JP2001032953A - 弁開閉動作増進装置 - Google Patents

弁開閉動作増進装置

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JP2001032953A
JP2001032953A JP11205065A JP20506599A JP2001032953A JP 2001032953 A JP2001032953 A JP 2001032953A JP 11205065 A JP11205065 A JP 11205065A JP 20506599 A JP20506599 A JP 20506599A JP 2001032953 A JP2001032953 A JP 2001032953A
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芳彦 川端
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路からのパイロット圧で開閉する弁V1
その開閉作用を迅速にする。 【解決手段】 流体流路に介設した開閉弁V1 にシリン
ダ2を設け、このシリンダ2内のピストン形弁体6の動
きによって弁開閉を行い、かつ、その弁動作を、前記流
体流路の流体圧により動くパイロット弁40によるシリ
ンダ2内への圧力の印加又は解放によって行う弁装置に
おける前記弁動作の増進装置50である。開閉弁V1
シリンダ2とパイロット弁40の間に介設されて、パイ
ロット弁40の前記開閉弁V1 の開閉動作時にパイロッ
ト弁40からパイロット圧を印加されて前記開閉弁V1
のシリンダ2内の圧aを外部に開放する。強制的に開放
すれば、開閉弁V1 の開閉作用も迅速になる。すなわ
ち、増進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、緊急遮断弁にお
けるその弁開閉動作を増進(増幅)させる装置及びその
増進装置を使用した緊急遮断弁(切換弁)に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、地震や山崩れ等による水
道配管の破損時に管路を緊急遮断して水を確保する緊急
遮断弁を特願平10−180737号において開示し、
地震時などに使用される非常用貯水槽設備における緊急
切換弁を特開平9−317910号公報及び特開平10
−132102号公報等において開示した。
【0003】それらの弁構造は、流体流路に介設した開
閉弁にシリンダを設け、このシリンダ内のピストンに前
記開閉弁の弁体を一体にして(連動させて)そのピスト
ンの動きによって弁開閉を行い、かつ、その弁開放又は
弁閉止を、前記流体流路の流体圧を検出するパイロット
圧による前記シリンダ内への圧力の印加又は解放によっ
て行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記水確保用緊急遮断
弁は基本的にはその緊急遮断状態は十分に満足のゆくも
のであるが、小型化を図ると、パイロット弁も小型化せ
ざるを得ず、そのパイロット弁の小型化はパイロット圧
の印加流路の縮小化を招き、このため、例えば、パイロ
ット排水量の減少を招いて、その作用が鈍くなって、緊
急遮断性能が低下する。
【0005】また、非常用貯水槽設備における弁にあっ
ては、その作動用シリンダが大きくなると、そのシリン
ダ内の流体(水)給排に時間がかかり、切換時間が遅く
なる。
【0006】この発明は、上記各弁作用の迅速化を図る
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、流体流路に介設した開閉弁にシリンダ
を設け、このシリンダ内のピストンに前記開閉弁の弁体
を連動させてそのピストンの動きによって弁開閉を行
い、かつ、その弁開放動作又は弁閉止動作を、前記流体
流路の流体圧により作動するパイロット弁による前記シ
リンダ内への圧力の印加又は解放によって行う弁装置に
おける、前記弁開放動作又は弁閉止動作の増進装置であ
って、前記開閉弁のシリンダと前記パイロット弁の間に
介設されて、パイロット弁の前記開閉弁の開閉動作時に
前記パイロット弁からパイロット圧を印加されて前記開
閉弁のシリンダ内の圧を外部に開放するようにしたので
ある。
【0008】このように、シリンダ内の圧を強制的に外
部に開放すれば、開閉弁の開閉作用も迅速になる。すな
わち、増速される。この迅速となることにより、パイロ
ット弁を開閉弁内に構成する場合等において、パイロッ
ト圧は開閉動作用信号として使用するため、その信号と
しての圧(流量)があればよく、このため、開閉弁のコ
ンパクト化によりそのパイロット弁が小型化しても、十
分に迅速な開閉作用を得ることができる。また、増進装
置の開放度合を調節することにより、上記開閉弁の開閉
作用速度も調節し得る。さらに、増速は増幅ともなるた
め、開閉弁の呼び径が変わっても、それに応じたパイロ
ット弁を用いることなく、対応できる。すなわち、増幅
度合の選択により同一のパイロット弁で対応し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】上記弁開閉動作を増進する装置の
実施形態としては、ケーシング内に受圧室と弁室をそれ
ぞれ形成し、その受圧室の受圧板と前記弁室内の弁体と
を一体化し、弁室を前記弁体が接離する弁座を介して外
部に開放し、前記受圧室を上記パイロット弁に連通する
とともに前記弁室を上記シリンダの圧開放室に連通し、
常時、前記弁室にシリンダ内の圧開放室の圧を導き入れ
てその圧により弁体を弁座に当接させ、パイロット弁の
作動時には、そのパイロット弁からパイロット圧を受圧
室に導き入れてその圧により受圧板を介し弁体を弁座か
ら離すようにした構成を採用し得る。
【0010】この構成における弁体動作の具体例として
は、上記受圧室にその内部を仕切るダイヤフラムを設
け、このダイヤフラムに上記受圧板を取付け、上記弁体
はフロートとして上下方向に移動可能なものとした構成
を採用できる。この構成では、常時は、弁室に導かれた
流体圧によりフロート弁が弁座に当接して閉弁し、受圧
板に所要圧がかかれば、その受圧板の移動によりフロー
ト弁が弁座から離れて弁室が外部に開放され、この開放
により開閉弁のシリンダ内が外部に開放される。
【0011】上記の弁開閉動作装置を付設した緊急遮断
弁の一実施形態としては、上記流路開閉弁が、弁箱内に
ピストン型弁体を挿入したシリンダ室を形成し、その弁
体の上流側からの受圧面積を前記シリンダ室の断面積よ
り小さくし、前記シリンダ室内に上流側から流体を流入
自在とし、シリンダ室内の下流側への開閉による前記弁
体の上下流側両面の受圧差により弁体を弁座に接離させ
て弁を開閉する緊急遮断弁であって、上記シリンダ室に
その内部を下流側に開閉する第1パイロット弁を設け、
上記弁体の上流側に流体の動圧を受ける受圧板を設け、
その受圧板の流体圧による流れ方向の動きにより、前記
第1パイロット弁を開閉して、前記弁体の上下流側両面
の流体動圧による受圧差を得て、正常時の受圧板の上流
側位置によって前記第1パイロット弁を開放し、異常時
の受圧板の下流側位置によって前記第1パイロット弁を
閉じるようになっており、上記弁体は、上流側から流体
圧を受ける弁体部と、その弁体部より受圧面積の大きい
ピストン部に分割し、その弁体部とピストン部をその軸
方向相互に移動自在にばねを介して連結し、その連結部
は、ピストン部の上流側で弁体部の外側に流体が流入可
能にされて、弁体部が弁開放位置のときに前記ばねによ
り弁体部がピストン部に対し上流側に動かされてその流
入が自在で、弁体部が弁閉止位置のとき流体圧により前
記ばねに抗してピストン部に対し下流側に動かされて流
入を阻止するようになっており、上記シリンダ室には、
前記ピストン部の上流側で弁体部の外側を弁箱外部に開
閉する第2パイロット弁を設け、その第2パイロット弁
は、弁体部が弁開放位置でのみ閉じるものであり、か
つ、上記ピストン部の上流側で弁体部の外側を弁箱外部
に開放するポートを設け、上記弁開閉動作増進装置のパ
イロット弁を上記第2パイロット弁とするとともに、上
記開閉弁のシリンダ内の外部への開放を上記ポートを介
した上記ピストン部の上流側で弁体部の外側の解放とし
た構成を採用し得る。
【0012】この構成において、具体的には、上記第2
パイロット弁に上記受圧室を連結するとともに、上記ポ
ートを上記弁室に連結し、前記第2パイロット弁の開放
により前記受圧室に弁体外側の圧を印加し、受圧板を介
してケーシング内の弁体を弁座から離すようにする。
【0013】この緊急遮断弁は、流体動圧が正常のと
き、弁体部とピストン部の連結部が流入可能で、ピスト
ン部の上流側で弁体部の外側に流体が流入してピストン
部の上下流側両面が同一受圧となり、受圧板が上流側位
置にあって、第1パイロット弁が開放していることによ
り、弁体は流体の動圧でもって下流側に押されて弁座か
ら離れて弁を開放する。この開放時、ピストン部の上下
流側両面に圧力差が殆んど生じないため、ピストン部は
弁体を動かす作用をなさず、全開状態が安定する。
【0014】一方、流体動圧が異常になると、その異常
圧により、受圧板が下流側に動いて第1パイロット弁が
閉じるとともに、弁体部がその連結ばねに抗して押さ
れ、上記第2パイロット弁が開放してピストン部の上流
側で弁体部の外側の流体が外部に流出可能となる。すな
わち、ピストン部の上下流側両面の受圧において、上流
側の圧力が低下し、下流側が高くなってピストン部が上
流側に移動可能となる。また、第一パイロット弁の閉止
により、シリンダ室内が上流側動圧と同じとなり、この
ため、弁体が上流側に動いて弁座に当接して、弁を閉じ
る。このとき、第2パイロット弁の開放により、増進装
置も作動してシリンダ内を開放してその閉弁作用を迅速
化する。
【0015】また、この弁開閉動作装置を付設した緊急
遮断弁の他の実施形態としては、上記流路開閉弁が、水
道本管に非常用貯水槽を介設したバイパス管を設け、そ
の水道本管とバイパス管の連通を開閉して、水道本管の
流れをバイパス管を通した状態と通さない状態にする流
路切換用として用いられ、弁箱内に同一軸上をスライド
する弁棒を設け、この弁棒を横切る仕切壁をその弁棒の
軸方向の3個所に設けて、前記弁箱内を前記軸方向に順
々に第1、第2、第3、第4の4室に分割し、その各室
にそれぞれポートを形成し、前記各仕切壁に前記弁棒が
貫通する連通孔を形成して、前記第1室と第2室の連通
孔周縁に第1弁座、第2室と第3室の連通孔周縁に第2
弁座、第3室と第4室の連通孔周縁に第3弁座をそれぞ
れ設け、前記弁棒には前記各弁座に接離してその連通孔
を開閉する弁体をそれぞれ設けた4方口切換弁であっ
て、上記弁箱に上記弁棒が挿入されたシリンダを設け、
このシリンダ内に、弁棒に連動したピストンを設けると
ともにそのピストンを第2の弁座から弁体が離れ、第
1、第3の弁座に弁体が当接する方向に付勢するばねを
設け、前記ピストンには上記水道本管内の水圧を前記ば
ねの付勢力に抗するように印加し、上記水圧が高い平常
時は、その水圧により、第1、第3弁座からそれぞれ弁
体が離れるとともに、第2弁座に弁体が当接し、上記水
圧が低い非常時には、上記ばねにより、第1、第3弁座
にそれぞれ弁体が当接するとともに、第2弁座から弁体
が離れるようにし、上記平常時は、水道本管の水圧を上
記シリンダ内に印加し、非常時には、水道本管からのシ
リンダ内への水圧の印加を遮断するパイロット弁をシリ
ンダに付設し、上記弁開閉動作増進装置のパイロット弁
を上記付設のパイロット弁として、そのパイロット弁の
遮断作用により上記シリンダ内の圧を開放する構成を採
用し得る。
【0016】この流路切換弁は、例えば圧力感知式パイ
ロット弁のパイロットポート及び第1ポートに水道本管
の水圧を導入し、第2ポートを流路切換弁のシリンダに
接続するとともに、第3ポートを外部に開放する(後述
の実施例参照)。このように配管すると、パイロット弁
により、シリンダ内に水道本管の水圧が適宜に印加さ
れ、流路切換弁は、そのピストンを介して、弁棒が自動
的に動き、流路開放又は遮断の状態が択一的になされ
て、平常時又は非常時の作用がなされる。とくに、この
流路切換弁は、一時的な水圧低下によって、非常時状態
になっても、水圧が戻れば、自動的に平常時状態に復帰
して、貯留槽内に水が流通するため、水が停滞して腐敗
することもない。また、同様に、遮断時、パイロット弁
により増進装置も作動されてシリンダ内を開放してその
閉弁作用を迅速化する。
【0017】
【実施例】一実施例を図1乃至図8に示し、この実施例
は、水道配管の破損時に管路を緊急遮断して水を確保す
る緊急遮断弁V1 に採用したものであり、両端が開口し
た円筒状の弁箱1の内部に円筒状シリンダ(シリンダ
室)2と弁座3とが設けられている。シリンダ2はリブ
4を介して弁箱1に支持され(図5参照)、弁箱1の内
面とシリンダ2との間には流路5が形成されている。弁
座3はシリンダ2の上流側に位置している。
【0018】シリンダ2の内側にはピストンをなす弁体
6がスライド自在に挿入されている。この弁体6は、先
端壁7とスリーブ8から成る弁体部6aと、リング部9
からなるピストン部6bとに分割され、先端壁7の中央
部には、上流側からシリンダ2内に流体を導入する小孔
10が設けられている。リング部9の外径はシリンダ2
の内径Bに一致しており、弁体6のスライドに伴い、ス
リーブ8はシリンダ2の先端部内面に摺動し、先端壁7
の周縁部が弁座3に接離して、流路5を開閉する。図
中、9aはパッキングである。
【0019】ピストン部6aの外径Aは、シリンダ2の
内径Bより小さく設定されており、弁体6の下流側の外
径はリング部9の外径、すなわちシリンダ2の内径Bと
なるため、弁体6の上流側受圧面積(A2 π/4)より
下流側受圧面積(B2 π/4、シリンダ2内の断面積)
が広くなり、弁体6の上下流側両面に同圧Pが働けれ
ば、P×A2 π/4<P×B2 π/4から、弁体6は弁
座3に向かって動く。
【0020】ピストン部6bは、シリンダ2の内面にパ
ッキング30を介して水密に摺動するピストン輪31と
その輪31と一体となったばね受32とから成り、ばね
ケース12に流通可能の間隙をもって移動する。ばね受
32と弁体部6a(先端壁7)との間にはばね33が設
けられて、ピストン部6bに対し弁体部6aを上流側に
付勢している。弁体部6aのスリーブ8はばね受33に
パッキング33aを介し水密に移動自在に嵌まり、スリ
ーブ8の端内面は欠如されてパッキング33aが対応し
ても流通可能となる(図1参照)。
【0021】ピストン部6bの上流側及び下流側にそれ
ぞれリブ4を貫通して外部に通じるポート34、35が
形成されて、このポート34はビス34aによって常時
は閉じられている。弁体部6aのスリーブ8の外面全周
には溝36が形成され、その溝36に臨むように、弁箱
1、リブ4及びシリンダ2を貫通した開閉弁(請求の範
囲でいう第2パイロット弁)40が設けられている。
【0022】シリンダ2の後端には蓋11が取り付けら
れ、この蓋11の中央部には上記筒状のばねケース12
が設けられている。ばねケース12の先端部にはパイロ
ット弁箱13が設けられ、小孔10を介して、パイロッ
ト弁箱13及びばねケース12には、流体の流れに対し
て進退するニードル14が挿入されている。ニードル1
4は、小孔10に流通可能な間隙をもって先端から流れ
方向にテーパ状に細くなっており、その先端部には、弁
体6の上流側において、流体の流れに対向して皿状に開
いた受圧板15が設けられている。
【0023】また、ニードル14には、パイロット弁箱
13内において、パイロット弁体16が設けられてい
る。一方、ばねケース12の先端にはパイロット弁座1
7が設けられており、パイロット弁体16がニードル1
4の進退に伴ってパイロット弁座17に接離するパイロ
ット弁(請求の範囲でいう第1パイロット弁)18が構
成されている。このパイロット弁18の流通は、弁体1
6の透孔16aを介して行われる。
【0024】ばねケース12内において、ニードル14
の外側にはコイルばね19が設けられている。ばねケー
ス12の後端にはキャップ20が被せられ、ばね19の
一端はキャップ20にねじ込まれたばね受21に、他端
はニードル14に設けられたフランジ22にそれぞれ当
接している。受圧板15は、ばね19により上流側に付
勢されており、この付勢力は、キャップ20に対してば
ね受21を回転させてねじ結合によって進退させること
により調整することができる。ばね受21には貫通孔2
3が形成されている。
【0025】上記開閉弁40は、図6に示すように、ね
じ付スリーブ41内に球状弁体42を挿入し、その弁体
42をばね受43a、43bを介してばね44により弁
座45に圧接したものである。一方のばね受43bは中
空のねじ軸となっており、そのねじ込み量により、弁体
42の弁座45への圧接力を調整する。スリーブ41の
先端には球状押圧子46が抜出し不能に挿入されてお
り、この押圧子46と弁体42の間に作動杆47が介設
されている。このため、図6(a)に示すように、開閉
弁40が弁体部スリーブ8の溝36に対応して押圧子4
6が溝36に嵌まると、ばね44により弁体42が弁座
45に当接して開閉弁40が閉じ、同図(b)、(c)
に示すように、溝36からずれると、押圧子46により
弁体42が押されて弁座45から離れ、開閉弁40が開
放する。なお、作動杆47及びばね押え43aは、スリ
ーブ41内面と流体が流通可能な間隙が形成されたり、
又は貫通孔が形成されて、流体が外部に円滑に流れ出る
ようになっている。
【0026】この開閉弁40にこの発明の特徴点である
増進具50が三方手動コック58を介して連結されてい
る。この増進具50は、図7に示すように、ケーシング
51内に受圧室52と弁室53をそれぞれ形成し、その
受圧室52にダイヤフラム54で支持された受圧板57
を設け、弁室33にはフロート弁55を設けている。弁
室53は上記ピストン部6bのポート35に連結され
て、常時、ピストン部6bの上流側aの水圧がかかって
いる。このため、常時は、フロート弁55は上昇して弁
座56に当接してその水圧を外部に逃がさない(図7
(a))。ポート35は中心貫通孔のビス35aがねじ
込まれて弁室53に連結されている。
【0027】受圧室52は上記開閉弁40に連結されて
おり、開閉弁40が開放してピストン部6bの上流側a
の水圧が印加すると、ダイヤフラム54の受圧面積が弁
座56の受圧面積より大きく、かつ、フロート弁55の
浮力を加えても、受圧板55の受圧がフロート弁58の
受圧より大きく設定されているため、フロート弁56が
弁座57から離れて弁室53、すなわちピストン部6b
の上流側aを解放する(同図(b))。
【0028】三方手動コック58は、図8(a)に示す
ように、常時は開閉弁40を受圧室52に連通している
が、初期においては、同図(b)に示すように、受圧室
52の圧(水圧)を抜く作用を行う。すなわち、初期通
水時、受圧室52に圧力が残っていると、フロート弁5
6が上昇して閉弁しない恐れがあるため、このコック5
8により、受圧室52を大気に開放して無圧状態とす
る。その後、(a)の状態に戻してスタンバイ状態とす
る。図中、59は手動レバーである。但し、初期通水時
の受圧が支障なければ、このコック58は省略し得る。
【0029】この実施例の緊急遮断弁V1 を管路に介在
させると、通水当初は、流体(矢印方向)が受圧板15
に当って、図2に示すようにパイロット弁18が閉じ、
この状態で、ビス34aを緩めたり、取り外してピスト
ン部6bの下流側bの空気を抜くと、それにつれて、又
は前後して弁体6が後退する。空気を抜き終れば、ビス
34aをねじ込んでポート34を閉じる。このとき、増
進具50の受圧室52も無圧状態とする。
【0030】この図2の状態から、管路内に流体が充満
すると、小孔10を通して流体がシリンダ2内(弁体6
内)に流入し、シリンダ2内圧(弁体6の下流側圧)が
上昇し、図1に示すように、弁体部6aは上流側に移動
し、ばね33の付勢力とその下流圧の和が上流圧と均り
合ったところで停止し、弁開放状態となる。この弁体6
の移動により、ピストン部6bと弁体部6aの連結部
(スリーブ8端とパッキング33aの間)に空隙が生じ
てピストン部6bの上流側で弁体部6aの外側(符号a
部分)に流体が流れ込む。このとき、開閉弁40は図6
(b)から(a)の状態に移行して、閉止状態となるた
め、その部分aは密封となって流体が充填された状態と
なる。この状態は、ピストン部6bの上下流側両面(a
部分とb部分)の受圧が同一となるため、ピストン部6
bは動かず、弁体6を動かす作用は行わない。このた
め、この緊急遮断弁V1 が閉弁されることもなく、シリ
ンダ2内が減圧されることもない。一方、受圧板15
は、ばねケース12内が流体により充填されて、その圧
の上昇により、その圧とばね19の付勢力により、上流
側に位置してパイロット弁18は開放する。
【0031】この状態で、過流速になると、受圧板15
がばね19の付勢力に勝って後退してパイロット弁18
を閉じるとともに、図2に示すように、弁体部6aがば
ね33に抗し後退してピストン部6bに押し付けられ
る。このとき、パッキング33aが弁体部6aの後部に
当接してピストン部6bの上流側aが閉じられるととも
に、弁体部6aの後退により、開閉弁40が図6(b)
のごとく溝36から外れて開放するため、ピストン部6
bの上流側aに流体の流入が阻止されるとともにその中
の流体を開放する。この作用と同時に、パイロット弁1
8が閉じたことにより、シリンダ2内(弁体6内)の流
体圧が上昇し、弁体6の上下流側両面の流体圧が同じに
なると、〔弁体6の外径A<シリンダ2の内径B〕か
ら、弁体6は上流側に動いて弁座3に当接して弁を閉じ
る。
【0032】このとき、開閉弁40は、図6(b)→
(a)→(c)の状態を経るが、その(a)の状態は瞬
時のため、a部分からの流体排出作用は維持されて、弁
体6の作用に支障はない。また、開閉弁40の開放によ
り、ピストン部6bの上流側aの水圧が増進具50の受
圧室52に印加(流入)してフロート弁56が弁座57
から離れてポート35を開放する。このため、前記上流
側aの水圧はこのポート35から増進具50を介して勢
いよく外部に逃げ、弁体6はスムースに閉じる。しか
し、ニードル14により、小孔10の流通面積が徐々に
減少されるため、ウォータハンマーは生じない程度にス
ムースに閉弁される。
【0033】流体圧(流速)が通常に戻れば、受圧板1
5がばね19により復帰してパイロット弁18が開き、
弁体6内の流体圧が降下し、弁体6が下流側に動いて弁
座3から離れ、開弁が行われる。なお、遮断状態から通
常状態に強制的に復帰させるには、ポート34のビス3
4aを外してピストン部6bの下流側bを開放すれば、
ピストン部6bの下流側bが減圧となって弁体6が下流
側に動いて開弁される。開弁後、ポート34は閉じる。
【0034】この実施例において、図1の通常状態で閉
弁するには、同図矢印のごとく、ポート35のビス35
aを外して、ピストン部6bの上流側(a部分)を開放
すると、弁体部6a内が減圧されて弁体部6aが後退
し、ピストン部6bの上流側aを弁体部6a内から閉じ
て、ピストン部6bの上下流側a、bに受圧差が生じ、
その差により、ピストン部6b、すなわち弁体6が上流
側に動いて弁座3に当接して閉弁がなされる。すなわ
ち、強制閉弁操作がなされる。
【0035】図9には他の実施例を示し、この実施例
は、図10に示す非常用貯水槽設備の緊急遮断弁V2
緊急開放弁V3 を1つの流路切換弁V5 でなしたもので
あり、この非常用貯水槽設備は、一般に、水道本管Sに
バイパス管Pを設けて、そのバイパス管Pに貯水タンク
(槽)Tを介設し、バイパス管Pの流出入側にそれぞれ
緊急遮断弁V2 、V2 を設けるとともに、バイパス管P
の間の水道本管Sに緊急開放弁V3 を設けたものであ
る。図中、113は消火栓、114は手動ポンプ、11
5は空気弁である。
【0036】そして、平常時は、緊急遮断弁V2 、V2
を開放し、緊急開放弁V3 を閉じ、水をa、b、c、d
の矢印のごとく流して、貯水タンクT内に貯水するとと
もに、その貯水タンクT内に水が停滞しないようにして
腐敗を防止している。一方、地震等の非常時(緊急時)
には、緊急遮断弁V2 、V2 を閉じ、緊急開放弁V3
開放し、水道本管Sの流れを確保するとともに、貯水タ
ンクTを水道本管Sから断ち切って、サイホン現象によ
る貯水タンクTからの水の流出を防ぎ、その水を確保す
る。
【0037】この実施例の流路切換弁V5 はパイロット
弁V4 により作動し、このパイロット弁V4 は、弁箱に
4つのポート61a、61b、61c、61dを有して
その弁箱上部にシリンダ70が形成されている。このシ
リンダ70内に、ベロフラム(藤倉ゴム(株)商品名)
などのダイヤフラム72が張設されている。このダイヤ
フラム72はシリンダ70内を上下に区画して、その中
央に弁棒63が貫通している。その貫通した弁棒63に
はピストン73がダイヤフラム72を介在して固着され
ており、このため、ダイヤフラム72の撓みに応じてピ
ストン73を介し弁棒63が上下動する。
【0038】シリンダ70の上部室内にはばね75が内
装されており、このばね75は下端がピストン73に、
他端がばね受け76に当接している(受けられてい
る)。そのばね受け76は、ボルト77のねじ込み量に
応じてシリンダ70内を移動してばね75を伸縮させ
る。このため、ボルト77のねじ込み量によって、ばね
75の付勢力が調整され、弁棒63の動き、すなわち、
弁体65が弁座66a、66bに接離するダイヤフラム
72への印加圧を調整し得る。その印加は、パイロット
ポート61dを通してなされる。
【0039】つぎに、流路切換弁V5 の構成は、図9に
おいて、80は弁箱であって、第1ポート(口)81a
と第2ポート(口)81bを有する一方の分割体80a
と、第3ポート(口)81cと第4ポート(口)81d
を有する他方の分割体80bと、一方の分割体80aの
蓋80cとから成り、両分割体80aと80b、一方の
分割体80aと蓋80cはそれぞれパッキング(シー
ル)82を介在してボルト83により一体化されてい
る。ボルト83は周囲適宜位置に設ける。
【0040】弁箱80の中央には弁棒84が挿入され、
この弁棒84は蓋80cと他方の分割体80b底面の軸
受85a、85bによって、その軸方向に移動自在に支
持されている。また、弁箱80内は、弁棒84を横切る
仕切り壁86a、86b、86cが設けられて、第1ポ
ート81aの第1室87a、第2ポート81bの第2室
87b、第3ポート81cの第3室87c、第4ポート
81dの第4室87dの4室に分割されている。
【0041】各仕切壁86a、86b、86cには弁棒
84が貫通する連通孔88a、88b、88cが形成さ
れて、その孔88a、88b、88cの周縁が第1、第
2、第3弁座89a、89b、89cとなっている。弁
棒84にはその弁座89a、89b、89cに接離する
弁体90a、90bが設けられており、同図実線に示す
ように、下側の弁体90bが第2弁座89bに当接して
いるときには、上側の弁体90aは第1弁座89aから
離れ、同図鎖線に示すように、下側の弁体90bが第2
弁座89bから離れて第3弁座89cに当接すると、上
側の弁体90aは第1弁座89aに当接するようになっ
ている。弁体90a、90bの弁座89a、89b、8
9cとの当接面にはシール91を設けて水密性を確保す
る。
【0042】弁箱80の蓋80cの上部は筒状となっ
て、その筒状部に有蓋筒がねじ込まれてシリンダ92が
形成されており、このシリンダ92内に弁棒84の上端
が挿入されて、その端にピストン93が固着されてい
る。このピストン93はばね94によって下方に押され
ている。ばね94は調節ねじ95によってばね受け96
を介して押圧されており、そのねじ95のねじ込み量に
よって付勢力が決定される。
【0043】シリンダ92のばね94の反対側に上記パ
イロット弁V4 の第3ポート61cが接続され、その管
路tに手動弁97a、97bが弁設されており、通常、
この一方の手動弁97aは開放され、他方の手動弁97
bは閉じている。パイロット弁V4 のパイロットポート
61d及び第1ポート61aには水道本管Sの圧力水が
導入され、第2ポート61bは開放している。
【0044】また、シリンダ92の下側室とパイロット
弁V4 の第2ポート61bの間に上述の増進具50等が
介設されている。
【0045】この接続状態において、平常時は、水道本
管S内の水圧も所定の値があり、その水圧がパイロット
弁V4 のシリンダ30内に印加し、同図実線のごとく、
ダイヤフラム72が上方に撓んで弁体65は第2弁座6
6bに圧接している。このため、第1ポート61aから
第3ポート61cを介して、水道本管Sの水圧がシリン
ダ92内に印加し、同図実線のごとく、ピストン93が
ばね94を圧縮して上動し(上死点位置)、弁棒84も
上方に位置して、弁体90bが第2弁座89bに当接す
るとともに、弁体90aが第1弁座89aから離れた状
態を維持する。この状態は、第1室87aと第2室87
b、第3室87cと第4室87dが連通したものであ
り、水道本管Sの水は、同図実線又は点線のごとく、第
1ポート81aと第2ポート81b又は第3ポート81
cと第4ポート81d間を流れ、貯水槽T内を通過す
る。
【0046】一方、地震等が生じた非常時には、水道本
管S内の水圧が低下する。この水圧低下により、同図鎖
線に示すように、パイロット弁V4 のダイヤフラム72
がばね75により下方に撓んで弁体65は第2弁座66
bから離れて第1弁座66aに圧接する。このため、シ
リンダ92内は第3ポート61c、第2ポート61bを
介して外部に開放され、同図鎖線のごとく、ばね94に
よりピストン93が下降し(下死点位置)、弁棒84も
下方に位置して、弁体90bが第2弁座89bから離れ
て第3弁座89cに当接するとともに、弁体90aが第
1弁座89aに当接する。このとき、パイロットV4
第2ポート61bから増進具50にパイロット圧が印加
されて、増進具50が外部に開放してシリンダ92内が
開放され、ピストン93、すなわち弁体90a、90b
はスムースに動く。この状態は、第2室87bと第3室
87cが連通し、第1、第4室87a、87dは第2、
第3室87b、87cから遮断されたものであり、水道
本管Sの水は、同図実線又は点線のごとく、第2ポート
81bと第3ポート81cの間を流れ、貯水槽T内の水
は流出することがない。
【0047】この貯水槽Tの閉鎖状態で、水道本管Sの
水圧が上昇して所要の値に復帰すると、上述のごとく、
パイロット弁V4 を介してシリンダ92内にその水圧が
印加され、その所要の水圧によって、ピストン93が上
動されて同図実線に示す状態に復帰する。すなわち、水
道本管S内の水圧が、何らかの事情によって、一時的に
低下しても、貯水槽Tへの流水状態に自動的に復帰す
る。
【0048】なお、非常時には、一方の手動弁97aを
閉じ、他方の手動弁97bを開放することにより、上記
の貯水槽Tと水道本管Sとの遮断作用を行うこともでき
る。手動弁97a、97bは電磁弁ともし得る。
【0049】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、開閉弁の動作を円滑にし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を緊急遮断弁に採用したその弁開放作
用説明用切断正面図
【図2】同開放状態を示す切断正面図
【図3】同閉止作用説明用切断正面図
【図4】同閉止状態を示す切断正面図
【図5】同切断左側面図
【図6】同実施例の部分作用説明図
【図7】同実施例の部分作用説明図
【図8】同実施例の部分作用説明図
【図9】同実施例を他の緊急切換弁に採用した断面図
【図10】非常用貯水槽設備の説明図
【符号の説明】
1 弁箱 2 シリンダ(シリンダ室) 3 弁座 5 流路 6 弁体 6a 弁体部 6b ピストン部 10 小孔 14 ニードル 15 受圧板 18 第1パイロット弁 19、33 ばね 35 ポート 40 開閉弁(第2パイロット弁) 50 増進具 51 ケーシング 52 受圧室 53 弁室 54 ダイヤフラム 55 弁体 56 弁座 57 受圧板 P バイパス管 S 水道本管 T 非常用貯水槽 V1 緊急遮断弁 V4 第1パイロット弁 V5 緊急切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 芳彦 和歌山市六十谷551番地 株式会社明和製 作所内 Fターム(参考) 3H060 AA02 AA09 BB01 CC02 DB13 DC05 DD05 FF03 FF07 HH03 HH11 HH14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体流路に介設した開閉弁V1 、V5
    シリンダ2、92を設け、このシリンダ内のピストンに
    前記開閉弁の弁体6、90a、90bを連動させてその
    ピストンの動きによって弁開閉を行い、かつ、その弁開
    放動作又は弁閉止動作を、前記流体流路の流体圧により
    作動するパイロット弁40、V4 による前記シリンダ内
    への圧力の印加又は解放によって行う弁装置における、
    前記弁開放動作又は弁閉止動作の増進装置であって、 上記開閉弁のシリンダと上記パイロット弁の間に介設さ
    れて、パイロット弁の前記開閉弁の開閉動作時に前記パ
    イロット弁からパイロット圧を印加されて前記開閉弁の
    シリンダ内の圧を外部に開放するようにした弁開閉動作
    増進装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング51内に受圧室52と弁室5
    3をそれぞれ形成し、その受圧室52の受圧板57と前
    記弁室53内の弁体55とを一体化し、弁室53を前記
    弁体55が接離する弁座56を介して外部に開放し、前
    記受圧室52を上記パイロット弁40、V4 に連通する
    とともに前記弁室53を上記シリンダの圧開放室に連通
    し、常時前記弁室53に前記シリンダ内の圧開放室の圧
    を導き入れてその圧により弁体55を弁座56に当接さ
    せ、前記パイロット弁の作動時には、そのパイロット弁
    からパイロット圧を受圧室52に導き入れてその圧によ
    り受圧板57を介し弁体55を弁座56から離すように
    したことを特徴とする請求項1に記載の弁開閉動作増進
    装置。
  3. 【請求項3】 上記受圧室52にその内部を仕切るダイ
    ヤフラム54を設け、このダイヤフラム54に上記受圧
    板57を取付け、上記弁体55はフロートから成って上
    下方向に移動可能なものとしたことを特徴とする請求項
    2に記載の弁開閉動作増進装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    弁開閉動作増進装置を付設した上記流路開閉弁が、弁箱
    1内にピストン型弁体6を挿入したシリンダ室2を形成
    し、その弁体6の上流側からの受圧面積を前記シリンダ
    室2の断面積より小さくし、前記シリンダ室2内に上流
    側から流体を流入自在とし、シリンダ室2内の下流側へ
    の開閉による前記弁体6の上下流側両面の受圧差により
    弁体6を弁座3に接離させて弁を開閉する緊急遮断弁V
    1 であって、 上記シリンダ室2にその内部を下流側に開閉する第1パ
    イロット弁18を設け、上記弁体6の上流側に流体の動
    圧を受ける受圧板15を設け、その受圧板15の流体圧
    による流れ方向の動きにより、前記第1パイロット弁1
    8を開閉して、前記弁体6の上下流側両面の流体動圧に
    よる受圧差を得て、正常時の受圧板15の上流側位置に
    よって前記第1パイロット弁18を開放し、異常時の受
    圧板15の下流側位置によって前記第1パイロット弁1
    8を閉じるようになっており、 上記弁体6は、上流側から流体圧を受ける弁体部6a
    と、その弁体部6aより受圧面積の大きいピストン部6
    bに分割し、その弁体部6aとピストン部6bをその軸
    方向相互に移動自在にばね33を介して連結し、その連
    結部は、ピストン部6bの上流側で弁体部6aの外側a
    に流体が流入可能にされて、弁体部6bが弁開放位置の
    ときに前記ばね33により弁体部6aがピストン部6b
    に対し上流側に動かされてその流入が自在で、弁体部6
    aが弁閉止位置のとき流体圧により前記ばね33に抗し
    てピストン部6bに対し下流側に動かされて流入を阻止
    するようになっており、 上記シリンダ室2には、上記ピストン部6bの上流側で
    弁体部6aの外側aを弁箱1外部に開閉する第2パイロ
    ット弁40を設け、その第2パイロット弁40は、弁体
    部6aが弁開放位置でのみ閉じるものであり、かつ、前
    記ピストン部6bの上流側で弁体部6aの外側aを弁箱
    1外部に開放するポート35を設け、 上記弁開閉動作増進装置のパイロット弁を上記第2パイ
    ロット弁40とするとともに、上記開閉弁のシリンダ内
    の外部への開放を上記ポート35を介した上記ピストン
    部6bの上流側で弁体部6aの外側aの開放としたこと
    を特徴とする緊急遮断弁。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    弁開閉動作増進装置を付設した上記流路開閉弁が、水道
    本管Sに非常用貯水槽Tを介設したバイパス管Pを設
    け、その水道本管Sとバイパス管Pの連通を開閉して、
    水道本管Sの流れをバイパス管Pを通した状態と通さな
    い状態にする流路切換用として用いられ、弁箱80内に
    同一軸上をスライドする弁棒84を設け、この弁棒84
    を横切る仕切壁86a、86b、86cをその弁棒84
    の軸方向の3個所に設けて、前記弁箱80内を前記軸方
    向に順々に第1、第2、第3、第4の4室87a、87
    b、87c、87dに分割し、その各室にそれぞれポー
    ト81a、81b、81c、81dを形成し、前記各仕
    切壁に前記弁棒84が貫通する連通孔88a、88b、
    88cを形成して、前記第1室87aと第2室87bの
    連通孔88a周縁に第1弁座89a、第2室87bと第
    3室87cの連通孔88b周縁に第2弁座89b、第3
    室87cと第4室87dの連通孔88c周縁に第3弁座
    89cをそれぞれ設け、前記弁棒84には前記各弁座に
    接離してその連通孔を開閉する弁体90a、90bをそ
    れぞれ設けた4方口切換弁V5 であって、 上記弁箱80に上記弁棒84が挿入されたシリンダ92
    を設け、このシリンダ92内に、弁棒84に連動したピ
    ストン83を設けるとともにそのピストン83を第2の
    弁座89bから弁体90bが離れ、第1、第3の弁座8
    9a、89cに弁体90a、90bが当接する方向に付
    勢するばね94を設け、前記ピストン93には上記水道
    本管S内の水圧を前記ばね94の付勢力に抗するように
    印加し、 上記水圧が高い平常時は、その水圧により、第1、第3
    弁座89a、89cからそれぞれ弁体90a、90bが
    離れるとともに、第2弁座89bに弁体90bが当接
    し、上記水圧が低い非常時には、上記ばね94により、
    第1、第3弁座89a、89cにそれぞれ弁体90a、
    90bが当接するとともに、第2弁座89bから弁体9
    0bが離れるようにしたものであり、 かつ、上記平常時は、水道本管Sの水圧を上記シリンダ
    92内に印加し、非常時には、水道本管Sからのシリン
    ダ92内への水圧の印加を遮断するパイロット弁V4
    シリンダ82に付設し、 上記弁開閉動作増進装置のパイロット弁を上記付設のパ
    イロット弁V4 として、そのパイロット弁V4 の遮断作
    用により、上記シリンダ92内の圧を開放するようにし
    たことを特徴とする緊急流路切換弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016030981A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 株式会社タブチ 給水構造

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JP2011196537A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Aichi Tokei Denki Co Ltd ガス圧緊急連通装置
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