JP2001037022A - 配電盤自動試験装置 - Google Patents

配電盤自動試験装置

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JP2001037022A JP11205344A JP20534499A JP2001037022A JP 2001037022 A JP2001037022 A JP 2001037022A JP 11205344 A JP11205344 A JP 11205344A JP 20534499 A JP20534499 A JP 20534499A JP 2001037022 A JP2001037022 A JP 2001037022A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配電盤の動作試験を自動で高精度に且つ効率的
に行え、データの整理や保存にも手間をとらず、試験作
業の省力化が図れるようにする。 【解決手段】配電盤試験の試験情報を管理するデータ管
理手段と、被試験配電盤に供給される試験電流を生成す
る試験電流生成手段と、配電盤の試験信号入力端子に接
続されていて試験条件に合わせて配電盤に制御信号を出
力する信号切替手段と、データ管理手段から試験条件デ
ータを受けて両処理手段を制御するとともに信号切替手
段を介して受けた試験結果データをデータ管理手段に送
る制御手段とを備え、配電盤の動作試験を自動で行える
ように構成する。より好ましくは、試験信号生成手段、
信号切替手段及び制御手段は配電盤箱内に配電盤ととも
に収納された構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力施設に据え付
けられた閉鎖配電盤の各種動作試験を自動で行う装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】配電盤は全電気設備の中枢であり、これ
を常に最良の状態に維持しておくためには、定期的に精
密な点検や試験、手入れを行い、保守に万全を期す必要
がある。配電盤の点検や試験には配電盤の形態などに応
じて各種の方法があるが、方法毎に測定条件や範囲など
が異なり、安全対策上細心の注意を払う必要もあること
から、多くの複雑な作業を行わなければならず、これら
は殆ど手作業に頼っているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】配電盤の点検や試験に
は、多くの設定や煩雑な機器操作が必要なため手間がか
かり、とりわけ配電盤に供給する過電流や地絡電流をス
ライダックを調節して擬似的に作りだす作業などは殆ど
手作業で行われ、試験作業全体として多くの時間と人手
を要し、作業効率が悪いという問題があった。また、点
検や試験終了後は直ちに試験記録を作成し、これを次回
の点検などの参考に供するなどのため整理保管しておく
必要があるが、前記の通り試験が手作業で行われること
から試験データの記録や作成も手作業で行わなければな
らず、データ整理や保存の便宜が悪いという問題があっ
た。
【0004】本発明は従来技術の有するこのような問題
点に鑑み、配電盤の動作試験を自動で高精度に且つ効率
的に行え、データの整理や保存にも手間をとらず、試験
作業の省力化が図れるようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の試験装置は、配電盤試験の試験情報を管理する
データ管理手段と、被試験配電盤に供給される試験電流
を生成する試験電流生成手段と、配電盤の試験信号入力
端子に接続されていて試験条件に合わせて配電盤に制御
信号を出力する信号切替手段と、データ管理手段から試
験条件データを受けて前記両処理手段を制御するととも
に信号切替手段を介して受けた試験結果データをデータ
管理手段に送る制御手段とを備え、配電盤の動作試験を
自動で行えるように構成した。
【0006】本発明の試験装置は、データ管理手段で設
定された試験条件データを制御手段に送り、制御手段で
は試験条件データに基づき試験電流生成手段又は信号切
替手段を制御し、配電盤の試験信号入力端子に制御信号
や試験信号を供給して配電盤を作動させるとともに制御
手段において配電盤の性能特性パラメータを測定し、試
験を自動で行わしめる。試験結果は制御手段からデータ
管理手段に送られ、データ管理手段において、表示出力
や保存などのデータの処理を行う。
【0007】前記構成において、試験信号生成手段、信
号切替手段及び制御手段が配電盤箱内に配電盤とともに
収納されていることが好ましい。
【0008】電力施設据え付け時に、各手段を配電盤に
一体に収納しておけば、データ管理手段を施設内に持ち
込み、制御手段との間でデータの送受が行えるようにさ
えしておけば、他の機器や装置を持ち込む必要がなく、
測定系をセッティングする手間が省けるとともに配電盤
周囲に他の機器等を設置するスペースが不要なのでスペ
ース効率も向上し、また、何時でも試験を行えるように
構成しておくことで、使用機器及び試験手順の統一化が
図られ、そのため試験結果のバラツキが少なくなる。
【0009】前記構成において、データ管理手段は、デ
ータの入力処理を行う入力部と、処理データを表示出力
する表示部と、試験条件データが格納された記憶部を備
え、表示部に試験条件データを表示させながら試験条件
の設定を行い、設定された試験条件を試験条件データと
して制御手段に送信し、試験の実行により制御手段から
入力される試験結果データを表示部に表示処理するよう
に構成することが好ましい。
【0010】試験条件データと試験結果データが表示さ
れていれば、試験実行前には試験条件の設定が適正か否
か、試験後は試験結果が良好か否かをその場で容易に確
認でき、誤った条件で試験をするなどの作業の無駄がな
くなり、より省略化が図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好適な一実施形態を図面
を参照して説明する。図1には本実施形態の配電盤自動
試験装置の全体構成のブロック図が示されている。この
試験装置は、配電盤の試験を自動で行う検測ユニット1
と、試験情報を管理するデータ管理手段としてのデータ
管理パソコン2を備え、配電盤の試験の内、遮断器の動
作試験、過電流R相、過電流T相試験及び地絡試験の各
試験が自動で行えるように構成されている。
【0012】なお、遮断器の動作試験とは、配電盤の遮
断器を制御し、遮断器が正常に目標時間内で動作するか
否かを確認する試験であり、遮断器の開放から投入への
動作を確認する入り試験と、投入から開放への動作を確
認する切り試験とがある。過電流R相、過電流T相試験
とは、所定の大きさの過電流を配電盤の保護継電器の過
電流入力端子に供給し、これと対応する遮断器が正常に
目標時間内で開放状態に動作するか否かを確認する試験
である。また、地絡試験も過電流R相、T相試験と同様
に、過電流を地絡電流入力端子に供給し、対応する遮断
器が正常に目標時間内で開放状態に動作するか否かを確
認する試験である。地絡試験には地絡継電器試験と地絡
方向継電器試験とがある。
【0013】検測ユニット1は、試験信号生成手段とし
ての電源ユニット11と、信号切替手段としての切替ユ
ニット12と、これら処理手段を制御する制御手段とし
てのコントロールユニット13から構成されており、電
力設備の箱内に配電盤3とともに一体に組み込まれてい
る。
【0014】電源ユニット11は、図2に示されている
ように、スライダック111、電流計112、電圧計1
13、抵抗測定用切替リレー114、試験電流制御用リ
レー115、及びR相、T相、地絡の各電流選択用リレ
ー116,117,118を備え、コントロールユニッ
ト13からの制御信号を受けて、予め試験配電盤の試験
回路の抵抗を測定した上で、目的の大きさの試験電流1
1aを切替ユニット12を介して配電盤3に供給するよ
うに構成されている。詳しくは、スライダック111は
コントロールユニット13からの制御信号13aを受け
て所定の電圧を出力し、抵抗測定用切替リレー114、
試験電流制御用リレー115及び各電流選択用リレー1
16〜118の各リレーもコントロールユニット13の
制御信号13b〜13dを受けてその接点が切替えら
れ、また、電流計112と電圧計113はスライダック
111から出力される電流及び電圧の大きさを測定して
コントロールユニット13に検出信号13e,13fを
出力して通知するように設定されている。試験回路の抵
抗を測定する手順は後述する。
【0015】切替ユニット12は、電力設備の箱内に収
納された配電盤3に対応した数だけ備えられ、各々コン
トロールユニット13、電源ユニット11及び配電盤3
と電気的に接続し、コントロールユニット13と電源ユ
ニット11の出力信号を配電盤3に出力する一方、試験
結果として配電盤3から出力される配電盤状態信号3a
をコントロールユニット13へ出力するように構成され
ている。詳しくは、図3に示されているように、切替ユ
ニット12は複数のリレー回路121〜129を備え、
これらリレー回路を介して配電盤3と接続し、コントロ
ールユニット13から入力される配電盤制御信号13
g、不足電圧I制御信号13h、不足電圧II制御信号1
3i、地絡電圧制御信号13jの各信号、及び電源ユニ
ット11から入力されるR相、T相の過電流と地絡電流
などの試験電流11aを、コントロールユニット13か
ら盤選択信号13kが入力されたときにリレー回路12
1〜126の接点を閉じて配電盤4側へ出力し、また、
配電盤3から出力される配電盤状態信号3aをコントロ
ールユニット13へ出力するように設定されている。不
足電圧I制御信号13h、不足電圧II制御信号13i及
び地絡電圧制御信号13jの各信号はさらにリレー回路
127〜129の接点を閉じて配電盤3に入力する。こ
れらコントロールユニット13と電源ユニット11から
出力される各信号は、各切替ユニット12に並列的に入
力されており、コントロールユニット13により選択さ
れた試験対象の配電盤3と接続する切替ユニット12の
みに盤選択信号13kを入力することにより、該当の切
替ユニット12前記リレー回路を作動させ、配電盤3に
前記各信号を出力するように設定されている。
【0016】コントロールユニット13は、主制御部、
データ管理パソコン2との間でデータの送受信を行うシ
リアル通信制御部、検測ユニット1の試験作動手順を規
定したシーケンスプログラムが格納された記憶部を備え
(何れも図示せず)、データ管理パソコン2から送信さ
れる試験条件データに従い電源ユニット11と切替ユニ
ット12に前述の制御信号を出力して配電盤3の試験を
所定のシーケンスで行わせしめ、配電盤3から出力され
た試験結果データをデータ管理パソコン2に送信するよ
うに構成されている。
【0017】これら検測ユニット1の各ユニットは配電
盤とともに箱内に収納され、図4に示されているよう
に、各々の信号入出力端子をケーブル類で接続してあ
る。具体的には、コントロールユニット13はデータ管
理パソコン2とシリアルケーブル1aで、電源ユニット
11とはケーブル1bでそれぞれ接続してある。また、
各切替ユニット12とコントロールユニット13とはケ
ーブル1c,1dにより、電源ユニット11とはケーブ
ル1e,1fによりデイジーチェーン式に並列に接続し
てある。なお、各配電盤3には、遮断器の操作端子や補
助接点端子、試験端子、断路器等の補助接点端子と接続
した試験電流入力端子31が設けられており、この端子
と切替ユニット12とをケーブル1g,1hで接続して
ある。
【0018】データ管理パソコン2は、図1に示されて
いるように、主制御部21に記憶部22が接続されてい
るとともに、入出力制御部23を介してキーボード及び
マウスからなる入力部24、試験情報などの処理データ
をモニタする表示部25、検測ユニット1との間でデー
タの送受信を行うシリアル通信制御部26が接続され、
また、出力部27を接続して処理データをプリント出力
できるように構成されている。データ管理パソコン2は
持ち運びが容易ないわゆるノート型のものが好適に用い
られる。
【0019】主制御部21は、OS等の制御プログラム
及び所要のデータを格納するための内部メモリを有し、
記憶部22に格納された処理プログラムに従って前記各
処理部を制御し、配電盤試験の試験情報を管理するよう
になっている。記憶部22はハードディスクやフィレキ
シブルディスク等のストレージ手段であり、各処理部を
制御する処理プログラムや試験条件ファイル221、試
験結果ファイル222等のデータファイルが格納されて
いる。試験条件ファイル221には、試験を行う者の情
報や試験対象である配電盤に関する情報等の諸元デー
タ、試験項目、各試験における測定項目及び測定条件、
例えば遮断器又は継電器に供給する電圧又は電流の大き
さや時間等の試験に関するデータが登録されている。試
験結果ファイル222には、設定した試験条件や測定デ
ータ、判定結果などの試験結果が記録されている。
【0020】データ管理パソコン2は、前記プログラム
及びデータファイルによって、試験条件の設定、試
験条件をファイルにして保存、試験条件データの検測
ユニット1への送信と試験結果データの受信、試験結
果及び判定結果の表示出力、試験結果及び判定結果の
ファイルへの保存、試験条件、試験結果及び判定結果
の印字出力等の各データ処理を行うように構成されてい
る。
【0021】これらのデータ処理は、処理プログラムを
起動させることによりデータ管理パソコン2のモニタに
表示出力され試験情報表示画面内にレイアウトされたフ
ァンクションボタンをマウスでクリックすることによっ
て実行され、また、データの入力はキーボードを操作し
て行われる。
【0022】図5〜図8にはデータ管理パソコン2のモ
ニタに表示出力された試験情報表示画面のレイアウトの
一例が示されている。表示画面4は、試験者、天候など
の試験の諸元情報を表示、設定するボタンや試験の準
備、開始などの操作ボタンを配列した上段領域41と、
個々の試験条件などの詳細を設定するボタンや試験結果
を表示するボックスを配列した中段領域42と、試験結
果データの全体を表示する下段領域43とに分かれてい
る。
【0023】画面の上段領域41において、符号41a
は試験者(検査員)名を入力、登録、表示するボタン及
びボックス、41bは試験する配電盤を登録、選択、表
示するボタン及びボックス、41cは試験時の天候、温
度及び湿度を入力、表示するボタン及びボックスであ
る。各データの入力は、キーボードから直接入力する
か、登録されたデータ表示の一欄から選択するかして行
えるように設定されている。
【0024】41dは試験を開始する前に配電盤が試験
できる状態にあるかを確認するためのボタンであり、こ
こをクリックすると図6に示された準備確認画面が表示
され、試験実施にあたり準備が必要な項目が試験可能な
状態になっているか否かを確認できるように設定されて
いる。
【0025】41eは試験方法を選択するボックスであ
る。本例では、試験配電盤に対し、「一括」を選択した
ときは遮断器の動作試験、過電流R相、過電流T相試験
及び地絡試験を順に自動で行い、「個別」を選択したと
きには前記各試験の内の一つを自動で行うように設定さ
れている。
【0026】41fは試験開始ボタンであり、このボタ
ンをクリックすると試験情報データが検測ユニット1に
送信されて試験を実行せしめる。41gは試験中止ボタ
ンである。試験はキーボードの「Esc」キーを押すこ
とによっても中止するように設定されている。
【0027】41hは試験条件の設定を変更、登録をす
るボタンであり、ここをクリックすることにより、配電
盤の機器特性設定ボックス42a及び数値設定ボックス
42c内の項目ボタンが操作可能となり、各項目ボタン
をクリックして特性や数値を変更できるように設定され
ている。
【0028】また、中段領域42において、符号42a
は配電盤選択ボックス42bで選択された試験対象であ
る配電盤に対応した特性を設定するボックスである。本
例では、図7(A)に示されているように、遮断器の動
作試験の特性として不足電圧I、不足電圧II及び入記憶
の各項目、過電流の動作試験の特性として過電流R相、
過電流T相の電圧要素と故障表示の各項目、地絡試験の
特性として地絡継電器、電圧要素付勢、遮断器不応動及
び故障表示の各項目の有無が設定可能となっている。
【0029】42bは個別試験項目を指定するボックス
であり、図7(B)に示されているように、試験方法選
択ボックス41eで「個別」を選択したときにのみ操作
可能に設定されている。「個別」を選択したときは、本
ボックス内で指定された試験のみが実施される。
【0030】42cは各試験における数値条件の設定を
行うボックスである。具体的には遮断器の動作試験にお
ける試験時間と、過電流試験及び地絡試験における試験
電流とをボックス内の項目ボタンをクリックしての設定
できるようになっている。本例では、、図7(C)に示
されているように、遮断器の動作試験では遮断器が開放
してから投入されるまでの許容時間(動作時間)と開放
時間のタイムアウト値(不動時間)が0.1〜20秒ま
で0.1秒間隔で変更可能に設定されている。また、過
電流試験では、配電盤に供給する試験電流をタップ電流
とタップ倍率の積で決定し(試験電流=タップ電流×タ
ップ倍率)、それぞれタップ電流は2〜6アンペアまで
0.5アンペア毎に、タップ倍率は200〜300%ま
で100%毎に変更できるように設定されているととも
に、前記と同様に遮断器の動作時間と不動時間を0.1
〜20秒まで0.1秒間隔で変更可能に設定されてい
る。地絡試験でも配電盤に供給する試験電流をタップ電
流とタップ倍率の積で決定するが(試験電流=タップ電
流×タップ倍率)、それぞれタップ電流は0.1〜0.
6アンペアまで0.1アンペア毎に変更し、タップ倍率
は130%で固定するように設定されている。
【0031】42dは検測ユニット1から受信した各試
験結果データを測定値、判定結果とともに表示するボッ
クスである。なお、数値条件設定ボックス42c内の各
項目ボタンと試験結果表示ボックス42dの各表示項目
は、試験項目指定ボックス42b内の各試験項目ボタン
に対応させて、これらと水平方向に同列の配置としてあ
る(図8参照)。また、以上の各ボックス及びボタンで
設定された試験条件データは、登録又は保存操作によっ
て、前記試験条件ファイル221に記録される。
【0032】下段領域43の試験結果データ表示エリア
は、試験終了後、検測ユニット1から試験結果データを
受信して試験条件データなどとともに自動的に表示さ
れ、また、過去に試験を行い、試験結果ファイル222
に保存しておいたデータも逐次表示できるように設定さ
れている。
【0033】次に、本形態の試験装置における試験手順
を図9のフローチャートを参照して試験毎に説明する。
なお、試験実施にあたり、データ管理パソコン2は検測
ユニット1に接続し、データの送受信ができるように準
備しておく。
【0034】〔遮断器の動作試験〕先ず、データ管理パ
ソコン2に試験の諸元情報を入力する(S1)。入力は
試験者入力ボタン41a及び天候入力ボタン41cを操
作して行う。
【0035】次に、試験準備作業及びその確認を行う
(S2)。準備作業では、試験対象の配電盤4を手動で
操作して試験可能な状態に設定する作業を行う。具体的
には、制御電源が正常に作動しているか(制御電
源)、遠隔制御可能な状態か(”43”)、テスト
プラグが挿入された状態か(テストプラグ)、検測ス
イッチが入りの状態か(検測スイッチ)、遮断器が開
放状態か(遮断器)、遮断器が通常の動作位置から試
験位置に引き出されているか(VCB試験位置)、遮
断器が通常の使用状態となっていないか(VCB試験接
続位置)、断路器によって主回路と切り離されている
か(DS)などを確認し、配電盤4を手動操作して試験
を実施できる状態に設定する。併せて配電盤4に、入り
記憶又は故障表示の信号出力機能があるか否かも確認し
ておく。試験準備の確認はデータ管理パソコン2で行
い、配電盤選択ボックス41bを操作して試験対象の配
電盤4を選択した後、準備確認ボタン41dを操作して
図6に示された試験準備確認画面を表示させ、前記〜
の各準備項目が試験可能な状態に設定されているか否
かを確認する。全ての準備項目が試験可能な状態のとき
は試験準備確認画面中に「完了」の文字が表示され、同
画面中の「OK」ボタンを操作すると、いつでも試験で
きる状態となる。
【0036】次に、実施する試験の条件を設定する(S
3)。設定は試験方法選択ボックス41e、機器特性設
定ボックス42a、試験項目指定ボックス42b又は数
値条件設定ボックス42c内の各項目ボタンを操作して
行う。設定した内容は、試験条件設定ボックス41bの
「設定完了」ボタンを操作することによりデータ管理パ
ソコン2に試験条件ファイルとして登録される。
【0037】試験条件が設定されたならば、試験開始ボ
タン41fを操作して試験を開始する(S4)。データ
管理パソコン2は前記S3で設定された試験条件ファイ
ルから試験を行うために必要な各種データが含まれた試
験情報データを作成し、検測ユニット1に送信する。検
測ユニット1は、試験情報データに基づき、コントロー
ルユニット13で盤選択信号13kと配電盤制御信号1
3gを出力して切替ユニット12及び試験対象の配電盤
3を制御する。すなわち、遮断器入り試験では配電盤3
に遮断器入り指令を、遮断器切り試験では配電盤3に遮
断器切り指令をそれぞれ出力し、且つ同時に内蔵タイマ
ーを起動して、配電盤3から出力される配電盤状態信号
3aによって指令出力から遮断器が作動するまでの時間
を0.01秒単位で測定する。数値条件設定ボックス4
2cで設定された不動時間内に遮断器が動作しなかった
ときは、その時点で試験を終了し、タイマーも停止させ
る。また、配電盤3が不足電圧I制御信号13h又は不
足電圧II制御信号13iの受信機能がある場合にはこれ
らの信号も切替ユニット12を介して配電盤3に入力
し、さらに配電盤3が入り記憶信号を出力する機能を備
えている場合には遮断器の作動に伴ってその信号が正常
に出力されているか否かを配電盤状態信号3aにより検
出する。試験結果は検測終了後、試験結果データとして
検測ユニット1からデータ管理パソコン2へ送信され
る。
【0038】検測ユニット1から送信された試験結果デ
ータは、データ管理パソコン2で遮断機の動作が正常で
あるかの判定とともに表示出力される(S5)。この
際、データ管理パソコン1は、数値条件設定ボックス4
2cで設定された動作時間とタイマーの測定結果とを照
合し、動作時間内に遮断器が動作していれば「合格」と
判定してこれを表示する。入り記憶信号を出力機能が正
常に動作しているか否かも表示する。試験結果は試験各
試験項目毎の結果は結果データ表示ボックス42d内に
個々に表示し、試験結果全体では結果データ表示領域4
3に表示する。
【0039】その後、表示された試験条件及び結果デー
タを試験記録ファイル222に保存し、又は印刷出力す
るなどして試験記録を整理し(S6)、試験記録をデー
タファイルとして保存し試験データを効率的に処理でき
るようにされた後、試験を終了する。
【0040】〔過電流試験〕過電流試験では、データ管
理パソコン2に試験の諸元情報を入力(S1)後、設定
された試験電流を流すため、試験回路の抵抗を測定する
(S2)。測定は、データ管理パソコン2から検測ユニ
ット1に抵抗測定指令を出力して行われ、検測ユニット
1では電源ユニット11を制御し、先ず、スライダック
111の出力電圧を0ボルトに設定した状態で、切替ユ
ニット12を介して電源ユニット11の信号出力端子と
試験を行う配電盤3の信号入力端子31とを直結させ、
抵抗測定用切替リレー114の接点もオンにする。そし
て、抵抗測定用リレー114に流れる電流の大きさを電
流計112で監視しながら、電流値が所定の大きさ(例
えば1アンペア)となるように設定し、該当電流値とな
ったときの出力電圧を電圧計113で測定し、これら電
流と電圧の大きさから回路の抵抗を検出し(回路抵抗=
測定電圧/測定電流)、データ管理パソコン2に検出結
果を送信する。なお、回路抵抗の決定は、前記シーケン
スを3回行って検出した三つの抵抗値から中間の大きさ
の抵抗とする。
【0041】回路抵抗の測定後、前記と同様に試験準備
の確認を行い(S3)、試験項目指定ボックス42b又
は数値条件設定ボックス42cを操作して行い試験条件
を設定する(S4)。
【0042】試験条件が設定されたならば、試験開始ボ
タン41fを操作して試験を開始する(S5)。データ
管理パソコン2は前記S4で設定された試験条件ファイ
ルから試験を行うために必要な各種データが含まれた試
験情報データを作成し、検測ユニット1に送信する。検
測ユニット1は、試験情報データに基づき、コントロー
ルユニット13で切替ユニット12、電源ユニット11
及び試験対象の配電盤3を制御する。すなわち、先ず、
配電盤制御信号13gを出力して試験対象の配電盤3の
遮断器を投入するとともに、試験する遮断器のR相又は
T相に対応した保護継電器が投入されるように設定す
る。次に、S2で求めた回路抵抗からS4で設定された
試験電流が発生する電圧値を算出するとともに、スライ
ダック111の出力電圧を前記算出した電圧値となるよ
うに制御し、この状態で電源ユニット11の試験電流制
御用リレー116,117を作動させてスライダック1
111と配電盤3とを導通させ、試験電流11aを遮断
器に付勢する。そして、試験電流11aを付勢してから
遮断器が開放するまでの時間を内蔵タイマーを起動し
て、0.01秒単位で測定する。不動時間内に遮断器が
動作しなかったときは、その時点で試験を終了し、タイ
マーも停止させる。また、配電盤3が故障表示出力機能
を備えているときは、遮断器の作動に伴ってその信号が
正常に出力されているか否かを検出する。試験結果は試
験終了後、試験結果データとして検測ユニット1からデ
ータ管理パソコン2へ送信される。
【0043】検測ユニット1から送信された試験結果デ
ータを、データ管理パソコン2で動作が正常であるかの
判定とともに表示出力すること(S6)、試験記録とし
てファイルとして保存し或いは印刷するなどの試験記録
の整理(S7)は前記試験と同様である。
【0044】〔地絡試験〕地絡試験は遮断器の地絡に対
応した継電器に試験電流を付勢することにより行われる
が、その手順は、図9に示された過電流試験と同様であ
る。
【0045】各試験において、試験中、試験結果が不合
格と判定されたときは、データ処理パソコン2から検測
ユニット1に中止指令を直ちに出力して、その後の試験
を一切中止し、また、中止ボタン41gやキーボードの
「Esc」キーが押されたときにも試験を中止し、各装
置が停止するように設定されている。この際、各装置及
び配電盤3は手動操作でコントロールできるようにされ
ている。
【0046】このように本形態の試験装置によれば、デ
ータ管理パソコン2で設定された試験条件に基づき、検
測ユニット1を作動させて配電盤3の試験が自動で行わ
れるので、試験作業の省力化が図られる。とりわけ、従
来人手に頼っていたスライダック111など機器の操作
を自動で行わせるようしたので、試験を正確に且つ短時
間で効率良く行うことができ、また、試験情報は全てデ
ータ管理パソコン2で管理されるようにしたので、試験
記録の保存や整理を手間をかけずに行うことができる。
【0047】また、検測ユニット2が配電盤3とともに
箱内に収納してあるので、他の試験機器や装置を持ち込
む必要がなく、測定系をセッティングする手間が省け、
スペース効率も向上し、また、何時でも試験を行えるこ
とから使用機器及び試験手順の統一化が図られ、精度の
高い試験を行うことができる。
【0048】また、データ管理パソコン2で設定された
試験条件及び試験結果を管理することで、試験実行前に
は試験条件の設定が適正か否か、試験後は試験結果が良
好か否かをその場で容易に確認でき、誤った条件で試験
をするなどの作業の無駄をなくすることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の配電盤自動試験装置によれば、
配電盤の動作試験を自動で高精度に且つ効率的に行え、
データの整理や保存にも手間をとらず、試験作業の省力
化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の試験装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の検測ユニットの構成と信号系統を示した
ブロック図である。
【図3】図1の切替ユニットの構成を示したブロック図
である。
【図4】図1の検測ユニットの背面側のケーブル接続系
統図である。
【図5】データ管理パソコンのプログラム実行によりモ
ニタに表示される処理画面のレイアウトを示した図であ
る。
【図6】準備確認画面を示した図である。
【図7】(A)〜(C)は機器特性設定ボックス、個別
試験項目設定ボックス、数値条件設定ボックスをそれぞ
れ示した図である。
【図8】モニタに表示する処理画面の一例を示した図で
ある。
【図9】本実施形態の試験装置により試験手順を示すフ
ローチャート図である。
【符号の説明】
1 検測ユニット 11 電源ユニット 12 切替ユニット 13 コントロールユニット 2 データ管理パソコン 3 配電盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電盤試験の試験情報を管理するデータ
    管理手段と、被試験配電盤に供給される試験電流を生成
    する試験電流生成手段と、配電盤の試験信号入力端子に
    接続されていて試験条件に合わせて配電盤に制御信号を
    出力する信号切替手段と、データ管理手段から試験条件
    データを受けて前記両処理手段を制御するとともに信号
    切替手段を介して受けた試験結果データをデータ管理手
    段に送る制御手段とを備えたことを特徴とする配電盤自
    動試験装置。
  2. 【請求項2】 試験信号生成手段、信号切替手段及び制
    御手段が配電盤箱内に配電盤とともに収納されてなる請
    求項1に記載の配電盤自動試験装置。
  3. 【請求項3】 データ管理手段は、データの入力処理を
    行う入力部と、処理データを表示出力する表示部と、試
    験条件データが格納された記憶部を備え、表示部に試験
    条件データを表示させながら試験条件の設定を行い、設
    定された試験条件を試験条件データとして制御手段に送
    信し、試験の実行により制御手段から入力される試験結
    果データを表示部に表示処理するように構成された請求
    項1又2に記載の配電盤自動試験装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012149915A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Chugoku Electric Power Co Inc:The 遮断器試験装置、プログラムおよび遮断器試験方法
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