JP2001012227A - エンジンのブリーザ装置 - Google Patents

エンジンのブリーザ装置

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JP2001012227A
JP2001012227A JP11178381A JP17838199A JP2001012227A JP 2001012227 A JP2001012227 A JP 2001012227A JP 11178381 A JP11178381 A JP 11178381A JP 17838199 A JP17838199 A JP 17838199A JP 2001012227 A JP2001012227 A JP 2001012227A
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JP
Japan
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breather
blow
gas
oil
breather chamber
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Pending
Application number
JP11178381A
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English (en)
Inventor
Masayuki Komuro
正之 小室
Yasuhiro Kaneko
康弘 金子
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで簡単な構造のブリーザ装置を提
供する。 【解決手段】 このブリーザ装置は、シリンダヘッドに
装着されて動弁機構を作動させるカム軸16に固定され
たスプロケット17を、ピストンに連結してクランクケ
ースに回転自在に装着されたクランク軸により駆動する
ようにしたエンジンに適用され、クランクケース内のブ
ローバイガスのオイル成分を除去して吸気系に還流させ
る。シリンダヘッドには動弁機構とブリーザ室24とを
区画する隔壁22を有するロッカカバー15が設けら
れ、隔壁22のうちスプロケット17の側面に対向する
部位22aにクランクケース内のブローバイガスをブリ
ーザ室24に供給するブローバイガス取り出し口36が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのクランク
室内のオイルミストを含むブローバイガスをオイルミス
トを分離して吸気系に還流させるエンジンのブリーザ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルのエンジンにおいては、シリ
ンダとピストンリングとの隙間からクランクケース内に
漏入するブローバイガスを吸気系に還流して再燃焼させ
るようにしている。クランクケース内に入り込んだブロ
ーバイガスには、クランクケース内の潤滑油がミスト状
となって含まれることになり、吸気系に還流するには、
ブローバイガスの中の気体とミスト状の液体とを気液分
離するために、オイルセパレータとも言われるブリーザ
装置が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のブリーザ装置と
しては、エンジンとは別体のブリーザボックスと、クラ
ンクケース内のブローバイガスをブリーザボックスに案
内するブローバイガス導出路とを有し、ブリーザボック
スにより分離されたオイルをオイル案内管によりクラン
クケース内に戻すようにしたものがある(たとえば、特
開平6-288218号公報参照)。しかしながら、ブリーザボ
ックスつまりオイルセパレータボックスをエンジンとは
別体にクランクケースやシリンダブロックに設けるよう
にすると、エンジンを小型化することができないという
問題点がある。
【0004】また、単気筒のOHC式エンジン用のブリ
ーザ装置としては、たとえば、特開平8-74551 号公報に
開示されるように、クランク軸の軸受の外周部に環状の
ブリーザ室を形成し、クランクウェブに設けたブリーザ
バルブによってピストンの上昇方向のクランク軸の回転
時にはブリーザ入口を閉じるようにし、ピストンの下降
方向の回転時にはブリーザ入口を開くようにしたものが
ある。しかしながら、クランクウェブにブリーザバルブ
を設けるようにした場合には、ブリーザ装置が複雑とな
り、ブリーザ入口とブリーザブルブの開閉精度を維持管
理することが困難となるという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、コンパクトで簡単な構造
のブリーザ装置を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、クランク室内の圧力
変動が大きい単気筒エンジンにおいてクランクケースを
コンパクト化し得るブリーザ装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジンのブリ
ーザ装置は、シリンダヘッドに装着されて動弁機構を作
動させるカム軸に固定された従動側回転体を、ピストン
に連結してクランクケースに回転自在に装着されたクラ
ンク軸により駆動するようにしたエンジンにおける前記
クランクケース内のブローバイガスをオイル成分を除去
して吸気系に還流させるブリーザ装置であって、シリン
ダヘッドに前記動弁機構とブリーザ室とを区画する隔壁
を有するロッカカバーを設け、前記隔壁のうち前記従動
側回転体の側面に対向する部位に前記クランクケース内
のブローバイガスを前記ブリーザ室に供給するブローバ
イガス取り出し口を形成したことを特徴とする。
【0008】本発明のエンジンのブリーザ装置は、前記
ロッカカバーと該ロッカカバーに取り付けられるブリー
ザカバーとを仕切るガスケットにより、前記隔壁と前記
ガスケットとの間に一次側のブリーザ室を形成するとと
もに、前記ブリーザカバー内に二次側のブリーザ室を形
成し、前記ブローバイガス取り出し口からのブローバイ
ガスを前記一次側のブリーザ室と前記二次側のブリーザ
室との間で蛇行させるようにしたことを特徴とする。
【0009】本発明のエンジンのブリーザ装置は、ブロ
ーバイガスから分離されたオイルを前記クランクケース
内に戻すオイル戻し口を前記ロッカカバーの前記隔壁に
形成し、前記オイル戻し口から落下するオイルを、前記
従動側回転体に連れて流れるオイルの流れに乗せるよう
にしたことを特徴とする。
【0010】本発明のエンジンのブリーザ装置は、前記
オイル戻し口を前記ブローバイガス取り出し口よりも前
記従動側回転体の回転方向進み側に設けたことを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明のブリーザ装置を有するエン
ジンを示す正面図であり、図2は図1に示されたロッカ
カバーの拡大断面図である。
【0013】このエンジンは単気筒のOHC式4サイク
ルエンジンであり、図1に示すように、クランクケース
11にはクランク軸12が回転自在に取り付けられ、こ
のクランク軸12にコンロッドを介して連結されたピス
トンがシリンダ13内に往復動自在に設けられており、
シリンダ13はクランクケース11に取り付けられてい
る。シリンダ13には吸気ポートと排気ポートが形成さ
れたシリンダヘッド14が取り付けられており、このシ
リンダヘッド14には、吸気ポートを開閉する吸気弁と
排気ポートを開閉する排気弁と、これらの弁を作動させ
るOHC式の動弁機構とが組み付けられている。このエ
ンジンはピストンの往復動方向が水平面に対して傾斜し
ており、傾斜式エンジンとなっている。
【0014】シリンダヘッド14に取り付けられたヘッ
ドカバーつまりロッカカバー15には、動弁機構を作動
させるためのカム軸16が回転自在に装着されている。
このカム軸16は、これに固定された図2に示すスプロ
ケット17と、クランク軸12に固定された図示しない
スプロケットとに掛け渡されたチェーン18を介してク
ランク軸12によって回転駆動されるようになってい
る。スプロケット17は従動側回転体を構成しており、
クランク軸12の回転をチェーン18に代えて歯付きベ
ルトつまりタイミングベルトによりカム軸16に伝達す
る場合には、スプロケットに代えてタイミングプーリが
使用され、カム軸16に固定されるタイミングプーリは
従動側回転体となる。
【0015】クランクケース11の底部はオイルパンと
なっており、このオイルパンの中には潤滑油が注入され
ている。クランク軸12によってスプロケット17が図
2において矢印Rで示す方向に回転すると、チェーン1
8に付着した潤滑油が飛散して、ハッチングを付した矢
印で示すように、クランクケース11内にはオイルミス
トの流れが形成されることになる。クランクケース11
内にはシリンダ13のシリンダボアの内面とピストンリ
ングとの隙間からブローバイガスが漏入するので、ブロ
ーバイガスはオイルミストを含むことになる。
【0016】ロッカカバー15の上側にはブリーザカバ
ー20が取り付けられており、ロッカカバー15とブリ
ーザカバー20との突き当て面との間にはこれらを仕切
る板状の気密シール用のガスケット21が配置されてい
る。ロッカカバー15の隔壁22は動弁機構を覆うとと
もに、その上側とブリーザカバー20の外周壁41およ
び仕切り壁42との間にガスケット21を介して一次側
のブリーザ室24を形成する。そして、ブリーザカバー
20内つまり、ガスケット21と天壁25との間には二
次側のブリーザ室26が形成されている。
【0017】クランクケース11内のブローバイガス
は、一次側のブリーザ室24から二次側のブリーザ室2
6に蛇行して流れる間に、オイルミスト成分が分離され
ることになり、オイルミストが除去されたブローバイガ
スは、図1に示すように、還流路27を介して吸気系2
8に設けられたエアクリーナ29に供給されるようにな
っている。
【0018】図3および図5は、ロッカカバー15をブ
リーザカバー20側から見た上面図であり、外周壁と仕
切り壁とがハッチングを付して示されている。
【0019】図3に示すように、ロッカカバー15は外
周壁31と隔壁22とを有し、外周壁31の内部には複
数の仕切り壁32〜34が隔壁22から外方に立ち上が
るように設けられ、ロッカカバー15内には一次側のブ
リーザ室24が形成されている。ロッカカバー15の一
端部側の下面にはカム軸16の一端側に固定されたスプ
ロケット17が入り込むチェーン室35が形成されてお
り、ロッカカバー15の隔壁22うちチェーン室35に
対応する部分は図2において上方に突出するように湾曲
している。したがって、ロッカカバー15の隔壁22の
一部は、スプロケット17つまり従動側回転体の側面に
対向する部位22aを有しており、この部位22aには
図2に示すように、クランクケース11内のブローバイ
ガスをブリーザ室24内に供給するブローバイガス取り
出し口つまりガス取り出し口36が形成されている。
【0020】図2においてハッチングを付した矢印で示
すように、スプロケット17の回転に連れて発生するス
プロケット17近傍のオイルミストの流れは、スプロケ
ット17の回転方向を向くことになり、その方向の慣性
力をオイルミストは有することになる。前述のように、
ガス取り出し口36がスプロケット17に対向して形成
されているので、クランクケース11内において実線の
矢印G1 で示すようにガス取り出し口36に接近したブ
ローバイガスは、図2において実線の矢印G2で示すよ
うに、オイルミストの流れに対して直角方向となってガ
ス取り出し口36内に入り込むことになり、このガス取
り出し口36からブリーザ室24内に入り込むブローバ
イガスの中に含まれるオイルミストの量を導入初期の段
階で大幅に低減することができる。
【0021】ガス取り出し口36からはブリーザ室24
内にカム軸16に平行な方向となってブローバイガスが
流入することになる。流入したブローバイガスは、図3
において矢印G3 〜G5 で示すように、仕切り壁34に
よってカム軸16に対して直角の方向に蛇行した後に、
連通口37を通ってガス取り出し口36の反対側、つま
りブリーザ室24の他端部側に向けて流れることにな
る。このように、蛇行したブローバイガスの流れに伴っ
てブローバイガスの中に含まれるオイルミストは分離さ
れて隔壁22の表面に付着することになり、溜まったオ
イルをクランクケース11の底部のオイルパンに戻すた
めに、ロッカカバー15の隔壁22にはオイル戻し口3
8が形成されている。
【0022】このオイル戻し口38は、図2に示すよう
に、ガス取り出し口36よりもスプロケット17の回転
方向進み側に形成されている。つまりスプロケット17
の回転に連れて形成されるオイルミストの流れの上流側
にはガス取り出し口36が形成され、下流側にはオイル
戻し口38が形成されている。オイル戻し口38が下流
側に下方のオイルパンに向いて形成されているので、オ
イル戻し口38から落下するオイルは、オイルパンに向
けて下方に流れるオイルミストの流れに乗せられること
になる。これにより、クランクケース11内から吹き上
げるようにして流れるブローバイガスの影響を受けるこ
となく、気液分離されたオイルは確実にオイルパンに向
けて案内されることになる。
【0023】図4は図2においてA−A線方向から見た
ロッカカバー15の上側に載置されたガスケット21を
ハッチングを付して示す図であり、ガスケット21のシ
ール部分は破線で示されており、このシール部分はガス
ケット21の外周部の両面にビード状に突出して形成さ
れている。図6は図2においてB−B線方向から見たブ
リーザカバー20の外周壁と仕切り壁とを示す断面図で
あり、その外周壁および仕切り壁は、図4にあっては二
点鎖線で示されている。
【0024】ブリーザカバー20は図6に示すように、
前記外周壁41と前記仕切り壁42とを有し、これらと
図2に示された天壁25とによって囲まれた内部空間が
二次側ブリーザ室26となっている。この二次側のブリ
ーザ室26を第1ブリーザ室26aと第2ブリーザ室2
6bとの2つに分割するための仕切り壁42がカム軸1
6にほぼ沿う縦方向にブリーザカバー20内に設けられ
ている。さらに、第2ブリーザ室26bにはこの中の流
れを蛇行させるために、複数の仕切り壁43〜46が設
けられている。つまり、仕切り壁44,46は仕切り壁
42から第2ブリーザ室26bに向けて突出し、仕切り
壁43,45は仕切り壁44,46とずれた位置に逆向
きに突出している。これにより、第2ブリーザ室26b
内ではブローバイガスはジグザグ状となって流れること
になる。
【0025】一次側のブリーザ室24の他端側にまで流
れたブローバイガスを二次側の第1ブリーザ室26a内
に案内するために、図4および図6に示すように、ガス
ケット21には連通孔47が形成されている。これによ
り、連通孔47から矢印G6で示すように上方に向けて
ブリーザ室26a内に流入したブローバイガスは、矢印
G7 、G8 で示すように流れることになる。ブリーザ室
26a内に流入したブローバイガスを再びロッカカバー
15内の外周壁31と仕切り壁32との間で形成される
連通用ブリーザ室39に排出するために、ガスケット2
1には連通孔48が形成されている。
【0026】この連通孔48を介して矢印G9 で示すよ
うに、下方に向けて流れて連通用ブリーザ室39内に流
入したブローバイガスは、図5において矢印G10,G11
で示すように横方向に流れた後、図6において矢印G12
で示すように、連通用ブリーザ室39に連通させてガス
ケット21に形成された連通孔49を貫通して上方に流
れてブリーザ室26b内に流入する。
【0027】ブリーザ室26b内に流入したブローバイ
ガスは、図6において矢印G13〜G18に示すように、仕
切り壁43〜46によって案内されて蛇行しながら、ブ
リーザカバー20に接続された還流路27を介して吸気
系28に還流される。
【0028】ブリーザ室26a内をブローバイガスが流
れる際に分離されたオイルを排出するために、図4およ
び図6に示すように、ガスケット21にはオイル排出口
51が形成されている。ブリーザ室26b内をブローバ
イガスが流れる際に分離されたオイルを排出するため
に、ガスケット21にはオイル排出口52,53が形成
されている。これらのオイル排出口51〜53からロッ
カカバー15の隔壁22に落下したオイルは、ロッカカ
バー15の隔壁22の表面に落下した後に、図3および
図5に示すように、ロッカカバー15の仕切り壁32,
33に形成された排出溝55,56を通ってオイル戻し
口38に流れる。なお、図4および図6に図示されるオ
イル排出口54は、ガスケット21の上側のスペースと
ブリーザ室24と連通させ、ブリーザ室容積を増大させ
ることによって気液分離効率を高めている。
【0029】図3〜図6においては、ブローバイガスの
それぞれのブリーザ室内における蛇行した流れを黒塗り
の矢印で示し、オイルミストの流れをハッチングを付し
た矢印で示しており、これらの流れを概略的に示すと、
図7の通りである。このように、ブリーザ室は一次側の
ブリーザ室24と、これの上側のブリーザ室26との上
下二段階ないし二階層構造となっており、上側のブリー
ザ室26は相互にブローバイガスが逆方向に流れる2つ
の部分に分割されている。
【0030】したがって、図7に示すように、ガス取り
出し口36からロッカカバー15内のブリーザ室24内
に流入したブローバイガスは、この中を蛇行した後にブ
リーザ室24の上側のブリーザカバー20内に形成され
たブリーザ室26a内に流入する。この中を蛇行した後
に、ブローバイガスは再度ロッカカバー15内のブリー
ザ室39内に流入した後に、再度、ブリーザ室26b内
に流入して蛇行した後に還流路27に至ることになる。
このように、ブローバイガスはそれぞれのブリーザ室内
を急旋回を頻繁に繰り返して蛇行するように流れるの
で、ブローバイガスの中のオイルミストを確実に除去し
て気液分離率を向上させることができる。
【0031】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0032】たとえば、一次側および二次側のそれぞれ
のブリーザ室内に設けられる仕切り壁の数やサイズは図
示する場合に限定されることなく、任意の数やサイズに
設定することができる。一次側および二次側のブリーザ
室に繰り返される回数は図示する場合に限定されること
はない。図示するエンジンは単気筒であるが、複数の気
筒を有するエンジンに対しても本発明を適用することが
できる。
【0033】
【発明の効果】シリンダヘッドの外側にブリーザ室を形
成するようにしたので、クランクケースやシリンダブロ
ックを大型化することなく、ブローバイガスの中のオイ
ルミストを確実に除去することができる。動弁機構を駆
動するカム軸に固定されたスプロケットなどの従動側回
転体を覆う隔壁のうち従動側回転体に対向する部位に、
クランクケース内のブローバイガスをブリーザ室に案内
するガス取り出し口を形成するようにしたので、ブリー
ザ室内に流入するブローバイガスの中に含まれるオイル
ミストの量を低減することができる。ブリーザ室は一次
側のブリーザ室とこれの上側に設けられた二次側のブリ
ーザ室とを有しており、これらのブリーザ室を繰り返し
て蛇行してブローバイガスが流れるので、気液分離効率
を向上させることができる。分離されたオイルは隔壁に
形成されたオイル戻し口から落下し、従動側回転体に連
れて流れるオイルの流れに乗せられるので、確実にクラ
ンクケースの底部のオイルパンに戻される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブリーザ装置を有するエンジンを示す
正面図である。
【図2】図1に示されたロッカカバーの拡大断面図であ
る。
【図3】図2におけるロッカカバーをブリーザカバー側
から見た上面図である。
【図4】図2におけるA−A線に沿う方向のロッカカバ
ーにガスケットを載置した状態を示す上面図である。
【図5】図2におけるロッカカバーをブリーザカバー側
から見た上面図である。
【図6】図2におけるB−B線に沿う方向のブリーザカ
バーを示す断面図である。
【図7】ブリーザ室におけるブローバイガスの蛇行した
流れ状態を示す概念図である。
【符号の説明】
11 クランクケース 12 クランク軸 13 シリンダ 14 シリンダヘッド 15 ロッカカバー 16 カム軸 17 スプロケット 18 チェーン 20 ブリーザカバー 21 ガスケット 22 隔壁 24 ブリーザ室 25 天壁 26 ブリーザ室 36 ガス取り出し口 38 オイル戻し口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに装着されて動弁機構を
    作動させるカム軸に固定された従動側回転体を、ピスト
    ンに連結してクランクケースに回転自在に装着されたク
    ランク軸により駆動するようにしたエンジンにおける前
    記クランクケース内のブローバイガスをオイル成分を除
    去して吸気系に還流させるブリーザ装置であって、 前記シリンダヘッドに前記動弁機構とブリーザ室とを区
    画する隔壁を有するロッカカバーを設け、 前記隔壁のうち前記従動側回転体の側面に対向する部位
    に前記クランクケース内のブローバイガスを前記ブリー
    ザ室に供給するブローバイガス取り出し口を形成したこ
    とを特徴とするエンジンのブリーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンのブリーザ装置
    において、前記ロッカカバーと該ロッカカバーに取り付
    けられるブリーザカバーとを仕切るガスケットにより、
    前記隔壁と前記ガスケットとの間に一次側のブリーザ室
    を形成するとともに、前記ブリーザカバー内に二次側の
    ブリーザ室を形成し、前記ブローバイガス取り出し口か
    らのブローバイガスを前記一次側のブリーザ室と前記二
    次側のブリーザ室との間で蛇行させるようにしたことを
    特徴とするエンジンのブリーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のエンジンのブリ
    ーザ装置において、ブローバイガスから分離されたオイ
    ルを前記クランクケース内に戻すオイル戻し口を前記ロ
    ッカカバーの前記隔壁に形成し、前記オイル戻し口から
    落下するオイルを、前記従動側回転体に連れて流れるオ
    イルの流れに乗せるようにしたことを特徴とするエンジ
    ンのブリーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエンジンのブリーザ装置
    において、前記オイル戻し口を前記ブローバイガス取り
    出し口よりも前記従動側回転体の回転方向進み側に設け
    たことを特徴とするエンジンのブリーザ装置。
JP11178381A 1999-06-24 1999-06-24 エンジンのブリーザ装置 Pending JP2001012227A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106050361A (zh) * 2015-04-08 2016-10-26 铃木株式会社 内燃机的油分离结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106050361A (zh) * 2015-04-08 2016-10-26 铃木株式会社 内燃机的油分离结构

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