JP2001014436A - 電子記憶カード - Google Patents

電子記憶カード

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JP2001014436A
JP2001014436A JP11180462A JP18046299A JP2001014436A JP 2001014436 A JP2001014436 A JP 2001014436A JP 11180462 A JP11180462 A JP 11180462A JP 18046299 A JP18046299 A JP 18046299A JP 2001014436 A JP2001014436 A JP 2001014436A
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care
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optical memory
storage card
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JP11180462A
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Masahito Tanaka
雅人 田中
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NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的に全てのユーザ介護情報を格納でき、
セキュリティに優れ、且つ、確実に所望の情報を読出し
たり書込んだりできる電子記憶カードを提供する。 【解決手段】 介護カード1は、個人で管理することが
好ましい介護関連情報(ユーザ介護情報)を格納してお
り、このカード1は、実質的に全ての介護関連情報を管
理するセンタ3と通信可能に接続されている各種介護機
関4で使用できる。介護カード1は、セキュリティに堅
牢なIC部17と、大容量の記憶容量を有する光メモリ
部19とを備える。IC部17が、介護カード1に対す
るユーザ介護情報の読出し・書込みを制御する。IC部
17は、ユーザ介護情報を暗号化して格納するように
し、暗号化されている情報を復号化する。復号化する際
には、IC部17は、新たに外部鍵を入力させて、その
外部鍵と暗号化時に使用した暗号鍵とに基づいて真正鍵
を作成し、その鍵を使用して復号化する。IC部17
は、光メモリ部19に格納される情報は、その情報のデ
ータ形式と光メモリ部19の空き容量とに基づいて、そ
の情報を多重化して格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、福祉・介護施設等で管理
する介護関連情報を記憶する電子記憶カードの技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、高齢化が急速に進行しているが、
それに対応するために、介護サービス提供機関、医療機
関、福祉相談所、又は保健所等(以下、これらを総称し
て介護機関という)が、全国各地に設置されている。各
種介護機関では、種々の福祉・介護に関する情報(以
下、介護関連情報という)をそれぞれ管理しているが、
高齢化の進行に伴って、管理すべき介護関連情報の質・
量が向上してきているため、その情報を管理するシステ
ムに改良・改善が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の介護関連情報の
管理システムには、いくつかの問題点がある。
【0004】第1に、各種介護機関でそれぞれが担当す
る介護関連情報を管理している点にある。そのため、時
間や場所によってユーザが受け取ることができる情報が
限られてしまっていて、緊急時等に適切な対処ができな
いことがある。例えば、あるユーザが住居移転後や移動
中等に怪我や病気で倒れたりしたときに、必要とされる
ユーザ個人に関する介護関連情報(例えば、そのユーザ
の住まい、連絡先、又は今までの病歴等、以下、ユーザ
介護情報という)を対処する側に提供できず、それによ
って適切な措置を受けることができないおそれがある。
【0005】第2に、各種介護機関の連携が十分でな
く、特にユーザ介護情報を十分に共有できていない点に
ある。そのため、ユーザは、複数の介護機関を利用して
も、1つの介護機関を利用する時と同程度のサービスし
か受け得ない。この問題を解消する方法として、複数の
介護機関をネットワーク化しこれらの間で介護関連情報
を共有するという方法が考えられるが、通信速度やネッ
トワークプロトコル等の仕様により、リアルタイムでの
実現(例えば、必要な時に所望の情報を取得すること)が
困難である。
【0006】これらの問題を解消するための方法とし
て、上記ユーザ介護情報を、電子記憶カードに記録して
それをユーザ個人が携帯し管理することが考えられる。
この電子記憶カードには、特に次の3つのことが求めら
れる。
【0007】1つめは、限られた記憶容量内で、なるべ
く多くの、好ましくは実質的に全てのユーザ介護情報を
格納することである。ユーザ介護情報には、例えば、健
康保険証情報等の個人認証情報、健康管理情報、病歴、
又は通院先の介護機関名など種々様々なのものがあり、
また、X線画像等のイメージ情報が含まれる場合がある
ため情報量は非常に多くなるが、これらの実質的に全て
を格納することは、できるだけ多くのユーザ介護情報を
共有するためには大変望まれることである。
【0008】2つめは、堅牢なセキュリティ、すなわ
ち、記録されているユーザ介護情報の秘密性を保証し、
例えば、第三者に電子記憶カードを拾われても、不当に
読み出されて情報が漏洩するというようなことを防ぐこ
とである。
【0009】3つめは、確実に所望の情報を読出したり
書込んだりできるようにすることである。上述したよう
に、ユーザ介護情報は特に緊急時に必要とされるので、
例えばカードに傷が付いて所望の情報が読出せないとい
うことがあると、その緊急時に必要な措置をとることが
できなくなってしまう。
【0010】従って、本発明の目的は、実質的に全ての
ユーザ介護情報を格納でき、セキュリティに優れ、且
つ、確実に所望の情報を読出したり書込んだりできる電
子記憶カードを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に従う電子記憶カ
ードは、IC部と、光メモリ部とを備え、IC部は、外
部から入力された情報の種類を識別し、それに応じてI
C部内又は光メモリ部のどちらかを選択して、選択した
場所に情報を格納するようこのカードに係るリーダライ
タに指示し、光メモリ部を選択した場合には、情報を多
重化して格納するようにする。
【0012】IC部は、ユーザに要求された情報が光メ
モリ部から読出される場合、上記リーダライタが要求さ
れた情報を読出せない場合には、前記多重化した情報の
うち読出し可能な情報をリーダライタに読出させる。
【0013】光メモリ部は、外部からの干渉に弱く傷や
汚れなどが付いてしまうと、その場所からは所望の情報
が読出せなくなってしまう。しかし、上述のように多重
化して格納すれば、たとえ読出し不可能な場所ができて
も、上述のように他の読出し可能な場所から所望の情報
を読出すことができるので、光メモリ部の欠点を補い、
情報管理における信頼性を高めることができる。
【0014】IC部は、光メモリ部に比べて記憶容量が
小さいがセキュリティが堅牢なので、それにはデータ量
が少なくて特に重要な情報、例えば、ユーザの個人認証
情報(例えば、ユーザの氏名、住所、電話番号、又は生
年月日、或は、健康保険証情報等)が格納される。
【0015】光メモリ部には、データ量の多いユーザ介
護情報、例えば健康管理情報、各種介護機関の利用履歴
情報、又はイメージ情報(例えば、サムネイル画像や圧
縮されたX線画像)等が格納される。
【0016】好適な実施形態では、IC部は、リーダラ
イタが要求された情報を光メモリ部から読出す際にその
情報を構成するデータの一部が読出せない場合には、多
重化した情報から、読み出し可能であり且つ読出せない
データの一部と同一のデータをリーダライタに読出させ
る。
【0017】好適な実施形態では、IC部は、少なくと
も光メモリ部に格納される情報を暗号化し、且つ、暗号
化されている情報を復号化する。
【0018】例えば、IC部は、予め持つ或は暗号化の
時に入力される暗号鍵を使用して暗号化する。そして、
復号化する場合には、IC部は、上記暗号鍵と外部から
新たに入力される外部鍵とを利用して真正鍵を作成し、
真正鍵を使用して復号化する。
【0019】また好適な実施形態では、IC部は、格納
される所望の情報を圧縮し、圧縮されている情報を解凍
する。
【0020】上述した電子記憶カードは、介護サービス
提供機関、行政事務処理機間、福祉相談機関、保健所、
又は医療機関を含む各種介護機関を備える介護関連情報
を管理するためのシステムで、使用することができる。
これら各種介護機関は、電子記憶カードに対し情報を書
込んだり読み込んだりするリーダライタを備える各情報
処理装置を備えていて、電子記憶カードには、介護関連
情報のうちユーザ個人に関する介護関連情報であるユー
ザ介護情報を格納するようにする。
【0021】このようにすれば、例えば、あるユーザが
事故に遭って種々の措置・対応をとるためにユーザ介護
情報(健康保険証情報や過去の病歴など)が必要になった
場合、そのユーザが介護カード1を携帯していれば、そ
のユーザに対して適切な措置・対応をとることができ
る。
【0022】好適な実施形態では、上記各情報処理装置
は、コンピュータネットワークを介して、介護関連情報
を管理する管理センタと通信可能に接続されており、電
子記憶カードに格納するユーザ介護情報を前記管理セン
タに送信する。そして、電子記憶カードから所望のユー
ザ介護情報を読出せない場合には、各情報処理装置は、
管理センタに所望のユーザ介護情報を送信するよう要求
してその所望のユーザ介護情報を取得する。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る電子記憶カードを利用するシステムの構成を示す。
【0024】このシステムは、ユーザが所持する電子記
憶カードであり上記ユーザ介護情報を記憶する介護カー
ド1と、福祉、医療、又は介護等に携わっている各種介
護機関4と、各種介護機関4とネットワーク12を介し
て通信可能に接続され介護関連情報を管理している介護
関連情報管理センタ(以下、センタ)3とを備える。
【0025】以下、このシステムの特徴である介護カー
ド1の構成について説明する。
【0026】介護カード1は、IC部17と光メモリ部
19とを備える。
【0027】IC部17は、CPU及び小容量のメモリ
(例えば8KB)を有し、介護カード1に対するユーザ介
護情報の書込み・読出しを制御する。例えば、IC部1
7は、入力されるユーザ介護情報の種類を識別してそれ
をどの記録領域、つまり、IC部17と光メモリ部19
のどちらに格納するかを選択したり、ユーザ介護情報の
漏洩を防ぐために格納する情報を暗号化又は暗号化され
ている情報を復号化したり、情報格納時に格納場所のア
ドレスを割付けたり、光メモリ部19に格納する情報を
多重化(詳細を後述する)したりする。IC部17は、光
メモリ部19に比べて記憶容量が小さいがセキュリティ
が堅牢なので、それにはデータ量が少なくて特に重要な
情報、例えば、ユーザの個人認証情報(例えば、ユーザ
の氏名、住所、電話番号、又は生年月日、或は、健康保
険証情報等)が格納される。
【0028】光メモリ部19は、大容量の記憶容量(例
えば6MB)を有し、例えば、多数のセクタ(又はブロッ
ク)で構成されていて、格納された情報を改竄されるこ
となく安定に保存しておくことができる。その特徴によ
り、光メモリ部19には、データ量の多いユーザ介護情
報、例えば健康管理情報、各種介護機関の利用履歴情
報、又はイメージ情報(例えば、サムネイル画像や圧縮
されたX線画像)等が格納され、その際には、その情報
のデータ量に応じた数のセクタが使用される。光メモリ
部19は、このように多くの情報を格納できるが、その
反面、接触等により傷又は汚れが付きやすくそれによっ
て所望の情報の読出しが不可能になってしまう危険性が
高い。それを補償するため、光メモリ部19には、上述
したようにIC部17によって情報が多重化されて格納
される。
【0029】各ユーザは、このような構成・機能を持つ
介護カード1を携帯し、自分が利用する各種介護機関4
でそれを利用する。
【0030】各種介護機関4は、例えば図1に示すよう
に、介護サービス提供機関5、行政事務処理機関7、福
祉相談機関9、又は保健所11であり、これらの機関
は、介護カード1に対しユーザ介護情報を読み書きする
リーダライタを持ちセンタ3に接続されている情報処理
端末(典型的にはパーソナルコンピュータ又はワークス
テーション)を備える。各種介護機関4は、この情報処
理端末を利用して、介護カード1内の情報を確認した
り、介護カード1に新たなユーザ介護情報を格納した
り、各々が管理している公的又は業務的な介護関連情報
(例えば、介護関連のイベント情報や特殊な医療機器の
情報等、以下、マスター情報)をセンタ3に送信した
り、別の介護機関で管理されているマスター情報をセン
タ3から受信したりする。これにより、各種介護機関4
は、ユーザ介護情報及びマスター情報を共有することが
できるようになる。尚、各種介護機関4は、上記新たな
ユーザ介護情報を、センタ3に送信し管理させる。これ
により、各種介護機関4は、例えば、介護カード1から
全く情報が読出せない等の故障があった時に、所望のユ
ーザ介護情報をセンタ3から受信して確認することがで
きる。
【0031】センタ3は、各種介護機関4から送られて
来る介護関連情報が格納される介護関連情報データベー
ス22と、各種介護機関4からの要求に応じた処理を行
なう情報管理コンピュータ21とを備える。介護関連情
報データベース22は、ユーザ介護情報が格納されるユ
ーザ介護情報データベース23と、マスター情報が格納
されるマスター情報データベース25で構成されてい
る。情報管理コンピュータ21は、各種介護機関4から
受信した介護関連情報の種類、すなわち、受信した情報
がユーザ介護情報かマスター情報かを識別し、それに応
じてその情報を、ユーザ介護情報データベース23又は
マスター情報データベース25に格納する。また、情報
処理コンピュータ21は、各種介護機関4から要求され
た情報を、各データベース23又は25内を検索して取
得し、それを各種介護機関4に送信する。
【0032】尚、このシステムでは、上記リーダライタ
を備える情報処理端末として、所定の場所に設置される
無人端末装置や、ユーザが個別に所持するPDA、ノー
トパソコン、又はデスクトップパソコン等も採用しても
良い。それらも採用すれば、例えば、緊急にユーザ介護
情報が必要になった場合に、介護カード1を携帯するユ
ーザが上記PDA又はノートパソコンを所持していれ
ば、それらを利用して必要なユーザ介護情報を取得でき
るので、より迅速に的確な措置を行うことができる。
【0033】上述したシステムに備えられる介護カード
1及び各種介護機関4の詳しい構成を、図2に示す。
【0034】介護カード1は、上述したようにIC部1
7と光メモリ部19を備えており、IC部17は、上記
個人認証情報が格納される情報格納メモリ50と、格納
される情報に割付けられた格納場所のアドレスを記憶し
ている格納アドレス記憶領域31と、格納される情報を
暗号化し暗号化されている情報を復号化する暗号化部3
3と、介護カード1に格納される情報を制御する格納制
御部29とを備える。
【0035】各種介護機関4は、上述したように、リー
ダライタ27を持ちセンタ3に接続されている情報処理
端末41を備えている。リーダライタ27は、介護カー
ド1のIC部17にアクセスするICアクセス部37
と、光メモリ部19にアクセスする光メモリアクセス部
39と、各アクセス部37又は39を介して所望のユー
ザ介護情報を読出す又は格納するコントローラ35とを
備える。
【0036】以下、この実施形態において、介護カード
1に情報が格納される場合、及び介護カード1から情報
が読出される場合における各要素の機能について詳細に
説明する。
【0037】介護カード1に情報が格納される場合は、
まず、情報処理端末41のオペレータが、それを利用し
て所望の情報を介護カード1に格納するようリーダライ
タ27に要求する。リーダライタ27は、情報処理端末
41からの情報を、介護カード1のIC部17に送信す
る。IC部17の格納制御部29は、その情報を受信し
てその情報の種類を識別し、それをIC部17(情報格
納メモリ50)と光メモリ部のどちらに格納するかを選
択して、その情報を暗号化部33に暗号化させる。暗号
化部33は、例えば、オペレータに所望の又は所定のキ
ーワード(以下、暗号鍵)を入力させ、それを使用して上
記情報を暗号化し、その暗号鍵を保管する。格納制御部
29は、暗号化部33が暗号化した情報に上記選択した
格納場所に対応するアドレスを割付けて、そのアドレス
を格納アドレス記憶領域31に記憶させ、上記情報を割
付けたアドレスに格納する。その格納先が光メモリ部1
9である場合には、格納制御部29は、光メモリ部19
の空きセクタや格納する情報のデータ形式(テキスト、
バイナリ、GIF、又はJPEG等)を確認し、それに
応じて上記情報を多重化、少なくともいわゆるミラーリ
ングのように2重化して、決定した場所にそれぞれ格納
する。
【0038】介護カード1から情報が読出される場合
は、まず、格納時と同様に、情報処理端末41のオペレ
ータが、それを利用して所望の情報を介護カード1から
読出すようリーダライタ27に要求する。リーダライタ
27は、情報処理端末41からの要求を、介護カード1
のIC部17に通知する。IC部17の格納制御部29
は、その通知を受けて格納アドレス記憶領域31を参照
し、読出し要求された情報のアドレスを確認して、その
アドレスをリーダライタ27に通知し、リーダライタ2
7に要求された情報を読出させる。アドレスが光メモリ
部19のものであり、そのアドレスのセクタが傷付いて
いる等して読出せない場合には、格納制御部29は、上
記多重化してそれぞれ格納した別のアドレス(セクタ)を
リーダライタ27に通知し、その別のアドレスから読出
させる。読出された情報は暗号化されているので、格納
制御部29は、その情報を暗号化部33に復号化させ
る。暗号化部33は、次のようにして復号化を行なう。
【0039】図3は、復号化の処理手順時を示す。
【0040】暗号化部33は、暗号化されている情報が
読出されたら(ステップS1でYes)、まず、上記暗号
化の時に使用した暗号鍵をオペレータに入力させ(S
2)、入力された暗号鍵が正しいか否かを判断する(S
3)。それが正しくなければ(S3でNo)、オペレータ
にエラーを通知し(S4)、正しければ(S3でYes)、
保管している暗号鍵を取得する(S5)。次に、オペレー
タに、所定の別の鍵(例えば、介護カード1に格納され
ているユーザの識別ID、以下、外部鍵)を新たに入力
させ(S6)、それが正しくなければ(S7でNo)、オペ
レータにエラーを通知し(S9)、それが正しければ(S
7でYes)、その外部鍵と上記取得した暗号鍵とを使
用して復号化のための鍵(以下、真正鍵)を作成する(S
8)。そして、作成した真正鍵を利用して、暗号化され
ているユーザ介護情報を復号化する(S10)。
【0041】格納制御部29は、このようにして復号化
された情報を、リーダライタ27を介して情報処理端末
41に送信する。
【0042】上述したように、この実施形態では、外部
との干渉に弱い光メモリ部19には、格納制御部29に
よって情報が多重化されてそれぞれ決定された場所に格
納される。そして、光メモリ部19から情報が読出され
る場合には、読出し可能な場所から情報が読出される。
【0043】その時の様子を、図4を参照して詳細に説
明する。尚、同図において、光メモリ部19に格納され
る暗号化されたユーザ介護情報をA情報とし、そのA情
報はa1〜a5レコードで構成され、それら各1つのレ
コードは1つのセクタに格納される、すなわち、A情報
の格納には5つのセクタが使用されるものとする。
【0044】格納制御部29は、5個のセクタを使用す
るA情報を格納する場合、A情報のデータ形式や、格納
アドレス記憶領域31内を参照して例えば10個以上の
空きセクタがあることを確認(同図では第1セクタ〜第
10セクタ)する。そして、格納制御部29は、それに
基づいて、そのA情報を例えば2重化し、第1セクタ〜
第5セクタ(これを第1領域とする)と第6セクタ〜第1
0セクタ(これを第2領域とする)に格納する。その際、
格納制御部29は、A情報の格納先、すなわち、A情報
が、第1領域とした第1セクタ〜第5セクタと、第2領
域とした第6セクタ〜第10セクタに、それぞれ格納し
たことを格納アドレス記憶領域31に記憶させる。A情
報の読出し要求がされた場合は、格納制御部29は、格
納アドレス記憶領域31内を参照して、それぞれのA情
報の格納場所を検索し、検索した格納場所をリーダライ
タ27に通知して、リーダライタ27に、例えば第1領
域から情報を読出させる。
【0045】このように、情報を多重化して光メモリ部
19に格納することは、外部との干渉に弱く傷や汚れが
付きやすい光メモリ部19内の情報を保護する上で非常
に効果的である。
【0046】例えば、格納制御部29が、上述のように
リーダライタ27に第1領域から情報を読出させる場合
に、同図に示すように、傷(又は汚れ)51が、光メモリ
部19の第1セクタ及び第2セクタ上に付いていたとす
る。このとき、リーダライタ27は、第1領域からA情
報を読出そうとしても、それに係る第1及び第2セクタ
に傷51が付いているため、そこに格納されているA情
報の一部(a1及びa2レコード)を読出すことができな
い。このような場合には、格納制御部29は、リーダラ
イタ27に、別の格納場所、すなわち、第2領域(第6
セクタ〜第10セクタ)からA情報の全てを読出させる
ようにするか、或は、第1及び第2セクタから読出せな
いA情報の一部を第6及び第7セクタから読出させるよ
うにする。それぞれのA情報の全てが読出せない場合に
は、格納制御部29は、センタ3からA情報を取得する
よう、リーダライタ27を介して情報処理端末41(図
2参照)に要求する。
【0047】このような方法により、介護カード1に格
納されている情報の保護・管理における信頼性を向上す
ることができる。
【0048】上述した実施形態におけるシステムでは、
個人で管理することが好ましいユーザ介護情報は、携帯
可能な介護カード1に格納し、ユーザが管理する。その
ため、どんな時にも(特に緊急時に)介護カード1があれ
ば、各ユーザに対して適切な措置又は対応をとることが
できる。また、介護カード1は、大容量の記憶容量を持
つ光メモリ部19を有するので、介護カード1にはたく
さんのユーザ介護情報を格納でき、介護カード1でユー
ザの身体状況等を容易に把握することができる。また、
介護カード1に格納されているユーザ介護情報は、各種
介護機関4で共通して管理・利用されるので、複数の介
護機関を利用するユーザには十分なサービスを提供する
ことが可能になり、且つ、行政における事務処理の効率
化(電算化)に対応することも可能になる。また、介護カ
ード1は、セキュリティに堅牢なIC部17を備えてお
り、そのIC部17が、介護カード1に対するユーザ介
護情報の書込み・読出しを制御する。そのため、介護カ
ード1内への不当なアクセスを防止し、情報の漏洩を防
ぐことができる、すなわち、ユーザ介護情報のセイキュ
リティ性を強まる。IC部17は、ユーザ介護情報を暗
号化又は復号化するが、復号化の際には、暗号化の時の
暗号鍵だけでなく、新たに上記外部鍵を入力させて、そ
の外部鍵と暗号鍵を利用して復号化する。これにより、
ユーザ介護情報のセイキュリティ性を更に強めることが
できる。また、光メモリ部19には情報を多重化して格
納するので、例えば光メモリ部19上に傷が付いたため
に所望の情報が読出せなくなるというような状態を補償
でき、介護カード1内の情報の管理・保護における安全
性及び信頼性を高めることができる。光メモリ部19か
ら所望の情報を全く読みだせないような場合でも、情報
を一元的に管理するセンタ3からその所望の情報を受信
できるので、上記安全性及び信頼性は一層高まる。
【0049】以上、本発明の好適な実施形態を説明した
が、これは本発明の説明のための例示であって、本発明
の範囲をこの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発
明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
例えば、介護カード1は、各種ユーザ介護情報を格納す
るための記録領域として、例えば比較的頻繁に確認(ア
クセス)されるユーザ介護情報(例えば最近の健康状態)
を格納するために、半導体メモリ等を備えても良い。ま
た、IC部17の格納制御部29は、イメージ情報等の
ユーザ介護情報を圧縮して格納し、圧縮した情報を解凍
することもできる。また、センタ3は、マスター情報だ
けを管理しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子記憶カードを利
用するシステムの構成を示すブロック図。
【図2】介護カード1及び各種介護機関4の構成を示す
ブロック図。
【図3】暗号化されているユーザ介護情報を復号化する
手順を示すフローチャート。
【図4】光メモリ部19にユーザ介護情報が格納される
時及び読出される時の様子を示すブロック図。
【符号の説明】
1 介護関連情報管理カード 3 介護関連情報管理センタ 4 各種介護機関 12 ネットワーク 17 IC部 19 光メモリ部 21 情報管理コンピュータ 23 ユーザ介護情報データベース 25 マスター情報データベース 27 リーダライタ 29 格納制御部 31 格納アドレス記憶領域 33 暗号化部 35 コントローラ 37 ICアクセス部 39 光メモリアクセス部 41 情報処理端末 50 情報格納メモリ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のリーダライタによって種々の情報
    が書込まれたり読み出されたりする電子記憶カードにお
    いて、 IC部と、 光メモリ部とを備え、 前記IC部は、外部から入力された情報の種類を識別
    し、それに応じて前記IC部内又は前記光メモリ部のど
    ちらかを選択して、前記選択した場所に前記情報を格納
    するよう前記リーダライタに指示し、前記光メモリ部を
    選択した場合には、前記情報を多重化して格納するよう
    にする電子記憶カード。
  2. 【請求項2】 前記IC部は、ユーザに要求された情報
    が前記光メモリ部から読出される場合、前記リーダライ
    タが前記要求された情報を読出せない場合には、前記多
    重化した情報のうち読出し可能な情報を前記リーダライ
    タに読出させる請求項1記載の電子記憶カード。
  3. 【請求項3】 前記IC部は、前記リーダライタが前記
    要求された情報を前記光メモリ部から読出す際にそれを
    構成するデータの一部が読出せない場合には、前記多重
    化した情報から、読み出し可能であり且つ前記読出せな
    いデータの一部と同一のデータを前記リーダライタに読
    出させる請求項2記載の電子記憶カード。
  4. 【請求項4】 前記IC部は、少なくとも前記光メモリ
    部に格納される情報を暗号化し、且つ、前記暗号化され
    ている情報を復号化する請求項1記載の電子記憶カー
    ド。
  5. 【請求項5】 前記IC部は、予め持つ或は前記暗号化
    の時に入力される暗号鍵を使用して前記暗号化し、前記
    復号化する場合には、前記暗号鍵と外部から新たに入力
    される外部鍵とを利用して真正鍵を作成し、前記真正鍵
    を使用して、前記復号化する請求項4記載の電子記憶カ
    ード。
  6. 【請求項6】 前記IC部は、格納される所望の情報を
    圧縮し、前記圧縮されている情報を解凍する請求項1記
    載の電子記憶カード。
  7. 【請求項7】 所定のリーダライタによって種々の情報
    が書込まれたり読み出されたりする電子記憶カードにお
    いて、 情報を記録するための領域として、少なくともIC部を
    備え、 前記IC部は、少なくとも格納される情報を暗号化し、
    且つ、前記暗号化されている情報を復号化し、前記暗号
    化する場合は、予め持つ或は前記暗号化の時に入力され
    る暗号鍵を使用して前記暗号化し、前記復号化する場合
    には、前記暗号鍵と外部から新たに入力される外部鍵と
    を利用して真正鍵を作成し、前記真正鍵を使用して、前
    記復号化する電子記憶カード。
  8. 【請求項8】 介護関連情報を管理するためのシステム
    において、 携帯可能な電子記憶カードと、 介護サービス提供機関、行政事務処理機間、福祉相談機
    関、保健所、又は医療機関を含む各種介護機関に設置さ
    れ、前記電子記憶カードに対し情報を書込んだり読み込
    んだりするリーダライタを備える各情報処理装置とを備
    え、前記介護関連情報のうちユーザ個人に関する介護関
    連情報であるユーザ介護情報のみを前記電子記憶カード
    が記憶し、前記電子記憶カードは、 IC部と、 光メモリ部とを備え、 前記IC部は、外部から入力された情報の種類を識別
    し、それに応じて前記IC部内又は前記光メモリ部のど
    ちらかを選択して、前記選択した場所に前記情報を格納
    するよう前記リーダライタに指示し、前記光メモリ部を
    選択した場合には、前記情報を多重化して格納するよう
    にする介護関連情報管理システム。
  9. 【請求項9】 前記各情報処理装置は、コンピュータネ
    ットワークを介して、前記介護関連情報を管理する管理
    センタと通信可能に接続されており、前記電子記憶カー
    ドに格納する前記ユーザ介護情報を前記管理センタに送
    信し、前記電子記憶カードから所望のユーザ介護情報を
    読出せない場合には、前記管理センタに前記所望のユー
    ザ介護情報を送信するよう要求して前記所望のユーザ介
    護情報を取得する請求項9記載の介護関連情報管理シス
    テム。
  10. 【請求項10】 外部から入力された情報の種類を識別
    する識別ステップと、 前記識別した種類に応じて、前記情報の格納場所を選択
    する選択ステップと、 前記情報を前記選択した場所に格納するよう所定のリー
    ダライタに通知する通知ステップと、 前記格納場所に光メモリ部を選択した場合には、前記情
    報を多重化して格納するようにする多重化ステップとを
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録して
    いるコンピュータ読取可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 情報を暗号化又は暗号化されている情
    報を復号化するためのプログラムが記録されている記録
    媒体において、 所定の記録領域に格納される情報を、予め持つ或は暗号
    化の時に入力される暗号鍵を使用して暗号化する暗号化
    ステップと、 前記暗号鍵と外部から新たに入力される外部鍵とを利用
    して真正鍵を作成する鍵作成ステップと、 前記真正鍵を使用して、前記暗号化されている情報を復
    号化する復号化ステップとをコンピュータに実行させる
    ためのプログラムを記録しているコンピュータ読取可能
    な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003132228A (ja) * 2001-10-22 2003-05-09 Hitachi Ltd Icチップ搭載カード対応の自動取引装置

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