JP2000351800A - リポタンパク質安定剤 - Google Patents
リポタンパク質安定剤Info
- Publication number
- JP2000351800A JP2000351800A JP11194844A JP19484499A JP2000351800A JP 2000351800 A JP2000351800 A JP 2000351800A JP 11194844 A JP11194844 A JP 11194844A JP 19484499 A JP19484499 A JP 19484499A JP 2000351800 A JP2000351800 A JP 2000351800A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tocopherol
- hydrophilic
- lipoprotein
- stabilizer
- lipoproteins
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 リポタンパク質安定剤
【構成】 親水性トコフェロールから成る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はリポタンパク質の安
定化法、及び安定剤に関する。
定化法、及び安定剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】リポタンパク質は壊れやすく、長期間安
定に保存するには凍結乾燥法以外知られていない。
定に保存するには凍結乾燥法以外知られていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】凍結乾燥をするまでも
なく、リポタンパク質を安定化させる。
なく、リポタンパク質を安定化させる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】リポタンパク質を含む液
にトコフェロールリン酸塩等のトコフェロールに親水性
を付加した誘導体を加える。本発明のいうリポタンパク
質は、高密度リポタンパク質及び低密度リポタンパク質
をいう。リポタンパク質を含む液とは、それ自体がリポ
タンパク質を変性させない液であれば何でも良く、緩衝
液、生理食塩水等も含まれる。また、血清や血漿も含ま
れる。親水性のトコフェロールとしては、トコフェロー
ルリン酸塩、酢酸トコフェロール等がある。トコフェロ
ールリン酸塩とは、トコフェロールのリン酸エステルの
アルカリ金属塩をいい、トコフェロールはα．β．γ．
δの異性体及びｄ，ｌ，ｄｌ，の光学異性体がありどれ
を用いても良い。また、α，β，γ，δトコトリエノー
ルを用いても良い。
にトコフェロールリン酸塩等のトコフェロールに親水性
を付加した誘導体を加える。本発明のいうリポタンパク
質は、高密度リポタンパク質及び低密度リポタンパク質
をいう。リポタンパク質を含む液とは、それ自体がリポ
タンパク質を変性させない液であれば何でも良く、緩衝
液、生理食塩水等も含まれる。また、血清や血漿も含ま
れる。親水性のトコフェロールとしては、トコフェロー
ルリン酸塩、酢酸トコフェロール等がある。トコフェロ
ールリン酸塩とは、トコフェロールのリン酸エステルの
アルカリ金属塩をいい、トコフェロールはα．β．γ．
δの異性体及びｄ，ｌ，ｄｌ，の光学異性体がありどれ
を用いても良い。また、α，β，γ，δトコトリエノー
ルを用いても良い。
【０００５】本発明の実施態様は、血清又はリポタンパ
ク質を含む液１ｍｌに対し親水性トコフェロール０．１
〜５ｍｇを加えてかき混ぜ冷蔵庫内で一晩放置して溶解
する。親水性トコフェロール１０〜５０ｍｇを、水１ｍ
ｌに溶かしたものを原液として加える方式でも良い。ま
た、適宜防腐剤を添加する。本発明の安定剤と共にトレ
ハロースを１０〜１００ｍｇ／ｍｌの割合で添加するこ
とにより、低密度リポタンパク質について安定性効果が
高まる。
ク質を含む液１ｍｌに対し親水性トコフェロール０．１
〜５ｍｇを加えてかき混ぜ冷蔵庫内で一晩放置して溶解
する。親水性トコフェロール１０〜５０ｍｇを、水１ｍ
ｌに溶かしたものを原液として加える方式でも良い。ま
た、適宜防腐剤を添加する。本発明の安定剤と共にトレ
ハロースを１０〜１００ｍｇ／ｍｌの割合で添加するこ
とにより、低密度リポタンパク質について安定性効果が
高まる。
【０００６】
【効果】図１に、血清にα−トコフェロールリン酸二ナ
トリウムを添加したものと、しなかったものとを３７℃
保存において比較した結果を示す。３７℃では、高密度
リポタンパク質は急激に壊れ、３日では１０％が壊れ
る。トコフェロールリン酸塩を添加した場合は、高密度
リポタンパク質の低下は２％にとどまっており、添加量
を増すと安定性が増す。
トリウムを添加したものと、しなかったものとを３７℃
保存において比較した結果を示す。３７℃では、高密度
リポタンパク質は急激に壊れ、３日では１０％が壊れ
る。トコフェロールリン酸塩を添加した場合は、高密度
リポタンパク質の低下は２％にとどまっており、添加量
を増すと安定性が増す。
【０００７】
【作用】詳しい安定化機構は不明であるが、トコフェロ
ールがリポタンパク質と親和性を有しており、その表面
に吸着して種々の破壊因子から防御するためと考えられ
る。リン酸基がない場合は疎水性の増大によりリポタン
パク質は不溶化するので、リン酸基又は親水基を付加さ
せる必要がある。
ールがリポタンパク質と親和性を有しており、その表面
に吸着して種々の破壊因子から防御するためと考えられ
る。リン酸基がない場合は疎水性の増大によりリポタン
パク質は不溶化するので、リン酸基又は親水基を付加さ
せる必要がある。
【０００８】
【実施例 １】血清１ｍｌにトレハロース４０ｍｇを加
えて溶かす。次にＳＩＧＭＡ社製α−トコフェロールリ
ン酸二ナトリウム（ＳＩＧＭＡ社プロダクトナンバー；
Ｔ２０２０）２５ｍｇを、水１ｍｌに溶かした原液３０
μｌを血清に加えた。（０．８ｍｇ）そして、防腐剤と
してバイオエースを加えた。
えて溶かす。次にＳＩＧＭＡ社製α−トコフェロールリ
ン酸二ナトリウム（ＳＩＧＭＡ社プロダクトナンバー；
Ｔ２０２０）２５ｍｇを、水１ｍｌに溶かした原液３０
μｌを血清に加えた。（０．８ｍｇ）そして、防腐剤と
してバイオエースを加えた。
【図１】高密度リポタンパク質に対する安定剤の効果
Claims (1)
- 【請求項１】親水性トコフェロールからなるリポタンパ
ク質安定剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11194844A JP2000351800A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | リポタンパク質安定剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11194844A JP2000351800A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | リポタンパク質安定剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000351800A true JP2000351800A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=16331226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11194844A Pending JP2000351800A (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | リポタンパク質安定剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000351800A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100401959B1 (ko) * | 2001-06-02 | 2003-10-17 | 주식회사 태평양 | 토코페롤 유도체를 사용하여 레시틴을 안정화하는 방법 |
-
1999
- 1999-06-07 JP JP11194844A patent/JP2000351800A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100401959B1 (ko) * | 2001-06-02 | 2003-10-17 | 주식회사 태평양 | 토코페롤 유도체를 사용하여 레시틴을 안정화하는 방법 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US11458170B2 (en) | Pharmaceutical composition comprising erythrocytes encapsulating a PLP-dependent enzyme and, a non-phosphate PLP precursor | |
| US4585735A (en) | Prolonged storage of red blood cells | |
| KR860000842B1 (ko) | 종양 괴사 인자의 안정화 방법 | |
| KR950703987A (ko) | G-csf의 안정한 동결건조된 약제학적 제제(stable lyophilized pharma ceutical preparations g-csf) | |
| SE460948B (sv) | Med zinkjoner stabiliserad insulinloesning samt foerfarande foer dess framstaellning | |
| DE60034445D1 (de) | Gefriergetrocknete hgf-präparationen | |
| DK147812B (da) | Fremgangsmaade til fremstilling af et stabilt lyofiliseret urokinasepraeparat | |
| CA2213721A1 (en) | Method for stabilizing platelets | |
| AU2003211474A1 (en) | Stabilized albumin preparaions | |
| JP2000351800A (ja) | リポタンパク質安定剤 | |
| JP2009002709A (ja) | 蛋白質を含む液状組成物中における蛋白質の安定化方法 | |
| JP4880997B2 (ja) | Ａｄａｍｔｓ１３の安定化方法 | |
| US4500514A (en) | Process for preparing a heat-stable aqueous solution of human urine kallikrein and product prepared | |
| Schulz et al. | Carnitine transport in submitochondrial particles and reconstituted proteoliposomes | |
| EP0000071B1 (en) | Stabilised thymidine phosphorylase preparation and culture medium containing it | |
| JP3214888B2 (ja) | 多重層エマルションおよびその製造方法 | |
| JP2730266B2 (ja) | 安定化された制限酵素ＳｆｉＩ組成物 | |
| JP2722143B2 (ja) | トリプシンインヒビター含有凍結乾燥製剤 | |
| SU1084024A1 (ru) | Состав дл стабилизации стрептокиназы | |
| JP2861655B2 (ja) | ヒト尿性トリプシンインヒビター含有液状製剤及びその製造方法 | |
| Mašek et al. | The effect of staphylococcal α-toxin on blood platelets | |
| JP2739584B2 (ja) | ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター乾燥製剤 | |
| Van de Put et al. | Basal Mg2+‐dependent ATPase activity of rat liver microsomes is not influenced by ambient free Ca2+ | |
| JPH08228774A (ja) | ペルオキシダーゼまたはペルオキシダーゼ標識抗体の安定化方法 | |
| JPS60248621A (ja) | 一本鎖組織プラスミノ−ゲンアクチベ−タ−の安定化方法 |