JP2001001981A - 船舶の船体構造 - Google Patents

船舶の船体構造

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JP2001001981A
JP2001001981A JP11172742A JP17274299A JP2001001981A JP 2001001981 A JP2001001981 A JP 2001001981A JP 11172742 A JP11172742 A JP 11172742A JP 17274299 A JP17274299 A JP 17274299A JP 2001001981 A JP2001001981 A JP 2001001981A
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JP
Japan
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hull
ship
propulsion
compartments
center
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JP11172742A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Yamato
邦昭 大和
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、同一船型サイズにおいて車両積載台
数の増加を図ることができる船舶の船体構造を提供す
る。 【解決手段】本発明の船舶の船体構造は、船体1の幅方
向両側に該幅方向中央で船体全長に延びる空間が形成さ
れるよう船体全長に沿って形成された複数の隔室2と、
これら船体側部の隔室2に分散して設置された、電力を
発電する複数台の発電機17と、船体1の船尾側に取り
付けられ発電機17で発電された電力で推進力を発生さ
せる推進モータ19とを有する構成を採用して、軸室お
よび推進軸が不要な電気推進構造および発電機1の分散
配置により、隔室の在る階(発電機の在る階)の幅方向
中央で、船体の全長方向に長く延びる広い区画を確保し
て、車両積載台数を増やすようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールオン・ロー
ルオフ旅客船などの船舶の船体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】フェリーで代表されるロールオン・ロー
ルオフ旅客船は、図3(a)〜(c)および図4
(a),(b)に示されるように船体aの船底側に複数
の隔室bを形成し、上階のスペースでトラックを収容す
るトラックスペースcを形成することが行われている。
なお、mは上下階のスペース間で車両の移動を行うラン
プである。
【0003】通常、ロールオン・ロールオフ旅客船は、
プロペラやウォータジェットが装備され、同プロペラや
ウォータジェットで推進させている。
【0004】ロールオン・ロールオフ旅客船は、このプ
ロペラやウォータジェットを駆動するために、図3
(a),(b)および図4(a),(b)に示されるよ
うに船体aの後部に、軸室d、機関室f、補機室gを形
成して、機関室fにディーゼルエンジンなどのエンジン
hを据え付け、補機室gに補機iを据え付け、軸室dに
エンジンhから延びるプロペラシャフトg(推進軸)を
貫通させてプロペラkに接続している。なお、nは舵取
機室を示す。
【0005】ところで、エンジンhでプロペラkをクド
ウする推進構造は、エンジンh、補機iとも、大きな占
有スペースを必要とする。
【0006】このため、ロールオン・ロールオフ旅客船
では、通常、機関室f、補機室gは、船体aの全長方向
略中央部の地点に、両船側にまたがるように大きく形成
され、この広く確保された機関室fにエンジンhを収
め、補機室gに補機iを収めることが行なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、船舶は、損
傷時の復原性を確保するために、主甲板下を区切って複
数の隔室bを形成する構造を採用しているために、機関
室fや補機室gが在る階では、、機関室f、補機室gが
占めるスペースが多く、同階における車両積載のスペー
スが確保しにくい難点がある。図3では同スペースを乗
用車スペースpとしているが、同スペースpが機関室
f、補機室gの制約を受けて大きくできない。しかも、
同スペースpは、各室の配置上、長い区画が確保できな
いので、重量のある車両を積むには適さない。特にロー
ルオン・ロールオフ旅客船は車両積載台数が多いことが
望まれるが、積載台数を多くすると、船型が大型化にな
り、コストの負担が大きくなる。
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、同一船型サイズにおいて
車両積載台数の増加を図ることができる船舶の船体構造
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した船舶の船体構造は、船体の幅方向
両側に該幅方向中央で船体全長に延びる空間が形成され
るよう船体全長に沿って形成された複数の隔室と、これ
ら船体側部の隔室に分散して設置された、電力を発電す
る複数台の発電機器と、前記船体の船尾側に取り付けら
れ前記発電機器で発電された電力で推進力を発生させる
推進モータとを有する構成にすることによって、軸室お
よび推進軸が不要な電気推進構造、さらには発電機器の
分散配置で、隔室の在る階(発電機器の在る階)の幅方
向中央に、船体の全長方向に長く延びる広い区画が確保
されるようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1および図2に
示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0011】図1および図2は、本発明を適用した船
舶、例えばロールオン・ロールオフ旅客船を示してい
る。なお、図1中(a)は同旅客船の船舶サイドの構造
を示し、(b)は同じく船舶中央の構造を示し、(c)
は図1(b)中のA−A線に沿う平断面を示し、図2
(a)は図1(b)中のB−B線に沿う平断面を示し、
図2(b)は図1(b)のC−C線に沿う平断面を示し
ている。
【0012】同図中1は同旅客船の船体である。この船
体1の主甲板下となる船底側の左右両側には、幅方向中
央を開けるよう、すなわち離間するようにして、例えば
左右で対となる複数の隔室2が形成されている。隔室2
は、船体1の各部で横方向に配置された複数枚の横置隔
壁3と、船体1の中央部で縦方向に連続するように配置
された2条の縦通隔壁4とを組み合せた仕切り構造で形
成されている。これによって、左右の複数の隔室2を船
体全長に沿いに複数連続して配置させてある。そして、
船首端および船尾端の幅狭場所を除いた一対の縦通隔壁
4で挟まれた部分に、ほぼ全長に渡る開放空間を形成し
ている。この開放空間の上側は、隔壁2の上部壁をなす
甲板5で覆われている。また甲板5と船底側との間には
甲板6が設けてあり、同開放空間を上下に区画してい
る。さらに甲板5の上方には、それぞれ所定の間隔をお
いて甲板7、甲板8が設けられていて、甲板5からの上
方の領域を上下に区画している。そして、船底側の縦通
隔壁4で挟まれるデッキから乗用車を積載するための乗
用車スペース10を形成し、その上階の縦通隔壁4で挟
まれる船体全長に延びた広いデッキからトラックを積載
するためのトラックスペース11を形成し、その上階と
次上階のデッキからトラックを積載するためのトラック
スペース12を形成している。なお、最上階のデッキに
はキャビンがつく。但し、14は上下階のデッキ間で車
両の移動を行う例えば跳ね上げ式やシーソー式のランプ
である。
【0013】各隔壁2のうち、例えば全長中央に配置さ
れた左右2組の隔室2は、第1発電機室15、第2発電
機室16としてある。これら各発電機室15,16に
は、発電機器、例えばエンジン駆動式発電機17(エン
ジンで駆動される発電機で、以下、単に発電機という)
がそれぞれ(4台)設置されている。これにより、船体
側部の隔室2に複数台の発電機17を分散配置させてあ
る。これら各発電機17により、、船舶の航行に必要な
電力を発電させるようにしてある。
【0014】また船体1の船尾は、隔室で形成されたモ
ータ室18が配置されている。このモータ室18には、
各発電機17で発電された電力で作動する推進モータ1
9が設置されている。この推進モータ19の出力軸に
は、推進部材、例えばプロペラ20が取り付けられ、プ
ロペラ20を推進モータ19で回転させるようにしてあ
る。つまり、各発電機17で発電された電力から推進力
を発生させるようにしてある。
【0015】このように構成されるロールオン・ロール
オフ旅客船だと、エンジン出力でプロペラやウォータジ
ェットを駆動する旅客船に比べ、同一船型サイズにおい
て車両積載台数を増加させることができる。
【0016】すなわち、電気推進の旅客船は、エンジン
出力でプロペラやウォータジェットを駆動する推進構造
とは異なり、軸室および推進力が不要になるうえ、推進
モータ19と発電設備とが切り離せるので、設置の際の
制約が少ない。
【0017】そこで、この特徴を活かすべく、発電設備
を複数の発電機9から構成するだけでなく、船側部に中
央を開けるようにして全長方向に連続して配置される隔
室2を用いて、この隔室2に発電機9を分散配置させ
た。
【0018】これによって、機関区域は船側部に収めら
れ、従来、船体1の中央付近を広く占めていた主機関区
域がなくなり、船体1の中央には全長に延びる重量車両
の積載に適した広いスペースが確保される。
【0019】つまり、このスペースがそのまま乗用車ス
ペース10やトラックスペース11となって、トラック
や乗用車を積載するための車両区画に充てられるので、
同一船型サイズでありながら、車両積載台数を大幅に増
加させることができる。
【0020】むろん、従来のロールオン・ロールオフ旅
客船における車両積載台数と同一であれば、該旅客船に
比べ船型が小型化できるので、コストダウンが図れる利
点もある。
【0021】なお、一実施形態ではプロペラを採用した
が、ウォータジェットを用いた船舶でもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の船舶の船体
構造によれば、軸室および推進軸が不要な電気推進構造
と、船側に中央を開けるように形成された隔室構造とを
用いて、電気推進構造をなす発電機器を隔室に分散配置
させたので、隔室の在る階(発電機器の在る階)の幅方
向中央には、船体の全長方向に長く延びる広い区画が確
保でき、同区画を各種車両の積載に充てることができ
る。
【0023】したがって、同一船型サイズにおいて車両
積載台数を大幅に増加させることができる。しかも、車
両積載台数が従来と同一であれば、船型が小型化できる
ので、コストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る船舶の船体
構造を示す船舶サイドを断面した図。(b)は同じく船
舶中央を断面した図。(c)は同じく図1(b)中のA
−A線に沿うデッキ階の平断面図。
【図2】(a)は図1(b)中のB−B線に沿うデッキ
階の平断面図。(b)は図1(b)中のC−Cに沿うデ
ッキ階の平断面図。
【図3】(a)は従来のロールオン・ロールオフ旅客船
の船体構造を示す船舶サイドを断面した図。(b)は同
じく船舶中央を断面した図。(c)は同じく図3(b)
中のA−A線に沿うデッキ階の平断面図。
【図4】(a)は図3(b)中のB−B線に沿うデッキ
階の平断面図。(b)は図3(b)中のC−Cに沿うデ
ッキ階の平断面図。
【符号の説明】
1…船体 2…隔室 3…横置隔壁 4…縦通隔壁 10…乗用車スペース 11,12…トラックスペース 15…第1発電機室 16…第2発電機室 17…発電機 18…モータ室 19…推進モータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体の幅方向両側に、該幅方向中央で船
    体全長に延びる空間が形成されるよう船体全長に沿って
    形成された複数の隔室と、 これら船体側部の隔室に分散して設置された、電力を発
    電する複数台の発電機器と、前記船体の船尾側に取り付
    けられ前記発電機器で発電された電力で推進力を発生さ
    せる推進モータとを具備することを特徴とする船舶の船
    体構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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