JP2001045652A - アーク検出器 - Google Patents

アーク検出器

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JP2001045652A
JP2001045652A JP11217499A JP21749999A JP2001045652A JP 2001045652 A JP2001045652 A JP 2001045652A JP 11217499 A JP11217499 A JP 11217499A JP 21749999 A JP21749999 A JP 21749999A JP 2001045652 A JP2001045652 A JP 2001045652A
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JP11217499A
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Akemi Shiokawa
明実 塩川
Eiji Iwami
英司 岩見
Yoichi Kunimoto
洋一 国本
Takaaki Tadasawa
孝明 忠澤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瞬時遮断器では検出できなかったコードや屋
内配線で芯線同志でアークを伴うアーク短絡現象や、屋
内配線で起こる直列アークを検出し、電路を遮断し、火
災を未然に防ぐ優れたアーク検出遮断器を提供する。 【解決手段】 分電盤の分岐ブレーカから、コンセント
又は照明のスイッチに接続される屋内配線において、屋
内配線の線間の電圧を測定するための電圧検出手段と、
ケーブル又はコードで短絡したときに発生するアーク放
電現象に対して、電圧検出点の電源側の配線インピーダ
ンスと電圧検出点の負荷側の電圧検出点から短絡点まで
のインピーダンス比で決まるアーク特有の電圧波形に対
して応答するアーク電圧検出装置と、アーク電圧検出装
置からの信号を受けて電路を遮断する電路開閉手段と、
を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅配線システム
におけるコードのアーク短絡を検出し、火災を未然に防
ぐアーク検出遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、過電流や短絡電流によるコード
及び負荷機器の保護機器としてバイメタルや電磁コイル
を用いた遮断器で行っていた。一般的に、瞬時遮断型遮
断器は、遮断器の定格電流の約10倍の電流が流れたと
きに遮断するように設定されている。しかし、コードの
絶縁劣化等によって芯線間が接触するようなアーク短絡
の場合には、短絡電流が瞬時遮断器の動作電流まで流れ
ることがないことや、負荷電流の様に連続ではなく、間
欠的な電流となることがあるため、瞬時に遮断器が動作
することなく、最悪火災に至ることがあった。
【0003】そこで、この欠点を補うために、短絡電流
特有の電流波形を検出する遮断器が開発されている。こ
のものは、コードの芯線間が接触して瞬時遮断器で検出
できない電流領域を、電子回路によって、アーク特有の
電流波形を負荷電流と識別して検出するものであるが、
負荷電流波形をアーク短絡電流波形と誤認識してしまう
ことがあり、一般の負荷電流波形で誤動作してしまうこ
とがある。
【0004】一般に短絡による火災にまで至る典型的な
現象としては、芯線間が短絡し短絡電流が流れる。この
時、短絡点では大電流によって芯線が溶融し線間でアー
ク放電が発生する。このアーク放電は、非常に高温であ
り、芯線などの高温の溶融物を飛散させ、周りの着火物
に着火し火災に至る。
【0005】芯線同志が接触することによって起こるア
ーク短絡は、電源コードや延長コードの他に、負荷機器
の中や屋内配線でも起こる。また、片方の芯線が何らか
の応力によって切れ、その切断間が接触すると、負荷が
つながっている場合は電流が流れ、切断端間でアーク放
電が発生する。このアーク発生現象は、電流経路が負荷
と直列になっていることから、直列アークと呼ばれる。
この直列アークが発生すると、負荷電流が大きい場合に
は、アークによる溶融飛散物によって、火災に至ること
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、コー
ドや屋内配線で起こるアーク短絡現象を誤動作無く検出
するとともに、これまで検出することが不可能であった
直列アークを検出することができないと言う問題があっ
た。
【0007】本発明が解決しようとする目的は、これま
で、瞬時遮断器では検出できなかったコードや屋内配線
で芯線同志でアークを伴うアーク短絡現象や、屋内配線
で起こる直列アークを検出し、電路を遮断し、火災を未
然に防ぐ優れたアーク検出遮断器を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、アーク放電
を伴う短絡を検出するために、コンセント口の線間の電
圧をモニタし、正常時とアーク短絡時での電圧波形を判
別することによって検出する。アーク短絡発生時のコン
セント口で検出される電圧は、電圧検出点から電源側を
みたインピーダンスR0と、電圧検出点から短絡点まで
のインピーダンスR1のインピーダンスの比によって決
まり、本発明では、アーク短絡発生時の特有の電圧波形
と、このR0とR1のインピーダンス比によって決まる
電圧波形の特徴を検出することによって、アーク短絡を
検出する。
【0009】まず、アーク短絡発生時の電圧波形につい
て説明する。図4は、0.75mm2の塩化ビニルコー
ドの線間でアーク短絡が起こったときの線間の電圧波形
を示す図である。図中、点線部分は、電源電圧波形を示
す。このアーク電圧波形は、ある線間部分に切れ込みを
入れ、線間に高電圧(数kV)をかけ絶縁劣化させたコー
ドに、電源電圧を印加したときに発生したときのもので
ある。図5は、図4のアーク短絡発生時の電圧計測時に
用いた実験回路を示す図である。電流制限抵抗は、アー
ク短絡発生時の電流を制限するためのものであり、屋内
配線の電線の抵抗などに相当する。電圧の計測は、電流
制限抵抗のコード側の線間を計測した。
【0010】アーク短絡電圧は、図4に示すように1か
ら2まではコードの線間は絶縁を保っているが、2の部
分で絶縁破壊が起こりアーク放電が発生する。アーク放
電が発生する瞬間、2から3まで急激に電圧が下がる。
3から4まではアーク放電が持続しており、その電圧は
約30Vで、アーク放電が持続している間はほぼ一定電
圧を維持する。点線部分の電源電圧が、電圧ピークを超
え30V付近になった4のところで、アーク放電は消え
る。1から5までがアーク短絡発生時の一連の現象であ
り、電源電圧が負側でも、電源電圧0Vを対象とした同
様のアーク放電現象が起こる。この一連のアーク短絡現
象1〜5は、アーク短絡発生箇所の芯線や被覆の状態に
よって、各周期において連続または間欠的に起こる。
【0011】アーク放電が発生している期間は、電圧が
約30Vであり、このアーク電圧は、電流制限抵抗値を
変えて流れうる短絡電流値を変えても、約30Vのまま
変わらない。アーク放電が発生する条件であれば、線間
の距離、絶縁物の材質、雰囲気ガスによって若干変化す
るものの、このアーク電圧値約30Vは、回路を流れる
電流値に関係しない性質を有する。
【0012】コンセント口で線間の電圧を計測しコンセ
ント口直下でアーク短絡が発生した場合は、この図4の
電圧波形が現れる。しかしながら、アーク短絡は、コー
ドのどの部分でも発生する可能性がある。図6は、アー
ク短絡がコンセントからある距離はなれた箇所で起こっ
たときのアーク放電が発生している間(図4の3〜4)
を示す等価回路図である。R1は、コンセント口からア
ーク短絡点までのコードの配線インピーダンスである。
アーク短絡が発生している期間のアーク電圧は約30V
である。アーク電圧の30Vはアーク放電が発生する条
件であれば、電流値によらない値であり、インピーダン
スR0とR1の和の大きさによらない。よって、コンセ
ント口で計測される電圧Vは、インピーダンスR0とR
1の比によって決まる。このことを、式をつかって説明
すると、キルヒホッフの法則より、以下の2式を得る。 E = i × ( R0 + R1 ) + Varc ・・式1 V = i × R1 + Varc ・・式2 上記式1及び、式2より電流iを消去すると、 V = ( E × R1 + Varc × R0 ) / ( R0 + R1 ) ・・・式3 となる。この3式より、コンセント口で検出されるアー
ク放電期間の電圧は、コンセントより電源側のインピー
ダンスR0と、コンセント口から短絡点までのコードの
インピーダンスR1の比によって決まることがわかる。
【0013】電源電圧を E=141sinθ(V)、ア
ーク電圧を Varc=30(V) として、上記式3に代
入すると、コンセント口の電圧Vは、 V=(141 Sinθ× R1 + 30 ×R0)/(R0 + R1)・・式4 となる。ここで、具体的に、R0とR1の比を代入し
て、電圧Vを算出すると、 R0:R1=10:0 の時は、 V= 30 (V) R0:R1= 8:2 の時は、 V= 28.2 Sinθ + 24 (V) R0:R1= 6:4 の時は、 V= 56.6 Sinθ + 18 (V) R0:R1= 4:6 の時は、 V= 84.8 Sinθ + 12 (V) R0:R1= 2:8 の時は、 V= 113.1 Sinθ + 6 (V) となる。即ち、アーク放電が発生しているところの電圧
波形は、R1の比率が大きくなるほどSin関数の係数
が大きくなる即ち、電源電圧波形に形が近づく。
【0014】図7は、図6のR0とR1の和は同じにし
て、R0とR1の比を変えていったときの、実験によっ
て得られたアーク短絡電圧波形である。図中の点線部分
は、目安の電源電圧波形である。なお、各電圧波形は、
実験によって得られたものであり、アーク短絡現象の発
生時間は、実験によって異なる。R0とR1の比が、R
0が大きい場合のアーク放電中の電圧は低く、R1の比
率が大きくなるにつれ、アーク放電中の電圧値は高くな
り、点線部分の電源電圧波形に近づいていくことがわか
る。
【0015】以上のことから、アーク短絡の発生箇所が
コンセントに近ければ、または、コンセントより電源側
のインピーダンスが大きい場合は、アーク放電発生時の
電圧は低くなり、電源電圧波形との形状が大きく異なる
が、一方、アーク短絡発生箇所がコンセント口から遠い
場合や、コンセント口より電源側のインピーダンスが小
さい場合には、コンセント口で検出される電圧波形は、
電源電圧波形ににたものとなり、アーク短絡現象と正常
時の電源電圧との波形形状が似たものになる。
【0016】アーク短絡の発生は、負荷機器に電流が流
れていない時に起こる場合、と負荷が通電されるいる時
に起こる場合がある。先ず、負荷に電流が流れていると
きの、コンセント口でのアーク電圧について検討する。
【0017】図8は、負荷機器に電流が流れているとき
にアーク短絡が発生したときのアーク放電発生中の等価
回路を示す図である。負荷は、抵抗R3の抵抗負荷と
し、短絡点から負荷機器までのコードのインピーダンス
をR2、短絡点に流れる電流をi1、負荷に流れる電流
をi2とすると以下の式5〜式7が得られる。 E = i0 × ( R0 + R1 ) + Varc ・・式5 Varc = i2 × ( R2 + R3 ) ・・式6 V2 = i0 × R1 + Varc ・・式7 上記式5乃至式7から、コンセント口での電圧を求め
る。先ずコンセント口での電圧は、式5と式7の2式か
ら求めることができるので、Varc = 30(V)、電源
電圧E=141 Sinθとすると、コンセント口での
電圧Vは以下の式8のようになる。 V =(141 Sinθ × R1 + 30 ×R0)/(R0 + R1)・・式8 この式8に示すコンセント口の電圧Vは、上述した負荷
無しの時に求めた式4と同じである。これは、アーク短
絡点での電圧は30Vと固定されているので、負荷に電
流が流れていても、コンセント口で現れる電圧波形は、
負荷が無い時と同じ電圧波形となる。従って、コードで
のアーク短絡をコンセント口での電圧波形で検出する上
で、負荷の通電状態を考える必要はない。
【0018】これまでの検討によって、コードにおける
アーク短絡現象は、電圧検出点の電源側のインピーダン
スR0と電圧検出点からアーク短絡点までのインピーダ
ンスR1の比によって決まる電圧波形が現れることを説
明した。次に、インピーダンスR0とR1の比につい
て、実際の屋内配線事情がどのような比になっているの
かを述べる。
【0019】コンセント口から電源側を眺めたときのイ
ンピーダンスR0の具体的なものとして、柱上変圧器の
捲き線抵抗、電柱から家までの引き込み線抵抗、電力計
の内部抵抗、分電盤内では、ブレーカ内のバイメタルや
接点間の抵抗、接続部分の接触抵抗、そして屋内配線の
電線抵抗がある。これらの全ての抵抗を足したものがR
0となる。このR0の値は、各家、各コンセントによっ
て異なる。
【0020】実際の屋内配線システムにおけるR0の値
は、コンセント口における無負荷時の電圧V0と、ある
電流Iを流したときのコンセント口の電圧V1から求め
ることができる。R0を求める式を以下の式9に示す。 R0=(V0 − V1)/I・・式9 図9は、式9を用いて、一般家庭や集合住宅におけるコ
ンセント口から電源側を眺めたときのインピーダンスの
分布を示す図である。このグラフから、コンセント口よ
り電源側のインピーダンスは、330〜500mΩが最
も多く、殆どは200mΩ以上のインピーダンスを持つ
ことがわかっている。
【0021】一方、コンセント口より負荷側のインピー
ダンスについて検討してみる。コンセント口から負荷機
器に配線される形式としては、電源コードや、テーブル
タップから電源コードが配線される場合がある。電源コ
ードは、これに接続される負荷機器の通電容量によっ
て、電線の太さや長さが異なる。負荷機器の電流容量が
7A以下の負荷機器は一般的に0.75mm2の塩化ビ
ニルコードが使われ、7A以上のものに対しては、1.
25mm2の許容電流15Aのコードが使用される。長
さは、負荷機器によって異なり、短いものでは1m、長
いものになると、例えば掃除機は5mのコードが使われ
ている。
【0022】電源コードの抵抗値は、JIS C330
6で示されており、0.75mm2では24.4mΩ/
m、1.25mm2では14.7mΩ/mである。よっ
て、例えば0.75mm2の電源コード2mの場合は9
7.6mΩ、1.25mm2のテーブルタップ3mに0.
75mm2の電源コード2mが接続された場合は185
mΩ、掃除機等1.25mm2のコード5mでは147
mΩとなる。
【0023】例えば、コンセントから電源側のインピー
ダンスが320mΩの場合、コンセントに0.75mm
2の電源コードが接続された場合のインピーダンス比
は、77:23となる。即ち、コードのアーク短絡が負
荷機器直下の箇所で発生した場合のコンセント口で検出
される電圧波形は、図4のR0:R1=8:2と、R0:
R1=6:4の中間の電圧波形が現れることになる。な
お、短絡点がコンセント側に近づくほど、R0とR1の
比率はR0の比率は大きくなり、コンセント口で検出さ
れる電圧波形は、R0:R1の比がR0が大きくなる方
の電圧波形が現れる。
【0024】また、もう一例として、コンセント口より
電源側のインピーダンスが200mΩの場合、コンセン
トに1.25mm2の延長コード3mと、この延長コー
ドに0.75mm2の電源コード2mがつながれたとき
のR0とR1の比は、R0:R1=52:48となる。よ
って、負荷直下でアーク短絡が発生した場合のコンセン
ト口での電圧波形は、図4のR0:R1が4:6と6:4
の中間の波形が現れる。負荷直下よりもコンセント側で
アーク短絡が発生した場合は、R1に比が更に小さくな
るような電圧波形となる。コンセント口から負荷点まで
のインピーダンスは、コードの電線抵抗の他に、プラグ
の栓刃とコンセントの受刃の接触抵抗があるが、数mΩ
程度であり、コードの抵抗に比べて小さい。
【0025】一般家庭において、実際のコンセント口の
電源側のインピーダンスと、コンセント口に接続される
電源コード、延長コードが接続された時のインピーダン
スの比を考えると、コンセント口を境としたR0とR1
のインピーダンス比は、R0の比率が40%以上であ
る。
【0026】R0のインピーダンス比率が40%未満の
電圧波形、図7でR0:R1=2:8の様な電圧波形は、
コンセント口の電源側のインピーダンスが非常に小さい
場合で、コンセントから非常に長い部分でアーク短絡が
発生したときには、現れる可能性はある。しかしなが
ら、実際の住宅における配線を考える上で、この様な配
線条件は非常にまれである。
【0027】以上のことから、一般家庭のコンセントか
ら負荷点までで起こるコードのアーク短絡をコンセント
口の電圧波形で検出する場合には、図7のR0:R1=
4:6の電圧波形より上側の電圧波形を検出すればよ
い。
【0028】請求項1に示す図7のアーク短絡検出器
は、これまでの説明に基ずくコンセント口でのアーク電
圧検出器の構成を示すもので、コンセント口での線間の
電圧をモニタし、アーク短絡発生時特有の電圧波形を検
出し、コンセント口に配置した遮断器で電路を遮断する
ことによって、アーク短絡への電流を遮断し未然に火災
を防ぐものである。
【0029】請求項2〜7は、コンセント口で検出され
るアーク電圧の特徴をとらえる検出方法に関するもので
ある。
【0030】請求項2は、アーク短絡電圧を所定の時
間、例えば周期毎に、実効値演算、又は平均化演算する
ことによって、演算された値が所定の範囲、例えば実効
値が20Vから70Vに入ることを検出するものであ
る。アーク短絡発生時の電圧は、実効値演算や平均化演
算をした値は、正常時の電圧値よりも電圧が下がり、ま
た、アーク放電中の電圧は、アーク短絡点のアーク電圧
30Vより下回ることはない。よって、アーク短絡発生
時の電圧の実効値、又は平均化した演算値は、ある範囲
内に入る。
【0031】実効値演算、或いは平均値演算は、周期毎
のアーク電圧で、アーク放電していない期間の電圧、即
ち図4の1〜2の期間の部分を平滑化することを目的と
しており、この1〜2の部分を平滑化する演算方法であ
れば、実効値演算や平均値化演算といった複雑な計算を
する必要はない。
【0032】コンセント口の電圧低下は、負荷電流を流
したときにも起こる。電源電圧は規定で定められてお
り、正常時には電圧給電点において、95V〜107V
となっている。負荷電流が流れると、受電点からコンセ
ント口までのインピーダンスによって電圧降下が起こ
り、コンセント口で検出される電圧は、無負荷の状態よ
りも減少する。
【0033】例えば、図9でコンセントより電源側のイ
ンピーダンスがもっとも大きい分布に入る1000mΩ
の場合がもっとも電圧降下が激しく、無負荷時の電圧が
100Vとすると、一般的な分岐ブレーカの定格電流値
20Aを流した場合には、コンセント口の電圧の実効値
は80Vとなる。定常状態での負荷電流通電で、コンセ
ント口の電圧が80V以下に電圧が落ちることはない。
よって、アーク短絡を検出する上でコンセント口の電圧
の実効値が、20V〜70Vの範囲になることを検出す
ることは誤動作の点から問題ない。
【0034】しかし、負荷機器の中で、突入電流が大き
いものは百Aを越すものがある。この場合、突入電流が
流れた瞬間は屋内配線で電圧降下を起こし、瞬間的に電
圧は低くなる。これらの負荷機器に共通する突入電流波
形は、電源周波数の1周期の時間に比べて短く、よっ
て、コンセント口で実効値演算や平均値演算した場合
に、突入電流をアーク短絡現象として誤判断することは
ない。
【0035】請求項3では、アーク短絡電圧を所定の時
間、例えば100msec間、電圧のピーク電圧を検出
し、このピーク電圧が所定の電圧範囲、例えば、電圧が
正の場合には、30Vから120V、負の場合には、-
30V〜-120Vに入っていることを検出するもので
ある。アーク短絡電圧のピーク値、即ち図4の2は、線
間の耐電圧を示す。この耐電圧値は、アーク短絡が発生
するときのコードの線間や絶縁劣化状態等に左右される
が、120V以下のことが多い。
【0036】具体的な回路としては、ピーク電圧検出回
路でピーク電圧を検出し、このピーク電圧が、所定の電
圧範囲に入ったことが所定の時間続くことを検出する。
【0037】請求項4〜7は、アーク短絡電圧の波形の
特徴を検出する方法である。請求項4では、アーク短絡
が発生する瞬間、電圧が急激に変化することを検出す
る。アーク放電が発生する瞬間は、正の電圧の場合は、
電圧はコードの耐電圧(アーク放電しない最高電圧)か
ら、アーク電圧(30V)とコンセントから短絡点まで
の電圧降下分(R1による電圧降下)(図4の2から
3)を足した電圧まで落ちるのが特徴である(図11の
1)。また、負の電圧の場合は、0Vの電圧線を対象に
起こる。この電圧の変化は、アーク放電が発生する各サ
イクルに共通した現象である。アーク短絡検出は、この
電圧の急激な変化を検出する。
【0038】具体的な検出方法としては、微分回路を用
いる。微分回路の出力がある所定の値を超えることを比
較回路を用いて検出し、所定の値を超えると判断したと
き、アーク短絡と判定する。
【0039】請求項5では、請求項4の電圧の急激な電
圧変化を検出した後の所定の時間(例えば、2msec)
の電圧の値(図11の2)がある所定の範囲(例えば正
の場合は27V〜100V、負の場合は-27V〜-10
0V)にあることを検出することによって、アーク短絡
を検出する。この2種の波形の特徴を検出することによ
って、より精度の高いアーク短絡検出が可能となる。
【0040】アーク短絡波形は、アーク放電の瞬間、急
激な電圧変化の後、アーク放電中はインピーダンスR0
とR1の比によって決まる電圧が現れる。アーク放電中
の電圧を検出する時間は、電圧の急激な変化の後から2
〜3msec後が適当かと思われる。これは、アーク放電
の発生は、電源電圧の正負のピーク点より前に発生する
ことと、アーク放電の終了は、電源電圧が正の場合は3
0V以下、負の場合は-30V以上になる前に消えるか
らである。
【0041】アーク放電中の電圧は、先に述べたように
R0:R1は4:6よりもR0比が大きくなる電圧波形が
現れることを説明した。アーク放電中の電圧波形はR
0:R1=4:6の時、コンセント口で検出される電圧V
=84.8Sinθ+12(V)となり、この時のピーク
電圧は97Vとなる。また、R0:R1=10:0の時
は、V=30(V)である。よって、アーク放電中のピ
ーク電圧は、30〜97Vになる。
【0042】具体的な回路構成としては、請求項4の急
激な電圧の変化を微分回路で検出後、これをトリガとし
てタイマをスタートさせ、タイマが所定時間を経過した
ときの線間の電圧を検出、この電圧を2つのコンパレー
タ回路と比較して、所定内に入っていると判断したとき
アーク短絡と判定する。
【0043】請求項6では、所定の電圧位相(例えば、
電圧位相0〜90゜と180〜270゜)(図11の
3)を無視した電圧のピーク電圧(図11-4)(電源
電圧が正の場合は正側、負の場合は負側)が所定の範囲
(例えば、正側の場合は、27V〜100V、負の場合
は-27V〜-100V)に入ることを検出する。
【0044】アーク放電は、殆どの場合において電圧の
位相がピークを迎えるまでに発生する現象である。アー
ク放電が発生していない所では、コードの線間の絶縁が
保たれているため、検出される電圧は電源電圧波形と同
様である。アーク短絡発生時のみの電圧波形を検出する
ことができれば、検出精度が向上することから、この請
求項6ではアーク放電が発生前の状態であると考えられ
る位相範囲を0〜90゜と180〜270゜とし、これ
らの位相範囲外での電圧検出をすることが特徴である。
具体的な回路構成としては、電源電圧の位相検出回路に
よって、正の場合は、90〜180゜、負の場合は18
0〜270゜において、ピーク電圧検出回路によって、
ピーク電圧を検出し、コンパレータ回路によって、ピー
ク電圧が所定の範囲に入ると判断したとき、アーク短絡
発生と判定する。
【0045】請求項7では、電圧波形にDC(直流)成
分が含まれることを検出する。アーク放電電圧は正の場
合は30V、負の場合は-30Vであり、一定電圧であ
る。よって、アーク放電中の周波数成分には、直流成分
が含まれる。具体的な回路構成としては、直流成分〜低
周波数域の通過特性をもつフィルタ、具体的には低周波
数域を通過する特性のコイルを用いてアーク短絡発生時
の直流を検出する。
【0046】請求項8では、請求項3〜7で述べた各周
期毎に現れるアーク短絡電圧波形の特徴が現れた場合、
カウントアップし、所定時間内に、所定のカウント数以
上カウントされたことを判定して、アーク短絡発生を検
出する。請求項3〜7は、アーク短絡電圧波形の各周波
数毎にみた波形の特徴を検出するものである。よって、
各周期においてアーク短絡の波形の特徴を1回検出した
のみでは、誤検出が考えられる。請求項8では、アーク
短絡波形の各周期毎の特徴が検出されたとき、これをカ
ウントし、所定時間内(例えば、100msec以内)に
カウント数が所定の数(例えば4)を超えたとき、アー
ク短絡が発生したと判断する。具体的な回路構成として
は、各周期毎に波形の特徴を捕らえた時、パルスを発生
させ、コンデンサにこのパルスを印加して充電する。こ
のコンデンサは、抵抗によって所定の時限特性を有する
放電回路をもつ。これによって、パルスが連続、或いは
高い頻度で印加されない限りコンデンサに充電されるこ
とはなく、よってコンデンサの充電電圧は上がらない。
アーク短絡検出は、このコンデンサの充電電圧が、所定
の電圧値を超えたときに、アーク短絡発生と判定する。
このような判定方法によって、アーク短絡検出の誤検出
を減らすことができる。
【0047】請求項9では、請求項8のカウントアップ
方式の検出方法に、アーク放電発生中の電圧が低い場合
はカウントアップの判定検出回数を少なくし、アーク電
圧が高い場合は判定の検出回数を多くする。アーク短絡
電圧波形の特徴を検出しようとする場合、請求項2〜7
では、R0:R1の比率が10:0の場合は、電源電圧と
比べて形状が大きく異なるため、アーク短絡判定の誤検
出率は低いが、R0:R1が4:6になると、電源電圧と
の波形形状の区別が付きにくく誤検出の割合が増える。
そこで、請求項9では、R0:R1の比が10:0の様に
電源電圧との判別が容易な場合、つまりアーク放電発生
中の電圧が低い場合(正の場合)には、カウントアップ
の判定回数を少なくし、アーク放電電圧が高い場合(正
の場合)は、カウントアップの判定回数を多くする。こ
のことによって、アーク電圧が低い場合は、カウント判
定回数が少なくすることにより、より早いアーク短絡検
出が可能となり、アーク電圧が高い場合は、カウント判
定回数を多くすることにより、誤検出の発生率の抑える
ことができる。具体的な回路構成としては、請求項8で
述べたコンデンサの充電電圧検出レベルを、アーク電圧
発生時の電圧に対応させ、アーク電圧が高い場合には、
充電電圧の検出レベルを上げ、またアーク電圧が低い場
合には、充電電圧の検出レベルを下げることによって可
能である。
【0048】これまでは、アーク短絡の検出範囲をコン
セントより負荷側について述べてきたが、コンセント口
での電圧を検出することにより、屋内配線のアーク短絡
も検出することができる。
【0049】屋内配線でアーク短絡が発生した場合、コ
ンセント口で検出される線間の電圧は、アーク短絡電圧
が検出される。この場合は、R0やR1のインピーダン
ス比やインピーダンス値には関係なく、アーク短絡電圧
がそのまま検出される。
【0050】この時の電圧波形は、コードで起こるアー
ク短絡の電圧波形形状(図4)とほぼ同一である。よっ
て、屋内配線で起こるアーク短絡に対する検出方法は、
コンセント以下で起こるアーク短絡の検出方法と同じで
よい。
【0051】請求項10は、電圧検出点を電路遮断器の
電源側においたことを特徴とする。この遮断器は、アー
ク短絡検出時の電路遮断用の開極装置であるとともに、
コンセントの電源をon−offするためのスイッチ
(開閉器)としても使うことができる。よって、電圧検
出点が、このスイッチの電源側にあれば、このスイッチ
が開極状態でも、屋内配線のアーク短絡を検出すること
が可能となる。
【0052】コンセント口の電圧を検出することによっ
て屋内配線でのアーク短絡と、コンセント以下でのアー
ク短絡の両方が検出できるものの、どちらの配線で事故
が発生したのかを特定することは、電圧波形を検出する
のみでは判別できない。
【0053】請求項11は、請求項10に示す電圧の検
出点が電路遮断器の電源側にあり、コンセント口の電圧
検出点において、アーク電圧波形が検出されたとき、遮
断器を開極させ、さらにアーク電圧が検出されたとき
は、屋内配線でのアーク短絡であり、検出されないとき
はコンセント以下のアーク短絡であることを判別する手
順を特徴とする。
【0054】この手順によって、屋内配線かコンセント
以下のどちらのアーク短絡かを判別することができる。
コンセント以下でアーク短絡が発生した場合、遮断器が
動作し開極すれば、電圧検出点には、アーク短絡電圧波
形が検出されないが、屋内配線でアーク短絡が発生した
場合には、遮断器が開極した後でもアーク短絡の電圧が
検出される。即ち、遮断器の状態とandをとることに
よって、アーク短絡がコードか屋内配線のどちらで起こ
ったのかを判別することができる。
【0055】請求項12では、電圧検出点のところに電
流検出手段を置いたことを特徴とする。
【0056】請求項11の手順を踏む場合、コンセント
以下のアーク短絡を検出後、遮断器を動作させ、この後
屋内配線の電圧を検出するために、どちらでアーク短絡
が発生したのかを判別するまでに2段階の手順を踏むこ
とになり、検出完了までに時間がかかる。
【0057】アーク短絡がコードまたは屋内配線で発生
した場合、コードで発生した場合は、屋内配線からコー
ドを通って、負荷電流に対して比較的大きな電流が流れ
るのに対して、屋内配線でアーク短絡が発生した場合に
は、短絡電流は電流検出手段のところには流れない。よ
って、アーク短絡電圧を検出したときの電流検出手段か
ら検出される電流の大小を見ることによって、アーク短
絡が、コードで起こったのか、屋内配線で起こったのか
を検出することができる。
【0058】この電流検出手段は、上記の用に、電流の
大小を検出するのみなので、周波数応答性や検出精度の
よいものを用いる必要はない。電流検出手段として、例
えば構造が簡単なリードリレー等を用いて、電流の有無
を検出することができる。
【0059】電流検出手段をおくことによって、屋内配
線かコードで短絡が起こったのかを判断するまでの時間
を短縮することができる。
【0060】請求項13では、屋内配線が接地線も配線
されているものについては、アーク短絡検出器のところ
で電源線から抵抗、スイッチを介して接地線に接続され
る疑似漏電電流を流すスイッチと抵抗を設けたことを特
徴とする。
【0061】屋内配線のアーク短絡事故は、コンセント
口の電圧を検出することによって検出はできるが、検出
点がアーク短絡事故点よりも負荷側に有るために、短絡
電流を遮断することができない。屋内配線で発生した短
絡電流を遮断するには、分電盤のブレーカを動作させる
ことが必要となってくる。
【0062】コンセント口の電圧検出点において、この
接地線に地絡電流を流してやり、疑似漏電を発生させ
る。すると、分電盤内に設置されている漏電ブレーカが
動作し、分電盤内で電路を遮断し、屋内配線で発生した
アーク短絡を消失させることができる。このことによっ
て、屋内配線でのアーク短絡を保護できる。
【0063】請求項14では、アーク短絡検出装置が正
常に動作するかをテストするための回路構成で、テスト
ボタンを押すことによって、電源電圧を2つの抵抗によ
って分圧した電圧をアーク検出器に入力することによっ
て、アーク検出器が動作するかを確認することができ
る。このことによって、簡単な構成でアーク短絡試験回
路のテスト回路を構成することができる。
【0064】これまでは、屋内配線及び、コードの線間
で発生するアーク短絡についての検出方法、保護方法に
ついて述べてきたが、コンセント口において電圧を検出
することにより、屋内配線の直列アークを検出すること
ができる。
【0065】直列アークとは、片方の電線に損傷を受
け、片方の電線が切断し、この切断両端が接触したり離
れたりする状態で負荷電流が流れると、断線した端同志
でアーク放電が起こることがある。以下、この様な現象
を直列アーク放電という。このアーク放電は、負荷電流
が大きいほど、アークの飛散は大きい。
【0066】この直列アークによって、近くの着火物に
着火して、火災に至ることがある。従来のブレーカ等の
保護装置では、この直列アークは検出できなかった。
【0067】当発明においてコンセント口の電圧をモニ
タすることによって、屋内配線の直列アークを検出する
ことができる。
【0068】図13は、直列アーク発生時のアーク放電
発生中の等価回路である。図13は、負荷が抵抗負荷の
場合、図14は、負荷がコイルLと抵抗Rを直列につな
いだRL負荷の場合、図15は、負荷が調光ランプの場
合の屋内配線で直列アークが発生したときのコンセント
口での電圧波形を示す。図中、目安として点線は電源電
圧を示す。
【0069】図13の抵抗負荷の場合、1〜2の期間で
アーク放電が発生している。0〜1の期間、2〜3の期
間は、アーク放電は発生していない。アーク発生中の電
圧は、電源電圧に比べてアーク電圧の分だけ小さい。
【0070】図14のRL負荷の場合、1〜2の期間で
アーク放電が発生している。アーク放電が切れる2の部
分で負荷のLによる逆起電力が発生し、スパイク状の電
圧が発生する。この場合も、アーク発生中の電圧は電源
電圧に比べてアーク電圧の分だけ小さい。
【0071】図15の調光負荷の場合、1〜2の部分で
アーク放電が発生している。調光装置は、電源電圧の位
相を検出し電流をスイッチングする装置であり、1の部
分は調光器の位相検出によりスイッチングされ電流が流
れた瞬間であり、このときアーク放電が発生している。
この場合もアーク発生中の電圧は電源電圧に比べて小さ
い。ここに負荷として上述した3例を挙げたが、直列ア
ークの電圧波形は、負荷によって変わる。
【0072】当発明では、この屋内配線における直列ア
ークを検出するために、請求項2に示す電圧の実効値や
平均値を計算することによって、屋内配線の直列アーク
を検出する。
【0073】直列アーク発生点の切断間のアーク電圧
は、線間のアーク短絡時のアーク放電と同様に30V程
度の電圧を有する。よって、コンセント口で測定される
電圧は、電源電圧から直列アーク発生箇所のアーク電圧
を差し引いた電圧が検出されることになる。コンセント
で検出する直列アーク電圧は、負荷によって波形は複雑
に変化するが、実効値演算または平均化演算などによ
り、平滑化することによって、アーク放電が発生してい
るときの電圧を検出することができる。
【0074】具体的には、コンセント口の実効値電圧が
所定の電圧値(例えば、70V)以下になったとき、ア
ークが発生していると判断する。
【0075】直列アークを検出した場合には、コンセン
ト口の電路遮断器を開極すればよい。この直列アーク
は、負荷へ電流が流れることによって起こるので、コン
セント口の電路を遮断し電流を止めることによって、コ
ンセントよりも電源側の直列アークを消弧し保護するこ
とができる。
【0076】コンセント以下のアーク短絡検出は、電圧
検出をコンセント口で測定すると述べてきたが、電圧検
出点は、コンセント口に限らず、分電盤の分岐ブレーカ
部分の電圧や、分岐ブレーカからコンセントまでの屋内
配線の途中、更にはコンセントに接続されるもの、例え
ば、テーブルタップの中でもかまわない。電圧検出点で
検出される電圧は、電圧検出点の電源側と負荷側のイン
ピーダンス比によって決まり、よって電圧検出点を変え
た場合は、電圧検出点を境にした電源側と負荷側のイン
ピーダンス比を考慮にいれたアーク電圧波形検出が必要
となるだけである。
【0077】コンセント以下の短絡現象は、コードの芯
線間で短絡が起きる場合に限らず、負荷機器内で起こる
場合や、異なるコード同志で短絡することもある。ま
た、コンセントに差し込まれるプラグに埃がたまり、栓
刃の線間で電流が流れるトラッキング現象も、劣化の最
終段階では栓刃間でアーク放電を伴う。本発明のアーク
短絡検出は、コードの芯線間でのアーク短絡を検出する
ほか、アーク短絡放電を伴う事故に対して検出すること
ができる。
【0078】遮断器は、アーク短絡発生時の大電流を遮
断するための性能を備える必要があるが、コンセント口
の電源を制御するスイッチとして用いることができる構
造であってもよいし、リモートコントロール可能なリモ
コンブレーカの様なものであってもよい。
【0079】
【発明の実施の形態】本発明に係わるアーク検出器の第
1の実施の形態について図4を、第2の実施の形態につ
いて図2を、第3の実施の形態について図3を用いて、
夫々詳細に説明する。
【0080】[第1の実施の形態]図1に示すアーク検
出器1は、コンセントの電源側に配置され、電路には、
電路を遮断する遮断装置4と電圧検出線、電源回路5が
接続されて構成される。
【0081】電源回路5は、アーク短絡が発生したとき
の複雑な電圧波形でも安定した電圧をアーク検出器1に
出力できる性能を有する。電源電圧のみでアーク検出器
1への電圧を供給できない場合は、電源回路に接続され
た補助電源回路(不図示)で不足する電圧を供給する。
【0082】電圧検出は、1と2より検出する。1より
検出した電圧は、テスト電圧分圧抵抗R4を通りノイズ
フィルタ2−1へと入力される。
【0083】テストボタン2−5は、アーク検出器1の
動作確認をするためのスイッチで、テストボタン2−5
が押されると、4の点には、電源電圧AC100Vがテ
スト電圧分圧抵抗によって分圧され、フィルタ2−1に
は電源電圧よりも低い電圧(正弦波形)が印加される。
【0084】フィルタ(ノイズ除去)2−1は、電源電
圧の高周波ノイズを取り除くものである。屋内配線に
は、サージ電圧や負荷から発せられるノイズが重畳して
おり、これらのノイズをフィルタによって取り除き、ア
ーク検出器1の回路保護や検出精度を上げる。
【0085】実効値演算回路2−2は、請求項2に示す
フィルタ2−1を通過した電圧波形を実効値演算する。
実効値演算することによって、アーク短絡発生時の電圧
変化の激しい複雑な電圧波形を平均化した値を得ること
ができる。よって、この部分は、平均値演算回路でもよ
い。
【0086】比較器2−3は、実効値演算回路で得られ
た電圧値が所定の範囲に入っているかを検出する。電圧
が所定の範囲に入っている場合には、引き外し回路2−
4に信号を送るとともに、報知器6にも信号を送り、ア
ーク短絡が発生したことを知らせる。
【0087】引きはずし回路2−4は、比較器2−3か
らの信号を受けて、電路遮断装置4を開極させる。引き
外し回路2−4は、例えば電磁石で、コイルに電流を流
し、電路遮断装置4を開極させる。
【0088】以上の回路構成で、この実施例のアーク検
出器は、コンセント以下のアーク短絡、及び屋内配線の
直列アークを検出、保護することができる。
【0089】[第2の実施の形態]図2は、第2の実施
例を示す図である。これは、第1の実施例に、微分回路
2−6、電圧検出2−7、比較器2−8,2−10、カ
ウンタ2−9、タイマ2−11を付け加えたものであ
る。
【0090】フィルタを通過した電圧は、実効値演算回
路2−2と微分回路2−6に伝えられる。微分回路は、
請求項4、5を示す働きを持つもので、アーク放電が発
生する瞬間の電圧の急激な変化を検出するものである。
微分回路2−6にて電圧の急峻な変化を検出後、図中の
電圧検出部2−7で、電圧を検出する。これは、請求項
5に示すアーク電圧を検出するもので、検出された電圧
値が所定の範囲に入っているかどうかを比較器2−8に
て判断する。比較器2−8にて、アーク電圧が所定の範
囲に入っている場合、カウンタ2−9の部分において、
カウントアップされる。タイマ2−11は、カウントア
ップされたカウント値を所定の時間を計測し、所定の時
間が過ぎるとカウント値を減らす働きをする。よって、
カウント値がアーク検出と判別するまでの大きな値とな
るには、電圧検出部2−7の信号が連続、又は頻度よく
発せられないと、カウント値は所定の値まで上がらな
い。
【0091】電圧検出部2−7から比較器2−10につ
ながっている線は、請求項9に示すもので、アーク電圧
が低ければ、カウンタの比較器の検出レベルを小さく
し、アーク電圧が大きければ、カウンタ小の比較器の検
出レベルを大きくする。このことによって、アーク電圧
が低い場合には、より早いアーク短絡の検出が可能とな
る。カウント値が、所定値を超えると比較器によって信
号が発せられる。
【0092】引き外し回路2−4への信号は、実効値演
算回路2−2の出力信号と、微分回路2−6、カウンタ
2−9の出力信号のアンドで出力される。このようにす
ることによって、実効値演算回路で検出された判定結果
と、微分回路2−6、カウンタ2−9で検出された判定
結果の両方の結果がアーク短絡検出とならなければ最終
判定は出されないので、アーク短絡検出の検出精度が向
上する。
【0093】これにより、コンセント口以下のアーク短
絡や、屋内配線の直列アークを検出し、保護することが
可能である。
【0094】[第3の実施の形態]図3は、第3の実施
例を示す図である。屋内配線は、接地線が配線される。
【0095】接地線が配線されることにより、コンセン
トは、接地極付きのコンセントが接続されている。この
実施例は、コンセント口以下のコードでアーク短絡が起
こったのか、屋内配線で起こったのかを検出し、屋内配
線でアーク短絡画発生した場合は、分電盤内の漏電ブレ
ーカを動作させ、屋内配線を保護する働きをも9から検
出される信号と、アーク短絡電圧検出回路の出力とを論
理回路を用いて、比較することによって、アーク短絡が
コンセント口以下で起こったのか、屋内配線で起こった
のかを特定する。コンセント口以下でアーク短絡が発生
した場合は、アーク検出器1内の漏電電流制限抵抗R5
及び漏電電流発生用リレーRyで構成される遮断器をリ
レー動作回路2−12で動作させ、報知器6で異常を知
らせ、屋内配線でアーク短絡が発生した場合は疑似漏電
を発生させ、分電盤内の漏電ブレーカ(不図示)を動作
させて、電路を切断するとともに、報知器8で異常を知
らせる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項14記載の発明によれば、コンセント口の線間の電圧
を検出し、屋内配線のアーク短絡、直列アーク、コンセ
ント口以下のコードのアーク短絡を検出し、電路を遮断
することによって、コードや屋内配線で発生する電気火
災を未然に防ぐことができると言う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるアーク検出器の第1の実施の形
態を示す構成図である。
【図2】本発明に係わるアーク検出器の第2の実施の形
態を示す構成図である。
【図3】本発明に係わるアーク検出器の第3の実施の形
態を示す構成図である。
【図4】アーク短絡電圧波形である
【図5】アーク短絡電圧波形計測回路である。
【図6】アーク短絡放電中の屋内配線の等価回路であ
る。
【図7】電圧検出点から電源側のインピーダンスR0と
電圧検出点からアーク短絡点までのインピーダンスR1
の比を変えたときのアーク短絡電圧波形である。
【図8】負荷が通電中に、コードでアーク短絡が発生し
たときの、アーク放電中の等価回路である。
【図9】一般家庭のコンセント口より電源側のインピー
ダンスの分布である。
【図10】コンセント口で電圧を検出するアーク検出遮
断器の基本構成ブロック図である。
【図11】アーク短絡電圧波形の特徴を示すための図で
ある。
【図12】直列アーク発生時のアーク放電発生中の等価
回路である。
【図13】負荷が抵抗負荷の場合の、屋内配線で直列ア
ークが発生したときのコンセント口での電圧波形であ
る。
【図14】負荷が抵抗とインダクタンスを含む場合の、
屋内配線で直列アークが発生したときのコンセント口で
の電圧波形である。
【図15】負荷が調光器を備えたランプ負荷の場合の、
屋内配線で直列アークが発生したときのコンセント口で
の電圧波形である。
【符号の説明】
1 アーク検出器 2 アーク電圧検出装置 2−1 ノイズフィルタ 2−2 実効値演算回路 2−3 比較器 2−4 引き外し回路 2−5 テストボタン 2−6 微分回路 2−7 電圧検出部 2−8,2−10 比較器 2−9 カウンタ 2−11 タイマ 2−12 リレー動作回路 4 遮断装置 5 電源回路 6 報知器 9 電圧検出手段 R3,R4 テスト電圧分圧抵抗 R5 漏電電流制限抵抗 Ry 漏電電流発生用リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国本 洋一 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 忠澤 孝明 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 2G014 AA03 AA15 AA23 AB33 AB40 AC18 5G030 XX19 YY13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分電盤の分岐ブレーカから、コンセント
    又は照明のスイッチに接続される屋内配線において、屋
    内配線の線間の電圧を測定するための電圧検出手段と、
    ケーブル又はコードで短絡したときに発生するアーク放
    電現象に対して、電圧検出点の電源側の配線インピーダ
    ンスと電圧検出点の負荷側の電圧検出点から短絡点まで
    のインピーダンス比で決まるアーク特有の電圧波形に対
    して応答するアーク電圧検出装置と、アーク電圧検出装
    置からの信号を受けて電路を遮断する電路開閉手段と、
    を有することを特徴とするアーク検出器。
  2. 【請求項2】 前記アーク電圧検出装置は、検出した電
    圧の実効値又は、平均値或いは、検出した電圧を平滑処
    理をした電圧値が、予め定めた所定の電圧範囲に入るこ
    とを検出することを特徴とする請求項1記載のアーク検
    出器。
  3. 【請求項3】 前記アーク電圧検出装置は、電圧のピー
    ク値が予め定めた所定の範囲内に入ることを検出する請
    求項1記載のアーク検出器。
  4. 【請求項4】 前記アーク電圧検出装置は、電圧が、正
    の場合には急激に落ち、負の場合には急激に上がること
    を検出する請求項1記載のアーク検出器。
  5. 【請求項5】 前記アーク電圧検出装置は、電圧が正の
    場合には急激に落ち、その後の電圧値が所定の範囲に入
    ること、もしくは、負の場合には急激に上がった後、そ
    の後の電圧が予め定めた所定の範囲に入ることを検出す
    るこを特徴とする請求項1記載のアーク検出器。
  6. 【請求項6】 前記アーク電圧検出装置は、ある予め定
    めた所定の電圧位相を無視した電圧のピーク値が所定の
    範囲に入ることを検出するこを特徴とする請求項1記載
    のアーク検出器。
  7. 【請求項7】 前記アーク電圧検出装置は、周波数成分
    に直流成分を含むことを検出するこを特徴とする請求項
    1記載のアーク検出器。
  8. 【請求項8】 アーク短絡放電現象を検出し、その検出
    回数をカウントし、所定の時間内に所定のカウント数に
    達したときにアーク短絡として検出するとを特徴とする
    請求項1乃至7記載のアーク検出器。
  9. 【請求項9】 電圧が急激に変化した後に続くアーク放
    電中の電圧値について、電圧値が予め定めた所定の値よ
    り低い場合は、アーク検出までのカウント値を少なく
    し、予め定めた所定の値より高い場合はアーク検出まで
    のカウント値を多くしたことを特徴とする請求項8記載
    のアーク検出器。
  10. 【請求項10】 電圧検出点を電路開閉手段の電源側に
    配置することを特徴とする請求項9記載ののアーク検出
    器。
  11. 【請求項11】 アーク電圧を検出し、電路開閉手段を
    開極した後、更にアーク電圧が検出される場合には、屋
    内配線でアーク短絡が起きていることを検出する手順を
    特徴とする請求項10記載のアーク検出器。
  12. 【請求項12】 電圧検出点に電流検出手段を設け、ア
    ークが検出された時の電流が、所定の値より大きい場合
    は電圧検出点以下のアーク短絡であり、小さい場合は屋
    内配線のアーク短絡又は屋内配線の直列アークであると
    判断する手順を特徴とする請求項10記載のアーク検出
    器。
  13. 【請求項13】 抵抗、リレーから構成される遮断器を
    備え、アーク検出器に接地線が配線されている場合は、
    電源線から、遮断器(抵抗、リレー)、接地線へ配線さ
    れ、リレーは、アーク電圧検出装置の信号を受けて動作
    して、接地線に電流を流すことを特徴とする請求項10
    記載のアーク検出器。
  14. 【請求項14】 電源電圧を分圧する2つの抵抗を、動
    作確認するためのスイッチと直列に設け、スイッチが押
    されたときには、電圧検出手段に、前記2つの抵抗によ
    り電源電圧を分圧した電圧を印加することを特徴とする
    請求項13記載のアーク検出器。
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