JP2001035409A - ブラウン管 - Google Patents

ブラウン管

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JP2001035409A
JP2001035409A JP11208664A JP20866499A JP2001035409A JP 2001035409 A JP2001035409 A JP 2001035409A JP 11208664 A JP11208664 A JP 11208664A JP 20866499 A JP20866499 A JP 20866499A JP 2001035409 A JP2001035409 A JP 2001035409A
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JP
Japan
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electrode
neck glass
fixed potential
ray tube
potential
Prior art date
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JP11208664A
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English (en)
Inventor
Kenzo Kobayashi
健三 小林
Fumimasa Endo
奎将 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】STCドリフトを抑制したブラウン管の提供。 【解決手段】本発明の一実施例を示す。カソード9、グ
リッド電極10,11,12,13,14,15,シー
ルドカップ16から成る電子銃を具備し、該電子銃から
出射される電子ビーム1を偏向する偏向ヨーク3及び電
子ビーム1が描く像を可視化するための蛍光面2及び該
電子銃を真空封止するためのガラス6を持つブラウン管
である。この実施例では、ネックガラス6の、フォーカ
ス電極(第5グリッド電極(G5)14と第6グリッド
電極(G6)15)近傍のネックガラス6の大気側表面
に、本発明のSTCドリフト抑制用の固定電位の電極1
7を取り付けることを特徴とするブラウン管である。こ
の本発明のSTCドリフト抑制用の固定電位の電極17
を取り付けることにより、ネックガラス6の電位変動を
抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラウン管に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のブラウン管を図2及び図3に示
す。このブラウン管は、カソード9、グリッド電極1
0,11,12,13,14,15,シールドカップ1
6から成る電子銃を具備し、該電子銃から出射される電
子ビーム1を偏向する偏向ヨーク3及び電子ビーム1が
描く像を可視化するための蛍光面2及び該電子銃を真空
封止するためのガラス6を持つブラウン管である。
【0003】この種の装置に関連する公知例として以下
の例が挙げられる。
【0004】特開昭56−97947号公報 特開昭56−97948号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のブラウン管にお
いて、電子ビーム1が所定の軌道からはずれて蛍光面2
上の輝点が時間変動するスタテイックコンバージェンス
ドリフト(以下STCドリフトと表現する)が発生する
ことがある。このSTCドリフトを抑制することが、本
発明の解決すべき課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を、以下の手
段を用いて解決する。
【0007】電子銃電極の中の、フォーカス電極(第5
グリッド電極(G5)14と第6グリッド電極(G6)
15)近傍の、ネック部のガラス6(以後、ネックガラ
ス6と表現する)の大気側表面にSTCドリフト抑制用
の固定電位の電極17を取り付けることにより前記課題
を解決する。
【0008】ネックガラス6の大気側表面にSTCドリ
フト抑制用の固定電位の電極17を取り付けることによ
り、ネックガラス6の大気側の電位変動を抑制する作用
が働く。これは、従来のブラウン管では、本発明のよう
な大気側表面にSTCドリフト抑制用の固定電位の電極
17を取り付けていないため、ネックガラス6の大気側
表面は浮遊電位になっている。このため、ネックガラス
6の大気側表面に、正または、負の電荷を持つ粒子(分
子)が吸着あるいは脱着する度に、ネックガラス6の電
位が時間変動を起こしていた。
【0009】しかし、本発明のように、ネックガラス6
の大気側表面に固定電位の電極17を取り付けることに
より、ネックガラス6が固定電位となり、ネックガラス
6の電位変動を抑制する作用が働く。
【0010】ネックガラス6の大気側表面にSTCドリ
フト抑制用の固定電位の電極17が取り付けてあると、
前記の正または負の電荷を持つ粒子(分子)がネックガ
ラス6表面に吸着あるいは脱着しても、ネックガラス6
の電位は変化しない。
【0011】これは、STCドリフト抑制用の固定電位
の電極17に固定電位が印加されていると、前記の吸着
あるいは脱着した荷電粒子による電圧変動を抑制するよ
うに、STCドリフト抑制用の固定電位の電極17に電
荷が外部回路より供給され、ネックガラス6の電位が固
定される。
【0012】ネックガラス6の電位変動が、STCドリ
フト抑制用の固定電位の電極17によって抑制され、フ
ォーカス電極(第5グリッド電極(G5)14と第6グ
リッド電極(G6)15)間を走行する電子ビーム1へ
の電界変動が抑制され、STCドリフトが抑制される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を示す。カソー
ド9、グリッド電極10,11,12,13,14,1
5,シールドカップ16から成る電子銃を具備し、該電
子銃から出射される電子ビーム1を偏向する偏向ヨーク
3及び電子ビーム1が描く像を可視化するための蛍光面
2及び該電子銃を真空封止するためのガラス6を持つブ
ラウン管である。この実施例では、ネックガラス6の、
フォーカス電極(第5グリッド電極(G5)14と第6
グリッド電極(G6)15)近傍のネックガラス6の大
気側表面に、本発明のドリフト抑制用の固定電位の電極
17を取り付けることを特徴とするブラウン管である。
この本発明のドリフト抑制用の固定電位の電極17を取
り付けることにより、ネックガラス6の電位変動を抑制
するものである。
【0014】従来のブラウン管では、ネックガラス6が
電位変動することにより、蛍光面2上の輝点が時間変動
する不具合であるSTCドリフトが発生することがあっ
た。そこで本発明の第1の実施例のように、フォーカス
電極(第5グリッド電極(G5)14と第6グリッド電
極(G6)15)近傍のネックガラス6の大気側表面
に、本発明のSTCドリフト抑制用の固定電位の電極1
7を取り付けることを特徴とするブラウン管を提供する
ことにより、この蛍光面2上の輝点が時間変動する不具
合であるSTCドリフトを抑制することができる。これ
は、STCドリフトが電子銃のフォーカス電極(第5グ
リッド電極(G5)14と第6グリッド電極(G6)1
5)間を走行する電子ビーム1に、外部電位(電界)変
動が影響を及ぼすために起こる現象であるからである。
【0015】フォーカス電極(第5グリッド電極(G
5)14と第6グリッド電極(G6)15)間を走行す
る電子ビーム1の軌道変化をもたらす外部電位(電界)
変動は、ネックガラス6の大気側表面への付着(吸着)
した電荷の変動によるものである。
【0016】本発明のドリフト抑制用の固定電位電極1
7に印加する電圧は接地電位でもよい。
【0017】更に好適な印加電圧は、フォーカス電極
(第5グリッド電極(G5)14と第6グリッド電極
(G6)15)への印加電圧の高電圧と低電圧の中間の
値の電圧を、本発明のSTCドリフト抑制用の固定電位
の電極17への印加電圧とするのが好適である。これ
は、内部導体膜5と本発明のドリフト抑制用の電極17
との電圧差が小さい方が、ネックガラス6の破壊抑制を
いう点で、先に記述した接地電位を本発明のSTCドリ
フト抑制用の固定電位の電極17に印加したものよりも
優れているからである。
【0018】本発明のSTCドリフト抑制用の固定電位
の電極17の取り付け位置について解説する。
【0019】フォーカス電極(第5グリッド電極(G
5)14と第6グリッド電極(G6)15)は、電子ビ
ーム1をフォーカス(収束)させるための電極である
が、この電子ビーム1の収束(フォーカス)作用は、低
電圧の電極(第5グリッド電極(G5)14)と高電圧
の電極(第6グリッド電極(G6)15)との電圧差に
より、電子ビーム1にレンズ作用(フォーカス作用)を
与えるものである。
【0020】フォーカス電極の低電圧側の第5グリッド
電極(G5)14と高電圧側の第6グリッド電極(G
6)15との間隙の中央部近傍のネックガラス6の大気
側表面を、本発明のSTCドリフト抑制用の固定電位の
電極17の取り付け位置にすること好適である。
【0021】通常、第5グリッド電極(G5)14と第
6グリッド電極(G6)15との間隔は、1mm程度で
あるので、本発明のSTCドリフト抑制用の固定電位の
電極17の幅(カソード9から蛍光面2の方向を軸方向
と表現すると、本発明のSTCドリフト抑制用の固定電
位の電極17の軸方向の幅)は、10mmから20mm
が好適である。
【0022】本発明のSTCドリフト抑制用の固定電位
の電極17の厚み(カソード9から蛍光面2の方向に直
交する方向を径方向と表現するが、本発明のSTCドリ
フト抑制用の固定電位の電極17の径方向の厚み)は、
0.1から3mmがよい。
【0023】
【発明の効果】ネックガラス6の大気側表面にSTCド
リフト抑制用の固定電位の電極17を取り付けることに
より、ネックガラス6の大気側の電位変動を抑制する効
果が働く。これは、従来のブラウン管では、本発明のよ
うに、ネックガラス6の大気側表面にSTCドリフト抑
制用の固定電位の電極17を取り付けていないため、ネ
ックガラス6の大気側表面は浮遊電位になっている。こ
のため、ネックガラス6の大気側表面に、正または、負
の電荷を持つ粒子(分子)が吸着あるいは脱着する度
に、ネックガラス6の電位が時間変動を起こしていた。
【0024】しかし、本発明のように、ネックガラス6
の大気側表面にSTCドリフト抑制用の固定電位の電極
17を取り付けることにより、ネックガラス6が固定電
位となり、ネックガラス6の電位変動を抑制する効果が
働く。
【0025】ネックガラス6の大気側表面にSTCドリ
フト抑制用の固定電位の電極17が取り付けてあると、
前記の正または負の電荷を持つ粒子(分子)がネックガ
ラス6表面に吸着あるいは脱着しても、ネックガラス6
の電位は変化しない。
【0026】これは、STCドリフト抑制用の固定電位
の電極17に固定電位が印加されていると、前記の吸着
あるいは脱着した荷電粒子による電圧変動を抑制するよ
うに、STCドリフト抑制用の固定電位の電極17に電
荷が外部回路より供給され、ネックガラス6の電位が固
定される。
【0027】ネックガラス6の電位変動が、STCドリ
フト抑制用の固定電位の電極17により抑制され、フォ
ーカス電極(第5グリッド電極(G5)14と第6グリ
ッド電極(G6)15)間を走行する電子ビーム1への
電界変動が抑制され、STCドリフトが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のネック部を示す図。
【図2】従来のブラウン管を示す図。
【図3】従来のブラウン管のネック部を示す図。
【符号の説明】
1…電子ビーム、2…蛍光面、3…偏向ヨーク、4…高
電圧(陽極)端子、5…内部導体膜、6…ガラス(ネッ
ク部のガラスはネックガラスと表現する)、7…ネック
部、8…コンダクター、9…カソード、10…第1グリ
ッド電極(G1)、11…第2グリッド電極(G2)、
12…第3グリッド電極(G3)、13…第4グリッド
電極(G4)、14…第5グリッド電極(G5)(フォ
ーカス電極の低電圧側の電極)、15…第6グリッド電
極(G6)(フォーカス電極の高電圧側の電極)、16
…シールドカップ、17…本発明の第1の実施例のST
Cドリフト抑制用の固定電位の電極。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームをフォーカスするフォーカス
    電極を持つ電子銃と、これから出射される電子ビームを
    偏向する偏向ヨーク及び電子ビームが描く像を可視化す
    る蛍光面を持つブラウン管において、フォーカス電極近
    傍の、ネックガラスの大気側表面に固定電位の電極を取
    り付けることを特徴とするブラウン管。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ネックガラスの大気
    側表面に固定電位の電極の固定電位として、接地電位を
    特徴とするブラウン管。
  3. 【請求項3】 請求項1において、ネックガラスの大気
    側表面に固定電位の電極の固定電位として、フォーカス
    電極(高電圧と低電圧とが印加された対の電極)へ印加
    される高電圧と低電圧との中間の値の電圧を、ネックガ
    ラスの大気側表面に固定電位の電極へ印加して固定電位
    としたことを特徴とするブラウン管。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、
    ネックガラスの大気側表面に固定電位の電極の取り付け
    位置をフォーカス電極近傍のネックガラスの大気側表面
    とするが、フォーカス電極(高電圧が印加された電極
    と、低電圧が印加された電極との対の電極)の高電圧が
    印加された電極と低電圧が印加された電極との間隔の中
    央部付近のネックガラスの大気側表面に、固定電位の電
    極を取り付けることを特徴とするブラウン管。
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