラクトフェリン(以下、
「Lf」と称する)は、その候補の一つと考えられる。
Lfは、多彩な生物活性(抗菌作用、過酸化脂質生成抑
制作用、鉄吸収調節作用、免疫機能調節作用、細胞増殖
作用、および細菌感染防御作用)を示すことから、Lf
による、生理学的異常の是正、予防、あるいは治療実験
の試みがなされている(Zimecki, M. et al.: Arch. Imm
unol. Ther. Exp., 46: 231-240, 1998)。
【0006】Lfの、TNF-α産生抑制作用に関して
も数多くの文献が存在する。例えば、LPSは、グラム
陰性菌外膜の構成因子であり、最もよく知られたサイト
カイン誘導因子であるが、ヒトLfは、LPSで刺激し
た単核細胞からのIL-1、およびTNF-αの産生を阻
害する(Crouch, S.P.M. et al.: Blood, 80(1): 235-2
40, 1992)、ウシLfをマウスに静脈内投与し、その2
4間後にLPSを投与すると、血清中のTNF-αの濃
度が有意に低下する(Machnicki, M. et al.: Int. J.
Exp. Path., 74: 433-439, 1993)等である。一方、L
fの経口投与では、ウシLfを含む市販品のカプセルを
連続10日間経口摂取(ウシLfとして40mg/日)
した健常人の血液細胞におけるTNF-αのLPS誘導
産生量に与えるLfの影響はより小さい(Zimecki, M. e
t al.: Arch. Immunol. Ther. Exp.,46: 231-240, 199
8)等である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、TNF-α
産生の抑制剤、および該TNF-αの産生と相関する様
々な病態の、予防、改善、治療、または再発予防に有効
な経口性組成物、および医薬品を提供することを課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、Lfを予め経口投
与することにより、その後のグラム陰性菌などの侵入に
よる、TNF-αの産生が抑制されることを見出した。
そして、TNF-αの産生に相関する様々な病態の、改
善、予防、治療、または再発予防に、Lfが有効である
ことが期待され、Lfを有効成分とする上記病態の患者
の病態の改善、予防、治療、または再発予防に有用な経
口性組成物、および医薬品を提供することが可能である
との結論に達し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、(1) TNF-α
の産生抑制を必要とする病態の予防、改善、治療、また
は再発予防のための、有効量のラクトフェリンを含有す
る経口性TNF-α産生抑制剤、(2) TNF-αの産
生に起因する病態の予防、改善、再発予防、または治療
のための有効量のラクトフェリンを含有する経口性医薬
製剤、(3) TNF-αの産生に起因する病態の予
防、改善、再発予防のための有効量のラクトフェリンを
含有する経口性組成物、(4) 健康食品、機能性食
品、栄養補助食品、特定保健用食品、治療食、経腸栄養
食品である(3)の経口性組成物、(5) TNF-α
の産生に起因する病態の予防、改善、再発予防に有用な
経口性組成物を製造するための有効量のラクトフェリン
の使用、(6) 経口性組成物が健康食品、機能性食
品、栄養補助食品、特定保健用食品、治療食、経腸栄養
食品である(5)のラクトフェリンの使用、に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】定義 “有効量のラクトフェリン”とは、後述する試験例1〜
7に記載の、TNF-α産生を抑制するラクトフェリン
用量から導かれる量を意味する。
【0011】LPSは、in vivoにおけるTNF-αの産
生誘導実験に最もよく用いられている。LPSを動物に
投与すると、TNF-αが広範に産生される。
【0012】そこで、本発明者らは、Lfの経口投与に
よる、LPS誘導TNF-α産生の抑制作用を調べるた
めに、Lfを単回、あるいは連続経口投与し、その後、
LPSを腹腔投与し、TNF-α産生を誘導した後、血
中のTNF-α量を測定した。結果、図1、および2に
示すように、Lf投与群は、TNF-α濃度の上昇を有
意に抑制していることが認められた。そして、この抑制
作用に対するLfの有効濃度を調べた結果、図3に示す
ように、Lfが、0.5〜1.0mg/マウス/day以上で、血中
TNF-α濃度の上昇抑制が認められた。Lfは、リピ
ドAおよびintactなLPSに直接結合することがin vit
oの実験で示されている(Appelmelk, B. J.et al.: Inf
ection and Immunology.62: 2682-2632, 1994)。すなわ
ち、Lfを予め経口投与することによって、グラム陰性
菌外膜の構成因子であるLPSをはじめ、多様な菌体成
分、分泌タンパク質、などによるTNF-αの望ましく
ない異常産生が抑制され、その結果、TNF-αが血中
に吸収され、全身を循環し、全身的な反応(SIRS; syst
emic inflammatory response syndrome)の発症を予防す
るとすることが期待される。本実験では、興味あること
に、LPS投与時には、すでに血中には、Lfが検出さ
れず、LfのTNF-α産生抑制作用が、LfとLPS
との結合によるものではないことが推察される。
【0013】クッパー細胞(Kupffer cell)は、肝臓の
類洞腔内に存在する組織マクロファージで、全身のマク
ロファージの約80%を占める。クッパー細胞は、エン
ドトキシン刺激によってTNF-αを含む様々なサイト
カイン(IL-1、IL-6、IL-10等)を産生する
(Lichman S.N. et al.: Am. J. Physiol., 275: G39-G
46, 1998; Matsuura, K. et al.: J. Exp. Med., 179:
1671-1676, 1994; Ikejima, K. et al.: Am. J. Physio
l., 274: G669-G676, 1998; Shanker, G. et al.: Lymp
hokine Cytokine Res., 13(6): 377-82, 1994)。RA
W 264細胞は、Abelson 白血病ウイルスで形質転換
したマウスの白血病の単球マクロファージ様細胞である
(J. Immunol., 119: 950, 1977; Tanida, N. et al.:
J. Biochem., 112: 616, 1992)。THP-1細胞は、急
性単球白血病患者(1歳、男性)の末梢血から樹立され
た(Tsuchiya, S. et al.: Int. Cancer, 26: 171, 198
0)。これらの細胞を用いたin vitroの実験系は、生体
内における、エンドトキシンショックによるTNF-α
産生を再現したものとして利用価値は高い。
【0014】そこで、本発明者らはこれらの細胞を培養
し、ヒトおよびウシLfの炎症抑制効果を、炎症性サイ
トカインの一つであるTNF-αの産生量を調べること
により評価した。その結果、図4〜図7に示すように、
ヒトLf添加群は、TNF-αの産生を顕著に抑制して
いることが認められた。この抑制作用に対するヒトLf
の有効濃度は、10〜100μg/ml以上であった。本発明の
試験例では、LfとLPSとの共存はしておらず、この
効果が、LfとLPSの結合によるものではないことが
推察される。
【0015】また、本発明者らは、LPSショックモデ
ルマウスに対し、Lfを腹腔内投与して、Lfが、血中
のTNF-α濃度上昇を抑制するかどうかを調べた。結
果、図4に示すように、血中のTNF-α濃度は、ヒトL
fを投与した群は、ウシLfおよびウシ血清アルブミン
を投与した群に比較して、その上昇を抑制していること
が認められた。これらのことより、ヒトLfには、TN
F-α産生抑制効果があると考えられる。
【0016】本発明の目的に用いられるLfは、ヒトを
含む哺乳動物の乳から公知の方法(例えば、特開平11-2
9600公開公報)で得られる。また、遺伝子組換え技術に
より、組換えLfとして得ることもできる(例えば、米
国特許5,571,697)。また、本発明のLfは、Lfの生
物活性を有するタンパク質、またはその対立遺伝子変種
を含む。Lfの生物活性とは、Lfの代謝的、または生
理的機能を意味し、類似の活性、または改善された活
性、望ましくない副作用を低減させた活性をも含む。さ
らにLfの抗原性活性、免疫原性活性をも含む。また、
上記Lfを、塩酸、クエン酸などにより脱鉄したアポL
f、またはアポLfを金属でキレートさせた金属飽和ア
ポLfも本発明に用いることができる
【0017】本発明のLf、およびその生物活性を有す
る変種は、ヒトを含む哺乳動物でのTNF-αの有害な
作用を、予防、改善、または治療するために、すなわ
ち、過剰、またはTNF-αが内因的に形成され、ある
いは外部から投与される状態を、処置するために用いら
れる。過剰、または異常なTNF-α刺激により生じる
疾患として、例えば、癌や感染症における悪液質、アレ
ルギー性、および炎症性疾患、自己免疫疾患、肺循環疾
患、感染症、および骨吸収疾患等、例えば、リウマチ性
関節炎、リウマチ性脊椎炎、変形性関節炎、痛風、敗血
症、敗血症ショック、内毒素ショック、グラム陰性ショ
ック、中毒性ショック症候群、ARDS(急性呼吸困難
症)、肺サルコイドーシス、喘息、珪肺症、悪液質、潰
瘍性大腸炎、クローン病、骨粗鬆症、再灌流後の臓器障
害、中枢神経系の炎症性疾患、例えばマラリア、多発性
硬化症、全脳炎、感染症、例えばAIDS、狂牛病、皮
膚の感染疾患、例えば、蕁麻疹、乾せん、アトピー性皮
膚炎、接触性皮膚炎、エリトマトーデス、および尿崩
症、例えば、パーキンソン病の際の神経保護、例えば多
発性梗塞、および卒中発作後の痴呆等、また、髄膜炎、
肝炎、II型糖尿病等が挙げられる。
【0018】Lfを、本発明の、TNF-αの異常、ま
たは過剰産生に起因する様々な病態の症状の予防、改
善、障害された臓器の庇護、機能回復、あるいは治癒後
の予防に用いる場合の好ましい使用形態は、Lfの有効
量の経口摂取である。すなわち、飲食品、栄養補助食
品、特別用途食品(病者用食品、妊産婦・授乳婦用粉
乳、乳児用調製粉乳、高齢者用食品、特定保健用食
品)、経腸栄養剤、医薬部外品、あるいは医薬品等に対
し、Lfの有効量を配合することを含む。
【0019】栄養による治療を進める主役は治療食であ
る。同じ病名であっても、病期により、また、各患者個
人によっても病態は異なるので、治療食の内容は、この
病態の変化に伴って変わるべきものであり、それは当業
者に公知である。Lfの配合量は、最終組成の少なくと
も1%、望ましくは、5〜40%である。
【0020】経腸栄養は、経口、あるいは経鼻的に挿入
したチューブや胃瘻、空腸瘻から栄養を注入する方法で
ある。経腸栄養剤は、現在、成分栄養、低残さ食、天然
食品流動食に分類されるが(山東勤弥,岡田正,“最新内
科学大系第6巻肥満症・臨床栄養”井村裕夫他編,中山書
店,p.289-307, 1995)、本発明はこれらを含む。
【0021】Lfを食品の一成分として使用した場合、
日常の食生活のなかで、Lfの有効量を安全に摂取する
ことができる。その根拠として、Lfは、ヒト初乳に5
〜10mg/mlの高濃度で含まれており、常乳でも1〜2mg/
mlで含むことから、乳児は、誕生後数日間は、1日約3
g、その後も1日約1gのLfを摂取していること(New
Food Industry, 33: 72, 1991)をあげることができる。
【0022】Lfを医薬品として、TNF-αの異常産
生に起因する病態の治癒後に、Lfを投与する場合に
は、Lfの予防剤としての使用形態であり、発症中に使
用するときは、Lfの治療剤としての使用形態である。
【0023】投与は、動物の種、投与目的、疾患の種
類、症状によって異なり、とくに限定されないが、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤として、直接投与
したり、飼料や飲水に混じて投与することができる。投
与量は、動物の種、投与目的、疾患の種類、症状により
異なり、とくに限定されないが、1〜5000mg/kg、好まし
くは、5〜1000mg/kg、さらに好ましくは10〜200mg/kg
程度である。Lfは、日常摂取されているものであり、
本発明において使用される量では、毒性は知られていな
い。
【0024】次に試験例を示して、この発明をさらに詳
しく説明する。以下の試験例では、雄性BALB/c マウス
(購入週令:6週令、日本チャールズリバー社、購入時
の体重:21g - 26 g、実験時の体重:25g〜30g)を使用
した。マウスは、群分けし、1週間予備飼育した後、実
験に供した。予備飼育期間中、および実験期間中は、通
常の日照サイクルで飼育し、市販の固形飼料(オリエン
タル酵母社製:MF 飼料)および飲水は自由摂取させ
た。
【0025】ウシLfはDMV社、LPSは、試験例1〜
3についてはDIFCOLABORATORIES社(BE. Coli 0111:B
4)、試験例4〜7についてはLIST BIOLOGICAL LABORATO
REIS INC.、カゼインナトリウムは和光純薬社製を用い
た。
【0026】[試験例1]Lf経口投与によるTNF-
α産生抑制 A)単回投与 実験は、1)ウシLf投与群、2)カゼインナトリウム
投与群、および3)PB投与群、の3群(1群10匹)を
設定した。ウシLf、あるいはカゼインナトリウムは、
10mM NaClを含む10mM リン酸緩衝液(pH 7.
4)(以下、「PBS」という)に溶解した。
【0027】上記1)〜3)群に対して、Lf溶液を0.
2ml(5 mg/マウス)、カゼイン-Na溶液0.2ml(5 mg/マ
ウス)、あるいはPBS0.2 mlを、胃ゾンデを用いて、
経口投与した。投与24時間後に、上記1)〜3)の各群
に対して、LPS溶液(生理食塩水に溶解)0.2ml(50
μg/マウス)を腹腔内投与した。90分後、眼窩より採血
し、1時間室温に放置した。遠心分離し、上清を適度に
希釈し、上清中のTNF-α濃度を、ELISA 測定キット
(アマシャムファルマシア製、[(m)TNF-α], mouse,
ELISA system, RPN2718)で測定した。
【0028】結果を、図1に示す。ウシLf投与群は、
PBS投与群に比較して、血中のTNF-α濃度の上昇
を有意に抑制していることが認められる(危険率1%未
満:Fisher検定)。PBS投与群とカゼイン-Na投与群
の間には、若干、TNF-α濃度に差が認められるが、
有意ではなく、血中TNF-α濃度の上昇抑制が、ウシ
Lfによるものであることが明らかである。
【0029】B)連続投与 上記1)〜3)群に対して、Lf溶液を0.2ml(5 mg/マ
ウス/日)、カゼイン-Na溶液0.2ml(5 mg/マウス)、あ
るいはPBS0.2 mlを、胃ゾンデを用いて、5日間連続
経口投与した以外は、A)のプロトコールにしたがっ
た。結果を図2に示す。ウシLf投与群は、生理食塩水
投与群に比較して、血中のTNF-α濃度の上昇を有意
に抑制していることが認められる(危険率5%未満:Fi
hser検定)。PBS投与群とカゼイン-Na投与群の間に
は、TNF-α濃度に差が認められず、血中TNF-α濃
度の上昇抑制が、ウシLfによるものであることが明ら
かである。
【0030】[試験例2]各種用量のLf経口投与によ
る血中TNF-α濃度上昇抑制 実験は、1)各種用量のウシLf投与群(0.25、0.5、
1.0、あるいは5.0 mg/マウス/日の4群)、および2)
PBS投与群、の5群(1群10匹)を設定し、5日間
連続経口投与した以外は、A)のプロトコールにしたが
った。結果を図3に示す。ウシLfが1.0、あるいは5.0
mgの群では、有意な血中TNF-α濃度の上昇抑制が認
められる(危険率5%未満:Fihser検定)。
【0031】[試験例3] ヒトLfのマクロファージに
おけるTNF-α産生抑制 マクロファージは、骨髄の前駆細胞から成熟分化した血
中単球に由来する。この系列に含まれる細胞としては、
肝のクッパー細胞、肺の肺胞マクロファージ、脳のミク
ログリア腹腔および胸腔内マクロファージ、骨の破骨細
胞などがある。これらのマクロファージは、形態、表面
マーカー、および機能などにおいて多様な形質を示し、
一つのマクロファージで得た知見は、必ずしも他のマク
ロファージには当てはまらない。そこで、マウス由来の
クッパー細胞、RAW264細胞、およびヒト由来のT
HP-1細胞を用いて、ヒトLFのマクロファージの違
いによるTNF-α産生抑制効果を調べた。
【0032】1) マウス由来のクッパー細胞における
TNF-α産生抑制 このマクロファージは、肝在住型の、いわゆる組織結合
性マクロファージである。BALB/cマウス由来のク
ッパー細胞を用いて、LPS誘導によるTNF-α産生
に対するヒトLFの抑制効果を調べた。 1)ヒトLf添加群(n=5)、および2)カゼインナ
トリウム添加群(n=5)(対照群)の2群を設定し
た。マウス肝臓よりクッパー細胞を以下のようにして調
製した。マウスを頸椎脱臼によりと殺後、開腹し、門脈
と下大静脈を露出させた。下大静脈を切断し、コラゲナ
ーゼ溶液を門脈から流入し灌流した。肝臓を摘出し、リ
ン酸緩衝生理食塩水(PBS)(pH7.2)で洗浄し
た。再び肝臓をコラゲナーゼ溶液に移し、メスで細切し
た後、メッシュで濾過し、組織片を除去した。濾液を遠
心分離(550rpm、2分)し肝細胞を沈澱させ、そ
の上清を別のチューブに移した。上清を遠心分離(10
00rpm、5分)してクッパー細胞および内皮細胞を
回収した。PBSを添加した後、遠心分離(550rp
m、2分)により細胞凝集物を沈澱させ、その上清を別
のチューブに移した。上清を遠心分離(1000rp
m、5分)してクッパー細胞および内皮細胞を回収した
後、適当な密度に培養液(RPMI1640/5%FC
S)で希釈し、24ウエル培養プレートに播種し(1×
105細胞/ウエル)1時間置いた。その後、ウエルをP
BSで洗浄し、ウエルに接着しているクッパー細胞を得
た。
【0033】1)ヒトLf0.1〜1000μg/ml、
あるいは2)カゼインナトリウム0.1〜1000μg/
mlの濃度で含む新しい培養液を各ウエルに加えた。プ
レートは37℃ CO2インキュベーター中で18時間培
養した。その後、LPSを1ng/mlの濃度で含むR
PMI-1640培地に交換し、37℃ CO2インキュベー
ター中で4時間培養した。培養後、培養液を適度に希釈
し、培養液中のTNF-α濃度を、ELISAキット(アマシ
ャムファルマシアバイオテク社製、[(m)TNF-α], mo
use, ELISA system, RPN2718)で測定した。結果を図4
に示す。
【0034】ヒトLfを培地に予め添加し、その後LP
Sを培地に添加してTNF-α産生を誘導すると、ヒト
Lf添加群の場合には、クッパー細胞によるTNF-α
産生は、Lf濃度が100μg/mlまでは、濃度依存
的に抑制されていることが認められる。さらに、この実
験では、LfとLPSとの共存はなく、このヒトLFの
抑制効果が、LfとLPSの結合によるものではないこ
とが推察された。
【0035】2) ヒトLfのRAW 264細胞培養
系におけるTNF-α産生抑制 RAW 264細胞は、その性質が腹腔内マクロファー
ジや血中のマクロファージに近いとされており、クッパ
ー細胞のような組織結合性マクロファージとは異なるマ
クロファージである。
【0036】1)と同様に、ヒトLf添加群、および
2)カゼインナトリウム添加群(対照群)、の2群を設
定した。RAW 264(理化学研究所より分譲)は、
試験例3と同様の方法および条件で培養し(1×105
細胞/ウエル)、培養液中のTNF-αの濃度を測定し
た。結果を図5に示す。
【0037】この場合も、Lf濃度が100μg/ml
までは、クッパー細胞の場合と同様にヒトLFがTNF
-α産生抑制作用を有することが認められる。Lfの濃
度が100μg/mを越えると、対照群においてもTN
F-α産生抑制が認められる。
【0038】3) ヒトLfのTHP-1細胞培養系に
おけるTNF-α産生抑制 1)と同様に、1)ヒトLf添加群、および2)カゼイ
ンナトリウム添加群(対照群)、の2群を設定した。T
HP-1細胞(理化学研究所より分譲)をホルボールエ
ステル 0.2μMを含む培養液(RPMI-1640/10%
FCS添加)で2日間培養し、マクロファージへと分化
誘導した。 分化誘導したTHP-1細胞は、試験例3
と同様の方法(LPSの濃度は100ng/ml)で培
養し(1×105細胞/ウエル)、培養液中のTNF-α
の濃度を測定した。結果を図6に示す。
【0039】この場合も、Lf濃度が100μg/ml
までは、クッパー細胞、あるいはRAW 264細胞の
場合と同様に、ヒトLFがTNF-α産生抑制作用を有
することが認められる。以上の試験結果から、LFは、
マクロファージの由来に関係なくTNF-α産生を抑制
することが示唆された。
【0040】[試験例4] Lfの腹腔内投与によるT
NF-αの産生抑制 1)ヒトLf投与群(n=10)、2)ウシ血清アルブミ
ン(対照群)(n=10)、の2群を設定した。ヒトL
f、あるいはウシ血清アルブミンは、10mM NaClを
含む10mM リン酸緩衝液(PBS)(pH 7.4)に溶
解した。上記各群に対して、ヒトLf溶液0.2ml
(50μg/マウス)、ウシ血清アルブミン溶液を0.2
ml(50μg/マウス)、をそれぞれ腹腔内投与した。
投与24時間後に、上記各群に対して、LPS溶液(生
理食塩水に溶解)0.2ml(50μg/マウス)を腹腔
内投与した。90分後、眼窩より採血し、1時間室温に
放置した。遠心分離し上清を得た。上清を適度に希釈
し、上清中のTNF-α濃度を試験例3と同様に測定し
た。結果を図7に示す。ヒトLf投与群は、対照のウシ
血清アルブミン投与群に比較して、血中のTNF-α濃
度の上昇を有意に抑制していることが認められる(危険
率1%未満:Fisher検定)。なお、ヒトLf投与24時間
後、血中にヒトLfが検出されないことから、ヒトLf
のTNF-α上昇抑制作用は、ヒトLfとLPSの結合
によるものではないことが推察される。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は、これらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0042】[実施例1] ウシLf(DMV社製)50
g、糖類50g、蜂蜜15g、アスコルビン酸1g、クエン酸0.
5g、および香料適量に、水を加えて、総量1kgとし、濾
過滅菌後、ビンに100mlずつ無菌的に充填して、飲食品
タイプの飲料を作製した。
【0043】[実施例2] ウシLf(DMV社製)50
0g、特開平11-116596公報記載の方法で製造した、N末
端がピロ化されていないホエー由来のペプチド250g、蜂
蜜50g、ビタミン類40g、ミネラル10g、水溶性食物繊維
(マンナン、およびグアガム分解物の混合品)6g、お
よび香料に、水を加えて総量10kgとし、殺菌した後、バ
ックに100mlずつ無菌的に充填し、医薬品としてのドリ
ンク剤を製造した。
【0044】
【発明の効果】本発明は、異常なTNF-α産生と相関
する様々な病態の、改善、予防、または治療に有効な、
経口医薬品、食品組成物、および経腸栄養剤を提供する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ウシLf投与群、カゼイン-Na投与群、およ
びPBS投与群、の3群に対して、Lf溶液を0.2ml(5
mg/マウス)、カゼイン-Na溶液0.2ml(5 mg/マウ
ス)、あるいはPBS0.2 mlを経口投与し、その24時間
後に、各群に対して、LPS溶液(生理食塩水に溶解)
0.2ml(50μg/マウス)を腹腔内投与し、そして、90分
後、血中のTNF-α濃度を測定した結果を示す。図中
のエラーバーは、±1標準誤差を示す。
【図2】 ウシLf投与群、カゼイン-Na投与群、およ
びPBS投与群、の3群に対して、Lf溶液を0.2ml(5
mg/マウス)、カゼイン-Na溶液0.2ml(5 mg/マウ
ス)、あるいはPBS0.2 mlを5日間連続経口投与し、
その24時間後に、各群に対して、LPS溶液(生理食塩
水に溶解)0.2ml(50μg/マウス)を腹腔内投与し、そ
して、90分後、血中のTNF-α濃度を測定した結果を
示す。図中のエラーバーは、±1標準誤差を示す。
【図3】 ウシLf投与群、およびPBS投与群、の2
群に対して、ウシLf(0.25、0.5、1.0、あるいは5.0
mg/マウス/日の4群)、および2)PBSを5日間連続
0.2ml経口投与し、その24時間後に、各群に対して、L
PS溶液(生理食塩水に溶解)0.2ml(50μg/マウス)
を腹腔内投与し、そして、90分後、血中のTNF-α濃
度を測定した結果を示す。図中のエラーバーは、±1標
準誤差を示す。
【図4】 マウスクッパー細胞初代培養系におけるLP
SによるTNF-α産生誘導に対する、ヒトLf、およ
びカゼインナトリウムの各濃度(1、10、100、お
よび1000μg/ml)におけるTNF-α産生抑制効
果を示す図である。
【図5】 同じく、RAW 264細胞におけるTNF-
α産生抑制効果を示す図である。
【図6】 同じく、THP-1細胞におけるTNF-α産
生抑制効果を示す図である。
【図7】 Lfのマウス腹腔内投与に対する、ヒトL
f、およびウシ血清アルブミン腹腔内投与による血中T
NF-α濃度を示す図である。図中のバーは、標準誤差
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/00 A61P 25/00 31/04 31/04 37/02 37/02 43/00 43/00 111 111 (72)発明者 山口 真 神奈川県小田原市成田540 明治乳業株式 会社栄養科学研究所内 (72)発明者 小林 清志 神奈川県小田原市成田540 明治乳業株式 会社栄養科学研究所内 (72)発明者 内田 勝幸 神奈川県小田原市成田540 明治乳業株式 会社ヘルスサイエンス研究所内 (72)発明者 佐々木 一 神奈川県小田原市成田540 明治乳業株式 会社栄養科学研究所内 (72)発明者 矢島 高二 神奈川県小田原市成田540 明治乳業株式 会社栄養科学研究所内 (72)発明者 桑田 有 東京都東村山栄町1−21−3 明治乳業株 式会社栄養科学研究所内 Fターム(参考) 4B018 LB08 MD27 ME14 4C084 AA02 BA44 CA38 MA52 NA14 ZA022 ZA152 ZA592 ZA602 ZA612 ZA682 ZA752 ZA822 ZA892 ZA962 ZA972 ZB012 ZB082 ZB112 ZB132 ZB152 ZB262 ZB312 ZB352 ZC352 ZC552

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TNF-αの産生抑制を必要とする病態
    の予防、改善、治療、または再発予防のための、有効量
    のラクトフェリンを含有する経口性TNF-α産生抑制
    剤。
  2. 【請求項2】 TNF-αの産生に起因する病態の予
    防、改善、再発予防、または治療のための有効量のラク
    トフェリンを含有する経口性医薬製剤。
  3. 【請求項3】 TNF-αの産生に起因する病態の予
    防、改善、再発予防のための有効量のラクトフェリンを
    含有する経口性組成物。
  4. 【請求項4】 健康食品、機能性食品、栄養補助食品、
    特定保健用食品、治療食、経腸栄養食品である請求項3
    に記載の経口性組成物。
  5. 【請求項5】 TNF-αの産生に起因する病態の予
    防、改善、再発予防に有用な経口性組成物を製造するた
    めの有効量のラクトフェリンの使用。
  6. 【請求項6】 経口性組成物が健康食品、機能性食品、
    栄養補助食品、特定保健用食品、治療食、経腸栄養食品
    である請求項5に記載のラクトフェリンの使用。
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