JP2001025467A - 超音波散布チューブ - Google Patents

超音波散布チューブ

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明 志賀
Tomohisa Sakurai
友尚 櫻井
Takahiro Ogasaka
高宏 小賀坂
Hiroshi Okabe
洋 岡部
Yoshikiyo Shibata
義清 柴田
Kenichi Kimura
健一 木村
Masaaki Ueda
昌章 植田
Kazutaka Nakatsuchi
一孝 中土
Takeaki Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】散布剤を細粒化して所要部位に噴霧可能な超音
波散布チューブ 【解決手段】 先端開口の近部に散布剤収容部11を設
けた中空構造のプローブ3と、このプローブ3の手元側
に設けられ、超音波振動を発生する超音波振動子1とを
備え、この超音波振動子1で発生した超音波振動を散布
剤収容部11内の液体に伝達し、この液体を細粒化して
先端開口から放出可能とした超音波散布チューブ10

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内に薬剤あるい
は接着剤等の散布剤を散布するための超音波散布チュー
ブに関する。
【0002】
【従来の技術】医療用の薬剤注入用チューブの例が特願
平1−60399に記載されている。この薬剤注入用チ
ューブは、胆石溶解剤を胆嚢に導くのに適したものであ
り、その先端部に複数の薬剤放出孔を設け、外部のポン
プからこの薬剤注入用チューブ内に薬剤を送り込み、薬
剤放出孔を通じて胆嚢内に注入することができる。ま
た、これとは別に、チューブ先端を絞ったり、ノズル部
品を取り付けることにより、液体を散布できるタイプの
薬剤注入用チューブもよく知られている。これらの薬剤
注入用チューブを用いることにより、体内の所要部位ま
で所要の薬剤を導くことができる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】上述のような従来の薬剤散布
チューブは、散布の目的によっては機能的に問題は無い
が、しかし、非常に細かい粒子(霧状)にして散布する
ような場合には、これら従来の散布チューブでは不完全
な場合があった。特に、気管支内視鏡(以下、気管支鏡
という)の挿入に際し、気管支内部をキシロカイン等の
麻酔薬を噴霧することにより麻酔作用を期待する場合、
上述のようなタイプの薬剤注入用チューブでは先端ノズ
ルの形状等を工夫しても、十分細かい粒子の状態で散布
することができない場合が多かった。
【0004】本発明は、以上の点に着目してなされたも
のであり、その目的とするところは、散布剤を極めて細
かい粒子に細粒化して体内の所要部位に噴霧することの
できる超音波散布チューブを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によると、先端部に散布剤収容部を設けかつ
この散布剤収容部の近部に散布剤放出口を設けた中空構
造の挿入部材と、この挿入部材に設けられ、超音波振動
を発生する超音波振動子とを備え、この超音波振動子で
発生した超音波振動を前記散布剤収容部内の散布剤に伝
達し、この散布剤を細粒化して散布剤放出口から放出可
能とした超音波散布チューブが提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】図1の(A)は、本発明の第1実
施形態による硬性超音波散布チューブ10の全体構造を
示す。この超音波散布チューブ10は、手元側に配置さ
れた中空構造の超音波振動子1を有し、この超音波振動
子1の先端側には、超音波振動を増幅する略円錐台状の
ホーン2が固定的に接続されている。このホーン2の先
端側にはネジを形成してあり、体内に挿入される挿入部
材である中空構造のプローブ3がこのネジを介して螺合
され、固定されている。
【0007】この中空構造のプローブ3は、その先端部
の内部に、体内に散布するための散布剤を一時的に保持
する散布剤収容部11を形成し、散布剤放出口である先
端開口から、後述するように超音波振動で散布剤を細粒
化して放出するものである。
【0008】また、超音波振動子1は、液密構造を持っ
たカバー4でその全体を覆われている。このカバー4の
後端部には、送液管部材5を接続するための口金6が設
けられており、この口金6から超音波振動子1とホーン
2とプローブ3とを貫通する中空チャンネルが形成され
る。そして、送液管部材5を介してこの中空チャンネル
内に、本実施形態では散布剤として液体が送込まれ、先
端部に位置する散布剤収容部内に保持される。
【0009】更に、カバー4からは、細長いケーブル8
が延出されており、このケーブル8内に延設された電気
線路を介して超音波振動子1と、外部のジェネレータ7
とが接続されている。
【0010】この実施形態における超音波散布チューブ
を通じて液体を散布する場合は、ジェネレータ7内部に
設けれらた図示しない発振用電源手段で超音波振動子駆
動用発振手段(図示しない)を駆動し、ケーブル8を介
して超音波振動子1に駆動電流を伝達する。超音波振動
子1は、この電流を超音波振動に変換し、さらにホーン
2がその振幅を増幅する。このホーンで増幅された超音
波振動は、プローブ3に伝達され、このプローブ3を介
して、先端部に設けられた散布剤収容部11に伝達され
る。
【0011】ここで、図1の(B)は、プローブ3で伝
送される超音波振動の振幅と、超音波振動の腹fおよび
節nの位置とを概略的に示したものである。この超音波
振動するプローブ3は、図示のように、プローブ3の先
端位置9が超音波振動の腹の位置になるように形成され
ており、そこで最大振幅を発生するような構成になって
いる。このため、先端位置で開口する先端開口および散
布剤収容部11の近部で、最大振幅が発生する。矢印v
は、振動方向を示す。
【0012】したがって、送液管部材5を介して、シリ
ンジ(図示しない)や輸液ポンプ(図示しない)等の手
段により押し出された液体は、送液管部材5を介してプ
ローブ3の先端部に設けられた散布剤収容部11まで送
液され、そこで発生している超音波振動により、霧状に
細粒化されて、先端開口から目的の部位に向かって噴霧
されることになる。なお、このように散布する液体は、
予め散布剤収容部11内に所定量を保持しておいてもよ
く、あるいは、上述のようにシリンジあるいはポンプ等
により、送液管部材5を介して連続的に散布剤収容部1
1に供給しつつ先端開口から連続的に霧状に細粒化させ
て噴霧してもよいことは明らかである。
【0013】この超音波散布チューブ10の使用によ
り、たとえば腹腔鏡下手術においては、手術中に発生し
た出血部の止血や、術後の癒着防止のために噴霧する凝
固剤を効果的に散布することが可能となる。
【0014】次に図2から図5を参照して本発明の第2
乃至第6実施形態による超音波散布チューブについて説
明する。尚、以下に説明する図2から図5に示すそれぞ
れの実施形態では、上述の第1実施形態における超音波
散布チューブ10と基本的な構成はほぼ同じであるた
め、異なる部分についてのみ説明する。
【0015】図2に示す第2実施形態では、散布剤放出
口を、プローブ3先端側に設けた複数の孔12a,12
bで形成してある。これらの孔12a,12bの数、配
置パターン、あるいは、各孔12a,12bの大きさお
よび形状等を変更することにより、各種の噴霧状態を設
定することができる。
【0016】例えば、図2の(A)では、半球状の先端
壁部に形成した複数の孔12aで散布剤放出口を形成
し、図2の(B)では、プローブ3先端側端面と側面と
の両方に設けた複数の孔12bで散布剤放出口を形成し
てある。この図2の(B)に例示する散布剤放出口の場
合には、プローブ先端方向のみならず、側方にも液体を
噴霧することが可能であるため、例えば気管支等のよう
な管腔臓器に対する使用において、前方および側壁の双
方に液体噴霧することが可能である。更に、このように
プローブ3の先端面と側面との両方に孔12bを有する
タイプでは、骨や人工骨(図示しない)に薬液を染込ま
せる必要のある場合、これらの骨や人工骨の所要部位に
孔を開け、この孔内にプローブ3の先端部を挿入し、薬
液をほぼ均一に染込ませることが可能となる。いずれの
場合においても、孔12a,12bの数、配置パター
ン、あるいは、各孔12a,12bの大きさおよび形状
等を必要に応じて変更可能なことは明らかである。
【0017】図3に示す第3実施形態による超音波散布
チューブは、散布剤放出口を、プローブ先端に設けたに
凹状の開口部13で形成してある。このタイプでは、プ
ローブ3の先端側方向に限定した散布が可能であり、先
端側に局所的に散布が必要な手技に特に効果的である。
【0018】図4に示す第4実施形態では、散布剤放出
口を、プローブ3の先端に設けた斜め開口部14で形成
してある。このタイプでは、先端側でかつ若干斜め方向
に散布を集中させる場合に特に有用である。散布方向
は、先端の斜め開口部14の角度を変化させることによ
り所望の方向に設定できる。
【0019】図5に示す第5実施形態では、散布剤収容
部を、プローブ3先端部の内側に設けて散布する液体を
溜まりやすくさせた液だめ凹部15で形成してある。こ
の第5実施形態では、散布する液体はプローブ3の先端
部に溜まりやすく、また通常よりも多めの液体が溜まる
ため、より効果的な散布が可能となる。勿論、このよう
な液だめ凹部15を、上述実施形態における各種の散布
剤放出口と組合わせて設けてることも可能なことは明ら
かである。
【0020】なお、上述の図1から図5に示す各実施形
態では、中空構造のプローブ3を内視鏡外科手術に使用
できるような硬性プローブとして説明してきたが、しか
し、これに限らず、軟性内視鏡のチャンネルを通して使
用可能なように全体を柔軟性に富む軟性プローブとして
形成してもよいことは明らかである。
【0021】次に、図6を参照して本発明の第6実施形
態による超音波散布チューブを説明する。本実施形態に
おける超音波散布チューブ16では、振動子17に接続
したホーン18に、中実構造のプローブ20がネジ等の
適宜の固着手段で着脱自在に結合されている。振動子1
7は、水密構造のカバー25で覆われており、また、ケ
ーブル23を介して図示しないジェネレータと電気的に
接続されている。一方、プローブ19は全長にわたり、
中空構造の挿入部材を形成するシース20で覆われてお
り、このシース20の手元側は、図示しないネジあるい
はスナップロック等の好適な手段で、カバー25に着脱
自在に接続されている。更に、シース20手元側には、
口金21を設けてあり、散布する液体を送り込む送液管
部材22を接続可能となっている。本実施形態では、薬
液収容部11は、シース20の先端部とプローブ19の
先端部のと間の環状空間で形成され、散布剤放出口は、
シース20とプローブ19との間の環状開口で形成され
ている。
【0022】次に、本実施形態による超音波散布チュー
ブの作用について説明する。尚、超音波振動に関しては
第1実施形態とほぼ同様であるため、異なる部分を中心
に説明する。
【0023】散布する液体は送液管部材22を経てシー
ス20内に送り込まれ、さらに先端側に送り込まれ、散
布剤収容部11に保持される。振動子17で発生し、ホ
ーン18で増幅された後、プローブ19に伝達された超
音波振動は、プローブ19先端位置が丁度超音波振動の
腹f(図1の(B))の位置となり、最大振幅を発生
し、送り込まれてきた液体を霧状に細粒化し、環状の先
端開口から散布することが可能となる。
【0024】尚、上述のプローブ19およびシース20
は、内視鏡外科手術に使用できるような硬いタイプとし
てもよいし、あるいは、軟性内視鏡のチャンネルを通し
て使用可能なように全体を柔軟性に富むタイプとして形
成してもよい。
【0025】図7は、第7実施形態による超音波散布チ
ューブを示し、この第7実施形態による超音波散布チュ
ーブは、図6に示す第6実施形態のものとは、プローブ
19先端部に先端プローブ24が設けられている点での
み相違する。この先端プローブ24は、プローブ19よ
りも大径の半球状形状を有しており、先端側全方向に均
一に液体の散布が可能となる。特に、超音波固有のキャ
ビテーション効果により、この形状は有効となる。
【0026】図8も、図6に示す第6実施形態とほぼ同
様な第8実施形態による超音波散布チューブを示す。こ
の第8実施形態では、プローブ19全長にわたり、例え
ば一対である少なくとも一つの溝26が設けられる。こ
れらの溝26は、中空のプローブを使用した場合と同様
な断面積を有する送液スペースを、プローブ19とシー
ス20との間に確保可能であると共に、中空プローブに
ありがちな内部の詰まりなどの問題を生じさせることが
なく、また分解して洗滌する上でも容易に行うことがで
きるという利点もある。
【0027】図9は、本発明の第9実施形態であり、シ
ース20手元側にもう一組の口金28と送液管部材29
が設けられている。またプローブ19の途中には、攪拌
用の突起部27が少なくとも一つ設けられている。な
お、この突起部27の位置は、プローブが超音波振動す
る際に超音波振動の腹f(図1の(B)参照)の位置に
配置することが好ましく、この場合には、突起部27を
最大振幅で振動させることが可能となる。
【0028】この第9実施形態の超音波散布チューブで
は、例えば生体接着剤のような二液混合タイプの液体散
布剤を散布する場合に好適に使用することができる。混
合前の状態で、散布用の各液体は、図示しないシリンジ
あるいは送液ポンプにより、送液管部材22,29を介
してシース20内部に適量な比率で送り込まれる。
【0029】送り込まれたそれぞれの液体は、更に加圧
されてシース20の先端部における散布剤収容部に送込
まれてゆく。この際、プローブ19に設けられた突起部
27の近辺では、突起部27の振動やキャビテーション
効果により、両方の液体が攪拌される。先端部の散布剤
収容部11に到達した状態では十分に攪拌されており、
最終的に先端開口より散布される。
【0030】この実施形態における超音波散布チューブ
では、2つの口金21,28を設けているが、しかし、
これに限らずに3つあるいはそれ以上の口金を設けても
よく、いずれの場合でも、これらの各口金と送液管部材
とを介する複数の液体の注入、攪拌、および、散布まで
の一連の操作をスムーズかつ効果的に行うことができ
る。
【0031】図10に示す第10実施形態の超音波散布
チューブは、プローブ19にクサビ状先端部30を形成
してある点で第6実施形態の超音波散布チューブと異な
る。この第10実施形態では、クサビ状先端部30がそ
の振動で最終的な攪拌をしながら、斜めに加工された面
31に対して垂直な方向に散布する。勿論、プローブ1
9を回転させることにより、傾斜した面31が向く方向
も追従して変化するため、所望の方向に散布することが
可能となる。実際の作用については、上述の実施形態と
ほぼ同じであるため省略する。なお、この先端部30
は、傾斜した面31を除く外周部分を円筒状面で形成す
るのが好ましい。
【0032】図11に示す本発明の第11実施形態によ
る超音波散布チューブは、上述の各実施形態とは逆に、
先端部に小型の超音波振動子を設けたものである。この
実施形態では、手元側に設けられたグリップ部32か
ら、外シース36と中シース33とが先端側に向かって
同軸状に延びており、この中シース33の内部にはケー
ブル34が延設されている。これらのケーブル34は、
グリップ部32の後端部から延出するケーブル8の内側
から延長しているものである。中シース33先端部には
小型超音波振動子35が固定接続されており、外シース
36の先端部の内側には、この超音波振動子35を囲む
状態で散布剤収容部11が設けられる。この超音波振動
子35に、ケーブル34が電気的に接続されている。
【0033】図示しない外部のジェネレータより送られ
てきた電気エネルギが、ケーブル8および中シース33
の内部に延設されたケーブル34を介して、先端部の超
音波振動子35に投入される。この超音波振動子35に
より、電気エネルギは超音波振動に変換される。散布用
液体は、外シース36手元側の口金21に接続された送
液管部材22を介して、外シース36と中シース33と
の間の環状通路に供給され、先端部側の散布剤収容部1
1で超音波振動子35で超音波振動されることにより、
細粒化されて先端開口部から散布される。
【0034】この第11実施形態による超音波散布チュ
ーブでは、小型の超音波振動子35が先端に設けられて
いるため超音波振動を先端まで伝達するためのプローブ
が不要であり、そのため挿入部全体を非常に柔軟性に富
んだものにすることが可能である。その結果、上述のよ
うに軟性内視鏡のチャンネルに挿入して使用する場合の
挿入性が向上し、また内視鏡に与えるダメージを激減で
きる。また内視鏡のチャンネルに種々のチューブや処置
具を挿入して使用すると、内視鏡先端の湾曲角度が低下
する所謂アングルダウンと呼ばれる問題が発生するが、
本実施形態のように先端部に超音波振動子を設けたタイ
プの超音波散布チューブでは挿入部を非常に柔軟にでき
るため、アングルダウンの問題を軽減することが可能と
なる。
【0035】図12は、軟性の超音波散布チューブを気
管支鏡等の内視鏡に挿入した状態を示す。符号37は気
管支鏡の全体を示し、手元側に設けられた操作部38
と、先端に湾曲をかけるためのアングルレバー39と、
体腔等に挿入する細長の挿入部40と、操作部38に連
続して設けられた観察用の接眼部41とから構成されて
いる。また手元側には鉗子口42を設けてあり、図示し
ないチャンネルと連接している。符号43は、上記気管
支鏡のチャンネルに挿入した状態の超音波散布チューブ
を示し、上述の各実施形態におけるものと同様に、シー
ス44と、超音波振動子45と、送液管部材46と、シ
リンジ47と、ジェネレータ48と、ケーブル49とか
ら主に形成されている。
【0036】超音波散布チューブ43は、気管支鏡37
を気管支に挿入した後、気管支鏡37の鉗子口42から
図示しないチャンネルを介して気管支の内部へ挿入して
ゆく。気管支鏡37の接眼部41を通じて気管支内部を
観察しつつ、必要な部位の近傍まで超音波散布チューブ
43を挿入し、薬剤等の液体をシリンジ47により送液
管部材46を介してシース44の先端部に設けられた散
布剤収容部まで送り込む。この状態で超音波振動子45
を超音波発振させることにより、目的の部位に確実に散
布液体51の散布が可能となる。
【0037】図13は、超音波散布チューブを組み込ん
だビデオスコープシステムの全体図を示す。ビデオスコ
ープ52は、操作部53と、挿入部54と、ユニバーサ
ルケーブル55とからなり、このユニバーサルケーブル
55は光源装置56とカメラコントローラ57とに接続
されている。カメラコントローラには、モニタ58が接
続されており、このモニタ58により内視鏡像を見るこ
とができる。一方、挿入部54内にはチャンネル59が
延設されており、この内部に超音波散布チューブ60が
挿入されている。
【0038】その作用については、図12に示したもの
と同じであるため、その説明を省略する。
【0039】以上明らかなように、上述の各実施形態に
よる超音波散布チューブを用いることにより、例えば腹
腔鏡下手術においては、手術中に発生した出血部の止血
や、術後の癒着防止のために噴霧する凝固剤を効果的に
散布することが可能となる。またこのような凝固剤は二
液混合型のものが一般的であるが、これについても上述
の第9実施形態の超音波散布チューブのように、複数の
注入用の口金を有するものを用い場合には、更に、複数
の液体を攪拌する機能を用いることも可能であり、注
入、攪拌、および散布までの一連の操作がスムーズかつ
効果的に行える。
【0040】一方、挿入部を軟性にしたタイプの超音波
散布チューブでは、内視鏡の処置具チャンネルを介して
体腔内に挿入可能である。これにより、先に述べた気管
支鏡の処置具チャンネルより挿入し、麻酔無しでは患者
が痛みを感じるような手技において、ある程度気管支鏡
を挿入した状態でキシロカイン等の麻酔をこの超音波散
布チューブを介して気管支内部に噴霧することにより、
効果的な麻酔効果が得られる。従来の薬剤散布チューブ
ではどうしても粒子の細かさに限界があり、適当な麻酔
効果を得られるレベルまで細かく霧状に噴霧できなかっ
たが、本発明おける上述の各実施形態の超音波散布チュ
ーブは、このような問題を解決する。
【0041】なお、前述した説明によれば、少なくとも
以下に付記として列記する特徴事項が得られる。
【0042】(付記) 1.中空のプローブと手元側ホーンと振動子から構成さ
れる超音波散布チューブ。
【0043】2. 中空のプローブが軟性プローブであ
る上記1に記載の超音波散布チューブ。
【0044】3. 軟性鏡のチャンネルを通して使用可
能である上記2に記載の超音波散布チューブ。
【0045】4. 組み合わせる軟性鏡がビデオスコー
プである上記3に記載の超音波散布チューブ。
【0046】5. プローブ先端に複数の孔を有する上
記1に記載の超音波散布チューブ。
【0047】6. プローブ先端が凹形状である上記1
に記載の超音波散布チューブ。
【0048】7. プローブ先端が斜めに開口している
上記1に記載の超音波散布チューブ。
【0049】8. プローブ先端が絞って形成されてい
る上記1に記載の超音波散布チューブ。
【0050】9. プローブ先端に液たまり用の凹部が
ある上記1に記載の超音波散布チューブ。
【0051】10. プローブと、シースと、手元側ホ
ーンと、振動子から構成される超音波散布チューブ。
【0052】11. プローブ先端が太径で半球形であ
る上記10に記載の超音波散布チューブ。
【0053】12. プローブ全長に少なくともひとつ
の溝がある上記10に記載の超音波散布チューブ。
【0054】13. 複数の散布液取り入れ口金を有す
る上記10に記載の超音波散布チューブ。
【0055】14. プローブに攪拌用突起を有する上
記13に記載の超音波散布チューブ。
【0056】15. 先端が太径で傾斜面を有している
上記10に記載の超音波散布チューブ。
【0057】16. プローブが一回転可能な上記10
に記載の超音波散布チューブ。
【0058】17. シースと送液チューブと先端小型
振動子より構成される超音波散布チューブ。
【0059】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明の超音波散
布チューブによると、挿入部剤の先端部に散布剤収容部
を設け、この散布剤収容部内の散布剤を超音波振動によ
り細粒化して散布剤放出口から放出可能としたため、極
めて細かい粒子に細粒化された散布剤を効率よく体内の
所要部位に噴霧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による超音波散布チュー
ブを用いたシステム構成を示す説明図。
【図2】プローブの先端に複数の孔を有する第2実施形
態による超音波散布チューブの先端部分による説明図。
【図3】第3実施形態による超音波散布チューブの先端
部を示し、(A)はその斜視図、(B)は断面図。
【図4】第3実施形態による超音波散布チューブの先端
部の説明図。
【図5】第4実施形態による超音波散布チューブの先端
部の説明図。
【図6】シース内に超音波振動プローブを配置し第6実
施形態による超音波散布チューブの全体構造を示す概略
図。
【図7】第7実施形態による超音波散布チューブの先端
部の説明図。
【図8】第8実施形態による超音波散布チューブの先端
部を示し、(A)は縦断面図、(B)はそのA−A′に
沿う横断面図。
【図9】複数の口金を設けた第9実施形態による超音波
散布チューブの全体の説明図。
【図10】第10実施形態の超音波散布チューブの先端
部の説明図。
【図11】第11実施形態による超音波散布チューブの
全体構造を概略的に示す説明図。
【図12】本発明の実施形態による軟性の超音波散布チ
ューブを内視鏡に挿入した状態の説明図。
【図13】本発明の実施形態による軟性の超音波散布チ
ューブをビデオスコープに挿入した状態の説明図。
【符号の説明】
1…超音波振動子、2…ホーン、3…プローブ、4…カ
バー、5…送液管部材、6…口金、7…ジェネレータ、
8…ケーブル、9…先端位置、10…超音波散布チュー
ブ、11…散布剤収容部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 友尚 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小賀坂 高宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡部 洋 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 柴田 義清 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 健一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 植田 昌章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中土 一孝 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 BB05 JJ13 JJ23 MM18 MM24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に散布剤収容部を設けかつこの散
    布剤収容部の近部に散布剤放出口を設けた中空構造の挿
    入部材と、この挿入部材に設けられ、超音波振動を発生
    する超音波振動子とを備え、この超音波振動子で発生し
    た超音波振動を前記散布剤収容部内の散布剤に伝達し、
    この散布剤を細粒化して散布剤放出口から放出可能とし
    た超音波散布チューブ。
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