JP2001014314A - 同時翻訳システム - Google Patents

同時翻訳システム

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JP2001014314A
JP2001014314A JP11181995A JP18199599A JP2001014314A JP 2001014314 A JP2001014314 A JP 2001014314A JP 11181995 A JP11181995 A JP 11181995A JP 18199599 A JP18199599 A JP 18199599A JP 2001014314 A JP2001014314 A JP 2001014314A
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translation system
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JP11181995A
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Masataka Shingu
正孝 新宮
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異言語の自動翻訳を行い疑似的な会話を行う
場合に、音声合成による聞き取り側の違和感を軽減し、
快適な会話を提供する。 【解決手段】 送話側に設けた自動翻訳装置と、受話側
に設けた受信装置とを有する。自動翻訳装置の翻訳器1
2は、小型マイクロホン10から入力された所定の言語
iによる入力内容を認識し、他の言語jに翻訳する。声
紋メモリ14には、言語jの各音節に対応した利用者の
音声データが登録されている。そして、翻訳器12によ
る翻訳結果に基づいて音声データを編集し、他の言語j
による音声メッセージデータを出力する。音声メッセー
ジデータは、送信器16で受信装置に無線で送られる。
受信装置では、受信器20で音声メッセージデータを受
信し、音声に変換してスピーカ22に出力する。これに
より、スピーカ22からは送話者の肉声に近い翻訳音声
の出力が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の言語を音声
入力することにより、異なる言語に翻訳して音声出力す
る同時翻訳システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、異なる言語同士の会話では、同
時通訳が必要となるが、同時通訳者の不足やコスト等の
実情から、コンピュータの情報処理機能を利用した自動
翻訳装置が実用化されている。以前は、大型のコンピュ
ータを用いた大規模なものであったが、近年はパーソナ
ルコンピュータ(以下パソコンという)程度のものでも
翻訳を実行できるようになっており、将来はさらに小規
模なシステムで処理が可能となり、広く普及することが
予想される。ところで、従来の自動翻訳装置は、入力は
キーボードから行い、出力はディスプレイで行うもの一
般的であるが、最近は音声認識の技術が進み、音声入力
によって翻訳を行うことも可能となってきつつある。一
方、音声を出力する方法としては、ディスプレイによる
表示の他に、音声合成によって翻訳後の文章を音声出力
する方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、音声認
識機能を用いて音声入力による言語を他の言語に翻訳
し、この翻訳後の文章を音声合成機能を用いて音声出力
するようにすれば、言語の異なる話者の間で、疑似的な
会話システムを構成することが可能である。しかしなが
ら、このようなシステムにおいて、入力音声は話者の肉
声であるが、出力音声は合成音声によるものとなり、会
話というには違和感を免れない。
【0004】そこで本発明の目的は、音声入力と音声出
力を用いて異言語の自動翻訳を行い疑似的な会話を行う
場合に、音声合成による聞き取り側の違和感を軽減する
ことができ、快適な会話を提供できる同時翻訳システム
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、送話者の音声を翻訳して音声メッセージデー
タに変換して送出する自動翻訳装置と、前記自動翻訳装
置から送出された音声メッセージデータを受信して音声
出力を行う受信装置とを有する同時翻訳システムにおい
て、前記自動翻訳装置は、送話者の音声を入力する音声
入力手段と、前記音声入力手段から入力された所定の言
語による入力内容を認識し、他の言語に翻訳する翻訳手
段と、前記他の言語を構成する各音節に対応した利用者
の音声データを登録した音声メモリ手段と、前記翻訳手
段による翻訳結果に基づいて前記音声メモリ手段に登録
された音声データを編集し、前記他の言語による音声メ
ッセージデータを作成する作成手段と、前記作成手段に
よって作成した前記他の言語による音声メッセージデー
タを前記受信装置に送出する送出手段とを有することを
特徴とする。
【0006】本発明の同時翻訳システムでは、自動翻訳
装置において、送話者の音声を翻訳して音声メッセージ
データに変換して受信装置に送出し、受信装置におい
て、自動翻訳装置からの音声メッセージデータを受信し
て音声出力を行う。このような自動翻訳装置と受信装置
を対話を行う各話者毎に設けることにより、各話者の送
話をリアルタイムで翻訳し、異言語間の会話を可能とす
るものである。そして、このような同時翻訳システムに
おいて、自動翻訳装置から翻訳後の音声メッセージデー
タを送出する場合に、予め送話者の声で登録した音声デ
ータに基づいて音声メッセージデータを作成することに
より、肉声に近い音声を受信側に送ることができ、音声
合成による聞き取り側の違和感を軽減することができ、
快適な会話を提供できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による同時翻訳シス
テムの実施の形態について説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明による同時翻訳シ
ステムの最も基本的な構成例を示す説明図である。な
お、図示の例は、話者Aから話者Bに対し、無線通信を
用いて翻訳情報を伝送する構成を示したものであるが、
本形態の同時翻訳システムは、2人の話者A、Bが双方
向に会話を行うものであり、話者Bから話者Aに対して
も図1に示すものと同様に無線通信を用いて翻訳情報を
伝送する構成が設けられているものとする。
【0008】以下、話者Aから話者Bに対して送話を行
う場合を中心に説明する。本例の同時翻訳システムは、
話者A(送話)側に設けた自動翻訳装置と、話者B(受
話)側に設けた受信装置とで構成されている。自動翻訳
装置は、送話者の音声を入力する小型マイクロホン(音
声入力手段)10と、この小型マイクロホン10から入
力された所定の言語(言語i)による入力内容を認識
し、他の言語(言語j)に翻訳する翻訳器(翻訳手段)
12と、他の言語(言語j)を構成する各音節(あるい
は単語)に対応した利用者の音声データが登録されてお
り、翻訳器12による翻訳結果に基づいて音声データを
編集し、他の言語jによる音声メッセージデータを出力
する声紋メモリ(音声メモリ手段及び作成手段)14
と、この出力された音声メッセージデータを無線通信に
よって受信装置に送出する送信器(送出手段)16とを
有する。一方、受信装置は、無線通信によって自動翻訳
装置から送られてきた音声メッセージデータを受信する
受信器(受信手段)20と、この受信器20で受信した
音声メッセージデータを音声に変換して出力するスピー
カ22(音声出力手段)とを有する。
【0009】次に、以上のような同時翻訳システムの動
作概要を説明する。まず、小型マイクロホン10を胸部
等の口元付近に設置し、話者Aが喋る。すると、その音
声は、マイクロホン10でアナログの電気信号に変換さ
れ、さらにアナログ/デジタル変換器(図示略)によっ
てデジタル信号に変換される。翻訳器12では、まず、
この入力デジタル信号を音声認識機能によってi言語の
テキストデータに変換し、このテキストデータの内容を
解釈して、翻訳機能により、j言語によるテキストデー
タに翻訳する。そして、この翻訳したj言語のテキスト
データを声紋メモリ14に送り、対応する声紋データを
検索することにより、j言語による音声メッセージデー
タ(デジタル信号)を作成する。そして、送信器16で
は、音声メッセージデータを無線信号に変換し、受信装
置に送出する。
【0010】受信装置側では、送信器16から送られて
きた音声メッセージデータを受信器20で受信し、これ
をデジタル/アナログ変換器(図示略)によってアナロ
グ信号に変換し、スピーカ22より出力する。以上のよ
うにして、声紋メモリ14を用いることにより、送話側
の肉声に近い音を受話側で出力することができ、違和感
の少ない会話を行うことが可能となる。
【0011】ところで、声紋メモリ14に蓄積する音声
データとしては、例えば小型マイクロホン10を用いて
入力することができる。この場合、利用者は、j言語の
発音入力用テキストを用いて、j言語の発音コードに対
応して各音節(あるいは単語)に対する読みを順次発声
していき、自動翻訳装置側では、j言語の発音コードと
入力された音(デジタル変換信号)とを対応づけて声紋
メモリ14に格納していく。これにより、j言語に翻訳
後のテキストデータに基づいて、j言語の発音コード列
を組み立て、この発音コード列により声紋メモリ14を
検索し、j言語の発音コード列に対応した音声データを
声紋メモリ14から順次出力させることにより、音声メ
ッセージデータを送信器16から送信できる。
【0012】なお、実際の装置構成としては、上述のよ
うな自動翻訳装置と受信装置を一組として、例えば携帯
電話型の装置筐体内に収納し、マイクロホンから入力し
た音声を自動翻訳装置で翻訳し、それを音声メッセージ
データに変換して相手装置に無線送信し、相手装置から
無線送信された音声メッセージデータを受信装置によっ
て受信し、これをスピーカより出力するようにして、あ
たかも携帯電話によって通話を行うような形態で会話を
行うようにしてもよい。また、自動翻訳装置と受信装置
を分離し、例えば自動翻訳装置をマイクロホンを搭載し
た筐体に設けるとともに、受信装置をイヤホンやヘッド
ホンに内蔵するような構成とすることもできる。また、
マイクロホン付きヘッドホンに自動翻訳装置と受信装置
を内蔵した構成とすることも可能である。
【0013】また、音声メッセージデータの無線通信に
用いる媒体としては、例えば赤外線等の光通信を用いる
ことが可能である。しかし、このような光通信では、送
話者と受話者の間に他人等の障害物が入ったときに、光
信号が遮断されることがある。そこで、例えば300M
Hzから100GHz程度の超短波からマイクロ波やミ
リ波による無線通信を使用することにより、障害物の影
響を軽減することができる。どのような方式を用いるか
は、使用形態に応じて選択すればよい。例えば小さな会
議室等で数人で会話する場合に用いる際には、赤外線通
信で十分である。しかし、大きなホール等で講演等に使
用する場合には、かなり出力を上げなければならないの
で、あまり大きな赤外線出力源は発熱が大きいため問題
である。その場合には、より波長の大きな電波を用いる
ことが適当である。
【0014】もし波長が5cmから40cm程度の準マ
イクロ波帯域の電波を使えば、形態電話やPHS電話並
みの波長で通話ができる。どこまで互いに離れて会話を
行うことができるかは、翻訳装置の送信器の出力レベル
と内蔵電池の容量等に応じて決定される。通常のお互い
顔の見える程度の範囲での会話に使う用途のものであれ
ば、送信器を内蔵した翻訳装置の大きさを、胸元のポケ
ットに収納したり、胸元にピンで止めることができる程
度の大きさにする。この程度の出力レベルであれば、時
間的に十分な容量の電池を内蔵しても、それほど大型化
することなく構成できるからである。また、受信装置の
方も、イヤホン大やヘッドホン大、あるいは耳かけ型補
聴器大の大きさとすることができる。どの大きさにする
かは、自動翻訳装置と同様に内容電池の容量等によって
決定される。以上のような条件に鑑み、携行に負担にな
らない程度の大きさで、自動翻訳装置や受信装置を様々
な形態で構成することが可能である。
【0015】また、上述のような構成において、声紋メ
モリ14をICカードやメモリスティック等の交換可能
な記憶媒体として構成し、この記憶媒体を自動翻訳装置
にセットすることにより、上述した声紋メモリ14とし
て使用できる構成とし、種々の音声データを交換可能に
用いることができる構成としてもよい。また、翻訳器の
機能についても、ICカードやメモリスティック等の交
換可能な機能媒体に搭載したものを用いる構成とし、こ
の機能媒体を自動翻訳装置に選択的にセットすることに
より、使用する種々の言語に応じて翻訳プログラムを適
宜に変更して処理するような構成としてもよい。翻訳器
の主要部は、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)で
あることから、このDSPを構成するLSIと周辺回路
を含むICカード等を交換することにより、翻訳対象の
言語を選択することができる。
【0016】(第2の実施の形態)また、上述のように
音声データを小型マイクロホンから入力するようにした
場合には、十分な音質を得ることができない。そこで、
小型マイクロホンよりも高性能な大型のマイクロホンに
よって入力した音声データを声紋メモリ14に蓄積する
ことにより、高い音質の音を受話側に送ることが可能で
ある。この場合、音声データの入力作業は、高性能マイ
クロホンを有する音声入力装置によって行い、この入力
データを例えばICカードやメモリスティック等の交換
可能な記憶媒体に記憶し、この記憶媒体を自動翻訳装置
にセットすることにより、上述した声紋メモリ14とし
て使用することができる。なお、高性能マイクロホンを
用いて直接自動翻訳装置に設けた声紋メモリ14に入力
するような構成とすることも勿論可能である。
【0017】(第3の実施の形態)また、以上の例で
は、受信装置側では、受信した音声メッセージデータを
そのままアナログ信号に変換してスピーカ22に出力す
るようにしたが、受信装置側で小型マイクロホン10か
ら入力した声紋メモリ14に基づく音声メッセージデー
タを受信した場合、これを高性能な大型のマイクロホン
によって入力した音声データに変換して出力するように
してもよい。例えば受信装置側に、送信側の利用者が小
型マイクロホンで入力した音声データと高性能マイクロ
ホンで入力した音声データの両方を記憶した声紋メモリ
を設け、送信側から小型マイクロホンで入力した音声デ
ータによるメッセージデータが送信されてきた場合に、
この音声メッセージデータに基づいて、受信した音声デ
ータに近似する音声データを声紋メモリ14内の小型マ
イクロホンで入力した音声データの中から検索し、該当
する音声データに対応した高音質の音声データに変換し
てスピーカ22に出力する。
【0018】図2は、このようなシステムで使用する声
紋メモリへの音声入力動作と声紋メモリの構造を示す説
明図である。図2(A)に示すように、小型マイクロホ
ン30と高性能マイクロホン32を併設し、送話側の利
用者Aが発音入力用テキスト34を用いて翻訳する例え
ば言語jの音声出力に必要な音節(あるいは単語)をj
言語の発音コードの順に入力していく。このようにし
て、声紋メモリ36には、発音コードに対応して小型マ
イクロホン30からの入力による第1の音声データ38
Aと、高性能マイクロホン32からの入力による第2の
音声データ38Bとで構成される声紋ファイル38が設
定されることになる。そして、発音コード、第1の音声
データ38A、及び第2の音声データ38Bは、互いに
アドレスによって対応付けられ、発音コードに基づいて
第1の音声データ38Aや第2の音声データ38Bを検
索したり、第1の音声データ38Aに基づいて第2の音
声データ38Bを検索できるようにすることを可能とす
る。
【0019】なお、本例において、音声データの入力作
業は、小型マイクロホンと高性能マイクロホンを有する
音声入力装置によって行い、この入力データを例えばI
Cカードやメモリスティック等の交換可能な記憶媒体に
記憶し、この記憶媒体を自動翻訳装置にセットすること
により、上述した声紋メモリ36として使用することも
可能である。また、小型マイクロホンと高性能マイクロ
ホンを用いて直接自動翻訳装置に設けた声紋メモリ36
に入力するような構成とすることも勿論可能である。
【0020】図2(B)は、図2(A)に示す声紋ファ
イル38を複数の異言語に応じて複数種類(1〜n)設
定した様子を示している。このような1〜nの声紋ファ
イル38により、複数の言語に対応して肉声に近い翻訳
音声を送出し得る構成となっている。ところで、翻訳す
る言語毎に全ての声紋ファイル38を揃えるようにすれ
ば、より正確な発音による音声メッセージデータを作成
することが可能であるが、音声を入力する作業が煩雑と
なる。そこで、近似した発音形態を有する言語について
は、近似した声紋ファイルを用いて作成するようにして
もよい。この場合、翻訳する言語の発音コードと近似し
た発音形態を有する言語の音声データとを対応けておく
ことにより、上述した翻訳動作と同様の動作によって音
声メッセージデータを作成して送出することが可能であ
る。
【0021】また、上述した第1、第2の実施の形態に
おいても、複数の言語に対応した声紋ファイルを声紋メ
モリに蓄積し、複数の異言語に対して声紋ファイルを選
択して翻訳するようにしてもよい。また、本例では、図
2に示す声紋ファイル38を受信装置側に設ける例につ
いて説明したが、同様の声紋ファイル38を自動翻訳装
置側に設けてもよい。すなわち、図2に示す方法で声紋
ファイル38を作成し、これを複数の記憶媒体にコピー
して流通させることにより、その音声の所有者の音声フ
ァイルを様々な態様の自動翻訳装置や受信装置におい
て、スピーカの容量や音声データの検索速度等に応じ
て、小型マイクロホン30からの入力による第1の音声
データ38Aと、高性能マイクロホン32からの入力に
よる第2の音声データ38Bとを適宜選択して用いるよ
うにすることができる。
【0022】(第4の実施の形態)次に、上述のような
同時翻訳システムによる受信装置を、話者の耳または耳
周辺に装着する形態として場合の具体例について説明す
る。なお、本例において、自動翻訳装置については、例
えば第1の形態で説明したもののように、胸部等に装着
される小型マイクロホン内に内蔵されているものとす
る。図3〜図5は、耳または耳の周辺部(耳たぶ)に装
着される受信装置の各種形態を示す側面図である。
【0023】図3(A)は、イヤホン型に構成したもの
であり、イヤホン部40内に受信装置を内蔵したもので
ある。また、図3(B)は、耳かけ型補聴器型に構成し
たものである。この受信装置は、耳たぶに係止される本
体部42と、耳の孔に挿入されるイヤホン部44とを有
し、本体部42内に上述した受信器等を設け、イヤホン
部44にスピーカに設けている。また、上述のように携
帯電話等で用いられている波長が5cm〜40cm程度
の帯域の電波の場合、アンテナとして適当は長さは、1
波長から1/8波長が5cm程度となる。そして、5c
m程度の長さというと、女性が通常に使うアクセサリの
大きさに等しいものである。
【0024】そこで、図4に示す本形態では、受信装置
のアンテナとして、アクセサリに用いられる装飾用部品
を使用するものとする。なお、送信器側のアンテナにつ
いても、上述した胸部等に装着される小型マイクロホン
に同様のアクセサリを取り付けて、これをアンテナとす
ることが可能である。図4(A)に示す例は、イヤホン
型に構成した本体部50に鎖状のアクセサリ52を装着
したものである。このような鎖状のアクセサリの電気抵
抗を実際に測定してみると、5cm程度までは、オーミ
ックな特性を示すものが多い。したがって、このような
鎖状のアクセサリ52をアンテナとして十分機能させる
ことができる。また、図4(B)に示す例は、イヤホン
型に構成した本体部54に花形状のアクセサリ56を装
着したものである。さらに、図4(C)に示す例は、耳
かけ型補聴器型に構成したものである。この受信装置
は、耳たぶに係止される本体部58と、耳の孔に挿入さ
れるイヤホン部60とを有し、本体部58に鎖状のアク
セサリ62を装着したものである。
【0025】また、図5に示す例は、赤外線を用いた受
信装置の例であり、イヤホン型に構成した本体部64
に、耳周辺部から突出した突出片66を設け、この突出
片66に受光素子68を設けて、赤外線を有効に受信で
きるようにしたものである。受信装置は、以上のような
様々な形態をとることができるが、さらに上述したヘッ
ドホン型の他に、片手で保持して耳に当てたり、耳に被
せて用いるような構成のものを用いることができる。こ
の場合にも、上述のようなアクセサリ型のアンテナを用
いることができる。
【0026】(第5の実施の形態)上述した例のように
自動翻訳装置や受信装置を極小型の携帯可能な構成とし
た場合、その電源には、例えば扁平型電池等を使用する
ことになるが、以下の説明では、電池の寿命を延ばすた
めの構成について説明する。上述した扁平型電池では、
電池の容量が小さいため、寿命に限界があり、会話の途
中で電池切れという問題が生じる。これに対する方法と
して、太陽電池を用いる方法もあるが、イヤホン大の受
信装置等では、太陽電池セルを外側に設けるスペースが
小さいため、必要な電力が不足する。また、会議等は屋
内で行われる場合が多く、太陽電池で電源を得るうえで
は不利になる。
【0027】そこで本形態では、ゼーベック効果を利用
した熱電発電によって電力を供給するようにしたもので
ある。これは、人間の体温と外気との温度差を利用して
発電するものである。通常の環境では、体温の方が外気
温度よりも高いので、ゼーベック効果素子を用いること
により、同時翻訳システムを駆動させるための電力を補
うことができる。以下、ゼーベック効果素子を用いた電
力供給方法について説明する。
【0028】図6は、ゼーベック効果素子Sの基本構造
と電力供給の作用を示す説明図である。図6(A)に示
すように、ゼーベック効果素子Sは、P型半導体70と
N型半導体72とを金属板74で結合した構造となって
いる。P型半導体70とN型半導体72の金属板74の
反対側には、電極用の金属板76A、76Bが設けられ
ている。半導体材料としては、SiGe、FeSi2
SiC(N型のみ)等のシリサイド系化合物、β−bo
ron、BP等のホウ化物、Ru2Si3、La3S等の
希土類系化合物、ZnO、Cu2O等の酸化物等を用い
る。
【0029】このようなゼーベック効果素子Sでは、P
型半導体70とN型半導体72を結合した金属板74側
から熱を吸収し、反対側から熱を放出することにより、
各半導体70、72の間に電位差を生じさせるようにし
たものである。各金属板76A、76Bの間に負荷80
を接続することにより、各半導体70、72の間の電位
差により、電流Iが流れる。そして、このような構造を
有する複数のゼーベック効果素子Sを、図6(B)に示
すように、金属板76で直列に接続したり、あるいは図
6(C)に示すように並列に接続することにより、金属
板76、76A、76Bから必要となるレベルの電圧や
電流を得るように構成する。ゼーベック効果素子Sは極
めて小さいものであり、1万個以上まとめた場合でも、
1cm2の面積で、厚さ2mmの大きさに収めることが
可能であるので、十分に小型の受信装置や自動翻訳装置
の内部に設けることが可能である。なお、図示のように
各金属板74、76、76A、76Bには絶縁物78が
装着されている。絶縁物78としては、エポキシ樹脂、
雲母、ポリイミド膜等を用い、厚さとしては0.5〜2
0ミクロン程度のものを用いる。
【0030】次に、このようなゼーベック効果素子Sの
作用について説明する。図7は、ゼーベック効果素子S
のユニットを接続しない場合の回路例を示す説明図であ
る。この場合、電源Vccから負荷80を通して接地電
極GNDに接続された電源線82を電流Iが流れてい
る。次に、図8においては、図6(B)に示すゼーベッ
ク効果素子ユニット84を並列に接続した状態を示して
いる。この場合、体温と外気温との差によって生じた電
力により、ゼーベック効果素子ユニット84は、電流J
を流すことができる。この結果、負荷80を流れる電流
の総量Iは変わらないため、電源線82を流れる電流
I’が小さくなり、電源電池の寿命を長くすることが可
能となる。
【0031】また、図9は、図8に示す構成においてゼ
ーベック効果素子ユニット84に保護ダイオードDを挿
入した構成例を示しており、図10は、図9の等価回路
を示している。上述のようにゼーベック効果素子Sの起
電力は、体温と外気温の温度差によって発生するため、
大きく変動する可能性がある。したがって、ゼーベック
効果素子Sが過電流によって破損しないため、ゼーベッ
ク効果素子ユニット84に対して直列に保護ダイオード
Dを挿入したものである。以上のように本形態では、人
体に装着する構造の自動翻訳装置や受信装置の利点を生
かし、ゼーベック効果素子Sの機能を有効に用いて電源
電池の消費を抑制し、長寿命の装置を提供できる。
【0032】以上のような本発明の各形態によれば、リ
アルタイムでの異国語間のコミュニケーションをとるこ
とができ、異国人と親密な会話を行うことができる。し
たがって、本形態の同時翻訳システムを用いれば、ビジ
ネスがスムーズに進み、また、海外旅行等もより楽しめ
るものとなる。また、外国語会話の学習用にも使うこと
ができる。また、肉声に近い音を出力できるので、映画
やビデオ等の吹き替えにも応用することができる。ま
た、上述したICカード等の媒体を適宜交換して使える
構成とすることで、より汎用性の高い装置として構成で
きる。また、上述したアクセサリ型アンテナを用いるこ
とにより、アンテナを目立たせることなく会話を行うこ
とができる。また、上述したゼーベック効果素子を用い
ることにより、電池の寿命が長くなり、長時間の会話に
使用できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の同時翻訳シ
ステムでは、自動翻訳装置において、送話者の音声を翻
訳して音声メッセージデータに変換して受信装置に送出
し、受信装置において、自動翻訳装置からの音声メッセ
ージデータを受信して音声出力を行う。このような自動
翻訳装置と受信装置を対話を行う各話者毎に設けること
により、各話者の送話をリアルタイムで翻訳し、異言語
間の会話を可能とするものである。このため、自動翻訳
装置から翻訳後の音声メッセージデータを送出する場
合、予め送話者の声で登録した音声データに基づいて音
声メッセージデータを作成することにより、肉声に近い
音声を受信側に送ることができ、音声合成による聞き取
り側の違和感を軽減することができ、快適な会話を提供
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同時翻訳システムの基本的な構成
例を示す説明図である。
【図2】本発明による同時翻訳システムで使用する声紋
メモリへの音声入力動作と声紋メモリの構造を示す説明
図である。
【図3】本発明による同時翻訳システムにおける受信装
置の具体的外観例を示す側面図である。
【図4】本発明による同時翻訳システムにおける受信装
置の具体的外観例を示す側面図である。
【図5】本発明による同時翻訳システムにおける受信装
置の具体的外観例を示す側面図である。
【図6】本発明による同時翻訳システムにおけるゼーベ
ック効果素子の基本構造と電力供給の作用を示す説明図
である。
【図7】ゼーベック効果素子ユニットを接続しない回路
例を示す説明図である。
【図8】図7に示す回路例にゼーベック効果素子ユニッ
トを接続した回路例を示す説明図である。
【図9】図8に示すゼーベック効果素子ユニットを接続
した回路例に保護ダイオードを接続した回路例を示す説
明図である。
【図10】図9に示す回路例の等価回路を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
10……小型マイクロホン、12……翻訳器、14……
声紋メモリ、16……送信器、20……受信器、22…
…スピーカ。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送話者の音声を翻訳して音声メッセージ
    データに変換して送出する自動翻訳装置と、前記自動翻
    訳装置から送出された音声メッセージデータを受信して
    音声出力を行う受信装置とを有する同時翻訳システムに
    おいて、 前記自動翻訳装置は、 送話者の音声を入力する音声入力手段と、 前記音声入力手段から入力された所定の言語による入力
    内容を認識し、他の言語に翻訳する翻訳手段と、 前記他の言語を構成する各音節に対応した利用者の音声
    データを登録した音声メモリ手段と、 前記翻訳手段による翻訳結果に基づいて前記音声メモリ
    手段に登録された音声データを編集し、前記他の言語に
    よる音声メッセージデータを作成する作成手段と、 前記作成手段によって作成した前記他の言語による音声
    メッセージデータを前記受信装置に送出する送出手段
    と、 を有することを特徴とする同時翻訳システム。
  2. 【請求項2】 前記自動翻訳装置及び前記受信装置を携
    帯可能に形成したことを特徴とする請求項1記載の同時
    翻訳システム。
  3. 【請求項3】 前記自動翻訳装置の音声入力手段は小型
    マイクロホンであり、前記音声メモリ手段は小型マイク
    ロホンから入力した音声による音声データを登録したも
    のであることを特徴とする請求項2記載の同時翻訳シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記自動翻訳装置の音声メモリ手段は小
    型マイクロホンに対して高性能な音声入力手段から入力
    した音声による音声データを登録したものであることを
    特徴とする請求項2記載の同時翻訳システム。
  5. 【請求項5】 前記音声データ及び前記音声メッセージ
    データは、デジタル化されたデータであることを特徴と
    する請求項1記載の同時翻訳システム。
  6. 【請求項6】 前記自動翻訳装置と前記受信装置は、前
    記音声メッセージデータを無線通信手段によって送受信
    することを特徴とする請求項1記載の同時翻訳システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記受信装置は、前記自動翻訳装置から
    送信されてきた音声メッセージデータを受信する受信手
    段と、前記受信手段によって受信した音声メッセージデ
    ータを音声に変換して出力する音声出力手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の同時翻訳システム。
  8. 【請求項8】 前記受信装置は、相手自動翻訳装置の利
    用者が小型マイクロホンから入力した音声による第1の
    音声データと、前記小型マイクロホンに対して高性能な
    音声入力手段から入力した音声による第2の音声データ
    とを互いに対応させて登録した音声メモリ手段を有し、 前記音声出力手段は、前記受信手段から第1の音声デー
    タに対応する音声メッセージデータを受信するととも
    に、この受信データに基づいて前記音声メモリ手段を検
    索し、前記第1の音声データを前記第2の音声データに
    変換して音声出力を行うことを特徴とする請求項7記載
    の同時翻訳システム。
  9. 【請求項9】 前記受信装置は、利用者の耳または耳の
    周辺部に装着可能に構成されていることを特徴とする請
    求項7記載の同時翻訳システム。
  10. 【請求項10】 前記受信装置は、前記音声出力手段と
    なるイヤホン型スピーカ内に設けられていることを特徴
    とする請求項9記載の同時翻訳システム。
  11. 【請求項11】 前記受信装置は、前記音声出力手段と
    なる耳かけ型スピーカ内に設けられていることを特徴と
    する請求項9記載の同時翻訳システム。
  12. 【請求項12】 前記無線通信手段は、所定波長の電波
    を通信媒体とする手段であり、前記受信装置に設けられ
    た装飾部品を前記無線通信用のアンテナとして用いるこ
    とを特徴とする請求項9記載の同時翻訳システム。
  13. 【請求項13】 前記装飾部品は、装飾用鎖体であるこ
    とを特徴とする請求項11記載の同時翻訳システム。
  14. 【請求項14】 前記無線通信手段は光信号を通信媒体
    とする手段であり、前記受信装置は、利用者の耳周辺部
    から突出した突出片に光信号の受光部を設けたことを特
    徴とする請求項9記載の同時翻訳システム。
  15. 【請求項15】 前記翻訳手段は、翻訳処理を行う手段
    を格納した交換可能な機能媒体を有するものであり、前
    記機能媒体を交換することにより、異なる言語の翻訳を
    行うことを特徴とする請求項1記載の同時翻訳システ
    ム。
  16. 【請求項16】 前記音声メモリ手段は、複数の言語に
    対する利用者の音声データを登録したものであることを
    特徴とする請求項1記載の同時翻訳システム。
  17. 【請求項17】 前記音声メモリ手段は、音声データを
    格納した交換可能な記憶媒体を有するものであり、前記
    記憶媒体を交換することにより、異なる言語の音声デー
    タを用いることを特徴とする請求項1記載の同時翻訳シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 前記自動翻訳装置及び/または前記受
    信装置の電源部にゼーベック効果素子による発電器を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の同時翻訳システ
    ム。
  19. 【請求項19】 前記ゼーベック効果素子は、前記電源
    部に対して複数並列に設けられていることを特徴とする
    請求項17記載の同時翻訳システム。
  20. 【請求項20】 前記ゼーベック効果素子による発電器
    に対して直列に保護ダイオードを設けたことを特徴とす
    る請求項17記載の同時翻訳システム。
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WO2021134284A1 (zh) * 2019-12-30 2021-07-08 深圳市欢太科技有限公司 语音信息处理方法、中枢设备、控制终端及存储介质
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