JP2001009052A - トンネル用消火栓装置 - Google Patents

トンネル用消火栓装置

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JP2001009052A
JP2001009052A JP11184960A JP18496099A JP2001009052A JP 2001009052 A JP2001009052 A JP 2001009052A JP 11184960 A JP11184960 A JP 11184960A JP 18496099 A JP18496099 A JP 18496099A JP 2001009052 A JP2001009052 A JP 2001009052A
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fire hydrant
door
tunnel
hose
hydrant device
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Teruo Iwata
照夫 岩田
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Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置本体のトンネル壁面への埋設設置を不要に
して土木工事を含むトンネル全体の費用削減を図る。 【解決手段】トンネル内の監視員通路3の上方であっ
て、建築限界13の外側で且つ監視員通路3の歩行空間
3aの上側となる壁面の位置に、消火栓装置6を斜設す
る。消火栓装置6は、壁面に斜設された本体7と、ノズ
ル付ホース10を巻いたホースリール9を内側に備えた
扉8を開閉自在に設け、起動操作箱12の操作で、扉8
を開きノズル11を下ろし消火する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車専用道路等
のトンネルに設置されるトンネル用消火栓装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車専用道路のトンネルには、
トンネル内で発生する火災事故から人身及び車両を守る
ため、図14のような非常用設備が設置されている。図
14の非常用設備としては、火災の監視と通報のため火
災検知器100や非常電話101が設けられ、火災消火
のために消火栓装置102や水噴霧ヘッド103等が設
けられる。またトンネルの上部側壁に沿って一定間隔で
照明器具110が設置されている。
【0003】図15は、図14の消火栓装置102の設
置状態の断面図である。トンネルは路面104に対し蒲
鉾状にコンクリート枠体105を構築し、一方のトンネ
ル側面に沿って監視員通路106を設ける。消火栓装置
102は、薄型のボックス形状を備え、監視員通路10
6から操作可能なコンクリート枠体105の壁面に窪み
形成した収納部107に埋め込み設置されている。
【0004】監視員通路106の下部のダクト内には給
水管108が設置され、給水管108から分岐した配管
109を消火栓装置102の背後の隙間に立ち上げて接
続している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトンネル用消火栓装置にあっては、消火栓装
置102を埋め込み設置するための収納部107の奥行
きLとして、消火栓装置102の奥行きL1に加え、配
管108を背後から配管接続するに必要な隙間L2を必
要とし、この隙間L2は少なくとも120mm程度必要
である。その結果、収納部105の奥行きLは例えばL
=450mm程度必要となる。
【0006】このように消火栓装置102の収納部10
7をコンクリート枠体105に形成した場合には、収納
部107を張り出した分、トンネルの掘削断面積が増加
し、またコンクリートの打ち込み量も増加し、トンネル
土木工事に占めるコストがかなりなものになっている。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされてもので、トンネル壁面の埋め込み設置を不要
にして土木工事を含むトンネル全体の費用削減を図るよ
うにしたトンネル用消火栓装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、次のように構成する。まず本発明は、ノズル
付きホースをホースリールに巻き回して収納し、使用時
に扉を開放してホースリールからノズル付きホースを引
き出して放水するトンネル用消火栓装置を対象とする。
【0009】このようなトンネル用消火栓装置として本
発明は、トンネル内の監視員通路または監査路の上方で
あって、建築限界の外側で且つ監視員通路または監査路
上の歩行空間の上側となる壁面の位置に、下向きに開閉
自在な扉を備えホースリールを収納した装置本体を斜設
したことを特徴とする。
【0010】このように本発明のトンネル用消火栓装置
は、トンネル壁面の上方のコーナ部分の壁面位置、即
ち、トンネル内の監視員通路または監査路の上方であっ
て、建築限界の外側で且つ監視員通路または監査路上の
歩行空間の上側となる壁面の位置に扉付き装置本体を斜
設したことで、装置本体を埋め込み設置する収納部をト
ンネル壁面に窪み形成する必要がなく、その分、トンネ
ル掘削面積とコンクリート打ち込み量が減少し、トンネ
ル全体の費用をかなり削減することができる。
【0011】またトンネル用消火栓装置の消火栓起動操
作箱を、監視員通路または監査路から操作可能な位置に
配置する。また装置本体の設置位置としては、トンネル
壁面に設置された照明器具の設置位置とほぼ同じ高さ位
置に、装置本体を設置することが望ましい。
【0012】本発明のトンネル用消火栓装置は、装置本
体に対し下向きに開閉自在な扉の内側にホースリールを
配置し、消火栓起動操作箱の操作に伴うワイヤの索動で
扉のラッチを解除し、斜設された本体に対し自重で扉を
下向きに開いた位置に開放してホースリールを下側に露
出させ、同時にホース先端に装着しているノズルに結び
付けた引き紐の先端の握り玉を落下させる。
【0013】このため消火栓装置の本体の扉開放で落下
してきた握り玉のついた紐を引くことで、ノズル付きホ
ースをホースリールから引き下ろし、消火栓起動操作箱
の中の放水起動スイッチを操作することでポンプ起動と
消火栓弁の開放を行ってノズルから放水しながら火災車
両の消火に向かうことができる。尚、ポンプ起動は、装
置本体の扉開放を検出条件として行われる。
【0014】また扉開放とリールからの出し入れを電動
とするため、装置本体に対し下向きに開閉自在な扉の内
側にホースリールを配置し、消火栓起動操作箱の操作に
よるモータ駆動で、斜設された本体に対しモータの駆動
で扉を下向きに開いた位置に開放し、ホース先端に装着
しているノズルを下降させる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のトンネル用消火
栓装置を備えたトンネル断面の説明図である。図1にお
いて、トンネル内の路面に対しては蒲鉾型にコンクリー
ト枠体2が構築され、路面1の左側の路肩に沿って監視
員通路3が構築されている。監視員通路3の内部はダク
ト4となっており、消火栓装置に加圧消火用水を供給す
るための給水管5が設置されている。
【0016】監視員通路3の上部は、破線で示すように
歩行空間3aが確保されている。また路面1上には破線
のように建築限界13が設定されており、この建築限界
13の外側に照明器具や本発明の消火栓装置を含む地上
設備が設置される。
【0017】図2は、道路規格で決められている建築限
界の考え方の説明図である。即ち、建築限界13は、路
面1上に高さ4500mmを下限とし、ここに200m
mの幅をもって路面と平行に設定され、上部コーナ部分
あっては、コーナを斜めに切り欠くようにしている。ま
た監視員通路上の歩行空間3aにあっても、例えば幅7
50mm、高さ2000mmが設定される。
【0018】再び図1を参照するに、トンネル内に設定
される建築限界13に対し本発明の消火栓装置6は、建
築限界13の外側で且つ監視員通路3上の歩行空間3a
の上側となる壁面の位置に斜設される。
【0019】このようにトンネル内の上部壁面に斜設さ
れた本発明の消火栓装置6に対しては、ダクト4の給水
管5より分岐された給水管14が壁面に沿って立ち上げ
られ、消火栓装置6の背後から配管接続している。また
消火栓装置6の下部に位置する監視員通路3における路
面1側の壁面位置に消火栓装置6の起動操作箱12を設
置している。
【0020】この起動操作箱12と上部壁面に消火栓装
置6との間には電線管15が設けられ、電線管15の内
部に扉開放作動のラッチ解除に使用するワイヤと信号線
を通している。
【0021】消火栓装置6は壁面側に固定される本体7
と、本体7の前面の開口部に対し、上部を軸として振り
子状に開閉自在な扉8が設けられる。この扉8の内側に
はホースリール9が収納されており、通常監視状態にあ
っては扉8は本体7に閉じている。
【0022】起動操作箱12で起動操作を行うと、扉8
のラッチが解除されて図示のように下側に開いてホース
リール9を露出し、後の説明で明らかにするように、ホ
ース10の先端のノズル11に紐で結び付けている握り
玉を落下させ、この握り玉を引き下げることで、図示の
ようにノズル11の付いたホース10をホースリール9
から引き出し、起動操作箱12の消火栓弁開放スイッチ
を操作することで、ノズル11から放水しながら火災車
両の消火に向かうことができる。 図3は、図1の壁面
に設置した本発明の消火栓装置を取り出しており、図3
(A)が側面から見た内部構造、図3(B)が扉を一部
破断して内部を正面から見た構造である。
【0023】図3(A)において、本体7の背後からは
配水管21が引き込まれ、消火栓弁22、調圧弁23を
介して扉8側のスイベルジョイント16に接続してい
る。このスイベルジョイント16からは下方に首振り配
管18が装着されており、首振り配管18の内側先端
に、スイベルジョイント19によってホースリール9の
ドラム17を回転自在に連結している。スイベルジョイ
ント16は、図3(B)のように、左側を軸承部33で
回転自在に支持している。
【0024】ホースリール9には樹脂引き保形ホース等
を用いたホース10が巻かれ、ホース9の付け根はスイ
ベルジョイント19に続く2次側配管に連結される。ホ
ース10の先端にはノズル11が装着されている。ここ
で、首振り配管18のホースリール9側のコーナ部分に
は安全弁24が装着されている。
【0025】ノズル11には引き紐25が結び付けられ
ており、引き紐25は先端に握り玉26を取り付けてお
り、引き紐25をまとめた状態で握り玉26と共にホル
ダ27に乗せている。
【0026】扉8の下部の本体7側には、ラッチ装置2
8が取り付けられている。このラッチ装置28には、扉
8の内側に設けたラッチ金具32が係合して扉8をラッ
チさせている。ラッチ装置28に対しては電線管15を
通した図1の起動操作箱12からのワイヤ30が連結さ
れている。
【0027】ワイヤ30は起動操作箱12の操作レバー
の開放で引っ張られ、ラッチ装置28が作動してラッチ
金具32のラッチを解除する。また電線管15からは信
号線31が引き出され電動弁として機能する消火栓弁2
2に接続され、図1に示した起動操作箱12による消火
栓弁開放のオン/オフ操作で消火栓弁22を開放/閉鎖
ができる。
【0028】また上部扉8の内側のスイベルジョイント
16の近傍には、扉開確認用スイッチ34が設けられて
おり、例えばリミットスイッチが利用され、扉8の開放
を検出し、ポンプ制御盤にポンプ起動のための確認信号
を出力する。
【0029】図4は図3の本発明による消火栓装置のト
ンネル壁面に対する設置状態である。
【0030】図4において、消火栓装置6はトンネル壁
面に取付アングル35,36により固定されており、そ
の配置位置は建築限界13の外側となる。この消火栓装
置6の設置位置としては、具体的には例えば図14のト
ンネル内に設けている照明装置110の設置位置とほぼ
同じ高さ位置が望ましい。
【0031】照明装置110の高さ位置に設ける本発明
の消火栓装置6は、照明装置100の間に設けてもよい
し、照明装置100の位置に本発明の消火栓装置6を並
べて設けるようにしてもよい。
【0032】消火栓装置6を照明装置100の設置位置
とほぼ同じ高さ位置に設置することで、清掃車による清
掃を一度に行うことができ、清掃時間を短縮することが
できる。
【0033】再び図4を参照するに、トンネル壁面に斜
めに取り付けられた本発明の消火栓装置6は、通常監視
状態にあっては扉8をラッチ装置28によりラッチして
閉鎖状態に保持している。このとき扉8は、スイベルジ
ョイント16を回転中心として左回りに回転モーメント
が扉内側のホースリール9の重量により加わっている。
このため、ラッチ装置28により扉8のラッチを解除す
ると扉8は自重で下向きに開放することになる。
【0034】図5は、図4の消火栓装置6の操作に使用
される起動操作箱12の実施形態であり、図5(A)が
正面図、図5(B)が内部構造を示した側面図である。
【0035】図5において、起動操作箱12は正面下部
に、下部を軸として手前に開放自在な扉を兼用した操作
レバー37を備え、その上にアクリル板に筋を入れて割
れ易くした押し破り板38を設けている。
【0036】操作レバー37の内側にはワイヤ30の先
端が連結されており、ワイヤ30はローラ54を通って
上部の電線管15に引き込まれ、図4に示した消火栓装
置6の内部のラッチ装置28に連結されている。このた
め、上部の押し破り板38を破って操作レバー37を3
7aのように手前に引くと、この操作レバー37aの動
きによってワイヤ30が引っ張られ、図4に示した消火
栓装置6のラッチ装置28のラッチ解除を行うことがで
きる。
【0037】また押し破り板38の後ろには消火栓弁開
放スイッチ40が配置され、オン操作することで図3の
消火栓弁22をモータ駆動で開放する。更に操作レバー
37の内側にはポンプ起動スイッチ39が設けられる。
ポンプ起動スイッチ39は例えばリミットスイッチを使
用しており、リミットスイッチの切片は操作レバー37
を37aの位置に開くと、ワイヤ30がリミットスイッ
チの操作片に当たってポンプ起動スイッチ39のスイッ
チオンが行われる。尚、ポンプ起動スイッチ39は、操
作レバー37に当接するように配置し、開放時にスイッ
チオンするようにしても良い。
【0038】ポンプ起動スイッチ39が操作レバー37
の開放に伴ってオンすると、ポンプ制御盤において、後
の説明で明らかにするように、消火栓装置の扉開放確認
を条件にポンプ起動が行われる。また操作レバー37を
開いた後に内部の消火栓弁開放スイッチ40を押すこと
で、図4の消火栓装置6に設けている消火栓弁22がモ
ータ駆動により開放作動し、調圧弁27で規定圧力に調
整した消火用水をノズル11から放水することができ
る。
【0039】図6は、図5の起動操作箱12の操作によ
り本発明の消火栓装置の扉開放を行った状態の説明図で
ある。図5において、起動操作箱12の押し破り板38
を破って操作レバー37を手前に引くと、ワイヤ30の
策動によってラッチ装置28が扉8のラッチを解除し、
扉8はスイベルジョイント16を回転中心として首振り
配管18によって扉8及びホースリール9を下向きに開
放した図示の位置に開く。
【0040】このように扉8が開放すると、ホルダ27
に乗っていた握り玉26が落下し、図1の起動操作箱1
2が設置された路面1から十分に手の届く位置に握り玉
26が落ちてくる。そこで取扱者は、握り玉26により
引き紐25を引くことで、ノズル11を先端に装着した
ホース10をホースリール9から引き出すことができ
る。
【0041】ホースリール9からホース10を引き出し
てノズル11を取扱者が持ったならば、図5の起動操作
箱12に設けている消火栓弁開放スイッチ40を操作す
ることで消火栓弁22を開き、ノズル11から消火用水
を出しながら火災車両に向かうことになる。
【0042】また扉8を開放した際に扉開確認スイッチ
34がオンして扉開確認信号をポンプ制御盤に送ってお
り、その前に図5の起動操作箱12における操作レバー
37の開放操作でポンプ起動スイッチ39もオンしてお
り、したがってポンプ制御盤は、ポンプ起動スイッチ3
9のオンと扉開確認スイッチ34のオンを条件にポンプ
を起動して加圧消火用水を供給するようになる。
【0043】図7は、図3の消火栓装置6の実施形態と
図5の起動操作箱12を用いた場合の制御系統の説明図
である。消火栓装置6には消火栓弁22と扉開確認スイ
ッチ34が設けられる。起動操作箱12にはポンプ起動
スイッチ39と消火栓弁開放スイッチ40が設けられ
る。また起動操作箱12に対しては電源線42により電
源供給が行われている。
【0044】起動操作箱12の操作レバー37を開いて
ワイヤ30を引くと、ラッチ装置28のラッチが解除さ
れ消火栓装置6の扉8が図6のように下向きに開放し、
扉開確認スイッチ34がオンする。また起動操作箱12
の操作レバー37を開いた際にポンプ起動スイッチ39
もオンしている。このため、ポンプ制御盤41はポンプ
起動スイッチ39及び扉開確認スイッチ34の2つのオ
ン信号に基づいて消火ポンプを起動し、加圧消火用水を
消火栓装置6に供給してノズルから放水させるようにな
る。
【0045】ここで起動操作箱12の操作レバー37を
開いてワイヤ30により消火栓装置6の扉を開こうとし
ても扉が開かなかった場合には、扉開確認スイッチ34
がオフなため、ポンプ制御盤41のポンプ起動は行われ
ず、扉が閉じたままで消火用水を放水してしまうような
誤動作を防止できる。
【0046】逆にポンプ起動スイッチ39が保守点検等
の際に誤動作でオンしても、消火栓装置6の扉開確認ス
イッチ34がオフであることから、同様にポンプ制御盤
41がポンプ起動する誤動作を防止できる。
【0047】図8は、図3の消火栓装置の実施形態にお
ける手動起動動作のフローチャートである。まずステッ
プS1で図5の起動操作箱12の押し破り板38を破っ
て操作レバー37を手前に開く起動操作を行うと、ステ
ップS2でラッチ装置28のラッチ解除がワイヤ策動に
より行われ、消火栓装置6の扉8が下向きに開いて握り
玉26を落下させる。また扉8が開くと扉開確認スイッ
チ34がオンし、このとき起動操作箱12のポンプ起動
スイッチ39も起動操作でオンしているためステップS
3でポンプ起動が行われる。
【0048】続いてステップS4で握り玉26を引くこ
とにより、扉8の内側に設けているホースリール9から
ホース先端のノズル11を下降させることができる。続
いてステップS5でホースリール9から引き下ろしたノ
ズル11を保持し、図5の起動操作箱12に設けている
消火栓弁開放スイッチ40をオンし、これによってノズ
ル11から放水しながら、ステップS6で消火活動を行
うことができる。
【0049】図9は、消火後の手動復旧動作のフローチ
ャートである。手動復旧のためには、まず図5の起動操
作箱12に設けている消火栓弁開放スイッチ40をオフ
し、ステップS2でモータ駆動で消火栓弁22が閉止
し、ノズル11からの放水を停止する。次にステップS
3で、監視員がハシゴ等を使用し、ホースリール9にホ
ース10を巻き込み、ノズル11をホルダに収納し、更
に握り玉26を巻き上げてホルダ27にセットし、この
状態でステップS4で消火栓装置6の扉8を閉じる。
【0050】扉8が閉鎖されると、扉開確認スイッチ3
4がオフするためポンプ起動条件が成立しなくなり、ス
テップS5でポンプ停止が行われる。もちろん、ポンプ
停止はポンプ制御盤41で行うこともできる。
【0051】図10は、本発明の消火栓装置の他の実施
形態であり、この実施形態にあっては、消火栓装置6の
扉8の開閉とホースリール9に対するホース10の出し
入れをモータ駆動で行うようにしたことを特徴とする。
【0052】図10は、消火栓装置6の扉開放時の説明
図である。消火栓装置6の本体7内には、扉開閉モータ
44が設置されており、プーリ46に巻き回したワイヤ
47を扉8の下部に連結している。扉開閉モータ44は
減速機付のモータであり、十分な減速回転数とトルクに
よりプーリ46によって、ワイヤ47の巻出し、巻取り
ができる。
【0053】また扉8の内側下部にはリール駆動モータ
45が設置されている。リール駆動モータ45も減速機
付のモータであり、出力軸にギア48を連結しており、
このギア48はリール9の端面にリング状に形成したラ
ックギアに噛み合っている。このため、リール駆動モー
タ45によるギア48の正転、逆転でホースリール9の
ホース巻出し回転及びホース巻取り回転を行うことがで
きる。
【0054】それ以外の消火栓装置6の構造は図3の実
施形態と同じである。もちろん、図3の実施形態におけ
る手動操作のための握り玉26や引き紐25は設けられ
ていない。
【0055】図11は、図10の実施形態に対応した起
動操作箱12及び消火栓装置6の制御系統の説明図であ
る。起動操作箱12は、構造的には図5に示したように
押し破り板38、操作レバー37を備え、操作レバー3
7に連結したワイヤ30により消火栓装置6のラッチ装
置28のワイヤ策動によりラッチ解除ができるようにな
っている。また図5の場合と同様、操作レバー37の開
放による動きでオンするポンプ起動スイッチ39を設け
ている。
【0056】起動操作箱12には、制御回路52が設け
られ、制御回路52に対してはポンプ起動スイッチ39
と消火栓弁開放スイッチ40に加え、新たに復旧スイッ
チ51を接続している。
【0057】消火栓装置6には、モータ駆動の消火栓弁
22及び扉開確認スイッチ34に加え、新たに扉開閉モ
ータ44とリール駆動モータ45が設けられ、消火栓弁
22、扉開閉モータ44及びリール駆動モータ45は、
起動操作箱12の制御回路52に接続されている。
【0058】起動操作箱12は、図5のように、操作レ
バー37を手前に開くことでワイヤ30の策動により消
火栓装置6のラッチ装置28のラッチを解除し、扉8を
開放可能状態とする。このとき操作レバー37の開放に
よってポンプ起動スイッチ39がオンするが、消火栓装
置6側の扉開確認スイッチ34がオフしているためポン
プ起動は行われない。
【0059】またポンプ起動スイッチ39のオンに基づ
き制御回路52が消火栓装置6の扉開閉モータ44を駆
動し、図10のようにワイヤ47を巻き出すようにプー
リ46を回転し、扉8を図示の下向きに開放した位置に
開く。扉8が開放位置に開くと、扉開確認スイッチ34
がオンする。このときポンプ起動スイッチ39は既にオ
ンしていることから、ポンプ制御盤41でポンプ起動が
行われる。
【0060】続いて、起動操作箱12の制御回路52は
リール駆動モータ45を駆動し、ノズル11を先端にし
てホース16を下ろす。ノズル11が取扱者の手の届く
所定の高さに下りるとモータ駆動を停止する。続いて取
扱者が起動操作箱12の消火栓弁開放スイッチ40をオ
ンすると、消火栓装置6の消火栓弁22がモータ駆動で
開放され、ノズルから消火用水が放出される。
【0061】放水により消火した後の復旧は、起動操作
箱12の消火栓開放スイッチ40をオフ操作してノズル
11からの放水を停止した後、復旧スイッチ51をオン
する。復旧スイッチ51をオンすると、制御回路52は
消火栓装置6のリール駆動モータ45を逆回転し、ホー
スリール9にホース10を図10のように巻き取る。
【0062】続いて制御回路52は、扉開閉モータ44
を逆回転し、ワイヤ47をプーリ46により巻き取り、
扉8を閉鎖し、ラッチ金具32をラッチ装置28に嵌着
してロック状態とする。扉8が閉じると扉開確認スイッ
チ34がオフし、ポンプ停止となる。
【0063】図12は、図10,図11の電動起動動作
のフローチャートである。ステップS1で図11の起動
操作箱12の操作レバー37の開放による起動操作を行
うと、ポンプ起動スイッチ39のオンに伴ないステップ
S2で消火栓装置6の扉開閉モータ44の駆動で扉8を
開放し、扉開確認スイッチ34のオンでポンプ起動が行
われる。
【0064】続いてステップS3でリール駆動モータ4
5の駆動でノズル11が下降する。そこでステップS4
で、ノズルを保持し消火栓開放スイッチ40をオンする
ことでノズル11から放水が開始され、ステップS5で
消火活動を行うことができる。
【0065】図13は、図10,図11の実施形態にお
ける電動復旧動作をフローチャートでまとめている。電
動復旧動作は、消火終了でステップS1で起動操作箱1
2の消火栓弁開放スイッチ40をオフすると、ステップ
S2で消火栓装置6に設けている消火栓弁22が閉鎖
し、放水が停止する。
【0066】次にステップS3で復旧スイッチ51をオ
ンすると、消火栓装置6のリール駆動モータ45がホー
スを巻き上げ、続いてステップS5で扉開閉モータ44
が駆動して扉を閉鎖し、扉開放確認スイッチ34のオフ
に伴い、ステップS6でポンプ停止が行われる。
【0067】尚、上記の実施形態は、図1のように路面
1の一方の路肩に沿って監視員通路3が構築されたトン
ネルを例にとるものであったが、車線数の少ないトンネ
ルにあっては監視員通路3が設けられず、その代わりに
路面1の路肩の監視員通路3に相当する路肩に沿った位
置に路面と同じ高さの監査路が設けられる。
【0068】このように監視員通路の代わりに監査路が
設けられているトンネルについても、本発明の消火栓装
置6は建築限界13の外側で且つ監査路上の歩行空間の
上側となるトンネル壁面の位置に斜設される。この場
合、起動操作箱12は監査路から容易に操作可能なトン
ネル壁面位置に設けられる。
【0069】また、上記の実施形態にあっては、給水管
5が監視員通路3の内部のダクト内に設置され、その位
置から分岐した給水管14を、高い位置に設けられる消
火栓装置の位置まで壁面に沿って立ち上げるようにして
いるが、配管の長さを短くするため、給水管5を消火栓
装置の上部の近い位置に設置するようにして、分岐給水
管14をわずかに壁面に沿って立ち下げるようにしても
良い。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、トンネル内の監視員通路または監査路の上方であっ
て建築限界の外側で且つ監視員通路または監査路上の歩
行空間の上側となるトンネル壁面の位置に消火栓装置を
斜設したことで、従来のトンネル側壁面に窪みを形成し
てその中に消火栓装置を設ける必要がなく、消火栓装置
を設置するための壁面窪みを設ける必要がない分、トン
ネル掘削面積とコンクリート打ち込み量が減少し、トン
ネル全体の費用をかなり低減することができる。
【0071】また取扱者の手の届かないトンネル上方の
壁面に消火栓装置が設置されていても、近くにある起動
操作箱の操作による扉の開放でホースを引き出すための
握り玉付の引き紐や電動によるホースの引き下ろしが行
われ、消火栓装置が手の届かないトンネル上方に設置さ
れていても、ノズルを引き出して迅速且つ容易に消火を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトンネル用消火栓装置の設置状態
の説明図
【図2】トンネル内の建築限界と監視員通路歩行空間の
説明図
【図3】本発明の実施形態の説明図
【図4】トンネル設置状態の説明図
【図5】本発明で使用する消火栓起動操作箱の説明図
【図6】図4において、手動起動により扉を開放して握
り玉を落下させた説明図
【図7】図3の実施形態における制御系統のブロック図
【図8】図3の実施形態の手動起動動作のフローチャー
【図9】図3の実施形態の手動復旧動作のフローチャー
【図10】電動で起動、復旧を行う本発明の他の実施形
態の説明図
【図11】図10の実施形態における制御系統のブロッ
ク図
【図12】図10の実施形態の電動起動動作のフローチ
ャート
【図13】図8の実施形態の電動復旧動作のフローチャ
ート
【図14】従来のトンネル非常用設備の説明図
【図15】従来の消火栓装置の設置状態の説明図
【符号の説明】
1:路面 2:コンクリート枠体 3:監視員通路 3a:歩行空間 4:ダクト 5,14:給水管 6:消火栓装置 7:本体 8:扉 9:ホースリール 10:ホース 11:ノズル 12:起動操作箱 13:建築限界 15:電線管 16,19:スイベルジョイント 18:首振り配管 22:消火栓弁(電動弁) 23:調圧弁 24:安全弁 25:引き紐 26:握り玉 27:ホルダ 28:ラッチ装置 30:ワイヤ 31:信号線 32:ラッチ金具 33:軸承部 34:扉開確認スイッチ 35,36:取付アングル 37:操作レバー 38:押し破り板 39:ポンプ起動スイッチ 40:消火栓弁開放スイッチ 42:電源線 44:扉開閉モータ 45:リール駆動モータ 46:プーリ 47:ワイヤ 48:ギア 51:復旧スイッチ 52:制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル付きホースをホースリールに巻き回
    して収納し、使用時に扉を開放して前記ホースリールか
    らノズル付きホースを引き出して放水するトンネル用消
    火栓装置に於いて、 トンネル内の監視員通路または監査路の上方であって、
    建築限界の外側で且つ前記監視員通路または前記監査路
    上の歩行空間の上側となる壁面の位置に、下向きに開閉
    自在な扉を備え前記ホースリールを収納した装置本体を
    斜設したことを特徴とするトンネル用消火栓装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のトンネル用消火栓装置に於
    いて、消火栓起動操作箱を、前記監視員通路または前記
    監査路から操作可能な位置に配置したことを特徴とする
    トンネル用消火栓装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のトンネル用消火栓装置に於
    いて、トンネル壁面に設置された照明器具の設置位置と
    ほぼ同じ高さ位置に、前記装置本体を設置したことを特
    徴とするトンネル用消火栓装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載のトンネル用消火栓装置に於
    いて、前記装置本体に対し下向きに開閉自在な扉の内側
    に前記ホースリールを配置し、前記消火栓起動操作箱の
    操作に伴うワイヤの索動で扉のラッチを解除し、斜設さ
    れた前記装置本体に対し自重で前記扉を垂直位置に開放
    してホースリールを下側に露出させ、同時にホース先端
    に装着しているノズルに結び付けた引き紐の先端の握り
    玉を落下させることを特徴とするトンネル用消火栓装
    置。
  5. 【請求項5】請求項2記載のトンネル用消火栓装置に於
    いて、前記装置本体に対し下向きにに開閉自在な前記扉
    の内側に前記ホースリールを配置し、前記消火栓起動操
    作箱の操作によるモータ駆動で、斜設された前記装置本
    体に対し前記扉を下向きに開いた位置に開放しホース先
    端に装着しているノズルを下降させることを特徴とする
    トンネル用消火栓装置。
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