JP2000346973A - 原子炉格納容器 - Google Patents

原子炉格納容器

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JP2000346973A
JP2000346973A JP2000023154A JP2000023154A JP2000346973A JP 2000346973 A JP2000346973 A JP 2000346973A JP 2000023154 A JP2000023154 A JP 2000023154A JP 2000023154 A JP2000023154 A JP 2000023154A JP 2000346973 A JP2000346973 A JP 2000346973A
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rpv
skirt
containment vessel
receiving bracket
reactor
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Yuichi Noda
祐一 野田
Makoto Hiramoto
誠 平本
Yukio Fujiwara
幸男 藤原
Mitsuhiro Goto
光宏 後藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子力発電プラントにおいて、上部ドライウェ
ルと下部ドライウェルとサプレッションチェンバとを気
密に隔離する原子炉格納容器にあって、シール性の高い
隔離手段を具体的に提供する。 【解決手段】沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器4を包囲
する上部ドライウェル9と下部ドライウェル10とを、
原子炉圧力容器4の外周側に設置されたRPVペデスタ
ル2と原子炉格納容器の下端側から突出するRPVスカ
ート3との接合部によって互いに隔離する構造を持つ原
子炉格納容器1であって、RPVペデスタル2とRPV
スカート3との間を気密に隔離する手段として、RPV
ペデスタル2とRPVスカート3との接合部分を覆い、
かつ伸縮自在な継手を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉に
おける上部ドライウェルと下部ドライウェルとを分離す
る構成の原子炉格納容器に係り、特にRPVペデスタル
の原子炉圧力容器の支持部での気密シール性を高める技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉(BWR)の中で最新の
ものに、改良型沸騰水型原子炉(ABWR)が知られて
いる。
【0003】このABWRの鉄筋コンクリート製原子炉
格納容器(RCCV)は、内部中央にほぼ中空の円筒状
のRPVペデスタルにより支持スカート部(RPVスカ
ート)で支持された原子炉圧力容器が設けられている。
この原子炉圧力容器の外周側は、中空の円筒状の外周コ
ンクリート壁により包囲されている。この外周コンクリ
ート壁およびRPVペデスタルは下端をマットコンクリ
ートにより支持されている。外周コンクリート壁とRP
Vペデスタルとは、RPVペデスタルの上下方向ほぼ中
央位置で水平床により結合されている。
【0004】原子炉圧力容器の支持スカート部から上側
は、外周コンクリート壁、水平床、およびRPVペデス
タルにより囲まれた空間である上部ドライウェルにより
包囲されている。また、原子炉圧力容器の支持スカート
部から下側は、マットコンクリート、およびRPVペデ
スタルにより囲まれた空間である下部ドライウェルによ
り包囲されている。この下部ドライウェルには、サンプ
および原子炉冷却材再循環ポンプと制御棒駆動機構とを
内包している。
【0005】さらに、下部ドライウェルの外周側には、
外周コンクリート壁、マットコンクリート、水平床、お
よびPRVペデスタルにより囲まれた空間であるウェッ
トウェルが設けられている。このウェットウェルの下半
側には、水を貯溜したサプレッションプールが設けられ
ている。
【0006】このように構成された従来の原子炉格納容
器に対し、電気出力増加の要求があった場合、炉心燃料
の増加、上部ドライウェル、下部ドライウェル、ウェッ
トウェルの自由空間体積の増大、サプレッションプール
に確保する水量の増加に伴い、原子炉格納容器の内径寸
法および高さ寸法が増大する。
【0007】このような事情に対し、本出願人において
は、電気出力の増大化に対応して安全に、かつ比較的容
易な手段でコンパクト化し、経済性を向上させた原子炉
格納容器を提案している(例えば特願平10−8741
1号等)。
【0008】この提案は、原子炉格納容器を包囲する上
部ドライウェルと下部ドライウェルとを、空間的に分離
した構成のものである。
【0009】即ち、この提案では、原子炉圧力容器の支
持位置で上部ドライウェルと下部ドライウェルとを気密
に隔離する隔離手段と、上部ドライウェルとサプレッシ
ョンプールとを連通する上部ドライウェル専用のベント
管と、この上部ドライウェル専用のベント管とウェット
ウェルの気相部とを連通する連通孔内に設置され、非常
時における一定以上の気圧により遮蔽状態を解除し、且
つウェットウェルの気相部から上部ドライウェルへ選択
的に気流を許容する上部ドライウェル専用の高圧気体流
入手段とを備える。
【0010】また、下部ドライウェルとサプレッション
プールとを連通する下部ドライウェル専用のベント管
と、下部ドライウェルとウェットウェルの気相部とを連
通する連通孔内に設置され、非常時における一定以上の
気圧により遮蔽状態を解除し、且つウェットウェルの気
相部から下部ドライウェルへ選択的に気流を許容する下
部ドライウェル専用の高圧気体流入手段とを備える。
【0011】このような原子炉格納容器では、上部ドラ
イウェル、下部ドライウェルを確実な気密状態で隔離す
る必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述す
る上部ドライウェルと下部ドライウェルとを気密に隔離
する原子炉格納容器にあっては、RPVスカートとRP
Vペデスタルの接合部を隔離することが示されている
が、気密に隔離する隔離構造や隔離機能を持つ隔離手段
についてはまだ具現化されていない。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みたもので
あって、その目的は、原子力発電プラントにおいて、上
部ドライウェルと下部ドライウェルとサプレッションチ
ェンバとを気密に隔離する原子炉格納容器にあって、シ
ール性の高い隔離手段を具体的に提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、沸騰水型原子炉の原子炉圧
力容器を包囲する上部ドライウェルと下部ドライウェル
とを、原子炉圧力容器の外周側に設置されたRPVペデ
スタルと前記原子炉格納容器の下端側から突出するRP
Vスカートとの接合部によって互いに隔離する構造を持
つ原子炉格納容器であって、前記RPVペデスタルと前
記RPVスカートとの間を気密に隔離する手段として、
前記RPVペデスタルとRPVスカートとの接合部分を
覆い、かつ伸縮自在な継手を具備したことを特徴とする
原子炉格納容器を提供する。
【0015】請求項2の発明は、前記請求項1記載の原
子炉格納容器において、伸縮継手は、RPVペデスタル
とRPVスカートとの間に水平方向および鉛直方向の少
なくともいずれかの方向に伸縮するベローズを有するも
のとしたことを特徴とする原子炉格納容器を提供する。
【0016】請求項3の発明は、沸騰水型原子炉の原子
炉圧力容器を包囲する上部ドライウェルと下部ドライウ
ェルとを、原子炉圧力容器の外周側に設置されたRPV
ペデスタルのRPV受けブラケットと前記原子炉格納容
器の下端側から突出するRPVスカートの下端フランジ
との接合部によって互いに隔離する構造を持つ原子炉格
納容器であって、前記RPVペデスタルと前記RPVス
カートとの間を気密に隔離する手段として、前記RPV
受けブラケットと前記RPVスカートとの間に介在され
るベースプレートと、前記RPV受けブラケットに設け
られ、これらを締結するRPV基礎ボルトとを備え、前
記ベースプレートの前記RPVスカート側の面に設けた
凹状の溝にOリングを設置するとともに、前記ベースプ
レートと前記RPV受けブラケットとを溶接により気密
に接合し、かつ前記RPV基礎ボルトの下端部を前記R
PV基礎ボルトの下面に溶接により気密に接合したこと
を特徴とする原子炉格納容器を提供する。
【0017】請求項4の発明は、沸騰水型原子炉の原子
炉圧力容器を包囲する上部ドライウェルと下部ドライウ
ェルとを、原子炉圧力容器の外周側に設置されたRPV
ペデスタルのRPV受けブラケットと前記原子炉格納容
器の下端側から突出するRPVスカートの下端フランジ
との接合部によって互いに隔離する構造を持つ原子炉格
納容器であって、前記RPVペデスタルと前記RPVス
カートとの間を気密に隔離する手段として、前記RPV
受けブラケットと前記RPVスカートとの間に介在され
るベースプレートと、前記RPV受けブラケットに設け
られ、これらを締結するRPV基礎ボルトと、この基礎
ボルトに前記RPVスカートの下端フランジの上面側か
らに螺合する上部ナットとを備え、前記上部ナットを袋
ナット構造とする一方、前記RPVスカートの下端フラ
ンジにウェルディングパッドを介して前記RPV受けブ
ラケット間とを結ぶシールチャンネルを溶接により気密
に接合したことを特徴とする原子炉格納容器を提供す
る。
【0018】請求項5の発明は、請求項4記載の袋ナッ
トに代え、RPVスカートの下端フランジ下向きの凹ネ
ジを設け、この凹ネジにRPV基礎ボルトをスタッドボ
ルト方式でRPV受けブラケットに接続することによ
り、前記RPVスカートと前記RPV受けブラケットと
を接合したことを特徴とする原子炉格納容器を提供す
る。
【0019】請求項6の発明は、請求項4記載の原子炉
格納容器において、ウェルディングパッドは、RPVス
カートの下端フランジに代え、そのRPVスカートの胴
部に設けたことを特徴とする原子炉格納容器を提供す
る。
【0020】請求項7の発明は、請求項4記載のウェル
ディングパッドおよびシールチャンネルに代え、平坦な
ウェルディングパッドをRPVスカートの下端フランジ
とベースプレートとの間に介在させ、前記ウェルディン
グパッドと前記ベースプレート、ならびにそのベースプ
レートとRPV受けブラケットとをそれぞれ溶接により
気密に接合したことを特徴とする原子炉格納容器を提供
する。
【0021】請求項8の発明は、請求項4記載の凹状の
溝とOリングによるRPVスカートとベースプレートと
のシール、およびRPV基礎ボルトとRPV受けブラケ
ットとの溶接によるシール、ならびに請求項5記載のR
PVスカートの下端フランジにウェルディングパッドと
シールチャンネルとによるベースプレート周囲のシール
を組合せたことを特徴とする原子炉格納容器を提供す
る。
【0022】請求項9の発明は、沸騰水型原子炉の原子
炉圧力容器を包囲する上部ドライウェルと下部ドライウ
ェルとを、原子炉圧力容器の外周側に設置されたRPV
ペデスタルのRPV受けブラケットと前記原子炉格納容
器の下端側から突出するRPVスカートの下端フランジ
との接合部によって互いに隔離する構造を持つ原子炉格
納容器であって、前記RPVペデスタルと前記RPVス
カートとの間を気密に隔離する手段として、前記RPV
受けブラケットと前記RPVスカートとの間に介在され
るベースプレートと、前記RPV受けブラケットに設け
られ、これらを締結するRPV基礎ボルトとを備え、前
記RPVスカートと前記ベースプレートとの隙間、前記
ベースプレートとRPV受けブラケットとの隙間、およ
び前記RPVスカートとRPV基礎ボルトとの隙間に、
それぞれの充填材で充填することにより、前記各隙間を
気密に封止したことを特徴とする原子炉格納容器を提供
する。
【0023】請求項10の発明は、請求項9記載の隙間
封止構造に加え、前記RPVスカートの下端フランジに
ウェルディングパッドを介して前記RPV受けブラケッ
ト間とを結ぶシールチャンネルを溶接により気密に接合
したことを特徴とする原子炉格納容器を提供する。
【0024】請求項11の発明は、請求項3記載のOリ
ングおよび溶接によるシールに加え、前記RPVスカー
トの下端フランジにウェルディングパッドを介して前記
RPV受けブラケット間とを結ぶシールチャンネルを溶
接により気密に接合したことを特徴とする原子炉格納容
器を提供する。
【0025】請求項12の発明は、請求項4記載のウェ
ルディングパッドおよびシールチャンネルによるシール
に代え、前記RPVスカートの下端フランジにウェルデ
ィングパッドを介して前記RPV受けブラケット間とを
結ぶシールチャンネルを溶接により気密に接合したこと
を特徴とする原子炉格納容器を提供する。
【0026】請求項13の発明は、沸騰水型原子炉の原
子炉圧力容器を包囲する上部ドライウェルと下部ドライ
ウェルとを、原子炉圧力容器の外周側に設置されたRP
VペデスタルのRPV受けブラケットと前記原子炉格納
容器の下端側から突出するRPVスカートの下端フラン
ジとの接合部によって互いに隔離する構造を持つ原子炉
格納容器であって、前記RPVペデスタルと前記RPV
スカートとの間を気密に隔離する手段として、前記RP
V受けブラケットと前記RPVスカートとの間に介在さ
れるベースプレートと、前記RPV受けブラケットに設
けられ、これらを締結するRPV基礎ボルトとを備え、
RPVスカートの内側面にウェルディングパッドを介し
て前記RPV受けブラケットの内側面とを結ぶシールチ
ャンネルを溶接により気密に接合するとともに、前記R
PV受けブラケットの下面と前記RPV基礎ボルト下部
とを溶接により気密に接合したことを特徴とする原子炉
格納容器を提供する。
【0027】請求項14の発明は、沸騰水型原子炉の原
子炉圧力容器を包囲する上部ドライウェルと下部ドライ
ウェルとを、原子炉圧力容器の外周側に設置されたRP
VペデスタルのRPV受けブラケットと前記原子炉格納
容器の下端側から突出するRPVスカートの下端フラン
ジとの接合部によって互いに隔離する構造を持つ原子炉
格納容器であって、前記RPVペデスタルと前記RPV
スカートとの間を気密に隔離する手段として、前記RP
V受けブラケットと前記RPVスカートとの間に介在さ
れるベースプレートと、前記RPV受けブラケットに設
けられ、これらを締結するRPV基礎ボルトとを備え、
前記RPVペデスタルの一部を切り欠き、その切り欠き
部を介して前記RPVスカートと前記RPV受けブラケ
ットとの隙間を気密にシールする伸縮継手を設け、かつ
RPV基礎ボルトの上部ナットをキャップで包囲し、前
記RPVスカートと前記キャップとの隙間をパッキンに
て気密にシールしたことを特徴とする原子炉格納容器を
提供する。
【0028】請求項15の発明は、請求項14記載の伸
縮継手に代え、前記RPVスカートの下端フランジにウ
ェルディングパッドを介して前記RPV受けブラケット
間とを結ぶシールチャンネルを溶接により気密に接合し
たことを特徴とする原子炉格納容器を提供する。
【0029】請求項16の発明は、請求項14記載の伸
縮継手に代え、RPV受けブラケットに筒状の堰を設け
てシリコンシール等の気密材を充填し、RPVスカート
とRPV受けブラケットとの接合面の隙間を気密にシー
ルしたことを特徴とする原子炉格納容器を提供する。
【0030】請求項17の発明は、沸騰水型原子炉の原
子炉圧力容器を包囲する上部ドライウェルと下部ドライ
ウェルとを、原子炉圧力容器の外周側に設置されたRP
VペデスタルのRPV受けブラケットと前記原子炉格納
容器の下端側から突出するRPVスカートの下端フラン
ジとの接合部によって互いに隔離する構造を持つ原子炉
格納容器であって、前記RPVペデスタルと前記RPV
スカートとの間を気密に隔離する手段として、前記RP
V受けブラケットと前記RPVスカートとの間に介在さ
れるベースプレートと、前記RPV受けブラケットに設
けられ、これらを締結するRPV基礎ボルトとを備え、
前記ベースプレートと前記RPV受けブラケットとの間
に溶接を施し、かつ前記RPVスカートと前記RPV受
けブラケットの上板との間にシールチャンネルを溶接で
接合し、高気密でシールしたことを特徴とする原子炉格
納容器を提供する。
【0031】請求項18の発明は、請求項1から17ま
でのいずれかに記載の原子炉格納容器において、RPV
ペデスタルとRPVスカートとの間を気密に隔離する手
段の設置位置に臨み、RPVペデスタルの一部を切り欠
いて通路を形成し、その通路を開閉手段により外部と気
密に隔離する構成としたことを特徴とする原子炉格納容
器を提供する。
【0032】請求項19の発明は、沸騰水型原子炉の原
子炉圧力容器を包囲する上部ドライウェルと下部ドライ
ウェルとを、原子炉圧力容器の外周側に設置されたRP
VペデスタルのRPV受けブラケットと前記原子炉格納
容器の下端側から突出するRPVスカートの下端フラン
ジとの接合部によって互いに隔離する構造を持つ原子炉
格納容器であって、前記RPVペデスタルと前記RPV
スカートとの間を気密に隔離する手段として、前記RP
V受けブラケットと前記RPVスカートとの間に介在さ
れるベースプレートと、前記ベースプレートと前記RP
V受けブラケットとの間に介在されるシムプレートと、
前記RPV受けブラケットに設けられ、これらを締結す
るRPV基礎ボルトとを備え、前記ベースプレートの前
記RPVスカート側の面に設けた凹状の溝にOリングを
設置するとともに、前記ベースプレートと前記RPV受
けブラケットの間に充填材を充填し、かつ前記RPV基
礎ボルトの下部ナットをキャップで包囲し、前記RPV
受けブラケットと前記キャップとを溶接により接合し、
気密にシールしたことを特徴とする原子炉格納容器を提
供する。
【0033】請求項20の発明は、請求項19記載の原
子炉格納容器であって、ベースプレートとRPV受けブ
ラケットとの間に充填する充填材に加え、前記ベースプ
レートと前記RPV受けブラケットとの間をそれらの内
周側または外周側で溶接した気密な接合構造、前記RP
Vスカートと前記RPV受けブラケットとの間をそれら
の内周側または外周側でウェルディングパッドおよびシ
ールチャンネルを介して溶接した気密な接合構造、また
は前記RPVスカートと前記ベースプレートとをそれら
の接合面間に挿入した充填材による気密な接合構造の、
少なくともいずれかを備えたことを特徴とする原子炉格
納容器を提供する。
【0034】請求項21の発明は、請求項19または2
0記載の原子炉格納容器であって、ベースプレートとR
PV受けブラケットとの間に充填する充填材に代え、前
記RPV受けブラケットの上面に設けた凹状の溝にOリ
ングを設置したことを特徴とする原子炉格納容器を提供
する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る原子炉格納容
器の上部ドライウェルと下部ドライウェルとを隔離する
手段の実施の形態について添付の図面に基いて説明す
る。
【0036】第1実施形態(図1〜図3) 図1は、原子炉圧力容器のRPVスカートとRPVペデ
スタルのRPV受けブラケット間に隔離する手段を施
し、上部ドライウェルと下部ドライウェルを分離した原
子炉格納容器を示す全体的な概略断面図である。
【0037】本実施形態による原子炉格納容器は、図1
に示すように原子炉格納容器1に設けられたRPVペデ
スタル2により、RPVスカート3部を介して原子炉圧
力容器4が設けられている。この原子炉圧力容器4の外
周側には、円筒状のRCCV円筒部5と円盤状のトップ
スラブ6が配置されており、またRPVペデスタル2及
び原子炉遮へい壁2aは基礎スラブ7に支持されてい
る。更に、このRCCV円筒部5とRPVペデスタル2
とは、ほぼ中央位置でダイヤフラムフロア8により結合
している。
【0038】原子炉圧力容器4のRPVスカート3から
上側のRCCV円筒部5、トップスラブ6、ダイヤフラ
ムフロア8、およびRPVペデスタル2により囲まれた
空間である上部ドライウェル9を構成する。また、原子
炉圧力容器4のRPV支持スカート3から下側の基礎ス
ラブ7、およびRPVペデスタル2により囲まれた空間
である下部ドライウェル10を構成する。
【0039】下部ドライウェル10の外周側には、RC
CV5と基礎スラブ7、ダイヤフラムフロア8、および
RPVペデスタル2により囲まれた空間であるサプレッ
ションチェンバ11が設けられている。また、このサプ
レッションチェンバ11には、水を貯溜したサプレッシ
ョンプール12が設けられている。
【0040】原子炉圧力容器4のRPVスカート3とR
PVペデスタル2の接合部には、上部ドライウェル9と
下部ドライウェル10とを気密に隔離する隔離手段13
が施されている。これにより、原子炉格納容器1は、プ
ラント運転時、上部ドライウェル9と下部ドライウェル
10とサプレッションチェンバ11とは個々に隔離して
いる。
【0041】RPVペデスタル2には、上部ドライウェ
ル9で主蒸気配管破断事故時の処置として、上部ドライ
ウェル9専用の垂直ベント管14が設けられている。ま
た、RPVペデスタル2には、下部ドライウェル10で
小口径配管破断事故時の処置として、下部ドライウェル
10専用の垂直ベント管15が設けられている。
【0042】図2は、図1に示したRPVスカート3と
RPV受けブラケット16との間に、これらを気密に隔
離するための隔離手段13を施した拡大断面図である。
【0043】原子炉圧力容器4は、図2に示すように、
RPVペデスタル2側部から円周状に張り出したRPV
受けブラケット16により、RPVスカート3を介して
支持されており、この支持部分に隔離手段13が設けら
れている。
【0044】即ち、RPV受けブラケット16の上面と
RPVスカート3の下端フランジ3aとの接触面には、
ベースプレート17が介在されており、これらRPV受
けブラケット16とRPVスカート3の下端フランジ3
aとがベースプレート17を挟んだ状態で、RPV受け
ブラケット16に設けられたRPV基礎ボルト18で締
付られている。
【0045】RPVスカート3部の胴部外周側には、溶
接担持体としてのウェルディングパッド20が接合され
ており、このウェルディングパッド20とこれに対向す
るRPVペデスタル2の内面との間に、隔離手段13と
して、水平及び鉛直方向に伸縮する継手、例えばベロー
ズ19が支持部材19a,19bを介して取付けられて
いる。このベローズ19は、例えば気密試験が実施でき
る構造として2個のベローズエレメントを有するものを
図示しているが、試験の要否により、ベローズ19は1
個のベローズエレメントを有するものとしてもよい。
【0046】本実施形態によれば、原子炉圧力容器のR
PVスカート3とRPVペデスタル2のRPV受けブラ
ケット16間を気密に隔離することが可能であり、上部
ドライウェルと下部ドライウェルとを分離した構造を持
つ原子炉格納容器が確立できる。
【0047】図3は、本実施形態の応用例を示す拡大断
面図である。
【0048】この図3の例では、RPVペデスタル2と
RPVスカート3との間にベローズ19が設けられ、こ
のベローズ19が縦方向に1対のベローズエレメントを
一体に有する構成となっている。
【0049】このような構成により、ベローズ19は主
に、鉛直方向に伸縮できるようになっており、図2に示
したものと略同様の効果が奏される。
【0050】なお、その他の構成については図2のもの
と略同様であるので、図3に図2と同一の符号を付して
説明を省略する。
【0051】また、図3の例においても図2に示したも
のと同様に、ベローズ19を2個設けたものを示してい
るが、試験の要否によりベローズ19を1個としてもよ
い。
【0052】第2実施形態(図4) 図4は、本発明に係る原子炉格納容器の第2実施形態を
示す拡大断面図である。
【0053】本実施形態では、図4に示すように、原子
炉圧力容器脚部であるRPVスカート3と、原子炉圧力
容器を支持するRPVペデスタルのRPV受けブラケッ
ト16と、RPVスカート3とRPV受けブラケット1
6間に設けるベースプレート17とをRPV基礎ボルト
18で締付けて支持する構造となっている。
【0054】このベースプレート17の上面に、RPV
スカート3の周方向に沿う凹型の溝21が設けられ、そ
の溝21の中にシール用のOリング22が設置されてい
る。更に、RPV受けブラケット16の上板16aとベ
ースプレート17との間、およびRPV受けブラケット
16の下板16bとRPV基礎ボルト18と下部ナット
23との間は、溶接部24によって気密に接合されてい
る。
【0055】このような構成の本実施形態によれば、前
記第1実施形態と同様に、原子炉圧力容器4のRPVス
カート3と、これを支持するRPVペデスタル2のRP
V受けブラケット間を高い気密性をもって隔離すること
が可能であり、上部ドライウェル9と下部ドライウェル
10とを高気密分離した構造を持つ原子炉格納容器が確
立できる。
【0056】第3実施形態(図5) 図5は、本発明に係る原子炉格納容器の第3実施形態を
示す拡大断面図である。
【0057】RPVスカート3は原子炉圧力容器から受
ける熱膨張の影響が大きいため、このRPVスカート3
とRPV受けブラケット16とを直接溶接することは困
難な場合が考えられる。
【0058】そこで、本実施形態では、RPVスカート
3の下端フランジ3aの外周側の側面にウェルディング
パッド20が設けられ、このウェルディングパッド20
とRPV受けブラケット16の上面との間に亘るリング
状のシールチャンネル26で各隙間部を覆うようにし
て、溶接部24によって気密に接合されている。
【0059】また、RPV基礎ボルト18の上端に螺合
する上部ナット25は袋ナット構造とされ、これにより
RPV基礎ボルト18とRPVスカート3との隙間のシ
ール性を保持されるようになっている。
【0060】このように構成された本実施形態によれ
ば、前記第2実施形態(図4)と同様に、原子炉圧力容
器のRPVスカート3とRPVペデスタル2のRPV受
けブラケット16間を気密に隔離することが可能であ
り、上部ドライウェル9と下部ドライウェル10との間
を高い気密性をもって分離することができる。
【0061】第4実施形態(図6) 図6は、本発明に係る原子炉格納容器の第4実施形態を
示すRPVスカートとRPV受けブラケット間の拡大断
面図である。
【0062】本実施形態では、図6に示すように、RP
Vスカート3の下端フランジ3aの下面を窪ませた下向
きの凹ネジ3bが設けられ、この凹ネジ3bにRPV基
礎ボルト18の先端(上端)が螺合されている。これに
より、スタッドボルト方式でRPVスカート3の下端フ
ランジ3aとRPV受けブラケット16とがRPV基礎
ボルト18により、ベースプレート17を差んだ状態で
締付けられている。即ち、RPV基礎ボルト18を貫通
させて締付ける通常のボルトナット方式ではないため、
RPV基礎ボルト18の頂部からの気体の漏洩はない。
【0063】また、RPVスカート3の下端フランジ3
aの外周側の側面にウェルディングパッド20が設けら
れ、このウェルディングパッド20とRPV受けブラケ
ット16の上板16aとに、ベースプレート17の端部
を覆う断面逆L字形の環状のシールチャンネル26の上
下端部がそれぞれ溶接され、その溶接部24によってR
PVスカート3とRPV受けパッド20とが気密に接合
されている。これにより、RPVスカート3とベースプ
レート17との隙間、およびベースプレート17とRP
V受けブラケット16との隙間からの気体の漏洩が防止
される。
【0064】本実施形態によれば、前記第2実施形態と
同様に、原子炉圧力容器4のRPVスカート3とRPV
ペデスタルのRPV受けブラケット16との間を気密に
隔離することが可能であり、上部ドライウェル9と下部
ドライウェル10とを空間的に確実に分離することがで
きる。
【0065】第5実施形態(図7) 図7は、本発明に係る原子炉格納容器の前記第5実施形
態を示す拡大断面図である。
【0066】本実施形態では図7に示すように、ウェル
ディングパッド20がRPVスカート3の胴部外面に設
けられ、このウェルディングパッド20とRPV受けブ
ラケット16の上板16aとに、RPVスカート3の下
端フランジ3aの全体を覆う大きさのシールチャンネル
26が前記同様に溶接部24により気密に接合されてい
る。
【0067】他の構成は前記第4実施形態と略同様であ
るから、図7と図6と同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0068】このような第5実施形態によっても、上部
ドライウェル9と下部ドライウェル10とを確実に分離
することができる。
【0069】第6実施形態(図8) 図8は、本発明に係る原子炉格納容器の第6実施形態を
示す拡大断面図である。
【0070】本実施形態の原子炉格納容器では、図8に
示すように、RPV基礎ボルト18がRPVスカート3
の下端フランジ3aを貫通するが、その下端フランジ3
aの上側から袋ナット25を螺合することにより、ナッ
ト部で気密性シールが行われるようになっている。ウェ
ルディングパッド20は平坦な構成とされており、RP
Vスカート3の下端フランジ3aとベースプレート17
との間に介在されている。即ち、RPVブラケット16
の上板16a上にベースプレート17、ウェルディング
パッド20およびRPVスカート3の下端フランジ3a
が順次に積層され、これらが基礎ボルト18および袋ナ
ット25によって締結されている。
【0071】そして、RPV受けブラケット16の上板
16aとをベースプレート17、およびこのベースプレ
ート17とRPVスカート3の下端フランジ3aとが、
それぞれ溶接部24によって気密に接合されている。
【0072】このような構成の本実施形態によっても、
RPVスカート3とRPVブラケット16との接合部の
隙間が全て閉鎖され、上部ドライウェル9と下部ドライ
ウェル10とが高い気密性をもって隔離される。
【0073】第7実施形態(図9) 図9は、本発明に係る原子炉格納容器の第7実施形態を
示す拡大断面図である。
【0074】本実施形態の原子炉格納容器では、RPV
受けブラケット16、ベースプレート17およびRPV
スカート3の下端フランジ3aが順次に積層され、これ
らがその積層方向に貫通する基礎ボルト18およびその
上下端突出部に螺合したナット23によって締結されて
いる。
【0075】このものにおいて、基礎ボルト18挿通部
の隙間はRPV受けブラケット16の下板16bと下部
ナット23部分との溶接部24によってシールされてい
る。
【0076】また、RPV受けブラケット16とベース
プレート17との隙間およびベースプレート17とRP
Vスカート3の下端フランジ3aとの隙間はシールチャ
ンネル26によってシールされている。
【0077】即ち、RPVスカート3の下端フランジ3
aにウェルディングパッド20が設けられ、第4実施形
態(図6)と同様のシールチャンネル26の溶接部24
によって、前記の積層隙間がシールされている。
【0078】また、ベースプレート17には、前記第2
実施形態と同じでその上面に円周状に凹型の溝21が設
けられ、その溝21中にはOリング22が設置され、上
部ナット25側の隙間がシールされている。
【0079】このような第7実施形態の構成によっても
上部ドライウェル9と下部ドライウェル10との高気密
隔離が行われる。
【0080】第8実施形態(図10) 図10は、本発明に係る原子炉格納容器の第8実施形態
を示す拡大断面図である。
【0081】本実施形態の原子炉格納容器では、RPV
基礎ボルト18とRPVスカート3との接触面や、RP
Vスカート3とRPV受けブラケット16とベースプレ
ート17との接触面間を気密にするために、RPV基礎
ボルト18と上部ナット25との間、上部ナット25と
RPVスカート3との間、RPVスカート3とベースプ
レート17、ベースプレート17とRPV受けブラケッ
ト16の上板16aとの間に、それぞれ充填材27が充
填されてシールが行われている。
【0082】本実施形態によれば、前記第2実施形態と
同様に、原子炉圧力容器のRPVスカート3とRPVペ
デスタルのRPV受けブラケット16との間を気密にシ
ールし、上部ドライウェル9と下部ドライウェル10と
を確実に分離することができる。
【0083】第9実施形態(図11) 図11は、本発明に係る原子炉格納容器の第9実施形態
を示す拡大断面図である。
【0084】本実施形態では、前記第8実施形態(図1
0)の構成に加え、RPV基礎ボルト18の上部ナット
25を包囲するシールチャンネル26がRPVスカート
3の胴部のウェルデングパッド20と、RPV受けブラ
ケット16の上板16aとにそれぞれ溶接部24によっ
て接合されている。
【0085】本実施形態によれば、原子炉圧力容器のR
PVスカート3とRPVペデスタルのRPV受けブラケ
ット16との間を、さらに気密に隔離することが可能で
あり、上部ドライウェル9と下部ドライウェル10とを
分離した構造を持つ原子炉格納容器において、一層信頼
性および安全性の向上が図られる。
【0086】第10実施形態(図12) 図12は、本発明に係る原子炉格納容器の第10実施形
態を示す拡大断面図である。
【0087】本実施形態は、基本的に前記第7実施形態
(図9)と略同様であるが、シールチャンネル26が隙
間部分の全体を覆う大形な構成とれている。即ち、RP
V基礎ボルト18の上部ナット25を包囲するシールチ
ャンネル26が、RPVスカート3の胴部のウェルデン
グパッド20と、RPV受けブラケット16の上板16
aとに溶接部24によって接合されている。なお、他の
構成は前記第7実施形態と略同様であるから、図12に
図9と同一の符号を付して説明を省略する。
【0088】本実施形態によれば、原子炉圧力容器のR
PVスカート3とRPVペデスタルのRPV受けブラケ
ット16との間を気密に隔離することが可能であり、上
部ドライウェル9と下部ドライウェル10とを分離した
構造を持つ原子炉格納容器において、さらに信頼性や安
全性が向上できるものである。
【0089】第11実施形態(図13) 図13は、本発明に係る原子炉格納容器の第11実施形
態を示す拡大断面図である。
【0090】本実施形態は、前記第3実施形態(図5)
の袋ナット25を用いた締結構造に加え、さらに前記第
10実施形態(図12)で示したRPV基礎ボルト18
の上部ナット25を包囲する大形のシールチャンネル2
6を、RPVスカート3の胴部のウェルデングパッド2
0とRPV受けブラケット16の上板16aとの間に溶
接部24によって気密に接合する構造を有するものであ
る。なお、他の構成については前記第3および第10実
施形態のものと異ならないので、図13に図5および図
12と同一の符号を付して説明を省略する。
【0091】本実施形態によれば、原子炉圧力容器のR
PVスカート3とRPVペデスタルのRPV受けブラケ
ット16との間を気密に隔離することが可能であり、上
部ドライウェル9と下部ドライウェル10とを分離した
構造を持つ原子炉格納容器において、一層信頼性や安全
性の向上が高められる。
【0092】第12実施形態(図14) 図14は、本発明に係る原子炉格納容器の第12実施形
態を示す拡大断面図である。
【0093】本実施形態の原子炉格納容器では、RPV
スカート3の下端フランジ3aの内周側の側面にウェル
ディングパッド20が設けられ、このウェルディングパ
ッド20とRPV受けブラケット16の内胴16cと
に、例えば断面コ字形のシールチャンネル26が溶接部
24によって気密に接合されている。
【0094】また、RPV受けブラケット16の下板1
6bとRPV基礎ボルト18と下部ナット23との間も
溶接部24によって気密に接合されている。
【0095】本実施形態によれば、前記第各実施形態と
同様に、原子炉圧力容器のRPVスカート3とRPVペ
デスタル2のRPV受けブラケット16との間を気密に
隔離することができる。
【0096】第13実施形態(図15,図16) 図15は、本発明に係る原子炉格納容器の第13実施形
態を示すRPVペデスタル2とRPVスカート3との接
合部を示す概略断面図であり、図16は、図15のA部
拡大図である。
【0097】本実施形態の原子炉格納容器では、図15
に示すように、RPVペデスタル2の原子炉圧力容器4
と対向する内周面側のうち、RPVスカート3を支持す
るRPV受けブラケット16の上側部位を大径側に後退
させる形で一定範囲窪む切り欠き空間2aが形成されて
いる。このRPVペデスタル2の切り欠き空間2aの下
部位置に、水平及び鉛直方向に伸縮するベローズ19を
用いた隔離手段13が設けられている。
【0098】前述した第1実施形態(図1〜図3)で
は、RPVペデスタル2にこのような切り欠き空間が設
けられていないので、RPVペデスタル2とRPVスカ
ート3との間隔が小さい場合がある。このような狭隘な
空間に対しては、ベローズ19を用いた隔離手段13が
RPVスカート3の胴部、即ち或る程度の高所配置で設
けられることになり、据付や保守点検時の作業に支障を
生じる可能性がある。
【0099】これに対し、本実施形態では、RPVペデ
スタル2に切り欠き空間2aを形成したことによって隔
離手段13の設置スペースを広くとることができる。
【0100】即ち、図16に詳しく示すように、本実施
形態では切り欠き空間2aによって拡張したスペースが
利用できることから、ベローズ19を横向きに配列し、
しかもRPVスカート3の下端フランジ3a部位等の比
較的低い部分に配設することができる。
【0101】なお、本実施形態では、ベローズ19の一
方の支持部材19aがRPVスカート3の下端フランジ
3aの外周側の側面に溶接部20を介して取付けられて
いる。
【0102】また、基礎ボルト18の上端部にはキャッ
プ28が被着され、このキャップ28は基礎ボルト18
に螺合されるとともに、パッキン29を介してRPVス
カート3の下端フランジ3aの上面に当接するようにな
っている。
【0103】そこで、キャップ28を締付けることによ
り、RPVスカート3底部上面に設けたパッキン29を
介してRPV基礎ボルト18の上部周囲を気密に隔離す
ることができる。
【0104】なお、図15および図16に示したベロー
ズ19は、そのベローズ19の気密試験が実施できる構
造として2個設けられているが、試験の要否により、ベ
ローズ19を1個としてもよい。
【0105】また、図15に示すように、RPVペデス
タル2には、切り欠き空間2aに面して開閉部2bが設
けられ、さらにその開閉部2bには通路部2cが形成さ
れている。したがって、据付や保守点検時等のアクセス
も容易に行える。
【0106】本実施形態によれば、前記各実施形態と同
様に、原子炉圧力容器のRPVスカート3とRPVペデ
スタルのRPV受けブラケット16との間を気密に隔離
することが可能であり、上部ドライウェル9と下部ドラ
イウェル10とを分離した原子炉格納容器が得られる等
の効果も奏される。
【0107】そして前述したように、RPVペデスタル
2を切り欠いた構造とすることにより、従来よりも空間
が広がることによって、ベローズ19の取付やボルトキ
ャップ締め等の施工性が向上するという効果も得られ
る。
【0108】第14実施形態(図17,図18) 図17は、本発明に係る原子炉格納容器の第13実施形
態を示すRPVスカート3とRPVペデスタル2とのR
PV受けブラケット16との間の断面図であり、図18
は、図17のB部の拡大断面図である。
【0109】本実施形態では、RPVスカート3とRP
V受けブラケット16とを気密に隔離する手段として、
シールチャンネル26が設けられている点が前記第13
実施形態と異なる。
【0110】その他の構成は前記第13実施形態と異な
らないので、図17および図18に、図15および図1
6と同一の符号を付して、説明を省略する。
【0111】本実施形態の原子炉格納容器では、図18
に示すようにRPVスカート3底部端にウェルディング
パッド20が設けられている。このウェルディングパッ
ド20を介してRPVスカート3とRPV受けブラケッ
ト16間とを結ぶシールチャンネル26となっている。
【0112】このような第14実施形態においても、前
記の第13実施形態と略同様の作用効果が奏される。
【0113】第15実施形態(図19,図20) 図19は、本発明に係る原子炉格納容器の第15実施形
態を示すRPVスカートとRPVペデスタルのRPV受
けブラケット間の断面図である。
【0114】図20は、図19のRPVスカートとRP
V受けブラケット間のC部の拡大断面図である。
【0115】本実施形態では、RPVスカート3とRP
V受けブラケット16とを気密に隔離する隔離手段とし
てRPV受けブラケット16に円筒状の堰30を設け、
この堰30にシリコンシール31等の充填材を充填して
いる点が前記第14実施形態と異なる。その他の構成は
前記第14実施形態と異ならないので、図19および図
20に、図17および図18と同一の符号を付して説明
を省略する。
【0116】本実施形態の原子炉格納容器では、図20
に示すようにRPV受けブラケット16の上板16aに
円筒状の堰30が設けられている。この堰30とRPV
スカート3との間にシリコンシール31等を充填する。
シリコンシール31等はベースプレート5、およびベー
スプレート5とRPVスカート3底部の接触面を覆うよ
うに充填する。
【0117】このような第15実施形態においても、前
記の第13実施形態と略同様の作用効果が奏される。
【0118】第16実施形態(図21) 図21は、本発明に係る原子炉格納容器の第16実施形
態の応用例を示すRPVスカート3とRPVペデスタル
2とのRPV受けブラケット間の断面図である。
【0119】本実施形態の原子炉格納容器は、図18に
示す第14実施形態を基に変形したものである。そし
て、ベースプレート5とRPV受けブラケット16の上
板16aとの間に、溶接24が施されて気密を確保され
る。
【0120】また、気密性の要求度に応じてRPVスカ
ート3の下端フランジ3aに付けたウェルディングパッ
ド20とRPV受けブラケット16の上板16aとの間
に、シールチャンネル25が取付けられている。
【0121】このような第16実施形態においても、前
記の第13実施形態と略同様の作用効果が奏される。
【0122】第17実施形態(図22) 図22(a)は、本発明に係る原子炉格納容器の第17
実施形態を示す拡大断面図であり、同図(b)は同図
(a)のD−D矢視断面図である。
【0123】本実施形態では、これらの図に示すよう
に、原子炉圧力容器脚部であるRPVスカート3の下端
フランジ3aと、原子炉圧力容器を支持するRPVペデ
スタルのRPV受けブラケット16と、RPVスカート
3とRPV受けブラケット16との間に設けられたベー
スプレート17とを、RPV基礎ボルト18で締付けて
支持する構造となっている。
【0124】そして、RPVペデスタルとRPVスカー
ト3との間を気密に隔離する手段として、ベースプレー
ト17とRPV受けブラケット16の上板16aとの間
に配置した一定の大きさのシムプレート32と、RPV
基礎ボルト18の内側位置でシムプレート32に介在す
る状態で配置されたリング状の充填材27とを備えてい
る。充填材27としては、軟らかい金属または粘着性物
質が適用され、これにより、ベースプレート17とRP
V受けブラケット16の上板16aとの間が気密にシー
ルされている。
【0125】また、ベースプレート17の上面には、R
PVスカート3の周方向に沿う凹型の溝21が設けら
れ、その溝21の中にシール用のOリング22が設置さ
れている。更に、RPV基礎ボルト18の下部ナット2
3はキャップ28で包囲され、このキャップ28とRP
V受けブラケット16の下板16bとは溶接部24によ
って接合され、気密にシールされている。
【0126】このような構成の本実施形態によれば、前
記第2実施形態と同様に、原子炉圧力容器4のRPVス
カート3と、これを支持するRPVペデスタル2のRP
V受けブラケットとの間を、高い気密性をもって隔離す
ることが可能であり、上部ドライウェル9と下部ドライ
ウェル10とを高気密分離した構造を持つ原子炉格納容
器が確立できる。
【0127】第18実施形態(図23) 図23は、本発明に係る原子炉格納容器の第18実施形
態を示す拡大断面図である。
【0128】本実施形態では図23に示すように、基本
的な構成は前記の第17実施形態と同様であるが、これ
に加えて、ベースプレート17とRPV受けブラケット
16の上板16aとが、内周側において溶接部24によ
って気密に接合されている。その他の構成は第17実施
形態と略同様であるから、図23に図22(a)と同一
の符号を付して説明を省略する。
【0129】このような第18実施形態によると、上部
ドライウェル9と下部ドライウェル10とをさらに確実
に分離することができる。
【0130】第19実施形態(図24) 図24は、本発明に係る原子炉格納容器の第19実施形
態を示す拡大断面図である。
【0131】本実施形態でも図24に示すように、基本
的な構成は前記の第17実施形態と同様であるが、これ
に加えて、ベースプレート17とRPV受けブラケット
16の上板16aとが、外周側において溶接部24によ
って気密に接合されている。その他の構成は第17実施
形態と略同様であるから、図23に図22(a)と同一
の符号を付して説明を省略する。
【0132】このような第18実施形態によっても、上
部ドライウェル9と下部ドライウェル10とをさらに確
実に分離することができる。
【0133】第20実施形態(図25) 図25は、本発明に係る原子炉格納容器の第20実施形
態を示す拡大断面図である。
【0134】本実施形態でも図25に示すように、基本
的な構成は前記の第17実施形態と同様であるが、これ
に加えて、RPVスカート3の下端フランジ3aの外側
面にウェルディングパッド20を介してRPV受けブラ
ケット16の上板16aの間を結ぶシールチャンネル2
6が溶接部24により気密に接合されている。他の構成
は第17実施形態と略同様であるから、図25に図22
(a)と同一の符号を付して説明を省略する。
【0135】このような第20実施形態によっても、上
部ドライウェル9と下部ドライウェル10とをさらに確
実に分離することができる。
【0136】第21実施形態(図26) 図26は、本発明に係る原子炉格納容器の第21実施形
態を示す拡大断面図である。
【0137】本実施形態でも図26に示すように、基本
的な構成は前記の第17実施形態と同様であるが、これ
に加えて、RPVスカート3の下端フランジ3aの内周
側の面と、RPV受けブラケット16の内胴16cと
が、ウェルディングパッド20およびシールチャンネル
26を介し溶接部24により接合され、それによりRP
V受けブラケット16の上板16aとベースプレート1
7との間の空間が気密に封止されている。他の構成は第
17実施形態と略同様であるから、図26に図22
(a)と同一の符号を付して説明を省略する。
【0138】このような第21実施形態によっても、シ
ールチャンネル26によって上部ドライウェル9と下部
ドライウェル10とをさらに確実に分離することができ
る。
【0139】第22実施形態(図27) 図27は、本発明に係る原子炉格納容器の第22実施形
態を示す拡大断面図である。
【0140】本実施形態でも図27に示すように、基本
的な構成は前記の第17実施形態と同様であるが、これ
に加えて、RPVスカート3の胴部外周面にウェルディ
ングパッド20を介してシールチャンネル26が溶接部
24により溶接され、このシールチャンネル26はRP
V受けブラケット16の上板16aに溶接部24により
気密に接合されている。他の構成は第17実施形態と略
同様であるから、図27に図22(a)と同一の符号を
付して説明を省略する。
【0141】このような第22実施形態によっても、シ
ールチャンネル26によって上部ドライウェル9と下部
ドライウェル10とを確実に分離することができる。
【0142】第23実施形態(図28) 図28は、本発明に係る原子炉格納容器の第23実施形
態を示す拡大断面図である。
【0143】本実施形態では図22(a)で示したベー
スプレート17とRPV受けブラケット16の上板16
aとの間に挿入した充填材27に代え、図28に示すよ
うに、RPV受けブラケットの上面16aに設けた凹状
の溝21にOリング22を設置した構成とされている。
他の構成は第17実施形態と略同様であるから、図28
に図22(a)と同一の符号を付して説明を省略する。
【0144】このような第23実施形態によっても、前
記各実施形態と同様に、Oリング22により、上部ドラ
イウェル9と下部ドライウェル10とを確実に分離する
ことができる。
【0145】第24実施形態(図29) 図29は、本発明に係る原子炉格納容器の第24実施形
態を示す拡大断面図である。
【0146】本実施形態では図22(a)で示したベー
スプレート17に設けた凹状の溝21およびOリング2
2に代え、図29に示すように、RPVスカート3の下
端フランジ3aとベースプレート17との間を、それら
の接合面に充填材27aを充填することでシールする構
成となっている。この充填材27aの材質は、前述した
充填材27と同様である。その他の構成については、第
17実施形態と略同様であるから、図29に図22
(a)と同一の符号を付して説明を省略する。
【0147】このような第24実施形態によっても、上
部ドライウェル9と下部ドライウェル10とを確実に分
離することができる。
【0148】他の実施形態 なお、本発明は以上の実施形態のほか、上述した各実施
形態を種々組合せて実施することが可能である。
【0149】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明に係る原
子炉格納容器によれば、上部ドライウェル空間と下部ド
ライウェル空間を気密に隔離する型式の原子炉格納容器
にあっても、高気密性の隔離機能をもつ隔離手段が確立
され、上部ドライウェルと下部ドライウェルを分離した
原子炉格納容器を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉格納容器の第1実施形態を
示す全体的な概略断面図。
【図2】第1実施形態を示すRPVスカートとRPV受
けブラケットと高気密性の隔離手段を施した断面図。
【図3】第1実施形態の変形例を示す拡大断面図。
【図4】本発明に係る原子炉格納容器の第2実施形態を
示す拡大断面図。
【図5】本発明に係る原子炉格納容器の第3実施形態を
示す拡大断面図。
【図6】本発明に係る原子炉格納容器の第4実施形態を
示す拡大断面図。
【図7】本発明に係る原子炉格納容器の第5実施形態を
示す拡大断面図。
【図8】本発明に係る原子炉格納容器の第6実施形態を
示す拡大断面図。
【図9】本発明に係る原子炉格納容器の第7実施形態を
示す拡大断面図。
【図10】本発明に係る原子炉格納容器の第8実施形態
を示す拡大断面図。
【図11】本発明に係る原子炉格納容器の第9実施形態
を示す拡大断面図。
【図12】本発明に係る原子炉格納容器の第10実施形
態を示す拡大断面図。
【図13】本発明に係る原子炉格納容器の第11実施形
態を示す拡大断面図。
【図14】本発明に係る原子炉格納容器の第12実施形
態を示す拡大断面図。
【図15】本発明に係る原子炉格納容器の第13実施形
態を示すRPVスカートとRPVペデスタル間の概略断
面図。
【図16】図15のA部拡大図。
【図17】本発明に係る原子炉格納容器の第14実施形
態を示すRPVスカートとRPVペデスタル間の断面
図。
【図18】図17のB部拡大図。
【図19】本発明に係る原子炉格納容器の第15実施形
態を示すRPVスカートとRPVペデスタル間の概略断
面図。
【図20】図19のRPVスカートとRPV受けブラケ
ット間のC部の拡大断面図。
【図21】本発明に係る原子炉格納容器の第16実施形
態を示すRPVスカートとRPV受けブラケット間の断
面図。
【図22】(a)は本発明に係る原子炉格納容器の第1
7実施形態を示す拡大断面図、(b)は、(a)のD−
D線矢視断面図。
【図23】本発明に係る原子炉格納容器の第18実施形
態を示す拡大断面図。
【図24】本発明に係る原子炉格納容器の第19実施形
態を示す拡大断面図。
【図25】本発明に係る原子炉格納容器の第20実施形
態を示す拡大断面図。
【図26】本発明に係る原子炉格納容器の第21実施形
態を示す拡大断面図。
【図27】本発明に係る原子炉格納容器の第22実施形
態を示す拡大断面図。
【図28】本発明に係る原子炉格納容器の第23実施形
態を示す拡大断面図。
【図29】本発明に係る原子炉格納容器の第24実施形
態を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1…原子炉格納容器、2…RPVペデスタル、2a…原
子炉遮へい壁、3…RPVスカート、4…原子炉圧力容
器、5…RCCV円筒部、6…トップスラブ、7…基礎
スラブ、8…ダイヤフラムフロア、9…上部ドライウェ
ル、10…下部ドライウェル、11…サプレッションチ
ェンバ、12…サプレッションプール、13…隔離手
段、14…上部ドライウェル専用垂直ベント管、15…
下部ドライウェル専用垂直ベント管、16…RPV受け
ブラケット、16a…上板、16b…下板、16c…内
胴、17…ベースプレート、18…RPV基礎ボルト、
19…ベローズ、20…ウェルディングパッド、21…
凹型の溝、22…Oリング、23…下部ナット、24…
溶接部、25…上部ナット、26…シールチャンネル、
27…充填材、28…キャップ、29…パッキン、30
…堰、31…シリコンシール、32…シムプレート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 幸男 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 後藤 光宏 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を包囲
    する上部ドライウェルと下部ドライウェルとを、原子炉
    圧力容器の外周側に設置されたRPVペデスタルと前記
    原子炉格納容器の下端側から突出するRPVスカートと
    の接合部によって互いに隔離する構造を持つ原子炉格納
    容器であって、前記RPVペデスタルと前記RPVスカ
    ートとの間を気密に隔離する手段として、前記RPVペ
    デスタルとRPVスカートとの接合部分を覆い、かつ伸
    縮自在な継手を具備したことを特徴とする原子炉格納容
    器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の原子炉格納容器にお
    いて、伸縮継手は、RPVペデスタルとRPVスカート
    との間に水平方向および鉛直方向の少なくともいずれか
    の方向に伸縮するベローズを有するものとしたことを特
    徴とする原子炉格納容器。
  3. 【請求項3】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を包囲
    する上部ドライウェルと下部ドライウェルとを、原子炉
    圧力容器の外周側に設置されたRPVペデスタルのRP
    V受けブラケットと前記原子炉格納容器の下端側から突
    出するRPVスカートの下端フランジとの接合部によっ
    て互いに隔離する構造を持つ原子炉格納容器であって、
    前記RPVペデスタルと前記RPVスカートとの間を気
    密に隔離する手段として、前記RPV受けブラケットと
    前記RPVスカートとの間に介在されるベースプレート
    と、前記RPV受けブラケットに設けられ、これらを締
    結するRPV基礎ボルトとを備え、前記ベースプレート
    の前記RPVスカート側の面に設けた凹状の溝にOリン
    グを設置するとともに、前記ベースプレートと前記RP
    V受けブラケットとを溶接により気密に接合し、かつ前
    記RPV基礎ボルトの下端部を前記RPV基礎ボルトの
    下面に溶接により気密に接合したことを特徴とする原子
    炉格納容器。
  4. 【請求項4】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を包囲
    する上部ドライウェルと下部ドライウェルとを、原子炉
    圧力容器の外周側に設置されたRPVペデスタルのRP
    V受けブラケットと前記原子炉格納容器の下端側から突
    出するRPVスカートの下端フランジとの接合部によっ
    て互いに隔離する構造を持つ原子炉格納容器であって、
    前記RPVペデスタルと前記RPVスカートとの間を気
    密に隔離する手段として、前記RPV受けブラケットと
    前記RPVスカートとの間に介在されるベースプレート
    と、前記RPV受けブラケットに設けられ、これらを締
    結するRPV基礎ボルトと、この基礎ボルトに前記RP
    Vスカートの下端フランジの上面側からに螺合する上部
    ナットとを備え、前記上部ナットを袋ナット構造とする
    一方、前記RPVスカートの下端フランジにウェルディ
    ングパッドを介して前記RPV受けブラケット間とを結
    ぶシールチャンネルを溶接により気密に接合したことを
    特徴とする原子炉格納容器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の袋ナットに代え、RPV
    スカートの下端フランジ下向きの凹ネジを設け、この凹
    ネジにRPV基礎ボルトをスタッドボルト方式でRPV
    受けブラケットに接続することにより、前記RPVスカ
    ートと前記RPV受けブラケットとを接合したことを特
    徴とする原子炉格納容器。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の原子炉格納容器におい
    て、ウェルディングパッドは、RPVスカートの下端フ
    ランジに代え、そのRPVスカートの胴部に設けたこと
    を特徴とする原子炉格納容器。
  7. 【請求項7】 請求項4記載のウェルディングパッドお
    よびシールチャンネルに代え、平坦なウェルディングパ
    ッドをRPVスカートの下端フランジとベースプレート
    との間に介在させ、前記ウェルディングパッドと前記ベ
    ースプレート、ならびにそのベースプレートとRPV受
    けブラケットとをそれぞれ溶接により気密に接合したこ
    とを特徴とする原子炉格納容器。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の凹状の溝とOリングによ
    るRPVスカートとベースプレートとのシール、および
    RPV基礎ボルトとRPV受けブラケットとの溶接によ
    るシール、ならびに請求項5記載のRPVスカートの下
    端フランジにウェルディングパッドとシールチャンネル
    とによるベースプレート周囲のシールを組合せたことを
    特徴とする原子炉格納容器。
  9. 【請求項9】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を包囲
    する上部ドライウェルと下部ドライウェルとを、原子炉
    圧力容器の外周側に設置されたRPVペデスタルのRP
    V受けブラケットと前記原子炉格納容器の下端側から突
    出するRPVスカートの下端フランジとの接合部によっ
    て互いに隔離する構造を持つ原子炉格納容器であって、
    前記RPVペデスタルと前記RPVスカートとの間を気
    密に隔離する手段として、前記RPV受けブラケットと
    前記RPVスカートとの間に介在されるベースプレート
    と、前記RPV受けブラケットに設けられ、これらを締
    結するRPV基礎ボルトとを備え、前記RPVスカート
    と前記ベースプレートとの隙間、前記ベースプレートと
    RPV受けブラケットとの隙間、および前記RPVスカ
    ートとRPV基礎ボルトとの隙間に、それぞれの充填材
    で充填することにより、前記各隙間を気密に封止したこ
    とを特徴とする原子炉格納容器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の隙間封止構造に加え、
    前記RPVスカートの下端フランジにウェルディングパ
    ッドを介して前記RPV受けブラケット間とを結ぶシー
    ルチャンネルを溶接により気密に接合したことを特徴と
    する原子炉格納容器。
  11. 【請求項11】 請求項3記載のOリングおよび溶接に
    よるシールに加え、前記RPVスカートの下端フランジ
    にウェルディングパッドを介して前記RPV受けブラケ
    ット間とを結ぶシールチャンネルを溶接により気密に接
    合したことを特徴とする原子炉格納容器。
  12. 【請求項12】 請求項4記載のウェルディングパッド
    およびシールチャンネルによるシールに代え、前記RP
    Vスカートの下端フランジにウェルディングパッドを介
    して前記RPV受けブラケット間とを結ぶシールチャン
    ネルを溶接により気密に接合したことを特徴とする原子
    炉格納容器。
  13. 【請求項13】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を包
    囲する上部ドライウェルと下部ドライウェルとを、原子
    炉圧力容器の外周側に設置されたRPVペデスタルのR
    PV受けブラケットと前記原子炉格納容器の下端側から
    突出するRPVスカートの下端フランジとの接合部によ
    って互いに隔離する構造を持つ原子炉格納容器であっ
    て、前記RPVペデスタルと前記RPVスカートとの間
    を気密に隔離する手段として、前記RPV受けブラケッ
    トと前記RPVスカートとの間に介在されるベースプレ
    ートと、前記RPV受けブラケットに設けられ、これら
    を締結するRPV基礎ボルトとを備え、RPVスカート
    の内側面にウェルディングパッドを介して前記RPV受
    けブラケットの内側面とを結ぶシールチャンネルを溶接
    により気密に接合するとともに、前記RPV受けブラケ
    ットの下面と前記RPV基礎ボルト下部とを溶接により
    気密に接合したことを特徴とする原子炉格納容器。
  14. 【請求項14】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を包
    囲する上部ドライウェルと下部ドライウェルとを、原子
    炉圧力容器の外周側に設置されたRPVペデスタルのR
    PV受けブラケットと前記原子炉格納容器の下端側から
    突出するRPVスカートの下端フランジとの接合部によ
    って互いに隔離する構造を持つ原子炉格納容器であっ
    て、前記RPVペデスタルと前記RPVスカートとの間
    を気密に隔離する手段として、前記RPV受けブラケッ
    トと前記RPVスカートとの間に介在されるベースプレ
    ートと、前記RPV受けブラケットに設けられ、これら
    を締結するRPV基礎ボルトとを備え、前記RPVペデ
    スタルの一部を切り欠き、その切り欠き部を介して前記
    RPVスカートと前記RPV受けブラケットとの隙間を
    気密にシールする伸縮継手を設け、かつRPV基礎ボル
    トの上部ナットをキャップで包囲し、前記RPVスカー
    トと前記キャップとの隙間をパッキンにて気密にシール
    したことを特徴とする原子炉格納容器。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の伸縮継手に代え、前
    記RPVスカートの下端フランジにウェルディングパッ
    ドを介して前記RPV受けブラケット間とを結ぶシール
    チャンネルを溶接により気密に接合したことを特徴とす
    る原子炉格納容器。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の伸縮継手に代え、R
    PV受けブラケットに筒状の堰を設けてシリコンシール
    等の気密材を充填し、RPVスカートとRPV受けブラ
    ケットとの接合面の隙間を気密にシールしたことを特徴
    とする原子炉格納容器。
  17. 【請求項17】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を包
    囲する上部ドライウェルと下部ドライウェルとを、原子
    炉圧力容器の外周側に設置されたRPVペデスタルのR
    PV受けブラケットと前記原子炉格納容器の下端側から
    突出するRPVスカートの下端フランジとの接合部によ
    って互いに隔離する構造を持つ原子炉格納容器であっ
    て、前記RPVペデスタルと前記RPVスカートとの間
    を気密に隔離する手段として、前記RPV受けブラケッ
    トと前記RPVスカートとの間に介在されるベースプレ
    ートと、前記RPV受けブラケットに設けられ、これら
    を締結するRPV基礎ボルトとを備え、前記ベースプレ
    ートと前記RPV受けブラケットとの間に溶接を施し、
    かつ前記RPVスカートと前記RPV受けブラケットの
    上板との間にシールチャンネルを溶接で接合し、高気密
    でシールしたことを特徴とする原子炉格納容器。
  18. 【請求項18】 請求項1から17までのいずれかに記
    載の原子炉格納容器において、RPVペデスタルとRP
    Vスカートとの間を気密に隔離する手段の設置位置に臨
    み、RPVペデスタルの一部を切り欠いて通路を形成
    し、その通路を開閉手段により外部と気密に隔離する構
    成としたことを特徴とする原子炉格納容器。
  19. 【請求項19】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器を包
    囲する上部ドライウェルと下部ドライウェルとを、原子
    炉圧力容器の外周側に設置されたRPVペデスタルのR
    PV受けブラケットと前記原子炉格納容器の下端側から
    突出するRPVスカートの下端フランジとの接合部によ
    って互いに隔離する構造を持つ原子炉格納容器であっ
    て、前記RPVペデスタルと前記RPVスカートとの間
    を気密に隔離する手段として、前記RPV受けブラケッ
    トと前記RPVスカートとの間に介在されるベースプレ
    ートと、前記ベースプレートと前記RPV受けブラケッ
    トとの間に介在されるシムプレートと、前記RPV受け
    ブラケットに設けられ、これらを締結するRPV基礎ボ
    ルトとを備え、前記ベースプレートの前記RPVスカー
    ト側の面に設けた凹状の溝にOリングを設置するととも
    に、前記ベースプレートと前記RPV受けブラケットの
    間に充填材を充填し、かつ前記RPV基礎ボルトの下部
    ナットをキャップで包囲し、前記RPV受けブラケット
    と前記キャップとを溶接により接合し、気密にシールし
    たことを特徴とする原子炉格納容器。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の原子炉格納容器であ
    って、ベースプレートとRPV受けブラケットとの間に
    充填する充填材に加え、前記ベースプレートと前記RP
    V受けブラケットとの間をそれらの内周側または外周側
    で溶接した気密な接合構造、前記RPVスカートと前記
    RPV受けブラケットとの間をそれらの内周側または外
    周側でウェルディングパッドおよびシールチャンネルを
    介して溶接した気密な接合構造、または前記RPVスカ
    ートと前記ベースプレートとをそれらの接合面間に挿入
    した充填材による気密な接合構造の、少なくともいずれ
    かを備えたことを特徴とする原子炉格納容器。
  21. 【請求項21】 請求項19または20記載の原子炉格
    納容器であって、ベースプレートとRPV受けブラケッ
    トとの間に充填する充填材に代え、前記RPV受けブラ
    ケットの上面に設けた凹状の溝にOリングを設置したこ
    とを特徴とする原子炉格納容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012081449A1 (ja) * 2010-12-13 2012-06-21 三菱重工業株式会社 原子炉容器支持構造および原子炉容器支持構造の施工方法
CN106297912A (zh) * 2016-10-11 2017-01-04 中国核动力研究设计院 一种反应堆压力容器用带预埋件的裙式支承装置

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