JP2001003769A - 電動式スロットルバルブ装置 - Google Patents

電動式スロットルバルブ装置

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JP2001003769A
JP2001003769A JP11170312A JP17031299A JP2001003769A JP 2001003769 A JP2001003769 A JP 2001003769A JP 11170312 A JP11170312 A JP 11170312A JP 17031299 A JP17031299 A JP 17031299A JP 2001003769 A JP2001003769 A JP 2001003769A
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stator
rotor
valve
valve shaft
core
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JP11170312A
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English (en)
Inventor
Katsuto Kumagai
勝人 熊谷
Hisaaki Sato
久明 佐藤
Tomoaki Araki
智昭 荒木
Keiichi Kai
圭一 甲斐
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
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  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータとロータとの間にギャップを形成す
る転動体を設けることにより、簡単な構造でギャップの
寸法を安定化し、信頼性を向上させる。 【解決手段】 電磁アクチュエータ9を、ステータ10
と、ロータ19とから構成する。そして、ステータコア
11とロータコア20との間には、ステータ側対向面部
13とロータ側対向面部23との間に一定寸法のエアギ
ャップを形成する複数の球体27,27,…を転動可能
に設ける。また、対向面部13,23は、互いの対向面
積が増大する方向へと回動するときにロータ19が弁体
8の開弁方向に回動するように構成し、電磁コイル1
7,18への通電時には、これらの対向面部13,23
間に生じる磁気的な吸引力を回転駆動力として、ロータ
19を戻しばね25に抗して開弁方向に回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等の吸入空気量をアクセル操作量等に応じて可変
に制御するのに好適に用いられる電動式スロットルバル
ブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばエンジン等の吸入空気量
を制御する電動式スロットルバルブ装置は、内部に吸気
通路が形成されたスロットルボディと、該スロットルボ
ディに軸受等を用いて回動可能に設けられた弁軸と、該
弁軸に設けられ、該弁軸と共に回動して前記吸気通路を
開,閉する弁体と、前記スロットルボディに設けられた
ステータと該ステータに対面して前記弁軸に設けられた
ロータとを有し、前記弁軸を介して弁体を駆動する電磁
アクチュエータと、前記弁体を閉弁位置または中間開度
位置に向けて付勢する付勢部材とから構成されている
(例えば、特開平9−287485号公報等)。
【0003】ここで、電磁アクチュエータのステータ
は、スロットルボディに設けられたコア部材と、該コア
部材に設けられ、外部から通電されることによって磁界
を発生する電磁コイルとからなり、電磁コイルは、コア
部材に巻回された開弁用コイルと閉弁用コイルによって
構成されている。また、電磁アクチュエータのロータ
は、ステータのコア部材と対面して弁軸に設けられたマ
グネット等からなり、このマグネットは、円板状部材等
を介して弁軸の突出端側に取付けられている。
【0004】この場合、電磁アクチュエータは、ステー
タとロータとの間に発生する磁力によって弁軸を一定の
駆動力で回動させるものである。このため、ステータと
ロータとの間には、これらの間に適切な大きさの磁力を
発生させるために予め定められた寸法をもつ軸方向の隙
間(エアギャップ)が形成されている。
【0005】そして、例えば開弁用コイルに通電したと
きには、ステータのコア部材に発生する磁界によってロ
ータのマグネットが吸引(または反発)されることによ
り、このロータが設けられた弁軸は、付勢ばねに抗して
弁体の開弁方向に回動する。また、閉弁用コイルに通電
したときには、開弁用コイルの場合と逆向きの磁界がコ
ア部材に発生することにより、弁軸は付勢ばねに抗して
閉弁方向に回動する。
【0006】これにより、電動式スロットルバルブ装置
は、例えばデューティ比が可変となったパルス電流等を
開弁用コイルまたは閉弁用コイルに通電し、このデュー
ティ比に対応した角度分だけ弁軸を回動させることによ
り、スロットルボディの吸気通路を弁体によって開,閉
し、エンジンの吸入空気量をアクセル操作量等に応じて
可変に制御するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術の電動式スロットルバルブ装置は、電磁アクチュ
エータのステータをスロットルボディ側に設け、ロータ
を弁軸側に設けると共に、これらのステータとロータと
の間に発生する磁力を用いて弁軸を一定の駆動力で回動
させることにより、弁体を開,閉する構成となってい
る。
【0008】この場合、電磁アクチュエータの駆動力
は、ステータとロータとの間に形成されたエアギャップ
の大きさ等に応じて変動し易いため、従来技術では、例
えば軸受等を用いて弁軸をスロットルボディに対し可能
な限り正確に位置決めすることにより、エアギャップを
所定の大きさに保持するようにしている。
【0009】しかし、回動部品である弁軸には機械構造
上のがたつき等が生じ易く、しかもステータとロータと
の相対位置は、例えばスロットルボディ、弁軸、軸受等
からなる多数の部品が介在して定められているため、エ
アギャップの大きさは、弁軸のがたつきだけでなく、こ
れらの部品の寸法誤差や組付け誤差等によっても影響さ
れることが多い。
【0010】このため、従来技術では、エアギャップの
寸法ばらつきを抑えるのが難しくなり、この寸法ばらつ
き等によって電磁アクチュエータの駆動力が不安定とな
り易いため、電磁アクチュエータよって駆動される弁体
の開,閉弁動作等が悪影響を受けることがあり、信頼性
が低下するという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、電磁アクチュエータの
ステータとロータとの間に一定の寸法をもつギャップを
精度よく形成でき、電磁アクチュエータの駆動力と弁体
の動作とを安定化できると共に、信頼性を向上できるよ
うにした電動式スロットルバルブ装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、内部に吸気通路が形成されたスロット
ルボディと、該スロットルボディに回動可能に設けられ
た弁軸と、該弁軸に設けられ、該弁軸と共に回動して前
記吸気通路を開,閉する弁体と、前記スロットルボディ
に設けられたステータと該ステータに対面して前記弁軸
に設けられたロータとを有し、前記弁軸を介して弁体を
駆動する電磁アクチュエータとからなる電動式スロット
ルバルブ装置に適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、電磁アクチュエータのステータとロータとの間
には、前記ステータとロータとの間に一定の寸法をもっ
たギャップを形成する複数の転動体を転動可能に設けた
ことにある。
【0014】このように構成することにより、電磁アク
チュエータのステータとロータとの間には、複数の転動
体を用いて一定の寸法をもったギャップを形成でき、こ
れらの転動体は、ロータがステータに対して回動すると
きに、これらの間で転動することによって両者間のギャ
ップを保持しつつ、ロータを円滑に回動させることがで
きる。
【0015】また、請求項2の発明によると、ステータ
とロータには互いに対面する位置で前記弁軸の回動方向
に延びる環状溝をそれぞれ設け、前記転動体は、該ステ
ータの環状溝とロータの環状溝とに転動可能に嵌合され
前記環状溝の周方向に列設された複数の球体により構成
している。
【0016】これにより、ロータがステータに対して回
動するときには、複数の球体がステータの環状溝とロー
タの環状溝との間で転動してロータを円滑に回動させる
ことができ、このとき各球体は、その外径等に対応した
大きさをもつギャップをステータとロータとの間に保持
することができる。
【0017】さらに、請求項3の発明によると、ステー
タは、前記スロットルボディに設けられたステータコア
と、該ステータコアに設けられ外部から通電されること
によって磁界を発生する電磁コイルとによって構成し、
前記ロータは、前記ステータコアと対面して前記弁軸に
設けられ前記電磁コイルが磁界を発生するときに前記ス
テータコアに吸引されることによって前記弁軸と一体に
回動するロータコアによって構成している。
【0018】これにより、電磁コイルへの通電時には、
ステータコアとロータコアとの間に磁気的な吸引力が生
じると、この吸引力が回転駆動力となってロータコアに
加わる。そして、ロータコアと弁軸とは、この回転駆動
力により弁体の開弁方向へと回動することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
電動式スロットルバルブ装置を、図1ないし図6に従っ
て詳細に説明する。
【0020】1はアルミダイキャスト等の手段により一
体に形成されたスロットルボディで、該スロットルボデ
ィ1は、エンジンの吸気管(図示せず)等に接続される
吸気通路としてのスロットルチャンバ2と、該スロット
ルチャンバ2と約90°異なる方向に突設され、先端側
が開口する段付きの有底筒状に形成されたアクチュエー
タケース3と、後述のスロットルセンサ26が取付けら
れたセンサケース4とから構成されている。
【0021】5はスロットルボディ1に軸受6,7等を
用いて回動可能に設けられた弁軸で、該弁軸5はスロッ
トルチャンバ2内を径方向に延び、一端側がアクチュエ
ータケース3内に突出すると共に、他端側がセンサケー
ス4側に突出している。そして、弁軸5が図4中の矢示
A方向に回動するときには後述の弁体8が開弁し、弁軸
5が矢示B方向に回動するときには弁体8が閉弁する。
【0022】8はスロットルチャンバ2内に位置して弁
軸5に設けられた弁体で、該弁体8はスロットルチャン
バ2の内径に対応した円形状の弁板等からなり、弁軸5
と一体に回動することによってスロットルチャンバ2を
開,閉し、エンジンの吸入空気量を可変に調整するもの
である。
【0023】9はスロットルボディ1のアクチュエータ
ケース5に設けられた電磁アクチュエータで、該電磁ア
クチュエータ9は、後述のステータ10およびロータ1
9によって構成されている。
【0024】10はアクチュエータケース5に固定され
たステータで、該ステータ10は、後述のステータコア
11,11と、ステータ側球体支持部14と、電磁コイ
ル17,18とから構成されている。
【0025】11,11は例えば珪素鋼、パーマロイ、
フェライト等の保磁力が小さい軟磁性材料等を用いて形
成された2個のステータコアで、該各ステータコア11
は、図1ないし図3に示す如く、基端側が後述のコア連
結板16に固着された半円柱状のコイル装着部12と、
該コイル装着部12の先端側に設けられ、例えば40〜
80°程度の中心角をもつ略扇形状に形成されたステー
タ側対向面部13と、後述のステータ側球体支持部14
とから一体に形成されている。そして、2個のステータ
コア11は、弁軸5を中心として互いに径方向の反対側
に配置され、コア連結板16を介してアクチュエータケ
ース5内に固定されている。
【0026】14,14は後述の球体27を転動可能に
支持する半円弧状のステータ側球体支持部で、該各ステ
ータ側球体支持部14は、図2、図3に示す如く、コイ
ル装着部12の外周側から径方向外向きに突出すると共
に、ロータコア20に対してステータ側対向面部13よ
りも軸方向に離れた位置に配設されている。
【0027】また、各ステータ側球体支持部14の表面
側には、球体27を嵌合する断面半円弧状の嵌合溝14
Aがロータコア20と対面して設けられている。そし
て、2個のステータ側球体支持部14は、図5に示す如
く、周方向の両端側が後述のスペーサ15を介して連結
され、この状態で各嵌合溝14Aは、スペーサ15の嵌
合溝15Aと共に弁軸5の回動方向に延びる環状溝を構
成している。
【0028】15,15は例えば樹脂等の非磁性材料に
より形成されたスペーサで、該各スペーサ15は、図
3、図5に示す如く、長さ方向の両端側が各ステータ側
球体支持部14に固定して取付けられ、これら2個の球
体支持部14を磁気的に絶縁した状態で連結している。
そして、スペーサ15の表面側には、各ステータ側球体
支持部14の嵌合溝14Aと連なって嵌合溝15Aが設
けられている。
【0029】16はアクチュエータケース3の開口側に
固着された略円板状のコア連結板で、該コア連結板16
は、ステータコア11と同様に珪素鋼、パーマロイ、フ
ェライト等の軟磁性材料等を用いて形成され、2個のス
テータコア11,11を磁気的に連結すると共に、アク
チュエータケース3内を閉塞するものである。
【0030】17,18はコイル装着部12,12の外
周側にそれぞれ巻回された電磁コイルで、該電磁コイル
17,18は、例えば巻線方向が互いに逆向きとなるよ
うに形成され、外部から通電されることによって図2中
の磁界Hを発生する。
【0031】19はステータ10と共に電磁アクチュエ
ータ9を構成するロータで、該ロータ19は後述のロー
タコア20によって構成されている。
【0032】20は弁軸5の一端側に設けられた略円板
状のロータコアで、該ロータコア20は、図2、図4に
示す如く、ステータコア11と同様に珪素鋼、パーマロ
イ、フェライト等の軟磁性材料等からなり、止めナット
21等を用いて弁軸5の外周側に廻止め状態で取付けら
れた環状の取付板部22と、後述のロータ側対向面部2
3,23とから一体に形成されている。
【0033】23,23は各ステータコア11に対応し
て取付板部22に配設されたロータ側対向面部で、該各
ロータ側対向面部23は、互いに径方向の反対側に位置
して取付板部22から軸方向に突出し、その先端側は、
一部がステータコア11のステータ側対向面部13と軸
方向の隙間を挟んで対面している。
【0034】この場合、ロータ側対向面部23とステー
タ側対向面部13との間には、図2に示す如く、後述の
球体27により弁軸5の軸方向に予め定められた寸法を
もつエアギャップGが形成されている。
【0035】ここで、ロータ側対向面部23は、例えば
90〜130°程度の中心角に亘って回動方向に延びる
略円弧状に形成されると共に、弁体8の閉弁方向に向け
て径方向の幅寸法が順次増大するように形成され、一端
側の狭幅部23Aよりも他端側の広幅部23Bの方が大
きな径方向寸法を有している。
【0036】また、ロータ側対向面部23は、図4に示
す如く弁軸5(弁体8)が閉弁位置にあるときに、狭幅
部23A側がステータコア11のステータ側対向面部1
3と対面している。そして、ロータ側対向面部23は、
広幅部23B側がステータ側対向面部13と対面するよ
うに矢示A方向に向けて回動するときに、ステータ側対
向面部13とロータ側対向面部23との対向面積が徐々
に大きくなり、このときの回動方向は弁体8の開弁方向
と等しくなるように構成されている。
【0037】そして、電磁コイル17,18に通電する
ことによって磁界Hを形成すると、ステータコア11と
ロータコア20との間には、これらの対向面部13,2
3間の対向面積が大きくなって両者間を通過する磁束の
通過量が増大する方向に向けて、磁気的な吸引力からな
る回転駆動力が発生し、ロータコア20は、この回転駆
動力により後述の戻しばね25に抗して矢示A方向に回
動するものである。
【0038】24はロータコア20と一体に形成された
ロータ側球体支持部で、該ロータ側球体支持部24は、
図2に示す如く、ステータ側球体支持部14に対面する
位置でロータコア20の取付板部22から径方向外向き
に突出する環状板として形成され、ステータコア11に
対してロータ側対向面部23よりも軸方向に離れた位置
に配設されている。また、ロータ側球体支持部24に
は、ステータコア11側の嵌合溝14Aと対面して断面
半円弧状の嵌合溝24Aが設けられている。
【0039】25はスロットルボディ1とロータコア2
0との間に設けられた戻しばねで、該戻しばね25は、
図1に示す如く、ロータコア20を介して弁軸5を弁体
8の閉弁方向に付勢している。
【0040】26はスロットルボディ1のセンサケース
4に取付けられたスロットルセンサで、該スロットルセ
ンサ26は、図1に示す如くポテンショメータ等からな
り、弁体8の開度を弁軸5の回動角として検出するもの
である。
【0041】27,27,…は例えば非磁性金属材料等
により形成された転動体としての球体で、該各球体27
は予め定められた外径を有し、この外径に対応してステ
ータコア11とロータコア20との間に所定の軸方向寸
法をもったエアギャップGを形成するものである。
【0042】そして、各球体27は、ステータ側球体支
持部14の嵌合溝14Aとロータ側球体支持部24の嵌
合溝24Aにそれぞれ転動可能に嵌合され、保持器28
により一定の周方向間隔をもって配置されている。この
場合、保持器28は、各球体27を遊嵌する複数の遊嵌
穴28Aが形成された環状板等からなり、これらの球体
27間に一定の間隔を保持するものである。
【0043】本実施の形態による電動式スロットルバル
ブ装置は上述の如き構成を有するもので、次にその作動
について説明する。
【0044】まず、電磁コイル17,18への通電を停
止した状態では、弁体8が戻しばね25のばね力によっ
て所定の閉弁位置に保持されている。そして、例えばエ
ンジン制御用のコントロールユニット(図示せず)等か
ら電磁コイル17,18にパルス電流等が通電される
と、図2中のステータコア11、コア連結板16および
ロータコア20により形成される閉磁路に沿って磁界H
が生じ、このときステータ側対向面部13とロータ側対
向面部23との隙間には、弁軸5の軸方向に沿って磁束
が通過するようになる。
【0045】この場合、ロータコア20には、これらの
対向面部13,23間の対向面積が大きくなって両者間
を通過する磁束の通過量が増大する方向に向けて、磁気
的な吸引力からなる回転駆動力が加わる。そして、ロー
タコア20は、この回転駆動力により弁軸5と共に戻し
ばね25に抗して弁体8の開弁方向に回動し、これによ
って弁体8は、ロータコア20に加わる回転駆動力と戻
しばね25のばね力とが釣合う開度位置まで開弁する。
【0046】従って、コントロールユニットは、例えば
電磁コイル17,18に通電するパルス電流等のデュー
ティ比を変化させ、ロータコア20に加わる回転駆動力
の大きさを増,減することにより、弁体8を所望の開度
で開,閉させる。
【0047】この場合、ロータ19がステータ10に対
して回動するときには、各球体27がステータ側対向面
部13とロータ側対向面部23との間に所定寸法のエア
ギャップGを保持しつつ、これらの球体27はステータ
側球体支持部14とロータ側球体支持部24との間で嵌
合溝14A,24Aに沿って転動する。
【0048】かくして、本実施の形態によれば、ステー
タコア11とロータコア20との間に複数の球体27を
転動可能に設け、これらの球体27によってステータ側
対向面部13とロータ側対向面部23との間に所定寸法
のエアギャップGを形成する構成としたので、これらの
球体27を用いた簡単な構造でエアギャップGの寸法を
高精度に保持でき、その寸法ばらつきを確実に抑制する
ことができる。
【0049】従って、電磁アクチュエータ9の駆動力を
安定化させることができ、電磁アクチュエータ9により
弁体8を円滑に駆動できると共に、スロットルバルブ装
置としての信頼性を向上させることができる。
【0050】また、ステータコア11のステータ側球体
支持部14に嵌合溝14Aを設け、ロータコア20のロ
ータ側球体支持部24に嵌合溝24Aを設けると共に、
各球体27をこれらの嵌合溝14A,24A間に転動可
能に配置したので、ロータ19がステータ10に対して
回動するときには、各球体27が嵌合溝14A,24A
間で転動することによってロータ19を円滑に回動させ
ることができる。
【0051】そして、各球体27を正確に形成するだけ
で、その外径に対応してエアギャップGの寸法を精度よ
く保持でき、例えばアクチュエータケース3、弁軸5、
軸受6,7等の寸法誤差、組付け誤差等や弁軸5のがた
つき等によってエアギャップGの寸法が変動するのを確
実に防止することができる。
【0052】また、電磁アクチュエータ9のステータ1
0を、ステータコア11と、電磁コイル17,18とか
ら構成し、ロータ19をロータコア20によって構成し
たので、電磁コイル17,18への通電時には、ステー
タコア11とロータコア20との間に生じる磁気的な吸
引力により弁体8の開弁方向に向けた回転駆動力を発生
でき、ロータコア20は、この回転駆動力により戻しば
ね25に抗して回動できると共に、弁軸5を介して弁体
8を開弁することができる。これにより、高価なマグネ
ットやマグネット用の取付部品等を用いる必要がなくな
り、電磁アクチュエータの部品点数を削減してコストダ
ウンを図ることができる。
【0053】なお、前記実施の形態では、ステータコア
11とロータコア20との間に設けた複数の球体27,
27,…を保持器28によって一定の周方向間隔に保持
する構成としたが、本発明はこれに限らず、例えば図6
に示す変形例のように、多数の球体27′,27′,…
を嵌合溝24A等に沿って列設し、保持器28を省略す
る構成としてもよい。
【0054】また、前記実施の形態では、ステータコア
11とロータコア20との間に配設する転動体として球
体27を用いる構成としたが、本発明はこれに限らず、
球体27に代えて例えば円錐ころ等を用いる構成として
もよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、電磁アクチュエータのステータとロータとの間に
は、これらの間に一定の寸法をもったギャップを形成す
る複数の転動体を転動可能に設ける構成としたから、各
転動体の形状、寸法を正確に形成するだけで、転動体を
用いた簡単な構造によってギャップの寸法を高精度に形
成でき、例えばスロットルボディ、弁軸、軸受等の寸法
誤差等や弁軸のがたつき等によってギャップの寸法が変
動するのを確実に防止することができる。従って、電磁
アクチュエータの駆動力を安定化させることができ、電
磁アクチュエータにより弁体を円滑に駆動できると共
に、スロットルバルブ装置としての信頼性を向上するこ
とができる。
【0056】また、請求項2の発明によれば、転動体
は、ステータの環状溝とロータの環状溝との間に転動可
能に嵌合された複数の球体によって構成したので、ロー
タがステータに対して回動するときには、これらの球体
が両者の環状溝間で転動することによってロータを円滑
に回動させることができ、このとき球体の外径等に対応
してギャップの寸法を精度よく保持することができる。
【0057】さらに、請求項3の発明によれば、電磁ア
クチュエータのステータをステータコアと電磁コイルと
から構成し、ロータをロータコアによって構成したの
で、電磁コイルへの通電時には、ステータコアとロータ
コアとの間に生じる磁気的な吸引力により弁体の開弁方
向に向けた回転駆動力を発生でき、ロータコアは、この
回転駆動力により回動できると共に、弁軸を介して弁体
を開弁することができる。従って、高価なマグネットや
マグネット用の取付部品等を用いる必要がなくなり、電
磁アクチュエータの部品点数を削減してコストダウンを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電動式スロットルバ
ルブ装置を示す縦断面図である。
【図2】図1中の電磁アクチュエータを示す要部拡大断
面図である。
【図3】図1中の矢示III − III方向からみたステータ
コア等の横断面図である。
【図4】図1中の矢示IV−IV方向からみたロータコア等
の横断面図である。
【図5】ステータコアとロータコアとの間に球体を配置
して示す斜視図である。
【図6】実施の形態の変形例による電動式スロットルバ
ルブ装置を示すロータコア等の横断面図である。
【符号の説明】
1 スロットルボディ 2 スロットルチャンバ(吸気通路) 3 アクチュエータケース(スロットルボディ) 5 弁軸 8 弁体 9 電磁アクチュエータ 10 ステータ 11 ステータコア 14 ステータ側球体支持部(ステータコア) 14A 嵌合溝(環状溝) 15 スペーサ 15A 嵌合溝(環状溝) 17,18 電磁コイル 19 ロータ 20 ロータコア 24 ロータ側球体支持部(ロータコア) 24A 嵌合溝(環状溝) 27 球体(転動体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 33/02 H02K 33/02 B (72)発明者 荒木 智昭 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 甲斐 圭一 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 Fターム(参考) 3G065 CA26 DA05 DA15 GA41 HA12 HA15 HA21 HA22 KA02 3H052 AA02 BA25 BA26 CD09 EA16 3H062 AA03 AA15 BB30 BB31 CC01 DD01 DD11 EE07 GG02 HH02 HH10 5H633 BB07 BB15 GG02 GG09 HH15 HH20 JA02 JA09 JB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に吸気通路が形成されたスロットル
    ボディと、該スロットルボディに回動可能に設けられた
    弁軸と、該弁軸に設けられ、該弁軸と共に回動して前記
    吸気通路を開,閉する弁体と、前記スロットルボディに
    設けられたステータと該ステータに対面して前記弁軸に
    設けられたロータとを有し、前記弁軸を介して弁体を駆
    動する電磁アクチュエータとからなる電動式スロットル
    バルブ装置において、 前記電磁アクチュエータのステータとロータとの間に
    は、前記ステータとロータとの間に一定の寸法をもった
    ギャップを形成する複数の転動体を転動可能に設けたこ
    とを特徴とする電動式スロットルバルブ装置。
  2. 【請求項2】 前記ステータとロータには互いに対面す
    る位置で前記弁軸の回動方向に延びる環状溝をそれぞれ
    設け、前記転動体は、該ステータの環状溝とロータの環
    状溝とに転動可能に嵌合され前記環状溝の周方向に列設
    された複数の球体により構成してなる請求項1に記載の
    電動式スロットルバルブ装置。
  3. 【請求項3】 前記ステータは、前記スロットルボディ
    に設けられたステータコアと、該ステータコアに設けら
    れ外部から通電されることによって磁界を発生する電磁
    コイルとによって構成し、前記ロータは、前記ステータ
    コアと対面して前記弁軸に設けられ前記電磁コイルが磁
    界を発生するときに前記ステータコアに吸引されること
    によって前記弁軸と一体に回動するロータコアによって
    構成してなる請求項1または2に記載の電動式スロット
    ルバルブ装置。
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