JP2001036330A - バラン組込み型ループアンテナ - Google Patents
バラン組込み型ループアンテナInfo
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- JP2001036330A JP2001036330A JP11205072A JP20507299A JP2001036330A JP 2001036330 A JP2001036330 A JP 2001036330A JP 11205072 A JP11205072 A JP 11205072A JP 20507299 A JP20507299 A JP 20507299A JP 2001036330 A JP2001036330 A JP 2001036330A
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Abstract
ランを組み込む。 【解決手段】 基板１０上に形成されるアンテナ１１
は、アンテナ導体の一方の先端部分である同軸ケーブル
２０の外側被覆導体２１との給電接合点Ｑ近傍で同一基
板１０上にバラン１２導体を形成することにより、ルー
プ状のアンテナ１１にバラン１２を取り込んでいる。バ
ラン１２導体は、アンテナ１１が給電を受ける給電接合
点Ｐから、給電される高周波に対して四分の一波長の長
さを有するアンテナ１１導体部分を中央にして両側に平
行に位置すると共に給電接合点Ｐ位置とは反対側の端部
をバラン接合点Ｑとしてアンテナ１１導体と電気的に接
続している。従って、給電接合点Ｐにはバラン接合点Ｑ
から折り返して戻る二分の一波長の電流により給電接合
点Ｐで同軸ケーブル２０の外側被覆導体２１から外側に
漏れる電流を打ち消すというバランの機能を発揮でき
る。
Description
プリント配線基板（ＰＣＢ）に形成され同軸ケーブルを
接続して給電する際に備える平衡不平衡変成器（バラ
ン）を組み込むバラン組込み型ループアンテナに関し、
特に、製造面および価格面で有利なバラン組込み型ルー
プアンテナに関する。
ソナルハンディホンシステム）の親機では、外観のデザ
イン面で多機種との差別化を図るため、内蔵したループ
アンテナが採用されている。このループアンテナは、無
線部との間を接続する高周波同軸ケーブルとハンダ付け
により直接接合している。
０に矩形パターンに形成された平衡線路であるループア
ンテナ１１１と不平衡線路である同軸ケーブル２０とが
直接接合して多周波電源３０から給電される場合、この
給電接合点Ｐでは同軸ケーブル２０で外側被覆導体２１
の外側に漏れ電流Ｉｂが生じる。この漏れ電流Ｉｂはア
ンテナの利得および偏波面に影響して、通話距離の減少
などが発生し、結果として通話品質の低下が現れる。こ
のような漏れ電流を阻止するものが平衡不平衡変成器
（以後、バランと呼称する）である。
心導体１２２を有する同軸ケーブル１２０のバランとし
てアンテナ接合点部分に取り付けられる周知のシュベル
トップ１２３が示されている。シュベルトップ１２３
は、同軸ケーブル１２０の周囲を所定の間隙を保持して
同軸ケーブル１２０のアンテナ接合部分端面から四分の
一波長の長さまで同心円状に形成する円筒形を有し、同
軸ケーブル１２０のアンテナ接合点と反対側で外側被覆
導体１２１と間隙を埋める環状面により底面を形成して
電気的に接合されている。
ナについて図６を参照してその動作原理を説明する。
される矩形のループアンテナ１１１は、同軸ケーブル１
２０の外側被覆導体１２１および内側中心導体１２２と
接続され、更に外側被覆導体１２１および内側中心導体
１２２の間に高周波発振器３０から高周波が給電され
る。この給電によりループアンテナ１１１と同軸ケーブ
ル１２０との給電接合点Ｐにおいて外側被覆導体１２１
から外側に電流Ｉｂが漏れる。この漏れる電流Ｉｂは、
外側被覆導体１２１とシュベルトップ１２３との接合面
である底面で折り返してシュベルトップ１２３内面を往
復し二分の一波長分通過して給電接合点Ｐまで戻ってく
る。この結果、漏れる電流Ｉｂはシュベルトップ１２３
内面を往復し二分の一波長分ずれた電流により給電接合
点Ｐにおいて打ち消される。従って、漏れの電流Ｉｂに
よる悪影響を防ぐことができる。
組込み型ループアンテナでは、給電用の同軸ケーブルの
アンテナ接合点である給電接合点部分でバランとしてシ
ュベルトップを備えているので、ＰＨＳに用いられるよ
うな小型の機器において、同軸ケーブルを内側に収める
大きさを有するシュベルトップを備える場合には、製造
面および価格面で不利であるという問題点は免れない。
して、従来と同様な大きさと従来より低減された製造費
用でバランを組み込むことのできるバラン組込み型ルー
プアンテナを提供することである。
み型ループアンテナは、ループアンテナとして基板上に
形成されるループ導体が、給電個所の一方の先端部で同
一基板上に導体により形成される平衡不平衡変成器（バ
ラン）を有している。この結果、基板に形成する工程は
追加されるが、同軸ケーブルに対するバランの取付は不
要である。
ン）は、前記基板上に形成され、前記ループ導体が給電
を受ける給電接合点の一方の先端部から所定の長さのル
ープ導体を中央にして両側に所定の間隔で平行に位置す
ると共にこの平行な範囲にある前記給電接合点位置とは
反対側の端部を前記ループ導体と電気的に接続した導体
である。好ましくは、上記平衡不平衡変成器（バラン）
ループ導体との電気的接続位置と前記ループ導体の給電
接合点位置との間は給電される高周波に対して四分の一
波長の長さに形成されていることである。
ナは、一方の先端部、すなわちバランとなる上記導体を
設ける側の先端部をグラウンド電位となる同軸ケーブル
の外側被覆導体に接続する。他方のループアンテナの先
端部は上記同軸ケーブルの内側中心導体に接続される。
従って、上記ループアンテナに付加して設けられた導体
がバランとなって、上記ループアンテナと上記同軸ケー
ブルの外側被覆導体との給電接合点において二分の一波
長となるようにバランを形成することにより漏れの電流
を打ち消し合う作用を発揮することができる。バラン部
分の導体をアンテナ導体と平行に形成することにより長
さの決定が容易であり、これら導体を直線状に形成すれ
ば製造面で更に効果的である。
て図面を参照して説明する。
成図である。
には、プリント回路基板（以後、基板と略称する）１０
上に矩形状のループアンテナ（以後、アンテナと略称す
る）１１が導体により形成されると共に、更に導体によ
り基板１０上にバラン１２が形成されている。また、ア
ンテナ１１には高周波電源３０が給電線により接続され
ている。バラン１２は、アンテナ１１の一方の端部とな
る高周波電源３０の給電接合点から四分の一波長（λ／
４）の長さにわたって形成される。
周波電源３０の給電接合点Ｐ付近から直線状をなす部分
のアンテナ１１を挟む両側に沿って一定の間隙をもって
平行にプリント形成される導体を、高周波電源３０の給
電接合点Ｐから四分の一波長の個所（バラン接合点Ｑ）
でアンテナ１１と電気的に接続したものである。
ン組込み型ループアンテナの動作原理について説明す
る。
は、図１に示される基板１０上にバラン１２と共に導体
により形成されたアンテナ１１であり、このアンテナ１
１が同軸ケーブル２０を介して高周波電源３０と接続さ
れている。アンテナ１１のバラン１２を有する側の先端
部は同軸ケーブル２０の外側被覆導体２１と接合し、ア
ンテナ１１のもう一方の先端部は、同軸ケーブル２０の
内側中心導体２２と接合している。
バラン接合点Ｑおよび同軸ケーブル２０の外側被覆導体
２１との給電接合点Ｐとの間の距離は受ける高周波の四
分の一波長（λ／４）である。従って、外側被覆導体２
１の給電接合点Ｐ部分近傍に位置するバラン１２部分の
導体の先端には、バラン接合点Ｑからの二分の一波長
（λ／２）を有する電流が戻ってくる。この結果、給電
接合点Ｐで外側被覆導体２１から同軸ケーブル２０の外
側へ漏れようとする電流Ｉｂはバラン接合点Ｑからバラ
ン１２部分の導体を戻ってきた二分の一波長（λ／２）
の電流と互いに打ち消し合うので、給電接合点Ｐにおけ
る同軸ケーブル２０からの電流の漏れは抑制される。
明によるバラン組込み型ループアンテナを採用した応用
例について説明する。
質の面から二つのアンテナによるダイバーシティ方式が
採用され、更にデザインの面から二つのうち一方のアン
テナを筐体内部に格納する構造が採用されている。すな
わち、一方の外付けアンテナ２は垂直偏波、また他方の
内蔵アンテナ３は水平偏波とする偏波ダイバーシティ方
式を用いる。ここで、内蔵アンテナ３は図１に示される
基板１０に形成されるバラン１２を有するアンテナ１１
である。従って、内蔵アンテナ３は、バランが組み込ま
れていることにより、利得の損失がなく、偏波面が水平
で安定するので、外付けアンテナ２である垂直偏波のア
ンテナと組み合わせて使用する偏波ダイバーシティで
は、より高いダイバーシティ利得を得ることができる。
矩形として記載し図示したが円形など他の形状でもよ
い。またバラン部分の導体はアンテナ導体と平行が好ま
しいが、先端部分が給電接合点近傍にあり、給電接合点
から折り返して先端部分までの距離が給電高周波の二分
の一波長分であればアンテナおよびバランそれぞれの導
体形状は自由である。
軸ケーブルと接合して高周波の給電を受けるプリント回
路基板上のループアンテナにおける一方の給電接合点を
先端として平衡不平衡変成器（バラン）を同一基板上に
導体により形成したバラン組込み型ループアンテナが得
られる。
バランを組み込むことができるので、アンテナ本来の利
得および偏波面を確保できる。従って、通話品質を向上
することができるという効果を得ることができる。他
方、基板にバラン部分の導体を形成する工程は追加され
るが、同軸ケーブルに対するバランの取付は不要であ
る。従って、バランの組込みに対して製造面および価格
面で負担を軽減することができる。
置に形成することにより、バラン導体の所要の長さを容
易に設定することができる。
る。
するブロック構成図である。
明図である。
る。
す説明用斜視図である。
説明するブロック構成図である。
Claims (3)
- 【請求項１】 基板上に形成されるループ導体が、給電
個所の一方の先端部分で同一基板上に形成される平衡不
平衡変成器を有することを特徴とするバラン組込み型ル
ープアンテナ。 - 【請求項２】 請求項１において、平衡不平衡変成器
は、前記基板上に形成され、前記ループ導体が給電を受
ける給電接合点の一方の先端部から所定の長さのループ
導体を中央にして両側に所定の間隔で平行に位置すると
共にこの平行な範囲にある前記給電接合点位置とは反対
側の端部を前記ループ導体と電気的に接続した導体であ
ることを特徴とするバラン組込み型ループアンテナ。 - 【請求項３】 請求項２において、前記平衡不平衡変成
器の前記ループ導体との電気的接続位置と前記ループ導
体の給電接合点位置との間は給電される高周波に対して
四分の一波長の長さに形成されることを特徴とするバラ
ン組込み型ループアンテナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20507299A JP3334079B2 (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | バラン組込み型ループアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20507299A JP3334079B2 (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | バラン組込み型ループアンテナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001036330A true JP2001036330A (ja) | 2001-02-09 |
| JP3334079B2 JP3334079B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=16500970
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20507299A Expired - Lifetime JP3334079B2 (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | バラン組込み型ループアンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3334079B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009095067A (ja) * | 2004-06-02 | 2009-04-30 | Research In Motion Ltd | マルチ周波数帯域アンテナを備える移動式無線通信装置および関連方法 |
| US7671813B2 (en) | 2003-03-07 | 2010-03-02 | Sony Corporation | Earphone antenna and wireless device including the same |
| DE102004027839B4 (de) * | 2004-06-08 | 2011-02-10 | Infineon Technologies Ag | Antennenstruktur |
| US8314741B2 (en) | 2009-03-30 | 2012-11-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | One-wavelength loop antenna |
| JP2013520104A (ja) * | 2010-02-11 | 2013-05-30 | ドックオン エージー | 複合ループアンテナ |
-
1999
- 1999-07-19 JP JP20507299A patent/JP3334079B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7671813B2 (en) | 2003-03-07 | 2010-03-02 | Sony Corporation | Earphone antenna and wireless device including the same |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3334079B2 (ja) | 2002-10-15 |
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