JP2001034486A - タスク起動方式 - Google Patents

タスク起動方式

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JP2001034486A
JP2001034486A JP11204234A JP20423499A JP2001034486A JP 2001034486 A JP2001034486 A JP 2001034486A JP 11204234 A JP11204234 A JP 11204234A JP 20423499 A JP20423499 A JP 20423499A JP 2001034486 A JP2001034486 A JP 2001034486A
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Hiroharu Kawamichi
拓東 川道
Shigetoshi Samejima
茂稔 鮫嶋
Katsumi Kono
克己 河野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主たる課題は、タスク起動時に必要な複数デー
タ項目に属するデータ間での同期性判定を行ない、利用
側の希望するデータの組のみの取得を可能とする事によ
って、計算機の負荷を少なくする。 【解決手段】時間とともに変化するデータをアイテム毎
に内部記憶14に記録し、同時に時刻印23、25、同
期性判定期間22とともにデータ管理プログラム11に
よって管理を行なう。複数パラメータを必要とするタス
ク起動時に内部記憶14からデータを読み出す際に、デ
ータ管理プログラム11により、必要パラメータの同期
性判定を行なう。この判定結果をもとにタスク起動の可
否の判定を行い、該タスク起動、該タスク必要データ格
納元への問い合わせ、該タスク必要データ書きこみの待
機、該タスク起動処理の中断などを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータが分散した処
理装置から発生するシステムにおいてタスク起動に複数
のデータ項目のデータを必要とする際に、複数データ項
目のデータ間の同期性を判断し、かつ、システム構造の
変更に依存しない同期性判断手法を提供するものであ
る。さらにデータ利用側において、該タスクの判定基準
を元にした複数のデータ項目のデータ間での同期性判定
を可能とする事で、利用側の望むデータを取得する事が
出来る手法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、格納されたデータの呼び出し方法
として、例えば特開平09-237209号公報に記載されてい
る方法がある。これによると、データの有効期限を設定
し、呼び出し時に、有効期限を過ぎた場合のみデータ格
納計算機にアクセスしデータの更新を行い、ネットワー
ク負荷を軽減する手法である。このシステムの動作は図
7に示す通りであり、アプリケーションプログラム31
が必要なデータをキャッシュ管理部32に要求をする
際、キャッシュ管理テーブル33に存在するデータ記憶
時のデータの有効期限などの情報を条件として判定を行
ない、アプリケーション計算機34内のデータが有効で
あれば、キャッシュ記憶部35からデータを呼び出し、
有効でなければデータ格納計算機36からネットワーク
37を介して、データを呼び出す。このような手法によ
り、ネットワーク負荷を高めずにアプリケーションプロ
グラム31がデータの最新値を利用する事が可能とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、プラントにお
いて離散的に発生する様々なセンサデータを用いて処理
を行う場合は、上記のような手法を利用して必要なデー
タ項目のデータの最新値を取得する。ここで、様々なセ
ンサデータを用いて処理を行うプラントにおける情報
は、例えば、制御に関する処理で用いる他に、品質の管
理などを行う上位の管理システムなどにおいても使用で
きる事が望まれている事や、同一のライン上において多
種多様な製品を作っており、制御処理では製品の種類に
よって行う処理が異なる事、コストなどの様々な要因に
よって多くの管理項目が変わり、一意に管理項目を設定
することが難しい事などから、情報を多種多様かつ容易
に使用できる環境が必要である。従来、短周期でデータ
の読み込みを行なう方法やアプリケーション側で必要な
データ項目に対して起動条件の設定を行なう方法により
データを取得する事で必要なデータの取得もれをさけて
いた。しかし、上述の要求を満たすためには、前者の方
法では多様な使用方法があるために、例えばそれぞれの
使用目的に沿った多くのアプリケーションが同時に存在
することになり、他の処理を考慮した効率的な処理を行
なうことが出来ないこの手法では計算機にかかる負荷が
大きい。また、後者の方法においては、利用方法が多岐
に渡るために、アプリケーション側での起動条件の設定
変更や新規設定が多く、その度にアプリケーション構造
の変更、設定を行なう必要があり、多くの工数を必要と
する。これらに加えて、上記のようなシステムにおいて
は、システム改造が頻繁に起こるため、データを生成す
る計算機の増設の容易性も必要となる。
【0004】このようなシステムにおいては、図11に
示すようなセンサAのデータ発生系列71とセンサBの
データ発生系列72があったときにそれらのデータに関
して、時間的に近いデータの組み合わせ73に関して関
連があると判断して、タスク起動時に組み合わせ74は
該タスクに渡さず、組み合わせ73のみ渡す事で、計算
機の負荷を少なくする事が出来、効率的な処理を行うこ
とが可能となる。上記従来技術で示したキャッシュ管理
方式で、上記のようなデータ間の関連性を考慮するに
は、システム構成にあったアプリケーションを新規に構
築する必要があるため、システムの改造を行なう際に
は、該アプリケーションについても改造を行う必要があ
る。そのため、システムの改造の影響範囲が広範囲とな
る。このように、複数パラメータをデータ格納場所から
読み出しタスクを起動する方式においては、計算機の負
荷を少なくするためにそれらのパラメータの同期性を考
慮すると、システム改造において多くの工数が必要とな
るという問題点があった。さらに、データの利用側で、
利用側の望むデータのみを新たに取得するためにはアプ
リケーション構造の変更などシステムの改造が必要とな
るという課題も存在した。
【0005】本発明では上記従来技術における課題を解
決するために、タスク起動時に必要な複数データ項目に
属するデータ間での同期性判定を行ない、利用側の希望
するデータの組のみの取得を可能とする事によって、計
算機の負荷を少なくする事を目的とする。同時に、デー
タを生成する計算機などの増設を容易に行なう事が可能
なタスク起動方式を提供する事についても目的とする。
さらにデータ利用側において、システムの改造を伴わず
に利用側の判定基準に基づいて同期性判定を行うことに
よって、利用側の望むデータのみを取得させる手法を提
供する事も目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のタスク起動方式では、複数のデータを格納す
る計算機およびデータを利用する計算機を共通の伝送媒
体に接続し、利用側の計算機において、データを格納す
る計算機から送信される時間とともに変化するデータを
データ受信時にデータ生成時刻、データ書きこみ時刻と
ともに記憶装置にデータ項目毎に記憶する。
【0007】さらに、タスク起動時におけるデータ読み
出し時には、設定された評価基準を元に読み出すデータ
項目のデータ間で同期性判定期間、データ生成時刻、デ
ータ書きこみ時刻より求められる時間幅を用いて複数の
データ項目に属するデータ間の同期性判定を行い、その
結果より適切なデータの受信待機、該タスクの即時起
動、該タスク起動中断などを行ない、また、該タスク起
動時に該タスクに渡すパラメータを、判定結果を元に決
定する。特に、同期性判定においてはタスク毎に各々の
タスクの評価基準を元に、同期性判定に必要なパラメー
タの同期性判定期間の設定を行なう事を可能とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0009】図1は本発明を適用したシステム構成例を
示したものである。プログラム処理データや管理してい
るセンサなどのデータを格納するデータ格納計算機1が
伝送媒体3につながっている。このデータ格納計算機の
データを、伝送媒体3を介して取得するデータ利用計算
機2が存在する。ここで、データ格納計算機とデータ利
用計算機が必ずしも別の計算機である必要はなく同一の
計算機である場合もありえる。
【0010】図9ではデータ格納計算機1の内部のソフ
トウェア構成を示す図である。内部処理プログラム51
の処理結果を示すデータ、もしくは、転写メモリを利用
して伝送媒体56を介してセンサ55より得たデータが
内部記憶管理プログラム53を介して内部記憶52に書
きこまれる。なお、データを書きこむ際に、図8に示す
ようにアイテム毎にデータ41と共にデータ書きこみ時
刻42を書きこむ。このデータ41とデータ書きこみ時
刻42を内部記憶管理プログラム53がそれぞれのデー
タ書きこみ時、もしくは、周期的に、あるいは、データ
利用プログラムから要求があった時に通信管理54を通
じて、伝送媒体3を介してデータ利用計算機2に送信す
る。ここで、送信方法としては受信ノードを指定せず受
信側によって選択的に受信を行なうブロードキャスト通
信、受信ノードのアドレスを指定して送信する一対一通
信などのいずれの方法を用いてもよい。
【0011】図2はデータ利用計算機内部の構成を示し
ている。データ管理プログラム11は自ノード内の内部
処理プログラム12の処理データや、通信管理13によ
り処理された伝送媒体3を介して受信したデータを内部
記憶14に記録したり、記録したデータを読み出したり
する。ここで、通信方式に受信ノードを指定しないブロ
ードキャスト通信を利用した場合には、通信管理13に
おいて選択的にメッセージの受信を行なうかどうかの判
定処理についても行なわれる。内部記憶14に保持する
データはアイテムテーブル17でその格納先アドレスが
示される。アイテムテーブル17においては、データの
項目であるアイテム毎に複数の時間的に異なるデータが
存在する。そして、このデータが生成された時間や内部
記憶14に書きこまれた時間がデータ毎に、アイテム名
がアイテム毎に、このアイテムテーブル17に記憶され
ている。また、同期性を判定する際に使用される基準と
なる時刻の前後の範囲である同期性判定期間もアイテム
テーブル17に記憶されている。ここで、基準となる時
刻には、データ管理プログラム11もしくは起動プログ
ラム15によりデータ生成時刻もしくはデータ書きこみ
時刻が設定される。また、パラメータ管理テーブル18
においてはタスク毎に必要なデータ項目であるパラメー
タの設定およびタスク毎にパラメータの同期性判定期間
の設定が行なわれ、タスク起動時には、パラメータ管理
テーブル18の内容に基づいて必要パラメータ間の同期
性判定が行なわれる。15は内部記憶14に記録された
データ、データ管理プログラム11による同期性判定結
果をもとにタスク16を起動する起動プログラムとなっ
ている。
【0012】図3はデータ管理プログラム11のアイテ
ムテーブル17の構造を示す説明図である。この図で
は、他のアイテムとの同期性判定に使用される時間を示
す同期性判定期間22がアイテム毎に設定されている例
を示す。このアイテムテーブル17はアイテム毎に複数
のデータを格納する。アイテム毎に格納される要素は各
アイテムの識別子を示すアイテム名21、同期性判定期
間22と、そのアイテムの複数のデータである。データ
が格納されているアドレス24と、データが処理プログ
ラムにより生成、もしくはセンサデータの記録された時
間を示すデータ生成時刻23、内部記憶14に書きこま
れた時間を示す書きこみ時間25がデータ毎にアイテム
テーブル17に記憶される。なお、同期性判定期間に関
しては判定において前記の基準とする時刻の前後の時間
幅が独立に記憶される形式を用いてもよい。
【0013】前記アイテムテーブル17の形式について
は、以下の形式が存在する。まず、記憶部がリング状に
なっており、アイテム全体の容量に対応して、上書きの
可否の判断が行われる形式がある。また、記憶部がアイ
テム毎にリング状になっており上書きの可否がアイテム
毎の容量に従い行われる形式がある。また、時間経過と
ともにアイテムテーブル17内の要素が消去されるとい
う形式も存在する。
【0014】図10において、パラメータ管理テーブル
18の構成を示す。パラメータ管理テーブル18には大
きく分けてタスク名61、アイテム名62と同期性判定
期間63の項目があり、アイテム名62においてはそれ
ぞれのアイテム毎に項目が分かれている。タスク毎にそ
のタスク起動に必要なアイテムと不要なアイテムが示さ
れている。同時に、同期性判定期間63ではタスク毎に
アイテムの同期性判定期間を設定する必要があれば同期
性判定期間が記憶されており、その必要がなければ−1
が記憶されている。また、図10においては管理プログ
ラム11によって、タスク毎に基準時刻64、同期性判
定処理においてNGを返り値として得た時の後処理65に
ついての設定値の保持を行なう例についても示してあ
る。基準時刻64、後処理65については起動プログラ
ム15、データ管理プログラム11のいずれかによって
設定を行なう事が可能である。
【0015】次に動作について説明する。ここで、タス
ク16を内部記憶14に記録される複数アイテムのデー
タを用いて起動することを考える。図4、図6はデータ
管理プログラム11により行われる内部記憶14に格納
されるデータ間の同期性判定処理の手順を示すフローチ
ャートであり、起動方法により同期性判定処理の流れが
異なる。
【0016】タスク16の起動については起動プログラ
ム15によって起動が行われる場合、データ管理プログ
ラム11の内的な処理機構により周期的に起動が行われ
る場合が存在する。これらの場合、まず、データ管理プ
ログラム11は、タスク起動に必要な複数のアイテム名
を、タスク名に基づいてパラメータ管理テーブル18よ
り取得し、これを識別子としてそれらのアイテム間での
同期性判定を行なう。また、パラメータ管理テーブル1
8における同期性判定期間63の必要パラメータの設定
値が−1でなければ同期性判定期間63をアイテム毎に
取得する。ここで、同期性判定期間63の取得が行なわ
れないアイテムに関しては、続いてアイテムテーブル1
7より該アイテムの同期性判定期間22の取得が行なわ
れる。これらの形式のタスク起動では、図4に示すフロ
ーチャートに沿って、データ管理プログラム11によっ
て内部記憶14内のデータに対して同期性判定が行なわ
れる。まずデータ管理プログラム11が、ST11におい
てデータ管理プログラム11もしくは起動プログラム1
5によって設定される任意の判定時刻から一定時間、必
要アイテムのデータ書きこみを待機する。ここで、一定
時間とは必要アイテムの基準時刻の設定を反映する。こ
の基準時刻は、例えば、データ管理プログラム11によ
ってパラメータ管理テーブル18の基準時刻64を取得
することによって設定を行なう事が可能である。ここ
で、基準時刻はデータ生成時刻23、データ書きこみ時
刻25を設定することが可能である。基準時刻がデータ
生成時刻23の場合、一定時間とはアイテム毎にデータ
の遅延を考慮する場合は想定される遅延時間となり、相
対時刻での評価を行なわない場合は即時となる。データ
書きこみ時刻25の際は同期性判定期間の基準時刻より
時間的に前の範囲を指定する値を示す。判定時刻から一
定時間経過した時刻が現在時刻よりも前の時刻であれば
待機は行なわれない。主にデータ生成時刻23を基準時
刻とする時は、例えば利用側で過去の状態の評価を対話
型で処理を進めるシステムなど、事前に定型的な処理を
設定する事が難しい製造ラインでの初期不良発生時など
である。また、データ書きこみ時刻25を基準時刻とす
る時は、製造ラインなどにおいて事前に定めることが出
来る制御における処理などに対する逐次的なデータ処理
などの場合が主である。次に、まずST12においてアイ
テムテーブル17を参照して、必要なアイテムのデータ
が存在するかどうかのチェックを行なう。次にST13に
おいて、その存否の判定を行ない、すべてのアイテムに
関してデータが存在すれば、ST14に進む。しかし、一
個のアイテムでもデータが存在しないものがあれば、こ
のプロセスではNGを返し、同期性判定処理を終了する。
ST14においてはアイテムテーブル17からタスク起動
に必要なアイテムのそれぞれのデータ毎に基準時刻の取
得を行なう。次にST15において同期性判定を行なう。
【0017】ST15においてはまず、それぞれのデータ
に対して基準時刻と同期性判定期間22もしくは同期性
判定期間63から導き出される時間幅の中に判定時刻が
存在するかどうかのチェックが行われる。ここで、すべ
ての必要アイテムにおいてデータの時間幅に判定時刻が
含まれるデータが一個以上存在するとアイテムテーブル
17に示されるアドレス24を用いて内部記憶14から
データ管理プログラム11がデータ値を読み出す。それ
らのデータが起動されるタスク16に渡されタスクの起
動が行なわれる。ここで、ST15の判定プロセスにおい
て判定条件を満たすデータが二個以上存在する場合には
起動するタスクが必要とするデータのみが渡される。ま
た、同時にこのプロセスからはGOODが返され、同期性判
定処理を終了する。しかし、いずれか一つの必要アイテ
ムのどのデータにおいても基準時刻と同期性判定期間2
2もしくは同期性判定期間63から導かれる同期性判定
期間の時間幅に判定時刻が存在しない場合にはNGが返さ
れ、同期性判定処理が終了する。ここで、同期性判定に
おいては、それぞれアイテム毎にデータの遅延を考慮し
た相対時刻を用いた評価を行なう事もある。あるいは、
起動プログラム15によるタスク起動の際の同期性判定
ではアイテム毎に判定時刻を設定することも可能であ
る。
【0018】同期性判定処理が終了しNGが返された後に
行われる処理は、例えば、データ管理プログラム11に
よって、パラメータ管理テーブル18の該タスクの後処
理65を取得することによって設定することが可能であ
る。まず、同期性判定における適合データが存在しない
が、必要アイテムがそれぞれ少なくとも一個のデータを
持つときに行われるものが、適合データ以外はそれぞれ
のアイテムの最新値を使用して、起動タスクにパラメー
タとして渡す方法である。次にNGが返された時に無条件
に行なう事が出来るのがタスク起動の中断である。ある
いは、同期性判定による適合データ書きこみまで待機を
行なう処理もある。また、データ書きこみ元に対する問
い合わせも行なう事が出来る。設定条件はそれぞれのNG
の要因によって行なう処理を決めるように設定する事も
可能である。これらの条件の内で、起動データの書きこ
み待機処理、データ書きこみ元への問い合わせ処理にお
いてはデータ書きこみが発生した場合には再度データの
同期性判定処理を行なう。また、プロセス内の同期性判
定処理の回数に応じて、前記の設定条件を変更すること
も可能である。
【0019】これらの方法によるタスク起動に対して、
タスク起動の前の段階でそれぞれのタスク毎、もしくは
処理計算機全体として設定される抑制アイテムのデータ
に対しても図5に示すフローチャートのような抑制アイ
テムの同期性判定処理が行なわれる。ここで、データ管
理プログラム11はパラメータ管理テーブル18より該
抑制アイテムの同期性判定期間63の設定が−1でなけ
れば該抑制アイテムの同期性判定期間63を取得する。
ここで、該抑制アイテムの同期性判定期間63の取得が
行なわれなければ、続いてアイテムテーブル17より該
抑制アイテムの同期性判定期間22の取得が行なわれ
る。以下、図5のフローチャートに従って、データ管理
プログラム11による内部記憶14内のデータの同期性
判定手順について説明する。
【0020】まず、抑制アイテムの同期性判定が必要デ
ータの同期性判定より後に行なわれる場合には、即時に
この処理が行なわれるが、そうでない場合は判定時刻か
ら前記一定時間経過するまで待機を行なう。抑制アイテ
ムの同期性判定を行なう際には、データ管理プログラム
11が、まずST21においてアイテムテーブル17を参
照して、設定された抑制アイテムのデータが存在するか
どうかのチェックを行なう。次に、ST22において、抑
制アイテムのデータの存否判定を行ない、一個でもデー
タが存在すれば、ST23に進む。しかし、一個のデータ
も存在しなければ、この抑制アイテムの同期性判定プロ
セスではNGを返し、同期性判定処理を終了する。そし
て、NGを返すと、タスク起動の中断は行なわれない。ST
23においてはアイテムテーブル17の抑制アイテムに
属するそれぞれのデータから基準時刻の取得を行なう。
次にST24において抑制アイテムの同期性判定を行な
う。ST24においては、それぞれのデータに対して、基
準時刻と同期性判定期間22もしくは同期性判定期間6
3から導き出される時間幅の中に判定時刻が存在するか
どうかのチェックが行なわれる。ここで、抑制アイテム
のどのデータの時間幅にも、判定時刻が含まれなかった
場合はNGが返され、抑制アイテムの同期性判定処理を終
了する。しかし、一個のデータでもその時間幅に判定時
刻が含まれるものが存在すれば、GOODが返され、起動し
ようとするタスクの起動処理は中断される。
【0021】さらに、タスクの起動においてはタスク毎
に設定されたアイテムのデータ書きこみにより処理を開
始するものもある。ここで、この設定されたアイテムを
起動アイテムとする。この場合、タスク毎に設定される
起動アイテムの数は複数でもよく、また、タスク間にお
いて同一のアイテムが起動アイテムの場合も存在する。
起動アイテムにデータが書きこまれると、データ管理プ
ログラム11が該アイテムを起動アイテムとして設定す
るすべてのタスクに対する起動処理を開始する。起動処
理が開始されると、データ管理プログラム11はタスク
起動に必要な複数のアイテム名21をタスク名に基づい
てパラメータ管理テーブル18より取得し、これらを識
別子としてそれらのアイテム間での同期性判定が行われ
る。また、同時にパラメータ管理テーブル18における
同期性判定期間63の必要パラメータの設定値が−1で
なければ同期性判定期間63をアイテム毎に取得する。
ここで、同期性判定期間63の取得が行なわれないアイ
テムに関しては、続いてアイテムテーブル17より該ア
イテムの同期性判定期間22の取得が行なわれる。この
形式のタスク起動においては、図6のフローチャートに
沿ってデータ管理プログラム11により内部記憶14に
格納されるデータ間の同期性判定処理が行なわれる。
【0022】同期性判定処理においては、まずデータ管
理プログラム11が、ST31においてアイテムテーブル
17からタスク起動に必要なアイテムのそれぞれのデー
タ毎に基準時刻の取得を行なう。ここで、基準時刻とは
データ生成時刻23もしくはデータ書きこみ時刻25の
いずれかを示すもので、データ管理プログラム11によ
ってパラメータ管理テーブル18の基準時刻64を取得
することにより、どちらの時間を基準時刻として用いる
かの設定が行なうことが出来る。次にST32において同
期性判定を行なう。
【0023】ST32においてはまず、起動アイテム以外
のタスク起動に必要なアイテムのそれぞれのデータに対
して基準時刻と同期性判定期間22もしくは同期性判定
期間63から導き出される時間幅と起動アイテムの書き
こみデータの基準時刻と同期性判定期間22もしくは同
期性判定期間63から導き出される時間幅に重なりがあ
るかどうかのチェックが行なわれる。ここで、重なりの
見られるデータが存在しないアイテムが一個でもある場
合はST34に進み、後述の処理を行なう。そうでない場
合は、次にST33に進み、すべてのアイテムにおいて、
現在重なりがあるデータよりもより重なりが長くなるデ
ータが書きこまれる可能性がない場合は、GOODを返し、
同期性判定処理を終了する。また、タスク起動に必要な
アイテムのうちいずれかにおいて、現在重なりがあるデ
ータよりもより重なりが長くなるデータが書きこまれる
可能性が存在する場合はST36に進む。ST36ではその
可能性がなくなるまでデータ書きこみの待機を行う。ST
36においては、該アイテムの書きこみが全て行なわれ
た場合にST37に進むことも可能である。次にST37に
おいて、待機している際にデータ書きこみが行なわれた
かどうかの判定をし、データ書きこみが行なわれた場合
にはST32に戻り、ST32の同期性判定プロセスを再び
行なう。また、待機している際に該データの書きこみが
行なわれなかった場合にはGOODを返し、同期性判定処理
を終了する。ここで、すべての必要アイテムにおいてデ
ータの時間幅と起動アイテムの書きこみデータの時間幅
に重なりがあるデータが複数存在する場合には重なりが
長いデータを選択する。その上でこれらのデータをアイ
テムテーブル17に示されるアドレス24を用いて内部
記憶14からデータ管理プログラム11が読み出す。こ
こで、同期性判定においては、それぞれのアイテム毎に
データの遅延を考慮した相対時刻を用いた評価を行なう
事もある。
【0024】ST34においては検索条件を満たすデータ
が存在しないアイテムのデータ書きこみの待機が行なわ
れる。この待機時間は起動アイテムの時間幅と該アイテ
ムのデータの時間幅に重なりがあるデータが書きこみさ
れる可能性があるまでであり、すべての該アイテムに関
して書きこみが行なわれると、次のST35に処理が進
む。また、前記の範囲内での待機時間が経過した場合も
次のST35に処理が進む。ST35においては、該アイテ
ムのデータ書きこみが全てなされたかどうかの判定が行
なわれ、全て書きこみがなされた場合にはST32に戻
り、ST32の同期性判定プロセスが再び行なわれる。ま
た、該アイテムの内、一個でも書きこみがなされないも
のがあった場合には、NGが返され、同期性判定処理が終
了する。
【0025】前記の同期性判定処理が終了しNGが返され
た後に行われる処理は、例えば、データ管理プログラム
11によって、パラメータ管理テーブル18の該タスク
の後処理65を取得することにより設定することが出来
る。まず、同期性判定における適合データが存在しない
が、必要アイテムがそれぞれ少なくとも一個のデータを
持つときに行われるのが、適合データ以外はそれぞれの
アイテムの最新値を使用して、起動タスクにパラメータ
として渡す方法である。次にNGが返された時に無条件に
行なう事が出来るのがタスク起動の中断である。あるい
は、基準時刻がデータ生成時刻23であれば、該データ
書きこみの待機、データ書きこみ元に対する問い合わせ
も行なう事が出来る。設定条件はそれぞれのNGの要因に
よって行なう処理を決めるように設定する事も可能であ
る。これらの条件の内、データ書きこみ元への問い合わ
せ処理によるデータ書きこみ、もしくはデータ書きこみ
待機によるデータ書きこみが発生した場合には再度デー
タの同期性判定処理を行なう。また、プロセス内の同期
性判定処理の回数に応じて、前記の設定条件を変更する
ことも可能である起動アイテムのデータ書きこみによる
タスク起動に対して、タスク起動の前の段階でそれぞれ
のタスク毎、もしくは処理計算機全体として設定される
抑制アイテムのデータに対して抑制アイテムの同期性判
定処理が行なわれる。起動アイテムの書きこみデータの
基準時刻と同期性判定期間22もしくは同期性判定期間
63から導き出される時間幅と重なりのあるデータが抑
制アイテムに書き込まれる可能性がなくなるまで待機し
た後、図5に示すフローチャートのような抑制アイテム
の同期性判定処理が行なわれる。抑制アイテムの同期性
判定処理においては、データ管理プログラム11はパラ
メータ管理テーブル18より該抑制アイテムの同期性判
定期間63の設定が−1でなければ該抑制アイテムの同
期性判定期間63を取得する。ここで、該抑制アイテム
の同期性判定期間63の取得が行なわれなければ、続い
てアイテムテーブル17より該抑制アイテムの同期性判
定期間22の取得が行なわれる。以下、図5のフローチ
ャートに従って、データ管理プログラム11による内部
記憶14内のデータの同期性判定手順について説明す
る。
【0026】抑制アイテムの同期性判定を行なう際に
は、データ管理プログラム11が、まずST21において
アイテムテーブル17を参照して、設定された抑制アイ
テムのデータが存在するかどうかのチェックを行なう。
次に、ST22において、抑制アイテムのデータの存否判
定を行ない、一個でもデータが存在すれば、ST23に進
む。しかし、一個のデータも存在しなければ、この抑制
アイテムの同期性判定プロセスではNGを返し、同期性判
定処理を終了する。そして、NGを返すと、タスク起動の
中断は行なわれない。ST23においてはアイテムテーブ
ル17の該抑制アイテムに属するそれぞれのデータから
基準時刻の取得を行なう。ここで、基準時刻とは、デー
タ生成時刻23もしくはデータ書きこみ時刻25のいず
れかであり、データ管理プログラム11によってパラメ
ータ管理テーブル18の基準時刻64の値を取得するこ
とによって、どちらの時間を基準時刻として用いるかの
設定が行なうことが出来る。次にST24において抑制ア
イテムの同期性判定を行なう。ST24においては、それ
ぞれのデータに対して、基準時刻と同期性判定期間22
もしくは同期性判定期間63から導き出される時間幅と
起動アイテムの書きこみデータの基準時刻と同期性判定
期間22もしくは同期性判定期間63から導き出される
時間幅との間に重なりが存在するかどうかのチェックが
行なわれる。ここで、抑制アイテムのどのデータに関し
ても重なりが存在しない場合には、NGが返され、抑制ア
イテムの同期性判定処理を終了する。しかし、一個のデ
ータでもその時間幅が起動アイテムの書きこみデータの
時間幅と重なりがあるものが存在すれば、GOODが返さ
れ、起動しようとするタスクの起動処理は中断される。
【0027】さらに、前記の起動プログラム15によっ
てタスク16の起動が行なわれる場合、データ管理プロ
グラム11の内的な処理機構により周期的に起動が行な
われる場合においても起動プログラム15もしくはデー
タ管理プログラム11によって設定される任意の判定時
刻とともに同期性判定期間を設定する場合もある。起動
処理が開始されると、データ管理プログラム11はタス
ク起動に必要な複数のアイテム名21をタスク名に基づ
いてパラメータ管理テーブル18より取得し、これらを
識別子としてそれらのアイテムおよび起動プログラム1
5もしくはデータ管理プログラム11によって設定され
る判定時刻と同期性判定期間より求められる判定時間幅
の間での同期性判定が行われる。また、パラメータ管理
テーブル18における同期性判定期間63の必要パラメ
ータの設定値が−1でなければ同期性判定期間63につ
いてもアイテム毎に取得する。ここで、同期性判定期間
63の取得が行なわれないアイテムに関しては、続いて
アイテムテーブル17より該アイテムの同期性判定期間
22の取得が行なわれる。これらの方式のタスク起動で
は、図6のフローチャートに沿って、データ管理プログ
ラム11により内部記憶部14に格納されるデータ間の
同期性判定処理が行なわれる。
【0028】同期性判定処理においては、データ管理プ
ログラム11が、まずST31においてアイテムテーブル
17からタスク起動に必要なアイテムのそれぞれのデー
タ毎に基準時刻の取得を行なう。ここで、基準時刻とは
データ生成時刻23もしくはデータ書きこみ時刻25の
いずれかを示すもので、例えば、データ管理プログラム
11によって、パラメータ管理テーブル18における基
準時刻64の値の取得によりその設定が行なうことが出
来る。次にST32において同期性判定を行なう。
【0029】ST32においてはまず、タスク起動に必要
なアイテムのそれぞれのデータに対して基準時刻と同期
性判定期間22もしくは同期性判定期間63から導き出
される時間幅と判定時間幅に重なりがあるかどうかのチ
ェックが行なわれる。ここで、重なりの見られるデータ
が存在しないアイテムが一個でもある場合はST34に進
み、後述の処理を行なう。そうでない場合は、次にST3
3に進み、すべてのアイテムにおいて、現在重なりがあ
るデータよりもより重なりが長くなるデータが書きこま
れる可能性が存在しない場合は、GOODを返し、同期性判
定処理を終了する。また、タスク起動に必要とされるア
イテムのうちいずれかにおいて、現在重なりがあるデー
タよりもより重なりが長くなるデータが書きこまれる可
能性が存在する場合はST36に進む。ST36ではその可
能性がなくなるまでデータ書きこみの待機を行う。ST3
6においては、該アイテムのデータ書きこみが完了次
第、ST37に進むことも可能である。次にST37におい
て、待機している際にデータ書きこみが行なわれたかど
うかの判定をし、データ書きこみが行なわれた場合には
ST32に戻り、ST32の同期性判定プロセスを再び行な
う。また、待機している際に該アイテムのデータの書き
こみが行なわれなかった場合にはGOODを返し、同期性判
定処理を終了する。ここで、すべての必要アイテムにお
いてデータの時間幅と判定時間幅に重なりがあるデータ
が複数存在する場合には重なりが長いデータを選択す
る。その上でこれらのデータをアイテムテーブル17に
示されるアドレス24を用いて内部記憶14からデータ
管理プログラム11が読み出す。ここで、同期性判定に
おいては、それぞれのアイテム毎にデータの遅延を考慮
した相対時刻を用いた評価を行なう事もある。あるい
は、起動プログラム15によるタスク起動の際の同期性
判定ではアイテム毎に判定時刻および同期性判定期間を
設定することも可能である。
【0030】ST34においては判定条件を満たすデータ
が存在しないアイテムのデータ書きこみの待機が行なわ
れる。この待機時間は判定時間幅と該アイテムのデータ
の時間幅に重なりがあるデータが書きこみされる可能性
があるまでであり、すべての該アイテムに関して書きこ
みが行なわれると、次のST35に処理が進む。また、前
記の範囲内での待機時間が経過した場合も次のST35に
処理が進む。ST35においては、該アイテムのデータ書
きこみが全てなされたかどうかの判定が行なわれ、全て
書きこみがなされた場合にはST32に戻り、ST32の同
期性判定プロセスが再び行なわれる。また、該アイテム
の内、一個でも書きこみがなされないものがあった場合
には、NGが返され、同期性判定処理が終了する。
【0031】同期性判定処理が終了しNGが返された後に
行われる処理は、例えば、データ管理プログラム11に
よってパラメータ管理テーブル18における該タスクの
後処理65の値を取得する事により設定することが可能
である。まず、同期性判定における適合データが存在し
ないが、必要アイテムがそれぞれ少なくとも一個のデー
タを持つときに行われるものが、適合データ以外はそれ
ぞれのアイテムの最新値を使用して、起動タスクにパラ
メータとして渡す方法である。次にNGが返された時に無
条件に行なう事が出来るのがタスク起動の中断である。
あるいは、基準時刻がデータ生成時刻であれば、同期性
判定による適合データ書きこみまで待機を行なう処理
や、データ書きこみ元に対する問い合わせも行なう事が
出来る。設定条件はそれぞれのNGの要因によって行なう
処理を決めるように設定する事も可能である。これらの
条件の内で、起動データの書きこみ待機処理、データ書
きこみ元への問い合わせ処理においてはデータ書きこみ
が発生した場合には再度データの同期性判定処理を行な
う。また、プロセス内の同期性判定処理の回数に応じ
て、前記の設定条件を変更することも可能である。
【0032】タスク起動に必要なアイテム間でのデータ
の同期性判定処理とは別に、タスク起動の前段階でそれ
ぞれのタスク毎、もしくは処理計算機全体として設定さ
れる抑制アイテムのデータに対する抑制アイテムの同期
性判定処理が行なわれる。判定時間幅と重なりのあるデ
ータが抑制アイテムに書き込まれる可能性がなくなるま
で待機した後、図5に示すフローチャートのような抑制
アイテムの同期性判定処理が行なわれる。ここで、抑制
アイテムの同期性判定処理においては、データ管理プロ
グラム11はパラメータ管理テーブル18より該抑制ア
イテムの同期性判定期間63の設定が−1でなければ該
抑制アイテムの同期性判定期間63を取得する。ここ
で、該抑制アイテムの同期性判定期間63の取得が行な
われなければ、続いてアイテムテーブル17より該抑制
アイテムの同期性判定期間22の取得が行なわれる。以
下、図5のフローチャートに従って、データ管理プログ
ラム11による内部記憶14内のデータの同期性判定手
順について説明する。
【0033】抑制アイテムの同期性判定を行なう際に
は、データ管理プログラム11が、まずST21において
アイテムテーブル17を参照して、設定された抑制アイ
テムのデータが存在するかどうかのチェックを行なう。
次に、ST22において、抑制アイテムのデータの存否判
定を行ない、一個でもデータが存在すれば、ST23に進
む。しかし、一個のデータも存在しなければ、この抑制
アイテムの同期性判定プロセスではNGを返し、同期性判
定処理を終了する。そして、NGを返すと、タスク起動の
中断は行なわれない。ST23においてはアイテムテーブ
ル17の抑制アイテムに属するそれぞれのデータから基
準時刻の取得を行なう。ここで、基準時刻とは、データ
生成時刻23もしくはデータ書きこみ時刻25のいずれ
かであり、起動プログラム15あるいはデータ管理プロ
グラム11によってどちらの時間を基準時刻として用い
るかの設定が行なわれる。たとえば、データ管理プログ
ラム11によって設定がなされるときには、パラメータ
管理テーブル18の基準時刻64の値を取得することに
より、基準時刻の設定が行なわれることが出来る。次に
ST24において抑制アイテムの同期性判定を行なう。ST
24においては、それぞれのデータに対して、基準時刻
と同期性判定期間22もしくは同期性判定期間63から
導き出される時間幅と判定時間幅との間に重なりが存在
するかどうかのチェックが行なわれる。ここで、抑制ア
イテムのどのデータに関しても重なりが存在しない場合
には、NGが返され、抑制アイテムの同期性判定処理を終
了する。しかし、一個のデータでもその時間幅が判定時
間幅と重なりがあるものが存在すれば、GOODが返され、
起動しようとするタスクの起動処理は中断される。
【0034】いずれの起動方法においても前記のような
タスク起動に必要なすべてのパラメータについて同期性
判定での返り値がGOODで、かつ、抑制アイテムの同期性
判定の返り値がNGの場合にはこれらによって得られたデ
ータを元に該タスクの起動が行なわれる。また、必要パ
ラメータに対する同期性判定、および抑制アイテムの同
期性判定の返り値が共にNGの場合には設定に従って、該
タスクの起動の判定が行なわれる。
【0035】さらに、第4の実施例として図12に示す
ような迅速な仕分けが要求される新聞などの配送仕分け
システムへの応用について述べる。図12においてはま
ず81において印刷された新聞が1部づつ伝送路83へ
の積み込みを行う82に送られ、これらが82におい
て、配送地域毎に束にまとめられ、それぞれに配送地域
を意味するIDを示すバーコードが添付される。これらの
束は伝送路83を介して配送を行なうトラックへの積み
込み地点84に送付される。84においては、IDの示す
配送地域毎にトラックに積み込まれる。なお、このシス
テムにおいては、トラックへの積み込み地点84が複数
存在する。
【0036】本発明を応用したシステムでは82におい
て新聞を束にした後に伝送路83への積み込みを行う際
に図13に示すように、配送地域を示すID91と伝送
路への積み込み時刻92および同期性有効期間93から
なるメッセージを、センサ85を管理する計算機86に
送信する。ここで、センサ85は新聞の束の通過を検知
するセンサである。また、計算機86にはトラックの行
き先とどの伝送路の終端に停車しているかを示す停車位
置が組として記憶されている。ID91に対応する配送
地域の新聞を積み込むトラックに荷物を送付する伝送路
への分岐点に設置してあるセンサ85の反応時刻と伝送
路への積み込み時刻の関連性について、積み込み時刻9
2および同期性有効期間93を用いて判定し、同期性が
あると判定された場合にはIDをチェックし、該当する
束であれば、経路を変更してトラックへの伝送路に送り
込み、該当するトラックに積み込みを行う。ここで、同
期性の判定には、伝送路への積み込み時刻および伝送速
度から導き出される分岐点への予想到着時刻を用いて、
相対時刻により判定を行う。上述の手法を取る事によ
り、新聞の束を配達先に応じて、対応するトラックへ振
り分ける事を目的とする計算機86ではトラックの位置
に応じた処理が可能になる。また、トラックへの積み込
み地点、伝送路への積み込み地点の増加、場所の変更時
におけるアプリケーション変更が予想到着時刻の変更の
みでよいため、変更に要する工数が少なくなる。さら
に、ID認識機は、全ての束の通過時にIDの読み込み
を行わなくてよいため、ID認識機の処理負荷を軽減す
ることが出来る。さらに、新聞の束はID認識機の前を
通過する際に、IDの読み込み処理を全てのID認識機
によって行わなくて良くなるため、迅速な仕分けを行う
ことが出来る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、データに同期性判定期
間22もしくは同期性判定期間63をパラメータとして
添付してあるため、システム構成を考慮せずに時間的に
関連性のあるデータを紐付けして起動するタスクにパラ
メータとして渡すことで計算機にかかる処理負荷を軽減
する事ができる。
【0038】さらに、データ生成計算機の増設時などの
システム改造時にアプリケーションの改造を行なう必要
が少ないため、システム保守、設計時にかかる負担を大
幅に軽減することが出来る。
【0039】また、データ利用側において、同期性判定
期間63の設定により、タスク毎に同期性判定における
評価基準を設定する事が可能なため、システム改造を伴
わずに利用側の望むデータのみの取得を行なう事が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本起動方式が前提とするシステム構成図であ
る。
【図2】本起動方式が用いられるデータ利用計算機内部
の構成図である。
【図3】管理プログラム内部から呼び出されるアイテム
テーブルの構成図である。
【図4】第1の実施例における同期性判定処理のフロー
チャートである。
【図5】抑制アイテムの同期性判定処理のフローチャー
トである。
【図6】第2、第3の実施例における同期性判定処理の
フローチャートである。
【図7】従来の時間と共に変化するデータの最新値利用
を行なうシステム構成図である。
【図8】データ格納計算機内部の内部記憶の構成図であ
る。
【図9】本起動方式が用いられるデータ格納計算機内部
の構成図である。
【図10】管理プログラム内部から呼び出されるパラメ
ータ管理テーブルの構成図である。
【図11】センサデータのデータ間の組み合わせの例を
示す説明図である。
【図12】配送仕分けシステムの例を示す説明図であ
る。
【図13】伝送路への積み込み時にセンサを管理する計
算機に送信するメッセージのフォーマットを示す説明図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 克己 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5B098 AA10 FF01 GA04 GC17 GC18

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶装置を有する計算機を共通の伝送媒
    体に接続し、互いにデータのやり取りを行う分散計算機
    システムにおいて、データを提供する側はデータの発生
    した時刻をデータに添付して送信し、データを利用する
    側ではデータ提供側より送信されたデータを受信し、そ
    の受信データをデータ項目を示す識別子、データの発生
    した時刻、データを取得した時刻とともに記憶装置に格
    納し、タスク起動時に、該タスクの起動に必要な記憶装
    置に格納された複数データ項目のデータ間の同期性を判
    定するための期間を用いてタスク起動に必要なデータ項
    目毎に最も適合するデータを判定し、該タスクにそれら
    のデータを渡すタスク起動方式。
JP11204234A 1999-07-19 1999-07-19 タスク起動方式 Pending JP2001034486A (ja)

Priority Applications (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100362476C (zh) * 2004-07-02 2008-01-16 株式会社Ntt都科摩 任务管理***

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CN100362476C (zh) * 2004-07-02 2008-01-16 株式会社Ntt都科摩 任务管理***

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