JP2001030294A - 射出成形同時加飾用シート及び加飾成形品 - Google Patents

射出成形同時加飾用シート及び加飾成形品

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JP2001030294A
JP2001030294A JP11212154A JP21215499A JP2001030294A JP 2001030294 A JP2001030294 A JP 2001030294A JP 11212154 A JP11212154 A JP 11212154A JP 21215499 A JP21215499 A JP 21215499A JP 2001030294 A JP2001030294 A JP 2001030294A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐溶剤性、可塑剤移行耐久性、ハンドリング
が良好で、ABS樹脂、AS樹脂、PS樹脂等のスチレ
ン系樹脂成形物に密着良くラミネ−トする。 【解決手段】 射出成形同時絵付用シートSは、熱可塑
性ポリエステル樹脂シート1と、2液硬化型ウレタン樹
脂からなる接着剤層2と、ABS樹脂シート3とを積層
した構成とする。熱可塑性ポリエステル樹脂シート1と
接着剤層2間に、2液硬化型ウレタン樹脂をバインダー
樹脂とするインキで形成された絵柄層4を設ける等して
も良い。加飾成形品は、この射出成形同時加飾用シート
が、ABS樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、ポリスチレンのいずれかの樹脂成形物上に、ABS
樹脂シート側が樹脂成形物側に対向して接着一体化した
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネートタイプ
の射出成形同時加飾用シートと加飾成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、樹脂成形物の表面を絵付した
加飾成形品が各種用途で使用されている。例えば、特公
昭50−19132号公報、特公昭43−27488号
公報等に開示の射出成形同時加飾方法等では、射出成形
同時加飾用シートを射出成形の雌雄両型間に配置した
後、溶融樹脂をキャビティ内に射出充填することで、樹
脂成形物の成形と同時にその表面に射出成形同時加飾用
シートを接着積層して一体化し、該シートで加飾された
加飾成形品を得る方法を開示している。
【0003】そして従来、樹脂成形物に使用する射出成
形樹脂として、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体)、AS(アクリロニトリル−
スチレン共重合体)樹脂、PS(ポリスチレン)樹脂等
を用いた場合に適用する射出成形同時加飾用シートとし
ては、次の様な基材シートを用いたものが一般的であっ
た。
【0004】例えば、基材シートとしてPMMA(ポ
リメチルメタクリレート)等のアクリル樹脂シートに絵
柄層を印刷形成した仕様の射出成形同時加飾用シート、
基材シートとしてPMMA(ポリメチルメタクリレー
ト)等のアクリル樹脂シートとABS樹脂シートとの間
に絵柄層を印刷形成した仕様の射出成形同時加飾用シー
ト、基材シートとしてPET(ポリエチレンテレフタ
レート)シートに、絵柄層を印刷形成した仕様の射出成
形同時加飾用シート、等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の仕様の射出成形同時加飾用シートでは、基材シートの
厚みが通常0.1〜0.2mmである為に、室温でのシ
ートとしてのコシ(形状保持性)が無く、射出成形同時
加飾時のハンドリングが難しかった。また、シートが硬
い為、変形が加わると亀裂や破断が起き易かった。その
上、耐溶剤性も乏しく、絵柄層の印刷形成時に注意する
必要があり、また得られた加飾成形品はその最表面層と
なるアクリル樹脂の基材シートによって耐溶剤性に劣っ
た。更に、可塑剤移行耐久性が悪かった。この為、加飾
成形品にて最表面層となった基材シートが、例えば可塑
剤を含む塩化ビニル樹脂製品と接触すると、加飾成形品
側に可塑剤が移行して、物性が劣化する事があった。
【0006】また、上記の仕様の射出成形同時加飾用
シートでは、やはり加飾成形品の最表面層はアクリル樹
脂シートとなる為に、耐溶剤性が悪く、また可塑剤移行
耐久性も悪かった。
【0007】また、上記の仕様の射出成形同時加飾用
シートでは、加飾成形品の最表面層はポリエチレンテレ
フタレートシートとなる為に、耐溶剤性と可塑剤移行耐
久性の問題は解決する。しかし、ポリエチレンテレフタ
レートシートは、厚みが薄いと、腰(形状保持性)が無
く、射出成形同時加飾時のハンドリングが難しかった。
逆に、厚みが厚い場合では、腰(形状保持性)は有る
が、剛性が有り、連続帯状のシートでの印刷適性(機械
搬送適性)が無い、成形性が不十分となるという問題が
あった。また、ポリエチレンテレフタレートシートで
は、射出成形樹脂のABS樹脂との接着性が低かった。
【0008】そこで、本発明の課題は、ラミネートタイ
プの射出成形同時加飾用シートにおいて、得られる加飾
成形品に、耐溶剤性と可塑剤移行耐久性を付与できる
上、ハンドリングも良く、ABS樹脂、AS樹脂、PS
樹脂等のスチレン系樹脂の樹脂成形物との接着性も高く
成形性も良好な射出成形同時加飾用シート、及び該加飾
シートを表面に積層した加飾成形品を提供する事であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の射出成形同時加飾用シートの第1の発
明では、図1(A)に例示する射出成形同時加飾用シー
トSの如く、熱可塑性ポリエステル樹脂シート1、2液
硬化型ウレタン樹脂からなる接着剤層2、及びABS樹
脂シート3を、この順に積層してなる構成とした。その
結果、熱可塑性ポリエステル樹脂シートによって耐溶剤
性と可塑剤移行耐久性が得られ、しかもその上、ABS
樹脂シートも積層されいる為に、ハンドリングも支障無
く、且つ、ABS樹脂、AS樹脂、PS樹脂等のスチレ
ン系樹脂の樹脂成形物との接着性も優れたものとなる。
【0010】また、本発明の射出成形同時加飾用シート
の第2の発明では、図1(B)に例示する射出成形同時
加飾用シートSの如く、上記第1の発明に対して、特に
透明な熱可塑性ポリエステル樹脂シート1Aと、2液硬
化型ウレタン樹脂からなる接着剤層2との間に、2液硬
化型ウレタン樹脂をバインダー樹脂とするインキで形成
された絵柄層4を有する構成とした。この結果、更に、
絵柄層によって加飾効果が付与できる上、絵柄層は特定
バインダー樹脂のインキで形成してあるので絵柄層の密
着性も良い。
【0011】また、本発明の射出成形同時加飾用シート
の第3の発明では、図1(C)に例示する射出成形同時
加飾用シートSの如く、透明熱可塑性ポリエステル樹脂
シート1Aと、ポリエステル樹脂からなるプライマー層
5、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とアクリル樹脂と
の混合物をバインダーの樹脂とするインキで形成された
絵柄層4A、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、又はこれらの混合物からなる接着剤層2A、及
び、ABS樹脂シート3をこの順に積層してなる構成と
した。この様に、プライマー層を透明熱可塑性ポリエス
テル樹脂シート1Aと絵柄層2A間に設け、各層を特定
樹脂から構成することで、各層を密着良く積層できる。
そして、透明熱可塑性ポリエステル樹脂シートによって
耐溶剤性と可塑剤移行耐久性が得られ、その上、ABS
樹脂シートも積層されいる為にハンドリングも支障無
く、且つ、ABS樹脂、AS樹脂、PS樹脂等のスチレ
ン系樹脂の樹脂成形物との接着性も優れ、絵柄層によっ
て加飾効果が付与できる。
【0012】また、本発明の加飾成形品は、図3にその
一形態を例示する如く、ABS樹脂、アクリロニトリル
−スチレン共重合体、ポリスチレンのいずれかの樹脂成
形物6上に、前記いずれかの発明の射出成形同時加飾用
シートSが、ABS樹脂シート3側が樹脂成形物6側に
対向して接着一体化してなる構成とした。なお、同図
は、射出成形同時加飾用シートSとして、図1(B)に
例示の構成のシートを用いた形態を示す。この様な構成
とすることで、耐溶剤性、可塑剤移行耐久性に優れた加
飾成形品となる。また、使用してある射出成形同時加飾
用シートのハンドリングも良いので、製造し易い加飾成
形品となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】なお、図1は本発明の射出成形同時加飾用
シートの各種形態例を例示する断面図、図2は本発明の
射出成形同時加飾用シートの用途である射出成形同時加
飾方法を説明する概念図、図3は本発明の加飾成形品の
一形態を例示する断面図である。
【0015】〔熱可塑性ポリエステル樹脂シート〕熱可
塑性ポリエステル樹脂シート1、或いは透明なものに限
定した透明熱可塑性ポリエステル樹脂シート1Aに用い
る、熱可塑性ポリエステル樹脂としては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレ
ン−テレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリエ
チレンナフタレート、ポリエステル系熱可塑性エラスト
マー等が使用できる。なお、ポリエステル系熱可塑性エ
ラストマーは、ハードセグメントに高結晶性で高融点の
芳香族ポリエステル、ソフトセグメントにはガラス転移
温度が−70℃以下の非晶性ポリエーテルを使用した、
ブロックポリマーである。前記高結晶性で高融点の芳香
族ポリエステルには、例えばポリブチレンテレフタレー
トが使用され、上記非晶性ポリエーテルには、例えばポ
リテトラメチレンエーテルグリコールが使用される。
【0016】熱可塑性ポリエステル樹脂シート1及び1
Aは、必要に応じて、染料、顔料等の着色剤で着色して
も良い。但し、熱可塑性ポリエステル樹脂シート1に対
する着色は、ABS樹脂シート3との間に絵柄層を有す
る場合、或いはABS樹脂シートを着色シートとしてそ
の色を活かす場合は、着色透明とする。なお、透明熱可
塑性ポリエステル樹脂シート1Aに対する着色は、もち
ろん着色透明のみである。なお、透明熱可塑性ポリエス
テル樹脂シート1Aを(無色又は着色)透明な物に特定
する理由は、該シート1Aを通して絵柄層を観察可能に
する為である。
【0017】上記着色剤としては、公知の着色剤を使用
できる。例えば、着色剤には、チタン白、カーボンブラ
ック、弁柄、コバルトブルー、黄鉛等の無機顔料、フタ
ロシアニンブルー、イソインドリノン、キナクリドン等
の有機顔料、アルミニウム粉末等の金属顔料、二酸化チ
タン被覆雲母粉末等の真珠光沢(パール)顔料、或いは
染料等が用いられる。
【0018】また、好ましくは、熱可塑性ポリエステル
樹脂シート1、及び透明熱可塑性ポリエステル樹脂シー
ト1Aは、接着剤層2側の面に、コロナ放電処理、プラ
ズマ処理等の易接着処理により、表面にカルボキシル
基、水酸基等の活性水素含有極性官能基を生成しておく
と良い。この結果、該ポリエステル樹脂シート1又は1
Aに接する層(接着剤層2、絵柄層4、プライマー層5
等)との密着性が向上する。
【0019】なお、熱可塑性ポリエステル樹脂シート
1、及び透明熱可塑性ポリエステル樹脂シート1Aの厚
みは、用途によるが、採用する意匠表現としての透明
感、塗装感等の表面特性に応じて、通常は20〜70μ
m程度とする。また、熱可塑性ポリエステル樹脂シート
1及び透明熱可塑性ポリエステル樹脂シート1Aは、必
要に応じて、無延伸、1軸延伸、或いは2軸延伸して用
いる。
【0020】〔接着剤層〕第1及び第2の発明に於ける
接着剤層2は、2液硬化型ウレタン樹脂から構成するの
が好ましい。この結果、。接着剤層2は、熱可塑性ポリ
エステル樹脂シート1又は該樹脂シートに形成された絵
柄層4と、ABS樹脂シート3間に介在しこれらを密着
良く接着させることができる。また、第3の発明に於け
る接着剤層2Aは、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、又はこれらの混合物から構成するのが好
ましい。この結果、接着剤層2Aは、透明熱可塑性ポリ
エステル樹脂シート1Aにプライマー層5を介して形成
された絵柄層4Aと、ABS樹脂シート3間に介在しこ
れらを密着良く積層させることができる。
【0021】接着剤層2に用いる上記2液硬化型ウレタ
ン樹脂は、ポリオールを主剤とし、イソシアネートを架
橋剤(硬化剤)とするウレタン樹脂である。ポリオール
としては、分子中に2個以上の水酸基を有するもので、
例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、
ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオー
ル、ポリウレタンポリオール等が用いられる。また、イ
ソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネ
ート基を有する多価イソシアネートが用いられる。例え
ば、2,4−トリレンジイソシアネート、キシレンジイ
ソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート等の芳香族イソシアネート、或いは、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加
ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至は
脂環式)イソシアネート、或いはまた、上記各種イソシ
アネートの付加体、又は多量体を用いる事もできる。例
えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジ
イソシアネート3量体(trimer)等がある。
【0022】また、接着剤層2Aに用いる上記アクリル
樹脂は、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル
(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−
ブチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)
アクリレート−スチレン共重合体、メチル(メタ)アク
リレート−ブチル(メタ)アクリレート−2ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート共重合体等の(メタ)アク
リル酸アルキルエステル単量体同士の単独又は共重合
体、或いは(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体
と他の単量体との共重合体、或いはこれら2種以上の混
合物である。なお、(メタ)アクリレートとは、アクリ
レート又はメタクリレートの意味である。
【0023】〔ABS樹脂シート〕ABS樹脂シート3
としては、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体)からなる公知の樹脂シートを使用
することができる。ABS樹脂シート3を、射出成形同
時加飾用シートの裏側の層に採用する事で、射出成形同
時加飾用シートを、ABS樹脂、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体、ポリスチレン等のスチレン系樹脂から
なる樹脂成形物に、密着性を良くラミネ−ト出来る様に
なる。なお、ABS樹脂シートには、厚さ50〜300
μm程度のものを使用する。また、ABS樹脂シート
は、通常は、樹脂成形物の色を隠蔽したり、着色により
射出成形同時加飾用シート(ひいては加飾成形品)を装
飾する為、着色剤を添加し、着色隠蔽性とする。着色剤
には、例えば、前述した熱可塑性ポリエステル樹脂シー
トで列記した如き公知の着色剤を使用できる。
【0024】〔絵柄層〕絵柄層4、4A等の絵柄層は、
第1の発明の射出成形同時加飾用シートに於いては不必
須であるが、第2及び第3の発明の射出成形同時加飾用
シートに於いては、必須構成要素であり、第2の発明に
於いては絵柄層4を設け、第3の発明に於いては絵柄層
4Aを設ける。
【0025】絵柄層4は、2液硬化型ウレタン樹脂をバ
インダー樹脂とするインキで形成し、絵柄層4Aは、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体とアクリル樹脂との混合
物をバインダー樹脂とするインキで形成する。これらイ
ンキは、通常のインキ同様に、バインダー樹脂等からな
るビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える
各種添加剤からなるが、該着色剤としとは、前記熱可塑
性ポリエステル樹脂シートにて列記した如き公知の着色
剤を使用できる。そして、絵柄層4及び4Aは、上記特
定のインキを用いて、グラビア印刷、シルクスクリーン
印刷、オフセット印刷、インキジェット印刷等の印刷
法、或いは手描き等の公知の形成法で形成すれば良い。
なお、絵柄層4及び4Aの絵柄は、例えば、板目や柾目
等の木目模様、大理石や御影石等の石目模様、タイル調
模様、煉瓦調模様、布目模様、文字、幾何学模様、全面
ベタなど任意である。
【0026】上記2液硬化型ウレタン樹脂としては、例
えば前述接着剤層で列記した如き樹脂を使用できる。こ
の為、更なる説明はここでは省略する。
【0027】上記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とし
ては、通常、酢酸ビニル含有量が5〜20重量%程度、
平均重合度350〜900程度のものが用いられる。ま
た、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、必要に応じ、
更にマレイン酸、フマル酸等のカルボン酸を共重合させ
たものでも良い。
【0028】上記アクリル樹脂としては、例えば、ポリ
メチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アク
リレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メ
タ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレー
ト−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、或いは、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等
と、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレ
ート等の分子中に水酸基を有する(メタ)アクリル酸エ
ステルとを共重合させて得られるアクリルポリオール等
のアクリル樹脂を、単体又は2種以上混合して使用す
る。なお、(メタ)アクリレートとはアクリレート又は
メタクリレートの意味である。塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体とアクリル樹脂との混合比は、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体/アクリル樹脂=1/9〜9/1(重
量比)程度である。
【0029】上述の如く、バインダー樹脂に特定樹脂を
使用する事で、それぞれの発明の射出成形同時加飾用シ
ートに於いて、絵柄層を該絵柄層が接する層(接着剤層
2、接着剤層2A、プライマー層5)と密着良く形成で
きる。
【0030】なお、絵柄層のバインダー樹脂としては、
必要に応じて、適宜、副成分樹脂として、その他の樹
脂、例えば、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性や2
液硬化型等のウレタン樹脂(絵柄層2Aの場合)等の樹
脂を併用しても良い。
【0031】絵柄層4、4Aとしては、バインダー樹脂
を上記特定樹脂から構成する他は、基本的には特に制限
は無い。絵柄層4及び4Aは、通常は、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂シート1或いは透明熱可塑性ポリエステル樹
脂シート1Aに対して形成する。そして、絵柄層が形成
された該ポリエステル樹脂シートを、間に接着剤層を介
して、ABS樹脂シートと、ドライラミネーション法等
の公知の積層法で積層すれば、本発明の射出成形同時加
飾用シートが得られる。
【0032】なお、第1の発明の射出成形同時加飾用シ
ートにて必要に応じ絵柄層を設ける場合は、その絵柄層
を形成するインキのバインダー樹脂は特に限定は無い。
該バインダー樹脂に2液硬化型ウレタン樹脂を使用した
形態が、第2の発明の射出成形同時加飾用シートであ
る。2液硬化型ウレタン樹脂以外のバインダー樹脂を使
用したとしても、本発明に於ける効果である、耐溶剤
性、可塑剤移行耐久性、良好なハンドリング適性は得ら
れる。なかでも、密着良く各層を積層できる構成の一つ
が、第2の発明、或いはプライマー層を併用する第3の
発明である。また、絵柄層では無く、アルミニウム、ク
ロム等の金属を公知の蒸着法等で部分又は全面に形成し
た金属薄膜層等を設けても良い。
【0033】また、第2及び第3の発明の射出成形同時
加飾用シートでは、加飾の為に絵柄層を必須構成要素と
して有するが、加飾の為の層は、絵柄模様付与の為の絵
柄層以外に、銀粉等の導電性粉末をバインダー中に分散
させた導電性層等の機能層でも良い。この様な機能層
は、絵柄層に併用したり、或いは第1の発明に於いては
機能層単独で使用する。
【0034】〔プライマー層〕プライマー層5は、層間
に介在し層間密着性を向上させる。このプライマー層5
はポリエステル樹脂で構成するのが好ましい。ポリエス
テル樹脂を用いる事によって、絵柄層2Aと、透明熱可
塑性ポリエステル樹脂シート1Aとの良好な層間密着性
が得られる。 なお、プライマー層は、上記特定樹脂を
用いたプライマー剤を、グラビア印刷、ロールコート等
の公知の印刷法や塗工法で形成すれば良い。
【0035】上記ポリエステル樹脂としては、例えば、
無水フタル酸やアジピン酸等の二塩基酸とプロピレング
リコールやエチレングリコール等の二価アルコールとか
ら得られる様な縮重合物等を使用できる。ポリエステル
樹脂は、熱可塑性ポリエステル樹脂の他、硬化性ポリエ
ステル樹脂でも良い。
【0036】〔裏面易接着処理〕なお、本発明の射出成
形同時加飾用シートは裏面側がABS樹脂シートで、A
BS樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリ
スチレン等のスチレン系樹脂との接着性が良いが、より
強固な接着性を得る為に必要に応じて適宜、該ABS樹
脂シートの表面に、コロナ放電処理、プライマー剤塗
工、或いは接着剤塗工等の等の公知の易接着処理を施し
ても良い。或いはまた、前記スチレン系以外の樹脂、例
えばポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂と接着さ
せる為に本発明の射出成形同時加飾用シートを使用する
場合には、塩素化ポリプロピレン等からなる接着剤を塗
工しても良い。本発明の射出成形同時加飾用シートが備
える耐溶剤性、可塑剤移行耐久性、良好なハンドリング
適性を享受できる。
【0037】〔射出成形同時加飾方法〕ここで、上述し
た本発明の射出成形同時加飾用シートの使用用途であ
る、射出成形同時加飾方法について、一応説明してお
く。ここでの射出成形同時加飾方法は、ラミネ−ト形態
となり、特公昭50−19132号公報、特公昭43−
27488号公報等に記載されるように、射出成形同時
加飾用シートを、一対の型の間に配置した後、両型を型
締めし、両型で形成されるキャビティ内に流動状態の樹
脂を射出し充填して固化させて、樹脂成型物の成形と同
時にその表面に射出成形同時加飾用シートを積層して、
樹脂成形物を絵付けする方法である。
【0038】なお、射出成形同時加飾方法としては、従
来公知の各種形態をとり得る。例えば、射出成形同時加
飾用シートの予備成形を行う形態、或いは行わない形
態。また、射出成形同時加飾用シートの予熱を行う形
態、行わない形態。なお、予備成形時には通常は射出成
形同時加飾用シートは予熱する。
【0039】なお、もちろんの事だが、射出成形同時加
飾用シートの絞りが大きい場合は、予備成形を行うのが
好ましい。一方、射出成形同時加飾用シートの絞りが少
ない場合は、射出される流動状態の樹脂の樹脂圧で該シ
ートを成形しても良い。この際、絞りが浅ければ、予備
成形無しで樹脂射出と同時に型内に充填される流動状態
の樹脂の樹脂圧で射出成形同時加飾用シートを成形して
も良い。また、樹脂圧で射出成形同時加飾用シートを成
形する場合でも、該シートは予熱せずに射出樹脂の熱を
利用しても良い。また、射出成形同時加飾用シートの予
備成形は、通常は、射出成形型を真空成形型と兼用して
行うが、型間に該シートを供給する前に、型外部で別の
真空成形型で該シートを真空成形する様な予備成形でも
良い。また、予備成形は、射出成形型を真空成形型と兼
用して行う形態が効率的で且つ精度良く積層できる点で
好ましい。なお、本発明に於いて真空成形とは真空圧空
成形も包含する。
【0040】ところで、図2は射出成形同時加飾方法を
或る一形態で説明する概念図である。図2に示す形態で
は、型締めする前に、射出成形同時加飾用シートを型間
で加熱し軟化させて射出成形型で真空成形により予備成
形した後に、型締めして樹脂を射出する形態である。そ
こで次に、図2を用いて、射出成形同時加飾方法を更に
説明する。
【0041】先ず、図2(A)の如く、射出成形型とし
ては、射出ノズルと連通する湯道(ランナー)及び湯口
(ゲート)を有する型Maと、キャビティ面に吸引孔4
1を有し射出成形同時加飾用シートの予備成形型を兼用
する型Mbの一対の成形型を用いる。これらの型は鉄等
の金属、或いはセラミックスからなる。型開き状態に於
いて両型Ma、Mb間に射出成形同時加飾用シートSを
供給し、型Mbに射出成形同時加飾用シートSを枠状の
シートクランプ42で押圧する等して固定する。この
際、射出成形同時加飾用シートのABS樹脂シート側
は、図面右側の射出樹脂側となる様にする事はもちろん
である。次いで、適宜、両型間に挿入したヒータ(図示
略)で射出成形同時加飾用シートを加熱軟化させる。加
熱は例えば非接触の輻射加熱とするが、接触による伝導
加熱でも良い。そして、吸引孔から吸引して真空成形し
て、射出成形同時加飾用シートを型Mbのキャビティ面
に沿わせ予備成形する。なお、真空成形は圧空も併用す
る真空圧空成形でも良く、これも包含する。次いで、ヒ
ータを両型間から退避させ、図2(B)の如く両型を型
締めし、両型で形成さるキャビティに加熱熔融状態等の
流動状態の樹脂を充填する。そして、射出成形同時加飾
用シートの不要部分がある場合は、それを適宜トリミン
グすれば、図3の断面図で概念的に示す如き本発明の加
飾成形品Pが得られる。
【0042】〔射出成形樹脂〕なお、射出成形同時加飾
方法に於いて、射出成形して樹脂成形物とする樹脂とし
ては、基本的には、射出成形同時加飾方法に於ける従来
公知のものが使用でき特に制限はなく、製品の要求物性
やコスト等に応じて選定される。但し、本発明の射出成
形同時加飾用シートは、スレチン系樹脂に対して密着が
良い様に構成されているので、スチレン系樹脂が好適で
ある。スチレン系樹脂としては、例えば、ABS樹脂、
アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリスチレン等
が挙げられる。
【0043】なお、射出成形樹脂は、用途に応じて適
宜、着色剤を添加して着色した樹脂を使用しても良い。
着色剤には、前述熱可塑性ポリエステル樹脂シートで述
べた如き公知の着色剤を使用できる。また、射出成形樹
脂には、必要に応じて適宜、シリカ、アルミナ、炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム等の無機物粉末、木粉、
ガラス繊維等の充填剤、安定剤、滑剤等の公知の各種添
加剤を含有させる。
【0044】〔加飾成形品〕本発明の射出成形同時加飾
用シートを用いて得られる本発明の加飾成形品は、図3
の断面図で概念的に示す加飾成形品Pの如く、前述した
いずれかの形態の本発明の射出成形同時加飾用シートS
が、ABS樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、ポリスチレンのいずれかの樹脂成形物6の表面に、
積層してなる構成の成形品である。もちろん、射出成形
同時加飾用シートSは、そのABS樹脂シートが樹脂成
形物と接する様に積層されている。樹脂成形物6の表面
に射出成形同時加飾用シートSを積層するには、前述し
た射出成形同時加飾方法によれば良い。加飾成形品は、
射出成形同時加飾用シートと樹脂成形物との密着性に優
れ、また、耐溶剤性、可塑剤移行耐久性も得られる。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳述する。
【0046】〔実施例1〕図1(B)の如き構成の射出
成形同時加飾用シートSを次の様にして作製した。熱可
塑性ポリエステル樹脂シート1として厚み50μmの無
色透明な2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面に、コロナ放電処理を施した後、該処理面に、バ
インダー樹脂にアクリルポリオールの主剤100重量部
に対して1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートの硬
化剤5重量部を配合した2液硬化型ウレタン樹脂を用
い、着色剤に弁柄、フタロシアニンブルー、イソインド
リノン、及びカーボンブラックを用いたインキを使用し
てグラビア印刷して、木目柄の絵柄層4を形成して、先
ず印刷シートを用意した。
【0047】次に、該印刷シートの絵柄層4の表面に、
アクリルポリオールの主剤100重量部に対して1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネートの硬化剤5重量部を
用いた2液硬化型ウレタン樹脂からなる接着剤をグラビ
アロールコート法で塗工して厚さ10μmの接着剤層2
を全面に形成後、未硬化状態の接着剤層2に、厚み20
0μmの着色隠蔽性のABS樹脂シート3が接する様に
して、上記印刷シートとABS樹脂シートとをドライラ
ミネーション法によって積層した後、2液硬化型ウレタ
ン樹脂を40℃雰囲気中で3日間養生して、本発明の射
出成形同時加飾用シートSを得た。
【0048】更に、図3に示す如き本発明の加飾成形品
Pを、上記射出成形同時加飾用シートSを用いて、図2
の概念図で示す如き射出成形同時加飾方法によって作製
した。射出成形同時加飾は、射出成形同時加飾用シート
を鋼製の雌雄両型Ma、Mb(型温度は共に50℃)内
にABS樹脂シート側が雄型Ma側となる様にして挿入
し、雌型Mbのパーティング面上に、射出成形同時加飾
用シートをシートクランプ42で、キャビティ外周縁部
を固定圧着した。そて、射出成形同時加飾用シートを予
備成形すべく、赤外線輻射型の熱盤で非接触加熱し、A
BS樹脂シート表面を120℃に加熱し、雌型に設けた
真空引きの為の吸引孔41から吸引して、雌型キャビテ
ィ面に射出成形同時加飾用シートを密着させた。次い
で、両型を型締めして、両型間に形成されたキャビティ
内に、ABS樹脂(住友ノーガッタク株式会社製、KU
−600)を240℃のノズル温度で雄型のゲートから
射出し、冷却固化させた後、ABS樹脂からなる樹脂成
形物の表面に射出成形同時加飾用シートを、積層・一体
化した成形品を取り出し、該成形品の周縁の余剰シート
を切り抜いて、図3の如く射出成形同時加飾用シートS
が樹脂成形物6の表面に積層し接着一体化した本発明の
加飾成形品Pを得た。
【0049】〔実施例2〕図1(C)の如き構成の射出
成形同時加飾用シートSを次の様にして作製した。先
ず、透明熱可塑性ポリエステル樹脂シート1Aとして、
厚さ50μmの2軸延伸ポリブチレンテレフタレートフ
ィルムからなる無色透明なポリエステル樹脂フィルムを
用い、その片面に、ポリエステル樹脂からなるプライマ
ー剤をグラビアロールコート法で塗工して厚み2μmの
プライマー層5を全面に形成した後、さらに該プライマ
ー層5の上に、バインダー樹脂に塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体とアクリル樹脂との1対1重量比の混合物を
用い、着色剤に弁柄、フタロシアニンブルー、イソイン
ドリノン、及びカーボンブラックを用いたインキを使用
してグラビア印刷して、木目柄の絵柄層4Aを形成し
て、次に、絵柄層4Aの表面に、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体とアクリル樹脂との1対1重量比の混合物を
用いた接着剤をグラビアロールコート法で塗工して厚さ
2μmの接着剤層2Aを全面に形成して、先ず印刷シー
トを用意した。
【0050】次に、別途用意した厚み200μmの着色
隠蔽性のABS樹脂シート3と上記印刷シートの接着剤
層2Aとが接する様にして、上記印刷シートとABS樹
脂シート3とをドライラミネーション法によって積層
し、本発明の射出成形同時加飾用シートSを得た。次
に、実施例1と同様にして、射出成形同時加飾を行っ
た。
【0051】〔性能評価〕次の項目について評価した。
【0052】耐溶剤性:トエルンとメチルエチルケト
ンとを各々別々に、加飾成形品上の射出成形同時加飾用
シート表面に滴下後、表面を時計皿で覆って24時間放
置後、布で拭き取り、目視で表面外観を観察した。その
結果、実施例1及び実施例2の加飾成形品ともに、表面
外観には変化無く、耐溶剤性は良好であった。
【0053】可塑剤移行耐久性:DOP(ジオクチル
フタレート)を、加飾成形品上の射出成形同時加飾用シ
ート表面に滴下後、表面を時計皿で覆って24時間放置
後、布で拭き取り、目視で表面外観を観察した。その結
果、実施例1及び実施例2の加飾成形品ともに、表面外
観には変化無く、耐溶剤性は良好であった。
【0054】シートと樹脂成形物との密着性:加飾成
形品上の射出成形同時加飾用シート表面を、カッタナイ
フで碁盤目状に(線間隔1mm)を11本(縦)×11
本(横)の樹脂成形物にまで達する刻みを入れた。次い
で、刻みの上に、セロハン粘着テープ(ニチバン株式会
社製、「セロテープ」(登録商標)24mm幅、産業
用)を貼着し、手で剥離する碁盤目テストを、10回繰
り返した。その結果、実施例1及び実施例2の加飾成形
品ともに、全く碁盤目(10個×10個)の剥脱は無か
った。
【0055】ハンドリング適性:射出成形同時加飾時
に於けるハンドリングの問題点の有無確認の為に、成形
を連続30ショット行った。その結果、実施例1及び実
施例2ともに、射出成形同時加飾用シートの雌雄両型間
への挿入、及び予備成形は問題無く、シートの破れ、割
れも生じず、ハンドリング適性は良好であった。
【0056】
【発明の効果】本射出成形同時加飾用シートの第1の
発明によれば、耐溶剤性と可塑剤移行耐久性が得られる
上、ハンドリングも支障無く、また、ABS樹脂、AS
樹脂、PS樹脂等のスチレン系樹脂の樹脂成形物との接
着性も優れる。 本射出成形同時加飾用シートの第2の発明によれば、
絵柄層による加飾効果を付与できる上、絵柄層の密着性
も良い。 本射出成形同時加飾用シートの第3の発明によれば、
各層を密着良く積層できるる上、耐溶剤性と可塑剤移行
耐久性が得られる上、ハンドリングも支障無く、ABS
樹脂、AS樹脂、PS樹脂等のスチレン系樹脂の樹脂成
形物との接着性も優れ、絵柄層による加飾効果を付与で
きる。 本発明の加飾成形品によれば、耐溶剤性、可塑剤移行
耐久性が優れる。また、使用されている射出成形同時加
飾用シートはハンドリングが良いので、製造し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形同時加飾用シートの形態例を
例示する断面図。
【図2】射出成形同時加飾方法の一例を説明する概念
図。
【図3】本発明の加飾成形品の一形態を例示する断面
図。
【符号の説明】
1 熱可塑性ポリエステル樹脂シート 1A 透明熱可塑性ポリエステル樹脂シート 2、2A 接着剤層 3 ABS樹脂シート 4、4A 絵柄層 5 プライマー層 6 樹脂成形物 41 吸引孔 42 シートクランプ Ma 射出成形型(雄型) Mb 射出成形型(雌型) P 加飾成形品 S 射出成形同時加飾用シート
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK12C AK12J AK13 AK15 AK15G AK15J AK16 AK22G AK22J AK25G AK27C AK27J AK41A AK41G AK42A AK51G AK74B AK74C AL01C AL01G AL05G BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B BA10C CC00 EH36 EJ38A GB90 HB00 JB07 JB16A JK01 JL01 JL11 4F206 AA13 AA15E AA21E AA24 AA42E AF10 AG01 AG03 JA07 JB22 JB28 JF05 JL02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステル樹脂シート、2液
    硬化型ウレタン樹脂からなる接着剤層、及びABS樹脂
    シートを、この順に積層してなる射出成形同時加飾用シ
    ート。
  2. 【請求項2】 透明熱可塑性ポリエステル樹脂シート
    と、2液硬化型ウレタン樹脂からなる接着剤層との間
    に、2液硬化型ウレタン樹脂をバインダー樹脂とするイ
    ンキで形成された絵柄層を有する、請求項1記載の射出
    成形同時加飾用シート。
  3. 【請求項3】 透明熱可塑性ポリエステル樹脂シート
    と、ポリエステル樹脂からなるプライマー層、塩化ビニ
    ル−酢酸ビニル共重合体とアクリル樹脂との混合物をバ
    インダー樹脂とするインキで形成された絵柄層、アクリ
    ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、又はこれら
    の混合物からなる接着剤層、及び、ABS樹脂シートを
    この順に積層してなる射出成形同時加飾用シート。
  4. 【請求項4】 ABS樹脂、アクリロニトリル−スチレ
    ン共重合体、ポリスチレンのいずれかの樹脂成形物上
    に、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の射出成
    形同時加飾用シートが、ABS樹脂シート側が樹脂成形
    物側に対向して接着一体化してなる加飾成形品。
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