JP2001047409A - 木材乾燥装置及び木材の乾燥方法 - Google Patents

木材乾燥装置及び木材の乾燥方法

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JP2001047409A
JP2001047409A JP11226973A JP22697399A JP2001047409A JP 2001047409 A JP2001047409 A JP 2001047409A JP 11226973 A JP11226973 A JP 11226973A JP 22697399 A JP22697399 A JP 22697399A JP 2001047409 A JP2001047409 A JP 2001047409A
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drying
straightening
frequency heating
heating device
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Yoshikuni Tanaka
儀邦 田中
Kunihiko Tanaka
邦彦 田中
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】木材を乾燥させる際に、木材の反りや曲がり等
を矯正できるものにおいて、短時間で木材を大量に処理
できるようにした木材乾燥装置及び木材の乾燥方法を提
供する。 【解決手段】木材乾燥装置1は、乾燥室10内に高周波
加熱装置2と矯正装置3を有している。高周波加熱装置
2は、高周波を照射することによって木材Wを加熱する
ためのものである。矯正装置3は、高周波加熱装置2に
よって加熱して軟化された木材Wを所定の形状に矯正す
るためのものである。矯正装置3は、木材Wを上下方向
から矯正する上下矯正装置31と、木材Wを左右方向か
ら矯正する左右矯正装置を有している。高周波加熱装置
2と矯正装置3は、搬送手段であるローラコンベア4に
よってライン化されている。乾燥室10には、熱風導入
ダクト103と熱風排出ダクト104が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材を乾燥させる
際に、木材の反りや曲がり等を矯正することができる、
高周波加熱を利用した木材乾燥装置及び木材の乾燥方法
に関する。更に詳しくは、木材を搬送しながら処理する
ことで、人手が必要な作業を少なくして作業効率を向上
させ、短時間で木材を大量に処理できるようにし、更に
木材の上下面の反りや曲がり等だけでなく、左右方向へ
の反りや曲がり等も矯正することができるようにして、
薄い板材だけでなく、厚みのある角材等も矯正できるよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】高周波加熱により木材を乾燥する装置にお
いて、木材を所定の形状に固定した状態で乾燥を行うこ
とにより、乾燥に伴う木材の反り、曲がり、ねじれ、割
れ等を防止できるようにしたものが提案されている。
【0003】例えば実公平2−18477号公報には、
上記のような木材乾燥装置が開示されており、図6に示
すような構造を有している。即ち、真空状態の乾燥室6
内に置かれた台車7の載置面に下電極板81を配置し、
下電極板81の上面に乾燥対象となる木材Wを積層して
載置している。また、積層木材Wの上面には上電極板8
2を配置しており、その上電極板82は加圧フレーム9
1によって押圧されている。更に、加圧フレーム91
は、乾燥室6上部に設けてある油圧シリンダ装置9に連
結されている。以上のような構成により、加圧クレーム
91によって上方から木材Wを押圧した状態で、上下電
極板間82,81に高周波を印加することによって、乾
燥に伴う木材Wの反りや曲がり等を防止するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の木材乾燥装置では次のような課題があっ
た。即ち、従来の木材乾燥装置は、真空状態の乾燥室6
内において上下電極板82,81間に木材Wを挟んだ状
態で乾燥操作が行われるため、装置自体をライン化する
ことができず、木材Wを搬送しながら連続的に処理する
ことはできなかった。
【0005】このため、従来の木材乾燥装置を使用した
場合では、 台車7に木材Wを積層して載置した後、乾燥室6内へ
搬入する、 収容口の蓋体61を閉じて乾燥室6内を密閉した後、
上電極板82を下降させる、 真空ポンプPを作動させて乾燥室6内を真空状態に
し、上下電極板82,81に高周波を印加する、 乾燥操作終了後、乾燥室6から台車7を搬出する、と
いうように、人手が必要な作業が多く効率が悪いため、
木材を大量に処理する装置としてはあまり適していなか
った。
【0006】また、従来の木材乾燥装置では、木材を上
方から押圧することはできるが、木材を左右方向から押
圧することはできなかった。したがって、乾燥対象とな
る木材が薄い板材である場合は支障ないが、例えば、角
材を縦横に並べ積層して処理する場合等では、左右方向
への木材の反り等を防止することができなかった。
【0007】(発明の目的)そこで本発明の目的は、木
材を連続的に搬送しながら処理することで、人手が必要
な作業を少なくして作業効率を向上させ、短時間で木材
を大量に処理できるようにした木材乾燥装置及び木材の
乾燥方法を提供することにある。また本発明の他の目的
は、木材の上下面の反り等だけでなく、左右方向への反
り等も矯正することができるようにして、薄い板材だけ
でなく、厚みのある角材等も矯正できるようにした木材
乾燥装置及び木材の乾燥方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、木材を高周波で加熱するための高周波加熱
装置と、上記高周波加熱装置によって加熱された木材を
所定の形状に矯正するための矯正装置と、木材を搬送す
る搬送手段と、を含んでいることを特徴とする、木材乾
燥装置である。
【0009】第2の発明にあっては、木材を熱風乾燥す
るための熱風乾燥手段を含むことを特徴とする、第1の
発明に係る木材乾燥装置である。
【0010】第3の発明にあっては、高周波加熱装置
は、木材に高周波を照射するための手段を有しているこ
とを特徴とする、第1または第2の発明に係る木材乾燥
装置である。
【0011】第4の発明にあっては、高周波加熱装置
は、木材を間に挟んで高周波を与えるための電極を有し
ていることを特徴とする、請求項1または2記載の木材
乾燥装置である。
【0012】第5の発明にあっては、矯正装置は、搬送
方向に対して上下及び左右方向から木材に当接または木
材を押圧して矯正するための矯正部材を有していること
を特徴とする、第1,2,3または第4の発明に係る木
材乾燥装置である。
【0013】第6の発明にあっては、矯正部材はローラ
であり、木材が搬送される方向に沿って所要間隔をおい
て複数設けてあることを特徴とする、第5の発明に係る
木材乾燥装置である。
【0014】第7の発明にあっては、木材を搬送しなが
ら高周波で加熱するステップ、高周波で加熱した木材を
搬送しながら所定の形状に矯正するステップ、を含むこ
とを特徴とする、木材の乾燥方法である。
【0015】第8の発明にあっては、木材に熱風を当て
ながら、高周波加熱または/及び矯正を行うことを特徴
とする、第7の発明に係る木材の乾燥方法である。
【0016】本発明では「木材を所定の形状に矯正す
る」ことができる。例えば、木材の表面を本質的に平ら
にしたり、木材を本質的にまっすぐにしたり、あるいは
木材を所要の形に曲げたりすることなどが挙げられる
が、これらに限定されない。本発明にいう「高周波加熱
または/及び矯正」とは、高周波加熱または矯正のいず
れか一方の場合もあるし、あるいは、高周波加熱及び矯
正の両方の場合もある。
【0017】(作 用)本発明に係る木材乾燥装置は、
木材を高周波で加熱するための高周波加熱装置と、上記
高周波加熱装置によって加熱された木材を所定の形状に
矯正するための矯正装置と、木材を搬送する搬送手段
と、を含んでいる。即ち、本発明に係る高周波加熱装置
では、高周波加熱装置で加熱して軟化させた木材を矯正
装置で矯正することができるので、木材を乾燥させる際
に、木材の反りや曲がり等を矯正することができる。ま
た、従来の木材乾燥装置と相違して、木材を搬送手段で
搬送しながら高周波加熱と矯正を行うことができるの
で、人手が必要な作業を少なくして、作業効率を向上さ
せることができる。したがって、短時間で木材を大量に
処理することが可能である。
【0018】木材を熱風で乾燥させるための熱風乾燥手
段を含むものでは、高周波加熱によって木材の内部から
木材の表面に移行した水分が更に熱風を受けることによ
り効率良く木材から蒸発する。つまり、木材の内部から
乾燥させる高周波加熱装置と木材の表面から乾燥させる
熱風乾燥手段とを併用することにより、効率良く木材を
乾燥することができる。
【0019】矯正装置が、搬送方向に対して上下及び左
右方向から木材に当接または木材を押圧して矯正するた
めの矯正部材を有しているものでは、従来の木材矯正装
置と相違して、木材の上下方向への反り等だけでなく、
左右方向への反り等も矯正することができる。したがっ
て、薄い板材だけでなく、厚みのある角材等も矯正する
ことができる。
【0020】矯正部材がローラであるものでは、ローラ
で木材に当接または木材を押圧しても搬送時における抵
抗が僅かであるので、木材の搬送が妨げられることはな
い。したがって、木材を矯正しながら円滑に搬送するこ
とができる。また、ローラは木材が搬送される方向に沿
って所要間隔をおいて設けてあるので、ローラによって
木材の表面がすべて覆われてしまうようなことはない。
したがって、木材の表面には常に熱風が吹き付けられる
ので、木材の熱風乾燥を効率良く行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る木材
乾燥装置の第1の実施の形態を示しており、木材乾燥装
置の内部構造を表した概略説明図、図2は図1における
I−I部分に対応する断面を表す概略説明図、図3は矯
正される木材の搬送方向から矯正装置を見た概略説明図
である。
【0022】符号1は木材乾燥装置を示している。木材
乾燥装置1は、乾燥室10内に高周波加熱装置2と矯正
装置3を有している。高周波加熱装置2は、高周波を照
射することによって木材Wを加熱するためのものであ
る。矯正装置3は、高周波加熱装置2によって加熱して
軟化された木材Wを所定の形状に矯正するためのもので
ある。高周波加熱装置2と矯正装置3は、搬送手段であ
るローラコンベア4によってライン化されている。な
お、符号101は木材Wの搬入口、符号102は木材W
の搬出口を示している。
【0023】乾燥室10には、熱風導入ダクト103と
熱風排出ダクト104が設けられている。熱風導入ダク
ト103から導入される熱風は、高周波加熱装置2と矯
正装置3を含む乾燥室10全体に行き渡るようになって
いる。つまり、木材Wは、熱風によって乾燥処理されな
がら高周波加熱と矯正を受ける。なお、熱風導入ダクト
103から導入される熱風を、高周波加熱装置2に供給
しないようにすることもできる。
【0024】また、熱風導入ダクト103と熱風排出ダ
クト104は、熱風の流れ方向と木材Wの搬送方向とが
逆向きになるように適宜配置されており、熱風が効率的
に木材Wに当たるように設計されている。ただし、熱風
導入ダクト103及び熱風排出ダクト104の取付場所
は、上記したものに特に限定されない。
【0025】矯正装置3は、上下矯正装置31と左右矯
正装置32を有している。上下矯正装置31は、搬送方
向に対して上下方向から木材Wに当接または木材Wを押
圧して矯正するための矯正部材である押圧ローラ311
とローラコンベア4を備えている。左右矯正装置32
は、搬送方向に対して左右方向から木材Wに当接または
木材Wを押圧して矯正するための押圧ローラ321と受
けローラ322を備えている。なお、上記したように、
ローラコンベア4は木材Wを矯正す矯正部材としての役
割の他に、木材Wを搬送する搬送手段としての役割も有
している。また、ローラコンベア4と受けローラ322
は、各押圧ローラ311,322と相対する位置に同数
設けられており、所定の位置で固定されている。
【0026】また、押圧ローラ311と押圧ローラ32
1は、木材Wの搬送方向に対して位置を互いにずらした
状態で、所要間隔をおいて複数設けられている。押圧ロ
ーラ311,321は、例えばエアシリンダや油圧シリ
ンダ等の昇降手段により適切な押圧力で木材Wに当接ま
たは木材Wを押圧するように設計されている。
【0027】なお、高周波加熱装置2は、従来より一般
的に用いられているもので、高周波発信器、負荷回路お
よびこれらの作動を制御するコントローラ等から構成さ
れている。また、照射した高周波を木材Wに効率的に照
射できるように、高周波加熱装置2内にシールドを設け
ることもできる。
【0028】また、乾燥室10は、従来から一般的に用
いられている構成を有しており、温度及び湿度制御シス
テム等(図示せず)が備え付けてある。
【0029】本実施の形態では、搬送手段としてローラ
コンベア4を使用しているが、特にそれに限定するもの
ではなく、ベルトコンベア、チェーンコンベア、ホイー
ルコンベア、スラットチェーンコンベア、パレットコン
ベアなどをそれ単独で、または組み合わせて使用するこ
ともできる。
【0030】(作 用)図面を参照して本発明の第1の
実施の形態の作用を説明する。なお、本実施の形態で
は、丸太を製材加工して得られた例えば含水率30%〜10
0%の木材Wを乾燥対象としている。製材加工された木
材Wは、搬入口101から乾燥室10内に搬入される。
搬入された木材Wは、ローラコンベア4によって高周波
加熱装置2内に搬送される。高周波加熱装置2内におい
て、木材Wはローラコンベア4によって搬送されなが
ら、例えば周波数2000〜3000MHzの高周波照射を受け
る。これにより、木材Wは短時間で約80℃〜150℃まで
加熱され、軟化する。
【0031】また、上記したように、高周波加熱装置2
内には熱風が供給されているので、木材Wは高周波照射
を受けながら熱風乾燥される。つまり、木材W内部の水
分は高周波照射によって表面に移行し、更に熱風乾燥に
よって木材W表面から効率良く蒸発する。
【0032】上記のようにして乾燥しながら軟化した木
材Wは、引き続きローラコンベア4によって矯正装置3
に搬送される。そして、木材Wは搬送されながら熱風乾
燥され、それと共に上下矯正装置31と左右矯正装置3
2によって、搬送方向に対して上下及び左右方向から矯
正される(図3参照)。この熱風乾燥と矯正により、木
材Wの形状が固定化する。具体的には、例えば、木材W
の含水率が約10%〜15%になるまで行われる。矯正装置
3によって矯正された木材Wは、搬出口102から搬出
され、木材Wの乾燥は完了する。
【0033】以上説明したように、木材乾燥装置1によ
れば、高周波加熱と熱風乾燥によって軟化させた木材W
を更に熱風乾燥しながら矯正するので、木材Wを乾燥さ
せる際に木材Wの反りや曲がり等を矯正することができ
る。また、従来の木材矯正装置と相違して、木材Wを連
続的に搬送しながら高周波加熱と矯正を行うことができ
るので、人手が必要な作業を少なくして、作業効率を向
上させることができる。したがって、短時間で木材Wを
大量に処理することが可能である。
【0034】木材乾燥装置1は、上記したように、木材
Wの内部から乾燥させる高周波加熱1と木材Wの表面か
ら乾燥させる熱風乾燥とを併用しているので、効率良く
木材Wを乾燥することができる。
【0035】矯正装置3は、搬送方向に対して上下及び
左右方向から木材Wに当接または木材Wを押圧して矯正
するようになっているので、従来の木材矯正装置と相違
して、木材Wの上下方向への反り等だけでなく、左右方
向への反り等も矯正することができる。よって、薄い板
材だけでなく、厚みのある角材等も矯正することができ
る。
【0036】矯正部材は、押圧ローラ311,321,
ローラコンベア4、受けローラ322等のローラによっ
て構成されている。よって、ローラで木材Wに当接また
は木材Wを押圧しても搬送時における抵抗は僅かなの
で、木材Wの搬送が妨げられることはない。したがっ
て、木材Wを矯正しながら円滑に搬送することができ
る。また、押圧ローラ311及び押圧ローラ321は、
木材Wが搬送される方向に沿って所要間隔をおいて設け
てあるので、押圧ローラ311,321によって木材W
の表面がすべて覆われてしまうようなことはない。した
がって、木材Wの表面には常に熱風が吹き付けられるの
で、木材Wの熱風乾燥を効率良く行うことができる。
【0037】なお、高周波照射の時間、高周波の周波
数、押圧ローラ311,321の押圧力、ローラコンベ
ア4の搬送速度と搬送距離、高周波加熱装置2と矯正装
置3のライン配置上の長さ(大きさ)などは、乾燥対象
である木材Wの大きさや形状、種類や含水率の高さによ
って適宜設定される。
【0038】図4は本発明に係る木材乾燥装置の第2の
実施の形態を示しており、木材乾燥装置の内部構造を表
した概略説明図である。なお、第1の実施の形態と同一
または同等箇所には同一の符号を付して示している。ま
た、上記第1の実施の形態で示してある箇所について
は、説明を省略し、主に相異点を説明する。木材乾燥装
置1Aは、第1の実施の形態で示した木材乾燥装置1と
異なり、後述する電極ローラ(上電極ローラ21と下電
極ローラ22)により高周波を印加して木材Wを加熱す
るものである。
【0039】高周波加熱装置2a内において、木材Wは
搬送方向に沿って等間隔で複数設けられた下電極ローラ
22によって搬送される。下電極ローラ22は、高周波
電力供給源5の一端へ並列に接続されている。また、高
周波加熱装置2a内において、木材Wの搬送方向の上部
側には、上電極ローラ21が等間隔で複数設けられてい
る。上電極ローラ21は、同じく高周波電力供給源5の
一端へ並列に接続されている。上電極ローラ21と下電
極ローラ22は、互いに位置をずらしながら設けられて
おり、木材Wを上下方向から挟み込んだ状態で搬送する
ようになっている。
【0040】なお、上電極ローラ21は、異なる木材W
の大きさに適宜対応できるように、上電極ローラ21に
連結した例えばエアシリンダや油圧シリンダ等の昇降手
段によって昇降可能に設計されている。
【0041】以上のような構成により、搬入口101か
ら搬入された木材Wは、高周波加熱装置2a内におい
て、上電極ローラ21と下電極ローラ22で搬送されな
がら、高周波を受け加熱される。
【0042】(作 用)木材乾燥装置1Aと第1の実施
の形態で示した木材乾燥装置1とは、高周波加熱装置2
a,2の内部構造が一部異なるだけで、全体の作用は本
質的に同じである。
【0043】図5は本発明に係る木材乾燥装置の第3の
実施の形態を示しており、木材乾燥装置の内部構造を表
した概略説明図である。なお、第1及び第2の実施の形
態と同一または同等箇所には同一の符号を付して示して
いる。また、上記第1及び第2の実施の形態で示してあ
る箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明す
る。木材乾燥装置1Bは、第2の実施の形態で示した木
材乾燥装置1Aと異なり、後述する電極板(上電極板2
1bと下電極板22b)により高周波を印加して木材W
を加熱するものである。
【0044】高周波加熱装置2b内において、木材Wの
搬送方向の下部側には、下電極板22bが設けられてい
る。下電極板22bは、高周波電力供給源5の一端へ接
続されている。また、高周波加熱装置2b内において、
木材Wの搬送方向の上部側には、上電極板21bが設け
られている。上電極板21bは、同じく高周波電力供給
源5の他端へ接続されている。木材Wは、上電極板21
bと下電極板22bによって上下方向から挟み込まれる
ことにより高周波を受ける。
【0045】更に、高周波加熱装置2bの搬入側におい
て、木材Wの搬送方向の上面側にはローラコンベア4に
対応する送りローラ4bが設けられている。また、同じ
く、高周波加熱装置2bの搬出側において、木材Wの搬
送方向の下面側にはローラコンベア4に対応する送りロ
ーラ4bが設けられている。木材Wは、ローラコンベア
4と送りローラ4bによって挟持されることにより、高
周波加熱装置2b内を移動するようになっている。
【0046】以上のような構成により、搬入口101か
ら搬入された木材Wは、高周波加熱装置2a内におい
て、ローラコンベア4と送りローラ4bで搬送されなが
ら、高周波を受け加熱される。
【0047】なお、上電極板21bは、異なる木材Wの
大きさに適宜対応できるように、上電極板21bに連結
した例えばエアシリンダや油圧シリンダ等の昇降手段に
よって昇降可能に設計されている。また、上電極板21
bと下電極板22bの各電極面は、木材Wを挟んだ状態
で木材Wの搬送を妨げないように、平滑に形成されてい
ることが好ましい。
【0048】(作 用)木材乾燥装置1Bと第1の実施
の形態で示した木材乾燥装置1とは、高周波加熱装置2
b,2の内部構造が一部異なるだけで、全体の作用は本
質的に同じである。
【0049】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示した実施の形態に限定さ
れるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変
形が可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る木材乾燥装置は、木材を高周波で加
熱するための高周波加熱装置と、上記高周波加熱装置に
よって加熱された木材を所定の形状に矯正するための矯
正装置と、木材を搬送する搬送手段と、を含んでいる。
即ち、本発明に係る高周波加熱装置では、高周波加熱装
置で加熱して軟化させた木材を矯正装置で矯正すること
ができるので、木材を乾燥させる際に、木材の反りや曲
がり等を矯正することができる。また、従来の木材乾燥
装置と相違して、木材を搬送手段で搬送しながら高周波
加熱と矯正を行うことができるので、人手が必要な作業
を少なくして、作業効率を向上させることができる。し
たがって、短時間で木材を大量に処理することが可能で
ある。
【0051】(b)木材を熱風で乾燥させるための熱風
乾燥手段を含むものでは、高周波加熱によって木材の内
部から木材の表面に移行した水分が更に熱風を受けるこ
とにより効率良く木材から蒸発する。つまり、木材の内
部から乾燥させる高周波加熱装置と木材の表面から乾燥
させる熱風乾燥手段とを併用することにより、効率良く
木材を乾燥することができる。
【0052】(c)矯正装置が、搬送方向に対して上下
及び左右方向から木材に当接または木材を押圧して矯正
するための矯正部材を有しているものでは、従来の木材
矯正装置と相違して、木材の上下方向への反り等だけで
なく、左右方向への反り等も矯正することができる。し
たがって、薄い板材だけでなく、厚みのある角材等も矯
正することができる。
【0053】(d)矯正部材がローラであるものでは、
ローラで木材に当接または木材を押圧しても搬送時にお
ける抵抗が僅かであるので、木材の搬送が妨げられるこ
とはない。したがって、木材を矯正しながら円滑に搬送
することができる。また、ローラは木材が搬送される方
向に沿って所要間隔をおいて設けてあるので、ローラに
よって木材の表面がすべて覆われてしまうようなことは
ない。したがって、木材の表面には常に熱風が吹き付け
られるので、木材の熱風乾燥を効率良く行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る木材乾燥装置の第1の実施の形
態を示しており、木材乾燥装置の内部構造を表した概略
説明図である。
【図2】 図1におけるI−I部分に対応する断面を表
す概略説明図である。
【図3】 矯正される木材の搬送方向から矯正装置を見
た概略説明図である。
【図4】 本発明に係る木材乾燥装置の第2の実施の形
態を示しており、木材乾燥装置の内部構造を表した概略
説明図である。
【図5】 本発明に係る木材乾燥装置の第3の実施の形
態を示しており、木材乾燥装置の内部構造を表した概略
説明図である。
【図6】 従来の木材乾燥装置の内部構造を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 木材乾燥装置 10 乾燥室 101 搬入口 102 搬送口 103 熱風導入ダクト 104 熱風排出ダクト 2,2a 高周波加熱装置 21 上電極ローラ 22 下電極ローラ 21b 上電極板 22b 下電極板 3 矯正装置 31 上下矯正装置 311 押圧ローラ 32 左右矯正装置 321 押圧ローラ 322 受けローラ 4 ローラコンベア 4b 送りローラ 5 高周波電力供給源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B230 AA15 AA27 BA01 EA19 EB05 EB12 EC10 EC14 EC24 3L113 AA02 AB02 AB07 AB09 AC13 AC31 AC35 AC45 AC46 AC48 AC49 AC63 AC65 AC67 AC79 AC90 BA05 CA08 CA09 DA02 DA04 DA10 DA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材(W)を高周波で加熱するための高周
    波加熱装置(2)と、 上記高周波加熱装置(2)によって加熱された木材(W)を所
    定の形状に矯正するための矯正装置(3)と、 木材(W)を搬送する搬送手段と、を含んでいることを特
    徴とする、 木材乾燥装置。
  2. 【請求項2】 木材(W)を熱風で乾燥させるための熱風
    乾燥手段を含むことを特徴とする、 請求項1記載の木材乾燥装置。
  3. 【請求項3】 高周波加熱装置(2)は、木材(W)に高周波
    を照射するための手段を有していることを特徴とする、 請求項1または2記載の木材乾燥装置。
  4. 【請求項4】 高周波加熱装置(2)は、木材(W)を間に挟
    んで高周波を与えるための電極を有していることを特徴
    とする、 請求項1または2記載の木材乾燥装置。
  5. 【請求項5】 矯正装置(3)は、搬送方向に対して上下
    及び左右方向から木材(W)に当接または木材(W)を押圧し
    て矯正するための矯正部材を有していることを特徴とす
    る、 請求項1,2,3または4記載の木材乾燥装置。
  6. 【請求項6】 矯正部材はローラであり、木材(W)が搬
    送される方向に沿って所要間隔をおいて複数設けてある
    ことを特徴とする、 請求項5記載の木材乾燥装置。
  7. 【請求項7】 木材(W)を搬送しながら高周波で加熱す
    るステップ、 高周波で加熱した木材(W)を搬送しながら所定の形状に
    矯正するステップ、を含むことを特徴とする、 木材の乾燥方法。
  8. 【請求項8】 木材(W)に熱風を当てながら、高周波加
    熱または/及び矯正を行うことを特徴とする、 請求項7記載の木材の乾燥方法。
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