JP2000510798A - 凸状対象物用折畳みパッケージの補強構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 半剛性材料の帯体からなる方形補強片（２）により構成される構造で、薄いシート（１）の区域（５，６）の中央部上に固定され、折り目（４）を跨いで区域を分離する蝶番部（３）により相互に関節連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】 凸状対象物用折畳みパッケージの補強構造 この発明は凸状対象物用折畳みパッケージの補強構造に関するものであり、該 折畳みパッケージは折り畳まれた薄いシートからなり、その折り目は端部におい て固定されて、垂直負荷に対する抵抗性を施与されている。 ＦＲ−Ａ−２５９５６６６やＦＲ−Ａ−２６２８７１９などにより薄い可撓性 のシートからなる凸状対象物用の折畳みパッケージが知られており、パッケージ をサンドイッチの周りに残して丸いサンドイッチを食べることができ、これによ り食べてしまった後は垂汁を集めてパッケージを纏めて畳んでしまうことができ るようになっている。 シートが可撓性であるので、凸状対象物の周りの折り目を手で開くことができ 、一方の手で折り目を開いている間に、他方の手は指の間に凸状対象物を挟むこ とができる。シートが可撓性であればあるほど、保持するのに凸状対象物を握る 必要が少なくなる。凸状対象物が例えばファーストフードでの持帰り用のブリオ ッシェタイプのパンからなる実質的に円筒形のサンドイッチのように崩れ易いも のである場合には、折畳みパッケージを開く際にサンドイッチを崩してしまうお それがある。使用されたシートが可撓性であるが故に、持ち運び中にサンドイッ チを衝撃に対して充分に保護できないのである。 この欠点を回避すべく、サンドイッチが円筒形である場合にはその側壁全体を ボードリングで囲んでから、さらに薄い紙のシートで包むことが考えられる。し かしこのやり方の場合には、実施するのに時間が掛かり、しかもＦＲ−Ａ−２６ ７６０３７に記載されているような折畳みパッケージを使用した場合には、折畳 みパッケージを取り除かずにボードリングを除くことが難しく、結果折畳みパッ ケージは垂汁に対して保護する機能を発揮することができなくなる。 折畳みパッケージの発展の過程において、薄いシートの折り目と直交方向に補 強帯を設ける試みがなされた。しかしサンドイッチを崩すことなしに補強帯を開 くことができないために、補強帯の厚さが限定されてしまった。この問題を解決 するために、ＦＲ−Ａ−２７３４７９１号においては、シートに固定された補強 帯を維持して、折畳みパッケージの折られた部分は上記のように折ったままで、 予備開きしている。しかしＦＲ−Ａ−２６７６０３７のように折られた部分の縁 に残された上下の開口を保護できる平らなシートの場合には、積み重ねて輸送中 の体積を減少させることができないという問題がある。 この発明の目的は垂直負荷に対して充分な抵抗性を具え、開くのが容易でしか も輸送時には折り畳むことが容易な折畳みパッケージ用の補強構造を提供するこ とにある。 このために適宜な手段により切断されて位置決めされかつ固定された半剛性の 材料の帯からなる方形の補強構造に折り目により分離された連続区域が併設され ている。 またこの発明は折畳みパッケージの補強手段を位置決めして、折り畳んでかつ 固定する装置に関するものである。 添付された図面において、 図１は折り畳まれてかつ折り目の端部が固定される前の折畳みパッケージを構 成する薄いシートの補強構造を示し、 図２は図１の補強構造の薄いシートを折り畳む手順を示し、 図３は凸状対象物（図示せず）の周りに開かれた補強構造の拡大斜視図であり 、 図４はこの発明の補強を構成する要素を切断し、位置決めしかつ固定する装置 を示す拡大図であり、 図５は図４の装置を用いて図２に示す手順により薄いシートを折り畳む装置を 示す拡大図である。 この発明の補強構造は可撓性のシート１を含んでなり、連続性の帯体代えて不 連続性の帯体からなるものである。すなわち密接隣接する方形補強片２はシート １により構成される蝶番部３により互いに連結されている。連続した方形区域５ ，６は蝶番部３と一体の折り目４により分離されているので、方形補強片２はこ れらの方形区域５，６内に位置して薄いシートの折り目４と同じように互いに折 り畳まれるものである。 図２に示すように連続する補強片７，８が相互に接触するように折り畳まれる には、これらを分離している距離９はそれらの一緒になった厚さ１０，１１以上 であることが必要である。さもないと蝶番部１２に引張り応力が掛って、補強片 ７，８が相互の上に位置することを妨げるか、蝶番部１２を引き裂くことになる 。他方それ自身と接触するのが薄いシート１４であり、補強片８，１５が外側に 位置されるときには、それらは相互に対設位置される。 図１の方形補強片２の相互位置決め（すなわちいかにして方形補強片２を相互 に正しく位置決めさせるかということ）はこの発明により解決される主たる問題 のひとつである。 これらの補強片２（図３）は保護されるべき凸状対象物（例えば実質的に円筒 形のサンドイッチ）の高さに合致した高さ１６を具えている。このようにして作 られた折畳みパッケージが開かれると(図３)、可撓性のシート１の蝶番部１７に より連結された補強片２の連続が実質的にリング１８を構成する一連の二面体を 構成する。 水平面上に載置されたこのようなリング１８に垂直負荷が掛ると、水平方向を 指向する引張り応力下に置かれた蝶番部１７を構成する薄いシートにより負荷の 下にある方形補強片２の座屈が制約される。このリング１８の抵抗は薄いシート １の抵抗により制約され、負荷があまり大きくなる引張り力の作用によりシート が引き裂かれる。すると方形補強片２は屈曲してしまう。 方形補強片を位置決めするには、まず半剛性材料のコイルから出発するもので 、その幅は方形補強片の高さ１６（図３）に対応する。この帯体１９はそれが固 定されようとする薄いシート２１の巻戻し速度より若干低い速度でローラー２０ により引かれる。半剛性材料の帯体１９はついでシート２１の巻戻し速度に等し い接線速度で回転している支持シリンダー２により引かれる。 帯体１９は吸引システム２３により支持ローラー２２上に保持される。このシ ステムは吸引孔またはスリット２４を具えていて、ローラー２２の接線速度と帯 体１９の速度との差異を考慮に入れて若干摺動できるようになっている。 支持ローラー２２はナイフ２５に対する一種のアンビルとして機能するもので 、これらのナイフは切断シリンダー２６上に設けられており、その縁部２７は支 持ローラーに対して正接状態になる。切断シリンダー２６上におけるナイフ２５ の 位置と速度とは方形補強片２を切断するように選ばれる。その幅は折り畳まれた ときに２個の連続した折り目４を分離する区域５，６（図１）のそれぞれの幅に 交互に適合するように設定されている。 一般にナイフ２５のナイフ２５の縁部２７の接線速度はナイフ２５の摩耗程度 に応じて支持シリンダー２２の接線速度に等しいか非常に近い。いずれにしても 支持シリンダー２２の表面上へのナイフ２７の縁部２７の接触点は（原文のまま ）常に同じ面内にある。方形補強片２を保持している吸引孔２４はこれらの接触 点間に位置している。 帯体１９と支持シリンダー２２の表面との速度の相違を考慮すると、方形補強 片２８は切断されるとすぐに支持シリンダー２２の速度で引かれるから、連続す る２個の方形補強片２８，２９間には空間が生じる。薄いシート２１からなる帯 体は爾後方形補強片３０を含む領域において支持シリンダー２２に対して正接状 態にされる。該方形補強片はシート２１に正確に施与されて公知の方法でそこに 固定される。ついで支持シリンダー２２の吸引孔２４における吸引がオフとされ 、方形補強片を施与されたシート２１は解放される。折畳みは爾後実施される。 折畳みは好ましくはヨーロッパ特許５２８９２０号に記載された方法で実施さ れる。折り目４の両側に位置する区域５，６は幅Ａ３２とＢ３３とを有しており 、ここでＡ＞Ｂである。これらの区域は幅Ａ３２とＢ３３とを交互に有しており 、幅Ａ３２の区域３２（図２）は幅Ａ−Ｂ３６の区域３５と幅Ｂ３８の区域３７ とに分割される。これら２個の区域３４，３５は折り目３９により分離されてお り、幅Ｂ３８と３３の２個の区域３７，４１は隣接して位置しており、方形補強 片４０はこの折り目３９と一線をなす切れ目を有している。 幅Ａの方形補強片４０（図４）の切れ目は支持シリンダー２２上において第２ の切断シリンダー４２により形成される。切断シリンダー２５（原文のまま）に より形成された切れ目により帯体１９から方形補強片４０はすでに分離されてい るので、切れ目４３により得られた２個の片体４４と４５は隣り合って位置する 。幅Ａ−Ｂの部分４４が移動方向に見て幅Ａの区域の方形補強片４０の前に位置 している限りでは、これは問題とはならない。 折り目３９と一線をなす切れ目も切断シリンダー２６上のナイフにより形成さ れる。このような条件下において補強片の２個の部分の間に空間が形成される。 方形補強片２を有したシート４６は歯４８を具えた予成形歯車４７上を通過する 。歯車４７と同じ側には方形補強片４９が位置している。幅Ａ−Ｂの区域５０は 歯４７（原文のまま）の歯元に位置していて、幅Ｂの２個の区域５１と５２とは 逆Ｖ字形の歯４７（原文のまま）を覆う。 折り目を閉じるためのバー５４からなる歯車５３が方形補強片を有した予成形 された薄いシートを受ける。幅Ａ−Ｂの区域５５はバ−５４の頂点に位置され、 幅Ｂの２個の区域５６，５７は２個の連続したバー５４，５８間の凹部に位置さ れる。方形補強片はその後歯車５３の外側に移動して折り目を閉じられる。 バー５４がより近く移動すると、幅Ｂの区域５９，６０が相互により近く移動 し、切断時に２個の連続する方形補強片７，８の間に空間１２（原文のまま）が ある故に（図２）、方形補強片は相互に容易に重なる。幅Ａ−Ｂの区間６１，６ ２は隣り合って位置する。にもかかわらず、剛性の故に容易に解放されるために 、バー６３と６４がより近く移動するときには、幅Ｂの区域は充分な遊びを有す る必要がある。 幅Ａ−Ｂの区域６１，６２はついでシリンダー６５に引き渡されて、シリンダ ー６５の方に畳まれた補強片とともに折り目が集められ、幅Ｂの連続区域６６と ６７とは突起を形成し、対応する方形補強片は突起の内側に位置される。ついで シリンダーの助けを借りて折り目の横倒しが行われる。互いに重なった方形補強 片が種々の厚さであって顕著に過剰な厚さを構成することを考慮して、該シリン ダーは方形補強片のレベルにおいて直径が減少している。 方形補強片を薄いシート上に固定するには、熱シール材料の薄層をコーチング した方形補強片を支持シリンダー２２に対して外側に配置する。薄いシートも方 形補強片に面した側６９を熱シール材料の薄層をコーチングする。ついで可撓性 のシートを方形補強片に施与するときに補強片の固定が行われる。これには加熱 空気６８により可撓性シートのコーチングと反対側の面を加熱する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年２月１９日（１９９８．２．１９） 【補正内容】 請求の範囲（補正） １．開かれたときに実質的に環状で実質的に等しい高さ（１６）の凸状対象物用 折畳みパッケージを垂直負荷に対して補強するもので、該折畳みパッケージは幅 Ａ（３２）とＢ（３３）の（Ａ＞Ｂ）連続した区域（５，６）に折り畳まれた薄 いシートからなり、かつ折り目が両端において固定されている型式であって、 薄いシート（１）の折り目（４）によって分離された連続区域（５，６）が中 間部分において方形補強片（２）によって補強されており、 該補強片は半剛性材料の帯体（１９）を切断固定することにより区域（５，６ ）に固定され、しかも蝶番部（３）により相互に間接連結されており、 該蝶番部は薄いシート（１）により折り目（４）と一体に構成され、かつ折り 目手段により補強されたシートの折畳みを可能とするに充分な幅（９）である ことを特徴とする補強構造。 ２．折畳みパッケージが折り畳まれて補強片（７，８）が直接接触状態にあると きに、蝶番部（１２）の幅（９）が補強片（７，８）のそれぞれの厚さの和より 大である ことを特徴とする請求項１に記載の補強構造。 ３．幅Ａの区域を伴う補強片が切れ目を有しており、該切れ目が折り目（３９） と一線状であってかつ薄いシートの折り目と平行でしかも幅Ａの区域の縁部から 距離（３６）を置いて位置し、該距離が幅Ａ（３２）とＢ（３３）との差に等し い ことを特徴とする請求項２に記載の補強構造。 ４．吸引機構（２３，２４）を具えた支持シリンダー（２２）を有してなり、 該シリンダーが切断シリンダー（２６）のナイフ（２５）により連続した方形 補強片（２８，２９）に切断される半剛性材料の帯体（１９）を引っ張り、 補強片には可撓性のシート（２１）が巻き付けられて固定手段により固定され て方形補強片を有するシート（４６）を構成し、 帯体（１９）とシート（２１）とはシリンダー（２２）の吸引機構により保持 され、かつ 半剛性帯体（１９）の巻戻し速度が支持シリンダー（２２）の接線速度より若 干低い ことを特徴とする請求項１の補強された折畳みパッケージを組み立てる装置。 ５．折り目（３９）と一線状の幅Ａの補強片を切断する切断シリンダー（４２） を有している ことを特徴とする請求項４に記載の装置。 ６．逆Ｖ字形の歯（４８）を具えた予成形歯車（４７）を有しており、 歯元には補強された薄いシートの幅Ａ−Ｂの区域（５０）が位置され、幅Ｂの 区域（５１，５２）が歯（４８）を覆っており、 補強片は折り目を閉じる歯車の予成形歯車（４７）と同じ側に位置しており、 該歯車はバー（５４，５８）を有しており、かつそこに薄いシートが引き渡さ れ、 シートの幅ＡＢの区域（５５）がバー（５４）の頂部に位置し、幅Ｂの連続区 域（５６，５７）は折り目を集める歯車（６５）の２個の連続するバー（５４， ５８）の間に位置し、 折り目を閉じた後のシートが該歯車上に引き渡され、 シートの幅Ａ−Ｂの連続区間（６１，６２）が隣り合って位置し、 幅Ｂの区域（６６，６７）が突起を形成し、該突起はついで倒されて最終的な 折り目を形成する ことを特徴とする請求項１に記載の補強された折畳みパッケージを折り畳む装 置。 ７．方形補強片により構成される２個の要素の少なくとも一方とシートとが他方 の要素と接触する面を熱シール材料により被覆されている ことを特徴とする請求項４に記載の装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビュッシュベール，アキヴァ アメリカ合衆国 33140 フロリダ，マイ アミビーチ，パイン トゥリー ドライヴ 5030

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．凸状対象物の折畳みパッケージに組み込まれて開かれたときに実質的に環状 でかつ実質的に一定な高さ（１６）を有しており、該折畳みパッケージがそれぞ れ厚さがＡ（３２）とＢ（３３）である（Ａ＞Ｂ）連続区域（５，６）に折り畳 まれた薄いシートからなり、かつそれらの折り目が端部において固定されている 型式であって、 薄いシート（１）の折り目（４）により分離された連続区域（５，６）がその 中央部において複数の方形補強片（２）により補強されており、 これらの方形補強片は半剛性材料の帯体（１９）を切断固定することにより区 域（５，６）に固定されるとともに、蝶番部（３）により相互に間接連結されて おり、 該蝶番部はシート（１）により構成されて折り目（４）と一線をなし、かく補 強されたシートの折畳みを可能とするに充分な幅（９）である ことを特徴とする補強構造。 ２．折畳みパッケージが折り畳まれてかつ補強片（７，８）が直接接触し、蝶番 部（１２）の幅（９）が補強片（７，８）のそれぞれの厚さ（１０，１１）の和 より大である ことを特徴とする請求項１に記載の補強構造。 ３．幅Ａの区域（３２）を伴った補強片が折り目（３９）と一線をなす切れ目を 有しており、該切れ目が薄いシートの折り目と平行でかつ幅Ａの区域（３２）か らＡ−Ｂに等しい距離（３６）のところに位置している ことを特徴とする請求項２に記載の補強構造。 ４．半剛性材料の帯体（１９）を吸引により保持してかつ引張る機構を具えた支 持シリンダー（２２）を有してなり、 上記帯体の巻戻し速度が支持シリンダー（２２）の接線速度より若干低く、 帯体は切断シリンダー（２６）により連続方形補強片（２８，２９）に切断さ れ、 これらの補強片は吸引により支持シリンダー（２２）上に位置決め保持され、 これに可撓性シート（２１）が巻き付けられて吸引により位置決め保持され、 さらに固定手段により補強片に固定されて、複数の方形補強片（２）を具えたシ ート（４６）を形成する ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかひとつに対応する補強手段を位置決 めする装置。 ５．切断シリンダー（４２）を有しており、これが幅Ａの補強片を折り目（３９ ）と一線をなして切断する ことを特徴とする請求項４に記載の装置。 ６．逆Ｖ字形の歯（４８）を具えた予成形歯車（４７）を有しており、 歯元には幅ＡＢの区域（５０）が設けられている一方幅Ｂの区域（５１，５２ ）が歯を覆っており、 補強片は予成形歯車（４７）と同じ側に配置されており、 補強された薄いシートは折り目を閉じるために歯車に引き渡され、 幅ＡＢの区域（５５）がバー（５４）の頂部に位置されており、連続する幅Ｂ の区域（５６，５７）は２個の連続するバー（５４，５８）の間に位置されてお り、 折り目を閉じた後の補強された薄いシートは歯車（６５）に引き渡されて折り 目が集められ、その上に幅Ｂの連続区域（６１，６２）が位置されて突起を形成 し、該突起が倒されて最終的な折り目が形成される ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかひとつに対応する補強手段を折り畳 む装置。 ７．方形補強片により構成される２個の要素のうちの少なくとも一方シート（２ １）とが他方の要素と接触する面を熱シール材料で被覆されている ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかひとつに対応する補強片を固定する 装置。