JP2000509616A - 注射器の付属品として用いる薬瓶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 薬瓶は一端(2)で閉鎖され他端で開口されたチューブ状の注射器容器(１)を具備し、容器の開口端に注射器のピストンヘッド(4)により形成されたストッパを具備し、ストッパと容器の閉鎖端との間の容器にバルブ手段(10)を具備する。バルブ手段(10)は通常は閉鎖されており、容器内へストッパを移動することにより開口した状態に作動可能であり、ピストンヘッド(4)と共に容器の閉鎖端まで摺動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 注射器の付属品として用いる薬瓶 技術分野 本発明は薬や混合物を保持するための選択的には注射器の付属品として機能す る薬瓶に関する。 背景技術 予め包まれた薬用コンテナとして注射器容器を用いることが公知である。この 場合、容器はそこを通る流体通路を有するピストンに対して移動するタイプであ る。通常、容器は取外し可能なシールを有する一つの開口を有し、この開口端は 密閉の解除後に使用のためにピストンヘッドを覆って配置される。 本発明の目的 本発明の目的は上記タイプの薬瓶を提供することにある。 発明の開示 本発明によれば一端で閉鎖し、他端で開口したチューブ状の注射器容器を具備 し、注射器のピストンヘッドにより形成されたストッパを前記容器の開口端に具 備し、前記ストッパと前記容器の閉鎖端との間の容器内にバルブ手段を具備し、 該バルブ手段は通常は閉鎖されており、前記容器内への前記ストッパの移動によ り開口した状態に作動可能であり、前記バルブ手段が前記ピストンヘッドと共に 前記容器の閉鎖端まで摺動可能である薬瓶が提供される。 好ましくは前記バルブ手段は前記容器内に押し込まれたときに前 記ストッパにより作用せしめらる液体からの流体圧により作動可能である。 前記バルブ手段が包囲シール内で摺動可能な本体を有し、該本体がその内部に 開口を有し、該開口が前記包囲シールによりシールされた閉鎖位置から、前記本 体内の開口が移動して前記包囲シールを通り過ぎた開口位置まで摺動可能である 。 好ましくは前記本体は端部を塞がれたチューブであり、該チューブは該チュー ブの開口端に位置する外方へ延びる環状のスカート状部分を備え、前記チューブ は該スカート状部分と盲端との間に径方向へ延びる開口を有すると共に前記盲端 周りに環状のシールを有する。 選択可能には前記シールは前記チューブの周りで該チューブから間を開けるよ うに前記盲端から軸方向に延び、前記スカート状部分周りをシールする。 図面の簡単な説明 以下、添付の図面を参照して本発明の好適実施形態を例示としてのみ説明する 。 図１〜図３は使用段階にある本発明の第一実施形態の側断面図である。 図４〜図５は使用段階にある本発明の第二実施形態の側断面図である。 図面を参照した図面の詳細な説明 図１〜図３を参照すると注射器容器(1)は開口端(2)と閉鎖端(3)とを有する。 容器はその開口端に配置されたストッパとして働くピストンヘッド(4)を有する 。ピストンヘッド(4)はその内部に形 成された盲通路(5)を有し、盲通路(5)はこの盲通路が開口しているピストン内端 からピストン外端において容器から外に出るように向いている盲端まで走る。使 用時にはピストンが注射器の一部であるニードル通路の尖った端部に押し込まれ るのは当業者には明らかである。ピストン通路の盲端には液体を放出する通路を 形成するために孔が形成されている。 ピストンヘッド(4)と閉鎖端(2)との間の容器内にはバルブ手段(10)が配置され る。バルブ手段は容器内部をピストンヘッドに最も近い室(11)と閉鎖端(3)に最 も近い室(12)とに分割する。室(11)は液体成分で満たされ、室(12)は少なくとも 部分的に圧縮可能な形または室(12)を完全には満たさない形の粒状または粉末状 成分で満たされる。通常、液体は粉末状の薬、通常は抗生物質と混ぜられる無菌 溶液である。 バルブ手段(10)は端部を塞がれた短いチューブの形状の本体(11)を有し、この 本体は盲端(13)へと続く開口端(12)を有する。チューブ壁(14)は容器壁から間を 開けており、開口端で径方向外方へ延びるスカート状部分(15)が容器内部でバル ブ手段の本体と摺動可能に嵌合する。盲端(13)にはＯリングの形態のシール手段 (16)が配置される。Ｏリングは盲端(13)周りを密閉するように位置する。スカー ト状部分(15)とＯリングの設置位置との間のチューブ壁(14)には径方向へ延びる 開口(17)が配置される。 使用時、ピストンヘッド(4)が容器内へと押し込まれ、室(11)内の液体上にか かった圧縮力によりバルブ手段が第二室に向かって押し進められ、Ｏリング(16) を通過する。Ｏリングは容器内部と十分に摩擦係合し、それが開口(17)を転がっ て通過でき、こうして二つの室が径方向へ延びる開口(17)を介して接続される。 この位置は図２に示される。 ここで液体成分と固体成分とが適当かつ確実に混ざるように容器が緩やかに振 り混ぜられる。それから容器は上述したように注射器と接続され、内容物が噴射 される。噴射中にピストンヘッドが容器の内部後方へと移動し、こうしているう ちに本体(11)と係合する。本体(11)はピストンヘッドと共に摺動せしめられ、図 ３の参照符号(20)で示したように容器の閉鎖端(3)の内部と当接する。 ここで図４〜図５を参照するとバルブ手段の選択可能な実施形態が示されてい る。本実施形態のバルブ手段(30)はバルブ本体(34)周りに配置された帯状のシー ル材の形態の包囲シール(31)を有し、この包囲シールはバルブ本体(34)の開放端 (32)と閉鎖端(33)との間で延びる。バルブ本体は図１〜図３を参照して説明した 形状と同様の形状であり、端部を塞がれた短いチューブの壁に開口(35)を有する と共にチューブの開口端(32)周りに径方向外方に延びるスカート状部分(36)を有 する。しかしながらスカート状部分は容器内部に当接せず、シールリングの軸方 向に延びる一端(37)と当接して位置する。シールリングの軸方向に延びる反対側 の端部(40)は径方向に向かって厚くなっており、本体の盲端(33)周りに位置する ように内方へ延び、盲端周りをシールする。 バルブ手段は注射器容器(50)内に適合され、この容器はその開口端を閉鎖する ピストンヘッド(51)を有すると共に反対側の閉鎖端(52)を有する。バルブ手段は 容器を二つの室、すなわち通常、液体で満たされ且つバルブ手段とピストンヘッ ド(51)との間に位置する室(53)と、バルブ手段と閉鎖端(53)との間の室(54)とに 分割する。室(54)は通常、室(53)内の液体と混ぜられる固体材料を備える。 使用時、ピストンヘッド(51)が容器内へと押し込まれ、室(53)内の液体をバル ブ本体に作用させ、バルブ本体を室(54)内へと摺動させ、シール手段(37)を通過 させる。この位置で径方向へ延びる開口 (35)がシール手段を通過するように移動し、二つの室が互いに連通できるように なる。 図１〜図３を参照して説明したようにここで容器は振り混ぜられて、二つの室 の内容物が混ざり、噴射用の注射器に接続される。 本発明の範囲内で上記実施形態を変更することが可能である。混合前にヘッド を無菌状態に維持するためにピストンヘッドを覆う取外し可能なプラグを配置し 、移動可能なストッパによりピストンを交換してもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年６月４日（１９９８．６．４） 【補正内容】 請求の範囲 １．チューブ状の注射器容器(1)と、該容器(1)の一端を形成する端壁(3)と、 開口端(2)である前記容器の他端とを具備し、前記容器の開口端(2)にピストンヘ ッド(4)により形成されたストッパ(4)を具備し、該ストッパ(4)と前記端壁との 間の前記容器(1)に配設されたバルブ手段(10)を具備し、該バルブ手段(10)と前 記ストッパ(4)との間で延びる第一室(18)と、前記バルブ手段(10)の他の側から 前記端壁(31)に向かって延びる第二室(19)とに前記容器を分割し、前記バルブ手 段(10)が通常は閉鎖位置にあり、前記容器(1)内への前記ストッパ(4)の移動によ り開口位置に作動可能であり、前記バルブ手段(10)が前記ピストンヘッド(4)と 共に前記端壁(3)に向かって摺動可能である装置において、前記閉鎖位置におい て前記バルブ手段により薬を保持するための注射器付属品として使用される薬瓶 であり、前記端壁が前記容器の閉鎖端を形成し、前記第二室(19)が前記閉鎖され た端壁(3)まで延び、前記バルブ手段(10)が前記ピストンヘッド(4)と共に前記閉 鎖された端壁(3)まで摺動可能であることを特徴とする装置。 ２．前記端壁(3)および容器(1)が一体であることを特徴とする請求項１に記載 の装置。 ３．前記バルブ手段(10)が前記容器(3)内へと押し込まれたときに前記ストッ パ(4)により作用せしめられた液体からの流体圧により作動可能であり、前記バ ルブ手段は該バルブ手段を閉鎖位置から開口位置まで移動するように前記閉鎖さ れた壁端(3)に向かって包囲シール(16)内で摺動可能な本体(11)を有し、該本体 は開口(17)を有し、該開口は前記本体(11)の閉鎖位置では前記包囲シールにより 前記第二室(19)との流通からシールされ、前記本体(11)の開口位置 では前記壁端部側まで前記包囲シール(16)を通過し、前記開口(17)を介して前記 第一室と第二室(18,19)の間の流通を可能とするように配置されることを特徴と する請求項１または２に記載の装置。 ４．前記本体(11)が盲端(13)と開口端(12)とを有するチューブとして形成され 、該チューブの開口端(12)に外方へ延びる環状のスカート状部分(15)が配置され 、前記開口(17)が該スカート状部分(15)と前記盲端(13)との間の前記チューブ内 に径方向に配置され、前記包囲シール(16)は環状のシールであり、該シールは前 記閉鎖位置にあるときに前記チューブの盲端(13)周りで延び、前記開口位置にあ るときに前記スカート状部分(15)の近接していることを特徴とする請求項３に記 載の装置。 ５．前記環状のシール(16)は前記チューブ周りで該チューブから間を開けるよ うに前記盲端から軸方向へ延び、前記スカート状部分(15)と前記容器(1)との間 であって前記スカート状部分(15)周りにシールを形成することを特徴とする請求 項４に記載の装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ (72)発明者 ワッドマン，アレキス エイドリアン フ ィリップ 南アフリカ国，ゴーテン 2008，ベッドフ ォードビュー，マルバーン イースト，８ ストリート デビッツ ロード 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一端で閉鎖され、他端で開口したチューブ状の注射器容器を具備し、該容 器の開口端に注射器のピストンヘッドにより形成されたストッパを具備し、該ス トッパと前記容器の閉鎖端との間の前記容器内にバルブ手段を具備し、該バルブ 手段が通常、閉鎖されており、前記ストッパを前記容器内へと移動することによ り開口した状態に作動可能であり、前記バルブ手段が前記ピストンヘッドと共に 前記容器の閉鎖端へ摺動可能である薬瓶。 ２．前記バルブ手段が前記容器内へと押し込まれたときにストッパにより作用 せしめられる液体からの流体圧により作動可能である請求項１に記載の薬瓶。 ３．前記バルブ手段が包囲シール内で摺動可能な本体を有し、該本体がその内 部に開口を有し、該開口が前記包囲シールによりシールされた閉鎖位置から前記 本体の開口が移動して包囲シールを通過する開口位置まで摺動可能である請求項 ２に記載の薬瓶。 ４．前記本体が端部を塞がれたチューブであり、該チューブが該チューブの開 口端に配置された外方へ延びる環状のスカート状部分を備え、該チューブが前記 スカート状部分と前記盲端との間に径方向へ延びる開口を有すると共に前記盲端 周りに環状のシールを有する請求項３に記載の薬瓶。 ５．前記シールが前記チューブから該チューブ周りで該チューブから間を開け るように前記盲端から軸方向に延び、前記スカート状部分周りをシールする請求 項４に記載の薬瓶。