JP2000341136A - 復号装置及びデータの復号方法 - Google Patents

復号装置及びデータの復号方法

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JP2000341136A
JP2000341136A JP11147694A JP14769499A JP2000341136A JP 2000341136 A JP2000341136 A JP 2000341136A JP 11147694 A JP11147694 A JP 11147694A JP 14769499 A JP14769499 A JP 14769499A JP 2000341136 A JP2000341136 A JP 2000341136A
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Tadaaki Yoshinaka
忠昭 吉中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、復号装置及びデータの復号方法に
関し、例えばビデオテープレコーダ、光ディスク装置に
適用して、簡易な構成で最尤復号することができるよう
にする。 【解決手段】 入力信号RFより1クロックの期間の間
だけ論理レベルが反転するタイミングを検出し、この検
出結果によりほぼ1クロックの識別誤差により入力信号
RFを識別した仮識別結果D3を補正した後、この仮識
別結果D3に基づいて入力信号DRFの取り得る状態遷
移を制限して処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復号装置及びデー
タの復号方法に関し、例えばビデオテープレコーダ、光
ディスク装置等に適用することができる。本発明は、入
力信号より1クロックの期間の間だけ論理レベルが反転
するタイミングを検出し、この検出結果によりほぼ1ク
ロックの識別誤差により入力信号を識別した仮識別結果
を補正した後、この仮識別結果に基づいて入力信号の取
り得る状態遷移を制限して処理することにより、簡易な
構成で最尤復号することができるようにする。
【0002】また仮識別結果において、入力信号におい
て許容される論理レベルが反転する期間より短い期間に
おける論理レベルの反転が発生した場合に、該論理レベ
ルが反転した期間を先の許容される論理レベルが反転す
る期間に補正した後、この仮識別結果に基づいて入力信
号の取り得る状態遷移を制限して処理することにより、
簡易な構成で最尤復号することができるようにする。
【0003】
【従来の技術】従来、ビデオテープレコーダ、光ディス
ク装置等においては、ビタビ復号により再生信号を処理
することにより、高密度に記録したディジタル信号を確
実に再生できるようになされている。
【0004】すなわちビタビ復号は、符号間干渉により
決まるn種類の状態を、直前の入力データの組み合わせ
により定義し、入力データが変化する毎に、このn種類
の状態を続くn種類の状態に更新して入力データを処理
する。具体的に、このn個の状態は、符号間干渉の長さ
がmの場合、直前のm−1ビットにより決定され、例え
ば入力データが論理1又は論理0のシリアルデータの場
合、n=2(m-1) の状態が存在することになる。
【0005】このようにして規定されるn個の状態につ
いて、各状態に推移する確からしさである尤度は、再生
信号に含まれるノイズ成分がガウス分布によるものと仮
定し、ノイズが存在しない場合の各状態に対応する再生
信号の値を基準振幅値とすると、基準振幅値と実際の再
生信号との差分を2乗し(基準振幅値からの距離であ
る)、各状態に推移するまでこの2乗値を累積した値と
なる。これによりビタビ復号は、直前n個の状態からそ
れぞれ各状態へ推移する可能性のある経路についてそれ
ぞれ累積値を計算し、この計算結果より最も尤度の大き
な(累積値の小さな)経路により推移したものと判断し
て、n個の状態を続くn個の状態に更新すると共に、各
状態における識別値の履歴及び尤度を更新する。
【0006】このようにして最も確からしい状態推移を
順次検出すると、所定の段階で数ビット前までの履歴が
1つの履歴に統一され(マージ)、それまでの識別結果
が確定する。これによりビタビ復号は、再生信号を識別
する。
【0007】このようにして再生信号を処理するビタビ
復号においては、再生信号に重畳するノイズがランダム
ノイズの場合、再生信号の持つ信号電力を最大限利用し
て再生信号を識別できることにより、各ビット毎に、再
生信号を所定のしきい値と比較して復号する復号方式に
比して、エラーレートを改善することができる。
【0008】図14は、連続するシリアルビット列で1
クロックの期間だけの論理レベルの反転する場合を許容
する記録符号、すなわちdに制限のない記録符号につい
て、EPR( Extended Partial Responce)4等化にお
ける状態の遷移を示す図表である。なおEPR4は、P
R(1、1、−1、−1)であり、1の入力データに対
して3ビット後まで符号間干渉が発生する。
【0009】従ってこの組み合わせでは、3ビット前ま
での入力データの履歴により、その次に入力されたデー
タによる状態推移(出力)が一義的に決まる。ここでa
〔k〕は、入力データを示し、a〔k−1〕、a〔k−
2〕、a〔k−3〕は、それぞれ入力データa〔k〕よ
り1クロック、2クロック、3クロック前の入力データ
である。この入力データa〔k−1〕、a〔k−2〕、
a〔k−3〕による状態b〔k−1〕を、符号Sと各入
力データa〔k−1〕、a〔k−2〕、a〔k−3〕の
値により示す。この場合、例えば状態(S000)にお
いて、値0の入力a〔k〕が入力すると、値0の出力c
〔k〕が得られ、状態b〔k〕は、(S000)に変化
する。
【0010】この場合、d=1の制限がないことによ
り、連続する3つの入力データの組み合わせに対応する
8個の状態状態(S000)〜(S111)が得られ、
出力信号c〔k〕は、−2、−1、0、1、2の5つの
基準振幅値を持つことになる。これらの関係をトレリス
線図により示すと、図15に示すように表される。
【0011】この場合ビタビ復号では、この図15の繰
り返しにより形成されるトレリス線図から、再生信号と
基準振幅値との差分の2乗値(ブランチメトリック)を
累積し、この累積値が最も小さくなるパスを選択して、
入力信号を復号することになる。
【0012】図16は、この種のビタビ復号器を適用し
た再生装置を示すブロック図である。この再生装置1に
おいて、再生等化器2は、再生信号RFよりクロックを
再生可能に、再生信号RFをナイキャスト等化して出力
する。2値化回路3は、この再生等化器2より出力され
る等化信号を2値化し、2値化信号S2を出力する。
【0013】PLL回路4は、この2値化信号S2を基
準にして動作することにより、再生信号RFよりクロッ
クCKを再生して出力する。アナログディジタル変換回
路(A/D)5は、このクロックCKを基準にして再生
信号RFを順次アナログディジタル変換処理し、ディジ
タル再生信号を出力する。再生等化器6は、このディジ
タル再生信号を演算処理することにより、例えばEPR
4等化信号を生成して出力し、ビタビ復号器7は、この
再生等化器6より出力されるEPR4等化信号を処理し
て記録媒体への記録信号でなる2値復号出力D1を出力
する。これによりこの再生装置1は、PRML(Pertia
l Respose Maximum Liklihood )の手法を適用して2値
復号出力D1を再生する。
【0014】図17は、このビタビ復号器7を示すブロ
ック図である。このビタビ復号器7において、ブランチ
メトリック計算回路7Aは、EPR4等化信号によるデ
ィジタル再生信号DRFを受け、ディジタル再生信号D
RFの各サンプル値毎に、次式の演算処理を実行するこ
とにより、各基準振幅値に対するブランチメトリックB
M0〔k〕〜BM4〔k〕を計算して出力する。ここで
ブランチメトリックBM0〔k〕〜BM4〔k〕は、ノ
イズが存在しない場合の各状態に対応する再生信号の値
(基準振幅値であり、この場合値2、値1、値0、値−
1、値−2の5種類である)と実際の再生信号レベルZ
〔k〕との差分の2乗値であり、各基準振幅値に対する
再生信号レベルのユークリッド距離である。
【0015】
【数1】
【0016】具体的に、ブランチメトリック計算回路7
Aは、ディジタル再生信号DRFより各基準振幅値を減
算する複数系統の減算回路と、各減算結果を2乗する複
数系統の乗算回路により構成される。
【0017】ブランチメトリック処理回路7Bは、ブラ
ンチメトリック計算回路7Aより出力されるブランチメ
トリックBM0〔k〕〜BM4〔k〕を用いて、各メト
リック計算回路7BA〜7BHでそれぞれ次式の演算処
理を実行することにより、各状態へのブランチメトリッ
クの累積値でなるメトリック(S000、k)〜(S1
11、k)を計算する。ここでmin{a,b}は、
a,bより小さな値を選択する処理である。
【0018】
【数2】
【0019】さらにブランチメトリック処理回路7B
は、各メトリック計算回路7BA〜7BHによる判定結
果SEL0〜7を出力する。
【0020】すなわち図18は、ブランチメトリック処
理回路7Bの構成を詳細に示すブロック図である。なお
ブランチメトリック処理回路7Bにおいて、各メトリッ
ク計算回路7BA〜7BFは、図15に示す状態遷移に
対応するように入出力が設定されている点を除いて同一
の回路構成であることにより、ここでは状態S000に
対応するメトリック計算回路7BAについてのみ説明
し、重複した説明は省略する。
【0021】すなわち状態(S000)への推移につい
てのメトリックを計算する第1のメトリック計算回路7
BAにおいて、加算回路10は、この第1のメトリック
計算回路7BAにおいて1クロック前に計算された状態
(S000)のメトリックL(S000,k−1)と、
ブランチメトリック計算回路7Aで計算されたブランチ
メトリックBM2(k)とを加算して出力する。これに
より加算回路10は、(2−1)式の右辺、第1項に対
応する加算結果を出力する。
【0022】加算回路11は、第5のメトリック計算回
路7BEにおいて1クロック前に計算された状態(S1
00)のメトリックL(S100,k−1)と、ブラン
チメトリック計算回路7Aで計算されたブランチメトリ
ックBM3(k)とを加算して出力する。これにより加
算回路11は、(2−1)式の右辺、第2項に対応する
加算結果を出力する。
【0023】比較回路12は、加算回路10及び11の
出力データの比較結果を出力する。これにより比較回路
12は、状態(S000)へ遷移可能な状態(S00
0)及び(S100)について、何れの状態より推移し
た方が尤度が大きいか(確からしいか)判断し、その判
定結果SEL0を出力する。
【0024】セレクタ13は、比較回路12の判定結果
SEL0に応じて、加算回路10又は11の加算結果を
選択出力し、これにより(2−1)式の右辺の演算処理
結果を出力する。ラッチ(D)14は、このセレクタ1
3の選択出力をラッチすることにより演算処理結果を1
クロック周期だけ遅延させて出力する。
【0025】パスメモリユニット7Cは(図17)、ブ
ランチメトリック処理回路7Bの計算結果をそれぞれパ
スメモリ7CA〜7CHで処理することにより2値復号
出力D1を生成して出力する。
【0026】すなわち図19及び図20は、パスメモリ
ユニット7Cの一部を示すブロック図である。図19に
おいて、パスメモリ7CAは、所定段数(パスがマージ
する以上の段数であり、一般的には16〜32ビットに
相当する段数である)のラッチ16A〜16Nを直列接
続し、これらラッチ16A〜16N間に、第5のパスメ
モリ7CEの履歴、又は直前のラッチの履歴を選択出力
するセレクタ17A〜17Mを配置して構成される。
【0027】これらセレクタ17A〜17Mは、判定結
果SEL0に応じて動作を切り換え、これにより対応す
るメトリック計算回路7BAにおいて、第5の状態(S
100)からのメトリックが選択されると、パスメモリ
7CEの履歴を選択出力するのに対し、第1の状態(S
000)からのメトリックが選択されると、前段のラッ
チが保持する自己の履歴を選択出力する。初段のラッチ
16Aは、これら2つの推移に共通して対応する値0の
固定データをラッチする。また最終段のラッチ16N
は、2値復号出力D1を出力する。
【0028】なお第8の状態(S111)のパスメモリ
7CHは、この図19に示す構成において、第5のパス
メモリ7CEの履歴に代えて、第4のパスメモリ7CD
の履歴を選択的に承継する点、履歴の承継に対応して値
0の固定値データに代えて値1の固定値データを初段の
ラッチ16Aでラッチする点、履歴の送出先が異なる
点、セレクタ17A〜17Mの切り換え信号が異なる点
を除いて、この第1のパスメモリ7CAと同一に構成さ
れる。
【0029】これに対して第2のパスメモリ7CBは
(図20)、パスメモリ7CCと同一段数のラッチ16
A〜16Nと、初段のラッチ16Aを除くこれらラッチ
16B〜16Nに、第1のパスメモリ7CAの履歴、又
は第5のパスメモリ7CEの履歴を選択出力するセレク
タ17A〜17Mを配置して構成される。
【0030】これらセレクタ17A〜17Mは、判定結
果SEL1に応じて動作を切り換え、これにより対応す
るメトリック計算回路7BBにおいて、第1の状態(S
000)からのメトリックが選択されると、パスメモリ
7CAの履歴を選択出力するのに対し、第5の状態(S
100)からのメトリックが選択されると、パスメモリ
7CEの履歴を選択出力する。初段のラッチ16Aは、
これら2つの推移に共通して対応する値1の固定データ
をラッチする。また最終段のラッチ16Nは、2値復号
出力D1を出力する。
【0031】第3の状態(S010)のパスメモリ7C
Cは、この図20に示す構成において、第1又は第5の
パスメモリ7CA又は7CEの履歴に代えて、第2又は
第6のパスメモリ7CB又は7CFの履歴を選択的に承
継する点、履歴の承継に対応して値1の固定値データに
代えて値0の固定値データを初段のラッチ16Aでラッ
チする点、履歴の送出先が異なる点、セレクタ17A〜
17Mの切り換え信号が異なる点を除いて、この第2の
パスメモリ7CBと同一に構成される。
【0032】また第4の状態(S011)のパスメモリ
7CDは、この図20に示す構成において、第1又は第
5のパスメモリ7CA又は7CEの履歴に代えて、第2
又は第6のパスメモリ7CB又は7CFの履歴を選択的
に承継する点、履歴の送出先が異なる点、セレクタ17
A〜17Mの切り換え信号が異なる点を除いて、この第
2のパスメモリ7CBと同一に構成される。
【0033】さらに第5の状態(S100)のパスメモ
リ7CEは、この図20に示す構成において、第1又は
第5のパスメモリ7CA又は7CEの履歴に代えて、第
3又は第7のパスメモリ7CC又は7CGの履歴を選択
的に承継する点、履歴の承継に対応して値1の固定値デ
ータに代えて値0の固定値データを初段のラッチ16A
でラッチする点、履歴の送出先が異なる点、セレクタ1
7A〜17Mの切り換え信号が異なる点を除いて、この
第2のパスメモリ7CBと同一に構成される。
【0034】また第6の状態(S101)のパスメモリ
7CFは、この図20に示す構成において、第1又は第
5のパスメモリ7CA又は7CEの履歴に代えて、第3
又は第7のパスメモリ7CC又は7CGの履歴を選択的
に承継する点、履歴の送出先が異なる点、セレクタ17
A〜17Mの切り換え信号が異なる点を除いて、この第
2のパスメモリ7CBと同一に構成される。
【0035】さらに第7の状態(S110)のパスメモ
リ7CGは、この図20に示す構成において、第1又は
第5のパスメモリ7CA又は7CEの履歴に代えて、第
4又は第8のパスメモリ7CD又は7CHの履歴を選択
的に承継する点、履歴の承継に対応して値1の固定値デ
ータに代えて値0の固定値データを初段のラッチ16A
でラッチする点、履歴の送出先が異なる点、セレクタ1
7A〜17Mの切り換え信号が異なる点を除いて、この
第2のパスメモリ7CBと同一に構成される。
【0036】これらの構成により、各パスメモリ7CA
〜7CHは、所定段数だけ履歴を承継すると、対応する
ラッチにおいて、同一の履歴が保持されることになる。
ビタビ復号器7においては、これにより何れかのパスメ
モリ7CA〜7CGの最終段のラッチ16Nより2値復
号出力D1を選択的に出力するようになされている。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の記録
再生系においては、符号間干渉長mを増大させることに
より再生データの識別性を向上することができる。とこ
ろが上述したように符号間干渉長mによる状態数Sは、
(m-1) で表し得ることにより、符号間干渉長mを増大
させると状態数が指数関数的に増大する。これに対して
従来のビタビ復号器7においては、状態の数だけメトリ
ック計算回路7BA〜7BH、パスメモリ7CA〜7C
Hが必要になり、状態数が増大するとその分構成が著し
く煩雑になる問題がある。
【0038】これによりこの種の記録再生系において
は、結局、回路規模より符号間干渉長mをある程度の長
さで妥協せざるを得なかった。
【0039】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で最尤復号することができる復号装置及
びデータの復号方法を提案しようとするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1又は請求項11に係る発明においては、復号
装置又はデータの復号方法に適用して、入力信号より1
クロックの期間の間だけ論理レベルが反転するタイミン
グを検出して、ほぼ1クロックの識別誤差により入力信
号を識別した仮識別結果を補正し、この補正した仮識別
結果に基づいて、入力信号の取り得る状態遷移を制限
し、該制限した状態遷移の中から最も確からしい状態遷
移を検出して入力信号の識別結果を出力する。
【0041】また請求項6又は請求項15に係る発明に
おいては、ほぼ1クロックの識別誤差により入力信号を
識別して仮識別結果を得、入力信号において許容される
論理レベルが反転する期間より短い期間における論理レ
ベルの反転が発生した場合、該論理レベルが反転した期
間を補正し、この補正した仮識別結果に基づいて、入力
信号の取り得る状態遷移を制限し、該制限した状態遷移
の中から最も確からしい状態遷移を検出して入力信号の
識別結果を出力する。
【0042】請求項1又は請求項11に係る構成によれ
ば、仮識別結果に基づいて、入力信号の取り得る状態遷
移を制限し、該制限した状態遷移の中から最も確からし
い状態遷移を検出して入力信号の識別結果を出力すれ
ば、その分不必要な状態遷移についての演算処理を省略
して簡易な構成により最尤判定による識別結果を得るこ
とができる。
【0043】このとき入力信号より1クロックの期間の
間だけ論理レベルが反転するタイミングを検出して、ほ
ぼ1クロックの識別誤差により入力信号を識別した仮識
別結果を補正することにより、1クロックの識別誤差に
より入力信号を識別して充分な位相余裕により仮識別結
果を得るようにしても、1クロックの期間の間だけの論
理レベルの反転を許容する符号化方式による入力信号を
確実に仮識別して、最尤復号することができる。
【0044】また請求項6又は請求項15に係る構成に
よれば、同様に、仮識別結果に基づいて、入力信号の取
り得る状態遷移を制限し、該制限した状態遷移の中から
最も確からしい状態遷移を検出して入力信号の識別結果
を出力すれば、その分不必要な状態遷移についての演算
処理を省略して簡易な構成により最尤判定による識別結
果を得ることができる。
【0045】このときほぼ1クロックの識別誤差により
入力信号を識別して仮識別結果を得、入力信号において
許容される論理レベルが反転する期間より短い期間にお
ける論理レベルの反転が発生した場合、該論理レベルが
反転した期間を補正することにより、1クロックの識別
誤差により入力信号を識別して充分な位相余裕により仮
識別結果を得るようにして、誤って仮識別した場合でも
精度の高い仮識別結果を得ることができ、これによりこ
の仮識別結果よる最尤復号の精度を向上することができ
る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0047】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図1は、本発明の実施の形態に係る再生装置を示すブロ
ック図である。この再生装置21において、図16につ
いて上述した再生装置1と同一の構成は、対応する符号
を付して示し、重複した説明は省略する。この再生装置
21においては、仮識別器22における仮識別結果D3
を基準にして最尤復号器23でディジタル再生信号DR
Fを処理することにより2値識別出力D1を再生する。
【0048】すなわち再生装置21において、再生等化
器24は、再生信号RFを等化して出力することによ
り、2値化回路3により2値化してPLL回路4により
クロックを再生可能に、またこの2値化回路3より出力
される2値化信号S2をPLL回路4より出力されるク
ロックCKによりラッチして、ほぼ復号出力D1と等し
い仮識別結果D3を出力可能に、再生信号RFを処理し
て出力する。なお具体的に、再生等化器24は、再生信
号RFを例えばPR(1,1)による等化信号に変換し
て出力する。
【0049】仮識別器22は、図2に示すように、ラッ
チ(R)26において、クロックCKを基準にして2値
化回路3の出力信号S2を順次ラッチすることにより、
仮識別結果D2を生成する。
【0050】ここで図3に示すように、PR(1,1)
等化信号を2値化してなる2値化信号S2をクロックC
Kによりラッチすると(図3(A)及び(B))、EP
R4等化信号によるディジタル再生信号DRFを2値識
別する場合に比して、振幅方向に21/2 倍の識別マージ
ン(すなわち振幅余裕である)を得ることができる。
【0051】仮識別器22においては、この2値化信号
S2をラッチする際に、クロックCKの生成基準である
再生等化器24の出力信号が2値化回路3のしきい値を
横切るタイミング(この実施の形態では、図3に示すよ
うにクロックCKの立ち上がりエッジのタイミング)で
順次2値化信号S2をラッチする。
【0052】これによりこの識別結果D2(図3
(C))は、スライスレベルを横切るタイミングがノイ
ズにより変化することより、記録時における対応する記
録符号に対して、各エッジのタイミングが同位相か(以
下前エッジのタイミングと呼び、符号aを用いて示
す)、又は1クロック遅延したもの(以下後ろエッジの
タイミングと呼び、記号bを用いて示す)となり、これ
により仮識別結果D2においては誤りを含んで識別され
ることになる。
【0053】しかしながら単にナイキャスト等化して得
られるディジタル再生信号DRFを2値識別する場合に
比して、位相方向には2倍の識別マージンにより識別し
ていることにより、各エッジにおいて1クロックの識別
誤差を有してはいるものの、この1クロックの識別誤差
を除いて記録符号を比較的正しく識別していることにな
る。これによりこの実施の形態では、この仮識別結果D
2を基準にしてディジタル再生信号DRFを処理するこ
とより、全体構成を簡略化すると共に、十分な位相余裕
を確保して確実に復号出力D1を再生する。
【0054】ところでこのようにして位相余裕が極めて
小さなタイミングにより2値化信号S2をラッチして仮
識別結果D2を生成すると、図4に示すように、2値化
信号S2の信号レベルが1クロック周期分だけ立ち上が
っている場合(図4(A)及び(B))、仮識別結果D
2においては(図4(C))、ジッター等によりこの信
号レベルの立ち上がりをラッチできない恐れがある。
【0055】これにより仮識別器22において(図
2)、孤立波形検出回路27は、ラッチ(R)28によ
りクロックCKの立ち下がりエッジのタイミングで2値
化信号S2を順次ラッチすると共に、続く遅延回路
(D)29及び30によりラッチ結果を順次転送し、こ
れにより仮識別結果D2に対して1/2クロック周期だ
け異なるタイミングによる連続する3クロック分のラッ
チ結果を取得する。
【0056】孤立波形検出回路27は、これら連続する
3クロック分のラッチ結果のうちの、遅延回路29より
出力される中央のタイミングによるラッチ結果につい
て、インバーター31により論理レベルを反転し、他の
ラッチ結果と共にアンド回路32に入力する。これによ
り孤立波形検出回路27は、負側に1クロック分だけ2
値化信号S2の信号レベルが立ち下がると論理レベルが
立ち下がる負側孤立波形の検出信号S2Nを生成する。
【0057】また同様に、孤立波形検出回路27は、こ
れら連続する3クロック分のラッチ結果のうちの、ラッ
チ28及び遅延回路30より出力される先頭及び最後尾
のタイミングによるラッチ結果について、インバーター
33及び34により論理レベルを反転し、他のラッチ結
果と共にアンド回路35に入力する。これにより孤立波
形検出回路27は、正側に1クロック分だけ2値化信号
S2の信号レベルが立ち上がると論理レベルが立ち上が
る正側孤立波形の検出信号S2Pを生成する。
【0058】仮識別器22は、クロックCKの立ち上が
りエッジのタイミングを基準にして2値化信号S2をラ
ッチして生成した仮識別結果D2に対して、ゲート回路
36によりこれら負側孤立波形の検出信号S2N及び正
側孤立波形の検出信号S2Pを重畳し(図4(D))、
このゲート回路36の出力信号を仮識別結果D3として
出力する。
【0059】最尤復号器23は(図1)、この仮識別結
果D3を基準にしてディジタル再生信号DRFを処理す
ることにより、再生信号RFを最尤判定してなる復号出
力D1を出力する。
【0060】すなわち図5に仮識別結果D3(図5
(A))と状態遷移(図5(B))との関係を示すよう
に、仮識別結果D3におけるエッジのタイミングは、記
録符号に対して1クロック分だけ遅延したものか、又は
正しいタイミングかの何れかであることにより、この仮
識別結果Dは、正確には状態遷移を反映していないこと
になる。
【0061】しかしながら例えばデータの伝送開始の時
点k−1で状態(S000)にマージしている場合、デ
ィジタル再生信号DRFは、時点k及びk+1でそれぞ
れ2つのパスに別れる可能性があるのに対し、時点kに
おいて仮識別結果D2が立ち上がるとすると、時点k+
1で状態S000に至るパスにあっては、取り得ないこ
とが判る。すなわちこの仮識別結果D3が前エッジのタ
イミングで立ち上がっている場合、ディジタル再生信号
DRFは、時点kにおいて、状態(S001)に遷移
し、仮識別結果D2が後ろエッジのタイミングが立ち上
がっている場合には続く時点k−1において、状態(S
001)に遷移することになる。
【0062】なおこの図5においては、仮識別結果D3
におけるビット反転のノイズによる変化を矢印により示
し、前エッジ及び後ろエッジに対応する符号a及びb
と、何らビット反転を特定しないことを意味する符号*
とを用いた過去3クロックの期間における仮識別結果D
3との対比により各パスを示す。従って時点k−1から
時点kに至るパスb**は、時点kにおける仮識別結果
D3において、後ろエッジが正しい場合に対応するパス
であり、続くパスbb*は、時点k及びk+1における
仮識別結果D3のビット反転において、何れも後ろエッ
ジが正しい場合に対応するパスであり、このパスより続
く時点k+2までのパスも同様に、パスbb*により表
されることになる。
【0063】また同様に、パスa**は、時点kにおけ
る仮識別結果D3において、前エッジが正しい場合に対
応するパスであり、このパスに続くパスaa*及びab
*は、それぞれ時点k及びk+1における仮識別結果D
3のビット反転において、何れも前エッジが正しい場合
と、時点kにおいては前エッジが時点k+1においては
後ろエッジが正しい場合のパスである。
【0064】このようにして過去3クロックの期間にお
ける仮識別結果D3のビット反転を基準にしてパスを記
述するにつき、EPR4においては、1つのマージ(合
流)までに取り得る可能性のあるパスは、直前3ビット
の仮識別結果D3に基づいて判断することができる。従
って仮識別結果D3の状態を特定するためには、この1
クロックの仮識別結果D3が1クロックの誤差を有して
いることにより、直前3ビットと直後1ビットの仮識別
結果D3により、1つのマージに至るパスを特定するこ
とができる。
【0065】すなわち1ビットの仮識別結果D3に対し
て可能性のある状態遷移は、直前3ビットから直後1ビ
ットまでの仮識別結果D3より推定される状態遷移以外
は取り得ず、これら直前3ビットから直後1ビットまで
の仮識別結果D3より推定される状態遷移以外を計算か
ら排除すれば、その分復号回路の構成を簡略化すること
ができる。
【0066】EPR4においては、符号間干渉長が4ビ
ットであることにより、仮識別結果D3において、1回
論理レベルが反転するとパスの分岐が発生し、4クロッ
ク後に分岐したパスが合流することになる。この図5の
場合、始めのビット反転により1つのパスを計算対象よ
り除外するとし、またこの間で仮識別結果D3における
ビット反転が連続しないとすれば(すなわち4クロック
の期間で、最大3回ビット反転するものとすれば)、こ
の合流に至るまでの間では、符号aabで記述されるパ
スに対して符号babで記述されるパスのように、最初
のビット反転に対応する符号a及びbだけが異なるパス
が合流することになる。
【0067】従ってこの場合、この合流したパスaab
及びbabについて、メトリックを判定して対応する仮
識別結果を選択するようにすれば、これらパスaab及
びbabのうちで確からしいパスを選択して対応する識
別結果を得ることができる。
【0068】すなわち1クロック周期の識別誤差を有す
る仮識別結果を基準にして、メトリックを計算すること
により、この実施の形態では、EPR4においてディジ
タル再生信号DRFの取り得る状態数の1/2である最
大で4つの状態についてメトリックを計算すれば良いこ
とが判る。具体的に、図5に示す例においては、時点k
の4クロック目である時点k+3においては、時点kの
ビット反転により分岐したパスbbbとabbとが合流
することになる。なおこの図5の例では、状態(S00
0)と状態(S001)ではパスが合流していないが、
この場合、本来はそれぞれこの図5に示す例に加えて、
パスbab及びbaaが合流するものが、時点k+1に
おいても仮識別結果D3でビット反転していることによ
り、これらのパスbab及びbaaが仮識別結果により
除外されていることが示されている。
【0069】なおこの時点k+1から4クロック目であ
る時点k+4においても、この時点k+1により分岐し
たパスが合流することになる。従ってこの合流点におい
て、ブランチメトリックの累積結果によりパスを選択す
れば、時点k+1におけるビット反転について、前エッ
ジが正しいものか後ろエッジが正しいものかを判定する
ことができる。
【0070】これによりこの実施の形態では、8つの状
態(S000〜S111)に代えて、この仮識別結果D
3における過去3クロック周期における仮識別結果D3
より状態を推定して対応するメトリックを計算し、この
メトリックより尤度を判定してパスを特定する。すなわ
ち過去3クロック周期における仮識別結果D3より可能
性のあるパスaaa〜bbbについて、対応する基準振
幅値を順次設定すると共に、この基準振幅値を基準にし
てメトリックを順次計算し、合流点においては合流する
2つのパスについてメトリックの判定によりパスを選択
する。
【0071】なお、図5の説明については、符号*を用
いて対応する仮識別結果D3においてビット反転を特定
しないことを示したが、以下においては、便宜上、この
符号*を符号a又はbとおいて説明する。
【0072】ところでこのようにしてパスaaa〜bb
bについて、順次ブランチメトリックを累積して尤度を
判定する場合、d=1の制限の無い符号化方式にあって
は、図5において時点k+11〜時点k+14に示すよ
う、仮識別結果D3において、連続してビット反転する
場合がある。
【0073】この場合、時点k+10で分岐したパスが
時点k+14において合流するものの再び分岐すること
になり、この場合符号間干渉長が4ビットであることに
より、状態(S001)に至るパスにあっては、符号a
abbにより特定されることになる。しかしながら仮識
別結果D3により、この符号aabbのパスは、符号b
abbによるパスにより状態(S001)に至ることが
無いことにより、順次メトリックを計算して符号abb
により特定されるパスとなる。すなわちこの場合は、こ
の時点k+14に至る前の時点で、可能性の無いパスに
ついては、メトリックの選択において除外されるよう
に、対応する基準振幅値を各状態に対応する所定の値に
設定して大きな値のメトリックが計算されるようにする
ことにより、上述したようにして順次パスを選択するこ
とができる。
【0074】また状態(S010)に至るパスにあって
は、符号aaaaにより特定されることになり、この場
合も仮識別結果D3によりbaaaによるパスにより状
態(S010)に至ることが無いことにより、順次メト
リックを計算して符号aaaにより特定されるパスとな
り、同様に、上述したようにして順次パスを選択するこ
とができる。
【0075】さらに状態(S011)に至るパスにあっ
ては、符号aaabにより特定されることになり、この
場合も仮識別結果D3によりbaabによるパスにより
状態(S011)に至ることが無いことにより、順次メ
トリックを計算して符号aabにより特定されるパスと
なり、同様に、上述したようにして順次パスを選択する
ことができる。
【0076】これに対して状態(S101)にあって
は、符号bbbbによるパスと符号abbbによるパス
がマージし、それぞれこれら符号bbbbによるパスと
符号abbbによるパスにあっては、仮識別結果D3に
よりabb及びbbbによるパスが状態(S101)に
遷移するパスであることにより、これらabb及びbb
bによるメトッリクを上述したようにして処理して選択
することにより、符号bb*によるパスとすることがで
きる。
【0077】しかしながら過去3クロック周期における
仮識別結果D3より可能性のあるパスaaa〜bbbに
ついて、対応する基準振幅値を順次設定してメトリック
を順次計算する場合、この状態(S101)にマージす
る符号abbbに至るパスabbにあっては、状態(S
001)について上述した符号aabbに対応するパス
abbと同じように記述されることになる。
【0078】すなわち過去3クロック周期における仮識
別結果D3より可能性のあるパスaaa〜bbbについ
て、順次メトリックを計算して処理する場合にあって、
d=1の制限が無い場合で、かつ符号間干渉長が4の場
合、仮識別結果D3における連続したビット反転におい
て、順次前エッジ、前エッジ、後ろエッジ、後ろエッジ
に対応するパスにあっては、異なる状態に遷移するパス
との間で識別することが困難になる。これによりこの実
施の形態では、この場合に限り、別途基準振幅値を設定
する。さらにこの基準振幅値により別途ブランチメトリ
ックを計算し、1のメトリック処理回路において、符号
aabbに対応するパスabbの処理を待って、別途計
算したブランチメトリックによりパスメトリックを更新
する。
【0079】すなわち図6は、最尤復号器23を詳細に
示すブロック図である。この最尤復号器23において、
LPS(Limited Path Seledtor )40は、連続する仮
識別結果D3を順次遅延させて、符号間干渉長である連
続する4クロック分の仮識別結果D3を同時並列的に出
力する4つの遅延回路と、この連続する4クロック分の
仮識別結果D3をアドレスにして対応する出力データを
出力するメモリとにより構成され、これら連続する4ク
ロック分の仮識別結果D3のうちの、現時点に近い側の
3クロック分に対応してなる1系統の基準振幅値Caa
a〜Cbbbと、4クロック分に対応してなる基準振幅
値Caabbを出力する。
【0080】なお1系統の基準振幅値Caaa〜Cbb
bにあっては、パスaaa〜bbbにより特定される状
態に対する各基準振幅値である。ここで基準振幅値Ca
aa〜Cbbbにあっては、便宜上、符号a及びbを用
いた添え字により示すが、必ずしも仮識別結果D3にお
ける3回のビット反転に対応する基準振幅値ではなく、
ここでは連続する4クロック分の仮識別結果D3をアド
レスにして出力される基準振幅値であることから、仮識
別結果D3にビット反転が発生していない場合には、図
6について上述した符号*により遷移する状態に対応す
る基準振幅値に設定されることになる。また基準振幅値
Caabbにあっては、パスaabbにより特定される
状態に対する基準振幅値である。
【0081】LPS40は、このようにして基準振幅値
を出力するにつき、仮識別結果D3より遷移する可能性
の無い状態に対応する基準振幅値にあっては、続くブラ
ンチメトリックの計算において大きな値が得られるよう
に、所定の値を出力する。
【0082】またLPS40は、仮識別結果D3がビッ
ト反転すると、このビット反転のタイミングから符号間
干渉長の分だけ遅延したタイミングで論理レベルが立ち
上がるパス選択信号Cmpを出力する。かくするにつ
き、このパス選択信号Cmpは、このビット反転のタイ
ミングで分岐したパスについて、これらのパスが合流す
るタイミングを示すものであり、メトリックの選択を指
示することになる。
【0083】またLPS40は、連続して4回のビット
反転が発生した場合に論理レベルが立ち上がる連続ビッ
ト反転の識別信号Ctを出力する。さらにLPS40
は、仮識別結果D3を所定期間遅延させ、それぞれ前エ
ッジが正しい場合に対応するタイミングと後ろエッジが
正しい場合に対応するタイミングの基準信号PRDA及
びPRDBを生成し、これらの基準信号PRDA及びP
RDBを初期設定信号として出力する。
【0084】ブランチメトリック計算回路(BMC:Br
anch Metric Calulator )41は、基準振幅値Caaa
〜Cbbb、Caabbと、ディジタル再生信号DRF
との間で次式の演算処理を実行してブランチメトリック
BMaaa〜bmbbb、BMaabbを計算する。
【0085】
【数3】
【0086】ブランチメトリック処理回路(ACS:Ad
d-Compare-Select)42は、ブランチメトリックBMa
aa〜bmbbb、BMaabbを累積して各パスのメ
トリックを計算し、さらにこのメトリックよりパスの選
択信号SELaa〜SELbbを出力する。
【0087】すなわち図7は、ブランチメトリック処理
回路42を示すブロック図である。ブランチメトリック
処理回路42は、それぞれ合流する2つのパスに対応す
る4系統のメトリック計算回路43AA〜43BBによ
り構成される。これらメトリック計算回路43AA〜4
3BBは、仮識別結果D3において、過去2つのビット
反転において共に前エッジのタイミングが正しいものす
るメトリック計算回路43AA、この2つのビット反転
において、前エッジ及び後ろエッジのタイミングが正し
いものするメトリック計算回路43AB、後ろエッジ及
び前エッジのタイミングが正しいものするメトリック計
算回路43BA、共に後ろエッジのタイミングが正しい
ものするメトリック計算回路43BBとにより構成され
る。
【0088】このうち第1のメトリック計算回路43A
Aは、図8に示すように、加算回路(ADD)45及び
遅延回路(D)46によりブランチメトリックBMaa
aを累積加算する。メトリック計算回路43AAは、マ
ージにおいてパス選択信号Cmpが立ち上がると、この
累積加算の帰還ループに介挿したセレクタ(SEL)4
7によりこの第1のメトリック計算回路43AAで選択
されたパスメトリックPMaaを加算回路45に出力
し、マージによりこのメトリック計算回路43AAで選
択されたパスメトリックPMaaを基準にしてブランチ
メトリックBMaaaを累積加算する。
【0089】またメトリック計算回路43AAは、同様
に、加算回路(ADD)48及び遅延回路(D)49に
よりブランチメトリックBMbaaを累積加算し、パス
選択信号Cmpが立ち上がると、この累積加算の帰還ル
ープに介挿したセレクタ(SEL)50により第3のメ
トリック計算回路43BAで選択されたパスメトリック
PMbaを加算回路48に出力する。これによりメトリ
ック計算回路43AAは、マージによりこのメトリック
計算回路43ABで選択されたパスメトリックPMab
を基準にしてブランチメトリックBMbaaを累積加算
する。
【0090】比較回路(COMP)51は、パス選択信
号Cmpが立ち上がると、加算回路45及び48の出力
値を比較して比較結果を出力し、遅延回路52は、この
比較結果を遅延回路46及び49によるタイミングの遅
れ分だけ遅延させてパスの選択信号SELaaとして出
力する。セレクタ53は、パス選択信号Cmpの立ち上
がりに対応して、この選択信号SELaaに応じて遅延
回路46及び49の出力値を選択する。これによりメト
リック計算回路43AAは、ブランチメトリックを累積
して2系統のパスメトリックを生成すると共に、このパ
スメトリックを基準にしてマージのタイミングでパスを
選択し、その選択結果を出力するようになされている。
【0091】なお第3及び第4のメトリック計算回路4
3BA及び43BBは、セレクタ47及び48への入
力、加算回路45及び48への入力がそれぞれ対応する
パスに応じて異なる点を除いて、この第1のメトリック
計算回路43AAと同一に構成される。これによりこれ
ら第3及び第4のメトリック計算回路43BA及び43
BBにおいても、同様に、それぞれブランチメトリック
を累積して2系統のパスメトリックを生成すると共に、
このパスメトリックを基準にしてマージのタイミングで
パスを選択し、その選択結果を出力するようになされて
いる。
【0092】これに対して図9は、第2のメトリック計
算回路43ABを示すブロック図である。このメトリッ
ク計算回路43ABにおいては、他のメトリック計算回
路43ABと同様に、加算回路(ADD)54及び遅延
回路(D)55によりブランチメトリックBMaabを
累積加算し、パス選択信号Cmpが立ち上がると、この
累積加算の帰還ループに介挿したセレクタ(SEL)5
6により第1のメトリック計算回路43AAで選択され
たパスメトリックPMaaを加算回路54に出力する。
これによりメトリック計算回路43ABは、マージによ
りメトリック計算回路43AAで選択されたパスメトリ
ックPMaaを基準にしてブランチメトリックBMaa
bを累積加算する。
【0093】またメトリック計算回路43ABは、加算
回路(ADD)57及び遅延回路(D)58によりブラ
ンチメトリックBMbabを累積加算し、パス選択信号
Cmpが立ち上がると、この累積加算の帰還ループに介
挿したセレクタ(SEL)59により第3のメトリック
計算回路43BAで選択されたパスメトリックPMba
を加算回路57に出力する。これによりメトリック計算
回路43ABは、マージによりメトリック計算回路43
BAで選択されたパスメトリックPMbaを基準にして
ブランチメトリックBMbabを累積加算する。
【0094】比較回路(COMP)60は、パス選択信
号Cmpが立ち上がると、加算回路54及び57の出力
値を比較して比較結果を出力し、遅延回路61は、この
比較結果を遅延回路55及び58によるタイミングの遅
れ分だけ遅延させてパスの選択信号SELabとして出
力する。セレクタ62は、パス選択信号Cmpの立ち上
がりに対応して、この選択信号SELabに応じて遅延
回路55及び61の出力値を選択する。これによりメト
リック計算回路43ABは、ブランチメトリックを累積
して2系統のパスメトリックを生成すると共に、このパ
スメトリックを基準にしてマージのタイミングでパスを
選択し、その選択結果を出力するようになされている。
【0095】さらにメトリック計算回路43ABは、加
算回路(ADD)63において、ブランチメトリックB
MaabbとパスメトリックPMaaとを加算し、連続
したビット反転の識別信号Ctが立ち上がると、加算回
路54及び遅延回路55間に介挿したセレクタ(SE
L)64の接点の切り換えにより、この加算回路63の
出力値を累積加算ループにセットする。これによりメト
リック計算回路43ABは、1クロック周期でビット反
転が4回連続した場合には、他のメトリック計算回路と
同様に、1系統の基準振幅値Caaa〜Cbbbに対応
するパスメトリックを処理して選択信号SELab及び
パスメトリックPMabを出力した後、残りの基準振幅
値Caabbに対応するブランチメトリックBMaab
bとパスメトリックPMaaとによりパスメトリックを
更新するようになされている。
【0096】パスメモリユニット(PMU:Path Memor
y unit)70は、ブランチメトリック処理回路42より
出力される選択信号SELaa〜SELbbを基準にし
て仮識別結果D3による基準信号PRDA及びPRDB
を承継し、これにより復号出力D1を出力する。
【0097】すなわち図10に示すように、パスメモリ
ユニット70は、各パスに対応するセレクタ群71AA
〜71BBと、各セレクタ群71AA〜71BBに対応
するシフトレジスタ群(SR(aa)〜SR(bb))
72AA〜72BBとにより構成され、それぞれ対応す
る履歴を承継して復号出力D1を生成する。
【0098】図11は、このうちの第1のセレクタ群7
1AA及びシフトレジスタ群72AAを示すブロック図
である。ここでシフトレジスタ群72AAは、所定段数
(パスがマージする以上の段数であり、一般的には16
〜32ビットに相当する段数である)のラッチ(D)7
3A〜73Nが直列に配列され、セレクタ群71AA
は、これらラッチ73A〜73N間に、前段のラッチに
ラッチされた履歴、又は第3のシフトレジスタ群72B
Aの対応するラッチでラッチされた履歴を続くラッチに
選択出力するセレクタ(SEL)74A〜74Mを配置
して構成される。
【0099】ここで各セレクタ(SEL)74A〜74
Mは、パス選択信号Cmpが立ち上がると、選択信号S
ELaaに応じて、第3のシフトレジスタ群72BAに
よる履歴又は前段のラッチにラッチされた履歴を続くラ
ッチに出力するのに対し、パス選択信号Cmpが立ち下
がっている場合には、前段のラッチにラッチされた履歴
を続くラッチに出力する。
【0100】また初段のラッチ73Aは、LPS40よ
り出力される基準信号PRDA及びPRDBのうちの、
前エッジが正しい場合に対応する基準信号PRDAを初
期設定値として入力するのに対し、最終段のラッチ73
Nは、復号出力D1を出力する。
【0101】かくするにつき第2のセレクタ群71AB
及びシフトレジスタ群72ABは、同様の構成におい
て、各セレクタ74A〜74Mが、第1のシフトレジス
タ群72AAによる履歴、第3のシフトレジスタ群72
BAによる履歴を続くラッチに選択出力するように構成
されて、パス選択信号Cmpが立ち上がると、選択信号
SELaaに応じて、これらシフトレジスタ群72AA
又は72BAによる履歴を続くラッチに出力するのに対
し、パス選択信号Cmpが立ち下がっていると、単に履
歴をシフトさせ、これにより同様にして復号結果D1を
生成する。
【0102】また第3のセレクタ群71BA及びシフト
レジスタ群72BAは、同様の構成において、各セレク
タ74A〜74Mが、第2のシフトレジスタ群72AB
による履歴、第1のシフトレジスタ群72BBによる履
歴を続くラッチに選択出力するように構成されて、パス
選択信号Cmpが立ち上がると、選択信号SELbaに
応じて、これらシフトレジスタ群72AB又は72BB
による履歴を続くラッチに出力するのに対し、パス選択
信号Cmpが立ち下がっていると、単に履歴をシフトさ
せ、これにより同様にして復号結果D1を生成する。
【0103】さらに第4のセレクタ群71BB及びシフ
トレジスタ群72BBは、同様の構成において、各セレ
クタ74A〜74Mが、第2のシフトレジスタ群72A
Bによる履歴、自己が保持する履歴を続くラッチに選択
出力するように構成されて、パス選択信号Cmpが立ち
上がると、選択信号SELbbに応じて、これら履歴を
続くラッチに出力するのに対し、パス選択信号Cmpが
立ち下がっていると、単に履歴をシフトさせ、これによ
り同様にして復号結果D1を生成する。
【0104】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、再生装置21において(図1)、
例えばハードディスク等の記録媒体より再生された再生
信号RFは、2値化により識別可能に、またクロックを
再生可能に再生等化器24により等化された後、2値化
回路3により2値化され、その結果得られる2値化信号
S2がPLL回路4に入力され、ここでクロックCKが
再生される。
【0105】さらに2値化信号S2は、仮識別器22に
おいて(図2及び図3)、クロックCKの生成基準側の
エッジを基準にして順次ラッチされ、これにより再生装
置21では、ほぼ1クロックの識別誤差により入力信号
である再生信号RFを識別して仮識別結果D2が生成さ
れる。
【0106】これにより再生装置21においては、充分
な振幅余裕、位相余裕により再生信号RFを仮識別する
ことができ、その分簡易かつ確実に最終的な識別結果D
1を検出することができる。
【0107】さらに2値化信号S2は、この仮識別器2
2の孤立波形検出回路27において、仮識別結果D2の
生成に供したタイミングより1/2クロック周期だけず
れたタイミングにより順次ラッチされた後、連続する3
クロックのラッチ結果の論理レベルがアンド回路32及
び35により判定され、これにより再生信号RFより1
クロックの期間の間だけ論理レベルが反転するタイミン
グが検出され、先の仮識別結果D2を補正してなる仮識
別結果D3がゲート回路36より出力される(図4)。
【0108】これにより再生装置21においては、1ク
ロックの識別誤差により再生信号RFを識別して仮識別
結果D3を生成する場合において、再生信号RFの位相
がジッター等により大きく変化した場合でも、再生信号
RFを正しく仮識別することができる。
【0109】これに対して再生信号RFにおいては、再
生等化器24より等化された後、アナログディジタル変
換回路5によりアナログディジタル変換処理されてディ
ジタル再生信号に変換され、このディジタル再生信号が
再生等化器25によりナイキャスト等化されてEPF4
による等化信号であるディジタル再生信号DRFが生成
される。
【0110】このディジタル再生信号DRFは、最尤復
号器23において、仮識別結果D3に基づいて、ディジ
タル再生信号DRFの取り得る状態遷移が制限され、該
制限した状態遷移の中から最も確からしい状態遷移を検
出して識別結果D1が生成される。
【0111】すなわち最尤復号器23において(図
6)、仮識別結果D3は、LPS40に入力され、ここ
で連続する4クロックの識別結果に応じて各パスに対応
する基準振幅値Caaa〜Cbbb、Caabbが順次
生成され、各振幅基準値Caaa〜Cbbb、Caab
bに対するディジタル再生信号DRFの距離であるブラ
ンチメトリックBMaaa〜BMbbb、BMaabb
が続くブランチメトリック処理回路41で計算される。
【0112】これら続くブランチメトリック処理回路4
2において(図7)、ブランチメトリックBMaaa〜
BMbbb、BMaabbは、合流するパス毎に、各メ
トリック計算回路43AA〜43BBに入力され、各メ
トリック計算回路43AA〜43BBにおける加算回路
45及び遅延回路46による累積加算により、また加算
回路48及び遅延回路49による累積加算により(図
8)、ブランチメトリックが累積加算されてパスメトリ
ックが計算され、識別結果D3におけるビット反転より
4クロック分だけ経過してパスが合流(マージ)するタ
イミングで比較回路51によりパスメトリックが比較さ
れる。
【0113】これにより最尤復号器23においては、マ
ージしたパスのうちの何れのパスが確からしか判定さ
れ、この判定結果が選択信号SELaa〜SELbbと
して続くパスメモリユニット70に出力され、またこの
選択されたパスメトリックがセレクタ47、50により
ブランチメトリックの累積加算基準としてセットされ
る。
【0114】このとき最尤復号器23においては、1ク
ロックの識別誤差を有する仮識別結果D3を基準にし
て、この仮識別結果D3の連続する3クロック分の論理
レベルに応じて1系統の基準振幅値Caaa〜Cbbb
を生成し、これら1系統の基準振幅値Caaa〜Cbb
bからのディジタル再生信号DRFの距離を検出してブ
ランチメトリックを計算した後、パスメトリックを計算
する。これにより最尤復号器23は、取り得ることの無
い状態遷移を除外して、これらディジタル再生信号DR
Fの取り得る状態遷移を制限し、全体として4系統のメ
トリック計算回路によりパスメトリックを計算して最尤
判定することができ、さらに続くパスメモリについても
4系統により処理することができる。従ってその分簡易
な構成によりディジタル再生信号DRFを最尤復号する
ことができる。
【0115】またこのときこれら1系統の基準振幅値C
aaa〜Cbbbのうち、遷移する可能性の無いパスに
ついては、ブランチメトリックが大きな値となるように
設定することにより、1つのビット反転によるパスの分
岐が4クロック後に合流するまでの間で、3回のビット
反転が発生した場合でも、仮識別結果D3を基準にして
ディジタル再生信号DRFを正しく最尤復号することが
できる。
【0116】またさらに仮識別結果D3の連続する4ク
ロック分の論理レベルにより、連続するビット反転にお
いて、前エッジ、前エッジ、後ろエッジ、後ろエッジが
正しいものとするパスについての基準振幅値Caabb
を別途生成し(図6及び図9)、この基準振幅値Caa
bbについてブランチメトリックBMaabbを計算
し、このようなビット反転が連続した場合には、対応す
るパスの判定を待ってこのブランチメトリックBMaa
bbで対応するパスメトリックを更新することにより、
ディジタル再生信号DRFが連続したビット反転を許容
する符号化方式による場合でも、正しく最尤復号するこ
とができる。
【0117】かくするにつき、最尤復号器23において
は、このようにして検出された選択信号SELaa〜S
ELbbにより、続くパスメモリユニット70において
(図10及び図11)、対応する仮識別結果PRDA、
PRDBによる履歴が順次承継されて復号結果D1が生
成される。
【0118】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、1クロックの識別誤差により再生
信号RFを仮識別し、再生信号RFより1クロックの期
間の間だけ論理レベルが反転するタイミングを検出して
仮識別結果D2を補正した後、この仮識別結果D3に基
づいてディジタル再生信号DRFの取り得る状態遷移を
制限して処理することにより、1クロックの期間だけビ
ット反転するような符号化方式による場合であっても、
簡易な構成で最尤復号することができる。
【0119】すなわち仮識別結果D3における論理レベ
ルの反転に対応するディジタル再生信号DRFの状態遷
移と、仮識別結果D3における論理レベルの反転を1ク
ロック周期だけ遅延させたタイミングにおけるディジタ
ル再生信号DRFの状態遷移とに、ディジタル再生信号
DRFの取り得る状態遷移を制限して処理することによ
り、従来に比してメトリック計算回路等の構成をほぼ1
/2に低減することができる。
【0120】またディジタル再生信号DRFの符号間干
渉長n(4)に対して、仮識別結果D3の連続するn−
1(3)ビットに対応する基準振幅値Caaa〜Cbb
bからの距離BMaaa〜BMbbbを累積して1系統
の確からしさBMaa〜BMbbを計算して確からしさ
の判定結果である選択信号SELaa〜SELbbを出
力し、仮識別結果D3の連続するnビットが前エッジ、
前エッジ、後ろエッジ、後ろエッジが正しい場合である
所定の論理レベルaabbの場合に対応する基準振幅値
Caabbからの距離BMaabbにより先の1系統の
確からしさMaa〜BMbbの対応する確からしさMa
bを更新することにより、メトリック計算回路等の構成
をほぼ1/2に低減した場合であっても、1クロックの
期間だけビット反転するような符号化方式による記録符
号を確実に復号することができる。
【0121】(2)第2の実施の形態 この第2の実施の形態においては、EEPR4を適用し
て再生信号を最尤判定する。なおこの第2の実施の形態
においては、図1について上述した再生装置21に対し
て、再生等化器24、25、最尤復号器の構成が異なる
点を除いて同一の構成であることにより、この実施の形
態では重複した説明は省略する。
【0122】すなわち図12は、この実施の形態に係る
最尤復号器80を示すブロック図である。この最尤復号
器80は、EEPR4による等化信号としてのディジタ
ル再生信号DRFが入力される。最尤復号器80は、第
1の実施の形態に係る最尤復号器23と同様に、仮識別
結果D3に基づいて、ディジタル再生信号DRFの取り
得る状態遷移を制限し、この制限した状態遷移の中から
最も確からしい状態遷移を検出してディジタル再生信号
DRFの識別結果を出力する。これによりこの実施の形
態においても、簡易な構成により、また1クロックだけ
のビット反転を許容するような符号化方式によっても、
ディジタル再生信号DRFを復号できるようになされて
いる。
【0123】ここでディジタル再生信号DRFは、符号
間干渉長が5であり、仮識別結果D3のビット反転に対
応してパスが分岐し、5クロック目に合流することにな
る。またdの制限が無い符号化方式による場合には、こ
の5クロックの期間の間で、最大で5回論理レベルが反
転することになる。
【0124】これによりこの場合、第1の実施の形態に
係る最尤復号器23と同様にディジタル再生信号DRF
を処理して、8個のメトリック処理回路、パスメモリに
よりディジタル再生信号DRFを復号する。
【0125】すなわちLPS81は、第1の実施の形態
について上述したLPS40と同様にして、仮識別結果
D3の連続する4ビットに対応する1系統の基準振幅値
Caaaa〜Cbbbbと、仮識別結果D3の連続する
5ビットに対応する基準振幅値Caabbbを出力す
る。なおここで1系統の基準振幅値Caaaa〜Cbb
bbは、パスaaaa、baaa、aaab、baa
b、aaba、baba、abaa、bbaa、aab
b、babb、abba、bbba、abab、bba
b、abbb、bbbbに対応する基準振幅値である。
また基準振幅値Caabbbは、仮識別結果D3におけ
るビット反転が前エッジ、前エッジ、後ろエッジ、後ろ
エッジ、後ろエッジが正しいものとした場合の基準振幅
値である。
【0126】またLPS81は、仮識別結果D3におけ
るビット反転に対応するパスのマージを示すパス選択信
号Cmp、連続して5回のビット反転が発生した場合に
論理レベルが立ち上がる連続ビット反転の識別信号C
t、それぞれ前エッジが正しい場合に対応するタイミン
グと後ろエッジが正しい場合に対応するタイミングの基
準信号PRDA及びPRDBを出力する。
【0127】ブランチメトリック計算回路82は、これ
ら基準振幅値Caaaa〜Cbbbb、Caabbbか
らディジタル再生信号DRFの距離であるブランチメト
リックBMaaaa〜BMbbbb、BMaabbbを
計算して出力する。なおこの計算は、次式により表され
る。
【0128】
【数4】
【0129】
【数5】
【0130】ブランチメトリック処理回路83は、これ
らブランチメトリックBMaaaa〜BMbbbb、B
Maabbbを処理してパスの選択信号SELaaa〜
SELbbbを出力する。
【0131】ここで図13は、このブランチメトリック
処理回路83を示すブロック図であり、1系統の基準振
幅値Caaa〜Cbbbに対応してパスメトリックを計
算してパスを選択する8個のメトリック計算回路83A
AA〜83BBBにより構成される。ここで第1の実施
の形態について上述したと同様に、符号間干渉長5によ
るディジタル再生信号DRFにあっては、dの制限の無
い符号化方式による場合、分岐したパスが5クロック目
で合流するまでの間、1クロックのビット反転が連続す
る場合がある。
【0132】従ってこの場合も、8個のメトリック計算
回路83AAA〜83BBBによる処理においては、仮
識別結果D3における連続したビット反転において、順
次前エッジ、前エッジ、後ろエッジ、後ろエッジ、後ろ
エッジに対応するパスにあっては、異なる状態に遷移す
るパスとの間で識別することが困難になる。
【0133】なおこの場合、図5における記述との対比
により説明すると、時点k+14に代えて時点k+15
でパスが合流し、符号aabbb、aaaaa、aaa
ab、aaabb、bbbbb、abbbbによるパス
が発生する。これらのパスのうちパスaaaaa及びa
aaabはパスaaaaから分岐するものであるが、第
1及び第2のメトリック計算回路83AAA及び83A
ABにおいて、パスが選択されてパスメトリックが承継
される。
【0134】またパスbbbbb及びabbbbにあっ
ては、第8のメトリック計算回路83BBBにおいて、
パスが比較、選択される。これに対して第1のパスaa
bbbにあっては、第1のパスaabbと同様に、第4
のメトリック計算回路83ABBにおいて、対応する1
系統のブランチメトリックの処理を待って、パスメトリ
ックが更新され、これによりパスメトリック処理され
る。
【0135】これにより最尤復号器80は、符号間干渉
長が5の場合で、dに制限の無い符号化方式による場合
にあっても、簡易な構成によりディジタル再生信号DR
Fを復号できるようになされている。
【0136】パスメモリユニット84は、これら選択信
号SELaaa〜SELbbbに基づいて、仮識別結果
PRDA又はPRDBを選択的に承継し、これにより復
号結果D1を出力する。
【0137】第2の実施の形態によれば、符号間干渉長
が5の場合であっても、第1の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。
【0138】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、基準振幅値との差分
を2乗してブランチメトリックを計算する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、単に基準振幅値との
差分値の絶対値をブランチメトリックとする場合にも広
く適用することができる。
【0139】また上述の実施の形態においては、符号間
干渉長4及び5の場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、他の符号間干渉長の場合にも広く適用するこ
とができる。
【0140】また上述の実施の形態においては、EPR
4及びEEPR4による場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、他の符号化方式による場合にも広く適
用することができる。
【0141】また上述の実施の形態においては、再生等
化器により順次再生信号を等化して処理する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えば伝送経路の
伝達特性等によっては、仮識別用の等化器と、最尤復号
用の等化器とを並列に配置して処理するようにしてもよ
い。
【0142】また上述の実施の形態においては、dの制
限が無い場合に、孤立波形を検出して識別結果を補正す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ばd=1の制限がある場合に、最小反転幅以下のビット
反転が仮識別結果で検出される場合が考えられることに
より、このような最小反転幅以下のビット反転を補正し
て仮識別結果より遷移する状態を制限するようにして
も、簡易な構成により最尤復号することができる。
【0143】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力信号
より1クロックの期間の間だけ論理レベルが反転するタ
イミングを検出し、この検出結果によりほぼ1クロック
の識別誤差により入力信号を識別した仮識別結果を補正
した後、この仮識別結果に基づいて入力信号の取り得る
状態遷移を制限して処理することにより、簡易な構成で
最尤復号することができる。
【0144】また仮識別結果において、入力信号におい
て許容される論理レベルが反転する期間より短い期間に
おける論理レベルの反転が発生した場合に、該論理レベ
ルが反転した期間を先の許容される論理レベルが反転す
る期間に補正した後、この仮識別結果に基づいて入力信
号の取り得る状態遷移を制限して処理することにより、
簡易な構成で最尤復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る再生装置を示
すブロック図である。
【図2】図1の再生装置における仮識別器を示すブロッ
ク図である。
【図3】図2の仮識別器の動作を説明に供する信号波形
図である。
【図4】図2の仮識別器における孤立波形検出回路の動
作を説明に供する信号波形図である。
【図5】ディジタル再生信号の遷移を示す状態遷移図で
ある。
【図6】図1の再生装置における最尤復号器を示すブロ
ック図である。
【図7】図6の最尤復号器におけるブランチメトリック
計算回路を示すブロック図である。
【図8】図7のブランチメトリック計算回路におけるメ
トリック計算回路を示すブロック図である。
【図9】図7のブランチメトリック計算回路における他
のメトリック計算回路を示すブロック図である。
【図10】図6の最尤復号器におけるパスメモリユニッ
トを示すブロック図である。
【図11】図10のパスメモリユニットにおけるパスメ
モリを示すブロック図である。
【図12】第2の実施の形態に係る最尤復号器を示すブ
ロック図である。
【図13】図12の最尤復号器におけるブランチメトリ
ック計算回路を示すブロック図である。
【図14】EPR4における状態遷移を示す図表であ
る。
【図15】図14の状態遷移図である。
【図16】従来のビタビ復号器を用いた再生装置を示す
ブロック図である。
【図17】図16のビタビ復号器を示すブロック図であ
る。
【図18】図17のビタビ復号器におけるブランチメト
リック処理回路を示すブロック図である。
【図19】図18のビタビ復号器におけるパスメモリユ
ニットを示すブロック図である。
【図20】図19の続きを示すブロック図である。
【符号の説明】
1、21……再生装置、2、6、24、25……再生等
化器、3……2値化回路、4……PLL回路、7……ビ
タビ復号器、7A、41、82……ブランチメトリック
計算回路、7B、42、83……ブランチメトリック処
理回路、7C、70、84……パスメモリユニット、2
2……仮識別器、23、80……最尤復号器、27……
独立波形検出回路、40、81……LPS、42……4
3AA〜43BB……メトリック計算回路

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ1クロックの識別誤差により入力信号
    を識別して仮識別結果を出力する仮識別手段と、 前記入力信号より1クロックの期間の間だけ論理レベル
    が反転するタイミングを検出して前記仮識別結果を補正
    する仮識別結果の補正手段と、 前記補正手段により補正された前記仮識別結果に基づい
    て、前記入力信号の取り得る状態遷移を制限し、該制限
    した状態遷移の中から最も確からしい状態遷移を検出し
    て前記入力信号の識別結果を出力する判定手段と、 を備えることを特徴とする復号装置。
  2. 【請求項2】前記判定手段は、 前記仮識別結果における論理レベルの反転に対応する前
    記入力信号の状態遷移と、 前記仮識別結果における論理レベルの反転を1クロック
    周期だけ遅延させたタイミングにおける前記入力信号の
    状態遷移とに、 前記入力信号の取り得る状態遷移を制限することを特徴
    とする請求項1に記載の復号装置。
  3. 【請求項3】前記判定手段は、 前記仮識別結果に基づいて、前記制限した状態遷移に対
    応する前記入力信号の基準振幅値を出力する基準振幅値
    出力手段と、 前記入力信号の前記基準振幅値からの距離を累積して前
    記各遷移の確からしさを計算すると共に、遷移が合流す
    るタイミングで対応する前記確からしさを判定し、該遷
    移を判定する確からしさの処理手段と、 前記確からしさの処理手段の判定結果に基づいて、前記
    遷移の履歴を選択的に転送して前記入力信号の識別結果
    を出力する履歴保持手段とを有することを特徴とする請
    求項1に記載の復号装置。
  4. 【請求項4】前記確からしさの処理手段は、 前記入力信号の符号間干渉長nに対して、前記仮識別結
    果の連続するn−1ビットに対応する基準振幅値からの
    距離を累積して1系統の確からしさを計算して前記確か
    らしさの判定結果を出力し、 前記仮識別結果の連続するnビットが所定の論理レベル
    の場合に、対応する基準振幅値からの距離に応じて、前
    記1系統の確からしさの対応する確からしさを更新する
    ことを特徴とする請求項3に記載の復号装置。
  5. 【請求項5】前記判定手段は、 前記仮識別結果を順次転送する第1のシフトレジスタ
    と、 前記第1のシフトレジスタに対応して、前記仮識別結果
    の遅延信号を順次転送する第2のシフトレジスタとを有
    し、 前記検出した最も確からしい状態遷移に基づいて、前記
    第1及び又は第2のシフトレジスタの内容を移し代え、
    前記第1又は第2のシフトレジスタの出力信号を前記識
    別結果として出力する。ことを特徴とする請求項1に記
    載の復号装置。
  6. 【請求項6】ほぼ1クロックの識別誤差により入力信号
    を識別して仮識別結果を出力する仮識別手段と、 前記仮識別結果において、前記入力信号において許容さ
    れる論理レベルが反転する期間より短い期間における論
    理レベルの反転が発生した場合に、該論理レベルが反転
    した期間を前記許容される論理レベルが反転する期間に
    補正する仮識別結果の補正手段と、 前記補正手段により補正された前記仮識別結果に基づい
    て、前記入力信号の取り得る状態遷移を制限し、該制限
    した状態遷移の中から最も確からしい状態遷移を検出し
    て前記入力信号の識別結果を出力する判定手段と、 を備えることを特徴とする復号装置。
  7. 【請求項7】前記判定手段は、 前記仮識別結果における論理レベルの反転に対応する前
    記入力信号の状態遷移と、 前記仮識別結果における論理レベルの反転を1クロック
    周期だけ遅延させたタイミングにおける前記入力信号の
    状態遷移とに、 前記入力信号の取り得る状態遷移を制限することを特徴
    とする請求項6に記載の復号装置。
  8. 【請求項8】前記判定手段は、 前記仮識別結果に基づいて、前記制限した状態遷移に対
    応する前記入力信号の基準振幅値を出力する基準振幅値
    出力手段と、 前記入力信号の前記基準振幅値からの距離を累積して前
    記各遷移の確からしさを計算すると共に、前記遷移が合
    流するタイミングで対応する前記確からしさを判定し
    て、該遷移を判定する確からしさの処理手段と、 前記確からしさの処理手段の判定結果に基づいて、前記
    遷移の履歴を選択的に転送して前記入力信号の識別結果
    を出力する履歴保持手段とを有することを特徴とする請
    求項6に記載の復号装置。
  9. 【請求項9】前記確からしさの処理手段は、 前記入力信号の符号間干渉長nに対して、前記仮識別結
    果の連続するn−1ビットに対応する基準振幅値からの
    距離を累積して1系統の確からしさを計算して前記確か
    らしさの判定結果を出力し、 前記仮識別結果の連続するnビットが所定の論理レベル
    の場合に、対応する基準振幅値からの距離に応じて、前
    記1系統の確からしさの対応する確からしさを更新する
    ことを特徴とする請求項8に記載の復号装置。
  10. 【請求項10】前記判定手段は、 前記仮識別結果を順次転送する第1のシフトレジスタ
    と、 前記第1のシフトレジスタに対応して、前記仮識別結果
    の遅延信号を順次転送する第2のシフトレジスタとを有
    し、 前記検出した最も確からしい状態遷移に基づいて、前記
    第1及び又は第2のシフトレジスタの内容を移し代え、
    前記第1又は第2のシフトレジスタの出力信号を前記識
    別結果として出力する。ことを特徴とする請求項6に記
    載の復号装置。
  11. 【請求項11】ほぼ1クロックの識別誤差により入力信
    号を識別して仮識別結果を得る仮識別のステップと、 前記入力信号より1クロックの期間の間だけ論理レベル
    が反転するタイミングを検出して前記仮識別結果を補正
    する補正のステップと、 前記補正された仮識別結果に基づいて、前記入力信号の
    取り得る状態遷移を制限し、該制限した状態遷移の中か
    ら最も確からしい状態遷移を検出して前記入力信号の識
    別結果を出力する判定のステップとを備えることを特徴
    とするデータの復号方法。
  12. 【請求項12】前記判定のステップは、 前記仮識別結果における論理レベルの反転に対応する前
    記入力信号の状態遷移と、 前記仮識別結果における論理レベルの反転を1クロック
    周期だけ遅延させたタイミングにおける前記入力信号の
    状態遷移とに、 前記入力信号の取り得る状態遷移を制限することを特徴
    とする請求項11に記載のデータの復号方法。
  13. 【請求項13】前記判定のステップは、 前記仮識別結果に基づいて、前記制限した状態遷移に対
    応する前記入力信号の基準振幅値を生成し、 前記入力信号の前記基準振幅値からの距離を累積して前
    記各遷移の確からしさを計算すると共に、前記遷移が合
    流するタイミングで対応する前記確からしさを判定し
    て、該遷移を判定し、 前記遷移の判定結果に基づいて、前記遷移の履歴を選択
    的に転送して前記入力信号の識別結果を出力することを
    特徴とする請求項11に記載のデータの復号方法。
  14. 【請求項14】前記遷移の判定は、 前記入力信号の符号間干渉長nに対して、前記仮識別結
    果の連続するn−1ビットに対応する基準振幅値からの
    距離を累積して1系統の確からしさを計算して前記確か
    らしさの判定結果を出力し、 前記仮識別結果の連続するnビットが所定の論理レベル
    の場合に、対応する基準振幅値からの距離に応じて、前
    記1系統の確からしさの対応する確からしさを更新する
    ことを特徴とする請求項13に記載のデータの復号方
    法。
  15. 【請求項15】ほぼ1クロックの識別誤差により入力信
    号を識別して仮識別結果を生成する仮識別のステップ
    と、 前記仮識別結果において、前記入力信号において許容さ
    れる論理レベルが反転する期間より短い期間における論
    理レベルの反転が発生した場合に、該論理レベルが反転
    した期間を前記許容される論理レベルが反転する期間に
    補正する補正のステップと、 前記補正された仮識別結果に基づいて、前記入力信号の
    取り得る状態遷移を制限し、該制限した状態遷移の中か
    ら最も確からしい状態遷移を検出して前記入力信号の識
    別結果を出力する判定のステップとを備えることを特徴
    とするデータの復号方法。
  16. 【請求項16】前記判定のステップは、 前記仮識別結果における論理レベルの反転に対応する前
    記入力信号の状態遷移と、 前記仮識別結果における論理レベルの反転を1クロック
    周期だけ遅延させたタイミングにおける前記入力信号の
    状態遷移とに、 前記入力信号の取り得る状態遷移を制限することを特徴
    とする請求項15に記載のデータの復号方法。
  17. 【請求項17】前記判定のステップは、 前記仮識別結果に基づいて、前記制限した状態遷移に対
    応する前記入力信号の基準振幅値を生成し、 前記入力信号の前記基準振幅値からの距離を累積して前
    記各遷移の確からしさを計算すると共に、前記遷移が合
    流するタイミングで対応する前記確からしさを判定し
    て、該遷移を判定し、 前記遷移の判定結果に基づいて、前記遷移の履歴を選択
    的に転送して前記入力信号の識別結果を出力することを
    特徴とする請求項15に記載のデータの復号方法。
  18. 【請求項18】前記遷移の判定は、 前記入力信号の符号間干渉長nに対して、前記仮識別結
    果の連続するn−1ビットに対応する基準振幅値からの
    距離を累積して1系統の確からしさを計算して前記確か
    らしさの判定結果を出力し、 前記仮識別結果の連続するnビットが所定の論理レベル
    の場合に、対応する基準振幅値からの距離に応じて、前
    記1系統の確からしさの対応する確からしさを更新する
    ことを特徴とする請求項17に記載のデータの復号方
    法。
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