JP2001038252A - ノズルおよび廃液燃焼装置 - Google Patents

ノズルおよび廃液燃焼装置

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JP2001038252A
JP2001038252A JP22180599A JP22180599A JP2001038252A JP 2001038252 A JP2001038252 A JP 2001038252A JP 22180599 A JP22180599 A JP 22180599A JP 22180599 A JP22180599 A JP 22180599A JP 2001038252 A JP2001038252 A JP 2001038252A
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nozzle
spray
liquid
axis
sprayed
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JP22180599A
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English (en)
Inventor
Naotake Yamada
尚武 山田
Hiroyuki Onuma
裕之 大沼
Hideaki Yamazaki
秀明 山崎
Hajime Nakajima
一 中嶋
Michihiro Ueda
道宏 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukishima Kikai Co Ltd
Original Assignee
Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴霧流体として噴霧媒体により霧状とされて
噴霧される噴霧液体の粒子径の確実な微細化および粒子
径分布の均一化を図るとともに、その噴霧角度を安定し
て所定の角度に制御することが可能なノズル11を提供
する。 【解決手段】 先端から噴霧流体が噴霧させられるノズ
ル本体12の先端部にノズルキャップ15を取り付け、
このノズルキャップ15に、ノズル本体12から噴霧さ
れた噴霧流体を噴射する少なくとも一対の噴射孔41,
42をノズルキャップ15の先端の内周側と外周側とに
各々形成して、これら一対の噴射孔41,42を、それ
ぞれ先端側に向かうに従い外周側に向けて傾斜させると
ともに、互いの中心線の先端側への延長線をノズルキャ
ップ15の先端側において交差させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば廃液燃焼装
置においてその燃焼室内に廃液を噴霧したりするのに用
いられるノズル、および該ノズルを用いた廃液燃焼装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の廃液燃焼装置としては、装置内
の燃焼室にノズルから霧状に噴霧された廃液を燃焼用バ
ーナによって燃焼して処理するものが、例えば特開平1
0−332127号公報等において提案されている。こ
こで、図7は、この公報に記載された廃液燃焼装置の廃
液噴霧用のノズル1を示すものであって、このノズル1
は、噴霧ヘッドの本体部2に取り付けられた外筒部3の
内周部に、同軸かつ外筒部3との間に径方向に隙間を開
けてノズル管4が挿入された二重管構造とされており、
このノズル管4は噴霧液体としての廃液のタンクに接続
されるとともに、上記外筒部3の内周とノズル管4との
間には噴霧媒体として高圧のエアが供給されている。そ
して、このエアが外筒部3とノズル管4との間から噴出
することによって生じる負圧によりノズル管4の先端か
ら廃液が吸い出され、さらにこの廃液が噴出するエアに
よって霧状にされて燃焼室内に噴霧される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
廃液燃焼装置において効率的な廃液の燃焼を図るには、
ノズル1から霧状に噴霧される廃液の粒子径を小さく、
かつできるだけ粒子径の分布が均一となるように、しか
も燃焼条件に応じた所定の噴霧角度に制御されて噴霧さ
れるのが望ましい。しかしながら、上述のような構成の
ノズル1では、ノズル管4の先端から吸い出された廃液
がエアによって霧状化されて噴霧されるだけであるの
で、その粒子径を小さくするにはエアの供給量を増大さ
せなければならず非経済的であり、また粒子径分布の均
一化を図ったり噴霧角度を確実に制御したりするにも自
ずと限度がある。なお、上記公報には、このノズル1の
後方から燃焼室内に螺旋方向に送風をして噴霧された廃
液を拡散させることも提案されてはいるが、そのために
は送風機構を設けなければならなくなって装置構造の複
雑化を招いたりするとともに、送風によって燃焼室内で
の安定した廃液の燃焼が阻害されるおそれもある。
【0004】本発明は、このような背景の下になされた
もので、噴霧流体として噴霧媒体により霧状とされて噴
霧される噴霧液体の粒子径の確実な微細化および粒子径
分布の均一化を図るとともに、その噴霧角度を安定して
所定の角度に制御することが可能なノズル、および該ノ
ズルを用いた廃液燃焼装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するため、本発明は、先端から噴霧
流体が噴霧させられるノズル本体の先端部にノズルキャ
ップを取り付け、このノズルキャップに、上記ノズル本
体から噴霧された上記噴霧流体を噴射する少なくとも一
対の噴射孔を該ノズルキャップ先端の内周側と外周側と
に各々形成して、これら一対の噴射孔を、それぞれ先端
側に向かうに従い外周側に向けて傾斜させるとともに、
互いの中心線の先端側への延長線を当該ノズルキャップ
の先端側において交差させたことを特徴とする。従っ
て、上記ノズル本体の先端から噴霧された噴霧流体は、
ノズルキャップに形成された一対の噴射孔から該ノズル
キャップの先端側に噴射させられるが、これら一対の噴
射孔は互いの中心線の先端側への延長線を当該ノズルキ
ャップの先端側において交差させているので、各噴射孔
から噴射させられた噴霧流体は、上記延長線の交点にお
いて互いに衝突させられることにより噴霧粒子の微細化
が図られるとともに、粒子径の大きな噴霧粒子が生成さ
れるのが防がれて粒子径の均一化が図られ、さらには上
記延長線同士の二等分線に沿って所定の噴霧角度で噴霧
させられることになる。
【0006】ここで、これら一対の噴射孔は、ノズルキ
ャップの先端側で交差するその中心線の延長線の交差角
が小さすぎて、例えば両延長線が平行な状態に近くなり
すぎると、両噴射孔から噴射された噴霧粒子同士の衝突
が起こり難くなり、上述した噴霧粒子の微細化や粒子径
の均一化が図られなくなるおそれが生じる一方、逆に両
延長線の交差角が大きすぎて、例えば噴霧粒子同士が正
面衝突により近い状態で衝突させられるようなことにな
ると、衝突した粒子が一体化してしまって却って粒子径
の増大や不均一を招くおそれがある。このため、上記交
差角は、5°〜50°の範囲内に設定されるのが望まし
い。また、上記ノズルキャップの先端面には、内周側に
向かうに従い先端側に向かう第1のテーパ面と、この第
1のテーパ面の内周側にあって該第1のテーパ面よりも
小さなテーパ角で先端側に向かう第2のテーパ面とを形
成して、上記一対の噴射孔のうち外周側の噴射孔は上記
第1のテーパ面に、また内周側の噴射孔は上記第2のテ
ーパ面に開口させて、これら一対の噴射孔を上記ノズル
キャップの先端面に真円に近い状態で開口するように形
成するのが望ましい。
【0007】一方、上記ノズル本体においては、第一
に、霧状にされて噴霧させられる噴霧液体を供給する供
給路と、この噴霧液体を霧状にして噴霧せしめる噴霧媒
体を供給する供給路とを備えた複数の噴霧流体の供給路
を形成し、これらの供給路を、上記噴霧液体と噴霧媒体
とをそれぞれに旋回させて噴霧可能とすることにより、
旋回させられて分散しながら噴出する噴霧液体が、同じ
く旋回させられて噴出する噴霧媒体によってさらに分散
させられて霧状に噴霧されるので、これら噴霧液体の旋
回と噴霧媒体の旋回とによる相乗効果によって噴霧粒子
の粒子径が一層微細化されるとともに、大きな粒子の形
成が阻止されて確実に粒子径の分布の均一化が図られ、
さらに各噴霧流体による旋回流を適宜制御することによ
って噴霧角度も所定の大きさに安定的に制御することが
可能となる。
【0008】また、このノズル本体においては、第二
に、噴霧流体を互いに反対向きに旋回させて噴霧する複
数の供給路を形成することにより、互いに反対向きに旋
回する噴霧流体同士を衝突させることによって噴霧液体
の粒子に衝撃を与えてそのさらなる微細化および粒子径
分布の均一化を図ることができ、また各噴霧流体の旋回
流の大きさによって噴霧角度を制御することができる。
そして、特にこの場合において、互いに反対向きに旋回
させられる上記噴霧流体を、霧状にされて噴霧させられ
る噴霧液体と、この噴霧液体を霧状にして噴霧せしめる
噴霧媒体とすれば、旋回する噴霧液体をこれとは反対向
きに旋回する噴霧媒体に衝突させることによって一層確
実に噴霧粒子を分散して微細化することができ、またそ
の粒子径のさらなる均一化を促すことが可能となる。
【0009】さらに、このように各噴霧流体をそれぞれ
に旋回させつつ噴霧するに際して、上記ノズル本体に、
該ノズル本体の中心軸線に直交する断面において該軸線
を中心とした複数の同心円上に上記複数の供給路をそれ
ぞれ配設し、これらの供給路を、上記ノズル本体の先端
側において上記軸線を中心とする円の接線方向に向けて
延びる旋回路に連通させて、該軸線上に形成された旋回
室に開口させるようにすれば、各噴霧流体によってそれ
ぞれ偏りのない旋回流を形成することができ、より一層
確実な粒子径の微細化、粒子径分布の均一化、および噴
霧角度の安定制御を図ることができる。また、特にこの
場合において、上記複数の供給路のうち少なくとも一部
の供給路の少なくとも上記旋回路の部分を、上記ノズル
本体に着脱可能とされた部材に形成すれば、この部材を
異なる旋回路が形成された部材に交換することなどによ
り、上記噴霧角度をさらに広い範囲で所定の角度に設定
したりすることが可能となるとともに、噴霧流体の性状
などによって供給路の特に旋回路部分に腐食や摩耗、あ
るいは詰まり等を生じても、上記部材を交換することに
よって速やかにこれに対処することができる。勿論、複
数の供給路のすべてについて、その少なくとも旋回路の
部分をそれぞれノズル本体に着脱可能な部材に形成して
もよい。
【0010】さらにまた、これら複数の供給路に噴霧流
体を供給する供給管は、上記特開平10−332127
号公報に記載のように外筒部の内周部に同軸にノズル管
が挿入されたような二重管構造のものでもよいが、例え
ばこれらの噴霧流体が大きな温度差を持っているときに
は、供給管がこのような二重管構造であると両者の間で
熱交換が生じて円滑な噴霧に支障を来すおそれが生じる
場合がある。そこで、そのような場合には、上記ノズル
本体に、上記複数の供給路にそれぞれ連通する複数の噴
霧流体の供給管を互いに間隔を開けて接続可能として、
これらの噴霧流体同士を熱的に隔絶するのが望ましい。
また、本発明の廃液燃焼装置は、このようなノズルを備
えた廃液燃焼装置であって、上記複数の供給路の一部に
廃液を噴霧流体として供給するものであり、上記ノズル
によってこの廃液を均一な粒子径分布で微細化して所定
の噴霧角度で噴霧することができて、効率的な燃焼を図
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明のノズル
の第一の実施形態を示すものであって、この実施形態の
ノズル11においては、そのノズル本体12が、先端側
が底部とされた概略有底円筒状の1次アトマイザ13の
上記先端に円板状の2次アトマイザ14が取り付けられ
た構成とされ、この1次アトマイザ13の先端側にノズ
ルキャップ15が取り付けられている。なお、これら1
次、2次アトマイザ13,14およびノズルキャップ1
5はステンレス鋼等の金属材料により形成されている。
そして、このように構成されたノズル本体12は、1次
アトマイザ13の後端部が噴霧流体の供給管16の先端
に接合されて該供給管16に取り付けられる。ここで、
この噴霧流体の供給管16は、本実施形態では内管17
が外管18内に同軸に挿入されて支持された二重管構造
をなすものであり、内管17の先端は外管18の先端よ
りも僅かに後退した位置に配設されていて、本実施形態
ではこの内管17内に噴霧流体のうちの噴霧液体が、ま
た内管17と外管18との間の断面円環状の空間に噴霧
流体のうちの噴霧媒体が、それぞれ所定の供給量で先端
側に向けて供給される。
【0012】上記1次アトマイザ13の後端面には、該
1次アトマイザ13の中心軸線O回りに周回するように
凹溝19が形成されており、この凹溝19と1次アトマ
イザ13の内周部20との間に画成される円筒壁部21
は、該凹溝19の外周側に画成される円筒壁部22より
も一段後端側に突出するように形成されていて、この円
筒壁部21が供給管16の内管17の先端に、また円筒
壁部22が外管18の先端にそれぞれ接合されている。
なお、この凹溝19は、その外周側の内壁面が先端側に
向けてテーパ部を介して一段縮径するように形成されて
おり、これに対して上記内周部20は、その内周面が、
当該1次アトマイザ13の外径が一段縮径する先端部内
においてテーパ部を介して一段拡径して、有底円筒状の
当該1次アトマイザ13の底部に至るように形成されて
いる。また、1次アトマイザ13の上記円筒壁部22の
外周面には互いに平行な一対の平坦面23,23が形成
されるとともに、上記先端部の外周面には雄ネジ部24
が形成されている。
【0013】さらに、上記凹溝19の後端側を向く底面
からは、断面円形をなす多数(本実施形態では24)の
小径孔25…が、上記軸線Oに直交する断面において該
軸線Oを中心とした一の円A上に等間隔に、かつそれぞ
れ軸線Oに平行に先端側に向けて形成されている。一
方、1次アトマイザ13の先端面には、上記小径孔25
の内径よりも僅かに大きな幅を有する断面「コ」字状の
凹溝26が上記円Aに沿って形成されており、各小径孔
25…はこの凹溝26の先端側を向く底面に開口させら
れている。
【0014】さらにまた、1次アトマイザ13の内周部
20の拡径した底面からは、やはり断面円形をなす多数
の小径孔27…が、上記軸線Oに直交する断面において
該軸線Oを中心とした上記円Aよりも小径の一の円B上
に等間隔に、かつそれぞれ軸線Oに平行に先端側に向け
て形成されるとともに、1次アトマイザ13の先端面に
は、これら小径孔27の内径よりも僅かに大きな幅を有
する断面「コ」字状の凹溝28が上記円Bに沿って形成
され、各小径孔27…はこの凹溝28の先端側を向く底
面に開口させられている。従って、上記小径孔25…,
27…および凹溝26,28は、軸線Oに直交する断面
において該軸線Oを中心とする同心円A,B上にそれぞ
れ配設される。
【0015】なお、本実施形態では、内周側の小径孔2
7の内径および凹溝28の溝幅は、外周側の小径孔25
の内径および凹溝26の溝幅よりも大きくされており、
さらに凹溝28はその溝深さも凹溝26より深くされて
いる。ただし、小径孔27…の数は小径孔25…よりも
少なくされていて、特に本実施形態では小径孔25…が
偶数の24であるのに対して小径孔27…はその半数の
12であり、しかも個々の小径孔27は周方向において
隣接する小径孔25,25同士の間に一つおきに位置す
るように配設されて、小径孔25との間に十分な肉厚が
確保されるようになされている。
【0016】さらに1次アトマイザ13の先端面には、
その軸線O上に、該軸線Oに直交する断面がこの軸線O
を中心とした円形をなす旋回室29が形成されるととも
に、この旋回室29と上記凹溝28との間には、断面
「コ」字状の複数(本実施形態では4条)の凹溝30…
が周方向に等間隔に形成されている。この凹溝30は、
該軸線O方向先端側から見て、その溝幅方向の中心線C
が軸線Oを中心とする円Dの接線方向に延びるように、
かつ上記凹溝28側から旋回室29側に向かうに従い軸
線Oを中心として時計回り方向に向かうように形成され
ており、特に本実施形態では凹溝30の反時計回り方向
を向く内壁面30Aが旋回室29の内周面に接して開口
するように形成されている。なお、これに対して凹溝3
0の時計回り方向を向く内壁面30Bは、軸線O方向先
端側から見て旋回室29の内周面に鋭角に交差するよう
に、すなわち軸線Oを通って上記内壁面30Aに平行な
平面よりも内壁面30A側に位置するように形成されて
いる。
【0017】また、上記2次アトマイザ14は、1次ア
トマイザ13の先端面の外径と等しい外径を有する円板
状をなしており、その中心線を1次アトマイザ13の軸
線Oと同軸としてその先端に取り付けられる。ここで、
この2次アトマイザ14の外周側には、上記小径孔25
と同径かつ同数の断面円形をなす小径孔31…が、上記
軸線Oに直交する断面においてやはり小径孔25…と同
じ上記円A上に等間隔に、かつ2次アトマイザ14の後
端面から先端側に向けてそれぞれ軸線Oに平行に形成さ
れるとともに、この2次アトマイザ14の先端面には、
上記凹溝26と同幅かつ同深さの断面「コ」字状の凹溝
32が、やはり上記円Aに沿って形成されていて、小径
孔31…はこの凹溝32の底面に開口させられている。
従って、上述のように2次アトマイザ14を1次アトマ
イザ13の先端に取り付けた状態で、上記小径孔25
…,31…同士は凹溝26を介して互いに連通し、かつ
凹溝32を介して2次アトマイザ14の先端面、すなわ
ちノズル本体12の先端に開口することとなる。
【0018】さらに、この2次アトマイザ14には、そ
の先端面から上記軸線Oに沿って当該2次アトマイザ1
4を貫通して上記旋回室29に連通する旋回室33が形
成されている。この旋回室33は、2次アトマイザ14
の後端側において上記旋回室29と同径とされ、先端側
に向けて同一径で延びた後、テーパ部33Aにおいて先
端側に向かうに従い漸次縮径し、さらにこの2次アトマ
イザ14の先端面側の開口部33Bにおいて上記旋回室
29よりも大きな径で一段拡径するように形成されてい
る。
【0019】さらにまた、この2次アトマイザ14の先
端面には、上記旋回室33の開口部33Bと上記凹溝3
2との間に、断面「コ」字状をなす複数(本実施形態で
は凹溝30と同じく4条)の凹溝34…が周方向に等間
隔に形成されている。この凹溝34は、軸線O方向先端
側から見て上記凹溝30と同じように、その溝幅方向の
中心線Eが、上記円Dよりも径の大きい軸線Oを中心と
する円Fの接線方向に延びるように形成されたものであ
るが、その向きは上記凹溝32側から旋回室33側に向
かうに従い軸線Oを中心として反時計回り方向に向かう
ように、すなわち上記凹溝30とは反対向きとなるよう
にされている。なお、この凹溝34においては、その時
計回り方向を向く内壁面34Aが旋回室33の開口部3
3Bの内周面に接して開口するように形成されており、
これに対して凹溝34の反時計回り方向を向く内壁面3
4Bは、軸線O方向先端側から見て旋回室33の開口部
33Bの内周面に鋭角に交差するように、すなわち軸線
Oを通って上記内壁面34Aに平行な平面よりも内壁面
34A側に位置するように形成されている。
【0020】一方、上記ノズルキャップ15は、底部が
厚肉とされた略有底円筒状をなしていて、この底部を先
端側に向けて取り付けられ、その内周部は後端側に向け
て一段拡径するように形成されており、この拡径した部
分の内周面には1次アトマイザ13の上記雄ネジ部24
に螺合する雌ネジ部35が形成されている。また、この
内周部の先端側の一段縮径する部分は、その内径が上記
2次アトマイザ14およびこれと同外径とされる1次ア
トマイザ13の最先端部を嵌挿可能な大きさとされると
ともに、その軸線O方向の長さは上記2次アトマイザ1
4の厚さよりも僅かに大きく、かつこの2次アトマイザ
14の厚さと1次アトマイザ13の先端面から上記雄ネ
ジ部24の先端までの長さとを加えた長さよりは短くさ
れている。なお、このノズルキャップ15の先端外周部
にも、互いに平行な一対の平坦面36,36が形成され
ている。
【0021】さらに、このノズルキャップ15の先端面
は、その外周部が断面凸円弧状に面取りされるととも
に、これよりも内周側は内周側に向かうに従い先端側に
向かう第1のテーパ面37とされ、さらにこれよりも内
周側は、上記第1のテーパ面37よりも小さなテーパ角
で先端側に向かう第2のテーパ面38とされた後、中央
部において軸線Oに直交する円形の平坦面39とされて
いる。そして、この先端面の裏側の上記内周部の底面中
央には、2次アトマイザ13の旋回室33の上記開口部
33Bと同径の凹孔40が軸線Oに沿って形成されてい
て、この凹孔40の後端側を向く底面40Aは軸線Oを
中心とした凹円錐面状に形成されており、さらにこの凹
孔40からノズルキャップ15の上記先端面にかけて
は、互いに対をなす噴射孔41,42が複数対ずつ(本
実施形態では6対)周方向に等間隔に形成されている。
【0022】これら一対の噴射孔41,42は、互いに
等しい内径の断面円形をなし、それぞれ軸線Oを含む一
の平面上にその中心線を位置させて配設されたものであ
って、この平面が周方向に等間隔に配置されており、こ
のうち噴射孔41は上記凹孔40の内周面と底面40A
との交差稜線部からノズルキャップ15の先端面の上記
第1のテーパ面37の内周側縁部に開口するように、ま
た噴射孔42は凹孔40の底面40Aの中ほど内周側か
ら先端面の上記第2のテーパ面38の中ほど外周側に開
口するように、いずれも先端側に向かうに従い外周側に
向かうように傾斜させられている。ただし、外周側の噴
射孔41の軸線Oに対する傾斜角は内周側の噴射孔42
の傾斜角よりも小さくされており、上記平面上において
噴射孔41と噴射孔42とが先端側に向かうに従い接近
して互いの中心線の延長線が交差するように形成されて
いる。そして、これら噴射孔41,42の中心線がなす
交差角θは、5°〜50°の範囲に設定されている。
【0023】このような本実施形態のノズル11は、上
述のように1次アトマイザ13の先端に2次アトマイザ
14を同軸に配置してノズル本体12を構成した上で、
さらにその先端に、上記雄ネジ部24に雌ネジ部35を
ねじ込んでノズルキャップ15を取り付けることによ
り、2次アトマイザ14と1次アトマイザ13の最先端
部とがノズルキャップ15内周部先端側の縮径した部分
に嵌挿されて収容され、一体に組み立てられる。従っ
て、2次アトマイザ14はノズルキャップ15の着脱に
よって1次アトマイザ13に着脱可能とされる。また、
この組立状態においては、1次アトマイザ13の先端面
に2次アトマイザ14の後端面が密着して凹溝28,3
0…の先端側開口部が閉塞されるとともに、凹溝26と
小径孔31…とが上述のように連通させられ、さらに2
次アトマイザ14の先端面に、ノズルキャップ15の内
周部底面の上記凹孔40の周りの部分が密着して凹溝3
2,34…の先端側開口部が閉塞される。
【0024】従って、この組立状態において、1次アト
マイザ13から2次アトマイザ14にかけては、後端側
から先端側に向けて凹溝19、小径孔25…、凹溝2
6、小径孔31…、および凹溝32が連通することによ
り、その外周側の上記円A上に噴霧流体(噴霧媒体)の
供給路が形成されるとともに、2次アトマイザ14の先
端には上記凹溝34…の先端側開口部がノズルキャップ
15によって閉塞されることにより、上記円Fの接線方
向に延びる旋回路が画成され、上記供給路はこの旋回路
に連通させられて軸線O上に形成された旋回室33に開
口させられる。一方、1次アトマイザ13の内周部20
から上記円Aに同心な円B上に形成された小径孔27…
および凹溝28は噴霧流体(噴霧液体)の供給路をな
し、この供給路は、上記凹溝30の先端側開口部が2次
アトマイザ14の後端面に閉塞されて画成された上記円
Fの接線方向に延びる旋回路に連通して、上記旋回室3
3に連通する旋回室29に開口させられる。そして、こ
の旋回室33はさらに、ノズルキャップ15の凹孔40
から上記噴射孔41…,42…に連通させられる。
【0025】このように構成された上記実施形態のノズ
ル11は、例えば図4に示す本発明の一実施形態の廃液
燃焼装置において、その燃焼室51内に噴霧流体(噴霧
液体)として廃液を霧状に噴霧するのに用いられる。こ
こで、この実施形態の廃液燃焼装置において上記燃焼室
51は縦形円筒状をなしていて、その上部中央には助燃
バーナ52が該燃焼室51の中心線X方向に下向きに取
り付けられており、この助燃バーナ52の周りの燃焼室
51上部の肩部に、複数の上記ノズル11…がその軸線
Oを上記中心線X上の1点に交差させるようにして配設
されている。そして、これらのノズル11…において
は、上記供給管16の内管17内に噴霧液体として廃液
が供給されるとともに、この内管17と外管18との間
に噴霧媒体として圧縮空気や蒸気が供給されることによ
り、廃液が噴霧媒体によって霧状とされてノズルキャッ
プ15先端の噴射孔41…,42…から噴霧させられ、
上記助燃バーナ52によって燃焼させられる。
【0026】なお、この廃液燃焼装置において上記燃焼
室51の下方には、溶解液を噴霧するディゾルバ53を
内部に備えた回収タンク54が設けられていて、燃焼室
51において廃液を燃焼することにより生じた燃焼排ガ
ス中のアルカリ等の溶解が行われ、溶解したアルカリ等
は回収タンク54内に溶解液として回収される。ここ
で、図中に符号55で示すのは回収された溶解液の攪拌
機である。また、この回収タンク54には、冷却液を噴
霧する冷却機56を内部に備えた冷却塔57が取り付け
られており、上記ディゾルバ53によってアルカリ等が
溶解、回収された排ガスは、この冷却塔57において冷
却され、さらに図示されないスクラバによって除塵され
たり蒸発濃縮器の加熱源とされたりして排出される。な
お、上記ディゾルバ53から噴霧される溶解液や冷却機
56から噴霧される冷却液としては、上記回収タンク5
4に回収された溶解液の一部が循環させられて使用され
る。また、残りの溶解液は排出口58から系外に排出さ
れる。
【0027】しかるに、上記実施形態のノズル11で
は、供給管16の内管17内に供給された上記廃液等の
噴霧液体は、上述のように1次アトマイザ13の内周部
20から小径孔27…および凹溝28を通って1次アト
マイザ13の先端側に送られ、さらに凹溝30…から旋
回室29に流れ込んで2次アトマイザ14の旋回室33
に噴出させられる。一方、供給管16の内管17と外管
18との間に供給された上記圧縮空気や蒸気等の噴霧媒
体は、やはり上述のように凹溝19から小径孔25…お
よび凹溝26を通って1次アトマイザ13の先端側に送
られ、さらに2次アトマイザ14の小径孔31…および
凹溝32を通ってその先端側に送られた後、凹溝34…
から旋回室33の先端側の開口部33Bに流れ込む。そ
して、この開口部33Bにおいて上記噴霧液体は、この
噴霧媒体により霧状にされて先端側に噴霧させられ、さ
らにノズルキャップ15の凹孔40から噴射孔41…,
42…を通ってノズル11の先端側に噴射させられる。
【0028】しかして、上記構成のノズル11では、ノ
ズル本体12の先端部にノズルキャップ15が取り付け
られていて、旋回室33から噴霧された噴霧流体はこの
ノズルキャップの凹孔40から上記噴射孔41…,42
…を通ってノズル11の先端に噴霧される。そして、こ
れらの噴射孔41…,42…は、各一対ずつが軸線Oを
含む同一平面上にあって先端側に向かうに従い互いに接
近する方向に形成され、その中心線の先端側への延長線
が当該ノズルキャップ15の先端側において交差するよ
うに配置されているので、各噴射孔41,42から噴射
させられた噴霧流体はこれら噴射孔41,42の上記延
長線の交点において衝突させられることとなる。従っ
て、上記構成のノズル11によれば、この衝突の際の衝
撃によって噴霧粒子の粒子径の一層の微細化を図ること
ができ、またこれに伴い大きな粒径の粒子が形成される
のが阻止されるので、粒子径分布の均一化を促すことが
可能となる。しかも、こうして衝突させられた噴霧粒子
は、上記延長線同士の二等分線上に沿ってその衝突角度
に応じた分布で噴霧させられることとなるので、この衝
突角度や上記二等分線の軸線Oに対する角度によって噴
霧角度を所定の角度に制御することが可能となる。
【0029】ところで、こうしてノズル本体12の先端
にノズルキャップ15を取り付けて噴射孔41,42か
ら噴射させられた噴霧流体を衝突させるようにした場合
には、上述のように衝突によって噴霧粒子が分散してそ
の粒径の微細化等が図られる反面、噴霧粒子同士が衝突
することにより一体化して却って粒子径の大きな噴霧粒
子が形成され、粒子径分布も不均一となってしまうおそ
れも生じる。ここで、このような場合において噴霧粒子
が衝突した際に衝撃によって分散するか一体化するかに
は、衝突の際に噴霧粒子同士が衝突する上記衝突角度、
すなわち噴霧粒子が噴射される上記噴射孔41,42の
中心線の交差角θが影響を及ぼし、この交差角θが大き
く、例えば180°であって噴霧粒子同士が正面衝突す
るような場合には一体化してしまう可能性も高くなる。
ところが、その一方で、この交差角θが小さすぎ、例え
ば0°であって噴霧粒子同士が平行に飛散するような場
合には衝突自体が起こらず、従って噴霧粒子の分散によ
る粒子径の微細化も生じ得ない。このため、両噴射孔4
1,42から噴射される噴霧粒子は適当な角度で衝突す
るように設定されるのが望ましく、これにより本実施形
態では上記交差角θを5°〜50°の範囲としている。
【0030】また、このような噴射孔41,42から噴
霧流体を噴射する場合、これらの噴射孔41,42が開
口する上記第1、第2のテーパ面37,38に対して各
噴射孔41,42が斜めに交差していると、噴射孔4
1,42の開口部がなす円は楕円形状となってしまい、
この楕円の長軸に沿った断面において、該長軸の一端側
では噴射孔41,42とテーパ面37,38とが鈍角に
交差するとともに他端側では鋭角に交差することとな
り、両側での噴霧角度が異なるものとなってしまうおそ
れがある。従って、これら噴射孔41,42と該噴射孔
41,42が開口する上記第1、第2のテーパ面37,
38とは、より垂直に近い角度で交差するように形成さ
れるのが望ましく、このため本実施形態では、軸線Oに
対する傾斜角が小さな外周側の噴射孔41は軸線Oに対
するテーパ角が大きな第1のテーパ面37に、また軸線
Oに対する傾斜角が大きな内周側の噴射孔42はテーパ
角の小さな第2のテーパ面38にそれぞれ開口するよう
にして、各噴射孔41,42がテーパ面37,38に垂
直に近い角度で交差するようにし、それぞれの開口部が
真円に近い形状となるように図られている。
【0031】一方、本実施形態のノズル11において
は、噴霧液体が供給される上記凹溝30…が軸線Oを中
心とする円Dの接線方向に延びるように形成されて旋回
路を構成しているので、旋回室29に流れ込んだ噴霧液
体は軸線O回りの旋回流を生じ、そのまま2次アトマイ
ザ14の旋回室33に噴出させられるとともに、噴霧媒
体が供給される上記凹溝34…も軸線Oを中心とする円
Fの接線方向に延びて旋回路を構成しているため、噴霧
媒体はやはり軸線O回りの旋回流を生じる。従って、自
らの旋回流によって微細化された噴霧液体の粒子が噴霧
媒体の旋回流によってさらに微細化されるので、本実施
形態によれば、上記噴射孔41,42による噴霧粒子の
衝突とともに、これら噴霧液体と噴霧媒体との二重の旋
回流による相乗効果によっても噴霧液体の粒子径の一層
の微細化を図ることができ、またこれに伴い大きな粒径
の粒子が形成されるのを確実に阻止して粒子径分布の一
層の均一化を促すことが可能となる。
【0032】さらに、本実施形態によれば、このように
噴霧流体としての噴霧液体と噴霧媒体とがそれぞれに旋
回流を形成して噴霧されるため、各噴霧流体の旋回流を
適宜に制御することによっても、その噴霧角度も所定の
大きさに安定的に制御することが可能となる。すなわ
ち、例えば噴霧液体の供給量が同じであっても、噴霧媒
体の供給量を多くしたり供給圧を高くしたりしてその旋
回流を大きくすれば大きな噴霧角度を得ることができ、
逆に噴霧媒体の供給量を少なくしたり供給圧を低減した
りして旋回流を小さくすれば、噴霧角度を小さくするこ
とができる。また、これとは逆に噴霧媒体の旋回流を一
定として、噴霧液体の旋回流を調整することにより噴霧
角度を制御してもよいし、噴霧液体と噴霧媒体との双方
の旋回流を調整するようにしてもよい。さらに、これら
噴霧液体と噴霧媒体の旋回路を形成する上記凹溝30
…,34…の形状や大きさ、数などを適宜調整すること
によってその旋回流を調整し、噴霧角度を制御すること
も可能である。
【0033】しかも、これに加えて本実施形態のノズル
11では、これら噴霧液体の旋回路を形成する凹溝30
…と噴霧媒体の旋回路を形成する凹溝34…とが、軸線
Oを中心とする円D,Fの接線方向に向けて互いに反対
向きに延びるように形成されており、このため該旋回路
によって形成される旋回流も噴霧液体と噴霧媒体との両
噴霧流体同士で互いに反対向きとなる。具体的に、本実
施形態では、軸線O方向先端側から見て、凹溝30…は
凹溝28から内周側の旋回室29に向けて時計回り方向
に上記円Dの接線方向に延びており、従って噴霧液体の
旋回流も時計回り方向となるのに対し、凹溝34は逆に
凹溝32から内周側の旋回室33に向けて反時計回り方
向に上記円Fの接線方向に延びていて、噴霧媒体の旋回
流も反時計回り方向となる。従って、上記ノズル11に
よれば、これら互いに反対向きに旋回する両噴霧流体が
衝突しながら噴霧されることとなり、その際の衝撃によ
って噴霧液体の粒子をさらに細かく分散させることがで
きるので、より一層の粒子径の微細化と粒子径分布の均
一化を図ることができ、さらに各旋回流の調整による噴
霧角度の制御もより正確かつ高精度に行うことが可能と
なる。
【0034】従って、このようなノズル11を廃液噴霧
用のノズルとして取り付けた上記実施形態の廃液燃焼装
置によれば、噴霧液体としての廃液が粒子径分布の均一
なきわめて微細な粒子として噴霧され、しかもその噴霧
角度も所定の大きさに制御可能であることから、この噴
霧された廃液を助燃バーナ52によって効率的に燃焼さ
せることが可能となり、上述したようなアルカリを含有
した廃液などにおいてもその確実な処理を図ることがで
きる。また、特に噴霧角度を正確に制御可能であること
から、燃焼室51の所定位置以外の部分に廃液が飛散す
るのを防ぐことができるため、燃焼室51を小型化して
装置全体のコンパクト化を図ることが可能となる。しか
も、本実施形態のノズル11では、上述の二重の旋回流
による相乗効果やこれらの旋回流の向きが反対向きとさ
れることによる衝突効果により、所定の供給量の廃液を
噴霧するにも従来より少ない圧縮空気や蒸気供給量で済
むので、経済的であるという利点も得られる。
【0035】なお、上記廃液燃焼装置では、このように
廃液噴霧用のノズルとして上記ノズル11を使用してい
るが、例えばディゾルバ53の溶解液噴霧用のノズルや
冷却機56の冷却液噴霧用のノズルとして上記ノズル1
1を使用することも勿論可能である。また、本発明のノ
ズルは、このような廃液燃焼装置に用いられるノズルの
ほかに、例えば上記特開平10−331739号公報記
載の直噴式筒内噴射エンジンの燃料噴射用のノズルにも
適用可能であるし、さらに他の種の燃焼装置用や散水用
など、様々な用途に使用しても効果的である。
【0036】ところで、本実施形態のノズル11では、
噴霧液体と噴霧媒体とがそれぞれに旋回流を形成するこ
とにより、噴霧液体の粒子径の一層の微細化や粒子径分
布の均一化、噴霧角度の安定制御等が図られるのである
から、この点だけに着目すると、これらの旋回流の向き
は必ずしも上記実施形態のように反対向きでなくてもよ
く、両旋回流が同じ向きであっても十分な効果を得るこ
とができる。また、本実施形態のノズル11では、互い
に反対向きに旋回する噴霧流体が衝突することによって
も上述の効果が得られるから、この点だけに着目する
と、その場合の噴霧流体は必ずしも実施形態のように廃
液等の噴霧液体と圧縮空気や蒸気等の噴霧媒体とでなく
ても、例えば上述のように燃料噴射用ノズルの場合のよ
うな燃料と空気との混合体など、予め噴霧液体と噴霧媒
体とが混合された流体であってもよく、言い換えれば本
発明はそのようなノズルに適用することも可能である。
【0037】しかしながら、このように噴霧流体を互い
に反対向きに旋回させる場合において、これら互いに反
対向きの旋回流をなす噴霧流体をともに噴霧液体と噴霧
媒体との混合体とした場合には、これらの旋回流が衝突
することによって噴霧粒子の微細化が図られる反面、上
述のように噴射孔41,42の交差角θを180°とし
たときと同様に噴霧粒子同士が衝突することによって一
体化し、却って粒子径の大きな噴霧粒子が形成されると
ともに粒子径分布も不均一となってしまうおそれもあ
る。従って、このように噴霧流体を互いに反対向きに旋
回させて噴霧する場合には、これら互いに反対向きに旋
回させられる噴霧流体は、一方が霧状にされて噴霧させ
られる噴霧液体であり、他方がこの噴霧液体を霧状にし
て噴霧せしめる噴霧媒体であるのが望ましい。
【0038】また一方、上記実施形態のノズル11で
は、ノズル本体12を構成する1次、2次アトマイザ1
3,14に、噴霧媒体の供給路を構成する小径孔25
…,31…および凹溝26,32と、噴霧液体の供給路
を構成する小径孔27…および凹溝28とが、それぞれ
ノズル本体12の中心軸線Oに直交する断面において該
軸線Oを中心とする同心な円A,B上に配設されてお
り、これらの供給路がそれぞれノズル本体12の先端側
において上記旋回路を構成する凹溝30…,34…に連
通させられて旋回室29,33に開口し、各噴霧流体の
旋回流を形成するようになされている。従って本実施形
態によれば、各旋回室29,33に向けて上記供給路か
ら円A,Bの全周に亙って均一に上記旋回路を介して噴
霧流体を供給することができ、これにより旋回室29,
33から噴出、噴霧される噴霧流体の旋回流を偏りのな
いものに形成することが可能となって、さらに確実な噴
霧粒子の微細化、粒子径分布の均一化、および噴霧角度
の安定化を図ることができる。
【0039】なお、本実施形態では断面円形の上記小径
孔25…,31…,27…を上記円A,Bに沿って配設
して供給路を形成するようにしているが、例えばこれら
の円A,Bに沿って断面円弧状の孔を形成して供給路と
するようにしてもよく、また場合によってはこれらの供
給路が円A,Bに沿った断面円環状に形成されていても
よい。また、上記旋回路を形成する凹溝30…,34…
についても、本実施形態ではその中心線E,Cが軸線O
を中心とする上記円D,Fの接線方向に真っ直ぐに延
び、かつ該中心線E,Cに沿って同一幅および深さで延
びるように形成されているが、上記中心線E,Cは円
D,Fとの接点において該円D,Fの接線方向に延びて
いればよく、言い換えれば該中心線E,Cが軸線Oに対
する径方向に延びていなければよく、例えばこれら中心
線E,Cが湾曲するように凹溝30,34が形成されて
いたり、また溝幅や溝深さが該中心線E,Cに沿って漸
次増減するように形成されていたりしてもよい。
【0040】また、本実施形態では、そのノズル本体1
2が1次アトマイザ13と2次アトマイザ14とから構
成されていて、このうち2次アトマイザ14は上述のよ
うにノズルキャップ15を取り外すことによって1次ア
トマイザ13に着脱可能とされている。そして、上記噴
霧流体の供給路のうち噴霧媒体を旋回させる旋回路を画
成する凹溝34はこの2次アトマイザ14に形成されて
いるので、この2次アトマイザ14を、異なる形状や寸
法、あるいは数の旋回路を画成可能な凹溝が形成された
ものに交換するだけで、噴霧媒体の旋回流をノズルの使
用条件等に合わせて適当に変更することが可能となり、
従ってこの噴霧媒体と噴霧液体とからなる噴霧流体の旋
回流も適宜異なったものに容易に変更することができ
る。このため、例えば上記噴霧角度をさらに広い範囲で
所定の角度に設定したりすることができて、より汎用性
の高いノズルを提供することが可能となる。
【0041】なお、この第一の実施形態では、このよう
にノズル本体12を1次アトマイザ13とこれに着脱可
能とされた2次アトマイザ14とにより構成している
が、例えば図5に示す本発明の第二の実施形態のノズル
61のように、上記1次アトマイザ14をもさらに上記
供給管16に接合されるホルダ62とこのホルダ62に
着脱可能とされる1次アトマイザ本体63とから構成し
て、噴霧媒体の供給路を構成する小径孔25…の一部お
よび凹溝26と、噴霧液体の供給路を構成する小径孔2
7…および凹溝28と、1次アトマイザ13の内周部2
0の一部と、さらに噴霧液体の旋回路を構成する凹溝3
0…および上記旋回室29とを、この1次アトマイザ本
体63に形成するようにしてもよい。ただし、この図5
に示す第二の実施形態および後述する図6に示す第三の
実施形態において、上記第一の実施形態と共通する部分
には同一の符号を配して説明を省略する。
【0042】すなわち、この第二の実施形態のノズル6
1において、上記ホルダ62はその外形が第一の実施形
態の1次アトマイザ13と同形状に形成されるととも
に、その先端側には断面が軸線Oを中心とした円形をな
す取付孔64が形成され、この取付孔64は、その内径
が上記2次アトマイザ14の外径よりも小さく、かつ上
記小径孔25や凹溝26の軸線Oからの外径よりは大き
くされるとともに、その深さは上記凹溝19に達しない
深さとされており、この凹溝19から先端側に向けて延
びる上記小径孔25…の後端側部分25a…と1次アト
マイザ13の上記内周部20の後端側部分20aとは、
この取付孔64の底面に開口させられている。なお、こ
の取付孔64の底面には、上記凹溝26と同様に小径孔
25の内径よりも僅かに大きな幅を有する断面「コ」字
状の凹溝65が上記円Aに沿って形成されており、小径
孔25…の後端側部分25a…はこの凹溝65を介して
取付孔64の底面に開口させられている。
【0043】また、上記1次アトマイザ本体63は、こ
のホルダ62の取付孔64に嵌挿可能かつ該取付孔64
の深さと等しい長さを有する概略有底円筒状に形成され
ており、その内周部が1次アトマイザ13の上記内周部
20の先端側部分20bとされるとともに、その底部に
はこの内周部20の先端側部分20bに連通するように
上記小径孔27…、凹溝28、30…、および旋回室2
9が形成され、さらにこの1次アトマイザ本体63の周
壁部には上記小径孔25…の残りの先端側部分25b…
と上記凹溝26とが上記円Aに沿って形成されている。
なお、この1次アトマイザ本体63の周壁部の後端面に
は、凹溝65と同様に小径孔25の内径よりも僅かに大
きな幅を有する断面「コ」字状の凹溝66が上記円Aに
沿って形成されており、小径孔25…の先端側部分25
b…はこの凹溝66を介して1次アトマイザ本体63の
後端面に開口させられている。
【0044】しかして、本実施形態では、この1次アト
マイザ本体63がその上記底部を先端側に向けてホルダ
62の取付孔64に嵌挿されることにより、上記内周部
20の先端側部分20bと後端側部分20aとが連通し
て噴霧液体が先端側に供給可能とされるとともに、小径
孔25…の先端側部分25b…と後端側部分25a…と
が凹溝65,66を介して連通して噴霧媒体が先端側に
供給可能とされ、第1の実施形態と同様の1次アトマイ
ザ13が構成される。次いで、この1次アトマイザ13
の先端に上記2次アトマイザ14が取り付けられてノズ
ル本体12が構成され、さらにこのノズル本体12の先
端に上記ノズルキャップ15が装着されることによって
この第二の実施形態のノズル61が構成される。
【0045】しかるに、このように構成される本実施形
態のノズル61においては、1次アトマイザ13がホル
ダ62と1次アトマイザ本体63とから構成されてお
り、この1次アトマイザ本体63はホルダ62の取付孔
64に嵌挿されているだけであって、ノズルキャップ1
5および2次アトマイザ14を取り外すことによってノ
ズル本体12に着脱可能とされている一方、噴霧液体の
供給路を構成する上記小径孔27…と凹溝28および旋
回路を構成する凹溝30…と、噴霧媒体の供給路の一部
となる小径孔25…の先端側部分25b…とは、この着
脱可能な1次アトマイザ本体63に形成されているの
で、例えば腐食性や摩耗性を有する噴霧流体が供給され
て上記2次アトマイザ本体63に損傷が生じたりして
も、この2次アトマイザ本体63を交換することによっ
て容易に当初の性能を回復することができる。また、こ
の2次アトマイザ本体63を、例えばその噴霧液体の旋
回路としての凹溝30…が異なる形状や寸法、あるいは
数のものに交換することにより、噴霧液体の旋回流もノ
ズルの使用条件に合わせて適宜変更することができ、2
次アトマイザ14が着脱可能とされていることとも相俟
って、本実施形態によればさらに一層汎用性の高いノズ
ルを提供できるという利点も得られる。
【0046】ところで、これら第一、第二の実施形態の
ように上記噴霧媒体と噴霧液体の供給管16が二重管構
造をなしている場合には、この噴霧媒体と噴霧液体との
間に温度差があると、ノズル本体12に供給されるまで
に両者の間で内管17を介して熱の移動が生じる。しか
しながら、例えば上記噴霧液体がアルコールを含有する
液体などであって沸点が低い場合において、上記噴霧媒
体の温度がこれよりも高温であって温度差が大きいと、
ノズル本体12に供給されるまでの間に噴霧液体が加熱
されることによって沸騰して気泡を発生することによ
り、噴霧液体が連続的に噴霧できなくなるという、いわ
ゆるベーパーロックと称される事態が生じて、円滑な噴
霧に支障を来すおそれがある。また、例えば上記噴霧液
体が石油精製時に生じるボトムオイルなどであって、そ
の粘度が温度によって大きく変化するような場合などで
も、噴霧媒体との温度差が大きいと噴霧流体の粘度の変
動も大きく、場合によっては噴霧液体の詰まりなどを生
じるおそれがある。
【0047】そこで、このような場合には、図6に示す
本発明の第三の実施形態のノズル71のように、噴霧液
体を供給する供給管72と噴霧媒体を供給する供給管7
3とを互いに間隔を開けて独立した別体の管として、こ
れらの供給管72,73をノズル本体12に互いに間隔
を開けたまま接続可能とするのが望ましい。ここで、こ
の第三の実施形態では、そのノズル本体12の1次アト
マイザ13が、ちょうど上記第二の実施形態の取付孔6
4の底面の位置で軸線Oに直交する平面によって先端部
74と後端部75とに分割形成されたものを、これら先
端部74の後端面と後端部75の先端面とを突き合わせ
て接合することにより一体化した構成とされており、こ
のうち上記先端部74は、その後端面に上記小径孔25
の内径よりも僅かに大きな幅を有する断面「コ」字状の
凹溝76が上記円Aに沿って形成されている以外は、第
一の実施形態の1次アトマイザ13の上記平面よりも先
端側の部分と略同様の構成を有している。
【0048】一方、この1次アトマイザ13の後端部7
5には、その先端面に上記凹溝76と等しい幅の断面
「コ」字状の凹溝77が上記円Aに沿って形成されると
ともに、この先端面の中央部には、先端部74側の1次
アトマイザ13の上記内周部20と等しい内径の供給孔
78が軸線Oを中心として開口させられている。そし
て、この後端部75の後端面には、軸線Oに対して一方
の側(図6において下側)に、上記噴霧液体の供給管7
2が取り付けられる凹孔状の取付部79が、またこの取
付部79とは軸線Oを挟んで反対の他方の側(図6にお
いて上側)には、上記噴霧媒体の供給管73が取り付け
られるやはり凹孔状の取付部80が、軸線Oに対する径
方向に間隔を開けてそれぞれ形成されていて、上記供給
管72,73はこれらの取付部79,80に各々嵌挿さ
れた上で接合されることにより、1次アトマイザ13の
後端部75に取り付けられている。さらに、上記取付部
80は軸線Oに平行な大径の凹孔81および小径の連通
孔82を介して上記凹溝77に、また上記取付部79
は、これら凹孔81、連通孔82、および凹溝77を避
けるように軸線Oに対して斜めに形成された斜行孔83
を介して上記供給孔78に、それぞれ連通させられてい
る。
【0049】従って、このように構成された第三の実施
形態のノズル71によれば、噴霧液体の供給管72と噴
霧媒体の供給管73とが互いに間隔を開けていて、その
ままノズル本体12に接続可能とされているので、両噴
霧流体間の温度差が大きくてもこのノズル本体12に供
給されるまでの間に熱の移動が生じることがなく、この
ため噴霧液体の沸点が低くてもベーパーロックが生じた
りするのを防ぐことができるとともに、噴霧液体の粘度
が変動してしまうような事態も防止することができ、円
滑な噴霧を促すことが可能となる。なお、本実施形態で
は上記先端部74を後端部75に接合して1次アトマイ
ザ13を構成しているが、例えばこれらを雌雄ネジ部に
よるネジ止めなどによって着脱可能としたり、または上
記第二の実施形態のホルダ62を上記後端部75と同様
の構成として供給管72,73を互いに間隔を開けて接
続可能としたりすれば、この第二の実施形態と同様の効
果も得ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノズル本体の先端に取り付けたノズルキャップに形成さ
れた少なくとも一対の噴射孔から噴射された噴霧流体同
士を衝突させることにより、その衝撃によって噴霧粒子
同士を微細化することができるとともに、粒子径の大き
な粒子が生成されるのを防いで粒子径分布の均一化を図
ることができ、さらには上記噴射孔の角度に応じて噴霧
流体の噴霧角度を容易かつ安定的に制御することが可能
となる。また、特にこれら一対の噴射孔の中心線の延長
線の交差角を5°〜50°の範囲とすることにより、噴
霧粒子の確実な衝突を促しつつも、却って粒子径の大き
な噴霧粒子が生成されるのを防ぐことができ、さらには
これら一対の噴射孔を、ノズルキャップ先端の内周側に
向けてテーパ角が小さくなる第1、第2のテーパ面に開
口させることにより、この開口部の周縁位置によって噴
霧角度が異なるものとなってしまうのを防ぐことがで
き、一層確実な噴霧角度の制御および噴霧粒子の微細化
を図ることが可能となる。
【0051】一方、ノズル本体においては、第一に噴霧
液体と噴霧媒体とをそれぞれに旋回させて噴霧すること
により、また第二に噴霧流体を互いに反対向きに旋回さ
せて噴霧することにより、噴霧粒子の分散を図ってその
粒子径をさらに確実に微細化するとともに粒子径分布を
均一化することができ、また噴霧角度もより容易かつ安
定的に所定の角度に制御することが可能となる。特に、
噴霧液体と噴霧媒体とを互いに反対向きに旋回させた場
合には、より効果的である。
【0052】さらに、これら噴霧流体を供給する供給路
をノズル本体の軸線を中心とする同心円上に配設し、ノ
ズル本体の先端側で旋回路に連通させて該噴霧流体を旋
回させるようにすれば、偏りのない旋回流を形成するこ
とができて一層確実に上記効果を奏功することができ、
またこの旋回路をノズル本体に着脱可能な部材に形成す
れば、より汎用性の高いノズルを提供することができる
とともに、腐食や摩耗が生じた場合でもこの部材を交換
することによって当初の性能を容易に回復することがで
きる。さらにまた、上記複数の噴霧流体を供給する供給
管を別体にして互いに間隔を開けたままノズル本体に接
続可能とすることにより、これらの噴霧流体間に温度差
があっても円滑な噴霧を図ることができる。従って、こ
のようなノズルを備えた本発明の廃液燃焼装置によれ
ば、廃液を効率的に噴霧して燃焼させることができ、そ
の確実な処理を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態のノズル11の断面
図である。
【図2】 図1に示す実施形態のノズル11を軸線O方
向先端側から正面図である。
【図3】 図1におけるZOZ断面図である。
【図4】 図1に示す実施形態のノズル11を備えた本
発明の廃液燃焼装置の一実施形態を示す一部破断側面図
である。
【図5】 本発明の第二の実施形態のノズル61の断面
図である。
【図6】 本発明の第三の実施形態のノズル71の断面
図である。
【図7】 従来の廃液燃焼装置のノズル1を示す断面図
である。
【符号の説明】
11,61,71 ノズル 12 ノズル本体 13 1次アトマイザ 14 2次アトマイザ(ノズル本体に着脱可能とされた
部材) 15 ノズルキャップ 16,72,73 噴霧流体の供給管 25,27,31 小径孔(噴霧流体の供給路) 26,28,32,65,66,77,76 凹溝(噴
霧流体の供給路) 29,33 旋回室 30,34 凹溝(旋回路) 37 第1のテーパ面 38 第2のテーパ面 41,42 噴射孔 O ノズル本体12の中心軸線 A,B 噴霧流体の供給路が配設される同心円 θ 噴射孔41,42の交差角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 秀明 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 中嶋 一 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 植田 道宏 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 Fターム(参考) 4F033 AA13 BA03 CA13 DA01 EA05 GA10 KA03 NA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端から噴霧流体が噴霧させられるノズ
    ル本体の先端部にノズルキャップが取り付けられてお
    り、このノズルキャップには、上記ノズル本体から噴霧
    された上記噴霧流体を噴射する少なくとも一対の噴射孔
    が該ノズルキャップ先端の内周側と外周側とに各々形成
    されていて、これら一対の噴射孔は、それぞれ先端側に
    向かうに従い外周側に向けて傾斜させられるとともに、
    互いの中心線の先端側への延長線が当該ノズルキャップ
    の先端側において交差させられていることを特徴とする
    ノズル。
  2. 【請求項2】 上記一対の噴射孔の中心線の延長線の交
    差角が5°〜50°の範囲内に設定されていることを特
    徴とする請求項1に記載のノズル。
  3. 【請求項3】 上記ノズルキャップの先端面には、内周
    側に向かうに従い先端側に向かう第1のテーパ面と、こ
    の第1のテーパ面の内周側にあって該第1のテーパ面よ
    りも小さなテーパ角で先端側に向かう第2のテーパ面と
    が形成され、上記一対の噴射孔のうち外周側の噴射孔は
    上記第1のテーパ面に、また内周側の噴射孔は上記第2
    のテーパ面に開口させられていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のノズル。
  4. 【請求項4】 上記ノズル本体には、霧状にされて噴霧
    させられる噴霧液体を供給する供給路と、この噴霧液体
    を霧状にして噴霧せしめる噴霧媒体を供給する供給路と
    を備えた複数の噴霧流体の供給路が形成され、これらの
    供給路が上記噴霧液体と噴霧媒体とをそれぞれに旋回さ
    せて噴霧可能とされていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載のノズル。
  5. 【請求項5】 上記ノズル本体に、噴霧流体を互いに反
    対向きに旋回させて噴霧する複数の供給路が形成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載のノズル。
  6. 【請求項6】 互いに反対向きに旋回させられる上記噴
    霧流体が、霧状にされて噴霧させられる噴霧液体と、こ
    の噴霧液体を霧状にして噴霧せしめる噴霧媒体とである
    ことを特徴とする請求項5に記載のノズル。
  7. 【請求項7】 上記ノズル本体には、該ノズル本体の中
    心軸線に直交する断面において該軸線を中心とした複数
    の同心円上に上記複数の供給路がそれぞれ配設され、こ
    れらの供給路は上記ノズル本体の先端側において上記軸
    線を中心とする円の接線方向に延びる旋回路に連通させ
    られて、該軸線上に形成された旋回室に開口させられて
    いることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれ
    かに記載のノズル。
  8. 【請求項8】 上記複数の供給路のうち少なくとも一部
    の供給路の少なくとも上記旋回路の部分が、上記ノズル
    本体に着脱可能とされた部材に形成されていることを特
    徴とする請求項7に記載のノズル。
  9. 【請求項9】 上記複数の供給路の上記旋回路の部分
    が、それぞれ上記ノズル本体に着脱可能とされた部材に
    形成されていることを特徴とする請求項8に記載のノズ
    ル。
  10. 【請求項10】 上記ノズル本体には、上記複数の供給
    路にそれぞれ連通する複数の噴霧流体の供給管が互いに
    間隔を開けて接続可能とされていることを特徴とする請
    求項4ないし請求項9のいずれかに記載のノズル。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載のノズルを備えた廃液燃焼装置であって、上記複
    数の供給路の一部には廃液が噴霧流体として供給される
    ことを特徴とする廃液燃焼装置。
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