JP2001039281A - 車両の制動装置 - Google Patents

車両の制動装置

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JP2001039281A
JP2001039281A JP11216170A JP21617099A JP2001039281A JP 2001039281 A JP2001039281 A JP 2001039281A JP 11216170 A JP11216170 A JP 11216170A JP 21617099 A JP21617099 A JP 21617099A JP 2001039281 A JP2001039281 A JP 2001039281A
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JP
Japan
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braking
force
regenerative braking
regenerative
braking force
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JP11216170A
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English (en)
Inventor
Yasunori Yamamoto
康典 山本
Teru Iyoda
輝 伊与田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回生制動手段と摩擦制動手段との双方を備え
た車両において、グリップ力を確保し不安定な挙動を回
避する。 【解決手段】 ブレーキペダルの操作に応じて要求制動
力を設定する。現車速から最大回生制動力Grmを求め
走行状態に応じて変更する。舵角が大きいほど小さい値
とする0〜1の間の補正値K1を設定する(ステップS
22)。路面の摩擦係数μが小さいほど小さい値とする
0〜1の間の補正値K2を算出する(ステップS2
3)。最大回生制動力を補正値K1,K2によって補正
し(ステップS24)、最大回生制動力となるように回
生制動を行うと共に、要求制動力が達成されるように摩
擦制動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回生制動手段と摩
擦制動手段との双方を備えた車両の制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車やハイブリッドカーにおいて
は、減速時に走行エネルギを電気エネルギに変換してそ
の時の抵抗により制動力を得る回生制動を行うことが一
般的である。そして、特開平10−264793号公報
においては、ブレーキペダルの操作状態に応じて設定さ
れる要求制動力が小さいときは、回生制動のみを行い、
回生制動力のみでは制動力が不足するときは、車両に摩
擦制動力を発生させる摩擦制動を併せて行うものが提案
されている。
【0003】また、特開平10−229608号公報に
おいては、急制動時に、回生制動と摩擦制動との双方に
よって制動を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
車両の制動装置においては、燃費向上などのエネルギ効
率の向上の観点から回生制動をメインに行い、足りない
制動力は摩擦制動によって補うように構成されている。
このため、例えば以下のような不都合がある。
【0005】すなわち、例えば旋回中のように転舵をし
ている操舵輪のタイヤのグリップ力は、転舵に使われて
いる比率が高く、制動に使われる比率が小さくなってい
る。このような場合、回生制動が操舵輪に対しなされる
よう構成された車両であれば、上記回生制動をメインと
して上記操舵輪に対し制動力を加えようとするため、制
動及び転舵の双方に必要なだけのグリップ力が得られ
ず、例えば横滑りなどの不安定な挙動となってしまうお
それがある。
【0006】また、例えば路面の摩擦係数(μ)が小さ
い場合には、摩擦円が小さくなることから、タイヤのグ
リップ力は小さくなってしまう。このため、上記回生制
動が操舵輪に対しなされるよう構成された車両に限ら
ず、前輪または後輪といった特定の車輪に対する動力伝
達経路上に回生制動手段が介設された車両であれば、回
生制動をメインにして制動を行うと、十分なタイヤのグ
リップ力が確保されず不安定な挙動となってしまうおそ
れがある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、回生制動手段
と摩擦制動手段との双方を備えた車両において、グリッ
プ力を確保し不安定な挙動を回避することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は、常に、回生制動をメインにして制動を
行うのではなく、走行状態に応じて必要な全制動力にお
ける回生制動と摩擦制動との比率を変更させる点に着目
して本発明を完成するに至ったものである。
【0009】具体的に、本発明は、請求項1記載の如
く、車輪に対する動力伝達経路上に介設され、回生制動
力を発生させる回生制動手段と、上記車輪に摩擦制動力
を発生させる摩擦制動手段と、タイヤのグリップ力に関
する値を検出する走行状態検出手段と、車両の制動に必
要となる要求制動力を決定し、この要求制動力が達成さ
れるように上記回生制動手段及び摩擦制動手段を制御す
る制動制御手段とを備えるようにする。そして、上記制
動制御手段を、上記走行状態検出手段の検出結果に基づ
いて制動に使われるタイヤのグリップ力が小さいときほ
ど、上記要求制動力における回生制動の比率が低くなる
ように、上記両制動手段を制御することを特定事項とす
るものである。
【0010】ここで、「要求制動力」は、例えばブレー
キペダル操作に関する値、例えばブレーキペダルの踏み
込み量を検出するブレーキ操作検出手段を備えるように
し、この検出手段の検出結果に基づいて、決定するよう
にすればよい。また、例えば自車と自車前方の障害物を
検出する障害物検出手段を備えるようにし、自車とこの
障害物との距離及び自車と障害物との相対速度に基づい
て、あるいは自車と前方障害物との距離のみに基づい
て、上記要求制動力を決定するようにしてもよい。
【0011】そして、この場合、走行状態に応じて回生
制動の比率を低くし摩擦制動の比率を高くすることによ
って、制動に使われるタイヤのグリップ力が確保され
て、不安定な挙動を招くことが回避される。
【0012】このように回生制動の比率を変更させるべ
き走行状態、すなわち制動に使われるタイヤのグリップ
力が小さい状態としては、例えば回生制動が少なくとも
操舵輪に対し行われる車両では、旋回時が挙げられる。
上述したように、旋回時には、操舵輪のタイヤのグリッ
プ力において転舵に使われる比率が高く、制動に使われ
るタイヤのグリップ力は小さくなっている。このとき、
回生制動をメインとして操舵輪に対し制動力を作用させ
れば、制動及び操舵に必要なだけのグリップ力が確保で
きず、不安定な挙動を招いてしまうおそれがある。
【0013】そこで、例えば請求項2記載の如く、回生
制動手段を、少なくとも操舵輪に対する動力伝達経路上
に介設し、走行状態検出手段を、操舵角または操舵速度
を検出するようにする。そして、制動制御手段を、上記
操舵角または操舵速度が大きいときほど、要求制動力に
おける回生制動の比率が小さくなるように、回生制動手
段及び摩擦制動手段を制御するようにしてもよい。ここ
で、「回生制動手段」は、操舵輪のみならず、例えば全
ての車輪の動力伝達経路上に介設するようにしてもよ
い。
【0014】そして、この場合、操舵角または操舵速度
が大きいといった、操舵輪のタイヤのグリップ力におい
て転舵に使われる比率が高くなるような場合に、回生制
動の比率を低くし摩擦制動の比率を高くすることによっ
て、上記操舵輪以外の車輪のタイヤで制動に使われるグ
リップ力が十分に確保される。その結果、制動及び転舵
の双方に必要なだけのグリップ力が確保されて横滑り等
の不安定な挙動が回避される。
【0015】また、請求項3記載の発明は、上記請求項
2記載の発明と同様に、回生制動が少なくとも操舵輪に
対し行われる車両において、旋回時に限らず、要求制動
力に対する回生制動手段と摩擦制動手段との制御に関す
る発明であり、具体的には、回生制動手段を、少なくと
も操舵輪に対する動力伝達経路上に介設し、走行状態検
出手段を、操舵角または操舵速度を検出し、制動制御手
段を、要求制動力が所定制動力よりも小さいときは回生
制動のみを行う一方、上記要求制動力が所定制動力以上
であるときは回生制動と摩擦制動との双方を行うように
上記回生制動手段及び摩擦制動手段を制御する。そし
て、上記所定制動力を、上記操舵角または操舵速度に基
づき操舵輪のグリップ力において転舵に使われる比率が
大きいときほど、小さく設定するようにする。
【0016】ここで、「制動制御手段」は、例えば、ま
ず、車速に応じ回生制動によって得られる最大の回生制
動力(最大回生制動力)を決定し、この最大回生制動力
が要求制動力よりも大きいときは、回生制動のみを行う
一方、上記最大回生制動力が要求制動力よりも小さいと
きは、回生制動と摩擦制動との双方を行うように上記回
生制動手段及び摩擦制動手段を制御するようにしてもよ
い。そして、上記最大回生制動力を上記操舵角または操
舵速度に基づき操舵輪のグリップ力において転舵に使わ
れる比率が大きいときほど、小さく補正するようにして
もよい。すなわち、上記請求項3記載の発明における
「所定制動力」は、車速に応じて決定され、旋回状態に
応じて補正される最大回生制動力として制御を行うよう
にしてもよい。
【0017】さらに、制動制御手段は、請求項4記載の
如く、操舵輪のグリップ力において転舵に使われる比率
が所定値よりも大きいときは、回生制動を禁止して摩擦
制動のみを行うように上記両制動手段を制御してもよ
い。ここで、「転舵に使われる比率が所定値よりも大き
いとき」としては、例えば、操舵角が所定値よりも大き
いときとしてもよい。
【0018】そして、この場合、旋回時ではない場合
は、回生制動をメインにして制動を行い積極的に発電を
行うようにし、回生制動力のみでは足りない制動力を摩
擦制動によって補うようにする。そして、旋回時の場合
は、操舵輪のグリップ力において転舵に使われる比率が
高くなり、制動に使われる比率が小さくなることから、
摩擦制動の比率を高くすることによって、不安定な挙動
が回避される。さらに、グリップ力において転舵に使わ
れる割合が所定値よりも大きいような不安定な挙動とな
るおそれが高い場合には回生制動を禁止し、摩擦制動の
みを行うことによって、操舵輪では主に転舵に使われる
グリップ力を確保する一方、舵輪輪以外の車輪のタイヤ
によって制動に使われるグリップ力が十分に確保するよ
うにして、上記不安定な挙動が回避される。
【0019】このように、走行状態に応じて、回生制動
と摩擦制動との比率を変更した制動手段の制御をするこ
とにより、車両のエネルギ効率の向上と、安定した走行
とが両立される。
【0020】そして、請求項5記載の発明は、走行状態
として操舵角または操舵速度に着目した上記請求項2〜
請求項4記載の発明とは異なり、路面の摩擦係数に着目
した発明であり、具体的には、走行状態検出手段を、路
面の摩擦係数を検出するようにし、制動制御手段を、上
記摩擦係数が小さいときほど、要求制動力における回生
制動の比率が小さくなるように、回生制動手段及び摩擦
制動手段を制御するようにする。
【0021】ここで、「走行状態検出手段」としては、
例えば路面が濡れていて路面の摩擦係数が小さくなって
いるといった情報をインフラから入力する、いわゆる路
車間通信情報とすればよい。
【0022】このように路面の摩擦係数が小さい場合に
は、摩擦円が小さくなり、制動に使われるグリップ力が
小さくなっている。そこで、回生制動の比率を小さくし
て摩擦制動を十分に行うようにすることによって、制動
に必要なグリップ力が確保される。
【0023】なお、この場合、上記回生制動手段は、操
舵輪に対する動力伝達経路上に介設するようにしてもよ
いし、その他の車輪に対して設けるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における車
両の制動装置によれば、タイヤのグリップ力を確保し
て、不安定な挙動を回避することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。 <第1実施形態>図1は、本発明の第1実施形態に係る
ハイブリッドカーの駆動系統を示し、1は走行駆動用エ
ンジンであり、2は回生制動手段としての走行駆動用の
モータ(電動機)である。なお、上記エンジン1は、内
燃機関であって多気筒エンジンである。
【0026】そして、このエンジン1の出力(発生トル
ク)は、トルクコンバータ3、電磁クラッチ4、及び多
段変速歯車機構からなり前進4段、後進1段に構成され
た自動変速機5へ入力されるようになっている。そし
て、この自動変速機5からの出力は、連動機構としての
歯車6,7,8を介して駆動輪かつ操舵輪としての左右
前輪9FL,9FR用のデファレンシャルギア10へと
伝達されるようになっている。
【0027】一方、上記モータ2の出力は、連動機構と
しての歯車11,12を介して、上記歯車6に伝達さ
れ、最終的に上記左右前輪9FL,9FRに伝達される
ようになっている。また、上記モータ2には、電圧源と
してのバッテリ(蓄電器でコンデンサを含む)13が設
けられており、このバッテリの充電は上記エンジン1に
よって機械的に駆動される電動機としての発電機14に
よって行われるようになっている。
【0028】上記エンジン1と発電機14との連動機構
15の中には、電磁クラッチが組み込まれており、エン
ジン1と発電機14との連結が適宜切断可能となってい
る。なお、上記発電機14は、エンジン1のスタータと
しても用いられるようになっており、この発電機14は
上記エンジン1を急速に始動させる目的から、通常の自
動車に装備されている発電機に比べて十分に大型となっ
ているが、走行駆動用モータ12に比べて十分に小型と
なっている。
【0029】図2は、ブレーキ(摩擦制動)回路を示し
ており、同図において、21はブレーキペダル22の操
作量に応じてブレーキ液圧を発生させる第1液圧発生源
としてのマスタシリンダである。
【0030】そして、上記マスタシリンダ21とは別
に、第2液圧発生源としてのポンプ装置23が設けられ
ており、このポンプ装置23は、2つのポンプ24,2
4と、各ポンプ24を駆動する1つのモータ25とを備
えている。上記各ポンプ24は、上記マスタシリンダ2
1のリザーバタンク21aから逆止弁26を介してブレ
ーキ液を吸い込み、高圧のブレーキ液を逆止弁27を介
してアキュムレータ28に吐出するようになっている。
そして、上記アキュムレータ28に蓄圧されたブレーキ
液は、リニアソレノイドバルブLSVによって所望の圧
力に調圧された後、リザーバ30に供給されるようにな
っている。なお、上記各ポンプ24から吐出された余剰
のブレーキ液は、逆止弁29を介してリザーバタンク2
1aに戻されるようになっている。
【0031】31FL〜31RRは、各車輪に設けられ
たブレーキ装置、つまり摩擦力によって制動を行う摩擦
制動装置であり、これらは全てディスクブレーキとなっ
ている。そして、31FLは左前輪用ブレーキ装置、3
1FRは右前輪用ブレーキ装置、31RLは左後輪用ブ
レーキ装置、31RRは右後輪用ブレーキ装置となって
いる。そして、上記各ブレーキ装置31FL〜31RR
には、ABS(Antilock Brake System)制御回路32
を介してブレーキ液圧が供給されるようになっている。
すなわち、上記ABS制御回路23には、第1及び第2
の2つの接続部33,34が設けられており、上記第1
接続部33に対しては、電磁式の開閉弁からなるMCV
1を介したマスタシリンダ21からのブレーキ液と、電
磁式の開閉弁からなるVLV1を介したリザーバ30か
らのブレーキ液とが選択的に供給されるようになってい
る。同様に、上記第2接続部34に対しては、電磁式の
開閉弁からなるMCV2を介したマスタシリンダ21か
らのブレーキ液と、電磁式の開閉弁からなるVLV2を
介したリザーバ30からのブレーキ液とが選択的に供給
されるようになっている。また、上記ABS回路23
は、各ブレーキ装置31FL〜31RR毎に電磁式開閉
弁からなる供給弁35FL〜35RRと排出弁36FL
〜36RRとを有している。
【0032】そして、ABS制御中の各ブレーキ装置3
1FL〜31RLへのブレーキ液の供給は次のようにな
っている。すなわち、接続部33からは、供給弁35F
Lを介して左前輪用ブレーキ装置31FLにブレーキ液
が供給される一方、供給弁35RRを介して右後輪用ブ
レーキ装置31RRにブレーキ液が供給されるようにな
っている。同様に、接続部34からは、供給弁35FR
を介して右前輪用ブレーキ装置31FRにブレーキ液が
供給される一方、供給弁35RLを介して左後輪用ブレ
ーキ装置31RLにブレーキ液が供給されるようになっ
ている。これに対し、ABS制御中の各ブレーキ装置3
1FL〜31RLからのブレーキ液の排出は、排出弁3
6FL〜36RRを介してそれぞれ独立して行われるよ
うになっている。なお、同図において、37FL〜37
RRは、供給弁35FL〜35RRをバイパスするよう
に各ブレーキ装置に設けられ、ブレーキ液を速やかに排
出するための逆止弁である。
【0033】また、上記マスタシリンダ21から開閉弁
MCV1に至るブレーキ通路には、ブレーキ液の圧力に
応じて変位し、ブレーキペダル22の操作量を検出する
ブレーキ操作検出手段としてのブレーキストロークセン
サ38が設けられている。
【0034】なお、同図において、符号Pで示すのは、
圧力センサである。
【0035】図3は制御系統を示すものであり、4はマ
イクロコンピュータを利用して構成されたCPUであ
る。このCPU4は、エンジン1やモータ2を利用した
走行用駆動制御を行うほか、制動制御を行う制動制御手
段となっている。
【0036】そして、上記CPU4には、上記ストロー
クセンサ38からの信号のほか、各種センサ、あるいは
スイッチ(検出手段)からの信号が入力されるようにな
っている。具体的には、51はブレーキペダル22が踏
み込み操作されたときにオンとなるブレーキスイッチ、
52は車速を検出する車輪速センサ、53はアキュムレ
ータ28の蓄圧圧力を検出するアキュムレータセンサ、
54はアクセルペダルの操作量を検出するアクセル操作
量センサ、56は舵角を検出する舵角センサ、57は路
面の摩擦係数(μ)をインフラ情報などを利用して検出
する路面情報(路車間通信情報)である。
【0037】そして、上記CPU4からは、上述した各
種バルブMCV1〜VLV2,LSV、及びモータ2に
対して制御信号が出力されるようになっている。
【0038】つぎに、上記CPU4の制御内容の内、制
動制御について、図4または図6のフローチャートに基
づいて説明する。
【0039】なお、本第1実施形態においては、摩擦制
動力は、通常は、第2液圧発生源としてのポンプ装置2
3からのブレーキ液圧を利用して制動力を得るようにさ
れ、第1液圧発生源としてのマスタシリンダ22からの
ブレーキ液圧は非常時に用いるようにしてある。
【0040】まず、ステップS11において、ブレーキ
スイッチがオンされたか否かを判定する。NOのとき
は、ステップS12において、各ブレーキ装置31FL
〜31RRをマスタシリンダ21に連通させるべく開閉
弁MCV1,MCV2が開かれ、開閉弁VLV1,VL
V2が閉じられる。一方、ステップS11において、Y
ESのときは、ステップS13に進む。
【0041】上記ステップS13においては、ブレーキ
液圧センサなどに異常があるか否かが判定される。この
判定で、YESのときはステップS12に進む。一方、
NOのときはステップS14に進み、この上記ステップ
S14において、開閉弁MCV1,MCV2を閉じるよ
うにする。すなわち、マスタシリンダ21での発生ブレ
ーキ液圧の使用禁止状態にする。
【0042】そして、ステップS15においては、車輪
速センサ52によって検出された車速、また、ブレーキ
ストロークセンサ38によって検出されたブレーキ操作
量が入力される。
【0043】次いで、ステップS16において、上記ブ
レーキ操作量に基づいて要求制動力Gtを求める。この
要求制動力Gtは、ブレーキ操作量が大きいほど大きい
値に設定すればよく、このような要求制動力Gtの設定
は、マップを用いて行えばよい。
【0044】この後、ステップS17において、アクセ
ルペダルが踏み込み操作されているか否かが判定され
る。NOの場合はステップS19に進む一方、YESの
場合はステップS18において、要求制動力GtがGt
+α→Gtとして設定される。ここで、αはプラスの値
であり、要求制動力Gtを大きい値に設定する。これ
は、制動時にアクセルペダルが踏まれていることから運
転者がパニック状態となっていることが考えられるため
であり、このような場合には、要求制動力Gtを大きい
値にして安全を確保すると共に、後述するように摩擦制
動の割合を大きくして制動の応答性を確保するようにし
ている。そして、ステップS19に進む。
【0045】上記ステップS19においては、車速から
モータ2によって得られる最大回生制動力Grmを求め
るようにする。この最大回生制動力Grmは、例えば図
5に示すマップに基づいて求めるようにすればよい。こ
のマップは、横軸を車速、すなわち車輪の回転数rpm
とし、縦軸を回生トルクkg・mとしたものであり、車
速が大きいほど回生トルクは小さくなる、つまり、最大
回生制動力Grmが小さくなるようになっている。
【0046】そして、図6に示すステップS21に進
み、上記最大回生制動力Grmの補正を行うようにする
(図4または図6のA参照)。
【0047】上記ステップS21においては、舵角が所
定値以上であるか否かを判定する。これは、舵角が所定
値以上であれば旋回中であると判定するようにしてい
る。そして、YESの場合はステップS22に進む一
方、NOの場合は、最大回生制動力Grmの補正を行わ
ず図4に示すステップS110に進むようにする(図4
または図5のB参照)。
【0048】上記ステップS22においては、旋回状態
に応じて最大回生制動力を補正する第1補正値K1を算
出するようにする。この第1補正値K1は0〜1の値で
あり、舵角が小さいときはK1=1とし、舵角が大きい
ほどK1を0に近づけるようにする。そして、所定舵角
以上ではK1=0として、回生制動を禁止するようにす
る。このような第1補正値K1の決定は、マップを用い
て行えばよい。また、車速が大きいほど必要なグリップ
力は大きくなることから、上記第1補正値K1は車速が
大きくなるほど小さくするようにしてもよい。さらに、
舵角速度が大きいほどグリップ力変化が大きくなること
から、上記第1補正値K1は舵角速度が大きいほど小さ
くしてもよい。
【0049】このように、舵角が大きい場合等、左右前
輪9FL,9FRのグリップ力において転舵に使われる
比率が高くなるような場合には、第1補正値K1を小さ
くすることによって要求制動力Gtにおける回生制動力
の比率が低くなる。その結果、制動及び転舵に必要なだ
けのグリップ力が確保されて、横滑り等の不安定な挙動
を回避することができるようになる。
【0050】そして、ステップS23においては、路面
情報57によって入力された路面摩擦係数μに応じて、
第2補正値K2を算出するようにする。この第2補正値
K2は0〜1の値であり、例えば路面摩擦係数の値が小
さいほど、上記第2補正値K2を0に近づけるようにす
ればよく、このような第2補正値K2の算出はマップを
用いて行えばよい。
【0051】このように、路面の摩擦係数(μ)が小さ
い場合は、摩擦円が小さくなっていることから、制動に
使われるタイヤのグリップ力を確保することが困難とな
ってしまう。そこで、上記路面のμが小さい場合は第2
補正値K2を小さくすることによって回生制動の比率を
低くし摩擦制動の比率を高くすることによって、必要な
グリップ力を確保することができるようになる。
【0052】そして、ステップS24において、上記第
1及び第2補正値K1,K2を用いて最大回生制動力G
rmを補正するようにする。すなわち、 Grm×K1×K2→Grm とする。そして、ステップS110に進む(図4または
図6のB参照)。
【0053】上記ステップS110においては、要求制
動力Gtが最大回生制動力Grmよりも小さいか否かを
判定する。NOのときは、要求制動力Gtを回生制動力
Grmでもって全てまかなえるときである。このとき
は、ステップS111において、回生制動力が要求制動
力Gtを満足するように回生制動のゲインGrg(Gr
g<0)が決定される。すなわち、上記ゲインGrgと
最大回生制動力Grmとを乗算した値が要求減速度Gt
となるようにゲインGrgが決定される。
【0054】そして、ステップS112において、モー
タ2の回生制動力がゲインGrgに最大回生制動力Gr
mを乗算した値でもって実行される。
【0055】次いで、ステップS113に進み、このス
テップS113において、油圧制動力、つまり摩擦制動
力が0となるように、リニアソレノイドバルブLSVの
制御をオフとし、かつVLVバルブを閉にする。これに
よって、上記リニアソレノイドバルブLSVに基づく供
給ブレーキ液圧が0とされる。
【0056】一方、上記ステップS110においてYE
Sの場合は、回生制動力のみでは要求減速度Gtが実現
できないときであり、このときは、摩擦制動力をも利用
して要求減速度Gtを満足させる制御が行われる。すな
わち、ステップS114において、ブレーキペダル操作
速度に基づいて、回生制動のゲインGrgが設定され
る。このブレーキペダル操作速度は、センサ38によっ
て検出されるブレーキ操作量を微分することによって決
定する。また、上記ゲインGrgは0〜1の値とすれば
よい。このようなゲインGrgはマップを用いて設定す
ればよく、例えば、ブレーキペダルの操作速度が所定値
よりも小さいときは、急制動が要求されていないときで
あるとしてGrgを1とし、ブレーキペダル操作速度が
所定値のときはGrgを0.9とし、所定値を越えると
きは、その操作速度が大きいほど急制動の程度が大きい
ときであるとして小さな値とし、応答性のよい摩擦制動
がより高い比率で行われるようにすればよい。
【0057】そして、ステップS115においては、要
求制動力Gtから回生制動用のゲインGrgに最大回生
制動力Grmを乗じた値(回生制動力)を差し引いた値
が油圧制動力、つまり摩擦制動力Gtuとして設定され
る。
【0058】この後、ステップS116において、Gr
gにGrmを乗じた値の回生制動力を実現する制御が行
われ、ステップS117において、Gtuの値の摩擦制
動力を実現するようにリニアソレノイドバルブLSVの
制御及びVLVバルブを開とする制御が行われる。
【0059】このように、回生制動のみで要求制動力G
tがまかなえる場合は、回生制動のみを行い、回生制動
のみでは要求制動力Gtがまかなえない場合は、回生制
動と、足りない分を摩擦制動によって補うように、通常
は、回生制動をメインに制動を行うことによって、エネ
ルギ効率の向上を図ることができるようになる。
【0060】一方、旋回時や路面の摩擦係数が小さい時
など、左右前輪(操舵輪)に対する回生制動をメインに
行ったのでは制動と転舵とに使われるだけのグリップ力
を確保することが困難な場合には、要求減速度Gtにお
ける回生制動力Grmの比率を小さくすることによっ
て、左右後輪に対して摩擦制動が十分に行われるように
なる。その結果、制動と転舵とに使われるだけのグリッ
プ力を確保することができるようになる。 <第2実施形態>本発明の第2形態は、上記第1実施形
態とは異なり、危険回避などのために自動ブレーキを行
う場合において、要求制動力を走行環境、特に前方障害
物との関係において決定するようにしてある。より具体
的には、前方障害物までの距離と、前方障害物に対する
相対速度との基づいて、要求制動力Gtを決定するよう
にしてある。
【0061】そして、図7は本発明の第2実施形態に係
る制御系統を示し、上記第1実施形態と異なる点は二点
ある。一点は、ブレーキペダルの踏み込み量を検出する
ブレーキストロークセンサ38が設けられていない点で
ある。もう一点は、自車前方の障害物を検出する障害物
検出レーダー58が設けられている点であり、この障害
物検出センサ58は、例えばレーザレーダー、ミリ波レ
ーダー、あるいは超音波レーダーとすればよい。
【0062】なお、この制御系統のその他の構成、及
び、駆動系統,制動回路の構成は、上記第1実施形態と
同様であるため、同一部材には同一符号を付して、その
説明は省略する。
【0063】つぎに、本発明の第2実施形態に係るCP
U4による制動制御について、図8に示すフローチャー
トに従って説明する。
【0064】まず、図8のステップS31〜ステップS
34は、図4のステップS11〜ステップS14と同じ
であるが、図8のステップS31は、図4のステップS
11とは異なり、運転者がブレーキペダルを操作した場
合(YESの場合)は、第1液圧発生源としてのマスタ
シリンダ22からのブレーキ液圧を用いるようにするた
め、ステップS32に進み、MCVバルブを開としVL
Vバルブを閉としている。
【0065】そして、ステップS35においては、車
速、障害物検出レーダー58の検出結果に基づく障害物
との距離、相対速度等の走行環境情報が入力される。こ
の障害物との相対速度は、例えば前方障害物までの距離
を微分することによって得るようにすればよい。
【0066】次いで、ステップS36において、上記走
行環境情報に基づいて、要求制動力Gtを求める。この
要求制動力Gtは、例えば障害物との相対速度及び距離
に基づいて決定するようにする。つまり、相対速度が大
きいほど、また距離が小さいほど要求制動力Gtを大き
くする。
【0067】この後、ステップS37及びステップS3
8の処理が行われるが、これは図4におけるステップS
17及びステップS18と同じである。また、ステップ
S38以降の処理は、図4におけるステップS18以降
の処理が行われるが、図4の場合とは、ステップS31
4における処理のみがステップS114とは異なってい
る。
【0068】すなわち、ステップS314においては、
要求制動力Gtに基づいて、回生制動のゲインGrgが
決定される。このゲインGrgは、0〜1の値とすれば
よく、例えば要求減速度Gtが大きいほど、ゲインGr
gを小さくするようにして決定すればよい。これは、例
えばマップを用いて決定すればよい。このように、前方
障害物との危険回避のために設定される自動ブレーキの
ための要求制動力Gtが大きいほど、急ブレーキの要求
度合いが高いときであるとして、回生制動の割合を小さ
くすべくゲインGrgを小さくするようにしている。 <第3実施形態>本発明の第3実施形態は、上記第2実
施形態における手法と同様の手法によって、走行環境
(前方障害物との距離及び相対速度)に基づいて、第1
の仮要求制動力Gtaを決定する一方、上記第1実施形
態における手法と同様の手法によって、ブレーキペダル
操作量に基づいて第2の仮要求制動力Gtmが決定され
るようにしている。
【0069】また、回生制動のゲインGrgはブレーキ
ペダルの操作速度に応じて決定されるが、第1の仮要求
制動力Gtaが所定値よりも大きい時は、緊急性が高い
時であるとして、ブレーキペダル操作速度とは無関係に
ゲインGrgを強制的に0に設定し、回生制動を行わな
いようにしている。
【0070】そして、図9は、本発明の第3実施形態に
係る制御系統を示すものであり、上記第1実施形態と異
なる点は、自車前方の障害物を検出する障害物検出レー
ダー58が追加して設けられている点である。
【0071】なお、この制御系統のその他の構成、及び
駆動系統,制動回路の構成は、上記第1実施形態と同様
であるため、同一部材には同一符号を付して、その説明
は省略する。
【0072】つぎに、本発明の第3実施形態に係るCP
U4による制動制御について、 図10aまたは図10
bに示すフローチャートに従って説明する。
【0073】まず、ステップS41において、前方障害
物までの距離などの走行環境、ブレーキペダル操作量が
検出される。そして、ステップS42において、走行環
境に基づいて、エンジン1や自動変速機5の抵抗による
減速分では不足する制動力を補うための第1の仮要求減
速度Gtaが決定される。
【0074】ステップS43においては、上記第1の仮
要求減速度Gtaが0よりも大きいか否かが判定され
る。すなわち、走行環境に基づく自動ブレーキが必要な
ときであるか否かが判定される。このステップS43に
おける判定において、NOであるときは、ステップS4
6に進み、ブレーキスイッチがオンであるか否かが判定
される。このステップS46の判定においてNOのとき
は、ステップS48に進む。
【0075】上記ステップS48は、図4におけるステ
ップS12に対応するものである。また、ステップS4
3の判定でYESのとき、あるいはステップS46の判
定でYESのときは、それぞれステップS44におい
て、圧力センサに異常があるか否かが判定される。この
ステップS44の判定でYESのときも、ステップS4
8に進む。
【0076】上記ステップS44の判定でNOのとき
は、ステップS45において開閉弁MCV1,MCV2
が閉じられた後、ステップS47においてブレーキペダ
ル操作量に基づいて、第2の仮要求制動力がGtmが決
定される。
【0077】この後、ステップS49において第1の要
求制動力Gtaが所定値よりも大きいか否かが判定され
る。このステップS49の判定でYESの場合は、ステ
ップS410において緊急フラグが1にセットされ、N
Oの場合は、ステップS411において、緊急フラグが
0にリセットされる。
【0078】上記ステップS410あるいはステップS
411の後は、ステップS412において、2つの仮要
求制動力GtaとGtmとのうち、大きい方が最終要求
制動力Gtとして決定される。
【0079】上記ステップS412の後は、図4のステ
ップS19以降の処理がなされる。ただし、上述したよ
うに、図4のステップS114の処理では、基本的に回
生制動のゲインGrgがブレーキ操作速度に基づいて決
定されるが、図10bに示すステップS419において
は、緊急フラグが1の時はブレーキ操作速度に関わら
ず、ゲインGrgが0に設定されるようにしている。こ
れによって、緊急時においては摩擦制動のみが行われる
ようになり、制動の応答性を確保することができるよう
になる。 <他の実施形態>なお、本発明は上記実施形態に限定さ
れるものではなく、その他種々の実施形態を包含するも
のである。すなわち、要求減速度Gtとしては、種々の
手法によって決定することができ、例えば前方障害物と
の距離のみに基づいて決定するようにしてもよい。
【0080】また、回生制動を行うためのモータ2とし
ては走行用に限らず、例えば大型の発電機で、エンジン
を介して走行エネルギを発電機に伝達するような発電機
を用いてもよい。さらに、エンジン1を有しないでモー
タ2のみによって走行駆動を行う、いわゆる電気自動車
に、本発明を適用してもよい。
【0081】さらに、制動時にアクセル操作されている
ときは、回生制動の比率が小さくなるように設定するこ
ともできる。例えば図4のステップS111で決定され
るゲインGrgをアクセル操作されているときは所定割
合小さくする補正を行うようにしてもよい。
【0082】加えて、駆動輪は後輪であっても、あるい
は全輪であってもよい。
【0083】さらに、上記実施形態では、最大回生制動
力の補正として、旋回時及び路面μの双方に基づき補正
するようにしているが、これに限らず、例えば旋回時の
み、または路面μのいずれか一方に基づいて最大回生制
動力の補正を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパワートレインの一例
を示す説明図である。
【図2】摩擦制動用のブレーキ系統を示す説明図であ
る。
【図3】第1実施形態に係る制御系統例を示すブロック
図である。
【図4】第1実施形態に係る制御例を示すフローチャー
トである。
【図5】車速に応じて得られる最大回生制動力のマップ
を示す図である。
【図6】最大回生制動力の補正のフローチャートであ
る。
【図7】第2実施形態に係る制御系統例を示す図3対応
図である。
【図8】第2実施形態に係る制御例を示すフローチャー
トである。
【図9】第3実施形態に係る制御系統例を示す図3対応
図である。
【図10a】第3実施形態に係る制御例を示すフローチ
ャートの一部である。
【図10b】第3実施形態に係る制御例を示すフローチ
ャートの一部である。
【符号の説明】
2 モータ(回生制動手段) 4 CPU(制動制御手段) 38 ブレーキストロークセンサ 56 舵角センサ(走行状態検出手
段) 57 路面情報(走行状態検出手段) 58 障害物検出レーダー 9FL,9FR 前輪(操舵輪) 31FL〜31RR ブレーキ装置(摩擦制動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB18 BB21 CC02 CC04 HH02 HH05 HH08 HH13 HH16 HH20 HH36 HH46 LL05 LL23 LL29 LL37 LL41 5H115 PA08 PA11 PC06 PG04 PI16 PI22 PI29 PI30 PO02 PO06 PO17 PU01 PU22 PU23 PU25 QE01 QE10 QH01 QI04 QI07 QI13 QN03 SE04 SE08 SE10 TB01 TO09 TO21 TO23 TO24 TO26 TO30 TZ06 TZ07 UI13 UI23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪に対する動力伝達経路上に介設さ
    れ、回生制動力を発生させる回生制動手段と、 上記車輪に摩擦制動力を発生させる摩擦制動手段と、 タイヤのグリップ力に関する値を検出する走行状態検出
    手段と、 車両の制動に必要となる要求制動力を決定し、この要求
    制動力が達成されるように上記回生制動手段及び摩擦制
    動手段を制御する制動制御手段とを備え、 上記制動制御手段は、上記走行状態検出手段の検出結果
    に基づいて制動に使われるタイヤのグリップ力が小さい
    ときほど、上記要求制動力における回生制動の比率が低
    くなるように、上記両制動手段を制御することを特徴と
    する車両の制動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 回生制動手段は、少なくとも操舵輪に対する動力伝達経
    路上に介設され、 走行状態検出手段は、操舵角または操舵速度を検出し、 制動制御手段は、上記操舵角または操舵速度が大きいと
    きほど、要求制動力における回生制動の比率が小さくな
    るように、回生制動手段及び摩擦制動手段を制御するこ
    とを特徴とする車両の制動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 回生制動手段は、少なくとも操舵輪に対する動力伝達経
    路上に介設され、 走行状態検出手段は、操舵角または操舵速度を検出し、 制動制御手段は、要求制動力が所定制動力よりも小さい
    ときは回生制動のみを行う一方、上記要求制動力が所定
    制動力以上であるときは回生制動と摩擦制動との双方を
    行うように上記回生制動手段及び摩擦制動手段を制御
    し、 上記所定制動力は、上記操舵角または操舵速度に基づき
    操舵輪のグリップ力において転舵に使われる比率が大き
    いときほど、小さく設定することを特徴とする車両の制
    動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 制動制御手段は、操舵輪のグリップ力において転舵に使
    われる比率が所定値よりも大きいときは、回生制動を禁
    止して摩擦制動のみを行うように両制動手段を制御する
    ことを特徴とする車両の制動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、 走行状態検出手段は、路面の摩擦係数を検出し、 制動制御手段は、上記摩擦係数が小さいときほど、要求
    制動力における回生制動の比率が小さくなるように、回
    生制動手段及び摩擦制動手段を制御することを特徴とす
    る車両の制動装置。
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