JP2001030639A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JP2001030639A
JP2001030639A JP11207186A JP20718699A JP2001030639A JP 2001030639 A JP2001030639 A JP 2001030639A JP 11207186 A JP11207186 A JP 11207186A JP 20718699 A JP20718699 A JP 20718699A JP 2001030639 A JP2001030639 A JP 2001030639A
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Takeshi Takada
毅 高田
Shino Takao
志乃 高尾
Yoshihiko Tamura
仁彦 田村
Masahiro Hanmura
昌弘 半村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速印画で染料染着性の高い画像が形成さ
れ、かつ画像形成に熱転写シートと熱融着することな
く、充分な剥離性を持つ熱転写受像シートを提供する。 【解決手段】 基材シートの少なくとも一方の面に受容
層を形成し、該受容層に、少なくともフェノキシ樹脂
と、一種類以上の可塑剤を含有させることにより、フェ
ノキシ樹脂と可塑剤は相溶性が高く、記録感度を向上さ
せ、高速印画で染料染着性の高い画像が得られる。ま
た、受容層に少なくとも一種類以上の離型剤を含有させ
ることで、画像形成時に熱転写受像シートが熱転写シー
トと熱融着することなく、充分な剥離性が得られる。さ
らに印画物の耐光性や耐指紋性の向上の為、画像部に保
護層転写を行い、保護層との接着に支障がないように、
離型剤を添加して、熱転写シートとの熱転写時の優れた
剥離性能を有し、また可塑剤によるにじみの無い印画物
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写受像シート
に関し、昇華性染料を使用する熱転写記録方法におい
て、熱転写の印字速度の高速化に対応して、記録感度が
高く、充分な印字濃度が得られ、かつ画像形成時に熱転
写受像シートが熱転写シートと熱融着することなく充分
な剥離性をもつ熱転写受像シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で、昇華転写染料を記録材とし、これを
ポリエステルフィルム等の基材シートに担持させた熱転
写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例え
ば、紙やプラスチックフィルム等に、受容層を形成した
受像シート上に昇華転写染料を熱転写し、各種のフルカ
ラー画像を形成する方法が提案されている。この場合に
は、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドが使
用され、極めて短時間の加熱によって3色又は4色の多
数の加熱量が調整された色ドットを受像シートに転移さ
せ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現す
るものである。このように形成された画像は、使用する
色材が染料であることから、非常に鮮明であり、かつ、
透明性に優れているため、得られる画像は中問色の再現
性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印
刷による画像と同様であり、かつ、フルカラー写真画像
に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き熱転写方法
を有効に実施する為には、熱転写シートの構成は勿論、
画像を形成する為の受像シートの構成も同様に重要であ
る。受像シートの従来の技術としては、特開昭57−1
69370号、同57−207250号、同60−25
793号公報等においてポリ塩化ビニル樹脂等のビニル
系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル系樹
脂、セルロース系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂等を用いて受容層を形成した樹脂が開示されている。
また、特開昭62−152897号公報で、ビスフェノ
ール骨格を有する樹脂としてフェノキシ樹脂を用い、受
容層を形成することにより、高温多湿下であっても保存
安定性に優れた被熱転写受像シートが開示されている。
【0004】特開平02−106393号公報では、多
官能性シランカップリング剤の部分加水分解物で変性し
たフェノキシ樹脂を用い受容層を形成することにより、
熱融着のしない保存安定性に優れた被熱転写受像シート
が開示されている。特開平06−155932号公報に
おいてフェノキシ樹脂のヒドロキシル基をエステル基、
アミド基、エーテル基、シリルエーテル基で封鎖した変
性フェノキシ樹脂を用いて受容層を形成することによ
り、耐光性に優れた被熱転写受像シートが開示されてい
る。近年、1枚当たりのプリントアウト時間を短縮する
為に印画速度の向上(高速印画)が求められている。高
速印画する為には、上記の如き従来の熱転写受像シート
では、充分な印字濃度が得られないという問題点があっ
た。充分な印字濃度を得るためには、熱転写シートの染
料を保持するバインダーに対する染料の量を多くした
り、高エネルギーで熱転写する方法が考えられる。
【0005】しかしながら、染料の量を多くすると、熱
転写シートの巻取において、染料が背面側に移行して、
経時的に濃度が低下したり、背面が汚染されて、サーマ
ルヘッドが汚染され、サーマルヘッドの寿命を低下させ
たり、正常な印画を阻害するという問題が生じ、熱転写
時に熱転写シートと熱転写受像シートの間で熱融着が起
こり異常転写を起こし易いという問題点があった。ま
た、高エネルギーで熱転写すると、熱転写時に熱転写シ
ートと熱転写受像シートの間で熱融着が起こり異常転写
を起こすという問題点があった。上記の如き問題を解決
する方法としては、特開昭60−019138号、特開
平04−284292号、特開平05−193279号
公報で、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、硬化性樹
脂といった、染着性の小さい樹脂に可塑剤を添加する法
が開示されているが、これらの樹脂はもともと染着性が
小さい為、染着性の大きい樹脂である塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体や、ポリエステル樹脂と同等の印字濃度
を得られる程度であり、染着性の大きい樹脂、例えば、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体や、ポリエステル樹脂
に高速印画に充分な染着力を持たせるほど可塑剤を添加
すると、染料受容層が染料を保持できず画像がにじんだ
り、熱転写時に熱転写シートと熱転写受像シートの間で
熱融着が起こり異常転写を起こすという問題点があっ
た。
【0006】また上記可塑剤の問題点を解決する方法と
して、受容層を多層構成にして、可塑剤を含有する層を
下層(基材側)に設定する方法があるが、上層(表面
側)の染着力が小さい為、高速印画では下層まで染料が
拡散できず、低濃度となってしまったり、多層構成であ
る為、製造が煩雑になり、製造コストが大きくなるとい
う問題点があった。従って本発明は上記のような問題点
を解決し、高速印画で染料染着性の高い画像が形成さ
れ、かつ、画像形成に熱転写受像シートが熱転写シート
と熱融着することなく充分な剥離性を持つ熱転写受像シ
ートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の目的
を達成するため、鋭意研究を重ねた結果、基材シートの
少なくとも一方の面に受容層を形成してなる熱転写受像
シートにおいて、該受容層に、少なくともフェノキシ樹
脂と、一種類以上の可塑剤を含有させることで、前記の
課題を解決することに成功した。前記の可塑剤がフタル
酸系可塑剤、燐酸エステル系可塑剤、ポリカプロラクト
ン、ポリエステル系可塑剤の内から選ばれる少なくとも
1種類を含んで成ることが好ましい。また、前記の受容
層は、少なくとも一種類以上の離型剤を含有することが
望ましい。前記の基材の受容層の形成してある面と反対
面に粘着剤層を介して、離型シートが剥離可能に積層さ
れているシール状形態をとることができる。さらに、前
記の熱転写受像シートの受容層に染料画像が形成された
印画物において、該染料画像上の少なくとも一部に保護
層を転写して成ることが好ましく、行われる。
【0008】
【作用】本発明の熱転写受像シートは、基材シートの少
なくとも一方の面に受容層を形成し、該受容層に、少な
くともフェノキシ樹脂と、一種類以上の可塑剤を含有さ
せることにより、つまり受容層樹脂のフェノキシ樹脂と
相溶性が高い可塑剤を添加することにより、記録感度を
向上させ、高速印画で染料染着性の高い画像が得られ
る。また、受容層に少なくとも一種類以上の離型剤を含
有させることで、画像形成時に熱転写受像シートが熱転
写シートと熱融着することなく、充分な剥離性が得られ
る。印画物の耐光性、耐指紋性や耐可塑剤性の向上を目
的として、画像形成後にその画像部に保護層を転写する
ことが行われるが、耐熱性を有するフェノキシ樹脂と、
そのフェノキシ樹脂と相溶性が高い可塑剤の組み合わせ
により、さらに保護層転写の時に、保護層との接着に支
障がないように、離型剤を添加して、熱転写シートとの
熱転写時の優れた剥離性能を有し、また可塑剤によるに
じみの無い印画物が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。 (基材シート)基材シートは、受容層を保持するという
役割を有するとともに、熱転写時に熱が加えられるた
め、加熱された状態でも取り扱い上支障がない程度の機
械強度を有することが好ましい。
【0010】このような基材シートの材料は特に限定さ
れず、例えば、コンデンサーぺ一パー、グラシン紙、硫
酸紙、またはサイズ度の高い紙、合成紙(ポリオレフィ
ン系、ポリスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート
紙、キャストコート紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又
はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合
成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、あるいはポ
リエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネイト、ポ
リウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロ
ース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニールアルコ
ール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフ
ォン、テトフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオ
ロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキ
サフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチック
フィルム又はシートが使用でき、又これら合成樹脂に白
色顔料や、充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム
或いは発泡させた発泡シートも使用でき特に限定されな
い。
【0011】また、上記基材シートの任意の組み合わせ
による積層体も使用できる。代表的な積層体の例とし
て、セルロース繊維紙と合成紙、或いはセルロース繊維
紙とプラスチックフィルム又はシートの積層合成紙が挙
げられる。このような積層合成紙は2層体でもよいが、
基材の風合いや質感を出す為に、両面に合成紙やプラス
チックフィルムを貼合した3層体もしくは3層以上の積
層体であってもかまわない。貼合方法は、ドライラミネ
ーション、ウェットラミネーション、エクストリュージ
ョン等手法は問わない。また、上記基材シートの任意の
組み合わせによる積層体の中間に剥離可能なように粘着
層を設け、シール形態にしたり、又得られた受像シート
の光沢を制御する為に好みの光沢感の層に受容層を形成
した後に上記基材に転写したり、印画後受容層を転写さ
せて任意の支持体(カードや、曲面支持体)に転写させ
る為に受容層を剥離可能な様に上記基材シートに設ける
こともできる。これらの基材シートの厚みは任意でよ
く、通常10〜300μm程度の厚みが一般的である。
また、上記の如き基材シートは、その表面に形成する層
との密着力が乏しい場合にはその表面に各種プライマー
処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0012】(受容層)基材シートの表面に形成される
受容層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を
受容し、形成された画面を維持する為のもので、少なく
とも一方の面に受容層を形成してなる熱転写受像シート
において、受容層が、少なくともフェノキシ樹脂と、一
種類以上の可塑剤を有することによって形成される。本
発明で使用するフェノキシ樹脂は、エピクロロヒドリン
とビスフェノールAから誘導されたフェノキシ樹脂であ
るが、特開平02−106393号公報の多官能性シラ
ンカップリング剤の部分加水分解物で変性したフェノキ
シ樹脂や特開平06−155932号公報のフェノキシ
樹脂のヒドロキシル基をエステル基・アミド基・エーテ
ル基・シリルエーテル基で封鎖した変性フェノキシ樹脂
も使用できる。
【0013】また、相溶する範囲内でフェノキシ樹脂の
他の熱可塑性樹脂をブレンドしても良い。ブレンドする
樹脂の割合は、フェノキシ樹脂100重量部に対し0〜
100重量部の間で、100重量部を越えると、高速印
画に対応できる濃度を有し無い。ブレンドできる熱可塑
性樹脂としては、ポリ塩化ビニル・ポリ塩化ビニリデン
等のハロゲン化ポリマー・ポリ酢酸ビニル・エチレン−
酢酸ビニル共重合体・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
・ポリアクリルエステル・ポリスチレン・ポリスチレン
アクリル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール・ポ
リビニルブチラール・ポリビニルアセタール等のアセタ
ール系樹脂、飽和・不飽和の各種ポリエステル系樹脂、
ポリカーボネイト系樹脂、セルロースアセテート等のセ
ルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、尿素樹脂・メ
ラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂等のポリアミド系樹
脂等が挙げられる。
【0014】本発明で使用する可塑剤としては、フタル
酸系可塑剤、燐酸エステル系可塑剤、ポリカプロラクト
ン、ポリステル系可塑剤が挙げられる。可塑剤の添加量
としては可塑剤によるが、フェノキシ樹脂100重量部
に対し、可塑剤20〜60乃至70重量部が好ましい。
可塑剤が、20重量部未満では、高速印画に対応できる
濃度を有せず、70重量部以上では、印画時に熱転写ー
トと重ね合わせた、非加熱部に染料が転写(地汚れ)し
てしまい鮮明な画像を得ることができない。充分な染着
性を得るためには、フタル酸系可塑剤、燐酸エステル系
可塑剤、ポリカプロラクトン、ポリエステル系可塑剤の
内から選ばれる少なくとも1種を、フェノキシ樹脂に添
加する。
【0015】また、現在、本願記載の熱転写記録材料
は、製品輸送時の温度履歴、及び印字後の保存環境(夏
季の車中等)の制約から、市場ニーズとして印字前、印
字後の双方において50℃〜60℃の耐熱性を求められ
ている。印字前の記録感度の経時的な変化及び、記録後
の保存における画像の経時的な滲みを考慮すると、フタ
ル酸系可塑剤、燐酸エステル系可塑剤、ポリカプロラク
トン、ポリエステル系可塑剤の融点、若しくは凝固点
は、60℃以上であることが望ましい。
【0016】フタル酸系可塑剤は、下記一般式3で示さ
れる。
【化3】 (但し、式中のR4 、R5 はそれぞれアルキル基または
アリール基の何れかを表す。)
【0017】フタル酸系可塑剤は、具体的には、例え
ば、ジメチルフタレート(DMP)、ジエチルフタレー
ト(DEP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジオク
チルフタレート(=2−エチルヘキシルフタレート)、
ジシクロヘキシルフタレート(DCHP)、ジフェニル
フタレート等が挙げられ、特にDCHPが好ましく用い
られる。
【0018】次に、燐酸エステル系可塑剤としては、下
記一般式4,5で表される非ハロゲン燐酸エステル、非
ハロゲン縮合燐酸エステルが好ましい。
【化4】 〔上記式4中、R1 、R2 は水素、メチル基等のアルキ
ル基、または置換アルキル基を表す。〕
【0019】
【化5】 〔上記式5中、R1 、R2 は水素、メチル基等のアルキ
ル基、または置換アルキル基を表す。〕
【0020】ポリカプロラクトンに関しては、印画後の
高温保存時の滲みを考慮すると数平均分子量が2,00
0〜100,000、特に好ましくは10,000〜7
0,000が好ましい。分子量2,000以下では、記
録後に経時的に滲みやすく、100,000以上ではポ
リカプロラクトン自体の生産安定性及び、本願のフェノ
キシ樹脂との相溶性に問題がある。また、ポリエステル
系可塑剤は、ポリカプロラクトンを含まず、低分子量の
ものを意味し、アジピン酸ポリエステルやアゼライン酸
ポリエステルが挙げられ、特にジオールアジペートが耐
指紋性、耐可塑剤性等の向上の点から好ましい。
【0021】本発明で使用する離型剤としては、既存の
離型剤が使用できるが、特にフッ素系界面活性剤や、シ
リコーンオイル及び/又はその硬化物が好ましい。フッ
素系界面活性剤としては、Fluorad FC−43
0、FC−431(3M社)が挙げられ、シリコーンオ
イルとしては、「シリコーンハンドブック」日刊工業新
聞社に記載されているような各種変性シリコーンオイル
や、その硬化物が使用できる。保護層を転写接着させる
場合には、保護層が接着できるようにフッ素系界面活性
剤や、未硬化シリコーンオイルが好ましい。
【0022】また、上記以外の離型剤で、従来用いられ
ている離型剤を併用してもよく、離型剤を複数種類使用
してもトータルで、添加量は受容層樹脂に対し0.5〜
10重量%が好ましい。受容層にはその他にも、必要に
応じて各種の添加剤を加えることができる。受容層の白
色度を向上させ転写画像の鮮明度を更に高める目的で、
酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、クレー、炭酸カルシ
ウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することが
できる。但し、OHP用途などの透明性を必要とする場
合には、顔料や添加剤の添加量は、必要な透明性を失わ
ない程度とする。また、受容層には可塑剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤な
ど公知の添加剤を必要に応じて加えることができる。
【0023】本発明の熱転写受像シートは前記の基材シ
ートの少なくとも一方の面に、上記の如きフェノキシ樹
脂を使用し、好ましくは、フタル酸系可塑剤、燐酸エス
テル系可塑剤、ポリカプロラクトン、ポリエステル系可
塑剤の内から選ばれる少なくとも1種を添加し、更に他
の必要な添加剤、例えば、離型剤、架橋剤、硬化剤、触
媒、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤等を適宜加
えたものを、適当な有機溶剤に溶解または分散し、グラ
ビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリ
バースロールコーティング法等の形成手段により塗布及
び乾燥して染料受容層を形成することによって得られ
る。後述する中間層、裏面層、易接着層及び帯電防止層
の塗工も、上記の受容層の形成手段と同様の方法で行わ
れる。また、帯電防止性を付与させるために、下記に示
す帯電防止剤を受容層塗工液に、練り込むこともでき
る。 帯電防止剤;脂肪酸エステル、硫酸エステル、燐酸エス
テル、アミド類、4級アンモニウム塩、ベタイン類、ア
ミノ酸類、アクリル系樹脂、エチレンオキサイド付加物
など。帯電防止剤の添加量は、樹脂に対し、0.1〜
2.0重量%が好ましい。
【0024】本発明の熱転写受像シートでは、受容層の
塗工量は、乾燥時重量で0.5g/m2 〜4.0g/m
2 であることが好ましい。塗工量が乾燥時重量で0.5
g/m2 未満では、例えば、基材シート上に直接受容層
を設けた場合には、基材シートの剛性等の要因でサーマ
ルヘッドとの密着が不十分なためハイライト部の画像が
ざらついてしまうという問題がある。この問題は、クッ
ション性を付与する中間層を設けることで回避すること
ができるが、受容層の傷つきに対して弱くなる。また、
高エネルギーを印加したときの表面の荒れかたは、受容
層の塗工量が増加すると相対的に悪くなる傾向があり、
塗工量が、乾燥時重量で4.0g/m2を越えると、例
えば、OHP投影時の高濃度部でわずかに黒ずんでみえ
るようになる。以下本発明の塗工量(ないし塗布量)
は、特に断りのない限り、乾燥時重量で、固形分換算の
数値である。
【0025】(中間層)上記基材シート上に形成される
受容層と基材との間に、中問層を構成要素としてもかま
わない。中間層とは、基材と受容層の間にある全ての層
を指し、多層構成でもかまわない。中間層の機能として
は、耐溶剤性能、バリア性能、接着性能、白色付与能、
隠蔽性能等が挙げられるが、これらに限定されることな
く、従来公知の中間層全てが使用できる。耐溶剤性能、
バリア性能を持たせる為には、水溶性樹脂を用いるのが
好ましい。
【0026】水溶性樹脂としては、セルロース系樹脂
(特にカルボキシメチルセルロース)、でんぷん等多糖
類系樹脂、蛋白質(特にカゼイン)、ゼラチン、寒天、
またポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、酢酸ビニル(メタ)アクリル共重合体、酢酸ビニル
ベオバ共重合体、(メタ)アクリル樹脂、スチレン(メ
タ)アクリル共重合体、スチレン樹脂等のビニル系樹
脂、またメラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂等ポリアミド系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン等
が挙げられる。ここで言う水溶性樹脂とは、水を主体と
する溶媒に、完全溶解(粒径0.01μm以下)、また
はコロイダルディスパージョン(0.01〜0.1μ
m)、またはエマルジョン(0.1〜1μm)、または
スラリー(1μm以上)の状態になる樹脂のことであ
る。
【0027】これら、水溶性樹脂の中で特に好ましいの
は、ヘキサン、シクロヘキサン、アセトン、メチルエチ
ルケトン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエ
ン、メタノール、エタノール、IPA等のアルコール類
等の汎用溶剤により、溶解はもとより、膨潤さえしない
樹脂である。この意味で、水を主体とする溶媒に完全溶
解する樹脂が最も好ましい。特に、ポリビニルアルコー
ル樹脂、セルロース樹脂が挙げられる。接着性能として
は、基材の種類やその表面処理により異なるが、ウレタ
ン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が一般的である。又、
活性水素を有する熱可塑性樹脂と、イソシアネート化合
物のような硬化剤を併用すると、良好な接着性が得られ
る。
【0028】白色付与としては、蛍光増白剤は、従来公
知のいずれの化合物でも使用でき、スチルベン系、ジス
チルベン系、ベンゾオキサゾール系、スチリル−オキサ
ゾール系、ピレン−オキサゾール系、クマリン系、アミ
ノクマリン系、イミダゾール系、ベンゾイミダゾール
系、ピラゾリン系、ジスチリル−ビフェニル系蛍光増白
剤からなる群等が挙げられる。白色度は、これら蛍光増
白剤の種類と添加量で調整することができる。蛍光増白
剤の添加方法としては、あらゆる方法を用いることがで
きる。即ち、水に溶解させて添加する方法、ボールミ
ル、コロイドミルによって粉砕分散して添加する方法、
高沸点溶媒に溶解して親水性コロイド溶液と混合し、水
中油滴型分散物として添加する方法、高分子ラテックス
中に含浸させて添加する方法等がある。
【0029】更に、基材のギラ付き感や、むらを隠蔽性
する為に、中間層に酸化チタンを添加すると、更に基材
の選択の自由度が広がるのでよい。また酸化チタンに
は、ルチル型酸化チタンと、アナターゼ型酸化チタンの
2種類があるが、白色度及び蛍光増白剤の効果を考慮す
ると、ルチル型よりも紫外部の吸収がより短波長側であ
る、アナターゼ型酸化チタンが好ましい。中間層バイン
ダー樹脂が水系で、酸化チタンが分散しにくい場合に
は、表面に親水性処理を施した酸化チタンを用いるか、
もしくは、界面活性剤、エチレングリコール等既知の分
散剤により分散することができる。酸化チタンの添加量
は、樹脂固形分100重量部に対し酸化チタン固形分1
0〜400重量部が好ましい。
【0030】(裏面層)熱転写受像シートの裏面には、
シートの機械搬送性向上、カール防止、帯電防止等の為
に、裏面層を設けることもできる。搬送性向上の為に
は、バインダー樹脂に有機または無機フィラーを適量添
加するか、ポリオレフィン樹脂、セルロース樹脂のよう
な滑性の高い樹脂を用いることが好ましい。また、帯電
防止機能を得る為に、アクリル系樹脂のような導電性樹
脂・フィラー、更に、脂肪酸エステル、硫酸エステル、
燐酸エステル、アミド類、4級アンモニウム塩、ベタイ
ン類、アミノ類、エチレンオキサイト付加物等の、各種
帯電防止剤を添加したり、裏面の上、または裏面層と基
材の間に帯電防止層として設けてもよい。
【0031】帯電防止剤の使用量は、帯電防止剤を添加
する層、及び帯電防止剤の種類によって異なるが、いず
れの場合にも熱転写受像シートの表面電気抵抗値が、1
13Ω/cm2 以下が好ましい。表面電気抵抗値が、1
13Ω/cm2 より大きくなると、静電密着により、熱
転写受像シート同士が貼り付き、給紙トラブルの原因と
なる。量的には、0.01〜3.0g/m2 の使用量が
好ましい。帯電防止剤の使用量が0.01g/m2 未満
では、帯電防止効果が不十分であり、一方3.0g/m
2 より多いと、使用量が多すぎて、不経済であり、ま
た、べたつき等の問題が発生する場合がある。
【0032】(易接着層)基材シートの表面および/ま
たは裏面に、アクリル酸エステル樹脂やポリウレタン樹
脂やポリエステル樹脂などの接着性樹脂からなる易接着
層を塗布して設けてもよい。また、上記に記載した塗布
層を設けずに、基材シートの表面および/または裏面
に、コロナ放電処理やプラズマ処理をして、基材シート
とその上に設ける層との接着性を高めることができる。
【0033】(帯電防止層)基材シートの表面および/
または裏面に、もしくは、熱転写受像シートの受像面も
しくは裏面もしくはその両面の最表面に帯電防止層を設
けてもよい。帯電防止層は、帯電防止剤である、脂肪酸
エステル、硫酸エステル、燐酸エステル、アミド類、4
級アンモニウム塩、ベタイン類、アミノ酸類、アクリル
系樹脂、エチレンオキサイド付加物等を溶剤に溶解又は
分散させたものを塗工して、形成することができる。そ
の塗工量は0.001g/m2 乃至0.1g/m2 であ
ることが好ましい。このように、最表面に帯電防止層を
設けた熱転写受像シートは、印画前に優れた帯電防止性
を有するため、ダブルフィード等の給紙不良を防止する
ことができる。また、ほこり等を寄せつけることによる
印画抜け等のトラブルを防止することができる。
【0034】本発明では、上記に説明した熱転写受像シ
ートの受容層に染料画像が形成された印画物において、
該染料画像上の少なくとも一部に保護層を転写して設け
ることが好ましく行われる。具体的には、上記の熱転写
受像シートの受容層に、染料層が基材上に形成された熱
転写シートより昇華染料を熱転写して画像を形成し、そ
の画像上の少なくとも一部に、基材上に転写性樹脂層
(保護層)を設けた保護層転写シートを用いて、この転
写性樹脂層を熱転写して、保護層を転写形成するもので
ある。上記の染料層を有する熱転写シートと、保護層転
写シートは従来公知のものが使用でき、限定されるもの
ではない。尚イエロー、マゼンタ、シアン等の染料層と
転写性保護層を面順次に設けた熱転写シートを使用する
ことも可能である。
【0035】また、基材シートの一方の面に受容層を設
け、基材シートの他方の面に粘着剤などを用いた接着剤
層と剥離紙を順に設けた、シールタイプの熱転写受像シ
ートについても、本発明を適用することができる。その
接着剤層の形成手段も上記受容層の形成手段と同様の方
法で行われる。さらに、染料受容層を基材上に剥離可能
に形成した受容層転写シートにおける受容層について
も、本発明を適用することができる。また、まず、染料
受容層が基材上に剥離可能に設けられた中間転写記録媒
体の受容層に、染料層が基材上に形成された熱転写シー
トより昇華染料を転写して画像を形成し、その後に中間
転写記録媒体を加熱して、画像形成された受容層を被転
写体上に転写する方式においても、その受容層に本発明
を適用することができる。
【0036】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に具体的に説明する。尚、文中に部または%とあるの
は、特に断りの無い限り重量基準である。 (実施例1)基材シートとして、厚さ150μmの合成
紙(王子油化株式会社製、YUPOFPG#150)を
用い、その一方の面に下記組成の受容層塗工液1をワイ
ヤーバー方式で乾燥時4.0g/m2 になる割合で、塗
布及び乾燥(110℃、30秒)させて、受容層を形成
し、室温にて12時間以上放置して、実施例1の熱転写
受像シートを得た。
【0037】受容層塗工液1 フェノキシ樹脂(PKHC:ユニオンカーバイド社製) 80部 可塑剤(ジフェニルフタレート) 20部 離型剤(フッ素系界面活性剤) 3部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0038】(実施例2)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液2に変え、その他は実施例
1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液2 フェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカーバイド社製) 70部 可塑剤 30部 (テトラキス(2,6キシレノールレゾルシノール)ジホスフェート)
【化6】 離型剤(フッ素系界面活性剤) 3部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0039】(実施例3)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液3に変え、その他は実施例
1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液3 フェノキシ樹脂(PKHJ:ユニオンカーバイド社製) 60部 可塑剤(カプロラクトン) 40部 (プラクセルH1P:ダイセル化学工業(株)製) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 3部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0040】(実施例4)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液4に変え、その他は実施例
1と同様にして、実施例4の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液4 フェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカーバイド社製) 70部 可塑剤(ポリエステル系可塑剤) 30部 (BAA−15:大八化学工業(株)製) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 3部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0041】(実施例5)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液5に変え、その他は実施例
1と同様にして、実施例5の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液5 フェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカーバイド社製) 60部 ポリスチレン(GP550−51:三井化学(株)製) 10部 可塑剤(ジフェニルフタレート) 30部 離型剤(フッ素系界面活性剤) 3部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0042】(実施例6)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液6に変え、その他は実施例
1と同様にして、実施例6の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液6 フェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカーバイド社製) 50部 ポリエステル(バイロン200:東洋紡績(株)製) 20部 可塑剤(カプロラクトン) 30部 (プラクセルH1P:ダイセル化学工業(株)製) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 5部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0043】(実施例7)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液7に変え、その他は実施例
1と同様にして、実施例7の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液7 フェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカーバイド社製) 35部 ポリビニルブチラール(BX−200:積水化学工業(株)製) 35部 可塑剤(カプロラクトン) 30部 (プラクセルH1P:ダイセル化学工業(株)製) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 5部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0044】(実施例8)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液8に変え、その他は実施例
1と同様にして、実施例8の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液8 プロピオン酸変成フェノキシ樹脂A 70部 (フェノキシ樹脂の水酸基の50%が計算値で、プロピオン酸エステル化するよ うに仕込み、プロピオン酸をエステル変成させ、プロピオン酸変成フェノキシ樹 脂Aを得た。IR測定値で、フェノキシ樹脂より水酸基のピークが減少していた 。) 可塑剤(カプロラクトン) 30部 (プラクセルH1P:ダイセル化学工業(株)製) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 5部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0045】(実施例9)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液9に変え、その他は実施例
1と同様にして、実施例9の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液9 プロピオン酸変成フェノキシ樹脂B 35部 (フェノキシ樹脂の水酸基の100%が計算値で、プロピオン酸エステル化する ように仕込み、プロピオン酸をエステル変成させ、プロピオン酸変成フェノキシ 樹脂Bを得た。IR測定値でプロピオン酸変成フェノキシ樹脂Aより水酸基のピ ークが減少していたが、全ての水酸基を完全にエステル化は出来なかった。) ポリビニルブチラール(BX−200:積水化学工業(株)製) 35部 可塑剤(カプロラクトン) 30部 (プラクセルH1P:ダイセル化学工業(株)製) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 5部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0046】(比較例1)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液10に変え、その他は実施
例1と同様にして比較例1の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液10 フェノキシ樹脂(PKHH:ユニオンカーバイド社製) 100部 離型剤(フッ素系界面活性剤) 3部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0047】(比較例2)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液11に変え、その他は実施
例1と同様にして比較例2の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液11 プロピオン酸変成フェノキシ樹脂B 100部 (実施例9で合成したプロピオン酸変成フェノキシ樹脂と同じ) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 3部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0048】(比較例3)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液12に変え、その他は実施
例1と同様にして比較例3の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液12 ポリカーボネート樹脂 60部 (保護層転写シートの保護層塗工液で使用するポリカーボネートと同じ) 可塑剤(カプロラクトン) 40部 (プラクセルH1P:ダイセル化学工業(株)製) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 5部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0049】(比較例4)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液13に変え、その他は実施
例1と同様にして比較例4の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液13 ポリエステル(バイロン200:東洋紡績(株)製) 100部 離型剤(フッ素系界面活性剤) 5部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0050】(比較例5)実施例1における受容層塗工
液を下記組成の受容層塗工液14に変え、その他は実施
例1と同様にして比較例5の熱転写受像シートを得た。受容層塗工液14 ポリエステル(バイロン200:東洋紡績(株)製) 60部 可塑剤(カプロラクトン) 40部 (プラクセルH1P:ダイセル化学工業(株)製) 離型剤(フッ素系界面活性剤) 5部 (Fluorad FC−431:3M社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0051】(熱転写シート)一方、下記組成の染料層
形成用塗工液を調整し、背面に耐熱処理を施した6μm
厚のポリエチレンテレフタレートフィルムに、乾燥塗布
量が1.0g/m2 になるようにワイヤーバーにより塗
布及び乾燥して、染料層を形成し、熱転写シートを得
た。染料層塗工液 下記化学式で表すシアン染料 6部
【化7】 セルロース樹脂 4部 (CAB−381−20:イーストマン コダック社製) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 90部
【0052】このように得られた熱転写受像シートの染
料受容層と、上記の熱転写シートの染料層とを対向させ
て重ね合わせ、熱転写シートの裏面から下記条件でサー
マルヘッドを用いて、熱転写記録を行い、以下の各種評
価を行った。 (印字条件) サーマルヘッド;KGT−217−12MPL20(京
セラ(株)製) 発熱体平均抵抗値;3195(Ω) 主走査方向印字密度;300dpi 副走査方向印字密度;300dpi 印加電力;0.1(w/dot) 1ライン周期;5(msec.) 印字開始温度;40(℃)
【0053】印加パルス; 階調印画:1ライン周期中に、1ライン周期を256に
等分割したパルス長をもつ分割パルスの数を0から25
5個まで可変できるマルチパルス方式のテストプリンタ
ーを用い、各分割パルスのDuty比を60%固定と
し、階調によって、ライン周期当たりのパルス数を1ス
テップでは0個、2ステップでは31個、3ステップで
は59個と0から255個まで28個毎に順次増加させ
ることにより、1ステップから10ステップまでの10
階調を制御した。保護層転写:1ライン周期中に、1ラ
イン周期を256に等分割したパルス長をもつ分割パル
スの数を0から255個まで可変できるマルチパルス方
式のテストプリンターを用い、各分割パルスのDuty
比を60%固定とし、ライン周期当たりのパルス数を2
10個固定とし、ベタ印画を行い、印画面全面に保護層
を転写した。
【0054】(保護層転写シート)上記の保護層転写に
は、以下に示す保護層転写シートを使用した。背面に耐
熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテレフタレート
フィルムに、下記組成の離型層形成用塗工液を調整し、
乾燥塗布量が0.5g/m2 になるようにグラビアコー
ト法により塗布及び乾燥(110℃、60秒)して、離
型層を形成した後、さらに下記組成の保護層形成用塗工
液を調整し、乾燥塗布量が2.0g/m2 になるように
グラビアコート法により離型層の上に塗布及び乾燥(1
10℃、60秒)して、保護層を形成し、保護層転写シ
ートを得た。
【0055】離型層塗工液 アルキルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合誘導体 10部 (VEMA;ダイセル化学工業(株)製) ポリビニルアルコール樹脂((株)クラレ製) 2部 水/エタノール=2/3(重量比) 100部
【0056】保護層塗工液 ポリカーボネート樹脂 15部 (下記一般式8で表される構成単位を20mol%、下記一般式9で表される 構成単位を80mol%含むランダム共重合体であるポリカーボネート樹脂で、 ガラス転移温度127.1℃) 紫外線吸収剤アクリル共重合体 5部 (UVA635L;BASFジャパン(株)製) 紫外線吸収剤(Tinuvin320;CIBA−GEIGY社製)10部 (下記化学式10で表される。) メチルエチルケトン/トルエン=1/1(重量比) 400部
【0057】
【化8】
【0058】
【化9】
【0059】
【化10】
【0060】(印字濃度)各実施例および比較例の熱転
写受像シートを、前記の熱転写シートで、前記の階調印
画の印字条件にて、熱転写記録を行い、得られた印字物
の光学反射濃度を測定し、下記の基準にて印字濃度の評
価の判定をした。 ○;最高濃度がO.D.=2.00以上。 ×;最高濃度がO.D.=2.00未満。
【0061】(剥離性)各実施例および比較例の熱転写
受像シートを、前記の熱転写シートで、前記の階調印画
の印字条件にて、熱転写記録を行い、熱転写受像シート
と熱転写シートとの剥離性を下記基準にて、判定した。 ○;熱転写受像シートと熱転写シートとが容易に剥離し
て、異常転写の発生が無く、剥離性が良好である。 ×;熱転写受像シートと熱転写シートとが融着したり、
受容層が熱転写シート側に取られるか、または染料層バ
インダーが受像シート側に取られ、異常転写が発生し、
剥離性が不良である。
【0062】(地汚れ)各実施例および比較例の熱転写
受像シートを、前記の熱転写シートで、前記の階調印画
の印字条件にて、熱転写記録を行い、得られた印字物の
非印画部における地汚れを目視にて観察し、下記基準に
て、判定した。 ○;地汚れが認められない。 ×;地汚れが認められる。
【0063】(にじみ)各実施例および比較例の熱転写
受像シートを、前記の熱転写シートで、前記の階調印画
の印字条件にて、熱転写記録を行い、得られた印字物を
60℃/200時間暗所に保存し、各印字物のにじみを
目視にて観察し、下記基準にて、判定した。 ○;にじみが認められない。 △;肉眼ではにじみが認められないが、ルーペで見てに
じみが認められる。 ×;肉眼でにじみが認められる。
【0064】(耐光性)各実施例および比較例の熱転写
受像シートを前記の熱転写シートで、前記の階調印画及
び保護層転写の印字条件にて、熱転写記録を行い、保護
層付きの印画物について下記条件のキセノンフェードメ
ーターにより耐光性試験を行った。 照射試験器;アトラス社製Ci35 光源;キセノンランプ フィルター;内側・・・IRフィルター、外側・・・ソ
ーダライムガラス ブラックパネル温度;45℃ 照射強度;1.2(w/m2 )・・・420nmでの測
定値 照射エネルギー;400(KJ/m2 )・・・420n
mでの積算値
【0065】光学濃度計(マクベス社製、マクベスRD
−918)を用い、レッドフィルターで、Cy成分の光
学反射濃度を測定し、照射前の光学反射濃度が1.0近
傍のステップについて、照射の前後における光学濃度の
変化を測定し、下記式により、残存率を算出した。 残存率(%)=(〔照射後の光学反射濃度〕/〔照射前
の光学反射濃度〕)×100 以上の残存率に基づき、以下に基準にて耐光性を判定し
た。 ○;残存率が70%以上であり、耐光性が優れている。 △;残存率が40%以上、70%未満であり、耐光性が
ほぼ良好である。 ×;残存率が40%未満であり、耐光性が不良である。
【0066】(評価結果)評価結果を下記の表1に示
す。
【表1】 尚、上表の*1,*2は保護層を転写しなかった時の耐
光性の評価である。
【0067】従来の使用されているメディアのような比
較例1〜4の印字濃度は、「印加電力;0.12(w/
dot)」にすることにより、実施例が達成している印
字濃度(O.D.=2.10〜2.30程度)を達成す
ることが出来るが、必要電力が20%UPとなる。本発
明によれば、従来メディア(比較例のような)より、低
エネルギーで、十分な印字濃度が得られるので、下記式
より、速度は同じでも省電力でプリント出来たり、同
じ電力であれば、高速に印画することが出来る。 式;エネルギー(mJ/dot)=電力(W)×印画
速度(msec/dot)
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、以上説明したように、
基材シートの少なくとも一方の面に受容層を形成してな
る熱転写受像シートにおいて、受容層が、少なくともフ
ェノキシ樹脂と、一種類以上の可塑剤を有することを特
徴とすることにより、高速印画で染料染着性の高い画像
が形成され、優れた剥離性能を有し、可塑剤によるにじ
みの無い熱転写受像シートを提供することができる。更
に、上記熱転写受像シートの受像面に画像形成後、画像
形成面に保護層を転写することにより耐光性が高く、に
じみの無い印画物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 仁彦 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 半村 昌弘 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H111 AA01 AA27 AA52 CA03 CA05 CA30 CA33 CA41 4J038 DD002 DF061 DL032 JA61 JC24 KA06 KA11 PA18 PB11 PC10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に受容
    層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、該受容層
    が、少なくともフェノキシ樹脂と、一種類以上の可塑剤
    を含有することを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 前記の可塑剤がフタル酸系可塑剤、燐酸
    エステル系可塑剤、ポリカプロラクトン、ポリエステル
    系可塑剤の内から選ばれる少なくとも1種類を含んで成
    ることを特徴とする上記の請求項1に記載する熱転写受
    像シート。
  3. 【請求項3】 前記のフタル酸系可塑剤が、ジフェニル
    フタレートであることを特徴とする上記の請求項2に記
    載する熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 前記の燐酸エステル系可塑剤が、非ハロ
    ゲン燐酸エステル及び/又は非ハロゲン縮合燐酸エステ
    ルであることを特徴とする上記の請求項2に記載する熱
    転写受像シート。
  5. 【請求項5】 前記の燐酸エステル系可塑剤が、下記一
    般式1で表される非ハロゲン燐酸エステルであること特
    徴とする上記の請求項4に記載する熱転写受像シート。 【化1】 〔上記式中R1 、R2 は水素、メチル基等のアルキル
    基、又は置換アルキル基を表す〕
  6. 【請求項6】 前記の燐酸エステル系可塑剤が、下記一
    般式2で表される非ハロゲン縮合燐酸エステルであるこ
    とを特徴とする上記の請求項4に記載する熱転写受像シ
    ート。 【化2】 〔上記式中R1 、R2 は水素、メチル基等のアルキル
    基、又は置換アルキル基を表す〕
  7. 【請求項7】 前記の受容層が少なくとも一種類以上の
    離型剤を含有することを特徴とする上記の請求項1〜6
    のいずれかに記載する熱転写受像シート。
  8. 【請求項8】 前記の離型剤が変性シリコーンオイル及
    び/又はその硬化物、又は、フッ素型界面活性剤の何れ
    か一方又は、両方であることを特徴とする上記の請求項
    7に記載する熱転写受像シート。
  9. 【請求項9】 前記の基材の受容層の形成してある面と
    反対面に粘着剤層を介して、離型シートが剥離可能に積
    層されていたシール状形態であることを特徴とする上記
    の請求項1〜8のいずれかに記載する熱転写受像シー
    ト。
  10. 【請求項10】 前記の請求項1〜9のいずれかに記載
    する熱転写受像シートの受容層に染料画像が形成された
    印画物において、該染料画像上の少なくとも一部に保護
    層を転写して成ることを特徴とする印画物。
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