JP2001038303A - 宛名読取装置 - Google Patents

宛名読取装置

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JP2001038303A JP11217153A JP21715399A JP2001038303A JP 2001038303 A JP2001038303 A JP 2001038303A JP 11217153 A JP11217153 A JP 11217153A JP 21715399 A JP21715399 A JP 21715399A JP 2001038303 A JP2001038303 A JP 2001038303A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、装置の性能を下げないで大幅に
コストを低下させることができる。 【解決手段】 この発明は、宛名読取用の光学系だけを
用いて、高い精度でセロハン窓、つまり宛名記載位置を
検出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、郵便物に記載さ
れた宛名住所を文字認識技術によって読み取って郵便物
を宛先別に区分する郵便物宛名読取区分機に用いられる
宛名読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】郵便物に記載された宛名住所を文字認識
技術によって読み取って郵便物を宛先別に区分する郵便
物宛名読取区分機が実用化されている。
【0003】この郵便物宛名読取区分機に用いられる宛
名読取装置の処理の概要を以下に示す。
【0004】まず、画像入力部において、郵便物の画像
が入力される。次に、領域検出部において、郵便物の画
像から宛名が記載されている領域の位置が検出される。
次に、行検出部において、宛名領域から、宛名を構成す
る各行が検出される。次に、文字検出部において、行か
ら各文字が検出される。次に、文字認識部において、各
文字の画像を文字認識辞書と照合することにより文字認
識が行なわれる。最後に住所認識部において、文字認識
結果を住所辞書と照合することにより、宛先の住所が決
定される。
【0005】これらの処理の詳しい内容については、例
えば、東芝レビュー、vo1.48,No.7,pp5
36−539(1993)などに記載されている。
【0006】以上の処理の中で、領域検出部2において
は、郵便物から高い精度で宛名領域を検出することが求
められている。この理由としては、領域検出部で誤った
領域を検出してしまうと、後の処理で、その誤りを回復
する方法がないからである。
【0007】特に、封筒にセロハン窓が開いていて、セ
ロハンの窓から宛名を記載した書類が見えるようになっ
ている郵便物(以下では「窓付き郵便物」と記載す
る。)Pは大量に流通しているため、このような郵便物
に対して正しく領域を検出することはとりわけ重要であ
る。
【0008】このため、画像入力部1では複数の光学系
を用意しており、文字認識のために用いる画像(以下で
は「主画像」と記述する。)だけでなく、セロハン窓の
検出のために用いる画像(以下では「副画像」と記述す
る。)も入力する。
【0009】副画像は、郵便物から正反射(鏡面反射)
してくる光を撮像して得られるものである。窓付き郵便
物のセロハン窓の部分では強い正反射が生じるため、副
画像を用いればセロハン窓の位置を容易に求めることが
できる。
【0010】領域検出部は、画像入力部から主画像と同
時に副画像も取得し、副画像を用いてセロハン窓付き郵
便物のセロハン窓の位置を求め、もしセロハン窓が見い
出されれば、その位置を領域候補とする。
【0011】以上のような方法により、従来の郵便物宛
名読取区分機装置で用いられる宛名読取装置では、高い
精度でセロハン窓の位置を検出し、宛名記載位置を検出
する精度を高めることが可能となっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上で述べたような従
来の宛名読取装置では、主画像を得る光学系だけでな
く、セロハン窓を検出するための副画像を得る光学系も
必要となるため、装置全体としてのコストが高くなって
いた。
【0013】更に、別々の光学系を複数個使うには、そ
れらの光学系の位置合わせが必要になり、機械を保守す
る手間がかかるという問題点もあった。
【0014】この発明は、上記の欠点を除去するもの
で、宛名読取用の光学系だけを用いて、高い精度でセロ
ハン窓、つまり宛名記載位置を検出することを可能と
し、装置の性能を下げないで大幅にコストを低下させる
ことが可能な宛名読取装置を提供することを目的として
いる。
【0015】またこの発明は、セロハン窓の四隅および
セロハン窓の水平、垂直方向の縁を検出し、検出された
四隅と縁の情報から複数のセロハン窓領域候補を生成
し、セロハン窓領域候補の内側と外側の画素の濃度分布
の違いや、セロハン窓の縁のエッジ強度などを評価する
ことによって、最もセロハン窓の可能性の高い候補を選
択することができる宛名読取装置を提供することを目的
としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の宛名読取装置
は、読取るべき媒体のセロハン窓内の宛名を読取るもの
において、上記媒体から画像を取込む取込手段と、この
取込手段により取り込んだ画像からセロハン窓の四隅の
情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報をフ
ィルタ処理によって検出する第1の検出手段と、この第
1の検出手段により検出されたセロハン窓の四隅の情報
およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報によりセ
ロハン窓領域を検出する第2の検出手段と、上記取込手
段により取り込んだ画像内の上記第2の検出手段により
検出されたセロハン窓領域の画像により宛名を読取る読
取手段とからなる。
【0017】この発明の宛名読取装置は、読取るべき媒
体のセロハン窓内の宛名を読取るものにおいて、上記媒
体から画像を取込む取込手段と、この取込手段により取
り込んだ画像からセロハン窓の四隅の情報およびセロハ
ン窓の水平・垂直方向の縁の情報をフィルタ処理によっ
て検出する第1の検出手段と、この第1の検出手段によ
り検出されたセロハン窓の四隅の情報およびセロハン窓
の水平・垂直方向の縁の情報によりセロハン窓候補領域
を検出する第2の検出手段と、上記取込手段により取り
込んだ画像における上記第2の検出手段により検出され
たセロハン窓候補領域の内外の濃度差によってセロハン
窓領域を決定する決定手段と、上記取込手段により取り
込んだ画像内の上記決定手段により決定されたセロハン
窓領域の画像により宛名を読取る読取手段とからなる。
【0018】この発明の宛名読取装置は、読取るべき媒
体のセロハン窓内の宛名を読取るものにおいて、上記媒
体から画像を取込む取込手段と、この取込手段により取
り込んだ画像からセロハン窓の四隅の情報およびセロハ
ン窓の水平・垂直方向の縁の情報をフィルタ処理によっ
て検出する第1の検出手段と、この第1の検出手段によ
り検出されたセロハン窓の四隅の情報およびセロハン窓
の水平・垂直方向の縁の情報によりセロハン窓候補領域
を検出する第2の検出手段と、上記取込手段により取り
込んだ画像における上記第2の検出手段により検出され
たセロハン窓候補領域の内外のテキスチャの差によって
セロハン窓領域を決定する決定手段と、上記取込手段に
より取り込んだ画像内の上記決定手段により決定された
セロハン窓領域の画像により宛名を読取る読取手段とか
らなる。
【0019】この発明の宛名読取装置は、読取るべき媒
体のセロハン窓内の宛名を読取るものにおいて、上記媒
体から画像を取込む取込手段と、この取込手段により取
り込んだ画像からセロハン窓の四隅の情報およびセロハ
ン窓の水平・垂直方向の縁の情報をフィルタ処理によっ
て検出する第1の検出手段と、この第1の検出手段によ
り検出されたセロハン窓の四隅の情報およびセロハン窓
の水平・垂直方向の縁の情報によりセロハン窓候補領域
を検出する第2の検出手段と、上記取込手段により取り
込んだ画像における上記第2の検出手段により検出され
たセロハン窓候補領域内の文字行の揃っている縁の位置
を検出する第3の検出手段と、上記取込手段により取り
込んだ画像における上記第2の検出手段により検出され
たセロハン窓候補領域と上記第3の検出手段により検出
された文字行の揃っている縁の位置によってセロハン窓
領域を決定する決定手段と、上記取込手段により取り込
んだ画像内の上記決定手段により決定されたセロハン窓
領域の画像により宛名を読取る読取手段とからなる。
【0020】この発明の宛名読取装置は、読取るべき媒
体のセロハン窓内の宛名を読取るものにおいて、上記媒
体から画像を取込む取込手段と、この取込手段により取
り込んだ画像からセロハン窓の四隅の情報およびセロハ
ン窓の水平・垂直方向の縁の情報をフィルタ処理によっ
て検出する第1の検出手段と、この第1の検出手段によ
り検出されたセロハン窓の四隅の情報およびセロハン窓
の水平・垂直方向の縁の情報によりセロハン窓候補領域
を検出する第2の検出手段と、上記取込手段により取り
込んだ画像における上記第2の検出手段により検出され
たセロハン窓候補領域の縁の線の太さとセロハン窓候補
領域の内外の濃度差とセロハン窓候補領域の位置によっ
て、セロハン窓と囲み枠とを区別する区別手段と、上記
取込手段により取り込んだ画像内の上記区別手段により
区別されたセロハン窓の領域の画像により宛名を読取る
読取手段とからなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態の郵便物宛名読取区分機に用いられる宛名読取
装置を説明する。
【0022】図1は、この発明の宛名読取装置の概略構
成と概略処理を示している。
【0023】この宛名読取装置は、郵便物Pに記載され
ている宛名を読取るものであり、図1に示すように、画
像入力部1、領域検出部2、行検出部3、文字検出部
4、文字認識部5、文字認識辞書6、住所認識部7、住
所辞書8により構成されている。
【0024】まず、画像入力部1としての光電変換部
は、図2のように、搬送路9上を搬送される郵便物Pと
しての封筒に記載されている住所等(宛名)の文字を読
取るために表面を光学的に読取り走査するものであり、
郵便物Pに光を照射する光源、郵便物Pからの反射光を
導くレンズ、このレンズを介して導かれる光による撮像
像(原図形)に応じたデジタル画像パターンを出力する
受光装置により構成されている。その読取り画像として
のデジタル画像パターンは領域検出部2へ供給される。
デジタル画像パターンは濃度データによるマトリクスデ
ータ(多値化パターン)となっている。
【0025】郵便物Pとしての封筒には、セロハン窓P
aが設けられ、内容物に記載されている宛名が空かして
見えるようになっている。
【0026】領域検出部2は、画像入力部1からの郵便
物Pの画像としてマトリクスデータに基づいて、宛名が
記載されている領域の位置を検出し、この宛名領域のマ
トリクスデータに基づくビットマップデータ(2値化パ
ターン)に変換し、行検出部3へ供給される。
【0027】行検出部3は、領域検出部2からのビット
マップデータに基づいて射影等により宛名領域内の宛名
を構成する各行が検出されるものである。
【0028】文字検出部4において、行検出部3により
検出された各行ごとのビットマップデータに基づいて射
影等により1文字ごとの文字パターンに切出すものであ
る。この切り出した1文字ごとの文字パターン(ビット
マップデータ(2値化パターン)は文字認識部5に供給
される。
【0029】文字認識部5は、文字検出部4から供給さ
れる1文字ずつの文字パターンを文字認識辞書6内の英
字、数字、漢字に対する基準パターンとのマッチング法
などによって文字候補を認識するものであり、この認識
結果は住所認識部7へ供給される。
【0030】住所認識部7は、文字認識部14から供給
される文字認識結果と住所辞書8と照合することによ
り、宛先の住所を認識するものであり、最終結果として
の答えが、つまり住所の認識結果が出力されるものであ
る。
【0031】次に、領域検出部2における郵便物Pのセ
ロハン窓Pa領域の検出について説明する。
【0032】このセロハン窓Pa領域の検出は、以下の
ような特徴をとらえることにより、検出を行うものであ
る。
【0033】1.郵便物Pのマトリクスデータにおい
て、セロハン窓Paの縁が見えることが多い。これは、
封筒とセロハン窓Paの間にある段差の影が画像上に写
ったものである(図3の(a)参照)。
【0034】2.郵便物Pのマトリクスデータにおい
て、セロハン窓Paの内側と外側は、異なった濃度を持
っていることが多い。これは、封筒の紙質と内容物の紙
質が異なっている場合に起こる(図3の(b)参照)。
【0035】3.郵便物Pのマトリクスデータにおい
て、セロハン窓Paの内側と外側は、異なったテキスチ
ャを持っていることが多い。これは、封筒か内容物かに
模様がある場合に起こる(図3の(c)参照)。たとえ
ば、2値化パターンの1cm当たりの白から黒への変化
数に基づいて、テキスチャの判別が行える。
【0036】4.郵便物Pのマトリクスデータにおい
て、封筒の内容物の位置がずれることによって、セロハ
ン窓Paの内側の文字行の一部が隠れることがある。こ
の場合には、文字行の端がセロハン窓Paの縁と揃って
いることに特徴がある(図3の(d)参照)。たとえ
ば、行検出部3での各行の開始点と終了点とで、文字行
の端が揃っているか否かを検出できる。
【0037】領域検出部2には、郵便物Pの1画面分の
マトリクスデータを記憶するメモリと、種々の検出フィ
ルタ(9×9画素)が記憶されている検出フィルタ記憶
部と、メモリのマトリクスデータの対して検出フィルタ
記憶部の各種検出フィルタで1画素分ずつ移動して乗算
することにより、フィルタ処理を全面に施し、ピーク値
(コーナ、エッジの存在している可能性の高い位置に大
きな出力が得られる)を求め、このピーク値によりコー
ナ(セロハン窓Paの四隅の位置の候補)、水平エッジ
(セロハン窓Paの水平方向の縁の位置)、垂直エッジ
(セロハン窓Paの水平方向の縁の位置)を検出する検
出部と、この検出部で検出したコーナ、水平エッジ、垂
直エッジによりセロハン窓Pa領域候補を検出する検出
部とこの検出したセロハン窓Pa領域候補を評価するこ
とによりセロハン窓Pa領域を選択する選択部とにより
構成されている。
【0038】検出フィルタ記憶部には、コーナ検出フィ
ルタ、水平方向エッジ検出フィルタ、垂直方向エッジ検
出フィルタが記憶されている。
【0039】コーナ検出フィルタとしては、図4の
(a)に示すような、右上コーナ検出フィルタ、図4の
(b)に示すような、右下コーナ検出フィルタ、図4の
(c)に示すような、左上コーナ検出フィルタ、図4の
(d)に示すような、左下コーナ検出フィルタが記憶さ
れている。
【0040】水平方向エッジ検出フィルタとしては、図
5に示すような、検出フィルタが記憶されている。垂直
エッジ検出フィルタとしては、図6に示すような、検出
フィルタが記憶されている。
【0041】次に、領域検出部2における郵便物Pのセ
ロハン窓Pa領域の検出について、図7に示すフローチ
ャートを参照しつつ説明する。
【0042】すなわち、郵便物Pの1画面分のマトリク
スデータに対して右上コーナ検出フィルタにより、1画
素分ずつ移動して乗算することにより、フィルタ処理を
全面に施し、ピーク値(コーナの存在している可能性の
高い位置に大きな出力が得られる)を求め、このピーク
値により右上コーナを検出する(ST1)。この右上コ
ーナの検出結果は座標値(コーナの位置情報)で出力さ
れる。
【0043】次に、郵便物Pの1画面分のマトリクスデ
ータに対して右下コーナ検出フィルタにより、1画素分
ずつ移動して乗算することにより、フィルタ処理を全面
に施し、ピーク値(コーナの存在している可能性の高い
位置に大きな出力が得られる)を求め、このピーク値に
より右下コーナを検出する(ST2)。この右下コーナ
の検出結果は座標値(コーナの位置情報)で出力され
る。
【0044】次に、郵便物Pの1画面分のマトリクスデ
ータに対して左上コーナ検出フィルタにより、1画素分
ずつ移動して乗算することにより、フィルタ処理を全面
に施し、ピーク値(コーナの存在している可能性の高い
位置に大きな出力が得られる)を求め、このピーク値に
より左上コーナを検出する(ST3)。この左上コーナ
の検出結果は座標値(コーナの位置情報)で出力され
る。
【0045】次に、郵便物Pの1画面分のマトリクスデ
ータに対して左下コーナ検出フィルタにより、1画素分
ずつ移動して乗算することにより、フィルタ処理を全面
に施し、ピーク値(コーナの存在している可能性の高い
位置に大きな出力が得られる)を求め、このピーク値に
より左下コーナを検出する(ST4)。この左下コーナ
の検出結果は座標値(コーナの位置情報)で出力され
る。
【0046】これにより、コーナ検出フィルタによっ
て、セロハン窓Paの四隅の位置の候補を検出する。
【0047】次に、郵便物Pの1画面分のマトリクスデ
ータに対して水平方向エッジ検出フィルタにより、1画
素分ずつ移動して乗算することにより、フィルタ処理を
全面に施し、ピーク値(水平方向エッジの存在している
可能性の高い位置に大きな出力が得られる)を求め、こ
のピーク値により水平方向エッジを検出する(ST
5)。この水平方向エッジの検出結果は各エッジの2つ
の端部の座標値(エッジの位置情報)で出力される。
【0048】これにより、水平方向エッジ検出フィルタ
によって、セロハン窓Paの水平方向の縁の位置を検出
する。
【0049】次に、郵便物Pの1画面分のマトリクスデ
ータに対して垂直方向エッジ検出フィルタにより、1画
素分ずつ移動して乗算することにより、フィルタ処理を
全面に施し、ピーク値(垂直方向エッジの存在している
可能性の高い位置に大きな出力が得られる)を求め、こ
のピーク値により垂直方向エッジを検出する(ST
6)。この垂直方向エッジの検出結果は各エッジの2つ
の端部の座標値(エッジの位置情報)で出力される。
【0050】これにより、垂直方向エッジ検出フィルタ
によって、セロハン窓Paの垂直方向の縁の位置を検出
する。
【0051】次に、上記4種類のフィルタによるフィル
タ処理の結果から得られたコーナおよびエッジの位置情
報を統合して、セロハン窓位置の候補を検出する(ST
7)。
【0052】すなわち、セロハン窓位置候補を求めるに
は、以下のような方法をとる。
【0053】(a)検出されたコーナと水平エッジと垂
直エッジから、枠を決定できる最小限の組合せ(図8の
(a)(b)(c)参照)を抽出し、これをセロハン窓
候補とする。
【0054】たとえば、図8の(a)に示す、2つのコ
ーナ、図8の(b)に示す、1つのコーナ、1つの水平
エッジ、1つの垂直エッジ、図8の(c)に示す、2つ
の水平エッジ、2つの垂直エッジにより、セロハン窓位
置候補を求める。
【0055】(b)得られたセロハン窓候補のうち、サ
イズが小さすぎるものや、大きすぎるものは削除する。
【0056】(c)残ったセロハン窓候補どうしの重な
りを調べ、重なりの大きいものは統合する(図9の
(a)(b)参照)。
【0057】たとえば、図9の(a)に示す、セロハン
窓候補1、2を統合して、図9の(b)に示す、セロハ
ン窓候補とする。
【0058】次に、上記各フィルタ出力、濃度差、位
置、寸法等によりセロハン窓位置の候補を各々評価し、
セロハン窓Paである可能性の高い候補だけを選択する
(ST8)。
【0059】評価の基準としては以下のようなものを用
いる。
【0060】(1) コーナ検出フィルタおよびエッジ検出
フィルタの出力値 この値が大きいほどセロハン窓の可能性が高い。
【0061】(2) セロハン窓候補の内側と外側の濃度の
平均値の差 この値が大きいほどセロハン窓の可能性が高い。
【0062】(3) セロハン窓候補の内側と外側のテキス
チャの差 これは公知のテキスチャ解析手法によって測定できる。
差が大きいほどセロハン窓の可能性が高い。
【0063】(4) セロハン窓候補の内側に含まれる文字
行でセロハン窓の縁で途切れている物の数 この数が多いほどセロハン窓の可能性が高い。
【0064】(5) セロハン窓候補の位置 郵便物Pの中央に存在するほどセロハン窓の可能性が高
い。
【0065】(6) セロハン窓候補の大きさ 基準寸法に近いほど、セロハン窓の可能性が高い。
【0066】上記の複数の基準を総合して評価するに
は、以下のような方式が考えられる。
【0067】(1) 各基準の得点のそれぞれを各々の閾値
と比較し、閾値以上だった基準の数を総合得点とする。
【0068】(2) 公知のニューロコンピュータの技術に
よって、総合得点を得る。
【0069】(3) 公知の線形判別分析法によって総合得
点を得る。
【0070】このようにして、総合得点が得られれば、
それを一定の閾値と比較し、閾値より大きければ、セロ
ハン窓として採用すればよい。
【0071】ところで、以上のような処理によって検出
されたセロハン窓候補に、郵便物Pに事前印字された囲
み枠の領域が含まれる場合がある。セロハン窓と違っ
て、囲み枠の中に記載されている文字列は差出人住所で
ある可能性が高い(図10参照)。そのため、セロハン
窓と囲み枠の区別を付けることが重要になる。この区別
は以下のような情報に基づいて行われる。
【0072】1.線の太さが太い場合は囲み枠の可能性
が高い。
【0073】2.領域内外の濃度差が少ない場合は囲み
枠の可能性が高い。
【0074】3.領域の位置が郵便物Pの右下にある場
合は囲み枠の可能性が高い。
【0075】上記したように、セロハン窓を検出するた
めの特殊な光学系が存在しなくても、文字認識用の光学
系だけで、高い精度でセロハン窓を検出することが可能
になり、装置のコストダウンが可能になる。
【0076】更には、光学系の保守の手間が半分になる
上に、複数の光学系の位置合わせが不要になるので、保
守にかかる費用のコストダウンも可能になる、
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、宛名読取用の光学系だけを用いて、高い精度でセロ
ハン窓、つまり宛名記載位置を検出することを可能と
し、装置の性能を下げないで大幅にコストを低下させる
ことを可能な宛名読取装置を提供できる。
【0078】またこの発明は、セロハン窓の四隅および
セロハン窓の水平、垂直方向の縁を検出し、検出された
四隅と縁の情報から複数のセロハン窓領域候補を生成
し、セロハン窓領域候補の内側と外側の画素の濃度分布
の違いや、セロハン窓の縁のエッジ強度などを評価する
ことによって、最もセロハン窓の可能性の高い候補を選
択することができる宛名読取装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の宛名読取装置の概略構成
を示す図。
【図2】郵便物と画像入力部とを説明するための図。
【図3】セロハン窓つき郵便物の特徴を説明するための
図。
【図4】コーナ検出フィルタの例を示す図。
【図5】水平方向エッジ検出フィルタの例を示す図。
【図6】垂直方向エッジ検出フィルタの例を示す図。
【図7】領域検出部における郵便物のセロハン窓領域の
検出を説明するためのフローチャート。
【図8】セロハン窓候補の位置を決定できる最小限組み
合わせ例を説明するための図。
【図9】セロハン窓候補の統合を説明するための図。
【図10】セロハン窓と囲み枠の区別を説明するための
図。
【符号の説明】
P…郵便物 Pa…セロハン窓 1…画像入力部 2…領域検出部 3…行検出部 4…文字検出部 5…文字認識部 6…文字認識辞書 7…住所認識部 8…住所辞書

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読取るべき媒体のセロハン窓内の宛名を
    読取る宛名読取装置において、 上記媒体から画像を取込む取込手段と、 この取込手段により取り込んだ画像からセロハン窓の四
    隅の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報
    をフィルタ処理によって検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段により検出されたセロハン窓の四隅
    の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報に
    よりセロハン窓領域を検出する第2の検出手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像内の上記第2の検出
    手段により検出されたセロハン窓領域の画像により宛名
    を読取る読取手段と、 を具備したことを特徴とする宛名読取装置。
  2. 【請求項2】 読取るべき媒体のセロハン窓内の宛名を
    読取る宛名読取装置において、 上記媒体から画像を取込む取込手段と、 この取込手段により取り込んだ画像からセロハン窓の四
    隅の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報
    をフィルタ処理によって検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段により検出されたセロハン窓の四隅
    の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報に
    よりセロハン窓候補領域を検出する第2の検出手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像における上記第2の
    検出手段により検出されたセロハン窓候補領域の内外の
    濃度差によってセロハン窓領域を決定する決定手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像内の上記決定手段に
    より決定されたセロハン窓領域の画像により宛名を読取
    る読取手段と、 を具備したことを特徴とする宛名読取装置。
  3. 【請求項3】 読取るべき媒体のセロハン窓内の宛名を
    読取る宛名読取装置において、 上記媒体から画像を取込む取込手段と、 この取込手段により取り込んだ画像からセロハン窓の四
    隅の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報
    をフィルタ処理によって検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段により検出されたセロハン窓の四隅
    の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報に
    よりセロハン窓候補領域を検出する第2の検出手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像における上記第2の
    検出手段により検出されたセロハン窓候補領域の内外の
    テキスチャの差によってセロハン窓領域を決定する決定
    手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像内の上記決定手段に
    より決定されたセロハン窓領域の画像により宛名を読取
    る読取手段と、 を具備したことを特徴とする宛名読取装置。
  4. 【請求項4】 読取るべき媒体のセロハン窓内の宛名を
    読取る宛名読取装置において、 上記媒体から画像を取込む取込手段と、 この取込手段により取り込んだ画像からセロハン窓の四
    隅の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報
    をフィルタ処理によって検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段により検出されたセロハン窓の四隅
    の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報に
    よりセロハン窓候補領域を検出する第2の検出手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像における上記第2の
    検出手段により検出されたセロハン窓候補領域内の文字
    行の揃っている縁の位置を検出する第3の検出手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像における上記第2の
    検出手段により検出されたセロハン窓候補領域と上記第
    3の検出手段により検出された文字行の揃っている縁の
    位置によってセロハン窓領域を決定する決定手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像内の上記決定手段に
    より決定されたセロハン窓領域の画像により宛名を読取
    る読取手段と、 を具備したことを特徴とする宛名読取装置。
  5. 【請求項5】 読取るべき媒体のセロハン窓内の宛名を
    読取る宛名読取装置において、 上記媒体から画像を取込む取込手段と、 この取込手段により取り込んだ画像からセロハン窓の四
    隅の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報
    をフィルタ処理によって検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段により検出されたセロハン窓の四隅
    の情報およびセロハン窓の水平・垂直方向の縁の情報に
    よりセロハン窓候補領域を検出する第2の検出手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像における上記第2の
    検出手段により検出されたセロハン窓候補領域の縁の線
    の太さとセロハン窓候補領域の内外の濃度差とセロハン
    窓候補領域の位置によって、セロハン窓と囲み枠とを区
    別する区別手段と、 上記取込手段により取り込んだ画像内の上記区別手段に
    より区別されたセロハン窓の領域の画像により宛名を読
    取る読取手段と、 を具備したことを特徴とする宛名読取装置。
  6. 【請求項6】 上記読取手段が、上記第2の検出手段に
    より検出されたセロハン窓領域の中に含まれる文字列を
    宛先住所領域と判定し、上記取込手段により取り込んだ
    画像内の上記判定された宛先住所領域の画像により宛名
    を読取るものであることを特徴とする請求項1に記載の
    宛名読取装置。
  7. 【請求項7】 上記読取手段が、上記決定手段により決
    定されたセロハン窓領域の中に含まれる文字列を宛先住
    所領域と判定し、上記取込手段により取り込んだ画像内
    の上記判定された宛先住所領域の画像により宛名を読取
    るものであることを特徴とする請求項2、3、4に記載
    の宛名読取装置。
  8. 【請求項8】 上記読取手段が、上記区別手段により区
    別されたセロハン窓の領域の中に含まれる文字列を宛先
    住所領域と判定し、上記取込手段により取り込んだ画像
    内の上記判定された宛先住所領域の画像により宛名を読
    取るものであることを特徴とする請求項5に記載の宛名
    読取装置。
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