JP2001048118A - 光ディスク装填装置 - Google Patents

光ディスク装填装置

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JP2001048118A
JP2001048118A JP11217277A JP21727799A JP2001048118A JP 2001048118 A JP2001048118 A JP 2001048118A JP 11217277 A JP11217277 A JP 11217277A JP 21727799 A JP21727799 A JP 21727799A JP 2001048118 A JP2001048118 A JP 2001048118A
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JP
Japan
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case
optical disk
paper
disk loading
title
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JP11217277A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Onishi
利幸 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクをケース内に確実に装填でき、表
題紙をケースの透明カバー内にスムーズに装填できる光
ディスク自動装填装置を提供する。 【解決手段】 ケース供給部4から供給されたケース1
0を開放するケース開放部5と、開放されたケース10
の透明カバー12内に表題紙Tを挿入する表題紙挿入部
6と、ケース10に形成された装填穴に光ディスク18
を装填する光ディスク装填部8と、ケース10の係止爪
13に所定の用紙を挿入する用紙挿入部9,9′と、ケ
ース10を閉じるケース閉塞部20とを設ける。さら
に、ケース本体11の表面と透明カバー12との間に表
題紙挿入のための挿入空間Sを形成する空間形成機構
と、表題紙Tを波状に形成する波形形成機構とを設ける
とともに、ケース10の装填穴を形成する突起部15の
外周面15bに当接することによりケース10を位置決
めする位置決め用爪部材80,81を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVD等の
情報記録円盤(以下、光ディスクと記す)をプラスチッ
ク製のケース内に自動的に装填するための光ディスク装
填装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】光ディスクを装填するケ
ースは、通常、二つ折りの箱形形状を有しており、ケー
スの一方の側に光ディスクが装填され、また他方の側に
説明書やしおり等の所定の用紙が挿入される。また、こ
のようなケースにおいて、表紙となる表題紙を挿入する
ための透明カバーがケースの表面側に設けられているも
のもある。
【0003】従来は、このようなケースに光ディスクを
装填して所定の用紙や表題紙を挿入する自動機がなかっ
たため、人手による装填作業が行われており、非常に煩
雑であった。
【0004】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、光ディスクをケース内に確実に装填で
き、表題紙をケースの透明カバー内にスムーズに装填で
きる光ディスク自動装填装置を提供することを目的とす
る。本発明の他の目的は、ケース本体と透明カバーとの
間に容易に挿入空間を形成できる光ディスク装填装置を
提供することにある。本発明のさらに他の目的は、効率
よく各処理を行うことができるとともに、搬送経路を短
縮でき、装置全体を小型化できる光ディスク装填装置を
提供することにある。本発明の別の目的は、表題紙の挿
入を正確に行うことができる光ディスク装填装置を提供
することにある。本発明の他の目的は、光ディスクの中
心孔を傷つけることなく、光ディスクをケース本体の装
填穴にスムーズに装填できる光ディスク装填装置を提供
することにある。本発明のさらに他の目的は、用紙の端
部を損傷させることなく、用紙をケースの係止爪にスム
ーズに挿入できる光ディスク装填装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
ディスク装填装置は、ケース供給部から供給されたケー
スを搬送コンベアにより搬送しつつ、該ケースに対して
光ディスクの装填およびその他の処理を行うための光デ
ィスク装填装置である。前記ケースは、折り畳み可能な
ケース本体と、その表面側に装着された透明カバーとを
有している。前記ディスク装填装置は、閉塞された前記
ケースを開放するケース開放部と、前記ケース開放部に
より開放されたケースの前記透明カバー内に表題紙を挿
入する表題紙挿入部と、前記ケース本体に形成された装
填穴に光ディスクを装填する光ディスク装填部と、前記
ケース本体に形成された係止爪に所定の用紙を挿入する
用紙挿入部と、前記ケースを閉じるケース閉塞部とを備
えている。前記表題紙挿入部は、前記ケース本体の表面
と前記透明カバーとの間に表題紙挿入のための挿入空間
を形成する空間形成機構と、前記表題紙を波状に形成す
る波形形成機構とを有している。前記光ディスク装填部
は、前記装填穴を形成する縁部の外周面に当接して前記
ケースを位置決めする位置決め用爪部材を有している。
【0006】請求項2の発明に係る光ディスク装填装置
は、請求項1において、前記空間形成機構が、前記ケー
ス開放部により開放されて展開状態にされた前記ケース
本体を上向きにした状態から、前記ケース本体を偏平な
逆V字状に屈曲させることにより、前記透明カバーをそ
の自重によって略V字状に撓ませ、これにより前記挿入
空間を形成するようになっている。
【0007】請求項3の発明に係る光ディスク装填装置
は、請求項1または2において、前記空間形成機構が、
前記搬送コンベアの搬送経路の中に配置された回転軸
と、該回転軸の回りを旋回可能なタレットとを有するタ
レット装置を備えるとともに、前記タレットが、ケース
吸着保持用の複数の吸着パッドをそれぞれ有しかつ均等
間隔で配置された4組のケース保持ヘッドを有してい
る。そして、前記各ケース保持ヘッドがケース吸着位
置、表題紙挿入位置、ケース分離位置、待機位置を順次
とり得るように、前記タレットが間欠運転されるように
なっている。
【0008】請求項4の発明に係る光ディスク装填装置
は、請求項3において、前記各ケース保持ヘッドの前記
各吸着パッドがカム機構およびリンク機構を有してお
り、前記表題紙挿入位置において、前記各吸着パッドを
前記カム機構およびリンク機構を介して下方に傾斜移動
させることにより、前記ケース本体の開き角度を180
度よりも大きく開かせて前記ケース本体の表面と前記透
明カバーとの間に前記挿入空間を形成するようになって
いる。
【0009】請求項5の発明に係る光ディスク装填装置
は、請求項1において、前記波形形成機構が、前記表題
紙を挟み込んで波状に変形させるための波形状の合わせ
面をそれぞれ有する上型および下型から構成されるとと
もに、前記上型には、表題紙の着脱のための吸引用また
は圧搾空気噴出用の複数の孔が形成され、前記下型は前
記上型に当接し得るように前記上型に対して接近・離反
可能に設けられている。そして、前記表題紙の挿入時に
は、前記上型が前記表題紙を吸着保持した状態で前記ケ
ースの前記挿入空間に進入し、前記表題紙の吸着解除
後、前記表題紙を前記挿入空間に残して退出するように
なっている。
【0010】請求項6の発明に係る光ディスク装填装置
は、請求項1において、前記ケースが、前記ケース本体
の前記装填穴の中央部に押しボタン部を有するととも
に、前記光ディスク装填部が前記押しボタン部に当接し
得るピストンを有している。そして、前記光ディスク装
填部により前記装填穴に光ディスクが装填される際に
は、前記ピストンが前記押しボタン部を押し下げること
により、光ディスクの中心孔と前記押しボタン部との干
渉が防止されるようになっている。
【0011】請求項7の発明に係る光ディスク装填装置
は、請求項1において、前記用紙挿入部が、用紙吸着用
の吸着パッドと爪部材とを有しており、前記吸着パッド
により吸着保持された前記用紙が前記ケース本体の前記
係止爪に挿入される際には、予め前記爪部材が前記係止
爪に当接して、前記用紙と前記係止爪との干渉を防止す
るようになっている。
【0012】請求項1の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、ケース供給部から供給されて搬送コンベアに
より搬送されてきた閉塞状態のケースは、まず、ケース
開放部により開放される。
【0013】次に、表題紙挿入部により、ケースの透明
カバー内に表題紙が挿入される。この場合には、空間形
成機構により、ケース本体の表面と透明カバーとの間に
表題紙挿入のための挿入空間が形成される一方、波形形
成機構により、表題紙が波状に形成される。その結果、
波状に形成された表題紙の横幅が挿入空間の横幅よりも
小さくなっており、これにより、ケース本体や透明カバ
ーと干渉することなく、表題紙をケース本体と透明カバ
ーとの間の挿入空間にスムーズに挿入できる。
【0014】次に、光ディスク装填部により、ケース本
体の装填穴に光ディスクが装填される。この装填時に
は、位置決め用爪部材が、ケース本体の装填穴を形成す
る縁部の外周面に当接してケースを位置決めしており、
これにより、ケース本体の装填穴の位置決めを正確かつ
確実に行える。その結果、光ディスクの装填を確実に行
えるようになる。次に、用紙挿入部により、説明書やク
ーポン等の所定の用紙がケース本体の係止爪に挿入され
て係止される。その後、ケース閉塞部によりケースが閉
じられる。
【0015】この場合には、表題紙のケースへの挿入の
際に、表題紙が波状に変形した状態で挿入作業が行われ
る。したがって、挿入時には、表題紙の横幅が挿入空間
の横幅よりも小さくなっており、これにより、表題紙の
挿入が円滑に行われる。また、光ディスクの装填の際に
は、ケース本体の装填穴を形成する縁部の外周面が位置
決めされた状態で装填作業が行われるので、光ディスク
の装填が円滑かつ確実に行われる。このようにして、ケ
ースへの光ディスクの装填およびその他の処理を自動的
に行うことができる。
【0016】請求項2の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、空間形成機構が表題紙挿入用の挿入空間を形
成する際には、ケース開放部により開放されて展開状態
にされたケース本体を上向きにした状態から、ケース本
体を偏平な逆V字状に屈曲させる。すると、透明カバー
がその自重によって下方に略V字状に撓む。これによ
り、ケース本体と透明カバーとの間に容易に挿入空間が
形成されることになる。
【0017】請求項3の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、タレットが間欠運転されて回転軸の回りを旋
回(1/4回転)することにより、待機位置におかれて
いたケース保持ヘッドがケース吸着位置に移動する。こ
のケース吸着位置では、前記ケース保持ヘッドの各吸着
パッドにより、搬送コンベア上に配置されていたケース
が吸着保持される。次に、間欠運転によりタレットが旋
回(同様に1/4回転)することによって、前記ケース
保持ヘッドの各吸着パッドに吸着保持されたケースが表
題紙挿入位置に移動する。この表題紙挿入位置では、表
題紙挿入部により、ケースの透明カバー内に表題紙が挿
入される。
【0018】表題紙挿入後、再びタレットの間欠運転に
よってタレットが旋回(同様に1/4回転)することに
より、前記ケース保持ヘッドの各吸着パッドに吸着保持
されたケースがケース分離位置に移動する。このケース
分離位置では、前記ケース保持ヘッドの各吸着パッドの
吸着状態が解除されて、ケースが各吸着パッドから分離
され、分離されたケースが搬送コンベア上に戻される。
【0019】この場合には、均等間隔で配置された4組
のケース保持ヘッド(ここでは順に,,,と呼
ぶことにする)が設けられており、このため、タレット
の旋回による1/4回転によって、待機位置にあったケ
ース保持ヘッドがケース吸着位置に移動したとする
と、ケース吸着位置にあったケース保持ヘッドは表題
紙挿入位置に移動し、表題紙挿入位置にあったケース保
持ヘッドはケース分離位置に移動し、ケース分離位置
にあったケース保持ヘッドは待機位置に移動すること
になる。このように、タレットの回転によって効率よく
各処理が行われる。また、このようなタレットを用いる
ことにより、搬送経路を短縮でき、装置全体を小型化で
きる。
【0020】請求項4の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、表題紙挿入位置において表題紙挿入部により
ケースの透明カバー内に表題紙が挿入される際には、各
吸着パッドがカム機構およびレバー機構を介して下方に
傾斜移動する。これにより、ケース本体の開き角度が1
80度よりも大きく開いて、ケース本体の表面と透明カ
バーとの間に、表題紙挿入用の挿入空間が形成される。
【0021】請求項5の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、表題紙を波状に形成する際には、波形形成機
構の上型および下型間で表題紙を挟み込む。すると、上
型および下型の各合わせ面が波形状を有していることに
より、上型および下型の各合わせ面で挟み込まれた表題
紙が波状に変形する。また、このとき、上型に形成され
た複数の孔からは空気が吸引されており、表題紙はこれ
らの孔により吸引されて上型の合わせ面に吸着保持され
ている。その後、下型を上型から離反させる。
【0022】次に、上型に吸着された表題紙とともに上
型をケースの挿入空間に進入させる。そして、挿入空間
内で上型の複数の孔から圧搾空気を噴出させることによ
り、表題紙の上型への吸着状態を解除して表題紙を上型
から分離する。その結果、挿入空間内に表題紙が配置さ
れる。その後、上型を挿入空間から退出させる。
【0023】この場合には、挿入空間において上型の複
数の孔から圧搾空気が噴出することにより、上型から表
題紙が分離されるようになっているので、表題紙が薄く
弾性の乏しい部材であっても、上型からの分離後に表題
紙を容易に完全な展開状態にすることができ、これによ
り、表題紙の挿入空間内への挿入を正確に行えるように
なる。
【0024】請求項6の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、光ディスク装填部によりケース本体の装填穴
に光ディスクが装填される際には、光ディスク装填部の
ピストンがケース本体の装填穴中央部の押しボタン部を
押し下げる。これにより、光ディスクの中心孔と押しボ
タン部との干渉が防止されており、その結果、光ディス
クの中心孔を傷つけることなく、光ディスクをケース本
体の装填穴にスムーズに装填できるようになる。
【0025】請求項7の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、ケース本体の係止爪に所定の用紙が挿入され
る際には、用紙挿入部の爪部材がケース本体の係止爪に
当接して係止爪を持ち上げる。この状態から、用紙挿入
部の吸着パッドにより吸着保持された用紙が係止爪とケ
ース本体との間の隙間に挿入される。この挿入時には、
係止爪が爪部材により上方に持ち上げられていることに
よって、用紙と係止爪との干渉が防止されており、これ
により、用紙の端部を損傷させることなく、用紙を係止
爪にスムーズに挿入することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図20は本発明の一
実施態様による光ディスク装填装置を説明するための図
であって、図1は光ディスク装填装置全体の平面概略
図、図2はケースを開けた展開状態の平面図、図3は図
2のIII-III 線断面図、図4は図2のIV-IV 線断面図、
図5はケース開放部における爪部材の動作を説明するた
めの図、図6はケース開放部における押し開き部材の動
作を説明するための図、図7は表題紙挿入部における波
形形成機構の正面図、図8(a),(b)はその側面図
であって、波形形成機構の動作を説明するための図、図
9(a),(b)は表題紙挿入部における空間形成機構
の正面図であって、空間形成機構の動作を説明するため
の図、図10は空間形成機構を構成するタレット装置の
縦断面概略図、図11はタレット装置の平面図、図1
2,図13は光ディスク装填部の位置決め用爪部材の動
作を説明するための図であって、各図(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は正面図、図14(a),
(b)は光ディスク装填部におけるピストンの動作を説
明するための図、図15は用紙挿入部の正面図、図16
はその平面図、図17は用紙挿入部における爪部材の動
作を説明するための図、図18,図19,図20は、そ
れぞれケース閉塞部における昇降ロッド、押し閉め部
材、閉塞部材を示す図である。
【0027】図1に示すように、この光ディスク装填装
置1は、ケース10を矢印X方向に搬送する搬送コンベ
ア2と、搬送コンベア2の搬送方向上流端に配置された
ケース積載ステーション3と、ケース積載ステーション
3から取り出されてスロープ3a上に立て置きされたケ
ース10を一個ずつ搬送コンベア2側に供給するケース
供給部4と、閉じられたケース10を開放するケース開
放部5と、ケース10の透明カバー(後述)内に表題紙
Tを挿入する表題紙挿入部6と、ケース10の装填穴
(後述)に光ディスク18を装填する光ディスク装填部
8と、ケース10の係止爪(後述)に所定の用紙を挿入
する用紙挿入部9,9′と、ケース10を閉じるケース
閉塞部20と、製品を振り分けるためのプッシャー30
とから構成されている。
【0028】ケース10は、図2ないし図4に示すよう
に、二つ折り可能な箱形ケースであって、ケース本体1
1と、その表面側に装着された透明カバー12とを有し
ている。ケース本体11の一方の本体部11aには、説
明書など比較的大形の冊子状の用紙やクーポンなど比較
的小形の単葉の用紙を係止するための一対の係止爪13
が設けられている。
【0029】ケース本体11の他方の本体部11bに
は、円周状に延びる断面円弧状の***部14が形成され
ている。***部14の頂上部には、同様に円周状に延び
る突起部(縁部)15が形成されている。これらの突起
部15の内周面15aにより、光ディスク装填穴が形成
されている。
【0030】本体部11bの中央には、押しボタン16
が設けられている。押しボタン16は、上下方向にばね
性を有する一対の部材16a,16bから構成されてお
り、光ディスクの装填時には、光ディスクの中心孔が各
部材16a,16bの外周面16cに係合するようにな
っている。また、この押しボタン16を押し込むことに
よって、光ディスクの中心孔と各部材16a,16bと
の係合が外れ、光ディスクが装填穴から容易に取り出さ
れるようになっている。
【0031】ケース本体11の表面側に配置された透明
カバー12の両端12a,12bは、ケース本体11の
本体部11a,11bの各端部にそれぞれ固着されてい
る。
【0032】ケース開放部5は、図5に示すように、ケ
ース10の一方の本体部11aを開放するための開放爪
50を有している。開放爪50は、ケース10の各本体
部11a,11b間に挿入される突起部50aを先端に
有している。開放爪50は、図示しない駆動機構によ
り、ケース10の本体部11aに当接する当接位置(図
5実線位置)と、上方に移動して本体部11aを開放し
た開放位置(同図一点鎖線位置)とをとり得るようにな
っている。
【0033】ケース開放部5は、図6に示すように、開
放爪50により開放されたケース10の本体部11aを
押し開くための押し開きローラ51をさらに有してい
る。押し開きローラ51は、アーム52の先端に回動自
在に設けられており、アーム52は、レバー53を含む
駆動機構によって水平方向に移動可能に構成されてい
る。また、ケース10が載置されたベース54には、ケ
ース10の本体部11aの開放時に本体部11bを下方
から吸着保持するための吸着パッド55が設けられてい
る。
【0034】表題紙挿入部6は、図7および図8に示す
ように、上下方向に対向配置された上型60および下型
61からなる波形形成機構を有している。上型60およ
び下型61は、これらの間に配置される表題紙Tを波状
に変形させるためのものであって、上方に配置された上
型60の下面には波形状の合わせ面60aが形成され、
下方に配置された下型61の上面には、上型60の合わ
せ面60aに対応する波形状の合わせ面61aが形成さ
れている。上型60の合わせ面60aには、表題紙Tの
着脱のための吸引用または圧搾空気噴出用の複数の空気
孔62が形成されている。これらの空気孔62は、図示
しない真空ポンプまたは圧搾空気源に切換え接続される
ようになっている。
【0035】上型60の上部には、水平方向にスライド
可能に設けられたスライド部材63が連結されており、
スライド部材63にはリニアガイド64が連結されてい
る。リニアガイド64は、その上方に配置されたレール
65にスライド自在に支承されている。スライド部材6
3がレール65に沿って走行することにより、上型60
が、その前方に配置されたケース10に形成される表題
紙挿入用の挿入空間(後述)に挿入されるようになって
いる。
【0036】なお、スライド部材63は、その下方に配
設されたアーム32が軸33の回りを矢印方向に回動す
ることによって、レール65の配設方向に走行可能にな
っている。
【0037】下型61は、その下部に連結された軸66
の昇降駆動により、上型60に対して接近・離反可能に
なっており、下型61が上型60に当接する際には、各
合わせ面60a,61aが隙間なく密着するようになっ
ている。なお、軸66は、その下方に配設されたコネク
ティングロッド34が昇降することによって上下動する
ようになっている。
【0038】表題紙挿入部6は、図9に示すように、ケ
ース10に表題紙挿入のための挿入空間Sを形成する空
間形成機構として、ケース10のケース本体11を吸着
保持する吸着パッド67,67′およびこれらを駆動す
るリンク機構をさらに有している。リンク機構は、互い
にピン連結された4本のリンク68a,68b,68
c,68dから構成されており、横方向のリンク68
c,68dの下部に吸着パッド67,67′が固定され
ている。縦方向のリンク68a,68bの各上端は、L
形部材69にピン連結されており、該L形部材69は、
後述するカム機構により昇降可能になっている。またリ
ンク68c,68dの連結ピン76は、図9紙面垂直方
向に延びるケース保持ヘッド71の下部に固定されてい
る。
【0039】図9(a)に示す状態からL形部材69が
下方に移動すると、リンク68c,68dの連結ピン7
6の上下方向位置が維持されたまま、リンク68a,6
8bが下方に移動して、リンク68c,68dが逆V字
状に変形する。これにより、リンク68c,68dの下
部に固定された各吸着パッド67が傾斜しながら下降
し、その結果、図9(b)に示すように、各吸着パッド
67,67′に吸着保持されたケース本体11が偏平な
逆V字状に屈曲する。すると、ケース本体11下方の透
明カバー12がその自重によって下方に略V字状に撓ん
で、ケース本体11と透明カバー12との間に、表題紙
挿入用の挿入空間Sが形成されることになる。
【0040】下型51の前方(図7左方)には、前記空
間形成機構により挿入空間Sが形成されたケース10の
透明カバー12に係止する係止板56が配置されてい
る。係止板56は、回動可能な軸57に固定されてい
る。
【0041】吸着パッド67,67′は、図10および
図11に示すようなタレット装置7に取り付けられてい
る。タレット装置7は、中央に配置された回転可能な回
転軸70と、これに固定されたタレット72とを有して
いる。回転軸70は、図1に示すように、搬送コンベア
2の搬送経路の中に配置されており、図示しない駆動機
構により回転駆動されるようになっている。タレット7
2は、均等間隔で配置されかつ放射状に延びる4組のケ
ース保持ヘッド71(71a,71b,71c,71
d)を有している。
【0042】タレット72の上方には、各ケース保持ヘ
ッド71a,71b,71c,71dに対応して4個の
L形部材69(69a,69b,69c,69d)が配
置されている。各L形部材69a,69b,69c,6
9dはいずれもタレット72に昇降自在に軸支されてい
る。また、各L形部材69a,69b,69c,69d
の上部にはカムフォロア73が設けられている。
【0043】一方、回転軸70の周囲には、フレーム7
4にその上端が固定された円筒状のカム部材75が配置
されており、該カム部材75には、段付状のカム面75
aが形成されている。各L形部材69a,69b,69
c,69dの各カムフォロア73は、カム面75a上に
載置されている。
【0044】カム面75aの上下方向の高さ位置は、ス
テーションA,C,Dにおいては同じであるが、ステー
ションBにおいては他のステーションよりも低くなって
いる。すなわち、カム面75aは、ステーションAから
ステーションBまでは徐々に下降する傾斜面となってお
り、ステーションBからステーションCまでは徐々に上
昇する傾斜面となっている。
【0045】この構成により、回転軸70が回転してタ
レット72が回転すると、各ケース保持ヘッド71a,
71b,71c,71dがステーションA(ケース吸着
位置)、ステーションB(表題紙挿入位置)、ステーシ
ョンC(ケース分離位置)、ステーションD(待機位
置)に順に配置されるとともに、各ケース保持ヘッド7
1a,71b,71c,71dがステーションAからス
テーションBに移動するとき、カムフォロア73がカム
面75aに沿って徐々に下方に移動し、その結果、図9
(a)を用いて説明したように、各L形部材69a,6
9b,69c,69dおよび各リンク68a,68b,
68c,68dを介して各吸着パッド67,67′が傾
斜しながら下方に移動する。
【0046】これにより、ケース本体11の開き角が1
80°よりも大きくなって、ケース本体11の表面と透
明カバー12との間に大きな挿入空間Sが形成されるよ
うになっている(図9(b)参照)。
【0047】光ディスク装填部8は、図12(a),
(b)および図13(a),(b)に示すように、ケー
ス10の光ディスク装填穴を形成する突起部15の外周
面15bに当接することにより、ケース10の光ディス
ク装填穴を位置決めするための一対の位置決め用爪部材
80,81を有している。各位置決め用爪部材80,8
1は、ケース10の光ディスク装填穴を挟んでその両側
に対向配置されており、ケース10の突起部15の外周
面15bに当接し得る当接面80a,81aをそれぞれ
有している。
【0048】図12(c)および図13(c)には、各
位置決め用爪部材80,81をそれぞれ駆動するための
スライドプレート82,82′が示されている。各スラ
イドプレート82,82′の裏面側にはリニアガイド8
3,83′が設けられており、各リニアガイド83,8
3′は、水平方向に配設されたレール84の上をスライ
ド自在になっている。
【0049】各スライドプレート82,82′の上部に
は回動プレート85,85′がそれぞれ設けられてお
り、各位置決め用爪部材80,81はそれぞれ回動プレ
ート85,85′に取り付けられている。各回動プレー
ト85,85′の一端は、ピン86を介して各スライド
プレート82,82′の上部にそれぞれ回動自在に支持
されている。各回動プレート85,85′の他端にはそ
れぞれカムフォロア87,87′が設けられている。ま
た、カムフォロア87,87′にそれぞれ対応してカム
部材88,88′が配置されており、カム部材88,8
8′の各カム面88a,88′aにそれぞれカムフォロ
ア87,87′が当接している。
【0050】図12に示す状態から、図示しないカムや
レバー等の駆動機構によって、各スライドプレート8
2,82′がレール84上を互いに接近する方向に移動
すると、各スライドプレート82,82′上端の各回動
プレート85,85′が同様に互いに接近する方向に移
動する。このとき、各回動プレート85,85′の他端
に設けられたカムフォロア87,87′がそれぞれカム
部材88,88′の各カム面88a,88′aに当接し
ており、各カムフォロア87,87′がそれぞれカム面
88a,88′aに沿って斜め下方に移動すると、図1
3(c)に示すように、各回動プレート85,85′が
ピン86の回りを下方に回動する。
【0051】これにより、各位置決め用爪部材80,8
1がそれぞれ回動プレート85,85′とともに下方に
回動して、図13(a),(b)に示すように、各位置
決め用爪部材80,81の各当接面80a,81aがケ
ース10の突起部15の外周面15bに当接する。
【0052】このようにして、各位置決め用爪部材8
0,81が、ケース10の突起部15に当接して位置決
めを行う位置決め位置(図13)と、ケース10の上方
に退避した退避位置(図12)とをとり得るようになっ
ている。
【0053】また、光ディスク装填部8は、図1に示す
ように、光ディスク18をケース10内に装填するため
のL字状の装填アーム89を有しており、該装填アーム
89の各先端部に、光ディスク18を吸着保持するため
の吸着ヘッドが設けられている。
【0054】この吸着ヘッドには、図14に示すよう
に、昇降可能なピストン40が設けられている。このピ
ストン40は、吸着ヘッドによる光ディスク装填時に、
ケース10の押しボタン16に上方から当接して該押し
ボタン16を押し下げることにより(同図(a)参
照)、光ディスク18の中心孔と押しボタン外周面との
干渉を防止するためのものである。光ディスク装填後、
ピストン40を上昇させると、押しボタン16が上方に
移動して、光ディスク18の中心孔と係合する。
【0055】用紙挿入部9,9′は、図15および図1
6に示すように、フレーム90と、その上方に配置され
たエアシリンダ91と、エアシリンダ91により駆動さ
れるリンク機構92とを有している。
【0056】フレーム90は、対向配置された一対のプ
レート90aから構成されている。プレート90aの上
部には取付フランジ93が固定されており、この取付フ
ランジ93には、これを挿通するピン94を介してエア
シリンダ91の後端側が回動自在に連結されている。
【0057】またフレーム90の下部には、リニアガイ
ド95が設けられている。このリニアガイド95は、水
平方向に配設されたレール96の上をスライド自在にな
っている。レール96は、図示しない駆動機構により、
昇降可能に構成されている。
【0058】リンク機構92は、互いにピン連結された
リンク97,98,99から構成されている。リンク9
7の下部は二股に分岐しており、この分岐部分にリンク
98が挿入されている。リンク97は、ピン100を介
してフレーム90に回動自在に連結されており、リンク
99は、ピン101を介してフレーム90の先端に回動
自在に連結されている。リンク97の上端には、エアシ
リンダ91のピストンロッド91aの先端がピン102
により連結されており、リンク98の下部には、ケース
10内に挿入すべき所定の用紙を吸着保持するための吸
着パッド103が設けられている。吸着パッド103
は、図示しない吸引機構に接続されている。
【0059】また、吸着パッド103により用紙が挿入
されるケース10の上方には、図17に示すように、左
右方向に移動可能なコネクティングロッド110が設け
られている。コネクティングロッド110先端のロッド
エンド111には、レバー112の一端が連結されてお
り、このレバー112は、固定ピン113に回動自在に
支持されている。レバー112の他端には爪部材114
が固定されている。
【0060】これにより、コネクティングロッド110
が左右方向に移動すると、レバー112が固定ピン11
3の回りを回動し、その結果、爪部材114の先端部1
14aがケース10の係止爪13に当接して係止爪13
を上方に押し上げる当接位置(図17一点鎖線位置)
と、先端部114aが上方に退避した退避位置(同図実
線位置)とをとり得るようになっている。
【0061】ケース閉塞部20は、図18ないし図20
にそれぞれ示すように、ケース本体11の本体部11a
を押し上げるための昇降ロッド21と、昇降ロッド21
により押し上げられた本体部11aをさらに押し閉める
ためのローラ22が先端に取り付けられた押し閉め部材
23と、本体部11aを本体部11bに係合させること
によりケース10を完全な閉塞状態にする昇降可能な閉
塞部材24とを有している。
【0062】上述のように構成される光ディスク装填装
置1においては、まず、ケース積載ステーション3に閉
塞状態で積載されたケース10が、ケース供給部4によ
り搬送コンベア2に搬入され、搬送コンベア2により搬
送方向下流側(図1右側)に搬送される。
【0063】ケース10がケース開放部5と対向する位
置にくると、ケース開放部5によるケース開放動作が行
われる。この場合には、開放爪50がケース本体11の
本体部11aを開けるとともに(図5参照)、押し開き
ローラ51が本体部11aをさらに押し開いてケース1
0を展開状態にする(図6参照)。
【0064】展開状態にされたケース10がタレット7
2のステーションAまで搬送されると、タレット72の
ケース保持ヘッドの各吸着パッド67,67′がケース
10を吸着保持し、この状態から、タレット72が90
度旋回して、ステーションBまで移動する(図11参
照)。この移動の際には、カムフォロア73がカム部材
75のカム面75aに沿って徐々に下降することによ
り、L形部材69を介してリンク68a,68bが下方
に移動し(図9(b)参照)、その結果、各吸着パッド
67,67′が傾斜しつつ下方に移動する。
【0065】これにより、ケース10のケース本体11
が偏平な逆V字状に変形してその開き角が180度より
も大きくなり、その結果、ケース10の表面側の透明カ
バー12がその自重により下方に略V字状に撓んで、ケ
ース本体11と透明カバー12との間に、表題紙挿入の
ための大きな挿入空間Sが形成される(図9(b)参
照)。このように、ケース本体11を上向きにして屈曲
させた際に透明カバー12が自重で下方に撓むことを利
用することによって、挿入空間Sが容易に形成される。
【0066】次に、上型60および下型61間に表題紙
Tを配置し(図8(a)参照)、この状態から、下型6
1を上昇させて上型60に当接させることにより、上型
60および下型61の各合わせ面60a,61a間で表
題紙Tを挟持する(同図(b)参照)。
【0067】次に、下型61を上型60から離反させ
る。このとき、上型60の合わせ面60aの各空気孔6
2からエアが吸引されていることにより、表題紙Tは上
型60の合わせ面60aに吸着保持されたままであり、
合わせ面60aに沿って波形状を維持している。
【0068】この状態から、スライド部材63を駆動し
て上型60を前方に移動させ、上型60をケース10の
挿入空間S内に挿入する。このとき、上述のように、上
型60の合わせ面60aに吸着保持された表題紙Tは、
上型60の合わせ面60aに沿った波形状になってお
り、表題紙Tの横幅はケース10の挿入空間Sの横幅よ
りも小さくなっている。したがって、表題紙Tは上型6
0とともに挿入空間S内にスムーズに挿入される。
【0069】上型60の挿入空間Sへの挿入後、上型6
0の合わせ面60aに形成された複数の空気孔62から
圧搾空気を噴出させる。この圧搾空気の圧力により、上
型60の合わせ面60aに吸着保持されていた表題紙T
が合わせ面60aから分離する。このように、圧搾空気
の圧力によって表題紙Tを上型60の合わせ面60aか
ら分離するようにしたことにより、表題紙Tが弾性の乏
しい薄い部材の場合であっても、分離後に表題紙Tを挿
入空間S内で完全な展開状態にすることができ、これに
より、表題紙Tの挿入を正確に行えるようになる。
【0070】表題紙Tの分離後、上型60を挿入空間S
から退出させる。このようにして、ケース10の挿入空
間S内に表題紙Tが挿入されることになる。
【0071】表題紙Tの挿入後、タレット72をさらに
90度旋回させることにより、ステーションBにおいて
吸着パッド67,67′に吸着保持されたケース10を
ステーションCに移動させる(図1および図11参
照)。この移動の際には、カムフォロア73がカム部材
75のカム面75aに沿って徐々に上昇することによ
り、L形部材69を介してリンク68a,68bが上方
に移動し(図9(a)参照)、その結果、各吸着パッド
67,67′が傾斜しつつ上方に移動して、ケース本体
11が元の水平な展開状態に戻る。これにより、表題紙
Tがケース本体11の表面と透明カバー12との間に緊
密に挟み込まれることになる。その後、吸着パッド6
7,67′によるケース10の吸着状態を解除して、ケ
ース10を各吸着パッド67,67′から分離する。
【0072】分離後、ケース10は、搬送コンベア2に
より搬送されて光ディスク装填部8の位置まで移動す
る。このとき、光ディスク装填部8においては、各位置
決め用爪部材80,81が上方に退避した退避位置にお
かれている(図12参照)。
【0073】各位置決め用爪部材80,81の下方にケ
ース10が配置されると、スライドプレート82,8
2′が互いに接近する方向に移動する。すると、カムフ
ォロア87,87′がそれぞれカム部材88,88′の
各カム面88a,88′aに沿って斜め下方に移動し、
これにより、各回動プレート85,85′が下方に回動
する(図13参照)。その結果、各位置決め用爪部材8
0,81がケース10の突起部15の外周面15bに当
接して、ケース10の光ディスク装填穴の位置決めが行
われる。
【0074】次に、装填アーム89の吸着ヘッドによ
り、ケース10の光ディスク装填穴に光ディスク18が
装填される。このとき、光ディスク装填穴を形成する突
起部15の外周面15bを基準にしてケース10の光デ
ィスク装填穴の位置決めが正確に行われているので、光
ディスク18をケース10の光ディスク装填穴に確実に
装填できる。
【0075】また、光ディスク18をケース10に装填
する際には、吸着ヘッドに設けられたピストン40が下
降してケース10の押しボタン16を押し下げている
(図14(a)参照)。これにより、光ディスク18の
装填時に、光ディスク18の中心孔が押しボタン16と
干渉するのが防止されている。光ディスク18の装填後
は、ピストン40が上昇することにより(同図(b)参
照)、押しボタン16の外周面16c(図4)が光ディ
スク18の中心孔と係合するので、光ディスク18がケ
ース10に確実に保持されることになる。
【0076】光ディスク18が装填されたケース10
は、搬送コンベア2により搬送されて、用紙挿入部9,
9′との対向位置まで移動し、これら用紙挿入部9,
9′により、所定の用紙がケース10内に挿入される。
【0077】この場合には、まず、フレーム90(図1
5)を移動させることにより、積層された所定の用紙
(図示せず)に対して吸着パッド103を接近させる。
そして、最上位の用紙を吸着パッド103により吸着保
持する。この状態から、エアシリンダ91を駆動してピ
ストンロッド91aを縮退させることにより、各リンク
部材97,98,99を回動させて、吸着パッド103
を上方に回動させ、これにより、最上位の用紙を下方の
用紙から分離させる。
【0078】次に、フレーム90を移動させて、吸着パ
ッド103に吸着保持された用紙をケース10に接近さ
せ、ケース10の係止爪13に用紙を挿入する。この挿
入の際には、爪部材114(図17)が係止爪13との
当接位置(同図一点鎖線位置)におかれており、爪部材
114の先端部114aがケース10の係止爪13を上
方に押し上げている。したがって、係止爪13と本体部
11aの底面との間には一定の隙間が形成されており、
これにより、用紙の端部を損傷させることなく、係止爪
13への用紙の挿入がスムーズに行われる。用紙挿入
後、コネクティングロッド110の駆動により、爪部材
114は元の退避位置(同図実線位置)に戻る。
【0079】説明書やクーポン等の所定の用紙が挿入さ
れたケース10は、搬送コンベア2により、ケース閉塞
部20と対向する位置まで搬送される。そして、ケース
閉塞部20の昇降ロッド21(図18)、押し閉め部材
23(図19)および閉塞部材24(図20)により、
ケース10が閉じられて密閉される。
【0080】次に、密閉されたケース10は、搬送コン
ベア2によって、プッシャー30と対向する位置まで移
動する。そして、上述した各工程で良品と判断されたケ
ース10のみがプッシャー30によって、コンベアA側
に押し出されて集積される。また、いずれかの工程で不
良品と判断されたケース10は、コンベアB側に搬送さ
れる。以上のようにして、一連の光ディスク自動装填処
理が完了する。
【0081】
【発明の効果】請求項1の発明に係る光ディスク装填装
置によれば、ケース開放部により開放されたケースの透
明カバー内に表題紙を挿入する表題紙挿入部と、ケース
の装填穴に光ディスクを装填する光ディスク装填部と、
ケースに所定の用紙を挿入する用紙挿入部と、ケースを
閉じるケース閉塞部とを設け、表題紙挿入部による表題
紙の挿入の際には、表題紙を波状に変形させてケースの
挿入空間に挿入するとともに、光ディスク装填部による
光ディスクの装填の際には、ケースの縁部の外周面に当
接してケースを位置決めするようにしたので、光ディス
クの装填およびその他の処理を自動的に行え、しかも円
滑かつ確実に行えるようになる効果がある。
【0082】請求項2の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、ケースに表題紙挿入用の挿入空間を形成する
際には、ケース本体を上向きにした状態からケース本体
を偏平な逆V字状に屈曲させることにより、透明カバー
をその自重によって下方に略V字状に撓ませるようにし
たので、挿入空間の形成を容易に行えるようになる効果
がある。
【0083】請求項3の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、4組のケース保持ヘッドを備えた旋回可能な
タレットを設けるとともに、タレットの間欠運転によ
り、各ケース保持ヘッドがケース吸着位置、表題紙挿入
位置、ケース分離位置、待機位置を順次とり得るように
したので、効率よく各処理が行われるとともに、搬送経
路を短縮でき、装置全体を小型化できる効果がある。
【0084】請求項4の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、ケース保持ヘッドの各吸着パッドを下方に傾
斜移動させることにより、ケース本体の開き角度を18
0度よりも大きく開かせるようにしたので、表題紙挿入
用の挿入空間を簡単な機構で形成できる効果がある。
【0085】請求項5の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、表題紙を波状に変形させる際に、各々波形状
の合わせ面を有する上型および下型を用いるとともに、
表題紙の着脱のための空気孔を上型に形成するようにし
たので、表題紙を容易に波形状に形成できるとともに、
ケースの挿入空間への表題紙の挿入をスムーズにかつ正
確に行えるようになる効果がある。
【0086】請求項6の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、ケースに光ディスクを装填する際に、ケース
の押しボタン部をピストンにより押し下げるようにした
ので、光ディスクの中心孔に無理な力が作用して光ディ
スクを損傷させることなく、光ディスクをケースに確実
に装填できるようになる効果がある。
【0087】請求項7の発明に係る光ディスク装填装置
によれば、所定の用紙をケースの係止爪に挿入する際
に、爪部材により係止爪を持ち上げることにより用紙の
端部と係止爪との干渉を防止するようにしたので、用紙
を損傷させることなく、ケースの係止爪への用紙の挿入
が行えるようになる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様による光ディスク装填装置
の全体概略図。
【図2】ケースの展開状態の平面図。
【図3】図2のIII-III 線断面図。
【図4】図2のIV-IV 線断面図。
【図5】ケース開放部における爪部材の動作を説明する
ための図。
【図6】ケース開放部における押し開き部材の動作を説
明するための図。
【図7】表題紙挿入部における波形形成機構の正面図。
【図8】表題紙挿入部における波形形成機構の側面図で
あって、その動作を説明するための図。
【図9】表題紙挿入部における空間形成機構の正面図で
あって、その動作を説明するための図。
【図10】空間形成機構を構成するタレット装置の縦断
面概略図(図11の X-X線断面図)。
【図11】タレット装置の平面図。
【図12】光ディスク装填部の位置決め用爪部材の動作
を説明するための図であって、(a)は平面図、(b)
は側面図、(c)は正面図。
【図13】光ディスク装填部の位置決め用爪部材の動作
を説明するための図であって、(a)は平面図、(b)
は側面図、(c)は正面図。
【図14】光ディスク装填部におけるピストンの動作を
説明するための図。
【図15】用紙挿入部の正面図。
【図16】用紙挿入部の平面図。
【図17】用紙挿入部における爪部材の動作を説明する
ための図。
【図18】ケース閉塞部における昇降ロッドを示す図。
【図19】ケース閉塞部における押し閉め部材を示す
図。
【図20】ケース閉塞部における閉塞部材の正面図。
【符号の説明】
1 光ディスク装填装置 2 搬送コンベア 4 ケース供給部 5 ケース開放部 6 表題紙挿入部 8 光ディスク装填部 9,9′ 用紙挿入部 10 ケース 11 ケース本体 12 透明カバー 13 係止爪 15b 外周面 16 押しボタン 18 光ディスク 20 ケース閉塞部 40 ピストン 60 上型 60a 合わせ面 61 下型 61a 合わせ面 62 空気孔 67,67′ 吸着パッド 70 回転軸 71 ケース保持ヘッド 71a ケース保持ヘッド 71b ケース保持ヘッド 71c ケース保持ヘッド 71d ケース保持ヘッド 72 タレット 80,81 位置決め用爪部材 103 吸着パッド 114 爪部材 T 表題紙 S 挿入空間 A ケース吸着位置 B 表題紙挿入位置 C ケース分離位置 D 待機位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース供給部から供給されたケースを搬
    送コンベアにより搬送しつつ、該ケースに対して光ディ
    スクの装填およびその他の処理を行うための光ディスク
    装填装置であって、 前記ケースが、折り畳み可能なケース本体とその表面側
    に装着された透明カバーとを有しており、 前記光ディスク装填装置が、 閉塞された前記ケースを開放するケース開放部と、 前記ケース開放部により開放された前記ケースの前記透
    明カバー内に表題紙を挿入する表題紙挿入部と、 前記ケース本体に形成された装填穴に光ディスクを装填
    する光ディスク装填部と、 前記ケース本体に形成された係止爪に所定の用紙を挿入
    する用紙挿入部と、 前記ケースを閉じるケース閉塞部とを備え、 前記表題紙挿入部が、前記ケース本体の表面と前記透明
    カバーとの間に表題紙挿入のための挿入空間を形成する
    空間形成機構と、前記表題紙を波状に形成する波形形成
    機構とを有しており、 前記光ディスク装填部が、前記装填穴を形成する縁部の
    外周面に当接して前記ケースを位置決めする位置決め用
    爪部材を有している、ことを特徴とする光ディスク装填
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ディスク装填装置に
    おいて、 前記空間形成機構が、前記ケース開放部により開放され
    て展開状態にされた前記ケース本体を上向きにした状態
    から、前記ケース本体を偏平な逆V字状に屈曲させるこ
    とにより、前記透明カバーをその自重によって略V字状
    に撓ませ、これにより前記挿入空間を形成するようにな
    っている、ことを特徴とする光ディスク装填装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の光ディスク装
    填装置において、 前記空間形成機構が、前記搬送コンベアの搬送経路の中
    に配置された回転軸と、該回転軸の回りを旋回可能なタ
    レットとを有するタレット装置を備えるとともに、前記
    タレットが、前記ケースを吸着保持するための複数の吸
    着パッドをそれぞれ有しかつ均等間隔で配置された4組
    のケース保持ヘッドを有しており、前記各ケース保持ヘ
    ッドがケース吸着位置、表題紙挿入位置、ケース分離位
    置、待機位置を順次とり得るように、前記タレットが間
    欠運転されるようになっている、ことを特徴とする光デ
    ィスク装填装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光ディスク装填装置に
    おいて、 前記各ケース保持ヘッドの前記各吸着パッドがカム機構
    およびリンク機構を有しており、前記表題紙挿入位置に
    おいて、前記各吸着パッドを前記カム機構およびリンク
    機構を介して下方に傾斜移動させることにより、前記ケ
    ース本体の開き角度を180度よりも大きく開かせて前
    記ケース本体の表面と前記透明カバーとの間に前記挿入
    空間を形成するようになっている、ことを特徴とする光
    ディスク装填装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光ディスク装填装置に
    おいて、 前記波形形成機構が、前記表題紙を挟み込んで波状に変
    形させるための波形状の合わせ面をそれぞれ有する上型
    および下型から構成されるとともに、前記上型には、前
    記表題紙の着脱のための吸引用または圧搾空気噴出用の
    複数の孔が形成され、前記下型は前記上型に当接し得る
    ように前記上型に対して接近・離反可能に設けられてお
    り、前記表題紙の挿入時には、前記上型が前記表題紙を
    吸着保持した状態で前記ケースの前記挿入空間に進入
    し、前記表題紙の吸着解除後、前記表題紙を前記挿入空
    間内に残して退出するようになっている、ことを特徴と
    する光ディスク装填装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光ディスク装填装置に
    おいて、 前記ケースが、前記ケース本体の前記装填穴の中央部に
    押しボタン部を有するとともに、前記光ディスク装填部
    が前記押しボタン部に当接し得るピストンを有してお
    り、前記光ディスク装填部により前記装填穴に前記光デ
    ィスクが装填される際には、前記ピストンが前記押しボ
    タン部を押し下げることにより、前記光ディスクの中心
    孔と前記押しボタン部との干渉が防止されるようになっ
    ている、ことを特徴とする光ディスク装填装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光ディスク装填装置に
    おいて、 前記用紙挿入部が、用紙吸着用の吸着パッドと爪部材を
    有しており、前記吸着パッドにより吸着保持された前記
    用紙が前記ケース本体の前記係止爪に挿入される際に
    は、予め前記爪部材が前記係止爪に当接して、前記用紙
    と前記係止爪との干渉を防止するようになっている、こ
    とを特徴とする光ディスク装填装置。
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