JP2001033577A - 受動崩壊熱除去システムを具備した液体金属原子炉用の腐食軽減システム - Google Patents

受動崩壊熱除去システムを具備した液体金属原子炉用の腐食軽減システム

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JP2001033577A JP2000172837A JP2000172837A JP2001033577A JP 2001033577 A JP2001033577 A JP 2001033577A JP 2000172837 A JP2000172837 A JP 2000172837A JP 2000172837 A JP2000172837 A JP 2000172837A JP 2001033577 A JP2001033577 A JP 2001033577A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 湿含塩空気による腐食を防ぐと共に、二重容
器破裂が起きた場合にも重大な冷却材喪失事故を防止し
得る受動自然循環崩壊熱除去システムを備えた液体金属
原子炉の提供。 【解決手段】 原子炉は熱除去システム130を含む。
熱除去システムは、各格納容器68を間隔をあけて実質
的に包囲しているガードベッセル72、原子炉の外部の
周囲大気と流通した少なくとも1本の入口導管116、
及び原子炉の外部の周囲大気と流通した少なくとも1本
の出口導管118から構成され、これらによって伝熱流
体流路が形成される。熱除去システムは、空気冷却材が
上記流路を通って流れる際に空気冷却材の温度が露点温
度よりも高く維持されるように空気冷却材の温度を上昇
させるため上記の流路内に設けられた少なくとも1基の
熱交換器120をも含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は原子炉に関するも
のであり、具体的には、受動崩壊熱除去システムを備え
た液体金属原子炉に関する。
【0002】
【従来の技術】公知の液体金属原子炉は、通例、炉心と
一次ポンプと中間熱交換器(IHX)とで構成される放
射性一次系と、IHXで得た熱を蒸気発生器に伝える非
放射性二次ナトリウムループとを含んでいる。一次系の
基本ユニット(炉心、IHX及び一次ポンプ)は、単一
の大形原子炉容器内に配置されることもあるし(プール
型構成)、独立した容器に配置して互いに配管で連結す
ることもある(ループ型構成)。トップエントリールー
プ(TEL)型構成においては、万一配管が破裂した場
合にも冷却材の喪失を防止するため、一次配管はユニッ
ト容器の上方に配置された非常に短い逆U字形の管から
なる。この構成では、一次ナトリウム配管の長さ及び一
次系自体の寸法(フットプリント)も最小限に抑えられ
る。
【0003】ループ型構成では、ユニット容器同士を一
次配管で連結して、冷却材が原子炉容器内に位置する炉
心を通って、IHX容器、次いでポンプ容器、そして再
度炉心に戻るように冷却材を循環させる。運転中は、炉
心で発生した熱をIHXで非放射性二次ナトリウムへと
連続的に伝えるため、この過程が連続的に繰返される。
原子炉容器及び付属容器は、コンクリート製格納庫の内
部に収容されている。プール型プラントの場合も、全て
のユニットが同じ容器内に配置されていることを除け
ば、一次ユニット間には同じ流路が用いられる。
【0004】原子炉の運転停止後の過熱及び通常停止時
熱除去システムの喪失から原子炉構造物を保護するた
め、停止時崩壊熱除去システムが設けられている。この
システムは、(1) 小形の補助IHXユニットから補助二
次ナトリウム−空気ダンプ熱交換器を介して大気中に熱
を伝達する冗長補助液体金属ループからなる場合もあれ
ば、(2) ユニット容器を通して自然循環空気が流れるよ
うな空気流路を設けて、一次格納庫を冷却しながらユニ
ット容器からの対流熱伝達によって停止時崩壊熱を除去
する場合もある。残留熱除去システムは、崩壊熱除去シ
ステム(DHRS)と呼ばれるのが通例である。受動D
HRSは、外気を原子炉格納庫内に導入し、一次容器の
外面に沿って流し、原子炉格納庫から排出して崩壊熱を
大気中に運び去るための複数の通路を含んでいる。
【0005】格納容器の下方部分としても機能する独立
の密着結合ガードベッセルの内部にナトリウム含有容器
を収容することによって、原子炉容器に漏れが発生した
場合にも冷却材喪失事故が防止される。原子炉容器とガ
ードベッセル又は下部格納容器の両方が同時に破損しな
ければ重大な冷却材喪失事故は起こり得ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】世界の多くの施設で
は、原子力発電所は海に近い場所にある。このことは、
原子炉からの崩壊熱を大気へと伝えるDHRSに利用さ
れる部品が湿った含塩空気に暴露されることを意味す
る。湿った含塩空気は、DHRS内部の腐食の可能性を
高めるおそれがある。特に、湿った含塩空気の温度が露
点より低くなると、塩水がDHRS部品上で凝縮する。
【0007】そこで、湿った含塩空気に起因する腐食の
増加を防ぐと共に、二重容器破裂が起こった場合にも重
大な冷却材喪失事故を防止し得るような受動自然循環D
HRSを備えた液体金属原子炉が提供できれば望まし
い。
【0008】
【課題を解決するための手段】ある実施形態では、流入
した冷却用空気が問題となる原子炉部品に接触する前に
空気の温度が露点よりも低い温度に下がるのを防ぐDH
RSを含んだ液体金属原子炉が提供される。流入する空
気の温度を露点よりも高く維持することによって、腐食
過程における不可欠の要素である電解液がDHRS中に
存在しなくなり、DHRS流路内における腐食のおそれ
が大幅に低減する。
【0009】かかる原子炉は、コンクリート製原子炉格
納庫と、原子炉格納庫内に位置し原子炉遮蔽甲板に連結
された少なくとも1基の一次容器とを含んでいる。各一
次容器は、格納容器によって間隔をあけて実質的に包囲
されている。かかる原子炉は、熱除去システムも含んで
いる。この熱除去システムは、各格納容器を間隔をあけ
て実質的に包囲しているガードベッセル、原子炉の外部
の周囲大気と流通した少なくとも1本の入口導管、及び
原子炉の外部の周囲大気と流通した少なくとも1本の出
口導管を含んでいる。入口導管、各一次容器のガードベ
ッセルと各一次容器の格納容器との間の空間、及び出口
導管によって伝熱流体流路が形成される。この熱除去シ
ステムは、空気冷却材が上記流路を通って流れる際に空
気冷却材の温度が露点温度よりも高く維持されるように
空気冷却材の温度を上昇させるため上記の流路内に設け
られた少なくとも1基の熱交換器をも含んでいる。
【0010】上記の熱除去システムは、少なくとも1本
の格納庫入口導管、ガードベッセルとコンクリート製原
子炉格納庫との間の空間、及び少なくとも1本の格納庫
出口導管によって形成された第2の流路をも含んでい
る。かかる第2の流路内には、空気冷却材が第2の流路
を通って流れる際に空気冷却材の温度を露点温度よりも
高く維持するための少なくとも1基の熱交換器が設けら
れる。
【0011】上記の液体金属原子炉においては、除去さ
れた熱を利用して流入する空気の温度を露点よりも高く
上昇させることによって、原子炉格納容器に沿って外気
を導いて原子炉から外部の周囲空気に炉心崩壊熱を伝達
する導管、通路及び構造物の内部での腐食のおそれがな
くなる。その上、上記原子炉のガードベッセルは、原子
炉容器及び格納容器の両方が万一破損した場合にも放射
能の放出を防止する。かかる原子炉は、かかる二重容器
漏れが起こった場合にも原子炉格納庫の冷却を維持する
ことによって崩壊熱の除去を継続する。さらに、かかる
原子炉は一次容器を懸架する原子炉甲板を支持するため
のより安価な方法をも提供する。
【0012】
【好ましい実施の形態】図1は、プール型液体金属原子
炉12用の受動崩壊熱除去システム10の概略断面図で
ある。原子炉12は原子炉一次容器14を含んでいる
が、原子炉一次容器14は、長手軸が鉛直方向上向きに
延びるように配置されかつ上部開口16を有する円筒形
タンクからなり、タンクの上部開口は遮蔽甲板18に固
定されかつ甲板18で覆われている。原子炉一次容器1
4は液体金属冷却材(例えば、金属ナトリウム)のプー
ル20を収容しており、液体金属プール20中には核分
裂性燃料物質からなる熱発生用炉心22が実質的に沈ん
でいる。燃料物質の核***速度は、炉心22内部に出入
りする中性子吸収用制御棒(図示せず)で調節される。
【0013】原子炉一次容器14は、それを同心状に包
囲する格納容器24の内部に格納容器24と間隔をあけ
て封入されている。原子炉一次容器14と格納容器24
の間の空間26は封止されており、通例は窒素又はアル
ゴンのような比較的不活性なガスで満たされている。格
納容器24の外壁30から間隔をあけて、円筒形バッフ
ル28が格納容器24と原子炉一次容器14を実質的に
それらの全長にわたって同心状に包囲している。また、
円筒形バッフル28の外壁34から間隔をあけて、ガー
ドベッセル32が円筒形バッフル28を同心状に包囲し
ている。円筒形バッフル28は格納容器24とガードベ
ッセル32の間で下方へと延在し、実質的に原子炉一次
容器14の底部にまで達しているが、その終端はガード
ベッセル32の底部36よりも少し上方にある。かくし
て、円筒形バッフル28は、その下端38の下側で、ガ
ードベッセル32と円筒形バッフル28の間の空間40
と、円筒形バッフル28と格納容器24の間の空間42
とを流通させる。
【0014】ガードベッセル32は支持スカート44を
含んでいて、支持スカート44を基礎マット46に載置
する。ガードベッセル32は上部支持フランジ48も含
んでいる。上部支持フランジ48と遮蔽甲板18の間に
は複数の遮蔽甲板支柱50が延在していて、遮蔽甲板1
8が基礎マット46及びガードベッセル32で支持でき
るようになる。
【0015】原子炉12は、空間40と流通した周囲空
気入口導管52、及び空間42と流通した空気出口導管
54を含んでいる。受動崩壊熱除去システム10は、空
気入口導管52と空間40と空間42と空気出口導管5
4を組合わせたものである。
【0016】受動崩壊熱除去システム10は、炉心22
で発生した熱を除去する。作動において、炉心22で発
生した熱は液体金属冷却材20の自然対流によって炉心
22から外側に向かって原子炉一次容器14へと運ばれ
る。熱は次いで主に熱放射によって不活性ガス含有空間
26を横切って格納容器24へと伝わる。熱は、格納容
器24と接した空間42内に含まれる空気によって吸収
され、加熱によって生じる上昇気流によって運び去ら
れ、空間42及び出口導管54内に自然通風が起こる。
かかる自然通風によって、新鮮な空気が入口導管52内
へと吸い込まれ、空間40及び42を通って出口導管5
4から出ていく。
【0017】図2は、本発明の一つの実施形態に係るト
ップエントリーループ(TEL)型液体金属原子炉60
の概略断面図である。TEL型原子炉は、各々特定の役
割又は機能を果たす1群の独立した一次冷却材含有容器
を含んでいる。具体的には、原子炉60はエネルギーを
発生する炉心(図示せず)を収容する一次ユニット6
2、液体金属冷却材を循環させるためのポンプユニット
64、及び一次液体金属冷却材によって運ばれた発生熱
を、発電用タービン発電機を駆動するための蒸気の発生
に用いられる非放射性二次冷却材へと伝達するための熱
交換器ユニット66を含んでいる。
【0018】上述の原子炉12と同様に、一次ユニット
62には原子炉一次容器が含まれており、原子炉一次容
器は、それを同心状に包囲している格納容器68の内部
に格納容器68と間隔をあけて封入されている。格納容
器68から間隔をあけて、円筒形バッフル70が格納容
器68を実質的にその全長にわたって同心状に包囲して
いる。また、円筒形バッフル70から間隔をあけて、ガ
ードベッセル72が円筒形バッフル70を同心状に包囲
している。ガードベッセル72と円筒形バッフル70の
間及び格納容器68と円筒形バッフル70の間には、そ
れぞれ空間74及び76が形成されている。空間74及
び76は円筒形バッフル70の下端78で互いに流通し
ている。
【0019】ポンプユニット64及び熱交換器ユニット
66も同様な構造を有している。具体的には、ポンプユ
ニット64は格納容器80内に封入されたポンプ容器、
格納容器80をその全長にわたって同心状に包囲してい
る円筒形バッフル82、及び円筒形バッフル82から間
隔をあけて円筒形バッフル82を同心状に包囲している
ガードベッセル84を含んでいる。ガードベッセル84
と円筒形バッフル82の間及び格納容器80と円筒形バ
ッフル82の間には、それぞれ空間86及び88が形成
されている。空間86及び88は円筒形バッフル82の
下端90で互いに流通している。
【0020】熱交換器ユニット66は、格納容器92内
に封入された熱交換器容器、格納容器92をその全長に
わたって同心状に包囲している円筒形バッフル94、及
び円筒形バッフル94から間隔をあけて円筒形バッフル
94を同心状に包囲しているガードベッセル96を含ん
でいる。ガードベッセル96と円筒形バッフル94の間
及び格納容器92と円筒形バッフル94の間には、それ
ぞれ空間98及び100が形成されている。空間98及
び100は円筒形バッフル94の下端102で互い流通
している。
【0021】空間74,86及び98は、ユニット6
2,64及び66の上端104で互い流通している。ま
た、空間76,88及び100はユニット62,64及
び66の上端104で互い流通している。
【0022】一次冷却材含有容器62,64及び66
は、コンクリート製原子炉格納庫106に収容される。
通例、コンクリート製格納庫106は一次冷却材含有容
器62,64及び66が地面よりも低い位置にくるよう
に実質的に地下に位置している。ユニット62,64及
び66は、遮蔽甲板108に固定されかつ遮蔽甲板10
8で覆われる。ガードベッセル72,84及び96はそ
れぞれ支持スカート109,110及び112を含んで
おり、これらのスカートは、耐震隔離された基礎マット
114上に設置される。ガードベッセル72,84及び
96は、遮蔽甲板108と連結しそれを支持する。ガー
ドベッセル72,84及び96には、空気入口116及
び空気出口118のプレナム内で水平方向に空気が流れ
るようにする流路が設けられる。
【0023】ユニット62,64及び66は、ユニット
62,64及び66間で液体金属冷却材が流れるように
する複数のトップエントリーループ115で連結されて
いる。
【0024】原子炉60は、空間74,86及び98と
流通した複数の冷却用周囲空気入口導管116(1本の
みを示す)と、空間76,88及び100と流通した複
数の空気出口導管118(1本のみを示す)とを含んで
いる。各々の周囲空気入口導管116及び各々の空気出
口導管118は、再生式空気間熱交換器120と連結し
ている。熱交換器120は、出口導管118を流れる空
気が運ぶ熱の一部を、入口導管116を流れる周囲空気
へと伝達して、流入空気の温度を上げて露点よりも高く
する。冷却用空気の温度を露点よりも高く維持すること
によって、空気に含まれる水分が原子炉部品上で凝縮し
なくなる。従って、入口導管116、出口導管118並
びに空間74,76,86,88,98及び100を含
む受動崩壊熱除去システム内には、腐食過程に不可欠の
要素である電解液が存在しなくなる。電解液が存在しな
ければ、腐食の可能性は大幅に低減する。
【0025】原子炉60は、原子炉格納庫106から熱
を除去するための受動原子炉格納庫冷却システムも含ん
でいる。複数の周囲空気入口導管124(1つのみを示
す)が、コンクリート製格納庫106とガードベッセル
72,84及び96とで形成される空間126と流通し
ている。また、複数の空気出口導管128(1つのみを
示す)が空間126と流通している。空気入口導管12
4で冷却用周囲空気が空間126内に導入されると、空
気はガードベッセル72,84及び96と接触して熱を
吸収し、次いで空気出口導管128を通して空間126
から出ることによって熱を除去する。
【0026】空気入口導管124と空気出口導管128
は同軸配置として構成され、各々の出口導管128は入
口導管124の内側に入口導管124と同軸に配置され
る。出口導管128中を流れる空気から出口導管壁12
9を通して入口導管124中を流れる周囲空気へと熱が
伝えられ、流入空気の温度が上がって露点よりも高くな
る。
【0027】崩壊熱は原子炉60から受動崩壊熱除去シ
ステム130によって除去されるが、このシステム13
0は、空気入口導管116、空間74,76,86,8
8,98及び100、空気出口導管118及び再生式熱
交換器120を含む。一次ユニット62で発生した熱
は、一次冷却材含有容器62,64及び66の内部を循
環する液体金属冷却材から、熱放射によって不格納容器
68,80及び92へと伝達される。熱は、格納容器6
8,80及び92と接した空間76,88及び100内
に含まれる空気によって吸収され、加熱によって生じる
上昇気流によって運び去られ、空間76,88及び10
0及び出口導管118内に自然通風が起こる。かかる自
然通風によって、新鮮な空気が入口導管116内に吸い
込まれ、空間74,86及び98を通り、空間76,8
8及び100内で加熱され、出口導管118から出てい
く。出口導管118を通して運ばれる熱の一部は、再生
式熱交換器120によって、入口導管116を通って流
入する空気へと伝達される。
【0028】同様に、格納庫入口導管124から流入
し、空間126を通って流れ、格納庫出口導管128か
ら出ていく周囲空気によって原子炉格納庫106は冷却
される。入口導管124と出口導管128は同軸に配置
されているため、流入空気は出口導管128から入口導
管124への熱伝達によって露点よりも高い温度に維持
される。
【0029】別の実施形態では、熱交換器120を使用
する代りに、入口導管114と出口導管116を同軸に
配置して、流入空気に熱を伝達してその温度を露点より
も高い温度まで上げるようにすることもできる。また、
流入空気に熱を伝えるのに、格納庫入口導管124と格
納庫出口導管128を同軸に配置する代りに、それらが
再生式熱交換器を通るようにすることもできる。
【0030】例えば原子炉容器及び格納容器68の両方
が漏れるという二重容器漏れが万一発生した場合には、
空気入口ダンパ121及び空気出口ダンパ122を閉じ
ることによってナトリウム冷却材の燃焼及び放射能の放
出を防ぐことができる。この場合、崩壊熱は格納庫入口
導管124及び格納庫出口導管128によって原子炉6
0から除去される。
【0031】図3は本発明の別の実施形態に係る液体金
属原子炉150の概略断面図であり、図4は液体金属原
子炉150の概略上面図である。原子炉150は、複数
の原子炉一次ユニット152及び液体金属循環導管15
6によって一次ユニット152に連結された複数の対応
蒸気発生器ユニット154を含むプール型液体金属原子
炉である。一次ユニット152及び蒸気発生器ユニット
154は、コンクリート製格納庫158内に配置され
る。上述の原子炉12と同じく、各々の原子炉一次ユニ
ット152はそれを同心状に包囲している格納容器16
0の内部に格納容器160と間隔をあけて封入された原
子炉一次容器を含んでいる。格納容器160から間隔を
あけて、円筒形バッフル162が格納容器160を実質
的にその全長にわたって同心状に包囲している。また、
円筒形バッフル162から間隔をあけて、ガードベッセ
ル164が円筒形バッフル162を同心状に包囲してい
る。ガードベッセル164と円筒形バッフル162と間
及び格納容器160と円筒形バッフル162の間には、
それぞれ空間166及び168がそれぞれ形成されてい
る。空間166及び168は、円筒形バッフル162の
下端170で互いに流通している。
【0032】原子炉一次ユニット152は、遮蔽甲板1
72に固定されかつ遮蔽甲板172で覆われている。ガ
ードベッセル164は支持スカート174を含んで、支
持スカート174は耐震隔離された基礎マット176上
に載置される。ガードベッセル164は、遮蔽甲板17
2と連結していて遮蔽甲板172を支持している。原子
炉150は、空間166と流通した周囲空気入口導管1
73、及び空間168と流通した空気出口導管178を
含んでいる。
【0033】原子炉150は、原子炉格納庫158から
熱を除去するための受動原子炉格納庫冷却システムをも
含んでいる。複数の周囲空気入口導管182が、コンク
リート製格納庫158とガードベッセル164とで形成
された空間184と流通している。また、複数の空気出
口導管186が空間184と流通している。空気入口導
管182から冷却用周囲空気が空間184内に導入され
ると、空気はガードベッセル164と接触して熱を吸収
し、次いで空気出口導管186を通って空間184から
出て熱を除去する。
【0034】空気入口導管182と空気出口導管186
は同軸配置で構成され、各々の出口導管186は対応入
口導管182の内側に入口導管182と同軸に配置され
ている。出口導管186中を流れる空気から出口導管壁
188を介して入口導管182中を流れる周囲空気へと
熱が伝達され、流入空気の温度が上昇して露点よりも高
くなる。
【0035】二重容器漏れが万一発生した場合にも、入
口導管173及び出口導管178中にそれぞれ配置され
た入口ダンパ175及び出口ダンパ177を閉じること
により、上述の通り原子炉格納庫冷却システムが対流に
よってガードベッセル164から崩壊熱を除去するの
で、崩壊熱の除去は維持される。
【0036】別の実施形態では、液体金属原子炉は第3
の容器(つまりガードベッセル)を含まず、崩壊熱は格
納容器と円筒形バッフル28との間の空間を通って循環
する空気によって除去される。この場合、空気入口には
上記のような再生式熱交換器が含まれる。
【0037】上記のような液体金属原子炉60及び15
0においては、除去された熱を利用して流入空気の温度
を上昇させて露点よりも高くすることで、原子炉格納容
器に外気を導いて原子炉60及び150から外部の周囲
空気へと炉心崩壊熱を伝達するための空間及び構造物の
内部での腐食のおそれがなくなる。かかる熱の伝達は、
空気間熱交換器120によって達成されるか、或いは原
子炉60及び150内における空気入口導管と空気出口
導管の同軸配置によって達成される。また、原子炉容器
及び格納容器の両方が万一破損した場合には、入口ダン
パ121又は175及び出口ダンパ122又は177を
閉じることによって、崩壊熱の除去が継続されると共
に、原子炉60及び150からの放射能の放出が防止さ
れる。かかる二重容器漏れが発生した場合の崩壊熱除去
は、二重容器破裂のためにナトリウムで満たされたガー
ドベッセルの対流冷却を可能にするように設計された原
子炉格納庫冷却システムによって達成される。入口ダン
パ及び出口ダンパを閉じて原子炉系をシールすることに
よって入口導管及び出口導管を通しての放射能の放出が
防止されると共に、酸素及び水蒸気がナトリウムプール
に到達するのを防止することによってナトリウムプール
に起こった火災も消火される。また、原子炉60及び1
50は原子炉一次容器を懸架する原子炉甲板を支持する
ためのより安価な方法をも提供する。
【0038】以上、本発明を様々な実施形態に関して説
明し例示してきたが、請求項に記載された技術的思想及
び技術的範囲内において修正を加えて本発明を実施でき
ることは当業者には自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プール型液体金属原子炉用の受動崩壊熱除去
システムの概略断面図である。
【図2】 本発明の一つの実施形態に係るトップエント
リーループ型液体金属原子炉の概略断面図である。
【図3】 本発明の別の実施形態に係るプール型液体金
属原子炉の概略断面図である。
【図4】 図3に示した液体金属原子炉の概略上面図で
ある。
【符号の説明】
60 原子炉 62 一次容器 64 ポンプユニット 66 熱交換器ユニット 68 格納容器 70 円筒形バッフル 72 ガードベッセル 74 空間 80 格納容器 84 ガードベッセル 86 空間 92 格納容器 96 ガードベッセル 98 空間 106 原子炉格納庫 108 原子炉遮蔽甲板 115 トップエントリーループ導管 116 入口導管 118 出口導管 120 熱交換器 121 ダンパ 122 ダンパ 124 格納庫入口導管 126 空間 128 格納庫出口導管 130 熱除去システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21D 1/00 G21D 1/02 A 1/02 1/00 W

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製原子炉格納庫と、該原子
    炉格納庫内に位置し原子炉遮蔽甲板(108)と連結し
    た少なくとも1基の一次容器(62)であって各々が格
    納容器(68)によって間隔をあけて実質的に包囲され
    ている一次容器(62)と、熱除去システム(130)
    とを含む原子炉(60)であって、該熱除去システム
    (130)が、 各々が対応格納容器(68)を間隔をあけて実質的に包
    囲している少なくとも1基のガードベッセル(72)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気と流通した少なく
    とも1本の入口導管(116)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気と流通した少なく
    とも1本の出口導管(118)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気からの空気冷却材
    を流すための第1の伝熱流体流路であって、上記少なく
    とも1本の入口導管(116)と、各一次容器(62)
    のガードベッセル(72)と各一次容器(62)の格納
    容器(68)との間の空間(74)と、上記少なくとも
    1本の出口導管(118)とを含む第1の伝熱流体流
    路、及び上記空気冷却材が上記第1の流路を通って流れ
    る際に空気冷却材の温度が露点温度よりも高く維持され
    るように空気冷却材の温度を上昇させるため上記第1の
    流路内に設けられた少なくとも1基の熱交換器(12
    0)を含んでいる、原子炉(60)。
  2. 【請求項2】 前記第1の流路内に設けられた前記少な
    くとも1基の熱交換器(120)が少なくとも1基の耐
    食性気体間熱交換器(120)を含む、請求項1記載の
    原子炉(60)。
  3. 【請求項3】 前記第1の流路内に設けられた前記少な
    くとも1基の熱交換器(120)が、入口導管(11
    6)の内側に入口導管(116)と同軸に配置された出
    口導管(118)を含む、請求項1記載の原子炉(6
    0)。
  4. 【請求項4】 熱除去システム(130)が各格納容器
    (68)を間隔をあけて実質的に囲んでいる円筒形バッ
    フル壁(70)をさらに含んでおり、かつ前記第1の流
    路が前記少なくとも1本の入口導管(116)と、各一
    次容器(62)のガードベッセル(72)と円筒形バッ
    フル壁(70)との間の空間(74)と、円筒形バッフ
    ル壁(70)と各一次容器(62)の格納容器(68)
    との間の空間(76)と、前記少なくとも1本の出口導
    管(118)とを含んでいる、請求項1記載の原子炉
    (60)。
  5. 【請求項5】 熱除去システム(130)が当該原子炉
    (60)の外部の周囲大気からの空気冷却材を原子炉格
    納庫(106)に流入・流出させるための第2の伝熱流
    体流路をさらに含んでおり、該第2の流路が少なくとも
    1本の格納庫入口導管(124)と、ガードベッセル
    (72)とコンクリート製原子炉格納庫(106)との
    間の空間(126)と、少なくとも1本の格納庫出口導
    管(128)とを含んでおり、かつ前記空気冷却材が前
    記第2の流路を通って流れる際に空気冷却材の温度が露
    点温度より高く維持されるように空気冷却材の温度を上
    昇させるための少なくとも1基の熱交換器(120)が
    前記第2の流路内に設けられている、請求項1記載の原
    子炉(60)。
  6. 【請求項6】 前記第2の流路内に設けられた前記少な
    くとも1基の熱交換器(120)が少なくとも1基の耐
    食性気体間熱交換器を含む、請求項5記載の原子炉(6
    0)。
  7. 【請求項7】 前記第2の流路内に設けられた前記少な
    くとも1基の熱交換器(120)が、格納庫入口導管
    (126)の内側に格納庫入口導管(126)と同軸に
    配置された格納庫出口導管(128)を含む、請求項5
    記載の原子炉(60)。
  8. 【請求項8】 当該原子炉(60)が少なくとも1基の
    一次伝熱液体金属冷却材ループをさらに含んでいて、該
    冷却材ループが、容器内に収容されたポンプユニット
    (64)、容器内に収容された熱交換器ユニット(6
    6)、及び一次容器(62)とポンプユニット容器(6
    4)と熱交換器ユニット容器(66)を直列に連結する
    複数のトップエントリーループ導管(115)を含み、
    かつ各ユニット容器(64,66)が格納容器(80,
    92)によって間隔をあけて実質的に包囲されている、
    請求項1記載の原子炉(60)。
  9. 【請求項9】 熱除去システム(130)が、前記一次
    伝熱液体金属冷却材ループの各ユニット容器(64,6
    6)を実質的に包囲しているガードベッセル(84,9
    6)をさらに含む、請求項8記載の原子炉(60)。
  10. 【請求項10】 前記第1の流路が、各ユニット容器
    (64,66)のガードベッセル(84,96)と各ユ
    ニット容器(64,66)の格納容器(80,92)と
    の間の空間(86,98)をさらに含む、請求項9記載
    の原子炉(60)。
  11. 【請求項11】 前記第2の流路が、各ユニット容器
    (62,64,66)のガードベッセル(72,84,
    96)とコンクリート製原子炉格納庫(106)との間
    の空間(126)をさらに含む、請求項9記載の原子炉
    (60)。
  12. 【請求項12】 前記熱除去システム(130)が、各
    入口導管(116)及び各出口導管(118)中に設け
    られたダンパ(121,122)をさらに含む、請求項
    1記載の原子炉(60)。
  13. 【請求項13】 コンクリート製原子炉格納庫と、該原
    子炉格納庫(106)内に位置し原子炉遮蔽甲板(10
    8)と連結した少なくとも1基の一次容器(62)であ
    って各々が格納容器(68)によって格納容器(68)
    と間隔をあけて実質的に包囲されている一次容器(6
    2)と、熱除去システム(130)とを含む原子炉(6
    0)であって、該熱除去システム(130)が、 各々が格納容器(62)を間隔をあけて実質的に囲んで
    いる円筒形バッフル壁(70)、 各々が対応格納容器(68)と円筒形バッフル壁(7
    0)を間隔をあけて実質的に包囲している少なくとも1
    基のガードベッセル(72)であって、隣合ったガード
    ベッセル(72)同士が流通しているガードベッセル
    (72)、当該原子炉(60)の外部の周囲大気と流通
    した少なくとも1本の入口導管(116)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気と流通した少なく
    とも1本の出口導管(118)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気からの空気冷却材
    を流すための第1の伝熱流体流路であって、上記少なく
    とも1本の入口導管(116)と、各一次容器(14)
    のガードベッセル(72)と円筒形バッフル壁(70)
    との間の空間(74)と、円筒形バッフル壁(70)と
    各一次容器(62)の格納容器(68)との間の空間
    (76)と、上記少なくとも1本の出口導管(118)
    とを含む第1の伝熱流体流路、及び上記空気冷却材が上
    記第1の流路を通って流れる際に空気冷却材の温度が露
    点温度よりも高く維持されるように空気冷却材の温度を
    上昇させるため上記第1の流路内に設けられた少なくと
    も1基の熱交換器(120)を含んでいる、原子炉(6
    0)。
  14. 【請求項14】 前記第1の流路内に設けられた前記少
    なくとも1基の熱交換器(120)が少なくとも1基の
    耐食性気体間熱交換器(120)を含む、請求項13記
    載の原子炉(12)。
  15. 【請求項15】 前記第1の流路内に設けられた前記少
    なくとも1基の熱交換器(120)が、入口導管(11
    6)の内側に入口導管(116)と同軸に配置された出
    口導管(118)を含んでいる、請求項13記載の原子
    炉(60)。
  16. 【請求項16】 前記熱除去システム(130)が当該
    原子炉(60)の外部の周囲大気からの空気冷却材を原
    子炉格納庫(106)に流入・流出させるための第2の
    伝熱流体流路をさらに含んでおり、該第2の流路が少な
    くとも1本の格納庫入口導管(124)と、ガードベッ
    セル(68)とコンクリート製原子炉格納庫(106)
    との間の空間(126)と、少なくとも1本の格納庫出
    口導管(128)を含んでおり、かつ空気冷却材が前記
    第2の流路を通って流れる際に前記空気冷却材の温度が
    露点温度より高く維持されるように前記空気冷却材の温
    度を上昇させるため少なくとも1基の熱交換器が前記第
    2の流路内に設けられている、請求項13記載の原子炉
    (60)。
  17. 【請求項17】 前記第2の流路内に設けられた前記少
    なくとも1基の熱交換器が少なくとも1基の耐食性気体
    間熱交換器を含む、請求項16記載の原子炉(60)。
  18. 【請求項18】 前記第2の流路内に設けられた前記少
    なくとも1基の熱交換器が、格納庫入口導管(124)
    の内側に格納庫入口導管(124)と同軸に配置された
    前記格納庫出口導管(128)を含む、請求項16記載
    の原子炉(12)。
  19. 【請求項19】 熱除去システム(130)が、各入口
    導管(116)及び各出口導管(118)中に設けられ
    たダンパ(121,122)をさらに含む、請求項13
    記載の原子炉(12)。
  20. 【請求項20】 コンクリート製原子炉格納庫(10
    6)と、該原子炉格納庫(106)内に位置し原子炉遮
    蔽甲板(108)と連結した少なくとも1基の一次容器
    (62)であって各々が格納容器(68)によって間隔
    をあけて実質的に包囲されている一次容器(62)と、
    熱除去システム(10)とを含む原子炉(60)であっ
    て、該熱除去システム(10)が、 各々が格納容器(62)を間隔をあけて実質的に包囲し
    ている円筒形バッフル壁(70)、 各々が対応格納容器(68)及び円筒形バッフル壁(7
    0)を間隔をあけて実質的に包囲している少なくとも1
    基のガードベッセル(72)であって、隣り合ったガー
    ドベッセル(72)同士が流通しているガードベッセル
    (72)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気と流通した少なく
    とも1本の入口導管(124)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気と流通した少なく
    とも1本の出口導管(124)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気からの空気冷却材
    を流すための第1の伝熱流体流路であって、上記少なく
    とも1本の入口導管(124)と、各一次容器(62)
    のガードベッセル(68)とコンクリート製原子炉格納
    庫(106)との間の空間(126)と、上記少なくと
    も1本の出口導管(128)とを含む第1の伝熱流体流
    路、及び上記空気冷却材が上記第1の流路を通って流れ
    る際に空気冷却材の温度が露点温度よりも高く維持され
    るように空気冷却材の温度を上昇させるため上記第1の
    流路内に設けられた少なくとも1基の熱交換器を含んで
    いる、原子炉(60)。
  21. 【請求項21】 前記第1の流路内に設けられた前記少
    なくとも1基の熱交換器が少なくとも1基の耐食性気体
    間熱交換器を含む、請求項20記載の原子炉(12)。
  22. 【請求項22】 前記第1の流路内に設けられた前記少
    なくとも1基の熱交換器が、入口導管(124)の内側
    に入口導管(124)と同軸に配置された出口導管(1
    28)を含む、請求項20記載の原子炉(60)。
  23. 【請求項23】 コンクリート製原子炉格納庫(10
    6)と、該原子炉格納庫(106)内に位置し原子炉遮
    蔽甲板(108)と連結した少なくとも1基の一次容器
    (62)であって各々が格納容器(68)によって間隔
    をあけて実質的に包囲されている一次容器(62)と、
    熱除去システム(130)とを含む原子炉(60)であ
    って、該熱除去システム(130)が、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気と流通した少なく
    とも1本の入口導管(116)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気と流通した少なく
    とも1本の出口導管(118)、 当該原子炉(60)の外部の周囲大気からの空気冷却材
    を流すための第1の伝熱流体流路であって、上記少なく
    とも1本の入口導管(116)と、各一次容器(62)
    の格納容器(68)と一次容器(62)との間の空間
    (74)と、上記少なくとも1本の出口導管(118)
    とを含む第1の伝熱流体流路、及び上記空気冷却材が上
    記第1の流路を通って流れる際に空気冷却材の温度が露
    点温度よりも高く維持されるように空気冷却材の温度を
    上昇させるため上記第1の流路内に設けられた少なくと
    も1基の熱交換器(120)を含んでいる、原子炉(6
    0)。
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