JP2000354273A - 絵情報表示機能付携帯電話 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 購入時に決められていない新たな情報や機能
に対応する絵情報を、使用者が独自に設定できるように
する。 【構成】 機能と直接対応のとれていない白紙絵情報を
あらかじめ複数記録しておき、この記録された絵情報の
うち、新たな情報や機能にふさわしい絵情報を、使用者
が設定する。そしてその設定された絵情報に特定の情報
や機能を携帯電話使用者が組合わせ設定し、設定された
内容を携帯電話のメモリー内に記録しておく。それによ
り、次回以降、使用者が絵情報を用いる時、自分の設定
した特定の情報に対応する絵情報とすることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は基地局との間でデジタル
信号の授受を行なう携帯電話に関する。

【０００２】

【従来の技術】現状では、携帯電話に多数の機能を持た
せるようにしており、その機能が容易に使用者にわかる
よう、機能と対応づけた絵情報（アイコン）を用いるも
のもある。

【０００３】しかしながら、現状の携帯電話では、この
絵情報は、あらかじめその絵情報の意味が一義的に確定
している。すなわち、携帯電話購入時に、使用マニュア
ル等に表示された機能のみが、携帯電話に表示される絵
情報のもつ意味合いとなっている。

【０００４】一方、近年では、携帯電話からホームバン
キングやホームセキュリティを行なう等、携帯電話自身
が多機能の通信をもつようになってきている。しかも、
携帯電話が有する機能は、使用者の購入初期に一義的に
決まるものではなく、使用者の使用状態により、携帯電
話自身のもつ機能も変化することになる。

【０００５】そこで、使用者としては、相手先電話番号
の短縮番号化等をすることにより、新たに保有した機能
の操作性をよくすることが可能ではあるが、いずれにせ
よ、新たに所有した機能を、絵情報を用いて簡単に識別
することは困難である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記点に鑑
みて、案出されたもので、使用者が携帯電話購入後、新
たな機能を携帯電話にもたせるようにした場合や、使用
者が携帯電話内に記録された情報を整理しようとする場
合などに、絵情報を用いて簡単に識別できるようにする
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を達成するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明では、特定の情報と結びついていない白紙の
絵情報を用い、この白紙の絵情報に対して、携帯電話独
自に特定の情報や機能と対応させることができる様にす
る。すなわち、本発明では、白紙絵情報に特定の情報も
しくは機能を対応させる設定手段を、携帯電話にもた
せ、この設定手段により設定された絵情報もしくは機能
との関係をメモリー内に書き込むようにする。

【０００８】本出願の他の発明においては、この白紙絵
情報を、あらかじめ複数携帯電話内に記録しておき、使
用者が、その複数の白紙絵情報より適宜望ましい絵情報
を選択できるようにする。

【０００９】本出願のさらに他の発明では、白紙絵情報
を、基地局よりデジタル信号として携帯電話のメモリー
内に一旦取り込むようにし、この取り込んだ白紙絵情報
を元に、携帯電話内で特定の情報もしくは機能との対応
を設定するようにする。

【００１０】本出願のさらに他の発明では、部分的な白
紙絵情報を複数用い、これを、携帯電話の表示部に表示
させ、使用者が部分的な白紙絵情報を組合わせて新たな
白紙絵情報を作成し、この使用者によって作成された白
紙絵情報に対して特定の情報や機能を対応させる設定手
段を備えるものとする。

【００１１】本出願のさらに他の発明では、特定の情報
や機能と対応する絵情報に加えて、その特定の情報や機
能に関するキーワードを文字情報として組合わせる手段
を有する。

【００１２】

【作用】上述のように、本発明では、使用者が独自に絵
情報を特定の情報や機能と対応させることが出来るの
で、新たに取り込んだ情報や機能を、この絵情報を用い
ることにより簡単に整理することが可能となる。

【００１３】 〔発明の詳細な説明〕以下本発明の一実施例を図に基づ
いて説明する。

【００１４】図１は本発明に係わる携帯電話の一例を示
す斜視図で、携帯電話１はプラスチック製のハウジング
２と、このハウジング２の表面に位置する表示部４を有
する。またハウジング２の表面には複数のボタンからな
るキー操作部３が配置されている。このキー操作部３の
操作により表示部に表示される数字、文字や記号もしく
は絵情報が切り換えられる。図１において５は送話のマ
イクであり、ハウジングの最も下方部に位置している。
６はスピーカーであり、ハウジング２の最も上方部に位
置している。また７は基地局との間で無線の発信受信を
行なうアンテナで、使用時には伸長可能となっている。

【００１５】操作部３には、数字や文字を入力する数字
入力部と、携帯電話の有する主な機能を示す機能入力部
３Ｂがある。３Ｃはキー操作部に含まれるスクロールボ
タンで、このスクロールボタン３Ｃにより表示部に表示
される数字や文字・図形の切り換えを容易に行なうよう
にしている。

【００１６】図２はこの携帯電話の機能を示すブロック
図で、アンテナ７より送受信されるデジタル信号は送受
信部１３を介して、制御回路１０およびデータ変換部１
２に伝達される。携帯電話として音声の処理をする場合
には、データ変換部１２の情報が音声処理部１１に伝達
され、ここでデジタル信号を音声信号に変え、スピーカ
ー６を介して使用者に音声として発信する。逆に使用者
の音声はマイク５よりこの音声処理部１１に入力され
る。

【００１７】携帯電話の有する機能は表示部（ディスプ
レイ）４に表示されるが、このディスプレイ４の表示内
容は制御回路１０によって制御される。この制御回路に
は、キー操作部からの入力信号及びメモリー１４内の記
録された情報やアンテナ７を介して受信した受信情報が
入力される。

【００１８】例えば携帯電話使用者が発信をする場合に
は、キー操作部３のうち数字入力部３Ａを用いて相手側
電話番号を制御回路１０に入力すると、制御回路ではそ
の相手側電話番号がディスプレイ４に表示されるように
し、かつその番号に応じた信号を送受信部１３からアン
テナ７を介して発信することとなる。

【００１９】次に、本発明の要部である、絵表示部分の
設定につき説明する。図３はこの絵表示の設定の概略を
示すフローチャートである。ステップ２０は、操作部３
を操作することによりメモリー１４内に記録されていた
絵情報を呼び出す手順である。ここでメモリー１４内に
はあらかじめ特定の機能や情報と関係づけられていない
白紙の絵情報が複数記録されている。

【００２０】図４はこのステップ２０により呼び出され
た表示部４の表示状況を示す図であるが、このように、
白紙絵情報としては、人や家、乗り物、鍵等各種の機能
に対応するアイコンが設定されている。次にステップ２
１においては、呼び出された白紙絵情報のうち、特定の
白紙絵情報をスクロールキー３Ｃを用いて選択する。例
えば、携帯電話を用いて、自宅の風呂を沸かす機能やビ
デオの番組予約を行う機能等を新たに設定する場合であ
れば、このアイコン設定ステップでは、その機能に最も
ふさわしい図形を選択する。

【００２１】ステップ２１は、この選択されたアイコン
に、さらに機能を補助的に説明する文字情報を入力す
る。例えば、上述の例では、「湯沸かし」や「ビデオ」
と入力する。

【００２２】次にステップ２３、２４において、その機
能を携帯電話から行なう上で必要な情報を入力する。上
述の例では、自宅の電話番号をステップ２３で入力し、
さらに湯沸かしに必要な機能を行なうための暗証番号や
ビデオ入力に必要な暗証番号をステップ２４で入力す
る。これら一連の作業が終了すると、その内容で間違い
がないかどうかをステップ２５において確認し、確認の
上ステップ２６において内容を設定する。

【００２３】設定された内容は、メモリー１４に書き込
まれ、選択された絵情報は、次回からは特定の情報、例
えば湯沸かしやビデオ入力に関係する絵情報として活用
することが出来る。

【００２４】なお上述の例では、湯沸かしやビデオ入力
の場合を示したが、他にホームセキュリティ関係であれ
ば、窓やドアの鍵の状態チェックやガス漏れ、漏電等の
チェックに用いることももちろん可能である。同様にホ
ームバンキングに携帯電話を用いる場合にも、その機能
にふさわしいアイコンを選択し、ホームバンキングに必
要な諸情報を設定することになる。

【００２５】さらに、この白紙の絵情報は、特別な機能
のみならず、情報の整理用に用いてもよい。携帯電話に
入力されるメール情報を、整理する際、例えば友人から
の情報と仕事上の情報とを整理するためにそれにふさわ
しい絵情報を選ぶようにしてもよい。さらに、携帯電話
が基地局を介して受信する他の情報の整理としてもよ
い。この他の情報としては、例えばゲームソフトを基地
局より受信する場合、そのゲームの内容にふさわしい絵
情報を選択してアイコン化し、そのアイコンと対応づけ
てゲームをメモリー内に記憶するようにしてもよい。さ
らには、基地局よりメロディーが携帯電話に送信される
ような場合には、そのメロディーの内容にふさわしい絵
情報を使用者が設定してアイコン化し、そのアイコンと
メロディーとを対応させてメモリーに記憶するようにし
てもよい。

【００２６】上述の例では、白紙絵情報を全て携帯電話
のメモリー１４内にあらかじめもつようにしておいた
が、機能がどんどん多様化する際には、あらかじめ記憶
している白紙絵情報の図形のみでは対応できなくなる場
合がある。そこで、図５に示すように白紙絵情報を基地
局３０より受信するようにしてもよい。この図５の例で
は、携帯電話１から特定の番号を入力することで基地局
３０からアイコンのリストを送付してもらう。すなわち
ステップ３１において必要な番号を入力すると、ステッ
プ３２にて基地局が複数の絵情報のリストを携帯電話１
側に送付する。送付された白紙絵情報を、携帯電話１の
表示部で確認し、所望の絵情報を設定（ステップ３３）
すると、基地局側はその設定された絵情報を携帯電話１
のメモリー１４に書き込めるような状態で送付し（ステ
ップ３４）、その送付された絵情報が携帯電話の制御回
路１０を介してメモリー１４内に記録される（ステップ
３５）。このようにすることで、使用者は、さらに多様
なアイコンを活用することが出来る。

【００２７】逆に、ゲーム等を携帯電話使用者に販売す
る業者の立場では、基地局３０からゲーム情報のみでな
く、そのゲームを表示するための絵情報を携帯電話１側
に送信するような使用もあり得る。この場合も、同様
に、ゲーム内容を表示する特別な絵情報が基地局３０か
らデジタル信号として携帯電話１に送信される。

【００２８】携帯電話１のメモリー１４にあらかじめ記
録された白紙絵情報の不足を補う方法としては、図５の
実施例のように、基地局から新たに受信する方法以外
に、携帯電話１内で新たな絵情報を作成するようにして
もよい。

【００２９】この場合は、携帯電話１のメモリー１４内
にあらかじめ部分的な絵情報を複数記録しておく。図６
のフローチャートに示すように、この複数の部分的な絵
情報をまずキー操作することで表示部４に呼び出す（ス
テップ４０）。そしてスクロールキー３Ｃを用いて部分
的な絵情報をドラッグし、複数の部分的な絵情報を表示
部４の上で組合わせる（ステップ４１、ステップ４
２）。このようにして、部分的な絵情報を組み合わせる
ことで、新たな白紙絵情報を作成する。例えば、家を表
示するアイコンと鍵を表示するアイコンとを組合わせる
ことで、ホームセキュリティを表すアイコンとする。

【００３０】そしてこの組合わせでよければ確認を行い
（ステップ４３）、この確認により新たな白紙絵情報が
設定される（ステップ４４）。それ以降のステップは上
述の図３図示フローと同様であり、この白紙絵情報に対
応する情報や機能を入力し（ステップ４５）、その内容
を確認する（ステップ４６）。このようにすることで、
少ない部分的な白紙絵情報であったとしても、それを組
合わせることでバリエーションに富んだ絵情報とするこ
とが可能である。

【００３１】

【効果】以上説明したように、本発明の携帯電話では、
使用者が独自に絵情報とそれに対応する情報や機能との
組合わせを行なうことが出来、その結果、近年のように
多数の情報が携帯電話に入力されるようになり、また新
たな機能を購入後携帯電話が所有するようになった状態
であっても、使用者は情報の整理や新たな機能の呼び出
しに、絵情報を用いて行なうことが出来、視覚的にもす
ばやく容易に行なうことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる携帯電話の１実施例を示す斜視
図

【図２】図１図示携帯電話の機能を示すブロック図

【図３】本発明に係わる白紙絵情報の機能設定状態を示
すフローチャート

【図４】本発明に係わる表示部の一例を示す図

【図５】本発明に係わる白紙絵情報のダウンロードを示
す説明図

【図６】本発明に係わる白紙絵情報の作成の一例を示す
フローチャート

【符号の説明】

１ 携帯電話 ２ ハウジング ３ キー操作部 ４ 表示部 １０ 制御回路 １４ メモリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5K023 AA07 BB11 DD06 HH02 HH03 HH04 HH07 5K027 AA11 BB02 CC08 FF01 FF22 HH21 MM17 5K067 AA34 BB04 DD13 DD27 DD51 EE02 EE10 FF02 FF07 FF23 FF31 HH05 HH22 HH23 KK15 5K101 KK20 LL12 MM04 MM07 NN02 NN18 NN25 PP03 RR12 TT01 UU16

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 基地局との間でデジタル信号の送受信を
   行なう送受信部と、 携帯電話の有する機能に関係する情報を表示する表示部
   と、 この表示部に表示される情報の入力、切換、削除を行な
   うキー操作部と、 特定情報とは関係をもたない白紙絵情報を、特定の情報
   もしくは機能と対応させる設定手段と、 この設定手段により特定の情報もしくは機能と対応した
   絵情報を記憶するメモリーとを備えることを特徴とする
   絵情報表示機能付携帯電話。
2. 【請求項２】 前記白紙絵情報を複数記録するメモリー
   を保有していることを特徴とする請求項１記載の絵情報
   表示機能付携帯電話。
3. 【請求項３】 前記白紙絵情報を前記送受信部を介して
   基地局より受信し、その受信された白紙絵情報を一旦記
   録するメモリーを有していることを特徴とする請求項１
   記載の絵情報表示機能付携帯電話。
4. 【請求項４】 前記白紙絵情報を構成する一部のみの部
   分白紙絵情報を複数記録するメモリーと、 このメモリーより呼び出した部分白紙絵情報を組合わせ
   て新たな白紙絵情報を作成する白紙絵情報作成手段とを
   備えることを特徴とする請求項１記載の絵情報表示機能
   付携帯電話。
5. 【請求項５】 前記絵情報に対応する情報もしくは機能
   は、電話番号、ゲーム、メロディー、ホームセキュリテ
   ィ、およびホームバンキングの少なくとも１つであるこ
   とを特徴とする請求項１ないし４記載の絵情報表示機能
   付携帯電話。
6. 【請求項６】 請求項１ないし５いずれか記載の絵情報
   表示機能付携帯電話において、情報もしくは機能と対応
   した絵情報に、さらに文字情報を組合わせる設定手段を
   有することを特徴とする。