JP2000354712A - 工業用油の処理方法と処理装置 - Google Patents

工業用油の処理方法と処理装置

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JP2000354712A
JP2000354712A JP11169710A JP16971099A JP2000354712A JP 2000354712 A JP2000354712 A JP 2000354712A JP 11169710 A JP11169710 A JP 11169710A JP 16971099 A JP16971099 A JP 16971099A JP 2000354712 A JP2000354712 A JP 2000354712A
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JP
Japan
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oil
filtration
tank
filter
circulation
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JP11169710A
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English (en)
Inventor
Akio Asaba
昭生 浅羽
Gisaburo Onuki
義三郎 大貫
Hisanobu Imazato
寿信 今里
Masuki Takasu
益樹 高須
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MISUZU TECHNO KK
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
MISUZU TECHNO KK
Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油の性能を長く保持できること、油剤使用上の
経済性や有効利用率を高めること、再使用時における単
位時間あたりの油供給量を確保すること、装置のメンテ
ナンスが容易であること、廃油の発生量を低減すること
など、これらを満足させることのできる工業用油の処理
方法と処理装置を提供する。 【解決手段】油使用部12で発生した使用後の油91を
固液分離機械31にかけて油91中の固体不純物92を
除去するための処理手段と、固体不純物を除去した後の
油91を濾過槽構造体51の各濾過槽52〜54に通し
て油91中の残留不純物92を除去するための処理手段
と、最終位置の濾過槽54において油を循環かつ濾過す
るための処理手段(循環濾過系71)と、最終位置の濾
過槽54から油使用部12に向けて該濾過槽54内の油
91を送り返すための還流手段(還流配管系81)を備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工業分野で用いられ
る油の再利用や反復使用をはかるための技術であって工
業用油の処理方法と処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、金属の切削加工等では切
削抵抗を低減したり温度上昇を防止したりするために適
切な油剤を用いている。この種の油剤についてはできる
だけ長く使用することが望ましい。その理由は油剤使用
上の経済性や有効利用率を高める一方で、廃油処分時の
負担を軽減できるからである。
【0003】切削油を繰り返し使用する上で必須となる
管理事項は濃度・防錆性・防腐性などである。これらを
充足させた場合は油剤性能を保持した上で切削油を長期
間にわたり使用することが可能になる。
【0004】金属切削加工の代表例でいうと、この分野
で広く使用されている切削油は原液を水で規定倍率に希
釈した水溶性のものである。かかる切削油は切削加工に
際して加工物の切削箇所へ定常的に供給される。したが
って工作機械には、使用後の切削油を受け入れるための
タンク(異物捕捉用の仕切板を内装したもの)や、タン
ク内の切削油を切削箇所へ供給するための切削油循環用
配管系(吸引ポンプ付きのもの)などが周辺装置として
装備される。
【0005】こうして使用される切削油については、俗
に切粉といわれる粒状や紛状の金属切削屑が不可避的に
混入するし、他の夾雑物混入量も使用頻度に比例して増
加する。もちろん切削油自体も質的な変化とか劣化をき
たす。現状はこれらに対処するため、切削油の経時変化
に応じて原液や水を追加したり、切粉をチップコンベア
とか手掻き作業とかで除去したりしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】切削油を反復使用する
ときの主たる管理事項は既述の濃度・防錆性・防腐性で
ある。これらを踏まえて切削油の反復使用をはかるとい
うときは、酸化や腐食など化学変化をきたさないうちに
切粉その他の不純物を切削油から取り除かねばならな
い。しかるに現状は、粒径の大きな切粉のみ捕捉できる
仕切板をタンク内に内装してそのような切粉が配管系に
混入するのを防止しているにすぎないから、粉末状の切
粉などを切削油中に取り残してしまう。これは微小な切
粉を含んだ質の悪い切削油を繰り返し切削箇所へ供給す
るということであるから切削加工に悪影響を及ぼす。し
かも定常的に取り残された微小切粉が酸化したり腐食し
たりして切削油の質をさらに悪化させるから、正常な油
剤による安定切削が早期に望めなくなる。加えて、微生
物などで腐敗した切削油が周囲に異臭を放ち作業環境を
悪くする。
【0007】その対策として、微小な切粉を異物捕捉率
の高いフィルタで濾過かつ除去するという提案がある。
しかしながらフィルタは、異物捕捉率の高いものほど切
削油に対する流動抵抗が大きい。すなわち悪影響が生じ
ないレベルまで微小切粉を捕捉可能なフィルタでは、流
動抵抗がネックとなるため、切削油の流量や流速を適正
に設定しがたい。ゆえにこの提案も、切削油の流量や流
速を考慮した場合に実用上の油処理が困難になる。
【0008】現状はこのような事情のために切削油の使
用できる期間が短いものになっている。とくに夏期など
は一か月程度で切削油の交換を余儀なくされる。
【0009】以上の説明から理解できるように、従来例
の場合は油剤使用上の経済性や有効利用率が低いものに
なっている。それに廃油の発生量も多くなるから事後処
理も難事になる。他の工業用油であって異物の混入する
潤滑油や作動油なども、これらを繰り返し使用するとい
う場合に、上記切削油で指摘したと同様の課題がみられ
る。
【0010】
【発明の目的】本発明は上述したような技術的課題に鑑
み、工業分野で繰り返し使用される各種の油について、
性能を長く保持できること、油剤使用上の経済性や有効
利用率を高めること、再使用時における単位時間あたり
の油供給量を確保すること、装置のメンテナンスが容易
であること、廃油の発生量を低減することなど、これら
を満足させることのできる工業用油の処理方法と処理装
置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
工業用油の処理方法は、所期の目的を達成するために下
記の課題解決手段を特徴とする。すなわち請求項1記載
の工業用油の処理方法は、油使用部で発生した使用後の
油を固液分離機械にかけて該油中の固体不純物を除去す
るための処理手段、および、固体不純物を除去した後の
油を濾過槽構造体における複数の濾過槽に通して該油中
の残留不純物を除去するための処理手段、および、複数
ある上記濾過槽のうちの最終位置の濾過槽において油を
循環かつ濾過するための処理手段、および、最終位置の
濾過槽から油使用部に向けて該濾過槽内の油を送り返す
ための還流手段を備えていることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2に係る工業用油の処理装
置は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段
を特徴とする。すなわち請求項2記載の工業用油の処理
装置は、油使用部で発生した使用後の油から固体不純物
を除去するための固液分離機械と、油中の残留不純物を
除去するための濾過槽構造体と、槽内の油を循環かつ濾
過するための循環濾過系と、処理された油を油使用部へ
送り返すための還流配管系とを備えていること、およ
び、固液分離機械が無端回転ベルトとそのベルト表面に
接して配置された異物掻取器とを有していること、およ
び、濾過槽構造体が相互に連絡された複数の濾過槽を有
していてそれらのうちの最先の濾過槽が固液分離機械か
らの油を受け入れるように配置されていること、およ
び、還流配管系が濾過槽構造体の最終の濾過槽から油使
用部にわたって配管されていること、および、循環濾過
系が濾過槽構造体の最終濾過槽に組み付けられているこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に係る工業用油の処理装
置は、請求項2記載のものにおいて、循環濾過系が循環
タンクと往路管と復路管と濾過器とを有していて濾過器
が復路管の管路中に介在されており、往路管と復路管と
が循環タンクと濾過槽構造体の最終濾過槽とにわたって
配管されていることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4に係る工業用油の処理装
置は、請求項2記載のものにおいて、循環濾過系が循環
タンクと往路管と復路管と複数の濾過器とを有してい
て、濾過器のうちの一つが循環タンクの入口部に取り付
けられているとともに残る濾過器が復路管の管路中に介
在されており、往路管と復路管とが循環タンクと濾過槽
構造体の最終濾過槽とにわたって配管されていることを
特徴とする。
【0015】本発明の請求項5に係る工業用油の処理装
置は、請求項4記載のものにおいて、循環タンクの入口
部に取り付けられた濾過器が多孔板と波形の面状濾過部
材とを内蔵した容器からなり、相対的に上位の面状濾過
部材が容器内で通水性の隔膜を形成しているとともに相
対的に下位の多孔板が容器内で通水性の隔壁を形成して
いることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項6に係る工業用油の処理装
置は、請求項4記載のものにおいて、復路管の管路中に
介在された濾過器が、通水性を有する内部容器と、内部
容器の表面に設けられた面状濾過部材と、内部容器を内
蔵した外部容器とで構成されていることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明に係る工業用油の処理方法において、第
1〜第3の処理手段で油を浄化するときは下記のような
る。第1の処理手段では、油使用部で発生した使用後の
油を固液分離機械にかけて油中の固体不純物を除去す
る。ちなみに大小さまざまな切粉が混入した切削油を第
1の処理手段で処理した場合は、粒径の大きな切粉が切
削油から集中的に除去される。このような一次浄化処理
を終えた後の切削油中に残存している固体不純物は、微
小粒径(粉状)の切粉がほとんどである。第2の処理手
段では、一次浄化処理後の油を濾過槽構造体の各濾過槽
に通して油中の残留不純物を除去する。このときの油が
上記のような切削油であるとすると、切削油に残存して
いる粉状の切粉も、この二次浄化処理を受けたときに全
部といってよいほど取り除かれる。第3の処理手段で
は、複数ある上記濾過槽のうちの最終濾過槽において油
を循環かつ濾過する。したがって、各先行処理で取り残
した不純物が油中に残存しているとしても、かかる三次
の浄化処理で油を定常的に循環濾過しているうちにそれ
らの不純物が除去される。かくて浄化された油は、使用
後のものであるとはいえ、酸化や腐食をはじめとする各
種の変質原因ないし劣化原因のないクリーン度の高いも
のになっており、当初の油剤性能をほとんどそのまま維
持しているから、最終濾過槽内の油を還流手段で油使用
部に戻して再使用する。もちろん再使用時の油は浄化後
のものであるから、切削などの機械工作を円滑かつ安定
させる。以下、所定の配管系を介して油使用部→固液分
離機械→濾過槽構造体→油使用部のように油を循環させ
ながら、その循環の1サイクルごと油を上記のように浄
化処理するが、この際の油は、濾過槽構造体においての
み流動抵抗を受けるだけであるから、帰還速度や量の点
で不足を生じることなく油使用部に戻る。
【0018】本発明に係る工業用油の処理装置は、油使
用部を拠点にして油を循環させるために、固液分離機械
・濾過槽構造体・循環濾過系・還流配管系などを装備し
たものである。これらのうちで、無端回転ベルト・異物
掻取器などで構成された固液分離機械は、使用後の油中
から比較的粒径の大きい固体不純物を効率よく除去する
し、相互に連通した複数の濾過槽を有する濾過槽構造体
は、比較的粒径の小さい不純物を的確に除去する。ま
た、濾過槽構造体の最終濾過槽に組み付けられた循環濾
過系は油を循環濾過して残留不純物を除去するから、油
のクリーン度がさらに高まる。このようにして浄化され
た油は上述のごとく油使用部に戻して再使用し、以下も
油の浄化と再使用を繰り返す。ゆえに本発明装置は、上
述した工業用油の処理方法を実施する上で有用かつ有益
なものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る工業用油の処理方法
および処理装置について、これらの実施形態を添付の図
面に基づき説明する。
【0020】図1において、11は工作機械、21は送
流配管系、31は固液分離機械、51は濾過槽構造体、
71は循環濾過系、81は還流配管系をそれぞれ示し、
91は工業用の油、92は不純物を示す。
【0021】図1に代表例として略示された工作機械1
1は周知であり、これは金属の切削加工のために用いら
れる。工作機械11のうちには、切削以外の加工目的で
使用されるものであって油剤を要する周知の機械もあ
る。工作機械11には油使用部12や油溜部13があ
る。油使用部12は、油の供給を受けてこれを使用する
工作機械11上の部位にある。工作機械11が金属の切
削加工用であるとすると、油使用部12は切削工具と加
工物との接点を中心にした一定範囲ということになる。
工作機械11における油溜部13は、油使用部12で使
用した後の油を受け溜めるべく当該機械11に設けられ
た容器状の空間部または槽型の容器がこれに該当する。
【0022】図1に略示された送流配管系21は油使用
部12で発生した使用後の油をこれ用の処理手段側へ送
り込むためのものである。送流配管系21は吸上用ポン
プ22の吸引側や吐出側にそれぞれ管が接続された構成
のもので、その吐出管の先端にヘッダ23が取り付けら
れている。この場合のポンプ22は一例として周知の真
空ポンプからなり、送流配管系21の管路も周知材料か
らなる。送流配管系21の一端は工作機械11の油溜部
13内に挿入されており、送流配管系21の他端にある
ヘッダ23は後述する固液分離機械31の所定部上に配
置されている。これは工作機械11の所定部から固液分
離機械31の所定部にわたって送流配管系21が配管さ
れているということである。他の実施形態として、ヘッ
ド差を利用して使用後の油を工作機械11の油使用部1
2から固液分離機械31側へ送り込むときは、吸上用ポ
ンプ22やヘッダ23が送流配管系21から省略され
る。また、使用後の油を工作機械11の油使用部12か
ら直接流下させて固液分離機械31側へ送り込むとき
は、送流配管系21そのものが省略される。
【0023】図1に略示された固液分離機械31は公知
のものである(特開平11−47520号公報参照)。
この固液分離機械31は図2・図3に明示されている。
したがって固液分離機械31については主に図2・図3
を参照して説明する。
【0024】図2・図3の固液分離機械31は使用後の
油中から固体不純物を除去するためのものであって、こ
れは枠体32・無端回転ベルト33・回転ブラシ36・
37・スクレーパ40・41などを主体にして構成され
ている。これらのうちで、枠体32は上面を開放された
長い箱状構造物からなる。無端回転ベルト33は原動用
と従動用の両ローラ34・35にわたって掛け回された
ものである。無端回転ベルト33の両ローラ34・35
は枠体32の両側壁を利用して回転自在に両端支持され
ている。具体的には、相対的な高低差を付されてこれら
ローラ34・35が両端支持されている。このようにし
て枠体32の上部域に内装された無端回転ベルト33
は、一方のローラ34側から他方のローラ35側に向け
て下降した緩勾配をもつ。二つの回転ブラシ36・37
は、それぞれの回転ドラム38a・38bの周面に清掃
部材39a・39bが一体化された異物掻取用のもので
ある。清掃部材39a・39bは、たとえば合成樹脂製
ブラシ毛・合成繊維製ブラシ毛・植物繊維製ブラシ毛・
動物繊維製ブラシ毛・金属繊維製ブラシ毛などのうちか
ら選択された任意の一つまたは二つ以上の組み合わせか
らなる。清掃部材39a・39bは、ここに例示したも
の植毛することで回転ドラム38a・38bの周面に付
設される。他の例として、清掃部材39a・39bは網
目状のシート材からなる。このような清掃部材39a・
39bも、これを回転ドラム38a・38bの周面に巻
き付けることで回転ドラム38a・38bの周面に付設
される。両回転ブラシ36・37のうちで一方の回転ブ
ラシ36は、無端回転ベルト33の上部中央表面と接す
るように配置された後、枠体32の両側壁を利用して回
転自在に両端支持される。他方の回転ブラシ37も、無
端回転ベルト33の下部表面(左端部の円弧面付近)と
接するように配置された後、枠体32の両側壁を利用し
て回転自在に両端支持される。無端回転ベルト33や両
回転ブラシ36・37は、周知の動力源(電動機)や周
知の伝動系(チェーン伝動系・ベルト伝動系など)を介
して図示の矢印方向へ回転するものであるが、それらの
動力源や伝動系は図示を省略されている。二つのスクレ
ーパ40・41も異物掻取用のものであってヘラのよう
な先細り形の板体からなる。これらについては、硬質ゴ
ムや軟質樹脂のほか、ゴムまたは樹脂でライニングされ
た弾力性のある金属板などで作製される。両スクレーパ
40・41のうちで一方のスクレーパ40は、回転ブラ
シ37の上位において無端回転ベルト33の左端部表面
と接するように配置された後、図示しない支持手段で当
該位置に保持されている。これに対して他方のスクレー
パ41は、回転ブラシ36の清掃部材39a内に介入す
るように配置された後、図示しない支持手段で当該位置
に保持されている。そのほか、無端回転ベルト33の左
端側であって回転ブラシ37の下位には除去物を受け入
れるためのダストボックス42が配置されている。以上
のような固液分離機械31を構成している部品ないし部
材のうちで材料(材質)の説明を省略したものは、この
種の技術分野で周知の材料からなる。それらは金属・合
成樹脂・ゴム・これらの複合材が適材適所で用いられる
というものである。
【0025】固液分離機械31については、また、図4
のような態様のものもある。この図示例の固液分離機械
31は、ベルトコンベアを主体にして回転ブラシ36が
構成されている点で前例と相違するが、その他の構成は
図2・図3のものと実質的に同じである。
【0026】図1に略示された濾過槽構造体51は油中
の残留不純物を除去するためのもので、これは複数の濾
過槽52・53・54の組み合わせからなる。各濾過槽
52〜54は上面を開放された容器構造をしている。こ
れらのうちの二つの濾過槽52・53ついては、任意に
選定された各一つの立面壁が部分的または全面的に内側
へ向けて傾斜しており、それらの傾斜した各立面壁に窓
状の開口部55・56が形成されている。図1を参照し
て、両濾過槽52・53の開口部55・56には濾過ユ
ニット57が脱着自在に装着されている。この濾過ユニ
ット57は図5に明示されているように、四角形をなす
フレーム58と、適当な平行間隔を保持してフレーム5
8内に架設された複数本(通常3本以上)の支持棒59
と、濾布・濾紙・濾過フィルム・濾過シートのごとき面
状濾過部材60とを主要部材にして構成されており、面
状濾過部材60がフレーム58の内部全域にわたって張
り巡らされている。この場合の面状濾過部材60は、各
支持棒59の間を上下交互にくぐり抜けるという態様の
ものであるため波形の広い濾過面を形成している。かか
る濾過ユニット57は、シール材などを介在して両濾過
槽52・53の開口部55・56にそれぞれ嵌め付けら
れる。各濾過槽52〜54の相対関係では、濾過槽52
が一番目(最先位置)、濾過槽53が二番目(中間位
置)、濾過槽54が三番目(最終位置)にあって、一番
目の濾過槽52が最上位、二番目の濾過槽53が中間レ
ベル、三番目の濾過槽54が最下位にある。さらにいう
と、一番目の濾過槽52の濾過ユニット57が二番目の
濾過槽53上に位置しており、二番目の濾過槽53の濾
過ユニット57が三番目の濾過槽54上に位置してい
る。濾過槽構造体51の構成部品や構成部材も、面状濾
過部材60を除き、金属製・合成樹脂製・ゴム製・複合
材製のものが用いられる。
【0027】濾過槽構造体51は図示例において上記の
ようなものであるが、これにはつぎような実施形態もあ
る。その一つは、各濾過槽52〜54が高低差のない同
一レベルで配列されるというものである。このような実
施形態では濾過ユニット装着用の開口部55・56が両
濾過槽52・53に形成されず、これに代え、各濾過槽
52〜54が配管などを通じて連結されたり、フィルタ
などによる濾過手段がそれらの配管および/または両濾
過槽52・53内に設けられたりする。他の一つは、単
一の大きな槽状容器が複数の仕切壁で区画されて複数の
濾過槽52〜54が形成されるというものである。この
ような実施形態では、前記開口部55・56と同様のも
のが各仕切壁に形成され、それらの開口部に濾過ユニッ
ト57と同等のものが装着される。
【0028】図1に略示された循環濾過系71は最終濾
過槽54内の油を循環かつ濾過するためのものである。
循環濾過系71は、吸引ポンプ72を有する往路管7
3、濾過層74を有する循環タンク75、送水ポンプ7
6および濾過器77をもつ復路管78などを主体にして
構成されている。これらのうちで往路管73は、その吸
引端部が最終濾過槽54内に挿入されており、その吐出
端部が循環タンク75の上部に接続されている。これに
対する復路管77は、その吸引端部が循環タンク75内
に挿入されており、その吐出端部が最終濾過槽54の上
部側まで引き込まれている。かくて最終の濾過槽54に
は、往路管73・循環タンク75・復路管78等による
循環濾過系71が付帯する。循環濾過系71において、
配管やポンプは周知のもの、濾過層74は面状濾過部材
および/または多孔板(パンチングメタル)で構成され
たもの、また、濾過器77は容器内に面状濾過部材など
がセットされたものである。
【0029】図1に略示された還流配管系81は、周知
の吸引ポンプ82を有する周知の管路構成からなる。こ
の還流配管系81は、一端が濾過槽構造体51の最終濾
過槽54内にあって他端が工作機械11の油使用部12
にまで達している。この説明で明らかなように、還流配
管系81は最終濾過槽54から油使用部12にわたるも
のである。
【0030】循環濾過系71については図6〜図11に
例示する移動式のものもあるので、以下これについて説
明する。
【0031】図6〜図8に略示された台車101は複数
個の車輪102が下面に取り付けられた周知のものであ
る。
【0032】図6〜図8において、台車101の上面中
央に搭載された循環タンク201は密閉型の容器からな
る。循環タンク201の上部には濾過器を接続するため
の配管孔(図示せず)があり、循環タンク201の下部
には所定の配管系を接続するための出口孔202があ
る。循環タンク201には、また、周知の水面計203
や周知の圧力計(真空計)204が取り付けられている
ほか、循環濾過系71を運転・制御・停止したりするた
めの操作盤205も組み付けられている。
【0033】循環タンク201の上部に組み付けられた
濾過器301についてはこれの詳細が図10に示されて
いる。図10を参照して濾過器301は、上面を開放さ
れた容器302と容器開放面を塞いでいる脱着自在な蓋
303とからなる。蓋303には一つの入口部304が
あり、容器302には複数の出口部305がある。容器
302の内部は多孔板306で上下に仕切られている。
多数本の支持棒307は多孔板306の上位において容
器302内の前後壁にわたるように架設されている。容
器302内では、弛みのある面状濾過部材308が凹凸
波形をなして各支持棒307で支持されており、該面状
濾過部材308の縁が容器302の上部と蓋303とで
挟み付け固定されている。また、多孔板306が面状濾
過部材308を下から支えている。これらについては、
多孔板306や面状濾過部材308が容器302内で通
水性のある隔壁や隔膜を形成しているといえる。かかる
構成の濾過器301は図6〜図9のように循環タンク2
01の上部に組み付けられ、出口部305を介して循環
タンク201と相互に連通している。この濾過器301
において、面状濾過部材308は前記面状濾過部材60
と同様のものであり、その他の構成部材や構成部品も金
属・合成樹脂・ゴム・これらの複合材などでつくられる
ものである。
【0034】図6〜図9を参照して、往路管73は濾過
槽構造体51の最終濾過槽54から濾過器301の入口
部304にわたって配管されているが、この例の往路管
73には、最終濾過槽54内の油を吸引して循環タンク
201内に送り込むためのポンプがない。その代わり
に、真空ポンプ502・水封用循環ポンプ503・水槽
(タンク)504を主体にして構成される吸引循環系5
01が循環タンク201に装備される。吸引循環系50
1は図6・図7・図9を参照して以下のような配管構成
のものである。吸引管505は、循環タンク201の上
部と真空ポンプ502の吸引口とにわたって配管され、
吐出管506は真空ポンプ502の吐出口と水槽504
の上部とにわたって配管される。さらに、吸引管507
は、水槽504の下部と水封用循環ポンプ503の吸引
口とにわたって配管され、吐出管508は水封用循環ポ
ンプ503の吐出口と真空ポンプ502の吸引口とにわ
たって配管される。一方で復路管78は、図6・図7・
図9のように循環タンク201の出口部202から濾過
槽構造体51の最終濾過槽54にわたって配管されてい
る。この例の復路管78には並列管路部601・602
が途中にあって、送油ポンプ603・圧力計(真空計)
604・二つの濾過器605が該各並列管路601・6
02に設けられている。図11の詳細図を参照して、濾
過器605は外部容器606・内部容器610・面状濾
過部材612などを主体にして構成されている。外部容
器606は脱着自在な上蓋607を有する筒状容器から
なる。外部容器606の胴部壁(筒状壁)上方には管状
の入口部608があり、外部容器606の底部には管状
の出口部609がある。内部容器610は筒状容器(中
空体)からなる。内部容器610の少なくとも胴部壁
(筒状壁)は多数の小孔をもつ多孔部材で形成されてお
り、内部容器610の底部には管状の出口部611があ
る。面状濾過部材612は内部容器610の胴部表面に
巻き付けられてこれに保持されている。面状濾過部材6
12付きの内部容器610は外部容器606に内蔵さ
れ、内部容器610の出口部611が外部容器606の
出口部609に差し込み接続されている。図6〜図9を
参照して述べたものにおいて、面状濾過部材612は前
記面状濾過部材60と同様のもの、ポンプや計器類は周
知のもの、容器類は金属・合成樹脂・ゴム・これらの複
合材などでつくられるものである。この段落で説明した
構成部品や構成部材も台車101上に配置されて固定さ
れている。
【0035】図6〜図11に例示された循環濾過系71
では、水槽504を除いたものが台車101の上に搭載
されているが、台車101の表面積を図示例よりも大き
くした場合は、水槽504を含む全てを台車101上に
搭載することができる。
【0036】図に示された工業用の油91の代表的一例
は水溶性または油性の切削油(クーラントを含む)であ
るが、工業の分野で用いられる各種の油たとえば潤滑油
や作動油も工業用の油91に含まれる。不純物92は油
91中から除去すべき対象のもので、具体的には、使用
にともなって油中に混入したり発生したりする異物とい
うことになる。それで油91が切削油の場合は、これに
混入した切粉などが主たる不純物92になる。
【0037】図1〜図5に例示された本発明装置を用い
て本発明方法を実施するときは以下のようになる。
【0038】図1において各機械や各系を運転状態にす
ると、これらの動力機器が自明のとおり駆動する。かか
る運転状態のとき、清澄な油91が還流配管系81の先
端から工作機械11の油使用部12に供給される。ちな
みに工作機械11が金属の切削加工用のものであれば、
油使用部12で使用された油(切削油)91には切粉そ
の他が不純物92として混入する。こうして使用された
後の油91は油溜部13内に流れ込んでここで受け溜め
られる。送流配管系21は吸上用ポンプ22を介して油
溜部13内の油91を不純物92と共に吸い込み、それ
らをヘッダ23から固液分離機械31の無端回転ベルト
34上に吹き出す。この場合の吹出点は、図1において
無端回転ベルト34の左側上部である。
【0039】固液分離機械31の無端回転ベルト34
は、図1において右下がりで傾斜しているから、上記の
ごとく吹き出された油91は無端回転ベルト34上を濾
過槽構造体51側へと流下していく。これに対し、油中
の不純物92も油91と共に流下しようとする。けれど
も無端回転ベルト34の上面には回転ブラシ36が接触
している。無端回転ベルト34と協同する回転ブラシ3
6は、不純物92を捕捉してこれの流下を阻止するだけ
でなく、捕捉した不純物92をブラシの回転方向に押し
やるというものである。したがって不純物92は、その
一部が回転ブラシ36中に入り込んだりブラシ回転方向
に跳ね飛ばされたりし、他の一部が無端回転ベルト34
の表面に付着してその回転方向に持ち運ばれたりする。
それに回転ブラシ36にはスクレーパ41が付帯してお
り、無端回転ベルト34には回転ブラシ37やスクレー
パ40が付帯しているから、これらに付着した不純物9
2は掻き落とされる。こうした捕捉・跳ね飛ばし・運搬
・掻き落とし等が行われる結果、不純物92は無端回転
ベルト34の左側側において回転ブラシ36や無端回転
ベルト34から落下し、ダストボックス42内に入る。
この固液分離機械31は粒径の比較的に大きい不純物9
2をよく取り除くが、微粒子状(粉末状)の不純物92
に対してはその除去率にバラツキを生じる。したがっ
て、固液分離機械31で処理されて濾過槽構造体51側
へと流れ込む油91の中には、微粒子状の不純物92が
残留しているといえる。
【0040】図1を参照して濾過槽構造体51は、固液
分離機械31の無端回転ベルト34から流れ込んでくる
油を複数の濾過槽52・53・54で濾過処理する。こ
の場合において最先の濾過槽52は、ここに流れ込んだ
油91が濾過ユニット57の面状濾過部材60を透過す
るというときに油91中の残留不純物(微粒子状の不純
物)を面状濾過部材60で捕捉する。最先濾過槽52の
面状濾過部材60を透過した油91は、その下位の中間
濾過槽53へ流れ込む。中間濾過槽53での不純物除去
も最先濾過槽52のそれと同じであって、これの面状濾
過部材60で油91中の微粒子状不純物92を捕捉す
る。中間濾過槽53の面状濾過部材60を透過した油9
1は、その下位の最終濾過槽54へ流れ込む。こうして
最終濾過槽54にまで至った油91は、粒径の大きな不
純物92だけでなく微粒子状の不純物92までも除去さ
れているからクリーン度が高く、当初の油剤性能をほと
んどそのまま維持している。したがって最終濾過槽54
内の油91は、これを吸引ポンプ82付きの還流配管系
81で吸い上げて工作機械11の油使用部12へ戻し供
給する。以下は油使用部12→固液分離機械31→濾過
槽構造体51→油使用部12というように、これまでに
述べた油循環を繰り返して油91を繰り返し使用する。
【0041】図1の例では、上記のように油処理する一
方で、最終濾過槽54内の油91を循環濾過系71によ
っても循環濾過する。この循環濾過系71によるとき
は、吸引ポンプ72付きの往路管73で最終濾過槽54
内の油91を吸引して循環タンク75内に吐出する。図
1の循環タンク75内には濾過層74が設けられている
から、油91は濾過層74を透過するときにその不純物
92を除去される。循環タンク75内の油91であって
濾過層74を透過した後のものは、送水ポンプ76や濾
過器77をもつ復路管78で吸引して最終濾過槽54内
に戻す。この際も油91は不純物92を濾過器77で除
去される。ゆえに最終濾過槽54内の油91は、循環濾
過系71で循環濾過を繰り返すことにより所定レベルの
クリーン度に保持され、これが工作機械11の油使用部
12へ供給されることになる。このように循環濾過する
場合は、油91の変質劣化(微生物腐敗・酸化発錆な
ど)に対し、それらの原因物質を除去して腐敗や発錆な
どを防止する上で高い効果が得られる。切削油などの油
91に発生しがちな微生物を殺菌するときは、安定化二
酸化塩素(浄化剤)やオゾンなどを最終濾過槽54内お
よび/または循環タンク75内に投入してもよい。油9
1の濃度管理について、傍系の循環濾過系71であれ
ば、ここで油91の濃度を測定し、原液(油)または希
釈液(水)を加えるなどして簡易に行える。もちろん循
環濾過系71にも、油91中に残留した切粉のような不
純物を除去する効果がある。循環濾過系71について
は、固液分離機械31・濾過槽構造体51などが運転状
態および/または停止状態にあるとき、これを定常運転
および/または適時(一時)運転させる。
【0042】図6〜図11に示された循環濾過系71
も、最終濾過層54内の油91を循環濾過するための一
手段である。これを運転状態にして油91を循環濾過す
るときは以下のようになる。図6・図7・図9とくに図
9を参照して明らかなように、真空ポンプ502や水封
用循環ポンプ503を有する吸引循環系501は、循環
タンク201内を吸引してここを負圧にするから、最終
濾過層54内の油91が往路管73を通じて循環タンク
201側へ吸引される。吸引された油91は、はじめ、
濾過器301内に流れ込む。図10を参照するところの
濾過器301内には、多孔板306のほか、波形状の広
面積を有する面状濾過部材308があるから、油91は
これらを透過するときに不純物92を除去され、その
後、循環タンク201内に進入する。循環タンク201
内の油91は、復路管78の各並列管路部601・60
2にある送油ポンプ603を介して該管内に吸引されて
いく。復路管78の両並列管路部601・602には、
また、合計四つの濾過器605があるから、復路管78
内に吸引された油92は、これらを通過するときに該各
濾過器605によって不純物92を除去される。この場
合の濾過器605について図11を参照していうと、入
口部608から外部容器606内に進入した油91は、
面状濾過部材612を表面に保持した内部容器610を
透過してその内部に進入するときに、面状濾過部材61
2によって不純物92を除去される。このようにして濾
過された後の油91は、内部容器610の出口部611
(外部容器606の出口部609に合致している)から
復路管78の後半部を通り、最終濾過層54内に戻る。
以上が図6〜図11に例示された循環濾過系71の1サ
イクルであり、該循環濾過系71はこのような循環濾過
を繰り返して最終濾過層54内の油91を所定レベルの
クリーン度に保持する。この図示例の循環濾過系71に
ついて、さらにいうと、これは台車101によって任意
の場所に移動させることができるから、たとえば、二つ
の濾過槽構造体51が離れた場所にあって、一方の濾過
槽構造体51に組み付けられた循環濾過系71を他方の
濾過槽構造体51に組み換えるというときに便利であ
る。また、図10の濾過器301によって粒径100μ
m程度の異物を捕捉することができ、図11の濾過器6
05によって粒径20μm程度の異物を捕捉することが
できるから、微細な異物を除去する機能が高い。もちろ
ん両濾過器301・605の面状濾過部材308・61
2なども簡単に取り替えることができる。
【0043】一般的にいって、工作機械で用いられる切
削油は、とくに夏期、腐敗のために使用期間が一箇月程
度と短い。これに対し、本発明の処理手段で処理される
油の場合は使用期間が一年に延びる。
【0044】本発明の処理方法や処理装置は、常温で液
状を呈する工業用油たとえば潤滑油や作動油を循環させ
て繰り返し使用する場合にも適用することができ、これ
らの場合も上記と同様に有効である。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る工業用油の処理方法と処理
装置はつぎのような効果を有する。
【0046】使用後の油に混入したり発生したりした各
種の不純物を、固液分離機械による処理手段・濾過槽構
造体による処理手段・循環濾過系による処理手段などで
全面的に除去するから、油の性能を長く保持できる。こ
れは使用後の油を高品位にして繰り返し使用が可能にな
る一方、工業用油の使用上の経済性や有効利用率をも高
めることになり、ひいては、廃油の発生量を低減するこ
とにも通じるから、全般的にみてこの種の技術分野で貢
献する度合いが高い。
【0047】固液分離機械は一般的な濾過装置と比べた
場合に油の処理速度が速い。複数の濾過層をもつ濾過槽
構造体も濾過能力が高いので処理速度を速めることがで
きる。加えて循環濾過系は、主系統に対する傍系であっ
て主系統の流動性を阻害しない。これらの相乗効果とし
て、処理される油の流速を速くすることができる。した
がって油を再使用するというときに、油の流速に依存し
て単位時間あたりの油供給量を十分に確保し、油使用部
に対して十分量の油を供給することができる。
【0048】油使用部・液分離機械・濾過槽構造体・循
環濾過系などは、配管などを介して連繋しているだけで
あるから、装置の構成要素として独立性が高く取り扱い
やすいものである。したがって装置各部の清掃・点検・
整備・その他を含め、保守や保安のための措置をたやす
く講じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工業用油の処理方法と処理装置に
ついてこれらの一実施形態を略示した正面図である。
【図2】図1の実施形態における固液分離機械をより詳
細に示した正面図である。
【図3】図1の実施形態における固液分離機械をより詳
細に示した縦断面図である。
【図4】図1の実施形態で用いられる固液分離機械の他
例を示した正面図である。
【図5】図1の実施形態において濾過槽に装着された濾
過ユニット斜視図である。
【図6】本発明に係る工業用油の処理方法と処理装置に
おいて用いられる循環濾過系の他例を略示した平面図で
ある。
【図7】図6に略示された循環濾過系の正面図である。
【図8】図6に略示された循環濾過系の右側面図であ
る。
【図9】図6〜図8に略示された循環濾過系の配管回路
図である。
【図10】図6〜図9の循環濾過系で用いられる濾過器
のうちの一つを示した正面図である。
【図11】図6〜図9の循環濾過系で用いられる濾過器
のうちの他の一つを示した縦断面図である。
【符号の説明】
11 工作機械 12 油使用部 13 油溜部 21 送流配管系 31 固液分離機械 33 無端回転ベルト 36 回転ブラシ(異物掻取器) 37 回転ブラシ(異物掻取器) 40 スクレーパ(異物掻取器) 51 濾過槽構造体 52 最先位置の濾過槽 53 中間位置の濾過槽 54 最終位置の濾過槽 57 濾過ユニット 60 面状濾過部材 71 循環濾過系 73 往路管 74 濾過層 75 循環タンク 77 濾過器 78 復路管 81 還流配管系 91 油 92 不純物 101 台車 201 循環タンク 301 濾過器 306 多孔板 308 面状濾過部材 501 吸引循環系 605 濾過器 612 面状濾過部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 35/02 (72)発明者 大貫 義三郎 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東自 動車工業株式会社内 (72)発明者 今里 寿信 神奈川県横須賀市田浦港町無番地 関東自 動車工業株式会社内 (72)発明者 高須 益樹 神奈川県厚木市上依知1367−3 ミスズテ クノ株式会社内 Fターム(参考) 4D026 BA01 BB01 BC00 4D064 AA23 BM28 BM34 BM37 4D066 AA02 AA05 AA06 AB10 BB14 BB21 FA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油使用部で発生した使用後の油を固液分離
    機械にかけて該油中の固体不純物を除去するための処理
    手段、および、固体不純物を除去した後の油を濾過槽構
    造体における複数の濾過槽に通して該油中の残留不純物
    を除去するための処理手段、および、複数ある上記濾過
    槽のうちの最終位置の濾過槽において油を循環かつ濾過
    するための処理手段、および、最終位置の濾過槽から油
    使用部に向けて該濾過槽内の油を送り返すための還流手
    段を備えていることを特徴とする工業用油の処理方法。
  2. 【請求項2】油使用部で発生した使用後の油から固体不
    純物を除去するための固液分離機械と、油中の残留不純
    物を除去するための濾過槽構造体と、槽内の油を循環か
    つ濾過するための循環濾過系と、処理された油を油使用
    部へ送り返すための還流配管系とを備えていること、お
    よび、固液分離機械が無端回転ベルトとそのベルト表面
    に接して配置された異物掻取器とを有していること、お
    よび、濾過槽構造体が相互に連絡された複数の濾過槽を
    有していてそれらのうちの最先の濾過槽が固液分離機械
    からの油を受け入れるように配置されていること、およ
    び、還流配管系が濾過槽構造体の最終の濾過槽から油使
    用部にわたって配管されていること、および、循環濾過
    系が濾過槽構造体の最終濾過槽に組み付けられているこ
    とを特徴とする工業用油の処理装置。
  3. 【請求項3】循環濾過系が循環タンクと往路管と復路管
    と濾過器とを有していて濾過器が復路管の管路中に介在
    されており、往路管と復路管とが循環タンクと濾過槽構
    造体の最終濾過槽とにわたって配管されている請求項2
    記載の工業用油の処理装置。
  4. 【請求項4】循環濾過系が循環タンクと往路管と復路管
    と複数の濾過器とを有していて、濾過器のうちの一つが
    循環タンクの入口部に取り付けられているとともに残る
    濾過器が復路管の管路中に介在されており、往路管と復
    路管とが循環タンクと濾過槽構造体の最終濾過槽とにわ
    たって配管されている請求項2記載の工業用油の処理装
    置。
  5. 【請求項5】循環タンクの入口部に取り付けられた濾過
    器が多孔板と波形の面状濾過部材とを内蔵した容器から
    なり、相対的に上位の面状濾過部材が容器内で通水性の
    隔膜を形成しているとともに相対的に下位の多孔板が容
    器内で通水性の隔壁を形成している請求項4記載の工業
    用油の処理装置。
  6. 【請求項6】復路管の管路中に介在された濾過器が、通
    水性を有する内部容器と、内部容器の表面に設けられた
    面状濾過部材と、内部容器を内蔵した外部容器とで構成
    されている請求項4記載の工業用油の処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7780855B2 (en) 2003-11-14 2010-08-24 Eberly Christopher N Method for pre-engineering a system for environmental control of storm water
JP2013018057A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 循環液体濾過装置
KR101286968B1 (ko) * 2013-04-15 2013-07-23 이청훈 오일 여과 장치
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