JP2001008488A - ブラシレスdcモータの異常検出装置 - Google Patents

ブラシレスdcモータの異常検出装置

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JP2001008488A
JP2001008488A JP11175674A JP17567499A JP2001008488A JP 2001008488 A JP2001008488 A JP 2001008488A JP 11175674 A JP11175674 A JP 11175674A JP 17567499 A JP17567499 A JP 17567499A JP 2001008488 A JP2001008488 A JP 2001008488A
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Kota Kitamine
康多 北峯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロータ位置検出不良や減磁を簡素な構成で確実
に検出することができるブラシレスDCモータの異常検
出装置を提供すること。 【解決手段】ブラシレスDCモータ4の少なくとも印加
電圧、電流及び回転数(又はそれらに関連するパラメ−
タ)とロ−タ位置検出異常及び/又は界磁力異常との関
係(マップ又は式)をあらかじめ記憶しておき、S10
0、S102、S104で検出した印加電圧、電流及び
回転数をこの関係にあてはまるかどうかを判定し(S1
08)、あてはまる場合にモ−タはロ−タ位置検出及び
/又は界磁力異常を生じていると判定する(S12
2)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスDCモ
ータの異常検出装置に関し、詳しくはそのロータ位置検
出不良や減磁を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、モータの耐久性或いはその効率の
良さからブラシレスDCモータが多く使われている。ブ
ラシレスDCモータではロータの位置(角度)を検出し
て通電相を切り替える電流制御方法が一般的であり、ロ
ータ位置を検出する方式は大きく分けてホール素子等の
センサを用いるセンサ方式と、モータの端子電圧等から
ロータ位置を推定する方式いわゆるセンサレス方式の2
種類がある。
【0003】ブラシレスDCモータの効率はこのロータ
位置の検出精度に大きく依存しており、ロータ位置が最
大効率角度よりずれた位置で通電を行うと効率が大幅に
低下する。ロ−タ位置の検出のずれは、センサ方式では
センサの取り付け位置がずれた場合などにおいて、セン
サレス方式ではモ−タ電圧にノイズが重畳したり、モー
タ負荷の急変によりモ−タ電圧が急激に変化する場合な
どに生じる。
【0004】また、ブラシレスDCモータのロータは永
久磁石を有するので、規定以上の電流をモータに通電す
るとロータの磁力が低下するいわゆる減磁が生じて発生
磁界が減少し、その結果として目的のトルクを発生する
のに必要な電流が増大してしまう。なお、このような発
生磁界の減少は、モータ製造時の着磁(磁性体に磁界を
かけて永久磁石にすること)不良などでも発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したロータ位置検
出不良や減磁は、モ−タ効率の低下や必要なトルクを発
生できないという問題を生じ、更にそれにより他の問題
も派生するので早期に発見して対応することが要望され
ていたが、従来、簡便で実用性に優れた良い方法がなか
った。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、ロータ位置検出不良や減磁を簡素な構成で確実に
検出することができるブラシレスDCモータの異常検出
装置を提供することをその解決するべき課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のブラシレ
スDCモータの異常検出装置によれば、ブラシレスDC
モータの少なくとも印加電圧、電流及び回転数(又はそ
れらに関連するパラメ−タ)とロ−タ位置検出異常及び
/又は界磁力異常との関係をあらかじめ記憶しておき、
検出した印加電圧、電流及び回転数またはそれらに関連
するパラメ−タをこの関係にあてはめ、あてはまる場合
にモ−タはロ−タ位置検出及び/又は界磁力異常を生じ
ていると判定する。
【0008】すなわち、本構成では、印加電圧、電流及
び回転数というブラシレスDCモータの制御のために従
来より検出される既存の検出パラメ−タ間の数量関係が
所定範囲にあるかどうかにより上記異常を判定するの
で、上記関係の記憶及びそれを用いた判定を、単純なハ
−ドウエア又はマイコンによる処理で実現することがで
きる。なお、上記関係は、それを表わす精密な計算式又
は簡易計算式で表わされることができ、これらの式はハ
−ドウエア回路又はマイコンのROMに保持されること
ができる。その他、上記数量関係を印加電圧と電流と回
転数とのマップにより表わしてもよく、これらマップは
マイコンのROMなどに記憶させることができる。
【0009】請求項2記載の構成によれば請求項1記載
のブラシレスDCモータの異常検出装置において更に、
印加電圧をV、回転数をN、モ−タの複素インピ−ダン
スをZ、電流をI、基準電流をIcとする場合に、電流
IがIc=(V−A・N)/Zよりも所定割合以上異な
る場合に、異常と判定する。
【0010】このようにすれば、簡単な式の演算で異常
判定を実現でき、マップを記憶しなくてもよいので、記
憶容量を低減することができる。なお、上記ANをモー
タに誘起される逆起電圧とすれば、上記式は周知である
ので説明は省略する。
【0011】次に、完全同期位置からのロータ位置のず
れが上記印加電圧、電流及び回転数に与える影響につい
て以下に説明する。
【0012】完全同期位置からのロータ位置の検出ずれ
は、このロータ位置の検出値に基づいて作成する印加電
圧Vと逆起電力A・Nとの位相角差を生じさせる。ちな
みに、逆起電力A・Nはロータの永久磁石の磁界と回転
数Nとに比例し、交流理論的に回転磁界に対してπ/2
の位相差をもつ。完全同期状態では印加電圧Vと逆起電
力A・Nとの位相差は0であり、ブラシレスDCモータ
の電機子コイルに加えられる差電圧ベクトル(V−A・
N)の絶対値は(V−A・N)となる。
【0013】印加電圧Vが逆起電力A・Nに対してずれ
て両者間に所定の位相差が生じると、差電圧ベクトル
(V−A・N)の絶対値は上記完全同期時の絶対値(V
−A・N)より大きくなり、その結果、電流Iが増加す
る。
【0014】結局、所定の印加電圧V及び回転数Nにお
ける完全同期時の電流である基準電流Icが、この所定
の印加電圧V及び回転数Nにおける実際の電流に対し
て、その絶対値又は振幅又は平均値又は最大値など振幅
に関連する値で比較した場合に大きい場合、この大きさ
の程度(割合)によりロータ位置のずれの度合を推定す
ることができる。
【0015】なお、ロータ位置の検出ずれにより印加電
圧Vが逆起電力A・Nに対してずれる場合、印加電圧V
のうちの逆起電力A・Nと同位相のベクトル成分がトル
クを発生する成分となるので、トルクは逆に減少する。
【0016】次に、ロータの永久磁石の減磁などによる
ロ−タ磁界の変動が上記印加電圧、電流及び回転数に与
える影響について以下に説明する。
【0017】永久磁石の減磁などによりロ−タ磁界が所
定の基準値よりも減少すると、それに応じて逆起電力A
・Nが減少する。ちなみに、逆起電力A・Nにおける定
数Aはロ−タ磁界の大きさに比例する値であるが、ロー
タ磁界の大きさが基準値である場合には定数と見なして
いる。したがって、減磁が生じればそれに応じて逆起電
力A・Nが減少し、電流Iが増大する。
【0018】結局、所定の印加電圧V及び回転数Nにお
ける完全同期時の電流である基準電流Icよりも実際の
検出電流Iがその絶対値又は振幅又は平均値又は最大値
など、振幅に関連する値で比較して大きい割合により、
減磁の割合を推定することができる。
【0019】その他、電流検出系などに異常が生じた場
合などに起因して検出電流Iが基準電流Icより大幅に
小さくなったり、大きくなったりする異常も検出するこ
とができる。
【0020】請求項3記載の構成によれば請求項2記載
のブラシレスDCモータの異常検出装置において更に、
D、Eを定数とする場合に、Ic=(V−A・N)/
(D・N2+E)1/2の式より求めた基準電流Icより検
出電流Iが大きい割合により異常を判定する。
【0021】更に説明すると、上記モ−タの電機子コイ
ルの複素インピ−ダンスZは、=jωL+Rで表記され
る。ωは2π・周波数、Lはインダクタンス、Rは抵抗
であり、この複素インピ−ダンスZの振幅は(ω22
21/2となる。ωは回転数Nに比例するから、Z=
(D・N2+E)1/2が成立する。
【0022】請求項4記載の構成によれば請求項2記載
のブラシレスDCモータの異常検出装置において更に、
B、Cを定数とする場合に、Ic=(V−A・N)/
(B・N+C)の式より算出した基準電流Icと検出電
流とを比較する。
【0023】この式は、請求項3における複素インピ−
ダンスZの振幅(D・N2+E)1/2の展開式における主
要成分をなす回転数Nの一次項と定数項とを抽出したも
のであるので、簡単な計算で比較的正確に基準電流Ic
を算出することができる。
【0024】なお、上記各構成における基準電流Icと
検出電流Iとの比較に際しては、割合I/Icが所定し
きい値(たとえば1.2)を超える場合に異常とするこ
とができる。
【0025】また、上記各構成では、基準電流Icと検
出電流Iとを比較したが、上記式から同様に求めた基準
印加電圧Vcと実際の印加電圧Vとを比較してもよく、
上記式から同様に求めた基準回転数Ncと実際の回転数
Ncとを比較してもよい。
【0026】また、上記検出電流Iは検出レベルではス
イッチングノイズなどを含むので、平均値を用いたり、
ロ−パスフィルタを用いた低域成分を用いたりすること
により誤判定を低減することができる。
【0027】更に、上記構成では、印加電圧、電流及び
回転数間の上記関係式に基づいてたとえば基準電流Ic
を求めて検出電流Iと比較したが、印加電圧、電流及び
回転数の関係を示す三元マップに二つのパラメ−タの検
出値を代入して残る一つのパラメ−タの値を基準値とし
て求め、この基準値と残る一つのパラメ−タの検出値と
の割合が所定のしきい値を超えるかどうかを判定して異
常を検出してもよいことはもちろんである。
【0028】請求項5記載の構成によれば請求項1乃至
4のいずれか記載のブラシレスDCモータの異常検出装
置において更に、判定要素が異常と判定する場合に警報
を発するので、ロータ位置ずれや減磁を容易に知ること
ができる。
【0029】なお、検出した異常の程度が大きい場合に
ブラシレスDCモータを停止してもよい。
【0030】また、割合I/Icが1より大きい場合、
印加電圧の位相を検出したセンサ又はモ−タ電圧により
検出した検出タイミングより少しずつずらし、割合I/
Icが最小となる位置まで検出タイミングからずらせて
もよい。このようにすれば、ロータ位置検出ずれを補償
することができる。更に、上記印加電圧Vの位相をどち
らの方向にずらせても効果がない場合には、この異常を
減磁に基づくと判定することができ、ロ−タを所定位置
に固定した状態で電機子コイルに短時間だけ大電流を流
して増磁処理することもできる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の好適な態様を以下の実施
例を参照して説明する。
【0032】
【実施例1】(構成)図1に本発明のブラシレスDCモ
ータの異常検出装置を含むブラシレスDCモータ制御装
置の回路図を示す。
【0033】1は商用交流電源、2は全波整流用のダイ
オ−ドブリッジ、3はダイオ−ドブリッジ2からの脈動
電圧を平滑するコンデンサ、4は三相ブラシレスDCモ
ータ(単にモ−タともいう)、5はダイオ−ドブリッジ
2から出力される直流電源電圧を三相交流電圧に変換し
てモータ4の三相電機子コイルに印加するインバータ、
6はインバータ5の低位直流入力端とダイオ−ドブリッ
ジ2の低位端との間に設けられてインバータ5に流れる
電流を検出する電流センサ、7はインバータを制御する
マイコン、8はマイコン7からのインバータ制御信号を
受けてインバータ5を駆動する信号を生成する駆動回
路、9はコンデンサ3の端子電圧を検出してマイコン7
に出力する電圧検出回路、10は電流センサ6から出力
される電流信号をモータ4に流れる電流実効値乃至平均
値と相関関係にある値に変換してマイコン7へ出力する
モータ電流検出回路、11はモータ4の端子電圧の位相
からモータのロータ位置を検出するロータ位置検出回路
である。
【0034】インバータ5は、5a〜5fの半導体スイ
ッチング素子と、これら半導体スイッチング素子5a〜
5fに個別に逆並列接続されたダイオ−ド5g〜5mか
らなる公知の三相インバ−タ回路からなる。
【0035】駆動回路8は、上ア−ム側のゲ−ト制御電
圧発生回路81〜83と、下ア−ム側のゲ−ト制御電圧
発生回路84とからなり、ゲ−ト制御電圧発生回路81
はIGBT5aを、ゲ−ト制御電圧発生回路82はIG
BT5bを、ゲ−ト制御電圧発生回路83はIGBT5
cを、ゲ−ト制御電圧発生回路84はIGBT84〜8
6を駆動制御する。ゲ−ト制御電圧発生回路81〜83
はそれぞれ、フォトカプラ85とその負荷抵抗Rとから
なる入力絶縁回路と、入力絶縁回路の出力電圧を電流増
幅するバッファをなす相補エミッタホロワ回路86とか
らなり、相補エミッタホロワ回路86の出力電圧は高周
波ノイズ電圧低減用の抵抗rを通じてIGBT81〜8
3のゲ−ト電極に出力される。ゲ−ト制御電圧発生回路
84は、上記ゲ−ト制御電圧発生回路81〜83のフォ
トカプラ85をPNPエミッタ接地トランジスタに置換
したものであり、下ア−ム側のIGBT84〜86のゲ
−ト電極に出力される。これら駆動回路8の構成及び動
作はもはや公知であるのでこれ以上の説明は省略する。
【0036】電圧検出回路9は、この実施例では抵抗分
圧回路で構成されるが、インバータ5が出力する三相交
流電源電圧の大きさが一定値であるならば電圧検出回路
9を省略してもよい。
【0037】6aは電流センサ6の出力端子、8a〜8
j、8m〜8rは駆動回路の端子、9aは電圧検出回路
9の出力端子、10bはモータ電流検出回路の出力端
子、11a〜11cはロータ位置検出回路11の入力端
子、11d〜11fはロータ位置検出回路11の出力端
子である。
【0038】モータ電流検出回路10は、この実施例で
は図3に示す回路構成を有する。
【0039】101は、たとえば低抵抗からなる電流セ
ンサ6から出力される電圧(電流信号)のピ−ク値を保
持するピ−クホ−ルド回路であり、ピ−クホ−ルド回路
101の出力電圧すなわち検出電流のピ−ク値は抵抗−
コンデンサ式ロ−パスフィルタからなる平均回路102
で図5に示す直流電圧10b(A)に変換される。
【0040】図1に示す回路の各部電圧又は電流の波形
を図5に示す。
【0041】図5における5a〜5fは各IGBT5a
〜5fのオンオフタイミングを示し、IU、IV、IW
は、モ−タ4の三相電流である。なお、この実施例で
は、インバータ5のPWM制御動作を上アーム側で実施
しており、IGBT5a〜5cの何れかがONしている
場合に電流センサ6に電流が流れ、IGBT5a〜5c
のすべてがOFFしている場合には相電流IU、IV、
IWはフライホィールダイオ−ド5j〜5mに流れて電
流センサ6で検出されない。このため、電流センサ6に
流れる電流は断続波形となることがわかる。
【0042】図3に示す電流ピ−ク値(最大値)10a
は相電流IU、IV、IWを全波整流したものにほぼ等
しくなる。また、モータ電流検出回路10から出力され
る直流電圧10b(A)は、ピ−ク値10aの波形を平
均化した値になり、この値はモータ電流の実効値乃至は
平均値にほぼ比例する。
【0043】図3に示すモータ電流検出回路10の代り
に図4に示すモータ電流検出回路10’を採用してもよ
い。この回路では、ピークホールド回路101をもたな
いので、図5に10b(B)として電流センサ6から出
力される電流波形(図5に6aとして示す)を平均した
値になり、この値に対し下式の演算を加えると、モータ
電流の実効値乃至平均値にほぼ比例した値になる。
【0044】したがって、モータ電流実効値(平均値)
は、モータ電流検出回路10又は10’の出力電圧をP
WM信号のDUTYで割った値にほぼ比例する。
【0045】ロータ位置検出回路11の一例を図6に示
す。このロータ位置検出回路は積分回路と比較器からな
り、周知のものである。
【0046】(動作説明)モータ4の極対数をPとすれ
ば、モータの回転数Nは図5に示すタイミングチャート
に示す通電周期Tから下式で求められる。
【0047】 モータ回転数(rpm)=60/(P・T) また、モータ電流Iはモータ電流検出回路10又は1
0’の出力10b(A)又は10b(B)から求めるこ
とが出来る。
【0048】モータ印加電圧Vは電圧検出回路9の出力
値にPWMのDUTYを乗ずることで求められる。例え
ば電圧検出回路9の出力が280Vを示しており、PW
MのDUTYが50%ならばモータ印加電圧Vは、28
0×0.5=140(V)となる。
【0049】このようにして得られた値から下記計算を
行い、電流差ΔIを算出する。
【0050】 ΔI=((V−N×A)/(N×B+C))−I ただし、A,B,Cはモータ特性によって定まる定数で
あり、あらかじめ実験により求めておく。
【0051】電流差ΔIは理想的には零であるが、回路
検出誤差などで若干のずれが生じる。そこで、誤差の絶
対値が定格出力電流の30%程度、例えば定格出力電流
が10Aならば3Aを許容電流差としておき、その絶対
値が3Aを上回った場合(基準電流Ic=10Aの30
%以上の場合)に異常と判定する。ただし、各回路各々
には遅れ時間が存在するので、過度状態では誤差が異常
値を示すことがある。そこで、誤検出を避けるためにタ
イマーを設定し、異常状態が1秒間継続したならばモー
タを停止するよう制御を実施する。
【0052】このような制御を実施すればロータ位置検
出の異常もしくはロータの減磁という現象が速やかに検
出でき、検出時にモータを停止させたり、警報を出力す
ることによりモータ効率低下によるエネルギーのロスを
最小限にくい止めることが出来る。
【0053】以上の制御を示したフローチャートを図7
に記す。このフロ−チャ−トは、マイコン7で実行され
るが、簡単であるので説明は省略する。図7においてF
はフラグである。
【0054】
【実施例2】本発明のブラシレスDCモータの異常検出
装置の他の実施例を図8に示す回路図を参照して以下に
説明する。
【0055】この実施例では、インバータ4はバッテリ
21から直流電圧を直接給電されており、電流センサ2
2、23及びそれらからモ−タ電流を検出する電流検出
回路24によりモータ4に給電される電流を直接検出す
る方法を採用している。
【0056】また、ロータ位置を検出するために、モ−
タ4の内部ハウジングにロ−タの設けた永久磁石(図示
せず)と、その磁界を検出するしてホール素子25とか
らなる磁気式回転センサを採用している。
【0057】更に、この実施例では、基準電流Icは、
Ic=(V−A・N)/(|Z|・F)から求めてい
る。|Z|はモータ4の電機子コイルの複素インピ−ダ
ンスZの振幅、Fは定数である。このようにすれば更に
精密に異常判定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレスDCモータの異常検出装置
の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の駆動回路を示す回路図である。
【図3】図1のモータ電流検出回路の一例を示す回路図
である。
【図4】図1のモータ電流検出回路の他例を示す回路図
である。
【図5】図1に示す回路の各部電圧ないし電流波形を示
すタイミングチャ−トである。
【図6】図1に示すロータ位置検出回路の一例を示す回
路図である。
【図7】異常判定動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明のブラシレスDCモータの異常検出装置
の他の実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
4はブラシレスDCモータ、6は電流センサ(検出要
素)、7はマイコン(検出要素、判定要素及び発報要
素)、9はモータ電圧検出回路(検出要素)、10はモ
ータ電流検出回路(検出要素)、11はロータ位置検出
回路(検出要素)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラシレスDCモータの印加電圧、電流及
    び回転数に関連するパラメ−タを検出する検出要素、 前記パラメ−タ又は前記パラメ−タから求めた少なくと
    も前記印加電圧、電流及び回転数により指定される空間
    内の所定の領域をロ−タ位置検出及び/又は界磁力が異
    常である異常領域として記憶する記憶要素、及び、 前記パラメ−タ又は前記パラメ−タから求めた少なくと
    も前記印加電圧、電流及び回転数により指定される前記
    空間内の座標が前記異常領域内に入る場合に前記モ−タ
    のロ−タ位置検出及び/又は界磁力は異常であると判定
    する判定要素、を備えることを特徴とするブラシレスD
    Cモータの異常検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のブラシレスDCモータの異
    常検出装置において、 前記記憶要素は、前記印加電圧をV、前記回転数をN、
    前記モ−タのインピ−ダンスをZ、前記電流をI、基準
    電流をIcとする場合に、Ic=(V−A・N)/Zの
    式を記憶し、 前記判定要素は、前記電流Iが前記算出した基準電流I
    cよりも所定割合以上異なる場合に、前記異常と判定す
    ることを特徴とするブラシレスDCモータの異常検出装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のブラシレスDCモータの異
    常検出装置において、 前記記憶要素は、D、Eを定数とする場合に、Z=(D
    ・N2+E)1/2の式で記憶し、 前記判定要素は、Ic=(V−A・N)/(D・N2
    E)1/2 の式より前記基準電流Icを算出することを特
    徴とするブラシレスDCモータの異常検出装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載のブラシレスDCモータの異
    常検出装置において、 前記記憶要素は、B、Cを定数とする場合に、Z=(B
    ・N+C)の式で記憶し、 前記判定要素は、Ic=(V−A・N)/(B・N+
    C)の式より前記基準電流Icを算出することを特徴と
    するブラシレスDCモータの異常検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか記載のブラシレ
    スDCモータの異常検出装置において、 前記判定要素が前記異常と判定する場合に、警報を発す
    る発報要素を有することを特徴とするブラシレスDCモ
    ータの異常検出装置。
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