JP2000340795A - 半導体論理素子およびそれを用いた論理回路 - Google Patents

半導体論理素子およびそれを用いた論理回路

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JP2000340795A
JP2000340795A JP11146940A JP14694099A JP2000340795A JP 2000340795 A JP2000340795 A JP 2000340795A JP 11146940 A JP11146940 A JP 11146940A JP 14694099 A JP14694099 A JP 14694099A JP 2000340795 A JP2000340795 A JP 2000340795A
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threshold value
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semiconductor
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Yoshihiro Miyazawa
芳宏 宮沢
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】論理回路の素子数削減と面積縮小が可能な、可
変しきい値素子の新しい用い方を提案する。 【解決手段】基板に支持された半導体層と、互いに離れ
て形成されたソースおよびドレインと、当該ソースおよ
びドレイン間に位置する半導体層部分の厚さ方向の両側
の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成され互いに対向する
第1および第2ゲートとを有する。第1および第2ゲー
トのしきい値は、単独でORゲートを構成させる場合、
その少なくとも一方の電位が入力信号のハイレベルのと
きに当該素子が導通し双方の電位が入力信号のローレベ
ルのときに非導通となるように、設定されている。単独
でANDゲートを構成させる場合、両ゲート電位が入力
信号のハイレベルのときに当該素子が導通し少なくとも
一方の電位が入力信号のローレベルのときに非導通とな
るように、設定されている。その結果、論理回路の素子
数が半減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一の素子でたと
えば論理和、論理積の演算が可能な半導体論理素子と、
これを用いた論理回路とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シングルゲート(single gate) M
OSFETにより、単位論理回路(論理ゲート回路)を
構成していた。
【0003】たとえば、図11(B)に示すNORゲー
ト回路は、2つのシングルゲートPMOSトランジスタ
Mp1,Mp2と、2つのシングルゲートNMOSトラ
ンジスタMn1,Mn2とから構成されていた。つま
り、所定のバイアス電圧+VBの供給線にPMOSトラ
ンジスタMp1およびMp2が互いに直列接続され、P
MOSトランジスタMp2と接地電位との間に、NMO
SトランジスタMn1,Mn2が互いに並列に接続され
ている。PMOSトランジスタMp1とNMOSトラン
ジスタMn1のゲートが共通接続されて第1入力端子を
なし、PMOSトランジスタMp2とNMOSトランジ
スタMn2のゲートが共通接続されて第2入力端子をな
す。PMOSトランジスタMp2のドレインから出力が
取り出されている。
【0004】また、図12(B)に示すNANDゲート
回路は、2つのシングルゲートPMOSトランジスタM
p1,Mp2と、2つのシングルゲートNMOSトラン
ジスタMn1,Mn2とから構成されていた。つまり、
接地電位線にNMOSトランジスタMn2およびMn1
が互いに直列接続され、NMOSトランジスタMn1と
所定のバイアス電圧+VBの供給線との間に、PMOS
トランジスタMp1,Mp2が互いに並列に接続されて
いる。PMOSトランジスタMp1とNMOSトランジ
スタMn1のゲートが共通接続されて第1入力端子をな
し、PMOSトランジスタMp2とNMOSトランジス
タMn2のゲートが共通接続されて第2入力端子をな
す。NMOSトランジスタMn1のドレインから出力が
取り出されている。
【0005】ところで、いわゆるデュアルゲート(dual
gate) MOSトランジスタの一種として、支持基板に対
し絶縁層分離されたSOI(Silicon On Insulator,or,S
emiconductor On Insulator)層の厚さ方向両側にそれぞ
れゲート絶縁膜を介して2つのゲート電極を対向させた
構造の半導体素子が知られている。この半導体素子は、
絶縁層に埋め込まれた支持基板側のゲート電極(バック
ゲート)の電位に応じて、対向した表面側のゲート電極
(フロントゲート)のしきい値を変化できる可変しきい
値素子である。
【0006】この可変しきい値素子が論理回路に適用さ
れる場合、論理回路ブロックと電源電圧または接地電位
の供給線との間に挿入されて用いられることがある。こ
の場合、導通時にはしきい値を低くして電流駆動能力を
高め、非導通時にはしきい値を高くしてオフリーク電流
を低減できる高性能な電源供給用のスイッチング素子と
して用いられる。また、論理回路自体に用いられる場合
でも、図11(B)または図12(B)に示す個々のシ
ングルゲートMOSトランジスタを置き換えることによ
り、動作時の電流駆動能力の向上とカットオフ時のリー
ク電流低減との両立を図る目的で用いられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の可
変しきい値素子は、素子自体の性能が向上する利点はあ
るが、製造プロセスが複雑となることは避けられないこ
とから、論理回路に適用することへの利点が余り大きく
なかった。
【0008】本発明は、可変しきい値素子の新しい論理
回路への用い方を提案し、これにより、性能向上に加
え、論理回路の素子数の削減と回路面積の縮小を図るこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に係
る半導体論理素子は、好適には、チャネル導電型がn型
の素子として論理和(OR)ゲート回路等に適用され
る。すなわち、基板に支持された半導体層と、当該半導
体層内に互いに離れて形成されたソースおよびドレイン
と、当該ソースおよびドレイン間に位置する半導体層部
分の厚さ方向の両側の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成
され互いに対向する第1および第2ゲートとを有する半
導体論理素子であって、第1入力信号が印加される上記
第1ゲートのしきい値および第2入力信号が印加される
上記第2ゲートのしきい値は、第1および第2入力信号
の少なくとも一方がハイレベルのときに当該半導体論理
素子が導通し双方の入力信号がローレベルのときに当該
半導体論理素子が非導通となるように、設定されてい
る。好適に、上記第1または第2ゲートの一方のしきい
値は、他方のゲートに入力される信号がローレベルをと
るときに電源電圧の1/3以下となるように、設定され
ている。
【0010】本発明の第2の観点に係る半導体論理素子
は、好適には、チャネル導電型がn型の素子として論理
積(AND)ゲート回路等に適用される。すなわち、基
板に支持された半導体層と、当該半導体層内に互いに離
れて形成されたソースおよびドレインと、当該ソースお
よびドレイン間に位置する半導体層部分の厚さ方向の両
側の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成され互いに対向す
る第1および第2ゲートとを有する半導体論理素子であ
って、第1入力信号が印加される上記第1ゲートのしき
い値および第2入力信号が印加される上記第2ゲートの
しきい値は、第1および第2入力信号の双方がハイレベ
ルのときに当該半導体論理素子が導通し少なくとも一方
の入力信号がローレベルのときに当該半導体論理素子が
非導通となるように、設定されている。好適に、上記第
2ゲートの電位が当該第2ゲートのしきい値以下のとき
に、上記第1ゲートのしきい値は第1入力信号のハイレ
ベルより高く、上記第2ゲートの電位が第2入力信号の
ハイレベルのときに、上記第1ゲートのしきい値は第1
入力信号のローレベルより高く、上記第1ゲートの電位
が第1入力信号のローレベルのときに、上記第2ゲート
のしきい値は第2入力信号のハイレベルより高く、上記
第1ゲートの電位が第1入力信号のハイレベルのとき
に、上記第2ゲートのしきい値は電源電圧の1/3以下
である。
【0011】本発明の第3の観点に係る半導体論理素子
は、好適には、チャネル導電型がp型の素子として論理
和(OR)ゲート回路等に適用される。すなわち、基板
に支持された半導体層と、当該半導体層内に互いに離れ
て形成されたソースおよびドレインと、当該ソースおよ
びドレイン間に位置する半導体層部分の厚さ方向の両側
の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成され互いに対向する
第1および第2ゲートとを有する半導体論理素子であっ
て、第1入力信号が印加される上記第1ゲートのしきい
値および第2入力信号が印加される上記第2ゲートのし
きい値は、第1および第2入力信号の少なくとも一方が
ローレベルのときに当該半導体論理素子が導通し双方の
入力信号がハイレベルのときに当該半導体論理素子が非
導通となるように、設定されている。好適に、上記第1
または第2ゲートの一方のしきい値は、他方のゲートに
入力される信号がハイレベルをとるときに電源電圧の1
/3以下となるように、設定されている。
【0012】本発明の第4の観点に係る半導体論理素子
は、好適には、チャネル導電型がp型の素子として論理
積(AND)ゲート回路等に適用される。すなわち、基
板に支持された半導体層と、当該半導体層内に互いに離
れて形成されたソースおよびドレインと、当該ソースお
よびドレイン間に位置する半導体層部分の厚さ方向の両
側の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成され互いに対向す
る第1および第2ゲートとを有する半導体論理素子であ
って、第1入力信号が印加される上記第1ゲートのしき
い値および第2入力信号が印加される上記第2ゲートの
しきい値は、第1および第2入力信号の双方がローレベ
ルのときに当該半導体論理素子が導通し少なくとも一方
の入力信号がハイレベルのときに当該半導体論理素子が
非導通となるように、設定されている。好適に、上記第
2ゲートの電位が当該第2ゲートのしきい値以上のとき
に、上記第1ゲートのしきい値は第1入力信号のローレ
ベルより低く、上記第2ゲートの電位が第2入力信号の
ローレベルのときに、上記第1ゲートのしきい値は第1
入力信号のハイレベルより低く、上記第1ゲートの電位
が第1入力信号のハイレベルのときに、上記第2ゲート
のしきい値は第2入力信号のローレベルより低く、上記
第1ゲートの電位が第1入力信号のローレベルのとき
に、上記第2ゲートのしきい値は電源電圧の1/3より
高い。
【0013】前記第1および第3の観点に係る半導体論
理素子では、前記第1および第2ゲートのしきい値が同
じになるように、また、双方のゲートに印加される入力
信号がともに不活性レベルのときのみ素子が導通しない
ように、構造パラメータが設定されている。したがっ
て、第1および第2ゲートを2入力としたORゲート回
路が単独の素子で構成できる。また、導通時にはしきい
値が低下して電流駆動能力が向上し、非導通時にはしき
い値が向上してオフリーク電流が低減される。
【0014】前記第2および第3に係る半導体論理素子
では、前記第1および第2ゲートのしきい値の変化幅が
異なり、また、片方のゲートに入力信号の活性レベルを
印加しただけでは素子が導通せず双方のゲートが活性レ
ベルのときのみ導通するように、構造パラメータが設定
されている。したがって、第1および第2ゲートを2入
力としたANDゲート回路が単独の素子で構成できる。
また、導通時にはしきい値が低下して電流駆動能力が向
上し、非導通時にはしきい値が向上してオフリーク電流
が低減される。
【0015】本発明に係る論理回路は、基板に支持され
た半導体層と、当該半導体層内に互いに離れて形成され
たソースおよびドレインと、当該ソースおよびドレイン
間に位置する半導体層部分の厚さ方向の両側の面にそれ
ぞれ絶縁膜を介して形成され互いに対向する第1および
第2ゲートとを有する半導体論理素子を有し、上記半導
体論理素子の上記第1および第2ゲートがそれぞれ信号
入力端子に接続されている。好適に、上記半導体論理素
子は、前述した4つの観点の半導体論理素子の何れかで
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
半導体論理素子の回路記号を示す図である。本実施形態
に係る半導体論理素子は、2つのゲートと、共通のソー
スおよびドレインとを有するデュアルゲート(dual gat
e) 型の絶縁ゲート電界効果トランジスタである。図1
(A),(C)に示す半導体論理素子NMOS1,NM
OS3は、チャネルの導電型がn型である。また、図1
(B),(D)に示す半導体論理素子PMOS2,PM
OS4は、チャネルの導電型がp型である。
【0017】このうち図1(A),(B)に示す半導体
論理素子NMOS1,PMOS2はは、一方のゲートを
制御端子として使用した場合と、他方のゲートを制御端
子として使用した場合とで、しきい値およびその変化の
仕方が対称な特性を有し、以下、“対称型の論理素子”
という。本実施形態では、この対称型の論理素子1つで
論理和を演算するためのORゲートを構成する。
【0018】これに対し、図1(C),(D)に示す半
導体論理素子NMOS2,PMOS4は、一方のゲート
を制御端子として使用した場合と、他方のゲートを制御
端子として使用した場合とで、しきい値およびその変化
の仕方が非対称な特性を有し、以下、“非対称型の論理
素子”という。本実施形態では、詳細は後述するが、2
つのゲート電極と半導体活性層との間に介在するゲート
絶縁膜に膜厚差を設けることにより、この非対称性を実
現している。回路記号上、ゲート絶縁膜がより厚い側に
斜線を付けて対称型の論理素子と区別している。本実施
形態では、この非対称型の論理素子1つで論理積を演算
するためのANDゲートを構成する。
【0019】図2に、非対称型の論理素子を例として、
本実施形態に係る半導体論理素子の構造を断面図で示
す。図2に示す論理素子1において絶縁層2は、とくに
図示しないが、支持基板上に接着層を介して形成されて
いる。絶縁層2上に、裏面ゲート絶縁膜3を介して半導
体活性層4が形成されている。半導体活性層4は、たと
えば厚さが25nm程度の単結晶シリコンからなり、チ
ャネル導電型とは逆の導電型を有する不純物が比較的低
濃度に導入されている。絶縁層2内に、裏面ゲート電極
5が埋め込まれている。また、半導体活性層4の表面側
に、表面ゲート絶縁膜6を介して表面ゲート電極7が形
成されている。裏面ゲート電極5および表面ゲート電極
7は、たとえばドープド・ポリシリコン(doped polycry
stalline silicon) またはドープド・メタルシリサイド
(doped metal silicide)からなり、半導体活性層4およ
びゲート絶縁膜3,6を介して互いに対向している。ゲ
ート絶縁膜3,6は、たとえば酸化シリコンまたは窒化
酸化シリコンからなる。裏面ゲート絶縁膜3の膜厚はた
とえば10nm程度、表面ゲート絶縁膜6の膜厚はたと
えば5nm程度である。
【0020】ゲート電極5,7より外側の半導体活性層
部分に、チャネルと同じ導電型の不純物が比較的に高濃
度に導入され、これによりソース不純物領域4aおよび
ドレイン不純物領域4bが形成されている。これらソー
ス・ドレイン不純物領域4a,4bから、それぞれ図示
しない導電層によってソース端子またはドレイン端子が
素子外面に引き出されている。また、裏面ゲート電極5
から第2入力信号端子が、表面ゲート電極7から第1信
号入力端子がそれぞれ素子外面に引き出されている。
【0021】図3〜図9は、半導体論理素子の製造過程
における断面図である。図3において、たとえば単結晶
シリコンウエハ等からなる被研磨基板10を用意し、そ
の上にレジストパターンR1を形成して、これをマスク
に被研磨基板10の表面をエッチング(たとえばRIE
(Reactive Ion Etching))することによって、後で半導
体活性層となる凸部10aを形成する。凸部10aの段
差は、たとえば25nm程度とする。
【0022】レジストパターンR1を除去後、図4にお
いて、たとえば、熱酸化法によって、被研磨基板10の
凸部10aが形成された面の表面に酸化シリコンからな
る裏面ゲート絶縁膜3を10nmほど形成する。この熱
酸化は、たとえば、常圧の縦型酸化炉を用い、導入ガス
2 :O2 =1:1、炉内温度950℃の条件にて行
う。
【0023】図5において、たとえば、裏面ゲート電極
となるドープド・ポリシリコンまたはドープド・タング
ステンシリサイド(doped WSiX )を150nmほど
堆積する。この裏面ゲート電極となる膜の上に図示しな
いレジストパターンを形成し、これをマスクに下地膜を
エッチング(たとえばRIE)する。これにより、被研
磨基板10の凸部10a上に、裏面ゲート絶縁膜3を介
して裏面ゲート電極5が形成される。
【0024】図6において、たとえば、酸化シリコンか
らなる絶縁層2を比較的厚く堆積して、裏面ゲート電極
5を絶縁層中に埋め込む。また、絶縁層2上に、たとえ
ば、ポリシリコンを堆積し、表面を研磨することにより
接着層11を形成する。
【0025】図7において、たとえば、接着層11の平
坦化面側から被研磨基板10を、予め用意したシリコン
ウエハなどからなる支持基板20と張り合わせ、熱処理
する。このときの熱処理は、たとえば、酸素雰囲気中の
電気炉内で1100℃、60minの条件にて行う。
【0026】このようにして形成した張り合わせSOI
基板に対し、エッジ・グラインディング(edge grindin
g) を行った後、さらに被研磨基板10の裏面側から研
削し、研磨(たとえばCMP(Chemical Mechanical Pol
ishing) する。CMPでは、被研磨基板10の凸部10
a間に裏面ゲート絶縁膜3が表出した時点で、これがス
トッパとして機能する。したがって、以後は余り研磨が
進まないことになり、研磨の終点が検出される。この選
択研磨によって被研磨基板10の凸部10aが互いに分
離される。その後、この分離された凸部10aに対し、
所定の不純物を、たとえばイオン注入法により必要量導
入する。PMOSトランジスタとNMOSトランジスタ
が混在する場合には、このときレジストパターン形成と
イオン注入を2度繰り返すことによって、異なるイオン
種の打ち分けを行う。その後の活性化アニーリングによ
って、図8に示すように、半導体活性層4が形成され
る。
【0027】図9において、たとえば半導体活性層4の
表面を熱酸化して、厚さ5nmほどの表面ゲート絶縁膜
6を形成する。表面ゲート絶縁膜6上に、表面ゲート電
極となるドープド・ポリシリコンまたはドープド・タン
グステンシリサイドを150nmほど堆積する。この表
面ゲート電極となる膜の上に図示しないレジストパター
ンを形成し、これをマスクに下地膜をエッチング(たと
えばRIE)する。これにより、表面ゲート絶縁膜6上
の裏面ゲート電極5と対向する位置に表面ゲート電極7
が形成される。
【0028】その後は、表面ゲート電極のエッチングマ
スクとして用いたレジストパターンを残したままイオン
注入を行って、所定の不純物を半導体活性層4内に導入
した後、活性化アニールを行って、図1に示すソース・
ドレイン不純物領域4a,4bを形成する。また、図示
しない保護酸化膜をたとえば500nmほど堆積し、電
極引き出しのための導電層を適宜形成して、これにより
当該半導体論理素子1を完成させる。
【0029】なお、本発明は図10に断面構造の一例を
示すような、裏面ゲートをいわゆるバルク型とした半導
体素子にも適用可能である。すなわち、図10において
は、半導体基板30とpn接合分離されたウエル31を
基板表面に設け、ウエル31上に電極32をオーミック
接触させ、電極32に印加される入力信号の電圧値に応
じて、表面ゲート電極7を制御電極とするトランジスタ
のしきい値を制御する。また、図2のSOI型の分離構
造において、ソース・ドレイン不純物領域4a,4bを
半導体活性層4の表面から厚さ途中まで形成し、絶縁層
内に埋め込まれた裏面ゲート電極に代えて半導体活性層
4上に電極をオーミック接触させ、この電極を第2の信
号入力電極として用いてもよい。
【0030】ところが、これらオーミック接触型の制御
電極では無効電流が流れて電力消費が大きくなり、また
チャネル制御性も劣ることから、第2の信号入力電極と
しては図2のような絶縁ゲート型の裏面ゲート電極5が
望ましい。また、絶縁ゲート型の裏面ゲート電極5であ
っても、半導体活性層厚などの素子パラメータによって
は部分空乏型も可能であるが、チャネルを直接、電界制
御可能で制御性が高い点で半導体活性層の厚さ全域を空
乏化して動作させる完全空乏型が望ましい。
【0031】つぎに、完全空乏型の論理素子を例とし
て、しきい値など設定条件について説明する。完全空乏
型のデュアルゲートMOSFETのしきい値は、次式
(1)および(2)で表される。
【0032】
【数1】
【数2】
【0033】ここで、φs とφsbはシリコン活性層(半
導体活性層4)の表面ポテンシャルと裏面ポテンシャ
ル、VFBとVFBb はシリコン活性層の表面と裏面のフラ
ットバンド電圧、Cox, Coxb,Csiはそれぞれ表面ゲー
ト, 裏面ゲートまたはシリコン活性層の容量、Tox, T
oxb,Tsiはそれぞれ表面ゲート酸化膜(表面ゲート絶縁
膜6), 裏面ゲート酸化膜(裏面ゲート絶縁膜3),シ
リコン活性層の膜厚、Qsiはシリコン活性層内の不純物
量、Vg とVgbは表面ゲート電極と裏面ゲート電極の印
加電圧、VthとVthb は表面チャネルMOSFETと裏
面チャネルMOSFETのしきい値をそれぞれ示す。
【0034】上記式(1)および式(2)から、裏面ゲ
ート電極への印加電圧の変化量ΔVgbに対する表面チャ
ネルMOSFETのしきい値の変化量ΔVthは次式
(3)により、表面ゲート電極への印加電圧の変化量Δ
Vg に対する裏面チャネルMOSFETのしきい値の変
化量ΔVthb は次式(4)により、それぞれ表される。
【0035】
【数3】
【数4】
【0036】式(4)におけるしきい値の変化率は、式
(3)におけるしきい値の変化率において表面ゲート絶
縁膜厚Toxと裏面ゲート絶縁膜厚Toxb を入れ替えるこ
とにより得られる。したがって、対称型の論理素子は、
両ゲート絶縁膜厚を同じとすることにより実現できる。
【0037】これに対し、たとえば論理積(AND)を
演算するための論理素子は、両ゲート絶縁膜厚が同じで
は実現できない。
【0038】非対称型の論理素子を用いてANDゲート
の機能を実現するには、一方のMOSFETのゲート電
極に印加される入力信号の電圧値がチャネルをオフする
レベルならば、他方のMOSFETのチャネルをオン、
オフするための入力信号の電圧値にかかわらず、常にチ
ャネルが形成されないことが必要である。したがって、
他方のMOSFETのゲート印加電圧に対する一方のM
OSFETのしきい値の変化量を、一方のMOSFET
のゲート印加電圧に対する他方のMOSFETのしきい
値の変化量より充分に大きくする必要がある。その結
果、しきい値の変化量を大きくしたい他方のMOSFE
Tのゲート絶縁膜厚をより大きく設定することが要件と
なる。図2に示す構造のデュアルゲートMOSFET1
では、基板張り合わせ時の加熱の影響で薄膜化が困難な
埋め込みゲート側の裏面ゲート絶縁膜3をより厚く設定
し、Toxb >Toxとしている。
【0039】いま、入力信号のハイレベルを電源電圧V
DD、ローレベルを接地電位0Vとしたときに、裏面チャ
ネルMOSFETのしきい値の条件は次式(5-1) および
(5-2) で表される。また、表面チャネルMOSFETの
しきい値の条件は次式(5−3)で表される。
【0040】
【数5】
【0041】ここで、suffix“ 0 ”は対向するゲート
の印加電圧が0Vであることを示す。なお、上記式(5-
2) は、電流駆動能力とオフリーク電流の観点から、裏
面チャネルMOSFETの動作時のしきい値の最適な範
囲を規定したものである。
【0042】以下、具体的にシリコン活性層厚Tsiが2
5nm、表面ゲート絶縁膜厚Toxが5nmとしたとき
の、裏面ゲート絶縁膜厚Toxb および表面チャネルMO
SFETの初期しきい値の最適範囲を求める。いま、裏
面チャネルMOSFETのしきい値変化率を0.7〜
0.8Vとし、前述の式(4)における変化率から裏面
ゲート絶縁膜厚Toxb を求めると、次式(6)の如くな
る。
【0043】
【数6】
【0044】このToxb の値を前述の式(3)における
変化率に代入すると、表面チャネルMOSFETのしき
い値変化率の範囲が次式(7)の如く求まる。
【0045】
【数7】 Tox/(0.333×Tsi+Toxb ) =5/(8.325+10.7)〜5/(8.325+9.3) =0.26〜0.28 …(7)
【0046】前記した式(5-2) および式(5-3) を用いる
と、表面チャネルMOSFETのしきい値Vthについて
関係式が得られ、これを初期しきい値Vth0 についてま
とめると次式(8)が求まる。
【0047】
【数8】 Vth=Vth0 −(0.26〜0.28)×(0.2〜0.3)×VDD>VDD =Vth0 −(0.052〜0.084)×VDD>VDD Vth0 >(1.06〜1.09)×VDD …(8)
【0048】表1に、対称型および非対称型の論理素子
についてゲート絶縁膜厚とシリコン活性層厚とをまとめ
て示す。また、チャネルが形成されるシリコン活性層の
不純物濃度はpチャネル型、nチャネル型ともに5×1
14/cm3 であり、ゲート電極材料はドープド・ポリ
シリコンまたはドープド・メタルシリサイドとした。ゲ
ート電極材料および不純物添加によるフェルミレベルの
シフト量を次表2にまとめて示す。
【0049】
【表1】
【表2】
【0050】電源電圧VDDを1Vとした場合、このよう
な条件下で作製された対称型の論理素子(デュアルゲー
トMOSFET)のしきい値を次表3に、非対称型の論
理素子のしきい値を次表4にまとめて示す。
【0051】
【表3】
【表4】
【0052】表3に示す対称型の論理素子の論理動作
を、NMOSFETを例として説明すると、たとえば、
入力信号のローレベルを接地電位0V、ハイレベルを
0.18Vとすると、2つの入力信号がともにローレベ
ルのときは表面および裏面チャネルはともにオフする。
また、何れか一方の入力信号がローレベル、他方がハイ
レベルのときは、ゲートにローレベルが印加された方の
チャネルのみオンする。さらに、両入力信号がともにハ
イレベルの場合は、表面チャネルのみオンする。したが
って、両入力信号がともにローレベルのときのみ非導
通、片方でもハイレベルをとると導通となり、これによ
りORゲートが実現できる。この場合、たとえば表3の
NMOSFETでは、初期しきい値Vth0 と動作時のV
thは50mV異なり、オフリーク電流が0.5桁以上低
減される。
【0053】一方、表4に示す非対称型の論理素子で
は、たとえばNMOSFETの場合、入力信号のローレ
ベルを接地電位0V、ハイレベルを電源電圧VDD(1
V)とすると、2つの入力信号がともにローレベルのと
きは表面および裏面チャネルはともにオフし、ともにハ
イレベルのときは両チャネルがともにオンする。また、
何れか一方の入力信号がローレベル、他方がハイレベル
のときは、両チャネルともオフのままとなる。したがっ
て、両入力信号がともにハイレベルのときのみ導通し、
片方でもローレベルをとると非導通となり、これにより
ANDゲートが実現できる。この場合、初期しきい値V
th0 ,Vthb0が大きくとれるので、オフリーク電流が7
桁以上の大幅に低減される。
【0054】図11(A)の回路記号で示すNORゲー
ト回路は、従来では図11(B)に示すように、2つの
PMOSトランジスタMp1,Mp2と、2つのNMO
SトランジスタMn1,Mn2とから構成されていた。
つまり、所定のバイアス電圧+VBの供給線にPMOS
トランジスタMp1およびMp2が互いに直列接続さ
れ、PMOSトランジスタMp2と接地電位との間に、
NMOSトランジスタMn1,Mn2が互いに並列に接
続されている。PMOSトランジスタMp1とNMOS
トランジスタMn1のゲートが共通接続されて第1入力
端子をなし、PMOSトランジスタMp2とNMOSト
ランジスタMn2のゲートが共通接続されて第2入力端
子をなす。PMOSトランジスタMp2のドレインから
出力が取り出されている。
【0055】本実施形態では、同じ機能の回路を、デュ
アルゲートPMOSトランジスタPMOS4(図1
(D))とデュアルゲートNMOSトランジスタNMO
S1(図1(A))の2素子から構成している。つま
り、所定のバイアス電圧+VBの供給線と接地電位との
間に、非対称型のデュアルゲートPMOSトランジスタ
PMOS4と対称型のデュアルゲートNMOSトランジ
スタNMOS1が直列接続され、たとえば、表面ゲート
電極同士を共通接続して第1入力端子とし、裏面ゲート
電極同士を共通接続して第2入力端子としている。出力
は、デュアルゲートMOSトランジスタの接続中点から
得ている。
【0056】図12(A)の回路記号で示すNANDゲ
ート回路は、従来では図12(B)に示すように、2つ
のPMOSトランジスタMp1,Mp2と、2つのNM
OSトランジスタMn1,Mn2とから構成されてい
た。つまり、接地電位線にNMOSトランジスタMn2
およびMn1が互いに直列接続され、NMOSトランジ
スタMn1と所定のバイアス電圧+VBの供給線との間
に、PMOSトランジスタMp1,Mp2が互いに並列
に接続されている。PMOSトランジスタMp1とNM
OSトランジスタMn1のゲートが共通接続されて第1
入力端子をなし、PMOSトランジスタMp2とNMO
SトランジスタMn2のゲートが共通接続されて第2入
力端子をなす。NMOSトランジスタMn1のドレイン
から出力が取り出されている。
【0057】本実施形態では、同じ機能の回路を、デュ
アルゲートPMOSトランジスタPMOS2(図1
(B))とデュアルゲートNMOSトランジスタNMO
S3(図1(C))の2素子から構成している。つま
り、所定のバイアス電圧+VBの供給線と接地電位との
間に、対称型のデュアルゲートPMOSトランジスタP
MOS2と非対称型のデュアルゲートNMOSトランジ
スタNMOS3が直列接続され、たとえば、表面ゲート
電極同士を共通接続して第1入力端子とし、裏面ゲート
電極同士を共通接続して第2入力端子としている。出力
は、デュアルゲートMOSトランジスタの接続中点から
得ている。
【0058】このような構成の論理回路は、たとえばX
ORゲートのほか、多入力論理ゲートであってもよい。
入力数が偶数の場合は、従来に比べ素子数が半減する。
また、入力数が奇数の場合は、従来に比べ素子数が(半
数+1)に低減される。何れの場合においても、裏面ゲ
ート電極を埋め込みタイプとすることで回路専有面積を
従来に比べほぼ半減できる。このような利点によって、
従来の回路設計技術に変更を加えることなく、論理回路
を構成する素子数の削減ができ、高集積化が可能とな
る。また、可変しきい値特性により、付加回路を加える
ことなくオフリーク電流の低減ができる。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る半導体論理素子および論理
回路によれば、従来2素子で構成されていたORゲート
或いはANDゲート等の基本論理ゲートを、単一の可変
しきい値素子で置き換えることができ、それだけ素子数
が低減される。また、回路専有面積も大幅に削減され、
論理回路の集積度向上が容易に達成される。各トランジ
スタの電流駆動能力が向上し、オフリーク電流が低減さ
れることから、回路特性自体も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体論理素子の回路
記号を示す図である。
【図2】非対称型の論理素子を例として、本実施形態に
係る半導体論理素子の構造を示す断面図である。
【図3】半導体論理素子の製造において、被研磨基板の
凸部形成後を示す断面図である。
【図4】図3に続く、裏面ゲート絶縁膜の形成後を示す
断面図である。
【図5】図4に続く、裏面ゲート電極の形成後を示す断
面図である。
【図6】図5に続く、接着層の平坦化後を示す断面図で
ある。
【図7】図6に続く、基板張り合わせ後を示す断面図で
ある。
【図8】図7に続く、被研磨基板の研磨後を示す断面図
である。
【図9】図8に続く、表面ゲート電極の形成後を示す断
面図である。
【図10】本発明が適用可能な他の構造例を示す、裏面
ゲートをいわゆるバルク型とした半導体素子の断面図で
ある。
【図11】本発明のNORゲート回路の記号および構成
を、従来回路の構成とともに示す図である。
【図12】本発明のNANDゲート回路の記号および構
成を、従来回路の構成とともに示す図である。
【符号の説明】
1…デュアルゲートMOSトランジスタ(半導体論理素
子)、2…被研磨基板、3…裏面ゲート絶縁膜、4…シ
リコン活性層(半導体活性層)、4a,31a…ソース
不純物領域、4b,31b…ドレイン不純物領域、5…
裏面ゲート電極、6…表面ゲート絶縁膜、7…表面ゲー
ト電極、10…被研磨基板、10a…凸部、11…接着
層、20…支持基板、30…半導体基板、31…ウエ
ル、32…電極、NMOS1,PMOS2…対称型の論
理素子、NMOS3,PMOS4…非対称型の論理素
子、R1…レジストパターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F110 AA04 AA06 AA08 AA18 BB04 CC02 DD13 EE05 EE09 EE22 EE28 EE30 FF02 FF04 FF23 GG02 GG12 NN04 NN23 QQ12 QQ17 QQ19 QQ30 5J042 AA10 BA19 CA09 CA22 CA23 DA01 DA06 5J056 AA03 BB49 BB52 BB57 CC00 DD13 DD28 EE11 FF09 GG14 KK02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に支持された半導体層と、当該半導体
    層内に互いに離れて形成されたソースおよびドレイン
    と、当該ソースおよびドレイン間に位置する半導体層部
    分の厚さ方向の両側の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成
    され互いに対向する第1および第2ゲートとを有する半
    導体論理素子であって、 第1入力信号が印加される上記第1ゲートのしきい値お
    よび第2入力信号が印加される上記第2ゲートのしきい
    値は、第1および第2入力信号の少なくとも一方がハイ
    レベルのときに当該半導体論理素子が導通し双方の入力
    信号がローレベルのときに当該半導体論理素子が非導通
    となるように、設定されている半導体論理素子。
  2. 【請求項2】上記第1または第2ゲートの一方のしきい
    値は、他方のゲートに入力される信号がローレベルをと
    るときに電源電圧の1/3以下となるように、設定され
    ている請求項1に記載の半導体論理素子。
  3. 【請求項3】基板に支持された半導体層と、当該半導体
    層内に互いに離れて形成されたソースおよびドレイン
    と、当該ソースおよびドレイン間に位置する半導体層部
    分の厚さ方向の両側の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成
    され互いに対向する第1および第2ゲートとを有する半
    導体論理素子であって、 第1入力信号が印加される上記第1ゲートのしきい値お
    よび第2入力信号が印加される上記第2ゲートのしきい
    値は、第1および第2入力信号の双方がハイレベルのと
    きに当該半導体論理素子が導通し少なくとも一方の入力
    信号がローレベルのときに当該半導体論理素子が非導通
    となるように、設定されている半導体論理素子。
  4. 【請求項4】上記第2ゲートの電位が当該第2ゲートの
    しきい値以下のときに、上記第1ゲートのしきい値は第
    1入力信号のハイレベルより高く、 上記第2ゲートの電位が第2入力信号のハイレベルのと
    きに、上記第1ゲートのしきい値は第1入力信号のロー
    レベルより高く、 上記第1ゲートの電位が第1入力信号のローレベルのと
    きに、上記第2ゲートのしきい値は第2入力信号のハイ
    レベルより高く、 上記第1ゲートの電位が第1入力信号のハイレベルのと
    きに、上記第2ゲートのしきい値は電源電圧の1/3以
    下である請求項3記載の半導体論理素子。
  5. 【請求項5】基板に支持された半導体層と、当該半導体
    層内に互いに離れて形成されたソースおよびドレイン
    と、当該ソースおよびドレイン間に位置する半導体層部
    分の厚さ方向の両側の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成
    され互いに対向する第1および第2ゲートとを有する半
    導体論理素子であって、 第1入力信号が印加される上記第1ゲートのしきい値お
    よび第2入力信号が印加される上記第2ゲートのしきい
    値は、第1および第2入力信号の少なくとも一方がロー
    レベルのときに当該半導体論理素子が導通し双方の入力
    信号がハイレベルのときに当該半導体論理素子が非導通
    となるように、設定されている半導体論理素子。
  6. 【請求項6】上記第1または第2ゲートの一方のしきい
    値は、他方のゲートに入力される信号がハイレベルをと
    るときに電源電圧の1/3以下となるように、設定され
    ている請求項5に記載の半導体論理素子。
  7. 【請求項7】基板に支持された半導体層と、当該半導体
    層内に互いに離れて形成されたソースおよびドレイン
    と、当該ソースおよびドレイン間に位置する半導体層部
    分の厚さ方向の両側の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成
    され互いに対向する第1および第2ゲートとを有する半
    導体論理素子であって、 第1入力信号が印加される上記第1ゲートのしきい値お
    よび第2入力信号が印加される上記第2ゲートのしきい
    値は、第1および第2入力信号の双方がローレベルのと
    きに当該半導体論理素子が導通し少なくとも一方の入力
    信号がハイレベルのときに当該半導体論理素子が非導通
    となるように、設定されている半導体論理素子。
  8. 【請求項8】上記第2ゲートの電位が当該第2ゲートの
    しきい値以上のときに、上記第1ゲートのしきい値は第
    1入力信号のローレベルより低く、 上記第2ゲートの電位が第2入力信号のローレベルのと
    きに、上記第1ゲートのしきい値は第1入力信号のハイ
    レベルより低く、 上記第1ゲートの電位が第1入力信号のハイレベルのと
    きに、上記第2ゲートのしきい値は第2入力信号のロー
    レベルより低く、 上記第1ゲートの電位が第1入力信号のローレベルのと
    きに、上記第2ゲートのしきい値は電源電圧の1/3よ
    り高い請求項7記載の半導体論理素子。
  9. 【請求項9】基板に支持された半導体層と、当該半導体
    層内に互いに離れて形成されたソースおよびドレイン
    と、当該ソースおよびドレイン間に位置する半導体層部
    分の厚さ方向の両側の面にそれぞれ絶縁膜を介して形成
    され互いに対向する第1および第2ゲートとを有する半
    導体論理素子を有し、 上記半導体論理素子の上記第1および第2ゲートがそれ
    ぞれ信号入力端子に接続されている論理回路。
  10. 【請求項10】第1入力信号が印加される上記第1ゲー
    トのしきい値および第2入力信号が印加される上記第2
    ゲートのしきい値は、第1および第2入力信号の少なく
    とも一方がハイレベルのときに当該半導体論理素子が導
    通し双方の入力信号がローレベルのときに当該半導体論
    理素子が非導通となるように、設定されている請求項9
    に記載の論理回路。
  11. 【請求項11】第1入力信号が印加される上記第1ゲー
    トのしきい値および第2入力信号が印加される上記第2
    ゲートのしきい値は、第1および第2入力信号の双方が
    ハイレベルのときに当該半導体論理素子が導通し少なく
    とも一方の入力信号がローレベルのときに当該半導体論
    理素子が非導通となるように、設定されている請求項9
    に記載の論理回路。
  12. 【請求項12】第1入力信号が印加される上記第1ゲー
    トのしきい値および第2入力信号が印加される上記第2
    ゲートのしきい値は、第1および第2入力信号の少なく
    とも一方がローレベルのときに当該半導体論理素子が導
    通し双方の入力信号がハイレベルのときに当該半導体論
    理素子が非導通となるように、設定されている請求項9
    に記載の論理回路。
  13. 【請求項13】第1入力信号が印加される上記第1ゲー
    トのしきい値および第2入力信号が印加される上記第2
    ゲートのしきい値は、第1および第2入力信号の双方が
    ローレベルのときに当該半導体論理素子が導通し少なく
    とも一方の入力信号がハイレベルのときに当該半導体論
    理素子が非導通となるように、設定されている請求項9
    に記載の論理回路。
  14. 【請求項14】上記半導体論理素子は、単独で論理和の
    演算回路を構成する請求項9に記載の論理回路。
  15. 【請求項15】上記半導体論理素子は、単独で論理積の
    演算回路を構成する請求項9に記載の論理回路。
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