JP2001039705A - 炭素材料、電極及び非水電解質二次電池 - Google Patents

炭素材料、電極及び非水電解質二次電池

Info

Publication number
JP2001039705A
JP2001039705A JP2000033801A JP2000033801A JP2001039705A JP 2001039705 A JP2001039705 A JP 2001039705A JP 2000033801 A JP2000033801 A JP 2000033801A JP 2000033801 A JP2000033801 A JP 2000033801A JP 2001039705 A JP2001039705 A JP 2001039705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon material
weight
boron
less
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000033801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001039705A5 (ja
JP4130048B2 (ja
Inventor
Katsuisa Yanagida
勝功 柳田
Atsushi Yanai
敦志 柳井
Takeshi Maeda
丈志 前田
Yoshinori Kida
佳典 喜田
Atsuhiro Funabashi
淳浩 船橋
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Ikuro Yonezu
育郎 米津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000033801A priority Critical patent/JP4130048B2/ja
Priority to US09/576,211 priority patent/US6869546B1/en
Publication of JP2001039705A publication Critical patent/JP2001039705A/ja
Publication of JP2001039705A5 publication Critical patent/JP2001039705A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4130048B2 publication Critical patent/JP4130048B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/58Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
    • H01M4/583Carbonaceous material, e.g. graphite-intercalation compounds or CFx
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/04Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of carbon-silicon compounds, carbon or silicon
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/13Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/362Composites
    • H01M4/366Composites as layered products
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • H01M10/0525Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M2004/021Physical characteristics, e.g. porosity, surface area
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非水電解質二次電池の負極の活物質として用
いた場合、前記二次電池を放置した際における電池容量
の低下が少なく、二次電池の保存特性を良好にするのに
適した炭素材料を提供する。 【解決手段】 芯材となる第1の炭素材料と、該第1の
炭素材料の表面を覆う第2の炭素材料とを有し、前記第
2の炭素材料がホウ素を含有していることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解質二次電
池の負極材料に用いて好適な炭素材料、その炭素材料を
用いた電極、その電極を用いた非水電解質二次電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、非水電解質二次電池の負極材料と
して黒鉛、コークスなどの炭素材料が提案されており、
それらは既に実用されている。なかでも黒鉛はリチウム
金属の電位近傍で非常に卑な放電電位を示し、高エネル
ギー密度の非水電解質二次電池が得られることから、汎
用されているものの一つである。
【0003】しかしながら、黒鉛を負極として用いた従
来の二次電池の場合、長時間放置していると、炭素材料
中のリチウムが電解液と反応し、自己放電し、電池容量
が低下するという問題があった。
【0004】上述の問題を解決するために、例えば、特
開平10−36108号公報では、黒鉛材料を低結晶性
炭素材料で被覆した非水電解質二次電池が提案されてい
る。
【0005】しかしながら、このような非水電解質二次
電池においても、依然として放置時に電池容量が低下す
るという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例の
欠点に鑑み為されたものであり、非水電解質二次電池の
負極の活物質として用いた場合、前記二次電池を放置し
た際における電池容量の低下が少なく、二次電池の保存
特性を良好にするのに適した炭素材料を提供することを
目的とするものである。
【0007】また、本発明は、非水電解質二次電池の負
極として用いた場合、前記二次電池を放置した際におけ
る電池容量の低下が少なく、二次電池の保存特性を良好
にするのに適した電極を提供することを目的とするもの
である。
【0008】また、本発明は、放置した際における電池
容量の低下が少なく、保存特性を良好にするのに適した
非水電解質二次電池を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の炭素材料
は、芯材となる第1の炭素材料と、該第1の炭素材料の
表面を覆う第2の炭素材料とを有し、前記第2の炭素材
料がホウ素(B)を含有していることを特徴とする。
【0010】このような炭素材料は、非水電解質二次電
池の負極材料として用いた場合、二次電池を放置した際
における自己放電率が小さく、二次電池の保存特性が良
くなる。尚、これは、非水電解質二次電池の場合、ホウ
素を含有する第2の炭素材料により、炭素材料中のリチ
ウムと電解液との反応が低減されたためと考えられる。
【0011】更に、第1の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料がホウ素を含有していないことを特徴とす
る。
【0012】この場合、非水電解質二次電池の負極の活
物質として用いた場合における上記自己放電率は更に小
さくなり、二次電池の保存特性が良くなる。
【0013】また、第1の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料のX線広角回折法による(002)面の面間
隔(d002)が3.35Å以上、3.38Å以下であ
り、かつc軸方向の結晶子の大きさ(Lc)が300Å
以上であること、望ましくは前記第1の炭素材料のX線
広角回折法による(002)面の面間隔(d002)が
3.35Å以上、3.36Å以下であり、かつc軸方向
の結晶子の大きさ(Lc)が1000Å以上であること
が好ましく、この場合、二次電池の放電容量は大きくな
る。
【0014】また、第1の発明の炭素材料は、前記第2
の炭素材料のX線広角回折法による(002)面の面間
隔(d002)が3.37Å以上、3.90Å以下である
ことが好ましい。
【0015】また、第1の発明の炭素材料は、前記第2
の炭素材料におけるホウ素の含有量が1重量%以上、1
5重量%以下であること、望ましくは前記第2の炭素材
料におけるホウ素の含有量が5重量%以上、10重量%
以下であることが好ましい。
【0016】また、第1の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料と前記第2の炭素材料との和に対する前記第
2の炭素材料の量が1重量%以上、20重量%以下であ
ること、望ましくは前記第1の炭素材料と前記第2の炭
素材料との和に対する前記第2の炭素材料の量が5重量
%以上、10重量%以下であることが好ましい。
【0017】また、第1の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料と前記第2の炭素材料との和に対する前記第
2の炭素材料中のホウ素の含有量が0.01重量%以
上、3重量%以下であること、望ましくは前記第1の炭
素材料と前記第2の炭素材料との和に対する前記第2の
炭素材料中のホウ素の含有量が0.25重量%以上、1
重量%以下であることが好ましい。
【0018】第2の発明の炭素材料は、芯材となる第1
の炭素材料と、該第1の炭素材料の表面を覆う第2の炭
素材料とを有し、前記第2の炭素材料がホウ素(B)及
び窒素(N)を含有していることを特徴とする。
【0019】このような炭素材料は、非水電解質二次電
池の負極材料として用いた場合、二次電池を放置した際
における自己放電率が小さく、二次電池の保存特性が良
くなる。尚、これは、非水電解質二次電池の場合、ホウ
素及び窒素を含有する第2の炭素材料により、炭素材料
中のリチウムと電解液との反応が低減されたためと考え
られる。
【0020】更に、第2の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料がホウ素及び窒素を含有していないことを特
徴とする。
【0021】この場合、非水電解質二次電池の負極の活
物質として用いた場合における上記自己放電率は更に小
さくなり、二次電池の保存特性が良くなる。
【0022】また、第2の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料のX線広角回折法による(002)面の面間
隔(d002)が3.35Å以上、3.38Å以下であ
り、かつc軸方向の結晶子の大きさ(Lc)が300Å
以上であること、望ましくは前記第1の炭素材料のX線
広角回折法による(002)面の面間隔(d002)が
3.35Å以上、3.36Å以下であり、かつc軸方向
の結晶子の大きさ(Lc)が1000Å以上であること
が好ましく、この場合、二次電池の放電容量は大きくな
る。
【0023】また、第2の発明の炭素材料は、前記第2
の炭素材料のX線広角回折法による(002)面の面間
隔(d002)が3.37Å以上、3.90Å以下である
ことが好ましい。
【0024】また、第2の発明の炭素材料は、前記第2
の炭素材料におけるホウ素の含有量が1重量%以上、1
5重量%以下であること、望ましくは前記第2の炭素材
料におけるホウ素の含有量が5重量%以上、10重量%
以下であることが好ましい。
【0025】また、第2の発明の炭素材料は、前記第2
の炭素材料における窒素の含有量が1重量%以上、10
重量%以下であること、望ましくは前記第2の炭素材料
における窒素の含有量が3重量%以上、5重量%以下で
あることが好ましい。
【0026】また、第2の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料と前記第2の炭素材料との和に対する前記第
2の炭素材料の量が1重量%以上、20重量%以下であ
ること、望ましくは前記第1の炭素材料と前記第2の炭
素材料との和に対する前記第2の炭素材料の量が5重量
%以上、15重量%以下であることが好ましい。
【0027】また、第2の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料と前記第2の炭素材料との和に対する前記第
2の炭素材料中のホウ素の含有量が0.01重量%以
上、3重量%以下であること、望ましくは前記第1の炭
素材料と前記第2の炭素材料との和に対する前記第2の
炭素材料中のホウ素の含有量が0.25重量%以上、
1.5重量%以下であることが好ましい。
【0028】また、第2の発明の炭素材料は、前記第1
の炭素材料と前記第2の炭素材料との和に対する前記第
2の炭素材料中の窒素の含有量が0.01重量%以上、
2重量%以下であること、望ましくは前記第1の炭素材
料と前記第2の炭素材料との和に対する前記第2の炭素
材料中のホウ素の含有量が0.15重量%以上、0.7
5重量%以下であることが好ましい。
【0029】また、本発明の電極は、上述した第1又は
第2の発明の炭素材料を活物質として用いたことを特徴
とする。
【0030】このような電極は、非水電解質二次電池の
負極として用いた場合、二次電池を放置した際における
自己放電率が小さく、二次電池の保存特性が良くなる。
【0031】また、本発明の非水電解質二次電池は、上
述した本発明の電極を負極として用いたことを特徴とす
る。
【0032】このような非水電解質二次電池は、放置し
た際における自己放電率が小さく、保存特性が良くな
る。
【0033】
【発明の実施の形態】先ず、第1の発明の実施の形態に
ついて詳細に説明する。
【0034】ホウ素含有炭素材料で表面を被覆した炭素
材料の製造 ホウ素含有炭素材料で表面を被覆した炭素材料は、芯材
となる第1の炭素材料を、ホウ素化合物を添加した炭化
可能な有機化合物に浸漬させ、有機化合物から分離した
後、500℃以上、1800℃以下、好ましくは700
℃以上、1400℃以下で炭化することにより製造でき
る。
【0035】炭化有機化合物としては、たとえばピッチ
またはタール、或いはフェノールホルムアルデヒド樹
脂、フルフリールアルコール樹脂、カーボンブラック、
塩化ビニリデン、セルロース等をメタノール、エタノー
ル、ベンゼン、アセトン、トルエン等の有機溶媒に溶解
した溶液を使用できる。
【0036】ホウ素化合物としては、ホウ素、酸化ホウ
素、ホウ酸、炭化ホウ素等を使用できる。
【0037】芯材となる第1の炭素材料 芯材となる第1の炭素材料としては、黒鉛系材料が好ま
しく、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛化されたピッチ系炭素
繊維等を使用することができる。これら黒鉛系材料の平
均粒子径は1μm以上、80μm以下、好ましくは5μ
m以上、40μm以下の黒鉛系材料が芯材として好適で
ある。
【0038】また、芯材となる第1の炭素材料のX線広
角回折法による(002)面の面間隔(d002)が3.
35Å以上、3.38Å以下であり、かつc軸方向の結
晶子の大きさ(Lc)が300Å以上であるものが、放
電容量の点で優れており、好ましくは、(d002)が
3.35Å以上、3.36Å以下であり、かつ(Lc)
が1000Å以上であれば、放電容量の点で更に優れて
いる。
【0039】芯材の表面を被覆する第2の炭素材料 芯材の表面を被覆する第2の炭素材料のX線広角回折法
による(002)面の面間隔(d002)が3.37Å以
上、3.90Å以下であるものが、保存特性の点で優れ
ている。
【0040】第1の発明の炭素材料中のホウ素の含有量
については、0.01重量%以上、3重量%以下の範囲
が好ましく、0.25重量%以上、1重量%以下の範囲
がより好ましい。また、芯材の表面を被覆する第2の炭
素材料のホウ素含有量は、1重量%以上、15重量%以
下の範囲が好ましく、5重量%以上、10重量%以下の
範囲がより好ましい。
【0041】芯材の表面を被覆する第2の炭素材料の被
覆量 また、芯材の表面を被覆する第2の炭素材料の量が、第
1の発明の炭素材料の全炭素材料に対して1重量%以
上、20重量%以下の範囲であることが好ましく、5重
量%以上、10重量%以下の範囲がより好ましい。尚、
被覆量は、芯材となる第1の炭素材料を有機化合物に浸
漬する際の浸漬時間、浸漬回数を調節することにより制
御できる。
【0042】上述した第1の発明の炭素材料は、常法に
従い、これをポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の結着剤と
混練し、合剤として負極に使用される。
【0043】第1の発明の非水電解質二次電池における
正極材料としては、従来、非水系電池用として使用され
ている種々の正極材料を用いることができ、例えば、リ
チウムコバルト酸化物(LiCoO2)、リチウムニッ
ケル酸化物(LiNiO2)、リチウムマンガン酸化物
(LiMn24)等のリチウム金属酸化物や、酸化クロ
ム、酸化チタン、酸化コバルト、五酸化バナジウム等の
金属酸化物や、硫化チタン、硫化モリブデン等の遷移金
属のカルコゲン化合物を用いることができる。これをア
セチレンブラック、カーボンブラック等の導電剤、及び
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化
ビニリデン(PVdF)等の結着剤と混練し、合剤とし
て使用される。
【0044】第1の発明の非水電解質二次電池における
電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とジエ
チルカーボネート(DEC)の混合溶媒等、従来、非水
系電池用として使用されている種々の電解液を用いるこ
とができる。また電解質としては六フッ化リン酸リチウ
ム(LiPF6)など、従来、非水電解質二次電池用と
して使用されている種々の電解質を用いることができ
る。
【0045】第1の発明に係わる非水電解質二次電池に
使用するセパレータとしては、イオン導電性に優れたポ
リエチレン製やポリプロピレン製の微多孔性膜など、従
来非水電解質二次電池用として使用されている種々のも
のを用いることができる。
【0046】以下に実施例及び比較例を挙げて第1の発
明をさらに詳しく説明するが、第1の発明は下記実施例
により何ら限定されるものではなく、その要旨を変更し
ない範囲において適宜変更して実施することが可能なも
のである。
【0047】<実験1>ホウ素含有の第2の炭素材料に
より第1の炭素材料よりなる芯材の表面を被覆した第1
の発明の炭素材料を用いた電極の特性について検討を行
った。
【0048】(実施例1) [負極の作製]芯材となる天然黒鉛粉末(d002=3.3
56Å、Lc>1000Å)よりなる第1の炭素材料
を、酸化ホウ素(B23)を添加した溶融状態のピッチ
に浸漬させた後、分離し乾燥してピッチ被覆黒鉛を得
た。なお、ピッチ中のホウ素の含有量は、10重量%で
ある。このピッチ被覆黒鉛を窒素雰囲気下にて、110
0℃で2時間焼成してホウ素含有の第2の炭素材料で表
面を被覆した炭素材料を負極活物質として得た。また、
ホウ素含有の第2の炭素材料の被覆量は、全炭素材料
(第1の炭素材料及び第2の炭素材料)に対して10重
量%である。
【0049】次いで、負極活物質としての上記炭素材料
と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)
を、重量比90:10の比率で混合して負極合剤を得
た。
【0050】次いで、この負極合剤にN−メチル−2−
ピロリドンを加えスラリー状にし、銅箔に塗布した後、
圧延して幅42mmに切り出して負極を作製した。
【0051】[正極の作製]コバルト酸リチウム(Li
CoO2)粉末と、導電剤としての炭素粉末と、結着剤
としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、重量
比90:5:5の比率で混合して正極合剤を得た。
【0052】次いで、この正極合剤にN−メチル−2−
ピロリドンを加えスラリー状にし、アルミ箔に塗布した
後、圧延して幅40mmに切り出して正極を作製した。
【0053】[電解液の調製]エチレンカーボネート
(EC)とジエチルカーボネート(DEC)との等体積
混合溶媒に、溶質としての六フッ化リン酸リチウムを1
モル/リットルの割合で溶かして電解液を調製した。
【0054】[非水電解質二次電池の作製]以上の正
極、負極及び、電解液の他、ポリプロピレン製の微多孔
性薄膜からなるセパレータなどを用いて小型円筒形の第
1の発明に係わる非水電解質二次電池A1を作製した。
尚、電池寸法は、直径14.2mm、高さ50.0mm
である。
【0055】図1は、本実施例で作製したリチウム電池
A1の断面図であり、電池A1は、正極1、負極2、こ
れらの両電極を隔離するセパレータ3、アルミニウム製
の正極リード4、ニッケル製の負極リード5、正極端子
6、及び負極缶7からなる。
【0056】(比較例1)負極活物質として天然黒鉛粉
末(d002=3.356Å、Lc>1000Å)を用い
た以外は実施例1と同様にして、比較例1の非水電解質
二次電池Xを作製した。
【0057】(比較例2)芯材となる天然黒鉛粉末(d
002=3.356Å、Lc>1000Å)を、溶融状態
のピッチに浸漬させた後、分離し乾燥してピッチ被覆黒
鉛を得た。このピッチ被覆黒鉛を不活性雰囲気下にて、
1100℃で2時間焼成してホウ素を含有しない炭素で
表面を被覆した炭素材料を得た。
【0058】この炭素材料を負極活物質に用いた以外は
実施例1と同様にして、比較例2の非水電解質二次電池
Yを作製した。
【0059】尚、この比較例2における炭素材料は、特
開平10−36108号公報に示されている炭素材料と
同様に黒鉛を低結晶性炭素で覆ったものである。
【0060】(比較例3)ピッチに酸化ホウ素(B
23)を添加し、不活性雰囲気下にて、1100℃で2
時間焼成してホウ素含有炭素材料を得た。このホウ素含
有炭素材料を負極活物質に用いた以外は実施例1と同様
にして、比較例3の非水電解質二次電池Zを作製した。
【0061】上記実施例1及び比較例1、2、3の非水
電解質二次電池A1、X、Y、Zについて、75mAの
定電流で電池電圧4.2Vまで充電した後、2.7Vに
至るまで放電し、放置前の放電容量を測定した。次に、
75mAの定電流で電池電圧4.2Vまで充電して、2
5℃の恒温槽で30日間放置した後、75mAの定電流
で電池電圧2.7Vまで放電して放置後の放電容量を測
定し、下記の数1の式に基づいて自己放電率を算出し
た。その結果を下記の表1に示す。
【0062】
【数1】
【0063】
【表1】
【0064】表1より判るように、ホウ素含有の第2の
炭素材料で芯材の表面を被覆した炭素材料を負極に用い
た第1の発明に係わる実施例1の非水電解質二次電池A
1は、自己放電率が12.0%と低く、比較例の非水電
解質二次電池X、Y、Zと比べて優れた保存特性を有す
る。また、比較例の中でも、ホウ素含有の炭素材料を用
いた比較例3は、他の比較例1、2よりも自己放電率が
低い。
【0065】<実験2>次に、芯材となる第1の炭素材
料について検討を行った。
【0066】(実施例2)芯材となる第1の炭素材料と
して、人造黒鉛(d002=3.360Å、Lc=600
Å)を用いた以外は実施例1と同様にして、第1の発明
に係わる非水電解質二次電池A2を作製した。
【0067】(実施例3)芯材となる第1の炭素材料と
して、人造黒鉛(d002=3.378Å、Lc=300
Å)を用いた以外は実施例1と同様にして、第1の発明
に係わる非水電解質二次電池A3を作製した。 (実施例4)芯材となる第1の炭素材料として、人造黒
鉛(d002=3.388Å、Lc=200Å)を用いた
以外は実施例1と同様にして、第1の発明に係わる非水
電解質二次電池A4を作製した。
【0068】上記実施例2〜4及び実施例1の非水電解
質二次電池について、保存特性を検討した結果を下記の
表2に示す。尚、実験条件は上述の実験1と同じであ
る。また、表2中の放電容量は放置前の放電容量であ
る。
【0069】
【表2】
【0070】表2より判るように、芯材となる第1の炭
素材料は、X線広角回折法による(002)面の面間隔
(d002)が3.35Å以上、3.38Å以下の範囲で
あり、かつc軸方向の結晶子の大きさ(Lc)が300
Å以上であるものが、放電容量が大きく優れており、好
ましくはd002が3.35Å以上、3.36Å以下の範
囲であり、かつLcが1000Å以上であるものが、放
電容量がより大きくなる。
【0071】<実験3>次に、芯材の表面を被覆する第
2の炭素材料について検討を行った。
【0072】(実施例5)天然黒鉛粉末(d002=3.3
56Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ素(B23
を添加した溶融状態のピッチに浸漬させた後、分離し乾
燥してピッチ被覆黒鉛を得た。尚、ピッチ中のホウ素の
含有量は10重量%である。ここで得られたピッチ被覆
黒鉛を窒素雰囲気下にて、2400℃で2時間焼成して
ホウ素含有炭素(第2の炭素材料)で表面を被覆した炭
素材料を得た。尚、ホウ素を含有する第2の炭素材料の
被覆量は、全炭素材料(第1の炭素材料と第2の炭素材
料との合計)に対して10重量%である。ここで得られ
た炭素材料を負極活物質に用いた以外は実施例1と同様
にして、第1の発明に係わる非水電解質二次電池A5を
作製した。
【0073】(実施例6)天然黒鉛粉末(d002=3.3
56Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ素(B23
を添加した溶融状態のピッチに浸漬させた後、分離し乾
燥してピッチ被覆黒鉛を得た。尚、ピッチ中のホウ素の
含有量は10重量%である。ここで得られたピッチ被覆
黒鉛を窒素雰囲気下にて、2800℃で2時間焼成して
ホウ素含有炭素(第2の炭素材料)で表面を被覆した炭
素材料を得た。尚、ホウ素を含有する第2の炭素材料の
被覆量は、全炭素材料(第1の炭素材料と第2の炭素材
料との合計)に対して10重量%である。ここで得られ
た炭素材料を負極活物質に用いた以外は実施例1と同様
にして、第1の発明に係わる非水電解質二次電池A6を
作製した。
【0074】(実施例7)天然黒鉛粉末(d002=3.
356Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ素(B
23)を添加した溶融状態のフルフリルアルコール樹脂
に浸漬させた後、分離し乾燥してフルフリルアルコール
樹脂被覆黒鉛を得た。尚、フルフリルアルコール樹脂中
のホウ素の含有量は10重量%である。ここで得られた
フルフリルアルコール樹脂被覆黒鉛を窒素雰囲気下に
て、1100℃で2時間焼成してホウ素含有炭素(第2
の炭素材料)で表面を被覆した炭素材料を得た。尚、ホ
ウ素を含有する第2の炭素材料の被覆量は、全炭素材料
(第1の炭素材料と第2の炭素材料との合計)に対して
10重量%である。ここで得られた炭素材料を負極活物
質に用いた以外は実施例1と同様にして、第1の発明に
係わる非水電解質二次電池A7を作製した。
【0075】(実施例8)天然黒鉛粉末(d002=3.
356Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ素(B
23)を添加した溶融状態のフルフリルアルコール樹脂
に浸漬させた後、分離し乾燥してフルフリルアルコール
樹脂被覆黒鉛を得た。尚、フルフリルアルコール樹脂中
のホウ素の含有量は10重量%である。ここで得られた
フルフリルアルコール樹脂被覆黒鉛を窒素雰囲気下に
て、700℃で2時間焼成してホウ素含有炭素(第2の
炭素材料)で表面を被覆した炭素材料を得た。尚、ホウ
素を含有する第2の炭素材料の被覆量は、全炭素材料
(第1の炭素材料と第2の炭素材料との合計)に対して
10重量%である。ここで得られた炭素材料を負極活物
質に用いた以外は実施例1と同様にして、第1の発明に
係わる非水電解質二次電池A8を作製した。
【0076】上記実施例5〜8及び実施例1の非水電解
質二次電池について、芯材の表面を被覆した第2の炭素
材料のX線広角回折法による(002)面の面間隔(d
002)を測定し、更に保存特性を検討した結果を下記の
表3に示す。尚、実験条件は上述の実験1と同じであ
る。
【0077】
【表3】
【0078】表3から判るように、芯材の表面を被覆す
る第2の炭素材料のX線広角回折法による(002)面
の面間隔(d002)が3.37Å以上、3.90Å以下
の範囲である電池A1、A5、A7は自己放電率が12
%台と小さく、保存特性の点で優れている。
【0079】<実験4>次に、芯材の表面を被覆する第
2の炭素材料におけるホウ素の含有量について検討を行
った。
【0080】(実施例9〜13)ホウ素含有量が0.5
重量%(実施例9)、1重量%(実施例10)、5重量
%(実施例11)、15重量%(実施例12)、20重
量%(実施例13)のピッチを用いた以外は実施例1と
同様にして、第1の発明に係わる非水電解質二次電池A
9〜A13を作製した。
【0081】上記実施例9〜13及び実施例1の電池に
ついて、保存特性を検討した結果を下記の表4に示す。
尚、実験条件は上述の実験1と同じである。
【0082】
【表4】
【0083】上記表4から判るように、芯材の表面を被
覆する第2の炭素材料中のホウ素含有量は、1重量%以
上、15重量%以下の範囲で自己放電率が小さく保存特
性の点で優れ、好ましくは、5重量%以上、10重量%
以下の範囲で更に自己放電率が小さく、保存特性がより
優れている。
【0084】<実験5>次に、芯材の表面を被覆する第
2の炭素材料の被覆量について検討を行った。 (実施例14〜18)芯材の表面を被覆するホウ素含有
の第2の炭素材料の量が、全炭素材料に対して0.5重
量%(実施例14)、1重量%(実施例15)、5重量
%(実施例16)、20重量%(実施例17)、25重
量%(実施例18)である以外は実施例1と同様にし
て、第1の発明に係わる非水電解質二次電池A14〜A
18を作製した。
【0085】上記実施例14〜18及び実施例1の電池
について、保存特性を検討した結果を下記の表5に示
す。尚、実験条件は上述の実験1と同じである。
【0086】
【表5】
【0087】上記表5から判るように、芯材の表面を被
覆する第2の炭素材料の被覆量は、全炭素材料に対し
て、1重量%以上、20重量%以下の範囲で自己放電率
が小さく保存特性の点で優れ、好ましくは、5重量%以
上、10重量%以下の範囲で更に自己放電率が小さく、
保存特性がより優れている。
【0088】また、実験4及び5の結果から示されるよ
うに、全炭素材料中におけるホウ素の含有量は、0.0
1重量%以上、3重量%以下の範囲が保存特性の点で優
れ、好ましくは0.25重量%以上、1重量%以下の範
囲が更に保存特性の点で優れている。
【0089】上述の実施例では第1の発明を小型円筒形
電池に適用する場合の具体例について説明したが、電池
の形状などについては特に制限はなく、第1の発明は扁
平形、角形など、種々の形状の様々な非水電解質二次電
池に適用し得るものである。
【0090】尚、上述の実施例では、第1の発明の炭素
材料の第1の炭素材料は、ホウ素を含有していないが、
第1の炭素材料に多少のホウ素を含有しても、二次電池
の保存特性の向上に寄与することが、上記表1の電池Z
の自己放電率の値等から予想出来る。
【0091】次に、第2の発明の実施の形態について詳
細に説明する。
【0092】ホウ素含有炭素材料で表面を被覆した炭素
材料の製造 ホウ素含有炭素材料で表面を被覆した炭素材料は、芯材
となる第1の炭素材料を、ホウ素化合物と窒素化合物を
添加した炭化可能な有機化合物に浸漬させ、有機化合物
から分離した後、500℃以上、1800℃以下、好ま
しくは700℃以上、1400℃以下で炭化することに
より製造できる。
【0093】有機化合物としては、たとえばピッチまた
はタール、或いはフェノールホルムアルデヒド樹脂、フ
ルフリールアルコール樹脂、カーボンブラック、塩化ビ
ニリデン、セルロース等をメタノール、エタノール、ベ
ンゼン、アセトン、トルエン等の有機溶媒に溶解した溶
液を使用できる。
【0094】ホウ素化合物としては、ホウ素、酸化ホウ
素、ホウ酸、炭化ホウ素等を使用できる。
【0095】窒素化合物としては、アセトニトリル等の
窒素含有官能基をもつ化合物や、ピリジン等の窒素を含
む複素環化合物等を使用できる。
【0096】芯材となる第1の炭素材料 芯材となる第1の炭素材料としては、黒鉛系材料が好ま
しく、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛化されたピッチ系炭素
繊維等を使用することができる。これら黒鉛系材料の平
均粒子径は1μm以上、80μm以下、好ましくは5μ
m以上、40μm以下の黒鉛系材料が芯材として好適で
ある。
【0097】また、芯材となる第1の炭素材料のX線広
角回折法による(002)面の面間隔(d002)が3.
35Å以上、3.38Å以下であり、かつc軸方向の結
晶子の大きさ(Lc)が300Å以上であるものが、放
電容量の点で優れており、好ましくは、(d002)が
3.35Å以上、3.36Å以下であり、かつ(Lc)
が1000Å以上であれば、放電容量の点で更に優れて
いる。
【0098】芯材の表面を被覆する第2の炭素材料 芯材の表面を被覆する第2の炭素材料のX線広角回折法
による(002)面の面間隔(d002)が3.37Å以
上、3.90Å以下であるものが、保存特性の点で優れ
ている。
【0099】第2の発明の炭素材料中のホウ素の含有量
については、第1の炭素材料と第2の炭素材料との合計
に対して、0.01重量%以上、3重量%以下の範囲が
好ましく、0.25重量%以上、1重量%以下の範囲が
より好ましい。また、芯材の表面を被覆する第2の炭素
材料のホウ素含有量は、1重量%以上、15重量%以下
の範囲が好ましく、5重量%以上、10重量%以下の範
囲がより好ましい。
【0100】第2の発明の炭素材料中の窒素の含有量に
ついては、第1の炭素材料と第2の炭素材料との合計に
対して、0.01重量%以上、2重量%以下の範囲が好
ましく、0.15重量%以上、0.75重量%以下の範
囲がより好ましい。また、芯体の表面を被覆する第2の
炭素材料中の窒素含有量は、1重量%以上、10重量%
以下の範囲が好ましく、3重量%以上、5重量%以下の
範囲がより好ましい。
【0101】芯材の表面を被覆する第2の炭素材料の被
覆量 また、芯材の表面を被覆する第2の炭素材料の量が、第
2の発明の炭素材料の全炭素材料に対して1重量%以
上、20重量%以下の範囲であることが好ましく、5重
量%以上、10重量%以下の範囲がより好ましい。尚、
被覆量は、芯材となる第1の炭素材料を有機化合物に浸
漬する際の浸漬時間、浸漬回数を調節することにより制
御できる。
【0102】上述した第2の発明の炭素材料は、常法に
従い、これをポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の結着剤と
混練し、合剤として負極に使用される。
【0103】第2の発明の非水電解質二次電池における
正極材料としては、従来、非水系電池用として使用され
ている種々の正極材料を用いることができ、例えば、リ
チウムコバルト酸化物(LiCoO2)、リチウムニッ
ケル酸化物(LiNiO2)、リチウムマンガン酸化物
(LiMn24)等のリチウム金属酸化物や、酸化クロ
ム、酸化チタン、酸化コバルト、五酸化バナジウム等の
金属酸化物や、硫化チタン、硫化モリブデン等の遷移金
属のカルコゲン化合物を用いることができる。これをア
セチレンブラック、カーボンブラック等の導電剤、及び
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化
ビニリデン(PVdF)等の結着剤と混練し、合剤とし
て使用される。
【0104】第2の発明の非水電解質二次電池における
電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とジエ
チルカーボネート(DEC)の混合溶媒等、従来、非水
系電池用として使用されている種々の電解液を用いるこ
とができる。また電解質としては六フッ化リン酸リチウ
ム(LiPF6)など、従来、非水電解質二次電池用と
して使用されている種々の電解質を用いることができ
る。
【0105】第2の発明に係わる非水電解質二次電池に
使用するセパレータとしては、イオン導電性に優れたポ
リエチレン製やポリプロピレン製の微多孔性膜など、従
来非水電解質二次電池用として使用されている種々のも
のを用いることができる。
【0106】以下に実施例及び比較例を挙げて第2の発
明をさらに詳しく説明するが、第2の発明は下記実施例
により何ら限定されるものではなく、その要旨を変更し
ない範囲において適宜変更して実施することが可能なも
のである。
【0107】<実験6>ホウ素含有の第2の炭素材料に
より第1の炭素材料よりなる芯材の表面を被覆した第2
の発明の炭素材料を用いた電極の特性について検討を行
った。
【0108】(実施例19) [負極の作製]芯材となる天然黒鉛粉末(d002=3.3
56Å、Lc>1000Å)よりなる第1の炭素材料
を、酸化ホウ素(B23)とアセトニトリルを添加した
溶融状態のピッチに浸漬させた後、分離し乾燥してピッ
チ被覆黒鉛を得た。なお、ピッチ中のホウ素の含有量は
10重量%、窒素の含有量5重量%である。このピッチ
被覆黒鉛を窒素雰囲気下にて、1100℃で2時間焼成
してホウ素及び窒素を含有する第2の炭素材料で表面を
被覆した炭素材料を負極活物質として得た。また、ホウ
素及び窒素を含有する第2の炭素材料の被覆量は、全炭
素材料(第1の炭素材料及び第2の炭素材料との合計)
に対して10重量%である。
【0109】次いで、負極活物質としての上記炭素材料
と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)
を、重量比90:10の比率で混合して負極合剤を得
た。
【0110】次いで、この負極合剤にN−メチル−2−
ピロリドンを加えスラリー状にし、銅箔に塗布した後、
圧延して幅42mmに切り出して負極を作製した。
【0111】[正極の作製]コバルト酸リチウム(Li
CoO2)粉末と、導電剤としての炭素粉末と、結着剤
としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、重量
比90:5:5の比率で混合して正極合剤を得た。
【0112】次いで、この正極合剤にN−メチル−2−
ピロリドンを加えスラリー状にし、アルミ箔に塗布乾燥
した後、圧延して幅40mmに切り出して正極を作製し
た。
【0113】[電解液の調製]エチレンカーボネート
(EC)とジエチルカーボネート(DEC)との等体積
混合溶媒に、溶質としての六フッ化リン酸リチウムを1
モル/リットルの割合で溶かして電解液を調製した。
【0114】[非水電解質二次電池の作製]以上の正
極、負極及び、電解液の他、ポリプロピレン製の微多孔
性薄膜からなるセパレータなどを用いて小型円筒形の第
2の発明に係わる非水電解質二次電池AA1を作製し
た。尚、電池寸法は、直径14.2mm、高さ50.0
mmである。
【0115】尚、電池の形状は、上述の第1の実施の形
態と同様に図1に示す構造である。
【0116】(比較例4)負極活物質として天然黒鉛粉
末(d002=3.356Å、Lc>1000Å)を用い
た以外は実施例19と同様にして、比較例4の非水電解
質二次電池X1を作製した。
【0117】(比較例5)芯材となる天然黒鉛粉末(d
002=3.356Å、Lc>1000Å)を、溶融状態
のピッチに浸漬させた後、分離し乾燥してピッチ被覆黒
鉛を得た。このピッチ被覆黒鉛を不活性雰囲気下にて、
1100℃で2時間焼成してホウ素及び窒素を含有しな
い炭素で表面を被覆した炭素材料を得た。
【0118】この炭素材料を負極活物質に用いた以外は
実施例19と同様にして、第2の発明に係わる非水電解
質二次電池Y1を作製した。
【0119】尚、この比較例5における炭素材料は、特
開平10−36108号公報に示されている炭素材料と
同様に黒鉛を低結晶性炭素で覆ったものである。
【0120】(比較例6)芯材となる天然黒鉛粉末(d
002=3.356Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ
素(B23)を添加した溶融状態のピッチに浸漬させた
後、分離し乾燥してピッチ被覆黒鉛を得た。尚、ピッチ
中のホウ素含有量は10重量%である。このピッチ被覆
黒鉛を不活性雰囲気下にて、1100℃で2時間焼成し
てホウ素を含有した炭素で表面を被覆した炭素材料を得
た。
【0121】この炭素材料を負極活物質に用いた以外は
実施例19と同様にして、第2の発明に係わる非水電解
質二次電池Y2を作製した。
【0122】尚、この非水電解質二次電池Y2は、実施
例1の非水電解質二次電池A1と同じである。
【0123】(比較例7)芯材となる天然黒鉛粉末(d
002=3.356Å、Lc>1000Å)を、アセトニ
トリルを添加した溶融状態のピッチに浸漬させた後、分
離し乾燥してピッチ被覆黒鉛を得た。尚、ピッチ中の窒
素含有量は5重量%である。このピッチ被覆黒鉛を不活
性雰囲気下にて、1100℃で2時間焼成して窒素を含
有した炭素で表面を被覆した炭素材料を得た。
【0124】この炭素材料を負極活物質に用いた以外は
実施例19と同様にして、第2の発明に係わる非水電解
質二次電池Y3を作製した。
【0125】(比較例8)ピッチに酸化ホウ素(B
23)を添加し、不活性雰囲気下にて、1100℃で2
時間焼成してホウ素含有炭素材料を得た。このホウ素含
有炭素材料を負極活物質に用いた以外は実施例19と同
様にして、非水電解質二次電池Z1を作製した。
【0126】(比較例9)ピッチにアセトニトリルを添
加し、不活性雰囲気下にて、1100℃で2時間焼成し
て窒素含有炭素材料を得た。この窒素含有炭素材料を負
極活物質に用いた以外は実施例19と同様にして、非水
電解質二次電池Z2を作製した。
【0127】上記実施例19及び比較例4から8の非水
電解質二次電池について、75mAの定電流で電池電圧
4.2Vまで充電した後、2.7Vに至るまで放電し、
放置前の放電容量を測定した。次に、75mAの定電流
で電池電圧4.2Vまで充電して、25℃の恒温槽で3
0日間放置した後、75mAの定電流で電池電圧2.7
Vまで放電して放置後の放電容量を測定し、上述の数1
の式に基づいて自己放電率を算出した。その結果を下記
の表6に示す。
【0128】
【表6】
【0129】表6より判るように、ホウ素及び窒素含有
の第2の炭素材料で芯材の表面を被覆した炭素材料を負
極に用いた第2の発明に係わる実施例19の非水電解質
二次電池AA1は、自己放電率が9.8%と低く、比較
例の非水電解質二次電池と比べて優れた保存特性を有す
る。
【0130】<実験7>次に、芯材となる第1の炭素材
料について検討を行った。
【0131】(実施例20)芯材となる第1の炭素材料
として、人造黒鉛(d002=3.360Å、Lc=60
0Å)を用いた以外は実施例19と同様にして、第2の
発明に係わる非水電解質二次電池AB1を作製した。
【0132】(実施例21)芯材となる第1の炭素材料
として、人造黒鉛(d002=3.378Å、Lc=30
0Å)を用いた以外は実施例19と同様にして、第2の
発明に係わる非水電解質二次電池AB2を作製した。
【0133】(実施例22)芯材となる第1の炭素材料
として、人造黒鉛(d002=3.388Å、Lc=20
0Å)を用いた以外は実施例1と同様にして、第2の発
明に係わる非水電解質二次電池AB3を作製した。
【0134】上記実施例20〜22及び実施例19の非
水電解質二次電池について、保存特性を検討した結果を
下記の表7に示す。尚、実験条件は上述の実験6と同じ
である。また、表7中の放電容量は放置前の放電容量で
ある
【0135】
【表7】
【0136】表7より判るように、芯材となる第1の炭
素材料は、X線広角回折法による(002)面の面間隔
(d002)が3.35Å以上、3.38Å以下の範囲で
あり、かつc軸方向の結晶子の大きさ(Lc)が300
Å以上であるものが、放電容量が大きく優れており、好
ましくはd002が3.35Å以上、3.36Å以下の範
囲であり、かつLcが1000Å以上であるものが、放
電容量がより大きくなる。
【0137】<実験8>次に、芯材の表面を被覆する第
2の炭素材料について検討を行った。
【0138】(実施例23)天然黒鉛粉末(d002=3.
356Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ素(B
23)及びアセトニトリルを添加した溶融状態のピッチ
に浸漬させた後、分離し乾燥してピッチ被覆黒鉛を得
た。尚、ピッチ中のホウ素の含有量は10重量%、窒素
の含有量は5重量%である。ここで得られたピッチ被覆
黒鉛を窒素雰囲気下にて、2400℃で2時間焼成して
ホウ素及び窒素含有の炭素(第2の炭素材料)で表面を
被覆した炭素材料を得た。尚、ホウ素及び窒素を含有す
る第2の炭素材料の被覆量は、全炭素材料(第1の炭素
材料と第2の炭素材料との合計)に対して10重量%で
ある。ここで得られた炭素材料を負極活物質に用いた以
外は実施例19と同様にして、第2の発明に係わる非水
電解質二次電池AC1を作製した。
【0139】(実施例24)天然黒鉛粉末(d002=3.
356Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ素(B
23)及びアセトニトリルを添加した溶融状態のピッチ
に浸漬させた後、分離し乾燥してピッチ被覆黒鉛を得
た。尚、ピッチ中のホウ素の含有量は10重量%、窒素
の含有量は5重量%である。ここで得られたピッチ被覆
黒鉛を窒素雰囲気下にて、2800℃で2時間焼成して
ホウ素及び窒素含有の炭素(第2の炭素材料)で表面を
被覆した炭素材料を得た。尚、ホウ素及び窒素を含有す
る第2の炭素材料の被覆量は、全炭素材料(第1の炭素
材料と第2の炭素材料との合計)に対して10重量%で
ある。ここで得られた炭素材料を負極活物質に用いた以
外は実施例19と同様にして、第2の発明に係わる非水
電解質二次電池AC2を作製した。
【0140】(実施例25)天然黒鉛粉末(d002
3.356Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ素(B
23)及びアセトニトリルを添加した溶融状態のフルフ
リルアルコール樹脂に浸漬させた後、分離し乾燥してフ
ルフリルアルコール樹脂被覆黒鉛を得た。尚、フルフリ
ルアルコール樹脂中のホウ素の含有量は10重量%、窒
素の含有量は5重量%である。ここで得られたフルフリ
ルアルコール樹脂被覆黒鉛を不活性ガス雰囲気下にて、
1100℃で2時間焼成してホウ素及び窒素含有の炭素
(第2の炭素材料)で表面を被覆した炭素材料を得た。
尚、ホウ素及び窒素を含有する第2の炭素材料の被覆量
は、全炭素材料(第1の炭素材料と第2の炭素材料との
合計)に対して10重量%である。ここで得られた炭素
材料を負極活物質に用いた以外は実施例19と同様にし
て、第2の発明に係わる非水電解質二次電池AC3を作
製した。
【0141】(実施例26)天然黒鉛粉末(d002
3.356Å、Lc>1000Å)を、酸化ホウ素(B
23)及びアセトニトリルを添加した溶融状態のフルフ
リルアルコール樹脂に浸漬させた後、分離し乾燥してフ
ルフリルアルコール樹脂被覆黒鉛を得た。尚、フルフリ
ルアルコール樹脂中のホウ素の含有量は10重量%、窒
素の含有量は5重量%である。ここで得られたフルフリ
ルアルコール樹脂被覆黒鉛を不活性ガス雰囲気下にて、
700℃で2時間焼成してホウ素及び窒素含有の炭素
(第2の炭素材料)で表面を被覆した炭素材料を得た。
尚、ホウ素及び窒素を含有する第2の炭素材料の被覆量
は、全炭素材料(第1の炭素材料と第2の炭素材料との
合計)に対して10重量%である。ここで得られた炭素
材料を負極活物質に用いた以外は実施例19と同様にし
て、第2の発明に係わる非水電解質二次電池AC4を作
製した。
【0142】上記実施例23〜26及び実施例19の非
水電解質二次電池について、芯材の表面を被覆した第2
の炭素材料のX線広角回折法による(002)面の面間
隔(d002)を測定し、更に保存特性を検討した結果を
下記の表8に示す。尚、実験条件は上述の実験6と同じ
である。
【0143】
【表8】
【0144】表8から判るように、芯材の表面を被覆す
る第2の炭素材料のX線広角回折法による(002)面
の面間隔(d002)が3.37Å以上、3.90Å以下
の範囲である電池AA1、AC1、AC3は自己放電率
が10%前後と小さく、保存特性の点で優れている。
【0145】<実験9>次に、芯材の表面を被覆する第
2の炭素材料におけるホウ素の含有量について検討を行
った。
【0146】(実施例27〜31)ホウ素含有量が0.
5重量%(実施例27)、1重量%(実施例28)、5
重量%(実施例29)、15重量%(実施例30)、2
0重量%(実施例31)のピッチを用いた以外は実施例
19と同様にして、第2の発明に係わる非水電解質二次
電池BA1〜BA5を作製した。
【0147】上記実施例27〜31及び実施例19の電
池について、保存特性を検討した結果を下記の表9に示
す。尚、実験条件は上述の実験6と同じである。
【0148】
【表9】
【0149】上記表9から判るように、芯材の表面を被
覆する第2の炭素材料中のホウ素含有量は、1重量%以
上、15重量%以下の範囲で自己放電率が小さく保存特
性の点で優れ、好ましくは、5重量%以上、10重量%
以下の範囲で更に自己放電率が小さく、保存特性がより
優れている。
【0150】<実験10>次に、芯材の表面を被覆する
第2の炭素材料における窒素の含有量について検討を行
った。
【0151】(実施例32〜36)窒素含有量が0.5
重量%(実施例32)、1重量%(実施例33)、3重
量%(実施例34)、10重量%(実施例35)、15
重量%(実施例36)のピッチを用いた以外は実施例1
9と同様にして、第2の発明に係わる非水電解質二次電
池BB1〜BB5を作製した。
【0152】上記実施例32〜36及び実施例19の電
池について、保存特性を検討した結果を下記の表10に
示す。尚、実験条件は上述の実験6と同じである。
【0153】
【表10】
【0154】上記表10から判るように、芯材の表面を
被覆する第2の炭素材料中の窒素含有量は、1重量%以
上、10重量%以下の範囲で自己放電率が小さく保存特
性の点で優れ、好ましくは、3重量%以上、5重量%以
下の範囲で更に自己放電率が小さく、保存特性がより優
れている。
【0155】<実験11>次に、芯材の表面を被覆する
第2の炭素材料の被覆量について検討を行った。 (実施例37〜42)芯材の表面を被覆するホウ素及び
窒素含有の第2の炭素材料の量が、全炭素材料に対して
0.5重量%(実施例37)、1重量%(実施例3
8)、5重量%(実施例39)、15重量%(実施例4
0)、20重量%(実施例41)、25重量%(実施例
42)である以外は実施例19と同様にして、第2の発
明に係わる非水電解質二次電池CA1〜CA6を作製し
た。
【0156】上記実施例14〜18及び実施例1の電池
について、保存特性を検討した結果を下記の表11に示
す。尚、実験条件は上述の実験6と同じである。
【0157】
【表11】
【0158】上記表11から判るように、芯材の表面を
被覆する第2の炭素材料の被覆量は、全炭素材料に対し
て、1重量%以上、20重量%以下の範囲で自己放電率
が小さく保存特性の点で優れ、好ましくは、5重量%以
上、15重量%以下の範囲で更に自己放電率が小さく、
保存特性がより優れている。
【0159】また、実験9及び11の結果から示される
ように、全炭素材料中におけるホウ素の含有量は、0.
01重量%以上、3重量%以下の範囲が保存特性の点で
優れ、好ましくは0.25重量%以上、1.5重量%以
下の範囲が更に保存特性の点で優れている。
【0160】また、実験10及び11の結果から示され
るように、全炭素材料中における窒素の含有量は、0.
01重量%以上、2重量%以下の範囲が保存特性の点で
優れ、好ましくは0.15重量%以上、0.75重量%
以下の範囲が更に保存特性の点で優れている。
【0161】上述の実施例では第1、第2の発明を小型
円筒形電池に適用する場合の具体例について説明した
が、電池の形状などについては特に制限はなく、第2の
発明は扁平形、角形など、種々の形状の様々な非水電解
質二次電池に適用し得るものである。
【0162】尚、上述の実施例では、第2の発明の第1
の炭素材料は、ホウ素及び窒素を含有していないが、第
1の炭素材料に多少のホウ素及び窒素の一方若しくは両
方を含有してもよい。
【0163】
【発明の効果】本発明によれば、非水電解質二次電池の
負極の活物質として用いた場合、前記二次電池を放置し
た際における電池容量の低下が少なく、二次電池の保存
特性を良好にするのに適した炭素材料を提供し得る。
【0164】また、本発明は、非水電解質二次電池の負
極として用いた場合、前記二次電池を放置した際におけ
る電池容量の低下が少なく、二次電池の保存特性を良好
にするのに適した電極を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で作製した非水電解質二次電池
の断面図である。
【符合の説明】
1 正極 2 負極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 丈志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 喜田 佳典 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 船橋 淳浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4G046 CA00 CA04 CA07 CB08 CB09 CC05 EA02 EA03 EA06 EB06 EC05 EC06 5H029 AJ04 AK03 AL06 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ14 DJ12 DJ17 HJ01 HJ13

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材となる第1の炭素材料と、該第1の
    炭素材料の表面を覆う第2の炭素材料とを有し、前記第
    2の炭素材料がホウ素を含有していることを特徴とする
    炭素材料。
  2. 【請求項2】 前記第1の炭素材料がホウ素を含有して
    いないことを特徴とする請求項1記載の炭素材料。
  3. 【請求項3】 前記第1の炭素材料のX線広角回折法に
    よる(002)面の面間隔(d002)が3.35Å以
    上、3.38Å以下であり、かつc軸方向の結晶子の大
    きさ(Lc)が300Å以上であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の炭素材料。
  4. 【請求項4】 前記第1の炭素材料のX線広角回折法に
    よる(002)面の面間隔(d002)が3.35Å以
    上、3.36Å以下であり、かつc軸方向の結晶子の大
    きさ(Lc)が1000Å以上であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の炭素材料。
  5. 【請求項5】 前記第2の炭素材料のX線広角回折法に
    よる(002)面の面間隔(d002)が3.37Å以
    上、3.90Å以下であることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の炭素材料。
  6. 【請求項6】 前記第2の炭素材料におけるホウ素の含
    有量が1重量%以上、15重量%以下であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4又は5記載の炭素材料。
  7. 【請求項7】 前記第2の炭素材料におけるホウ素の含
    有量が5重量%以上、10重量%以下であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4又は5記載の炭素材料。
  8. 【請求項8】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素材
    料との和に対する前記第2の炭素材料の量が1重量%以
    上、20重量%以下であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載の炭素材料。
  9. 【請求項9】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素材
    料との和に対する前記第2の炭素材料の量が5重量%以
    上、10量%以下であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載の炭素材料。
  10. 【請求項10】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素
    材料との和に対する前記第2の炭素材料中のホウ素の含
    有量が0.01重量%以上、3重量%以下であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は
    9記載の炭素材料。
  11. 【請求項11】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素
    材料との和に対する前記第2の炭素材料中のホウ素の含
    有量が0.25重量%以上、1重量%以下であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は
    9記載の炭素材料。
  12. 【請求項12】 芯材となる第1の炭素材料と、該第1
    の炭素材料の表面を覆う第2の炭素材料とを有し、前記
    第2の炭素材料がホウ素及び窒素を含有していることを
    特徴とする炭素材料。
  13. 【請求項13】 前記第1の炭素材料がホウ素及び窒素
    を含有していないことを特徴とする請求項12記載の炭
    素材料。
  14. 【請求項14】 前記第1の炭素材料のX線広角回折法
    による(002)面の面間隔(d002)が3.35Å以
    上、3.38Å以下であり、かつc軸方向の結晶子の大
    きさ(Lc)が300Å以上であることを特徴とする請
    求項12又は13記載の炭素材料。
  15. 【請求項15】 前記第1の炭素材料のX線広角回折法
    による(002)面の面間隔(d002)が3.35Å以
    上、3.36Å以下であり、かつc軸方向の結晶子の大
    きさ(Lc)が1000Å以上であることを特徴とする
    請求項12又は13記載の炭素材料。
  16. 【請求項16】 前記第2の炭素材料のX線広角回折法
    による(002)面の面間隔(d002)が3.37Å以
    上、3.90Å以下であることを特徴とする請求項1
    2、13、14又は15記載の炭素材料。
  17. 【請求項17】 前記第2の炭素材料におけるホウ素の
    含有量が1重量%以上、15重量%以下であることを特
    徴とする請求項12、13、14、15又は16記載の
    炭素材料。
  18. 【請求項18】 前記第2の炭素材料におけるホウ素の
    含有量が5重量%以上、10重量%以下であることを特
    徴とする請求項12、13、14、15又は16記載の
    炭素材料。
  19. 【請求項19】 前記第2の炭素材料における窒素の含
    有量が1重量%以上、10重量%以下であることを特徴
    とする請求項12、13、14、15、16、17又は
    18記載の炭素材料。
  20. 【請求項20】 前記第2の炭素材料における窒素の含
    有量が3重量%以上、5重量%以下であることを特徴と
    する請求項12、13、14、15、16、17又は1
    8記載の炭素材料。
  21. 【請求項21】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素
    材料との和に対する前記第2の炭素材料の量が1重量%
    以上、20重量%以下であることを特徴とする請求項1
    2、13、14、15、16、17、18、19又は2
    0記載の炭素材料。
  22. 【請求項22】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素
    材料との和に対する前記第2の炭素材料の量が5重量%
    以上、15重量%以下であることを特徴とする請求項1
    2、13、14、15、16、17、18、19又は2
    0記載の炭素材料。
  23. 【請求項23】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素
    材料との和に対する前記第2の炭素材料中のホウ素の含
    有量が0.01重量%以上、3重量%以下であることを
    特徴とする請求項12、13、14、15、16、1
    7、18、19、20、21又は22記載の炭素材料。
  24. 【請求項24】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素
    材料との和に対する前記第2の炭素材料中のホウ素の含
    有量が0.25重量%以上、1.5重量%以下であるこ
    とを特徴とする請求項12、13、14、15、16、
    17、18、19、20、21又は22記載の炭素材
    料。
  25. 【請求項25】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素
    材料との和に対する前記第2の炭素材料中の窒素の含有
    量が0.01重量%以上、2重量%以下であることを特
    徴とする請求項12、13、14、15、16、17、
    18、19、20、21、22、23又は24記載の炭
    素材料。
  26. 【請求項26】 前記第1の炭素材料と前記第2の炭素
    材料との和に対する前記第2の炭素材料中の窒素の含有
    量が0.15重量%以上、0.75重量%以下であるこ
    とを特徴とする請求項12、13、14、15、16、
    17、18、19、20、21、22、23又は24記
    載の炭素材料。
  27. 【請求項27】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17、18、19、20、21、22、23、24、2
    5又は26記載の炭素材料を活物質として用いたことを
    特徴とする電極。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の電極を負極として用
    いたことを特徴とする非水電解質二次電池。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の電極からなる負極
    と、リチウム含有複合酸化物を主材とする正極とを備え
    たことを特徴とする非水電解質二次電池。
JP2000033801A 1999-05-25 2000-02-10 非水電解質二次電池 Expired - Fee Related JP4130048B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000033801A JP4130048B2 (ja) 1999-05-25 2000-02-10 非水電解質二次電池
US09/576,211 US6869546B1 (en) 1999-05-25 2000-05-23 Carbon materials, electrodes and nonaqueous electrolyte secondary cells

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14514399 1999-05-25
JP11-145143 1999-05-25
JP2000033801A JP4130048B2 (ja) 1999-05-25 2000-02-10 非水電解質二次電池

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001039705A true JP2001039705A (ja) 2001-02-13
JP2001039705A5 JP2001039705A5 (ja) 2005-03-17
JP4130048B2 JP4130048B2 (ja) 2008-08-06

Family

ID=26476354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000033801A Expired - Fee Related JP4130048B2 (ja) 1999-05-25 2000-02-10 非水電解質二次電池

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6869546B1 (ja)
JP (1) JP4130048B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002089235A1 (en) * 2001-04-26 2002-11-07 Japan Storage Battery Co., Ltd. Carbonaceous material for nonaqueous electrolytic secondary cell and nonaqueous electrolytic secondary cell comprising the same
JP2009117334A (ja) * 2007-10-17 2009-05-28 Hitachi Chem Co Ltd リチウムイオン二次電池用炭素被覆黒鉛負極材、その製造方法、該負極材を用いたリチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池
JP2010118243A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Kansai Coke & Chem Co Ltd リチウムイオン二次電池用負極材料とその製造方法、及び、該負極材料を用いたリチウムイオン二次電池
JP2012074323A (ja) * 2010-09-30 2012-04-12 Mitsubishi Chemicals Corp リチウムイオン二次電池用炭素材料
JP2013137969A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Mitsubishi Chemicals Corp 非水系電解液二次電池用負極材の製造方法、および該製造方法により製造された非水系電解液二次電池用負極材
JP2014078449A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Nippon Shokubai Co Ltd 電池用電極及びこれを用いた電池
WO2017191820A1 (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 日立化成株式会社 リチウムイオン二次電池用負極材、リチウムイオン二次電池用負極材の製造方法、リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8034976B2 (en) * 2005-09-30 2011-10-11 Asahi Kasei Chemicals Corporation Nitrogen-containing carbon material and method of producing the same
KR101117624B1 (ko) * 2010-05-07 2012-02-29 삼성에스디아이 주식회사 리튬 이차 전지용 음극 활물질, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지
US20160006034A1 (en) * 2013-03-25 2016-01-07 Jsr Corporation Electrode active material, electrode and electrical storage device
CN111542496B (zh) * 2018-02-28 2024-03-26 株式会社Lg化学 二次电池用正极活性材料、其制备方法和包含其的锂二次电池
EP4071858A4 (en) * 2021-02-05 2023-01-18 Contemporary Amperex Technology Co., Limited NEGATIVE ELECTRODE ACTIVE MATERIAL, METHOD FOR PREPARING IT, SECONDARY BATTERY AND APPARATUS

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0817094B2 (ja) * 1989-11-24 1996-02-21 セントラル硝子株式会社 電極材料およびその製造法
JP3187929B2 (ja) * 1992-04-09 2001-07-16 三洋電機株式会社 リチウム二次電池
CA2098248C (en) 1993-06-11 1999-03-16 Jeffrey Raymond Dahn Electron acceptor substituted carbons for use as anodes in rechargeable lithium batteries
DE69510977T2 (de) * 1994-04-01 2000-04-13 Toshiba Kk Negative Elektrode für Lithium Akkumulator und Verfahren zu deren Herstellung
JP3581474B2 (ja) * 1995-03-17 2004-10-27 キヤノン株式会社 リチウムを利用する二次電池
US5698341A (en) 1995-08-18 1997-12-16 Petoca, Ltd. Carbon material for lithium secondary battery and process for producing the same
JP3172444B2 (ja) * 1996-05-16 2001-06-04 三洋電機株式会社 非水電解質二次電池用負極及びこれを備えた非水電解質二次電池
JP3575651B2 (ja) * 1996-06-04 2004-10-13 株式会社デンソー 二次電池用負極および非水電解質二次電池
JP3873325B2 (ja) 1996-07-25 2007-01-24 大阪瓦斯株式会社 リチウム二次電池負極用炭素材及びその製造方法
JPH10223223A (ja) * 1997-02-06 1998-08-21 Nippon Steel Corp リチウム二次電池用負極材料とその製造法
JPH1121116A (ja) * 1997-06-30 1999-01-26 Nippon Steel Corp 窒化ホウ素で被覆された炭素質粉末および炭素質繊維
US6395427B1 (en) * 1999-11-04 2002-05-28 Samsung Sdi Co., Ltd. Negative active material for rechargeable lithium battery and method of preparing same

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002089235A1 (en) * 2001-04-26 2002-11-07 Japan Storage Battery Co., Ltd. Carbonaceous material for nonaqueous electrolytic secondary cell and nonaqueous electrolytic secondary cell comprising the same
JP2009117334A (ja) * 2007-10-17 2009-05-28 Hitachi Chem Co Ltd リチウムイオン二次電池用炭素被覆黒鉛負極材、その製造方法、該負極材を用いたリチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池
JP2010118243A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Kansai Coke & Chem Co Ltd リチウムイオン二次電池用負極材料とその製造方法、及び、該負極材料を用いたリチウムイオン二次電池
JP2012074323A (ja) * 2010-09-30 2012-04-12 Mitsubishi Chemicals Corp リチウムイオン二次電池用炭素材料
JP2013137969A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Mitsubishi Chemicals Corp 非水系電解液二次電池用負極材の製造方法、および該製造方法により製造された非水系電解液二次電池用負極材
JP2014078449A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Nippon Shokubai Co Ltd 電池用電極及びこれを用いた電池
WO2017191820A1 (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 日立化成株式会社 リチウムイオン二次電池用負極材、リチウムイオン二次電池用負極材の製造方法、リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP4130048B2 (ja) 2008-08-06
US6869546B1 (en) 2005-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4346565B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP5219387B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP4213688B2 (ja) 非水電解質電池及び電池パック
JP4965790B2 (ja) 非水電解質二次電池
US9882213B2 (en) Nonaqueous electrolyte battery
JP5319947B2 (ja) 非水電解質電池
EP3070767B1 (en) Electrode, nonaqueous electrolyte battery, and battery pack
WO2015111710A1 (ja) 非水二次電池
CN111226330A (zh) 二次电池用正极材料和包含该正极材料的锂二次电池
JP6919103B2 (ja) 二次電池用正極合剤、二次電池用正極の製造方法及び二次電池の製造方法
JP2016042490A (ja) カソード活性材料、電極及びリチウムイオン移動度及び電池容量が改良された二次バッテリー
JP4218098B2 (ja) 非水電解質二次電池およびその負極材料
JP2009081048A (ja) 二次電池、電池パック及び車
JP2009224307A (ja) 非水電解質二次電池及びその製造方法
JP2002203562A (ja) 非水電解質二次電池
US20140234536A1 (en) Metal Fluoride Electrode Protection Layer and Method of Making Same
KR102277734B1 (ko) 리튬 이차전지용 음극 활물질, 이를 포함하는 리튬 이차전지용 음극 및 리튬 이차전지
JP5991718B2 (ja) 非水電解質二次電池の正極活物質及び非水電解質二次電池
JP5245191B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2000128539A (ja) リチウム遷移金属系ハロゲン化酸化物とその製造方法及びその用途
CN112219293A (zh) 锂二次电池用负极和包含该锂二次电池用负极的锂二次电池
JP4130048B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP7186866B2 (ja) 二次電池用正極活物質、その製造方法及びこれを含むリチウム二次電池
CN113574702A (zh) 二次电池用负极活性材料、其制造方法、包含所述负极活性材料的二次电池用负极和锂二次电池
JP7451709B2 (ja) 二次電池用正極、その製造方法、およびそれを含むリチウム二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040421

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040421

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080422

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080520

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4130048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees