JP2000344503A - 燃料改質装置 - Google Patents

燃料改質装置

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JP2000344503A JP23936099A JP23936099A JP2000344503A JP 2000344503 A JP2000344503 A JP 2000344503A JP 23936099 A JP23936099 A JP 23936099A JP 23936099 A JP23936099 A JP 23936099A JP 2000344503 A JP2000344503 A JP 2000344503A
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佳秀 言上
Kazunori Tsuchino
和典 土野
Kenro Mitsuta
憲朗 光田
Kazutoshi Kaneyuki
和敏 金行
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さを低く抑えたコンパクトな燃料改質装置
を提供する。 【解決手段】 アルコール、ジメチルエーテル、または
炭化水素系燃料から水素リッチの改質ガスを生成する燃
料改質装置において、吸熱反応が生じる改質部8と発熱
反応が生じる触媒燃焼部7,9とを長方形状の平板要素
に形成し、これら改質部と触媒燃焼部の平板要素を長辺
が水平、短辺が垂直になるように水平方向に密接させて
積層して平板要素積層体を構成し、上記平板要素の一方
の短辺に沿って空気および燃焼ガスのマニホールドを、
他方の短辺に沿って改質ガスおよびオフガスのマニホー
ルドを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば一般電源用
の可搬型燃料電池、あるいは電気自動車に搭載する燃料
電池等に必要な水素を生成するために用いられ、メタノ
ール等のアルコール原料、ジメチルエーテル、または天
然ガス等の炭化水素原料を水素リッチの改質ガスに変換
する燃料改質装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一次燃料としてメタノール等のアルコー
ル原料、ジメチルエーテル、または天然ガス等の炭化水
素原料から水素リッチガスを製造する従来の技術として
は、例えば特願平9−45898号に開示した平板積層
構造の燃料改質装置がある。図9は、このような平板積
層構造の燃料改質装置の基本的構成を示す構成図であ
る。図において、31は液体原料加熱部、32は蒸発
部、33は蒸気過熱部、34は改質部、35はCO酸化
部、36a,36bは触媒燃焼部、37a,37bは熱
回収部であり、これらの部の各要素は、周囲に給気・排
気を行うマニホールド、内部に伝熱フィンを有した平板
状の平板要素に形成されている。図中、実線は液体原料
および原料ガスの流れ、破線は改質ガスの流れ、一点鎖
線は燃焼ガスの流れをそれぞれ示す。
【0003】次にこの燃料改質装置の動作について説明
する。メタノールと水からなる液体原料を液体原料加熱
部31に供給する。メタノールと水の割合は所定のスチ
ーム・カーボン比(例えば1.5)になるように、予め
それぞれの流量を調節して設定する。メタノールと水は
液体原料加熱部31で隣接するCO酸化部35を流れる
改質ガスと熱交換することにより予熱される。予熱され
た液体原料を蒸発部32で蒸発させ、蒸発に必要な熱を
主に熱回収部37aの燃焼ガス排熱およびCO酸化部3
5の発熱により供給する。蒸発に必要な温度は150〜
200℃であり、CO酸化部35の入口温度は200〜
240℃、熱回収部の燃焼ガス温度は250℃以上にな
るので、蒸発の熱源として十分高い温度レベルであり、
蒸発熱として利用できる。
【0004】メタノール・水の蒸気を蒸気過熱部33で
改質温度300℃にまで過熱するため、蒸気過熱部33
の両側には加熱源として熱回収部37bと触媒燃焼部3
6aを設ける。触媒燃焼部の燃焼ガス温度は300℃以
上の高温であり、蒸気を300℃まで過熱するのに十分
な熱を保有する。過熱蒸気を改質部34に供給し、メタ
ノールとスチームを改質反応により水素と二酸化炭素に
変換する。改質反応に必要な熱は、改質部34の上下に
設けた触媒燃焼部36a,36bより供給する。触媒燃
焼部36a,36bでは、燃料電池の燃料極から排気さ
れ、未利用の水素を含んだ電池オフガス(以下オフガス
と称する)を燃焼用空気で燃焼させて、改質反応の加熱
源とする。改質部34の温度は、改質ガス中のCO濃度
が後のCO酸化部35で燃料電池の許容レベル以下まで
低減でき、かつ、生成する改質ガス流量に対して高い改
質率を確保できる温度(約300℃)とする。
【0005】改質部34を出た改質ガスにはCO酸化用
空気がCO酸化部35に入る前に導入される。CO酸化
用空気の流量は、改質ガス中のCOを酸化するのに必要
な量以上の量(理論空気量に対して5〜10倍)相当の
流量を供給する。CO酸化部35の温度は、CO酸化に
適切な温度範囲110〜240℃になるように、CO酸
化部35を液体原料加熱部31と熱回収部37aの間に
設ける。CO酸化部35の改質ガスは、入口で150〜
200℃の蒸気や250℃の燃焼ガスと熱交換し、出口
で低温の液体原料と熱交換することにより、CO酸化に
適切な温度分布が維持される。CO酸化部35の出口で
燃料電池の許容レベル以下までCO濃度を低減した改質
ガスは、燃料改質装置から燃料電池の燃料極へと供給さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料改質装置は
上記のように構成されており、例えば電気自動車用に用
いる場合に、燃料改質装置を固体高分子型燃料電池スタ
ックと一緒に座席の床下に置こうとすると、配置の関係
上、高さを14cm以下にする必要がある。しかしなが
ら、従来技術による燃料改質装置の構造は、構成要素で
ある略正方形状の平板要素を高さ方向に積層しているた
め、ある程度の高さとなる上に、燃料改質装置の上部に
給排用のガス配管を設置するので、全体の高さを制限内
に抑えられないという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような従来のものの問題
点を解決するためになされたものであり、高さを低く抑
えたコンパクトな燃料改質装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
る燃料改質装置は、アルコール、ジメチルエーテル、ま
たは炭化水素系燃料から水素リッチの改質ガスを生成す
る燃料改質装置において、吸熱反応が生じる改質部と発
熱反応が生じる触媒燃焼部とを長方形状の平板要素に形
成し、これら改質部と触媒燃焼部の平板要素を長辺が水
平になるように水平方向に密接させて積層して平板要素
積層体を構成し、上記平板要素の一方の短辺に沿って空
気および燃焼ガスのマニホールドを、他方の短辺に沿っ
て改質ガスおよびオフガスのマニホールドを設けたもの
である。
【0009】本発明の第2の構成による燃料改質装置
は、上記第1の構成に加えて、上記平板要素の中央付近
で平板要素の長辺に平行に、各平板要素を貫通する少な
くとも2本の支柱を通して平板要素積層体を積層方向に
締め付けるものである。
【0010】本発明の第3の構成による燃料改質装置
は、上記第2の構成に加えて、上記支柱の周りに径の異
なる複数の皿バネを設け、上記支柱を軸として平板要素
積層体の両積層端部間に押し付け面圧を与えて上記平板
要素積層体を積層方向に締め付けるように構成したもの
である。
【0011】本発明の第4の構成による燃料改質装置
は、上記第1ないし第3の何れかの構成に加えて、上記
平板要素の両方の短辺近傍で短辺に沿って、各平板要素
を貫通する複数本の支柱を通して平板要素積層体を積層
方向に締め付けるものである。
【0012】本発明の第5の構成による燃料改質装置
は、上記第2ないし第4の何れかの構成に加えて、上記
支柱の周囲の空洞をガスマニホールドとして用いるもの
である。
【0013】本発明の第6の構成による燃料改質装置
は、上記第1ないし第5の何れかの構成に加えて、改質
部と触媒燃焼部とを水平方向に複数個交互に積層したも
のである。
【0014】本発明の第7の構成による燃料改質装置
は、上記第1ないし第6の何れかの構成に加えて、アル
コールまたはエーテルを主成分とする液体原料を加熱す
る液体原料加熱部、加熱した液体原料を蒸発する蒸発
部、および蒸発した蒸気を改質部の温度まで過熱する蒸
気過熱部のうちの少なくとも1つを長方形状の平板要素
として備え、改質部および触媒燃焼部と共に積層したも
のである。
【0015】本発明の第8の構成による燃料改質装置
は、上記第7の構成に加えて、上記蒸発部は、内部に良
熱伝導性材料からなるメッシュまたは多孔質の発泡金属
を有するものである。
【0016】本発明の第9の構成による燃料改質装置
は、上記第1ないし第8の何れかの構成に加えて、燃焼
ガスの排熱を回収する熱回収部を長方形状の平板要素と
して備え、改質部、液体原料加熱部、蒸発部、および蒸
気過熱部のうちの少なくとも1つと密接させて積層した
ものである。
【0017】本発明の第10の構成による燃料改質装置
は、上記第1ないし第9の何れかの構成に加えて、改質
部で生成した改質ガス中のCOを微量の空気を加えて選
択的に酸化することによりCO2に変換するCO酸化部
を長方形状の平板要素として備えると共に、これと隣接
して流路抵抗を調節する溝を設けた長方形状のCO酸化
用空気導入板を備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明に係
る燃料改質装置の実施の形態1を、液体原料をメタノー
ルと水とした場合で説明する。図1は実施の形態1によ
る燃料改質装置の代表的な構成を示す組み立て斜視図で
ある。図において、1はマニホールド端板である。2は
液体原料加熱部、3はCO酸化部、4はCO酸化用空気
導入板、5は熱回収部、6は気化部、7は触媒燃焼部で
あるメタノール燃焼部、8は改質部、9は触媒燃焼部で
あるオフガス燃焼部であり、これらの部の各要素は、周
囲に給気・排気を行うマニホールド、内部に伝熱フィン
を有した平板状の平板要素に形成されている。また、C
O酸化部3、改質部8、メタノール燃焼部7およびオフ
ガス燃焼部9は内部に固定した伝熱フィンの内側にCO
酸化触媒、改質触媒および燃焼触媒がそれぞれ充填され
ている。平板要素の詳細な構成については後述する。1
0はメタノール導入口、11は空気導入口、12は液体
原料導入口、13は改質ガス排出口、14はオフガス導
入口、15は燃焼ガス排出口である。本実施の形態で
は、平板要素は長方形状であり、長方形状の平板要素を
長辺が水平、短辺が垂直になるように水平方向に密接し
て積層して平板要素積層体を構成している。また、短辺
に沿ってマニホールドが設けられている。なお、本実施
の形態では、気化部6は液体原料を蒸発する蒸発部と蒸
発した蒸気を改質部の温度まで過熱する蒸気過熱部から
構成されているが、気化部の温度が十分に高く蒸発と蒸
気過熱の両方を行える場合には蒸発部のみから構成され
てもよい。
【0019】次に、本実施の形態による燃料改質装置の
動作を説明する。マニホールド端板1のメタノール導入
口10にメタノールを、空気導入口11に空気をそれぞ
れ供給する。メタノールと空気はメタノール燃焼部7に
至る流路の中で混合し、可燃混合気となってメタノール
燃焼部7に流れる。メタノール燃焼部7は平板中央の伝
熱フィンに燃焼触媒を充填した構造になっており、メタ
ノールと空気の可燃混合気を触媒表面で燃焼させる。燃
焼による発熱はメタノール燃焼部7に隣合う気化部6お
よび改質部8に伝わり、各平板の温度を上昇させる。
【0020】気化部6の温度がメタノールと水の蒸発に
十分な高い温度になった時、マニホールド端板1の液体
原料導入口12にメタノールと水の混合液を供給する。
メタノールと水の混合割合は所定のスチーム・カーボン
比(例えば1.5)になるように、予めそれぞれの流量
を調節して設定する。上記従来技術の場合と同様に、メ
タノールと水は液体原料加熱部2で隣接するCO酸化部
3を流れる改質ガスと熱交換することにより予熱され
る。予熱された液体原料を気化部6で蒸発させるととも
にメタノールと水の蒸気を改質温度300℃にまで過熱
する。
【0021】図2に気化部6の構造を示す。図におい
て、50はメタノールマニホールド、51は空気マニホ
ールド、52は液体原料マニホールド、53は改質ガス
マニホールド、54はオフガスマニホールド、55は燃
焼ガスマニホールドである。各マニホールド50〜55
は平板要素の短辺に沿って配置されている。本実施の形
態のように長方形状の平板要素を長辺を水平、短辺を垂
直にして水平方向に積層し、短辺に沿ってマニホールド
を配置した場合には、図2に示すように、液体原料は気
化部6すなわち蒸発部の気化面すなわち蒸発面に側方か
ら供給されることになり、液体原料が気化面全体に広が
らずに供給口の近傍のみで気化が起こる可能性がある。
そこで、図2に示すように、面内にステンレススチール
やアルミニウムや銅等の良熱伝導性材料からなるメッシ
ュ60や多孔質の発泡金属等を配置して気化が起こる部
分の表面積を拡大させることにより、安定な蒸発が可能
となる。蒸発したメタノールと水の蒸気は、空気マニホ
ールド51と燃焼ガスマニホールド55に隣接した蒸気
マニホールド56を通って、次の蒸気過熱部に導入され
る。
【0022】気化部6を出たメタノールと水の過熱蒸気
を改質部8に供給して改質反応により水素と二酸化炭素
に変換する。蒸発および改質反応に必要な熱は、当初
は、隣のメタノール燃焼部7から供給する。改質部8を
出た改質ガスにはCO酸化用空気をCO酸化部3に入る
前にCO酸化用空気導入板4で供給する。CO酸化用空
気は、改質ガス中のCOを酸化するのに必要な量以上の
量(理論空気量に対して3〜5倍)に相当する流量を供
給する。
【0023】図3にCO酸化用空気導入板4の構成の一
例を示す。図において、57は流路抵抗を調節して空気
流量を調節するための溝であり、CO酸化用空気導入板
4を貫通しない所定の深さを有する。マニホールド端板
1の空気導入口11から空気マニホールド51に導入さ
れた空気は、CO酸化用空気導入板4の入口で燃焼用空
気とCO酸化用空気に分岐される。1kW相当の発電量
で燃焼用空気とCO酸化用空気の流量は、それぞれ30
L/minと3L/minである。燃焼用空気の流量は
燃料利用率75%とし、オフガス中の水素に対して空気
比3(理論空気量の3倍)で設定した。一方、CO酸化
用空気の流量はCO酸化前のCO濃度を1%とし、CO
に対して空気比5(理論空気量の5倍)で設定した。C
O酸化用空気導入板4には、空気の流れに対して抵抗と
なるコルゲート・フィン、あるいは、図3に示すように
流路抵抗を調節する溝56を設け、CO酸化用空気の流
量を燃焼用空気の1/10に調整する。CO酸化用空気
導入板4の出口は改質ガスマニホールド53とつなが
り、改質ガスとCO酸化用空気がCO酸化部3に入る前
に予混合される。
【0024】従来の場合と同様に、CO酸化部3の温度
は、CO酸化に適切な温度範囲110〜240℃になっ
ており、CO酸化部3の改質ガスは、入口で150〜2
00℃の蒸気や250℃の燃焼ガスと熱交換し、出口で
低温の液体原料と熱交換することにより、CO酸化に適
切な温度分布が維持される。CO酸化部3の出口で燃料
電池の許容レベル以下までCO濃度を低減した改質ガス
は、マニホールド端板1の改質ガス排出口13から燃料
電池の燃料極へと供給される。
【0025】本実施の形態による横積み平板積層型の燃
料改質装置の隣にはPEFC電池(固体高分子型燃料電
池)スタックを設置し、燃料改質装置の改質ガスをPE
FC電池の燃料極入口に導入し、燃料極出口のオフガス
を燃料改質装置のオフガス導入口14に導入する。オフ
ガス導入口14に導入されたオフガスはオフガス燃焼部
9に供給され、オフガス燃焼の発熱により改質部8に熱
を伝える。改質部8の温度はメタノール燃焼およびオフ
ガス燃焼の両方により上昇し、改質反応に適切な温度3
00℃になった時、メタノールの供給を停止してオフガ
ス燃焼だけによる定常運転に切り替える。メタノール燃
焼部7、オフガス燃焼部9を出た燃焼ガスは熱回収部5
に入り、蒸発に必要な熱が回収された後、マニホールド
端板の燃焼ガス排出口15より排気する。なお、本実施
の形態ではメタノール燃焼部7を設けて、燃料改質装置
立上げ当初の熱源としたが、電熱器等他の手段によって
もよい。また、オフガス燃焼部9を図8で示した従来例
の場合と同様に改質部8と気化部6の間にも設けてもよ
い。さらに、気化部6における蒸発部と蒸気過熱部の間
にも熱回収部を設けてもよい。
【0026】つぎに、平板要素の構成の一例について説
明する。図4において、16は伝熱平板、17は断熱平
板、18aは接合面、18bは反応有効面である。図4
(a)はメタノール燃焼部の平板要素の構成を示す分解
斜視図、(b)は接合後のメタノール燃焼部の平板要素
を示す斜視図である。
【0027】伝熱平板16は厚さ0.5〜1.0mm
で、材質は熱伝導性の良好なアルミニウムあるいはアル
ミニウム合金である。伝熱平板16に開ける穴は、空気
51、燃焼ガス55、オフガス54、改質ガス53、お
よびメタノール蒸気56の各マニホールドである。板の
寸法形状は、短辺すなわち高さが例えば12cm、長辺
すなわち巾が30cm〜40cmの長方形とする。伝熱
平板16は平板外周の接合面18aと平板中央の反応有
効面18bとから成る。なお、図では分かりやすいため
接合面18aにはハッチングを施して示している。
【0028】断熱平板17は厚さ2.0〜4.0mm
で、この厚さは反応有効面18bに充填する触媒の大き
さや伝熱フィンの高さに依存する。断熱平板17の外形
は伝熱平板16と同じで、内部の反応有効部分をくり抜
いて、各マニホールドのうち、要素が必要とする入口と
出口の2カ所につながり、入り口から出口にガスが流れ
るように流路を構成する。すなわち図3ではメタノール
マニホールド50からメタノール蒸気マニホールド56
にガスが流れるように流路を構成する。断熱平板17の
材質は断熱性能の良好なシリコンやポリテトラフルオロ
エチレン等のフッ素系合成樹脂、あるいは膨張黒鉛やス
テンレスなどの比較的熱伝導性の低い金属などを用い
る。
【0029】所定の形状に加工した伝熱平板16および
断熱平板17の接合面18aにシリコンあるいはフッ素
系合成樹脂の接着剤、あるいは、フィルム状加熱硬化形
接着剤を塗布し、両者を貼り合わせる。平板の接合に
は、この他にろう付け、はんだ付け、溶接などがあり、
各平板要素の動作温度に応じて適切な接合方法を選ぶ。
例えば、200℃以下の低温部分にはシリコンあるいは
フッ素系合成樹脂の接着剤を用い、180〜260℃の
温度では91Sn−9Zn系の低温はんだ、260〜3
70℃の温度では70Zn−30Sn系の中温はんだ、
370〜430℃では95Zn−5Al系の高温はん
だ、それ以上の高温ではAl系やSi系のブレージング
シートによるろう付けを行う。接合した各平板要素には
反応有効面に伝熱フィンと、必要に応じて各要素に応じ
た触媒を充填し、このようにして製作した平板要素を4
フッ化エチレン系等のシールシートを介在させて積層し
て、燃料改質装置全体を構成する。
【0030】このように平板を伝熱平板16と断熱平板
17に分けることにより、薄板と厚板のレーザ切断など
量産化に適した加工方法を採用することができる。レー
ザ切断の加工時間は1平板当たり数分であり、伝熱平板
16と断熱平板17に分けないで反応有効部分を切削加
工した場合の加工時間は約1時間であるので、大幅な加
工時間の節約となる。また、伝熱平板16により反応有
効面18bの熱伝導性を良好に保持しながら、断熱平板
17により周囲への放熱損失を低減することができる。
【0031】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、長方形状の平板要素を用い、その長辺を水平、短辺
を垂直にして水平方向に積層しているので、給排用のガ
ス配管を側部に設置でき、燃料改質装置の高さは平板要
素の短辺の長さに依存することになり、低く抑えること
ができる。さらに、各マニホールドをその短辺に沿って
設けたので、平板要素の長方形状を有効に利用して反応
有効面積を縮小することなく高さを低く抑えたコンパク
トな燃料改質装置が得られる。なお、短辺は垂直方向か
ら多少ずれていてもよく、この場合は、平板要素が縦横
比のあまり大きくない長方形状であり短辺の長さが例え
ば12cmより長くても、燃料改質装置の高さを12c
m以内に抑えることが可能となる。
【0032】実施の形態2.つぎに、本発明の実施の形
態2による燃料改質装置について説明する。図5は本発
明の実施の形態2による燃料改質装置の全体構成を示す
斜視図、図6は図5の燃料改質装置に用いられる平板要
素の一例を示す平面図である。図において、23は平板
要素の中央部で平板要素の長辺に平行に並んで2本設け
られた支柱、24はOリング等のシール部材、25は平
板要素の周囲に配置した支柱、26は平板要素の短辺に
沿って配置したマニホールドの内部を通る支柱である。
また、101は端版であり、マニホールド端板1と共に
例えばステンレススチールやチタンで形成され、両端板
1,101間に各平板要素が挟持されている。本実施の
形態では、メタノールマニホールド50と液体原料マニ
ホールド52は平板中央の支柱23の周りに形成されて
いる。
【0033】図5に示すように長方形状の端板1,10
1の周縁部に複数本の支柱25を通して平板積層型燃料
改質装置の周囲に配置する。支柱25の先端には数cm
長さの直径6mm〜8mm(M6〜M8)のネジ部を設
け、皿バネを通して両端をナット29で締め付ける。こ
れにより平板要素積層体は積層方向に締め付けられる。
平板要素の短辺に沿った周縁部と平板要素の中央部分に
も複数本の支柱26,23を通し、支柱26,23の両
端をナット29で締め付けて←追加いる。平板要素の中
央部分に配置した支柱23により反応有効面が占める平
板の中央部にも荷重を加えることにより、伝熱フィンを
設けて構成した反応有効面にも均一に荷重がかかり、仕
切板と伝熱フィンとの接触が良好になって熱抵抗が小さ
くなり、積層方向の熱伝導が促進され、燃焼熱が速やか
に伝えられ、改質反応や蒸発が速やかに進行するように
できる。また、平板要素の短辺近傍で短辺に沿って配置
した支柱26で平板要素の短辺に沿って設けられたマニ
ホールドの周辺部分を締め付けることにより、ガスリー
クを防止することができる。
【0034】また、図6に示すように中央部分に通した
2本の支柱23の周囲にはそれぞれ空洞を設けてマニホ
ールド化し、液体原料とメタノールを流し、空間を有効
に利用する。液体原料は気化部、メタノールはメタノー
ル燃焼部に供給する。このように液体を改質装置の中央
部分に流すことにより液体を加熱し、速やかに蒸発させ
ることができる。また、平板要素の短辺に沿って配置し
た空気、燃焼ガス、オフガス、改質ガスのマニホールド
51、53〜55の中心にも支柱26を通し、これらの
マニホールド51、53〜55の周辺部分を優先的に締
め付けることにより、ガスリークを防止することができ
る。
【0035】なお、図5および6では平板要素の中央部
に2本の支柱23を設けた場合を示しているが、支柱2
3は2本以上であればよく、さらに、平板要素の長辺に
平行に並べて配置した方が平板要素の反応有効面に均一
に荷重をかけることができるので好ましい。また、平板
要素の短辺に沿って配置する支柱26も2本以上であれ
ばよい。また、中央部分に設けるマニホールドは液体原
料52やメタノール50に限るものではなく、空気5
1、燃焼ガス55、オフガス54、改質ガス52の何れ
でもよく、流れの中央部分での吸い込みや湧き出しをつ
くることにより、対流熱伝達を促進することができる。
【0036】実施の形態3.つぎに、本発明の実施の形
態3による燃料改質装置について説明する。図7は本発
明の実施の形態3による燃料改質装置の全体構成を示す
断面図であり、燃料改質装置を垂直方向に切断して示し
ている。本実施の形態では、平板要素の中央付近に実施
の形態2と同様に平板要素の長手方向に並んで2本設け
られた支柱23の周りに皿バネガイドと径の異なる複数
の皿バネを配して平板要素に締め付け荷重を加えてい
る。図において、27は皿バネガイド、28aは径の大
きな皿バネ、28bは径の小さな皿バネ、29は締め付
けナット、30はシール部材であり例えばOリングであ
る。
【0037】マニホールド端板1や各平板要素には、支
柱23の周辺に、ガスリークを防止するためにOリング
溝を設け、Oリング30をはめ込む。支柱23は例えば
M10のステンレス製ボルトで、皿バネガイド27に径
の大きな皿バネ28aと径の小さな皿バネ28bを設け
て支柱の周りに均一に面圧をかける。皿バネ28aは例
えば、外径が112mm、内径が57mm、板厚4.0
mmの皿バネを3枚重ねたもので、皿バネ28bは外径
50mm、内径25.4mm、板厚1.9mmを3枚重
ねたものであり、大きい皿バネ28aと小さい皿バネ2
8bで平板要素積層体の高さ(例えば12cm)方向全
体をカバーし、それぞれの外径部分がマニホールド端板
1に当たるように配置し、皿バネガイド27によりナッ
ト29を用いて平板要素積層体の両端部間に端板1を介
して押し付け面圧を与えて平板要素積層体を積層方向に
締め付けている。
【0038】径の大きな皿バネ28aは1mmの変形で
350kgfの荷重がかかり、径の小さな皿バネ28b
は1mmの変形で150kgfの荷重がかかる。両皿バ
ネ28a,28bの変形量が1.15mmになるように
締め付けたところ、平板要素積層体にかかる締め付け荷
重は580kgfとなり、平均4kgf/cm2の面圧
がかかった。この時、端板1と液体原料加熱部2の平板
の間に面圧センサーを挿入して端板1と液体原料加熱部
2の接触面全体での荷重のバラツキを測定したところ、
プラスマイナス0.1kgf/cm2の範囲で面圧が分
布していることが確認できた。
【0039】皿バネの径の組み合わせに関しては、大き
い方の外径が平板の短辺、即ち燃料改質装置の高さの9
5%付近、小さい方の外径が30〜50%付近のとき、
最も良い圧力分布を示した。なお、本実施例では径の異
なる2種類の皿バネを用いたが、3種類以上の皿バネを
同心円状に配置しても同等以上の効果が得られる。本実
施の形態において、選択した皿バネのばね定数を外径で
割るとそれぞれ3.1となり同じ変形量に対して周長あ
たりにかかる荷重は同じとなる。異なるばね定数の皿バ
ネを用いて面圧分布を測定したところ、各皿バネのばね
定数と外径の商は20%以内の違いであればほぼ問題な
く良い面圧分布が得られた。
【0040】実施の形態4.図8は本発明の実施の形態
4による燃料改質装置の構成を各部の温度分布と共に示
す説明図である。なお、燃料改質装置の構成は、燃料改
質装置を垂直方向に切断して示している。本実施の形態
では、CO酸化部3、液体原料加熱部2、気化部6、改
質部8、および触媒燃焼部9の各要素はそれぞれ実施の
形態1と同様に短辺に沿って給気・排気を行うマニホー
ルド、内部に伝熱フィンを有した長方形状の平板要素に
形成されており、これらの平板要素を長辺が水平、短辺
が垂直になるように水平方向に密接させて積層して平板
要素積層体を構成している。
【0041】また、本実施の形態では、吸熱反応が生じ
る改質部8と発熱反応が生じる触媒燃焼部9とを複数個
交互に積層した積層体の両側に気化部6、液体原料加熱
部2、およびCO酸化部3を対称に配置しており、図に
示すように左右対称の温度分布を形成している。図8で
は、改質部8の平板要素を8層積層した改質ブロックを
3ブロックと、燃焼用空気とオフガスを供給する触媒燃
焼部9の平板要素を2層積層した触媒燃焼ブロックを4
ブロック備え、改質ブロックを挟むように触媒燃焼ブロ
ックが配置されている。
【0042】このように、改質部8は全部で24層、触
媒燃焼部9は全部で8層になり、改質部8と触媒燃焼部
9の積層数の比率は3:1で改質部8を多くしている。
この比率は主に改質部8と触媒燃焼部9の反応速度の差
によるもので、改質反応は燃焼反応に比べて反応速度が
遅く、これらの反応速度をそろえるには、改質部8は触
媒燃焼部9に対して3倍の容積の触媒充填量を必要とす
る。なお、改質ブロック内で特に積層方向(厚み方向)
の温度分布に著しい温度差を生じる場合には、触媒燃焼
部9を挟み込むピッチを密にして、例えば、改質部6層
あるいは4層毎に触媒燃焼部9を設ければよい。また、
本実施の形態では、CO酸化部3、液体原料加熱部2、
および気化部6もそれぞれの平板要素を複数層積層して
構成している。
【0043】上述のように、本実施の形態においては、
吸熱反応が生じる改質部8と発熱反応が生じる触媒燃焼
部9とを複数個交互に積層した積層体の両側に気化部
6、液体原料加熱部6、およびCO酸化部を対称に配置
しており、左右対称でしかも中央部の温度が高い温度分
布を形成しているので、熱エネルギーを有効に使って効
率的に液体原料から水素リッチの改質ガスを生成するこ
とができる。また、吸熱反応が生じる改質部8と発熱反
応が生じる触媒燃焼部9とを複数個交互に積層している
ので、改質部における積層方向の温度分布の偏りを緩和
して改質反応を効率的に行うことができる。また、各部
はそれぞれの平板要素を複数層積層しているので、同じ
厚さの平板要素を用いてその積層数を各部に要求される
厚さに応じて変えることにより製造が容易となる。さら
に、改質部8と触媒燃焼部9における反応速度の違いに
応じてそれらの積層数の比率を調整しているので、改質
部8と触媒燃焼部9で反応速度がそろい、触媒燃焼部9
の熱を有効に利用して改質部8で効率的に改質反応を行
うことが可能となる。
【0044】なお、上記各実施の形態では液体原料を用
いる場合について説明したが、天然ガス等を用いてもよ
く、この場合には液体原料加熱部2や気化部6は不要に
なる。
【0045】また、CO酸化部3や熱回収部5は必ずし
も無くてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の構成によ
れば、アルコール、ジメチルエーテル、または炭化水素
系燃料から水素リッチの改質ガスを生成する燃料改質装
置において、吸熱反応が生じる改質部と発熱反応が生じ
る触媒燃焼部とを長方形状の平板要素に形成し、これら
改質部と触媒燃焼部の平板要素を長辺が水平になるよう
に水平方向に密接させて積層して平板要素積層体を構成
し、上記平板要素の一方の短辺に沿って空気および燃焼
ガスのマニホールドを、他方の短辺に沿って改質ガスお
よびオフガスのマニホールドを設けたので、平板要素の
長方形状を有効に利用して、高さを低く抑えたコンパク
トな燃料改質装置が得られる。
【0047】本発明の第2の構成によれば、上記第1の
構成に加えて、上記平板要素の中央付近で平板要素の長
辺に平行に、各平板要素を貫通する少なくとも2本の支
柱を通して平板要素積層体を積層方向に締め付けるの
で、平板要素中央部の反応有効面にも均一に荷重がかか
り積層方向の熱伝導を促進することができる。
【0048】本発明の第3の構成によれば、上記第2の
構成に加えて、上記支柱の周りに径の異なる複数の皿バ
ネを設け、上記支柱を軸として平板要素積層体の両積層
端部間に押し付け面圧を与えて上記平板要素積層体を積
層方向に締め付けるように構成したので、平板要素積層
面内での面圧のバラツキを抑制することができる。
【0049】本発明の第4の構成によれば、上記第1な
いし第3の何れかの構成に加えて、上記平板要素の両方
の短辺近傍で短辺に沿って、各平板要素を貫通する複数
本の支柱を通して平板要素積層体を積層方向に締め付け
るので、平板要素の短辺に沿って設けられたマニホール
ドの周辺部分を締め付けることによりガスリークを防止
することができる。
【0050】本発明の第5の構成によれば、上記第2な
いし第4の何れかの構成に加えて、上記支柱の周囲の空
洞をガスマニホールドとして用いるので、空間を有効に
利用することができる。
【0051】本発明の第6の構成によれば、上記第1な
いし第5の何れかの構成に加えて、改質部と触媒燃焼部
とを水平方向に複数個交互に積層したので、改質部にお
ける積層方向の温度分布の偏りを緩和して改質反応を効
率的に行うことができる。
【0052】本発明の第7の構成によれば、上記第1な
いし第6の何れかの構成に加えて、アルコールまたはエ
ーテルを主成分とする液体原料を加熱する液体原料加熱
部、加熱した液体原料を蒸発する蒸発部、および蒸発し
た蒸気を改質部の温度まで過熱する蒸気過熱部のうちの
少なくとも1つを長方形状の平板要素として備え、改質
部および触媒燃焼部と共に積層したので、高さを抑えた
コンパクトな構成で液体原料から水素リッチの改質ガス
を生成することができる。
【0053】本発明の第8の構成によれば、上記第7の
構成に加えて、上記蒸発部は、内部に良熱伝導性材料か
らなるメッシュまたは多孔質の発泡金属を有するので、
気化する部分の表面積が拡大して安定な蒸発が可能とな
る。
【0054】本発明の第9の構成によれば、上記第1な
いし第8の何れかの構成に加えて、燃焼ガスの排熱を回
収する熱回収部を長方形状の平板要素として備え、改質
部、液体原料加熱部、蒸発部、および蒸気過熱部のうち
の少なくとも1つと密接させて積層したので、高さを抑
えたコンパクトな構成で燃焼ガスの排熱を有効に利用し
て、効率的に水素リッチの改質ガスを生成することがで
きる。
【0055】本発明の第10の構成によれば、上記第1
ないし第9の何れかの構成に加えて、改質部で生成した
改質ガス中のCOを微量の空気を加えて選択的に酸化す
ることによりCO2に変換するCO酸化部を長方形状の
平板要素として備えると共に、これと隣接して流路抵抗
を調節する溝を設けた長方形状のCO酸化用空気導入板
を備えたので、1つの導入口から供給された空気をCO
酸化用と燃焼用とに分離し、CO酸化部に所定量の空気
を供給してCO濃度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による燃料改質装置の
代表的な構成を示す組み立て斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係り、気化部の構成
を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係り、CO酸化用空
気導入板の構成を示す斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係るメタノール燃焼
部の平板要素の構成を示し、(a)は分解斜視図、
(b)は接合後の斜視図である。
【図5】 実施の形態2による燃料改質装置の全体構成
を示す斜視図である。
【図6】 図5の燃料改質装置に用いられる平板要素の
一例を示す平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態3による燃料改質装置の
全体構成を示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態4による燃料改質装置の
全体構成を各部の温度分布と共に示す説明図である。
【図9】 従来の平板積層構造の燃料改質装置の基本構
成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 マニホールド端板、2 液体原料加熱部、3 CO
酸化部、4 CO酸化用空気導入板、5 熱回収部、6
気化部、7 メタノール燃焼部、8 改質部、9 オ
フガス燃焼部、10 メタノール導入口、11 空気導
入口、12 液体原料導入口、13 改質ガス排出口、
14 オフガス導入口、15 燃焼ガス排出口、16
伝熱平板、17 断熱平板、18a 接合面、18b
反応有効面、23 平板中央の支柱、24 シール部
材、25 平板周囲に配置した支柱、26 短辺に配置
したマニホールドの内部を通る支柱、27 皿バネガイ
ド、28a 径の大きな皿バネ、28b 径の小さな皿
バネ、29 締め付けナット、30 Oリング、31
液体原料加熱部、32 蒸発部、33 蒸気過熱部、3
4 改質部、35 CO酸化部、36a,36b 触媒
燃焼部、37a,37b 熱回収部、50 メタノール
マニホールド、51 空気マニホールド、52液体原料
マニホールド、53 改質ガスマニホールド、54 オ
フガスマニホールド、55 燃焼ガスマニホールド、5
6 蒸気マニホールド、57 溝、60 メッシュ、1
01 端板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光田 憲朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 金行 和敏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3D038 CA11 CB01 CC00 CC18 CD19 4G040 EA02 EA03 EA06 EB01 EB12 EB14 EB23 EB44 EC08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコール、ジメチルエーテル、または
    炭化水素系燃料から水素リッチの改質ガスを生成する燃
    料改質装置において、吸熱反応が生じる改質部と発熱反
    応が生じる触媒燃焼部とを長方形状の平板要素に形成
    し、これら改質部と触媒燃焼部の平板要素を長辺が水平
    になるように水平方向に密接させて積層して平板要素積
    層体を構成し、上記平板要素の一方の短辺に沿って空気
    および燃焼ガスのマニホールドを、他方の短辺に沿って
    改質ガスおよびオフガスのマニホールドを設けたことを
    特徴とする燃料改質装置。
  2. 【請求項2】 上記平板要素の中央付近で平板要素の長
    辺に平行に、各平板要素を貫通する少なくとも2本の支
    柱を通して平板要素積層体を積層方向に締め付けること
    を特徴とする請求項1記載の燃料改質装置。
  3. 【請求項3】 上記支柱の周りに径の異なる複数の皿バ
    ネを設け、上記支柱を軸として平板要素積層体の両積層
    端部間に押し付け面圧を与えて上記平板要素積層体を積
    層方向に締め付けるように構成したことを特徴とする請
    求項2記載の燃料改質装置。
  4. 【請求項4】 上記平板要素の両方の短辺近傍で短辺に
    沿って、各平板要素を貫通する複数本の支柱を通して平
    板要素積層体を積層方向に締め付けることを特徴とする
    請求項1ないし3の何れかに記載の燃料改質装置。
  5. 【請求項5】 上記支柱の周囲の空洞をガスマニホール
    ドとして用いることを特徴とする請求項2ないし4の何
    れかに記載の燃料改質装置。
  6. 【請求項6】 改質部と触媒燃焼部とを水平方向に複数
    個交互に積層したことを特徴とする請求項1ないし5の
    何れかに記載の燃料改質装置。
  7. 【請求項7】 アルコールまたはエーテルを主成分とす
    る液体原料を加熱する液体原料加熱部、加熱した液体原
    料を蒸発する蒸発部、および蒸発した蒸気を改質部の温
    度まで過熱する蒸気過熱部のうちの少なくとも1つを長
    方形状の平板要素として備え、改質部および触媒燃焼部
    と共に積層したことを特徴とする請求項1ないし6の何
    れかに記載の燃料改質装置。
  8. 【請求項8】 上記蒸発部は、内部に良熱伝導性材料か
    らなるメッシュまたは多孔質の発泡金属を有することを
    特徴とする請求項7記載の燃料改質装置。
  9. 【請求項9】 燃焼ガスの排熱を回収する熱回収部を長
    方形状の平板要素として備え、改質部、液体原料加熱
    部、蒸発部、および蒸気過熱部のうちの少なくとも1つ
    と密接させて積層したことを特徴とする請求項1ないし
    8の何れかに記載の燃料改質装置。
  10. 【請求項10】 改質部で生成した改質ガス中のCOを
    微量の空気を加えて選択的に酸化することによりCO2
    に変換するCO酸化部を長方形状の平板要素として備え
    ると共に、これと隣接して流路抵抗を調節する溝を設け
    た長方形状のCO酸化用空気導入板を備えたことを特徴
    とする請求項1ないし9の何れかに記載の燃料改質装
    置。
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