JP2001015968A - 電子装置の冷却構造および冷却用ファンの取り付け構造 - Google Patents

電子装置の冷却構造および冷却用ファンの取り付け構造

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JP2001015968A
JP2001015968A JP11182521A JP18252199A JP2001015968A JP 2001015968 A JP2001015968 A JP 2001015968A JP 11182521 A JP11182521 A JP 11182521A JP 18252199 A JP18252199 A JP 18252199A JP 2001015968 A JP2001015968 A JP 2001015968A
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heat
cooling
radiator
substrate
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Kazuo Hirafuji
一夫 平藤
Akito Osada
明人 長田
Yuji Hasegawa
祐次 長谷川
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子装置の冷却構造に関し、冷却効率の向上
とともに装置の小型化を可能とする。 【解決手段】 一方の面に冷却を要するユニット34を
取り付ける熱伝導性基板35の他方の面に平面の熱伝達
媒体を介して熱交換器36が一体的に取り付け結合され
てなり、熱交換器36は熱伝導性基板35の面と平行方
向へ送風される冷却用ファンによって放熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子装置の冷却構
造および冷却用ファンの取り付け構造に関する。なお、
本発明が適用される各種の情報処理などを行なう電子装
置や、通信装置、などについて、本発明ではこれらを総
称して単に、電子装置と略称する。
【0002】無線による通信装置、たとえば、携帯電話
機用の基地局装置の送信装置は、送信出力信号を信号増
幅装置によって無線周波数の出力電力を増幅し、外部の
アンテナから無線信号として空中へ送信するようにして
いるが、このような増幅装置は複数が並列して構成され
る。
【0003】複数の増幅装置とすることにより、たとえ
ば、同種の2台の出力を合成して2倍の送信電力、ある
いは4台の出力を合成して4倍の送信電力、などとして
送出することが行なわれる。
【0004】
【従来の技術】このような従来の装置構成を図18に示
す。すなわち、局舎内に設置される筐体架1内に図示を
省略の電源盤や制御盤、他の装置盤などが取り付け実装
される上部に増幅装置盤2が取り付け実装される。な
お、図18で図(a)は正面図、図(b)は側断面図、
である。
【0005】増幅装置盤2には、正面面視縦長な複数の
増幅装置3が横方向並列に取り付けられ、下方に冷却用
空気取り入れ部4、上方に冷却用空気を排出させる冷却
用ファン5が平面方向複数並設されている。
【0006】筐体架1の大きさは規格化されていること
から、任意な大きさに設定することはできない。そのた
めに、増幅装置3を図示例の場合横方向に12台実装し
ており、1台分は正面視横方向の幅を狭くして縦長なも
のとしている。
【0007】これらの増幅装置3は動作にともない熱を
生じることから、矢印のように下方の冷却用空気取り入
れ部4から外部の空気を取り入れ、上方の冷却用ファン
5により排出させることで空気による強制冷却を行うよ
うにしている。
【0008】増幅装置3の幅が狭く前後方向に偏平なこ
とから、個々の増幅装置3に冷却用ファン5を設けるこ
とが困難なことにより、図19の分離状態の斜視図にも
示すように複数台の増幅装置3、この場合3台分を前後
方向の2つの冷却用ファン5によって強制冷却するよう
にしている。
【0009】冷却用ファン5は平面視正方形なプロペラ
型である。このために、冷却用ファン5は3台分の幅を
必要とするうえ、さらに奥行き方向にも設けなければな
らない。
【0010】冷却用空気取り入れ部4には、側面視、正
面から後方に傾斜上昇する空気誘導板6が設けられてお
り、冷却用ファン5によって吸引される空気は、図19
に矢印で示されるように、この空気誘導板6に沿って増
幅装置3内にほぼ均等に流れ込み、増幅装置3の放熱フ
ィン7内を通過する際に装置の熱を奪い取り暖気となっ
て上方へ排出される。このことは、図19の2点鎖線に
示される2台分についても同様である。
【0011】この増幅装置3は、図20の分離状態の斜
視図に示されるようである。すなわち、1枚の平坦なア
ルミニウム合金板でなる基板8の1側面に回路構成に必
要な各種の回路ユニットが配置され、それぞれが基板8
に密接するようにして取り付けられる。また、基板8の
裏面側のほぼ全面には縦方向に延びる、やはりアルミニ
ウム合金からなる放熱用の放熱フィン7が横方向(前後
方向)に並列して多数設けられている。
【0012】基板8面に実装される各部の回路ユニット
概略の回路構成は、信号増幅用の主増幅器である第1の
増幅器9が下方に取り付けられ終段増幅器である第2の
増幅器11が上方に取り付けられる。中間部分には制御
用回路の実装されたプリント板12と、背面側の部分に
は電源ユニット13ならびに電源用回路の実装されたプ
リント板14と、が取り付けられる。
【0013】基板8の上下の端縁には前後方向に延びる
ガイド板15、16が取り付けられ正面側の端面には正
面板17、背面側の端面には背面板18とプラグイン接
続用コネクタ19、がそれぞれ取り付けられ、これら全
体を覆う側面板21が取り付けられる。
【0014】上記のように取り付け組み立てるには、そ
れぞれに示される接続線に沿って組み合わせられるとと
もに、図示しない取り付け用ねじによって着脱可能に結
合され、全体として薄く偏平な箱型となる。
【0015】第1の増幅器9、第2の増幅器11、電源
ユニット13、などは、いずれもがアルミニウム合金材
を切削加工して形成された金属ケース内に増幅用、電源
用の回路構成の電子部品が取り付けられることにより、
これら電子部品などからの発熱が金属ケースに伝達さ
れ、基板8に伝導拡散されることにより、伝熱される裏
面側の放熱フィン7から放熱させるように構成されてい
る。
【0016】このようにして、放熱フィン7を含めて可
能なかぎり一枚構成の基板8上に偏平な形に平面配置に
構成させることから、上下方向に延びる高さを要する高
密度実装構造としている。
【0017】また、回路構成用の増幅器やその他のユニ
ットなどを箱型として覆うことにより、冷却用空気のほ
とんどすべてが効果的に基板8の裏面側と隣接する増幅
装置3の側面板21とにより構成される狭隘な通気路内
の放熱フィン7の部分を流れることになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の構成によ
ると、放熱フィン7の部分を冷却用空気が流れるように
なるが、回路構成のための箱型部分を空気が流れること
ができないことから、この部分が空気抵抗となることが
避けられない。
【0019】このために、冷却用ファン5を大型で強力
なものとしなければならず、装置全体が大型化し、小型
化の要求に応じることができない以外にも軽量化するこ
とができない。また、大型な冷却用ファン5と空気流に
対する騒音対策を必要とする。
【0020】多数の増幅装置3を並列に実装させること
は、極力薄型の偏平な構造にすることから高さ方向に延
びることが避けられず、放熱フィン7のフィンの高さも
また低くしなければならない。
【0021】このことは高い発熱量を効果的に放熱させ
るために放熱フィン7の間隔を狭めて、より多数のフィ
ンとすることが必要であるけれども、空気の流路が狭
く、かつ長くなるので空気の流れに対する空気抵抗が増
加するので、フィン数を増加させるのには限界があり、
放熱フィン7による放熱の効率化が図れない。
【0022】基板8は熱伝導性の良好な金属材料である
けれども、発熱部分が集中したり、高い発熱素子部品の
部分に対しては、基板8による広い放熱フィン7部分へ
の拡散伝導に限界があることから、やはり放熱の効率化
が図れない。集中する発熱部分に対しては、発熱部品を
分散配置させればよいことであるが、回路構成上の制約
から困難なことである。
【0023】以上のような同一基板8面上による平面上
とした構成配置は、平面の広い面積を確保するためと、
幅方向を狭くして小型化することにより、装置製造上の
組み立てや電気回路の調整、後日の保守などの作業に対
しては理想的であるが、放熱フィン7の長さが長くなる
以外に高さが低くなったり、フィン間隔を狭くすること
に限界があることから、放熱面からは非効率的な放熱構
造といわなければならず、集中する発熱に対しては対応
しきれない。
【0024】本発明は、上記のような従来技術の種々な
問題点にかんがみて、このような問題点が解消され、冷
却効率の向上とともに装置の小型化を可能とする、新規
な電子装置の冷却構造ならびに冷却用ファンの取り付け
構造の提供を発明の課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決される本
発明電子装置の冷却構造の構成要旨とするところの、第
1の手段は、一方の面に冷却を要するユニットを取り付
ける熱伝導性基板の他方の面に平面の熱伝達媒体を介し
て放熱器が一体的に取り付け結合されてなり、この放熱
器は熱伝導性基板の面と平行方向へ送風される冷却用フ
ァンによって放熱されるものである。
【0026】この第1の手段によると、熱伝導性基板の
面に平面の熱伝達媒体を介して放熱器が一体的に取り付
け結合されていることから、これを一体の構造物として
取り扱うことができ、しかも、平面の熱伝達媒体により
発熱ユニットから熱伝導性基板に伝導される熱は速やか
に拡散されるとともに放熱器に伝達され、冷却用ファン
による空気流で放熱器から放熱される。
【0027】放熱器は、対向する冷却用ファンとの間に
通風を阻害するなどの障害となる部分が存在せず、全面
を通風可能なことから集中的にして有効かつ効果的に放
熱させられ、冷却用ファンの性能が最大限発揮されるこ
とから、放熱器ならびに冷却用ファンを小型化し得る。
【0028】このようなことからも、放熱器の放熱効率
の向上により、空気の通過距離を短いものとすることが
可能であり、通風抵抗が低く抑えられる。
【0029】基板でもある熱伝導性基板の一面側は発熱
をともなう回路ユニットの搭載実装領域として確保さ
れ、他方の面側は放熱領域として明確に区分されること
から、立体的な装置構成となし得るので、装置の小型化
を可能にし得る。
【0030】本発明電子装置の冷却構造の構成要旨とす
るところの、第2の手段は、平行する両外側の面に冷却
を要するユニットを取り付ける一対の熱伝導性基板の対
向面に平面の熱伝達媒体を介して放熱器が一体的に取り
付け結合されてなり、この放熱器は熱伝導性基板の面と
平行方向へ送風される冷却用ファンによって放熱される
ものである。
【0031】この第2の手段によると、対向する熱伝導
性基板の面に、それぞれ平面の熱伝達媒体を介して放熱
器が一体的に取り付け結合されていることから、これを
一体の構造物として取り扱うことができ、しかも、それ
ぞれの平面の熱伝達媒体により発熱ユニットから両方の
熱伝導性基板に伝導される熱は速やかに拡散されるとと
もに放熱器の両側から伝達され、冷却用ファンによる空
気流で放熱器から放熱される。
【0032】放熱器は、対向する冷却用ファンとの間に
通風を阻害するなどの障害となる部分が存在せず、全面
を通風可能なことから集中的にして有効かつ効果的に放
熱させられ、冷却用ファンの性能が最大限発揮されるこ
とから、放熱器ならびに冷却用ファンを小型化し得る。
【0033】このようなことからも、放熱器の放熱効率
の向上により、空気の通過距離を短いものとすることが
可能であり、通風抵抗が低く抑えられる。
【0034】基板でもある熱伝導性基板の両外側面は発
熱をともなう回路ユニットの搭載実装領域として確保さ
れ、対向する他方の面側間を放熱領域として明確に区分
されるから、立体的な装置構成となし得るので、装置の
小型化を可能とする。
【0035】本発明冷却用ファンの取り付け構造の構成
要旨とする手段は、正面視方形な冷却用ファンの両側面
にガイド用具と係合用具とを取り付け、冷却用ファンを
取り付ける取り付け具の面から突出される一対のアーム
板が冷却用ファンの他の両側面と接するように延在され
てなり、この取り付け具のアーム板の対向間に冷却用フ
ァンのガイド用具の両側に突出するガイド片を嵌め合わ
せて挿入させ、アーム板先端の係合突起を冷却用ファン
の係合用具端部の係合用切り欠き内に弾性的に突出係合
させるものである。
【0036】この冷却用ファンの取り付け構造による
と、冷却用ファンの両側面に取り付けたガイド用具の両
側のガイド片を取り付け具のアーム板の両側に嵌め添わ
せることにより確実な挿入ができる。挿入の終段の段階
で係合用具端部の係合用切り欠き内にアーム板先端の係
合突起を弾性的に嵌め込ませることにより抜け止め状態
に係合して保持される。
【0037】取り付け具に保持された状態の冷却用ファ
ンを取り出すには、アーム板先端を互いに接近する方向
へ、その弾性に抗して移動させることにより容易に係合
が解除されるから冷却用ファンを引き出し得る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明電子装置の冷却構造
および冷却用ファンの取り付け構造について、構成要旨
にもとづいた好適実施の形態を示すそれぞれの図を参照
しながら、具体的詳細に説明する。なお、理解を容易と
するために同様部分には同一符号を付して示す。
【0039】図1は、本発明が適用される概略の装置構
成であり、局舎内に接地される装置架31内に図示を省
略の電源盤や制御盤、他の装置盤などが取り付け実装さ
れる上部に増幅装置盤32が取り付け実装される。な
お、図1において、図(a)は正面図、図(b)は側断
面図、である。
【0040】増幅装置盤32には、正面視やや縦長で方
形な複数の増幅装置33が横方向へ並列して複数段に取
り付けられている。装置架31は従来と同様な大きさで
あり、増幅装置33が本実施の形態の場合、横方向に6
台、縦方向に2段、の合計12台実装される。
【0041】冷却用の空気は、図(b)に矢印で示され
るように、個々の増幅装置33の前面から取り入れら
れ、背面側へ排出されるように構成されている。
【0042】この増幅装置33の主要部の構成につい
て、図2の原理的構成斜視図を参照すると、一方の面に
冷却を要するユニット34を取り付ける熱伝導性基板3
5の他方の面に平面の熱伝達媒体を介して、図示してい
ない放熱器と冷却用ファンとからなる熱交換器36が一
体的に取り付け結合されている。また、両側面には側面
板37が取り付けられることにより、熱交換器36への
前後方向の通風路が確実に囲まれ確保される。したがっ
て、この熱交換器36は熱伝導性基板35の面と平行方
向(図中の矢印方向)へ送風される冷却用ファンによっ
て熱交換されるように構成されている。
【0043】なお、熱交換器36との間に介在される平
面の熱伝達媒体は熱伝導性基板35と一体として図示省
略してあり、冷却用ファンについても熱交換器36と一
体に図示し省略して示してある。しかしながら、これら
については詳細図を参照して詳細に内容を後述する。
【0044】図3は、増幅装置33の詳細構成を示す分
離状態の斜視図であり、図4は、その組み立て状態の斜
視図である。図4を参照し、図示左側を正面または前
方、右側を背面または後方、向こう側を上面、手前側を
下面、手前右側を右側面、向こう側左側を左側面、と称
することとする。
【0045】図5は組み立て状態における右側面板を外
した状態の側面図、図6は組み立て状態の平面図でもあ
る上面図、図7は組み立て状態の底面図でもある下面
図、にそれぞれ示す。なお、以下も同様であるが、いず
れの図においても組み立て用のねじ類や、構成説明に直
接関係のない部品類は煩雑となることから図示省略して
あることに留意されたい。
【0046】上記、各図にもとづいて説明するに先だっ
て、まず図8を参照して説明をしておくことにより理解
が一層容易となる。図8の図(a)は正面図、図(b)
は右側面図、図(c)は上面図、であり、平行する上下
一対の熱伝導性基板(以下、単に略称して基板とも称す
る)41、42の対向面に、それぞれ平面の熱伝達媒体
43、44を介して間隔を設けて前後方向の二箇所に放
熱器45が一体的に取り付け結合された放熱基板46が
示される。
【0047】図9は、この放熱基板46を分離状態とし
た正面図であり、基板41、42は適宜な厚さを有し熱
伝導性の良好なアルミニウム合金板を切削加工してなる
ものである。
【0048】平面の熱伝達媒体43、44は図示左右方
向に適宜な幅を有し紙面に直交する前後方向に長く延び
る、ヒートレーンまたは偏平ヒートパイプとして知られ
るもので、具体的には一体のアルミニウム材の内部に細
い管状をなす流体の流路が接近して多数並行するように
形成されるが、それぞれの流路は両端部分で折り返され
るように隣接間が連結結合されることにより一連のジグ
ザグの流路が形成されてなり、熱伝達用の作動流体液が
必要量封じ込まれてなるものである。しかして、その熱
伝達原理は公知なヒートパイプと同様であるが、任意箇
所が加熱されることにより、その熱は長さ方向に拡散さ
れることに格別な特徴がある。ちなみに、厚さは2mm
程度、内部の流路の径は1mm程度、幅は任意である
が、この場合50〜60mm程度、長さは任意長に設定
し得る。
【0049】放熱器45は、上記平面の熱伝達媒体4
3、44と同様な構成の一体の長い平面の熱伝達媒体4
7を正面視平行間隔となるように円弧状で複数回折り返
し、その両端側をそれぞれの折り返し円弧部に接するよ
う、図示状態に曲げ形成するとともに、それぞれの平行
間隔間に平面の熱伝達媒体47の前後方向の幅と同一の
アルミニウム薄板でなり、正面視で狭い間隔に折り返し
てジグザグに曲げ形成した放熱用ひれ48を接合したも
のである。
【0050】この放熱器45の平面の熱伝達媒体47の
接触部分、ならびに放熱用ひれ48との接触部分すべて
の接合手段は、アルミニウムろう材により接合一体化さ
れるものである。
【0051】放熱器45の平面の熱伝達媒体47の両端
面49、51の面を、平面の熱伝達媒体43、44を介
してそれぞれ基板41、42の対向面と、それぞれ接合
し図8に示される状態に一体的に取り付け結合させるの
あるが、これらの接合についても、アルミニウムろう材
やアルミニウム半田材などによる面接合されることか
ら、これらの接合間には空間などが存在せず、一体とな
ることからきわめて効果的に熱伝導が行なわれる。
【0052】基板41、42には後述する各回路ユニッ
トや正面板、側面板、などを取り付けるためのねじ孔
や、回路配線接続のための切り欠きや、孔などが要所に
形成されている。
【0053】ここで、既述の図3ないし図7を参照する
と、放熱基板46の下側の基板42の下面側には信号増
幅用の前段増幅器である第1の増幅ユニット55が取り
付けられ、上側の基板41の上面側には後段増幅器であ
る第2の増幅ユニット56が取り付けられる。
【0054】上側の基板41上には第2の増幅ユニット
56と平行して、フィルタユニット57と、前側に電源
ユニット58と、が取り付けられる。電源ユニット58
の上側には電源用回路の実装されたプリント板59も平
行して取り付けられる。
【0055】放熱基板46の正面側には正面板61が取
り付けられる。この正面板61の前面側には増幅装置3
3を着脱などの操作時に取り扱い易いように把手62
と、装置架31へ取り付け固定させるための2本の取り
付け用ねじ63と、電源スイッチ64と、動作状態の表
示灯65と、エアフイルタを有する空気取り入れ口66
と、が設けられている。
【0056】放熱基板46の両側面には同様な高さの右
側板67と左側板68とが取り付けられ、全体の両側面
を覆うとともに、これら側板67、68の上下端縁が図
示しない装置架のガイド溝に嵌まり込んで挿抜を容易と
し、挿入位置の位置決めがなされるようになっている。
【0057】放熱基板46の、前後2箇所の放熱器45
の前後と中間の3箇所には図5に示されるよう、それぞ
れ冷却用ファン71が取り付けられるが、図3には都合
で2箇所のみに示してある。
【0058】第1の増幅ユニット55、第2の増幅ユニ
ット56、電源ユニット58は、いずれもがアルミニウ
ム合金材を切削加工して形成された金属ケース内に増幅
用、電源用の回路構成の電子部品が取り付けられ、これ
ら電子部品からの発熱が金属ケースに伝達され、放熱基
板46の基板41、42に伝導拡散される。
【0059】上記の各ユニットや正面板61、側板6
7、68などは、図示しない取り付け用ねじによって着
脱可能に結合されるが、冷却用ファン71の取り付け手
段については図示していないが後述するようにして取り
付けられる。
【0060】図7に示されるように、第1の増幅ユニッ
ト55の背面側には信号入力用の同軸コネクタ75が設
けられており、背面板76に設けられ背面方向に突出さ
れるプラグイン接続型の同軸コネクタ77との間が同軸
ケーブル78によってコネクタ接続される。背面板76
には増幅装置33への外部からの電源回路や制御回路、
その他の信号回路などを接続するためのプラグイン接続
型のコネクタ79も設けられている。
【0061】第1の増幅ユニット55の前面側には、こ
れからの増幅信号出力用の同軸コネクタ81が設けられ
ており、図6および図3に示されるフイルタユニット5
7の前面の入力用の同軸コネクタ82との間を同軸ケー
ブルで、図3に示される接続線の経路に接続されるので
あるが、その途中を結合器(カプラ)83を介して接続
される。
【0062】このフイルタユニット57からの信号出力
用に背面側の側面に設けられた同軸コネクタ84と、第
2の増幅ユニット56背面側の側面に設けられた入力用
の同軸コネクタ85とが、図6に示されるように接続さ
れることによって行なわれ、第2の増幅ユニット56内
部で信号が増幅され、最終的な増幅信号として背面側に
突出して設けられたプラグイン接続型の同軸コネクタ8
6から出力されるように構成される。
【0063】放熱基板46の上側の基板41に設けられ
ている平面の熱伝達媒体43は、各図にもよく示されて
いるように、第2の増幅ユニット56の直下と電源ユニ
ット58の直下とに位置するような幅と連続した長さと
に設定されている。
【0064】また、放熱基板46の下側の基板42に設
けられている平面の熱伝達媒体44は、同様に第1の増
幅ユニット55の直上に位置するような幅と長さとに設
定されている。
【0065】直列する3つの冷却用ファン71は、いず
れも前面側から空気を取り入れ背面側へ排出送風するよ
うに設定されている。したがって、前方側の放熱器45
は前側の冷却用ファン71で外部から取り入れられる空
気が押し込まれ、背面側の冷却用ファン71で吸引され
るようになっている。後方側の放熱器45についても、
その前後2つの冷却用ファン71によって前方側の放熱
器45からの空気により同様であり、一貫した急速な空
気流によって効果的に冷却される。
【0066】以上の構成によると、通信装置の装置架3
1に搭載実装される増幅装置33の動作にともなって冷
却用ファン71も回転し送風が行なわれると、第1の増
幅ユニット55、第2の増幅ユニット、電源ユニット5
8、などからの電子部品からの発熱にともない、それぞ
れの金属ケースを通じて放熱基板46の基板41、42
に伝熱される。
【0067】金属ケースならびに基板41、42は厚さ
が適宜に厚いことと、熱伝導率が良好なことにもとづい
て、内部に適宜拡散して拡がり、その程度に応じた範囲
の温度が上昇する。このような温度上昇は基板41、4
2と一体構成の平面の熱伝達媒体43、44に伝達され
ることにより、それぞれの平面の熱伝達媒体43、44
の全面方向へ熱が急速に伝達拡散される。
【0068】このようなことは、放熱基板46の平面の
熱伝達媒体47の上下両面49、51に対しても、平面
の熱伝達媒体43、44から伝熱されることとなる結
果、放熱基板46の平面の熱伝達媒体47全体の温度を
急速に上昇させる。しかしながら、このような温度上昇
は平面の熱伝達媒体47と一体構成の放熱用ひれ48の
表面と平面の熱伝達媒体47の表面とを1方向に流れる
急速な空気の流れによって熱が取り去られ、温度が低下
する。
【0069】つまり、各ユニット55、56、58、な
どの発熱部分が一様でなく、発熱部位に偏りや発熱量に
高低があるとしても、金属ケースと基板41、42によ
るある程度の温度の拡散、ならびに平面の熱伝達媒体4
3、44による熱の伝達搬送と拡散により、すばやい放
熱器45による吸熱と放熱とにより、増幅装置33の冷
却が行なわれる。
【0070】このように、単に基板41、42による熱
伝導に依存するのではなく、この間に介在された平面の
熱伝達媒体43、44による積極的な熱の拡散移動は、
放熱器45への熱の流れ込みを促進する。放熱器45に
おいても同様な作用によって空気流による全面からの効
果的かつ急速な熱放散により冷却が行なわれる。したが
って、放熱器45が熱の放散による温度低下を生じるこ
とにより、熱の流入搬送が一層促進されることになる。
【0071】以上のようなことは、両基板41、42へ
の発熱ユニットによる発熱量の配分を均等化しているこ
とによっても、熱伝導と放熱器45への熱の流入が効率
的に行なわれるようにしていることにもよる。
【0072】放熱器45内の空気の通過距離を短くした
ことと、緻密な放熱用ひれ48とによる全体面からの熱
放散と、放熱器45の前後に冷却用ファン71を配置し
て空気の流速を急速なものとしたことにより、冷却空気
の流体損失を軽減化し冷却系全体を従来に比して大幅に
小型化し得た。
【0073】空気の流速を高くしたことにより、後続側
の冷却用ファン71への冷却用空気流による温度の影響
を軽減させることにも益している。このようなことは、
放熱器45と冷却用ファン71との対向面積を、ほぼ同
等としたことにもよることである。
【0074】その結果、図1と図18との装置構造を比
較すると、冷却系を含む増幅盤部分2と32の占める正
面視面積を、図18の従来構造に比較して図1の本発明
の場合、高さ方向で約70%に小型化を可能になし得
た。
【0075】つぎに、放熱基板46への冷却用ファン7
1の取り付け構造について、図10以降を参照して説明
すると、図10は冷却用ファン71の外観図であり、図
(a)に正面図、図(b)に平面図、が示される。正面
視、周囲が正方形をなす枠体91の中央部分を中心に、
枠体91に支持された電動機によりプロペラ92が回転
し得るように構成されており、枠体91の四隅に取り付
け用の貫通孔93が設けられている。図(b)に示され
る矢印はプロペラ92の回転方向と空気の流れの方向を
示している。図11は、既述の放熱器45と冷却用ファ
ン71との位置関係を示すもので、矢印の軸流方向に冷
却用空気が送られる。
【0076】図12は、冷却用ファン71の枠体91
に、平行する両側面の一側面にガイド用具94を、他の
一側面に係合用具95を、それぞれに貫通孔93を介し
てねじ96で取り付けた状態が示される。なお、図12
において、図(a)は正面図、図(b)は図(a)の左
側面図、図(c)は図(a)の右側面図、図(d)は図
(a)の平面図、にそれぞれ示される。
【0077】ガイド用具94と係合用具95とについ
て、図13の分離状態の斜視図とを参照して説明する
と、ガイド用具94は、平面視コ形であり、主面97の
両側に平行する取り付け面98に取り付け用の、ねじ挿
通孔99とねじ孔101とがそれぞれに対応して形成さ
れ、取り付け面98の上下両端部は主面97の高さより
も長くガイド片102として突出される。
【0078】主面97の高さは冷却用ファン71の枠体
91の一辺の長さにほぼ等しく、取り付け面98の対向
間隔は枠体91の幅を嵌め込むに適した間隔である。し
たがって、ガイド片102は枠体91の辺の両側へ突出
される。
【0079】係合用具95は、平面視コ形であり、上下
2箇所に孔103を有する主面104の両側に平行する
取り付け面105に取り付け用の、ねじ挿通孔106と
ねじ孔107とがそれぞれに対応して形成され、主面1
04の上下はさらに延びて取り付け面105と同方向へ
平行する折り曲げ面108が側面視コ形をなし、この面
108には係合用切り欠き109が開けられている。
【0080】主面104の高さは冷却用ファン71の枠
体91の一辺の長さよりも適宜に高く平行する面108
は枠体91の両側面上を覆うようであり、取り付け面1
05の対向間隔は枠体91の幅を嵌め込むに適した間隔
である。また、主面104と枠体91の側面との対向間
には適宜な間隔が与えられる。
【0081】上記、ガイド用具94と係合用具95と
は、アルミニウム合金板またはステンレス鋼板のような
金属板材を加工したものや、あるいは、合成樹脂成型品
などが適当である。
【0082】これらガイド用具94と係合用具95とを
冷却用ファン71の枠体91の両側面に嵌め合わせ、4
箇所のねじ挿通孔99および106からそれぞれに、ね
じ96を挿入し反対側のねじ孔101および107にね
じ込むことにより、図12の状態にし得る。
【0083】この状態とした冷却用ファン71を、放熱
基板46に取り付けるための手段としての取り付け具に
ついては、図14の外観図を参照して説明する。図
(a)に正面図、図(b)に側面図、図(c)に平面
図、を示す。また、図13の左側に斜視図が示される。
取り付け具111は、支持面112の中央部から平行す
るアーム板113の先端に両外側へ突出する係合突起1
14が形成され、先端部115はアーム板113の幅よ
りも狭く形成されている。
【0084】支持面112はアーム板113の前後方向
である図(b)の左右が上下方向へ延ばされ、その部分
にそれぞれ取り付け用孔116が形成されている。
【0085】アーム板113は、その途中までが平行
し、それよりも先端方向は互いに拡開離間するように傾
斜面に延びているが、係合突起114から先の先端部1
15は、再び接近する方向へ傾斜面となっている。
【0086】アーム板113の平面視幅は、冷却用ファ
ン71の枠体91の幅に等しく、平行部分の対向間は枠
体91の両側面間を受け入れるに適当した対向幅に設定
されている。
【0087】係合突起114については、先端部115
側から支持面112方向へ向けて、外方向へ立ち上がる
ようアーム板の面から離間するように傾斜し側面視三角
形状で、その先端は直立面である。金属板を加工する場
合には内面側から打ち出し加工によって形成し得る。
【0088】この取り付け具111は、後述する理由に
より弾性を有することが必要なことから、ばね用のステ
ンレス鋼板材などの金属板材を加工したものか、公知な
弾性を有する合成樹脂材の成型品から選択することが好
ましい。
【0089】以上の構成で、図13に示す経路の案内線
にしたがって、冷却用ファン71を図12の状態に組み
立て、取り付け具111に挿入することにより取り付け
保持させることができる。これについて以下の図を参照
して説明する。
【0090】図15は、取り付け手順を示す正面図であ
り、まず、取り付け具111の支持面112の上下を放
熱基板46の両基板41、42の側面に、取り付け用孔
116により図示しないねじで取り付け固定させる。こ
の状態が図15に示されている。図15の状態は、放熱
基板46に左側板68が取り付けられているが、冷却用
ファンを取り付けるため、右側板67は取り外してあ
る。
【0091】なお、この取り付け具111は二箇所の放
熱器45の前後と中間部分の3箇所に取り付ける。
【0092】この状態は、アーム板113が両基板4
1、42に添ってその対向間に延び開放端に到ってい
る。なお、図は取り付け手順を説明するのみで、理解を
容易とするために関係する部分以外の構成要素、たとえ
ば、放熱器45などは図示していないことに注意された
い。
【0093】アーム板113先端の係合突起114の突
出端は、アーム板113先端側の弾性による拡開力によ
って両基板41、42の対向する内面に弾性的に接する
ようになっており、平行部分は両平面の熱伝達媒体4
3、44に接することを避けるように位置している。
【0094】ガイド用具94と係合用具95とが取り付
けられた状態の冷却用ファン71を図示されるように、
両アーム板113の対向間にガイド用具94側を先行さ
せて挿入させる。このとき、送風される方向が紙面の表
側から裏面側、すなわち、正面側から背面側へ向かうよ
うに確認設定することが肝要である。
【0095】ガイド用具94の主面97がアーム板11
3の対向間に位置することから、その両ガイド片102
はアーム板113の幅方向の両側面に位置し横方向へ位
置ずれすることが防止され、かつアーム板113の対向
間先端側の拡がりによりアーム板113に添って容易に
挿入させることができる。
【0096】つぎに、図16を参照すると、この状態
は、冷却用ファン71が取り付け具111の内部に挿入
され、その大部分の枠体91の上下両側面がアーム板1
13の平行する対向面に接するようになっている。そう
して、係合用具95の両側の取り付け面105の両側が
アーム板113の先端部の幅方向の両側を受け入れるよ
うになり、折り曲げ面108の先端が、各基板41、4
2の先端内面とアーム板113の先端部115傾斜面と
の対向間に入り込み得るように位置している。
【0097】この状態から、係合用具95の主面104
を押し込ませることにより、折り曲げ面108の先端が
基板41、42の対向間に嵌まりこむと同時に、アーム
板113の先端部115の傾斜面と接して両傾斜部を接
近する方向へと弾性変形させる。この弾性変形はアーム
板113の長さが比較的に長いことから容易である。
【0098】なおも、押し込ませ弾性変形させることに
より、ついには係合突起114の頂上が折り曲げ面10
8の内面側となり、折り曲げ面108の先端面を通過す
ると同時に、ガイド用具94の主面97が取り付け具1
11の支持面112の面と接するとともに、係合突起1
14が折り曲げ面108の係合用切り欠き109内に弾
性的に突出係合し、先端部115は主面104の係合用
切り欠き109から覗きその先端部分が主面104の端
面から突出する。この状態が図17に示されている。
【0099】ガイド用具94は取り付け具111の支持
面112とアーム板113とによって位置が規制されて
おり、係合用具95もアーム板113の先端部分に取り
付け面105の両端部が接して横方向への移動が規制さ
れるとともに、係合突起114が係合用切り欠き109
内への嵌まり込みによって抜け出る方向への移動が阻止
される。これにより、上下一対のアーム板113は相互
の接近方向へ弾性変形されることから、冷却用ファン7
1の枠体91の上下面を弾性力で挟持するようになり、
がたついたりするなどの不都合もない。
【0100】このようにして取り付けた状態で右側板6
7を図示省略のねじにより、基板41、42の側面に取
り付け固定させる。この状態が図17に示される。なお
アーム板113の先端部115が右側板67と干渉した
り接触することがないように、右側板67にはこの部分
に先端部115を避けるに必要な大きさの孔117を設
けておく。
【0101】都合で冷却用ファン71を取り外す必要に
応じては、右側板67を外し、アーム板113の先端部
115を片手で両側から接近するように押さえることに
より、係合突起114先端が係合用切り欠き109との
係合状態から外れるので、もう一方の手の指を係合用具
95の孔103に引っ掛け、引き出すことにより挿入と
逆の手順で容易に取り外すことができる。係合用具95
の主面104と冷却用ファン71の枠体91の面との間
には適宜な空間が存在することから、指を引っ掛けるこ
とは確実に行なえる。
【0102】右側板67に係合用具95を通過可能とす
るに十分な大きさの孔を開けておくことにより、冷却用
ファン71の着脱を、右側板67を取り付けた状態で容
易に可能となし得ることでもある。
【0103】本発明は、通信装置における増幅装置を例
に説明したが、このような形態にとらわれるものではな
く、その他の電子装置や、類似の同様な発熱をともなう
装置の冷却構造に適用し得ることはもちろんであり、あ
らためていうまでもないことである。
【0104】さらには、放熱器の両側に熱伝導性基板を
一対設けるとしたが、これについても少なくとも一方と
することが基本形である。放熱器と冷却用ファンについ
ても最低限一か所とし、より多くの複数とすることも含
まれることである。
【0105】
【発明の効果】以上、詳細に説明のように、本発明にな
る電子装置の冷却構造および冷却用ファンの取り付け構
造によれば、熱伝導性基板の面に平面の熱伝達媒体を介
して放熱器が一体的に取り付け結合させたことにより、
これを一体の構造物として取り扱うことができるもので
ある。
【0106】平面の熱伝達媒体により、熱伝導性基板の
面に取り付けられる発熱ユニットから熱伝導性基板に伝
導される熱は、速やかに拡散されるとともに放熱器に伝
達され、冷却用ファンの空気流で放熱器から放熱され
る。
【0107】放熱器は冷却用ファンと対向して配置され
ることから全面を通風可能なこととなり、集中的に放熱
させることができ冷却用ファンの能力が最大限利用され
るので、放熱器と冷却用ファンを小型なものとすること
ができる一方、放熱器の放熱効率の向上により放熱器の
長さを短くすることができたことから、放熱器内の空気
の通過距離を短縮することも、また可能なこととなり通
風抵抗すなわち空気抵抗を少ないものとすることができ
た。
【0108】基板であるところの熱伝導性基板の一面側
を発熱をともなう回路ユニットの搭載実装領域とし、他
方の面側を放熱領域として明確に区分したことにより、
立体的な装置構成になし得るので装置の小型化もまた可
能となった。
【0109】さらには、対向する熱伝導性基板の面に、
それぞれ平面の熱伝達媒体を介して放熱器を一体的に取
り付け結合させ、これを一体の構造物として取り扱える
ようにし、それぞれの平面の熱伝達媒体により発熱ユニ
ットから両方の熱伝導性基板に伝導される熱は速やかに
拡散されて放熱器の両側から伝達され、冷却用ファンの
空気流で放熱器から放熱される。
【0110】放熱器は対向する冷却用ファンの空気を全
面を通風可能であるから、集中して効果的に放熱させら
れ冷却用ファンの能力が最大限利用されるので放熱器と
冷却用ファンとを小型にし得る。しかも、放熱器の放熱
効率の向上により放熱器の長さを短くすることができた
ことから、空気の通過距離の短縮化が可能となり、通風
抵抗を少ないものとできた。
【0111】基板である熱伝導性基板の両外側面を発熱
をともなう回路ユニットの搭載実装領域とし、対向する
面側間を放熱領域として明確に区分し、立体的な装置構
成として装置の小型化をなし得る。
【0112】冷却用ファンの取り付け構造については、
冷却用ファンの両側面に取り付けたガイド用具の両側の
ガイド片を取り付け具のアーム板の両側に嵌め添わせる
ことにより確実な挿入を可能とし、挿入の終段の段階で
係合用具端部の係合用切り欠き内にアーム板先端の係合
用突起を弾性的に嵌め込ませることにより抜け止め状態
に係合保持させることができる。
【0113】取り付け具に保持された状態の冷却用ファ
ンを取り出すには、アーム板先端を互いに接近する方向
へ、その弾性に抗して移動させることにより容易に係合
が解除されるから、そのまま冷却用ファンを引き出せ
る。このように保持と取り出しとの操作に際して、なん
らの格別な工具や用具を必要とすることなく手の操作の
みによって可能である。
【0114】以上のように、本発明によればその実用上
の効果は、きわめて顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる通信装置の概略構成図である。
【図2】本発明の増幅装置の原理的構成斜視図である。
【図3】本発明の増幅装置の詳細構成の分離状態斜視図
である。
【図4】図3の組み立て状態斜視図である。
【図5】図4の側板を外した状態の右側面図である。
【図6】図4の上面図である。
【図7】図4の下面図である。
【図8】本発明の放熱基板の外観図である。
【図9】図8の分離状態の正面図である。
【図10】冷却用ファンの外観図である。
【図11】放熱器と冷却用ファンとの位置関係を示す図
である。
【図12】冷却用ファンの両側にガイド用具と係合用具
とを取り付けた状態である。
【図13】冷却用ファンとガイド用具および取り付け具
の分離状態の斜視図である。
【図14】取り付け具の外観図である。
【図15】放熱基板内に冷却用ファンを取り付ける手順
を示す正面図(その1)である。
【図16】放熱基板内に冷却用ファンを取り付ける手順
を示す正面図(その2)である。
【図17】放熱基板内に冷却用ファンを取り付ける手順
を示す正面図(その3)である。
【図18】従来の通信装置の概略構成図である。
【図19】従来の通信装置要部の分離状態斜視図(その
1)である。
【図20】従来の通信装置要部の分離状態斜視図(その
2)である。
【符号の説明】
1 筐体架 2 増幅装置盤 3 増幅装置 4 冷却用空気取り入れ部 5 冷却用ファン 6 空気誘導板 7 放熱フィン 8 基板 9 第1の増幅器 11 第2の増幅器 12 制御用回路のプリント板 13 電源ユニット 14 電源用回路のプリント板 15、16 ガイド板 17 正面板 18 背面板 19 接続用コネクタ 21 側面板 31 装置架 32 増幅装置盤 33 増幅装置 34 ユニット 35 熱伝導性基板 36 熱交換器 37 側面板 41、42 熱伝導性基板、基板 43、44 平面の熱伝達媒体 45 放熱器 46 放熱基板 47 平面の熱伝達媒体 48 放熱用ひれ 49、51 端面 55 第1の増幅ユニット 56 第2の増幅ユニット 57 フィルタユニット 58 電源ユニット 59 電源回路のプリント板 61 正面板 62 把手 63 取り付け用ねじ 64 電源スイッチ 65 表示灯 66 空気取り入れ口 67 右側板 68 左側板 71 冷却用ファン 75 同軸コネクタ 76 背面板 77 同軸コネクタ 78 同軸ケーブル 79 コネクタ 81、82 同軸コネクタ 83 結合器 84、85、86 同軸コネクタ 91 枠体 92 プロペラ 93 貫通孔 94 ガイド用具 95 係合用具 96 ねじ 97 主面 98 取り付け面 99 ねじ挿通孔 101 ねじ孔 102 ガイド片 103 孔 104 主面 105 取り付け面 106 ねじ挿通孔 107 ねじ孔 108 折り曲げ面、面 109 係合用切り欠き 111 取り付け具 112 支持面 113 アーム板 114 係合突起 115 先端部 116 取り付け用孔 117 孔
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 祐次 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AA11 BA01 BA03 BA05 BB03 BC02 DB01 EA05 FA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に冷却を要するユニットを取り
    付ける熱伝導性基板の他方の面に平面の熱伝達媒体を介
    して放熱器が一体的に取り付け結合されてなり、 上記放熱器は熱伝導性基板の面と平行方向へ送風される
    冷却用ファンによって放熱されることを特徴とする通信
    装置の冷却構造。
  2. 【請求項2】 平行する両外側の面に冷却を要するユニ
    ットを取り付ける一対の熱伝導性基板の対向面に平面の
    熱伝達媒体を介して放熱器が一体的に取り付け結合され
    てなり、 上記放熱器は熱伝導性基板の面と平行方向へ送風される
    冷却用ファンによって放熱されることを特徴とする通信
    装置の冷却構造。
  3. 【請求項3】 正面視方形な冷却用ファンの両側面にガ
    イド用具と係合用具とを取り付け、冷却用ファンを取り
    付ける取り付け具の面から突出される一対のアーム板が
    冷却用ファンの他の両側面と接するように延在されてな
    り、 上記取り付け具のアーム板の対向間に冷却用ファンのガ
    イド用具の両側に突出するガイド片を嵌め合わせて挿入
    させ、アーム板先端の係合突起を冷却用ファンの係合用
    具端部の係合用切り欠き内に弾性的に突出係合させるこ
    とを特徴とする冷却用ファンの取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103196076A (zh) * 2012-01-05 2013-07-10 三菱电机株式会社 光源装置
US9557045B2 (en) 2012-03-28 2017-01-31 Mitsubishi Electric Corporation Light source device
CN108343937A (zh) * 2018-03-07 2018-07-31 广州市浩洋电子股份有限公司 一种舞台灯驱动板散热模组及舞台灯底机箱

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