JP2000357527A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2000357527A
JP2000357527A JP11165889A JP16588999A JP2000357527A JP 2000357527 A JP2000357527 A JP 2000357527A JP 11165889 A JP11165889 A JP 11165889A JP 16588999 A JP16588999 A JP 16588999A JP 2000357527 A JP2000357527 A JP 2000357527A
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methanol
tank
fuel
supply device
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JP11165889A
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Tomoki Kobayashi
知樹 小林
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、液体燃料と水の温度差に起因す
る混合比のばらつきを確実に阻止すること可能にする。 【解決手段】メタノールと水とを混合して貯留するとと
もに、混合液を改質器12に供給するための混合タンク
16と、この混合タンク16にメタノールを供給するメ
タノール供給装置18と、前記混合タンク16に水を供
給する水供給装置20と、前記メタノール供給装置18
と前記水供給装置20との間に配設され、メタノールと
水の温度差を調整する熱交換装置22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料と水の混
合液から生成された水素ガスを、燃料電池セルを構成す
るアノード側電極に供給する燃料電池システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体高分子電解質膜を挟んでア
ノード側電極とカソード側電極とを対設した燃料電池セ
ルをセパレータによって挟持して複数積層することによ
り構成された燃料電池スタックが開発され、種々の用途
に実用化されつつある。
【0003】この種の燃料電池スタックは、例えば、メ
タノール等の液体燃料と水との混合液(メタノール水溶
液)を改質して生成された水素ガスを含む改質ガス(燃
料ガス)をアノード側電極に供給するとともに、酸化剤
ガス(空気または酸素ガス)をカソード側電極に供給す
ることにより、前記水素ガスがイオン化して固体高分子
電解質膜内を流れ、これにより燃料電池の外部に電気エ
ネルギが得られるように構成されている。
【0004】ところで、液体燃料と水とを所定量ずつ混
合し、その混合液を改質器に供給する構造を備えた燃料
電池システムが種々提案されており、例えば、特開昭6
2−1447号公報に開示された燃料電池システムが知
られている。この従来技術では、リフォーマ(改質器)
に連結された貯蔵タンク入口側に混合タンクが開閉自在
に連結されるとともに、この混合タンク内に3つのレベ
ルセンサが設けられている。
【0005】そして、混合タンク内の液体燃料と水との
混合物が第1の規定レベル以下になったとき、液体燃料
が燃料源からこの混合タンク内に第2の規定レベルに達
するまで供給された後、水が該混合タンク内に第3の規
定レベルに達するまで供給される。これにより、混合タ
ンク内に液体燃料と水とが規定の混合比で混合された
後、その混合物が前記混合タンクから貯蔵タンクに供給
されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、特に、燃料電池システムから排出される
水を使用する場合、この水の温度と液体燃料の温度と
が、運転状況や環境温度等によって種々変化してしま
う。これにより、混合タンク内に配置したレベルセンサ
では、体積膨張率の違いから水と液体燃料との混合比
(モル比)を、所望の値で正確に得ることができないと
いう問題が指摘されている。
【0007】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、温度変化に影響されることがなく、液体燃料と水と
を所望の混合比で高精度に混合することができ、良好な
発電性能を得ることが可能な燃料電池システムを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
燃料電池システムでは、混合タンクに液体燃料を供給す
る液体燃料供給装置と、この混合タンクに水を供給する
水供給装置との間に、前記混合タンクに供給される前の
前記液体燃料と前記水の温度差を調整する熱交換装置が
配設されている。このため、燃料電池システムの運動状
態や環境温度変化等により水温が変化しても、この水温
と液体燃料の温度とを一定の温度に制御することがで
き、規定の混合比で混合タンクに確実に供給することが
可能になる。
【0009】また、請求項2に係る燃料電池システムで
は、熱交換装置が、水分を回収するための凝縮器から液
体燃料供給装置にわたって配設される冷却媒体用配管を
備えている。この冷却媒体用配管を流れる冷却媒体の温
度を制御することにより、簡単な構成で、凝縮器を介し
て回収される水の温度と液体燃料供給装置内の液体燃料
の温度とを一定の温度に確実に制御することができる。
【0010】また、本発明の請求項3に係る燃料電池シ
ステムでは、熱交換装置が、液体燃料供給装置に設けら
れる燃料タンクと、水供給装置に設けられて水を混合タ
ンクに供給するとともに前記燃料タンク内に配置される
水通路管とを備えている。従って、水供給装置から水通
路管に水が供給される際、前記水通路管が配置される燃
料タンク内の液体燃料と前記水との間で熱交換が行わ
れ、前記水と前記液体燃料とを所定の温度に調整するこ
とが可能になる。このため、簡単な構成で、温度に起因
する液体燃料と水との混合比のばらつきを有効に防止す
ることができる。
【0011】さらにまた、本発明の請求項4に係る燃料
電池システムでは、水供給装置は、少なくとも水分を回
収するための凝縮器を備え、熱交換装置は、液体燃料供
給装置に設けられるとともに前記凝縮器内に配置される
燃料タンクを備えている。これにより、凝縮器内で液体
燃料と水の熱交換が有効に行われ、簡単な構成で、前記
液体燃料と前記水とを所望の混合比で混合タンクに供給
することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る燃料電池システム10の概略構成図である。
【0013】燃料電池システム10は、炭化水素系の液
体燃料、例えば、メタノール(CH 3 OH)と水との混
合液から水素ガスを含む改質ガスを生成する燃料改質器
12と、この改質器12から燃料ガスである前記改質ガ
スが供給される燃料電池セル14と、前記メタノールと
前記水との混合液を貯留するとともに、前記混合液を前
記改質器12に供給するための混合タンク16と、前記
混合タンク16に前記メタノールを供給するメタノール
供給装置(液体燃料供給装置)18と、前記混合タンク
16に前記水を供給する水供給装置20と、前記メタノ
ール供給装置18と前記水供給装置20との間に配設さ
れ、前記混合タンク16に供給する前の前記メタノール
と前記水の温度差を調整する熱交換装置22とを備え
る。
【0014】混合タンク16内には、混合液の水位を検
出するための第1レベルセンサ24が配設されるととも
に、この混合タンク16に燃料経路26が設けられる。
燃料経路26の途上には、第1ポンプ28および第1レ
ギュレータ30が配置されており、この第1レギュレー
タ30には、混合タンク16に混合液を戻すためのリタ
ーン経路32が接続されている。
【0015】燃料経路26は蒸発器34に接続されると
ともに、この蒸発器34には燃焼器36から燃焼熱が供
給される。蒸発器34の出口側は、改質器12およびC
O(一酸化炭素)除去器38を介して燃料電池スタック
40が接続される。
【0016】燃料電池スタック40は、燃料電池セル1
4とセパレータ42とを交互に複数積層して構成されて
いる。燃料電池セル14は、固体高分子電解質膜44
と、この固体高分子電解質膜44を挟んで対設される水
素極(アノード側電極)46および空気極(カソード側
電極)48とを有し、この水素極46とこの空気極48
とが電気モータ等の負荷50に接続されている。
【0017】燃料電池スタック40は、酸化剤ガスであ
る大気中の空気(または酸素ガス)を空気極48に供給
するためのエアコンプレッサ52が接続される。燃料電
池スタック40には、この燃料電池スタック40から排
出成分を排出するための第1および第2排出経路54、
56の一端が接続され、前記第1排出経路54には、前
記排出成分をガス成分と水分とに分離して水を混合タン
ク16に供給するための水供給装置20を構成する凝縮
器(気液分離器)58が接続される一方、前記第2排出
経路56は、前記凝縮器58から燃焼器36に連通する
ガス経路60に合流する。
【0018】凝縮器58には、メタノール供給装置18
にわたって熱交換装置22を構成する冷却媒体用配管6
2が配設される。この配管62内には、第2ポンプ64
を介して冷却媒体、例えば、冷却水が循環されており、
この第2ポンプ64の入口側にラジエータ66および冷
却ファン68が配設される。凝縮器58内には、水位を
検出するための第2レベルセンサ70と水温を検出する
ための第1温度センサ71が配置されるとともに、この
凝縮器58の底部に排水弁72が設けられている。
【0019】凝縮器58の底部には、水経路74を介し
て水タンク76が接続され、この水タンク76が混合タ
ンク16に接続されている。図2に示すように、水タン
ク76は定容量容器を構成しており、その上部側の入口
と下部側の出口とに、それぞれ第1開閉弁78と第2開
閉弁80とが設けられる。水タンク76には、これに一
旦貯留されている水の温度を検出するための第2温度セ
ンサ82が配設される。
【0020】メタノール供給装置18は、比較的大容量
に設定されたメタノール貯留タンク84を備え、このメ
タノール貯留タンク84にメタノール経路86が接続さ
れる。メタノール経路86には、第3ポンプ88と第2
レギュレータ90が接続されるとともに、このメタノー
ル経路86がメタノールタンク(燃料タンク)92を介
して混合タンク16に接続される。
【0021】メタノールタンク92は、水タンク76と
一体的に構成される定容積容器であり、その入口側およ
び出口側には第3開閉弁94と第4開閉弁96とが接続
される。メタノールタンク92には、これに一旦貯留さ
れるメタノールの温度を検出する第3温度センサ98が
配置されるとともに、このメタノールタンク92内に
は、配管62が凝縮器58内から連続して配置されてい
る。
【0022】燃料電池システム10は、制御回路として
のECU100を備えており、このECU100が前記
燃料電池システム10全体の駆動制御を行う。
【0023】このように構成される燃料電池システム1
0の動作について、以下に説明する。
【0024】先ず、始動時には、混合タンク16に貯留
されている液体燃料であるメタノールと水との混合液
が、第1ポンプ28の作用下に第1レギュレータ30に
より所定量だけ燃料経路26を通って蒸発器34に供給
される。この蒸発器34で燃焼器36からの燃焼熱によ
り蒸気化された混合液は、改質器12に送られて改質が
行われる。これにより、水素ガスおよび二酸化炭素ガス
を含む改質ガス(燃料ガス)が得られ、この改質ガスは
CO除去器38で一酸化炭素が除去された後、燃料電池
スタック40の各水素極46に供給される。
【0025】一方、燃料電池スタック40の各空気極4
8には、エアコンプレッサ52から大気中の空気(また
は酸素ガス)が酸化剤ガスとして導入される。従って、
各燃料電池セル14では、改質ガスに含まれる水素ガス
がイオン化(水素イオン化)して固体高分子電解質膜4
4内を空気極48側に流れ、この水素イオンが前記空気
極48で酸素および電子と反応して水が生成される。水
素ガスがイオン化した際に発生した電子は、負荷50を
駆動するための電気エネルギーとなる一方、水素極46
および空気極48から排出される排出成分は、第1およ
び第2排出経路54、56に導入される。
【0026】第1排出経路54に排出される排出成分
は、凝縮器58内に導入されて水分とガス成分とに分離
され、このガス成分はガス経路60を介して燃焼器36
に送られる。また、第2排出経路56に導入された排出
成分は、ガス経路60に合流して燃焼器36に送られ
る。
【0027】凝縮器58では、第1温度センサ71によ
り検出される温度が、予め設定された温度よりも高くな
ると、先ず、第2ポンプ64が駆動されて配管62内の
冷却水が循環され、さらにこの凝縮器58内の温度が所
定温度よりも高いと、冷却ファン68が駆動されてラジ
エータ66内を流れる冷却水を強制冷却して配管62に
循環させる。これにより、凝縮器58内では、排出成分
が水とガス成分とに分離され、前記凝縮器58内に所定
温度の水が生成される。
【0028】次いで、メタノールと水とを所定の混合比
で混合して混合タンク16に貯留する手順について、図
3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0029】先ず、第2および第4開閉弁80、96が
閉じられた状態で、第3開閉弁94が開放され(ステッ
プS1)、メタノール貯留タンク84内に貯留されてい
るメタノールが、第3ポンプ88の作用下にメタノール
経路86を介してメタノールタンク92に供給される。
そして、第1温度センサ71により検出される凝縮器5
8内の温度が所定の温度t1 よりも高くなると(ステッ
プS2中、YES)、第1開閉弁78が開放され、前記
凝縮器58で生成された水は水経路74を通って水タン
ク76に供給される(ステップS3)。
【0030】第2レベルセンサ70を介して、凝縮器5
8内に生成された水が所定の水位h 1 以上の高さになっ
たと判断されると(ステップS4中、YES)、ステッ
プS5に進んで所定の時間T1が計時される。このた
め、メタノールタンク92および水タンク76には、そ
れぞれメタノールおよび水が充填されることになる。
【0031】ここで、メタノールタンク92には、凝縮
器58から一体的に配管62が配置されており、この配
管62内で循環される冷却水が凝縮器58からメタノー
ルタンク92に送られ、このメタノールタンク92に貯
留されているメタノールと熱交換が行われる。その際、
配管62内の冷却水は、凝縮器58内で水を生成させる
ために用いられており、この冷却水をメタノールタンク
92に通すことによって、前記凝縮器58で生成される
水の温度と、前記メタノールタンク92に貯留されてい
るメタノールの温度とが、同一若しくは近似した値とな
る。
【0032】そこで、ステップS6に進んで、水タンク
76およびメタノールタンク92に設けられた第2およ
び第3温度センサ82、98を介して、水温およびメタ
ノール温度が所定の温度t2 〜t3 の範囲内になったこ
とが検出されると、第1および第3開閉弁78、94が
閉じられた後(ステップS7)、第2および第4開閉弁
80、96が開放される(ステップS8)。
【0033】このため、水タンク76内の水とメタノー
ルタンク92内のメタノールの混合タンク16への供給
が開始され、時間T2が経過することにより(ステップ
S9中、YES)、前記水タンク76および前記メタノ
ールタンク92内にそれぞれ定量ずつ充填されていた水
およびメタノールが、所望の混合比で前記混合タンク1
6内に導入される。さらに、ステップS10に進んで、
第2および第4開閉弁80、96が閉じられる。
【0034】この間、凝縮器58内では水の生成が行わ
れており、第2レベルセンサ70により、この凝縮器5
8内の水位が所定の水位h2 以上の高さであると(ステ
ップS11中、YES)、排水弁72が所定の時間T3
が経過するまで開放されて排水が行われる(ステップS
12およびS13)。そして、ステップS14に進み、
燃料電池システム10の発電が停止されるか否かの判断
が行われ、発電が継続される際には、ステップS1に戻
って水とメタノールとの混合作業が行われる。
【0035】この場合、第1の実施形態では、凝縮器5
8内に配置されて水の生成を行うための配管62が、こ
の凝縮器58内からメタノールタンク92内に配置され
るとともに、前記配管62内に冷却水が循環されてい
る。このため、凝縮器58内で生成される水の温度とほ
ぼ同一温度の冷却水が、メタノールタンク92内に貯留
されているメタノールと熱交換に使用されるため、この
メタノール温度を前記凝縮器58内の水温と同一若しく
は近似した温度に調整することができる。
【0036】これにより、水タンク76およびメタノー
ルタンク92には、それぞれ一定の温度に調整された水
およびメタノールが充填されており、第1および第3開
閉弁78、94を閉じた後、第2および第4開閉弁8
0、96を開放することによって、混合タンク16内
に、常に一定の混合比(モル比)に設定された水とメタ
ノールとを確実に供給することができるという効果が得
られる。
【0037】しかも、熱交換装置22には、凝縮器58
からメタノールタンク92にわたって配置される配管6
2を設けるだけでよく、構造が一挙に簡素化するととも
に、製造費の高騰を有効に抑えることができる。さら
に、水タンク76およびメタノールタンク92は、それ
ぞれ定容量容器を構成しており、水とメタノールとを所
望の混合比に確実に調整することが可能になる。その
際、水タンク76とメタノールタンク92とは一体的に
構成されており、前記水タンク76と前記メタノールタ
ンク92とは、それ自体で熱交換機能を有している。従
って、水とメタノールの温度差による混合比のばらつき
を、可及的に阻止することができる。
【0038】さらにまた、配管62を循環する冷却水
は、第2ポンプ64および冷却ファン68の制御によっ
て温度制御が行われている。このため、凝縮器58で生
成されて水タンク76に貯留される水およびメタノール
タンク92に貯留されるメタノールのそれぞれの温度
を、一定の温度に制御することが可能になる。
【0039】なお、第1の実施形態では、配管62を凝
縮器58からメタノールタンク92にわたって一体的に
配置しているが、水タンク76とこのメタノールタンク
92との間で熱交換が確実に行われる場合には、前記配
管62を前記メタノールタンク92に配置しなくてもよ
い。また、凝縮器58に配置される配管62と、メタノ
ールタンク92に配置される配管62とを別回路で構成
し、水およびメタノールをそれぞれの目標温度に制御す
ることにより、前記水と前記メタノールとの混合比を一
定値に調整するように構成してもよい。
【0040】さらにまた、メタノールタンク92のみに
温度検出手段(第3温度センサ98)を設けておく。そ
して、第1および第2温度センサ71、82を用いるこ
となく、時間管理によって水とメタノールとの混合作業
を行うことも可能である。
【0041】図4は、本発明の第2の実施形態に係る燃
料電池システム120を構成する熱交換装置122の概
略構成説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料
電池システム10と同一の構成要素には同一の参照符号
を付して、その詳細な説明は省略する。
【0042】この熱交換装置122は、水タンク76に
代替してメタノールタンク92内に螺旋状に配置される
水通路管124を備える。水通路管124は、凝縮器5
8と混合タンク16とに接続されるとともに、第1開閉
弁78と第2開閉弁80との間で水タンク76と同様の
定容積容器を構成している。
【0043】このように構成される第2の実施形態で
は、温度制御される冷却水が配管62内を流れることに
よって凝縮器58内で水が生成され、この水は水通路管
124に導入される。ここで、第2開閉弁80が閉じら
れているために、水通路管124内に水が一旦貯留され
る。一方、第4開閉弁96が閉じられることにより、メ
タノールタンク92内には、メタノールが一旦貯留され
る。
【0044】その際、メタノールタンク92内に水通路
管124が配置されているため、前記メタノールタンク
92内では、該水通路管124に貯留されている水とメ
タノールとの間で熱交換が行われる。そして、水通路管
124内の水温とメタノールタンク92内のメタノール
温度とが同一若しくは近似した温度となったことが第2
および第3温度センサ82、98を介して検出される
と、第1および第3開閉弁78、94が閉じられる一
方、第2および第4開閉弁80、96が開放され、混合
タンク16に水およびメタノールが供給される。
【0045】この場合、第2の実施形態では、水とメタ
ノールの温度が一定の温度に制御されるとともに、水通
路管124の通路容積と、メタノールタンク92の容積
とが所定の混合比になるように設定されている。これに
より、水とメタノールとの混合比がばらつくことがな
く、所定の混合比で確実に混合タンク16に送られると
いう効果が得られる。しかも、熱交換装置122の構成
が有効に簡素化されるとともに、この熱交換装置122
を経済的に製造することが可能になる。
【0046】なお、温度検出手段としては、第3温度セ
ンサ98だけを用いてもよく、また、第2および第3温
度センサ82、98から検出される温度信号に基づい
て、配管62内を循環する冷却水の温度を変化させて水
およびメタノールの温度を目標温度に制御することもで
きる。
【0047】図5は、本発明の第3の実施形態に係る燃
料電池システム130を構成する熱交換装置132の概
略構成説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料
電池システム10と同一の構成要素には同一の参照符号
を付して、その詳細な説明は省略する。
【0048】この熱交換装置132は、凝縮器134内
に配置されるメタノールタンク136を備えている。メ
タノールタンク136は、定容積容器を構成しており、
メタノールおよび水が、例えば、30℃以上の所定の温
度で規定の混合比が得られるように、水タンク76と前
記メタノールタンク136の体積が設定されている。な
お、メタノールタンク136は、凝縮器134内の水と
の熱交換効率を向上させるために、その表面に凹凸を設
けてもよい。
【0049】このように構成される第3の実施形態で
は、凝縮器134内において、加湿されたガスが配管6
2を循環する冷却水によって水とガス成分とに分離さ
れ、この凝縮器134内に水が生成される。ここで、冷
却水の温度および水量が制御されることにより、凝縮器
134内に生成される水の温度が一定になるように調整
される。一方、メタノールタンク136では、第4開閉
弁96が閉じられており、このメタノール136内にメ
タノールが充填されている。
【0050】従って、凝縮器134内に所定量の水が蓄
積されるまでの間に、メタノールタンク136に貯留さ
れているメタノールの温度が前記凝縮器134内に蓄積
されていく水の温度と同等となる。そして、水タンク7
6内の水温とメタノールタンク136内のメタノール温
度とが所定の温度になったことが検出されると、この水
タンク76およびこのメタノールタンク136内の水お
よびメタノールが、規定の混合比に調整された状態で混
合タンク16に供給される。これにより、水とメタノー
ルとの混合比がばらつくことがなく、所望の混合比で確
実に混合タンク16に供給することができる等、この第
3の実施形態においても、第1および第2の実施形態と
同様の効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る燃料電池システムは、混合
タンクに液体燃料を供給する液体燃料供給装置と、この
混合タンクに水を供給する水供給装置との間に、前記液
体燃料と前記水の温度差を調整する熱交換装置が配設さ
れており、前記液体燃料と前記水とを、常に、規定の混
合比に確実に調整した状態で該混合タンクに供給するこ
とができる。これにより、簡単な構成で、温度に起因す
る液体燃料と水との混合比のばらつきを有効に阻止する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システ
ムの概略構成図である。
【図2】前記燃料電池システムを構成する熱交換装置の
概略説明図である。
【図3】メタノールと水との混合液を得るためのフロー
チャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システ
ムを構成する熱交換装置の概略説明図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システ
ムを構成する熱交換装置の概略説明図である。
【符号の説明】
10、120、130…燃料電池システム 12…燃料改質器 14…燃料電池セル 16…混合タンク 18…メタノール供給
装置 20…水供給装置 22、122、132
…熱交換装置 24、70…レベルセンサ 34…蒸発器 36…燃焼器 40…燃料電池スタッ
ク 42…セパレータ 44…固体高分子電解
質膜 46…水素極 48…空気極 50…負荷 54、56…排出経路 58、134…凝縮器 62…配管 28、64、88…ポンプ 66…ラジエータ 68…冷却ファン 71、82、98…温
度センサ 76…水タンク 78、80、94、9
6…開閉弁 84…メタノール貯留タンク 92、136…メタノ
ールタンク 100…ECU 124…水通路管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体燃料と水との混合液から水素ガスを含
    む改質ガスを生成する燃料改質器を備え、電解質を挟ん
    でアノード側電極とカソード側電極を対設した燃料電池
    セルの前記アノード側電極に前記改質ガスを供給する燃
    料電池システムであって、 前記液体燃料と前記水とを混合して貯留するとともに、
    前記混合液を前記燃料改質器に供給するための混合タン
    クと、 前記混合タンクに前記液体燃料を供給する液体燃料供給
    装置と、 前記混合タンクに前記水を供給する水供給装置と、 前記液体燃料供給装置と前記水供給装置との間に配設さ
    れ、前記混合タンクに供給される前の前記液体燃料と前
    記水の温度差を調整する熱交換装置と、 を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の燃料電池システムにおい
    て、前記水供給装置は、少なくとも前記燃料電池セルか
    ら排出される水分を回収するための凝縮器を備え、 前記熱交換装置は、前記凝縮器から前記液体燃料供給装
    置にわたって配設される冷却媒体用配管を備えることを
    特徴とする燃料電池システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の燃料電池システムにおい
    て、前記熱交換装置は、前記液体燃料供給装置に設けら
    れる燃料タンクと、 前記水供給装置に設けられ、前記水を前記混合タンクに
    供給するとともに前記燃料タンク内に配置される水通路
    管と、 を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の燃料電池システムにおい
    て、前記水供給装置は、少なくとも前記燃料電池セルか
    ら排出される水分を回収するための凝縮器を備え、 前記熱交換装置は、前記液体燃料供給装置に設けられる
    とともに前記凝縮器内に配置される燃料タンクと、 を備えることを特徴とする燃料電池システム。
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