JP2001032171A - 耐候性の改善された繊維材料及び繊維材料用耐候性付与剤 - Google Patents

耐候性の改善された繊維材料及び繊維材料用耐候性付与剤

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JP2001032171A
JP2001032171A JP20194699A JP20194699A JP2001032171A JP 2001032171 A JP2001032171 A JP 2001032171A JP 20194699 A JP20194699 A JP 20194699A JP 20194699 A JP20194699 A JP 20194699A JP 2001032171 A JP2001032171 A JP 2001032171A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維材料に対する従来の紫外線吸収剤の持つ
吸尽性と揮発性間のアンバランスの問題を解決した優れ
た紫外線吸収剤及び、耐候性の改善された繊維材料を提
供すること。 【解決手段】 100重量部の繊維材料表面に、下記一
般式(I)で示されるトリアジン系化合物(I)の0.
001〜10重量部が適用されてなる耐候性の改善され
た繊維材料。 【化1】 (式中、R1はエチレン基、プロピレン基又は2−ヒド
ロキシトリメチレン基を、R2は炭素原子数1〜18の
アルキル基、R3及びR4からなる4個の基はそれぞれ独
立に水素原子又はメチル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性の改善され
た繊維材料及び繊維材料用耐候性付与剤に関し、詳しく
は、特定の化合物からなる紫外線吸収剤が表面に適用さ
れてなる、長期間に渡る耐候性の改善された繊維材料、
特に染色された繊維材料に関し、更には該特定の化合物
を主成分とする繊維材料用耐候性付与剤に関する。な
お、本発明において「表面に適用」とは、既に成形され
た繊維材料に対して、後からその表面に該紫外線吸収剤
を存在せしめることを意味する。
【0002】
【従来の技術】繊維材料は、糸状または布状に成形され
た後、必要に応じて所望の色調の製品を得るため、種々
の染料及び染色方法により染色される。この染色された
繊維材料は、自動車内装材、テント、カーペットやカー
テン等に使用された場合、日光や蛍光灯等に含まれる紫
外線に長時間曝されることにより、染色物の色目が変化
し、美的外観を大きく損なうという問題を有している。
【0003】従来、各種合成樹脂の耐候性の改良方法と
して、その成形体表面処理液に種々の紫外線吸収剤を添
加して耐候性の安定化を図る手段が採られてきた。例え
ば、特開昭63−45236号公報には、ポリエステル
繊維材料の染浴において、該繊維材料表面に分散染料と
特定のベンゾフェノン系紫外線吸収剤を吸着させること
が提案されている。この方法によれば、特定のベンゾフ
ェノン系紫外線吸収剤を用いることにより、該紫外線吸
収剤の吸尽率が高く、染料の色調を損なわない点で他の
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を用いた場合に比較して
優れるものの、該紫外線吸収剤の吸尽率、長期の耐候性
のいずれにおいても満足のいくものではなかった。
【0004】又、特開昭62−240349号公報に
は、ポリエステル樹脂の成形以前の任意の段階でベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤と酸化防止剤を併用する技
術が開示され、同様に特開昭62−225554号公報
には、ポリエステル樹脂にベンゾトリアゾールを2量化
した紫外線吸収剤を含有させ、得られる組成物を成形す
る技術が開示されている。前者において提案されている
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、ポリエステル樹
脂成形体表面へ適用した場合、吸尽性に優れるものの、
揮散しやすく、長期の耐候性維持性が不足している。ま
た後者に開示の高分子量のベンゾトリアゾール化合物は
揮散性が抑制され、長期の耐候性維持性に優れるもの
の、化合物が高分子量であるため、吸尽性が不十分であ
る。
【0005】更に、特開平4−239581公報にはト
リアジン系紫外線吸収剤を特定の界面活性剤により水に
分散させ、繊維用耐光性改良剤として用いることが提案
されている。しかし、提案されているトリアジン系紫外
線吸収剤は、その繊維に付与する耐光性は不充分であ
る。
【0006】このように、紫外線吸収剤を繊維に適用す
る場合、該紫外線吸収剤が低分子量の化合物であれば、
例えば染色時に吸尽はされてもサーモゾル法等における
高温処理や長期の使用により、吸尽されていた紫外線吸
収剤が揮散してその効力を失うため、満足のいく長期の
耐候性維持性能は得られていない。一方、揮散性を抑制
するために紫外線吸収剤について高分子量のものを用い
た場合は、吸尽率が低下して初期の耐候性自体が満足の
いくものではない。そのため、繊維材料への高い吸尽能
をもち、しかも長期間にわたり揮散性を低く維持でき
る、紫外線吸収剤が望まれてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の上記
紫外線吸収剤の持つ、繊維材料に適用した場合の吸尽性
と揮発性間のアンバランスの問題を解決し、両特性共に
優れた紫外線吸収剤を見出し、耐候性の改善された繊維
材料を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定の構造
を有するトリアジン系紫外線吸収剤である下記一般式
(I)で表される化合物が繊維材料への優れた吸尽能を
示し、長期間の揮散性も小さいことを見出し、本発明に
到達した。本発明の要旨は以下の通りである。第1の発
明は、100重量部の繊維材料表面に、下記一般式
(I)で示されるトリアジン系化合物(I)の0.00
1〜10重量部が適用されてなる耐候性の改善された繊
維材料に関する。
【0009】
【化2】 (式中、R1はエチレン基、プロピレン基又は2−ヒド
ロキシトリメチレン基を、R2は炭素原子数1〜18の
アルキル基、R3及びR4からなる4個の基はそれぞれ独
立に水素原子又はメチル基を表す。)
【0010】第2の発明は、繊維材料がポリエステル系
繊維材料である上記第1の発明の繊維材料に関する。第
3の発明は、ポリエステル系繊維材料が染色される水系
染色浴においてトリアジン系化合物(I)がポリエステ
ル系繊維材料に適用されてなる上記第2の発明のポリエ
ステル系繊維材料に関する。第4の発明は、上記第1の
発明に記載の一般式(I)で示されるトリアジン系化合
物(I)を主成分とした繊維材料用耐候性付与剤に関す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、上記要旨をもってなる本発
明について詳述する。本発明に係るトリアジン系化合物
(I)において、R1はエチレン基、プロピレン基及び
2−ヒドロキシトリメチレン基のいずれかである。R2
で表されるアルキル基としては、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、第ニブチル、第三ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、へプチル、オクチル、2−エ
チルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル等が挙げられる。
又、R3、R4共に2個存在し、トリアジン系化合物
(I)には合計4個存在するが、これら4個の基はそれ
ぞれ独立に水素原子又はメチル基を表す。従って、2個
のR3は共に水素原子である場合も、また一方が水素原
子で、他方がメチル基である場合もあり得る。下記具体
例では、2個のR3は共に同じであり、2個のR4は共に
同じ場合が示されている。
【0012】上記一般式(I)で表されるトリアジン系
化合物(I)としては、具体的には、以下の化合物N
o.1〜6が挙げられる。ただし、本発明は以下の化合
物の例示によりなんら制限を受けるものではない。
【0013】
【化3】 化合物No.1
【0014】
【化4】 化合物No.2
【0015】
【化5】 化合物No.3
【0016】
【化6】 化合物No.4
【0017】
【化7】 化合物No.5
【0018】
【化8】 化合物No.6
【0019】本発明に係る上記一般式(I)で表される
特定の紫外線吸収剤の使用量(繊維に吸尽される量を意
味する。)は、繊維材料100重量部に対して0.00
1〜10重量部であり、好ましくは0.01〜5重量部
である。0.001重量部未満では耐候性に係る安定化
効果が得られず、又、逆に10重量部を超えて使用して
も当該安定化効果は向上せず、必要以上の多量の使用は
経済的に不利になる。
【0020】本発明において対象とする繊維としてはポ
リエステル系繊維、ナイロン系繊維、アセテート系繊維
等が例示されるが、トリアジン系化合物(I)の使用さ
れる好ましい繊維材料はポリエステル系繊維材料であ
る。上記ポリエステル系繊維材料としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート
・イソフタレート、ポリエチレンテレフタレート・パラ
オキシベンゾエート、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト等の直鎖ポリエステル系繊維の他、酸変性ポリエステ
ル系繊維、ポリエステル系繊維と他の天然または合成繊
維との混合繊維が挙げられる。
【0021】上記ナイロン系繊維としては、例えばナイ
ロン66、ナイロン6、ポリ(メタフェニレン−イソフ
タルアミド)、これらの混合ナイロン等のポリアミド系
合成樹脂を使用した繊維が挙げられる。上記アセテート
系繊維としては、二〜三酢酸セルロースを使用したも
の、特に二酢酸セルロースが好適である。
【0022】本発明に係る繊維材料の形態は、特に限定
されるものではなく、綿、糸、トップ、トウ、カセ、編
織物および不織布等が挙げられる。本発明に係る繊維材
料の耐候性の改善は、繊維材料自体の耐候性の他、染色
された繊維の耐褪色性をも対象とするものである。本発
明は、繊維材料の染色、染色方法自体に関するものでは
ないが、本発明に係る耐候性改善に使用される前記トリ
アジン系化合物(I)は、好ましくは染色浴に添加され
て繊維材料に適用される。以下簡単に繊維材料の染色に
ついて説明する。
【0023】本発明に係る繊維材料の染色に用いられる
染料としては特に限定されるものではなく、通常の繊維
材料の染色に使用できるものであればいずれでもよく、
アントラキノン系およびアゾ系の分散染料が好適に用い
られる。上記繊維材料の染色方法及びそれに使用される
染色機は、とくに限定されるものではなく、従来使用さ
れているもので充分であるが、染色方法としては特に浸
染法、サーモゾル法等が挙げられ、染色機としては、例
えばビーム染色機、パッケージ染色機、ジェット染色
機、ドラム染色機、マフ染色機、ウィンチ染色機、パッ
ドロール染色機、ジッガー染色機等が挙げられる。
【0024】使用される染料が分散染料の場合、染料の
微分散を確実にするために分散剤を用いることが好まし
い。分散剤としては、特に限定されるものではなく、通
常用いられるもののいずれでもよく、例えばエチレンオ
キシド又はプロピレンオキシドの15〜100モルと炭
素原子数2〜6の多価脂肪族アルコール、例えばエチレ
ングリコール、グリセリン、又はペンタエリスリトール
との、又は少なくとも2個のアミノ基と1個のヒドロキ
シル基とを有する炭素原子数2〜9のアミンとのスルホ
ン化ポリアダクト、又はリン酸化ポリアダクト、炭素原
子10〜20のアルキル鎖を持つアルキルスルホン酸、
炭素原子8〜20の直鎖又は分岐のアルキル鎖を持つア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、例えば、ノニルベンゼン
スルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、1,
3,5,7−テトラメチルオクチルベンゼンスルホン酸
塩、オクタデシルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフ
タレンスルホン酸塩の他、ジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウムの如きスルホコハク酸エステルが挙げられる。
【0025】この他、特に有用な陰イオン分散剤として
は、リグニンスルホン酸塩、ポリリン酸塩、好ましくは
ホルムアルデヒドと芳香族スルホン酸との縮合物、ホル
ムアルデヒドとモノ−またはビ−官能性フェノールとの
縮合物が挙げられる。具体的には、例えばクレゾールと
β−ナフトールスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合
物、ベンゼンスルホン酸とホルムアルデヒドとナフタレ
ンスルホン酸の縮合物、ナフタレンスルホン酸とホルム
アルデヒドとの縮合物、ナフタレンスルホン酸とジヒド
ロキシジフェニルスルホンとホルムアルデヒドとの縮合
物等が挙げられるが、更に、ジ−又はトリ−(6−スル
ホ−2−ナフチル)メタンのナトリウム塩も好ましい例
である。これら陰イオン分散剤は単独でも、又混合物と
しても使用することもできる。陰イオン分散剤は、通常
はアルカリ金属塩、アンモニウム塩又はアミン塩の形で
存在する。これら分散剤は、好ましくは0.5〜8g/
リットル(染色液)の量で使用される。
【0026】上記繊維材料の染色に用いられる染浴に
は、好ましくは塩の如き電解質、例えば、硫酸ナトリウ
ム、硫酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、または、ポ
リリン酸ナトリウム、リン酸アンモニウム、又はポリリ
ン酸アンモニウム、金属の塩化物又は硝酸塩、例えば塩
化カルシウム、塩化マグネシウム、又は硝酸カルシウ
ム、酢酸アンモニウム、又は酢酸ナトリウム、及び/又
は酸、例えば硫酸又はリン酸の如き鉱酸、又は有機酸、
好ましくは蟻酸、酢酸又はシュウ酸の如き低級脂肪族カ
ルボン酸を含むこともできる。本発明において使用され
る染色浴のpHを調整するために、特に上記の各種酸が
好ましく使用される。pHは通常4〜10が好ましい
が、4.5〜9が特に好ましい。
【0027】上記染色浴には、均染剤、殺菌剤等の通
常、繊維の染色浴に添加使用される各種添加剤が適宜使
用される。なお、本発明に係る繊維材料には、その成形
時に予め種々の汎用の酸化防止剤、安定剤等の添加剤を
添加しておくことができる。これらの添加剤として特に
好ましいものとしては、フェノール系、硫黄系、ホスフ
ァイト系等の酸化防止剤、ヒンダードアミン系の光安定
剤が挙げられ、特に、2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン化合物に代表されるヒンダードアミン系の光安
定剤は本発明に係るトリアジン系化合物と相乗効果を奏
するので好ましい。
【0028】上記フェノール系酸化防止剤としては、例
えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6
−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステ
アリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオ
ジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−
ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
メチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビ
ス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三
ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕
グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−
エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェ
ノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−
第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタ
レート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−
ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレー
ト、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−
トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2
−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオ
キシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノー
ル、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエチレングリ
コールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げられる。
【0029】又、上記硫黄系酸化防止剤としては、例え
ばチオジプロピオン酸ジラウリル、ジミリスチル、ジス
テアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類、ペン
タエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロ
ピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプト
プロピオン酸エステル類が挙げられる。
【0030】また、上記ホスファイト系酸化防止剤とし
ては、例えばトリスノニルフェニルホスファイト、トリ
ス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェ
ニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチ
ルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニル
ホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトール
ジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−ト
リ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェ
ノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,
4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチ
ルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)
−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テ
トラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレ
ンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ
−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、
トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブ
チルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフ
ェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン等が挙げら
れる。
【0031】又、上記ヒンダードアミン系光安定剤とし
ては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1
−〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシエチル〕−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル−(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2
−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
マロネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、テ
トラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ブタンテトラカルボキシレート、テトラ(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタンテ
トラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)ブタ
ンテトラカルボキシレート、3,9−ビス〔1,1−ジ
メチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカル
ボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオ
キサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,
1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニルオキシ)
ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、1,5,
8,12−テトラキス〔4,6−ビス{N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミ
ノ}−1,3,5−トリアジン−2−イル〕−1,5,
8,12−テトラアザドデカン、1−(2−ヒドロキシ
エチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジノール/コハク酸ジメチル縮合物、2−第三オクチル
アミノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジン/N,N’
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ヘキサメチレンジアミン縮合物、N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミン/ジブロモエタン縮合物等が挙げ
られる。
【0032】その他、必要に応じて、本発明に係る繊維
材料の成形前、又は成形後の染色前に予め重金属不活性
化剤、造核剤、金属石けん、帯電防止剤、難燃剤、滑
剤、加工助剤等をその内部又は表面に適用させることが
できる。
【0033】本発明に係る繊維材料に対する紫外線吸収
剤の適用の時期については、染色繊維材料の場合は、予
め染色前に、染色時に同時に、又は染色後のいずれの時
期でも問題はないが、染色時に同時に行う方法が工程が
簡素化されるので好ましい。
【0034】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例によりなんら制限されるも
のではない。 〔実施例1−1〜1−4〕〔比較例1−1,1−2〕 紫外線吸収剤として前記化合物No.1〜4を使用し、
表1記載の通り35重量部をノニオン系界面活性剤(ノ
ニルフェノールとエチレンオキシドの付加物)1重量部
と水64重量部に微分散させた液30g、アントラキノ
ン系赤色染料(Resolin Red FB:バイエル社製)10
g、及び酢酸0.3gを水1リットルに添加、分散させ
て染色液とし、浴比1:10でポリエステル繊維織布1
00gを密閉容器に入れて、130℃の恒温槽にて30
分間染色した。冷却後水洗して、常法により還元洗浄し
て染色布の試験片を得、得られた染色布のサンシャイン
ウェザオメーター83℃(散水なし)での120時間後
および240時間後の試験前との色差により耐候性の保
持性を評価した。一方、上記染色液の染色前後の吸光度
から紫外線吸収剤の吸尽率を測定した。又、吸尽率につ
いては染色をしない場合、即ち染料を添加しない場合に
ついても測定した。その結果を表−1に示した。なお、
同時に紫外線吸収剤を全く使用しない場合(比較例1−
1)、及び紫外線吸収剤として下記式(II)で表される
化合物(以下、「比較化合物」)を使用した場合(比較
例1−2)を比較例とし、実施例1に準じて行い、その
同様に測定、評価を行った。結果を表−1に示した。
【0035】
【化9】 式(II)
【0036】
【表1】
【0037】〔実施例2−1〜2−4〕〔比較例2−
1,2−2〕 紫外線吸収剤として前記化合物No.1〜3、5を使用
し、染料をアントラキノン系青色染料(Resolin Blue F
BL:バイエル社製)に変えた以外は実施例1と同様にし
て耐候性の保持性及び紫外線吸収剤の吸尽率の測定によ
る評価を行なった。結果を表−2に示す。なお、同時に
比較例1−1,1−2と同様に測定、評価を行った。結
果を表−2に示した。
【0038】
【表2】
【0039】〔実施例3−1〜3−4〕〔比較例3−
1,3−2〕 染料をアゾ系赤色染料(KP Red AUL-S:日本化薬株式会
社製)に変えた以外は実施例1と同様にして耐候性の保
持性及び紫外線吸収剤の吸尽率の測定による評価を行な
った。結果を表−3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】上記各実施例及び比較例の結果から、特
定の構造を有するトリアジン系化合物(I)の紫外線吸
収剤が繊維への吸尽性に優れ、又長期の耐候性付与に効
果が著しく大きく、結果として優れた耐候性改善効果を
発揮することが明らかになった。又、上記トリアジン系
化合物(I)を主成分とする繊維材料用耐候性付与剤を
提供できることが明らかとなった。本発明によって、染
色された繊維材料の場合、その色目の耐褪色性が大であ
るので、例えば自動車用内装材等、高度の耐候性が要求
される分野に特に有用な材料を提供することができるよ
うになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河原木 佐依子 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 旭電化 工業株式会社内 Fターム(参考) 4L033 AA07 AB01 AC15 BA04 BA58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100重量部の繊維材料表面に、下記一
    般式(I)で示されるトリアジン系化合物(I)の0.
    001〜10重量部が適用されてなることを特徴とする
    耐候性の改善された繊維材料。 【化1】 (式中、R1はエチレン基、プロピレン基又は2−ヒド
    ロキシトリメチレン基を、R2は炭素原子数1〜18の
    アルキル基、R3及びR4からなる4個の基はそれぞれ独
    立に水素原子又はメチル基を表す。)
  2. 【請求項2】 繊維材料がポリエステル系繊維材料であ
    る請求項1記載の繊維材料。
  3. 【請求項3】 ポリエステル系繊維材料が染色される水
    系染色浴においてトリアジン系化合物(I)がポリエス
    テル系繊維材料に適用されてなる請求項2記載のポリエ
    ステル系繊維材料。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の一般式(I)で示される
    トリアジン系化合物(I)を主成分としたことを特徴と
    する繊維材料用耐候性付与剤。
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