JP2001016697A - 原頭部関連伝達関数を修正する方法および装置 - Google Patents

原頭部関連伝達関数を修正する方法および装置

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JP2001016697A JP2000163158A JP2000163158A JP2001016697A JP 2001016697 A JP2001016697 A JP 2001016697A JP 2000163158 A JP2000163158 A JP 2000163158A JP 2000163158 A JP2000163158 A JP 2000163158A JP 2001016697 A JP2001016697 A JP 2001016697A
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Alastair Sibbald
シバルド アラスター
Richard David Clemow
デビッド クレモー リチャード
Michael Percy
パーシー マイケル
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    • B33YADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準的寸法を有する頭部用の原頭部関連伝達
関数(HRTF)を、頭部サイズまたは頭部形状に従っ
て修正する方法である。 【解決手段】 HRTFが、近位耳および遠位耳応答関
数と両耳間時間遅延(ITD)を含み、修正HRTF
は、a)HRTFのITD値に周波数とは独立した一定
の与えられたスケーリング率を乗算する段階、b)HR
TFの近位耳/遠位耳応答関数に、時間遅延とは独立し
た周波数ドメイン内の一定スケーリング率を乗算して周
波数ドメイン内で前記関数を拡張または圧縮させる段
階、c)周波数ドメイン内の正または負のオフセット値
を備えた、HRTFの近位耳/遠位耳応答関数を提供す
る段階、およびd)原HRTFまたは各々原HRTFの
近位耳/遠位耳応答関数の振幅に一定の与えられた利得
率を乗算する段階、のうちの少なくとも1つから求ま
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチスピーカオ
ーディオシステムまたはヘッドホンからの3次元サウン
ドの再生、特に3Dオーディオ信号の合成のために使用
される頭部関連伝達関数(HRTF:Head-Related Tra
nsfer Function)の作成に関する。3Dオーディオ信号
の合成については、US5, 666, 425,WO98
/52382および同時係属出願GB9805534.
6号を含む、多数の先願の中で記述されている。後者の
出願は、HRTFが3Dサウンドの合成の中でいかに使
用されるかについての広範な記述を含んでおり、参考と
して本願発明の全体に亘って取り入れている。
【0002】
【従来の技術】現在3Dオーディオのための最も重要な
応用分野の1つは、コンピュータゲームのための3D位
置オーディオ処理であり、これは、消費者電子製品(2
個のスピーカまたはヘッドホンのみを介したサラウンド
サウンドのバーチャル化)および録音された音楽の制作
といったその他の応用分野についても益々重要になりつ
つある。聴取者が知覚できるような3Dサウンドキュー
(sound cue)を支持するオーディオマテリアルを合成す
るためには、信号を1またはそれ以上の適切なHRTF
で畳込み、次に聴取者の耳まで、聴取者自身のヒヤリン
グプロセスが、組込み3Dキュー(cue)と干渉しないよ
うな形で送り出さなくてはならない。これは、ヘッドホ
ンを通してか、または適切な経耳クロストーク打消し
(transauralcrosstalk-cancellation)手法と合わせて
スピーカを介してか、いずれかの聴取によって達成され
る。
【0003】聴取者が合成された3Dサウンドキューを
正しく感知しなければならない場合には、合成されたキ
ューが、聴取者自身の自然のものに類似していることが
重要であり、従って合成に用いられるHRTFは、聴取
者自身のHRTFに類似していなければならない。これ
は、平均的な成人の寸法の人工頭部および耳を作成し、
それについてHRTF測定を行うことによって達成され
る。これを達成する本発明者等独自の方法はWO98/
52382号の中で十分に記述されている。
【0004】この方法は、すでに実現されてきており、
大部分のユーザにとって非常に満足のいくものである。
しかしながら、わずかな割合ではあるが、聴取者の中に
は平均と著しく異なる耳および頭部寸法を有する人がお
り、彼らにとっては、感知された3Dサウンド効果は、
空間的に精度が低いかまたは音色的に正しくないものと
なり得る。従って、これらの人々が、3Dオーディオシ
ステムを使用するのに先立ち、セットアップオプション
中に提供された場合にその特殊なオプションの使用を選
択できるような形で、彼ら自身のものに近い頭部および
耳の寸法に基づくHRTFセットを作り上げることによ
り、これらの人々に対応することが有利であると思われ
る。本発明は、聴取者の間における広範な生理学的差異
に対応するのに適しかつ単一の平均的HRTFデータセ
ットに基づくスケーリング可能なHRTFデータの作成
に関する。
【0005】耳、頭および首の寸法には多大な生理学的
差異が存在すること、そしてこれらがHRTFデータを
含むあらゆる関連する音響測定に影響をおよぼすことは
十分に認識されている。人工頭部システムの使用は、補
聴器技術の最適化のための研究開発において利用されて
きており、ここでは、マイクロホンが人間の外耳(oute
r-ear)のゴムタイプの複製の中に内蔵され、その後人工
頭部アセンブリ内に組込まれる。これらの人工頭部シス
テムの一部はまた、首および胴体アセンブリと共に、聴
管(auditory canal)シミュレータを特色としている。
Burkhardt および Sachsによる1つの周知の研究(「音
響研究のための人体測定学人体模型」MDBurkhardtおよ
び RM Sachs, J.Acoust.Soc.Am.,1975年7月、58
(1),pp214)の中で、12人の男性および12人
の女性のボランティアについて寸法測定が行われ、かく
して、さまざまな生理学的特長の平均寸法を計算できる
ようになっている。次に、この平均に最も近かった耳寸
法をもつ人が識別され、その後は彼の耳が複製マスタと
して使用され、そこから肉のようなゴム化合物(肉と類
似した機械的特性を提供するための2つのシリコンゴム
の混合物)でコピーが成型された。この作業により、K
EMAR(Knowles Electronics Manikin for A
coustic Research)という商品名で Knowles Electroni
cs Company(Knowles DB series product information
(S-554−109),Knowles Electronics Inc., 1
151 Maplewood Drive, Itasca, Illinois6014
3,USA)から入手可能な人体模型およびさまざまな
耳のタイプが生み出された。文献によると、入手可能な
耳のタイプには4種類ある。原耳(original ear)(D
B−060/DB−061)は小さく、アメリカ人およ
び欧州人の女性ならびに日本人の男性および女性に典型
的なものである。大きい耳(DB−065/DB−06
6)は、アメリカ人および欧州人の男性の耳介(pinna)
サイズにより典型的なものである。DB−060/DB
−061およびDB−065/DB−066の耳は、B
TE(耳の後ろでの)聴力計器のテストおよびサウンド
レコーディング用に広く使用されてきた。その耳管開口
部(ear canal opening)は比較的小さく、そのため、こ
れらは、ITE(In-The-Ear:耳内)およびITC(In
-The-Canal:耳管内)聴力計器に使用するのにさほど適
していない。DB−090/DB−091は、ITEお
よびITC聴力計器の開発の際に使用するための、より
大きい耳管開口部を伴う大きなゴム製耳である。これら
は、共通の耳金型の使用を可能にし、従って聴力計器を
迅速に設置あるいは除去することができる。DB−09
5/DB−096は、ユーザの耳金型をもつITEおよ
びITC聴力計器と共に使用されるべく設計された大き
い耳のもう1つの変形形態である。
【0006】DB−065/DB−066の大きい方の
耳の複製の製造についての詳細が公表されている(「K
EMAR人体模型用の比較的大型の耳複製」R.J.Maxwel
l およびMD Burkhardt, J.Acoust.Soc.Am., 1979年
4月,65(4),pp.1055−1058)。耳は、
24人のボランティアの原サンプルの1つに基づくもの
であり、平均的な耳よりも大きい2つの標準偏差となる
ように選択された。例えば、標準的耳のさまざまな特長
の平均寸法(カギカッコの中は+2の標準偏差を伴う)
は以下の通りであった。耳甲介長:2. 4cm〔2. 9c
m〕;耳甲介容積:4cm3 〔5. 7cm3 〕;耳甲介広
さ:1. 7cm〔2. 0cm〕。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って基本的に、各々
の耳タイプについて、完全なHRTFライブラリセット
を測定するため、異なるサイズのさまざまな耳複製を取
りつけることのできるKEMARといったような人工頭
部システムを利用することが可能であると思われる。こ
のとき、聴取者は、自分自身のものに最も一致するHR
TFを得るためにこれらの特定のHRTFライブラリの
うちのいずれを使用すべきかを選択することができる。
しかしながら、標準的HRTFライブラリが、(各々が
左右の耳機能および両耳間時間遅延の両方を含む)10
00以上の個々のHRTFを含む可能性があり、従って
単一の耳のタイプについて音響測定を行うのに数週間そ
してはるかに大きな努力が必要となる可能性があること
を認識しなければならない。
【0008】また、多数の耳タイプが順次測定されてい
るとすると、測定と測定との間には実験上の差異が不可
避的に生じ、タイプ間データの整合における幾分かの不
完全さがもたらされることになるということも分かるで
あろう。さらに重要なことに、耳サイズのみならずへッ
ドサイズにも生理学的差異が存在する。この要因もまた
人工頭部の中に組み入れるならば、それは測定をはるか
にわずらわしく時間のかかるものにすることであろう。
例えば、小、中、および大の耳と小、中および大の頭部
の組合せのためには9つの測定セッションが存在するこ
とになる。これは不可能ではないものの、僅かな漸進的
改良が頻繁に起こるというのがこの技術の性質であり、
そのため、改良された平均的耳構造を開発すべきである
ならば、明らかに、9セットではなくただ1つのセット
の測定のみを行うことが有利であろう。
【0009】異なる形状の耳に基づく異なるHRTFラ
イブラリの使用は既知のことである。すなわち、199
0年初期に、Crystal River Inc.により作られた市販の
バイノーラル(binaural)サウンドプロセッサが、異な
る耳タイプに基づくいくつかのHRTFフィルタセット
オプションを提供した。また、WO97/25834号
に開示されているように、15の異なるHRTFタイプ
からの選択をユーザに提供するDolby Pro-Logic オーデ
ィオマテリアルのためのヘッドホンバーチャライザーも
存在する。これは、明らかに、多数のボランティアにつ
いての数多くの測定からデータベースを作成し、次にH
RTF特性を15の異なるカテゴリにまとめ、そこから
聴取者により1つの標準的HRTFタイプが選択される
ということに基づくものである。
【0010】本発明者が認識するかぎりにおいて、(K
EMAR技術がまさに複数の首の長さのオプションを提
供しているものの)、頭部サイズまたは頭部形状の差異
を組み入れ何らかのHRTFセットについて、先行技術
文献中には明示的開示が全く存在しない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によると、特許請
求の範囲に規定されているような方法および装置が提供
されている。ここで、単なる一例として、添付の概略的
図面を参照しながら、本発明の実施形態について記述す
る。
【0012】第1の態様では、本発明は、修正(modifi
ed)HRTFデータセット、および既存のHRTFデー
タセットから、かかる修正HRTFデータセットを作成
するための方法において、(a)既存のHRTFデータ
セットが、平均的寸法の頭部および耳に対応し、(b)
修正HRTFデータセットが、既存のHRTFデータセ
ットに関する頭部および耳との関係において寸法的にス
ケーリングされた(scaled)頭部および耳に対応する、
方法を提供している。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、HRTFユーザが、彼
ら自身の肉体的寸法に対応するオプションを選択できる
ようにするものである。本発明の1つの重要な特徴は、
耳の寸法および頭部寸法を独立してスケーリングして次
に範囲の置換(range of permutation)を提供するため
にその各結果を合成する能力にある。
【0014】本発明は、それが、改訂された物理的構造
の製造およびそれらを特徴づけしデータをフィルタ係数
に変換するのに必要とされる多大なそのための時間と労
力に助けを求めるのではなく、既存のHRTFデータを
修正するための方法である、という点で特に有利であ
る。このような節約に加えて、本発明の方法は次のよう
ないくつかのその他の重要な利点を与えている。すなわ
ち、 (a)専門化されたハードウェアまたはツールは全く必
要とされない(耳の形状の製造には高価なステレオリソ
グラフィCNC機器が使用されることがある)。
【0015】(b)精密(および無限に変化する)なス
ケーリング。 (c)結果として得られるHRTFライブラリ間の均一
性(homogeneity)(これらは全て同じデータに基づくも
のであるため)。 (d)モデリングまたは測定における物理的要因のた
め、いかなる誤差も人為的な影響も生じない。
【0016】本発明は以下、数段階で記述される。第1
に、標準的HRTFは、その構成部分に関し、すなわち
左耳スペクトル関数、右耳スペクトル関数および両耳間
時間遅延(ITD:Inter-aural Time-Delay)に関し
て、記述されている。次に、(a)スペクトル関数が耳
のサイズに大幅に左右されることおよび(b)時間遅延
要素が頭部サイズに大幅に左右されることを理由とし
て、次に2つの要因を、デュープレックス(duplex)シ
ステムとして独立してスケーリングできるということを
提案する。この新しい観察からして、HRTF例(exam
ple HRTF)のスペクトルデータを、耳サイズとの関係に
おいて、(a)スケールアップ(+15%)バージョン
と(b)スケールダウン(−15%)バージョンに、変
換できる方法が例示される。次に頭部サイズとの関係に
おいてHRTF例のITDデータを(a)スケールアッ
プ(+15%)バーションおよび(b)スケールダウン
(−15%)バージョンへと変換できる方法が例示され
る。最後に、周波数ドメインでの耳応答関数の大きさの
スケーリングについて論述する。
【0017】(1)標準的HRTF関数 HRTFの測定は、好ましくは無響(anechoic)条件下
で行われる。一般的な方法は、所要の方位角および仰角
で人工頭部(図1)から約1メートルの距離のところ
に、スピーカを設置し、次に耳の中(または存在する場
合には耳管内)に位置づけされたマイクロホンの応答を
記録しながら、そのシステム内にインパルスを送ること
である。インパルスは、オーディオスペクトル中の全て
の点で、等しいエネルギーを含む特定のタイプのもので
あり、これによって各人工耳のスペクトル応答を計算す
ることが可能となる。またこうして、左右の耳の間のイ
ンパルスの到達時間の差を導出することが可能となり、
3つの要素、すなわち遠位耳(far-ear)応答(往々にし
てAと呼ぶ)、近位耳(near-ear)応答(S)および両
耳間時間遅延が、HRTF自体を構成する。後者は0〜
650μsの範囲内にある。耳のスペクトルプロファイ
ルは位置依存性をもち、一般に、耳甲介共振(concha r
esonance)によってひき起こされる5kHzでの+15d
B前後のピークを示す。これらは往々にして、多大なス
ペクトルディテールを呈示する。耳道(auditory cana
l)シミュレータが存在する場合には、低い周波数でそ
のピークはより大きくなる。
【0018】これらの関数は、図2に示すように、頭部
および耳が音響的に行うものを、電子的にシミュレート
するディジタル信号処理アルゴリズムに変換される。標
準的なスペクトル応答が図5に示されている。この場
合、データは、水平平面において30°の方位角で測定
された、非耳道(non-canal based)人工頭部システムを
表している。
【0019】(2)両耳間時間遅延(ITD) すでに述べたとおり、音源が極位置(pole position)の
1つ(すなわち、直ぐ前方、後方、上方、下方)の1つ
にあるのではないかまたは実際には子午平面内のあらゆ
る場所にあるのでないかぎり、音波が頭部上に入射され
たとき、左右の耳の間には到達時間の差が存在する。両
耳間時間遅延は、数学的モデリングと実用実験との両方
によって導出され得る複雑な要因である。モデリングに
関しては、8. 75cmまたはその前後の半径をもつ硬い
剛性球として頭部を扱い、平坦な漸進的高調波(plane,
progressive harmonic wave)とのその相互作用を考慮
することが、一般的な実践方法である。音波は、周波数
に依存しながら3次元内で頭部のまわりを回折(diffra
ct)し、そのまわり全体を搬走するクリーピング波(cr
eeping wave)を形成する。その結果、遠位耳での音圧レ
ベル特性は、異なる経路を搬走する多くの基本波(elem
ental waves)の積分和とみなすことができ、従ってこの
システムは分散性(dispersive)のものである。どのよ
うな数学的モデルの有効性も、モデリングパラメータの
質によって依存し、これが、ITDをモデリングできる
範囲および精度を制約している。しかしながら、人工頭
部上での物理的測定から得られたITDと単純な幾何学
モデルから得られたITDとの間には、そこそこ良好な
一致がみられ(「外耳の音響特性」、EAG Shaw, 音響学
百科(Encyclopedia of Acoustics), MJ Crocker(Ed.),
John Wiley and Sons(1997),pp1325〜1
335)、従って、例えば人工頭部について行われた実
際の測定から、ITDを抽出することが困難になった場
合、ITDを予測するために単純な幾何学モデルを使用
することができる。
【0020】両耳間時間遅延を導出するための単純な方
法が図3において、すなわち左耳および右耳が方位角θ
(ここで示されているように約+45°)で遠方の音源
からサウンド信号を受信している状態での概念的頭部の
平面図を示す図3において、図式的に描かれている。波
面(W−W′)が右耳に到達した時点で、その波面が左
耳に到達するまでになお搬走すべき(a+b)の経路長
が存在することが分かる。構成の対称性により、bの区
間は、頭部の中心から波面W−W′までの距離に等し
く、従ってb=r・sin θである。また、aの区間が、
θで定められる円周の割合を表していることは明白であ
ろう。このとき検分により、経路長(path length)(a
+b)は、以下の式から求められる。
【0021】
【数1】 〔この経路長(cm単位)は34. 3で除することによっ
て、対応する時間遅延値(ms単位)に変換できる〕。究
極は、θがゼロに向かうとき経路長もゼロに向かうこと
が分かる。またθが90°に向かい頭部直径が17. 5
cmであるときには、経路長は約22. 5cmとなり、当該
ITDは、約656μsである。これは、図4に示され
ているように、耳におけるインパルス相関方法(method
of impulse correlation)を用いて人工頭部で行われた
測定に十分対応する。HRTFアプリケーションのため
の最高のITD精度を出すため、測定データに多項式が
当てはめられるが、これは図中実線で表されている。
【0022】単純な導出は、水平平面内の右前方象限の
み(方位角0°〜90°)に関するものではあるが、右
前方象限と右後方象限は横軸を中心にしてやや対称であ
り、両方の右象限が共に両方の左象限とやや対称である
ことから、それを4つの象限全てにおいて使用するため
の近似として使用することが可能である。(当然のこと
ながら、この後者の場合、左耳信号が右耳信号に遅れる
のではなくむしろそれに先行する状態で、時間遅延は、
逆転させられる)。それでも、最高の精度を得るために
は、測定されたデータに対する多項式の当てはめがはる
かに好ましい。これは、間違いなく、頭部の非対称形状
と、また頭部の側面上で耳がわずかに後方に位置づけら
れていることとに起因して、測定されたデータにわずか
な非対称が存在することが図4から分かるからである。 〔さらに進んだITDモデルについて〕両耳間時間遅延
のモデリングに対しより広範なアプローチを採用するこ
とが可能である。しかしながら、上述の単純な幾何学的
アプローチは、Shawによって言およされた(「実環境お
よび仮想環境におけるバイノーラルおよび空間的聴力」
R H Gilkeyおよび T R Anderson(Eds.), Erlbaum, New
Jersey(1997),pp.25−47)中の「人間の外
耳の音響的特長」EAG Shaw)Kuhnの高周波漸近値(high
-frequency asymptotic value)(「方位角平面内の両耳
間時間差のためのモデル」G F Kuhn, J.Acoust. Soc.A
m.,62(1),1977,pp.157−167)と同
じ結果を生み出すことから、頭部モデルの不適切な精度
(すなわち単なる球)を念頭において、このとき、多項
式当てはめ方法がITD特徴づけの最良の方法であると
思われる。従って、以下でITDのスケーリングを記述
するのに用いられたデータは、その著者らにより導出さ
れた6次多項式に基づくことになる。(実際、同じく垂
直平面内でもわずかに非対称であることから、ITDの
ためには、3次元表面を使用するのが好ましいが、ここ
では、簡単のために、その詳細は省略する)。
【0023】この段階で、HRTF特性が、相互に関係
づけされた非常に複雑な1組の現象に起因するものであ
ることそして関連する生理学的パラメータには著しい寸
法上の差異が存在し得ること、が明らかになることだろ
う。 (3)HRTFのスケーリング それでは、ボランティアから多数の実際のHRTFを測
定し次にそれらをグループとして定量化しようと試みる
ことによる以外に、どのようにして、ユーザ選択のため
にある範囲のHRTFを作り出すことが可能であろう
か。本発明への鍵は、HRTFに不可欠である複雑な共
振および回折効果が、独立してスケーリング可能である
ということの認識にある。まず第1に、外耳(outer ea
r)を考慮する。これには、耳道(auditory canal) に結
合された複数の相互接続された腔(cavity)が含まれて
いる。各々の腔は、各々異なる方向から刺激されたいく
つかの共振モードを有する。その結果、耳全体のスペク
トル特性を、数多くの個々の方向依存性共振器の合計と
みなすことが可能である。耳のサイズをスケールアップ
する、すなわち例えば15%大きいものにしなければな
らない場合には、全ての腔の共振特性は、それに比例し
て変化することになり、かくして共振周波数は全て15
%減少し、関連するスペクトルデータは、周波数ドメイ
ン内で15%の率で圧縮されることになる。そして、耳
のサイズを15%だけスケールダウンしなければならな
い場合には、スペクトルデータは、周波数ドメイン内で
15%の率だけ拡張されることになる。両耳間時間遅延
は、このようなアップおよびダウンスケーリングによっ
て著しい影響を受けることがない。従って、ITDが影
響を受けないままにしておきつつ、周波数ドメイン内の
スペクトルデータをそれぞれ圧縮または拡張することに
より、より大きいまたはより小さいサイズの物理的耳
(physical ear)から導出したHRTFに対応するよう
に、平均サイズの一対の耳から導出されたHRTFをス
ケーリングすることができる。
【0024】次に、頭部の音響効果を考える。頭部は、
HRTFに対し2つの主要な影響を与える。まず第1
に、両耳間時間遅延は、以上に詳述したとおり、耳の間
隔どりおよび頭部の形状によって支配される。第2に、
頭部は、遠位耳(far-ear)において回折効果を生み出す
バッフル(baffle)として作用する。しかしながら、回
折効果は相対的におおまかなものであり、これらは、主
として遠位耳信号の減衰およびHFロールオフの一因と
なり、特にHRTFの重要な特徴ではない。上記で使用
される±15%の例のような漸進的寸法変化(incremen
tal dimensionalchange)は、上述の効果に著しい影響
をもたらさない。しかしながら、両耳間時間遅延は、式
(1)で示されているように、頭部サイズに正比例す
る。従って、スペクトルデータを影響を受けない状態に
したまま、ITDデータ(時間ドメイン内の)をそれぞ
れ圧縮または拡張することによって、より大きいまたは
より小さいサイズの物理的頭部から導出されたHRTF
に対応するように、平均的サイズの頭部から導出された
HRTFをスケーリングすることができる。
【0025】こうして、頭部サイズおよび耳サイズを共
に独立した形でスケーリングできる、デュープレックス
スケーリングシステムが提供される。単一の母集団内で
は、耳と頭部のサイズが互いに比例する(すなわち大き
い人は大きい耳をもつ)と予想するかもしれない。しか
しながら、耳と頭部のサイズは必ずしも比例しないとい
うのが、異なる母集団での特徴であり得、そのような場
合には、HRTFデータを別々に調整する手段を提供す
ることが有利である。例えば、本発明は、小、中または
大の頭部と小、中または大の耳のいずれかとの組合せを
用い、かくして9つのユーザ選択可能なオプションを提
供することができる。ここで、これには、組合わせで一
緒に使用されることから3つのスペクトルデータオプシ
ョンと3つのITDアレイのみしか必要でなく、従って
システムは非常に効率の良いものであるということに留
意されたい。
【0026】(4)スペクトルデータの耳依存性スケー
リング HRTFのスペクトルデータ、すなわち、周波数依存性
の遠位および近位耳振幅関数(amplitude function)
は、ここで記述するように、線形補間法により周波数ド
メイン内でスケーリングされ得る。遠位および近位耳応
答の標準的な対が、平均的サイズの耳(かつ耳管シミュ
レータが全く存在しない)をもつ人工頭部からのデータ
に基づいて、図5に示されている。これらの特性は、特
に変わったものではない。文献中には数多くの類似の例
が存在する。この場合、近位耳振幅ピークは、2. 9K
Hz前後のところにある。
【0027】実用上では、振幅対周波数特性は、オーデ
ィオ処理のFIRディジタルフィルタに対する係数セッ
トを作り出すフィルタ設計プロセスにおいて使用され
る。周波数ドメイン内でスペクトルデータを拡張または
圧縮するために、x軸は再度スケーリングされ、振幅デ
ータは線形補間法により改訂されたスケール上に再配置
される。これを明白に説明するため、図6は、本明細書
中において使用されることになる関連パラーメータと共
に、第1のいくつかのデータ点を示している。
【0028】x軸は、周波数(Hz単位)を表し、y軸は
振幅(dB単位)を表す。標準的スペクトルデータは、
x軸上のxn 値(0〜22. 05KHz)(ここでnは1
〜128の間の整数値である)およびy軸上のyn
(−30〜+10dB)としてプロットされている。標
準的間隔(SI:Standard Interval)は、xn 値の間の
周波数間隔を表し、この例では172Hzである。
【0029】x軸は、この目的では約0. 75〜1. 2
5の間にあるスケーリング率により再スケーリングされ
る。以下の例では、1. 15というスケーリング率を用
いて周波数スケールを拡張することにする。再スケーリ
ングされたx座標は、yn に等しい関連のy座標をもつ
点pn によって表される。拡張された間隔は、pn 値の
間の改訂された周波数間隔を表し、拡張された間隔と標
準的間隔(SI,172Hz)との間の差は、D(25.
8Hz)によって表される。
【0030】標準的周波数スケール上で改訂された振幅
値を計算しマッピングするためには、xn の各値のいず
れかの側にあるpn の2つの隣接する値を求め次にxn
の値に対応する新しい振幅値qn を補間する必要があ
る。図6を検分することにより、下記の式(2)および
式(3)が分かり、そこから式(4)が分かり、従っ
て、標準的スケールからのいずれかの周波数値が与えら
れていることから、ここで、拡張されたスケールと結び
つけられた等価指標計数nを計算することが可能とな
る。
【0031】
【数2】 例えば上述の図6では、xn n 座標が右へ拡張され、
新しいpn n 座標を形成することが分かる。例えば、
3 といった拡張されたカーブ上で改訂された振幅値を
決定するためには、このとき、pスケール上のどの指標
数が3に対応するかを求めなくてはならない。これを行
うのに式(4)を使用すると、非整数が生み出され、従
って、この数を切り捨てることにより、x3 より下でか
つx3 に隣接するp点の整数指標数(fと呼ぶ)が生成
され、この整数に1を加えると、x3 より上でかつx3
に隣接するp点の整数指標数(gと呼ぶ)が得られる。
例えば、式(4)中で前述の値を使用してx3 の解を求
めると下記の式(5)が得られる。
【0032】
【数3】 従って、点p2 およびp3 がx3 にまたがっている図6
内で確認できるように、補間法のために使用されるべき
p点の指標数は、f=2(2.739の切り捨て)およ
びg=3である。この例は自明のものであるが、より高
い周波数での状況またはより厳しい拡張については側方
の変位(lateral displacement)が1標準的間隔(S
I)を上回るというような指標づけをあいまいにするよ
うな状況を明確にするための一助となるものである。
【0033】従って、ここで、p点指標nは、xn の必
要とされる値について計算されまたfおよびgも確立し
たことから、pf およびpg を計算することができ、こ
れからyf およびyg が得られる。こうして、図10に
示されているように、pf f とpg g との間での拡
張された特性の補間が可能となり、xn でのqn の値が
得られる。
【0034】
【数4】 この結果は、図7に示されており、これには、それぞれ
1. 15および0. 85のスケーリング率を用いて拡張
および圧縮された図5の標準的近位耳関数が示されてい
る。 (5)ITDの頭部依存形スケーリング 上述のように、本発明者は、標準的HRTFライブラリ
のためのITD値を導出するために、実験データに当て
はめられた多項式関数を使用している。2次元関数は、
xが方位角を表すものとして、
【0035】
【数5】 という形のものである。この式(7)は、0°〜180
°の範囲内の、方位角の関数として両耳間時間遅延を導
出するために使用される(180°〜360°の値はこ
れらと対称であるが、当然、時間遅延は逆転される)。
頭部サイズでHRTFデータをスケーリングするため
に、頭部スケーリング率は単純に、上述の計算から引き
出される標準的ITD値に直接かつこれに比例して適用
される。結果は、ITD値の±15%のアップスケーリ
ングおよびダウンスケーリングを描く図8に示されてい
る。
【0036】HRTF全体の拡張(または収縮)に加
え、スペクトルの低周波数端にてオフセットを付加(ま
たは除去)することによって、左または右に周波数軸に
沿って特性をシフトさせることが可能である。こうし
て、ユーザ自身の最適なHRTFに適合させるべく標準
的HRTFのより広範な操作が可能になる。例えば、図
7では、主要ピークが標準カーブ内で2. 9KHz前後で
起こり、特性を拡張し圧縮した効果により共振ピークが
広がるかまたは圧縮されるのみならず、ピークをより高
いまたはより低い周波数へとシフトさせる効果ももたら
される、ということが分かる。ピークは、それが望まし
い場合には、回復させることができ、また例えば、0Hz
と250Hzとの間のHRTFにおけるLF区分の付加的
な拡張または収縮を行うことによって、そのピークを異
なる位置まで移動させることもできる。これは、低周波
数ではスペクトルの詳細がほとんどかまたは全く存在し
ないからである。このことは、振幅ピーク(2. 9KHz
での)についての共通の周波数を共有するためにさらに
調整された図7からの圧縮および拡張されたデータを示
す図9に、描かれている。かかる調整は、圧縮されたカ
ーブについて344Hz上方向のシフトであり、拡張され
たカーブについては516Hz下方向のシフトである。上
述の技術をさらに高度にしたものにおいては、一部の人
によっては、耳甲介(concha)の縁部(edge)のまわり
に存在し、かくしてそれを非「開放的」なものにしてい
るものの、そうでなければ他の耳と同じ寸法および同じ
容積を有するような若干のへり(rim)が存在している、
ということが観察された。この特徴は、共振周波数に影
響をおよぼさない一方で耳応答関数(ear response fun
ction)内で一次共振(primary resonance)を強調するも
のであることが観察された(「外耳応答と局在化」(Ex
ternal ear response and localisation),EAG Shaw,
第2章、「音の局在化(Localisation of Sound):その
理論と応用」、RW Gatehouse, Amphora Press, Connect
icut編(1982))。この耳の形状をもつ人に適する
ように調整されたHRTFは、単純に、図11に示され
ているように例えば利得率を増大(または減少)させる
ことによって、耳応答関数内に存在する振幅データの絶
対値をスケーリングすることによって達成可能である。
この図中、図5および7に示されている標準的近位耳応
答関数の振幅には、0. 8および1. 2という利得率
(gain factor)が乗算されている。これら3つの応答関
数は全て、同じスケール上で示されている。図11に
は、低周波数での応答カーブを揃える(align)べく、
0. 8が乗算された応答については−2. 25dB、
1.2が乗算された応答については+2. 25dBとい
うオフセット調整もまた存在する。これらの利得率
(0. 8および1. 2)が、線形利得値(linear gain
value)に対し対応するべき関数(power function)を適
用することと同等であるような実際の振幅値の対数を乗
算するのに、使用されるという点に留意されたい。
【0037】この方法は、例えば、適切にプログラミン
グされたディジタルコンピュータといったような公知の
信号処理装置を用いて効果を発揮させることができる。
修正HRTFのライブラリは、例えば半導体メモリまた
は磁気ディスクまたはテープまたは光学ディスクといっ
たような記憶手段の中に記憶され得る。例えば特定のサ
イズの耳および/または頭部向けの処理を用いて記録さ
れた楽曲を修正するために、微分スペクトル応答関数
(EQとして知られている)を生成することもできる。
標準関数とスケーリングされた関数との間の差に基づく
再処理は、聴取者(listener)のための音色補正(tona
l correction)を作り出すことになる。
【0038】
【発明の効果】要約すると、上述したスケーリング率
(scaling factor)の間には確かに小さな相互作用が存
在するものの、原標準HRTFを生成するために用いら
れる人工頭部のものとは異なる特定の物理的要因をもつ
人のために応答を合わせ込むよう、そのスケーリング率
を標準HRTFまたはHRTFライブラリに、独立に、
適用することができる。スケーリング率は、以下の特性
に対応することが分かる。 1.頭部サイズ−ITDスケーリング、 2.耳サイズ−耳応答関数のスペクトル拡張/圧縮、 3.耳甲介深さ−耳応答関数のスペクトル側方シフト、 4.耳甲介輪郭形状−耳応答関数の振幅拡張/圧縮。
【図面の簡単な説明】
【図1】HRTF測定のために一般に使用されるスピー
カと頭部の配置を示す図である。
【図2】HRTF信号処理の要素を例示する図である。
【図3】両耳間時間遅延(ITD)をモデリングする方
法を示す球形モデル頭部の平面図である。
【図4】人工頭部を用いた実験的測定とモデリングされ
たITDとの間の比較を示す図である。
【図5】30度の角度で置かれた音源についての周波数
の関数として、近位耳および遠位耳応答関数を示す図で
ある。
【図6】線形補間法を用いて耳応答関数をスケーリング
することのできる方法を示す図である。
【図7】周波数ドメイン内で上方向15%および下方向
15%スケーリングされた応答周波数および標準的寸法
の耳のための30度近位耳応答関数を示す図である。
【図8】より大きなおよびより小さな頭部サイズに対応
するよう両耳間時間遅延をスケーリングすることのでき
る方法を示す図である。
【図9】スペクトル内のピークの位置を調整すべく周波
数軸に沿って耳応答関数をいかにオフセットできるかを
示す図である。
【図10】線形補間法を用いて耳応答関数をスケーリン
グすることのできる方法を示す図である。
【図11】耳応答関数の絶対値をスケーリングすること
のできる方法を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード デビッド クレモー イギリス国,エスエル9 0エヌエフ,バ ックス,ジェラーズ クロス,コッパー リッジ 5 (72)発明者 マイケル パーシー イギリス国,ダブリュ6 0エイチエー, ロンドン,ハンマースミス,ナスミス ス トリート 43

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準的寸法を有し、標準的寸法の耳介を
    支持する頭部から導出された1またはそれ以上の原頭部
    関連伝達関数(HRTF)を修正する方法において、各
    HRTFは、近位耳応答関数、遠位耳応答関数および両
    耳間時間遅延(ITD)を含み、修正HRTFは、前記
    標準的寸法とは異なる頭部および/または耳寸法をもつ
    聴取者のために導出されたものを近似するHRTFに似
    せるようなものであり、かつ、 a)前記標準的寸法とは異なる寸法をもつ頭部に対応す
    る修正HRTFを提供すべく、原HRTFまたは各原H
    RTFのITD値に、周波数とは独立した一定スケーリ
    ング率を乗算する段階、 b)原HRTFまたは各原HRTFの近位耳および/ま
    たは遠位耳応答関数に、時間遅延とは独立した周波数ド
    メイン内の一定の与えられたスケーリング率を乗算し
    て、前記周波数ドメイン内で前記の関数を拡張または圧
    縮させ、前記標準的寸法とは異なる寸法をもつ耳に対応
    する修正HRTFを提供する段階、 c)前記周波数ドメイン内の正または負のオフセット値
    を備えた、原HRTFまたは各原HRTFの近位耳およ
    び/または遠位耳応答関数を提供する段階、および d)原HRTFまたは各原HRTFの近位耳および/ま
    たは遠位耳応答関数の振幅に、周波数とは独立した一定
    の与えられた利得率を乗算する段階、の各段階のうちの
    1またはそれ以上の段階を含む方法。
  2. 【請求項2】 聴取中の聴取者の好ましい位置をとり囲
    む空間内の位置に対応する原HRTFのライブラリと、
    それに伴う請求項1に記載の方法を用いた対応する修正
    HRTFの1またはそれ以上のライブラリ、および前記
    聴取者が修正HRTFの好ましいライブラリを選択する
    ことを可能にするための選択手段。
  3. 【請求項3】 原HRTFのライブラリおよび請求項1
    に記載の方法を用いた対応する修正HRTFのライブラ
    リを生成するための手段、および当該修正を実施するの
    にいかなるスケーリング率および/またはオフセットを
    使用すべきかを聴取者が選択し、かくして修正HRTF
    を、前記聴取者の頭部および/または耳の寸法に対応す
    るものにさらにもっと似せるように合わせ込むことがで
    きるようにするための選択手段。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法に従って修正され
    たHRTF。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のHRTFを実現するた
    めの電子ディジタルまたはアナログフィルタ。
  6. 【請求項6】 記憶手段中に記憶された請求項4に記載
    のHRTFのライブラリ。
  7. 【請求項7】 標準的寸法をもつ頭部および/または耳
    のために導出されたものに対応する標準的HRTFライ
    ブラリを実現する信号処理手段を用いて、マルチチャネ
    ルオーディオ信号に付加された1またはそれ以上の音源
    の見かけの位置を感知するためのキューを有する該マル
    チチャネルオーディオ信号の修正方法であって、該修正
    マルチチャネルオーディオ信号は、前記標準的寸法と異
    なる寸法をもつ頭部および/または耳について導出され
    たものを近似するオーディオ信号に似せたようなもので
    あり、ここに原使用の標準的HRTFと、聴取中の聴取
    者のHRTFにさらにもっと似せるように請求項2に従
    って合わせ込んだHRTFとの間の差を提供する伝達関
    数を用いて前記マルチチャネルオーディオ信号を変換す
    る段階を含んでなる方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の方法を実施するように
    製作され配置された装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の方法を実施するように
    製作され配置された装置。
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