JP2001011847A - 載荷重増減工法 - Google Patents

載荷重増減工法

Info

Publication number
JP2001011847A
JP2001011847A JP11188150A JP18815099A JP2001011847A JP 2001011847 A JP2001011847 A JP 2001011847A JP 11188150 A JP11188150 A JP 11188150A JP 18815099 A JP18815099 A JP 18815099A JP 2001011847 A JP2001011847 A JP 2001011847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal drain
load
ground
water
embankment material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11188150A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Uchiyama
甲一 内山
Hideki Fukuoka
秀基 福岡
Yasuhisa Takahane
泰久 高羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Harbour & Urban Constru
Mitsui Harbour & Urban Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Harbour & Urban Constru
Mitsui Harbour & Urban Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Harbour & Urban Constru, Mitsui Harbour & Urban Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Harbour & Urban Constru
Priority to JP11188150A priority Critical patent/JP2001011847A/ja
Publication of JP2001011847A publication Critical patent/JP2001011847A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】沈下が発生するような軟弱な地盤を有する区域
において、地盤を沈下させる荷重の増大又は軽減を計る
と共に、残留沈下を低減し、現地盤の強度を増加させる
載荷重増減工法を提供する。 【解決手段】軟弱地盤1上に水平ドレーン2を敷設し、
該水平ドレーン2上に水平ドレーンと盛土材の透水性を
遮断する遮水シート5を敷設し、該遮水シート5上に盛
土材7を上載すると共に、水平ドレーン2内の地下水位
を制御することにより地盤を沈下させる荷重の増大及び
軽減を計る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈下が発生するよ
うな軟弱な地盤を有する区域において、地盤を沈下させ
る荷重の増大又は軽減を計ると共に、残留沈下を低減
し、現地盤の強度を増加させる載荷重増減工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や、港湾などを浚渫した際に
出土した浚渫粘土などを処分する処分場用地として、臨
海部の埋立地を利用している例が多いが、近年、埋立地
の増設や用地確保が困難になりつつある。
【0003】このため、現埋立地における処分量を増加
させるための方法(減容化対策など)や、廃棄物の減量
化について多方面で検討されている。
【0004】一方、埋立地の原地盤や埋立地盤が粘性土
や緩い砂質土の場合、盛土荷重によって沈下が生じる
が、この沈下を利用した埋立処分量の増加対策について
も種々検討が行なわれている。
【0005】ところで、埋立地に盛土する場合は、盛土
材と現地盤の透水性が連続的となるため、盛土材内に地
下水位が上昇する。また、盛土荷重による地盤の沈下に
伴い、盛土載荷面が沈下するため盛土内の地下水位がさ
らに増加する。このようなとき、盛土材は地下水による
浮力を受け、地下水位以下は湿潤単位体積重量γt では
なく、水中単位体積重量γt ’が地盤を沈下させる荷重
として作用する。
【0006】一般に、盛土材の水中単位体積重量は、湿
潤単位体積重量の1/4〜1/2程度であり、砂質土よ
りも粘性土の方がその荷重比γt ’/γt の減少傾向が
大きい。浮力によってかなりの荷重差が生ずることが考
えられる。
【0007】特に、飽和した盛土材の場合は、地表面付
近まで地下水位が上昇することが多く、ほとんどの盛土
材に浮力が作用することとなる。このため、盛土材に地
下水位が作用しない場合に比べて地盤を沈下させる荷重
は非常に小さくなる。
【0008】通常、沈下する地盤において盛土した場
合、現地盤と盛土内の地下水位と沈下の進行により地盤
を沈下させる荷重が減少する傾向にあり、沈下量は徐々
に収束する傾向になるといえる。
【0009】したがって、沈下を利用して埋立処分量を
増加させる場合は、沈下量を増加させるために地下水位
による盛土材への浮力の影響軽減と盛土材そのものの有
効重量の増大が重要な課題であると考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の目
的は、沈下が発生するような軟弱な地盤を有する区域に
おいて、地盤を沈下させる荷重の増大又は軽減を計ると
共に、残留沈下を低減し、現地盤の強度を増加させる載
荷重増減工法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、軟弱地盤上に盛土材を上
載するに際し、軟弱地盤上に水平ドレーンを敷設し、該
水平ドレーン上に水平ドレーンと盛土材の透水性を遮断
する遮水シートを敷設し、該遮水シート上に盛土材を上
載すると共に、水平ドレーン内の地下水位を制御するこ
とにより、地盤を沈下させる荷重の増大及び軽減を計る
ことを特徴としている。
【0012】上記のように、遮水シートによって水平ド
レーンと盛土材の透水性を遮断すると共に、水平ドレー
ン内の地下水位を制御して遮水シートの下面に作用する
浮力を小さくすることにより、地盤を沈下させる荷重を
増大させることが可能になる。また、残留沈下が低減
し、現地盤の強度増加も期待できる。
【0013】ここで、軟弱地盤とは、軟らかい粘性土地
盤や緩い砂質地盤など、沈下する地盤をいう。また、盛
土材とは、一般的な土だけでなく、沈下させる荷重とな
りうる物をいう。
【0014】一方、遮水シートとしては、ゴム系シー
ト、軟質塩化ビニルシート、アスファルト系シート、ベ
ンナント系シート、基布入り塩ビ系シートなどが好まし
い。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、軟弱地盤
上に盛土材を上載するに際し、軟弱地盤上に水平ドレー
ンを敷設し、該水平ドレーン上に水平ドレーンと盛土材
の透水性を遮断する遮水シートを敷設し、該遮水シート
上に盛土材を上載すると共に、水平ドレーン内の地下水
位を制御すると共に遮水シートの気密性を利用して水平
ドレーン内を減圧し、水平ドレーン内と外気との圧力差
を生じさせることにより、地盤を沈下させる荷重の増大
及び軽減を計ることを特徴としている。
【0016】上記のように、遮水シートによって水平ド
レーンと盛土材の透水性を遮断すると共に、遮水シート
の気密性を利用して水平ドレーン内を減圧し、水平ドレ
ーン内と外気との圧力差を生じさせることにより、地盤
を沈下させる荷重を増大させることが可能になる。ま
た、水平ドレーン内と外気との圧力差を利用することか
ら除荷が可能になるため、プレロードによる残留沈下低
減効果と、現地盤の強度増加効果がさらに期待できる。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、軟弱地盤
上に盛土材を上載するに際し、軟弱地盤上に水平ドレー
ンを敷設し、該水平ドレーン上に堰堤によって囲まれた
凹地を形成し、該凹地を含む堰堤全体に水平ドレーンと
盛土材の透水性を遮断する遮水シートを敷設し、前記凹
地に盛土材及び液体を上載すると共に、水平ドレーン内
の地下水位を制御すると共に遮水シートの気密性を利用
して水平ドレーン内を減圧し、水平ドレーン内と外気と
の圧力差を生じさせることにより、地盤を沈下させる荷
重の増大及び軽減を計ることを特徴としている。
【0018】上記のように、遮水シートによって水平ド
レーンと盛土材の透水性を遮断すると共に、遮水シート
の気密性を利用して水平ドレーン内を減圧し、水平ドレ
ーン内と外気との圧力差を生じさせ、更に、盛土材の荷
重に加え、液体荷重を利用することにより、地盤を沈下
させる荷重をさらに増大させることが可能になる。ま
た、水平ドレーン内と外気との圧力差、及び液体荷重を
利用することから除荷が可能になるため、プレロードに
よる残留沈下低減効果と、現地盤の強度増加効果がさら
に期待できる。
【0019】また、請求項4に記載の発明は、軟弱地盤
上に盛土材を上載するに際し、軟弱地盤上に水平ドレー
ンを敷設し、該水平ドレーン上に堰堤によって囲まれた
凹地を形成し、該凹地を含む堰堤全体に水平ドレーンと
盛土材の透水性を遮断する遮水シートを敷設し、前記凹
地に盛土材及び液体を上載すると共に水平ドレーン内の
地下水位を制御すると共に、遮水シートの気密性を利用
して水平ドレーン内を減圧し、水平ドレーン内と外気と
の圧力差を利用すると共に、現地盤下の圧密層と接して
いる滞水層内の地下水位を低下させることにより、地盤
を沈下させる荷重の増大及び軽減を計ることを特徴とし
ている。
【0020】このように、遮水シートによって水平ドレ
ーンと盛土材の透水性を遮断すると共に、遮水シートの
気密性を利用して水平ドレーン内を減圧し、水平ドレー
ン内と外気との圧力差を生じさせると共に、盛土材の荷
重に加え、液体荷重を利用し、更に、現地盤下の圧密層
と接している滞水層内の地下水位を低下させることによ
り、地盤を沈下させる荷重をより一層増大させることが
可能になる。また、水平ドレーン内と外気との圧力差、
液体荷重、及び地下水位低下を利用することから除荷が
可能になるため、プレロードによる残留沈下低減効果
と、現地盤の強度増加効果がより一層期待できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態
は、軟弱地盤上の埋立地における事例について説明す
る。
【0022】図1に示すように、この実施形態は、既往
の埋立地盤1(埋立地盤1は沖積粘性土層Ac及び埋立
粘土Bcにより構成されている)の上に水平ドレーンの
役目を担うサンドマット2を一定の厚さに敷設し、その
サンドマット2の上に仮堰堤3によって囲まれた凹地4
を形成したのち、凹地4に遮水シート5を敷設して盛土
部6とし、この盛土部6内に浚渫粘土7を上載してい
る。
【0023】このように、遮水シート5により埋立地盤
1と浚渫粘土7の透水性を遮断すると共に、サンドマッ
ト2内の水を排除することによってサンドマット2内の
地下水位を低下させ、遮水シート5の下面に作用する浮
力を小さくすることにより、載荷盛土の荷重が大きくな
り、埋立地盤の沈下量を増加させることができる。
【0024】例えば、遮水シートなしで粘性土(主に浚
渫粘土など)を盛土した場合、透水性が連続的になるた
め、盛土材の地表面付近まで地下水位が上がり、水中単
位体積重量γt ’による圧密荷重になる。
【0025】一方、この例のように、遮水シートを敷設
後、遮水シート下方のサンドマット内の地下水位が遮水
シートの下面より低い場合は、盛土材の湿潤重量γt
は飽和重量γsat を圧密荷重として利用できる。
【0026】すなわち、浚渫粘土の湿潤単位体積重量γ
t が1.50tf/m3 のとき、遮水シートを設置しな
い場合の浚渫粘土の圧密荷重をΔp1 、遮水シートを設
置した場合の浚渫粘土の圧密荷重をΔp2 (ただし、遮
水シート下方のサンドマット内の地下水位が遮水シート
面より低い場合)、盛土材の高さをHとすると、圧縮荷
重比Δp2 /Δp1 は、 Δp2 /Δp1 =γt H/γt ’H=γt /γt ’=1.5/0.5 =3.0 となる。
【0027】したがって、遮水シートを設置した場合の
圧密荷重Δp2 は、遮水シートを設置しない場合の圧密
荷重Δp1 の3倍になる。
【0028】例えば、圧密荷重として5tf/m2 確保
するために、同じ浚渫粘土を盛土材として使用したと
き、通常の場合、10m程度の盛土厚が必要になるが、
遮水シートの適用により3m余りの盛土厚で上記の圧密
荷重を十分確保できることになる。
【0029】この実施形態の場合、埋立地盤の圧密対象
土層内の圧力分布は、図2に示すようになる。図2中、
ハッチングは、本工法による増加荷重分を示してい
る。尚、図1中、符号Sは沈下量を示している。 (2) 図3に示すように、第2の実施形態は、既往の
埋立地盤1(埋立地盤1は沖積粘性土層Ac及び埋立粘
土Bcから構成されている)の上に水平ドレーンの役目
を担うサンドマット2を一定の厚さに敷設し、サンドマ
ット2の上に仮堰堤3によって囲まれた凹地4を形成し
たのち、この凹地4を含む仮堰堤3全体に遮水シート5
を敷設して盛土部6とし、この盛土部6内に浚渫粘土7
を上載している。
【0030】一方、この第2の実施形態は、遮水シート
5の気密性を利用してサンドマット2内を減圧するた
め、真空ポンプ9を利用している。この真空ポンプ9
は、サンドマット2内に埋設した埋設管10と接続管1
1を介して連通している。また、遮水シート5の周辺部
は、気密性を高めるために、埋立粘土Bcに埋設され、
ドレン8は、粘性土層の圧密時間を短くし、真空ポンプ
の運転時間を短縮するために、埋立地盤1からサンドマ
ット2にわたって垂直に埋設されている。
【0031】この第2の実施形態は、遮水シート5によ
って埋立地盤1と浚渫粘土7の透水性を遮断すると共
に、遮水シートの気密性を利用してサンドマット2内を
減圧し、サンドマット2内と外気との圧力差を生じさせ
ることにより、地盤を沈下させる荷重の増大を計ってい
る。
【0032】従って、載荷盛土などの荷重が大きくな
り、埋立地盤の沈下量を増加させることが可能になると
共に、遮水シートの気密性を利用してサンドマット内を
減圧し、サンドマット内をと外気との圧力差を生じさせ
ていることから除荷が容易となり、プレロードによる残
留沈下軽減効果と、現地盤の強度増加効果がさらに期待
できる。
【0033】この第2の実施形態の場合、埋立地盤の圧
密対象土層内の圧力分布は、図4に示すようになる。図
4中、ハッチングは遮水シート使いによる増加荷重分
を示し、ハッチングはサンドマット内外の圧力差を利
用した増加荷重分を示している。
【0034】(3) 図5に示すように、第3の実施形
態は、既往の埋立地盤1(埋立地盤1は沖積粘性土層A
c及び埋立粘土Bcから構成されている)の上に水平ド
レーンの役目を担うサンドマット2を一定の厚さに敷設
し、このサンドマット2の上に仮堰堤3によって囲まれ
た凹地4を形成したのち、凹地4を含む仮堰堤3全体に
遮水シート5を敷設して盛土部6とし、この盛土部6に
浚渫粘土7及び地下水や海水などの水Wを上載してい
る。
【0035】一方、この第3の実施形態は、遮水シート
5の気密性を利用してサンドマット2内を減圧するた
め、真空ポンプ9を利用している。この真空ポンプ9
は、サンドマット2内に埋設した埋設管10と接続管1
1を介して連通している。また、遮水シート5の周辺部
は、気密性を高めるために、埋立粘土Bcに埋設され、
ドレン8は、粘性土層の圧密時間を短くし、真空ポンプ
の運転時間を短縮するために、埋立地盤1からサンドマ
ット2にわたって垂直に埋設されている。
【0036】この第3の実施形態は、遮水シート5によ
って埋立地盤1と浚渫粘土7の透水性を遮断すると共
に、遮水シートの気密性を利用してサンドマット2内を
減圧し、サンドマット2内と外気との圧力差を利用して
荷重の増大を計っている。
【0037】従って、載荷盛土や上載水などの荷重が大
きくなり、埋立地盤の沈下量をより一層増加させること
が可能になると共に、遮水シートの気密性を利用して水
平ドレーン内と外気との圧力差を生じさせていることか
ら除荷が容易となり、プレロードによる残留沈下軽減効
果と、現地盤の強度増加効果がさらに期待できる。
【0038】更に、仮堰堤3の周囲にディープウェルに
よる地下水位低下による埋立護岸12の沈下を防止する
ことと、揚水設備を軽減するために、滞水層Asの遮水
壁13を巡らすと共に、その内側に複数本のディープウ
ェル14を設けて沖積砂層Asの地下水を汲み上げてい
る。これにより、上記利点に加えて、さらに滞水層As
の地下水位の低下により、圧密荷重のさらなる増大を計
っている。
【0039】因に、この第3の実施形態の場合、埋立地
盤の圧密対象土層内の圧力分布は、図6に示すようにな
る。図6中、ハッチングは遮水シート使いによる増加
荷重分、ハッチングはサンドマット内外の圧力差を利
用した増加荷重分、ハッチングは水荷重を利用した増
加荷重分を示している。ハッチングは地下水位低下に
よる増加荷重分(有効応力)を示している。
【0040】以上の説明では、軟弱地盤上の埋立地にお
ける事例について説明したが、本工法は、これに限ら
ず、例えば、軟らかい粘性土地盤や緩い砂質地盤など、
沈下する地盤に広く適用することができる。
【0041】
【発明の効果】上記のように、請求項1に記載の発明に
よれば、遮水シートによって水平ドレーンと盛土材の透
水性を遮断すること、及び水平ドレーン内の地下水位を
制御して遮水シートの下面に作用する浮力を小さくする
ことにより、載荷盛土の荷重を増大させることが可能に
なる。また、残留沈下が低減し、現地盤の強度増加も期
待できる。
【0042】また、請求項2に記載の発明よれば、遮水
シートによって水平ドレーンと盛土材の透水性を遮断す
ること、及び遮水シートの気密性を利用して水平ドレー
ン内を減圧し、水平ドレーン内と外気との圧力差を発生
させることにより、載荷盛土の荷重がさらに増大し、埋
立地盤の沈下量を増加させることが可能になる。また、
水平ドレーン内と外気との圧力差を利用することから除
荷が可能になるため、プレロードによる残留沈下低減効
果と、現地盤の強度増加効果がさらに期待できる。
【0043】また、請求項3に記載の発明によれば、遮
水シートによって水平ドレーンと盛土材の透水性を遮断
すること、遮水シートの気密性を利用して水平ドレーン
内を減圧し、水平ドレーン内と外気との圧力差を発生さ
せること、及び盛土材の荷重に加え、液体荷重を利用し
て荷重の増大を計ることにより、埋立地盤に作用する荷
重がさらに増大し、埋立地盤の沈下量をさらに増加させ
ることが可能になる。また、水平ドレーン内と外気との
圧力差、及び液体荷重を利用することから除荷が可能に
なるため、プレロードによる残留沈下低減効果と、現地
盤の強度増加効果がさらに期待できる。
【0044】また、請求項4に記載の発明によれば、遮
水シートによって水平ドレーンと盛土材の透水性を遮断
すること、遮水シートの気密性を利用して水平ドレーン
内を減圧すること、盛土材の荷重及び液体荷重を利用す
ること、現地盤下の圧密層と接している滞水層内の地下
水位を低下させて荷重の増大を計ることにより、埋立地
盤に作用する荷重をより一層増大させることが可能にな
り、埋立地盤の沈下量をさらに増加させることが可能に
なる。また、遮水シートの気密性を利用して水平ドレー
ン内を減圧すること、盛土材の荷重及び液体荷重を利用
することことから除荷が可能になるため、プレロードに
よる残留沈下低減効果と、現地盤の強度増加効果がより
一層期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る載荷重増減工法の一つを示す説明
図である。
【図2】同工法による埋立地盤の圧密対象土層内の圧力
分布図である。
【図3】本発明に係る載荷重増減工法の他の一つを示す
説明図である。
【図4】同工法による埋立地盤の圧密対象土層内の圧力
分布図である。
【図5】本発明に係る載荷重増減工法の更に他の一つを
示す説明図である。
【図6】同工法による埋立地盤の圧密対象土層内の圧力
分布図である。
【符号の説明】
1 軟弱地盤 2 水平ドレーン 5 遮水シート 7 盛土材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高羽 泰久 東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号 三井不動産建設株式会社内 Fターム(参考) 2D043 CA07 CA09 DA01 DA10 EB02 EB04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟弱地盤上に盛土材を上載するに際し、
    軟弱地盤上に水平ドレーンを敷設し、該水平ドレーン上
    に水平ドレーンと盛土材の透水性を遮断する遮水シート
    を敷設し、該遮水シート上に盛土材を上載すると共に、
    水平ドレーン内の地下水位を制御することにより、地盤
    を沈下させる荷重の増大及び軽減を計ることを特徴とす
    る載荷重増減工法。
  2. 【請求項2】 軟弱地盤上に盛土材を上載するに際し、
    軟弱地盤上に水平ドレーンを敷設し、該水平ドレーン上
    に水平ドレーンと盛土材の透水性を遮断する遮水シート
    を敷設し、該遮水シート上に盛土材を上載すると共に、
    水平ドレーン内の地下水位を制御すると共に遮水シート
    の気密性を利用して水平ドレーン内を減圧し、水平ドレ
    ーン内と外気との圧力差を生じさせることにより、地盤
    を沈下させる荷重の増大及び軽減を計ることを特徴とす
    る載荷重増減工法。
  3. 【請求項3】 軟弱地盤上に盛土材を上載するに際し、
    軟弱地盤上に水平ドレーンを敷設し、該水平ドレーン上
    に堰堤によって囲まれた凹地を形成し、該凹地を含む堰
    堤全体に水平ドレーンと盛土材の透水性を遮断する遮水
    シートを敷設し、前記凹地に盛土材及び液体を上載する
    と共に、水平ドレーン内の地下水位を制御すると共に遮
    水シートの気密性を利用して水平ドレーン内を減圧し、
    水平ドレーン内と外気との圧力差を生じさせることによ
    り、地盤を沈下させる荷重の増大及び軽減を計ることを
    特徴とする載荷重増減工法。
  4. 【請求項4】 軟弱地盤上に盛土材を上載するに際し、
    軟弱地盤上に水平ドレーンを敷設し、該水平ドレーン上
    に堰堤によって囲まれた凹地を形成し、該凹地を含む堰
    堤全体に水平ドレーンと盛土材の透水性を遮断する遮水
    シートを敷設し、前記凹地に盛土材及び液体を上載する
    と共に水平ドレーン内の地下水位を制御すると共に、遮
    水シートの気密性を利用して水平ドレーン内を減圧し、
    水平ドレーン内と外気との圧力差を利用すると共に、現
    地盤下の圧密層と接している滞水層内の地下水位を低下
    させることにより、地盤を沈下させる荷重の増大及び軽
    減を計ることを特徴とする載荷重増減工法。
JP11188150A 1999-07-01 1999-07-01 載荷重増減工法 Pending JP2001011847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11188150A JP2001011847A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 載荷重増減工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11188150A JP2001011847A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 載荷重増減工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001011847A true JP2001011847A (ja) 2001-01-16

Family

ID=16218632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11188150A Pending JP2001011847A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 載荷重増減工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001011847A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040022673A (ko) * 2002-09-09 2004-03-16 임준호 물하중을 이용한 연약지반의 압밀 탈수촉진공법 및배수드레인
KR100463314B1 (ko) * 2002-07-12 2004-12-29 김윤상 물을 재하 하중으로 이용한 대규모 부지의 연약지반개량공법
KR100482975B1 (ko) * 2002-10-14 2005-04-15 주식회사 아키덤엔지니어링건축사사무소 물을 이용한 선행재하공법
KR100853495B1 (ko) 2007-01-23 2008-08-22 정태진 물을 이용한 연약지반 개량 공법
JP2009046918A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Penta Ocean Construction Co Ltd 真空圧密による軟弱地盤改良工法
CN107059837A (zh) * 2016-12-29 2017-08-18 上海建工二建集团有限公司 一种混凝土配重块堆载结构及其施工方法
CN107761700A (zh) * 2017-10-10 2018-03-06 武汉大学 软土地基的压载方法
CN108104103A (zh) * 2017-12-27 2018-06-01 河海大学 一种气囊式排水体及其施工方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463314B1 (ko) * 2002-07-12 2004-12-29 김윤상 물을 재하 하중으로 이용한 대규모 부지의 연약지반개량공법
KR20040022673A (ko) * 2002-09-09 2004-03-16 임준호 물하중을 이용한 연약지반의 압밀 탈수촉진공법 및배수드레인
KR100482975B1 (ko) * 2002-10-14 2005-04-15 주식회사 아키덤엔지니어링건축사사무소 물을 이용한 선행재하공법
KR100853495B1 (ko) 2007-01-23 2008-08-22 정태진 물을 이용한 연약지반 개량 공법
JP2009046918A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Penta Ocean Construction Co Ltd 真空圧密による軟弱地盤改良工法
CN107059837A (zh) * 2016-12-29 2017-08-18 上海建工二建集团有限公司 一种混凝土配重块堆载结构及其施工方法
CN107761700A (zh) * 2017-10-10 2018-03-06 武汉大学 软土地基的压载方法
CN108104103A (zh) * 2017-12-27 2018-06-01 河海大学 一种气囊式排水体及其施工方法
CN108104103B (zh) * 2017-12-27 2019-10-25 河海大学 一种气囊式排水体及其施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3467266B1 (ja) 地震による地盤液状化防止工法およびこの工法に用いる施設
Zhou et al. Engineering issues on karst
Zhou et al. Management and mitigation of sinkholes on karst lands: an overview of practical applications
Lee et al. Layered clay-sand scheme of land reclamation
JP2006204965A (ja) 遮水層の構築工法
WO2007129693A1 (ja) 地盤の改良工法
JP2001011847A (ja) 載荷重増減工法
Wong Methods of resisting hydrostatic uplift in substructures
JP2007303270A (ja) 地盤の改良工法
JP2006336434A (ja) 構造物の浮上沈下防止工法
CN113266028A (zh) 一种海域滩涂地段公路抛石围堰防渗体系施工方法
CN113494074B (zh) 一种具备液化土持力层地区的建筑地基处理方法
KR20160142009A (ko) 지하 대수층 내 하부 지층의 지하수위 조정을 이용한 지반압밀 발생 및 압밀침하량 조정공법
JP4315620B2 (ja) 管理型廃棄物埋立護岸の遮水処理方法
JP2004211533A (ja) 埋立用護岸及びその構築方法
JP2001123438A (ja) 空気溶存水又は圧縮空気を地中に注入することによる都市内等地盤の地震時液状化防止工法及び、この工法に用いる装置およびその施工法
KR100429370B1 (ko) 토목섬유를 이용한 호안 제체 축조를 위한 수중과 지상단위 재하재 및 이를 이용한 축조방법
KR200316779Y1 (ko) 해안의 연약지반에 준설토와 모래를 이용하여 지지력이강화된 매립지
CN212611762U (zh) 沿海平原地区市政道路路基防水隔离保护结构
JPH03281818A (ja) 粘性土地盤の土質改良工法
CN218405501U (zh) 一种吹填纳泥区的挡土子埝结构
JPH0598627A (ja) 軟弱地盤の改良方法
Cai et al. Application of a new vacuum preloading method for tideland reclamation in Wenzhou, China
KR100579701B1 (ko) 해안의 연약지반에 준설토와 모래를 이용하여 지지력이강화된 매립지 및 이의 조성방법
Moody Investigation of Dredge Material Dewatering Through Hydraulic and Ground Improvement Methods

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031007