JP2000343661A - 酸素吸収性包装材及びそれを用いた包装袋、シール蓋 - Google Patents

酸素吸収性包装材及びそれを用いた包装袋、シール蓋

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JP2000343661A JP11329054A JP32905499A JP2000343661A JP 2000343661 A JP2000343661 A JP 2000343661A JP 11329054 A JP11329054 A JP 11329054A JP 32905499 A JP32905499 A JP 32905499A JP 2000343661 A JP2000343661 A JP 2000343661A
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Masato Kogure
正人 小暮
Masayasu Koyama
正泰 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レトルト殺菌後の長期にわたる保存でも優れ
た内容物保存性と香味保持性とを示す酸素吸収性包装
材、特に包装袋及びシール蓋を提供するにある。 【解決手段】 ポリオレフィン内面材/ポリオレフィン
と鉄系酸素吸収剤との組成物から成る酸素吸収層/ポリ
オレフィン緩衝層と、アルミニウム箔/延伸フィルム、
或いは無機蒸着プラスチックフィルムが順次積層されて
いることを特徴とする酸素吸収性包装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素吸収性包装材
及びそれを用いた包装容器に関するもので、より詳細に
は、特定の多層構成を有し、レトルト殺菌後の長期にわ
たる保存でも優れた内容物保存性と香味保持性とを示す
酸素吸収性包装材及び該酸素吸収性包装材を用いた容
器、特に包装袋及びシール蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来包装容器としては、金属缶、ガラス
ビン、各種プラスチック容器等が使用されているが、軽
量性や耐衝撃性、更にはコストの点からプラスチック容
器が各種の用途に使用されている。
【0003】しかしながら、金属缶やガラスビンでは容
器壁を通しての酸素透過がゼロであるのに対して、プラ
スチック容器の場合には器壁を通しての酸素透過が無視
し得ないオーダーで生じ、内容品の保存性の点で問題と
なっている。
【0004】これを防止するために、プラスチック容器
では容器壁を多層構造とし、その内の少なくとも一層と
して、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の耐酸素
透過性を有する樹脂を用いることが行われている。
【0005】容器内の酸素を除去するために、酸素吸収
剤の使用も古くから行われており、これを容器壁に適用
した例としては、特公昭62−1824号公報の発明が
あり、これによると、酸素透過性を有する樹脂に還元性
物質を主剤とする酸素吸収剤を配合して成る層と、酸素
ガス遮断性を有する層とを積層して、包装用多層構造物
とする。
【0006】酸素吸収剤として、鉄系のものは酸素の吸
収速度も吸収容量も大きく、コストの点でも優れたもの
ではあるが、鉄やその化合物が内容物中に溶出すると、
その量が微量でも内容物の香味保持性を損なうという問
題がある。
【0007】鉄系等の酸素吸収剤の内容物中への溶出を
防止するために、鉄系酸素吸収剤を配合した樹脂層の内
外面に酸素吸収剤未配合の樹脂層をサンドイッチし、鉄
系酸素吸収剤の露出を防止するようにする手段も採用さ
れている(例えば特開平10−114371号公報参
照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】密封容器内における酸
素は、容器の内容物の保存性及び香味保持性に重要な影
響をもたらす。密封容器内のヘッドスペース等に密封初
期から存在する酸素は、内容物の香味保持性を低下させ
る。この傾向は、内容物の保存性向上を目的として、レ
トルト殺菌する包装食品において特に顕著であり、例え
ば、缶詰類の蔬菜や蔬菜中では、色素の破壊や香味保持
性の低下をもたらすことが知られている。これを防止す
るためには、密封包装内に還元性の物質、即ち酸素吸収
剤を存在させることが有効であることも知られている。
【0009】一方、器壁を通して包装内に侵入する酸素
も、内容物の保存性を低下させるものであり、これを防
止するには、耐酸素透過性を有する材料を積層材中に取
り込むことが必要である。
【0010】既に指摘したとおり、鉄系酸素吸収剤は、
酸素吸収能力が大きく、密封初期から存在する酸素も吸
収し、器壁を通して包装内に侵入する酸素も吸収する
が、この酸素吸収能力は、当然のことながら、レトルト
殺菌後一定の保存期間までに限られるという問題があ
る。
【0011】加えて、鉄系酸素吸収剤は酸素の吸収、即
ち酸化の進行に伴って体積が増大し、この体積膨張に伴
って包装内に露出する傾向が増大すると共に、この酸化
に伴って鉄分の内容物に対する溶出傾向が増大すること
も認められる。鉄分は、人間にとって必須不可欠のミネ
ラル分ではあるが、内容物中に混入した鉄分は、食品類
のフレーバーを著しく損なうことも知られている。この
傾向は、密封包装体をレトルト殺菌する用途の場合、特
に顕著である。
【0012】したがって、本発明の目的は、レトルト殺
菌後の長期にわたる保存でも優れた内容物保存性と香味
保持性とを示す酸素吸収性包装材及び該酸素吸収性包装
材を用いた容器、特に包装袋及びシール蓋を提供するに
ある。本発明の他の目的は、レトルト殺菌後の長期にわ
たる保存でも包装内酸素による酸化劣敗や鉄分溶出によ
るフレーバー低下が抑制された酸素吸収性包装材を提供
するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポリオ
レフィン内面材/ポリオレフィンと鉄系酸素吸収剤との
組成物から成る酸素吸収層/ポリオレフィン緩衝層と、
アルミニウム箔/延伸フィルム、或いは無機蒸着プラス
チックフィルムが順次積層されていることを特徴とする
酸素吸収性包装材が提供される。本発明の包装材におい
て、 1.延伸フィルムがナイロンフィルム、ポリエステルフ
ィルム、又はナイロンフィルムとポリエステルフィルム
との積層フィルムであること、 2.ポリオレフィン緩衝層と、無機蒸着プラスチックフ
ィルムとの間に延伸ナイロンフィルムが積層されている
こと、 3.ポリオレフィン内面材に二酸化チタンが配合されて
いること、 4.ポリオレフィン内面材が5乃至50μmの厚みを有
すること、 5.酸素吸収層にポリオレフィン100重量部当たり2
乃至60重量部の鉄系酸素吸収剤が配合されているこ
と、 6.鉄系酸素吸収剤が還元性鉄粉と該還元性鉄粉の表面
にコーティングされた酸化促進剤乃至触媒からなり、特
に、該酸化促進剤乃至触媒が還元性鉄粉当たり0.1乃
至10重量%の量で存在すること、 7.酸素吸収層のポリオレフィンが実質上非相溶性の複
数のポリオレフィン系樹脂乃至エラストマーのブレンド
物から成るマトリックスであり、該非相溶性ポリオレフ
ィン系樹脂乃至エラストマーが、該マトリックス中に不
均一分布構造を成して存在すること、特に、非相溶性ポ
リオレフィン系樹脂乃至エラストマーの一方がプロピレ
ン系重合体であり、他方がエチレン系重合体であり、特
に、プロピレン系重合体とエチレン系重合体との重量比
が100:1乃至1:1であること、 8.酸素吸収層が10乃至100μmの厚みを有するこ
と、 9.ポリオレフィン緩衝層に二酸化チタンが配合されて
いること、 10.ポリオレフィン緩衝層が5乃至50μmの厚み、
アルミニウム箔及び延伸フィルムが5乃至50μmの厚
み、或いは無機蒸着プラスチックフィルムが5乃至50
μmの厚みを有すること、が好ましい。本発明によれば
また、上記酸素吸収性包装材から成る包装袋、特に、上
記酸素吸収性包装材を少なくとも一方の面に有する包装
袋が提供される。本発明の包装袋は、 11.上記酸素吸収性包装材と、ポリオレフィン内面材
/延伸ナイロンフィルム/無機蒸着ポリエステルフィル
ムの積層包装材とを用い、ポリオレフィン内面材同士を
ヒートシールして成ること、 12.上記酸素吸収性包装材と、ポリオレフィン内面材
/ガスバリアー層/耐ピンホール性樹脂層から成る透明
積層包装材とを用い、ポリオレフィン内面材同士をヒー
トシールして成ること、が好ましい。本発明によれば更
に、上記酸素吸収性包装材から成るシール蓋が提供され
る。
【0014】
【発明の実施形態】[包装材の多層構造及び作用]本発
明の酸素吸収性包装材の一例を示す図1において、この
酸素吸収性包装材1は、包装内部から包装外部に向け
て、ポリオレフィン内面材2、ポリオレフィンと鉄系酸
素吸収剤との組成物から成る酸素吸収層3、ポリオレフ
ィン緩衝層4、接着剤層5a、アルミニウム箔6、接着
剤層5b、延伸されたナイロン及び/またはポリエステ
ルフィルムの外面層7の積層体から成る。本発明の酸素
吸収性包装材の他の例を示す図2において、この酸素吸
収性包装材1は、包装内部から包装外部に向けて、ポリ
オレフィン内面材2、ポリオレフィンと鉄系酸素吸収剤
との組成物から成る酸素吸収層3、ポリオレフィン緩衝
層4、接着剤層5a、無機蒸着層8及びプラスチックフ
ィルムの外面層9の積層体から成る。本発明の酸素吸収
性包装材1では、ポリオレフィンと鉄系酸素吸収剤との
組成物からなる酸素吸収層3を、ポリオレフィンの内面
材2及びポリオレフィン緩衝層4でサンドイッチした構
造を有しており、このポリオレフィン緩衝層4の外側に
は、延伸されたナイロンまたはポリエステルフィルムの
外面層7で保護されたアルミニウム箔6が貼り合わされ
るか、無機蒸着プラスチックフィルム9が無機蒸着層8
を内面側として貼り合わされている。
【0015】本発明において、酸素吸収層3において
は、ポリオレフィン連続相10中に鉄系酸素吸収剤が分
散粒子相11として存在しており、酸素吸収性能は、当
然のことながらこの鉄系酸素吸収剤11による。この鉄
系酸素吸収剤粒子11をポリオレフィン10との組成物
の形で用いるのは、酸素吸収剤粒子11を包装材に成形
可能にし且つその脱落を防止するためである。
【0016】本発明では、この酸素吸収層3をポリオレ
フィン内面材2、ポリオレフィン緩衝層4でサンドイッ
チする。このサンドイッチ構造により、組成物層5の鉄
系酸素吸収剤粒子が外面に露出するのが防止され、特に
包装材の製造段階から包装初期における鉄露出や鉄移行
によるフレーバー低下の原因を抑制するのに有効であ
る。
【0017】本発明では、この酸素吸収剤含有樹脂組成
物層3及びこれをサンドイッチするポリオレフィン層
2、4を、ポリオレフィンで構成するのは、ポリオレフ
ィンは酸素透過性が大きく、しかも耐湿性に優れている
ことによる。即ち、この包装材の構成では、容器内酸素
はポリオレフィンを介して鉄系酸素吸収剤に透過移動す
る一方で、水分と鉄系酸素吸収剤との直接的な接触が遮
断されるという利点がある。かくして、本発明の包装材
では、レトルト殺菌時及び保存初期における酸素吸収
は、上記の積層構成により、極めて有効に行われる(後
述する実施例1における本発明品1及び2と、対照品1
及び2とを比較参照)。
【0018】このポリオレフィン内面材2/酸素吸収層
3/ポリオレフィン緩衝層4からなる積層体の外面側
に、延伸プラスチック層7で保護されたアルミニウム箔
6または無機蒸着プラスチックフィルム9を、緩衝層4
とアルミニウム箔7または無機蒸着層8とが対向する位
置関係で貼り合わせる。アルミニウム箔7や無機蒸着層
8は、それが完全な状態にあれば、器壁を通しての酸素
透過を実質上ゼロに抑制できる。即ち、エチレンビニル
アルコール共重合体などのガスバリアー性樹脂では、無
視し得ないオーダーで酸素透過が生じるのに対して、ア
ルミニウム箔や無機蒸着層では酸素透過をほぼ完全に抑
制することができる(後述する実施例1における本発明
品1及び2と、対照品3とを比較参照)。
【0019】しかしながら、アルミニウム箔や無機蒸着
層は、折り曲げや突き出しに弱く、ピンホールやクラッ
クを発生して、この傷の部分から酸素が透過するように
なる。本発明では、アルミニウム箔の外面に延伸された
ナイロンやポリエステルのフィルムを被覆し、また、無
機蒸着プラスチックフィルムの場合には無機蒸着層を内
側、プラスチックフィルムを外側とし、且つアルミニウ
ム箔や無機蒸着プラスチックフィルムと酸素吸収層との
間にも、ポリオレフィンの緩衝層を設けることにより、
アルミニウム箔や無機蒸着層におけるピンホールやクラ
ックの発生を防止するものである。
【0020】鉄系酸素吸収剤を用いた包装材では、酸素
を吸収した後での鉄酸化物生成に伴う体積膨張の影響が
大きい。例えば、金属鉄粒子が完全に酸素と反応して、
三二酸化鉄(Fe)となると、鉄の密度が7.8
6g/cm、三二酸化鉄の密度が5.1g/cm
あるとして、体積が約1.6倍となるように膨張する。
従って、酸素吸収剤含有樹脂層の内面側にポリオレフィ
ン内面材を設けて、鉄酸化物粒子が内面側に露出するの
を防止することが、鉄分溶出に伴う内容物のフレーバー
低下を防止する上で重要であり、酸素吸収剤含有樹脂層
の外面側にポリオレフィンの緩衝層を設けて、アルミニ
ウム箔や無機蒸着プラスチックへの鉄酸化物粒子の突き
出しを防止することが、酸素透過を防止する上で重要と
なるのである。
【0021】ポリオレフィン内面材に二酸化チタンを配
合すると、鉄系酸素吸収剤による着色を隠蔽する上で有
効であると共に、酸素吸収により生成する酸化鉄粒子の
内面側への突き出しを防止する上でも有効である。
【0022】また、酸素吸収剤を分散させる熱可塑性樹
脂を、実質上非相溶性の複数の熱可塑性樹脂乃至エラス
トマーのブレンド物から形成させ、しかも非相溶性熱可
塑性樹脂乃至エラストマーがマトリックス中で不均一分
布構造、特に多層分布構造を形成するようにすること
も、鉄酸化物粒子の内面側或いは外面側への突き出しを
防止するのに有効である。即ち、実質上非相溶の複数の
熱可塑性樹脂のブレンド物は、これを溶融成形したと
き、各成分が層状に分布し、各層が厚さ方向に重なり、
各層が面方向に延びている多層分布構造をとる。このマ
トリックス構造では、酸素吸収剤の酸化反応生成物から
成る粒子の体積膨張が生じたとき、不均一分布構造、特
に多層分布構造の界面での剥離と界面間での微小空間
(隙間)の発生とを生じ、酸素吸収剤の酸化反応生成物
から成る粒子の体積膨張がこの微小空間によって吸収さ
れることになり、樹脂被覆層の破壊が完全に防止される
ことになる。上記非相溶性熱可塑性樹脂乃至エラストマ
ーの一方、特に主体となる成分がプロピレン系重合体で
あり、他方(少量成分)がエチレン系重合体であること
が好ましい。この組み合わせは、汎用の樹脂であり、ま
た樹脂の成形性や機械的性質等に悪影響を与えることな
しに、相分離性に優れた組み合わせを与える。また、こ
の組み合わせでは、プロピレン系重合体に比して、エチ
レン系重合体が低融点であるため、微細な不均一分布構
造の形成が可能であるという利点も与える。
【0023】鉄系酸素吸収剤としては、還元性鉄粉粒子
の表面に酸化促進剤乃至触媒の層が固着コーティングさ
れたものを用いるのがよい。この酸素吸収剤では、鉄粉
粒子の表面に促進剤乃至触媒が安定に存在するので、酸
化促進剤乃至触媒によって吸収された水分は直ちに還元
性鉄粉を活性化し、鉄の酸化反応による酸素の吸収が進
行し、酸素吸収速度が高いレベルに保持されるものであ
る。また、酸化促進剤乃至触媒によって吸収される水分
も水和酸化物等の生成に有効に利用され、水分による膨
れの発生やクラックの発生も有効に抑制されるのであ
る。
【0024】[鉄系酸素吸収剤]本発明に用いる酸素吸
収剤としては、従来この種の用途に使用されている鉄系
酸素吸収剤は全て使用できるが、例えば還元性鉄、鉄低
位酸化物、例えば酸化第一鉄、四三酸化鉄、更に還元性
鉄化合物、例えば炭化鉄、ケイ素鉄、鉄カルボニル、水
酸化鉄などの一種又は組合せたものを主成分としたもの
が挙げられ、これらは必要に応じてアルカリ金属、アル
カリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸
塩、第三リン酸塩、第二リン酸塩、有機酸塩、ハロゲン
化物等と組合せて使用することができる。
【0025】本発明に用いる鉄系酸素吸収剤粒子は、還
元性鉄粉と上記酸化促進剤乃至触媒がブレンドされたも
のでもよいが、還元性鉄粉のコア粒子と、これにコーテ
ィングされた酸化促進剤乃至触媒の層とからなるのがよ
り好ましい。また、酸化促進剤乃至触媒が還元性鉄粉当
たり0.1乃至10重量%の量、特に0.1乃至5.0
重量%の量で存在するのがよい。
【0026】還元性鉄粉は、一般に、鉄鉱石や鉄鋼の製
造工程で得られる酸化鉄(例えばミルスケール)をコー
クスで還元し、できた海綿鉄を粉砕後、水素ガスや分解
アンモニアガス中で仕上げ還元を行ったり、酸洗工程で
得られる塩化鉄水溶液から鉄を電解析出させ、粉砕後、
仕上げ還元をすることによって得られる。即ち、鉄鋼の
製造工程で製品の表面に生成する鉄銹等の鉄酸化物は比
較的純粋なものであり、これを酸洗して得られる塩化鉄
もまた純粋なものである。酸化鉄の還元焼成は、一般に
600乃至1200℃程度の温度で行う。
【0027】還元性鉄の製造は、上記酸洗鉄からの還元
焼成に限定されず、用いる原料の鉄が純粋であれば、溶
融鉄の非酸化雰囲気中への噴霧や、純粋な金属鉄の粉
砕、或いはカルボニル鉄の水蒸気熱分解によっても製造
することができる。
【0028】還元性鉄粉は、樹脂の劣化を防止し、フレ
ーバー保持性を向上させるという見地からは、鉄に対す
る銅の含有量が150ppm 以下及び硫黄の含有量が50
0ppm 以下であることが好ましい。
【0029】還元性鉄粉と共存させる酸化促進剤乃至触
媒としては、水溶性乃至潮解性無機電解質を挙げること
ができる。その具体例として、塩化ナトリウム、塩化カ
ルシウム、塩化亜鉛、塩化アンモニウム、ヨウ化ナトリ
ウム、ヨウ化カリウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリ
ウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素二ナトリウム、二
リン酸ナトリウム、炭酸カリウム、硝酸ナトリウム等の
無機塩類等が挙げられる。
【0030】これらの内でも、特にアルカリ金属、アル
カリ土類金属の塩化物、ヨウ化物、特に塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウ
ムが好適である。これらに加えて、塩化マンガン(MnCl
)等のマンガン塩を組合せて使用することも、酸化促
進による酸素吸収に有効である。
【0031】酸化促進剤としては、水溶性の有機化合物
も有効であり、この例として、グルコース、果糖、ショ
トウ、ゼラチン、変性カゼイン、変性デンプン、トラガ
ントゴム、ポリビニールアルコール、CMC,ポリアク
リル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等の有機化合
物等が挙げられる。これらの有機系の酸化促進剤乃至触
媒は、酸素吸収剤粒子の形で熱可塑性樹脂に配合して
も、或いは酸素吸収剤粒子とは別に樹脂に配合してもよ
い。勿論、複数の酸化促進剤乃至触媒を組み合わせで使
用できることはいうまでもない。
【0032】還元性鉄粉と酸化促進剤乃至触媒とは、既
に詳述した量比で組み合わせる。還元性鉄粉の表面への
酸化促進剤乃至触媒をコーティングする場合には、還元
性鉄粉と酸化促進剤乃至触媒の粉末とを固相乾式でミリ
ングすることにより行われる。この乾式ミリングの終点
は、酸化促進剤乃至触媒の遊離の固体粒子が、電子顕微
鏡的に確認できなくなることにより知ることができる。
乾式ミリングには、振動ミル、ボールミル、チューブミ
ル、スーパーミキサー等を用いることができる。乾式ミ
リング後得られる酸素吸収剤粒子は、一般に必要でない
が、篩い分け、風力分級等の操作で、遊離の酸化促進剤
乃至触媒の微粉末を分離除去するようにしてもよい。
【0033】鉄系酸素吸収剤は、レーザー散乱法で測定
して10乃至50ミクロンのメヂアン粒子径を有し、そ
のアスペクト比(短径/長径)は0.75以下のものが
50%以上を占めるような紡錘乃至偏平状粒子であるの
がよい。また、BET比表面積が0.5m/g以上、
見掛け密度が2.2g/cc以下であるものが好まし
い。
【0034】[酸素吸収層]本発明に用いる酸素吸収層
は、上記鉄系酸素吸収剤をポリオレフィンに分散させた
ものからなる。ポリオレフィン100重量部当たり鉄系
酸素吸収剤を2乃至60重量部分散させるのがよく、鉄
系酸素吸収剤の量が上記範囲を下回ると酸素吸収能力が
不十分となり、一方、鉄系酸素吸収剤の量が上記範囲を
上回ると配合組成物の成形性が低下したり、或いは酸素
吸収後の体積膨張に伴う前述したトラブルが発生しやす
くなる。
【0035】ポリオレフィンとしては、例えば低−、中
−或いは高−密度のポリエチレン、線状低密度ポリエチ
レン、アイソタクティックポリプロピレン、シンジオタ
クティックポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン、
エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1、ポリ
4−メチル−1−ペンテン、エチレン−ブテン−1共重
合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プ
ロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマ
ー)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等が挙げ
られる。これらは単独でも、或いは2種以上のブレンド
物の形でも使用することができる。
【0036】レトルト殺菌に対する耐熱性の点からは、
結晶性のプロピレン系重合体が適当であり、ホモポリプ
ロピレンや、結晶性であるという条件下に、プロピレン
を主体とするランダム共重合体やブロック共重合体が使
用される。用いるプロピレン系重合体は、0.8乃至1
2g/10minのメルトフローレート(JIS K6
758)を有していることが好ましい。
【0037】本発明の好適な態様では、プロピレン系重
合体とエチレン系重合体とを、重量比で、100:1乃
至1:1、特に50:1乃至3:2の範囲で混合して用
いる。
【0038】酸素吸収剤含有樹脂層の厚みは、10乃至
100μm、特に15乃至60μmの範囲にあるのがよ
い。この厚みが上記範囲を下回ると酸素吸収能力が不足
する傾向があり、一方厚みが上記範囲を上回ると成形性
が悪くなると共に、包装材としての可撓性、柔軟性が低
下する傾向がある。
【0039】[ポリオレフィン内面材]ポリオレフィン
内面材としては、酸素吸収層に関して述べたポリオレフ
ィンが使用される。内面材と酸素吸収層との層間接着性
の点では、内面材のポリオレフィンと酸素吸収層のポリ
オレフィンとは同種のものであることが望ましい。ポリ
オレフィン内面材には、酸素吸収剤による着色を隠蔽す
る目的で、白色顔料、特に二酸化チタンを配合すること
が望ましい。二酸化チタンの配合量は特に制限されない
が、ポリオレフィン100重量部当たり5乃至25重量
部の範囲が適当である。
【0040】ポリオレフィン内面材の厚みは、5乃至5
0μm、特に10乃至30μmの範囲にあるのがよい。
この厚みが上記範囲を下回ると酸化で生成する鉄酸化物
粒子が突き出してフレーバーが低下する傾向があり、一
方厚みが上記範囲を上回ると酸素吸収性が低下する傾向
がある。
【0041】[ポリオレフィン緩衝層]ポリオレフィン
緩衝層としては、酸素吸収層に関して述べたポリオレフ
ィンが使用される。緩衝層と酸素吸収層との層間接着性
の点では、緩衝層のポリオレフィンと酸素吸収層のポリ
オレフィンとは同種のものであることが望ましい。
【0042】ポリオレフィン緩衝層の厚みは、5乃至5
0μm、特に10乃至30μmの範囲にあるのがよい。
この厚みが上記範囲を下回ると酸化で生成した鉄酸化物
粒子のアルミニウム箔等への突き出しを生じて、酸素遮
断性が低下する傾向があり、一方厚みが上記範囲を上回
ると成形性が悪くなると共に、包装材としての可撓性、
柔軟性が低下する傾向がある。
【0043】[アルミニウム箔]アルミニウム箔として
は、この種の包装に使用されているアルミニウム箔は全
て使用でき、例えば、純アルミニウムやアルミニウムと
他の合金用金属、特にマグネシウム、マンガン等の少量
を含むアルミニウム合金が使用される。このアルミニウ
ム箔は、一般に軟質、硬質或いは半硬質と呼ばれるもの
の何れであってもよい。アルミニウム箔の厚みは、5乃
至50μm、特に7乃至20μmの範囲にあるのがよ
い。この厚みが上記範囲を下回ると酸素遮断性が不足す
る傾向があり、一方厚みが上記範囲を上回ると、包装材
としての可撓性、柔軟性が低下する傾向がある。
【0044】[延伸フィルム層]アルミニウム箔の保護
に用いる延伸フィルムは、延伸成形可能な熱可塑性樹脂
から成るものが使用できる。特に、好適な熱可塑性樹脂
としては、ナイロン、ポリエステル等が挙げられる。ナ
イロンフィルム(Ny)としては、ナイロン6、ナイロ
ン6,6、ナイロン6/6,6共重合体、ナイロン1
0、ナイロン12、或いはこれのブレンド等が挙げられ
る。一方、ポリエステルフィルムとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)
或いはこれらのブレンドなどが挙げられる。これらのフ
ィルム少なくとも1軸方向に延伸されていることが好ま
しく、二軸延伸されているものが最もよい。延伸フィル
ムは、アルミニウム箔(Al)の外面側に設けられてい
ることは必要であるが、アルミニウム箔の内面側にも設
けられていてもよい。積層構成の適当な例は、Al/P
ET、Al/Ny、Al/Ny/PET、Al/PET
/Nyなどである。延伸フィルム層の厚みは、5乃至5
0μm、特に10乃至25μmの範囲にあるのがよい。
この厚みが上記範囲を下回るとアルミニウム箔に対する
保護効果が不十分であり、一方厚みが上記範囲を上回る
と、包装材としての可撓性、柔軟性が低下する傾向があ
ると共に、コスト的にも不利となる。
【0045】[無機蒸着プラスチックフィルム]本発明
では、アルミニウム箔と延伸フィルムとの組合せに代え
て、無機蒸着プラスチックフィルムを用いることもでき
る。無機蒸着プラスチックフィルムは、プラスチックフ
ィルム基体の表面に、ケミカルベーパーデポジション
(CVD)、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レーティング法などで、無機物、即ちシリコンオキサイ
ド、アルミナなどのセラミック、カーボン等を蒸着させ
たもので、蒸着層の厚みは、50乃至1000オングス
トロームと薄いが、酸素などに対して優れた遮断性を示
すものである。プラスチックフィルム基体としては、前
述した延伸ナイロンフィルム、延伸ポリエステルフィル
ムなどが適当であるが、他に延伸ポリプロピレンフィル
ムも使用可能である。無機蒸着された延伸フィルムの厚
みは5乃至50μm、特に10乃至30μmの範囲にあ
るのが取り扱いの点で有利である。
【0046】[積層体]本発明で包装材に用いる積層体
は、ポリオレフィン内面材/ポリオレフィンと鉄系酸素
吸収剤との組成物から成る酸素吸収層/ポリオレフィン
緩衝層から成る予備積層体を先ず製造し、この積層体
と、(1)アルミニウム箔及び延伸フィルムの積層体
と、或いは(2)無機蒸着されたプラスチックフィルム
とを、緩衝層とアルミニウム箔或いは無機蒸着層とが対
向する位置関係で接合することにより、製造される。ま
た、無機蒸着プラスチックフィルムのプラスチックフィ
ルム基体(ベースフィルム)がポリエステルからなる場
合には、緩衝層と無機蒸着プラスチックフィルムの無機
蒸着層との間には延伸ナイロンが設けられていること
が、特に耐ピンホール性を向上させる上で好ましい。
【0047】上記予備積層体は、共押出により製造する
ことが好ましく、樹脂の種類に応じた数の押出機を用
い、対応する樹脂を多層多重ダイの中で重ねて押し出
す。製膜には、インフレーション製膜法やTダイ製膜法
を用いることができ、前者の場合にはリングダイ、また
後者の場合にはフラットダイを用いて製膜する。また、
予め用意した二つの層間に溶融樹脂を押出し積層体を得
るサンドイッチラミネーション法により積層体を製造す
ることも、もちろん可能である。サンドイッチラミネー
ション法は、具体的には、二つのラミネーションロール
の間に押出機及びダイリップを配置し、それぞれのラミ
ネーションロールにより支持された二つの層をロール間
に供給し、これら層間に溶融樹脂を押出し、ロール間の
ニップ位置で積層体が形成されるというものである。製
膜に際して、多層フィルムを延伸できることは、いうま
でもない。3層フィルムの厚みは、30乃至300μm
の範囲にあるのがよい。
【0048】アルミニウム箔と延伸フィルムとの組合せ
を用いる場合、アルミニウム箔と延伸フィルムとを予め
接着剤で貼り合わせ、これを予備成形体と接着剤を用い
て貼り合わせることもできるし、また予備積層体にアル
ミニウム箔及び延伸フィルムの順に順次貼り合わせるこ
ともできる。
【0049】無機蒸着プラスチックフィルムを用いる場
合、この無機蒸着フィルムと前記予備積層体とを接着剤
で貼り合わせればよい。
【0050】接着積層には、所謂ドライラミネーション
を用いることができ、この目的にイソシアネート系或い
はエポキシ系等の熱硬化型接着剤樹脂を用いることがで
きる。勿論、熱可塑性樹脂からなる接着剤を用いること
もでき、例えば、カルボン酸、カルボン酸無水物、カル
ボン酸塩、カルボン酸アミド、カルボン酸エステル等 を主鎖又は側鎖に、1乃至700ミリイクイバレント
(meq)/100g樹脂、特に10乃至500meq /10
0g樹脂の濃度で含有する熱可塑性樹脂が使用される。
熱可塑性接着剤樹脂の適当な例は、エチレン−アクリル
酸共重合体、イオン架橋オレフイン共重合体、無水マレ
イン酸グラフトポリエチレン、無水マレイン酸グラフト
ポリプロピレン、アクリル酸グラフトポリオレフイン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、共重合ポリエステル、
共重合ポリアミド等の1種又は2種以上の組合せであ
る。
【0051】積層体は、押出コート法によっても製造す
ることができる。即ち、(1)アルミニウム箔及び延伸
ナイロン及び/またはポリエステルの積層体と、或いは
(2)無機蒸着プラスチックフィルム上に、前述した予
備積層体を溶融押出し、最終積層体とすることもでき
る。この押出コートに際して、接着性を高めるために、
ウレタン系、チタネート系等のアンカー剤を施しておく
ことができる。
【0052】[用途]本発明の包装材は、柔軟包装材と
して、各種包装袋などの容器や可撓性蓋材の用途に用い
ることができる。包装袋の形態としては、三方或いは四
方シールの通常のパウチ類、ガセット付パウチ類、スタ
ンディングパウチ類、ピロー包装袋などが挙げられる
が、この例に限定されない。また、蓋材としては、カッ
プ、トレイ等の容器に対するシール蓋として用いること
ができる。本発明の酸素吸収性包装材を包装容器、特に
パウチ類に用いる場合、一方の面或いは両方の面を酸素
吸収性包装材で形成することができる。また、一方の面
を酸素吸収性包装材で形成すると共に、他方の面を、ポ
リオレフィン内面材、ガスバリアー層及び耐ピンホール
性樹脂層を備えた透明積層包装材で形成し、酸素吸収性
包装材と透明積層包装材とをポリオレフィン内面材同士
が対面するように重ね合わせ、周囲をヒートシールして
包装容器とすることもできる。ポリオレフィン内面材と
しては既に説明したものが使用され、ガスバリアー層と
しては前述した無機蒸着層やナイロン延伸フィルム層が
使用され、耐ピンホール性樹脂層としては前述した延伸
フィルム層が使用される。無機蒸着プラスチックフィル
ム層は、フィルムを外表面側に用いることにより、耐ピ
ンホール性とガスバリアー性とが同時に達成されるもの
である。一般に酸素吸収剤は不透明の粒子状であるた
め、これを含有して成る酸素吸収性包装材は透視性に乏
しいが、酸素吸収性包装材と透明積層包装材との組合せ
から成る容器では、酸素吸収性及びガスバリアー性は片
面の酸素吸収性包装材によりもたらされ、一方、内容物
透視性及びガスバリアー性は他方の面の透明積層包装材
によりもたらされるので、全ての要求を満足できること
になる。このタイプの容器の拡大断面を示す図3(ヒー
トシール部は省略する)において、パウチ内容物12を
挟んで、片面を、パウチ内部からパウチ外部に向けて、
ポリオレフィン内面材2、ポリオレフィン10と鉄系酸
素吸収剤11との組成物から成る酸素吸収層3、ポリオ
レフィン緩衝層4、接着剤層5a、アルミニウム箔6、
接着剤層5b、延伸されたポリエステルフィルム7の外
面層から成る酸素吸収性包装材とし、他方の面を、パウ
チ内部からパウチ外部に向けて、ポリオレフィン内面材
2、接着剤層5b、延伸されたナイロンフィルム7、接
着剤層5a、無機蒸着層8、延伸ポリエステルフィルム
9から成る包装材としたものが挙げられる。
【0053】本発明の包装材は、香味保持及び色相保持
が重要となる食品類の密封保存に有用であり、例えばト
マトをベースとした食品類、スープ、シチュー、カレー
等の加工食品類、コーヒー、茶等の嗜好飲料、フルー
ツ、ジュース等の果物、果汁製品、サラミソーセージ、
ハムといった肉製品、ツナ油漬け、蒲焼き、蒲鉾といっ
た水産物、またEPA、DHAのような機能成分を含ん
だ食品類の保存に有用である。更に、酸化劣化や微生物
による汚染を受けやすい医薬品、化粧品、例えば、アミ
ノ酸製剤、脂肪乳剤、塩酸ドパミン配合循環不全改善
剤、各種ビタミン配合パック剤等の保存にも効果的であ
る。本酸素吸収包装材を含んだ容器に、内容物を詰める
際には、窒素等不活性ガスを用いたガス置換包装技術を
併用することによって、より一層の効果を得ることもで
きる。
【0054】
【実施例】本発明を次の例で更に説明する。
【0055】実施例1 メルトインデックス(MI,230℃,10min)が
2.5のポリプロピレン樹脂(PP)に、平均粒径20
μmの鉄系酸素吸収剤を樹脂100重量部に対して10
部の割合で配合した酸素吸収性樹脂組成物(PO)を中
間層とし、その両側の層を同様のPPとした3層構成の
フィルムをインフレーション法によって作成した。この
時、一方のPP層には酸化チタン顔料を配合し白色とし
た。層構成は白色PP層/PO層/PP層=20/25
/20(μm)であった。この層のPP層側に接着剤を
用いて7μmのアルミ箔と更に12μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルムを積層し、白色PP
/PO/PP/接着剤/Al/接着剤/PETとなる酸
素吸収性積層フィルムを作成した(本発明品1)。ま
た、アルミニウム箔/接着剤/PETフィルムの代わり
に酸化アルミニウム蒸着PETフィルムを用いたものを
も作成した(本発明品2)。対照品としてPO層がない
ほかは同様の構成の積層フィルム(対照品1,2)、本
発明品のアルミニウム箔の代わりに有機バリヤーフィル
ムであるエチレンビニルアルコール共重合体(エバール
樹脂、クラレ)を用いたものを作成した(対照品3)。
これらのフィルムを用いて、150×170mmの3方
をシールした袋を作成した。この袋中に蒸留水200m
lを入れ、更に袋内空間(ヘッドスペース)が15ml
になるように調整して密封した。120℃、30分間の
レトルト処理後、30℃−80%で保存し一定期間毎に
袋内の酸素濃度を測定した。測定結果を表1に示した。 表1 結 果 袋内酸素濃度(%) レトルト 14日 30日 60日 180日 直後 本発明品1 6.5 0.3 0.1 0.1 0.1 本発明品2 7.0 0.5 0.2 0.1 0.1 対 照 品1 20.8 20.8 20.8 20.8 20.8 対 照 品2 20.8 20.8 20.8 20.8 20.8 対 照 品3 7.2 0.9 0.3 0.1 1.2 PO層の無い対照品1,2は袋内の酸素濃度は変化しな
かった。対照品3は袋内の酸素濃度は減少するものの、
長時間の保存では、酸素濃度の増加が見られた。
【0056】実施例2 メルトインデックス(MI,230℃,10min)が
30のポリプロピレン樹脂(PP)に、平均粒径20μ
mの鉄系酸素吸収剤を樹脂100重量部に対して10部
の割合で配合し酸素吸収性樹脂組成物を作製した。次い
で、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム/接着剤/厚さ7μmのアルミニウム箔/
接着剤/厚さ20μmのポリプロピレン(PP)フィル
ムから成る積層体と、二酸化チタン顔料が配合された厚
さ30μmの白色ポリプロピレン(PP)フィルムと
の、両ポリプロピレンフィルム層の間に、上記酸素吸収
性組成物を溶融押出ししてサンドイッチラミネーション
法により、実施例1と同様の酸素吸収性フィルムを作製
した(本発明品1と同様)。また、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム/接着剤/アルミニウム箔
の代わりに酸化アルミニウム蒸着PETフィルムを用い
たものも作製した(本発明品2と同様)。これらの積層
体を用いて実施例1と同様の袋とし、酸素濃度を測定し
た結果、実施例1と同様に優れた酸素吸収能力を示し
た。
【0057】実施例3 実施例1の本発明品1と同様の袋に下記処方のサルサソ
ース、ビーフカレー、コーヒーを180g充填し、ヒー
トシールにより密封した。袋内の残存空気量は約15c
cとなるようにした。120℃−30分間の殺菌処理
後、30℃、80% の環境で保存した。保存2週間
後、1ケ月後に官能テストを行った。パネル数10名、
5点満点で評価した。評価結果を表2に示した。比較品
として、実施例1中の対照品1と同一構成の袋を用いて
同様のテストを行った。
【0058】 表2 官能テスト結果 2 週 間 1 ケ 月 本発明品1,対照品1 本発明品1,対照品1 サルサソース 4.6 4.0 4.5 3.2 ビーフカレー 4.8 4.1 4.6 3.5 コーヒー 4.1 3.8 3.8 3.0 全てのテストにおいて本発明品は優れた保存性能を示し
た。
【0059】<内容品調製方法> 1 サルサソース とうがらし、トマト、玉ネギをみじん切りにし、塩とレ
モン汁、ニンニクを適量加えて作成した。 2 コーヒー 中挽きにしたブルーマウンテン72gに対して、沸騰ミ
ネラルウォーターを注ぎ、1分間の蒸らしを行ったの
ち、1.3lを注ぎコーヒー液を抽出した。 3 ビーフカレー 焙焼後冷凍した中肉(1.5cm角)を解凍し、再加熱
した。所定の大きさに切断して冷凍したジャガイモ、ニ
ンジンを解凍後湯通しした。切断、焙焼、冷凍した玉ネ
ギを解凍し、再度加熱した。牛肉100gに対し、ジャ
ガイモ75、ニンジン50、玉ネギ50、カレールー6
00の割合で混合してカレーを調整した。
【0060】実施例4 実施例1の本発明品1と対照品1をパインアップルシラ
ップ漬が入ったフランジ付きスチール箔ラミネートカッ
プ(ハイレトフレックス、東洋製缶)のヒートシーラブ
ル基材とした。密封は、窒素ガス雰囲気下で行い、容器
内の空間(ヘッドスペース)は20ccであった。90
℃、20分間の湯殺菌を行い、その後30℃にて保存し
た。一定期間保存後にパイナップルの色を測定した。測
定はスガ試験機製カラーマシンI型で行い、色相(H)
を求めた。本発明品は初期とほとんど変わらなかった
が、対照品は色相の変化が見られた。
【0061】
【0062】実施例5 実施例1の本発明品1と同一構成であるが、中間層の酸
素吸収剤の配合量を70%にしたものを対照品4として
作成した。本発明品1と対照品4を3方シールした袋と
し、水180mlを充填した後、120℃、30分間の
レトルト処理を行った。30℃、80%で1ケ月間保存
した後の、包材外観と包材のラミネート強度を測定し
た。本発明品は包材表面も平滑であり対照品に較べて優
れていた。又、ラミネート強度も本発明品1.0kg/
cmであるのに対し、対照品は0.2kg/cm
あった。
【0063】実施例6 実施例1の本発明品1と同一組成、構成の袋であるが、
酸素吸収性中間層の樹脂組成を、MI1.2のポリプロ
ピレン系樹脂とMI1.0の低密度ポリエチレン(LD
PE)の7:3のブレンドしたものを作成した(本発明
品3)。この袋に水180mlを入れ、50℃で6カ月
間保存した。6ケ月保存後、水中の鉄量を原子吸光法で
測定した。本発明品3中には鉄溶出はなかった。本発明
品3は容器の堅牢性において優れている。
【0064】実施例7 実施例1の本発明品1と同様の組成、構成であるが、酸
素吸収性中間層中の鉄系酸素吸収剤が鉄粒子表面に塩化
ナトリウムを付着させたものである袋を作成した(本発
明品4)。この袋に水180mlを入れ、実施例4と同
一のテストを行った。本発明品4である袋中に鉄分は検
出されなかった。
【0065】実施例8 厚さ12μmのシリコンオキサイド(SiOx)蒸着延
伸PETフィルムの蒸着面側に、ウレタン系接着剤を介
して、厚さ15μmの延伸ナイロン6フィルムを貼り合
わせ、更にナイロンフィルム側に厚さ60μmのポリプ
ロピレンフィルムを接着させて、透明積層包装材とし
た。この透明積層包装材と実施例1の酸素吸収性包装材
(本発明品1)とを、ポリプロピレン内面材同士が対面
するように重ね合わせ、周囲をヒートシールすることに
より、パウチ状の包装容器とした。この容器は、内容物
透視性に優れ、本発明品1と同様に酸素吸収性にも優れ
たものであった。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、ポリオレフィン内面材
/ポリオレフィンと鉄系酸素吸収剤との組成物から成る
酸素吸収層/ポリオレフィン緩衝層と、アルミニウム箔
/延伸フィルム、或いは無機蒸着プラスチックフィルム
が順次積層されている積層体を包装材として用いること
により、レトルト殺菌後の長期にわたる保存でも優れた
内容物保存性と香味保持性とを示す酸素吸収性包装材が
提供される。本発明の包装材は、レトルト殺菌後の長期
にわたる保存でも包装内酸素による酸化劣敗や鉄分溶出
によるフレーバー低下が抑制されるという利点がある。
また、一方の面に上記酸素吸収性包装材を用い、他方の
面に透明積層包装材を用いることにより、前記効果を達
成しながら、優れた内容物透視性を同時に達成すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装材に用いる積層体の断面構造の一
例を示す断面図である。
【図2】本発明の包装材に用いる積層体の断面構造の他
の例を示す断面図である。
【図3】一方の面を酸素吸収性包装材で形成すると共
に、他方の面を透明積層包装材で形成した、本発明の包
装容器を示す拡大断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B65D 81/26 B65D 81/26 S Fターム(参考) 3E067 AA03 AA04 AA11 AB01 AB02 AB04 AB24 AB26 AB81 BA12A BB12A BB14A BB15A BB16A BB18A BB22A BB23A BB25A BC07A EE25 EE32 GB13 GD02 4F100 AA01D AA21A AA21C AB02A AB10C AB33C AK01D AK03A AK03B AK03C AK04A AK07A AK41D AK46D AK46E AL05B AL09A BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA13 BA44 CA09B CA30A DE01A EH66D EJ37D EJ37E GB15 GB17 GB18 JB04A JD14B JK11C JL00 JL08A YY00A YY00C

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン内面材/ポリオレフィン
    と鉄系酸素吸収剤との組成物から成る酸素吸収層/ポリ
    オレフィン緩衝層と、アルミニウム箔/延伸フィルム、
    或いは無機蒸着プラスチックフィルムが順次積層されて
    いることを特徴とする酸素吸収性包装材。
  2. 【請求項2】 延伸フィルムがナイロンフィルムである
    ことを特徴とする請求項1記載の酸素吸収性包装材。
  3. 【請求項3】 延伸フィルムがポリエステルフィルムで
    あることを特徴とする請求項1記載の酸素吸収性包装
    材。
  4. 【請求項4】 延伸フィルムがナイロンフィルムとポリ
    エステルフィルムとの積層フィルムであることを特徴と
    する請求項1記載の酸素吸収性包装材。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン緩衝層と無機蒸着プラス
    チックフィルムとの間に延伸ナイロンフィルムを有する
    請求項1記載の酸素吸収性包装材。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン内面材に二酸化チタンを
    配合した請求項1乃至5の何れかに記載の酸素吸収性包
    装材。
  7. 【請求項7】 ポリオレフィン内面材が5乃至50μm
    の厚みを有することを特徴とする請求項1乃至6の何れ
    かに記載の酸素吸収性包装材。
  8. 【請求項8】 酸素吸収層にポリオレフィン100重量
    部当たり2乃至60重量部の鉄系酸素吸収剤を配合した
    請求項1乃至7の何れかに記載の酸素吸収性包装材。
  9. 【請求項9】 鉄系酸素吸収剤が還元性鉄粉と該還元性
    鉄粉の表面にコーティングされた酸化促進剤乃至触媒か
    らなり、且つ、該酸化促進剤乃至触媒が還元性鉄粉当た
    り0.1乃至10重量%の量で存在することを特徴とす
    る請求項1乃至8の何れかに記載の酸素吸収性包装材。
  10. 【請求項10】 酸素吸収層のポリオレフィンが実質上
    非相溶性の複数のポリオレフィン系樹脂乃至エラストマ
    ーのブレンド物から成るマトリックスであり、該非相溶
    性ポリオレフィン系樹脂乃至エラストマーが、該マトリ
    ックス中に不均一分布構造を成して存在する請求項1乃
    至9の何れかに記載の酸素吸収性包装材。
  11. 【請求項11】 非相溶性ポリオレフィン系樹脂乃至エ
    ラストマーの一方がプロピレン系重合体であり、他方が
    エチレン系重合体である請求項10に記載の酸素吸収性
    包装材。
  12. 【請求項12】 プロピレン系重合体とエチレン系重合
    体との重量比を100:1乃至1:1とした請求項11
    に記載の酸素吸収性包装材。
  13. 【請求項13】 酸素吸収層が10乃至100μmの厚
    みを有する請求項1乃至12の何れかに記載の酸素吸収
    性包装材。
  14. 【請求項14】 ポリオレフィン緩衝層に二酸化チタン
    を配合した請求項1乃至13の何れかに記載の酸素吸収
    性包装材。
  15. 【請求項15】 ポリオレフィン緩衝層が5乃至50μ
    mの厚み、アルミニウム箔及び延伸フィルムが5乃至5
    0μmの厚み、或いは無機蒸着プラスチックフィルムが
    5乃至50μmの厚みを有する請求項1乃至14の何れ
    かに記載の酸素吸収性包装材。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15の何れかに記載の酸
    素吸収性包装材から成る包装袋。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至15の何れかに記載の酸
    素吸収性包装材を少なくとも一方の面に有する包装袋。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至15の何れかに記載の酸
    素吸収性包装材と、ポリオレフィン内面材/延伸ナイロ
    ンフィルム/無機蒸着ポリエステルフィルムの積層包装
    材とを用い、ポリオレフィン内面材同士をヒートシール
    した包装袋。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至15の何れかに記載の酸
    素吸収性包装材と、ポリオレフィン内面材/ガスバリア
    ー層/耐ピンホール性樹脂層から成る透明積層包装材と
    を用い、ポリオレフィン内面材同士をヒートシールした
    包装袋。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至15の何れかに記載の酸
    素吸収性包装材から成るシール蓋。
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