JP2001022897A - メモリカード装着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を減らしコストを削減すると共に、メ
モリカードに貼ってあるラベルを容易に確認自在とする
メモリカード装着装置を提供する。 【解決手段】本発明は、着脱自在のメモリカード７を記
憶素子として用いるメモリカード装着装置であって、機
器本体と、この機器本体に装着された上記メモリカード
７と電気的な接続を行うため、該機器本体に設けられた
コネクタバネ９と、上記メモリカード７をコネクタ方向
及び機器本体方向に押し当てて位置決めするための弾性
部材１とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記憶素子としての
メモリカード等が着脱自在であり、当該メモリカードに
記録された音声データを再生等するメモリカード装着装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、マイクロホンより入力された音声
をデジタル化し、音声圧縮処理を施して、記録媒体に音
声データファイルとして記録し、該記録媒体に記録され
た音声データファイルを読み出して、伸張処理を施した
後にアナログの音声情報に変換して、スピーカ等から音
声として出力する装置が知られている。

【０００３】そして、上記記録媒体としては、メモリカ
ードが一般的に使用されており、当該メモリカードを装
置に装填する為の技術も種々開示されている。

【０００４】例えば、特開平７−１３４７２５号公報で
は、メモリカードを装着するためにコネクタホルダと蓋
を設けることによって、本体中央に装着する事を可能と
したメモリカード装着機構に関する技術が開示されてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハンド
ヘルドターミナルのような電子機器において、上記メモ
リカードを装着する場合、その装着表面はキーボード及
びディスプレイが実装され、上部にはプリンタ、下部に
はバッテリが内蔵されている為、裏面中央に開閉自在な
蓋を設け、メモりカードを装着しているのが実際であ
る。

【０００６】従って、蓋及びコネクタホルダ等の部材が
必要となり、更にメモリカードに貼ってあるラベルを見
たい場合、取り外す作業を要することになる。

【０００７】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、部品点数を減らしコスト
を削減すると共に、メモリカードに貼ってあるラベルを
容易に確認自在とするメモリカード装着装置を提供する
ことにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第１の態様では、着脱自在のメモリカード
を記憶素子として用いる機器において、機器本体と、こ
の機器本体に装着された上記メモリカードと電気的な接
続を行うため、該機器本体に設けられたコネクタと、上
記メモリカードをコネクタ方向及び機器本体方向に押し
当てて位置決めするための弾性部材と、を有することを
特徴とするメモリカード装着装置が提供される。

【０００９】第２の態様では、着脱自在のメモリカード
を記憶素子として用いる機器において、機器本体と、こ
の機器本体に設けられ、上記メモリカードを装填する装
填室と、この装填室を開閉自在に覆う蓋体と、上記装填
室に装填された上記メモリカードと電気的な接続を行う
ために、該装填室内に設けられたコネクタと、上記メモ
リカードを上記コネクタ及び機器本体に押し当てて位置
決めするために、該装填室内の上記コネクタとは対峙す
る箇所に設けられた弾性部材と、を有することを特徴と
するメモリカード装着装置が提供される。

【００１０】第３の態様では、上記第１又は第２の態様
において、上記機器は、音声情報を記録再生する音声記
録再生装置であるメモリカード装着装置が提供される。

【００１１】上記第１乃至第３の態様によれば以下の作
用が奏される。

【００１２】即ち、本発明の第１の態様では、メモリカ
ードは、機器本体に装着されるとコネクタにより電気的
に接続され、弾性部材により、コネクタ方向及び機器本
体方向に押し当てて位置決めされる。

【００１３】第２の態様では、この機器本体には、メモ
リカードを装填する装填室が設けられ、蓋体により当該
装填室は開閉自在に覆われている。メモリカードは、機
器本体に装着されるとコネクタにより電気的に接続さ
れ、弾性部材は、上記メモリカードを上記コネクタ及び
機器本体に押し当てて位置決めするために、該装填室内
の上記コネクタとは対峙する箇所に設けられている。

【００１４】第３の態様では、上記第１又は第２の態様
において、上記機器は、音声情報を記録再生する音声記
録再生装置である。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。

【００１６】図１は、本発明の第１の実施の形態に係る
メモリカード装着装置の外観構成図である。ここでは、
本実施の形態の特徴部分のみを説明する。

【００１７】同図に示されるように、メモリカード装着
装置の側面には、録音釦６ａ、再生釦６ｂ、停止釦６
ｃ、先送り釦６ｄ、後送り釦６ｅ等からなる操作釦６や
マイク５が設けられている。上記録音釦６ａは録音開始
を指示するものであり、再生釦６ｂは再生開始を指示す
るものであり、停止釦６ｃは各動作の停止を指示するも
のである。更に、上記先送り釦６ｄは先送りを指示する
ものであり、後送り釦６ｅは再生情報を後に戻すもので
ある。装置の正面には、各種表示を行うための表示部
４、音声を再生出力するためのスピーカ３も設けられて
いる。

【００１８】さらに、その所定位置には、記憶素子たる
メモリカード７が装填されるスペース（以下、装填室と
称する）が設けられており、当該メモリカード７は、当
該装填室内に弾性部材１の押圧力により保持される構成
となっている。

【００１９】そして、装填されたメモリカード７の上部
は、カード蓋２により覆われる構成となっている。さら
に、装置の内部には、各部に電源を供給するための電池
８が装填されている。尚、上記カード蓋２は、閉状態に
おいては、不図示の係止部により装置本体に係止される
ような構成になっている。

【００２０】上記メモリカード７がメモリカード装着装
置に装填された状態は、図３により更に詳細に示され
る。メモリカード７の挿入方向の位置決めは、本体のＡ
部の開口によりなされ、更に弾性部材１により押圧力が
かけられることで安定した位置に保持される。左右方向
については、装置本体にメモリカード７のサイズに合わ
せた溝が設けられており、当該溝により保持されること
になる。

【００２１】上記図３のＡ部の内部構造は図２により更
に詳細に示される。

【００２２】即ち、同図に示されるように、内部には複
数のコネクタバネ９が並列に設けられており、メモリカ
ード７が装着された際に、機器本体と当該メモリカード
７とが電気的に接続され、各種情報の授受を行うことに
なる。

【００２３】ここで、図４は本実施の形態に係るメモリ
カード装着装置の断面図である。同図に示されるよう
に、装置本体には、メモリカード７の装填室の所定位置
に挿入方向ストッパ部１０と反対側高さストッパ部１１
が設けられており、これらと弾性部材１、コネクタバネ
９によりメモリカード７が挿入方向、左右方向に保持さ
れることになる。即ち、コネクタバネ９により上方向に
押圧力がかけられ、挿入方向ストッパ部１０に押し当て
られる。更に、弾性部材１により下方向に押圧力がかけ
られ、反対側高さストッパ部１１に押し当てられる。こ
のような関係の下、メモリカード７は装置本体に対して
保持される。

【００２４】尚、操作者は、装置本体側面の弾性部材側
付近のスペースに指を入れ、摘むだけで、メモリカード
７を簡単に取り外すことができる。この他、メモリカー
ド７の取り外しについては、イジェクト機構を別途設
け、メモリカード７の底面の弾性部材１側を押す構成と
してもよいことは勿論である。

【００２５】以上説明したように第１の実施の形態によ
れば、メモリカード７を装脱する作業も容易となり、メ
モリカード７に貼られているラベルを確認する作業も合
わせて容易となる。更に、弾性部材１を設けるだけの構
成であるため、部品点数の削減でき、コストも低減でき
ることになる。

【００２６】次に本発明の第２の実施の形態を説明す
る。

【００２７】図５は第２の実施の形態に係るメモリカー
ド装着装置の構成を示す図である。同図に示されるよう
に、装置本体において、メモリカード７装着位置の略中
央部には、凸部１２が設けられている。更に、この凸部
１２には、メモリカード７の幅に適合した溝が設けられ
ており、当該溝によりメモリカード７は左右方向に保持
されている。挿入方向の保持構成は、第１の実施の形態
と同様である。

【００２８】ここで、図６の一部断面図を参照して、第
２の実施の形態に係るメモリカード装着装置のより詳細
な構成を説明する。

【００２９】同図に示されるように、機器本体のメモリ
カード７の配置位置の略中央部分には、凸部１２が形成
されている。メモリカード７は、この凸部１２を支点と
して、弾性部材１とコネクタ側高さストッパ部１３、挿
入方向ストッパ部１４、更にはコネクタバネ９により挿
入方向に対して安定して保持される。

【００３０】左右方向に対しては、前述したように、凸
部１２にメモリカード７に幅に適合した溝が設けられて
おり、当該溝により保持されることになる。

【００３１】取り外しに際しては、メモリカード７の本
体の凸部１２とコネクタバネ９間に相当する位置を指で
押圧すれば、弾性部材１からはずれる構成となってい
る。

【００３２】以上説明した第２の実施の形態によれば、
その構成が簡単な事から上記第１の実施の形態より更に
コストを低減することができる。また、前述したよう
に、メモリカードの取り外し作業の簡易であり、操作性
も向上されている。

【００３３】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を
逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能である。

【００３４】例えば、上記実施の形態では、弾性部材を
１つ設ける構成としたが、２つ以上設けてもよいことは
勿論である。更に、モールドバネを採用することも可能
である。また、上記弾性部材を機器本体と同一材料で同
時成形すれば、部品として別途製造する必要がなくなる
ことは勿論である。

【００３５】更に、メモリカードを挿入しやすいように
すべく、装置本体の装填室の底面のコネクタバネ配設位
置付近に斜面を設け、前方向及び上方向にメモリカード
が誘導されるような構成とすることもできる。

【００３６】尚、本発明の上記実施の形態には、以下の
発明が含まれる。

【００３７】（１）一端に接点を有するメモリカードを
記憶素子として用いる機器において、上記メモリカード
の接点との間で電気的な接続をするために、機器本体に
設けられたコネクタと、このコネクタの近傍に設けられ
た第１のストッパ部と、上記メモリカードを機器本体に
固定するために、上記コネクタの反対側に設けられた弾
性部材と、この弾性部材の近傍に設けられた第２のスト
ッパ部と、を有し、上記メモリカードは、上記弾性部材
により上記第１のストッパ部及び第２のストッパ部に押
し当てられて、機器本体に対して位置決めされることを
特徴とする機器。

【００３８】（２）上記コネクタは、上記機器本体の一
部に形成した挿入室内に設けられており、上記第１のス
トッパ部は、この挿入室への上記メモリカードの挿入を
所定の位置で阻止するように形成され、上記第２のスト
ッパ部は、上記挿入室に上記メモリカードが挿入された
状態で上記メモリカードを支持するように上記機器本体
に設けられている上記（１）の機器。

【００３９】（３）一端に接点を有するメモリカードを
記憶素子として用いる機器において、上記メモリカード
の接点との間で電気的な接続をするために、機器本体に
設けられたコネクタと、このコネクタの近傍に設けられ
たストッパ部と、上記メモリカードを機器本体に固定す
るために、上記コネクタの反対側に設けられた弾性部材
と、上記コネクタと上記弾性部材との略中間位置であっ
て、機器本体に設けられた凸部と、を有し、上記メモリ
カードは、上記弾性部材により上記ストッパ部及び凸部
に押し当てられて、機器本体に対して位置決めされてい
ることを特徴とする機器。

【００４０】（４）上記コネクタは、上記機器本体の一
部に形成した挿入室内に設けられており、上記ストッパ
部は、この挿入室への上記メモリカードの挿入を所定の
位置で阻止する第１の位置と、該メモリカードの上方へ
の移動を係止する第２の位置に形成され、上記メモリカ
ードは、上記弾性部材により上記ストッパ部の第１及び
第２の位置並びに凸部に押し当てられて、機器本体に対
して位置決めされる上記（３）の機器。

【００４１】（５）着脱自在のメモリカードを記憶素子
として用いる機器において、機器本体と、この機器本体
に装着された上記メモリカードと電気的な接続を行うた
め、該機器本体の一部に形成した挿入室内に設けられた
コネクタと、上記メモリカードをコネクタ方向及び機器
本体方向に押し当てて位置決めするための弾性部材と、
を有することを特徴とする機器。

【００４２】（６）上記機器は、音声情報を記録再生す
る音声記録再生装置である上記（１）乃至（５）に記載
の機器。

【００４３】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
部品点数を減らしコストを削減すると共に、メモリカー
ドに貼ってあるラベルを容易に確認自在とするメモリカ
ード装着装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係るメモリカード
装着装置の外観構成図である。

【図２】図３のＡ部の詳細な内部構成を示す図である。

【図３】図１のメモリカード７の装填室の詳細な構成を
示す図である。

【図４】第１の実施の形態に係るメモリカード装着装置
の一部断面図である。

【図５】第２の実施の形態に係るメモリカード装着装置
の構成図である。

【図６】第２の実施の形態に係るメモリカード装着装置
の一部断面図である。

【符号の説明】

１ 弾性部材 ２ カード蓋 ３ スピーカ ４ 表示部 ５ マイク ６ 操作釦 ７ メモリカード ８ 電池 ９ コネクタバネ １０ 挿入方向ストッパ部 １１ 反対側高さストッパ部 １２ 凸部 １３ コネクタ側高さストッパ部 １４ 挿入方向ストッパ部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 着脱自在のメモリカードを記憶素子とし
   て用いる機器において、 機器本体と、 この機器本体に装着された上記メモリカードと電気的な
   接続を行うため、該機器本体に設けられたコネクタと、 上記メモリカードをコネクタ方向及び機器本体方向に押
   し当てて位置決めするための弾性部材と、を有すること
   を特徴とするメモリカード装着装置。
2. 【請求項２】 着脱自在のメモリカードを記憶素子とし
   て用いる機器において、 機器本体と、 この機器本体に設けられ、上記メモリカードを装填する
   装填室と、 この装填室を開閉自在に覆う蓋体と、 上記装填室に装填された上記メモリカードと電気的な接
   続を行うために、該装填室内に設けられたコネクタと、 上記メモリカードを上記コネクタ及び機器本体に押し当
   てて位置決めするために、該装填室内の上記コネクタと
   は対峙する箇所に設けられた弾性部材と、を有すること
   を特徴とするメモリカード装着装置。
3. 【請求項３】 上記機器は、音声情報を記録再生する音
   声記録再生装置である請求項１又は２に記載のメモリカ
   ード装着装置。