JP2000517479A - 空心電気的変圧器用中間または高電圧巻線 - Google Patents

空心電気的変圧器用中間または高電圧巻線

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JP2000517479A JP10512294A JP51229498A JP2000517479A JP 2000517479 A JP2000517479 A JP 2000517479A JP 10512294 A JP10512294 A JP 10512294A JP 51229498 A JP51229498 A JP 51229498A JP 2000517479 A JP2000517479 A JP 2000517479A
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ブリジット、ルイヨ
ジャック、ウィルド
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シュネーデル、エレクトリック、ソシエテ、アノニム
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Abstract

(57)【要約】 単一コイル(27)は普通の四角または矩形の形状の直交断面を有し、絶縁性のシース(3)を備える導線(2)により形成された連続的な巻き周(30)のアッセンブリを封止する絶縁性の樹脂シェル(29)を備え、前記巻き周は、長手方向または半径方向の層として巻き締められ、シース(3)の厚さに依存する巻き周の数は、2つの連続する巻き周であってそれらが電気的にはもっとも異なる電圧の隔たりを有する巻き周がこのコイルの設定入力電圧に対して、前記被覆された導体についてパッシェンの法則が空気中で適用されることにより供給される放電破壊電圧(Td)を超えないように、決められている。空心変圧器のここの完全な巻線(38)は、これによって、たとえ巻き周間の空間に誘電性の媒体としての空気が残っていても、このようなタイプの単一のコイルを単純に積層ことにより製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 空心変圧器用巻線を構成可能な単一コイル この発明は、配電用の空心変圧器に関する。より詳細には、この発明はそのよ うな装置と共に提供されるM.V.と呼ばれる“中間電圧”(または高電圧)巻 線の改善に関する。 従来、例えば2000ボルトおよびそれ以上の位相の電圧を入力することを目 的として設計されている配電変圧器の主要部を構成している“中間または高電圧 ”巻線は、連続的に巻かれた絶縁シース(一般的にはエナメルフィルム)を有す る金属ワイヤの導体によって形成されている。 コイル巻線は大まかに2つのタイプに分類され、一般的には両タイプとも空気 中で用いられている。 より頻繁に行なわれている技術は、コイルの軸線方向に沿って長手状に延ばさ れた、並列状で同心円柱状のストライプまたは層として繰り返し巻かれているも のである。通常は織物工業に用いられる“リーリング(reeling)”技術から影 響を受けたこの技術は、コイルの軸に並行する“前後の”動作にしたがって金属 ワイヤが支持用のマンドレルに堅く連続して幾重にも巻き締められるときに、金 属ワイヤの牽引力により行なわれ、前記動作が一方の方向で完結すると1つの層 が形成されることになる。 他の技術は、それぞれが半径方向に延びると共に並列状で螺旋状の平らなパン ケーキ形状に折り返し巻かれることにより行なわれている。本出願人により出願 されたヨーロッパ特許第0,081,446号に説明されたこの技術は、ワイヤ の重さのみによる効果の下に容器の回転速度に合わせて、ワイヤの入力率を容器 を満たすように同期させている。そしてこのワイヤは、コイルとして形成された ときにその軸の長手方向に対して“前後の”動きにしたがって配置されており、 一方方向の動きの完了は1つの層を完成 させることになる。 この発明に含まれる空心変圧器の分野においては、例えば空冷の変圧器におい て冷却を行なおうとすると、上記2つの方法による巻線のうち後者のものは、ワ イヤの両端のみが出てくる溶融された電気的絶縁樹脂ブロック内に従来は埋め込 まれていると共に、このワイヤの両端はコイルの入/出力接続を形成している。 この樹脂をコーティングした巻線は、この巻線に機械的な強度を与えることに加 えて、重ね合わせて巻かれたワイヤの互いの層と層との間にも絶縁性を与えてい る。 コイル化するために用いられる巻き付けモードにおいても、半径方向に平面的 なパンケーキ状にコイル化するか長手状に層状にコイル化するかの何れであって も、個々の層を被覆するために、巻線に絶縁性の材料を含ませることは不充分な 問題解決を残すことになる。コイル化が行なわれるとき、溶融された合成樹脂の 材料は、内部に形成されている層と層との間の空間を占めることよりも、巻き回 された層の束を外部から包囲することの方が実際上の困難性は一層少ない。 用いられる材料の粘着性が大きかったり高いものの全てに対して、これらの困 難性が当てはまることは容易に理解される。このことは、実用化するのに容易で あるとか、少し暖めてやれば再度溶融することによっていつまででも再利用でき るものであるとか、の幾つかの長所があるにも拘わらず、熱硬化性の樹脂材料と 比較した場合、熱可塑性の材料(固くない材料)で構成するのは不利な条件を含 むことを説明するものである。 この発明の目的は、上述した問題点の解決法を提案することにある。 このため、この発明の目的は、空心式変圧器の“中間(または高)電圧”巻線 を形成するため設計され、長手方向または半径方向に並列的に配置された複数の 並列周と周内に空気を入れるようにしてコイル化されたコイルを絶縁性のシース を有する金属ワイヤ導体により構成し、電気的に絶縁された樹脂材料の固まりの 中に封止されてその入/出力端子がここから取り出されるようにした単一の電気 的コイルにおいて、前記端子間に供給されるべき電圧のために、2つの隣接する 層上で最も電気的に離隔した2つの隣 接する巻き周間の電圧が、パッシェンの法則により空気中で前記シースされた導 体に供給されるであろう値を超えないような、巻き周の層数となるようにしたこ とを特徴とする。 この発明を定義するパッシェンの法則に関連する同等の方法は、この出願に添 付された図2に見られるように、導線の絶縁シースの厚さに従って、巻き周間の 電気的アークによる部分的な放電現象を防止するために、巻線内の隣接する巻き 周層と巻き周層との間に電圧が印加されないようにする点にも存在する。 この発明はパッシェンの法則がこの個別のケースに適用可能であり、このケー スに含まれている問題に対する具体的解答の基礎となり得ることを発見した事実 に基づいている。 前世紀の終わりに確立されたパッシェンの法則は、例えば空気のような所定の ガス媒体における異なる電位で帯電された2つの物体間の放電破壊電圧は、導体 の離間距離と包囲された環境の圧力関数との間の積の連続関数であることを示し ていることが想起される。もしも、さらなる詳細が求められるのならば、当業者 は、この発明に関して結びつけられる教示である、1986年にパリでイローラ (EYROLLES)より出版された「電気工学概念と理論」と題されて、ロバ ート・フォーニア(Robert・FOURNIER)により著されたD235 0−4ないし7または9.5に「絶縁ガス」の書き出しの下に開示された、例え ば「工学技術」におけるピエール・セグュア(Pierre SEGUR)の例 が参考となり、この論文を参照することによって上記の教示が具体化されること になる。 提起された問題点を解決するため、この発明は絶縁性のシースを被覆された空 気中の導体の事例にこの法則を適用し、その結果絶縁性のシースの厚さに従って 隣接する巻き周と巻き周との間の放電破壊電圧と、このコイルの巻き周と巻き周 間の空間における気圧であるこれらのグラフを確立するために用いられるパラメ ータと、を付与する図2のグラフが当てはまる。 これより理解されるであろうが、この発明は射出された絶縁性の材料によりコ イルの巻き周と巻き周との層間の空間を満たすために、シークするというよりも むしろ1相につき数万ボルトの電圧がかかる配置となるように設計された変圧器 を構成する電気巻線の層間に絶縁材料を効果的に巻き込むため、利用されていな い空間に自然に存在する空気を封じ込めてコイルの状態を確定するものである。 そこで、絶縁性のプラスチック材料によりそれ自身を簡単な封止に限定すると いう如何なる危険性ももはやないことになる。 この発明の好適な実施形態によれば、巻き周のセットが、一般的には正方形ま たは1辺が少し延ばされた矩形状の断面形状として現れている。このように、こ の発明は、標準的な単一コイルを積層させることにより可変となったコイルの大 きさに従って空心変圧器の主巻線を構成することができるところに特に長所を有 しており、直列に接続された積層単コイルの数は、主巻線端子に適用されるべき 電圧レベルに依存するであろう。全ての製造産業を含む電気工学的な産業の現状 においては、在庫と買い入れの管理や製造時間の短縮についてかなりの融通性が 可能となってきており、その必要性も事実として存在している。 いずれにしても、添付された図面による目的等により与えられる以下の説明に より、この発明は、良く理解されるであろうし、他の特徴や長所は、一層明瞭に なるであろう、添付図面において: 図1は、上述したR・フォーニア(R.FOURNIER)の著作より引き出 された、純粋に記録を目的として空気中のパッシェン曲線の相を示している。 図2は、巻回層が形成された金属線を被覆する絶縁性のシースの厚さと圧力に 対する空気中で接触している2つの巻き周間の放電破壊電圧のグラフを示してい る。 図3aは、長手状の層に巻き付けられた巻き周により形成された巻線を示す図 である。 図3bは、同様の図であるが、半径方向に巻き付けた事例である。 図4は、分図4aないし4eから見た連続的な5つの視点に従い、多相空心変 圧器と 等価に設計されたものと結論づけられる“中間電圧”巻線であり、かつ、本発明 による単一コイルの完成状態を示している。 図1の曲線は、所定の環境、ここでは空気中で、放電破壊電圧Udが異なる電 圧のもとに置かれた2つの物体を隔てる距離間の積d*pの単なる関数であるこ とを明瞭に示している。 積d*pの非常に低いおよび非常に高い値にこの関係がもはや関連しないこと は注目すべきである。この有効な範囲(例えば、約3x10-3ないし4x102b armm)において、放電破壊電圧Udは距離(および/または圧力)に一義的 に伴って増加するが、(積d*pに関して8x10-3より少ない)低い値では逆 転現象が発生する。この曲線は、ここで示されている相としては如何なるパッシ ェン曲線に対しても一般的であるが、放電破壊電圧が常に積d*pと共に増加す る前に迅速に到達する最小のものを介してまず通過するということを示している 。 この観察からこの発明が引き出す結論は、複数の周と周によりコイル化され被 覆された導線により形成される誘導巻線を通電させる事例において、これは、接 点から離間する移動方向における巻き周と巻き周との間の空間内における導線の 表面上を通過するときのこの曲線の立ち上がり部分となるようにして、それ故、 導体間の距離が大きくなるときに、放電破壊電圧のみが大きくなれるような状況 となるようにして、部分的な放電現象を防止するための巻き周と巻き周間の最大 許容電圧はパッシェン曲線により与えられる最小の電圧よりも低くなるべきであ る。 巻線の両端に供給される所定の電圧における抵抗に対して、巻き周により構成 される巻線に必要なその巻き周の層数は、ワイヤの所定の性質と厚さ絶縁性被覆 に関して、このようにして決定することができる。 換言すれば、このような巻線の両端部に供給することができる最大電圧の値は 、この巻線を構成している巻き周の層の数を選択することにより調整することが できる。如何なる高電圧にも適する巻線は、これらの配置に従って構成された単 順に積層した標準的 な単コイルによって求められるものとして完成できる。巻線への電流が確定され るときに、巻き周と巻き周間の空間内の圧力が増加させることのみ可能となる状 況にそれ自身を置くために、例えば周囲の温度でこれらの配置を“冷却”させる ようにする手当てについても配慮されるべきである。 上述したことは、図2の曲線と同等のものによって定量的に説明される。周と 周間の空間を占める空気の圧力をパラメータ化したこれら複数の曲線は、相互に 接する通常の絶縁性エナメルの同一層に互いに被覆された2つの金属導線を隔て る間隔「Ep」の関数としての放電破壊電圧Td(ボルト)の値を決定している 。換言すれば、「Ep」はコイル状にされた導線における絶縁性被覆部分の厚さ の2倍であるということになる。 巻き周と巻き周の層間の空間内にある空気の圧力がもしも0.2バールまたは この値よりも低くならない何れかの場合であるならば、そしてエナメル被覆部の 厚さが0.15mm以上(グラフにおける点A)ならば、これらの周と周間の電 圧が550ボルトを超えない限りは連続的な巻き周と巻き周の層間の部分的な放 電の危険性はない。他の例としては、0.025mmの絶縁部の厚さで、連続的 な巻き周と巻き周の層間の電圧Tdが400ボルト(点B)または0.2バール の圧力下で330ボルト(点C)を超えない限り、0.5バールの圧力下での巻 き周と巻き周の層間の空間に部分的放電の危険はない。この0.2バールの圧力 では、400ボルトの放電破壊電圧と同じ値が、0.06mm(点D)のエナメ ルの厚さに達している。 冷却状態においては通常減圧していき変圧器のその後の再スタートでも減圧状 態が維持されている巻き周と巻き周の層間の空間におけるここで表示される圧力 は、この変圧器の動作温度に達するまで、絶対圧力である。図1の電圧Udがピ ーク値として与えられたとしても、電圧Tdは実効値(rms―root mean squa re―)電圧である。 図3aおよび3bは、長手状層および半径方向層のそれぞれ2つの巻回モード を概略化して示しており、これらの図はこの発明の実施を容易にすることを目的 として示されたものである。これらの図において、同一の参照符号は同一の構成 要素を示している。 両図とも、軸線に交差する面により切断され僅かに上方より見た回転軸Xを有 する円筒状のコイルを表しており、これにより電気巻線を作り上げる巻き周と巻 き周の構成を直角の切断面で見ることが可能となっている。 図3aの巻線1は、在庫品から何時でもすぐに購入できるフレキシブル電線2 であり、通常品質の絶縁性のエナメルフィルム3により被覆されている。この電 線は同心円の長手状の層に交互に構成された巻回保持部4における巻線軸線Xの 周りに巻き付けられている。最初の周5の支持部4が一端に巻き締められた後に 、次の周の巻き付けは、電線の直径に等しい非常に小さなピッチの螺旋状軌跡に したがって、支持部の他端に至るまで矢印Fvにより示される方向に続けられる 。きつく巻き締められた最初の長手状の層6は、このようにしてワイヤをぴんと 張られた状態に維持しながら支持部4をその軸Xの周りに巻回させることで完成 する。 第2の層7は、同様にして矢印Fv'に示すように、反対の方向に巻き締めら れる。コイルを作成することはこのように、軸Xにしたがって「前後に」移動す ることによりきつく巻き締めるようにして行なわれ、各々の層は長手状の層を一 方方向に巻き締めることにより完成され、この方向は前の層の方向と後の層では 交互になっている。 並列で同心の長手状層の1組(set)は、このように軸Xの周りに構成されて いる。巻線の最後の巻き周8は、第1の巻き周5と共に、巻線から出てきた撚り 継ぎ部9,10によって、巻線の入/出力端子を形成するようになっている。 図3bの巻線11は、上記と同様にして得られるが、ワイヤのコイル化は互い に積層される半径方向の層13によって行なわれている。これらの層、またはパ ンケーキ状のものは、ワイヤ2が“前後の”動きにしたがって巻き締められると きに形成されるが、このとき軸Xに対しては垂直方向となる。パンケーキ13の 積層を横方向に制限する目的を有するフランジ14および15に装着された支持 板12は、この軸の周りを回転する。 ワイヤ2は、この場合、ぴんと張られてはいないが、それ自身の重さのみに従 ってお り、支持板の回転する速度は電線の供給率に連続的に調整されているので、巻き 締めに繰り入れられることは、パンケーキの所望の半径位置で形成されるように 起こる。このようなコイル化モードの産業上の生産を可能にするこの自動的なシ ステムは、既に示したように、ヨーロッパ特許第0,081,446号に説明さ れている。 各々の巻き付けが半径方向に展開する層を生成する。巻線に対して予定された 空間への充填は底の方から開始される。図面に表されているように、第1のパン ケーキ17はフランジ14に対する内側の層16より始まり、それから徐々に矢 印Fhにより示される中心を離れるように外側に向かい外側フランジ15の位置 まで至る。この第2のパンケーキ18は、このようにして最初に中心に近づこう とする方向で内側のフランジ14方向に形成され、一番上に至って最後の層19 が撚り継ぎ部20によりコイルの外側にまで延長され、第1の巻き層16の撚り 継ぎ部21と同様にして、共に巻線の入力/出力端子を形成している。 コイル化のばあい、図3aによる同心状の層においては、図3bの半径方向に 巻かれていく層のように、ひとたび動作が行なわれたときに、巻線は電気的な絶 縁性を有するポリマーがその中に射出されているモールド内に配置される。この ポリマーは、例えば、無水物の形態をとる熱硬化性エポキシ樹脂のような熱硬化 性のプラスチック材料や、ポリアミドまたはアクリルのような熱可塑性の材料が ある。電線は、このようにして露出した端子9,10および20,21のみが取 り出される電気的な絶縁性を有するポリマーシェルの中に封止される。 以上検討した2つのタイプにおいて、たとえきつく巻かれていたとしても、そ れぞれの巻き周間には使われない容積26が必然的にできてしまう。多数のこれ らのは部分的に残り、あるいは、誘電性(絶縁性)の材料が一層完全に欠けてお り、この誘電性の材料は巻線の小型化のためにその射出が行なわれるときには前 記使われない空間へ充填することができなくなっている。 パッシェンの法則により、何れか2つの連続する巻き周に、所定の電圧を供給 するた めに図2の特性曲線により与えられる厚さよりも薄い絶縁シース3を設けるべき ではない。そうでなければ、部分的な放電が可能である。このような要求は、2 つの連続する巻き周を最もきつくすれば2つの隣接する層における電気的な隔た りは最大となる(したがって電位差も最大になる)ことであり、例えば、これら の2つの隣接する層の始端と終端のそれぞれに位置するものである。 このような巻き周の組み合わせの例は図3aにおける符号22と23や、図3 bにおける符号24と25で参照される。 さらに、このような組み合わせの巻き周間の電圧uは、並列に置かれた層の数 2nによって巻線1または11の入力/出力端子に供給される電圧Uに重畳され 、その重畳は、u=U/nの関係にしたがって行なわれる。 したがって、この発明によれば、巻線に供給される如何なる電圧Uに対しても 、2つの隣接する巻き周間の電圧uが、2つの隣接する層が電気的には最も離れ ていても、空気中でパッシェンの法則が適用されることによって供給されるであ ろう値Tdを超えないように巻線を構成する巻き周の数を決定するならば、巻き 周26間の空間での部分的な放電の危険性を防止することができるということが 理解され得る。 換言すれば、このことは、層の数は少なくとも第1の高い整数を超えることに より巻き上げられた割合U/uの結果に等しいかまたはその2倍にしなくてはな らないということを意味している。 ここで、既に説明したように、この発明に係る単一コイルを含む多層空心変圧 器を製造するために設計された“中間電圧”巻線の完成状態を示す図4について 参照する。 実際には、このコイル27は直交方向の断面形状で四角形または略矩形のリン グの形状を有しており、例えば、その長さはその幅を確実に3倍は超えている。 この単一コイルは、空心変圧器のための“中間電圧”または“高電圧”巻線を構 成しており、以下のようにして得られる。 −図4a: エナメル被覆されて巻き周30(例えば200〜300巻き周)を有する可撓 性の銅(Cu)またはアルミニウム(Al)のワイヤ2は、まず、リング28を 形成するように巻き締められる。このコイル化は、例えば図3aを参照しながら 説明した“同心長手状の層”のタイプに準じて行なわれる。もし求められるなら ば、このアッセンブリ(組立品)は、このようにして形成されたリングが最小の 機械的な強度を有することを補償するために膠(にかわ)の注入により強度を増 すようにされている。 −図4b: このリング28は、絶縁用誘電性樹脂29がその中に注入されるモールド(図 示されず)内に位置され、この誘電性樹脂は、ワイヤの両端が接続部材として動 作する端子9,10を形成するために充分に露出させられるように取り出された 後に、数ミリメータの厚さを超えてリングを封止することになる。この樹脂が溶 融されるやいなや、標準的な単一コイル27が完成する。 この発明によれば、例えば15層というように層の数が決定され、例えば最大 電位差が350ボルトある場合、2つの連続する巻き周の層間の最大実効値電圧 は例えば2500ボルトの電圧でもコイルを用いることができるように決定され ている。このようにして、断面形状で幾分四角形となったコイルは、例えば1層 当たり20の巻き数で15層の巻き周として完成されるが、後の図においては、 所望の電力に応じて求められるような変形・変更が可能である。しかしながら、 この発明によれば、以下に見られるように、完全な巻線を製造するための考慮さ れるべき変形・変更を完全にするため、一般的な四角形や幾分四角形となった形 状(長さは近似的に幅の3倍より小さい)を維持することは有利な点であること を覚えているべきである。 既に明記したように、用いられる樹脂は熱硬化性または熱可塑性ポリマーであ るべきであり、それは電気的に絶縁する能力が非常に高く、変圧器の中間(また は高)電圧巻線のために、通常1相当たり数千ボルトに達するような電圧で用い られるであろう。 −図4c: したがって、変圧器用のこのような巻線31は、所望の高さに達するように、 これらの単一コイル27を所望の数まで順次に積層することにより完成される。 アッセンブリは、例えば固着などの適当な手段によりきつく固められる。アッセ ンブリが完成すると、撚り継ぎ部9,10をつまんでカールさせることによって 確実に固定される小さな接続スリーブ32により、コイルは互いに直列に電気的 に接続される。 −図4d したがって、この領域はコネクタが露出している箇所で積層から電気的に絶縁 されていなくてはならない。このことは、この領域を熱可塑性樹脂のシートで熱 圧着することによって得られる樹脂層により覆うことにより行なわれている。 このように、単一コイル27の円筒状の積層は、10〜20度の角度に従って 全体にわたって延長する扇型のボス33を提供することにより得られ、このボス 33からは、その上端と底部とから巻線の入力/出力(I/O)となる自由な撚 り継ぎ部が、変圧器の他の相の巻線と同様に、出ている。 この目的のために、各相間の接続バーの端部を覆うであろうこれらのI/O端 子の周りを機械加工することにより、小さな皿34を提供することはこの発明の 有利な点である。同様に、もしも中間電圧が主たるもの(逓降―ステップダウン ―変圧器として動作する変圧器)を構成しているならば、中央の皿35は、さら に電源システムによって移送される電圧に対して変圧器を調整する目的を従来か ら担ってきた中間I/Oの周囲に有利に設けられる。 −図4e: しかしながら、これらの異なる皿部を完成する前に、この発明の好適な実施例 にしたがって、電気的な導通能力としてはむしろ控えめなものとなっても、接地 37となる数ミリメータの樹脂36の層により積層されたものを被覆することは 有利なことである。この層は、硬化させることによりまたは硬化のためにシート の形状に熱可塑性樹脂を加熱しながら平均的に押圧することにより、電気的な遮 蔽部を構成し、この遮蔽部は変圧 器の周囲で空気ではなく絶縁体として動作することを可能とするであろう。この ことは、特に変圧器を筐体内に収容するのでなく屋外に放置することを可能とす るであろうことを意味し、さらに、値段を低減させるであろうし、一般的には修 理や動作をより容易にさせるであろう。 これが完成すると、変圧器における磁気回路の主柱の周りに完成されたアッセ ンブリとして装着する前に、2次巻線の周りに配置される準備が整ったものとし て1次導体38が得られる。 変圧器用のキット(kit)巻線はこのようにして、特定の入力電圧のために 設けられた標準的な単一コイルにより形成されたモジュールにより容易に構成す ることができる。このようにして、導体38が同一のコイル27により形成され たことを考慮するならば、それぞれは2500ボルトまでは放電破壊の危険性な く動作することが可能であり、これらのコイルを10個集めて直列に組み込むべ きであろうし、そうすれば、例えば、25000ボルトの電源システム電圧のも とでも動作させることが可能となる。 導体38は、透磁可能な入力電圧とかコイルの高さとかの異なる性質の標準的 な単一コイルとして形成することができる。明らかな実用上の理由から、段のあ る外壁が特定の導体として求められている場合を除いて、それら全ては同一の幅 を有することが好ましいであろう。 この発明は上述された実施例に自ずと制限されるものではなく、以下に述べら れる請求の範囲により与えられる特徴の限りにおいて、如何なる選択的なまたは 等価な作替物にも拡張される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月5日(1998.8.5) 【補正内容】 明細書 空心電気的変圧器用中間または高電圧巻線 この発明は、配電用の空心電気的変圧器に関する。より詳細には、この発明は そのような装置と共に提供される中間または高電圧巻線の改善に関する。 従来、例えば2000ボルトおよびそれ以上の位相の電圧を入力することを目 的として設計されている配電変圧器の主要部を構成している“中間または高電圧 ”巻線は、連続的に巻かれた絶縁シース(一般的にはエナメルフィルム)を有す る金属ワイヤの導体によって形成されている。 コイル巻線は大まかに2つのタイプに分類され、一般的には両タイプとも空気 中で用いられている。 より頻繁に行なわれている技術は、コイルの軸線方向に沿って長手状に延ばさ れた、並列状で同心円柱状のストライプまたは層として繰り返し巻かれているも のである。通常は織物工業に用いられる“リーリング(reeling)”技術から影 響を受けたこの技術は、コイルの軸に並行する“前後の”動作にしたがって金属 ワイヤが支持用のマンドレルに堅く連続して幾重にも巻き締められるときに、金 属ワイヤの牽引力により行なわれ、前記動作が一方の方向で完結すると1つの層 が形成されることになる。 他の技術は、それぞれが半径方向に延びると共に並列状で螺旋状の平らなパン ケーキ形状に折り返し巻かれることにより行なわれている。本出願人により出願 されたヨーロッパ特許第0,081,446号に説明されたこの技術は、ワイヤ の重さのみによる効果の下に容器の回転速度に合わせて、ワイヤの入力率を容器 を満たすように同期させている。そしてこのワイヤは、コイルとして形成された ときにその軸の長手方向に対して“前後”の動きにしたがって配置されており、 一方方向の動きの完了は1つの層を完成させるこになる。 この発明に含まれる空心変圧器の分野においては、例えば空冷の変圧器におい て冷却を行なおうとすると、上記2つの方法による巻線のうち後者のものは、ワ イヤの両端のみが出てくる溶融された電気的絶縁樹脂ブロック内に従来は埋め込 まれていると共に、このワイヤの両端はコイルの入/出力接続を形成している。 この樹脂をコーティングした巻線は、この巻線に機械的な強度を与えることに加 えて、重ね合わせて巻かれたワイヤの互いの層と層との間にも絶縁性を与えてい る。 コイル化するために用いられる巻き付けモードにおいても、半径方向に平面的 なパンケーキ状にコイル化するか長手方向の層状にコイル化するかの何れであっ ても、個々の層を被覆するために、巻線に誘電性の材料を含ませることは不充分 な問題解決を残すことになる。コイル化が行なわれるとき、溶融された合成樹脂 の材料は、内部に形成されている巻き周の層間の空間を占めることよりも、巻き 回された層の束を外部から包囲することの方が実際上の困難性は一層少ない。 用いられる材料の粘着性が大きかったり高いものの全てに対して、これらの困 難性が当てはまることは容易に理解される。このことは、実用化するのに容易で あるとか、少し暖めてやれば再度溶融することによっていつまででも再利用でき るものであるとか、の幾つかの長所があるにも拘わらず、熱硬化性の樹脂材料と 比較した場合、熱可塑性の材料(固くない材料)で構成するのは不利な条件を含 むことを説明するものである。 この発明の目的は、上述した問題点の解決法を提案することにある。 このため、この発明の目的は、空心式電気的変圧器の中間または高電圧巻線を 完成させるため、単一のコイルを互いに積層して入力/出力端子を電気的に直列 に接続し、それぞれの単一コイルは金属線導体と絶縁性のシースにより形成され 、並列的には位置された連続する複数の巻き周内に空気を巻き込み、その後、入 力/出力端子が取り出される電気的に絶縁された可塑材料の固まりにより封止し 、この巻き周の層の数は、電気的には最も隔たりのある隣接する2つの層におけ る連続する2つの巻き周間の 電圧が、前記被覆された導体について空気中で適用されるパッシェンの法則によ り供給されるであろう放電破壊電圧の値を、超えないように決められていること を特徴とするものである。 この発明を定義するパッシェンの法則に関連する同等の方法は、この出願に添 付された図2に見られるように、導線の絶縁シースの厚さに従って、巻回層間の 電気的アークによる部分的な放電現象を防止するために、巻線内の隣接する巻き 周と巻き周との層間に電圧が印加されないようにする点にも存在する。 この発明はパッシェンの法則がこの個別のケースに適用可能であり、このケー スに含まれている問題に対する具体的解答の基礎となり得ることを発見した事実 に基づいている。 前世紀の終わりに確立されたパッシェンの法則は、例えば空気のような所定の ガス媒体における異なる電位で帯電された2つの物体間の放電破壊電圧は、導体 の離間距離と包囲された環境の圧力関数との間の積の連続関数であることを示し ていることが思い出される。もしも、さらなる詳細が求められるのならば、当業 者は、この発明に関して結びつけられる教示である、1986年にパリでイロー ラ(EYROLLES)より出版された「電気工学概念と理論」と題され、ロバ ート・フォ−ニア(Robert・FOURNIER)による著作のD2350 −4ないし7または9.5に「絶縁ガス」の書き出しの下に開示された、例えば 「工学技術」におけるピエール・セグュア(Pierre SEGUR)の例が 参考となる。空心変圧器を製造するために、およそ15年前(米国特許4,49 6,926)にこの法則を適用することが既に指摘されており、これはコイル内 のより高い放電破壊電圧を得ることを発展させるために、例えば圧力のもとで溶 融することにより、封止用の樹脂の圧力を維持することを推薦している。 提起された問題点を解決するため、この発明は絶縁性のシースを被覆された空 気中の導体の事例にこの法則を適用し、その結果絶縁性のシースの厚さに従って 隣接する 巻き周と巻き周の層間の放電破壊電圧と、このコイルの巻き周と巻き周の層間の 空間における気圧であるこれらのグラフを確立するために用いられるパラメータ と、を付与する図2のグラフが当てはまる。 これにより理解されるであろうが、この発明は射出された絶縁性の材料により コイルの巻き周と巻き周との層間の空間を満たすために、シークするというより もむしろ1相当たり数万ボルトの電圧がかかる配置となるように設計された変圧 器を構成する電気巻線の層間に絶縁材料を効果的に巻き込むため、利用されてい ない空間に自然に存在する空気を封じ込めてコイルの状態を確定するものである 。 これが完成すると、変圧器における磁気回路の主柱の周りに完成されたアッセ ンブリとして装着する前に、2次巻線の周りに配置される準備が整ったものとし て1次導体38が得られる。 変圧器用のキット(kit)巻線はこのようにして、特定の入力電圧のために 設けられた標準的な単一コイルにより形成されたモジュールにより容易に構成す ることができる。このようにして、導体38が同一のコイル27により形成され たことを考慮するならば、それぞれは2500ボルトまでは放電破壊の危険性な く動作することが可能であり、これらのコイルを10個集めて直列に組み込むべ きであろうし、そうすれば、例えば、25000ボルトの電源システム電圧のも とでも動作させることが可能となる。 導体38は、透磁可能な入力電圧とかコイルの高さとかの異なる性質の標準的 な単一コイルとして形成することができる。明らかな実用上の理由から、段のあ る外壁が特定の導体として求められている場合を除いて、それら全ては同一の幅 を有することが好ましいであろう。 この発明は上述された実施例に自ずと制限されるものではなく、以下に述べら れる請求の範囲により与えられる特徴の限りにおいて、如何なる選択的なまたは 等価な作替物にも拡張される。 請求の範囲 1. 互いに固定されると共にそれらの入力/出力端子(9,10)により電 気的に直列に接続された単一コイル(27)の積層により形成され、単一コイル の各々は絶縁性のシース(3)を有する金属線導体(2)により構成されると共 に並列的な層(6,7..)に配列された多数の連続的な巻き周(30)内に空 気を巻き込み、前記入力/出力端子(9,10)が取り出される電気的に絶縁さ れた樹脂材料(29)内にまとめて封止され、前記巻き周(30)の層(6,7 )の数が、前記端子間に供給される所定の電圧に対して、電気的には最も隔たり のある2つの連続する巻き周(22,23)間の電圧が、前記被覆された導体( 2,3)について空気中で適用されるパッシェンの法則により供給されるであろ う電圧の値(Td)を超えないような数とすることを特徴とする空心電気変圧器 の中間または高電圧巻線。 2. 互いに固定されると共にそれらの入力/出力端子(9,10)により電 気的に直列に接続された単一コイル(27)の積層により形成され、単一コイル の各々は絶縁性のシース(3)を有する金属線導体(2)により構成されると共 に並列的な層(6,7..)に配列された多数の連続的な巻き周(30)内に空 気を巻き込み、前記入力/出力端子(9,10)が取り出される電気的に絶縁さ れた樹脂材料(29)内にまとめて封止され、前記巻き周(30)の層(6,7 )の数が、前記導体の絶縁性シース(3)の厚さ(Th)の関数として与えられ 、図2の特性曲線に読み込める放電破壊電圧(Td)の値に従わせる“u”と“ U”との間で過剰となるように巻かれた割合の結果から設定される整数の2倍に 少なくとも等しくなるような数となり、前記“U”は前記端子間に適用されるべ き所定の電圧であることを特徴とする空心電気変圧器の中間または高電圧巻線。 3. 前記巻き周波長手方向の層(6,7..)に巻き込まれていることを特 徴とする請求の範囲1または2に記載の巻線。 4. 前記巻き周は半径方向の層(17,18..)に巻き込まれていること を特徴とする請求の範囲1または2に記載の巻線。 5. 前記封止用の電気的な絶縁性のある可塑材料(29)は、熱硬化性可塑 材料であることを特徴とする請求の範囲1または2に記載の巻線。 6. 前記封止用の電気的な絶縁性のある可塑材料(29)は、熱可塑性材料 であることを特徴とする請求の範囲1または2に記載の巻線。 7. 複数の巻き周(30)は、普通の四角または僅かに長尺な矩形状の断面 形状を有する小型のアセンブリを形成することを特徴とする請求の範囲1または 2に記載の巻線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,M D,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ, TM,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 空心電気的変圧器の「中間(または高)電圧」巻線(31)と、絶縁性 のシース(3)を有する金属線導体(2)により構成されると共に並列的な層( 6,7..)に配列された多数の連続的な巻き周(30)内に空気を巻き込んだ コイル(27)と、を対をなして結合されたコイル間に積層することによりその 生成が設計され、その後、入力/出力端子(9,10)が取り出される電気的に 絶縁された樹脂材料(29)内にまとめて封止された通常の環状形状を有する単 一の電気的コイルにおいて、コイルは、前記端子(9,10)間に供給される所 定の電圧に対して、前記被覆された導体(2,3)に対して空気中で適用される パッシェンの法則により供給されるであろう電圧の値(Td)を2つの連続する 巻き周(22,23)間の電圧が超えないような巻き周(30)の層(6,7) の数となるようにすることを特徴とするコイル。 2. 空心電気的変圧器の「中間(または高)電圧」巻線(31)と、絶縁性 のシース(3)を有する金属線導体(2)により構成されると共に並列的な層( 6,7..)に配列された多数の連続的な巻き周(30)内に空気を巻き込んだ コイル(27)と、を対をなして結合されたコイル間に積層することによりその 生成が設計され、その後、入力/出力端子(9,10)が取り出される電気的に 絶縁された樹脂材料(29)内にまとめて封止された通常の環状形状を有する単 一の電気的コイルにおいて、コイルは、前記端子(9,10)間に供給される所 定の電圧“U”に対して、前記導体の絶縁性シース(3)の厚さ(Th)の関数 として与えられ、図2の特性曲線に読み込める放電破壊電圧(Td)の値に従わ せる“u”と“U”との間で過剰となるように巻かれた割合の結果から設定され る整数の2倍に少なくとも等しくなるような巻き周(30)の層(6,7)の数 となるようにすることを特徴とするコイル。 3. 前記巻き周波長手方向の層(6,7..)に巻き込まれていることを特 徴とする請求の範囲1または2に記載のコイル。 4. 前記巻き周は半径方向の層(17,18..)に巻き込まれていること を特徴とする請求の範囲1または2に記載のコイル。 5. 前記封止用の電気的な絶縁性のある可塑材料(29)は、熱硬化性可塑 材料であることを特徴とする請求の範囲1または2に記載のコイル。 6. 前記封止用の電気的な絶縁性のある可塑材料(29)は、熱可塑性材料 であることを特徴とする請求の範囲1または2に記載のコイル。 7. 複数の巻き周(30)は、普通の四角または僅かに長尺な矩形状の断面 形状を有する小型のアセンブリを形成することを特徴とする請求の範囲1または 2に記載のコイル。 8. 前記コイルは互いに固定さっると共にそれらの入力/出力接続(9,1 0)によって電気的に直列に接続され、請求の範囲1,2または7に記載された 単一コイル(27)の積層により形成されていることを特徴とする空心電気変圧 器の“中間(または高)電圧”巻線(38)。
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